Silent Harbour aka Conforce - Noctiluca LP (Echocord:Echocord 078)
Silent Harbour aka Conforce - Noctiluca LP
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2008年頃からリリースを始め、この10年間でConforceやSevernayaにVersalifeその他含め多くの名義を用いてテクノやエレクトロにアンビエントやエクスペリメンタルと、様々な要素の音楽性を展開してきたオランダのBoris Bunnik。そしてこのSilent Harbour名義はその中でもダブ・テクノを担うプロジェクトに分類され、決して活発とは言えないこのプロジェクトは過去にダブ・テクノの名門であるEchocordとDeep Sound Channelから2枚のアルバムをリリースしており、そういった経歴からも如何にダブ・テクノへ取り組んだ名義であるからは理解出来る。様々な名義で活動するBunnikの中では休眠状態が長きキャリアの中心となるものではないだろうが、しかしその深い残響の中に潜む美しい音像は決して小手先で取り組んだものではなく、Bunnikにとって多面的な音楽性の一つとして確立されている。さてこの3枚目となるアルバムは6曲で構成されたミニアルバム的な扱いでボリュームは少なめで、今までの作風同様にダブな音響と不明瞭な響きを活かしつつ、曲によっては全くダンスフロアも意識しないアンビエント性まで取り込んでいる。実際にオープニングには全くリズムの入らない"Riparian"が配置されており、空間を切り裂くような電子音響が浮遊したドローン状態が持続して惑わされ、続く"Noctiluca"でもアブストラクトで快楽的な上モノと濃霧のようなぼやけた残響に覆われたBasic Channel直系のビートレスなアンビエントで、光の差し込まない深海の海底を潜航するようだ。序盤の2曲でダブ音響を主張したところで、それ以降はハートビートの如く安定した4つ打ちを刻むダブ・テクノが続く流れで、叙情的な上モノが心地好く伸びて時折奇妙な電子音響も混ざる"Dwelling"から、グルーヴを落ち着かせて音数を絞る事でダブの残響を目一杯強調した奥深い空間演出をした"Peridinum"、官能的な上モノのリバーブとざらついた音響がまんまBasic Channelな"Fusiformis"、そして開放的な広がりのある残響がゆったりと広がりディープかつ叙情的な風景を描く快楽的なミニマル・ダブの"Pelagia"と、決して強迫的なダンスのグルーヴを刻む事はないがリスニング性を伴いながら陶酔感たっぷりなダブの音響を活かしてふらふらと踊らせる曲を用意している。本気でダブ・テクノに取り組んだ事が明白な完全なるダブ・テクノのアルバム、意識も朦朧となるようなリバーブの残響に覆われた見事な統一感があり、Bunnikによる複数のプロジェクトの中で明確な存在感を発している。



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| TECHNO14 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hoavi - Phobia Airlines (Fauxpas Musik:FAUXPAS 029)
Hoavi - Phobia Airlines
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NocowやRising Sunといったレーベルを初期から支えるアーティストに、そしてSven Weisemann変名のDesolateやConforce変名のSevernayaら著名なアーティストもカタログに名を連ねるドイツはライプツィヒのFauxpas Musikは、テクノからハウスにブレイク・ビーツからリスニング系まで多少なりとも幅を持った音楽性のあるレーベルだが、おおよそどの作品にも共通する要素は包み込むような温かいアンビエント性だろう。本アルバムもそのレーベル性に沿った内容で、手掛けているのはサンクトペテルブルク出身のKirill VasinことHoaviだ。Web上にもアーティストの詳細は余り公開されておらず作品数も多くないためどういったアーティストかは不明だが、まだ20代後半と比較的若手の存在である。アルバムの出だしこそ落ち着いたノンビート構成の"Cloud9"で深い濃霧に覆われたような視界もままならないディープなアンビエントだが、人肌の温もりを感じさせる温度感は非常に情緒的。そこからは曲毎に様々な変化を見せ、湿度のあるキックに硬いパーカッションが打ち付ける"Kill The Lama"はアシッド・サウンドが飛び交いつつアンビエントなパッドに覆われ、"Can't Explain"ではぐっとテンポを抑えたダウンテンポに80年代風のローファイなパーカッションやアシッドを絡めた叙情的ながらもヒプノティックな響きがあり、そして"Phobia Roadlines"ではしなやかなドラムン・ベースかブレイク・ビーツかと言わんばかりの小刻みなリズムを刻みつつ無重力で浮遊感のある上モノを張り巡らせたアトモスフェリックな作風と、とても一人のアーティストとは思えない程にバリエーションの豊かを強調する。"Contour"辺りは安定感あるキックとディレイを用いたダビーな音響による幻惑的なディープ・ハウスで、特に幽玄なエレクトロニックの響きに陶酔させられる。時に激しく振動するリズムから大らかな波のようにゆったりとしたグルーヴまで、曲毎に動静の変化を付けてリスニングとダンスを行き交うアルバム構成だが、一環して霞がかった深い音響によるディープなアンビエント性は鎮静作用があり、睡眠薬の如く微睡みを誘発する。前述のSven Weisemannらの静謐で残響心地好い音楽性と共鳴する内容で、まだアーティストとして未知な部分は多いものの期待が寄せるには十分だ。



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| TECHNO14 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Severnaya - Polar Skies (Fauxpas Musik:FAUXPAS 024)
Severnaya - Polar Skies
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ドイツのFauxpas Musikは深い音響によるメランコリーなアンビエントを提供するレーベル性が確立されており、この手の音楽が好きな人にとってはレーベルの新作が出る度に多少は興味を惹かせる程の魅力を持っている。2018年2月頃にこのレーベルからSevernayaなる見知らぬアーティストのアルバムがリリースされ聞いてみるとこれがまた神秘的なアンビエントで素晴らしく、調べてみると実はConforce名義でも活躍するBoris Bunnikの新たなプロジェクトである事を知った。今までにもConforce含め多数の名義を用いてDelsinやRush HourにEchocordやClone等多くのレーベルから、デトロイト寄りなテクノから深いダブに硬質なエレクトロ、実験的な音響テクノまでその多彩な音楽性を披露していたが、ここでは厳寒の中の凍てついたアンビエント性に焦点を当てている。プロジェクト名の「Severnaya」とはロシア語で北部を意味するそうで、彼が生まれたオランダの最も北部であるテルスヘリング島が本作のコンセプトになっているそうだ。その地がどんな環境であるかは知る由もないが、しかしアルバムから感じられるその色を失い白一色の凍えるような世界観は、北欧の氷河に囲まれたそれをイメージさせる。収録曲の多くはノンビート・アンビエントで、幻想的なシンセのドローンが持続しその中にほんのりと火が灯るような朧気なメロディーが入る"Proud Cliffs Garbed In Blue"は外では雪が吹き荒れる一方で家の中で暖炉で温まるような、そんなしみじみとしたメランコリー性の強いアンビエント。続く"Floating Space"では繊細でダビーな音響や機械音を配置して奥深い空間を作りつつ、宗教的な雰囲気さえもあるメロディーも用いてニューエイジにまで音楽性は広がっている。彼らしいノイジーかつダビーな音響が活かされている"Vivid Ascension"では重厚でモノクロなドローンが底辺で蠢き、明確なメロディーも無くひたすら不気味な効果音や金属音が展開を作る凍てついたアンビエントだ。その一方で雪景色の中に太陽の日がそっと割って差し込むようなSun Electricを思わせるオプティミスティックな"Quiet Arcs"は、ただただ静かにドローンと音の粒子が意味を込めずに無垢な響きのみを残している。そこに続く"Terramodis"は柔らかい音質ながらも躍動感溢れるリズムが打ち鳴らされ、夢の中を泳ぐアンビエント感覚ながらもダンスフロアを意識した作風は、このアルバムに於いてはやや余計だったかもしれない。しかしアルバム全体としてはBunnikのメランコリー性、深い電子の音響が正確に反映されたアンビエントが軸になっており、敢えて新たな名義を用いて制作しただけの意義はあるリスニング作品だ。



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| TECHNO13 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Conforce - Presentism (Delsin Records:111DSR)
Conforce - Presentism
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オランダといえばヨーロッパの中でも特にデトロイト・テクノへの熱心な愛を捧げる活動が見受けられ、例えばRush HourやDelsinのデトロイト・フォロワーとしての功績は顕著だ。そんなレーベルとの繋がりを持つBoris BunnikことConforceもやはり初期はデトロイト・テクノに影響を受けて、美しくエモーショナルなメロディーとダブの残響を盛り込んだコズミック感の強い『Machine Conspiracy』(過去レビュー)が高い評価を受けていた。しかしそれ以降の活動は『Escapism』や『Kinetic Image』においてディープなダブ性を強め音響やリズムに特徴を持たせた作風へとシフトし、またSilent HarbourやVersalifeなど異なる名義ではダークなダブやエレクトロへと傾倒し、デトロイト・テクノからの影響は希薄化していた。そんな流れからの新作は初期作風のエレガントな音も戻ってきた原点回帰の要素を含みつつ、近年の深い電子音響も損なわずに、Conforceとして音楽性を纏め上げた集大成的なスケールが感じられる。アルバムの始まりは空間の奥で寂れた電子音が反復しつつも、胎動のようなベースと澄んだパッドにより静かなグルーヴを生み出すアンビエントの"Glideslope"で幕を開け、続く"Realtime"では空虚で乾いたパーカッションが畳み込まれる中をデトロイト・テクノを思わせる望郷の念を誘うパッドが悲しげに伸びていき、アルバムの序盤から叙情的で近未来的なムードに満たされている。"Blue Note"では明確にリズミカルなビートが入ってくるが、物哀しくも美しい上モノに水飛沫のような淡い残響がアクセントを加え、デトロイト・テクノを更に洗練させたようでもある。一方で"Motion Sequence"は深遠な闇へと下降するダークかつディープなダブ・テクノで、豊かなダブ残響に包まれながらアンビエントのような掴み所のない快楽性を生み出している。アルバムの後半は90年代のAIテクノを思わせるアンビエントな強くなり、非4つ打ちの柔らかくダビーなリズムと浮遊感のある幻想的シンセが多層になって微睡んだ電子音響を生む"Monomorphic"や、初期Carl Craigを匂わせるぼやけた霧のようなシンセに満たされただけの抽象的な"Predictive Flow"など、近未来の都市を喚起させるSFのサウンドトラック的な音が待ち受けている。ややフロア向けの曲は減った印象も受けるが、これぞConforceに期待していた音楽というものが還ってきており、この深遠なるインテリジェンス・テクノは間違いなくデトロイト・テクノ好きな人の耳も刺激するだろう。



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| TECHNO12 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/2/10 The Choice Special @ Air
Airの公式サイトによれば「アンダーグラウンド・スピリットの本質を純粋に突き詰めるために、火曜日の夜を舞台に昨年スタートしたパーティ」、それが"The Choice"との事だが、確かに今までの開催においても日本各地の有名無名に限らず実力のあるDJを、それもロングセットという条件においてのみプレイする場を作るパーティーとして気概が伝わってくる。今回は祝前日開催という事もあり初めて海外からのゲストとしてオランダよりConforceを招き、日本からはDJ Nobuと海外から凱旋帰国したIORIを迎えてのテクノな一夜となった。
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| EVENT REPORT5 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
100DSR Compilation (Delsin Records:100DSR)
100DSR Compilation
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オランダと言えば古くからデトロイト・テクノに影響を受け、実験的かつフロアだけに集約されない広範囲なテクノをリリースする事に長けたレーベルが多い。その中でも1996年にオランダはアムステルダムに設立されたDelsin Records(とその傘下のAnn Aimee)は、ベテラン勢の安定した作品を手掛けると共に新人の発掘・育英にも力を注ぎ、数々の名作を世に送り出してきた重要なレーベルだ。最初にデトロイト・テクノに影響を受けたと述べたが、勿論そこから大きく飛翔しミニマルやブレイク・ビーツにリスニング系なども手掛けており、その多様性を十把一絡げに述べる事は最早出来ない。そんなレーベルの運営も17年に及ぶが、そのカタログ100番を飾るために用意されたのが本コンピレーションである。CDでは2枚組で、Delsinに関わりの深い新旧アーティストが(全てが新曲と言う訳ではないが)曲を提供しており、正にDelsinの音楽性を知るためにはこれぞと言うべき内容になっている。如何にもDelsinらしいピュアな響きを持つBNJMNによるリスニング系の曲もあれば、Delta Funktionenによる鈍い響きと低いベース音がダークな雰囲気を持つテクノもあり、ダブ・ステップに傾倒した今っぽいA Made Up Soundによる曲もある。Claro Intelectoの荒々しい残響が交錯するダブ・テクノもあれば、IDM的な音と戯れるようなCimのエレクトロニカもあり、Ross 154(Newworldaquarium)の退廃的なビートダウンだってある。極み付きはデトロイト第2世代のJohn Beltranが雨上がりの感動的な情景が浮かび上がる余りにも切ないアンビエントを披露している。これがDelsinだ、決して安住の地に留まらずに様々な音を吸収しながら、今という時代の音を創り出す現在形のテクノ・レーベルなのである。もしテクノを聴いていてDelsinに馴染みが無いのであれば、是非この機会に接触するには良い機会となるだろう。



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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Conforce - Kinetic Image (Delsin Records:102dsr/cfc-cd2)
Conforce - Kinetic Image
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オランダは決して大きな国ではないが、取り分けテクノと言うジャンルに関して言うとRush Hour、Clone、Delsinと言う良質なレーベルを有する先進的な存在だ。デトロイト・テクノやシカゴ・ハウスなど古き良き時代の音を回収しつつ、スタイルを収束させる事なく新しさも追い求める音楽性は、前述したレーベルに共通する。そんな3つのレーベルからもリリース歴のあるBoris BunnikのメインとなるプロジェクトがConforceで、本作はそのユニットによる3枚目のアルバムだ。前2作はデトロイト・テクノ的な情緒的な世界観やメロディーやコード展開を重視したテクノであったが、本作ではがらっとスタイルを変えてBasic Channel以降のダブ音響を強調しつつも、4つ打ちのリズムやダンスフロアからの解放を目指し抽象的な音像を作り上げている。前作までも分かりやすいメロディーを取り入れながらも想像を誘発する電子音響的な面はあったが、本作ではよりふわっともやっとした捉えどころのない音が浮遊し、その裏では繊細に入り組んだキックやハイハットにパーカッションが洞窟の奥底で反響するような深い音響を奏でているのだ。不用意に音を増やす事はせずに、最低限の音にリヴァーブを被せる事で、数少ない音ながらも重層的な空間の膨らみを創出する中に浮遊感を共存させる事に成功している。エモーショナルな音楽性を回避しつつ抽象的な音響面やリズム面を強調した作風は、そのクールで幾何学的なジャケットにも表れており、Conforceはダンスフロアで機能する事よりも未だ見果てぬ世界のようなサウンド・スケープを描く事に関心があったのだろう。前2作から予想外の方向へと転換した作品ではあるが、今までのイメージを刷新しつつもテクノと言う音を強烈に主張する素晴らしいアルバムだ。



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| TECHNO10 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Delta Funktionen - Inertia // Resisting Routine (Ann Aimee:INERTIACD1)
Delta Funktionen - Inertia Resisting Routine
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オランダの重要なテクノレーベル・Delsin傘下のAnn Aimeeより、初のレーベルサンプラーとでも言うべきMIXCDが届けられました。そのミックスを手掛けたのはDelsinやAnn Aimeeから作品をリリースしているDelta Funktionen、若手ながらもFuture Terror等にも呼ばれた経験もある将来が有望なアーティストです。彼の音楽性と言えば硬質で図太く、そしてサイバーな雰囲気もありBerghainにも似ているのが特徴ですが、不思議なのはAnn Aimeeって初期の頃はフロアから離れたエレクトロニカな音楽性のレーベルだったはずなのですが…。調べてみると一時休止し2008年に復活して以降は何時の間にかアンダーグラウンド志向なテクノレーベルに様変わりしておりました。そんなレーベルの曲を使用したMIXCDは言うまでもなく硬派なテクノが並んでいますが、驚きなのは収録された全てが新曲と言う挑戦的な内容となっているのです。レーベルの最も新しい音を聞かせる、つまりはレーベルの現在形を体現しているレーベルサンプラーであり、こんな規格はそう多くはないはず。内容の方もテクノ好きなリスナーにはばっちりなベルリンサウンドが満載で、ハードなインダストリアル感やモノクロな荒廃した音が連続しています。しかしただ突き抜けるような直球テクノだけで押すのではなく、空間の膨らみを感じさせるダビーな音響や非4つ打ちのリズムによる変化の付け方など、直球テクノ一点に収束するのではなく多様性を持ちながら展開すると言う所にAnn Aimeeのエクスペリメンタルなレーベル性が読み取れるでしょう。攻撃的かつ歪なテクノでありながら単調な展開に陥らずに機能的なダンスのグルーヴは持ちあわせており、玄人向けなミニマルミックスに陥らずにリスニングの要素もある好内容です。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Conforce - Escapism (Delsin:90dsr)
Conforce - Escapism
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オランダのDelsinとRush Hourはレーベル買いが可能な信頼の於けるレーベルだが、2007年にRush HourよりデビューしCloneやDelsinからも作品をリリースしているConforceことBoris Bunnikの2ndアルバムは、そんな後ろ盾がなくとも文句無しに素晴らしいアルバムだ。2年前にリリースされた"Machine Conspiracy"(過去レビュー)では初期デトロイト・テクノのピュアな感覚を研ぎ澄ませどちらかと言うと美しい音色に比重を置いた作品だったが、本作では方向性を変えて現在のテクノの主流であるドイツテクノを意識した重厚感とクールさを前面に出している。それが功を奏したのか冒頭の"Revolt DX"からして極度に太いボトムと無機質なハットから生まれるうねるグルーヴに飲み込まれ、次の"Escapism"ではシカゴ・ハウス風な渇いたリズムトラックの上を徘徊するように謎めいたメロディーがふらつき、感情を切り捨て陰鬱ささえ漂う重厚さに覆われていく。鋭利なハットと重く沈み込むベースの間を浮遊するようにダビーなパーカッションが響き渡る"Shadows Of The Invisible"は、真っ暗闇のトンネルを疾走するダブテクノであり、物静かながらもミステリアスな"Aquinas Control"は暗闇が支配する深海への旅を明示するアンビエントだ。"Ominous"に至ってはBerghainを思わせる荒廃したダブ音響のミニマルで、鈍重でありながらハードな質感さえ聞かせている。アルバムにはデトロイト・テクノらしい響きの面影も残っているが、やはり全体のトーンとしては暗く冷たい。過激ではないが質実剛健と言うべきタフなテクノとして、フロアで十分な機能を果たす事は間違いない。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Conforce - Machine Conspiracy (Meanwhile:mean020cd)
Conforce - Machine Conspiracy
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Boris BunnikことConforceは2007年にオランダのデトロイト系を積極的にリリースするRush Hourからデビューしたテクノアーティスト。明らかにデトロイトテクノに影響を受けたサウンドで着実に評価を高め、デビューから3年にして満を持して初のオリジナルアルバムをリリース。作風の新しさと言う観点ではオリジナリティーは希薄なものの、初期Carl Craigのアナログで優しい当たりの、そして透明感に溢れたシンセサウンドや、Juan Atkinsを継ぐスペーシーでエモーショナルなトラック、Basic Channelの奥深いダビーな音響を伴ったトラック群は確かに粒揃い。本家デトロイトよりも感情を奮い起こすソウルは敢えて抑え目に、それよりもインテリジェンステクノのように未来的で流麗に装飾されているのがやはりデトロイトフォロワーに共通する点でしょうか。良い意味でデトロイトテクノを洗練した音は、よりイマジネイティブでネットワークに広がる仮想の空間を演出しているようでもある。聴いている内に何時の間にか電子の仮想空間に捕らわれていくに違いない。Vince Watson、Quince、Shed、Echospace辺りの音が好きな人には是非聴いて欲しい一枚。



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| TECHNO7 | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |