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Byron The Aquarius - Astral Traveling (Mutual Intentions:MI-016)
Byron The Aquarius - Astral Traveling
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2016年にS3AのSampling As An Art Recordsからデビューするやいなや、Kyle HallのWild OatsやTheo ParrishのSound Signatureから立て続けにEPをリリースし、一躍注目を浴びる事となったアラバマ出身のByron The Aquarius。ファンクやジャズにヒップ・ホップまで吸収しながらハウスのフォーマットに纏めた音楽性は、DJが使えるクラブトラックのマナーに沿いながらもキーボーディストである手腕を活かして、豊かなメロディーの展開やライブ感溢れるグルーヴが存在し演奏家/作曲家としての面が強く打ち出されたものだった。新人なのにその完成度…というのも実は当然で、The Big Paybackというバンドでの活動を始めとして他アーティストの制作にも加わったりと、実は10年以上の音楽経験がある熟練者なのだからそれも納得の事だったのだ。そしてソロデビューを果たしてから3年、待ちに待っていたアルバムは当然の如くほぼ自身で楽器を演奏し、曲によっては歌まで披露するなどやはりプレイヤーである事に拘ったアルバムだ。過去の音楽性から全くぶれる事はなく、ジャズやソウルにヒップ・ホップからハウスまでが見事なまでに一つに溶け合った音楽は、全く外れがなく貫禄十分で実にベテランとしての横綱相撲的な内容だ。出だしのメロウな"Love Is 4 U"からして素晴らしく、切ないピアノのコードと美しく伸びるストリングス、そこにフェンダー・ローズが優しく情緒を付け加え、自身の霞んだような歌も相まってより郷愁が強く発せられるハウスから魅了される。"Sorry Kari (Lu$t)"でも優雅なストリングス使いとピアノ等の鍵盤ワークが印象的なハウスだが、そこにエレクトロニクスのループや咆哮するギターソロも加わってくると途端にファンキーさを増す。一方では完全にジャズに振り切れてインプロビーゼーション的に各楽器がのびのびとソロワークを披露する"Lost In Love (Intermission)"は燻し銀な渋さがあり、同じジャズ色が強めながらもビートが入り光沢を見せるような鍵盤が美しい"Deep In That *****"はコズミックなジャズと呼べばよいか、どちらも湿ったような情緒的な曲だ。気怠い呟きと優雅なコーラスから始まり、フュージョン的なシンセソロや透明感のある耽美なフェンダー・ローズとサックスを重ねてエモーショナルに展開するハウスの"Universal Love"は、アルバムの中でも特にうっとりさせられる。アルバム終盤はヒップ・ホップで纏めており、ビートレスながらも自身で軽快なラップを披露しヒップ・ホップの雰囲気を生む"Spazzing Out (4 U)"、ざっくりとスモーキーなダウンテンポに湿っぽいエレピコードを合わせて温かい感情に包んでいく"I Can't Help My$elf"と、最後は盛り上がった気分を徐々に落ち着かせるようにアルバムを締め括る。最初から最後まで見事なまでに捨て曲無しでByron The Aquariusらしいプレイヤーとして演奏力を発揮しつつ、勿論クラブでも違和感のないダンス性が込められた感情性豊かなアルバムは、デビュー作にしてほぼ彼の音楽性が完成されているように思える程だ。流行とか時代に関係なく、クラシック的なハウスとして魅力的である。



Check Byron The Aquarius
| HOUSE14 | 12:00 | comments(0) | - | |
2019/7/12 ROUNDHOUSE feat. Mark Farina @ Contact
ハウス・ミュージック、その中でも特にシカゴ・ハウスにフォーカスしたコンセプトを掲げるRoundhouseは、間違いのないゲスト陣と国内から実力者を迎えて強烈にハウス・ミュージックの魅力を伝えるパーティーの一つだ。今回の開催ではパーティーの初回に登場したシカゴ出身で西海岸はサンフランシスコで活動するMark Farinaが3度めの登場となるが、メインフロアでは勿論パーティーのレジデントであり猛烈なシカゴ・ハウス愛を持つRemi、セカンドフロアであるContactではFarinaによるヒップ・ホップやアシッド・ジャズを中心としたMushroom Jazz SetやForce Of NatureによるHip Hop Set、そしてサードフロアであるFoyerではMoodmanらも出演するなど、ハウス・ミュージックの枠を越えて楽しめるスケールの大きいパーティーとして期待は高い。
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| EVENT REPORT7 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/11/10 Theo Parrish & Marcellus Pittman 2018 @ Contact
2018年のクラブにおけるパーティーの中でこれ以上無い程に話題性十分な夜が、このTheo ParrishとMarcellus PittmanによるオールナイトB2Bロングセットだ。レーベルとしても圧倒的な存在感を放つSound Signatureを主宰しDJをとしても制作者としても孤高の存在であるParrish、そして自らはUnirhythmを主宰しながらもハウスを軸にファンクやロウハウスにビートダウンを展開するPittman、どちらもデトロイト・ハウスを体現するアーティストだ。そして二人共3 Charisのメンバーとしても活動していたように何か共通する音楽的観念もあるのだろう、近頃は二人一緒になってのツアーを海外でも行っていたようだが、遂にそれは日本へもやってきた。
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| EVENT REPORT6 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marcel Dettmann - Selectors 003 (Dekmantel:DKMNTL-SLCTRS003)
Marcel Dettmann - Selectors 003
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世界有数のフェスティバルとして評価の高いDekmantelがレーベルとしても始動して、そして新たに立ち上げた『Selectors』はMotor City Drum EnsembleやYoung Marcoと実力派アーティストを招きながら、例えば彼らのルーツや埋もれてしまった名曲等を紹介する意味で非常にコンセプト性の強いシリーズだ。そしてその第三段はベルリンテクノを代表する一人でBerghainでもレジデントを行うMarcel Dettmannが担当していているが、DJプレイでは最新系のテクノから古いシカゴ・ハウスからエレクトロまで網羅する彼がこのシリーズでは一体どんな選曲を行うのか興味深かったのだが、蓋を開けてみればインダストリアルやポスト・パンク中心と驚きを隠せない。本人の説明では"プレ・テクノ・コンピレーション"との事なので、その意味では彼にとってのルーツの紹介、そしてテクノに影響を与えた音楽の紹介という点で面白さがあるだろう。アルバムの開始はエレクトロニック・ボディ・ミュージック(EBM)を代表するユニットの一つ、Front 242の1985年作である"Don't Crash"で始まるが、破壊的なドラムマシンやノイジーなシンセなど退廃的なムードながらも肉体性もあるグルーヴ感は今で言うダンスとロックの繋ぎとしても成り立っており、そしてこの荒廃した雰囲気はDettmannのDJプレイにも感じられるものだ。The Force Dimensionは当方は初耳のユニットだが、"Algorythm (Manipulating Mix)"はパンキッシュで痺れるビート感ながらもポップなメロディーやベースの使い方はシンセ・ポップのキャッチーな響きもあり、かなりダンス色の強いEBMとして魅力的だ。逆にフィラデルフィアのインダストリアルユニットのExecutive Slacksによる"So Mote It Be"は、鈍い朽ちたようなマシンビートに呪詛的で呻き声のようなボーカル、そして金属がネジ曲がるようなサウンドを織り交ぜて、一般的にイメージする破壊的なインダストリアルというものを伝えてくれる。そしてただ単にオリジナルを収録するだけではなく、A Thunder Orchestraの"Diabolical Gesture (Marcel Dettmann Edit)"はDettmannがDJセットにも組み込みやすいようにエディットを行っており、この場合だと原曲よりもBPMを上げてパーカッシヴなロウテクノ風に変換しているのも面白い。他にもCabaret VoltaireやMinistryなどインダストリアルの大御所からマイナーなユニットまで網羅しているが、しかしどれも痺れるような電子ビートを軸に破滅的な金属サウンドからウキウキするシンセ・ポップまで、この手のジャンルの幅広さを伝えるような選曲になっており、正に『Selectors』としての役割を果たしている。テクノを期待していると少し肩透かしを喰らうかもしれないが、アーティストのルーツを掘り下げながら未知なる音楽に出会う機会を作ってくれるだろう。



Check Marcel Dettmann

Tracklistは続きで。
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| ETC4 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kuniyuki & Friends A Mix Out Session - Mixed Out (Soundofspeed:SOSR023)
Kuniyuki & Friends A Mix Out Session
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ここ数年、DJ NatureやVakulaにJimpsterなど著名なアーティストと積極的にコラボレーションを行い、プレイヤー/アーティストとしての手腕を発揮しているKuniyuki Takahashi。一連のシリーズとして続いたそのラストはロンドンの気鋭アーティストであるK15とのコレボレーションだが、K15と言えばWild Oatsからの作品を始めとしてオーガニックで情熱的な響きを打ち出してハウスのみならずブロークン・ビーツやダウンテンポやジャジーなものまで巧みに披露するアーティストで、そういった素養があるからこそKuniyukiとの共同作業は当然の如く相乗効果として働くに違いない。ここでは二人で制作した楽曲をそれぞれが解釈したバージョンで収録されているが、"Moving Minds (Kuniyuki Version)"はKuniyukiらしい人情味溢れる作風なのは当然としてフュージョンらしいの光沢のシンセが躍動し優美なエレピでしんみりムードを強めつつ、軽快ですっきりしたジャジーなマシン・ビート感で肉体を程良く揺らす。ジャズのスウィング感と呼んでも全く違和感はなく、Kuniyukiらしい熱き感情を誘発する作風が発揮されている。一方"Moving Minds (K15 Version)"も艶と温かみのあるシンセのメロディーで引っ張る点は変わらないが、全体的に慎ましくスピリチュアル性を増したモダン・フュージョンで、内面へと深く潜っていくような繊細なディープ性が際立っている。そして本作には過去にリリースされたJimpsterとの共作をTerre ThaemlitzことDJ Sprinklesがリミックスした"Kalima's Dance (Sprinkles' Deeperama)"が収録されているが、ある意味ではこれもリミックスという作業を通してのコラボレーションと解釈するのもありだろう。ジャズやファンクの要素に華麗な雰囲気もあった原曲から一転、DJ Sprinklesらしく無駄な脂を落としたつつ乾いたパーカッションも加えて枯れた侘び寂びの世界観を演出したディープ・ハウスは、全く派手な瞬間はないものの深い残響を活かしたアンビエント性によってしみじみと心に染み入る彼の作風へと生まれ変わっている。どれもアーティストの誠実さが伝わるような素晴らしい作品だが、特にDJ Sprinklesの枯れた中に存在する退廃的な美しさは圧巻だ。



Check Kuniyuki Takahashi & K15
| HOUSE13 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish, Amp Fiddler - Gentrified Love Part 3 (Sound Signature:SS066)
Theo Parrish, Amp Fiddler - Gentrified Love Part 3

2016年には様々なアーティストの曲を収録した『These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now』(過去レビュー)で、Sound Signatureに更なる拡張性をもたらす事に成功したTheo Parrish。元々レーベルの殆どの作品がTheo自身によるものだったのだが、こういった外部から新たにアーティストを招き入れる事は本人にとっても刺激になるのだろうか、Theoによる『Gentrified Love』シリーズの第三弾では以前にTheoのバンドにも参加したIdeeyahとデトロイトのファンク・アーティストであるAmp Fiddlerとの共同作業になっている。"Trust (SS Translation)"はAmp Fiddlerが作曲したものを恐らくTheoが更にリミックスを施したと思われる曲。Ideeyahの官能的ながらも切なさも込み上げる歌を軸に、ブギーでノリの良い4つ打ちのリズムはざらついて艶かしく如何にもTheoの音だが、点々と滴るように鳴るピアノやじとっとした湿度の高いキーボードはAmp Fiddlerによるものだろうか。元々P-Funk軍団の一員であった事もあってTheoのリミックスが施されながらもブギーな感覚も残っており、両者の持ち味が活きている。全体的にくぐもったように処理された鈍い音響の中から、黒光りする妖艶な美しさが出現するTheo流のブラック・ミュージックである。一方で"My Soul"の方はよりTheoの変異体ハウスの性質が打ち出された個性的な曲で、ジャズなのかブロークン・ビーツなのかも形容し難い強烈なドラム・ブレイクがけたたましく響き、そこに不気味な電子音が蠢きながら控えめに優美なエレピ等を配してソウルフルかつミニマルに展開する。中盤には一気に転調してスローなブレイクを挟む驚きの展開も用いつつ、そこから再度ざらついたドラムが激しく打ち鳴らされる曲で、最早ハウスと言うには異形なスタイルだがこれもTheoによるブラック・ミュージックの一つなのだ。どちらも10分近くある大作で、勿論DJとして使えるような機能性にも優れている。



Check Theo Parrish & Amp Fiddler
| HOUSE13 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Byron The Aquarius - Leaving This Planet (Eglo Records:EGLO56)
Byron The Aquarius - Leaving This Planet
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元々はOnraとのThe Big Paybackというユニットで活動していたアトランタのキーボード奏者であるByron The Aquariusは、2016年のSampling As An Art Recordsからのソロデビューを皮切りにWild OatsやSound Signatureと言った著名なレーベルにも声を掛けられ作品をリリースし、また同時に数々のリミックスにも顔を出す程に精力的な活動を行っている。ハウスを軸にファンクにジャズやヒップ・ホップにソウル等の黒人音楽が入れ乱れる雑食性の高い音楽性があり、巧みなキーボード演奏によって流麗な響きを聞かせる楽曲は正にDJではなくアーティストらしい。何と新作はFloating Pointsが主宰するEglo Recordsからと言う事で話題性は十分だが、Byron The AquariusはByron The Aquariusと何ら普段と変わらないしなやかなトラックを提供している。"Song For A Friend"は比較的ハウス・ミュージックのマナーに沿った4つ打ちの曲だが、優雅に延びるストリングスの上に光沢感あるエレピを綺麗に纏め、しなやかなグルーヴを纏って疾走する。"Mind, Body & Soul"も同様に4つ打ちディープ・ハウスのスタイルだが、ボトムはより太く力強くキックを刻んでいる。華麗に舞うようなキーボード使いも相まってジャズ・ハウスやフュージョンらしくもあるが、こういった骨太なトラックはフロアでもパワフルに体を揺らすだろう。対してB面の2曲の方は変化球なリズムを用いてByron The Aquariusの多彩な音楽性の片鱗を見せ付けている。生ドラムなのだろうか勢いのあるブレイクスが特徴的な"Blow Your Mind"、大胆にうねるシンセや動きの多いベースラインも一体となり熱き魂が猛るジャズ・ファンク色が強く、バンド編成によるプレイをしているかのようなライブ感だ。"S.S.D.P."も土臭さ香るドラムのリズムが荒々しくしなやかなグルーヴを生んでおり、そこに美しい流星が降ってくるようなコズミック感溢れるシンセの演奏が自由に舞いながら、もうファンクバンドさながらの生き生きした熱さが漲っている。4つ打ちハウスからジャズ〜ファンク〜フュージョンまで、1枚のEPの中にByron The Aquariusの個性的な魅力が詰まっており、演奏家としての才能が反映された作品だ。この手のアーティストは是非ともアルバムでその全容を体験したいと期待してしまう。



Check Byron The Aquarius
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
SofaTalk - Diforisma (Cognitiva Records:CR001)
SofaTalk - Diforisma

イタリアの若手アーティストであるPiero PaolinelliことSofatalkによる新作は、オリジナルが4曲の上に4アーティストによるリミックスも含めて8曲と、EPにしては大きなボリュームと多彩な音楽性が詰め込まれている。Sofatalk自身はディスコやファンクにジャズ等に影響を受けた事を公言しており、2015年作の『Floating Thoughts』(過去レビュー)においてもディスコに強く影響を受けたモダンなハウスを披露しており、まだ作品数は多くはないものの注目をしているアーティストの一人だ。本作ではリミキサーを多く起用する事でより音楽的な拡張性が進められており、SofaTalkの音楽性がよりバラエティーに富んだものへと発展している。始まりは今人気上昇中のTominori Hosoyaの変名であるTomi Chairによるリミックスの"Tomi Chair's Feeling of Nature Intro"で、美しいパッドの中にピアノが天上から降り注いでくるような響きが神々しく、この静謐なアンビエントは正にHosoyaの作品として生まれ変わったと言っても過言ではない。続くはSofatalkによる"Diforisma"はざらついてリズミカルなブロークン・ビーツとエモいサクソや木琴系の音や煌めくキーボード使いと、ワンマンプロジェクトとは思えないライブ感があるジャズ・ハウス風で、展開の多さによってスウィング感も抜群だ。それをロンドンの若手アーティストがリミックスした"Diforisma (Z Lovecraft Remix)"は、より西ロン系ブロークン・ビーツとしての方向性を推し進めてしなやかなリズムと華麗な雰囲気を纏っている。"Terraforma (Theme from Smoke)"もつんのめった変則リズムが印象的で、そこにカリンバらしき可愛らしいメロディーや陶酔感あるキーボード使いにぶいぶいとしたファンキーなベースを用い、やはりジャズやファンクからの影響を公言しているのも納得な作風だ。ロシアン・ハウスのYuri Shulginが手掛けた"Paradigma (Yuri Shulgin Remix)"は原曲のジャジーな雰囲気を残しつつもビートダウン風に落ち着かせて、控えめにアシッドなベース・ラインやコズミックなSEを織り交ぜて何か本場デトロイト・ハウスにも聞こえてくる。一方でChicken LipsのメンバーでもあるStevie Koteyによる"Paradigma (Stevie Kotey Remix)"は、原曲からそれ程乖離させる事はなくリズムをディスコ・ダブ風な4つ打ちに仕立て、展開を抑えた事でズブズブと深みにはめるような音楽性。DJツールからリスニング曲までバランス良く収録されており、EPとは言えども内容の濃い一枚である。残念ながら日本にはアナログは入ってこなかったが、配信でも購入出来るので是非聞いてみて欲しい。



Check "SofaTalk"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alton Miller Featuring Maurissa Rose - Bring Me Down (Sound Signature:SS065)
Alton Miller Featuring Maurissa Rose - Bring Me Down

デトロイトの伝説的なクラブとなっている"Music Institute"、そこのレジデントに名を連ねていた事からも分かる通りでデトロイトの最古参の一人でもあるAlton Millerは、同郷の他の華々しく輝く道を歩んでいるDJ/アーティストに比べれば地味で、良く言えば堅実に活動を続けるアーティストだ。デビューから25年以上は経過しているが音楽的な変化も然程なく、いやだからこそそのデトロイト・ハウスの普遍性が故にKMSやPlanet EにTrack Modeを含む多くの著名なレーベルのカタログに名があるのだろう。そして2016年、本当にようやくという思いだがSound Signatureのコンピレーションである『These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now』(過去レビュー)によって同レーベルから初のリリースを飾ったのだが、そこからのアナログカットの1枚が本作だ。Maurissa Roseをボーカルに起用した"Bring Me Down"は何てことはない所謂デトロイト・ハウスそのもので、Millerの変わる事のないソウルフルな音楽性が発揮している。ムーディーで優しいオルガンのコードから始まり、ざっくりと生の質感もあるジャジーなビートが刻み出し、そして華麗なシンセやエレピにや熱量を持った感情的なボーカルが絡みながらぐっと聞く者の心を熱くするソウルの塊だ。時代性や流行とは全くの無縁な、これこそMillerによるハウス・ミュージックと言わんばかりのオーセンティックな内容で、しかしSound Signatureの奥底に渦巻く熱量を隠し持ったようなレーベル性とも合致している。そして本EPでは嬉しい事にレーベル頭領であるTheo Parrishによる"Bring Me Down (SS Translation)"の異形なリミックスも収録されており、音の彫刻と言うレーベル通りな金属の塊を削り出したように錆び付いて鈍い音を強調した改変は正にTheoの音楽として生まれ変わっている。ざらついて粗雑な質感を持ったリズム、ドープで重い低音が蠢くベースライン、音が間引かれて隙間の目立つ構成と、オリジナルの正統派ソウルフル・ハウスとは方向性を異にするビートダウン・ハウスではあるが、しかし何故故により黒く染まり激情を含むのか。寂れて朽ち果てた中にも美しく花開くピアノの旋律は、しっとりと心を濡らす。オジリナル、リミックスそれぞれのアーティストの個性が的確に表現され、文句無しの出来だ。



Check "Alton Miller"
| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2017/1/13 Nick The Record Japan Tour 2017 @ Vent
伝説とまで呼ばれる日本に於けるレイヴ・パーティーの先駆け「Life Force」のレジデント、そして現在は「TAICOCLUB」のクローズを例年務める事が馴染みになっているNick The Record。レア・グルーヴからテクノやハウス、のみならずディスコからワールド・グルーヴまで幅広い知識と確かなセンスを持ったDJとして高い評価を受けるが、今回は表参道にオープンしたVentに初登場かつ早割で入場料が1000円という破格の内容であり、これは是非とも行かねばと注視していたパーティーだ。当然ロングセットが予定されており、期待せずにはいられない。
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| EVENT REPORT6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hanna - Bless (Sound Signature:SSCD08)
Hanna - Bless
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デトロイトの鬼才・Theo Parrishが主宰するSound Signatureが久しぶりのレーベル・コンピレーションをリリースしたのと同時に、珍しくTheo以外のアーティスト・アルバムもリリースしている。手掛けたのは過去にもTheoを含むバンドであるThe Rotating Assemblyにも演奏者として参加し、またソロでもTrack ModeやSublime Recordsを含む複数のレーベルからアルバムをリリースしているWarren HarrisことHannaだ。所謂DJではなくてアーティストのとしての活動がメインのようで、デトロイト界隈のアーティストにしては珍しくアルバムも今までに7枚程はリリースする制作意欲の高さがあり、しっとりと官能的で甘いテイストにシルクのような滑らかな質感を持ったジャジー・ハウスを得意としている。そんなHannaも8年程新作のリリースが無かったが、Sound Signatureからは初となるアルバムは以前にも増して官能を強め、そして湿っぽく艶かしいセッション性の高さを強調している。幕開けとなる"Hanna's Waltz"からしてベースラインはうねりまくり、ドラムも4つ打ちを刻む事なく自由に跳ね回り、そして何よりも麗しいキーボードワークが耳を魅了する。まるで目の前で複数人のアーティストがセッションを繰り広げているような構成は、もはやハウスに括られるにはその世界は狭すぎるだろう。勿論クラブ・ミュージックとしての要素も十分に残しており、2曲目の"His Eyes"ではゴスペル的な熱い歌とドスドスと太いキックが打ち付ける中、透明感のあるパッドや情感のあるシンセが舞い、実にグルーヴィーなディープ・ハウスと言えよう。大手を振ってスキップするような軽快な4つ打ちの"A Moment in Time"もハウスではあるが、この開放感のあるリラックスした作風はLarry Heardとも共振する。他にもダウンテンポやR&Bを意識したような溜め感のあるメロウな"Effervescence"や、生っぽさを残しながらエッジの効いたドラムン・ベース調の"The Sketch"など、ハウス以外にも手を広げながらHannaらしい艶かしさは全く失わずにアルバムをより豊かな音楽性へと作り上げるのは生粋のアーティストだからだろう。ダンス・ミュージックとしての前提があるが、やはり宅内でじっくりと耳を傾けて聴く価値のあるリスニング性が素晴らしい。



Check "Warren Harris"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sound Signature Presents These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now - Part One / Two (Sound Signature:SSCD 09)
Sound Signature Presents These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now - Part One Sound Signature Presents These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now - Part Two

今も尚デトロイト・ハウスを引率し続ける鬼才・Theo ParrishによるSound Signatureは、近年は自身以外の作品も積極的にリリースするようになり、そのブラックネス溢れる音楽性をより豊かに実らせている。そして本作はそんな流れを含むレーベルコンピレーションであり、タイトルが示すように本来はレコードでリリースされる事を望んでいたであろう作品集だ(CDから後にアナログカットが始まっている)。曲を提供しているのはTheoを筆頭にHanna aka Warren HarrisやAlton MillerにMarcellus PittmanやKai Alceといったハウス側のベテラン、そして新世代を代表するKyle Hall、TheoによるバンドのThe Rotating AssemblyからJohn Douglasといった演奏者、過去にSound Signatureからもリリース歴のあるDuminie DeporresやAndrew Ashong、デトロイトのソウル・シンガーであるMaurissa Rose、Theoと共演したTony Allenら、Theoと関連性のあるアーティストが集まっておりレーベルの作品集として正しくあるべき姿での内容だろう。ただし参加アーティストは公表されているものの誰がどの曲を手掛けたかは記載されていないが、それこそただ音楽を感じ楽しめばよいというような意志の現れなのだろう。アルバムは恋焦がれるような熱い女性ボーカルとピアノ演奏によるソウル・トラックの”Somewhere Inbetween"で始まり、錆び付いたロウ・ビートと黒光りする官能的なピアノによるサイケデリック・ジャズな"Whachawannado (Instrumental)"、鈍く響く歪なビートがミニマルに展開し闇の中から色気も滲み出てくるTheo作の"Faucet"など、Part Oneからして間違いなくSound Signatureのレーベル性に違わない音楽性だ。また"Pure Plastic"は透明感のある優美なコード展開と軽快でジャジーなグルーヴが心地良く、Millerによる"Bring Me Down"もスムースな4つ打ちとソウルフルなボーカルにうっとりさせられ、時代に左右されないクラシカルなハウスも収録されている。Tony Allenが参加した"Wayshimoovs Rx"はやはりというか艶かしいアフロ・ビートが息衝いており、Theoのブラックネスをより濃厚にする個性を付加している。最後は2015年にEPでリリース済みのThe Unitによる"Ain't No Need (Live - Version 2)"で、原曲の優しさで包み込むディスコ感を損なわずに、肩の力が抜けたセッションをするジャズ・ファンクへと生まれ変わらせ、ルーツへの意識も忘れない。ハウスを軸にソウルやファンク、ジャズやヒップ・ホップなど黒人音楽を咀嚼し、メランコリーからサイケデリアまで表現するSound Signatureの作品集は、当然の如くそれらにはどれもTheoの濃密な黒さが投影されており、単なるダンス・ミュージックではないレーベルの強い個性を主張している。





Tracklistは続きで。
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| HOUSE12 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Byron The Aquarius - Euphoria EP (Sampling As An Art Records:S3AREC07)
Byron The Aquarius - Euphoria EP
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2016年の初頭、突如としてSound Signatureからデビューを果たしたByron The Aquariusは、デトロイト出身で現在はアトランタ在住のキーボーディストだ。OnraとのユニットであるThe Big Paybackとして、そしてFlying Lotusの作品にもキーボードとして参加するなど、よくよく調べてみると才能の片鱗を見せていた訳だが、2016年の2作目は何とWild Oatsからリリースとその躍進にはどうしたって目が留まる。そして今年の3作目はS3Aが主催するSampling As An Artからと、デトロイト・ハウス系を好きな人にとっては注目の的の一人だろう。本作のスタートを告げる"Intro"はヒップ・ホップのリズムに優雅なストリングスと美麗なエレピを纏わせ、優雅な船出を演出するようだ。続く"The Love Below"でグルーヴは軽快に走り出すが、ここでも流暢なキーボードのコード使いと優しいヴィブラフォンの響きが温かみのある音楽性をもたらし、DJ的と言うよりはやはりキーボーディストとしての手腕が光っている。そして分り易いタイトルの"Coming To Detroit"、これはざくざくとしたリズムが心地良いメロウなインタールードで、その先にはフューチャー・ジャズとでも呼ぶべきしなやかなリズムを刻み優美なピアノ使いに酔いしれる"The Essence"が待ち受けている。裏面へと変わるとS3Aとの共作である"Nights in Tokyo"が始まるが、街中のノイズらしきサンプリングやマイナー調のメロディーと弾けるベースから生まれる漆黒のハウスは、KDJスタイルのデトロイト・ハウスを強烈に踏襲している。鋭角的に切り込む硬いビートが強烈なヒップ・ホップの"Spacing Out"は、しかしそれでも艶のあるシンセワークがフュージョン的でもあり、最後の"Memories of Kenzu"は特に鍵盤演奏を主張したファンキーかつメロウなハウスで、胸の中にしみじみとした感情が湧き起こるだろう。ハウスを軸にヒップ・ホップ、ジャズやフュージョンの要素を自然と織り交ぜ、インタールードも使用してEPながらも展開のある本作は、単にツールとして以上の演奏者としての表現力が発揮されており、結果的にはデトロイト・ハウスのリスナー以外にも訴求する魅力に溢れている。



Check "Byron The Aquarius"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Good Mellows For Sunrise Dreaming (Suburbia Records:SUCD1004)
Good Mellows For Sunrise Dreaming
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週末の海辺〜海辺の夕暮れ時〜月明かりの下のランデブーと刻々と時間の経過を辿ってきた『Good Mellows』、次なるシリーズは真夜中の眠りから目覚め、朝日の到来と共に訪れるまだ瞼の重い夢の様な時間帯、それが『Good Mellows For Sunrise Dreaming』だ。メロウというコンセプトを様々な風景・時間帯で演出してきた橋本徹が、目覚めの為に用意した音楽はシリーズの中でも特に穏やかで、そして透き通るような透明感を持った清純な響きが静寂の中に広がるようだ。アルバムの冒頭は夢から優しく現実へと引き戻すMiguel Atwood-Fergusonによる"Intro Eternity"で、引いては寄せる波の音や鳥のさえずりと共にか弱いピアノの音色が夢現な状態にそっと目覚めを告げる和みのインストで、刺激を与える事なくゆっくりと心身を起床させる。続くWooによる"A Little Long Way"、気の抜けた笛の音色と牧歌的な電子音からなる現代で言うフォークトロニカと呼ぶべきか。夢の余韻を残しながら続く"Brasil (Abel's Gavea Mix)"では開放感を演出するアコギが爽やかなバレアリック感を生み、少しずつ肉体にも力が入るようにビートが流れだす。中盤ではクラブ・ミュージック性の強いディープ・ハウスであるDeep88による"Harmony"、Optikによる"Illusions"が続くが、この辺の浮遊感溢れるアンビエンスや清純な透明感は、今までのシリーズの中でも特に群を抜いており本作のコンセプトを象徴するようでもある。後半にはジャズ・ピアニストとその仲間のBugge & Friendsによる"Breed It"が待ち受けており、繊細で憂いに満ちたピアノソロから徐々にアフロなパーカッションも加わわってドラマティックに盛り上がる流れは、穏やかな興奮を誘うだろう。そこから哀愁のトライバルなハウスや落ち着いてエレクトロニックなハウスを通過して、最後はUyama Hirotoによる"End Of The Road"が魂を揺さぶるスピリチュアルな世界観のダウンビートを刻み、心の拠り所を見つけたように安堵なムードでラストを飾る。踊り疲れた後のチル・アウト…とも異なるこれからの活動を促すための促進剤と呼ぶべきか、開放的でバレアリックではあるが休むのではなく体に静かに活力を生む音楽性で、正に一日の始まりを告げる内容なのだ。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
I'm Starting to Feel Okay Vol.7 (Mule Musiq:MULE MUSIQ CD 53)
Im Starting to Feel Okay Vol.7
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恐らくダンス・ミュージックで括られるレーベルの中でも、Mule Musiq程に幅広く才能あるタレントを抱えたレーベルを他に列挙するのは難しいだろう。例えばこのレーベルに所属するアーティストだけでパーティーを行ったとしても、それはフェスティバルとして成立してもおかしくはなく、間違いないのない審美眼と継続してリリース出来る運営力を兼ね備えた日本が誇るべきレーベルだ。そのように多くのタレントを抱えているからこそ、多様な個性を一つに集約するコンピレーションの体裁はMule Musiqに適しているのだろうか、近年は2年おきにショーケース的なコンピレーションをリリースしている。本作はその第7弾でここ2年間にリリースされた既発の曲や、また本作の為に制作されたであろう新作までが纏められており、例えレーベルに興味が無くとも参加したアーティストの豪華さに惹き付けられてもおかしくはない。レーベルに初参加となるLord Of The IslesやFrankey & SandrinoにKim Brown、または蜜月の関係を築いているEddie CやOskar OffermannにFred P、そして日本からはお馴染みのKuniyuki TakahashiにSauce81、その他に多くのアーティストが収録されているのだが、その幅の広さと各々の素質の高さが際立つ人選に頭を垂れる思いになる。Eddie Cによるサンプリングをベースとした生っぽいニューディスコの"Flying Blue"、Rubiniによるエレクトロニックな質感を活かしたディープ・ハウスの"Still Clock"、Kuniyukiがニューウェーブからの影響を受けて退廃的な雰囲気を打ち出した"Newwave Project #11"など、それぞれの個性は自然と表現されながらそのどれもがフロアに即したダンス・ミュージックである事を外れない。また、Bell Towersによる柔らかな音色とゆったりとしたグルーヴで広がるディープ・ハウスの"Midday Theme"、Fred Pによるエモーショナルなパッド使いが素晴らしいテック・ハウスの"Days In Time"辺りを聴くと、Mule Musiqが決して真夜中の享楽的なクラブで踊る事を目的とした音楽だけではなく、リスニングとしても耐えうる普遍性も目指している事が感じられる。意外なところでは奇抜なエレクトロニカを奏でるGold Pandaが変名のDJ Jenifaで"Dresscode"を提供し、Gold Pandaとは異なりシカゴ・ハウス風の乾いたビートで不良的なハウスを披露してたり、またAril Brikha & Sebastian Mullaertが"Illuminate"で彼等の個性を発揮したトランス感の強いミニマルなトラックを提供していたり、レーベルに控え目程度ではあるが新風を吹き込んでいる。既に大御所レーベルとしての存在感がこれだけのアーティストを集約出来るのだろうが、それでも尚レーベルの質の高さが全く失われないのは、やはりレーベルを主宰するToshiya Kawasakiによるセンスの賜物に違いない。



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| HOUSE11 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/3/27 UGFY Records presents “ Ugly.” -桜祭り- @ Oath
3月末恒例、Oathにて開催される桜祭り。小さな店内を実際の桜一本分の木を用いて装飾し、花見と音楽の両方を一度に楽しめるパーティーだ。春の足音が聞こえ出すような桜祭りの初回は、昨年と同様にYou Forgot主催によるUgly.だ。現在はYou Forgot一人で開催を続けており毎回そこにゲストを呼び、1時間毎にDJが交代するショートラリー方式のパーティーだが、今回はForce Of Nature(DJ Kent/KZA)をゲストに、Instant Dub(P-RUFF/hitori)もフィーチャーしての開催となる。
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| EVENT REPORT5 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - American Intelligence (Sound Signature:SSCD07)
Theo Parrish - American Intelligence
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音の彫刻家を名乗るデトロイトのTheo Parrishによる本作は、前のアルバムである"Sound Sculptures Vol.1"(過去レビュー)から7年ぶりとなるニューアルバムだそうだ(2011年にリリースされた"Sketches"(過去レビュー)は複数枚のEPという位置付けらしい)。その間にも膨大なEPやコンピレーションにエディット集などをリリースしていたので久しぶりの印象はないが、しかし本作に於ける音楽性の変化は如実に現れている。2014年、残念ながら日本での公演はキャンセルになってしまったがTheoによるバンドでのライブが海外では行われており、それと同様に本作ではTheoの特徴でもあったサンプリングから脱却し、基本的にはマシンやプログラミングを使用して音を一から組み上げていく制作へと変わっている。アーティスト性を際立たせていた音を彫刻するサンプリングを捨てる事は、アーティストの新しい一面を生み出す事と同時に兼ねてからのファンを失望させる可能性もあったと思うが、結果的にはTheoらしい作品には仕上がっている。元々ハウスというフォーマットの中にジャズやファンクにソウルやディスコなどの要素を注入し、粗削りで歪ませたような音質へと削り出していた音楽性だったが、本作ではそこにより迫り来る生の質感とライブの躍動感が加わっているように感じられる。乾いたビートから生み出されるアフロ/ファンクな"Fallen Funk"は、そこに妙に艶かしく絡み合う電子音も加わり正にライブ・バンドが眼前で生演奏をしているようではないか。またこれまで以上にフォーマットから逸脱するように複雑なリズムも披露しており、"Cypher Delight"ではブロークン・ビーツ風に縦横に揺さぶられるような艶かしいドラムが打ち鳴らされ、メロディーを排除しながらビートの変化だけで7分間をやり過ごす異色なトラックだ。一方、胎動のように生っぽい変拍子が刻ま戯れる"Make No War"は、執拗にボーカルのループが繰り返される中に生温かく優美なピアノが滴り落ちるような展開があり、これは従来のTheoから引き継いだようなディープ・ハウス寄りのビートダウン性が強い。先行EPとなった"Footwork"は現在の流行であるジューク/フットワークを意識したのであろうが、少なくとも一般的なそれとは全く乖離しており、これはジャズの変則的なビートと湿っぽく粘りつく性質のビートダウンが撹拌されたような緊張感に溢れている。どれもこれもこれまで以上に既存のフォーマットからの逸脱しながらライブ・フィーリングを開花させ、しかしブラック・ミュージックを濃厚に煮詰めたような作風は、これまでのTheoらしさを踏襲しつつ更にDJではなくアーティストとしての側面を打ち出している。しかし本作で一番物議を醸し出したのは、3枚組のアナログでは7000円越え(CD2枚組でも4000円弱)という価格だろう。流石にこの強気な値段には首を傾げざるを得なかったのだが、Takamori.K氏がTheoに直接その真意を聞いて返ってきた答えが「それだけの仕事をしたと思うからだ」との事。安価なデータ配信が増えるこの状況の中で、Theo Parrishがアナログ媒体の価値を世に問い掛けているようにも思われる。



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| HOUSE10 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Prosumer - Fabric 79 (Fabric Records:fabric157)
Prosumer - Fabric 79
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Berghain/Panorama Bar一派の中でも特にハウス・ミュージックに対しての誠実な愛を表現するProsumer。既にPanorama Barレジデントから身を引き、今ではそういった肩書きに左右される事なく世界各地のパーティーでプレイしているが、そんな彼にとって3年ぶりとなるオフィシャルMIXCDは名門Fabricからとなる。前作は古巣Ostgut TonからPanorama Barシリーズの一環としてのMIXCDだったが、Fabricからのリリースとなる本作も基本的にはProsumerの普遍的なハウス・ミュージックに対する視線は変わらない。MIXCDの冒頭を飾る"Time"からして93年作となる古典的なハウスだが、その軽快でパーカッシヴなグルーヴとシンプルで素朴なピアノのメロディーからは正にクラシカルという趣が発せられている。続くは妖艶なストリングスが先導するChez Damierによるこれまたクラシックな"Untitled B2"で、やはりProsumerのプレイはオールド・スクールという風格があるのだ。その後もA Black Man, A Black Man And Another Black ManやThe Traxxmenなどシカゴのゲットーハウスも登場し、序盤は素朴ながらも粗雑な質感のハウスでファンキーな展開を推し進めている。それ以降はクラシックなハウスも織り交ぜながらも、洗練されたモダンなディープ・ハウスから仄かに情熱的なテック・ハウスなどを中心に滑らかな展開で、ハウス・ミュージックの4つ打ちのグルーヴの心地良さを組み立てていく。面白いのは中盤でブレイク・ビーツやジャジー・ハウスを使用している時間帯だろうか、さらっとしなやかなビートと華麗な世界観を作り上げ、ほんの短い時間ながらも優雅に舞い踊るような瞬間さえもある。その後は再度、最新のハウスから古き良き時代のシカゴ・ハウスまで通過しながら、最後には82年作の"She's Got Her E.R.A."による艶かしいファンクでしっとりと幕を閉じる。新旧ハウス・ミュージックを織り交ぜながら決して大仰になる事なく、丁寧に曲のメロディーや雰囲気を尊重しながら繋ぎ合わせ最後までダンサンブルな展開を作るプレイは、正にハウス・ミュージックの感情的な面を表現しておりこれぞProsumerの持ち味が表現されている。



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| HOUSE10 | 14:00 | comments(0) | - | |
2014/12/29 REMY:USIC feat. Theo Parrish @ Air
年内最後のクラブ活動は自らの音楽活動を音の彫刻と述べるデトロイトのTheo Parrishへ。昨年は2度程都内のフェスには出演したものの、クラブでのロングセットがなく落胆したものだが、今年は年の瀬が押し迫った時期にようやくAirでプレイする事になった。恐らくギャラや混み具合の問題でクラブでのプレイは難しくなっているなどの諸事情があるのだろうとは察するが、しかし彼のような余りに強い個性を発するDJはやはりクラブでのロングセットでのみ真価を体験出来るのであり、この機会を逃す訳にはいかない。
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| EVENT REPORT5 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/11/8 groundrhythm 12th Anniversary @ Air
井上薫という精神的支柱を中心にAirオープン当初から開催を続けるgroundrhythmが、遂に12回目のアニバーサリーを迎える。基本的には外タレに頼る事なく国内で音楽的にも繋がりのあるDJ/アーティストが出演し、ぶれる事のないドメスティック色の強いパーティーではあるが、テクノやハウスだけに限らずドラムン・ベースやヒップ・ホップにエレクトロニカまで様々な要素を取り込みクロスオーヴァーな音楽性を披露し続けていた。groundrhythmの時代と共に変わっていく音楽性、そして変わらない精神性は井上薫の軌跡そのものであり、レギュラーパーティーだからこそ長い間の変遷も体験する事が出来る。そしてそのアニバーサリーにはInner ScienceやForce Of NatureにMax Essaらが集結し、祝祭の夜を演出する。
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| EVENT REPORT5 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/8/1 OATH 9th Anniversary -DAY1- @ Oath
青山大学の裏手でひっそりとパーティーを開催しているOathも遂に9周年を迎えた。基本的には普段から国内のDJが競い合うようにレギュラーパーティーを主宰し、ふらっと気軽に遊びに行けるような溜まり場的な位置付けでありながら、特に朝になってからは熱狂的な盛り上がりを見せる希有なクラブとして、特別な存在感を放っている。今回の2日に渡って開催される9周年パーティーもOathに馴染みの深いDJが総出演と、ある意味では特別ではなく普段のOathらしさをそのまま打ち出した内容だが、逆にだからこそ親近感と安心感があるのだろう。
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| EVENT REPORT5 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Nature - Let The Children Play (Jazzy Spot:JSPCDK-1021)
DJ Nature - Let The Children Play
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ブリストルの伝説的ユニットとも言えるMassive Attack、その前身として存在したThe Wild BunchのメンバーにMilo JohnsonことDJ Miloが居た。しかしアブストラクトなヒップホップにも多大なる影響を及ぼしながらも、90年代の活動と言えば表街道を突き進むMassive Attackとは対照的にアンダーグラウンドに身を沈めていた。そのDJ Miloが再度日の目を見るようになったのが2010年からのGolf ChannelからリリースしたDJ Nature名義の一連の作品であり、その行き先は様々なブラック・ミュージックをコラージュ的に掛け合わせた"Return Of The Savage"(過去レビュー)へと繋がった。同時にDJ Natureは並行して日本のJazzy Spotとも接続し幾つかのEPをリリースしていたのだが、その作品も高い評価を得た成果がこのニューアルバムへと結実した。Golf Channelの作品群と同様にブラック・ミュージックへの愛情は変わる事はないが、それらと比べると本作はハウス・ビートが中心となっており、生っぽいざらつきを残しながらもより清廉とした音の選び方がある。エレピやサックスはアドリブ的に自由さを残した旋律を奏で、そこに優雅な佇まいを演出するストリングスが彩りを施し、デトロイト・ビートダウンのようなざらついたリズムが臨場感を生んでいるが、そのどれもが過度に鳴り過ぎる事もなく控え目に情緒を演出する事に繋がっている。コラージュの魅力と雑っぽくも力強いビートへこだわった前作とは異なり、アフロやジャズにソウルなどブラック・ミュージックを丁寧に発酵させ成熟させたような大人っぽさがあり、良い意味でも非常にお洒落で優雅なハウス・ミュージックでもある。"Return Of The Savage"が裏街道だとしたら、"Let The Children Play"は表街道か、2枚どちらも聴く事でDJ Natureの魅力をより理解する事が出来るだろう。



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| HOUSE9 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/4/28 Second More Of Love @ More
大箱小箱と週末は色々遊びに行っているものの、都内にはまだまだ未開の箱が多数あり、まだまだ開拓の余地はある。そしてクラブと言うとやはり渋谷が中心になっている印象はあるが、今回は下北沢のMore。Blast HeadのDJ Hikaru、Force Of NatureのKZA、悪魔の沼のAwanoが出演する予定となっており、面子的な楽しみと初めての箱に対しての期待感も含めてMoreへと遊びに行く事にした。
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| EVENT REPORT5 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/3/15 Dope Dive -Jay Daniel- @ Module
一時期に比べるとテクノに於ける聖地とまで称されていたデトロイトも、最近ではベテラン勢が新作をリリースしない事からかその勢いに陰りが見られている。その中で今世界的に注目を集めているのが若手を代表するKyle Hallであるが、彼と活動を共にするJay Danielも忘れてはならない。2013年にはTheo ParrishのSound Signatureからデビュー作をリリースしたJayだが、その母親はかつてPlanet-Eからもリリース歴のあるNaomi Danielであり、正統なるデトロイトの血筋が息衝いている事を証明しに来日する。
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| EVENT REPORT5 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
KZA - Dig & Edit 2 (Endless Flight:ENDLESS FLIGHT CD 12)
KZA - Dig & Edit 2
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サンプリングによるループと強烈なブレイク・ビーツが持ち味のForce Of Nature。DJ KentとKZAによる二人から成るユニットだが、近年はユニットとしてではなくお互いのソロ活動も比重を増している。さて、2009年に初のアルバムをリリースしたKZAだが、このアルバムはそれ以来となる4年ぶりのアルバムだ。前作は彼が所有する膨大なコレクションからサンプリングとエディットを行い完成させたアルバムだったが、このアルバムもその制作方法を踏襲しているそうだ。音楽的にベースとなっているのはディスコ・ミュージックである事に間違いないが、色々なトラックからネタを持ってきているせいか様々な要素が見え隠れしている。フォーキーなサウンドが物哀しい"Vous Dansez"、ロック的なざっくりしたリズムと哀愁ギターサウンドが湿り気を帯びた"Schritte"など、アルバムの序盤から胸を締め付ける懐かしさに満ちた音が発せられる。かと思えば肉付きの良いファットな4つ打ちに恍惚感の強いシンセアルペジオが絡んだ"Taking It"や、ゴージャスな電子音とフィルターによる展開が派手派手しい"Want No Other"、そしてどぎついシンセベースが強烈なビートを生み出すイタロ・ハウス的な"The Beginning"など、DJとしての視点から機能性を重視したダンストラックもある。その他にもバレアリックな開放感、コズミックの多幸感、ジャーマン・プログレの訝しさなどを盛り込み、ベースにディスコを置いた統一感がありながらも広がりを目指した音楽性が伝わってくるのだ。また前述の制作方法による影響か全体のビート感は肩の力が抜けリラックスしつつも、自然なループ感が生まれていてDJMIX的な心地良い流れにも繋がっている。ただ上げるだけではない聞かせるダンストラックとでも言うべきか、KZAのルーツが丹念に仕込まれた音楽のだ。ちなみに共同プロデューサーには高橋クニユキも参加しているせいか、随分と湿っぽく人肌を感じさせる懐っこさがある。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2013/8/16 Marcellus Pittman Japan Tour 2013 Feat. Re:Funk @ Amate-raxi
デトロイトには本当の意味でスペシャルなユニットである3 Chairsがいるが、そのメンバーの一人がMarcellus Pittmanだ。他のメンバーがKenny Dixon Jr.、Theo Parrish、Rick Wilhiteである事を考えると、彼等と同列しているMarcellusも見過ごしてはならない存在だ。3 Chairsとしての活動以外にもSound SignatureやTrack Mode、そして近年は自身が設立したUnirhythmからの作品をリリースなど制作の面でも確実に評価を得つつあるが、当方はようやく彼のプレイを初めて聴く機会があったので非常に楽しみにしていた。
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| EVENT REPORT4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/5/5 Rainbow Disco Club @ Harumi Port Terminal
2010年に奇跡的にも8年ぶりにDJ Harveyを来日させて始まったRainbow Disco Clubは、2011年は東日本大震災により、2012年は悪天候の影響により中止となる不遇な状態が続いていた。そして今年のRainbow Disco Club、1会場3フロアのスタイルを改め晴海埠頭、WOMB、SECOと場所を分けての天候も考慮したであろうスタイルでの開催となったが、自分はハウスアーティスト勢が固まった晴海埠頭のイベントへと参加してきた。
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| EVENT REPORT4 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Nature - Return Of The Savage (Golf Channel Recordings:Channel 024)
DJ Nature - Return Of The Savage
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Massive Attackの母体となり所謂ブリストル系へと繋がるきっかけとなったThe Wild Bunch。そのメンバーこそNellee Hooper、Daddy G、Robert Del Naja、Andrew Vowles、そしてDJ MiloことDJ Natureであった。残念ながらメンバーの分裂によりユニットは解散してしまうもののNellee Hooperは表舞台のプロデューサーとして、そして残りの三人はMassive Attackとして華々しい活躍を見せたが、最後の一人であるDJ Natureは長らく陽の目を浴びる事はなかった。いや地味には活動をしていたようではあるし、02〜03年にはMIXCDやDJ Milo名義でのアルバムもリリースをしていたが、決して元The Wild Bunchとしての風格を見せつけるまでではなかったと思う。転機はおそらく2010年にGolf ChannelやJazzy SportからDJ Nature名義でのリリースを始めた事だろうが、そこではハウスにディスコ/ファンク/ジャズと言った様々なブラックミュージックの要素を溶かし込みより生っぽくとロウな質感のDJ的なトラックを披露していた。2年に渡り9枚ものEPをリリースしそのどれもが正統な評価を得たが、ようやく完成したアルバムは全曲が新曲と言う意欲作だ。これは初期のMassive Attackが持ち合わせていた黒さやスローなビートを同じく含んではいるが、表向きは敢えてMassive Attack程の整ったプロダクションは聴かせず、わざとざっくりとした質感を残す事でアルバム・タイトルである"野蛮人の帰還"へと繋がっているようだ。全体的にスローに絡み付くビートを張り巡らしながら、ピアノ/オルガンと言った鍵盤系からトロンボーン/サックスのホーン系に美しいストリングスなどこれでもかと生っぽくコラージュし、その上を官能的なボーカルで黒く紫煙で染め上げていく。そして基本はハウスの4つ打ちではあるがその中にもルーツを感じさせるブラックミュージックの咀嚼があり、過去を振り返りつつも今のアンダーグラウンドなクラブミュージックへと至る流れがしっかりと感じられるのだ。何というかとても人間臭い音楽で、そして包容力のあるダンス・ミュージックであると思う。ちなみにCD/アナログどちらもダウンロード・コード付きなので、是非アナログで買うべきだろう。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/2/2 groundrhythm feat. harmony @ Air
前回で10周年と言う偉大な記録を打ち立てたgroundrhythm。2013年になり遂に11年目に突入しての初回は、渋谷で最も有名なカフェであるカフェ・アプレミディで開催されている“harmony”のクルーをフィーチャーし、またForce Of NatureのKZAや若手有望株であるYosaにShu Okuyamaをゲストに迎え、いつも通りに日本のアーティストのみでの開催となった。groundrhythmは10年経とうとgroundrhythm、ドメスティックパーティーに拘る一貫したスピリッツは発足当初から変わらず、しかし新進気鋭のアーティストを掘り起こしながら未来へと進んで行く。
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| EVENT REPORT4 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Frankie Knuckles Presents Tales From Beyond The Tone Arm (Nocturnal Groove:NCTGDA007)
Frankie Knuckles Presents Tales From Beyond The Tone Arm
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昨年末のクリスマスの時期にリキッドルームに降臨した黒いサンタクロース、その人こそシカゴからのHouse of GodfatherであるFrankie Knuckles。シカゴ発ながらも今ではNYハウスの典型的なアーティスト、つまりは模範とされるべきハウスのフォーマットを形成した重要な人物でもあり、NYハウス苦境の時代に於いても色褪せない後光を発し続けているアーティストだ。本作はそんなナックルズの魅力を嫌という程味わい尽くせるMIXCDだ。何故ならMIXCDでありながら8割以上はEric Kupper & Frankie KnucklesによるDirector's Cut名義の作品やリミックスで構成されており、つまりは音そのものがナックルズによって作られたものであるからだ。内容はもう目玉が飛び出る程に凄くて永遠不滅の自身のクラシックである"The Whistle Song"のリメイクに加え、ディスコ・クラシックである"You Make Me Feel"やLil' Louisの新作"Fable"に"Back Together"などの名曲群のリミックス、そして彼等が近年制作した新曲まで出し惜しみする事なく収録している。熱くシャウトするボーカルにゴージャスなストリングスや優雅なピアノ使い、そしてどこまでも終わらない定番の4つ打ちビートと温度感は常に高く、余りの甘さとソウルネスにコテコテ感があるのは否めない。しかしNYでのハウスが光明を見出だせない現在に於いても、彼等はアンダーグラウンド化の流れに飲み込まれる事なく、彼等が信じるハウスを堂々と信念を持って体現している事に感動すら覚えるのだ。確かにここに収録されているハウスが今のトレンドとは言えない事は分かっているが、それでも尚揺ぎないハウスの愛を、温かさを、メッセージ性を伴っているのは、ナックルズがハウスの基本を守り続けているからなのだろう。これはHouse of Godfatherの愛に満ちたハウス名作集である。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/11/30 FORCE OF NATURE "EXPANSIONS" Release Party Meets ROBERT JOHNSON NIGHT @ Air
現在世界的に盛り上がっているニューディスコ〜スローモーなハウス。それに焦点を当てたMIXCD"Expansions"を手掛けたのだがForce Of Natureで、今回はそのCDのリリースパーティーとなる。ゲストにはかつてPlayhouseを主宰し現在はフランクフルトのクラブ"Robert Johnson"でディレクターを務めるAtaを迎え、そしてラウンジにはソウルを秘かに隠し持つ白石隆之が出演するなど、メインフロア/ラウンジの両方が興味を惹くパーティーとなった。
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| EVENT REPORT4 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Any Other Styles (Sound Signature:SS045)
Theo Parrish - Any Other Styles

Theo Parrishの快進撃が止まらない。自身の創作の場であるSound Signatureからの新作は、2011年にCDR Berlin Workshopに出演した際にCDRで披露していた新曲"Any Other Styles"を収録している。いつだって我らの予想を超えて風変わりな音の彫刻を行なってきた彼にとっても、この新作はそれでも尚ネジがぶっ飛んだように奇抜であると言わざるを得ない個性的な1曲だ。WEB上の情報では格闘系テレビ・ゲームからのサンプリングを使用したとの記載があるが、確かにパンチやキックなどのビシバシとした効果音が連打されているようにも聴こえるが、プログラミングによるビートとそれらの効果音が複雑、いや複雑を超えてもはやどんなリズムなのかも分からない程に抽象的に編み込まれている。途中からは野性的に荒々しい4つ打ちも入ったり抜けたり、そして悪そうなアシッドなベース音が底で唸りを上げてなんとかDJツールとして仕上げているが、クラブでの高揚した気分の時にこれを聴いたら一体皆どうなってしまうのだろう。そして裏面には"Beat These"はタイトル通りにメロディーは無しのリズムオンリーな曲で、鋭角的なハイハットと連打されるバスドラや時折入るスネアのみで構成される簡素なDJツールが収録されている。これはミックスしてなんぼと言う内容ではあるが、如何にもTheoらしい黒いグルーヴ感があるのも事実だ。本作は両面完全にDJツール向けではあるので、是非ともクラブのどでかいサウンドシステムで是非とも聴いてみたいものだ。

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| HOUSE8 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish / Pirahnahead / Craig Huckaby - Black Music (Sound Signature:SS047)
Theo Parrish / Pirahnahead / Craig Huckaby - Black Music

Theo Parrish主宰のSound Signature新作は、Theoが率いるThe Rotating AssemblyのメンバーでもあるPirahnaheadやCraig Huckabyの作品も収録したスプリット盤。Theoが提供する"Black Music"はCraigをボーカルにフィーチャーしているが、実は"Sound Sculptures Vol.1"(過去レビュー)のCD盤に収録されていたものを今になって初アナログ化。Weldon Irvineの"I Love You"の流麗なストリングスパートをサンプリングしてソウルフルな粘着系ビートダウン・ディスコを披露しているが、Craigの語り口調のボーカルが渋いアクセントとなり黒さも増量している。後半に進むに連れサンプリングパートと共に、生演奏風なピアノや弦楽器も前面に出ながら雑然とした黒いファンクネスが入り交じる展開は圧巻だ。Pirahnaheadによる"Child Of The Sun"もCraigのボーカルに迎えているが、こちらはよりバンドを組んだかのような迫力のあるファンキーチューンだ。土臭いパーカッションの乱れ打ちから生じるトライバル感や、控え目に華麗なエレピや泥臭いベースラインによる生々しさは、PirahnaheadのDJとしてではなくアーティスト的視点によるセッション風な躍動感に溢れている。どちらもSound Signatureらしいブラックネス溢れる音は言わずもがな、ツールとしての作風から離れた曲単体としての質を高めた音楽性が素晴らしい。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/04/14 SIGNATURE vol.02 @ Sound Museum Vision
Sound Museum Visionと言う大型クラブだからこそ成し得るパーティーがあるとしたらやはり豪華なブッキングを突き詰める事だと思うが、その端的な例が今回のパーティーではなかろうか。デトロイトからテクノとラテンを融合させたライブを行うLos Hermanosを招致し、日本からは若かりし頃にデトロイト・テクノに魅了されたKen Ishii、デトロイトの叙情的な音楽感とも共通する方向性を持つHiroshi Watanabe、そしてデトロイトテクノを愛するTakamori K.が出演すると言うフェスティバルに勝るとも劣らない素晴らしいアーティストが集結した。
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| EVENT REPORT3 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2011/12/30 Theo Parrish @ Eleven
今年最後の更新になります、一年間どうもありがとうございました、そして来年も宜しくお願いします。さて大晦日にも様々なカウントダウンパーティーがあり、そちらにも非常に興味があったのですが、大晦日前日にElevenにでTheo Parrishのオールナイトロングセットがあるんじゃそれに行かない訳にはいきません。今年の年始に来日しており、そして年末もTheo Parrishでパーティーライフを締めくくる、カウントダウンではないとは言え胸が熱くなるじゃないですか。
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| EVENT REPORT3 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mind Fair - Kerry's Scene (International Feel Recordings:IFEEL017)
Mind Fair - Kerrys Scene
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2009年にウルグアイに設立されたInternational Feel Recordingsは、まだ新興レーベルながらもDJ HarveyのLocussolusやGatto Fritto、Rochaら実力派を擁し、最近では日本のGonnoがヒット作をリリースした事でも有名なディスコレーベルです。そのレーベルの新作はChicken Lipsのメンバーも参加しているMind Fairのデビュー作で、A面の"Kerry's Scene "はハーモニカやコンガ、ギターやピアノ、ムーグなど生演奏をふんだんに取り入れた土臭いディスコサウンドで、陽気なノリと訝しい空気感が漂いながらも時代を間違ったのかと思う位にロウな印象を受けます。そしてオランダのベテラン・Legoweltがリミックスしたバージョンは、豊かな音色のシンセとアシッディーなシンセでエレクトロニック化させたハウスを披露しており、懐かしさを保ったままよりフロア向けに作り替えております。しかし注目すべきはやはりTheo ParrishのSound Signature Transationバージョンで、オリジナルから僅かにメロディーの残像を残しつつ、目眩を覚えるような音の揺らぎでくらくらさせる異形のアレンジを披露しました。ジャズなのかディスコなのか、それともハウスと呼ぶべきか、黒人音楽のファンクネスが燻り続けた様な真っ黒なサウンドはそのどれとも称し難いワン&オンリーな作風で、TheoがDJセットで使う事で最大の効果を発するのは間違いないでしょう。今年のTheoの仕事っぷりはどれもずば抜けて凄いですね。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2011/11/25 THE OATH -every friday night- @ OATH
昨日は都内各所で面白そうなパーティーが開催されており何処に遊びに行くか迷ったのですが、手軽にしかしがっつり踊れるパーティーである事を優先した結果、やけのはら、Katsuya、DJ Yogurt、Hotoriが出演するOATHに遊びに行ってきました。OATHは小さいバークラブではありますが財布を気にせず飲める酒と素晴らしいDJと、そして熱いクラバーが集まるので、小さな規模にも拘らず楽しい時間を過ごせる箱なのです。
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| EVENT REPORT3 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Zepp001 - The Warm (Delusions Of Grandeur:DOG14)
Zepp001 - The Warm
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モダンディープハウスをリリースしているらしいUKのDelusions Of Grandeurから、2009年に同レーベルからデビューを飾った新人・Zepp001なるアーティストの2年ぶりの2枚目。全然詳細を知らないのに購入したのは、リミキサーに元Wild BunchのDJ MiloことDJ Natureが参加していたから。しかしそれを抜きにしてもこのEPは、今後の期待を感じさせるモノがありました。まずはA1の"The Warm"、幻想的で薄く延び行くシンセのコードに女性のセクシーな吐息を絡めたこれぞモダンディープハウスとでも言うべき、小洒落た感もあるトラック。アダルティーで夜の帳が下りた後の時間帯にぴったり。そしてこってり脂の乗ったギラつくサウンドがエレクトロハウスを思わせるA2の"Dearly Beloved"も、スローなビートでじわじわと覚醒感が効いてくる。そして裏面にお目当てのDJ Natureのリミックスが。原曲のエレクトロニックな音を艶めかしくオーガニックに変容させ、そしてボトムにはぶっといキックで強靭なグルーヴを生み出し、妖艶なセクシーさと湿っぽい土着的な雰囲気に粘度の高い黒さが混沌と溶け合ったディープハウスへと深化。ドス黒い沼へと引きずり込まれ、真っ黒に染め上げる。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2011/2/26 Theo Parrish "Sketches" Release Tour @ Air
「音楽への愛」こそがプロデューサー、パフォーマー、DJ達の原動力であるべきだ…そう情熱を持って語るデトロイトの奇才・Theo Parrish。自身のレーベル"Sound Signature"を運営し、過去の遺産への愛によって新たな音楽を創造する手腕はまさにレーベル名そのままに音の彫刻そのもの。そしてその手法は彼のDJプレイへも反映されている…
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| EVENT REPORT3 | 14:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2011/2/11 DJ Yogurt Presents Jebski Release Party "PAD" Tour @ Amate-raxi
先日初のアルバムをリリースしたばかりのJebski。それに合わせてかつて一緒に制作活動をしていたDJ Yogurtが、アルバムリリースパーティーを企画し、Jebskiとフィーリングの合うアーティストを集めたパーティーが開催されました。
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| EVENT REPORT3 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2010
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。世間では音楽が売れないだとか、アナログ文化の衰退だとか音楽業界の悲鳴が聞こえてきておりますが、決して音楽自体がつまらない物になった訳ではないと思います。ようは今までは金かけて宣伝していた物が売れていただけで、今はそのシステムが通用しなくなったので心底なファンしか買わなくなっただけなのでしょう。そんな時代だからこそ、自分の耳を信じて意識的に聴く事を、興味と探究心を持って新しい音楽を探す事を行い、受身でなく積極的に自ずから音楽を聴くようなリスナーが増えればなと思います。さてそれでは毎年恒例の年間ベストと共に、来年も良いお年を!
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| BEST | 11:30 | comments(4) | trackbacks(1) | |
I'm Starting to Feel Okay Vol.4 Mixed By KZA (Endless Flight:EFCD5)
Im Starting to Feel Okay Vol.4 Mixed By KZA
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昨年の夏に続いて一年ぶりにMule Musiqとその傘下のEndless Flightなどの音源を使用した、レーベルショーケース的なMIXCDが届きました。河崎氏率いるMule Musiqは日本と言う枠組みの中だけでなく世界規模で数多くのDJから賞賛を浴びるレーベルに成長しており、その勢いたるや2010年に入っても全く落ちる事なく怒涛の快進撃を続けております。面白いのはテクノだけでもなくハウスだけでもなく、華麗なジャズや煌きのニューディスコなどジャンルを越えて -いや敢えて言うならばダンスミュージックと言う枠はあるのかもしれないが- アンダーグラウンドな姿勢を保ちつつ、普遍性の高い音楽性を打ち出しているレーベルだと言えるでしょう。そんなレーベルなのだからオーナーである河崎氏が選曲したこのMIXCDは音色もテンポもリズムもばらばら…でありながら、Force Of NatureのKZAが違和感無くMule Musiqの世界観として一つに纏め上げております。今回はダンスミュージックとは言え落ち着いた印象が強く、その中で音の美しさや快楽性でズブズブとディープにはめていく流れがあり、ホームリスニング仕様かなと思いました。各トラックの個性を強く感じさせつつも、聴き終わる頃にはMule Musiqの魅力を存分に感じられるはず。

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| HOUSE6 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/08/29 Sunset Palm @ 江ノ島海の家 Colcci
Sunset Palm1

最近はビーチパーティーが流行っているんでしょうか?夏になると浜辺の各所でクラブミュージックのパーティーが催されているようで、自分も2010年の夏の締め括りをすべく江ノ島の海の家で行われたSunset Palmへと行ってきました。海の家とは言えどAril BrikhaやHiroshi Wanatabe aka Kaito、Force Of Natureらが出演するとても豪華なパーティーで、期待せずにはいられません。
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| EVENT REPORT2 | 09:30 | comments(5) | trackbacks(0) | |
The Backwoods - The Backwoods (ene:DQC-501)
The Backwoods - The Backwoods
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サンプリングを巧みに操りファンキーなハウス/ディスコダブを制作するForce Of Nature。昨年はメンバーの一人であるKZAがソロアルバムをリリースしましたが、遂に残りのもう一人であるDJ KentがThe Backwoods名義でアルバムを完成させました。辺境の森林地と言う意味のThe Backwoodsを冠した本作では、森や山や海、野外レイヴなど自然の中での経験も影響したそうで、確かに野外向けと思われる開放感が持続するトラックが中心となっております。Force Of Natureの湿度の高い粘り気、黒くどぎついサイケデリア等の要素は以前より後退し、代わりに光り輝く多幸感が溢れており今まで以上にバレアリックな印象。ディスコダブやテックハウス、有機的なハウスからジャムバンドがセッションした様なファンキーな物まで色々な音を聴かせてくれますが、そのどれもがベテランらしからぬ初々しい新鮮さが先行しており、驚きにも似た意外性があります。またサンプリングを減らし生演奏も取り込んだおかげか、ラフだけれども生命力にも似た力強さを感じさせ、体の奥底から全身を揺さぶるグルーヴが水しぶきの様に弾け飛びます。これは音がどこまでも拡がって行く野外で聴いたら、絶対気持良い事でしょう。

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| HOUSE5 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dream Driftin' Edition "Slow Jam" Mixed By Calm (Music Conception:CMC-004)
Dream Driftin' Edition

日本のミスターバレアリックことCalmの最新MIXCD。もうタイトルまんま、ゆったりと夢の中を漂流するバレアリックサウンド満載。Bryan Ferryの涙がこぼれる程に切ない"Slave to Love"から、Calmの新ユニット・Field.echoの新曲"Blue Moon"でゆったりとした時間軸と深い夢の世界へと突入し、そこからはシンセポップやフォーク、チルアウトが続いてまだまだ霧に覆われた夢の世界を突き進む。そして90年代バレアリックの名作が2連発、プライマルズの黒いグルーヴ"Screamadelica"とOne Doveの甘く切ない"Why Don't You Take Me (Underword Remix)"で、スローモーションな音にダンスの要素も合わさり一気に快楽志向へと向かう。自分と同じ30代にはツボにはまりまくる90年代前半の黄金時代が蘇る瞬間。終盤はディスコ系で熱を帯びたと思いきや、ラストはDJ Vadimの土着的で大地の生命に呼応しつつラストへと終着。これはほんの一時の白昼夢か、夢か現か、ここではない何処かへの音楽の旅。スロウなビートながらもじんわりと染み入るグルーヴに誘われて、現実の世界に居ながらにしてパラダイスへと旅立てるアーバンバレアリックミュージック。と言う事で、とにかくトロトロうっとりする程に気持ちの良い一枚。

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| HOUSE5 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Sound Signature Sounds & Sound Sculptures Vol.1
(過去レビュー)
Theo Parrish-Sound Signature Sounds
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来日に合わせてかどうかは知りませぬが、Theo Parrishのアルバムがリイシューされております。"Sound Signature Sounds"は彼の初期のEPからのコンパイル集で、最近の作品に比べると比較的ハウスのフォーマットを保っていて今聴くと意外と聴き易い。しかし単なるディープハウスとも違う彼の雑で汚らしい音の中には、闇の奥底で何かが蠢いているような狂気と不気味さがあり、単純に心地が良いだけの音楽とは全く別物。エモーショナルでソウルフルだけれども、何にも代え難い混沌とした感情が鬩ぎ合う音の彫刻(Sound Signature)。ここら辺は現在はデトロイトに移住している彼が、幼少期にはシカゴで過ごした影響もあるのかもしれない。

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(過去レビュー)
Theo Parrish-Sound Sculptures Vol.1
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こちらは2008年作の2枚組完全オリジナルアルバム。元々は2007年にLPでリリースされた物に、追加曲を大量に加えたCDバージョン。この頃になるとハウスと言った枠組みを外れ、ジャズやブルース、ファンク、ディスコなどクラブミュージックだけに留まらない黒人音楽を凝縮した音楽性が強くなってきております。強烈な4つ打ちトラックは身を潜め、ゆっくりとねちっこい絡み付きの強いグルーヴが支配するビートダウントラックが満載。不思議なのはサンプリングから生まれたトラックが、何故か生々しくそして臨場感のある音色を発している事。サンプリングは単なる真似ではなく、使い方によってはオリジナリティーを生み出す方法である事を実証している。最後にセオの言葉を載せておきます。
「音楽への愛」こそがプロデューサー、パフォーマー、DJ達の原動力であるべきだ。この想いがあれば、サンプリングという方法は、盗作でもなく、音作りへの近道でもなく、個性ある音のコラージュになる。
Theo Parrish

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| HOUSE5 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/03/13 Sound Signature @ Eleven
Yellowに何度も来日していたTheo Parrishが、遂に還ってきました〜@Elevenへ!!Yellowの時には自分はセオには一度も行かなかったので、ようやく念願叶ったり。

24時半過ぎに着いた頃にはGrassrootsなどで活躍しているDJ Conomarkがプレイ中。セオを意識してかシカゴ系やらダーティーでファンキーなハウスで、不良っぽく攻め上げていて良い感じにフロアを温める。
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| EVENT REPORT2 | 11:30 | comments(7) | trackbacks(0) | |
Ewan Pearson - We Are Proud Of Our Choices (Kompakt:Kompakt CD78)
Ewan Pearson - We Are Proud Of Our Choices
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DelphicやTracey Thorn、The Raptureなどダンスロック系のアーティストのプロデュースを手掛けているEwan PearsonのMIXCD。Ewan Pearson自身はそれ程積極的に楽曲制作を行っている訳でもなく、どちらかと言うとDJメインで活動を行う生粋のDJだと思います。現在のダンスミュージックシーンではトラックメーカーとして名を上げてからDJ業に移るのが定型化してる中で、彼のようにDJプレイその物で評価を得ているのは稀有な存在でしょう。そんな実力のある彼が才能の宝庫であるKompaktからMIXCDを出すとなれば、悪い作品が出来上がる訳はなく思っていた以上に聴き応えのある選曲をしてくれました。テクノ…ハウス…いや、確かにダンスミュージックではあるけれど、ゆったりとした4つ打ちが流れる中でドリーミーで微睡みに陥る感覚と甘美な旋律に身も心もとろける感覚の中でたゆたい、音に身を任せ踊りたくなる気持ちとじっくりと音に耳を傾けたくなる気持ちが交差し、絶妙な上げ下げ加減が続きながら焦されます。焦らされるけれどそれが不快ではなく徐々に高揚感が増していく展開で、ラスト2曲では意外にも切ない歌物でしっとりと着地し胸キュンしてしまう。Kompaktらしいポップな音色とテクノとハウスとダンスとリスニングの要素もあり、これは長らく聴けそうなMIXCDになりそうである。絶妙と言う言葉は、まさにこのMIXCDの為にある。

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| HOUSE5 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/03/01 (MON)
@ Eleven
DJ : DJ Nobu, Gerald Mitchell, Santiago Salazar, Esteban Adame

2010/03/05 (FRI)
DJ Yogurt & Keihin 二人会 @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, Keihin

2010/03/06 (SAT)
Legend @ ageHa
DJ : Frankie Knuckles

2010/03/13 (SAT)
Sound Signature @ Eleven
DJ : Theo Parrish, DJ Conomark

2010/03/13 (SAT)
Skinni Pants Indoor Festival in concert with Hitomi Productions @ Unit
Live : Roy Ayers with Philip Woo Band, Dachambo, 9dw
DJ : Motor City Drum Ensemble, Shuya Okino, Stereociti, Grooveman Spot

2010/03/19 (FRI)
Mark E Japan Tour 2010 @ Eleven
DJ : Mark E, Moodman, DJ Kent

2010/03/20 (SAT)
CHAOS @ Eleven
DJ : Fumiya Tanaka, Sammy Dee

2010/03/26 (FRI)
ALMADELLA @ Module
Live : Shackleton
DJ : Karafuto, Keihin, Rilla, Yusaku Shigeyasu

2010/03/26 (FRI)
a la mode @ Heavy Sick Zero
DJ : Altz, DJ Yogurt, DJ Hiroaki, O.P.P., Masa

2010/03/27 (SAT)
mule musiq 6 years anniversary pt.2 @ Womb
Live : Henrik Schwarz
DJ : Levon Vincent, Toshiya Kawasaki, KZA

1日のElevenは平日なのに随分豪華ですね〜、行けませんが。

5日のGrassrootsは小箱でしか出来ない予想のつかないカオスなパーティーになるそうです。行くよ〜

13日はMCDE行きたかったけど、出演者が大勢なせいか値段も高くて断念。313はデトロイトの日!ならばセオパリッシュ@Elevenに行くしかない!

19日のMark Eは行きたいけど、次の日結婚式があるし難しいな。翌日のCHAOSなら行けそうか。

27日のHenrik Schwarzライブ、ちょっと気になるが…。
| UPCOMING EVENT | 11:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Post Newnow Crue-l Classic Remixes Vol. (Crue-l Records:KYTHMAK 130DA)
Post Newnow Crue-l Classic Remixes Vol.
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日本屈指のアンダーグラウンドなレーベル・Crue-l Recordsのリミックス集第二弾が発売。Crue-lはダンスミュージックを中心としながらも、楽天的なバレアリックな音から精神を覚醒させるサイケデリックな音まで、果てはパンクやフォークまで幅広い音楽を手掛けるアングラの良心的なレーベルです。勿論CDのみならずヴァイナルでのリリースも多く、今回はそんなヴァイナルに納められていたリミックスを集めた大変お買い得な一枚。リミキサーにはケンイシイ、DJ Nobu、Force Of Nature、まりん、井上薫、ゆら帝、Quiet Village、Mark E、Sofr Rocksと各方面から実力者が集まっており内容も充実しております。テクノ、ハウス、ディスコダブ、サイケデリックなど音的にはばらばらなれど、どの曲もCrue-lらしいトリッピーかつ中毒性の高い作風に仕上がっていて、リミキサーがよくCrue-lの事を理解しているなとしっかり感じられるのが良い。お勧めはMark EとQuiet Villageの目眩のする様なサイケデリックな2曲、逝っちゃってます。

そしてこのCDは相当にハードコアな仕様になっておりまして、段ボールを使用した紙ジャケットはネジで留められており、CDを聴く度にわざわざネジを外して開けないとCDが出せないのです。やりすぎだよ!

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| HOUSE5 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/12/15 T.P.P. @ EFFECT
AT-FIELDメンバーがT.P.P.へ出張プレイ。90年代縛りのパーティーで、自分的にはマッドチェスターとかセカンド・サマー・オブ・ラブ辺りの音楽は大好きなんで、そう言ったのを意識した選曲でやらせて頂きました。以下トラックリスト。前半はダブ系でゆったりと、中盤でアンビエントからトランシーなのに移行し、ラスト3曲の歌物でぐっと締めた感じです。選曲が偏っているけれど、どうしても自分はそこからは逃げられないのです。

Nightmares On Wax - Les Nuits
Primal Scream - Screamdelica
Massive Attack - Be Thankful For What You Got
Primal Scream - The Big Man and the Scream Team Meet the Barmy Army Uptown
The Orb - Towers Of Dub (Live)
Primal Scream - Higher Than The Sun
System 7 - Davy Jones' Locker
Reload - La Soleil Et La Mer
The Orb - Assassin (Live)
Orbital - Halcyon (Tom Middleton Re-Model)
System 7 - Night Owl
Denki Groove - Niji
Last Rhythm - Last Rhythm (Tom Middleton Re-Model)
Round One - I'm Your Brother
Larry Heard - I Need You
SWV - Right Here (Human Nature Remix)

フジカワさんや全玉 aka しょーこ+下川カユコ aka 中川ユカコのBack 2 Backは、ダンスロックやテクノ、レイブ物まで幅広い選曲で90年代を表現しておりました。自分には無いユーモアを持っているので、自分も見習いたいなぁ〜と思う事は多々あります。

そしてど平日なのに来て下さった多くの方々、どうもありがとうございました。やはり聴いてくれる方がいると素直に嬉しいし、DJにも力が入ります。これからも機会があれば、どしどし回せるようにしたいですね。
| EVENT REPORT2 | 16:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Kevin Saunderson - History Elevate (KMS:KMSHISTORYCD01)
Kevin Saunderson-History Elevate
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うほっ、どう見てもゴリラです…。あーちゃん?

相変わらず一向に新作の出ないデトロイトの御三家ですが、その中で一番商業的には成功しているであろうケビンサンダーソンが過去の遺産を活かして新譜をリリース。内容はDISC1は今までのKSのリミックスワーク集なんだけど、さすがに90年前半の仕事も多くて時代を感じせるし、今聴くとちょっと古いかな。KS特有の図太いベースが響く大箱系トラックが多いけれど、そんなに目を見張る点は無し。本作の醍醐味はやはりKSのトラックを現在のヒットメーカーがリミックスしたトラックを集めたDISC2の方。2年に渡って5枚のEPでリリースされていたリミックストラックを、更にKSが全部繋げたミックス仕様。DJでもなければ全てのEPを集める人も少ないからその点でも本作は価値があるだろうし、何よりリミキサーが豪華で素晴らしい。チリアンミニマルのLuciano、デトロイトの至宝・Carl Craig、若きテクノ貴公子・Joris Voorn、ハードテクノからはBen SimsやChristian Smith & John Selway、ミニマルの前線に立つLoco Dice等々、どんだけ人気アーティストを集めたんだよと思います。これだけの面子が集まれば文句は無かろう、完全にフロアで馬鹿受けするトラックばかりに決まっている。ただよぅ、過去の遺産に頼らずに音楽製作してくれよな〜。完全新曲がやっぱり聴きたいよ。

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| TECHNO7 | 07:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
I'm Starting to Feel Okay Vol.3 Mixed By KZA (Endless Flight:EFCD3)
Im Starting to Feel Okay Vol.3 Mixed By KZA
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日本には素晴らしいクラブミュージックのDJやアーティストがいるのにもかかわらず、日本のクラブミュージックを手掛けるレーベルは停滞なり閉塞閉があるのですが、このMule Musiqはリリースの量の多さと共に質の高さも伴っていて期待せざるをえないレーベルの一つです。そんな日本発の世界標準テクノレーベル・Mule Musiqのレーベルショウケース的なMIXCDが、傘下のEndless Flightからリリース。ミックスを手掛けたのはForce Of Natureの一人・KZA、そして選曲はレーベルオーナーである河崎氏が担当。と言ってもここ1〜2年、このレーベル関連のコンピやMIXCDが竹の子の様にたくさんリリースされてきたので、少々食傷気味だったのは事実。今年の5月にも岩城健太郎が同レーベルのテック系のMIXCDをリリースしていたしね。だがそこは質の高さを保つMule Musiq、本作においても妥協の無いアンダーグラウンドな感性を伴うディスコ〜ディープハウス〜テック系を中心としたナイスな音楽が閉じ込めらております。全体的にテンポは緩めで統一されていて、ディスコの生っぽくてハッピーな流れから流麗でヒプノティックなテック系までスムースに繋がれていて、ゆるりとした時間の中で深い世界に引きずり込まれて行きます。特に後半のテックな展開はアッパーではなくともメランコリーな旋律と緩い横ノリのグルーヴの相乗効果で、ふわふわとした心地良さが感じられ気持ち良いですね。

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| HOUSE5 | 08:50 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/05/02 (SAT)
mule musiq 5th anniversary party pt.3 "ENDLESS FLIGHT" -EDITION SPECIAL- @ Womb
Live : Henrik Schwarz - 2 Hours Long Set -
Line up : Kuniyuki Special Band -Ian O'brien, Shuichiro Sakaguchi, Omar Guaindefall, Yoshihiro Tsukahara and Kuniyuki- & The Special Session Of Henrik Schwarz & Kuniyuki, Toshiya Kawasaki

2009/05/03 (SUN)
Ken Ishii 15th Anniversary In Japan Kick-Off Party @ Air
DJ : Ken Ishii, Tetsushi Hiroyama + Yosuke Hiroyama (RYUKYUDISKO)

2009/05/08 (FRI)
CLUB MUSEUM 6th Anniversary! "House of Industrial God" @ Unit
SPECIAL GIGS : SURGEON "4 HOURS DJ SET" + DORIS WOO SPECIAL VISUAL SHOW
RESIDENT DJ : KIHIRA NAOKI, ROK DA HOUSE

2009/05/16 (SAT)
桑田つとむ「THIS IS MY HOUSE」Release Party @ Unit
DJ : 桑田つとむ, DJ KENSEI, FORCE OF NATURE, DJ NOBU, MOODMAN, YAZI

2009/05/16 (SAT)
- X - @ Womb
DJ : Charles Siegling
Live : Renato Cohen feat. KTA★BRASIL

2009/05/23 (SAT)
Derrick May @ Air
DJ : Derrick May

2009/05/30 (SAT)
Real Grooves X Red Box RG 36 @ Unit
LIVE : Stewart Walker
DJ : Fumiya Tanaka, Tech Booty Funk

年越しのケンイシイはクラシックも多用したらしいんで、GWも似た感じになるなら久しぶりに聴いてみたい。そして翌週のサージョン、極悪ハードなインダストリアリスト。地獄の4時間が展開されるんだろう。桑田つとむは前のageHaでのプレイと一緒でオールドスクールなシカゴアシッド連発と予想。同日のテクネジアの片割れとアルバムリリース直前のレナートコーエンも行きたいな〜。
| UPCOMING EVENT | 00:05 | comments(0) | trackbacks(0) | |
SWV - Greatest Hits (BMG:74321 65093 2)
SWV-Greatest Hits
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気持ち悪い。英国で13歳の糞ガキと15歳の女(糞ビッチの可能性があるらしい)が初セックスで妊娠、出産だと。世の中も倫理観崩壊だと感じるこの頃。ま、オレに関係ないからこんな馬鹿ップルはどうでも良いんだけどさ、基本的に産みたいから産むってだけの人って自己中なんだよね。結局負担の皺寄せって全部その子供に降りかかる訳で、その後の子育ての事も考えられないで子供を産む人は、無計画かつ無責任。つかこんな馬鹿ップルは去勢しとけ。そしてまじで子作りだけは計画的に。きっと日本も子供な大人が多過ぎる。

ちょっと熱くなったけど、Makin' Love Mixも熱かった。あそこに行けば誰しも恋の季節に陥るに違いない。DJ YogurtのDJは本当に素晴らしい。で彼がMIXCDで使用していて胸キュンした曲が、SWVの"Right Here(Human Nature Mix)"。オリジナルの曲にマイコーの"Human Nature"を被せちゃっただけなんだけど、まじでメロメロで泣きそうになるわ〜。これかけて女の子を部屋に呼べばすぐにメイキンラブ出来るよ(※ただしイケメンに限る)。SWVは90年代前半に活躍した女性3人組ユニットで、R&Bやヒップホップ方面でTLCらと並ぶ人気があった人達みたい、自分はそんなに知らん。でとにかく上記の曲が聴きたくてベスト盤を中古でやす〜くゲットしたんだけど、ベスト盤だけあってなかなか良い曲が揃っているね。しっとり艶系バラードからノリノリのダンシングな曲までバランス良く選曲されているし、何よりもハイトーンボイスと3人揃ってのコーラスワークは本当に美しくぐっと来る物があります。メロウな曲が揃っているので、やはりこれは恋人と一緒にムード出したい時に聴くのをお勧めする。



つか昔のマイコーはまじで超カッコ良いな。あまりマイコーの曲は聴かないが、これは本当に素晴らしい。



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| ETC2 | 06:00 | comments(6) | trackbacks(1) | |
Ron Trent / Jerome Sydenham - Need 2 Soul Vol.1 (Need 2 Soul:N2SCD001)
Ron Trent / Jerome Sydenham-Need 2 Soul
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2005年に設立されたロンドンを拠点とし良質なハウスをリリースするNeed 2 Soul。今までにRon Trent、Anthony Nicholson、Glenn Undergroundらが作品をリリースしているので、今後も楽しみです(新鮮味はないんだけどねー)。そんなレーベルからレーベル名を冠したMIXCDが発売されていまして、ミックスを手掛けるのはシカゴ〜ディープハウスの重鎮・Ron Trentと、最近更にテクノ化している元スピリチュアル系のJerome Sydenham。どちらも良質なトラックを量産する傍ら、DJとしても世界を駆け回っていてその実力に嘘偽りはございません。

まずはRonサイドですが、彼が手掛けてきたMIXCDの中では本作は割りとオーソドックスなディープハウスが中心です。彼の音ってアフロなパーカッションの効いたハウスの中にも、どこか幻想的でアンビエンスな音が漂っていて浮遊感があるんですよね。またキックもドンシャリで重く響いてきて踊れるし、哀愁の滲むメロディーに溺れたりも出来るし、フロア・ホーム両対応な音楽性だと思います。滅茶苦茶アッパーに上げる事もなくあくまで空気に溶け込む様な聞かせ方が、ベテランらしい余裕があって上手いなと。ちなみに自身の曲を4曲も回しているんだけど、やっぱり自分の曲に自信があるんでしょうね。

対してJeromeですがこちらはやはりテクノトラックも使用して、エレクトロニックな音が強めです。プログレッシヴ系やテックハウス、ディープ目の音もあり深みにはまる様なプレイで、シンセの音が気持ち良いですね。でも思ったよりはアッパーでなくて緩みを生かしたプレイで、フロアでのピーク時間帯と言うよりはその後の熱冷ましの時間帯って印象を受けますかね。どうせテクノ方面のトラック中心なら、もっと上げ上げでも良かったかなとも思ったり。

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| HOUSE4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Theo Parrish - Sound Signature Sounds (Sound Signature:SSCD1JP)
Theo Parrish-Sound Signature Sounds
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お目出たい事に現在は廃盤となっているTheo Parrishの初期コンピが、この度リイシューされる事になりました。元々は2000年に日本盤(過去レビュー)と輸入盤でリリースされていて、盤によって微妙に内容の異なる仕様です。自分は日本盤を所持しておりますが、"Overyohead"が収録されている日本盤の方がお勧めかなと思います。今回は輸入盤仕様でリイシューされる事になりましたが、レコードからの収録ばかりだし入手が難しかったので、充分に価値のある内容になっていますよ。全ての楽曲が素晴らしいのですが、"Took Me All The Way Back"の図太くハードで煙たいローファイハウスは本当に絶品です。セオはゆったりしたハウスだけだと思っていると、確実に衝撃を受けるでしょう。"Moonlight"や"Music Pt.1"などはいかにもセオ的な漆黒のディープハウスで、どこか艶めかしさが漂っていて大人のムードも感じられますね。"Dusty Cabinets"なんかはベースラインからして、完璧に初期シカゴハウスのアシッド感覚が滲み出ていて不穏な空気でいっぱい。やはり今聴いても全くその輝きは失われる事もなく、そのクオリティーにはぐうの音も出ませんでした。結局セオの人気はその後鰻登りで、現在へと続く訳でした。

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| HOUSE4 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kerri Chandler - Southport Weekender Volume 6 (Endulge Records:ENDRCD006)
Kerri Chandler-Southport Weekender Volume 6
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ハウス系MIXCDシリーズ・Southport Weekenderの6作目は、デジタルマシンによってソウルを生み出すディープハウサー・Kerri Chandlerが担当。このシリーズって今までは2〜3人のDJが一つのシリーズに参加していたけど、ケリーは何故か一人で2枚組みを製作。これはやはり別格と言う扱いなのか、しかし聴く方としてはボリュームがあるので結構大変。僕はケリーの図太いリズムとか哀愁漂うメロディーが好きなんだけど、本作はちょっと毛並みが違うかなと。まず普段ほどボトムは重くなくあっさりライトで、全体的に波が少ない平坦なプレイをしております。更に比較的近年の曲を意識的に回しているせいかクラシックと呼ばれるキラートラックが少なく、そのせいもあって更に普段より地味な印象が残ってしまいました。クラブだとガツーンと強いリズムとグッと来るソウルフルなプレイで踊らせてくれるのに、さすがに本作だと部屋のムードを温める位にしかならなそう。そんな感じで一枚目を聴き終えたら、二枚目はなんとか盛り返してあっさり感を生かしたソウルフルな歌物を中心に、生の質感が強いざっくりとしたハウスやらムーディーなハウスやらを増やしてきて、波に乗ってきた〜って展開。二枚めの方は序盤から盛り上がっていて、ケリーのソウル節を十分に堪能出来ました。何故か異常に値段が安いので、まあハウス好きは買っておいて損は無いでしょう。

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2008/03/19 HOUSE OF LIQUID presents FIXED super lounge @ Liquid Loft
ここ最近は仕事の関係やら個人の都合やらでなかなかクラブに行けてなかったのですが、昨日はちょうどタイミング良く予定が空いていたので初のリキッドロフトのパーティーに行って来ました。パーティーは今や懐かし新宿リキッドで大盛況を誇っていた"HOUSE OF LIQUID"、ハウス好きには評判の高かったパーティーです。リキッドロフトでどんな感じでイベントをしてるのかと想像していたら、実際に行ってみるとソファーが沢山用意してありクラブってよりはラウンジって感じでした。
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| EVENT REPORT1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
common ground recordings presents FLORIA (Common Ground Recordings:XQEB-1001)
common ground recordings presents FLORIA
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久しぶりにハウスミュージックのコンピレーションを購入。common ground recordingsと言う日本のレーベルの再始動に合わせて、JoiやJoe Claussell、Nature Soul、Agora Rhythmらの曲を一挙に収録した記念碑的作品。ここでの目玉は既に7インチで話題になっているH.Garden and Joiの"Gentle Rain"をJoe Claussellがリミックスした作品。7インチの方ではビートレスでアンビエント風のリミックスでしたが、CD盤では爽やかに突き抜けるパーカッションが心地良いフロア仕様のリミックスになっております。Spiritual LifeからSacred Rhythmに移行して以来Joeさんの作風はフロアを離れていた気もしますが、やっぱりフロア仕様の踊れるトラックも作れるんじゃないですか。またJoiの神々しいまでのファルセットボイスは余りにも美しく、郷愁に溢れた楽曲と相まって涙を誘ってしまいます。Agora Rhythmは本コンピの中では異色でかなりテッキー、音としては最近のIbadan直系ってな感じでしょうか。幻惑的なシンセフレーズが恍惚感を誘いますよ。そしてIbadanからかつてEPをリリースしたDJ Katsuya率いるNature Soulも、テッキーな曲とソウルフルなハウス曲を収録。寡黙なアーティストですが良い塩梅でテクノとハウスを掛け合わせていて、早くアルバムをリリースして欲しいアーティストの一人です。また他のアーティストもブラジリアンやらソウルフルなハウスやら有機的なハウスが多く、そのどれもがキャッチーで聴き易いハウスコンピだと思います。敷居を低く設定してあるのでハウス入門としても良さそうですが内容が薄い訳ではなく、ハウスにどっぷりはまっている人も納得出来るような安心印のアルバムですね。

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| HOUSE3 | 23:20 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Raiders Of The Lost ARP - Beyond The Dark (Nature Records:NAT2135)
Raiders Of The Lost ARP-Beyond The Dark
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もう皆様のご存じの通りレコードショップの老舗・CISCOが店舗を閉じて、オンラインショッピングのみに特化して継続していくそうです。時代の流れとは言え長年お世話になっていたお店が閉店するのは、何だか寂しいですね。最近の人はダウンロード音源に慣れているせいかレコードは買わないのかな?自分はもう10年前にUnderground Resistanceの"World 2 World"を聴きたくてレコードを買い始めたのですが、最近だと別にレコードじゃなくても聴けるからね。まあそれはそれで誰でも簡単に聴ける様になった反面、愛着なり価値と言う物は下がっている気がするんですわ。何でもかんでも合理性・便利性を求め無駄を省くのが果たして良い事なのかそれは人それぞれだと思いますが、自分はこれからもレコードは買い続けると思います。

さてもう2年位前から一部では話題になっていたRaiders Of The Lost ARPのGalaxy 2 Galaxy、Los Hermanosのリミックスが登場。Los HermanosのDJ S2がDJする時に良く使っていたのですが、どちらのリミックスも大間のマグロ並に極上です。しかもG2G名義のリミックスは初めてですが、こちらは大箱仕様で壮大な展開を見せデトロイトらしいストリングス使いはやはりMike Banksの希望に満ちたエネルギーを感じさせます。途中でTB-303のアシッドも加えられて、懐かしい雰囲気も持ち合わせていますね。そして対称的にDJ S2ことSantiago Salazarのリミックス、こちらは滑らかで洗練されたテックハウスに仕上げていますが、DJが使うならこちらの方が使いやすいと思われる機能的な内容。何度も言っておりますが、Icanとしても活躍するDJ S2は絶対に注目しておいた方が良いです。新生代では群を抜いて良い曲を創っていますから。しかしこの様な素敵なEPがあるから、レコードを買うのはやめられん。

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| HOUSE3 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Laurent Garnier - X-Mix 2 - Destination Planet Dream (Studio !K7:!K7027CD)
Laurent Garnier-X-Mix 2 - Destination Planet Dream
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泣ける、社会人になるとほんとに自由がきかねえ。疲れたり仕事やらでクラブにも満足に行けねえ。これが大人になるって事なのね?じゃあ大人になんかならない!嘘です、生活する為に仕事はしなくてはなりません。だからってLaurent Garnierのパーティーに行けないのは、かなり悶々します。GarnierはフランスのDJ、そして早くからデトロイトテクノに注目し、デトロイトとのコネクションを作っていた伊達男。あ、でもプレイはテクノもハウスもロックもドラムンも、取り敢えず何でもありよ(トランスは流石に回さない?)。永らくパリのRexクラブでレジデントパーティを催していますが、平日の夜開催だと言うのに長蛇の列が出来る位、Garnierは人気があるのです。まあフランステクノシーンは彼が作ったと言っても過言では無い位だし、そりゃ注目に値する男な訳です。

で、彼のパーティーに行けないので久しぶりに彼のMIXCDでも聴いてみる。ん〜最高!デトロイトとシカゴとアシッドを紡ぐ壮大なジャーニー。ってテクノ好きは当然みんな持ってるよね、このCD。彼の趣味がモロに反映されたデトロイト色濃厚な内容だけど、時にメロウに時にハードに自然な流れで色々な表情を見せて、彼がテクノの生き字引である事を思い出させられます。有名な曲ばかり使っているのにただのヒットパレードにならないのは、このMIXCDの中に彼のストーリー性が出ているからでしょう。その代わりと彼が本気で取り組んだ作品の為、一切頭出しは無し。入門者には少々敷居は高いけれど、このMIXCDを敢えて途中から聴くのは無粋だね。最初から最後まで一瞬たりとも聴き逃しの出来ない感動的な内容なので、彼の旅にずっと付き合ってあげましょうよ。

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| TECHNO5 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2007/09/14 (FRI)
SAL BY CORROCHE PRESENTS CROSS MOUNTAIN NIGHTS THE 6TH ANNIVERSARY @ WOMB
Guest DJ : Adam Beyer
DJ : Torsten Feld
LIVE : Dr.Shingo

2007/09/14 (FRI)
Kompakt Night Meets Stefan Marx Exhibition At Beams T Opening Party &
Supermayer First Album Release Party @ YELLOW
DJ : Superpitcher, Toshiya kawasaki
LIVE : Lawrence, Code E
Lounge DJ : Kaito, Lawrence

2007/09/16 (SUN)
Mutant Disco @ Club Wedge
DJ : DJ S2 a.k.a. Santiago Salazar, KZA
Support DJ : MATSUSHIMA, chack

2007/09/21 (FRI)
VADE @ WOMB
DJ : Ben Sims and more...

2007/09/22 (SAT)
Directions @ ageHa
Arena DJ : Laurent Garnier, DJ Wada
Water Bar DJ : Ken Ishii, DJ Yama
Tent DJ : Kenji Takimi, Force Of Nature

2007/09/22 (SAT)
Runch @ UNIT
GUEST DJ : Daniel Bell
GUEST LIVE : The Suffragettes
DJ : Yoshiki, Yone-Ko

2007/09/23 (SUN)
Jerome Sydenham Nagano Kitchen Release Party @ YELLOW
DJ : Jerome Sydenham, Hideo Kobayashi
LIVE : Hiroshi Watanabe a.k.a. Kaito
Lounge : Toshiyuki Goto

2007/09/29 (SAT)
Public Outburst Laurent Garnier Tour @ YELLOW
LIVE : Laurent Garnier(maestro)+Benjamin Rippert(keyboard)+Phillipe Nadaud(saxophone)
DJ : DJ Alex From Tokyo

2007/10/07 (SUN)
Deep Space @ YELLOW
DJ : Francois K.
SPECIAL GUEST LIVE!

2007/10/12 (SAT)
vendor & BAL Presents ON THE FLOOR @ UNIT
DJ : Theo Parrish
LIVE : The Recloose Live Band, CRO-MAGNON
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Technasia (Music Man Records:MMCD022)
Fuse Presents Technasia
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先日WOMBでTECHNASIAのCharles Siegling(誰か正しい発音を教えてちょ!)とAmil Khanのプレイを聴いてきたのですが、Charlesは今回は思ったより普通にテクノが強調されていましたよね。しかしCharlesの真価と言えばやはりシカゴハウステイストを強調したプレイでありまして、それが見事に聴けるのが本作です。彼自身もシカゴハウスからの影響はかなり大きい事を公言していますが、実際に彼のプレイって相当に猛々しくラフで荒くて、とにかく技術より勢いって感じなんですよ。決してDJが下手とかそうゆうんじゃなくて、何はともあれ爆発力全開で一気に引っ張っていってしまうスタイルを確立しているんだと思います。そしてまた音が何よりもファンキーで、この黒いファンキーさと言うのはやはりシカゴハウス生まれの物なんですな。しかもシカゴハウス、エレクトロ、ハードミニマルなど悪ぶれた音ばかりで繋ぐかと思えば、時には綺麗なシンセ系のトラックやデトロイト系も混ぜたりしてしっかりツボを押さえた憎たらしい演出でございます。今ではそうは見られなくなった70分に40曲近くを詰め込んだ展開が早く、そして緩急自在に流れを支配する怒濤のMIXCDですね。これを聴いて思い出したのは、かつてのJeff Millsの傑作「Mix-Up Vol.2」(過去レビュー)。こちらもかなりシカゴハウス色濃厚で、黒いテクノと言っても差し支えなかったですね。あ、でも元々テクノは黒い所から始まったんですよね。

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| TECHNO4 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2007/03/16 (FRI)
Taicoclub Presents Innervisions @ Womb
Live : Nathan Fake
DJs : Ian O'Brien(Live + DJ Set), Kaoru Inoue, Force Of Nature

2007/03/20 (WED)
mule musiq 3rd anniversary party meets KOMPAKT NIGHT @ UNIT
Live : Saikoss (Saiko Tsukamoto aka Museum Of Plate & Kuniyuki Takahashi),
code e, Koss aka kuniyuki Takahashi
DJ : Michael Mayer, Toshiya Kawasaki

2007/03/23 (FRI)
TECHNASIA presents X PARTY @ WOMB
LIVE : Joris Voorn
DJ : Technasia

2007/03/30 (FRI)
TRI-BUTE 3RD Anniversary @ ageHa
Arena
Special Live Set : Chab, Spirit Catcher
Island Bar
DJs : Q-Hey, Mayuri

3月に気になっているイベントはこれ位かな。WIREで事情があってヨリスヴォーンのライブを聴けなかったので、今度こそは聴きたいです!最近注目株のSpirit Catcherのライブも気になるなー。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2006/09/02 Wire06 @ Yokohama Arena
さてさて楽しみにしていた初のWIRE、行ってきました。エレグラ以来の大型屋内レイブでしたが、良い所と悪い所色々ありました。

まず11時過ぎ入場しアリーナで石野卓球を観覧。「Good Life(Re-Edit)」とか回したり、ロッキンなテクノ回したり大型イベントに合わせたセットではありましたが、ブレイク多すぎるしちょっと大味過ぎるかな。やっぱり自分には合わないし、お金払ってまで見る事はないだろうなぁ…。正直DJとして出るとその時間がもったいないので、もうオーガナイザーだけに専念して欲しいな。
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| EVENT REPORT1 | 19:00 | comments(10) | trackbacks(4) | |
Rhythm In Progression A guidance Non-Stop Mix By Kaoru Inoue (Chrai Chari) (P-Vine:PCD-4121)
Rhythm In Progression A guidance Non-Stop Mix By Kaoru Inoue (Chrai Chari)
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日本にいながらにして世界中の景色や街並みを想像させるDJ、井上薫。DJプレイにおいても自身の作る楽曲においても、ハウスに世界中の空気を詰め込み自然と一体化した広大な世界観を感じさせます。そんな彼の音楽観を理解するにはMIXCDを聴くのが最適ですが、彼がGuidanceレーベルの音源のみを使ったMIXCDがあります。Guidanceレーベルと言えばUK屈指のディープハウスレーベルで、素晴らしいコンピレーションアルバムも多く出していたんですね。そして日本のみの企画盤で井上薫がGuidanceレーベルの音源を使って、素晴らしいMIXCDを2000年に出していたのですわ。まあ彼の音楽を聴いた事があるならばだいたい予想はつくんでしょうけど、スピリチュアルジャーニーとでも言うべき広がりゆく広大な景色が浮かんでくるプレイですね。序盤はまったりねっとりなソウルで幕を開けるのですが、やはりパーカッションは多く使われています。太鼓の音は原始的な本能を呼び起こすのか、体もゆさゆさ揺らされてしまいます。中盤からはほぼハウスに移行しつつも、やはり民族的な声や太鼓が入ってきてアフロトライバル色が全開です。しかしリズムは強烈でも爽やかでフレッシュなメロディーを聴かせる所も有り、踊るだけでなくしっかりと耳を傾けて大地の音に没頭する事も出来ます。徐々に移り変わりゆく展開が自然に出来ていて、クロスオーバーとは正にこれなのだと実感。使用出来る音源が限定されているのに、それを感じさせないバラエティーの豊かさは井上薫の懐の深さなのでしょう。これを聴いてゆったりした世界の旅に出かけませんか?

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
John Tejada - Plus : Los Angeles (Plus:PLUS104)
John Tejada-Plus DJ Mix Vol.4
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John Tejadaのめちゃ上手なプレイを堪能出来るMIXCDがこちら、Technasiaが送るPlusシリーズの最終章です。Charles Siegling、Amil Khan、Shin Nishimuraと続いたシリーズに、何故かTejadaがトリを飾ります(Technasiaと交流があったんでしょうけど)。今までの人達がかなりアッパーで激しいプレイを聴かせていたのとは対照的に、Tejadaはクリッキーな曲から始まり物静かです。シカゴハウスを通過した様なクリックや生っぽい音を生かしたクリックで、派手な展開もなく全く以て地味なんですが渋いの一言。中盤以降は徐々にテンションを高めつつテクノ色も増やして、ミニマル調に変化してゆきます。暗めな曲調が多いながらも、時折目の覚めるような派手なトラックをぶち込みはっとさせてくれたりもします。元々はヒップホップDJだったらしく、テクノにしては珍しい巧みなスクラッチもばしばし差し込んで痺れる〜!実際あんまりTechnasia関連の音っぽいかと言うとそうでもないけれど、めちゃくちゃプレイの上手いって事は聴けば分かります。後半は普通にテクノテクノで盛り上がるし、最初から最後までパーフェクトッ!自分の持っているMIXCDの中でも、相当ランキングは高いですね。

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| TECHNO3 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Spinna - Raiding the Crates (Shadow Records:SDW150-2)
DJ Spinna-Raiding the Crates
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シカゴ発祥、世界を又にかけるディープハウスの名門レーベル・Guidance Recordingsと、かつてはヒップホップDJとして活躍し現在はハウスシーンでも精力的に活躍しているDJ Spinnaが手を組んだ!これだけでハウスファンなら食いついてしまうものなのでしょうが、内容の方も期待を裏切らないお洒落で秋風の似合う物となっています。DJ Spinnaはヒップホップのみならず、R&Bやレアグルーヴ、ソウル、ファンク、ジャズ、ハウスなどの多方面で活躍している事もあり、Guidance Recordingsの音源のみに限られたこのMIXCDでもハウスな音の中にもそれだけではない何かを感じさせます。そう、ファンクの渋さ、レアグルーヴの郷愁、ソウルの熱さ、ヒップホップのざっくり感、そしてハウスの心地良いまでのスムースさが見事に調和し一つのストーリーを作りだしています。何よりもゆらゆらと漂うなまったり感が最高で、上げすぎない所に一歩引いた大人の渋みが滲み出ています。最初にディープハウスレーベルだと言っていましたがもちろんそれだけではないから、このMIXCDからも色々なジャンルの音を感じられる訳だし、DJ Spinnaだからこそ違和感無く一つのMIXCDに仕立て上げられたのかもしれません。ディープハウスはそれ程前面には出ておらず、心にすっと馴染む様な楽曲を多用しています。もう敢えてハウスと言う必要もなく(勿論ハウスが基調ですが)、心地良い音楽、ただそれだけで充分だと思いました。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Kenji Takimi - SESSIONS VOL.2”THE DJ AT THE GATES OF DAWN-DANCESTONELIVE-” (Musicmine:IDCH-1009)
Kenji Takimi-SESSIONS VOL.2”THE DJ AT THE GATES OF DAWN-DANCESTONELIVE-”
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瀧見憲司、CRUE-L RECORDSの主宰者でありアンダーグランウンドなハウスDJ、否ダンスミュージックDJとして人気を博しています。なんて言いつつもまだDJプレイは未体験、彼のユニット:CRUE-L GRAND ORCHESTRAのバレアリックなチルアウトアルバムがお気に入りな僕です。じゃあDJの方はどうよって感じで、ヤフーオークションでお安く購入。まずトラックリストを拝見すると…お〜殆どの曲知らないぞ。Doc MartinとかDJ Garthのアメリカ西海岸ハウス位しかわかんね〜。幕開けはディスコっぽいけど、すぐに前半は適度にあげつつトライバル風のハウスの連続。時折ニューウェーブを感じさせる古臭いボーカル物を入れたり、流行のディスコダブでずぶずぶと沈めてくれる。ところが中盤以降はぐちゃぐちゃになっちゃって、テックハウスやディスコダブ、ディスコ、なんだかわからん物が規則性無しに並んでいる。DJMIXと言う物は大抵スタイルと言う物があるのだろうけど、この人のDJMIXには無国籍を感じる。一体どこの国の音楽なんだろう?東南アジアの危険な香りがするとも言えるがそれだけでは無いし、アメリカ西海岸の清涼な景色も思い浮かべられる。だが後半ではどこかの民族の怪しい呪術を聞かせられてもいる様な…。彼のDJMIXにはその呪術に依って、決して忘れる事が出来ず虜となってしまい何度も聴きたくなる様な魅力がある。スタイルを破壊して無国籍の音楽、つまりハウスミュージックでは無くダンスミュージックを創造している。僕自身はジャンルがばらばらなMIXCDは受け止め方が難しいけれど、そんな事はどうでも良くなってしまう。瀧見憲司のセンスが僕の心をロックした。

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| HOUSE1 | 22:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Afterdark:Chicago (Kinkysweet Recordings:KSW013)
Afterdark:Chicago
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全然気付かなかったのだけど、いつの間にかその地方のレーベルに焦点を当てたハウスシリーズが出ていました。今回はChicago!今までに「New York City」「Paris」「San Francisco」など出ていますがやはりChicagoですよ。しかしChicagoと言えでもシカゴハウスでは無くて、ディープハウスのGuidance RecordingsとLarge RecordsのレーベルMIXCDであります。

Guidance Recordingsを担当するのはなんとディープハウス/クロスオーヴァーで大人気のAnanda Project!でもこの人ってDJ気質よりアーティストだよね?と言う事で予想通りお世辞にも余りMIXとは言えませんでした。ま、この人の場合選曲センスだよね。透き通る様でアトモスフェリック、基本的にちょっと憂いを帯びたメロディーのトラックが多い。ガツガツアッパーと言うよりは湿気を含み、ミドルテンポで緩急控えめに聴かせてくれる。もう夏間近なのに秋の夕暮れに合う様な、ムード満点のMIXCDだ。Guidance Recordingsのテーマ曲とも言える「Larry Heard-Theme From Guidance」、これを聴く為だけでも価値があります。Larry節満開の儚く、そして孤高の天上天下トラックだ。

片やLarge RecordsのMIXを担当したのは、Jask…ん〜全然知らないなぁ。そもそもこっちの選曲はちょっと微妙。Kerri ChandlerのDigitalsoulシリーズから一曲も入ってないし、Dennis FerrerやRoy Davis Jr.の曲も入っていない。どうゆうこっちゃぁぁぁぁ!!まあ内容は悪くないな。夏の海岸をドライビングしている時、真夏のビーチでバカンスする時、そんな気分にしてくれるアップリフティングでヘヴィーボトムなトラック満載です。ストレートな4つ打ちで腰をくねくね踊らせて、盛り上がれるでしょう。伸びのある切ないシンセ音が多用されて、微妙にテックハウス気味でもありますな。まあしかし何度も言うが、Digitalsoulシリーズ入れとけや…。このシリーズは良い曲一杯なのにな。MIXには合わないと言う事なのでしょうか?

どちらもMIXの流れを楽しむと言うよりは、レーベルの音を知る為のMIXCDって感じでしたな。どちらのレーベルも素晴らしい曲満載です。レコードを購入しない人にとっては、為になるMIX&コンピレーションCDです。

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| HOUSE1 | 20:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
DJ Yogurt - Makin' Love Again Mix (Upset Recordings:MIXCD001)
DJ Yogurt-Makin' Love Again
UpsetsのメンバーであるDJ Yogurtのメロウでトロトロに溶ける様な夏に向けてのMIXCD。Upsetsは僕も以前にも紹介した様に、快適な睡眠薬と成り得るナチュラルなアンビエントミュージックを作っている地味だけど素晴らしいユニットです。そして今回のMIXCDはそういった快適性も保持しつつ、今度は真夏の男女の距離をぐっと近づける様なムードも持ち合わせています。今日の夕方これをかけながらベッドでゴロゴロしていたら、徐々にまどろみの中に落ちていってしまいました。本当にスロウでメロウで、すぅ〜っと心を楽にしてくれました。ダウンテンポなヴォーカル物がメインにMIXされていて、忙しい都会の生活を忘れさせてくれる様な空気が満ちてきます。Upsetsは都会では無いどこかの島みたいな快楽性を打ち出してきましたが、MIXCDでは普段の生活の中で一時的な快適性を感じる事が出来ます。何気ない日常の中にも心休める時間、空間があるんじゃないかと。そんな事を思い出させてくれます。また何よりもタイトル通り、これは男女の関係を深めるのにも持ってこいの一枚です。濃厚な甘さでは無く適度な甘さと、その場の空気を和ませる優しい音に依って、二人の距離はいつも以上に近くなる事間違いなし。女の子が自分の部屋に遊びに来たらテクノをかけないで、このMIXCDをかければ間違いなしです。後は電気を消してベッドイン…

Cisco、Union、Jet Set、HMVで購入可。

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| ETC1 | 22:49 | comments(7) | trackbacks(0) | |
Jerome Sydenham - Ibadan People (Ibadan:irc043-2)
Ibadan People
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ハウスシーンにスピリチュアルでディープな旋風を巻き起こした、Jerome Sydenham主宰のIbadan。それはJoe Claussell率いるSpiritual Life Musicとも共振し、互いに影響を及ぼし合い現在のハウスシーンに多大なる深化をもたらした(はず)。このMIXCDはIbadanの貴重なるレコードを一纏めに聴く事が出来る素晴らしい物である。Jerome Sydenham自身をはじめ、Joe Claussell、Dennis Ferrer、Jephte Guillaume、Kerri Chandler等のキラートラックを収録し、近年の32 Project(Hiroshi Watanabe)、Nature Soul(DJ Katsuya)らの日本人トラックさえも使用されている。前述のアーティストの曲を聴けば分かると思うが、Ibadanによってハウスシーンは一気にアコースティック、オーガニック指向が進んだと思われる。特にIbadanは過去の遺産をリイシューする事にも力を入れているのだが、「Ten City-All Loved Out(Joe Claussell Remix)」は柔らかいギターの音色をフューチャーした初期の傑作である。全てはここから始まったのかもしれない。アフリカンリズムを継承するパーカッション、人間の手によって鳴らされるアコースティックな音、優しく人間の温かみに溢れたメロディー。Ibadanはそんなレーベルなのだ。結局言いたい事は「Body & Soul」好きには必聴。

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| HOUSE1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Juan Atkins - Wax Trax! Master Mix Vol.1 (Wax Trax! Records:TVT 7254-2)
Juan Atkins-Wax Trax! Master Mix Vol.1
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遂に明日ageHaにおいてKen Ishiiと競演するJuan Atkinsが、テクノ創世記とでも言うべき選曲でMIXしたのがこれ。わ〜曲目だけ見ても凄いね〜、Model 500、Rhythim Is Rhythim、A Number of Names、Rob Hood、Infiniti、Maurizio等ちょーすげー面子の曲ばかりじゃん。こんなの悪い訳ないじゃん。つかすっげークゥゥゥゥ〜ルだよ。エレクトロ、シカゴハウス、デトロイトテクノ、ハウスなど、それもまだエレクトロニックミュージックの創世記を思わせる曲ばかりで構成されていて、さすがテクノを創造したJuan Atkinsだと思わせられるよ。前半は比較的ハウス路線で抑えめに来るけど、中盤は淡々としたミニマル路線でそこからドッカン!とInfinitiの名曲Game Oneで見事に弾ける。幾何学的なシンセのプリズムに囲まれて、サビでは薄く伸びるシンセラインがかっちょいい!後半ではハウス、ダビーミニマルでおとなしめの展開と思いきや、終盤でゲットーテクノで安っぽい音ながらもファンキーな攻め具合。意外や意外、思ったよりも展開に起伏があると言うか選曲に幅があるんだねぇと感心しました。聴けば分かるけど上手いMIXではないんだけど、この人の場合選曲センスでなんとかなるパターンなんだろうね。テクノのドンらしい硬派で媚びないMIXなんじゃないかと。派手なプレイで盛り上げるのももちろん楽しいけれど、こんなプレイが出来るDJはそうはいないんじゃないかな?ここに収録されているアーティストだって大半はJuan Atkinsに影響を受けているはずなんだけど、そんなアーティストの曲を使った師匠×落とし子達の美味MIXだよ。

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| TECHNO1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2005/01/22 UNITE @ Unit
今年初めてのクラブイベントはHIROSHI WATANABEさんも出たUnitのイベントに行きました。TOM MIDDLETONもメインアクトと言う事なので、どんなものかと思い遊びに行ったのです。12時頃に会場に着くと既にワタナベさんがプレイ中。ありゃ、トップバッターだと残り1時間位しかないじゃん。トップバッターと言う事で多分抑えめにしてたのでしょう、緩やかなKAITOっぽいプレイでした。情緒的なテックハウスで山あり谷ありでじわりじわりと盛り上がっていき、体をほぐしてくれます。暖かい空気の層が段々と被さっていき、透明感のある世界観を演出していました。ワタナベさん自身のプレイが終わるとフロアに居る所を見つけたので、挨拶をしに行きました。今年中にはKAITOのアルバムが出来上がりそうだとか、「tribute to hiroshi watanabe(ワタナベさんのコンピ)」はギリシャ国内で売り切れちゃったみたい(残念)だとか、今日はKAITOの新曲もやったんだよとか色々気さくに教えて頂けました。今回は1時間しかプレイを聴く事が出来なかったので、またワタナベさんが出るイベントに行けたら良いです。
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| EVENT REPORT1 | 17:31 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Rotating Assembly - Natural Aspiration (Sound Signature:SSCD3)
The Rotating Assembly-Natural Aspiration
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まだまだまだFreedom Villageの復習編。Freedom Villageにおいて最も僕を興奮させたのは他ならぬTheo Parrish。Theoと言えばデトロイトハウス方面で注目を集め、去年はYELLOWの集客動員数の最大記録を塗り替え名実共に今やピークを迎えている脂の乗ったアーティストである。決してメジャー路線とは言えないTheoがFreedom Villageの朝方のラストの時間帯においても、あれだけの客を踊らすと言う事がどれだけ凄い事かと言う事はもう言うまでもない。ハウスクラシックスやディスコ物、そして自身の曲を織り交ぜ極端なエフェクトの処理を施した荒々しいまでのプレイはみんなの耳にも焼き付いたであろう。

そんな彼のDJに負けじ劣らず楽曲の方もなかなかのものだ。ざらついた質感に妙になまめかしくスモーキーなトラック。ソウル、ジャス、ハウス、ファンクなど良き古き時代の音楽を吸収しTheo流とも言える音楽を作り出している。やけに粗々しいので録音状態が余り良くないのでは?と思う程、古い雰囲気を感じさせる。何よりもターンテーブルのピチコンを最大限落としたようなスローな楽曲は、メジャーのハウスとは明らかに一線を画する。スローライフならぬスローミュージック、こんな音楽で踊らせてしまうのだから驚く以外他にない。このアルバムではバンド編成と言う事もあり、いつもより生演奏重視にはなっているがTheo独特の質感は今までと変わらず。しかしCarl CraigがDetorit Experimentで試みた様に、Theoも同じ試みをするなんてみんなデトロイト系のアーティストはジャズやソウル、ファンクに行き着くのだろうか。

日本盤のライナーノーツには日米デトロイト親善大使の野田努やロマンス西崎が参加しているので、熱意溢れるレビューを読めます。Theoの詳しい事に関してはそちらを参照された方が良いでしょう。

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| HOUSE1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Upcoming Event
2005/01/07 (FRI) VADE feat. ADAM BEYER @ WOMB
DJ:ADAM BEYER, SODEYAMA

2005/01/09 (SUN) HUMP ZERO 5 @ ageHa
DJ:DERRICK L. CARTER & LUKE SOLOMON, Dego, DJ KENSEI
DJ HIRAGURI、Greenkeepers, etc

2005/01/21 (FRI) a night with DJ Matthew Herbert @ CAY
DJ:Matthew Herbert, DJ KENTARO IWAKI
LIVE:PAINTING:nu:g

2005/01/22 (SAT) UNITE @ Unit
DJ:TOM MIDDLETON, DJ KENT, HIROSHI WATANABE

2005/01/29 (SAT) JET SET PRESENTS route #15 @ Yellow
DJ:HAKAN LIDBO, TOWA TEI, KZA(FORCE OF NATURE)
Laetitia a.k.a HITOSHI OHISHI
LIVE:DATA 80

2005/02/04 (FRI) Breath @ AIR
DJ:DJ Katsuya, yoshihisa.h
LIVE:Special Guest

2005/02/13 (SUN) metamorphose presents SUBMERGE TOUR @ Liquidroom
LIVE:Galaxy 2 Galaxy, Los Hermanos, Mr.DE'
DJ:James Pennington, B.CALLOWAY

年越しイベントは終わっても、パーティーは今年も続いてゆく。Herbertが来ますけどDJなので、多分行かないでしょう。注目はUNITでのTOM MIDDLETON & HIROSHI WATANABE。アンビエントで有名なTOM MIDDLETONはDJではテクノ、ハウスを横断したプレイで期待出来るし一緒にワタナベさんも出るので今回はまじで行かないと。HUMP ZERO 5も行きたいが金が無い…。DERRICK L. CARTERのダーティーでハードなハウスはテクノ並のあげっぷりでやばいっすよ。DATA 80(=HAKAN LIDBO)のライブも気になるなぁ。「One More Time」のメランコリー+テックハウスって感じです。

そしてもう言わずとしれた伝説が現実になる瞬間の到来、Galaxy 2 Galaxyが来日です。前回TIMELINEで来てますけど、多分演奏内容に大差は無いと思います。しかしそれでも期待せずにいられないのは、やはりデトオタのさだめ。
| UPCOMING EVENT | 19:36 | comments(0) | trackbacks(1) | |