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Various - Oto No Wa Selected Sounds Of Japan 1988-2018 (Music For Dreams:ZZZCD0150)
Various - Oto No Wa Selected Sounds Of Japan 1988-2018
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『音の和』、日本語タイトルが冠されたこのコンピレーションは、デンマークが誇るバレアリック・レーベルであるMusic For Dreamsによるシリーズ「The Serious Collector Series」の5作目となる。今までにMoonbootsによる『Moments In Time』(過去レビュー)やBassoによる『Proper Sunburn』(過去レビュー)がジャンルはばらばらなれど各々が考えるバレアリックな世界観を聞かせていたが、本作も方向性として大きく外れていない。一つだけ決定的に違うのは1988〜2018年までの日本の音楽に焦点を当てている事で、特にクラブミュージックの界隈で様々なジャンルの音楽において日本の古い音楽の掘り起こしが海外から進められている中で、本作は日本で活動をする者に依る再発掘である事に意義を感じられる。選曲を行ったのはBonoboでかれこれ10年近くLone Starを開催しているDr. RobとKen HidakaとMax Essaの3人で、それぞれ音楽ブログ主催者やプロデューサー/レーベルのエージェントにDJ/アーティストと音楽業界で知られている者達だが、そんな彼等に依る選曲もジャンルはアンビエントからニューエイジにハウスやフュージョンにダブと一見纏まりが無さそうな所を、日本から生まれた牧歌的な雰囲気として統一を図っている。再評価著しいアンビエント/ニューエイジの方面からは尾島由郎や小久保隆に越智義朗、クラブミュージック視点からのアンビエントでは井上薫に故人である横田進、ヒップ・ホップ方面からスチャダラパー、レゲエ界を代表するリトル・テンポ、ハウス・ミュージックではLittle Big Beeに瀧澤賢太郎、またTokyo Black Starのメンバーである熊野功雄と高木権一の新ユニット・Chillaxなど、収録されたアーティストは多岐に渡る。アルバムは尾島による環境に自然と溶け込む静けさが空間性を強調するアンビエントの"Sealed"で幕を開けると、続くOlololopの"Mon (Orte Remix)"では清らかなピアノと透明感のある電子音の旋律が心を洗うダウンテンポでバレアリックな空気を纏い、小谷和也のボンゴがダブワイズに乾いて響く中を切ないピアノとストリングスがドラマティックに誘導していく"Fatima"で、序盤から実に和んでいる流れだ。スチャダラパーはMajor Forceにリミックスされた"N.I.C.E. Guy (Nice Guitar Dub)"が収録されており、水が滴り落ちるようなピアノにメロウなアコギも重ねて随分と朗らかな雰囲気のハウスは、東京から生まれながらも喧騒とは無縁の和製バレアリックと呼びたくなる。リトルテンポの"Frostie"は和製エキゾチカなダブで、抜けの良いアフタービートと共に和んだスティールパンと清流のようなピアノが太陽光降り注ぐビーチサイドをイメージさせるが、それも人混みで埋まった浜辺ではなく人気のない穏やかで情緒がある浜辺という雰囲気だ。パーカッショニストである越智は現代音楽のミニマル的にパーカッションのリズムを用いてエキゾチックな精神の旅へと誘う"Balasong"を披露し、そして井上による正に引いては寄せる波の音も用いた自然志向でスピリチュアル性も同居したニューエイジの"Wave Introduction"によって更に心は安堵へと向かうが、同じ水繋がりのLittle Big Beeによる"Scuba"はフローティングなベースラインと泡の音を用いて穏やかではあるが夏真っ盛りなバレアリック感のあるハウスで心は再度浮き立っていく。終盤はアンビエント性が強く、横田による現実と虚構の狭間で夢想する土着アンビエントの"Uchu Tanjyo"、Chillaxのモジュラーシンセを用いた素朴な音色の反復で眠気を誘うような"Time & Space"、そして小久保の"Quiet Inlet"というタイトル通りに静寂な入江をイメージして、波の音に果てしなく透明感のあるシンセと優しく仄かに煌めくようなピアノを重ねて徐々に夜の帳が下りて一日の終りを迎えるように締め括られる。今、和モノやアンビエントにニューエイジといった言葉で括られる音楽が世界を席巻する中で、しかしダンスフロア側の視点を持った者による選曲は確かにクラブミュージックとの親和性も残しており、他の類似するコンピレーションとはまた一線を画すコンセプトで優れた審美眼を感じさせる。日本、いや東京という都会の中にオアシスがあったとしたら、きっとこんな音楽が流れているのではと思わずにはいられない、和みと癒やしのチルアウトとして最高の73分になるだろう。



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| ETC5 | 17:00 | comments(0) | - | |
DJ Guy - Unthank 012 (Unthank:UNTHANK012)
DJ Guy - Unthank 012
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UKはエジンバラのミステリーな存在であるFirecracker、そしてその傘下にあるUnthankはより幅が広く奇妙なエレクトロニック・ミュージックを手掛けるユニークなレーベルだが、そこからリリースされたDJ GuyのEPはそんなレーベルの面白さを象徴するようで興味深い。DJ GuyことGuy Evansについて大した知識は持っていないのだが、近年だとHVLらもカタログに名を連ねるOrganic Analogue Recordsから94〜99年に制作されたインテリジェンス・テクノや初期シカゴ・ハウスにデトロイト・テクノとも共鳴する曲群をコンパイルしたアルバムをリリースしていたり、また自身のBandcampでは90年代にリリースされた膨大なアーカイブを公開していたりと、近年まで全くリリースは無かったものの活動自体は25年以上に及ぶ大ベテランのようだ。本作も新作というわけでなく既にBandcampでは発表されていた膨大な作品群の中から選りすぐりの6曲を纏めたEPのようで、しかし例によってジャンルはばらばらながらもしかし比較的ダンスフロアに直結した曲が集められており、特に90年代のレトロフーチャーな感覚やオールド・スクールな懐かしさが好きな人にとっては、これは堪らない一枚だろう。"Basf Ferro Extra 1994 Side A Trk1"は特にユーフォリアが表現された曲で、優雅なストリングスが先導しながらも奇妙な効果音やロウなエレクトロ・ビートが古き良き時代を思い起こさせ、インテリジェンス・テクノに近いか。より未来志向でスペーシーな感覚がある"Metal Xr 993 Side B Trk2"は正に90年代AIテクノの一環で、ハンドクラップを多用したしなやかなブレイク・ビーツと幻想的なパッドが覆っていく叙情的な作風は、欧州からデトロイトへの回答か。対して"Bx90 1993 Side A Trk4"も粗雑な音質がオールド・スクールな雰囲気だが、こちらは暴力的で歪んだリズムがビッシバッシとビートを荒々しい刻み、叙情性を排除してひたすらツール的なテクノだ。そんな流れをより極めた"New Quad Stuff 1994 Side A Trk1"はPlastikmanの如くTRやTBなどのリズムマシンを執拗に用いた激しく衝動的、つまりはテクノの初期胎動が表現されたようなツールだ。"Asii100 1994 Side A Trk1"はPlastikmanではなくFuse名義のうねるアシッド・ベースも用いて、深い瞑想を誘発するメランコリーアシッドで、酔ったような酩酊感が心地好い。とまあここまで書いていてどの曲もオリジナリティーがあると言うよりは模倣的な感じがしなくもないが、そもそも90年代前半に作られていたという事が事実であれば当然模倣ではなく、先駆者の一人であったのかも?とも思う。今更…ではなく、今聞いても全く色褪せないレトロ・テクノだ。



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| TECHNO14 | 15:00 | comments(0) | - | |
Waajeed - Detroit Love Vol.3 (Planet E:PEDL003CD)
Waajeed - Detroit Love Vol.3
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Planet Eと!K7による共同企画、デトロイト・テクノの重鎮であるCarl Craigが世界各地でデトロイトの音楽を体現すべく開催しているパーティー「Detroit Love」を、家でもその雰囲気を体験出来るようにとMIXCDとしてシリーズ化している。第一弾にはデトロイトからSilent PhaseことStacey Pullen、そして第二弾には本人Carl Craigが登場し、この最新作である第三弾は何と全く予想だにしていなかったWaajeedが担当している。元はSlum Villageのメンバーだったそうでデトロイトのヒップ・ホップの界隈で活躍していたようだが、2012年頃に自身で設立したDirt Tech Reckからの近年の作品は完全にハウス化しており、2018年にはPlanet Eからも煙たくもあるソウルフルなテック・ハウスのEPをリリースするなど、ヒップ・ホップからハウスへブラック・ミュージックを繋がりとしながらもスムースな転身を果たし成功している。なのでその意味ではこのシリーズに選抜されたのも意外でも何でもなく、現在デトロイトで特に旬なアーティストを起用したのであり、先ず話題性からして十分だろう。では果たしてDJとしての手腕はどうだろうかというところだが、これが実に手堅く癖の少ない滑らかな流れのハウス中心とした選曲で、ベテラン的というか横綱相撲というか安定感のあるミックスだ。始まりはキリッとしたハウスビートと陽気なシンセに気持ち昂ぶる"We Out Chea"からすっきりしたバウンス感はありながらもムーディーなパッドが伸びるディープ・ハウスの"Higher"、そしてデトロイト産の凛とした煌めきのある繊細なソウルフル・ハウスの"Coffee Room"から同じくデトロイト系の耽美なピアノと望郷の感情を呼び覚ますパッドが絡むディープ・ハウスな"The Detroit Upright"と、幕を開けてから暫くは心地好いハウスのグルーヴが疾走りながらも落ち着きもある非常にムーディーな展開。中盤に入っても激しく上げるような事もせずに、滑らかな4つ打ちのグルーヴ感を持続させテッキーな上モノからソウルフルな歌を活かしたりとハウスというスタイルを軸に振れ幅を展開しつつ、しかしフラットな感覚が快適だ。そこから土着的なパーカッションがエキゾチックなトライバル・ハウスの"Mermaid Blues"、ブロークン・ビーツ風な角張ったリズムがしなやかに跳ねる"Overbite"、更に鋭いリズムがヒップ・ホップ的ながらも浮遊感もある"Minimariddim"と、その辺りはリズムに変化をもたせる事で一辺倒な流れにならない工夫も見受けられる。そして再度フラットで浮遊感のあるディープ・ハウスやぐっと大地を踏みしめる力強いハウスへと戻り、陽気なファンキーさやデトロイトの叙情性といった要素を丁寧に聞かせて、全体を通して大人びた余裕のある流れがしっとりとしたミックスとなっている。クラブのパーティーの雰囲気を再現したというシリーズにしてはおとなしいのでは?と感じるが、激しく揉まれるダンスフロアではなく和やかで笑顔が溢れる賑やかなダンス・パーティーといった雰囲気があり、だからこそホームリスニングとしても空間に馴染む丁寧なミックスとなっている。大胆に揺さぶりをかける展開は少ないが、タイムレスなハウス・ミュージックの魅力が詰まっている。



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| HOUSE14 | 12:00 | comments(0) | - | |
2019/2/22 Music Of Many Colours with Rancido @ Contact
特にハウス・ミュージックに対しては深い造詣とそれを利用して素晴らしいDJプレイを行っているDazzle Drumsが、2017年4月から始動したパーティーが「Music Of Many Colours」だ。以前より毎月のレギュラーパーティーとして「Block Party」も主宰しているものの、それとは異なりこちらはそのタイトル通りに様々なジャンルの音楽を展開する事が前提としているようで、古典のハウス・ミュージックを尊重するDazzle Drumsが音楽領域をより広げようとするプレイが聞けるのではと予想している。そして今回そんなパーティーのゲストに迎えられたのはInnervisionsなどからもリリースをしているRancidoで、最近Dazzle Drumsが推しているアフロ・ハウスとエレクトロニックなサウンドを融合させたディープな音楽性との事。レジデントのDazzle Drums、そしてゲストのRancidoそれぞれが一体どんな風にパーティー名から意識される音楽をどう展開するのか、興味は尽きない。
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| EVENT REPORT7 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
EMMA HOUSE XX Non Stop Mixed By DJ EMMA 30th Anniversary (Universal Music:UICZ-9075)
EMMA HOUSE XX Non Stop Mixed By DJ EMMA 30th Anniversary
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1985年にDJ活動を開始してから芝浦GOLDやSpace Lab Yellow等伝説的な箱でレギュラーパーティーを開催し、また早くからクラブの臨場感を宅内でも体感させるMIXCDの制作に積極的に取り組み、現在も尚シーンの最前線でDJとしての生き様を見せるEMMAは、日本のダンス・ミュージックに於ける生き字引の一人と呼んでも過言ではないだろう。本作は2015年にDJ活動30周年を迎えた事を記念するMIXCDであり(リリースは2016年10月)、またシリーズとしても20周年目の通算20作目と、記念づくしの『EMMA HOUSE』シリーズの最新作である。彼の音楽を現す『EMMA HOUSE』にはハウスという言葉が使われているが、決してハウスだけではなくテクノやロックにアシッド・ハウスまでも網羅した分け隔てないダンス・ミュージックのプレイが前提であり、当然本作もそんな彼のクラブに於けるプレイがそのまま閉じ込められている。Disc1は彼の音楽性では最も特徴と思われるソウルフルなNYハウスの"A Deeper Love (A Deeper Feeling Mix)"で始まり、いきなり胸を熱くするソウルフルな歌によってぐっと引き込まれていく。続くピアノの華やかなコード展開に盛り上がるピアノ・ハウスの"Soul Roots (Piano House Mix)"、現在形のロウでトリッキーなハウスである"Looking 4 Trouble"から90年代のハードなハウス時代を象徴する"Jumpin"へと繋がれるなど、ある種のクラシック的な趣きでがつがつと攻める前半。そしてEMMAの中で再燃するアシッド・ハウスの勢いを爆発させた"Acid City"から"The Original Disq Clash (DJ EMMA Jesus Remix)"へと流れは正に現在と言う時代性も含んでおり、そこからイタロ・ディスコ名作の"Chase"やハードロック・バージョンの"I Feel Love"へと古き時代に戻り懐かしさを誘いつつ、ラストにはこれまたハウス・パーティーでは定番とも言える"You Are The Universe (Curtis & Moore's Universal Summer Groove)"で幸せなパーティーの空間を共有する雰囲気を作って上手く纏めている。Disc2も古き良き時代のゴスペル・ハウスやレイブ・アンセムから現在のバレアリック・ミュージックやソウルフル・ハウスまで、過去と未来を同列に混在させる選曲で実に感情的に実にドラマティックに聞かせるプレイで、これこそEMMAの魂を震わすDJなのだ。驚くべき展開は無いかもしれない、流行を意識する事もない、そんな事に頼らずともクラブでのパーティーで培われた経験を元に実直に音楽に向き合った結果、真っ直ぐにプレイする事が感情が最もダイレクトに伝わる事を証明しているかのようだ。

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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/5/15 Deck The House @ Oath
2015年にZaki、hbk、DJ FGRによって月曜夕方のパーティーとして始動したDeck The Houseは、現在は隔月で日曜夕方のサンデーアフタヌーン・パーティーとして定着している。テクノからハウスにニューディスコなど3人の好みが直に反映された内容と、また彼等の仲間が振る舞うフリーフードもあったりと、憂鬱な日曜の夕方を楽しんでもらうための姿勢が伝わってくるパーティーだ。また毎回既に実力が保証されたゲストも呼んでいるが、今回はデトロイト・ハウスやディスコなどの黒い音楽性で熱狂的なプレイをするYou Forgotが招かれている事もあり、初のDeck The Houseへと赴く事にした。
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| EVENT REPORT6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Chris Tietjen - Zehn (Cocoon Recordings:CORMIX049)
Chris Tietjen - Zehn
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ここ数年は全盛期程の勢いは見られないものの、90年代から00年代にかけてのドイツのダンス・ミュージックと言えばSven VathによるCocoon Recordingsは中心の一つだったと思う。特にレーベルとしてだけではなく、イビサはAmnasiaにて開催していた「Cocoon Club」では世界中の著名なDJ/アーティストを巻き込んで、一大ムーブメントと呼んでも良いほどの勢いのあるパーティーに感じられた(が、それ故にどうしてもCocoonに対しては未だにミーハーな印象を拭えない)。そんなCocoon Recordingsがレーベル・ショーケース的な意味合いで2006年からMIXCDを毎年リリースしており、その初めての作品である「Eins」からミックスを今まで担当していたのがChris Tietjenだ。1985年生まれだと言うからまだその当時は齢21歳だったのだが、その若さにしてSvenに認められた才能は結局本物であった事は、現在までシリーズを担当した事で証明されたようなものだ。しかしながらそのシリーズもドイツ語で10を意味する本作「Zehn」によって10年の幕を閉じる事がアナウンスされているが、集大成らしくCocoon Recordingsのクラシックを惜しみなく使用しつつ、またレーベルの多様性を十分に体験させてくれる選曲がなされ十分に出汁が染み出たミックスである事を断言する。スタートは微かな残響が心地良いダブテクノの"Cow, Crickets And Clay"で静かなる船出だが、そのまま重心の低さと硬質感を保ちつつ闇の中から花弁がゆっくりと開くような美しさを伴う"Dead Room"をミックスし、Cocoonにもこんなシリアスな作風があるのだなと意外な展開だ。徐々に重さよりも加速度を増しながら浮かび上がり、エレクトロ気味のアクの強い曲や歌モノも織り交ぜて、そして中盤のハイライトである派手なプログレッシヴ・ハウスの"Unrelieable Virgin"でCocoonらしい快楽的な世界観に染めていく。そこからは持続感のあるミニマル寄りな選曲を中心として深みと恍惚感を継続させ、往年の跳ねた勢いのあるハード・ミニマルな曲も少々プレイしつつ、ハイエナジーな"Pump"からトライバル調の"Deep Down Inside (Reboot Rmx)"で再度のピークを迎える。そこからはなだらかにクローズに向かってテンションを落ち着かせながら、アンビエントな空気も纏うような"Seconds (Colour & Sound)"によってパーティーの終わりを告げるような物哀しい最後を迎える。レーベルの音楽性を十二分に披露したこのミックスは、70分に於ける音楽の旅と呼んでもよいだろう。そして何よりも大量のマテリアルをシームレスかつ重層的にミックスする事で、単に曲を繋ぐ以上のオリジナルからの変化を生み出したChrisの手腕が、ここでも素晴らしく光っている。



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| TECHNO12 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Good Mellows For Seaside Weekend (Suburbia Records:SUCD1001)
Good Mellows For Seaside Weekend
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ジャンルに拘らずに良質な音楽をコンパイルする『Free Soul』シリーズを立ち上げ、そして現在のカフェ・ブームの発端となった仲間と寛げる場所である『Cafe Apres-midi』を手掛けた事で知られる橋本徹。そんな彼が新たに立ち上げたSuburbia Recordsは、入手困難ながらも良質な音楽をアナログ化、またはアナログ音源のみをCD/配信の商用に乗せるなど、彼が素晴らしいと思う音楽をフォーマットの領域を超えて広げていく事を目的としているようだ。そんなレーベルの第一弾は由比ヶ浜にあるバーガーショップ“Good Mellows”でDJを行なった時の経験を端緒としているそうで、タイトルからも分かる通り海辺の夕暮れ時のメロウな感覚を表現おり、『Free Soul』との違いはよりバレアリックやチルアウトの成分が強い事だろうか。オープニングにはいきなりJoe Claussell率いるMental Remedyによる"Just Let Go"を持ってきており、溶けるように絡み合う清らかなアコギとピアノの甘美な調べからは正に夕暮れ時のしみったれた感情が染み出し、人がコントロールし作り出す事の出来ない神聖な風景が目の前に広がるようだ。続く期待の若手であるAxel Bomanによる"Fantastic Piano"も、やはりピアノがフィーチャーされた桃源郷のような世界が広がるダウンテンポだが、単に甘いだけでなく癖のある奇抜な作風がイージーリスニングとは一線を画している。そしてバレアリック最前線のInternational FeelからL.U.C.A.による"Blue Marine"が続き、海鳥の鳴き声と波の音のイントロから始まり広大な海へとのんびりとした航海を始めるような大らかなダウンテンポにより、ジャンルを越えて音楽の旅へと繰り出していく。その後も優美な輝きを放つアシッド・ジャズ、しっとりと有機的なフュージョン・ディスコ、フォーキーなダウンテンポ、夢に浸るアンビエント感のあるニュー・ディスコなど垣根を越えながらも、メロウと言うコンセプトの元に週末の浜辺の長閑ながらも切ないムードに染めていく。アルバムの最後には正に真夏の一曲である憂愁が満ち溢れる"Summer Daze"を橋本徹がエディットしたものを配置したおかげで、しんみりとした余韻を残して最高の流れで幕を閉じる。派手なミックスを必要とせずに一曲一曲をフルにプレイするスタイルは、選曲重視で存分に曲の良さを引き出しながら、海辺のサウンド・スケープを描き出すへと繋がっているのだ。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
In The Dark : Detroit Is Back (Still Music:STILLMDCD011)
In The Dark : Detroit Is Back
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以前に比べると神格化された感もあったデトロイトの音楽に対する評価は落ち着いてきているように思われるが、それを尻目に一貫してデトロイトの魂を守り続けているレーベルも存在する。その代表として挙げられるのがJerome Derradjiが主宰するStill Musicで、レーベル自体は2004年にシカゴで生まれているものの、デトロイト周辺のアンダーグラウンドなアーティストに焦点を絞って作品を手掛けている。2005年にはデトロイト・ハウスの - 特に表舞台と言うよりは長年地下で土台を支えてきたような - アーティストの作品を収録した「In The Dark (The Soul Of Detroit)」と名付けられたアルバムを纏め上げたが、本作はタイトル通りにその続編となる2枚組のデトロイト・ハウスのコンピレーションだ。レーベルが提唱するには「デトロイトの地下クラブ、スタジオや倉庫で鳴っている音」だそうで、Delano SmithやRick WilhiteにMike Clarkらのベテラン勢から、Patrice ScottやKeith WorthyにDJ 3000などこれからの世代を担う人材まで、デトロイトのローカル色を強く打ち出したアーティストが集められている。デトロイトと言うとどうしてもベルヴィル・スリーやUR周辺に注目が集まりがちだが、本作を聴くとやはり現在の音楽制作的な面から見るのであれば世代は確実に変わってきている事を実感する。音的には世界の流れからは外れつつもエモーショナルな熱量を濃厚に煮詰め、アナログ感覚の強い温かい音質を打ち出したソウルフルなハウスを中心に纏められた本作には、デトロイトと言うブランドに頼らずとも評価されるパーティーに在るべき音楽が詰まっている。所謂クラブ・アンセムと言われるような派手な曲があるわけではないが、各アーティストの実直なデトロイト・ソウルが伝わってくる事もあり、デトロイト入門としてもお薦めしたくなる作品集だ。勿論アンダーグラウンドなデトロイト好きな人にとっては、長く愛せる作品となる事は言うまでもない。

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| HOUSE9 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/12/7 Groundrhythm 11th ANNIVERSARY @ Air
井上薫がレジデントを務めるgroundrhythm。Airがオープンしてからはその場所で最も長く続いているレギュラーパーティーだが、遂に11年目が終わると同時に12年目へと突入する。移り変わりの早いクラブミュージックの業界に於いて10年以上もの継続した活動は簡単なものではないものの、ディープ・ハウス〜テクノと時代と共に音楽性に変化を見せながらコスモポリタンな個性を主張したミュージック・ジャーニー的なDJプレイだからこそ、今でもファンを魅了しながらgroundrhythmは続いている。そして11周年のアニバーサリーは外部からゲストを呼ぶこともなく井上薫によるロングセットがメインとなるパーティーであり、groundrhythmが井上薫と言うアーティストを中心に動いている事を強調する一夜となった。
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| EVENT REPORT4 | 00:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Late Nite Tuff Guy - Tuff Cut #004 (Tuff Cut:TUFF004)
Late Nite Tuff Guy - Tuff Cut #004

ホワイト盤、ハンドスタンプと完全にアンダーグラウンド仕様で注目を集めているTuff Cutシリーズ。これを手掛けているのがオーストラリアからのCarmelo BianchettiことLate Nite Tuff Guyで、自身で運営しているかと思われるDessert Island Discsから大量のリエディット作品をリリースして近年評価を高めていたようだ。2013年になってからはアンオフィシャルのTuff Cutシリーズを立ち上げているが、Dessert Island Discsの作品と特に違いがあるようには特に思えないものの、兎に角その4作目だ。今までにもAORやソウルにディスコなどの名作を引っ張りだしてはDJ仕様に改造していたものの、今回はMoodymannもかつてネタにしていたChicの"I Want Your Love"を採用し、"Think Of U (LNTG rework)"へと改造。原曲は生演奏による緩みと温かみが強かったものの、このエディットはサンプリングしたネタを元にループさせてかっちりした4つ打ちのディスコ・ハウス仕様で、反復性を高め全体的に引き締まった事でより機能性を高めている。生っぽいギターカッティングと共に豊かな音色を生み出すフィルター処理のおかげで、懐かしい味は感じさせつつも古臭くならずに今っぽく洗練された音に仕上がっていると思う。裏面にはジャズシーンからTom Browneによる名作"Funkin' For Jamaica"をネタにした"That's A Groove"を2バージョン収録。こちらもざっくり横揺れ系のリズム感だった原曲を、ブギーなずっしりした4つ打ちへと再構築し、華やかなトランペットや希望に満ちた歌を軸として眩い光が降りてくるような楽天的な曲へと生まれ変わっており、パーティー終盤の朝方のフロアで全身でポジティブな音を浴びたくなる。両面煌めき感のあるディスコ・リエディットとなっており、要注目な一枚だ。

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| HOUSE9 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Funk D'Void - Balance 022 (Balance Music:BAL006CD)
Funk DVoid - Balance 022
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大物のテクノ/プログレッシヴ・ハウス系のDJを起用して人気を博しているミックス・シリーズ"Balance"の最新作は、グラスゴーを代表するテクノ・アーティストであるFunk D'Voidが担当している。綺麗目のテック・ハウスや壮大な展開のプログレッシヴ・ハウスもこよなく愛すD'voidならば、このシリーズに起用されるのも至極当然であり、恐らく多くの人が彼に期待しているミックスを期待通りに手掛けている。本作では彼自身のルーツをも意識してミックスしたそうで、CD1にはLos Hermanos、Vince Watson、Spirit Catcher、Delano Smith、Monty Lukeなどデトロイト周辺、またはそれに影響を受けたアーティストの曲が多く収録されている。基本的には4つ打ちのダンススタイルではあるが無闇にアッパーにする事もなく、D'Voidらしい透明感や清潔感を保ちながらテクノ/ハウス/ミニマルを滑らかに綱渡りするスタイルだ。高低差のある山と谷を行き交う派手は展開は無いが、スムースなミックスによってじわじわとD'Voidのテッキーな世界へと引きずり込む手腕はなかなかのもの。一方CD2の方は真夜中の熱狂的なダンスフロアからは少々距離を置き、どちらかと言えば朝方になりなだらかに終焉に向かって行くような、またはベッドルームでのBGMにも適したリスニング系として選曲されている。Lucid Nationのシネマティックな曲から始まり、Kolomboによる極上のバレアリックを通過後、Steve Reichによるミニマルなアンビエントの"Electric Counterpoint"へと繋がる序盤の流れは本当に素晴らしい。その後Space Dimension Controllerの切ないスペーシーなテクノである”Journey To The Core Of The Unknown Sphere"、Vince Watson変名の男泣きアンビエント"Celtic Beauty"、Joris Voornによる"Re-2001"など幻想的なシンセの壁に包まれ、そこから流麗なテック・ハウスで穏やかな波に揺られつつ終盤ではファンキーな流れでクライマックスを迎える。2枚組と言う事で少々情報過多な量に食傷気味になるのも否めないが、そこは2枚のCDでコンセプトを分けた点である程度は解消されているし、Funk D'Voidらしさは期待を裏切る事なく表現されていると思う。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/11/23 TIMEWARP feat. BRAWTHER @ Eleven
DJ Alex From TokyoとTR含むTimewarpクルーが最新のサウンド&ビジュアルをショウケースを展開するパーティー"Timewarp"も2012年では3回目の開催となりましたが、今回のゲストはディープ・ハウスシーンで注目を浴びているフランスからの新鋭Brawther。BalanceやSecretsundazeなど重要なハウスレーベルの目に止まりリリースに至っているのですが、DJでの来日は今回で2回目だそうで初めて聴くBrawtherのプレイに期待して遊びに行ってきました。
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| EVENT REPORT4 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/10/6 groundrhythm @ Air
先日2年ぶりにニューアルバムをリリースした井上薫が、自身がレジデントを務めるgroundrhythmにてアルバムのリリースパーティーを決行。毎回日本各地からゲストを呼んでパーティーに鮮やかな彩りを加えているが、今回はアルバムにもリミックスを提供したThe Backwoods aka DJ Kentら複数名が呼ばれテクノ色強めな音が予想される。「A Missing Myth」=「(未来の)失われた神話」と題されたコンセプチュアルなアルバムをテーマにしたパーティーは、一体どのような世界を創り上げたのだろうか。
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| EVENT REPORT4 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Luciano - Vagabundos 2012 (Cadenza Records:CADCD10)
Luciano - Vagabundos 2012
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近年は当初思っていたよりもアーティスティックと呼ぶべきか芸術的に崇高さも兼ね備えた音楽性を表現し、自身が主宰するCadenza Recordsも含め良くも悪くも上手く売る術を理解しているLuciano。とまあ少々皮肉を込めた言い方をするのは近年の作品の完成度が高いのは言うまでもないのだけど、初期の頃のもっと単純なワクワク感と言うものが薄れてきているからで、まあそれは活動が長くなれば仕方ない事でもあるのだが。そんな中で4年ぶりとなるこのMIXCDは先行でデジタル版がリリースされていたものの、CD版ではタイトルは同じでも内容は全く異なる選曲で纏められている。選曲を見れば分かる通りで本作はPCを使って各曲をパーツとしてミックスしながら再構築を行うデジタルミックスとなっており、曲の大半が近年リリースされたテックハウスやミニマルなものの、Lucianoらしい陽気なパーカッション使いや異国情緒漂う怪しさに相反する軽やかなエレガンスを伴う空気は流石と言うしかないだろう。特に文句の付けようもない程にバランス良く様々なエッセンスを取り込みしっとりしたグルーヴで品の良い音を聴かせてはくれるのだが、しかしPCを使ったにしても余りにも機械的と言うかかっちりと固めて制作し過ぎなのはミックスに必要なライブ感が欠けてやしないだろうか。展開も押し並べて平坦でクラブでのピークタイムのように突き抜ける瞬間も無く、良く言えばスムースに聞き流して何時の間にか終わってしまう印象なのだ。勿論彼が素晴らしいトラックを作ってきた事は事実だし、DJに於いても彼らしいチリアン発の個性はあると思うが、それでも少々Lucianoと言う名前だけが一人歩きしてしまっている感も否めないのである。真価は生でミックスを体験し評価するしかないのであろう。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joris Voorn & Cassy - Cocoon Heroes (Cocoon Recordings:CORMIX040)
Joris Voorn & Cassy - Cocoon Heroes
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数多くのタレントを擁するドイツのCocoon Recordings。夏の間は享楽の地と化すイビサはAmnesiaで著名なDJを集めて"Cocoon Heroes"を開催しているが、そのパーティーをCDとしてJoris VoornとCassyがパッケージしたのが本作だ。とは言ってもこの二人が年中Amnesiaでプレイしているわけでもなければ、生粋のCocoonのメンバーと言うわけでもないので、レーベルカラーとは関係なく二人のDJが聴けると言う意味では安心してよいだろう。Joris Voornのミックスについては80分の中に26曲も詰め込み完全にグルーヴをコントロール下においた精密なプレイを聴く事が出来るが、やはり初期の頃に比べると妙に大人びていると言うか抑制されたミニマル色強めな印象だ。恐らく全てがPC内で組み立てられているのだろう、確かに上品に纏められたプレイには繋ぎも展開も違和感無くスムースに聴けるのだが、しかしそれにしたって少々臨場感や人間味と言うものが欠けている気がする。後半に入ればミニマルに深く潜っていく音とメロディアスな音が融け合いながら、パーティーでのピークタイムへと駆け上がっていく昂揚感が増しては行くのだが、初期の初々しさも感じられたテクノクラシックを使用したプレイの方が彼には合っている気がするのだが。対してCassyは13曲だけの使用ながらも鉄鋼のような芯のある太さを基盤に持ちつつ、官能的な夜っぽさや野性的なトライバル感を含むテクノともハウスとも取れる中庸なプレイをしている。しかしJorisの何処か機械的なミックスに比べCassyの方はグルーヴが走っていて、むしろこちらの方が男らしい気迫を感じさせる力強い音を鳴らしている。個性的なプレイではないのだがパーティーの白熱した光景が浮かび上がる生き生きとしたプレイではあるし、余りに凝ったミックスよりは単純な方がやはり踊るには適している場合もあるのだろう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Carl Cox - Global Underground GU38 Black Rock Desert (Global Underground Ltd.:GU038CD)
Carl Cox - Global Underground GU38 Black Rock Desert
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UKテクノシーンにおいて絶大な人気を誇るDJ・Carl Coxの最新MIXCDは、アメリカの砂漠で行われている"Burning Man"と言う世界で最も過酷なフェスティバルでのライブ録音と言う話だったのですが、ライナーノーツを読んだ限りだとスタジオ録音って書いてある。実際にMIXCDを聴いてみたら音が普通に良かったので、きっとスタジオ録音でしょう。しかしトラックリスト見ても分からないアーティストばかりで、もう時代についていけないよ。Coxと言えばとにかく限界ぎりぎりまでバキバキズンドコと音数大目でアッパーなハードテクノを回して、すんげぇ太いグルーヴを生み出していた記憶があるのですが、このMIXCDは良くも悪くも今風でそこそこにはアッパーだけと随分と落ち着いたと言うか大人になった印象。クリッキーなミニマルとかパーカッションがポコスカ鳴っているミニマルとか、ブリープでぎとぎとしたテクノや上物が妖艶なトランシー系とかか回しているものの、ソリッドで勢いのあるテクノは殆ど無くて残念。じわじわと恍惚の深みにはまらせるタイプのMIXCDだと受け止めれば理解は出来なくもないけれど、Coxにそれを求めているリスナーっているのかね?爆音の中で何も考えずに無邪気に踊れるような勢いのあるテクノを聴かせて欲しかったです。

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| TECHNO7 | 11:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
2009/11/20 AT-FIELD @ EFFECT
祝・脱DJ童貞!!

友達の下川カユコさんと全玉ちゃんが企画するAT-FIELDと言うパーティーでDJしました〜。自分が思ったよりも多くの人に遊びに来て頂いて、本当にどうもありがとうございました。ミキサーも持ってないんで当然繋ぎも出来ないので内心不安でしたが、取り敢えず自分の好きな曲をがしがしと回させて頂きました。う〜ん、レコードはやはりピッチ合わせや繋ぎが難しい…。後でCDJも使ったんだけど、BPM出るからレコードよりかなり扱いが楽でしたね。続きで回した曲やパーティーのお写真でもどうぞ〜
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| EVENT REPORT2 | 17:45 | comments(12) | trackbacks(2) | |
Christian Smith - Platform (Renaissance:REN52CD)
Christian Smith-Platform
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かつてはハードテクノやトランシーなスタイルで人気を得ていたChristian Smithも、近年はBedrock、Underwater、Renaissanceなどのプログレッシヴハウスの名門からもリリースを行い徐々に変化をしている模様。そして最新MIXCDはやはりRenaissanceからとなるのだが、これがプログレだけに留まらない予想外の選曲。CD1は初期デトロイトテクノに影響を受けたヨーロッパのアーティストの最新の曲を中心としたコンセプトで、これはSmithのトランシーな要素が強調された快楽性の強い内容。デトロイトと言うよりはテックハウスな音で、心地良いシンセの上物で埋め尽くされねっとりと仕上げたプレイはクラブと言うよりはリスニング寄りだけど、快楽度は理性が融解する位に高い。対してCD2はテクノとハウスを使用したクラブでのピークタイムがコンセプトだそうですが、こちらも以前と比較すればバキバキアゲアゲ度は低めで、ディープめのミニマルなハウス〜テクノな選曲が中心。しかしながら終盤に進むにつれて重さ、深みも増していき確かにクラブでの派手な盛り上がりを感じさせる瞬間もあったり。Smithと言うアーティストとして考えるとディープめに寄り過ぎな感じもして、もうちょっとスピード感のあるハードな音も聴きたい気持ちもありつつ、現在の主流の音としては間違いないのかなと思う。

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| TECHNO7 | 07:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Tokem - A Story In Sound (Underground Gallery:UGCDHTF01)
Tokem - A Story In Sound
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Underground Resistanceの活動理念を表現するコンセプト・アルバム『Interstellar Fugitives』からスピンアウトしたもうひとつのレジスタンス・ストーリー...『トークン』。反逆の遺伝子を与えられし少年“TOKEM”の視点で語られる抗いの詩...。

本作はURやサブマージの音源のアートワークを担当しているChuck Gibson=PerceptionがコードナンバーUR041を与えられ、そして6年にも及ぶ構想から創り上げた架空のサウンドトラックだそうです。半数以上はChuckが曲を提供し、残りは彼の思いに共感したGerald Mitchell、Fabrice Lig、DJ 3000、A Guy Called Gerald、Ann Sanderson、Mike Banksが曲を提供すると言う豪華な布陣。Gerald、Fabriceはメロディアスでコズミックな、DJ 3000は勢いのあるトライバルな音が聴け、普段の彼らから想像の付く内容で取り合えず安心。Mike Banksはハードロック調のギターが唸りを上げるヘヴィーなエレクトロロックって感じで、なんか鬼気迫る物を感じます。A Guy Called Geraldは意外にもノンビートのアンビエントなトラックで、荒廃したデトロイトと言う街から発せられる希望に出くわした様な雰囲気。そしてコンセプトメーカーであるChuck Gibson、まだまだ音楽経験は浅いながらも予想外にバラエティーに富んだ音楽性で将来性を感じました。UR直系のエレクトロ、ゴリゴリなトライバル、色気のある艶っぽいダウンテンポ、又は軽快なジャジーな物まで様々な面を見せつけデトロイトテクノを越えた音楽性はURらしからぬ存在です。サウンドトラックと言うと寄せ集め的なコンピレーションが多いですが、本作はなかなか出来の良い楽曲が揃っていてお勧めです。

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| TECHNO6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hernan Cattaneo - Sequential Vol.2 (Renaissance:REN34CD)
Hernan Cattaneo-Sequential Vol.2
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何故アルゼンチンからこんなにも人気のあるプログレッシヴハウスのDJが生まれたのか、未だにその原因は分かりかねますが、とにもかくにもHernan CattaneoのDJプレイは素晴らしいです。と言っても彼のDJをクラブで体験した時にはアゲアゲでかなり派手だったので余り良いイメージは無く、むしろCDでリリースされているDJMIXの方が気に入っております。本作でも彼の「極限までディープなハウス」をプレイすると言うコンセプトはしっかりと守られていて、無駄にアゲル事も無く丁度踊りやすいテンポでじわじわとエネルギーを溜めていくスタイルが確立されています。普段プログレッシヴハウス自体をさほど聴かないので他のアーティストとは余り比較出来ないのですが、Hernanに関しては一つのDJプレイの中で余りごちゃごちゃ音を入れる事はせず一つの世界観に統一されている感じはありますね。そうゆう意味で余り派手さは無いのですが、音への集中が切れる事なくどんどん深い世界へと引き込まれていく麻薬的な魅惑があります。ディープ、幻想的、覚醒的、崇高、Hernanに関して浮かぶ単語はそんな物かな。大きな起伏とかは無いけれどじっくり耳を澄ませば、いつの間にかHernan Cattaneoの世界が待ちわびている事でしょう。

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| HOUSE3 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Kevin Saunderson - Ekspozicija 07 The Detroit Connection (Explicit Musick:EXPLICITCD007)
Kevin Saunderson-Ekspozicija 07 The Detroit Connection
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初めに言っておきますがサブタイトルの"The Detroit Connection"なんて言葉は、まず鵜呑みにしない方が良い。何度かKevin SaundersonのDJプレイは聴いているけれど、デトロイトの範疇を越えて完全にハードテクノな域に入ってます。"Good Life"は確かにデトロイトハウスだけど、しょっちゅうKSが回す"Good Life(Re-Edits)"は完全にハードテクノの域だ。Juan Atkinsはエレクトロ(かな?)、Derrick Mayはシカゴハウスを基にしているとしたら、KSのDJプレイは多分ヨーロッパのハードかつスタイリッシュなテクノを基にしているはず。彼のプレイを聴いている人は分かると思うんだけど、勢いのある4つ打ちテクノをこれでもかと繋げてフィルターで音を切ったりしてブレイクを作るプレイはデトロイトとは異なる物だと思う。だからと言ってKSのプレイは駄目じゃんなんて事は無く、むしろ上記3人の中ではKSのプレイが一番好き。プレイ的にはKen IshiiとかBen Simsなんかに近いと思うけど、ハードな中にもここ一番で盛り上げるヒット曲を随所に挟み込むプレイは基本的に盛り上がらない訳が無いんですよ。ハードテクノからトライバルテクノ、太鼓の効いたパーッカシブなテクノなどをガツガツと、勢いよく繋げて豪快な流れを生み出すんですな。でそれを踏まえて本作ですが、やっぱ変わってねーなーと言うのが感想w。いや、良い意味で変わってない。序盤にBorder Communityの曲を持ってきたのは意外だったけれど、その後は終始ズンドコ節で時折上げたり下げたりの繰り返し。永遠にワンパターンな男だけれども、緩急の付け方とかフィルタの掛け具合はセンスが良いとしか言いようが無い。彼がデトロイト3人衆の中で一番ヒットした訳は、やっぱり派手な作風があったからだと言うのがここでも証明された。でも何だかんだ3人衆の中で一番大好きなのがKS。

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| TECHNO4 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jeff Mills - Purpose Maker Compilation (Purpose Maker:PMWCD9601)
Jeff Mills-Purpose Maker Compilation
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永らく廃盤となっていた素敵なコンピレーションアルバムがリイシューされたんじゃ、紹介しない訳にはいきません。現在のテクノシーンに於けるファンキーでトライバルな流行を作りだしたこのシリーズ、Purpose Maker。「目的を作しり者」とレーベル名からして素晴らしいですが、Jeff MillsがよりファンキーでよりフロアライクでDJ仕様に使いやすい様に創りだしたこのレーベルの音源は、曲自体も本当に素晴らしい物ばかりです。もし今のJeffしか知らない世代の人にはこれらの曲には驚くかもしれないです。現在のJeffとはそれ程全く趣向が異なっているのです。昔からのファンには、きっとこの頃のJeffが好きだったんじゃないかと思いますが。ハードかどうかだけ考えると、現在の他のハードテクノシーンの方が全然ハードなのですが、しかしこの頃のJeffの作曲能力の神懸かりの具合と言ったら言葉も出ません。シンプルでいて体の奥底から揺らす事の出来るグルーヴ、音の隙間の間に感じられるファンクネス、再現なく続くミニマルな展開、どれをとっても最上級の物です。現在でも多くのDJがこの頃の曲を使用し、フロアを沸かしております。DJのみならず曲作りに於いても、想像だに出来ない想像力と完璧なコントロールを持ち合わせているJeff Mills。本当に天才だと思います。惜しむらくは、Purpose Makerの真似をするアーティストが増えすぎた為に、この作風をJeff本人が捨ててしまった事。もう一度この頃のJeff Millsを体験出来たならば…

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |