CALENDAR
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
I KNOW YOU LIKE IT(アイ・ノウ・ユー・ライク・イット)
I KNOW YOU LIKE IT(アイ・ノウ・ユー・ライク・イット) (JUGEMレビュー »)
Shinichiro Yokota,横田信一郎 Shinichiro Yokota,横田信一郎 Shinichiro Yokota
RECOMMEND
MEZZANINE REMIX TAPES 98 [12 inch Analog]
MEZZANINE REMIX TAPES 98 [12 inch Analog] (JUGEMレビュー »)
Massive Attack
名作MEZZANINEリリース時に予定されていたマッド・プロフェッサーによるダブ・バージョンが、今になりリリース。こちらはアナログ盤。
RECOMMEND
Mezzanine
Mezzanine (JUGEMレビュー »)
Massive Attack
メザニーンのリマスターに、上記のダブバージョンを合わせたCD2枚組。
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
FRKWYS Vol.15: serenitatem
FRKWYS Vol.15: serenitatem (JUGEMレビュー »)
VISIBLE CLOAKS,YOSHIO OJIMA,SATSUKI SHIBANO
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
Various - Salsoul Sounds Familiar (Re-Edits, Remixes And Remakes From The Sounds Familiar Crew) (Sounds Familiar:SALSBMG16LP)
Various - Salsoul Sounds Familiar (Re-Edits, Remixes And Remakes From The Sounds Familiar Crew)
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
その後はハウス・ミュージックの萌芽へと繋がっていくなど現在のダンス・ミュージックに非常に強い影響を与えたディスコ・ミュージック、その音楽の中でも伝説的レーベルとして名を残すのがNYのSalsoul Recordsだ。The Salsoul OrchestraからDouble ExposureやLoleatta Holloway、SilvettiにFirst Choiceなどを始めとしてディスコという枠組みにおいて欠かす事の出来ないアーティスト/バンドを多く抱えるレーベルであり、サルサ+ソウルの混合を発展させてラテン・ファンクな豪華かつソウルフルな響きを用いて、70〜80年代を席巻した重要レーベルだ。本作はそんなレーベルがイタリアのディスコ・レーベルであるSounds Familiarとコラボレーションし、現在のダンス・ミュージックとして生まれ変わらせた企画盤であり、ディスコから派生したハウスへとより接近させてDJ仕様な手を加えている。作品の多くは原曲の雰囲気を壊す事はなくSalsoulの優美さを残しており、例えばDJ Spinnaによる"Chicago Bus Stop (Ooh I Love It) (DJ Spinna Refreak)"はゴージャスなオーケストラ・サウンドやトランペット等の優美な響きはそのままにリズム感を滑らかなハウス・ミュージックのそれに置き換えた上で、派手さをコントールして全体を綺麗に洗練させてより大人びたムードが加わっている。TwiceとVolcovによる"Stimulation (Twice & Volcov Edit)"やSpecterによる"Latin Lover (Specter Edit)"は至っては正にエディットなので音的には原曲との差が無く、DJとして使いやすようにシンプルな構成を反復させる事で、ドープさを増してズブズブと嵌めていくエレクトロニック・ファンクの前者、メランコリーなハウス調の後者へと、それぞれがDJ仕様になっている。如何にもなりミックスと言うならば名曲"Thousand Finger Man"をGe-ologyがハウス・ミュージックに仕立てた"Re-Fingered With Love"で、上モノのピアノやシンセの旋律はおおよそ原曲そのままだが跳ねて疾走するリズムは明らかにハウス・ミュージックのそれであり、ドタドタとしたバンド・サウンドな原曲と比較するとこのリミックスは現在のダンス・ミュージックとして成立している。また元々は4分にも満たない曲だったものがKai Alceが手を加えた"Salsoul Rainbow (Kai Alce NDATL Edit)"は9分にまで尺が伸ばされ、土臭くファンキーなベースやドラムのリズム帯に合わせてゴージャスなオーケストラが組み合わさった優美なサウンドによるドラマティックな展開を、これでもかと言う程に堪能出来る。どれもこれも見事なまでにSalsoulの華々しいディスコ・サウンドそのままでその意味では基本リミックスではない為に大きな驚きはないが、名曲ばかりなのでSalsoulやディスコへの足を踏み入れていく為の入り口として捉えても価値はあるだろう。



Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE13 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Steffi & Martyn - Air Texture Volume VI (Air Texture:AIR006CD)
Steffi & Martyn - Air Texture Volume VI
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
2011年にニューヨークにて設立されたAir Textureは、KompaktのPop AmbientシリーズやExcursions In AmbienceにInstinct Ambientといったレーベルに触発されているそうで、端的に言うとアンビエントに焦点を絞ったそのレーベル名まんまのシリーズを提供している。それぞれの作品はCD2枚組で1枚のCDを1アーティストがコンパイルを担当し、そして収録曲は未発表曲のみで構成されているという、アンビエントのシリーズ作品としては十分に期待を寄せられるだけの魅力が伝わってくる(当方はこの6弾がリリースされるまで、このシリーズの存在を知らなかったが)。そして最新作はOstgut Ton等でも活躍し近年交流を深めているSteffi & Martynが担当しているのだが、過去のシリーズが比較的ノンビート中心でアンビエントやドローンに焦点を絞っていたのに対しここではダンス・フロアを沸かすDJの性質故か、基本的にはダンス・フロア寄りでありながらアンビエントな性質もある、もっと言ってしまうと現代版「Artificial Intelligence」と呼んでも差し支えない曲が選曲されている。事実Steffiが主宰するDolly周辺はAIテクノの影響を匂わせているし、Martynの作風にしてもダブ・ステップやデトロイト・テクノからの影響を滲ませ、両者とも単純な4つ打ちからの乖離してリズムの自由さやベッドルーム内での想像力を働かせる音楽性があり、それらが端的に表現されているのが本コンピレーションだ。AIテクノの現代版という説明は決して過去を懐かしむようなものではなく最新のアーティストによる曲がある事で、例えばApollo等でも活躍するSynkroの"Observatory"は夢の中へと落ちていくようなパッドを用いたねっとりとしたダウンテンポを披露しており、穏やかな近未来感が心地好い。Ostgut Ton一派のAnswer Code Requestもここでは普段のハードな作風は封印しているが、ハートービートのようなリズムに美しく広がる残響を用いたディープなアンビエントの"Pasiris"を披露し、熱狂に入っていく前のパーティー序盤の感覚がある。元祖AIで忘れてはいけないのがKirk DegiorgioことAs Oneで、"The Ladder"は90年代前半のそのAIテクノそのものな自由なブレイク・ビーツや流麗な響きのシンセのメロディーなど、一見踊り辛いようなテクノがしかし今の多様性の中では自然と鳴っている。他にも知名度の高いテクノ系のアーティストから殆ど作品をリリースしていないマイナーなアーティストまで、それらは区別される事なく収録されており、テクノやエレクトロにブレイク・ビーツやダブ・ステップなどのジャンルも、大きな枠で捉えるとアンビエント的な感覚に包まれている。これらがしかも全て未発表曲というのだから、その質の高さも含めて驚いてしまう。



Check Steffi & Martyn

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO14 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
CC:DISCO! Present First Light Vol.1 (Soothsayer:SS0036)
CC:DISCO! Present First Light Vol.1
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
シティーポップを思わせるキッチュなジャケットに目を奪われ、そして実際に音を聞いてみれば緩く開放的な雰囲気のバレアリックかつブギーなディスコが満載のコンピレーションに、もう心は即座に虜になってしまう。本作を編纂したのはメルボルンで活動するCourtney ClarkeことCC:DISCO!で、15歳の頃からラジオDJを開始し現在は自身でClub Cocoなるパーティーを運営しながら地元との密接な繋がりを持っているようだが、その音楽的な才能が評価され今では世界各地の大きなフェスティバルやパーティーにも出演をして忙しないツアー生活になっている。調べてみると公式な作品のリリースは無くDJのみによって正確な評価を獲得しているのだから、音楽への嗅覚や審美眼もきっと間違いないのないものなのだろうが、それは本作を聞けば確信へと変わる。ここに収録された曲は全てが未発表曲のようで、オーストラリアやニュージーランドで活動するローカルなアーティストの曲をCC:DISCO!が見事に掬い上げており、低い知名度に反比例して曲の質はどれもこれも素晴らしい。ニューカマーであるAngophoraによる"Settled"は、哀愁が滲むギターとぼんやりとしたシンセによって白昼夢に誘い込まれるニューエイジ風だが、オーガニックな響きが温かく体を包む。続くRings Around Saturnによる"Abarth"は大手を振って闊歩するような4つ打ちのブギー・ディスコだが、ここでも揺らぐ情緒あるギターやフュージョン風なシンセが懐メロ的な味わいを持っており、リラックスしたムードの中に甘い陶酔も仄かに混ざっている。Jace XLの"Really Want That"では光沢のあるポップなシンセ使いと甘く誘うような歌声もあって、80年代の都会的なシンセ・ポップで非常に甘美な懐かしさがある。一方で滑らかで心地好い浮遊感を持つディープ・ハウスを聞かせるのはLove Deluxeによる"Ivan's Hymn"で、霞の中で鳴るような繊細なピアノのコードとポコポコとした軽いパーカッションに引っ張られながら、揺らめく官能の世界を展開する。またDJ Simon TKによる"Never follow a druid to a second location"は安っぽい音によるリズムや荒々しいギターが鳴るローファイなシンセ・ロックだったり、Midnight Tendernessの"Precipitation Meditation"では爽やかなフルートや透明感のあるシンセを用いてドリーミーな情緒が浮かび上がるバレアリックなアンビエント風だったり、Sui Zhenの肩の力が抜けたアフタービートが気怠さを誘う甘いレゲエな"No More Words"もあったりと、決してディスコだけではなく多方面の音楽を咀嚼して多幸感への統一感を纏めている。真夜中の熱狂的なフロアと言うよりは昼間の野外フェスで鳴っているようなリラックスした選曲で、明るい時間帯のホームリスニングにもぴったりなコンピレーションだ。来週には初来日もある真夜中のパーティーではどんなDJをするのか、楽しみでならない。



Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE13 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/1/12 Âme 2018 @ Contact
テクノ/ハウスというダンス・ミュージックに於いては今や有数のレーベルやクラブが存在するドイツ。その中でも踊る為の機能性だけでなく繊細な美しさや妖艶さによって聞く者を魅了する音楽性を発揮するInnervisionsは、今も尚トップレーベルの一つと言っても過言ではない。今回そのレーベルから代表するアーティストの一人であるÂmeとしてDJ側のKristian Beyerが来日し、そしてそれを迎え撃つのは世界的知名度を得るまでになったGonnoと、その二人だけでメインフロアを担当するパーティーはきっとディープな音楽体験をさせてくれるに違いない。
続きを読む >>
| EVENT REPORT6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2017
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。近年の日本における音楽業界の厳しさは今年も変わらずクラブ/パーティーも以前に比べるとパワーが低下しているのは否めないですが、それでもその逆境の中から特に日本人アーティストによる素晴らしい作品も生まれたりと、希望が見えたりする事も感じる一年でした。当方が以前程には新譜発掘やレビューに時間を割く事が難しく、またパーティーへ行ける機会も減る中でなかなか流行なり時代なりの音を追いかける事も手に付かない状況ですが、その代わりに時代に左右されないタイムレスな音楽にも向き合う事が出来たとも感じております。以下に選んだ作品は正にそんなタイムレスと呼んでも差し支えない物ばかりで、当ブログ開設時からかなり方向性は変わって決してダンス・ミュージックだけではないですが、音楽としての素晴らしさにジャンルは関係ないですよね。これが何か少しでも皆様の音楽ライフの充足の為の手助けになれば幸いです。それでは、来年も良いお年を!
続きを読む >>
| BEST | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2017/11/2 Grassroots 20th Anniversary Party !!! - DAY - @ Grassroots
新しい音楽が生まれては廃れ早急に入れ替わる流行が常であるダンス・ミュージックの界隈で、一つのクラブが20年も同じ場所で存在し続ける事は決して容易い事ではない。東高円寺にあるGrassrootsはしかし日本人のDJをブッキングし続け彼等を育てる場所としても機能し、そして酔いどれとミュージック・ラバーが集まるホーム的な酒場としても成立し、決して大きなクラブではないものの他では体験出来ない魅力あるクラブの一つとして20年も続いてきた。そんな場所だから20週年のアニバーサリーは当然縁のあるDJが集結するのだが、その初日はDJ HikaruにCMT、KabutoにConomark、そしてYA△MAとつまりはGrassrootsをホームの一つとして活動しつつ全国へと巣立っていったDJが集結した。
続きを読む >>
| EVENT REPORT6 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Various - Dance 2017 (Secretsundaze:SSXCD004)
Various - Dance 2017
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
Giles Smith & James Priestleyによって主宰されているロンドンのSecretsundaze、同名のサンデー・アフタヌーン・パーティーとしても定着しているパーティー兼レーベルは、今までにその二人によってパーティーの雰囲気をパッキングしたであろうMIXCDをリリースしてきたが、この度初のレーベル・コンピレーションを纏め上げた。彼等の説明に拠れば「'80年代後期から'90年代かけてのダンスコンピレーションのタイトルに因んで付けた」との事だが、その内容は90年代とはかけ離れた現在のテクノやハウスを収録しており、一部の曲を除いてレーベルが過去に発表した曲の編集であるから正にレーベル・ショーケースなのだ。レーベルから3枚のEPをリリースしている事から特に信頼を得ているであろうEthyl & Floriは、音数を絞ったハウシーな4つ打ちに憂いを感じさせるエレピを展開させた”Shelter"を提供しており、非常にシンプルではある作風だが丁寧に情緒的な空気を作っている。今や売れっ子の一人であるハウスDJのBrawtherによる"Spaceman Funk (Deep Club Mix)"も同様に無駄の少ないハウスだが、こちらは跳ねるような軽快な4つ打ちに疾走感がありその上でふんわりとした浮遊感ある上モノを被せる事でよりグルーヴの走りが強まっている。Wbeezaによる"Ferguson"は特に勢いのあるツール的な曲で、これもハウシーな4つ打ちではあるもののカチッとした硬いリズム感で疾走する意外にもハードさもあり、ミニマルなトラックとの相性も良さそうだ。喜ばしい事に未発表も収録されており、エグいアシッド・サウンドが侵食しつつ情緒的なストリングスで仄かに優美さの映えるディープ・ハウスの"Baia 2012 (Aybee's Solar Dub)"や、またネタとして有名な"Little Sunflower"をサンプリングしたFred Pによる花弁が静かに花開くような優雅さを聞かせるハイテックな"Trust"と、これらもSecretsundazeのアーバンかつモダンな作風が根付いている。他にも激しくビートが躍動するテクノや朗らかなムードが広がるジャジー・ハウスも収録されており、思っている以上にジャンルとしての幅は広いもののレーベルの音に対する確かな嗅覚を感じ取れるであろう良作揃いで、流石15年以上も同名パーティーを続けているだけの経験に培われた音楽センスだ。尚、Disc2は曲順も同じままに軽くミックスされた物だが、これは特に必要性はないのでは?と思う。



Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
EMMA HOUSE XX Non Stop Mixed By DJ EMMA 30th Anniversary (Universal Music:UICZ-9075)
EMMA HOUSE XX Non Stop Mixed By DJ EMMA 30th Anniversary
Amazonで詳しく見る(日本盤)

1985年にDJ活動を開始してから芝浦GOLDやSpace Lab Yellow等伝説的な箱でレギュラーパーティーを開催し、また早くからクラブの臨場感を宅内でも体感させるMIXCDの制作に積極的に取り組み、現在も尚シーンの最前線でDJとしての生き様を見せるEMMAは、日本のダンス・ミュージックに於ける生き字引の一人と呼んでも過言ではないだろう。本作は2015年にDJ活動30周年を迎えた事を記念するMIXCDであり(リリースは2016年10月)、またシリーズとしても20周年目の通算20作目と、記念づくしの『EMMA HOUSE』シリーズの最新作である。彼の音楽を現す『EMMA HOUSE』にはハウスという言葉が使われているが、決してハウスだけではなくテクノやロックにアシッド・ハウスまでも網羅した分け隔てないダンス・ミュージックのプレイが前提であり、当然本作もそんな彼のクラブに於けるプレイがそのまま閉じ込められている。Disc1は彼の音楽性では最も特徴と思われるソウルフルなNYハウスの"A Deeper Love (A Deeper Feeling Mix)"で始まり、いきなり胸を熱くするソウルフルな歌によってぐっと引き込まれていく。続くピアノの華やかなコード展開に盛り上がるピアノ・ハウスの"Soul Roots (Piano House Mix)"、現在形のロウでトリッキーなハウスである"Looking 4 Trouble"から90年代のハードなハウス時代を象徴する"Jumpin"へと繋がれるなど、ある種のクラシック的な趣きでがつがつと攻める前半。そしてEMMAの中で再燃するアシッド・ハウスの勢いを爆発させた"Acid City"から"The Original Disq Clash (DJ EMMA Jesus Remix)"へと流れは正に現在と言う時代性も含んでおり、そこからイタロ・ディスコ名作の"Chase"やハードロック・バージョンの"I Feel Love"へと古き時代に戻り懐かしさを誘いつつ、ラストにはこれまたハウス・パーティーでは定番とも言える"You Are The Universe (Curtis & Moore's Universal Summer Groove)"で幸せなパーティーの空間を共有する雰囲気を作って上手く纏めている。Disc2も古き良き時代のゴスペル・ハウスやレイブ・アンセムから現在のバレアリック・ミュージックやソウルフル・ハウスまで、過去と未来を同列に混在させる選曲で実に感情的に実にドラマティックに聞かせるプレイで、これこそEMMAの魂を震わすDJなのだ。驚くべき展開は無いかもしれない、流行を意識する事もない、そんな事に頼らずともクラブでのパーティーで培われた経験を元に実直に音楽に向き合った結果、真っ直ぐにプレイする事が感情が最もダイレクトに伝わる事を証明しているかのようだ。

Check "DJ EMMA"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Quadra - Quadra Complete Selection 1995〜2007 Sketch From a Moment (Music In The Deep Cosmos:MITDC-1005)
Quadra - Quadra Complete Selection 1995〜2007 Sketch From a Moment
Amazonで詳しく見る(日本盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3-Disc1) Amazonで詳しく見る(MP3-Disc2)
2016年、Transmatからはニューアルバムをリリースし更なる躍進を果たしたHiroshi Watanabe。それとは別に自身で作品のクオリティー・コントロールを行うべく「Music In The Deep Cosmos」を立ち上げて、より自分の意思が尊重された作品を送り出す事を始めた。その結果として、彼がまだニューヨークでDJ活動を行っていた1997年の失われた作品、Quadra名義の『Sketch From a Moment』が待望のリイシューとなった。この頃と言えばまだニューヨークはハードハウス全盛時代、そんな中で作品のリリースを始めたばかりのWanatabeはNite Grooves等からハードハウスの影響を受けた今よりも激しさと荒々しさが強調されたハウスを送り出しており、その意味ではまだ若さ故の攻撃性や野心が感じられる初々しさがあった。そして同時期、日本の今はクローズしてしまったFrogman Recordsからリリースしていた名義がこのQuadraで、幾つかのEPをリリースした後に、EPの曲を収録せずに独立したアルバムとして本作をリリースしたのだ。こちらの名義はどちらかと言うとテクノ寄りではあるがやはり時代の背景は存分に音楽性に反映されており、オープニングの"Outset"からしてズンドコした激しいリズム感にうねるベースライン、ドラッギーな旋律に飲み込まれる曲調は正にハードハウスのそれだ。続く"Spiritual"では暴力的なバスドラムが弾け覚醒的なシンセが闇の奥底で黒光りするような危うさがあり、最近の優しくエモーショナルな音楽性とは対照的に真夜中の狂騒を感じさせる。勿論"Water Lily"や"Devastation"のようにKaito節とも言える大らかで包容力のあるメロディーが映える曲、激しい曲に挟まれて癒やしとなるような"Phantom"や"Spell of Rain"など胸を締め付ける程のセンチメンタルな空気に満ちた曲など、その後の円熟時代へと至る予兆は既にここに存在しているのも事実だ。また、畳み掛けるしなやかなビートを刻むドラムン・ベースの"Ground Loop"は、当時の流行を意識している点もあり驚きを隠せない。そんな失われた名作が本人によるリマスターで復活した事を喜ぶべきだが、更に嬉しい事に過去のEPやコンピレーションに収録されていたQuadra名義の曲がシングル・コレクションとして纏められたCDも付いてくるのだから、ファンとしては言う事は無しだ。余りにも感動的な正に大空へと飛翔するような高揚感のあるテクノの"Sky"、そしてその未発表バージョン、2000年以降のレアな曲まで収録されており、そこから時代毎の変化も感じ取れるだろう。長らく失われていた作品だけに、Hiroshi Watanabeの今まで知る事の出来なかった面を知る事が出来る点においても、非常に価値のある復刻と言えよう。





Check "Hiroshi Watanabe"
| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Karim Sahraoui - Sacred Kingdom EP (Loveland Recordings:LLR103)
Karim Sahraoui - Sacred Kingdom EP
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
2014年、Transmatの後押しにより復活を果たしたDjinxxことKarim Sahraoui。一時は音楽業界から遠ざかっていた彼も復活を果たしてからは順調な活動を行っており、以前よりも一層デトロイト・テクノらしい美しいメロディーを強調した音楽性を強め、つい最近もTransmatから2枚目となるEPをリリースしたばかりだ。本作はそれよりも少し前にオランダでフェスをプロモートしているLovelandからリリースされたEPで、リミキサーには同じくデトロイト・テクノを深く愛するVince Watsonが迎えられており、この手のテクノに目が無い人にとっては涎が出る事は間違いない。先ずはA面に収録された"Horns Of Glory"が何と言っても素晴らしく、大きな展開を設ける事はなく多段の幻惑的なメロディーを用いてトランシーな作用を含ませながら、キックやリフの抜き差しによってじんわりとした起伏を付けながら持続感を出した完全なるピークタイム向けのトラックになっている。10分にも及ぶ長い構成ながらもその快楽性の高さが故に終わりのない展開を求めてしまいそうになる程で、ぐるぐると螺旋階段を昇り詰めて高揚は増していく。裏面の"The Earth From Above"はゴリゴリとした硬めのキックなどのリズムで横揺れを誘発しつつ、ソナー音のような反復するシンセがじわじわと脳髄を侵食しながら嵌めていくスタイルで、デトロイトのエモーショナル性よりは欧州のテック系な雰囲気を纏っている。そしてデトロイト・フォロワー(本人は否定しているが)としての力量が発揮された"Horns Of Glory (Vince Watson Reshape)"、原曲から大きな変化はないもののシンセは透明感を増し柔らかい音になり、その上で荘厳な響きも加えてドラマティックな盛り上がっていくこの曲は、Vinceの作風として生まれ変わり新たな魅力を発している。それぞれ期待通りで外れ無し、デトロイト・テクノ好きならば納得の一枚だ。



Check "Karim Sahraoui"
| TECHNO12 | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Brawther & Alixkun - ハウス Once Upon A Time In Japan... (Jazzy Couscous:JC02)
Brawther & Alixkun - ハウス Once Upon A Time In Japan...
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)

今から約5年前、突然Facebook上でメッセージを送ってきて、日本のコマーシャルではないアンダーグラウンドなハウスを教えてくれと言ってきた外人がいた。ほんの短い時間ではあったがお互いの好きなアーティストを紹介し合ったのだが、その人こそ古きジャパニーズ・ハウスをこよなく愛するBrawtherだ。フランスはパリで活動しChez Damierに認められBalanceから作品をリリースし、今ではよりミニマル性の強いDungeon Meatを立ち上げて、DJ/アーティストとしての活躍の場を広げている。そしてもう一人、東京在住のフランス人DJであるAlixkunも同様に日本のハウスに心酔しており、Ele-king等でもかつて和製ハウスについて語っている。そんな二人が2010年頃に出会い、全国各地のレコードショップを歩き周り、歴史に埋もれ埃を被っている日本のハウスを掘り起こす作業を数年に渡り行っていたそうだ。その深い愛情の結果として生まれたのが、日本の80年代後半から90年代前半のハウスに焦点を当てたコンピレーション、「HOUSE」ではなく「ハウス Once Upon A Time In Japan...」だ。KatsuyaやT.P.O.に福富幸弘などの名のあるアーティストから近年のリイシューで名を知られるようになった寺田創一、逆に相当のマニアでも知らないであろう名前を耳にした事のないアーティストの曲まで多く収録されている。90年代前後と言えば丁度NYハウスが世界的に盛り上がっていた時期で、日本のクラブシーンでもそれに対し羨望の眼差しはあったのだろうか、本作に収録されたアーティストのようにNYハウスを目指したハウスを作り出すアーティストがぽつぽつと現れていたようだ。ただやはり日本人は日本人、ディープであったり跳ねたファンキーさもあったりするも決してNYハウスには成りきれず、いや、だからこそそんな作品はHOUSEではなく日本らしい味わいを持ったハウスになったのだろう。実際に本作に収録された曲からは確かに心に訴えかける温かみ持ったソウルフルなハウスや、軽い浮揚感を持ったディープ・ハウスに覚醒感のあるアシッド・ハウスまで、その当時のハウスの聖地を目指すような意識は含んでいる。しかし何故だかハウスのルーツである黒人音楽らしい香りは希薄で、逆に何だか日本の郷土愛が感じられる懐かしみがあるのが、ジャパニーズ・ハウスなのだろう。何にせよ、二人の情熱が無ければ知らないままであった当時のハウスが、本作で正に時代を越えて蘇った事はハウスを愛する者にとって、当然祝福すべき事象以外の何事でもない。昔を知る者もそうでない者にとっても、日本のハウスへの興味を抱かせるには十分過ぎる作品だ。



Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/9/4 TodaysArt.JP 2015 TOKYO - Launching Party @ Liquidroom
昨年日本へとプレオープン的な扱いで初上陸したオランダ発祥のアート・フェスティバル、TodaysArtが今年から日本での開催を本格化させている。音楽だけでなく美術も含んだ芸術のフェスティバルと言う事で天王洲周辺で様々な催しが予定されているが、そのラウンチパーティーとしてリキッドルームではライブを中心としたパーティーが開催された。何といっても目玉はデトロイトの至宝であるCarl CraigとMike Banksによるライブで、元々は2011年にその二人でのライブが予定されていたものの東日本大震災の影響により中止となり、日本では暫く体験する事が出来なかったものだ。今回は念願叶っての日本でのライブとなるが、それ以外にもAkiko Kiyamaやonomono a.k.a O.N.OにKeita Yanoといったライブ陣、そしてDJにMasafumi Ohnishiも参加して、一夜を作り上げる事になった。
続きを読む >>
| EVENT REPORT5 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Prosumer - Fabric 79 (Fabric Records:fabric157)
Prosumer - Fabric 79
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
Berghain/Panorama Bar一派の中でも特にハウス・ミュージックに対しての誠実な愛を表現するProsumer。既にPanorama Barレジデントから身を引き、今ではそういった肩書きに左右される事なく世界各地のパーティーでプレイしているが、そんな彼にとって3年ぶりとなるオフィシャルMIXCDは名門Fabricからとなる。前作は古巣Ostgut TonからPanorama Barシリーズの一環としてのMIXCDだったが、Fabricからのリリースとなる本作も基本的にはProsumerの普遍的なハウス・ミュージックに対する視線は変わらない。MIXCDの冒頭を飾る"Time"からして93年作となる古典的なハウスだが、その軽快でパーカッシヴなグルーヴとシンプルで素朴なピアノのメロディーからは正にクラシカルという趣が発せられている。続くは妖艶なストリングスが先導するChez Damierによるこれまたクラシックな"Untitled B2"で、やはりProsumerのプレイはオールド・スクールという風格があるのだ。その後もA Black Man, A Black Man And Another Black ManやThe Traxxmenなどシカゴのゲットーハウスも登場し、序盤は素朴ながらも粗雑な質感のハウスでファンキーな展開を推し進めている。それ以降はクラシックなハウスも織り交ぜながらも、洗練されたモダンなディープ・ハウスから仄かに情熱的なテック・ハウスなどを中心に滑らかな展開で、ハウス・ミュージックの4つ打ちのグルーヴの心地良さを組み立てていく。面白いのは中盤でブレイク・ビーツやジャジー・ハウスを使用している時間帯だろうか、さらっとしなやかなビートと華麗な世界観を作り上げ、ほんの短い時間ながらも優雅に舞い踊るような瞬間さえもある。その後は再度、最新のハウスから古き良き時代のシカゴ・ハウスまで通過しながら、最後には82年作の"She's Got Her E.R.A."による艶かしいファンクでしっとりと幕を閉じる。新旧ハウス・ミュージックを織り交ぜながら決して大仰になる事なく、丁寧に曲のメロディーや雰囲気を尊重しながら繋ぎ合わせ最後までダンサンブルな展開を作るプレイは、正にハウス・ミュージックの感情的な面を表現しておりこれぞProsumerの持ち味が表現されている。




Check "Prosumer"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE10 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marcel Dettmann - Fabric 77 (Fabric Records:fabric153)
Marcel Dettmann - Fabric 77
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
ドイツで最大級の人気を博すクラブ・Berghain、そこでレジデントを持つDJは複数いるが、その中でもやはりクラブの顔として存在感を放つのは(少なくとも日本では)他ならぬMarcel Dettmannだろう。日本に来日する度にパーティーでもフロアを満員にする程の人気を誇っているが、その音楽性は余りにもハードな面を持つ一方で、伝統的なシカゴ・ハウスから最新のダークなテクノ、又は理路整然とした機械的なマシンビートのミニマルに深遠なアンビエントまで網羅し、オールド・スクールからモダンを一つの世界に収めたテクノとしてミックスする手腕が持ち味だ。本作は彼にとって3作目となるMIXCDだが、その音楽性自体に大幅な変化は見られない。やはりオープニングには闇の奥底から静かに浮かび上がるダークなアンビエント"Arthure Iccon"でゆっくりと始まるが、続く"Sun Position"では錆び付いた金属が擦れるようなビートを、更に"Inside Of Me"でくらくらとした目眩を誘発する催眠的なミニマルをミックスし、序盤からして既にDettmannの淡々としながらも静かに重圧をかけていくようなグルーヴが疾走っている。そして序盤のピークはAnswer Code Requestによる"Transit 0.2"において現れる。空虚で機械的なビートの上に何度も被さっていくシンセのレイヤーが、爆発を伴い疾走感を増していくようで、そこから真っ暗なフロアの中に潜って行くように荒くれたテクノ〜幻惑的なミニマル〜不気味に唸るエレクトロまでミックスされ、甘さの全く無い廃退的な音が続いていく。しかし作品として制作されるMIXCDを聴くと、パーティーで彼のプレイを聴く時以上に理知的というか、単にハードな音楽をミックスしハードな展開を作るDJとは全く異なる抑制の取れたグルーヴ感がDettmannのDJを特徴付けているように思われる。表面的にはハードな曲は既にそれ程使用されていないが、曲の持つムードや鈍い響きにロウなビート感などを感じ取り、それらを的確にミックスしながらフロアの喧騒に内面的なハードさとストーリーを与えていくのだ。そして、本作の魅力はそれだけでなく、ここに収録された多くの曲が自身が主宰するMDRからの未発表曲でもあり、このMIXCDが未来へと繋がっていると言う点でも興味を掻き立てられるだろう。



Check "Marcel Dettmann"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/11/14 Red Bull Music Academy presents Senshyu-Raku @ Liquidroom
おおよそ一ヶ月に渡り開催されてきた「Red Bull Music Academy 2014 Tokyo」。様々な場所でパーティーやライブのみならずワークショップ、レクチャー、アートインスタレーションを開催してきたが、その最後は「Senshyu-Raku」と銘打ち、デトロイトからCarl Craig、UKからは奇才と称されるPepe Bradock、ドイツにてRunning Backを主宰するGerd Jansonが集結し、RBMAの最後を祝福すべくパーティーが催された。
続きを読む >>
| EVENT REPORT5 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Deetron - Fabric 76 (Fabric Records:fabric151)
Deetron - Fabric 76
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
これでもにもメジャーからアンダーグラウンドまで数多のDJを起用し、人気を博しているMIXCDシリーズ「Fabric」の76作目は、スイスを代表するテクノアーティストの一人であるDeetron。00年代のハードミニマル全盛の時代に芽を出し、そのハードなスタイルにデトロイト・テクノにも通じるメロディアスな要素を加えた作風は、その世代の中でも個性が際立っていた。そしてハードミニマルが衰退する中で多くのアーティストが作風を変え、Deetronもよりディープかつ歌モノを手掛ける事で、時代に即しながら活動を続けている。本音でいうと当初はそのスタイルにも疑問はあったのだが、このMIXCDを聴く事でそんな変化もようやく馴染んできたのではと思う内容で、デトロイト・テクノ/シカゴ・ハウスのクラシックから現在形のトラック、果てはダブ・ステップやロックまで持ち込んでDeetronの私的な好みも匂わせ、ハードなスタイルから感情の起伏を感じさせるスタイルへの転身が結実している。出だしでいきなりジャジーな"Picadillo (Carl Craig's Breakdown Version)"を用意し、そこからスムースに透明感のあるメローなテック・ハウスへ移行、そこからファンキーなシカゴ・ハウスへと即座に展開が広がっていく。RedshapeやRippertonらのモダンなテック・ハウスもミックスし、中盤ではクラシックであるGalaxy 2 Galaxyの"Timeline"をさらりと落とし込むが、大ネタを用いながらも大袈裟になる事はなく揺蕩うようなリラックスした流れは実に大人びている。前半は4つ打ちを中心としたテクノ/ハウスが中心だったのに対し、中盤以降はパーソナルな音楽性を表現するようにバラエティー豊かに変則的に刻むリズムや癖のあるメロディーを伴うブレイク・ビーツやダブ・ステップも織り込み、Deetronのメロウで柔軟な音楽性が素直に打ち出されている。しまいには物悲しくもサイケデリックなAtoms For Peaceの"Before Your Very Eyes"も飛び出すが、そこにディープかつミニマルな"Falling The Same Way (Dommune Version)"が繋がる瞬間には、はっと息さえ飲むだろう。そしてラスト3曲ではパーティーの興奮が終息するようにがくっとテンションを落とし、しみじみとした余韻を残すシネマティックな流れでミックスは終わりを迎える。結果としてここにはかつてのハードなスタイルは殆どなく、クロスオーヴァーとでもいう柔軟かつ豊潤な音楽性があり、そして何よりもエモーショナルなムードが通底している。Deetronが製作するトラックがエモーショナルな方向に傾いている事を考慮すれば、このMIXCDもその結果として自然なように感じられるだろう。




Check "Deetron"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO11 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Lord Of The Isles - 301C Symphony (Permanent Vacation:PERMVAC113-1)
Lord Of The Isles - 301C Symphony
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
ニューディスコからバレアリック、またはシネマティックなリスニング曲まで様々なレーベルカラーに合わせて姿を変えていくNeil McDonaldことLord Of The Isles。Firecracker傘下やLittle Strongから、または日本のMule MusiqやCatuneからもリリースするなど、その活躍の場はワールドワイドに広がり高い評価を得ている。今年2枚目となる新作は奇抜で陽気なハウスを得意とするPermanent Vacationからとなるが、そんなレーベル性を体現するように5曲というEPの中でLord Of The Islesの可能性を拡張しているのが素晴らしい。"301C Symphony"はこのアーティストにとっては比較的ビートが強めで随分とテクノ寄りな印象を受けるが、サイケデリックながらも朧気なシンセの使い方が如何にも彼らしい。"Co2o"も同様にエグいシンセサウンドと野性的なビートがフロア寄りな質を生み出していて、何処か不気味さえ漂うダークな作風は未だLord Of The Islesが進化中のアーティストである事を気付かせる。と思いきや裏面では一転して今までの作品の延長上にあるように、小気味よい跳ねたリズムとバレアリック感漂う煌めくシンセのフレーズが開放感を生み出す"Fyne"や、小鳥の囀りや子供の笑い声をサンプリングしたビートレスなアンビエント・トラックの"Western Electric"も披露するなど、ダンスフロアの中で特別な瞬間を作るような奇抜な音楽性が息衝いている。特定のレーベルに属さずに作品をリリースするのも納得と言うべきその音楽性だが、DJ視点ではなくアーティスト視点で作られた楽曲はどれもメロディーが中心にあり、心に訴えかけるものがある。



Check "Lord Of The Isles"
| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Move D - Fabric 74 (Fabric Record:fabric147)
Move D - Fabric 74
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
ロンドン屈指のクラブであるFabricが送り出すMIXCDシリーズも既に74作目、ミックスを手掛けたのはDavid MoufangことMove Dだ。アーティストの面から言えば90年代のReagenz名義ではインテリジェンスなテクノを開拓し、故Pete Namlookとは実験的なアンビエントに取り組み、近年のMagic Mountain High名義ではよりロウで奇妙なハウスを試みている。その長い音楽活動をただ一つのジャンルに定義するのは難しい程に、アーティストとして多才である事は明白だ。がこのMIXCDにおいてはそんな多岐に渡る音楽性とは真逆の、フロアを意識したハウスに焦点を絞っている。幕開けはRoy Davis Jr.による余りにもエモーショナルなディープ・ハウスで始まるが、太いボトムがありながらも決して享楽的になり過ぎずに、慎ましい世界観にインテリジェンスを感じる。そこからもしっとりした音質をベースにファンキーな歌モノやソウルフルなハウスで、熱狂的ではなく穏やかな微熱で包み込むような音が続くが、中盤では幾分か昂揚するパーティー感を演出するように開放的なサウンドが増えていく。しかしやはり安定感、継続感のあるハウスの4つ打ちを頑なに守り、決して道を外すような独創的なミックスは行わずにハウスに収束する。思い出すと2年前にパーティーで彼のDJを聴いた時には、ハウスだけでなくディスコやエレクトロなども巧みに混ぜながらパーティーを盛り上げるプレイだった記憶があるが、このMIXCDでは敢えてハウスに焦点を絞っているのが意外に思える。アルバムの後半に進むと再度しっとりとしつつリズムは落ち着きを取り戻し、深く潜って行く厳かで流麗なディープ・ハウスへと回帰し、儚くも夢の世界にいたような余韻を残してミックスは終了する。作曲家としての多才さとは真逆のハウス一本に絞った本作は確かにMove Dの個性を感じ取るのは難しいだろう。しかし90年代のクラシカルなハウスと、またJuju & JordashやSmallpeopleなど近年のモダンなハウスまでが自然に編み込まれ、最初から最後までメロウな聞かせる音で貫き通した事でセンチな感情に浸れるのは請け合いだ。




Check "David Moufang"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ben Sims - Fabric 73 (Fabric Records:fabric145)
Ben Sims - Fabric 73
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
時代と共にシーンに寄り添うアーティストも入れば、そんなのはお構いなしと愚直なまでに自分のスタイルを貫き通すアーティストもいる。Ben Simsは間違いなくその後者に属するアーティストで、90年代後半のハードミニマル隆盛の時代からシーンの最前線へと飛び出し、00年代に入ってから周りがエレクトロやディープなテクノへと転身する中で、今でもスタイルを守りつつ残っている数少ない存在だ。ヒップホップのDJからスタートしたと言う彼の芸歴は本作でも活きており、3台のCDJを使用してライブミックスを行った上にエディットを施し、それらを最終的にAbletonでミックスし直した事で怒涛のハードグルーヴが渦巻くミックスとなった。ベテランからアンダーグラウンドなアーティストまで44曲にも及ぶトラックを使用し、その中には自身によるエディットを含め18曲も未発表曲が含まれていると言う事実は驚愕だが、音自体はBen Simsと言わざるを得ないどこか古臭さも残りながら野性的で図太い。執拗なまでの4つ打ちを貫きつつ矢継ぎ早にミックスされる事で、全体を通して一つの音楽となるような曲の境目も気にならない痛快なプレイだが、恐らく現在のシーンと照らし合わせるとやはり何処か野暮ったいと言うか時代から取り残されている感は否めない。しかしこの音こそがBen Simsを個性付けているとしたら、疑う事なく自身の道を歩み続ける彼の気概は本物だ。エレクトロやシカゴ・テクノのファンキーさとハードテクノのシャッフルする疾走感、そこに少々のミニマルのディープな要素も織り交ぜつつ、後半に進むに連れて草を刈り取る芝刈り機のように全てを巻き込みながら爆走するグルーヴ感の前には抗う事など出来やしない。ハードなだけの音楽には飽きつつもある当方だが、たまにこんな愉快痛快で突き抜けたミックスを聴くと何だか心が沸き立ってくる。

試聴

Check "Ben Sims"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO10 | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Cassy - Fabric 71 (Fabric Records:fabric141)
Cassy - Fabric 71
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
DJにおいては基本的に男性が幅を利かしているクラブミュージックの業界ではあるが、女性ながらもベルリンにてSteffiと並んで高い評価を得ていると思われるのがCassyだろう。Ostgut TonやCocoonと言った大御所レーベルからMIXCDをリリースしている経歴からも実力は疑うべくもないが、遂にMIXCDシリーズとしては長い伝統を持つFabricに起用された。彼女はPanorama BarのオフィシャルDJでもあるが、ネット情報によれば最近は他のクラブでのプレイが多いそうで、その影響は幾分かこのMIXCDにも投影されている。初期のMIXCDではテクノ/ハウス/ミニマルに黒いファンクネスも織り交ぜながら肩の力が抜けた緩いグルーヴ感を保っていたものの、この新作では音のジャンル的には同様な選択をしながらもより肉体感を伴う、言い換えれば力強く骨太なプレイを披露している。勿論女性らしく繊細にトラックを編み込むようにしなやかなミックスを継続させているが、前半の情熱的なディープ・ハウスにしろパーカッシヴでファンキーなハウスにしろ、以前よりも確実にグルーヴが疾走っており地味な印象はかなり後退している。そして中盤での浮遊感のあるテックハウスや野暮ったく悪びれたシカゴ・ハウスを経由し、終盤に向けて淡白なミニマルやインダストリアル風なテクノまで幅を広げ、真っ暗闇の中に存在するフロアの空気を自然に生み出しているのだ。しかし終盤にはピアノや歌が特徴となったエモーショナルな展開が待ち受けており、盛り上がった高揚感を損なう事なくクライマックスを迎える。と思っていた以上に幅の広いプレイにはなっているのだが、エモーショナルかつファンキーな世界観を壊さずに調和を成しており、派手ではなくともミックスと言う行為に対して丁寧に向き合う姿勢が感じられる。流行に頼らない普遍的な音が詰まったMIXCDだ。

試聴

Check "Cassy"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Masterpiece Created By Carl Craig (Ministry Of Sound:MOSCD303)
Masterpiece Created By Carl Craig
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
ジャンルを限定せずにダンス・ミュージックに於ける重鎮を起用して人気を博しているMIXCDシリーズ「Masterpiece」、その最新作には遂にデトロイト・テクノの中心に居座り続ける重鎮・Carl Craigが登場した。彼について言及しておくとアーティスト的な面でデトロイト・テクノをそこからより多方へと飛翔させた手腕の評価は誰もが認めているだろうが、その一方DJ面については大箱やレイブでは受けはするであろうド派手なプレイが際立ち、求道的に個性を確立させた音はそれ程聞こえてはこない。ここで本作に注目するとMIXCDはCD1の"Aspiration"だけであり、他は"Inspiration"と"Meditation"のコンピレーションとなっているので、つまり彼のDJに然程魅力を感じていない人に対しても十分な価値を持たせるものとなっている。

"Aspiration"について言えばデトロイト発のアーティストの作品を多用はしているものの、ここでは殆どデトロイト・テクノ的なエモーションを感じられる瞬間は無いだろう。出だしこそKyle Hallによる凶悪なアシッドテクノで強い印象を打ち付けるが、そこからはヨーロッパ的なテック・ハウス/プログレッシヴ・ハウスの端正な電子音を打ち出して、スムースなミックスを施しつつズンドコしたグルーヴ感と心地よい陶酔が広がるテック感を継続させ、良い意味では万人受けしそうな分り易い展開を作っている。後半ではヒット曲の応酬でフィルター・ディスコやデトロイト・ハウスにオールド・エレクトロなどCarlの派手な音楽性が見事に炸裂しており、盛り上がりと言う観点からすると十分な内容ではある。決して長年の経験を重ねた深みがあるわけではないが、大箱でのプレイを体験するようなエンターテイメントとして楽しめるMIXCDとして価値はあるだろう。

そして”Inspiration”はそのタイトル通りにCarlが影響を受けた音楽を選び抜いており、アーティストの背景を知る楽しみを持ち合わせている。年代もジャンルも多岐に渡り、ファンクにレゲエやダブ、ヒップホップにR&B、ジャズやボサノバ、そして勿論テクノまで収録しており、こんな選曲をクラブでは無理だとしても今回のようなプロジェクトの中でMIXCDとして披露すれば余計に面白いのではと思うところもある。

本作でリリース前に最も注目を集めていたのは"Meditation"ではないだろうか。なんと全曲未発表曲でボリュームはアルバム級と、つまり久しぶりのオリジナルアルバムと考えれば熱心なファンが反応するのは当然だろう。しかし"黙想"と名付けられているようにここには彼らしいファンキーなグルーヴも実験的なサウンドも無く、沈静化したアンビエントが広がる正に"Meditation"な音が待っている。フロアからは遠ざかった神妙で張り詰めたムードがあるが、その一方では電子音と戯れながら自由に音を鳴らしたようなラフスケッチ的な印象も受け、作品としては少々煮え切らなさもある。ただ目を閉じ音に耳を傾ければ、世の中の喧騒から解き放たれ雑念も消えるような瞑想音楽としては確かに合っているようでもあり、就寝時のBGMとして心地良さそうだ。Carlによる最新のダンス・ミュージックが聴きたかったのも本音だが、先ず先ずは新作が聴けただけでも嬉しい限りだ。

試聴

Check "Carl Craig"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO10 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Laurent Garnier - Jacques In The Box Remixes (Ed Banger Records:ED071)
Laurent Garnier - Jacques In The Box Remixes
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
一流のDJが必ずしも一流のトラックメーカーでない事は当たり前の事だが、フランスを代表するDJであるLaurent Garnierも制作と言う点においてはムラが多い。その振れ幅が大きい分だけ当たった時はクラシックと呼ばれる作品と化す事もあるが、逆にセンスを疑いなくなるような作品もあり、後者に当たるのが丁度一年前にEd Bangerからリリースされた"Jacques In The Box"だった。本作はその続編としてGesaffelstein & BrodinskiとLaurent自身がリミックスしたEPなのだが、結果としてはやはり残念であると言わざるを得ない。原曲はアップテンポで大仰なシンセが継続して高揚感を増して行くテクノだったが、対して"Brodinski & Gesaffelstein Dirty Sprite"はぐっとBPMを落として不気味なスクリュー感のある粘性の高いテクノへと姿を変えている。元々あったギラついた光沢感や悪っぽい空気は全く失っていないが、疾走感で突き抜けるのではなくそこに居座り続ける重さがあり、言葉通りにリミックスらしいリミックスと言えるだろう。そしてLaurent自身による"Chicago Bordelo Remix"は、原曲よりも派手な音色を抑えつつトランシーなシンセリフを用いてよりフロアの闇を感じさせるモードへと生まれ変わっている。不吉な声のサンプリングが絶え間なく反復している点やオールド・スクール感のあるラフなリズムトラックには、タイトルのシカゴらしさが滲み出ており、原曲よりは好感が持てるリミックスだ。とは言っても昔からのファンがLaurent Garnierに求めているものとは乖離しているように思われ、少々今後の行先を心配してしまうのだ。ちなみにアナログを購入してもダウンロードコードが付いてくるので安心だ。

試聴

Check "Laurent Garnier"
| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Zip - Fabric 67 (Fabric Records:fabric133)
Zip - Fabric 67
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
テクノ/ハウス両面から最高品質のミックスを送り出し人気シリーズとなっているFabricの最新作は、まさかのZipが起用された。Thomas Franzmann、またの名をDimbimanやPantytec、最も知られている名義はZipであろうか、ドイツはミニマルハウスのPerlonを設立したメンバーの一人でもある。決して大きな注目を集めているわけではないがレーベル運営を含めての音楽活動は実績があり、Perlonのオフィシャルコンピでのミックスを除けばZipがやりたい様にやったMIXCDは今まで手掛けていなかったのは意外と言わざるを得ないだろう。しかし今となっては当初よりもコマーシャルな面も増してきているFabricシリーズにZipがどう反応するかは興味があったが、結果的に言えばZipらしく非コマーシャルな玄人向けなミックスをしているのが幸いだ。内容的にはハウス、それも新旧万遍なく90年代から最新のミニマル調のハウスを、淡々と平たく延ばすようにプレイしている。Perlonを運営している事からも想像出来るだろうが、無駄な脂は落として飾り気もない生っぽい質感のハウスを派手なエフェクトを足す事もなく、単純で簡潔な反復の作用によって低空飛行を続けていく。パーティーの時間帯で言えばまだ序盤でメインの前辺りと言えばよいだろうか、重くはないがフロアに根ざした安定感のある4つ打ちを刻みながらも決して高揚感を煽るような展開はない。多少の湿り気が控えめな情緒を滲ませていてエモーショナルではあるが、何処か内向的でうつむきがちに粛々とプレイしている姿が浮かんでくる。勿論それは退屈なものではないし、リラックスした空気を感じさせながらミニマルハウスらしい単調な展開が好作用を及ぼし、脳の中枢までじんわりと侵食する陶酔感を生み出す事に成功している。展開ではなく選曲で楽しませるミックスになるのだろうが、90年代の曲をさり気なく掬い上げるそのセンスも気に入っている。

試聴

Check "Zip"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
MS00 / BEYOND THE DANCE TRANSMAT 4 (Lastrum:LACD-0235)
MS00 / BEYOND THE DANCE TRANSMAT 4
Amazonで詳しく見る

テクノと言う音楽を聴く者にとって、おそらくTransmatと言うレーベルを避けて通る事は不可能に近いだろう。デトロイト・テクノのイノベーターであるDerrick Mayが1986年に設立したこのTransmatは、多くのダイヤの原石だったアーティストを世に知らしめ、デトロイト・テクノの代名詞にも近い程の評価を獲得した。Derrick本人はTransmatの音楽を単なるダンスミュージック以上の価値を持つものと考えている為、それらをテクノと呼ばれる事にはあまり納得していないそうなのだが、しかし本作を聴くと確かにDerrickの意図する事は分からなくもない。本作はレーベルにとって実に12年ぶり、通算4枚目となるレーベルコンピレーションだ。Transmatの過去の隠れた名作と共に、傘下のレーベルであるFragileからも、そして今後Transmatからもリリース予定のある若手、更にはDerrick自身の失われた未発表作までもが収録されている。収録曲の多くはダンスミュージックと呼ばれるテクノではある事に間違いはないが、それと共に音の持つ繊細な美しさは芸術的に磨き上げられ、感情を揺さぶる内省的な、もっと言えばシリアスな佇まいさえ浮き出ている。それはダンスフロアを離れた音がベッドルームで鳴る時にも、決して単調で飽きないように意識に働きかける音として(アーティストのその意図があったかどうかは抜きにしても)作られているようにも感じられるのだ。今までのコンピレーションと異なっているのはレーベル初期の作品から近年の作品、そして新作までも網羅した正にレーベルの歴史(の一部)である事だ。Choice(Laurent Garnier)やCarl Craig、Silent Phase(Stacey Pullen)の大傑作と共に、DjinxxやDouble HelixにTony DrakeやSans Soleilなどの一般的にはそれ程知られていない作品、そしてレーベル再始動のきっかけとなったGreg GowやDVS1の作品が網羅されている事は、Transmatの音楽性を包括していると言っても過言ではないだろう。また複数の若手アーティストの楽曲も、テクノの未来を切り開くべく可能性に満ちた内容となっている。最後にはDerrick Mayの作品が待ちわびているが、まあこれはある意味サービスとして収録された位の出来だ。それは逆にもはやDerrickが作品を作らなくても、レーベルには多くの才能が存在している事の証でもある。そのダンスの向こう側に存在する音を、是非体験して欲しい。

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Ben Klock - Fabric 66 (Fabric Records:fabric131)
Ben Klock - Fabric 66
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
Ostgut Ton、Berghein勢が気を吐いて活動するベルリンのシーンにおいて、Ben Klockもまた独自のテクノ路線を突き進む個性的なアーティスト/DJだ。Bergheinに於ける活動が認められ一躍トップクラスのDJとなった彼ではあるが、そのせいか近年はアーティストとしての活動よりもDJとしての側面が強く、新作はアーティストアルバムではなく名門MIXCDシリーズのFabricへミックスを提供する事になった。正直に言うと最近は作品も出していなかったしリリース前はそれ程期待してなかったのだが、蓋を開けてみれば凍てついた空気にベルリンの幅のあるテクスチャーを織り交ぜた展開になっていて溜飲が下がった程だ。本人が「普段のセットで盛り上がる作品にはしたくなかった」と意識したのが影響したのか、勢いのあるテクノだけではなく幅広い音を取り込みながら深みや広がりを聞かせ、例えば真っ暗闇の深海を潜っていくように未知なる旅を繰り広げるスリリングな内容となっている。重苦しい音圧や過激なグルーヴ感に頼るのではなく冷たく無機質な音のムードで荒廃したベルリンテクノのイメージを生み出し、やたらめったら体感的にハードな音ではなく精神的にストイックな音に統一されている所にテクノと言う言葉から感じられるマシンソウルが見え隠れするのだ。非4つ打ちの暗黒な音に包まれる前半、その後殺伐としたアシッドやミニマルを通過したかと思えば、荒れ狂うトライバルや硬質な音がダビーに広がるダブ・ステップもあり、後半に入ればハードで機械的な音とディープな空気が混ざりながら終盤のピークへと上り詰めていく。そして最後はピークから静寂へと一気に裏返り、何とAlva Notoの夢幻の世界に溺れるアンビエントで厳かな佇まいの中、静かに終焉を迎える。様々な要素で畳み掛けるプレイがあったからこそラストがより感動的に演出されたのだろうか、Ben KlockのDJの素晴らしさを再度認識する事が出来た素晴らしいMIXCDだ。

試聴

Check "Ben Klock"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Sneak - Fabric 62 (Fabric Records:fabric123)
DJ Sneak - Fabric 62
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
かつてのシカゴ・ハウスと言えばチープ、ファット、シンプルと言った言葉で形容される、つまりはそれ程深い音楽性は無く直感的な衝動に任せたハウスミュージックであったと思う。そこからシカゴ・ハウスは枝分かれしメランコリーな情感を描き出す方面、又はエロティシズムを強調した方面、そして相も変わらず衝動のみを頼りにした元祖な路線とアーティストは各方面へと羽ばたいて行ったが、その中でもDJ Sneakは元祖シカゴ・ハウスを今に受け継ぐ匠と言えるだろう。何と言っても90年代中期にシカゴ・ハウスの突然変異レベールであったCajual RecordsやRelief Recordsから作品をリリースしていた事を考えれば、彼のサウンドが考えるよりも感じろと言うスタイルを貫くのは当然の事だ。そんな彼も遂にFabricのMIXCDシリーズに抜擢されると言う快挙を成し遂げたが、そんな大舞台であっても彼のスタイルは変えずにストレートなシンプルかつファットな音楽を鳴らし続けていた。大部分のトラックはここ1~2年の間にリリースされた物でそもそもがシカゴ・ハウスですらない曲も多いが、しかし単純な繰り返しを強調したシンプルな展開、ださく垢抜け無い音色、そしてそこから生まれる尖ったファンキーな感覚は確かにシカゴの物と同一と言っても過言ではないだろう。それ故に一本調子な面は拭えないし前半は調子が上がらないのも事実だが、後半に向けてノリを上げて跳ね感も出てくると、その単調さが逆に昂揚感を保持し続けるグルーヴ地獄へと引きずり込んでくれるだろう。何気に最初から最後まで殆どのトラックが歌物・声ネタで占められており、やはりDJ Sneakはサンプル物が好きなんだと言う事も感じられるMIXCDである。

試聴

Check "DJ Sneak"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Global Communication - Back In The Box (NRK Music:BITBCD05)
Global Communication - Back In The Box
Amazonで詳しく見る(MIX盤)
 Amazonで詳しく見る(UNMIXED盤)
アンビエント、テクノ、ハウス、ボサノバ、エレクトロ、クラブジャズ、そしてダブステップ…Tom MiddletonとMark Pritchardのそれぞれソロとして、又は二人でのユニット・Global Communicationとして、テクノ黎明期から様々なジャンルを開拓してきた二人。ここ15年以上はお互いに距離を置き別の道を歩んできた二人が、今年になり遂にGlobal Communicationとして復活を果たしライブ活動も行うなど期待を感じさせますが、その流れでを受け継ぎGlobal Communication名義でのMIXCDも制作しました。しかもNRKが提唱するバック・トゥ・ザ・ベーシックスのシリーズを担当するなんてきたら、そりゃ彼等のマニア心も駆り立てられたのか、80年後半から90年前半のデトロイト・テクノやAI系と呼ばれるピュアテクノ、そして美し過ぎるアンビエントまで盛り込んだテクノ黄金時代を象徴する選曲を行っております。所謂テクノクラシックと呼ばれる作品を選びつつも、表立ってはいなかったものの玄人受けする隠れ名曲まで掘り起こすその知識とセンスたるや、流石に時代の寵児であった事を感じさせずにはいられません。R & SやWarp Records、Eevo Lute、Planet-Eをはじめとするその時代を象徴していたレーベル等から今尚輝きを失わない名曲を選りすぐりし、Disc1はダンスオリエンテッドに、Disc2はリスニング寄りのプレイを聴かせてくれます。新鮮味は当然皆無ながらも再度90年代前半のテクノを聴くと、今よりも洗練さや熟練と言う点では劣るものの、それ以上にアイデアや衝動を重視しテクノの自由な創造性が溢れていた事が感じられます。そう、テクノとは元来解放されたエクスペリメンタルな音楽であるべきで、それを遂行していたのがGlobal Communicationでもあったのだから、ここで聴けるテクノは彼等の指標でもあったのでしょう。普通のクラブで盛り上がるようなDJMIXとは全然違うけれど、テクノの歴史を紐解くアーカイブとして大層役立つ内容である事は断言します。

試聴

Check "Global Communication"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Agoria - Fabric 57 (Fabric:fabric113)
Agoria - Fabric 57
Amazonで詳しく見る

今年オリジナルアルバムを出したばかりのフレンチテクノの貴公子・Agoriaですが、その熱も冷めやらぬ間に名門FabricからMIXCDもリリースさせました。今までにもジャンルレスに縦横無尽なMIXCDを3枚もリリースしているけれど、今年出たアルバムから毒々しさが消えて洗練されたのと同様に、本作もかつての作風に比べると艶はありながらもやんわりと落ち着いた印象を受けました。序盤のVainqueurやMoritz von Oswaldのダブテクノなどどっしり重たいグルーヴから深く始まり、歌物テクノも多用して刺激的に盛り上げつつ、そこからSpace Dimension ControllerやInfiniti、そして自身のヒット曲"Speechless"などデトロイト系で一気に未来へと加速して行く中盤。ただヒット曲をプレイするだけでなくそこに声ネタを被せて原曲以上の盛り上がりも作る技も披露しつつ、ゴリゴリのブギーハウス〜アシッドハウスで攻撃的になったと思いきや、終盤ではJose JamesやCarl Craig(本当C2の曲はよく使うな)でぐっと夜のアダルティーな世界へと突入するディープハウスからElla Fitzgeraldのジャズトラックでしっぽりと終焉を迎えるドラマティックな展開。散々色んな方向へと引きずり回されながらも、そこはAgoriaの審美眼で選びぬかれた曲が使われており、派手な夜の喧騒と言うよりはエレガントな大人の舞踏会の夜のようです。ベテランらしく深化したと言う表現がしっくりきました。

試聴

Check "Agoria"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO8 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Derrick Carter - Fabric 56 (Fabric:fabric111)
Derrick Carter - Fabric 56
Amazonで詳しく見る

お茶目で愛らしい性格とは裏腹にタフなDJプレイを聴かせるシカゴハウスの巨匠・Derrick Carter。彼の残した足跡と言えば様々な奇才を世に知らしめたClassic Music Companyの運営と言う点があるが、またそれとは別に彼自身のパワフルでマッドなDJプレイも世に知られている。そしてMIXCDシリーズとしてロングランとなっているFabricシリーズに、遂にDerrick Carterも召喚された。結論から言ってしまえば最高にファンキーで最高にイカしている。昨年の来日プレイでは終始アゲアゲで飛ばしまくっていたが、ここではそこまでアゲアゲではないものの序盤のチージーで馬鹿っぽいノリのハウスで始まり、アホアホな声ネタやファンキーなフィルターハウス、お馴染みのシカゴハウスクラシックも混ぜつつ、中盤から終盤に渡り緩やかに高揚とテンションを上げながら最後には痛快に突き抜ける期待通りのプレイを披露している。最新のハウストラックを使用しながらも伝統のシカゴハウスの音を受け継ぎ、Carterの野暮で汚らしく粗雑な音色とマッチョでタフネスはグルーヴは健在だ。上げるとか下げるとか山場を作るだとかそんな理性的な展開は気にもせず、一本調子で力強く猪突猛進するCarter節、踊れない訳がなかろう。

試聴

Check "Derrick Carter"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Surgeon - Fabric 53 (Fabric:fabric105)
Surgeon - Fabric 53
Amazonで詳しく見る

UKのマット・デーモンとも呼ばれる(嘘です)Anthony ChildことSurgeon。眼鏡を掛けたその知的な見掛けとは裏腹に、彼の繰り出す音は暴力的でサドスティックなインダストリアルテクノが特徴。流行に振り回される事なく一貫したハードな美学を持ちつつも、このFabricシリーズの最新作ではダブステップも取り込んだ上で相変わらずのハードな音を鳴らしておりました。もっとも彼自身も数年前からダブステップには接近していたので本作への流れも違和感は無いのですが、ダブステップのみならずデトロイトテクノやミニマルも使用し、相変わらずの幅の広さ故の面白さを感じさせてくれます。跳ねと疾走間に溢れたグルーヴ、中にはメランコリックな流れもあり、そして強靭で厳ついハードな音は確かにSurgeonの専売特許。雑食性がありつつもハードな音の統一感は流石その筋のベテランであり、Jeff Mills以降のハードミニマルの分野を率先して開拓して来た人物だけあります。かつて多くのハードミニマリストが路線変更を必要としたのに対し、Surgeonの視点に今も昔もブレは全くありません。信頼のおけるアーティストとは、かくあるべき。

試聴

Check "Surgeon"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO8 | 09:30 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Pal Joey - Somewhere In New York (Pal Joey Music:PJM 1040)
Pal Joey - Somewhere In New York
Amazonで詳しく見る

活動歴が長い割にはアルバムリリースが殆ど無いせいかいまいち地味な気もするPal Joeyのベスト盤。自分が知っている範囲だとThe Orbに素晴らしいハウスリミックスを提供していたり、Derrick MayもヘビープレイするEarth People名義の"Dance"と言う曲を手掛けている位でしょうか。本作は色々な時代、変名でのトラックも収録しているせいか、クラブミュージックと言う括りはあるものの幅広い作風の音楽が収録されております。出だしの"Hot Music"は小洒落たクラブジャズだし、傑作"Dance"は手に汗握るクソ暑いファンキーなハウスで、と思えばセクシーな女性声ネタで色気を出したハウストラック"Tomorrow"もあるし、Pal Joeyも時代に合わせて変化を遂げているようですね。それでもどのトラックにも彼なりの選美眼が感じられ、派手さよりもしとやかな趣や儚くて繊細な要素を前面に出した音楽観は、ダンスミュージックとしてある前にリスニングミュージックとしても聴くに耐えうるもので、流行云々とは全く関係の無い普遍的な音楽として聴けると思いました。小洒落たカフェやラウンジで流れていても、全くおかしくない位のムードある音楽満載。DISC1はミックス仕様、DISC2はアンミックス仕様とDJにとっても役立つ2枚ですね。

試聴

Check "Pal Joey"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE5 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
10 Years Of Soul Heaven Compiled & Mixed By Louie Vega (Ministry Of Sound:MOSCD208)
10 Years Of Soul Heaven Compiled & Mixed By Louie Vega
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
なんだか一年に一枚以上のハイペースでMIXCDなりコンピレーションを出している印象を受けるMasters At Workの片割れ・Little Louie Vegaが、UKのパーティー・Soul Heavenの10周年を記念して2枚組のMIXCD+1枚のコンピレーションを手掛けました。Louie Vegaと言えばイメージとしてはNYハウス、ラテンハウスと言うのが真っ先に上がりますが、DISC1の序盤では意外にも暗さを感じさせるディープテックでエレクトロトニック度高めの音が出て来ます。その後もテック度高めの音を中心にパーカッシヴな曲やアッパーで躍動感溢れる曲で、真夜中の狂騒にあるピークタイムが繰り広げられる展開。対してDISC2ではこれぞLouie Vegaとでも言うべきメロディアスな歌物中心のハウスを中心に、ソウルフルかつ小気味良いグルーヴを生み出しております。インストハウスも好きですが、歌謡曲みたいな歌物ハウスはやはり愛を感じてしまいますね。そしてDISC3はここ10年でLouie Vegaにとってのクラシックと呼ぶべき曲を収録したコンピレーションだそうで、確かに聴いた事ある名曲もちらほら。これぞハウス、メロディアスでBPM120前後の丁度心地良いリズムを刻むキックが詰まったぐっと心が温かくなるハウス、そんな事を思い出させるDISC3。実の所近年のハウスの低迷、そしてLouie Vegaのハイペースなリリースに食傷気味だったものの、本作ではLouie Vegaの底力を感じる事が出来ました。

試聴

Check "Louie Vega"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE5 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Many Shades of Cajual Mixed By Derrick Carter (Avex Trax:AVCD-11486-7)
The Many Shades of Cajual Mixed By Derrick Carter
Amazonで詳しく見る(日本盤)
 Amazonで詳しく見る(US盤) Amazonで詳しく見る(UK盤)
今日(7日の夜)はシカゴからCRAZYYYYYYYYYYYYYYなアーティスト、Derrick L. Carterが来日プレイ。自分は数年前に新宿リキッドの7Hoursで彼のプレイを楽しんだのですが、実は一時間近くも彼が遅刻すると言う話があったのは良い思い出です。勿論今日のパーティーも行く予定。

さてそんなカーターが手掛けるのは、Cajmere=Green Velvet=Curtis A. Jonesが運営するCajual RecordsのコンピレーションMIXCD。最近は運営が止まっているようですが、90年代中盤のCajual Recordsと言えばCajmereを中心にGlenn Underground、DJ Sneak、Paul Johnson、Dajae、Derrick Carterら今でも活躍するシカゴハウス勢がこれでもかと素晴らしいファンキーなハウスを量産していて、一時代を築いていたのは間違いないでしょう。Cajual Recordsのレコードと言えば兎に角ファンキーの一言。ディスコサンプルをループ使用した単純で分かり易いトラックが多いけれど、めちゃくちゃパンピンでファンキーでそしてお下品。このお下品と言うのがミソで、もしくは野暮でもワイルドと言い換えても良いんだけど、つまりは悪(ワル)な音なんだよね。しかし如何にしてシカゴ勢がこんな馬鹿げてユーモアに溢れる曲を作ったのかは永遠の謎なんだけど、多分に知性とはかけ離れた衝動で生きているんだろうと思う。しかしその衝動こそがこんなにもイケイケでパンピンな曲を生むのだろう。カーターの手腕とは関係無しに不良じみた悪さとどどどファンキーな音に満ちたMIXCDで、文句無しに素晴らしい。

ちなみに日本盤にはCajual RecordsのコンピレーションCDも付いております。日本盤の方が断然お勧めです。

最後にカーター先生のライナーノーツの言葉を引用する。
聴け…偏見を捨てて
楽しめ…心おきなく
吸え…もし"それ"を持っているなら…

Check "Derrick Carter"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE5 | 00:10 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Kevin Saunderson - History Elevate (KMS:KMSHISTORYCD01)
Kevin Saunderson-History Elevate
Amazonで詳しく見る

うほっ、どう見てもゴリラです…。あーちゃん?

相変わらず一向に新作の出ないデトロイトの御三家ですが、その中で一番商業的には成功しているであろうケビンサンダーソンが過去の遺産を活かして新譜をリリース。内容はDISC1は今までのKSのリミックスワーク集なんだけど、さすがに90年前半の仕事も多くて時代を感じせるし、今聴くとちょっと古いかな。KS特有の図太いベースが響く大箱系トラックが多いけれど、そんなに目を見張る点は無し。本作の醍醐味はやはりKSのトラックを現在のヒットメーカーがリミックスしたトラックを集めたDISC2の方。2年に渡って5枚のEPでリリースされていたリミックストラックを、更にKSが全部繋げたミックス仕様。DJでもなければ全てのEPを集める人も少ないからその点でも本作は価値があるだろうし、何よりリミキサーが豪華で素晴らしい。チリアンミニマルのLuciano、デトロイトの至宝・Carl Craig、若きテクノ貴公子・Joris Voorn、ハードテクノからはBen SimsやChristian Smith & John Selway、ミニマルの前線に立つLoco Dice等々、どんだけ人気アーティストを集めたんだよと思います。これだけの面子が集まれば文句は無かろう、完全にフロアで馬鹿受けするトラックばかりに決まっている。ただよぅ、過去の遺産に頼らずに音楽製作してくれよな〜。完全新曲がやっぱり聴きたいよ。

試聴

Check "Kevin Saunderson"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO7 | 07:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Francois K. - Essential Mix (London Records:8573 82178 2)
Francois K-Essential Mix
Amazonで詳しく見る

フランソワケヴォーキン、NYクラブミュージックシーンの生き字引。数々の有名なアーティストの音楽制作に手を貸すと共に、自身でWave Musicを設立し才能あるアーティストの育成に貢献し、そして自身はジャンルレスな選曲で音楽を紡ぎダンスミュージックの素晴らしさを世に伝える。彼の前ではどんな音楽だろうとそれ自身が良ければ差別される事なくミックスの中に放り込まれ、ディープスペースを形成する一つ流れの中に組み込まれる。フランソワは数多くのMIXCDを発表してきたがその中でも最も評価が高く、そして最もディープスペースを感じ取れるのがこの"Essential Mix"。正にタイトル通りの極めて重要で極めて基本的なミックス。彼の長年に渡るDJ生活の中でも特に彼が好み重要な曲を余す事なく注ぎ込んだ極上のミックスであり、NYダンスミュージックの歴史でもある。テクノ、ハウス、エレクトロ、ファンク、ヒップホップ、クラブジャズ、ドラムンベースなどが違和感無く同じ時系列に存在し、ダンスミュージックの多様性と過去を感じさせ、未来への展望を伺わせる内容。選曲は言わずもがな各曲の自然な繋ぎ方、展開のまとめ方はさすがベテランと言うべきもので、文句の付け所の無い歴史的傑作だと断言出来ましょう。惜しむらくは現在廃盤となっていて入手困難かつ、オークションなどでもかなり高額化してしまった事だろう。



Check "Francois K."

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE4 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
DJ Sneak - Back In The Box (Back In The Box:BITBCD04)
DJ Sneak-Back In The Box
Amazonで詳しく見る

自分の好きなハウスのジャンルの一つにシカゴハウスがありまして、シカゴからは数多くの優秀なるアーティストが輩出しているんだけど、その中でも特にパンピンでファンキーな人と言えばDJ Sneak。と言っても以前にリリースしたオリジナルアルバムがソウルフルでメロウな歌物ばかりだったのでがっかりした思い出がありますが、このNRKからの新たなるMIXCDシリーズではガチで彼の本領が発揮された内容となっていたので一安心です。シカゴハウスと言っても中にはメロウでジャジーなトラック物もあるんだけど、CajualやReliefなどのレーベルとDJ Sneakら周辺に関してはネタをサンプリングしてループさせたフィルター系のハウスを得意としていて、イケイケでファンキー、バキバキでとびっきりのダンスミュージックを聴かせてくれます。そしてそんな特徴を持ったハウスの中でも、特に1995〜2000年までの最良とも言えるトラックを集めてDJ Sneakがミックスしちゃったもんだから、こりゃ偉いこっちゃ。大半がシカゴハウスとフィルターハウスで占められていて、もう展開とか上げ下げを無視した終始ズンドコでイケイケ一直線なミックスなんですわ。重く重心の低いリズムとシャープで切れのある高音域を大幅に強調して、派手にアッパーに飛ばしていくどうしたって盛り上がってしまうプレイで、そんなプレイの前には展開が無いとか終始一辺倒だとかそんな無粋な意見は軽く吹き飛ばされてしまいます。全編同じ音ばかりで腹にもたれるどころか、愉快痛快、枯れた心さえ奮い立たすファンキーで熱いハウストラックスです。

試聴

Check "DJ Sneak"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE4 | 00:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2008/10/11 TWO SENSES @ Air
週末暇を持て余していた事もあり、Toshiyuki GotoとDJ Katsuyaが出演するパーティーに行ってきました。この人達ならテクノもハウスもその他諸々色んな音が聴けるらしいので、そんなジャンルを横断するプレイを楽しみにしてたんです。しかし自分が想像していたよりも最近のクラブシーンってのは、かなりエレクトロニック化してるんですかね?この二人は古いダンクラやNY系ハウス、ディープハウスなんかも回すと自分は思っていたんですが、今回はそう言った類の古い感じのは余りかかっていなかった気がします。それよりも大仰なプログレッシヴハウスや重厚なシンセが入るテックハウスやらが中心で、良い意味で派手でした。基本重いキックの4つ打ちで上げ過ぎず下げ過ぎずぐいぐいと引っ張っていく展開は、気持ち良くゆらゆらと踊るには丁度良い感じ。欲を言えば一晩で色んな音楽が聴きたかったので懐かしいハウスなんかも期待していた分、そう言うのが無かったのはちょっと残念でした。でもGotoさんはレゲエと言うかダブハウスと言うかねちっこくて南国風の曲も急遽差し込んだりして、そんな一気に急変する世界観はなかなか楽しかったです。

しかしAirと言う所謂まともなクラブの週末のパーティーなのに、一瞬たりともフロアの人数が100人を越えないと言うのは、正直今のクラブシーンって大丈夫か?音楽フェス(ロックやテクノに限らず)では大勢が集まったり、クラブでも一部の超有名な外タレでは凄い集客をすると言うのに、中堅どころ以下では全然人が集まらないってどういう事?(今回がたまたまかもしれないけれど。)クラブ人口全体がそこまで減っているとは思わないけれど、確実にコアな層は減っていてライトな層ばかりになっている気がする。だから何と言われると困るけど、探求心を持って楽しめれば良いと思います。

■Toshiyuki Goto presents Progressive Funk(過去レビュー)
Toshiyuki Goto presents Progressive Funk
Amazonで詳しく見る
| EVENT REPORT1 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ken Ishii - Daybreak Reprise -Sunriser Remixed- (70Drums:IDCK-1003/1004)
Ken Ishii-Daybreak Reprise -Sunriser Remixed-
Amazonで詳しく見る

テクノゴッド・ケンイシイが2006年に放ったテクノアルバム"Sunriser"(過去レビュー)から2年、そして再度日はまた昇る。ケンイシイと交流のあるアーティストらによってケンイシイの楽曲が、新たなる輝きを伴って生まれ変わった。参加アーティストはデトロイトからLos Hermanos、そしてデトロイトテクノを敬愛するFabrice Lig、Orlando Voorn、近年テクノ化しているハウスアーティスト・Jerome Sydenham、ディスコテックを追求するSpirit Catcher、そして日本からは7th Gateと秘めたる新人Publicmindともう文句の付けようの無い素晴らしき人選。これはケンイシイが年に半分は海外で過ごすと言うグローバルな活動から生じる交流のおかげであり、多くのアーティストがケンイシイの音楽性に信頼を寄せている証である。これだけの面子が揃ったわけで、もはや音に関しては説明不要であろう。Los Hermanosは期待通りの疾走感に満ちたコズミックなリミックスを披露し、7th Gateはオリジナル以上に壮大な展開を見せる感動的なリミックスを創り上げ、Spirit Catcherは完全に自身の色に染め上げた煌くディスコテックを聴かせてくれた。皆がテクノをまだ信じている、そんな印象を受ける純然たるテクノリミックスだ。DISC1はそんな各楽曲を使用しケンイシイがミックスをしていて、MIXCDとしても楽しめる。DISC2はアンミックスなので、DJが使用するのに適しているだろう。やはりケンイシイはテクノゴッドだったのだ。

試聴

Check "Ken Ishii"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO6 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Sven Vath - In The Mix : The Sound Of The Fourth Season (Cocoon Recordings:CORMIX007)
Sven Vath-In The Mix : The Sound Of The Fourth Season
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(UK盤)
最近は仕事の都合で行きたいパーティーも行けない事が多く、結構ストレスが溜まり気味。幾ら生活の為に仕事が大事とは言え、自分の趣味が台無しになる様な仕事をしてたんじゃ何の為に仕事をしてるのかと気が重くなります。今年中には今の現場から平日日勤のみの現場に移らせて貰うように上司に懇願でもするかな。

GW前後に行きたいパーティは幾つかあるけれど多分行けなそうで、今の所行けそうなのがSven Vathが出るCocoonのパーティー位なんだよね。率直な意見としてSvenのプレイにはさほど興味が無いのでそこまで行きたい訳じゃないんだけど、これに行かないと他のパーティーには行けなそうだしなー。Svenのプレイはただ最近のヒット曲をぱらぱらと繋げるだけなので、矢継ぎ早で豪快なプレイやらミキサーをぐりぐり弄るプレイが好きな自分としてはそんなにSvenに好感を持ってないんですわ。Cocoonと言うレーベル自体も既に人気のある他のレーベルのアーティストの作品をリリースするだけだし。まあ流行に乗るのは上手いレーベルだとは思いますけどね。でもSvenが手掛けるこの"In The Mix"シリーズの4作目は、意外にも僕は好きだったりします。2枚組みで真夜中の熱狂的なプレイの"Mon"と昼間のアフターアワーズを意識したプレイの"Day"に分かれていて、どちらもメロディーがふんだんに使われた楽曲を多く使用しております。まっとうに4つ打ちを聴かせるだけではなく、ミニマルやダウンテンポやエレクトロニカ、果てはノリノリでロッキンな曲まで回してやたらとテンションの上げ下げが多く盛り上がりますね。特に"Day"の方はディープな雰囲気に元々トランス出身であった事を思わせる情緒的な快楽も滲み出ていて、耽美で狂おしい美しさを感じられるはずです。いまいち統一感の感じられないプレイではあるんだけど、快楽に落とし込むトランス感覚はSvenの得意とする分野ですね。

試聴

Check "Sven Vath"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Tom Middleton - Renaissance 3D (Renaissance:REN40CD)
Tom Middleton-Renaissance 3D
Amazonで詳しく見る

昨日に引き続き今日も大作MIXCDなので聴くのもレビュー書くのも正直しんどい。そんな作品を手がけたのは90年代の輝けるアンビエントシーンを築いたGlobal Communicationの片割れ・Tom Middleton。この人かなり多くのMIXCDを手掛けていて、まあ当たり外れがあるんだけど本作は当たりに属す内容だと思います。しかし本作を聴いて思うのは、もはやTomにGCの過去の栄光を求める必要も無く、アンビエント性が無くとも素晴らしいアーティストだと断言出来る事。本3枚組みCDではクラブでのプレイを意識した"Club"、彼のスタジオワーク集である"Studio"、そして彼のお気に入りの曲を集めた"Home"とそれぞれコンセプトを明確にし違った内容を楽しめる物になっています。

まず"Club"、DJプレイを意識しているだけあって4つ打ちでグルーヴィーですが、結構ハウスビートが強めでスムースなプレイは心地良いですね。透明感、恍惚感に溢れたテックハウスを多めに使用し、上げもせず下げもせず比較的緩やかな波を作りながら舞い上がる様なプレイ。勿論クラブで聴いても絶対気持ち良いのだろうけど、部屋の中で晩酌しつつ聴いてもうっとり出来る内容ですよ。

対して"Home"ではTomの好きなようになんでもかんでもごちゃ混ぜなプレイで、テクノ、アンビエント、ダウンテンポ、ブロークンビーツなどが一つのミックスの中に存在しています。全く統一感の感じられないプレイですが、これはTomにとって思い入れのある曲や特別な意味合いを持つ曲を選んだ為でしょう。哀愁じみた懐かしさが沸いてくるメロウな内容で、チルアウト的な感覚で受け入れられると思います。

そして最後は彼の作品やリミックスワークを収録した"Stuido"ですが、アルバムリリースの無いCosmosやThe Modwheel名義での曲が収録されているので、大変嬉しい内容ですね。しかしここでの彼の仕事を聴く限りだと既にアンビエントには心あらずと言った感じで、アッパーでキャッチーなハウスが最近の彼の作風なんでしょうかね。内向的だったGCから比べると全く正反対な外向的かつオプティミスティックな音は少々戸惑いも感じますが、美しいシンセの使い方などは昔と変わらず今も冴えています。

試聴

Check "Tom Middleton"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Gilles Peterson - In The House (ITH Records:ITH23CD)
Gilles Peterson-In The House
Amazonで詳しく見る

Defectedの名物であるハウスミックスシリーズ"In The House"の最新作は、なんとクラブジャズ第一人者であるGilles Petersonが担当。偉業とも言えるDJの選択ですが、どうやら本人はかなり本気でいるらしく久しぶりに最高の作品が出来たと自画自賛しております。確かにボリュームは3枚組ととんでもない量になっておりますが、さて内容はと言うと。

まずDISC1は完全にハウスをコンセプトにしており、伝統的なNYハウスから始まり、パーカッシブなハウス、テッキーなハウスと緩やかに盛り上がりを見せる好内容。爽やかに甘くライトな印象ながらも、滑らかな音触りが耳に心地良いですね。わざと難解にする事もせずハウスファンの多くが知っているであろうアーティストの曲も多く使われていて、ストレートにハウスの良さが分かる一枚ですね。

そしてDISC2はGillesのルーツが詰まっていると言う、ファンクやディスコを中心にミックスしております。と言っても自分はこの手の音楽は全く聴かないのでコメントが難しい。イメージとしては昔のディスコで流れる様な音楽でしょうか。生演奏中心でハウス史以前のハウスに近い物、ファンキーでブラック色が強くノリノリな感じですね。

最後のDISC3はこの企画の為に多くのアーティストが新曲を提供し、それを収録したミックスされていないコンピレーションです。ジャジーなハウスもシカゴハウスもラテンハウスも含め色々ありますが、そのどれもが新曲と言うのは凄いですね。クラブミュージックシーンでのGillesの信頼度、尊敬度の表れでしょうか。想像していたよりも格好良い曲が詰まっていて、曲を提供したアーティスト側も本気だと言う事です。

3枚組と言うなかなか聴くのは大変なボリュームですが、これは一聴の価値有りの名盤だと思います。また"In The House"シリーズにおいても、上位にランクインする素晴らしい出来ですね。

試聴

Check "Gilles Peterson"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Carl Cox - Pure Intec (Intec Records:INTECCD03)
Carl Cox-Pure Intec
Amazonで詳しく見る

世間はもうクリスマス一色なんでしょうかね。でもクリスマスは大概男が女に指輪とかをプレゼントするだけのイベントなので、個人的にはぶっちゃけあってもなくてもどうでもいいわ〜と言う印象です。クリスマスなんかそんなの関係ね〜そんなの関係ね〜。

関係ね〜と言えば先日Carl Coxが来日してたからイベントには行きたかったけれど、仕事があったから行けませんでした。イベントがあっても仕事があればそんなの関係ね〜そんなの関係ね〜。定職に就いてからは行きたいイベントにも結構行けなくなってますよ。最後にCoxのプレイを聴いたのは3年前のYellowだったっけな、既に懐かしい存在に昇華しております。UKのヒットメイカーレーベル・IntecのボスであるCoxですが、DJの方も見かけまんまで超ファットで超ズンドコ系ミニマルだったんだよなー。今はどうか知らんけど。本作はCoxが自身のIntec音源のみを使用したMIXCDなんだけど、普段のCoxに比べると勢いや圧力が足らなくてちょっと肩透かしを喰らいます。勿論Intecの音源を使用しているので個々の曲はメロディアスでかつ適度にハードであり素晴らしいのですが、限界を突破する様なエネルギーは感じられないですね。無難に良い曲をまとめてみました〜って感じで、小綺麗に纏まり過ぎなんですな。CoxはMIXCDは他にも色々出しているので、他のを聴いた方がCox本来の力量が分かると思います。本作はあくまでIntecのショーケースMIXCDと受け取るべきですね。

試聴

Check "Carl Cox"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO5 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Quentin Harris - Coast 2 Coast (NRK Sound Division:NRKCD027)
Quentin Harris-Coast 2 Coast
Amazonで詳しく見る

アメリカのハウスシーンの裏方的大御所・Timmy Regisfordが、今最も信頼を寄せているであろうQuentin Harris。実はQuentinはデトロイト出身だそうで、デトロイトテクノやファンクからの影響もあると自身で公言しています。でも勿論メインはNY系の王道ハウスでありまして、最近はリミックスワークでも引っ張りだこの状態で人気も上々みたいですね。アーティストとしての実力は既に周知の通りですが、DJとしての素質を計れるのがこのMIXCDであります。NRKからのシリーズ物なので聴く前から最低ライン以上にあるのは分かるかと思いますが、ハウスオンリーなプレイではなくデトロイトエレクトロやファンクっぽい曲もぶっ込んだ意外性のあるプレイで、NY系ハウサーの認識を覆される好内容盤でした。また基本的にアッパーには行かずにゆったり目の展開が多く、ソウルフルでメロディーを大事にしたぐっと聴かせる選局で、ハウスの良さはやっぱり一曲単位で聴ける物が多いなと感じました。派手ではないけれど渋い黒さと控えめな甘さを含んだムードは、どちらかと言うと大人向けのハウスではないでしょうか。しかし"Coast 2 Coast"シリーズは、凄い勢いでリリースされているなー。お腹一杯になってしまうよ。

試聴

Check "Quentin Harris"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
A Classic Decade - 10 Years Of The Classic Music Company (Classic:CMCCD111)
A Classic Decade-10 Years Of The Classic Music Company
Amazonで詳しく見る

シカゴのDerrick Carter、ロンドンのLuke Solomonが立ち上げたClassic Music Companyは、既に創立から10年が経ちハウスシーンになくてはならないレーベルに成長しています。このシカゴ・ロンドンの組み合わせは類い希なる化学反応を起こし、Classic Music CompanyはシカゴハウスやUKハウスの枠を越えて様々な素晴らしいアーティストを送り出してきました。Blaze、Greens Keepers、Isolee、Rob Mello、DJ Sneak、Herbert、Metro Areaなど一癖も二癖もある強烈なアーティストが集まり、そして名実共にClassic Music Companyは世界トップクラスのレーベルに成長したのです。そしてそのレーベル創立10周年を記念して、2枚組のレーベルコンピレーションが発売されたのでした。中身はと言うとお決まりのパンピンなシカゴハウスから、幻想的なディープハウス、ヨーロッパからの影響が強い華麗で美しいハウスなどが収録されて、ヨーロッパとシカゴの架け橋と言うべきClassicの持ち味が存分に発揮されています。個人的に気になった曲をいくつか挙げると、Isoleeの"Brazil.com"なんかはシカゴの不穏さとドイツらしいアシッドが融合したかつて無いハウスですね。Herbertの"Got To Be Movin'"はガチガチ硬めのミニマルハウスで、全盛時の踊れるビートが溢れています。Blazeの"Lovelee Dae"は元々Playhouseからリリースされていたはずですが、Classicにもライセンスされて大ヒットした名作です。Metro Areaの"Pina"をSwagがリミックスしたバージョンは、UKらしい優雅な上物に艶を感じレーベルの多様性を感じました。膨大な紹介になるのでその他の曲は実際に自分で聴いてみて欲しいですのが、ハウス好きならば大抵の方はご納得されると思います。コンピレーションではありますが、控えめにミックスされている所も聞き易くて良いですよ。

試聴

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE3 | 15:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kerri Chandler - COAST2COAST (NRK Sound Division:NRKCD029)
Kerri Chandler-COAST2COAST
Amazonで詳しく見る

NRKが新たに始動させたMIXCDシリーズ「COAST2COAST」の第2弾は、ディープハウスの大御所・Kerri Chandlerが登場。重く太いキックにソウルフルなメロディーを載せ、フロアに体を揺さぶる高揚感とどこまでも優しい愛を落とし込むトラックを量産するハウスアーティスト。彼のトラックの質が高い事は敢えて説明する必要も無い位ですが、DJプレイも僕好みでソウルフルで図太いトラックを回しガツンと体に来る物なので大好きです。さてその彼の新しいDJプレイはと言うと、まず自身の「In The Morning」から。朝焼けの様に美しく幻想的なジャジーハウスから始まり、その後もいつもより硬いキックは控えめで穏やかなソウルフルなハウスを連続で繋げています。あっさり軽めの音ながらもゆるゆると心地の良いムードある曲を繋げていて、Kerriの哀愁感はしっかりと表現されていますね。後半に入るとHardsoulの曲から自身の新曲「The Promise」と言う流れがあり、ここら辺に来るともう男泣きの世界ですよ。特に「The Promise」なんて心の奥底まで響いてきて、なんてKerriは愛らしい男なんだと惚れてしまいます。ま、そんな感じでクラブでのピーク時のプレイと言うよりは、ピーク後のまったりした雰囲気を表現した様なMIXCDですが、これはこれで確かにKerriのハウスへの愛を感じられる一面が出ていますよね。ボーナスディスクには、MIXCDで使われた曲がミックスされていない状態で収録されているので、こちらはDJ仕様と思われます。汗も滴るいい男とは、Kerri Chandlerの事だー。

試聴

Check "Kerri Chandler"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Âme...Mixing (Sonar Kollektiv:SK096CD)
Ame...Mixing
Amazonで詳しく見る

近年テクノ、ハウスの垣根を越えて大ヒットした「Rej」を送り出したÂme。ミニマルで覚醒感のあるハウシーな楽曲は、様々なアーティストがDJプレイで使用しフロアに熱狂の渦を呼び起こしてきました。あんなにもじわじわと神経を蝕む様に毒気があるディープなハウスは滅多に聴く事もなく、本当に何度聴いても格好良いなと思います。そんな彼らの根本にある音楽は一体どんな物なのでしょうか?それを解き明かす鍵が、Âmeに因るこのMIXCDです。ジャンルは本当にざっくばらんで、イタロディスコからデトロイトテクノ、ミニマルハウス、ディープハウス、果てはプログレッシブロックまで何でもありですね。また新旧時代が幅広く取り入れられて、時代を跨ぐ作品集とも言えます。技術的に感動を覚える箇所は特に無いのですが、選曲自体は渋くもなかなか侮れないセンスがあるのかなと思いました。幾つか気になる曲を挙げるなら、ジャジーで未来的なCarl Craigのリミックスや、ファンキーでコズミックなDerrick Mayのリミックス。またDouble、Nexusらイタロディスコ系は、近年のディスコダブに通じるズブズブかつエモーショナルな作風が良し。ミニマルハウス最先端のLucianoの曲も、中毒的に深い音で素晴らしいです。最後のトランシーなAshra(Manuel Gottsching)は、当然テクノ好きな方はご存じですよね?ジャンルはばらばらなれど、深い音響を生かした選曲でべたっとした流れながらも地味に神経に効きます。まったりゆったり、そしてズブズブの世界に落ちていきましょう。

試聴

Check "Âme"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2006/10/28 Jeff Mills Weekly Residency 2006 "One Man Spaceship" @ WOMB
宇宙人と呼ばれるDJがいる。またはThe Wizard(魔術師)とも呼ばれる。その人こそ孤高のミニマリスト、Jeff Mills。数々の名作をリリースしミニマルシーンを盛り上げてきた彼の更なる野望は、6台同時のレコード掛け、つまり6ターンテーブルセット。そして今回は彼がリリースしてきた150枚にも及ぶ(そんなにリリースあるの?)EPのみを使用した、スペシャルなセットとなりました。そんなイベントな訳でありましてファンの期待も尋常ならざる物で、オープン15分前にしてWOMB周辺にファンが数十人も待つ始末。勿論僕もオープン同時に真っ先に入りましたよ!
続きを読む >>
| EVENT REPORT1 | 08:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
LTJ Bukem Presents Earth Volumes One & Two (Sony Music Entertainment:SRCS311~2)
LTJ Bukem Presents Earth Volumes One & Two
Amazonで詳しく見る

僕の中ではドラムンベースってリズムが取り辛いし、どうも細々としていて率先して聴きたいと思う事は無かったんですよね。ただ先日中古CDショップに行ったら、この「Earth Vol.1 & 2」が安く売っていたので買ってみました。コンパイルを担当したのはUKドラムンベースシーンで最もコズミックな男、LTJ Bukem。Good Looking Recordsと言うUK屈指のドラムンベースレーベルを運営するLTJ Bukemは、それとはまたコンセプトの異なる「Earth」と言うレーベルを設立しドラムンベースの枠に捕らわれないドラムンベースに世に送り出す事に成功。その第一弾、第二弾が日本盤としてまとめられてリリースされています(9年前だけどね)。と言う訳で早速2枚とも聴いてみたんですけど、今まで聴いた事のあるドラムンベースとは全然違うなーと言うのが最初の感想。以前聴いたドラムンベースはエッジが強くて肌当たりが強かったけど、この「Earth」に入っているのはソフトでしなやか。ヒップホップ、ジャズ色も強いドラムンベースでドラムンベースと言う形態に拘りは感じられず、むしろソウルフルな音楽を集めた様な感じですね。勢いの強い水の流れに逆らう事無く、しなやかに柔軟にリズムは揺られる様で有機的なヴァイブレーションを生み出しています。また幻想的なメロディーがさらっと入っていて、ドラムンベース入門者にも優しい聴き易さがありますね。敷居は低くともソウルフル、フューチャリスティックな感覚は最上級で、もはやドラムンベースと言うよりはフューチャーソウルと名付けても良いのではと思います。流行はとっくに過ぎ去ったドラムンベースだけども、流行とは関係無く聴ける名盤です。

試聴

Check "LTJ Bukem"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Danny Rampling - Break For Love (ITH Records:RAMP01CD)
Danny Rampling-Break For Love
Amazonで詳しく見る

昨日に続きハウスMIXCDを紹介します。今日の担当はDanny Ramplingで3枚組の大作、聞くだけでしんどい…。Danny Rampling、ハイ、全然知りませんので調べた所、80年代後半にイビザに訪れた時にシカゴハウスに触れあい、そしてイビザの享楽的な空気をUKに持ち込んだハウスDJとの事。UKで「Shoom」と言うクラブイベントを立ち上げ、セカンドサマーオブラブを誘発させた重要人物らしいです。ところが去年を以てDJ業から身を引く事となり、最後の作品がこのMIXCDとの事。では一枚ずつ紹介していきましょうか。

DISC1は「Sounds Of Shoom」と言うタイトル通り、彼が「Shoom」で回していた曲中心だそうです。80年代のハウスクラシック、アシッドハウスを連発。昔からハウス聞いている人はきっと懐かしく感じるだろうし、最近のハウスを中心に聞いている人にはこのチープな音が逆に新鮮かも。DISC1からして哀愁が既に漂っているよ。

DISC2のタイトルは「Love Grooves」。こっちはかなりノリノリでソウルフル。最初から「Love Is The Message」→「Philly Groove」で横乗りグルーヴで踊らせてくれます。アッパーで派手だけれども、黒くて太いビートで一番楽しんで聞けると思います。ハウスの4つ打ちの快感がぎっしり詰まってますよ。最後は「The Whistle Song」で穏やかにクローズしていきます。

DISC3こそイビザの快楽を表現した「Balearic Soul」。いきなり名曲「Smokebelch」、シンセがキュインキュイン鳴ってて可愛らしい。でもその後は7〜80年代のディスコ物が中心で、自分のイメージしているイビザとはちょっと違ったかな。ここまで古臭いのはあんま好みではない。全体的にビートも弱めで、踊り疲れた後に聞く感じでしょうか。2005年作の「Snappiness (Devolution Mix) 」と言う曲が、涙々のバレアリックな感じでしたがこれ良いな。レコード出てないみたいだけど、欲しい…。

試聴

Check "Danny Rampling"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Jazzy Jeff - In The House (ITH Records:ITH11CD)
Jazzy Jeff-In The House
Amazonで詳しく見る

ハウスシーンにおいて「In The House」「Soul Heaven」などの人気ハウスMIXCDシリーズを送り出しているDefected。とにかく派手でクラブヒットはするだろうけどちょっとミーハー過ぎるんじゃないと思う曲をリリースしたかと思えば、時には生真面目にアンダーグラウンドな曲をリリースしたり、バランスが取れているんだか否かとにかく売れっ子レーベルなのは間違いなし。そんなレーベルの「In The House」シリーズには、Danny Krivit、Joey Negro、Bob Sinclar、Masters At Work、Miguel Migsなど売れっ子ハウサーが今まで参加しています。その中で異色なのがございまして、なんとヒップホップ畑のJazzy Jeffが参加しているのです。僕は彼に関して詳しくは分からないのですが、ヒップホップでは凄い有名な人らしくかつては(今では俳優として有名な)Will Smithとクラシックを生み出していたそうです。とまあそんな豆知識は知っていようとそうでなかろうと、このシリーズを聞くのには関係ないですね。

DISC1は比較的近年のハウスが中心で、「Samuri」や「Strings Of Life」などのヒット曲も混ぜつつ、ソウルフルで黒いビートをたんまりと聞かせてくれます。ヒップホップあがりのせいかどうかは分かりませんが、4つ打ちだけれどもスムースと言うよりはザクザクとしたビート感でリズミカルですね。NY系王道ハウスで気分も高揚する事間違いなし。

DISC2は前半がほぼダンスクラシックの連発なのでしょうか。年代の古いディスコ物で占められていてレイドバックしつつ、後半はしっかり華麗なスィートハウスで爽やかな風を吹かせます。朝のまったりアフターアワーズな空間を感じられて、DISC1のピークタイムプレイとは対照的ですね。上手い具合にテンションを下げてしっかり閉めに持って行ってます。

試聴

Check "Jazzy Jeff"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Josh Wink - Profound Sounds Volume 3 (Thrive Records:90746-2)
Josh Wink-Profound Sounds Volume 3
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(UK盤)
自身が作るトラックは激ハイパーなアシッド作風が多く派手なのに、何故かJosh WinkのDJはかなり渋い。生で聴いた事がないから実際はどうかしらんけど、前作の「Profound Sounds Volume 2」(過去レビュー)も渋かったのに今作はより深く渋い。1枚目はクリックハウスから入ってきて、Winkまでもクリック熱にやられたのかと呆気に取られた。そこからはRichie Hawtin風のディープでウニョウニョなミニマルが続き、何故か中盤でLos Hermanosのラテンハウスが入る。しかし続くRadioheadのJosh Wink Remixでまたもディープな作風に戻り、最後まで淡々とミニマルな世界観が続きます。決して浮上する事はなく、地べたをずっと這いずり回るような重苦しさがあるね。2枚目は更にミニマルで多少ハードになったり、浮遊感のあるテックハウスを回したりするけれど、むしろ深く沈み込むダークな世界観に注目すべき。ハードミニマルの様に派手は展開はないけれど、一貫して暗黒の音に統一されたプレイには美学みたいな物を感じるね。クラブでもこんなプレイを本当にするのか疑問だけど、CDとしてリリースするなら家で聞く物だしこれはこれであり。テクノ系のDJプレイでここまで我慢してテンション上げないのも、ある意味珍しいかも。決してつまらないと言う意味では無くて、本当に彼のDJは素晴らしく激渋だよ。強いて言うならば今作はハウスグルーヴが強いので、今度はテクノ色が強いプレイを聴きたいな。
※Ministry Of Soundからは同内容で「Sessions」としてリリースされています。

試聴

Check "Josh Wink"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Rolando - From There To Here & Now (NRK Sound Division:NRKCD025X)
DJ Rolando-From There To Here & Now
Amazonで詳しく見る(UK盤)
 Amazonで詳しく見る(US盤)
Underground Resistanceの3代目DJとして、そしてGerald Mitchellと新たに立ち上げたユニット・Los Hermanosのメンバーとして活躍したDJ Rolando。しかしながらより広大で自由な活動を望むDJ Rolandoにとって、半ばコンセプト化されたURに居座り続けるには窮屈過ぎたのだろうか、人気を保ったままURを脱退。その後特にどんな活動をしているのかも耳に入らなくなって一年以上経ったのだが、遂に再始動なのか新たなるMIXCDをリリースする事になりました。しかも以前にも「Nite:Life 016」(過去レビュー)と言う名作MIXCDをリリースしたNRKから、今度は2枚組の大作でファン泣かせなリリースです。

Disc1はモロにハウス満開、軽く爽やかなアフロハウスから黒光りするディープハウス、キャッチーなアッパーハウス、温かみのあるソウルフルなハウスなど、どこをとっても4つ打ちハウスに囲まれています。以前生でDJ聴いた時は、ゴリゴリでミニマルなテクノ〜デトロイトテクノで鬼気迫る迫力のプレイだったけれど、このMIXCDでは幾分か肩の力が抜けてより自身のルーツに近いラテン的な面が出ている様な気がしますね。UR在籍時のハードで暗黒エレクトロをリリースしていた頃と同人物とは思えない程の変わり様ですが、このMIXCDの様なプレイをするのならばURとは一線を画すのも納得かな。デトロイト色が余りないから離れるファンも出てくるかもしれませんが、僕は素直に格好良いハウスだと思います。緩めの前半からキャッチーな中盤、疾走感溢れる後半(テクノ少々)まで手堅く盛り上げます。DJ Rolandoがまさか「Bar A Thym」をプレイするなんてって思ったけど、そんなプレイが彼のこれからの道を示唆しているんでしょう。

対してDisc2はダンサンブルながらもどちらかと言うと緩めの選曲で、夜にしみじみと聴くのに良いムードが出ています。Tread、David Alvarado、Vince Watsonらのテックハウス、Trackheadz、Indigenous Space People(Ron Trent)、Tokyo Black Star(DJ Alex From Tokyo)らのディープハウス、そしてデトロイト好きは見逃せない「Sueno Latino(Derrick May Illusion Mix)」を収録。ほぼフルレングスで収録してあるので、ミックスと言うよりはDJ Rolandoの自分用のリラクシングCDな意味合いが強そうです。たっぷり踊った後は体を休ませて、静かに時間を過ごそうって事なんでしょう。Disc1とは対照的に落ち着いて聴きたいですね。

さあ、後は新曲を待つのみ。DJ Rolandoの今後に期待が膨らむばかりです。

試聴

Check "DJ Rolando"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
LTJ Bukem Presents Logical Progression (FFRR:35040-2)
LTJ Bukem Presents Logical Progression
Amazonで詳しく見る

ドラムンベース界きっての知性派、LTJ Bukem。ドラムンは聴かなくてもクラブミュージックを聴く者なら耳にした事位はあるだろう、とにかく美しく知的なドラムンを創り出すDJ/アーティストであります。「理論的な進歩」と言う言葉がしっくりなこのシリーズ、まあドラムンを聴かない自分がどうして持ってるかと言うとアマゾンで1600円で安いから、ただそれだけ。しかしそんな安い盤にもかかわらず、内容の方は相当に素晴らしいです。CD1は彼が主宰するGood Lookingのコンピレーションで、無駄の削ぎ落とされた美しきドラムンがごっそり。ドラムンでも色々種類はあるんだろうけど、アートの域にまで昇華されたドラムンは正にこれでしょう。そしてDISC2はなんとLTJ Bukemのミックスプレイです。こっちがも〜〜〜最高っ!これってドラムンなの?ん〜…僕にはフューチャージャズにしか聞こえませんw余りにも研ぎ澄まされた鋭角的なリズムと、スペーシーな上物の絡みが爽やかなファンクネスを生み出しています。ファンクネスって言うと濃そうですが、これは宇宙に放たれるコズミックソウルなんですね。デトロイトテクノにも共通点を感じるエモーションは、まさにドラムンもデトロイトテクノも同じ黒人音楽から生まれたと言う事を示しています。しなやかなソウルに包まれて、宇宙へと飛び出すスペースジャーニーの始まりがここにあります。

試聴

Check "LTJ Bukem"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| ETC1 | 23:45 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Doc Martin - Fabric 10 (Fabric Records:FABRIC19)
Doc Martin-Fabric 10
Amazonで詳しく見る

連日Fabricシリーズを紹介しているので、もう一丁ついでに紹介しちゃいましょう。今日のFabricシリーズは、アメリカ西海岸ハウスのトップDJ・Doc Martinが担当です。西海岸ハウスと言うと緩くてムードたっぷりなディープハウスと言うイメージだったのですが、Docちんのは覚醒的でドラッギーなディープ〜テックハウス色が強かったのですね(Miguel MigsやMark Farina、Kaskade辺りは前者に当てはまると思います)。両方僕は好きなんですけど、Docちんの方がアンダーグラウンド色が強くハマリ度も高めだとは思います。そんなDocちんが、いつもの覚醒的なプレイは封印してムード満点の緩めなプレイを聴かせちゃいました。ディープはディープなんだけど、いつもよりスウィートでピーク前に徐々に盛り上げていくまでの時間帯を凝縮した感じですね。うわっ、なんて憎いプレイなんだ。終わりの無い前戯でじらされて、ウハウハでエロチックなプレイです。はぁ、Docちんはこんなプレイも出来るんですね、ほんと上手いなぁ。重心も低くてゆらゆら低空飛行し、中盤以降はダビーな音も加わってディープ一直線。こりゃ生プレイを一度は聴きにいかないとね!

試聴

Check "Doc Martin"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2005 Best Seller
今年も遂に終わりがやってきました。と言う事で年間ベストなんですが、その前に今年は年間売り上げベストを行おうと思います。皆様今年もこの「Tokyo Experiment」経由@アマゾンで、多くの商品を購入して頂いてありがとうございました。アフィリエイトのおかげでより多くのCDを購入出来、色々な音楽を紹介する事が出来たと思います。ただの趣味で始めたこのブログですが、テクノやハウス、自分の好きな音楽をもっとみんなに聴いていただけたらなんと素晴らしい事かと。それでは僕が紹介したCDで、今年売り上げの良かった順に紹介させて頂きます。

それでは続きをどうぞ。
続きを読む >>
| BEST | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
DJ C1 - Shifting Gears (Intec Records:INTECCD01)
DJ C1-Shifting Gears
Amazonで詳しく見る

UKで近年希にみる成長を遂げたIntec Records。ハードかつ綺麗目の音を得意としDJにも重宝されるありがたいテクノレーベルですが、そのレーベルの設立者が世界3大DJのCarl Coxと今回紹介するDJ C1なるその人なのです。誰かDJ C1について詳しく知っている人いますか?僕は全然知りません。でも確かに言える事は、このMIXCDがめちゃカッコ良いテクノだって事です。最初からハードに飛ばしていくのですが、清涼感のあるシンセが入った選曲も使いスタイリッシュです。激ハードで攻めるのではなく適度なハードさに、ファンキーなトラックや渋めのミニマル、浮遊感のあるテックハウスなどを小刻みに入れ替えて徐々に盛り上げていきます。中盤のハイライト「D-Clash」はもはや定番、体が勝手に揺れちゃいますね。そこからはひたすらミニマルで硬め打ち…。と思いきや激ハードな「Step To Enchantment」〜「Stardancer」で一気にピークまで血管ぶち切れの急上昇!やってくれる憎い選曲、なかなか出来ないよこんな事。Intec Records系の音が好きな人には勿論、テクノのMIXCDとしては無名なアーティストな割にかなり上出来なので激プッシュしちゃいます。うん、これは選曲勝ちの一言。上手い流れを見事に作りましたね。

Check "DJ C1"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO2 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Lonesome Echo Production - Silver Ocean (V2 Records:V2CP-132)
Lonesome Echo Production-Silver Ocean
Amazonで詳しく見る

時にはゆったり大らかなハウスで心地良くなりたい、そんな自分がCDの山から引き抜いたのがコレ。DJ・プロデューサーである井出靖と、レコーディングエンジニアの太田桜子から成るLonesome Echo Productionの「Silver Ocean」。何と言ってもタイトルからして素晴らしい、まるで広大な海の航海を喚起させる。そしてやはりその内容ものびのびとゆったりと、どこまでも心地良く心を躍らせてくれる。そして何よりも彼らの音楽は流行に左右されない普遍性に溢れている。嫌みのないポップミュージックな面、そしてディープでフロアに対応するダンスミュージックとしての面、その両面が向かい合わせではなく一緒に存在しているのだ。オープニングを飾る「SWEET DREAM」ではサルソウルを思い出させるクラシックな作りで、美しいボーカルハーモニーが高揚感を誘います。そしてバスドラはBPM120前後の一番心地良いテンポを刻み、体をゆったりと揺らします。まるでこれからの幕開けを祝福するかの様な曲。2曲目はブラジリアンテイストな「NO COLO DO MAR 」、優雅なストリングスと渋いギターカッティング、そして南国を思わせる跳ねるパーカッションが素晴らしい。Osunlade参加の4曲目「SOUL GALACTIC」は、スピリチュアルで秘めたる闇が待っているディープハウス。「SPIRIT OF DRUMS」はタイトル通りで、ダビーでゆったりとしたトライバルハウス。呪術的なポエトリーリーディングが絡み、怪しくも不思議な感じ。他にもブロークンビーツやラガ、レゲエ等を導入したり幅広い音楽性を感じさせるけれど、それでも一貫した統一性を感じるのは彼らの普遍的な音楽を作りたいと言う意志の現れなのだろうか。実に清々しいハウスミュージックでありダンスミュージックでもあり、聴き終わった後には満足げな笑みだけが残る。

試聴

Check "Yasushi Ide"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE2 | 22:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Jeff Mills - Purpose Maker Compilation (Purpose Maker:PMWCD9601)
Jeff Mills-Purpose Maker Compilation
Amazonで詳しく見る

永らく廃盤となっていた素敵なコンピレーションアルバムがリイシューされたんじゃ、紹介しない訳にはいきません。現在のテクノシーンに於けるファンキーでトライバルな流行を作りだしたこのシリーズ、Purpose Maker。「目的を作しり者」とレーベル名からして素晴らしいですが、Jeff MillsがよりファンキーでよりフロアライクでDJ仕様に使いやすい様に創りだしたこのレーベルの音源は、曲自体も本当に素晴らしい物ばかりです。もし今のJeffしか知らない世代の人にはこれらの曲には驚くかもしれないです。現在のJeffとはそれ程全く趣向が異なっているのです。昔からのファンには、きっとこの頃のJeffが好きだったんじゃないかと思いますが。ハードかどうかだけ考えると、現在の他のハードテクノシーンの方が全然ハードなのですが、しかしこの頃のJeffの作曲能力の神懸かりの具合と言ったら言葉も出ません。シンプルでいて体の奥底から揺らす事の出来るグルーヴ、音の隙間の間に感じられるファンクネス、再現なく続くミニマルな展開、どれをとっても最上級の物です。現在でも多くのDJがこの頃の曲を使用し、フロアを沸かしております。DJのみならず曲作りに於いても、想像だに出来ない想像力と完璧なコントロールを持ち合わせているJeff Mills。本当に天才だと思います。惜しむらくは、Purpose Makerの真似をするアーティストが増えすぎた為に、この作風をJeff本人が捨ててしまった事。もう一度この頃のJeff Millsを体験出来たならば…

Check "Jeff Mills"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO2 | 22:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
King Of New York 2 Mixed By Andre Collins & Nick Jones (Cutting Edge:CTCR14441)
King Of New York 2 Mixed By Andre Collins & Nick Jones
Amazonで詳しく見る

もしかしたら世界で一番有名かもしれないハウスレーベル、King Street Sounds。ハウス好きじゃなくてもその名は聞いた事があるだろうそのレーベルの設立者は、なんとヒサイシオカ氏日本人なのである。いや、まさか本場USでそんなレーベルを日本人が作ったなんてほんと凄い事だと思います。でもそれは彼の嗅覚の成せる業、アンダーグラウンドなダンスミュージックから時代の流れに沿った最先端のハウスまで、良質な音楽を提供する姿勢があるからこそなのでしょう。そんな彼の下には数多くの才能あるアーティストが集結し、数多くの天才がKSSに楽曲を提供しています。そしてヒサ氏はクラシックなハウスだけに止まらずより自由な楽曲を送り出す為に、Nite Groovesと言うレーベルも設立し当然そちらも大成功。そしてKSS設立12週年を記念したMIXCDがこれです!ミキサーには、Andre Collins & Nick Jonesだそうで僕も名前くらいは聞いた事があるアンダーグラウンドながらも、ヒサ氏が信頼をして送り出す位の素晴らしいDJです。DISC1のAndre Collinsはアッパーにどす黒く、がつんと踊れるピークタイム仕様。しかしソウルたぎるそのプレイは、聴く者の心を熱くさせるエモーションがあります。またDISC2担当のNick Jonesは、ラテンハウスやジャジーハウスを多様しスウィートかつリラックスしたプレイを見せます。いやいや、しかし一つのレーベルだけでこんなに素晴らしい楽曲が揃うなんて、本当に凄い事じゃないかな?KSSはこれからも時代をリードして、新たなる才能を発掘してくれると確信しました。EP中心のダンスシーンに於いて、こういったレーベルサンプラー的MIXCDは大層嬉しいのですが、レーベルサンプラー以上の質を伴っています。

試聴

Check "Andre Collins" & "Nick Jones"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Blaze - Soul Heaven Presents Blaze (Soul Heaven:SOULH02CD)
Blaze-Soul Heaven Presents Blaze
Amazonで詳しく見る

最近MIXCDを聴く機会が多いのですが結構お腹一杯気味です。このBLAZEの最新MIXCDも2枚組だし、なんでかこの頃発売されるMIXCDは複数枚のが多いんですよね。でBLAZEのMIXは派手なテクとかは特に無いんだけど、選曲は無難と言うかまあ安心出来る場合が多いです。まずDISC2はStephanie Cooke、Kings of Tomorrow、Kerri Chandler、Studio Apartmentなど爽やかで生っぽい選曲中心。BLAZE好きが一番満足出来る様なソウルフルでしっとり温かみのある構成で、こってり重い感じもなく軽くBGMとして聴くと丁度良い感じですね。今回気に入ったのがDISC1の方で、こちらは普段のBLAZEっぽくないMIXです。Jerome Sydenham & Dennis Ferrerの「Sandcastles」やVince Watsonの覚醒的な重心低めのテック系ディープハウスなんかも混ぜたり、生っぽいハウスは少なめ。味付けが濃いこってりこてこてで肌にまとわりつく様な粘りのあるグルーヴで、暑い夏なのに体をもっと熱くさせます。しかしどちらのMIXもボーカル曲が多いね。まあそれがBLAZEの売りなんだろうけど、インスト系ディープハウスMIXなんかも聴いてみたいね。あ、でもそれじゃあBLAZEがやる意味ないのか?

試聴

Check "Blaze"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Can You Jack? (Chicago Acid And Experimental House 1985-1995) (Soul Jazz Records:SRJ CD111)
Can You Jack? (Chicago Acid And Experimental House 1985-1995)
Amazonで詳しく見る

何度もアシッドハウスのコンピは発売されているにも関わらず、昨今のアシッドリバイバルのせいかまたもやアシッドハウスのコンピレーションが発売。2枚組でかなりお腹一杯にアシッドを堪能する事が出来ます。1985年から10年間のアシッドハウスが収録されていて、その流れを感じる事が出来ると思っていると…アシッドハウスは10年経ってもあまり変化が無いんだねと言った感じです。TB-303のベースラインとTR-808のリズム、この二つの楽器をメインに作られているから変化が無いと言えば当然でしょうか。アシッドハウスはTB-303のビキビキウニョウニョのベースラインによって生まれた物、だからこれが必ず入っている訳であります。音自体は現在とテクノやハウスと比べるとかなりチープだし、こんなの誰でも作れるじゃんとか思ったりもします。実際パクリも多かったらしいし、技術とかなんて余り関係ないのかなと。生まれた時はアイデア一発、その後は全部勢いとかノリでアシッドハウスが大量生産されていたのでしょう。ただ今聴いてもやっぱりこの頃のファンキーさは本物で、現在のアシッドハウスリバイバルに負けてはいません。結局コロンブスの卵と言う事なのか。TB-303に酔いしれましょう。

試聴

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE1 | 18:18 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Slam - Fabric 09 (Fabric (London):FABRIC17)
Slam-Fabric 09
Amazonで詳しく見る

SLAMが日本にやって来る!!(5月7日ageHaに来襲)やって来るけど、特に注目はされていないのでこの機会にみんなに聴いてみて欲しいです。日本での不当とも思える評価の低さはどうゆうことなんでしょう?Soma Recordsのオーナーにして、デトロイトテクノとハードテクノを渡り歩き、ファンキーかつディープ、そしてハードなのにグルーヴィーなテクノを作る事が出来る本当に素晴らしいユニット。多分大のデトロイトテクノ好きで、MIXCDには山場でデトロイトクラシックを使ったりもします。そして彼らのMIXCDの中でも一番の出来だと思うのが、FABRICシリーズのコレ。序盤はプログレッシブハウス風にゆる〜くプレイ。相変わらず太いベースラインが素晴らしいです。4曲目辺りからデトロイトを意識したような、キラキラしたシンセが入ってきます。まだまだ緩いですがスムースなプレイで、グルーヴを保っています。8曲目辺りから疾走感溢れるハードテクノにシフトチェンジ。しかし冒頭からそうなんですが、必ずと言って良いほどハードでもメロディーを大事にした曲を回します。12曲目で今でも多くのDJが多用する「Bryan Zentz - D-Clash」を投入!SLAM MIXなのでかなりファットな仕様になっています。そこからは更にアゲてきてズンドコハード節、ハードミニマルテクノをゴリ押しです。し、しかし…最後には予想だにもしない感動の展開が!17〜19曲は完全にデトロイト系のトラックで、涙腺を振るわす事間違いなし。そして徐々に響いてくるこのスピリチュアルなシンセの音は?そう、「UR-Inspiration」ですっっ!やばいっ!まさかMIXCDでこの曲が聴けるなんて。つーことで、興味持った方は自分で聴いてみましょう。こんな感動、誰が予想できましょうか?

試聴

Check "Slam"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO2 | 21:16 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Toshiyuki Goto presents Progressive Funk (Cutting Edge:CTCR-14273)
Toshiyuki Goto presents Progressive Funk
Amazonで詳しく見る

何でもかけるDJと言えばFrancois Kだけど、日本にもジャンルの境界を感じさせずにプレイするDJがいる。それがこの後藤敏之で、色々な所で情報を見ているとテクノ、ハウス、ダンスクラシックス、ダブ、レゲエ、ロックなどかなりの広範囲に渡ってプレイをするようだ。僕がこのMIXCDを買った理由は単純に、FadeやGroove La Chord、Signalsなど自分の好きな曲がいくつか使われたいたからである。もちろんこれらはテクノやハウスであり、MIXCDには他にも様々なジャンルの音源が使われている。出だしはMonolakeのミニマルダブから始まり、次にいきなりジャズが繋がれて、更にハウスが繋がりとにかく展開の変化が激しい。そして中盤のPower of Oneまではハウス調で統一されるのだが、その後デトロイトテクノ2連発。それが、Groove La ChordとSignalsなのだが、まあ実際はどちらもハウスセットで良く使われている曲と言う事だ。どちらもアトモスフェリックで美しい曲だし、ハウスセットで使われるのも良く分かる。その後はダンクラ中心で、哀愁を漂わせる展開で終わりを迎える。70分程のCDの中に収めなくていけないのでとにかく忙しい感はあるけれども、生のプレイを聴いた事がない僕にとっては参考になるし色々なジャンルが一度に聴けるのは便利だなと思う。これはハウスだとかテクノだとかは忘れて、ダンスミュージックだと思せられるMIXCDだ。

Check "Toshiyuki Goto"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 21:54 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Danny Krivit - Expansions Nite:Life 011 (NRK Sound Division:NRKMX011)
Danny Krivit-Expansions nite:life 11
Amazonで詳しく見る

ハウスって結構ポピュラーなんだなと思う、日本でのBody & Soulの人気の過熱ぶりを見ると。ハウスは勿論Body & Soulだけじゃ無いと思うけど、なんであんなに人気あるんでしょうね?他にもいっぱい良いDJはいる。Francois Kはともかく、Danny Krivitはそんなに凄いのか?って印象が以前はありました。ハウスにソウルとかクラシックとか中心の選曲のイメージって言うのが、僕の中にはあった訳ですよ(実際はどうなのか知らないけど)。だから懐古主義みたいな感じで、Francois Kの一歩後ろに居る様に感じてたわけなんですね。しかしこのMIXCDではそれが思い込みである事を気付かせてくれて、ようやくDannyを見直す機会があったのです。(このnite:lifeシリーズ自体が優良な物なんですよね)

僕が好きなのはDISC1。これが本当に爽やかで晴れ晴れしいMIXになっているんだよね。Francois KやJoe Claussellのディープさと言う物は感じられないけど、むしろ身の軽さが上手く生かされてると思うのです。ハウス中心の選曲の中に、ボッサやジャズ、テックハウス等を随所に散りばめて上げ下げの展開を上手く作り、一本調子にならない流れのあるMIXが出来ているんではないでしょうか。重めのビートも少ないし深さも無いけれど、それでもDannyが楽しんでプレイしてる顔が浮かんでくる様なMIXです。クラブのメインフロアでかかると言うよりは、ラウンジでくつろいでいる時に流れたらすぅ〜っと疲れが取れる様な選曲。特に中盤の名曲中の名曲、808 State-Pacific Stateではあたかも楽園に来てしまったかのような錯覚まで覚えます。終盤のLost Tribes of Ibadan 3〜Noiseshaper〜Brooklyn Heightsに来て、NYディープハウスに移行してゆくのでお楽しみは最後にと言った感じですね。このMIXCDはあんまり古臭い感じがしなかったので、僕的に好印象でした。そういやDannyはMIXCDやRe-Editのみで自身の曲は出さないけど、曲は作らないのかしら?

試聴

Check "Danny Krivit"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE1 | 17:57 | comments(2) | trackbacks(1) | |
DJ Peechboy - Everything Was Beautiful, Nothing Hurt
DJ Peechboy-Everything Was Beautiful, Nothing Hurt
去年からプレーヤーの調子が悪くてCDRは殆ど聴けない状態だったんですよね。なんでこのCDも買ったのに殆ど聴けてなかったんですよね。やっとまともに聴く事が出来ましたよ、DJ Peechboy…って誰なんでしょうね。全くこの人に関しては知らないんだけど、雑誌での強烈なプッシュと選曲を見てかなり前に購入したんですよ。それがですね、予想以上に出来の良いMIXCDでこりゃまじ良いね。DISC1はソウル、ハウス、ディスコ中心、DISK2はテクノ、クリックハウス、ディープハウス中心。選曲の幅もさることながら彼のプレイにはTheo Parrishに近いものがあるんですよね。じっくりと燃え上がる炎の様に秘めたる熱さと、どこかでは淡々としたクールさを持ち合わせているんですよ。やはりTheoの様にイコライジングやエフェクターで過激に緩急を付けて、ずっぽりずぽずぽとピーチワールドに引き込まれて行くんです。個人的にはDISK2のエロティックなディープハウスやテクノ路線が気に入ってるんだけど、DISK1のソウル、ハウス路線も予想外にはまっています。今まではそうゆうのってノレないし古い音だなとかで余り好きじゃなかったんだけど、やっぱりDJが上手く調理してくれると良い料理になるんだなと思ったさ。日本にも良いDJはいるじゃないかと思ったけど、こういった人たちにも日目が当たると良いんですけどね。2枚組で送料込みで1600円だから、これは買うしかないでしょう?

NXTC(ここで買えます)
Peechboyのホームページはこちら

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE1 | 20:55 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Carl Craig - The Workout (React:REACTCD227)
Carl Craig-The Workout
Amazonで詳しく見る

デトロイトテクノの発展の中心となっていたCarl Craigはアーティストとして超一流だと思います。でも昔のDJMIXを聴くとしょぼ〜って感じで、実際生でDJを聴いた時もあんまり興奮しなかった記憶があります。そんな彼も最近はなかなかのプレイをするようになったと、このMIXCDを聴いて思いました。2枚組、どこをとってもデトロイト。と言っても結構ハウスよりなMIXで、丁寧で大人しめ、部屋でまったり聴く感じです。お薦めは2枚目の方で、開始からNewworldaquarium→Terry Brookes→Soul Designer(Fabrice Lig)の繋がりは格好いいですね。Niko Marks、Urban Culture(Carl Craig)、Aardvarckとかその他もろもろデトロイト風味の曲が使われていてジャジー、テクノ、ハウスを上手く使い分けています。テンションを上げずにミドルテンポでムーディーで良い感じだけど、Carlが凄いって言うか選曲が良いだけなんだろう。いや、それでもデトロイト好きな人にはよだれが出る選曲に違いない。Carlが本気になったせいか曲毎の頭出しは無し、最初から最後までノンストップで聴くしかない。入門編の為にも、頭出し位はつけてやれよと思いました。発売元のレーベルは倒産済みなので、見かけたら早めに購入するのが吉でしょう。

試聴

Check "Carl Craig"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |