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ここ数年活動が活発になっていたとは言えども、ジャパニーズ・アンビエントの再燃が無ければ恐らく本作のリイシューも無かったのは間違いない。近年は温泉好きシンセバンドとしてNaturally Gushing Electric Orchestraとして活動するサワサキヨシヒロは、1992年頃から音楽活動を開始し、Techno The GongやMeditation Y.S.等複数の名義を用いてプログレッシヴ・ロックに影響を受けたテクノ/アンビエントを展開し、そして1994年には本作をリリースするとNME誌からは「ジャンルを超えたファンキー・チル・アウト」として評価され、その頃盛り上がりつつあった日本に於ける空前のテクノブームの立役者の一人となる。つまりそんなテクノが著しく熱かった時代にリリースされた本作は、しかしそんな熱気とは対照的にダンスの狂騒とは無縁な緩く底抜けにオプティミスティックな世界観と音に何の意味も込めずにただひたすら快適性のみを追求したような響きによって、唯一無二のアンビエントを確立させていた。本作で魅了されるのは何を差し置いても"Neocrystal (On The Beach Mix)"で、繊細な光の粒子のような音のシーケンスと浮遊感をもたらす美しい鳴り、そして控え目に用いられたTB-303のアシッドは凶暴性よりもひたすら快楽へと向かい、意味も意識も込められていない純粋無垢なアンビエントは10分にも渡って覚める事のない白昼夢へと誘う。実は何気にフル・アンビエントなのはこの曲位で、他の曲はフローティングするテクノやブレイク・ビーツ寄りスタイルが多く、しかしそれでも音の響きはやはり無垢で多幸感が全開だ。"Magic Dome"なんかは当時Dave AngelがMIXCDの中で用いたりもして話題になり、軽くリズムが入りダンス寄りな作風ではあるが下辺ではアシッドが明るくうねりつつ優雅なストリングスが絢爛に彩るハッピーな世界観は、この後のユーモアに溢れ陽気な音楽を展開していく実にサワサキらしさがある。今回のリイシューに際して特筆すべきはボーナスディスクの方で、Meditation Y.S.名義でApolloからリリースしたEPやコンピレーション収録曲が纏められており、今となっては入手困難な曲が一同に聞ける事だろう。特にApolloからの14分にも及ぶ"Slumber"は"Neocrystal"級のフル・アンビエントで、眠気を誘うダウンテンポのビートにほんわかとした音の粒子が浮遊しながら、TB-303のアシッド・ベースにダブ処理を行いながら多層的な音響により意識も融解するサイケデリックなトリップ感を得て、極楽浄土への片道切符な名曲だ。アンビエントとしてはボーナスディスクの方がより純度は高く、"Aqua Gray"なんかもリズムは跳ねたブロークン・ビーツ調ながらもか細く繊細なシンセが複数のラインで陽気な旋律を奏でつつ、下部では太いアシッド・ベースがファンキーにうねる毒々しくもハッピーなアンビエントで、この何も考えていないような楽天的な世界観がやはりサワサキ節だ。そして"Neocrystal"の別バージョンで初披露となる"Selftimer"は、基本的に上モノはそのままでリズムに変化を加えて重厚感が増したダブ・バージョン的な曲で、当然天国を目指すトリップ感は最高級。CD盤では2枚で10曲の内、9曲は10分越えの大作とアンビエントしてはこの長尺な構成だからこそ夢から醒めない持続性が活きており、25年前の作品ながらも全く今でも通用する素晴らしいアンビエント・アルバムだ。ジャパニーズ・アンビエントが再度注目を集める今だからこそ、知らなかった人達にも是非とも聞いて欲しい一枚。



Check Yoshihiro Sawasaki
| TECHNO14 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Akis - Space, Time and Beyond (Selected Works 1986-2016) (Into The Light Records:ITL005)
Akis - Space, Time and Beyond (Selected Works 1986-2016)
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近年目立つのが世界各地に眠る実験的な電子音楽の発掘で、その先端でもあるMusic From Memoryの流れに寄り添うように他からもその動きが活発化している。2012年に設立されたInto The Light Recordsは特にギリシャのレアな音源の編纂に尽力しており、Vangelis KatsoulisやGeorge Theodorakisといったギリシャアーティストの編集盤や又は1978〜1991年にリリースされたギリシャ産の電子音楽のコンピレーションを手掛けたりと、レーベルのコンセプトが明確だ。そのレーベルの新作は当然と言うべきかギリシャのコンポーザーであるAkis Daoutisの編集盤で、タイトル通りに1986〜2016年までの作品を纏めたものだ。Akisについて詳細は分からないものの映画音楽等も手掛けつつ、ジャズ〜ファンク〜フュージョン等も制作するアーティストだそうだが、この30年で公式にリリースされた音源は非常に少ない事からも分かる通り決して高い知名度は無い。しかしここに纏められた未発表も含めた音源を聞くと、ギリシャという地にも予てから面白い電子音楽が存在していた事に驚きを感じずにはいられず、確かに映画音楽も手掛けるアーティストとしての世界観もありながらアンビエントからニューエイジ、または現代的に言うならばバレアリック・ミュージックのような開放感さえ含んでいる音楽が新鮮に響いてくる。牧歌的な笛の音らしき音が静かな幕開けを告げる"Biofields"は映画のオープニングを思わせるような落ち着いた中にも壮大さが広がる曲で、鳥の鳴き声らしき音を背景に美しいシンセの持続音が伸びる"New Age Rising (Part I)"はアンビエントにも接近しつつ中盤からは多幸感溢れるシンセのアルペジオでバレアリックへと飛翔する。その一方で不気味な電子音が蠢きアブストラクトな音響を鳴らして実験的な方面へと向かった"The Powers of Pi"や、逆に哀愁をたっぷりと打ち出してしみじみとしたシンセポップ調の"Erotica"など、編集盤だけあって曲調は様々だ。9分超えの大作である"Solar Rain"は水の音を思わせる環境音らしき音に薄いノイズや無機質な電子音が持続するだけの実験的な曲だが、そこに続く"Christmas"は可愛らしく優しい音色のアルペジオを用いた透明感のある曲調で、こういった曲調の変化はシーンが移り変わる映画を見ているようでもある。メロウものからバレアリックにアンビエント、ひんやりとしたエクスペリメンタルな電子音響まで多岐に渡る音楽性を包括しているが、どれも基本的にはリスニングとして日常の生活に溶け込むような快適性があり、そして制作から30年を経て現在のダンス・ミュージックへと接続するのは何とも面白いものだ。



Check "Akis Daoutis"

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| ETC4 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
EMMA HOUSE XX Non Stop Mixed By DJ EMMA 30th Anniversary (Universal Music:UICZ-9075)
EMMA HOUSE XX Non Stop Mixed By DJ EMMA 30th Anniversary
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1985年にDJ活動を開始してから芝浦GOLDやSpace Lab Yellow等伝説的な箱でレギュラーパーティーを開催し、また早くからクラブの臨場感を宅内でも体感させるMIXCDの制作に積極的に取り組み、現在も尚シーンの最前線でDJとしての生き様を見せるEMMAは、日本のダンス・ミュージックに於ける生き字引の一人と呼んでも過言ではないだろう。本作は2015年にDJ活動30周年を迎えた事を記念するMIXCDであり(リリースは2016年10月)、またシリーズとしても20周年目の通算20作目と、記念づくしの『EMMA HOUSE』シリーズの最新作である。彼の音楽を現す『EMMA HOUSE』にはハウスという言葉が使われているが、決してハウスだけではなくテクノやロックにアシッド・ハウスまでも網羅した分け隔てないダンス・ミュージックのプレイが前提であり、当然本作もそんな彼のクラブに於けるプレイがそのまま閉じ込められている。Disc1は彼の音楽性では最も特徴と思われるソウルフルなNYハウスの"A Deeper Love (A Deeper Feeling Mix)"で始まり、いきなり胸を熱くするソウルフルな歌によってぐっと引き込まれていく。続くピアノの華やかなコード展開に盛り上がるピアノ・ハウスの"Soul Roots (Piano House Mix)"、現在形のロウでトリッキーなハウスである"Looking 4 Trouble"から90年代のハードなハウス時代を象徴する"Jumpin"へと繋がれるなど、ある種のクラシック的な趣きでがつがつと攻める前半。そしてEMMAの中で再燃するアシッド・ハウスの勢いを爆発させた"Acid City"から"The Original Disq Clash (DJ EMMA Jesus Remix)"へと流れは正に現在と言う時代性も含んでおり、そこからイタロ・ディスコ名作の"Chase"やハードロック・バージョンの"I Feel Love"へと古き時代に戻り懐かしさを誘いつつ、ラストにはこれまたハウス・パーティーでは定番とも言える"You Are The Universe (Curtis & Moore's Universal Summer Groove)"で幸せなパーティーの空間を共有する雰囲気を作って上手く纏めている。Disc2も古き良き時代のゴスペル・ハウスやレイブ・アンセムから現在のバレアリック・ミュージックやソウルフル・ハウスまで、過去と未来を同列に混在させる選曲で実に感情的に実にドラマティックに聞かせるプレイで、これこそEMMAの魂を震わすDJなのだ。驚くべき展開は無いかもしれない、流行を意識する事もない、そんな事に頼らずともクラブでのパーティーで培われた経験を元に実直に音楽に向き合った結果、真っ直ぐにプレイする事が感情が最もダイレクトに伝わる事を証明しているかのようだ。

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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Scuba - Fabric 90 (Fabric Records:fabric 179)
Scuba - Fabric 90
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2016年8月に薬物により2名の若者が亡くなった事で一旦は閉鎖へと追い込まれたUKは名門クラブのFabricで、最後にプレイしたのがダブ・ステップで先陣を切るPaul RoseことScubaだったそうだ。本作はその出来事に前に制作されていたのでその出来事と特に関連付けられてはいなかったが、奇しくもクラブの閉鎖後に同レーベルより初めてリリースされた作品がScubaが手掛けた本作だったのは、何か運命的なモノを感じずにはいられない。Scubaと言えばテクノの現在の聖地であるベルリンはBerghainにダブ・ステップやベース・ミュージックによって攻勢をかけ、テクノとダブ・ステップの溝を埋めつつ、また本人もベルリン系のテクノへの傾倒を示す事で評価を獲得していた。しかし5年前にリリースされたアルバムは意識的にダブ・ステップから距離を置いて大衆的な作品をリリースし、当方はそこで一旦Scubaへの興味を失いかけていたのだが…。しかし、そこはやはりFabricシリーズに起用されただけあり、ダブ・ステップのビートとテクノのひんやりした質感によってかつてのアンダーグラウンドな雰囲気を十分に纏い、息もつかせぬ展開を駆け抜けるミックスを披露している。驚いた事に本作ではCDとしては19トラックに分けられているものの、実際には42にも及ぶ大量の曲が使用されており、常に複数の曲が入り組むように編み込まれる事でビートの多様性と緩急自在な展開を作り出している。そして単に勢いで飲み込んでいくだけの作品ではなく、例えば出だしではビートのある曲にPatrick Cowleyによる不安気なアンビエントの"Uhura"を被せて深遠な音響空間を作っていたり、ビートもかっちりした4つ打ちからボディーブローのように鳩尾に刺さる鋭利なダブ・ステップに端正なミニマル、または痺れるような覚醒感ある電子音や奥深い空間演出を成すダビーな音響など、様々な要素を散りばめながらそれらがばらばらになる事なく一つの世界観として纏めあげている。確かに余りにも膨大な曲を用いてはいるのだがそれらはベルリン的な冷たさや闇のムードによって結び付けられており、ここでは意識的でなければテクノとダブ・ステップの垣根を感じる事は無いほどだ。そして作品の最も盛り上がる中盤も素晴らしいが、ラスト10分位のテンションが落ちてきてビートが変容しつつズブズブと深みにはまり、暗闇の中からメランコリーな情緒も現れてくる流れは、暗さの中にもドラマティックな盛り上がりを感じる事だろう。予想を良い意味で裏切る妙技が炸裂したミックス、Scubaの深化がここに表現されている。



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| TECHNO12 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/3/26 Xtal Debut Album “SKYGAZER” Release Party @ Circus Tokyo
長い活動の末、2016年2月に遂に初のソロアルバムをリリースしたCrystal改めXtal。Crue-l Recordsからリリースされたその作品は、それまでにフロアを賑わせてきたダンストラックを収録しつつシューゲイザーやポップな要素も兼ね備え、聴く者を光に包み幸せな気分にする素晴らしいアルバムとなった。そんなアルバムを祝うべくリリースパーティーが開催される事になり、レーベルの創始である瀧見憲司やアルバムで共同制作をしたGonnoらが集結し、Xtalは一晩でライブとDJを敢行するという実に充実した布陣が組まれる事になった。
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| EVENT REPORT6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Xtal - Skygazer (Crue-l Records:KYTHMAK 156DA)
Xtal - Skygazer
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長らくリリースの告知がされていたものの予定は未定と延期が続いていたが、こうして実際にアルバムを手に取り聴いてみると期待以上の素晴らしさに心が震える。それこそTraks Boysとしても活動する元Crystal改めXtalが、Crue-l Recordsから発表したアルバムの『Skygazer』だ。元々Crue-lから2011年末にリリースした「Heavenly Overtone」(過去レビュー)が日本のクラブ/パーティーでヘビープレイされる大ヒットとなり、それを契機にXtalとしての天国への階段を昇るようなトランシーかつバレアリックな音楽観が形成されたように思うが、そこからが非常に長かった。途中には「Vanish Into Light」や「Break The Dawn」等のEPもリリースされ各々ヒットするも、それから予定はあれど一向にアルバムのリリース日が決まらず、気付いてみたら2年以上の時間が過ぎていた。最終的には今までにリリースされた既存の曲も盛り込みつつ、GonnoやFran-Keyに神田朋樹やS.Koshi、そしてレーベルの中枢でもあるCrue-l Grand Orchestraまでもフィーチャーして、パーティーでのアンセムとなるダンス・トラックから上品なポップス感覚まで盛り込んだリスニング系まで実にバラエティー豊かなアルバムになったのではと思う。門出を祝うような白色光のシューゲイザーに包まれる"Vanish Into Light (Album Version)"で始まり、そしてアルバムバージョンへと生まれ変わり骨太さも兼ね備え多幸感の成層圏を突き抜ける"Heavenly Overtone"やキャッチーなシンセが快楽的に反復し肉体を刺激するグルーヴが貫く"Red To Violet"など、フロアを底抜けの至福のムードへと染めるリリース済みのダンストラックは文句無しに素晴らしい。勿論4つ打ち一辺倒ではなく、神田をフィーチャーした"Unfamiliar Memories"はスパニッシュ風なピアノやビートが大人びた色気を、Fran-Keyをフィーチャーした"Pihy"では小刻みに動くアシッド音を使用しながらも野外の爽快な高揚を、そしてGonnoが参加した"Steps On The Wind"では現実と非現実の狭間にいるようなドリーミーな感覚を、アルバムの中に盛り込んで単に踊る為だけではないリスニングとしての強度を高める事に成功している。ラストはCrue-l Grand Orchestraによる桃源郷のような甘さの中に溶けてしまうようなストリングスに涙する"String Driven"をそのまま利用し、しみじみとした郷愁が継続するダウンテンポに仕立てあげた感動的な"Skygazer"だ。ダンスだけでもない、リスニングだけでもない、アルバムだからこその最初から最後まで起伏がある展開でXtalのトラックメーカーとしての才能が発揮された内容だ。Crue-l Recordsらしい優雅さもある、そしてレーベルの中で最もダンス色も強く、アーティスト/レーベルにとっても未来へのポジティブな意思が植え付けられている。



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| TECHNO12 | 13:00 | comments(1) | trackbacks(0) | |
Crue-L Cafe II (Crue-l Records:KYTHMAK 155DA)
Crue-L Cafe II
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事情は分からないが、2010年代に入ってから活発に活動を行っていたCrue-l Recordsが、ここ2年は全く新作をリリースする事なく沈黙を保っている。レーベルの公式HPにはもうずっと変わらずに、新作リリースのスケジュールが記載があるにもかかわらずだ。そんな空白を埋めるように丁度リリースされたのが、『Crue-L Cafe』(過去レビュー)以来3年ぶりとなる続編的な名義のレーベルコンピレーションである本作だ。Crue-lはご存知の通り瀧見憲司が主宰するインディー・レーベルで、初期の東京の空気を目一杯吸い込んだネオアコ〜渋谷系と呼ばれた時代から近年のバレアリックなダンス・ミュージックとして定着するまでの長い時間をかけて、混沌としたジャンルの坩堝の中からエレガントな要素を掘り起こす審美眼によって素晴らしい音楽をリリースし続けていた。その音楽性は幅広く、そしてレーベル・カタログに名を連ねるアーティストもある意味では無秩序であり、それは本作に曲を提供したアーティストの幅の広さからも分かるだろう。ポップ・ソングのプロデューサーを務める神田朋樹、テクノ・シーンで頭角を現すCrystal、Crue-lに見出されたチルウェイヴ系のThe Beauty、100% SILKでも活躍するモダン・ハウスのMagic Touch、更にはリミキサーにウクライナを代表するアーティストでもあるVakulaやデトロイトからTheo Parrishまで、そこに名前だけ見れば統一感を探しだすのは難しい。しかし実際に作品を聴いてみれば確かにCrue-lらしい自堕落なダンス・ミュージックの快楽性から生まれる多幸感と、そしてトリップ感やサイケデリック感に惑わされながらも決して下品にはならずに上質なエレガンスがあり、Crue-lというフィルターを通す事によりそれらがレーベルとしての共通項になっているように思われる。さて、本作は収録曲全てが初CD化、または未発表曲(本来は既に発売済みだったはずのEP等の曲)から構成されており、レーベルに詳しくなくても手に取る価値のある内容だ。何といっても注目なのは店舗では販売されなかった200枚限定の"(You are) More Than Paradise (Theo Parrish Translation Long Version 2)"だろうか、17分にも及ぶ華麗でファンキーなビートダウン・ハウスへと生まれ変わった本作は、その余りにも強烈な個性が故にDJとして使うのは難しいだろうが曲自体は文句無しの素晴らしさだ。原曲よりも更に無骨さとトリップ感を増して白色光に包まれる多幸感の真っ只中にある"Heavenly Overtone (Vakula Remix)"、ミニマルな展開へとエディットしながら後半にサイケ感が爆発するダウンテンポの”Everybody Wants To Rule The World (Hikaru& Miyashita's Naha City Free Feel 2 Edit)”など、こういった全く方向性の異なる作風があるのも面白い。そう、Crue-lにはジャンルの壁など無く時代のダンス・ミュージックの流行に左右されずに、彼等自身が信じる音楽性を一心に追い求めているレーベルなのだろう。

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| HOUSE11 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/10/31 DANIEL WANGとHALLOWEEN DISCO @ Unit
日本でもここ数年盛り上がりを見せるハロウィン。普段からパーティーを楽しんでいる当方にとっては、特にハロウィンだからといってパーティーに行こうとかそんな考えは無いのだが、今年はUnitで行われるハロウィンパーティーにディスコ伝道師のDaniel Wangが出演する。またUnit、Saloon、Uniceと3フロアを使用しているのは賑わいを増すハロウィンパーティーにはうってつけだろうし、寺田創一やCrystalのライブにやけのはらや高橋透など、その他にもそれぞれのフロアに様々なアーティストが出演するのだから、きっとハッピーな一夜になるのではと期待してハロウィンパーティーへと参加する事にした。
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| EVENT REPORT6 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Steffi - Power Of Anonymity (Ostgut Ton:OSTGUTCD32)
Steffi - Power Of Anonymity
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3年ぶりとなるアルバムを完成させたPanorama Barでレジデントを務めるSteffi。デビューアルバムの"Yours & Mine"(過去レビュー)はシカゴ・ハウスを下地にTR/TB系のリズムを前面に打ち出しながら、柔らかさやしなやかさを兼ね備えた艶のある官能的なモダン・ハウスが収録されていた。勿論フロアで機能するダンス・ミュージックである前提ではあったものの、今思えば少々内向的でリスニング的な方面へと傾倒していたコンセプチュアルな作品だった。しかし、この新作では前作同様にTR/TB系の音を用いてアナログの雰囲気を維持しながらも、よりDJが使用する事に重点を置きフロアでこそ映えるようなダンス・トラック性が強くなっている。例えば彼女が主宰するDollyのレーベル特性であるデトロイトの叙情性がより際立ち、そしてエレクトロやテクノの性質も高めて、決して激しくなり過ぎる事はないが外交的なエネルギーが満ちた作品になっている。アルバムの幕開けとなる"Pip"はエレクトロの角ばったリズムに仄かに叙情を発する幽玄なメロディーが浮かび上がるインテリジェンス・テクノ的な曲だが、90年代前半のAIテクノ全盛期の雰囲気を纏いながらも洗練されたシンセの音色は今っぽくもある。続く"Everyday Objects"でも同様に艶のある音色のシンセが広がりエモーショナルな展開が続くが、カタカタとしたテクノ的な疾走するリズムと控えめに基礎を支えるアシッド・ベースが唸り、暗闇の宇宙空間に瞬く星の間を駆け抜けるようなコズミック感が既にピークを迎えている。"Selfhood"でも急かすようなビートとギラつくようなトランス感のあるシンセが感情を熱く鼓舞し、やはり部屋の中ではなく沸き立つフロアを喚起させる。"Bag Of Crystals"も高揚感が持続するダンス・トラックで、バタバタと叩かれるような激しいリズムとトランス作用の強いシンセが執拗に反復しながら、そこに美しいシンセ・ストリングスも入ってくれば黒さを濾過した洗練されたデトロイト・テクノにも聞こえてくる。またデトロイトのエレクトロを洗練させて今という時代に適合させた"Bang For Your Buck"や"JBW25"、そんなエレクトロ調の鞭打たれるビートにDexter & Virginiaをボーカルに器用した"Treasure Seeking"など、刺々しい攻撃的な性質はSteffiが述べるようによりフロアへと根ざしている。どれもこれもデトロイト・テクノやエレクトロなどオールド・スクールに影響を受けながらも、しかし決して古臭くない現在の感覚も纏いながらダンスフロアへと適合させ、興奮や情熱を刺激する素晴らしいテクノアルバムになっていると断言する。



Check "Steffi"
| TECHNO11 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Emma House XIX MOUSE-COLORED CAT (Funkasia Entertainment Inc.:FECD-0001)
Emma House XIX MOUSE-COLORED CAT
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ある意味では一つのジャンルとして確立されている"Emma House"は、日本におけるハウス・ミュージックの歴史の一部と呼べるかもしれない。芝浦GOLD時代からYellowへ、そしてWOMBやageHaでのハウス・パーティーのレジデントを担当してきたDJ EMMAだからこそ、ハウス・ミュージックに対する造詣の深さに説得力を持つのだろう。そんなDJ EMMAを代表するパーティーが"Emma House"であり、1995年から続くMIXCDのシリーズでもある。2010年に"Emma House 18"をリリースして以降は新作は途絶えていたが、機が熟したのだろうか5年ぶりに遂に同シリーズの新作がリリースされた。今尚レジデントを持つ自負、そして徹底的な現場主義という気持ちが伝わるかの如く、本作ではヴァイナルと共にデータ音源も使用はしているものの入魂の一発録りで一切の編集は行っていないそうだ。そして肝心の内容はと言えば確かにEMMAらしいソウルフルなストーリー性はあるのだが、そこに近年の趣向が反映されたアシッド・ハウスや最近のパーティーでプレイされる曲も収録し、CDという形ではあるものの正確に現場の雰囲気が再現されている。幕開けは今年亡くなったゴッドファーザー・オブ・ハウスことFrankie Knucklesが手掛けた、Vintage Lounge Orchestraの"Dreams (DJ Tools Version)"で始まるが、全くキックもリズムも入らない歌とメロディーによる切なさが込み上げる展開はこの後の盛り上がりを既に予感させている。そこに叙情性を積み重ねるように"Man With The Red Face (ATFC "When The Light Go Up" Remix)"を繋ぐが、3曲目の"Air Alertness (Malawi Rocks Remix)"のプログレッシヴ・ハウス寄りな流れで一気にスピード感を増すと、その勢いにのり近年の趣向が反映されたアシッド・ハウスな"Zanzibar (Malawi Acid Dub)"や真夜中のフロアの雰囲気が浮かび上がるダークなハウスである"Say It"を繋ぎ、深い深い闇へと潜って行く。中盤は対照的に"Strandbar"や"Break The Dawn"など麗しいニュー・ディスコや輝きを放つテクノなど、一転して開放的でドラマティックだ。その後もソウルフルなボーカル・ハウスやミニマルにヒップ・ハウスなど多様性を伴いながらも、曲を丁寧にミックスしつつ大胆な展開で感情を揺さぶっていくプレイは、DJと言うプレイにストーリーを感じずにはいられない。ただ曲を繋ぐだけではなくその人の生き様が浮かび上がるような、そんなプレイだからこそ"Emma House"は愛され続けているのだろう。

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| HOUSE10 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/4/28 Second More Of Love @ More
大箱小箱と週末は色々遊びに行っているものの、都内にはまだまだ未開の箱が多数あり、まだまだ開拓の余地はある。そしてクラブと言うとやはり渋谷が中心になっている印象はあるが、今回は下北沢のMore。Blast HeadのDJ Hikaru、Force Of NatureのKZA、悪魔の沼のAwanoが出演する予定となっており、面子的な楽しみと初めての箱に対しての期待感も含めてMoreへと遊びに行く事にした。
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| EVENT REPORT5 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/1/17 UNIT / root & branch presents UBIK "THE FIELD JAPAN TOUR 2014" @ Unit
テクノのみならずロックファンも虜にするKompaktのThe Field。昨年には4枚目となるアルバムをリリースし順調な活動を続けているが、そのアルバムではバンド形態を封印しハードウェア中心の作風へと原点回帰。今回の来日公演でも当然バンドセットは封印し、ハードウェアでのライブを披露する事になった。日本からはGonno、Crystal、Inner Scienceら現在クラブシーンで注目を集めるDJや、そして人力ミニマルと称されるNISENNENMONDAIのライブも予定され、その一夜全てが期待されるパーティーとなっていた。
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| EVENT REPORT4 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/1/11 groundrhythm @ Air
Airにて最長不当を誇るレギュラーパーティー・groundrhythm。偶数月開催で11年継続していたこのパーティーは、2014年に入ってからは奇数月開催へと変更。井上薫をレジデントに据えて海外からのゲストを迎える事なく日本人を中心としたパーティーとして確立しているが、今回は沖縄から全国各地のアンダーグラウンドシーンで活躍しているDJ Hikaru、そして2月には拠点をドイツへと移す事が決定しているSTEREOCiTIを迎えて、12年目の門出を祝う事となった。
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| EVENT REPORT4 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2013
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。ElevenやSecoの閉鎖、関西方面ではオールナイトのパーティーは禁止となるなど、相変わらずパーティーを楽しむ人にとっては厳しい状態が続いております。その一方でOrigamiやLouverと言った新しいクラブもオープンしたり、また日本人が中心となるパーティーも増えているように思われるし、素晴らしいパーティーを作りたいと燃えているアーティストやオーガナイザーの熱い志に触れる機会があった一年でした。音楽にしても売れる量は確かに減っているものの、アナログ・レコードはその存在感を強めているし、良質なダンス・ミュージック作品も多かったと思います。で年間ベストに選んだ作品はリスニングとして耐えうる作品が中心になっているのですが、流行とかとは無縁なある意味ではベタな作品が多くなりました。結局時代に関係なく聴ける作品が自分の中で印象に残っているみたいですが、それとは別に毎週パーティーで最新のテクノやハウスを聴く事で、新しい成分を補完していた一年だったかなと。現場へ行く事で新しい音楽仲間の輪が繋がる事も多いわけで、その意味ではやはりパーティーへ足を運んで体験する事は重要な要素だったと思います。それでは、来年も良いお年を!
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| BEST | 13:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2013/12/7 Groundrhythm 11th ANNIVERSARY @ Air
井上薫がレジデントを務めるgroundrhythm。Airがオープンしてからはその場所で最も長く続いているレギュラーパーティーだが、遂に11年目が終わると同時に12年目へと突入する。移り変わりの早いクラブミュージックの業界に於いて10年以上もの継続した活動は簡単なものではないものの、ディープ・ハウス〜テクノと時代と共に音楽性に変化を見せながらコスモポリタンな個性を主張したミュージック・ジャーニー的なDJプレイだからこそ、今でもファンを魅了しながらgroundrhythmは続いている。そして11周年のアニバーサリーは外部からゲストを呼ぶこともなく井上薫によるロングセットがメインとなるパーティーであり、groundrhythmが井上薫と言うアーティストを中心に動いている事を強調する一夜となった。
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| EVENT REPORT4 | 00:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Crystal & S. Koshi - Break The Dawn (Beats In Space Records:BIS010)
Crystal & S. Koshi - Break The Dawn
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エレクトロニックミュージックを手掛けるNYの新興レーベル・Beats In Spaceは注目すべきレーベルで、前作は日本からGonnoを迎えて新作をリリースしたが、新作も続けて日本からのCrystalの作品と話題性抜群だ。CrystalはCrue-L Recordsからの過去2作において絶対的な多幸感、目も開けられない眩い光に包まれるバレアリックな世界を展開したが、この新作においてもそれを踏襲している。"Break The Dawn"ではボーカルも起用して祝祭を彩るかのような雄叫びがポジティブに響き渡り、Crystalらしい輝かしいピアノのコード展開が闇のヴェールを切り裂いて、圧倒的な高揚感を以ってして快楽への絶頂へと上り詰めるピークタイム仕様のテクノを繰り広げている。"From Red To Violet"の平たいビートは大らかながらもどっしりした安定感があり、そこに執拗に繰り返される輝かしいシンセリフを乗せたトラックは、ミニマルかつディスコ・エディット的な作風には多幸感のみならずファンキーな要素も含んでいる。どちらの曲にも言える事は決して闇や不安に囚われる事なく、常に前進するポジティヴでエネルギッシュな意志が通底しており、パーティーと言う真夜中のフロアに道を指し示す光で照らすような希望が溢れている。Crystalと言う人間はきっと元来根明なんだろうと思わせられる程に、彼の曲は常に力強く輝いている。

試聴

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| TECHNO10 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Crystal - Vanish Into Light (Crue-L Records:KYTHMAK148)
Crystal - Vanish Into Light

2011年末にリリースされた"Heavenly Overtone"は国内のパーティーで燦然と輝くアンセムとなり、アルバムへの期待も一気に加速したCrystal。そこから一年を経て前作の多幸感を更に上回る強力な一枚をリリース、それこそが"Vanish Into Light"だ。鐘の音が鳴り響くとグルーヴは加速し始め、眩いばかりのユーフォリアを奏でるシンセサウンドが多段に絡みながら、徐々にタイトル通り白色光に包まれながら光の中へと疾走し消えて行く圧倒的なエクスタシーを奏でる。止めどなく溢れる絶頂感、天にも昇る飛翔感、突き抜ける多幸感、一点の曇りもない状態が最初から最後まで継続する。シリアルになりすぎるきらいがあるフロアに、闇を切り裂き光を降り注がせる事を可能とする至高のアンセムだ。そして以前から噂にはなっていた"Heavenly Overtone"のVakulaによるリミックスも収録されているのだが、こちらも期待していた以上の出来だ。オリジナルの天国へと上り詰める高揚感のある曲をどうリミックスするのか楽しみにしていたが、全体的に荒いやすりで表面を削り出したようにごつい音に作り変えながらも、途中からはハイテックなシンセのリフが浮かび上がるドラマティックな仕様となっている。骨太なテクノ色が強くオリジナルとは差別化しながら、アンセム感を失っていないのが素晴らしい。同じくHouse Mannequinによるリミックスは、ぽこぽこした太鼓をフィーチャーした浮遊感のあるパーカッシヴなハウス仕様で、パーティー序盤にゆっくりとフロアの空気を作っていく時に最適そうな落ち着いたメロウさが際立っている。新曲もリミックスもどれも文句無しに素晴らしく、年末にリリースが予定されているアルバムへの期待は高まるばかりだ。



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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Masterpiece Created By Andrew Weatherall (Ministry Of Sound:MOSCD287)
Masterpiece Created By Andrew Weatherall
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Ministry Of Soundが提供する「Masterpiece」、そのタイトルからしてDJ中のDJが担当すべき3枚組MIXCDシリーズの最新作は、遂に久しぶりのクラブでの来日プレイを控えているUKテクノ番長のAndrew Weatherallが担当。テクノ、ロック、ダブ、パンク、ハウス…そこに境界線を引く事なくあらゆる音楽を一夜の内に自分のモノとして表現出来る素晴らしいDJが、CD3枚と言うボリュームに渡って繰り広げる音楽は、彼が2010年からロンドンで開催しているパーティーである「A Love From Outer Space」がコンセプトになっているそうだ。夜の11時、12時、1時と1時間毎に区切りをつけてはいますが、アッパーなテクノや沈み込むディープハウスは封印して、BMP105〜120までに抑えたロッキンでパンキッシュ、そしてディスコディックでダブな雑食性の高いプレイは、これこそWeatherallの真価と呼べるでしょう。1枚目は特にWeatherallのリミックスや制作した曲が含まれているせいか、ねちねちとした足取りながらも鉄槌で叩かれるようなグシャッとしたキックが破滅的で、途中のダークなアシッドも入ってきたりすると90年前後のインディーダンスにかかわっていた頃のサイケな空気も漂ってきます。対して2枚目は重苦しい空気も晴れたようにコズミックなディスコダブや、煌きのある奇妙なシンセ音が印象的なニューウェブやエレクトロなどで、無心になり楽天的なダンスミュージックを軽快なノリで楽しむ様な音楽が聴ける事でしょう。そして3枚目はパーティーのラスト1時間を飾るが如く昂揚感と開放感が混ざり合うドラマティックな展開が待っていて、ダンスビートを強めながら獰猛なしばきによって鼓舞されつつ、終盤では盟友であるPrimal ScreamのWeatherall Remixでふっと放心し、ラストのWeatherallがインスパイアを受けたA.R. Kaneの”A Love From Outer Space"でハッピーにパーティーは終焉を迎えます。と3時間に渡る異形のダンスでロッキンなDJ、あっと驚く様なトリッキーな技は無くとも本当にWeatherall以外に成し得ない弾けるパワーと痛快なユーモアが感じられる選曲で、3時間にもかかわらず全く飽きないどころか中毒性の高いプレイは流石です。今までにも多くのMIXCDをリリースしてきた彼ですが、これはお世辞抜きに現時点での最高傑作と言えるでしょう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Hiroshi Watanabe - Contact To The Spirits 2 (Octave Lab:OTLCD-1760)
Hiroshi Watanabe - Contact To The Spirits 2
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5年前にKaito名義でリリースした"Contact To The Spirits"(過去レビュー)はKaitoの魅力と、そしてKompaktとの共同プロジェクトとしてKompaktの魅力を世に伝える意味で特別であった。そして本作はそのタイトルの続編ではあるが名義は本名でとなり、Kompaktの制約も無くなるなど相違はあるが、やはり特別である事は曲目を見て気付くはずだ。一目見て気付くのは彼との繋がりもそれ程なさそうであったデトロイト・テクノやシカゴ・ハウスが導入されている事で、リスナーからすれば少々意外な印象を受けるだろう。しかし本人から聞かせて頂いた話では元々NYでの活動時代からそれらを好んで聴いていた訳で、本人の中ではデトロイト・テクノと結び付く事はなにも意外な事ではないと伺った。となると今それらが表面化してきた事は、レーベルや名義での制約から解き放たれ自分自身の中に常に存在する音楽を、自然と手繰り寄せミックスした結果なのだろう。だからと言って本作がデトロイト系のミックスであるとも思わない。やはりここで聴けるのはワタナベヒロシと呼べる音であり、それは優しく包み込み包容力やそれに相反する沸き起こる力強さを伴うテクノ/ハウスである。これまで以上にリズム/グルーヴの変化の付け方は深みを増し、幻想的なトランス感を呼び起こす音から生々しい肉体感を感じさせる音まで広がりを聞かせながら、曲と曲とを多層的に被せる事で未知なる展開を生み出す事に成功している。また一瞬足りとも気の抜けない流れの中で、最後には日本人の曲が3曲並んでいる事は同じ日本人として喜ぶべきだろう。無理な展開は感じさせずにそれらは当たり前の様に自然とミックスされているが、そこにワタナベさんが日本のダンスミュージックの期待を一身に背負っている気概は伝わってくるだろう。彼にとってもう6枚目となるMIXCDであるのに、停滞とは全く無縁であるどころか明日へと前進を尚続けている。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Crue-L Cafe (Crue-L Records:KYTHMAK140DA)
Crue-L Cafe
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Crue-L Recordsの生粋のファンならばまさかタイトル通りの内容だと思う人はいないだろうが、しかし"Crue-L Cafe"なんて言うタイトルに釣られてお洒落なコンピだと思い込み購入したリスナー(まずいないと思うが)は、そんな風に騙されたとしても幸運にもCrue-L Recordsの魅力を知る事になるだろう。Crue-L Recordsは古くから渋谷系とリンクし、そして日本のインディーのダンスミュージックシーンをリードしてきた稀有なレーベルだ。今でもそのスピリッツにぶれは無く、こんなご時世に於いてもアナログ中心のリリースを守り続けているのだから、本作の様に9割方を初CD化/新曲で満たしたコンピレーションのリリースは特に貴重と言えるだろう。そしてカフェと言うタイトルを真に受けてはいけないが、しかし淡い夢の世界へと引き込むリスニングミュージックもあれば、心も解脱して昇天するダンスミュージックもあり、ただ音に耳を傾けるだけで鎮静剤の様に緊張を解きほぐす作用があるのは確かだ。目玉は目下フロアを賑わしているCrystalの"Heavenly Overtone"だろうか、天国への階段を駆け上がっていく圧倒的な多幸感に包まれるハウスは正にCrue-Lらしいダンスミュージックだ。その一方でDiscossessionによる"Manitoba"は胸を締め付ける切ないギターとドリーミーなシンセが溶け合い、浮世離れした微睡みのアンビエントの世界へと連れて行ってくれるだろう。そして新人が育っているのにも注目だ。郷愁にかられるフォーク・ロックな"Ride a Watersmooth Silver Stallion"を提供した神田朋樹は、レーベルオーナである瀧見憲司と組んでBeing Borings名義で"Love House of Love"と言う祝祭を繰り広げるサイケデリックなディスコダブも披露している。かと思えば何処から引っ張ってきたのかTim Deluxeはポップで無邪気なアシッドトラックを提供し、Eddie Cはいつも通りの温かみのあるミニマルなディスコを聞かせている。ハウスもアンビエントもフォークもディスコダブもごちゃ混ぜだが、そこにはCrue-L Recordsの心神喪失を誘う陶酔感と洗練された優美な様式が共通項としてあり、だからこそ世界に誇れるバレアリックなレーベルと言う位置付けは今でも変らないのであろう。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/2/4 UNIT & HITOMI Productions present SPACE DIMENSION CONTROLLER JAPAN TOUR 2012 @ Unit
2010〜11年にダブルパックのEPをR&Sより二度もリリースし、また既に世界的音楽フェスSonarの前夜祭にも出演するなど今最も注目を集めているであろうSpace Dimension Controller。その実態は若干21歳の超新星・Jack Hamillで、ファンクやポップなセンスをテクノに溶かし込みレトロフューチャーな近未来を空想する遊び心に溢れた人間だ。予てより彼の来日プレイを所望していたが、この度ようやく来日する日が来たのでUnitへと遊びに行ってきた。
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| EVENT REPORT3 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Crystal - Heavenly Overtone (Crue-L Records:KYTHMAK138)
Crystal - Heavenly Overtone

リリースは昨年末ですが新年の幕開けに相応しいトラックなので紹介します。Traks Boysとしても活躍しているCrystalが、国内外でも評価の高いバレアリックレーベル・Crue-L Recordsよりリリースしたのが"Heavenly Overtone"。天国の倍音と名付けられた本作はそのタイトル通りにユーフォリアが完璧な4つ打ちに乗るシューゲイズなトラックで、The Fieldにも共通する淡い世界とミニマルな展開から生まれる高揚感を持った曲です。じわじわと伸びるエグ味のあるエレクトロニックなリフに、そして突如挿入される美しすぎるピアノのコードに壮大な世界観を描き出すシンセストリングスの重なりは、雲を突き抜け成層圏を突き抜け天国まで辿り着く程のオプティミズムに満ち溢れている。ピアノ・ハウスなんて安っぽい言葉では片付けられない程に眩しく神々しいバレアリックなハウスで、テクノ/ハウスの壁を越えて、そして野外やクラブを問わずにピークタイムを約束してくれる一曲となるのは間違いないでしょう。空から降り注ぐ眩い光に包まれて一刻の心神喪失に陥るでしょう。気合の片面プレスです。



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| HOUSE7 | 13:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2011/05/28 KOMAMO @ 東京大学(本郷)
2005年から東京大学の学園祭で行わている野外パーティー・Komamo。無料ながらも実力のあるアーティストを毎年集めて行われている実に良質なパーティーで、4年ぶりに足を運んでみました。

当日は生憎の雨でCrystalの頃はまだ客足も伸びず寂しい状況ではありましたが、Kaitoのライブが始まる前から人も集まりだしパーティーらしくなってきました。目的は久しぶりにKaitoのライブだったのですが、アルバム"Trust"からの曲を中心に新曲やJebskiの"Natsu (Kaito Remix)"など初披露の曲も織り混ぜて、Kaitoらしい荘厳でドラマティックなライブを聴かせてくれました。アルバムで聴くよりもリズムも強く刻まれ体を揺さぶられながら、美しいシンセが降り注ぎ音のシャワーで浄化されるような…どこか神聖な音でさえありました。Kaitoは曲自体がよく作り込まれており、何度ライブで聴いても最高ですね。

そしてKaitoの盛り上がったライブを引き継いで、日本に帰国(来日?)したばかりのDJ Alex From TokyoがDJプレイを開始。のっけからディスコティックな曲で華やかで文化祭のノリノリに雰囲気に合わせ、更には演歌をサンプリングしたハウスで派手派手に盛り上げたり、またはしっかりディープハウスやテックハウス、ミニマルなどのクラブの雰囲気も醸しだして、小雨の降る状況にも負けずそこに居た人達を踊らせていましたよ。途中から法被を着た大勢のグループが集まってきてどんちゃん騒ぎで盛り上がっていたものの、オイオイコールも入ったりしてちょっと苦笑な時間帯もありましたが、でもこうやって東大の学園祭でクラブミュージックに触れ合える機会があると言うのは、門戸を広げる意味でも有意義だと感じました。

■Kaito - Trust(過去レビュー)
Kaito-Trust
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■DJ Alex From Tokyo - Mi Mix(過去レビュー)
DJ Alex From Tokyo-Mi Mix
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| EVENT REPORT3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2011/2/5 groundrhythm @ Air
代官山Airオープン時から続くパーティー・groundrhythm。井上薫が9年にも渡り定期的に続けている事は言うまでもなく驚異的であり、今でも熱心なクラバーが集まる重要なパーティーです。時代と共に音の変遷を繰り返しながらも、大地の鼓動を表現するパーティーは一体どこへ向かうのか。今回はゲストにTraks Boysを呼んでの新年1発目のgroundrhythm(そう言えば1年半前でのDK Soundでも井上薫とTraks Boysが共演してたっけ…)へと遊びに行きました。
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| EVENT REPORT3 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/08/06(FRI) ene presents The Backwoods 1st Album "The Backwoods" Release Party @ Eleven
DJ : The Backwoods aka DJ KENT
Guest DJ : 5ive
Live : Kaito Exclusive Live & DJ Set, 9dw

2010/08/09(MON) 月光 @ Grassroots
DJ : Hikaru, DJ Yogurt, Q

2010/08/13(FRI) HEY MR.MELODY vol.100 @ Bar MOVE
DJ : Altz, ミスターメロディー, Yakenohara, タカラダミチノブ

2010/08/14(SAT) Ostgut-Ton presents Sound of Berghain @ Eleven
DJ : Marcel Dettmann, DJ Nobu
Live : Shed

2010/08/21(SAT) SATURN -CLUB SEATA SUMMER PARTY- @ Club Seata
Live : The Sunpaulo, DJ Yougrt & Koyas
DJ : Hiroshi Kawanabe, KEIZOmachine!, W2+Buppa.9 a.k.a 4039, Anthony

2010/08/28(SAT) Raid @ Unit
DJ : Altz, DJ Kensei, DJ Nobu, Shinya
Live : Dachambo, Soft, Fran-key, Crystal & Roger, Rub-A-Dub Market, Green Green, ngoma, DJ Duct
| UPCOMING EVENT | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fran-Key, Crystal & Roger - Moonwalk On The Rock (Crue-L Records:KYTHMAK119)
Fran-Key, Crystal & Roger - Moonwalk On The Rock
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Crue-L Recordsのパンキッシュダンスユニットの1stアルバム"Last Night A DJ..Dreamed To Be A Band"(過去レビュー)からのシングルカット。4曲の内3曲はアルバム収録済みですが、1曲だけはRUNAWAYなるアーティストがリミックスを提供しております。"Moonwalk on The Rock (Runaway Remix)"はMoodymannみたいなファンキーな声ネタサンプルを使用して、賑やかで楽天的なハウスへと仕上げていて、オリジナルのパンキッシュな作風からは離れつつも和やかなムードと言う点では共通点も感じられるリミックス。ベースやシンセもぶいぶいとうなっているブギー調ハウスは、パーティーでハッピーな空気を創るのにぴったりですね。オリジナルの"Moonwalk on The Rock"はロッキンでパンキッシュだけど、ジャーマンプログレに通じるトリッピーさが程良い酩酊感を生み出すし、シューゲイザー風なギターが放出される"Eternal Youth"も過剰なエネルギーが溢れてきて痺れます。ロッキンだけどDJ仕様なトラックなので、是非ともクラブで爆音でかけたいな。

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| HOUSE5 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/11/20 AT-FIELD @ EFFECT
祝・脱DJ童貞!!

友達の下川カユコさんと全玉ちゃんが企画するAT-FIELDと言うパーティーでDJしました〜。自分が思ったよりも多くの人に遊びに来て頂いて、本当にどうもありがとうございました。ミキサーも持ってないんで当然繋ぎも出来ないので内心不安でしたが、取り敢えず自分の好きな曲をがしがしと回させて頂きました。う〜ん、レコードはやはりピッチ合わせや繋ぎが難しい…。後でCDJも使ったんだけど、BPM出るからレコードよりかなり扱いが楽でしたね。続きで回した曲やパーティーのお写真でもどうぞ〜
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| EVENT REPORT2 | 17:45 | comments(12) | trackbacks(2) | |
Crue-L Grand Orchestra - Candidate For Love (Cosmic Arts Remixes) (Crue-L Records:CLCL1212)

Crue-L Grand Orchestra - Candidate For Love (Cosmic Arts Remixes)
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またヴァイナル買っちゃった…この浪費癖はやばいよなぁ。でもヴァイナルどころか音楽の売れない時代、俺は本当に好きなアーティストの為になら、こうやってお金を出してでも応援したいと思う。そしてヴァイナル…重い、場所を取る、高い…これだけ見たら良い事なんかないじゃん?そうじゃないのさ、データには無い温かみ、思い出、ジャケットの美しさ、音の良さ、不便だからこそそれだけ愛着が湧くの。

そんなヴァイナルを後世に伝えようと努力している人達もいる。Crue-L Grand Orchestraも勿論そうだけど、この作品のリミックスを担当したJoe Claussellは最もそうかもしれない。そんな信条を持つディープハウスの大御所がリミックスした本作は、音楽愛、人間愛に満ちた普遍的なクラシックだ。自分が常に必要としているのは、流行とか業界が金をかけて売ろうとする音じゃない、常に変わらないソウルを持ち続ける時代を越えた音。オリジナルはヴォーカルに畠山美由紀、パーカッションにDJ Harveyを迎えたお茶の間に合うダンクラなんだけど、Joe Claussellはいつも通り(良い意味で)の軽やかなパーカッションと郷愁アコギを加えた100%センチメンタルジャーニーをやってくれました。なんつーか、完全にアフターアワーズにばっちりはまった心温まるハウス。踊りで疲れ切った朝5時の疲労感を、優しく消し去ってくれる包容感がここにはある。う〜、朝方のクラブで聴きたいな、これ。そして更に最近のJoeがよくやるディープハウスを越えた天界系ハウスの"Cosmic Arts Crystal's Of Love Version"も、相当に涅槃の境地までぶっ飛んでおります。浮遊感のあるシンセやエフェクトを多用したアンビエントとも受け取れるが、極楽の極みじゃこれは。他オリジナルやインスト、アコースティックバージョンなど多数収録されたダブルパックEP、是非ともミュージックラバーに聴いて欲しい名曲であります。CD盤もあるけど曲が少ないし、絶対ヴァイナルお勧め。

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| HOUSE5 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fran-key, Crystal & Roger - Last Night A DJ..Dreamed To Be A Band (Crue-L Records:KYTHMAK131DA)
Fran-key, Crystal & Roger-Last Night A DJ..Dreamed To Be A Band
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Crue-L Recordsからのニューカマーは、二人のDJと一人のドラマーによるクラブ系ロックバンド。DJとしても活躍しているFran-keyとCrystalはキーボードを操り、そしてハードロックドラマーのRogerがドラムを叩いているそうだ。アルバム名が正にそのまんま。そしてここにあるのはジャーマンプログレの現代版Harmoniaみたいな、底抜けに明るくパンキッシュで多幸感に満ちたエレクトリックロックサウンド。ドラムはもちろん人間が全て叩いているおかげでモロにバンドっぽくロッキンな感じなんだけど、そこにキラキラとしたポップ感覚とどこかほのぼのとしたピコピコシンセな音が被せられていき、ダンスとロックの溝を埋めていくハイブリッド感覚が先行する。いやしかし、これはハイファイではなくローファイの感じられるどこか懐かしくもある音で、ピコピコなシンセはどうしたって能天気で気が抜けてしまう気持ち良さがあります。こんな苦しい時代だからこそ何も考えずにハッピーになれたら良いじゃないかと言わんばかりの晴々しさは、なかなかそうは聴けるもんじゃありません。宇宙の果てまでオプティミスティックに突き抜けたコズミックディスコパンクと命名したい。

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| TECHNO7 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/01/16 (FRI)
HORIZON presents HOUSE LEGEND ALFREDO AGAIN!! @ Unit
DJ : Alfredo, Takimi Kenji, YODA

SALOON "Erection"
DJ : DJ Yogurt, CRYSTAL, やけのはら, YAMADAtheGIANT, ALF

2009/01/17 (SAT)
Bed making... @ Heavy Sick Zero
Act : L?K?O, G.RINA a.k.a. Goodings RINA, ユダヤ JAZZ, DJ Yogurt, 1TA-RAW, K.E.I

2009/01/23 (FRI)
Taicoclub Presents SO VERY SHOW! @ Womb
Live : Sleeparchive, Akiko Kiyama
DJ : Kaito a.k.a Hiroshi Watanabe, DJ Nobu

2009/01/24 (SAT)
Beatport 5th Aniversary @ Womb
DJ : Richie Hawtin

2009/02/07 (SAT)
root & branch presents UBIK featuring LUOMO @ Unit
Live : Luomo
DJ : Moodman, Hikaru, DJ Yogurt

2009/02/07 (SAT)
groundrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue
Live : TRAKS BOYS

2009/02/10 (TUE)
World Connection @ Air
DJ : Kerri Chandler

2009/02/14 (SAT)
DBS Presents 2009 "Dubstep Warz" Skream+Benga @ Unit
DJ : Skream, Benga, Goth-Trad, Yama a.k.a. Sahib

世の中が不安や悩みに包まれても、どぉんすとぉっぷざみゅ〜じっく!こんな時こそ必要なのは愛!と言う事でHeavy Sick Zeroのパーティーはブラコン・ナイトらしい。ブラザーコンプレックスじゃなくて、ブラック・コンテンポラリー。DJ YogurtはMakin' Love Set!をやる予定。つまりは愛のあるプレイ!ならば行かんでど〜する〜?ルオモのパーティーにもDJ Yogurt出るのね。ルオモたんは新宿リキッドのライブは愛と狂気が倒錯したライブだったけど、最近はどうなんしょ?きっとまた愛のある一夜を聴かせてくれるかい?ミニマル元坊主に愛は不要だが、ロングセットならたまには聴いてみたい。ケリチャンのDJは最先端のテクノロジーを駆使したプレイで、見た目的にもまじですげーよ。去年行った時はびっくらこいた。そしてハウス愛がある。
| UPCOMING EVENT | 00:05 | comments(4) | trackbacks(0) | |
New Order - Retro (Rhino Entertainment Company:5186504532)
New Order-Retro
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何故かまだ廃盤でもないのに、2002年にリリースされているNew Orderの4枚組ボックスセットがリイシューされました。New Orderと言えばギター中心のロックスタイルから電子楽器中心へのダンスミュージックバンドへと見事に転身したUK屈指の親父バンドで、特に今でもクラブで多々回される事がある"Blue Monday"が有名ですね。演奏はど下手だし歌も軟弱で本当にベテランかよと疑いたくなりますが、強烈なデジタルビートとメランコリックなメロディーを武器に肉体と心を震わすその音楽性は、21世紀になった今でも唯一無二のもの。またNew Orderはクラブミュージックファンからも人気が高く、まだ余りNew Orderは知らないよってお方には是非とも聴いて欲しいと思います。この4枚組は、Pop(シングル集)、Fan(隠れた名曲?)、Club(リミックス集)、Live(そのまんま)の4つの盤から成り立っていまして、ビギナー向けと言うよりはNew Orderにずっぽりはまっている人向けの内容です。何故なら入門向けにはベスト盤が幾つか出ているから、そっちを買えば良い訳ですからね。じゃあこのボックスセットは価値が無いのかと言うとそうでもなくて、今までのベスト盤からは違う視点で選ばれたPopとクラバー向けのClubの楽曲はなかなか面白いし、特にLiveの内容が一番注目です。なんとLiveの楽曲はPrimal ScreamのBobby Gillespieが選曲をしていて、1981年から2002年までのなんと20年間の変遷を感じる事が出来る内容です。初期の頃のたどたどしく荒削りながらも、骨身を削り燃え尽きるような迫力のある音は本当に素晴らしいです。また年代が新しくなるにつれ打ち込みが増え、よりグルーヴィな曲が増えていくのも彼等なりの進化と言えるでしょう。Liveの盤だけでも十二分に価値がありますね。自分が買った当時は6000円位してたんだけど、現在の円高の影響かリイシュー盤は3000円代で買えるなんてお得ですな。

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| ETC2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Francois K. - Masterpiece (Ministry Of Sound:MOSCD150)
Francois K-Masterpiece
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ゲップが出る程のテクノ三昧!!テクノの大洪水!!

UKクラブミュージックの老舗・Ministry Of Soundが送る新シリーズ"Masterpiece"の第一弾は、なんとこちらもクラブミュージックの大御所中の大御所・Francois Kevorkianが担当。最近彼がテクノ化しているのは周知の事実ですが、本MIXCDでも彼のテクノ趣味がばりばり前面に出たテクノミックス3枚組みの超大作。いくらなんでもゲップが出るくらいのボリュームだわな。しかしもうフランソワも完全にテクノが板に付いて来たと言うか、もうテクノDJ一本でもやっていけると断言出来る位テクノなDJになりましたね。CD3枚組みの大作だけど各ミックスごとに特徴があって、決して飽きずに聴けるどころかそれぞれの魅力にぐいぐい引き込まれる内容となっております。

CD1の"Napoli"はプログレッシヴハウス色が強めに出た大箱でのプレイを意識した壮大な展開で、じわじわとドラッギーな音が効いてきます。少々派手な気もするけれど、今回はマニア向けではなく一般的な人向けに意識したと発言しているので、これはこれで良いのかなと。CD2の"Manchester"は一番テクノ色が強く、そしてデトロイトテクノ、またはそれに影響を受けた曲を多めに入れた内容です。アッパーに盛り上げつつもメロディアスな曲をふんだんに使っていて、泣きの旋律が入ってくる後半は感動物。オールドスクールな曲も使用していて、テクノへの敬意も感じられますね。そしてCD3の"Tokyo"ではコアなファンも忘れてないぞと言わんばかりに、普段のDeep Spaceワールドを意識した幅広いプレイを聴かせてくれます。テクノの中にダブアンビエント〜ディープハウス〜アフロハウスを落とし込み、横揺れグルーヴとファットな低音でゆらりゆらりと体を揺さぶる好プレイ。個人的にはCD3が一番ディープで、ゆるゆるな浮遊感に包まれ気持ち良いと思います。

テクノと言う枠組みの中で自由に羽ばたきを見せるフランソワ、老いてなお盛んなDJであります。"Masterpiece"と言う主題が付いたこのシリーズですが、正にそのタイトルが相応しいテクノの指標となるべきMIXCDですね。

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| TECHNO5 | 21:30 | comments(1) | trackbacks(3) | |
UPCOMING EVENT
2008/02/22 (FRI)
Taicoclub Presents So Very Show! @ WOMB
DJ : Dominik Eulberg, Crystal
Live : Shane Berry

2008/02/23 (SAT)
Ultra Music @ ageHa
DJ : DJ Emma
Guest Live: Spirit Catcher

2008/02/23 (SAT)
Real Grooves Vol.24 @ Space Lab Yellow
DJ : Steve Bug, Matthias Tanzmann, Aquira

2008/02/29 (FRI)
Plus Tokyo @ AIR
DJ : Shin Nishimura, Djinxx

2008/03/01 (SAT)
CHaOS @ Space Lab Yellow
DJ : Fumiya Tanaka, Jan Krueger
Live : Bruno Pronsato

2008/03/07 (FRI)
"WC" feat. RAUDIVE a.k.a. Oliver Ho @ UNIT
Guest DJ : RAUDIVE a.k.a. Oliver Ho, PERC
Live : Gonno, Numan a.k.a. Techriders
DJ : Salmon, Dasha

2008/03/08 (SAT)
Clash 32 @ ageHa
Live : Hardfloor
DJ : Fumiya Tanaka, Hitoshi Ohishi

2008/04/05 (SAT)
Clash 33 @ ageHa
DJ : Derrick May, Ken Ishii

2月、3月は全体的に低調な感じですなー。Spirit Catcherは昨年同様またEMMAのイベントかー(昨年はChabとでした)、これは酷い。テクノのイベントに担ぎ出すべきでしょ。Oliver Hoも聴きたいけれど、他のDJ陣が多すぎてHoのプレイ時間は短そうね、しょぼーん。デリックメイとケンイシイが救いです。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(8) | trackbacks(0) | |
Kahimi Karie Presents Crue-l Crystallization (Crue-L Records:KYTHMAK111DA)
Kahimi Karie Presents Crue-l Crystallization
Amazonで詳しく見る

遂にこのブログでもKahimi Karieが出てくるなんて自分でも思ってなかったけど、Crue-L Recordsの作品を彼女がたまたまコンパイルしただけで、別に彼女の事を好きでも無ければ詳しい知識も持ち合わせていない。自分の中ではKahimi Karieはフリッパーズギターと同じ渋谷系の一言で片づいてしまう、それ位彼女の事は分からないと言う訳です。でも実は彼女がCrue-Lの作品をコンパイルしたのは、初期にCrue-Lから作品を出していた事が関係あったみたい。知らなかったよ、Kahimi KarieがCrue-Lからリリースしてたなんて…。てかCrue-Lに関してもクラブミュージックに歩み寄った近年の作品以外は全く無知でございまして、初期の頃のレーベル作風も知らないです。

早速一通り聴いてみた所、人肌の温もりと静かなる情熱とそしてメランコリーな空気が混在するアダルトな音楽ですね。クラブミュージック性は皆無ながらもアコースティックで柔らかい音色が爽やかに体を通過して、随分と落ち着きを感じさせるラウンジを意識した内容でしょうか。ジャンル的に何というか分からないけれどダウンテンポが近いのかな、ゆったりと流れる音がゆったりと広がって決して部屋の雰囲気を壊さない様な楽曲が詰まっています。最近のCrue-L Recordsしか知らない僕にとっては、こんな静謐で厳格なるムードを持ったCrue-Lは逆に新鮮でした。男共は女の子を部屋に呼んで一緒に聴けば、二人の距離が縮まるんじゃないかと。そうじゃなくても違いの分かる人だと格上げされたり位はするかも、と自分に酔いたい人にも向いている。

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| ETC2 | 21:45 | comments(3) | trackbacks(0) | |
2005/03/05 Sleezy @ GrassRoots
3月5日、この日はFrancois KがYellowに来日していたので前々から行こうかなと思っていたが、フライヤーが無い為入場料が高く、またどうせ激混みなのも分かっているので悩んでいた。そしてその夜、自転車に乗って真夜中家から高円寺南に向かって激走するマチュが居た。一体自転車に乗りどこへ向かうと言うのだろう?そして辿り着いた先は高円寺南のただの町中。一体ここに何があると言うのか?ある一軒家の階段を上り、そしてドアを開けると…
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| EVENT REPORT1 | 13:55 | comments(2) | trackbacks(0) | |