Double Knots - Double Vision EP (International Feel Recordings:IFEEL036D)
Double Knots - Double Vision EP
Amazonで詳しく見る(MP3)

ウルグアイ発、現在は拠点をイビサへと移して運営を続けバレアリックな音楽性を突き進むInternational Feelは、ここ数年素晴らしいアーティストによる良き作品をリリースし続け、名実共にトップレーベルとしての強い存在感を放っている。そんなレーベルからまだ耳にした事のない未知なるアーティストであるDouble Knotsが、突如としてデビューを果たす事になった。が実はこのユニットはUKのハウス・アーティストであるToby Tobiasとロンドンで活躍するDaniel Modeによるプロジェクトだそうだが、International Feelから送り出されるだけあって彼等の過去の作品とは全くの別物だ。ドリーミーで滑らかなシンセのフレーズと幻惑的なアシッドサウンドを用いたベースが絡むミッドテンポの"Remote Control Memory"は、中盤から清々しい開放感のギターサウンドも挿入される事で一気にバレアリック感が増し、重力から解放され広大な宇宙を遊泳するような正にInternational Feelらしい作品だ。一方前述の曲をToby Tobiasがリミックスしたのが"Double Vision (Toby Tobias Remix)"で、しっかりと地に足の着いたビートを刻み懐かしさを引き出すようなディスコティックな感覚もありつつ透明感のあるピュアなシンセからは、モダンで洗練された質感もあり郷愁をたっぷりと含むニューディスコ路線に近いか。しかし本盤での最も魅力的な世界観はB面に収録された"Vital Connection"で体感する事だろう。摩訶不思議な鳴りをするシンセのオープニングからビートレスな状態が続き、次第に琴線を震わすシンセのメロディーと空を切り裂くように突き抜けるギターが絡み合い伸びて行く展開で、じっくりと粘り強く引っ張りながらも桃源郷を垣間見せるような美しいサウンドスケープを描き出す。ここは極楽浄土かまたは涅槃か、この世とは思えない程に快楽的で夢に溺れてしまう世界観は、正にイビサのバレアリックな空気なのだろうか。デビュー作にしていきなり底抜けな多幸感に満ち足りた音楽性を披露したDouble Knots、今後の展開に期待せずにはいられない。



Check "Double Knots"
| HOUSE10 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |