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Black Zodiac - True Places (Carry On:Carry On 009)

Black Zodiac - True Places
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ドイツのCarry OnからリリースされたBlack Zodiacなるアーティストの初作品、何の情報も無い中でリミキサーに名を連ねているDream 2 Scienceの記載を見れば、オールド・スクールなハウス好きな人にとっては多少なりとも食指が動くのではないだろうか。Ben CenacとGregg Foreから成るDream 2 Scienceは90年頃に僅かな作品を残しただけではあったが、しかしアンビエント性もある懐かしみのあるディープ・ハウスでカルトな人気を博し、その成果として2012年には時を越えてRush Hour Recordingsより旧作が復刻されるなど、その短い活動以上の高い評価を獲得したユニットだ。さて、Black Zodiacについては全く情報が無いので単にトラックに対してのみの言及となるが、何でも発掘されたデモトラックだと言う"True Places"は確かに90年台のアーリーハウスの懐かしい雰囲気が満載だ。緩やかで肩の力が抜けたスムースな4つ打ちのハウスビートが貫く中で、懐かしみのある綺麗なシンセのコード展開やTR系の乾いたパーカッションが爽快に響き、アシッディーなベースラインが曲にメリハリを付けるように引っ張っていく。すっと浮かび上がってくるアンビエント性もあるメランコリーなパッドでしんみりとした感情を誘発され、9分にも渡って滑らかに展開を繰り返すディープ・ハウスは徹底的に情緒的だ。そして"True Places (Dream 2 Science Remix)"はと言えば元の世界観にやらためったら手を加えて壊す事はなく、リズムをより弾けるようにパーカッシヴでダンサンブルに変化させつつ、ドリーミーで透明感のあるパッドを伸ばしたり動きのあるシンセの旋律で滑らかな躍動感を生み出している。中盤からのヴィブラフォンらしき柔らかい音色のメロディー、または終盤で入ってくる大胆なシンセソロなど盛り上がる展開も盛り込みつつ、全体としては大人びて洗練されながらも懐メロ感あるディープ・ハウスへと生まれ変わっており、Dream 2 Scienceの新作と言われても違和感を全く感じないだろう。Black Zodiacという謎のアーティストへの興味を抱かせるには十分な作品だが、Dream 2 Scienceのリミックスも素晴らしく、やはり古典的なハウス・ミュージックのファンならば一聴して損はないだろう。



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| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/4/28 FORESTLIMIT 8TH PARTY ”FULL CONTACT!” 【Ripping Waves ~ New School Of Japanese Ambient Music ~】@ Forestlimit
クラブ・ミュージックのパーティーと言うと一般的には爆音の中で力強いビートが刻まれる一夜である事が多いが、何故かアンビエント的な視点でのパーティーが少ないのは、やはり熱狂的に盛り上がる要素が少ないからだろうか。しかし真摯に音に耳を傾けるアンビエント・ミュージックも大きな音で聞きたいという欲求はあり、そんなパーティーがもっと増えれば良いのにと思う事は常々。今回幸運な事にForestlimitの8周年記念のパーティーの一環でアンビエントに焦点を当てたパーティーがあり、なんとSUGAI KEN、Satoshi & Makoto、Inner Science、H.TAKAHASHI、Napa-Mariの5組がライブを行うというのだから、是が非でもという気持ちでパーティーへと参加する事にした。
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| EVENT REPORT6 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Inner Science - Assembles 9-12 (Terminal Dream)
Inner Science - Assembles 9-12

ヒップ・ホップをルーツにサンプリングと多様なリズムを打ち鳴らすドラムマシンを用い、そして岩清水のような綺麗な透明感のある電子音を散りばめて色鮮やかに躍動するダンス・ミュージックを制作する西村尚美によるInner Science。彼にしか成し得ない個性的なダンス・ミュージックの本流と共に、近年は「Assembles」なるシリーズを立ち上げて精力的にその方向性を推し進めている。このシリーズは彼固有の電子音の響きは用いながらもそれを異なる方面から展開し、また表面的なリズムからの解放を推し進め、抽象的なコラージュ/エディット・サウンドで独自のアンビエントを引き出す事に成功している。さてそのシリーズの新作は自身のPlain Musicからではなく、ロシアはモスクワの新興レーベルであるTerminal Dreamからのリリースとなった。何でもレーベルに音源を送ったところ即座にOKを貰いリリースに至ったそうで、結果的にはこれを契機に海外への普及にも繋がる事に期待をしたい。普段の作風とは異なり、いや寧ろ自覚的に同じ事の積み重ねにならないように積極的に抽象性を突き詰める「Assembles」シリーズは、確かに一聴して掴み所はなさそうで手の平からするすると零れ落ちてしまいそうな程に自由度が高い。スクラッチや逆回転を思わせる効果、左右に極端に振れるパン、ミニマルとは真逆の流動性と、全編通して一時として同じ瞬間は感じない程だ。また目立ったビートは殆ど鳴っていないものの一つ一つの電子音の連なりがリズムとして機能しているようにも思われ、大胆かつ流れるような旋律によって静かなる躍動感へと繋がり、決して落ち着いたアンビエントに収まるでもなく生き生きとした生命力さえ感じさせる。そう、音が生きているように変化し奇妙なコラージュ・サウンドとなっているのだが、そこに突き放す難しさは無く寧ろ色とりどりの宝石がぶつかり合って弾けるような色彩感や美しさがあり、音の一つ一つに魅了されるのはInner Scienceの普段の音使いが発揮されているからだ。音そのものとの戯れ、響きへの遊び心に溢れた定形の無いコラージュは良い意味でBGMとして機能し、無意識的にアンビエントとして作用する。オプティミスティックで気持ちの良い電子音、ただそれに尽きる。



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| TECHNO13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/3/26 Xtal Debut Album “SKYGAZER” Release Party @ Circus Tokyo
長い活動の末、2016年2月に遂に初のソロアルバムをリリースしたCrystal改めXtal。Crue-l Recordsからリリースされたその作品は、それまでにフロアを賑わせてきたダンストラックを収録しつつシューゲイザーやポップな要素も兼ね備え、聴く者を光に包み幸せな気分にする素晴らしいアルバムとなった。そんなアルバムを祝うべくリリースパーティーが開催される事になり、レーベルの創始である瀧見憲司やアルバムで共同制作をしたGonnoらが集結し、Xtalは一晩でライブとDJを敢行するという実に充実した布陣が組まれる事になった。
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| EVENT REPORT6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Simoncino - Amazon Atlantis (Creme Organization:Creme LP-12)
Simoncino - Amazon Atlantis
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イタリアきってのシカゴ・ハウスのオタクと言えばSimoncinoを挙げても差し支えはないだろう。古いシンセやドラムマシンを用いて垢抜けなくも何処か懐かしい音質を打ち出し、ぶれる事なく初期のシカゴ・ハウスを追求し続ける偏執狂だ。それは彼が起用するリミキサーにも現れており、今までにRon TrentやLarry Heard、Dream 2 ScienceにVirgo Fourなどオールド・スクールなシカゴ・ハウスの才人らを選ぶ審美眼からも、彼がどれだけ初期のハウスに惹かれているかは分かる筈だ。そんな彼にとって2年ぶり3枚目となるアルバムが、シカゴ・ハウスの変異性を受け継ぐCreme Organizationよりリリースされている。この新作でもRoland TR-808やYamaha DX7にAkai S900などのローファイでありながら名機と呼ばれるマシンをベースに、ロウな質感を残す素朴なシカゴ・ハウスを手掛けており、その流行に全く左右されない信者のような身の捧げ方には感嘆する他にない。その観点から言うと新作であってもいつもと変わらないので驚くべき点は無く、冒頭の”Images”はカタカタとした乾いたリズムマシンの音と憂うような物哀しいシンセのメロディーが先導する錆び付いたロウ・ハウスで、徹底してオールド・スクールを貫いている。それでもゲストを起用する事で、ちょっとしたアクセントが無いわけでもない。Legoweltをフィーチャした"Planet Paradise"は簡素なビート感ながらも勢いのあるテクノ風に攻撃的ではあるし、シカゴ・ハウスのベテランであるVincent Floydをフィーチャーした"Memories Of Summer"は荒ぶるリズムが前面に出ながらも幽玄なディープ・ハウスとなっていたり、全体のムードを壊す事なく刺激的な変化を加えている。それ以外にもアトモスフェリックな上モノとブレイク・ビーツ気味のビートで揺れるアンビエント・ハウス風な”90's Theme”や、ドタドタとしたマシンビートと奇妙なシンセによるリズム中心のツール特化な"Space Tape"など、アルバムというフォーマットを意識して単調に陥らない尖った特徴さえ見受けられる。だがしかし全体としては現在のロウ・ハウスに繋がる初期のシカゴ・ハウスの系譜にあり、ここまで徹底してその音楽性を追求する強靭な姿勢は、好きな人にとっては徹底して愛すべきモノなのだ。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jose Padilla - Lollipop (International Feel Recordings:IFEEL 046)
Jose Padilla - Lollipop
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90年代のイビサに於けるバレアリック・ミュージックの先導者であるJose Padillaは、その人気が故に00年代に入ると"Cafe Del Mar"や"イビサ・バレアリック"などといった言葉のみが一人歩きしていたようにも思われる。メジャーに寄り過ぎていただろうし、制作面でもその活動はほぼ停止してしまっていた。しかし、そんな彼を再度ダンス・フロアへと引き戻したのが現在のバレアリックを体現するInternational Feelであり、同レーベルからリリースされた『So Many Colours』(過去レビュー)には確かに現在のダンス・フロアとも密接にリンクするバレアリック・ミュージックがふんだんに詰まっていた。本作はそんなアルバムからのシングルカットとなり、アルバムの中でも特にキュートかつセンチメンタルな、つまりは甘酢っぽい郷愁を放つ"Lollipop"のリミックス作品となっている。オリジナルのEPバージョンである"Lollipop (12 inch Version)"は当然その夕暮れ時の切なさに満ちていてかっちりしたグルーヴも走るバレアリック・ハウスだが、フレンチ・ハウスのベテランであるI:Cubeがリミックスした"Lollipop (I:Cube Remix)"は趣向を変えて、キリッと引き締まったテクノ寄りな硬めのリズムも持ち出しつつもぼやけたような淡いパッドと管楽器のような奇抜なメロディーを加えて、彼らしい捻りの効いたディープ・ハウスとなっている。I:Cubeは更に"Lollipop (I:Cube Casiotone Reprise Mix)"も提供しており、こちらはオリジナルの雰囲気を継承しながらカシオトーンの可愛いシンセの音色を強調し、よりしっとり感を出したメランコリーなダウン・テンポを披露している。そして最もダンサンブルなリミックスを行ったのが近年のリイシューで再度注目を集めているDream 2 Scienceで、"Lollipop (Dream 2 Science Remix)"はフルートとヴィブラフォンの柔らかく優しいメロディーと滑らかに横揺れする4つ打ちで90年代NYハウスの匂いを強く漂わせるオールド・スクールな作風で、奇を衒わない実に直球ハウスな内容だ。どのリミックスにもそれぞれの持ち味があり、全曲外れ無しと素晴らしい。



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| HOUSE11 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Simoncino - Open Your Eyes (Mathematics Recordings:MATHEMATICSCD122)
Simoncino - Open Your Eyes
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L.I.E.S.やSkylaxにQuintessentialsなどその他多くのハウスレーベルから作品をリリースし、アンダーグラウンドの方面では引く手数多の存在となっているイタリア人のNick Anthony Simoncino。シカゴ・ハウスへの偏愛は狂信的な程に制作する音楽へと表れており、このご時世に於いてはシカゴ外からのオーセンティックなシカゴ・ハウスの第一人者と言っても過言ではない。昨年リリースした1stアルバムも古典的なアナログ機材を使用してLarry Heardばりの枯れた郷愁たっぷりのハウス作品となっていたが、この2ndアルバムもその流れから全くぶれずに踏襲したハウスアルバムで、もはや伝統芸能とも言える普遍的な空気が漂っている。ヴィンテージなマシンから生み出される安っぽくも素朴なリズムはジャッキンなシカゴらしさがありながら、それとは対照的な全身を優しく包み込むような温もりのあるシンセのメロディーは幻想的で、どうしようと古いマシンが人間臭く温かみのある音を鳴らしているのだ。一見淡々として俗世から距離を置いた乾いた世界観ながらも、内に燻る感情を静かに発露する控え目な叙情感はこの上ないもので、ハウスの抽象的な初期衝動が隠れて存在しているようだ。またリミキサーとしてRon TrentやDream 2 ScienceのGregg Foreが参加している事や、曲名でLarry Heardへの忠実な愛を示す"Fingers Theme"と言うのが付けられている事からも、本物のオールド・スクールなシカゴ・ハウスを現代に指し示そうとしている事に気付くだろう。流行り廃りでシカゴ・ハウスの復権に取り組んでいるのではない、Simoncinoはイタリア人ながらも心は完全にシカゴに染まりきっている。諸手を上げて大絶賛するハウスアルバムだ。

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| HOUSE9 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2012
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。相変わらず音楽は作品が売れないだとか、パーティーも以前に比べると活気がないだとか、ここ数年同じように苦しい状況が続いています。しかし昔から変わらず、それどころか都内ではパーティーもどれに行くべきか悩むくらいに溢れており、その充実度は昔よりも遥かに高いでしょう。またクラブミュージックに於いてさえデジタル配信は既に充実していますし、その一方で再度アナログでのリリースに拘るアーティストも増えてきたり、音楽を聴く為の環境自体は十分に整っている事は間違いありません。決して音楽自体の魅力が失われているわけではないと、私は信じています。さて、それではそんな気持ちで選択した毎年恒例の年間ベストと共に、来年も良いお年を!
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| BEST | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dream 2 Science - Dream 2 Science (Rush Hour Recordings:RH-RSS 4)
Dream 2 Science - Dream 2 Science
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コズミックなユニット名とそしてRush Hourよりリリースされている事に興味を惹かれて聴いてみたら、これがまた見事なミドルスクールなハウスで流石Rush Hourは目の付け所が違うなと感心。と思っていたら実はエレクトロユニットであるNewcleusのメンバーの一人であるBen Cenacが、90年にNYハウス全盛の中でリリースしたクラシックだったとの事。それをRush Hourがリマスターを施した上にリイシューしたのですが、こうやって未だ見果てぬ音楽に出会う機会を与えてくれるレーベルにはほとほと頭が下がります。恐らくTR-707、808辺りのアナログリズムマシンを使ったであろう素朴なキックやハットの4つ打ちに躍動するラフなベースライン、Jupiter 8の透明感のあるシンセのパッドを薄く伸ばしたアンビエントな空気もあるハウスは、例えばLarry Heard辺りをも思わせる典型的なシカゴハウス/NYハウスで懐かしくて優しい。作り込まれたとは到底言えないシンプルかつ原始的なハウスにも拘らず、今聴いても古く感じる以上にそのハウスの生まれたての人間臭さを伴う音色や分り易いメロウなコード展開に哀愁を覚え、時代を超えて受け継がれる要素を見出す事でしょう。名は体を表す、正にその言葉通りなEPですね。ちなみにアナログ盤にはBen CenacがJupiter 8をプレイしているところを写した当時の写真も封入されています。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Carlos Nino - Carlos Nino's Ocean Swim Mix (Listenup:ARTUP-003)
Carlos Nino - Carlos Ninos Ocean Swim Mix
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季節外れのオーシャンスイム、タイトルからして清涼感・お洒落感たっぷりなアルバム。Carlos Ninoに関しては初耳なアーティストだったのですが、DJ Kenseiがブログでお薦めしていたので購入してみた所存です。ロスアンゼルスで活動しているNinoは、インターネットラジオ曲を主宰し自身でもヒップホップユニットやジャズバンドの活動を行う他、国とジャンルを越えて多岐に渡りプロデュースにも務めるいるそうで、西海岸アンダーグラウンドシーンではとても重要なポジションに居るそうです。まあそんな堅い理屈は抜きにしてこのMIXCDではクラブジャズ〜フォーク〜アフロ〜ヒップホップ〜ダウンテンポ等を、西海岸系のアーティストらしく楽天的かつ開放的に繋いだ清涼剤よろしくな爽やかなプレイが聴けます。眠気を誘う心地良い気怠さがふわふわと漂っており、起床したその時からサンシャワーの様に部屋の中を新鮮な空気で満たします。ミックスとは言うもののテクニック云々を楽しむのではなく、あくまで音楽その物を、そして選曲やその流れを楽しむ音に忠実な内容。踊らせる事を目的としたクラブサウンドからはある意味正反対で、フリーフォームかつビートの統一から解放された自由気儘な精神性が感じられました。BGM=Background music、そんな言葉がぴったりで部屋の空気にいつの間にか溶け込み、心地良い一時間を提供する事でしょう。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Floatribe Mixed By Kaoru Inoue & Kentaro Iwaki (Rambring RECORDS:RBCS-2274)
Floatribe Mixed By Kaoru Inoue & Kentaro Iwaki
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代官山・Unitで隔月行われているパーティー・FloatribeのオフィシャルMIXCD。手掛けたのは勿論レジデントの二人、井上薫と岩城健太郎。どちらのDJもテクノやハウスだけに限らずアンビエントやチルアウト、生音系にも精通している音楽家なので、本作もリリース前から気になっておりました。まずは井上薫が手掛けた方ですが、普段のクラブでのアッパーなプレイとは異なり緩いグルーヴを保ったテックハウスが中心。例えるならパーティーの終盤で朝が近づいて来る時間、または徐々に夢が覚めていく様なモヤモヤとしたまどろみの時間、そんな時の心地良さが持続したムード。陳腐な言い方だけどキラキラと輝く光が降臨していて、もう多幸感に包まれて天にも昇る気持ちです。聴き終わる頃にはすっきり夢から覚めて、身も心もリフレッシュされるはず。対して岩城健太郎のミックスは何とも言い難い独特なプレイで、ミニマルやエレクトロハウスもあれば、太鼓どんどこなアフロや中近東の匂い漂うエスニックな物まで色々混ざっていて、恍惚や快楽を飛び越した混沌とした状態。半ば呪詛的なバッドトリップ感が涌いてきて、脳味噌ぐるんぐるんです。と思いきやラスト2曲でBorder Communityのトラックが続き、淡いサイケデリアが花開きようやく現世に引き戻されます。井上薫のミックスが昼間の音楽だとしたら、岩城健太郎のミックスは真夜中の音楽、そんな感じの対照的な内容で想像以上に楽しめます。実際のパーティー・Floatribeもこんな感じで格好良いんでしょうね、今度踊りに行きたいですな。

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| HOUSE4 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Slam - Past Lessons/Future Theories (Distinct'ive Breaks Records :DISNCD65)
Slam-Past Lessons/Future Theories
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UK・グラスゴーのテクノシーンを支え、才能あるアーティストを数多く輩出しているSoma Recordings。そのレーベルの設立者であり中心的ユニットでもあるのが、このSlamです。ハードでアンダーグラウンドな硬派な面を見せつつも、デトロイトテクノからの影響を受けてメロディアスなトラックを量産しています。「Positive Education」等の大ヒット曲も出しながら日本での評価のされ方は不当な程の人気の無さですが、海外での評価は抜群でトラックメイカーのみならずDJとしても超一流です。この5年前に発売された2枚組MIXCDはテクノ、ハウスを分け隔て無く使いグルーヴィーかつタフでファットな傑作となっています。一枚目はハウス色が濃厚で、メロウでムーディーな流れから徐々に音を積み上げていき、終盤では音に厚みが出て来てアッパー目に盛り上げてきます。非常に丁寧なMIXを行っていて、スムースに盛り上がるその手腕にはベテランの円熟味を感じさせます。2枚目はテクノ色が強く出て、これぞいかにもSlamと言ったMIXになっています。メランコリックでアッパーな曲、パーカッシブな曲、洗練されたシャープな曲を展開を作るよりもひたすら気持ち良い状態を保ちつつ、アゲ目に繋いでいます。そしてラスト間際で自身の「Positive Education」からドラマティックに盛り上がる「Jaguar (Mad Mike String Mix)」の瞬間こそ、正に待ちわびた感動のエンディング。余りにも分かりやすい盛り上げ方ながらも、誰しも抗う事の出来ない感動が待ちわびています。Slam未聴の方は是非この機会に体験して頂きたいです。

Check "Slam"

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |