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Roedelius - Selected Pieces 1990 To 2011 (Mule Musiq:mmcd40)
Roedelius - Selected Pieces 1990 To 2011
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奇怪か諧謔か、どうしても普通には収まらない電子音楽へと向かってしまうジャーマン・プログレの中でも、特にその不思議な音響にこだわっていたのがClusterだろう。70年代から活動しているClusterは今でも変名やらソロやらで音楽制作を行なっており、齢70近くになろうと言うのに一向に勢いは衰えていない。本作はそんなメンバーの一人であるHans-Joachim Roedeliusのアルバムであり、なんと日本発世界規模のテクノレーベルであるMule Musiqからリリースされている。なんでもレーベルを主宰しているToshiya KawasakiがRoedeliusのところまで訪れ、眠っている作品を正式にリリースしようと交渉し、その結果として1990年から2011年に制作された未発表曲をアルバムとして纏める事になったそうだ。もう一人のメンバーであるDieter Moebiusが比較的実験的な音響を打ち出すのに対し、Roedeliusはフラットな叙情性を好んでアンビエントを好む人にも馴染みやすい快適性がある。中にはピアノを鍵盤弾きしたと思われるクラシック的で静謐な曲もあるが、基本はビートレスで数少ない電子音が瞑想的に無重力空間を生み出し、人工的な淡い田園風景が広がっている。勿論斬新性やトレンドと言った要素は無いのだが、クラブで聴けるようなテクノの抑圧からは完全に解放されているし、音色そのものの気持ち良さを堪能出来ると言う観点からは電子音へのこだわりを感じる事は出来るだろう。嫌味のない沈静化したヒーリングか、牧歌的に穏やかなアンビエントか、現世の苦悩からしばし離れて休息するのには最適な電子音楽として聴きたい一枚だ。

試聴


Check "Roedelius"
| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moebius - Tonspuren (CAPTAIN TRIP RECORDS:CTCD-578)
Moebius-Tonspuren
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ここ最近ジャーマンプログレバンドのClusterのメンバー・Dieter Moebius関連の作品が再発されていましたが、本作もその一つ。70年代から活動しているかなりの熟練者で、奇妙な電子音を奏でる事に関しては今時の若い人にも負けておりません。まだまだ電子楽器が発達していないころから手取り足取りで、面白くカラフルな電子音を発す事に専念している極めて変な人だと思います。1983年にリリースされた「音のスプレー」と言うタイトルの本作も、その名の通りポップで色彩豊かな情景を映し出しまるで絵画の様な音楽です。ダンスミュージックの形式では無いのでテクノとも異なりますが、エレポップらしい楽観的で一聴して耳に馴染みやすいメロディーが印象的です。明瞭なメロディーの無かったCluster時代に比べると随分聴き易くなっていて、KraftwerkがヒットしたならMoebiusもヒットしてもおかしく無いと思うんですけどね。それに関しては黒人に受けるファンキーな要素が無いから、しょうがないか。でも本作には8ビットのファミコンで聴けるピコピコなアナログ音が多くて、20歳後半の人には懐かしさが感じられるとも思います。しかしこれを1000枚限定で再発するCAPTAIN TRIP RECORDSって、相当に狂ってるレーベルだな。まあCAPTAIN TRIP RECORDSのおかげで7〜80年代の重要なジャーマンプログレ作品が、今でも入手出来る訳でありますが。

Check "Dieter Moebius"
| ETC2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moebius-Plank-Neumeier - Zero Set (CAPTAIN TRIP RECORDS:CTCD-577)
Moebius-Plank-Neumeier-Zero Set
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本日も引き続きしつこい位にジャーマンプログレッシブロックの紹介です。そもそもなんでこんな特集を組んだかと言えば、原因は本作の限定1000枚の復刻の為です。ClusterからDieter Moebius、そしてジャーマンプログレの名プロデューサー・Conny Plank、そしてGuru GuruからMani Neumeierに依るテクノとジャーマンプログレを関連づけた傑作「Zero Set」がそれです。これがどうしてテクノと関係あるのかって?何故なら94年に音楽雑誌・NMEのテクノチャートのベスト10に、82年作の本作が突如ランクインされてしまったからなのです。10年を経て何故リリース当時話題にもなっていなかった本作が、突如テクノチャートで日の目を浴びる事になったのか?それはどう考えても到底理解出来ない事であります。実際に聴いてみるとテクノらしいリズムとかは一切ありません。Neumeierが生み出すけたたましくパワフルで、ドライヴィング感に満ちた生ドラムはロックその物です。ジャーマンプログレにしてはどちらかと言うと派手な位の臨場感があり、これだけではテクノに結び付く所はありません。ところがどっこいMoebius+Plankのお二方がいると、カラフルでポップなのにどこか摩訶不思議な電子音が全編を支配し、ユーモアに溢れた面白い音楽になってしまいます。多分こうゆう音は頭で考えているのではなく、きっと感覚から生じている物なので真似しようと思ってもなかなか出来ないのでは?実験的と言えば確かにそうで、挑戦的でもあり、また音に関して遊び心を感じるオープンマインドな精神なんでしょう。Kraftwerkが完全に人間味を廃した未来的な音を表現するのに対し、このバンドでは電子音を多用しつつも人間的な不完全さが織りなす自由さが表現されていると思います。ここに閉鎖的な音は存在せず、高らかにジャーマンプログレの壁を打ち破る傑作となったのでした。だとしても94年に何故再度日の目を浴びたのか、本当に不思議です。

Check "Dieter Moebius", "Conny Plank" & "Mani Neumeier"
| ETC2 | 22:20 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Moebius & Plank - Material (CAPTAIN TRIP RECORDS:CTCD-576)
Moebius & Plank-Material
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今日も昨日に引き続きジャーマンプログレッシブロックの紹介です。昨日はMoebius & Plankコンビの1stアルバムを紹介しましたが、今日は同ユニットの2NDアルバムを紹介します。本作も限定1000枚のみのリイシューなので、気になる方はお早めに購入しますように。さて本作にも関わっているConny Plankなんですが、ジャーマンプログレッシブロックにおいては欠かす事の出来ない存在でありまして、Cluster以外にもKraftwerkやNEU!、Ash Ra Tempel、Guru Guruなど多くのバンドのプロデューサーやエンジニアを務めていました。そして80年代に入ると数多のニューウェーブバンドから手を引かれる状態となり、音楽制作においてかなりの影響を及ぼしたそうです。で本作なのですが、確かにジャーマンプログレと言うよりは音が鋭角的でニューウェーブの方に近いかと思われます。電子楽器の利用は当然なのですが、ギターなども導入されて荒々しく生々しい臨場感のある音が特徴ですね。81年作なのに古臭い感覚を匂わせる事もなく、ソリッドで切れ味鋭い音とか立体的な音響が今でも新鮮に聞こえます。もちろんエレクトロニクスも存分に使われていて、太いアナログシンセの音や廃墟から生じる様な寂れた音がパンク精神を感じさせますね。完全にConny Plank色全開です。

Check "Dieter Moebius" & "Conny Plank"
| ETC1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moebius & Plank - Rastakraut Pasta (CAPTAIN TRIP RECORDS:CTCD-575)
Moebius & Plank-Rastakraut Pasta
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昨日に引き続きジャーマンプログレッシブロックの紹介です。今日紹介するのはClusterのメンバーであるDieter Moebiusと、ジャーマンプログレからニューウェーブまで多大なる影響を持つ名プロデューサー・Conny Plankの共作。なんとこのアルバムつい最近1000枚のみ限定でリイシューされた名盤で、私も予約して待ち望んだ期待の作品です。タイトルは直訳すると「マリファナパスタ」(らしい)。ジャーマンプログレの難解なイメージは払拭するかの如く楽天的で開放的なんですが、タイトル通りどこかぶっ飛んじゃってます。シンセと言うかエレクトロニクスが気の抜けたポップな旋律を奏でてはいますが、ダブとかレゲエから影響を受けた空間的な音響やグルーヴは普段のジャーマンプログレとは少々異なる物。電子音楽版レゲエとでも言えばよいのでしょうか、電子音楽なのに妙に生々しいですね。お香でもモクモクと焚いて、いかがわしい煙の中で聴きたくなる様なヒッピー的サイケデリックミュージックですな。80年作ですが今聴いても最高に面白いですよ。

Check "Dieter Moebius" & "Conny Plank"
| ETC1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Cluster - Cluster (Brain:POCP-2385)
Cluster-Cluster
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テクノとの関連も深いジャーマンプログレッシブロックの名盤の数々が目出度く再発される事になったので、今日から当面はジャーマンプログレ特集を続けます。テクノが好きな方は是非ともこの機会にジャーマンプログレにも耳を傾けるべきでしょう。有名どころで挙げればKraftwerkやManuel Gottschingなんかは皆様ご存じだと思いますが、実は70年代初期には同じくドイツからエレクトロニクスを駆使した新世代のロックバンドが続々と生まれていたのです。彼ら新世代はロックとは言いつつも既存のフォーマットから外れた構成力と前衛的な実験精神を伴って、予定調和にならない電子音楽を生み出したのです。そしてそれら音楽はその後、テクノの活性化に伴い新たに日の目を浴びる事となったのでした。

さてジャーマンプログレ特集初日は、Dieter MoebiusとHans-Joachim Roedeliusの二人からなるCluster。ジャケットをまずは見て貰いましょう。星が無数に散りばめられているけれど、正にそんな感じのラリパッパーな音楽です。ビートとかリズムなんてものは存在しないし、明確なメロディーもありません。電子楽器が無機質で不安定な旋律をなぞり、この世とは思えない異次元の様な不思議な音を発しているだけなのです。ふらふらとふらつく電子音には浮遊感覚を覚えるのですが、それが快楽を生み出すかと言えばそうでもなく密閉空間に閉じこめられた如く陰鬱で重い空気が漂っています。ビヨンビヨンとかゴォォーとかずっとそんな感じで電子音が鳴っているだけで単調ですが、テクノだって単調なリズムが基本。そうゆう意味ではテクノ好きが最も好感を示すジャーマンプログレかもしれません。単純に電子音好きな人も聴く価値は有りです。

Check "Cluster"
| ETC1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |