CALENDAR
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
I KNOW YOU LIKE IT(アイ・ノウ・ユー・ライク・イット)
I KNOW YOU LIKE IT(アイ・ノウ・ユー・ライク・イット) (JUGEMレビュー »)
Shinichiro Yokota,横田信一郎 Shinichiro Yokota,横田信一郎 Shinichiro Yokota
RECOMMEND
MEZZANINE REMIX TAPES 98 [12 inch Analog]
MEZZANINE REMIX TAPES 98 [12 inch Analog] (JUGEMレビュー »)
Massive Attack
名作MEZZANINEリリース時に予定されていたマッド・プロフェッサーによるダブ・バージョンが、今になりリリース。こちらはアナログ盤。
RECOMMEND
Mezzanine
Mezzanine (JUGEMレビュー »)
Massive Attack
メザニーンのリマスターに、上記のダブバージョンを合わせたCD2枚組。
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
FRKWYS Vol.15: serenitatem
FRKWYS Vol.15: serenitatem (JUGEMレビュー »)
VISIBLE CLOAKS,YOSHIO OJIMA,SATSUKI SHIBANO
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
D.K. / S.K. - D.K. / S.K. (Melody As Truth:MAT9)
D.K. S.K. - D.K. S.K
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
近年のバレアリック・ミュージックの隆盛は目を見張るものがあるが、そのムーブメントを作る一つのレーベルとしてMelody As Truthを欠かす事は出来ない。元Discossessionのメンバーであり近年はGaussian Curveとしても一躍名を挙げたアーティストであるJonny Nashが主宰するレーベルだが、そのレーベルのもう一人の中心人物がオランダで活動するSuzanne Kraftで、同レーベルをベースに穏やかな静けさの中で夢遊する有機的なアンビエントをリリースしている。そしてまた別に静謐なバレアリック/アンビエント方面で評価を集めているDang-Khoa ChauことD.K.というアーティストがいるが、このS.K.とD.K.がコラボレーションした本作はその両者に期待する音楽性が見事に融和しており素晴らしい。鈍いスネアや優雅なハイハットは間を作りながらゆったりとしたビートを刻み、そこに波紋が広がっていくような零れ落ちる鍵盤のメロディーや美しいパッドが抽象画のようにぼやけて彩りを行う、物憂げなニューエイジ風の"Xerox"からして音の余韻が美しい。そして神秘的な鍵盤のフレーズから始まる"Burn"はそこにリバーブのかかったピアノやギターらしき音を導入しながら、その数を絞る事で繊細に音の間が美しく映えて白昼夢に浸るかのようなアンビエントだ。そしてタブラらしきパーカッションを用いて何処か寺院のようなスピリチュアルな響きもある"No Man's Ground"は、アジアンな打楽器も取り入れる事でエキゾチックな雰囲気を携えつつも、夢の中を彷徨うようなイマジネーションを刺激するニューエイジ色が強いか。"Hammond Blue"では透明感のあるシンセの粒が舞い踊る中で優雅なパッドがアクセントを作る事で豊かな色彩を伴うビートレスながらも動きのあるアンビエントで、そして"Bricks In White"において抽象的なサウンドコラージュに合わせて静謐なピアノのフレーズを被せてミステリアスに展開していくニューエイジな作風は神々しく、最後の"Fade"では何処までも伸びる美しいドローンの上にセンチメンタルなメロディを配して消え入るように静かに、しかし感情性を高めていく。全体を覆う軽くリバーブの効いたもやもやとした音響の中に、音と音の間の余白の美しさが際立つようなシンプルな構成が、すっきりとしながらも気怠い安眠を誘うようなアンビエント/バレアリックな世界は期待以上。寝起きのBGMとしても、昼下がりのうとうとする時間帯にも、夜中寝る前の時間帯にも適したアルバムだ。



Check D.K. & Suzanne Kraft
| ETC4 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jonny Nash - Eden (Melody As Truth:MAT6)
Jonny Nash - Eden
Amazonで詳しく見る(MP3)

バレアリック旋風の中でまだ歴史は浅いものの一際注目を集めているMelody As Truth、それを主宰するのがギタリストのJonny Nashだ。コズミック・ディスコなプロジェクトのDiscossessionの元メンバーとして、ユニットであるLand Of Lightの一人として、そして近年ではバレアリック旋風の真っ只中にいるGaussian Curveのメンバーとしても活躍するNashは、ソロ活動に於いても秀でた作品を残しておりドローンやエコーも用いながらも音の間や静けさに惹き付けられるアンビエントを作り上げている。アルバムとして3枚目の作品になる本作、元々静寂の中にこそ存在する耽美な響きの音楽性が特徴のNashだが、更にここでは何かスピリチュアルで原始的な佇まいも纏っており、それはロンドンのみならずバリ島での録音も影響しているのだろう。開始となる"Agape"では空間を浮遊するぼやけたドローンに微睡みながらも、その中に隠れるように土着的なパーカッションが遠くで聞こえるように響いており、生命の息吹を感じさせるアンビエントな始まりだ。引いては寄せる波の如く繰り返されるレイヤーのような電子音や、そして森の奥地から響いてくるような奇妙な鳴き声や打楽器の響き、"Maroon Crisp"はさながらバリ島のウブドの密林をイメージしているのか。"Down In Babakan"では研ぎ澄まされたピアノを点描風に音和を抑えて鳴らしつつ、ガムランを導入して銅鑼や竹製楽器の異国情緒な雰囲気を生み、どちらかというと瞑想を手助けするニューエイジ寄りな作風だ。"Police Bribe"でも柔らかな鐘の音色や打楽器を用いてガムランの手法を取り入れているが、そのゆったりと胎動する生命的な響きの間に繊細でか弱いピアノ薄いパッドを埋め込んで、しみじみと染み渡るメランコリーが湧き出しいつしか黄昏れてしまう。『Eden』と言うアルバムが示す言葉通りに、なる程確かに本作は現実の世界から逃避し俗世の享楽とは無縁の楽園的な世界にも思われ、これもまたバレアリックという系譜に連なっている。ストレスとは無縁の桃源郷への入り口は、本作を聞けば開けるだろう。



Check "Jonny Nash"
| ETC4 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hiroshi Yoshimura - Pier & Loft (17853 Records:RFLP004)
Hiroshi Yoshimura - Pier & Loft
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)

Discossessionのメンバーの一人として、そしてOrganic Musicなる特定のジャンルに縛られない音楽のオンライショップの運営者として、そして時代に埋もれてしまった素晴らしき音源を発掘するディガーとして、類まれなる審美眼を持つ日本人ディガーChee Shimizu。過去に彼が編纂した「Obscure Sound」(過去レビュー)は正に世に知られていない、しかしダイヤの原石のような輝きを持つ過去の音楽のレビュー本として面白みと、道標としての役割を担っている。そしてそんな音楽への探求はオンラインショップからレーベルへと派生し、17853 Recordsを立ち上げる事になった。既に複数枚の作品をリリースし、その中にはdip in the poolの甲田益也子のリミックス盤も含まれるなどやはりその音楽センスに注目せずにはいられないが、そのレーベルの新作は吉村弘による1983年作のリイシューだ。吉村はサウンド・デザインやグラフィック・デザインなどを行い、また日本の環境音楽=アンビエント・ミュージックの先駆者の一人でもあるそうで、ならばこそ現在の電子音楽方面から見つめ直してみるのも自然な流れだったのだろう。本作は西武ファッション・エキシビジョンのために制作された音楽だそうで、淀みのないクリアな響きと無駄の無い洗練された音の構築が際立つサウンド・デザインで、今で言うフロア寄りのアンビエントとは異なるのかもしれないが空気に馴染む環境音楽という意味では正にアンビエント的だ。Aサイドは東京湾岸の風景をテーマにしたそうだが、静寂の間にひっそりと浮かび上がる粒子のような音の一つ一つによって更に静寂が強調される"Horizon I've Ever Seen Before"は、その遠くに広がる地平線を臨み佇んでいる静けさなのだろうか。強烈なビートが入っているわけではないがミニマルなピアノの音の継続がフラットなビート感を生む"Signal F"は動きが感じられ、"Tokyo Bay Area"は波が押し寄せるような音の響きが湾岸からの海の風景を浮かび上がらせる。B面はリズミックな波に着想したらしく、海を連想させるタイトルが並んでいる。エッジの効いた電子音が切り込んでくる間に点描らしく音が配置された幾何学的な"Wavy-Patterned Ice Cream"、音と音の隙間と青々しさが広大な青空の広がりを喚起させる"Kamome Dayori"、動きが収まり静けさの中に微睡んでいく"In The Sea Breeze"、どれもこれも限りなくピュアに精錬され無駄な装飾がなく音の一つ一つに意味を持たせたような構成だ。感情に響くと言うよりは非常にフラットでそこに元からあったような、空間の一部として存在している環境音楽で、これは部屋のBGMとして最適以外の何物でもない。古臭さは全く無い、時代を超えてこの音はあり続ける。



Check "Hiroshi Yoshimura"
| TECHNO13 | 12:00 | comments(1) | trackbacks(0) | |
Suzanne Kraft - What You Get For Being Young (Melody As Truth:MAT5)
Suzanne Kraft - What You Get For Being Young
Amazonで詳しく見る(MP3)

Music From Memory等のレーベルによる静謐なバレアリック/アンビエントへの注目は今や疑いのないものだが、その流れに共振するレーベルとしてUKのMelody As Truthも注目して間違いはない。Crue-l RecordsのDiscossessionの元メンバーであるJonny Nashが2014年にUKにて設立したレーベルであり、基本的にはLPでのアルバム制作にてアンビエント〜ニューエイジにも近いリスニング志向の音楽性を突き詰めていて、静寂の中に美しい情景が浮かび上がるような耽美な音が特徴だ。そんなレーベルの5作目はアムステルダムを拠点に活動するSuzanne Kraftによるもので、2015年に同レーベルよりリリースされた『Talk From Home』も高い評価を得て注目されるべき存在になっている。活動の当初はRunning Back等からモダンなニューディスコをリリースしていたようだが、それにも黄昏時のメランコリーにも似た郷愁が存在しており、その路線を更にリスニングへと向けているのが現在の作風なのだろう。本作は朧気なドローンが伸びる中に淡いシンセが長閑な旋律をなぞる"Body Heat"で、極彩色の光が交じり合い幻想的な光景を生むような開始をする。続く"Bank"はアルバムの中でも最もリズムが強調された曲だが、芳香のように立ち上がるギターや光沢のあるシンセも導入して異国情緒も匂わせる原始的な響きも。"One Amongst Others"も尖ったリズム感があり軽快さを生んでいるが、牧歌的な鍵盤使いにほっと心がリラックスさせられる。そして"Fragile"はビートレスながらも動きの早いシンセが活発なリズムに繋がっていて、夢のようなアンビエントな心地良い響きの中にもグルーヴが感じられる。"Ze"は本作の中でも最も静謐な曲だろう。音を削ぎ落としながらピアノやシンセのディレイを用いたドローンによって引いては寄せる波のような揺らぎを生み、その反復が深い瞑想状態を導くような静けさの中に美しさが際立つアンビエントだ。最後も同様にアンビエントらしい"Further"だが、ここでは空間を埋めるようにぼやけた電子音が持続する中に鈍い金属音がアクセントを付けていく動きのある曲で、盛り上がりながら感動的なラストを迎える。ぼやけた電子音の中にちょっとしたオーガニックな響きが温かさを作り、さりげなく実験的でもありながらメロウでもあり、単なるイージーリスニングとは一線を画すアルバムだ。



Check "Suzanne Kraft"
| ETC4 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
HOUSE definitive 1974-2014 西村 光輝+三田 格 (著)
HOUSE definitive 1974-2014
Amazonで詳しく見る

2012年の「TECHNO definitive」(過去レビュー)、2013年の「AMBIENT definitive」に続き、2014年は最近再度盛り上がりを見せ始めているハウスにフォーカスした「HOUSE definitive」が出版された。今までに監修を務めてきた三田格にdiscossessionのメンバーでもDr. Nishimura aka 西村公輝が中心となり、そこにAlex Prat、Alixkun、木津毅、島田嘉孝、Dazzle DrumsのNagi、野田努、水越真紀、森本益司らが深い見識をもってエポックメイキングな作品から隠れた名作まで、ハウスと言うジャンルを中心にそこから左右にぶれながらも過去から現在へと向かって、時代時代の作品を紹介している。先ずはハウスと言う音楽が生まれる元となった黒人音楽のディスコの紹介から始まり、やがてシカゴ・ハウスの誕生によりハウスの時代が到来する。ブラック・ミュージックを原型としたハウスは、その後UKへと渡りセカンド・サマー・オブ・ラブを誘発し、その一方でUSではNYハウスやディープ・ハウスの黄金時代の到来があり…そこからのハウスはより細分化されフレンチ・ハウスやミニマル・ハウスにニュー・ディスコ、最近のロウ・ハウスまで一通り紹介されている。嬉しい事に慣例化している古典へのフォーカスだけでなく、近年の流行的なスタイルについてもアンダーグラウンドな視点から深堀りされており、ハウスが如何にその細かい枝を拡張させているかを知る事が出来るはずだ。その一方でハウスと言う音楽の特性上、アルバムよりもEP単位での作品の紹介が多いのは仕方ないが、そんな曲は現代風にyoutubeなどで探せば幾らでも見つかるだろう。レビューの数は限られているので決してこれがハウスの全てではないのだが、それでも時代時代のハウスの特徴を掴むには十分過ぎる程ではあるし、ハウスの入門者にとっては的確な道標となる事は間違いない。ちなみに巷ではハードハウスやプログレッシヴハウスの紹介が少ないと言うご意見もあるようだが、そこは敢えて方向性を考えての事だろうと思う。
| FOOD,TRAVEL,HOT SPRING,ETC3 | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Obscure Sound : Chee Shimizu (著)
Obscure Sound
Amazonで詳しく見る

「Obscure Sound」、直訳をすれば「ぼんやりとした音」である。本著はバレアリックユニット・Discossessionのメンバーであり、そしてジャンルを特定せずに世界各地の埋もれた名作を掘り起こすOrganic Musicを主宰するCheeが手掛けたディスク・ガイドであるが、おおよそクラブミュージックと言う界隈で活動するDJ達が普段プレイする音楽からは、基本的には距離を置いたディスク・ガイドである。全体を通して本著に収録されたディスクの統一感を見つけ出すのは、多種多様なジャンルが収録されているが為に困難ではあるが、サブタイトルには「桃源郷的音盤640選」とも記載されている。さて、正直な気持ちとして毎日ダンス・ミュージック/クラブ・ミュージックを聴き漁っている私にも飽きと言うモノが無いわけでもなく、その反動としてそれ以外の何か新鮮さを求めている自分も居る。しかし膨大な情報が溢れるこの現代に於いて、何が自分に適合し何を必要としているのか判断を下す事は労力を必要とし、簡単な事でもない。そこにすっと指標として現れたのが本著であり、クラブ・ミュージックに精通したDJが、そこから離れつつもそこに足りない何かを穴埋めするかのような音楽を紹介してくれている。ここで他のガイドと違って面白いのは、各章毎にorganic/psychedelic/spiritual/cosmic//tropical/mellowと言った12のキーワードでディスクを纏めている事だろう。そのディスク一枚一枚にジャズやニューエイジ、ロックやエレクトロニックと言ったジャンルをある程度は適用させているが、音楽的なジャンルよりもムードを軸として切り分けた事に価値を感じている。ジャンルに縛られる事なく、それが例えどんなジャンルであれ「ぼんやり」とではあるが自分が必要とする音楽性の探究心に火を付け、未だ見果てぬ過去の音楽に出会う機会を作ってくれる、そんなガイドである。きっと各々が想像する桃源郷の世界が待っている。
| FOOD,TRAVEL,HOT SPRING,ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/5/5 Rainbow Disco Club @ Harumi Port Terminal
2010年に奇跡的にも8年ぶりにDJ Harveyを来日させて始まったRainbow Disco Clubは、2011年は東日本大震災により、2012年は悪天候の影響により中止となる不遇な状態が続いていた。そして今年のRainbow Disco Club、1会場3フロアのスタイルを改め晴海埠頭、WOMB、SECOと場所を分けての天候も考慮したであろうスタイルでの開催となったが、自分はハウスアーティスト勢が固まった晴海埠頭のイベントへと参加してきた。
続きを読む >>
| EVENT REPORT4 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Land Of Light - Land Of Light (ESP Institute:ESP009)
Land Of Light - Land Of Light
Amazonで詳しく見る(日本盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
Crue-L Recordsからデビューした日本のコズミック代表格とも言えるDiscossessionのメンバーの一人・Jonny Nash、そしてサイケなエレクトロを手掛けるSpectral Empireの一人・Kyle Martin、その二人が新たに仕掛けたユニットがこのLand Of Light。このユニットの初の作品が40分に及ばないとは言えいきなりのアルバムなのだが、面白い事に二人の個性がぶつかり合ってコズミックやエレクトロ中心なのかと思いきや、イージー・リスニングかニュー・エイジまで遡ってしまった極楽浄土へと昇天する電子音楽となってしまった。幕開けとなる"Flares"からして神聖な光の中で幻想的なシンセ音や哀愁のギターに爪弾きされる弦楽器が浮かび上がり、意識も溶ける程に甘ったるくそして妙に宗教的な瞑想へと誘う大仰さを炸裂させ、和とも洋ともとれる音楽文化のブレンドを聞かせている。それ以降の"Bell Rock Outpost"や"A Strange Attractor"では幾分かニュー・エイジ色は弱まるものの、ギターやシンセも大袈裟に泣きっぷりのメロディーを奏でていて、サントラとかにしっくりとくるドラマティックな世界観を作り出す事に専念しているのが感じられる。Discossessionなんかもかなり快楽的なサウンドを発していたものの、あちらがまだディスコダブやロックのリズムを打ち出して現実感があったが、Land Of Lightはリズムも穏やかで完全に現世を離れてあっち側の世界に逃避するメディテーションな意味合いが強く出ているのだ。流石にニュー・エイジし過ぎていて大仰な作風に多少の押し付けがましさはあるが、有無を言わせぬリラクゼーションな音楽としての効果は抜群なのも事実だ。ただひたすら快楽志向へと突き抜けている。

試聴

Check "Land Of Light"
| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Crue-L Cafe (Crue-L Records:KYTHMAK140DA)
Crue-L Cafe
Amazonで詳しく見る

Crue-L Recordsの生粋のファンならばまさかタイトル通りの内容だと思う人はいないだろうが、しかし"Crue-L Cafe"なんて言うタイトルに釣られてお洒落なコンピだと思い込み購入したリスナー(まずいないと思うが)は、そんな風に騙されたとしても幸運にもCrue-L Recordsの魅力を知る事になるだろう。Crue-L Recordsは古くから渋谷系とリンクし、そして日本のインディーのダンスミュージックシーンをリードしてきた稀有なレーベルだ。今でもそのスピリッツにぶれは無く、こんなご時世に於いてもアナログ中心のリリースを守り続けているのだから、本作の様に9割方を初CD化/新曲で満たしたコンピレーションのリリースは特に貴重と言えるだろう。そしてカフェと言うタイトルを真に受けてはいけないが、しかし淡い夢の世界へと引き込むリスニングミュージックもあれば、心も解脱して昇天するダンスミュージックもあり、ただ音に耳を傾けるだけで鎮静剤の様に緊張を解きほぐす作用があるのは確かだ。目玉は目下フロアを賑わしているCrystalの"Heavenly Overtone"だろうか、天国への階段を駆け上がっていく圧倒的な多幸感に包まれるハウスは正にCrue-Lらしいダンスミュージックだ。その一方でDiscossessionによる"Manitoba"は胸を締め付ける切ないギターとドリーミーなシンセが溶け合い、浮世離れした微睡みのアンビエントの世界へと連れて行ってくれるだろう。そして新人が育っているのにも注目だ。郷愁にかられるフォーク・ロックな"Ride a Watersmooth Silver Stallion"を提供した神田朋樹は、レーベルオーナである瀧見憲司と組んでBeing Borings名義で"Love House of Love"と言う祝祭を繰り広げるサイケデリックなディスコダブも披露している。かと思えば何処から引っ張ってきたのかTim Deluxeはポップで無邪気なアシッドトラックを提供し、Eddie Cはいつも通りの温かみのあるミニマルなディスコを聞かせている。ハウスもアンビエントもフォークもディスコダブもごちゃ混ぜだが、そこにはCrue-L Recordsの心神喪失を誘う陶酔感と洗練された優美な様式が共通項としてあり、だからこそ世界に誇れるバレアリックなレーベルと言う位置付けは今でも変らないのであろう。

試聴

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ronny & Renzo - Broken Fingers (King Kung Foo Records:KKFR74006)
Ronny & Renzo - Broken Fingers
Amazonで詳しく見る(MP3)

ベルギーのレーベル・King Kung Foo Recordsの主軸ユニット・Ronny & Renzoの新譜は、Crue-l Grand Orchestraにも通じるドロドロなサイケデリック感と意識も遠のく程のバレアリックな高揚感が掛け合わされたダウンテンポな作品。そもそもRonny & Renzoって誰なのかと言うのもよく分からないのですが、一年に一枚と言う寡作な活動の上に限定リリースと言う形が多く、今回初めて彼らの音源を聴く事が出来ました。最初のリリースではQuiet Villageをリミキサーに迎えている事からすると、Ronny & Renzoは多分サイケデリック方面の人達なんでしょう。この新作も極度にテンポダウンし粘度の高い黒い沼が拡がる陶酔系ですが、奥底でウニョウニョとシンセが唸りをあげていてどこか不気味な雰囲気も感じさせます。裏面ではSombrero Galaxy(DiscossessionのメンバーJohnny Nash+Tako Reyenga)がリミックスを提供していて、ミニマルなベースラインで沈静化させつつニューエイジ風な郷愁丸出しのギターも加え、オリジナルのドープさよりもソフトでラウンジ等への親和性の高いリミックスとなっております。どちらも瀧見憲司が好きそうなトリップ感の強い作風で、しかも10分と長尺なので陶酔感が持続する素晴らしい一枚です。

試聴

Check "Ronny & Renzo"
| HOUSE6 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/06/26 Spinning Vol.2 @ 渋谷 Bar&Cafe特異点
友達と開催している"Spinning"の第二回は色々と課題は残っておりますが、無事終了しました。自分達レギュラー陣は割と大人しい選曲でメロウなハウスだったり緩めのセットでそんなに上げない内容でしたが、ゲストのDJ Aprilさんは古いシカゴハウスをパワフルにプレイしていかにもパーティー的な内容で盛り上げてくれました。時代が変わろうと本当に良い曲は変わらない良さがある訳で、そんな事を再認識させてくれるプレイだったと思います。

また次回に繋げる為に工夫なり努力が必要だと感じる点が多かったのですが、また必ずや次回開催したいと思います。遊びに来て頂いた皆様、どうもありがとうございました。

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| EVENT REPORT2 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Post Newnow Crue-l Classic Remixes Vol. (Crue-l Records:KYTHMAK 130DA)
Post Newnow Crue-l Classic Remixes Vol.
Amazonで詳しく見る

日本屈指のアンダーグラウンドなレーベル・Crue-l Recordsのリミックス集第二弾が発売。Crue-lはダンスミュージックを中心としながらも、楽天的なバレアリックな音から精神を覚醒させるサイケデリックな音まで、果てはパンクやフォークまで幅広い音楽を手掛けるアングラの良心的なレーベルです。勿論CDのみならずヴァイナルでのリリースも多く、今回はそんなヴァイナルに納められていたリミックスを集めた大変お買い得な一枚。リミキサーにはケンイシイ、DJ Nobu、Force Of Nature、まりん、井上薫、ゆら帝、Quiet Village、Mark E、Sofr Rocksと各方面から実力者が集まっており内容も充実しております。テクノ、ハウス、ディスコダブ、サイケデリックなど音的にはばらばらなれど、どの曲もCrue-lらしいトリッピーかつ中毒性の高い作風に仕上がっていて、リミキサーがよくCrue-lの事を理解しているなとしっかり感じられるのが良い。お勧めはMark EとQuiet Villageの目眩のする様なサイケデリックな2曲、逝っちゃってます。

そしてこのCDは相当にハードコアな仕様になっておりまして、段ボールを使用した紙ジャケットはネジで留められており、CDを聴く度にわざわざネジを外して開けないとCDが出せないのです。やりすぎだよ!

試聴

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE5 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/11/20 AT-FIELD @ EFFECT
祝・脱DJ童貞!!

友達の下川カユコさんと全玉ちゃんが企画するAT-FIELDと言うパーティーでDJしました〜。自分が思ったよりも多くの人に遊びに来て頂いて、本当にどうもありがとうございました。ミキサーも持ってないんで当然繋ぎも出来ないので内心不安でしたが、取り敢えず自分の好きな曲をがしがしと回させて頂きました。う〜ん、レコードはやはりピッチ合わせや繋ぎが難しい…。後でCDJも使ったんだけど、BPM出るからレコードよりかなり扱いが楽でしたね。続きで回した曲やパーティーのお写真でもどうぞ〜
続きを読む >>
| EVENT REPORT2 | 17:45 | comments(12) | trackbacks(2) | |
Break Even Point - Death Of A Hills Dancer (Crue-L Records:KYTHMAK106)

Break Even Point-Death Of A Hills Dancer
Amazonで詳しく見る

Crue-L Records設立15周年記念としてリリースされた"Crue-L Future"(過去レビュー)に曲を提供しデビューを飾ったBreak Even Pointのシングルは、同曲のKenji TakimiのLuger E-Go名義とDiscossessionのリミックスを含む内容。Break Even Pointに関しては詳細が全くと言ってよい程不明なんですが、マイアミ在住の二人組だそうです。まずはA面の"Discossession Requiem"、コズミックな上物がトリッピーながらもどこか悲壮感を漂わせるダウナーなサイケデリックハウス。ふらふらと揺れながらズブズブと闇に堕ちていく様な感覚で、覚醒感や快楽とはまた異なる不思議な気持ち良さ。まるでドラッグに溺れて酩酊している危ない感じ。そして狂っているのがB面のLuger E-Goリミックスなんだけど、ひたらすフィードバックノイズが唸りをあげてループするもはやハウスとも言えないノイズトラック。一応4つ打ち使用なんだけど踊れる踊れない以前に、やかましくて発狂しそうですわ。不協和音の如くノイズが心神喪失をもたらす。

試聴

Check "Break Even Point"
| HOUSE4 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Discossession - Mahmoods Moon (Crue-L Records:KYTHMAK117)
Discossession-Mahmoods Moon
Amazonで詳しく見る

前述のレビューに続きまたDiscossessionのEPですが、こちらが彼等の1stリリース。Discossessionに関してはよく知らないんだけど、日本人を含む4人によるユニットみたいですね。バンド名の通りディスコをセッションした様な音楽が特徴で、まだリリース数は少ないものの自分が期待しているユニットの一つです。でこの1stリリースとなるトラックなんですが、まるでAsh Ra Templeなどのジャーマンプログレバンドがディスコに挑戦したような作風になっていて衝撃を受けました。咆哮し空間を切り裂くサイケデリックなギターは攻撃的ながらも、そこにコズミックなシンセリフが加わり、過激さと覚醒感の混ざり合った狂気のバレアリックハウスと言えばよいのでしょうか。ダンスミュージックだけどまるでバンドがプレイしているみたいにロッキンで、でも腰砕きなダンスグルーヴがあって、本当に格好良い。そしてB面にはCrue-L RecordsのボスであるKenji TakimiがLuger E-Go名義でリミックスを提供しているんだけど、オリジナル以上によりドープにサイケデリックな面を強調した暗黒系ダブハウスになっていてこちらも相当やばいです。まるで回転数を間違えたようなレコードを聴いている様に空間がねじ曲げられる音響空間と、金属系のダビーなパーカッションが廃退的に響いてきて、真っ暗闇の亜空間に放り出された気分になります。Crue-Lは狂ってる。

試聴

Check "Discossession"
| HOUSE4 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Discossession - TV Scene (Crue-L Records:KYTHMAK126)
Discossession-TV Scene
Amazonで詳しく見る

Kenji Takimi主宰の日本が誇るバレアリックなレーベル・Crue-L RecordsのEPが幾らかまとまったんで、まとめて紹介したいと思います。これはLinda Di Francoと言うバンドの曲"TV Scene"をDiscossessionがカヴァーし、それをSoft RocksとCheeがリミックスしたトラックを含む、計3曲のEP。まずはDiscossessionのカヴァーだけど、アコースティックで切ない歌物。ダンスミュージックと言うよりはベッドルーム系で、真夜中のチルアウトにも似合いそうなトラック。そしてSoft Rocksのリミックスはと言うとバンドっぽくリズムに躍動感が出ているのだけど、カヴァーのイメージをそれ程壊さずに忠実な雰囲気が強いです。やはり特筆すべきはDiscossessionのメンバーの一人であるCheeによるリミックス。"TV Scene(Celestial Forest Mix)"〜"Arianna Suite"と二つのトラックが合体して計15分にも及ぶ長尺な流れになっているんだけど、天にも昇るコズミックなシンセなども上乗せされてまさにバレアリック一直線でヒプノティックなリミックスに昇華されております。緩くて気怠いのにでもふわ〜んと空へと浮かび上がるようなトリップ感、そしてフロアでの朝方のアフターアワーズにぴったりなメランコリー。長さを全く感じさせないどころか、まるで何時までも続いて欲しい夢の様だ。本当に素晴らしいバレアリックワールドです。

試聴

Check "Discossession"
| HOUSE4 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |