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Dazion - A Bridge Between Lovers (Second Circle:SC013)
Dazion - A Bridge Between Lovers
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2017年にMusic From Memory傘下のSecond Circleからデビューを果たしたCris KuhlenことDazion、無国籍な雰囲気と初期シカゴ・ハウスのローファイ感が一体化したユニークな音楽性が評価され、次のSafe TripからのEPはトライバルかつバレアリックな作風へと向かい、新星ながらも確かな評価を獲得しているアーティストの一人。再度Second Circleへと帰還してのこの2019年作では更に変化を見せて、バレアリックやブギーにフュージョンといった音楽が溶け合い、これまで以上にロマンティックかつメロウな世界観で聞く者を魅了する。何と言っても素晴らしいのは"Eu Nao Sei"で、土臭いパーカッションを用いつつ泣きのスパニッシュギターと美しいシンセのコードがドリーミーに鳴り、アシッドサウンドが効果音的にヒプノティックに用いられながらも気怠い呟き風の歌がメロウネスへ染めるバレアリック・フュージョン。鳥の囀りのサンプリングや木琴らしき音も聞こえ、温かくオーガニックな響きが全体を纏めていて、自然豊かな風景が浮かぶ感動的な一曲。一転してローファイなリズムマシンのドラムがいたない"Eberhardt Smurkface"はエレクトロ・ファンクと呼べばよいか、そこでは人の声を真似たようなシンセやトリッピーな電子音が印象的で、そこにインドネシアらしき土着的な楽器の響きが訝しさを生んで、よりファンクネスを強調する。"Sake Boogie City"もトライバルで生々しいドラムマシンが荒くリズムを刻み、そこに耽美なピアノや物憂げな笛の音色などが交互に現れくるが、ライブ感のある音質がバンドが一体となってファンクを演奏しているかのようである。"Bond Of Souls"はレーベル性の一つでもあるニューエイジ色が強く、前述のように深い森の中で鳴っているような土着的なパーカッションは用いつつも、朧気でミステリアスなシンセのレイヤーが霊的なニューエイジに染め上げている。アフリカンと中近東辺りの音楽が混ざったような"A Bridge Between Lovers"は弦の音色がスモーキーで謎めいた印象を作り、キックレスではあるものの爽快な響きのパーカッションが心地好いグルーヴとなって、軽快に体を揺らす。電子楽器がらアコースティック、スパニッシュや中近東にアフリカまで、色々なジャンや国籍が混ざって雑多ながらも、しかし音楽としてDazionという一つの世界観に纏まっておりDazionの個性となっている。こんな豊かな音楽性であればEPという小さい枠組みではなく、是非ともアルバムへと発展させてより豊かな世界観を見せて欲しいものだ。



Check Dazion
| HOUSE14 | 17:00 | comments(0) | - | |
Denis Mpunga & Paul K. - Criola Remixed (Music From Memory:MFM023)
Denis Mpunga & Paul K.  - Criola Remixed
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時代の狭間に埋もれてしまった音源を偏執的に掘り起こす究極的なディガー・レーベル、それがアムステルダムを拠点とするMusic From Memoryだ。2013年発足ながらもジャンル問わずに名盤からカルトな作品まで多くの作品の復刻に勤しみつつ、更にはそんなアーティストの新作発表へ繋げる事に対し寄与したりと、過去と現在と未来を繋げる重要なレーベルへと成長したのは誰も否定出来ないだろう。本作はベルギーとコンゴの混血ディオが1984年から1987年に発表した奇作を、そんなレーベルがまた掘り起こして纏めた『Criola』を更に、現代のアーティストにリミックスさせる事で時代を繋ぎ合わせた作品だ。オリジナル音源については購入はしておらず少しだけ試聴した限りでは、安っぽくも電子音によってアフロな音を鳴らした土着的なファンクだったが、ここでは現行アーティストが手を加える事で現代的なダンス・ミュージックらしさも浮かび上がっている。とは言っても一般的なダンス・ミュージックのアーティストが参加するでもなく、MFM関連のアーティストやバレアリック系にオルタナティブな電子音楽系の人までが参加しており、オリジナルの奇抜さを残した摩訶不思議な音楽が鳴っている。"Kwe!! (Prins Emanuel Remix)"はリズムは軽快に連打されながら疾走するエキゾチックながらも比較的まともなダンス・ミュージックだが、全体的に素朴と言うか安っぽい電子音や生演奏によるアフロ・ディスコな趣きだ。何だか民族的な祭りのようなグルーヴィーなリズムと懐かしさを誘う笛の音に引っ張られる"Intermezzo B (Dazion's Turtle Maraca Remix)"も面白いが、"Funyaka (Androo's Romantic Dub)"のプロト・ハウスらしくある垢抜けない響きのリズムに、すかすかの間の中からはファンクやアフロが融解した雰囲気に加えサイケデリックな幻想が広がっている。土着的なドラムは気が抜けてもさっとしながらもニューウェーブらしいギターやベースから退廃感もある"Veronika II (Tolouse Low Trax Remix)"、更にポリリズムで奇怪なリズムが打ち鳴らされる中で嘆きのような歌が繰り返される"Veronika II (Original Mix)"、何処か廃れた感が気持ち悪さと酩酊の狭間を彷徨う。より原始的でアフロかつダブなリズムが強調された"Intermezzo II (Interstellar Funk Remix)"は毒気付いた電子音がうねりながらシタールらしき旋律がエキゾチック感を誘発し、芯のある4つ打ちが刻む事でテクノらしさも纏った辺境のダンス・ミュージックだ。どれもこれも一筋縄ではない異形のダンス・ミュージック、古き失われた音楽が現在形の形で今に蘇った。



Check Denis Mpunga & Paul K.
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |