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Captain Vinyl Presents Diggin' Disco (Universal Music:UICZ-1681/2)
DIGGIN DISCO presented by CAPTAIN VINYL
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2018年7月22は『サタデー・ナイト・フィーバー』が日本で公開されてから丁度40周年だったそうで、それに合わせて各レコード会社がDisco Feverキャンペーンとして色々なディスコ関連の作品を制作していた。本作もその一連の作品であり手掛けているのは「Captain Vinyl」を名乗る二人、キング・オブ・ディギンことMuroと日本におけるガラージ/ディスコの伝道者であるDJ Noriだ。Captain Vinylは渋谷はContactにて毎月最終火曜の夕方に開催されているパーティー名でもあり、熱心なディガーである彼らが7インチレコードをメインに用いて自由なジャンルで自己表現を可能とする場だ。そんなユニット名が冠された本作は前述のキャンペーンに関するものなので基本的にはディスコを軸にしているが、流石はベテラン中のベテランで聞く者を楽しませる/幸せにするような選曲が貫かれており、またディスコを知らない人がそれにのめり込んで行くのも助けるクラシカルな選曲でもあり、ディスコの魅力を実直に伝えてくれる。Noriサイドはいきなりジャズ・ファンクの傑作でありハッピーな気持ちにされてくれる"Happy Music"から始まり、レゲエ色強い土着ディスコな"Now That We've Found Love"や煌めく色彩感覚がモダンなフュージョンの"Starchild (Remix)"など名作もがっつり用いつつ、"Finally (Choice Mix)"や"The Whistle Song (Ek Mix - Fade)"など心を熱くするソウルフルなハウス・クラシックも用いるなど、ディスコから派生したハウス・ミュージックへも手を広げて歴史を紐解く。中盤の"I Wanna Rock You"から"I Feel Love"など快楽的なシンセベースを用いたディスコの大傑作2連発にはどうしたって笑みがこぼれてしまう展開もあるが、後半には" My First Mistake"や"Any Love"などストリングスやギターにベースなど生演奏を軸にゴージャスかつ人情味溢れる熱い曲調のディスコへと振れて、偏にディスコと言っても色々なスタイルを楽しませてくれる。一方でMuroサイドも初っ端から耳を惹き付ける選曲で、哀愁あるヴォコーダとポップなサウンドで煌めく雰囲気の"The Sound Of Music (European Mix)"で始まり、陽気なノリを保ってハッピーな気持ちにさせてくれる歌モノなソウルフル・ディスコの"I Need Your Lovin' (M+M Lovin' All Night Mix)"や"Circles (Joey Negro Extended Disco Mix)"を通過するが、ポップなメロディーだけではなくズンズンとした肉感的なグルーヴ感も強く打ち出して熱気溢れるディスコ・フロアを喚起させる。中盤以降にはディスコ・パーティーで聞き覚えがあるだろう汗迸る激熱ファンクな"I Just Wanna Do My Thing"からストリングスも華やかな歌モノディスコの"Let's Go All The Way (Down)"などこちらもクラシックを繋げて、ラストはドラム・パーカッションが爽快な晴々しい正にハッピーな"Happy Feet"で締め括る。どちらもベテランDJとしての横綱相撲的なディスコの王道を用いながら、しかしソウルフルな感情性が強いNoriサイドに対し弾けるグルーヴ感重視なMuroサイドとそれぞれがアピールする音楽性でも明確に差が現れており、この2枚組で十分にディスコの魅力を堪能出来る企画物としてお薦めである。

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| HOUSE13 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
DJ Koze - Knock Knock (Pampa Records:PampaCD013)
DJ Koze - Knock Knock
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DJとしてもアーティストとしてもレーベルボスとしての働きとしても、今最も注目すべき存在ではないだろうか。Stefan KozallaことDJ Kozeは元々はKompakt等を中心に捻れたダンス・ミュージックを手掛けていたものの、自身のPampaを設立後はより多彩で奇抜性の強いダンス・ミュージックへとのめり込む事になるが、そんな個性的な音の中にもしみじみとしたメランコリーが存在する音楽性は、キラートラックとしても成立する程に慣れ親しみ易さもある。前作から5年ぶりとなる3枚目のアルバムでもそういった個性に更に磨きを掛けて、多くのゲスト(Ada、Roisin Murphy、Jose Gonzalez、Mano Le Tough等)を起用したからという訳ではないだろうが、テクノからハウスにトリップ・ホップ、ポップにディスコやアンビエントにソウルなど最早ジャンルとしての壁が意味を成さない程に様々な要素が取り込まれ、捻れたポップ性に実験的でもあるユーモアとそしてダンスのグルーヴが共存している。幕開けとなる"Club Der Ewigkeiten"は優雅なストリングスやフルートにうっとりさせられつつ、ねっとりしたダウンテンポでドリーミーな夕暮れに染めていく。続く"Bonfire"は比較的ハウスのビートを保った曲ではあるが、サンプリングによる切なくも甘い歌声はネオソウル風でもあり、淡い色彩が滲む叙情に溶け込んでいく。Eddie FummlerやAdaを歌に起用した"Moving In A Liquid"はシャッフル調のリズムにうきうきとしつつ光沢感のあるポップなシンセでより弾けさせられるダンス・トラックで、そこから一転して"Colors Of Autumn"ではギターやベースも用いた有機的な序盤からトリップ・ホップ風のファンキーなリズムへと入っていく流れも、全く違和感が無いのはやはりKozeの淡いメランコリーやサイケデリアの統一性が故だろう。勿論"Pick Up"や"Seeing Aliens"のように光沢感を放つ煌めくような、または夕暮れ時のようなメランコリーが感傷的な、そんなサマーアンセム的なサンプリング系のフィルター・ハウスはパーティーが一番盛り上がっている瞬間に更にフロアを熱くするだろう。そして不鮮明な音像から甘くメロウな歌が浮かび上がってくるフォーキーなサイケデリアの"Muddy Funster"、ベース・ミュージックやダブ・ステップからの影響が感じられる可愛くも熱い感情が込められた"Jesus"など、アルバムは徹頭徹尾色々な音楽性が拡大するような構成だ。だからといって散漫な印象は一切無く、いやそれどころかクラブミュージックにしては随分とポップな世界観は、そういった異なるタイプの音を全て包み込んでDJ Kozeの個性を確立させている。夏はもうすぐ終わりだけれど、今夏を彩ったであろう素晴らしいセンチメンタル・ドリームだ。



Check DJ Koze
| HOUSE13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Mark Farina - Mushroom Jazz Eight (Mushroom Jazz:MJ012)
DJ Mark Farina - Mushroom Jazz Eight
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もうすぐ久しぶりの来日を予定しているアメリカは西海岸ダンス・ミュージックのシーンを代表すると言っても過言ではないMark Farina。シカゴ生まれでサンフランシスコで長く活動をする彼は例えば同郷の盟友であるDerrick Carterらとも活動しているが、その周辺の中でもFarinaの特異性を端的に表しているのがこの「Mushroom Jazz」シリーズだろう。シカゴ・ハウスではなくヒップ・ホップやダウンテンポを中心に気怠く甘美な夢の中へ誘うような世界を展開するそのプレイは、マッシュルームを喰ってジャジーな雰囲気に意識も朦朧とさせるような…かはさておき、ひたすら溶けるように気持ちが良いのは間違いない。ヒップ・ホップ中心ながらもガシガシと激しく繋ぐのではなくスムースにメロウに、しっとりとした質感と地に足が着いたグルーヴによって意外にもチルアウトな感覚させ漂わせる至高のミックス。前作から実に5年半とシリーズ物にしては随分と間が空いてしまったが、しかし全くその音楽性に陰りはなく相も変わらずトロトロとした白昼夢を体験させてくれる事だろう。このシリーズ、Farinaのファンがハウス・リスナーである事を差し引いても例の如く馴染みのアーティストの楽曲は少なく、当方もセットリストを見ても何が何だかではあるのだが、しかし一旦そのミックスを聴いてしまえば途端に魅了される事は間違いない。燦々と太陽の陽が降り注ぐ海辺をリラックスして散歩するような長閑な始まりから、ジャジーグルーヴも現れてうっとりと白昼夢に浸り、気怠さは保ちながら鋭利なビート感覚で体を揺らし始める中盤、ハウス感を増して滑らかなビートで心地良く揺らす後半と、実に大人びて優雅なプレイは真夜中のパーティーの興奮とは異なる昼間の陽気なムードが満ち溢れている。これがきっとサンフランシスコの温和な雰囲気なのだろうか、非常にアンダーグラウンド性の高い選曲をしながらも決してこれみよがしになる事はなく、弛緩して開放感溢れる気持ち良さをそのままに体験させてくれる事にDJとしての姿勢が現れている。今回の来日でもハウス・セットだけでなくMushroom Jazzセットを予定しているそうなので、その予習としてもお勧めする。

Check "Mark Farina"

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Eddie C - On The Shore (Endless Flight:Endless Flight CD 16)
Eddie C - On The Shore
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ビートダウン・ハウスやスローモー・ディスコでは名高いカナディアンのEdward CurrellyことEddie Cが、古巣Endless Flightから3年ぶり3作目となるアルバムをリリースした。真夜中のクラブに於けるハイエナジーで興奮を誘うダンス・ミュージックとは真逆の、むしろリラックスして遅いBPMによりメロウかつファンキーな音を丁寧に聞かせる音楽性は、リスニング性の観点からも素晴らしいものだ。新作はベルリンに移住してからの生活にインスピレーションを受けたそうで、スタジオに面しているベルリンのパンケ川の風景などリラックスした雰囲気の影響があり、確かにアルバム全体は和みに富んでいる。初っ端から随分とスローモーで肩の力が抜けたディスコ・テイストな"Fenyek"で始まり、長閑な田園風景が広がるような牧歌的な雰囲気さえ発している。続く"Low Road Dubs"はヒップ・ホップのリズム感が練り込められ、そのサンプリングベースであろうざっくりとした生っぽいビート感とミニマルな構成はEddie Cの得意技だ。爽快に闊歩するようなグルーヴに乗ってフルートらしき朗らかなメロディーが先導する"Wish You Were Here"、清涼かつ透明感のあるコズミック・ディスコな"Beyond Reality"など、野外にはまるであろうバレアリック感さえもある曲は実に心地良い。また本作では南国のトロピカルな空気も盛り込まれており、浮遊感のあるストリングスと爽やかなアコギに導かれる"Boipeba Praia"は穏やかで陽気なムードに溢れている。"Take Me (Extended Mareh Vacation Mix)"だけは硬質で重いキックと覚醒的な上モノのシンセが屋内型、または夜中のダンス・ミュージック的な迫力を兼ね備えており、アルバムの中ではやや異質だろう。それでも全体的にはヒップ・ホップにブレイク・ビーツのサンプリングやビート感を前面に出し、まったりと和んだメロウネスと切れ味あるファンクネスを生み出す事に成功しており、実にEddie Cらしい作品だ。ダンス・ミュージックとしての前提はありながら、部屋の中で空気と馴染むようなBGMとしての聞き方がぴったりだろう。



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| HOUSE12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
I'm Starting to Feel Okay Vol.7 (Mule Musiq:MULE MUSIQ CD 53)
Im Starting to Feel Okay Vol.7
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恐らくダンス・ミュージックで括られるレーベルの中でも、Mule Musiq程に幅広く才能あるタレントを抱えたレーベルを他に列挙するのは難しいだろう。例えばこのレーベルに所属するアーティストだけでパーティーを行ったとしても、それはフェスティバルとして成立してもおかしくはなく、間違いないのない審美眼と継続してリリース出来る運営力を兼ね備えた日本が誇るべきレーベルだ。そのように多くのタレントを抱えているからこそ、多様な個性を一つに集約するコンピレーションの体裁はMule Musiqに適しているのだろうか、近年は2年おきにショーケース的なコンピレーションをリリースしている。本作はその第7弾でここ2年間にリリースされた既発の曲や、また本作の為に制作されたであろう新作までが纏められており、例えレーベルに興味が無くとも参加したアーティストの豪華さに惹き付けられてもおかしくはない。レーベルに初参加となるLord Of The IslesやFrankey & SandrinoにKim Brown、または蜜月の関係を築いているEddie CやOskar OffermannにFred P、そして日本からはお馴染みのKuniyuki TakahashiにSauce81、その他に多くのアーティストが収録されているのだが、その幅の広さと各々の素質の高さが際立つ人選に頭を垂れる思いになる。Eddie Cによるサンプリングをベースとした生っぽいニューディスコの"Flying Blue"、Rubiniによるエレクトロニックな質感を活かしたディープ・ハウスの"Still Clock"、Kuniyukiがニューウェーブからの影響を受けて退廃的な雰囲気を打ち出した"Newwave Project #11"など、それぞれの個性は自然と表現されながらそのどれもがフロアに即したダンス・ミュージックである事を外れない。また、Bell Towersによる柔らかな音色とゆったりとしたグルーヴで広がるディープ・ハウスの"Midday Theme"、Fred Pによるエモーショナルなパッド使いが素晴らしいテック・ハウスの"Days In Time"辺りを聴くと、Mule Musiqが決して真夜中の享楽的なクラブで踊る事を目的とした音楽だけではなく、リスニングとしても耐えうる普遍性も目指している事が感じられる。意外なところでは奇抜なエレクトロニカを奏でるGold Pandaが変名のDJ Jenifaで"Dresscode"を提供し、Gold Pandaとは異なりシカゴ・ハウス風の乾いたビートで不良的なハウスを披露してたり、またAril Brikha & Sebastian Mullaertが"Illuminate"で彼等の個性を発揮したトランス感の強いミニマルなトラックを提供していたり、レーベルに控え目程度ではあるが新風を吹き込んでいる。既に大御所レーベルとしての存在感がこれだけのアーティストを集約出来るのだろうが、それでも尚レーベルの質の高さが全く失われないのは、やはりレーベルを主宰するToshiya Kawasakiによるセンスの賜物に違いない。



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| HOUSE11 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Good Mellows For Moonlight Rendezvous (Suburbia Records:SUCD1003)
Good Mellows For Moonlight Rendezvous
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橋本徹が設立したSuburbia Recordsは、正にこの『Good Mellows』シリーズの為であったのだろう。由比ヶ浜にあるバーガーショップ“Good Mellows”でのDJ経験を基に、貴重な音源を用いながらも根本はメロウな音楽の領域を広げる事を目的としたこのシリーズは、橋本が予てから手掛けている『Free Soul』のファンとは異なるクラブ・ミュージックのリスナーにもアピールする内容だ(だからこそ、逆に『Free Soul』のファンにも聴いて頂きたい)。第1弾の"週末の浜辺"から第2弾の"夕暮れ時の感情"へ、そして本作では遂に"月明かりの下のランデブー"へと夜の時間へと入った事を示す内容だ。ありがたい事に毎回アルバムには橋本自身による丁寧な曲解説が収録されているので、こんなレビューを読むよりはもうアルバムを買って聴いて読んで…と思うばかりだが、当方からも作品の紹介はしたいと思う。冒頭には2015年に残念ながら亡くなられた横田進による"Amanogawa"が配置されている。横田と言えばテクノやハウスのみならずアンビエントやディスコなど、奇才とでも呼ぶべき多彩な才能を発揮していた日本のクラブ・ミュージックに於ける先駆者の一人であり、その才能は早くから海外でも認められていた程だ。ここでは正に月明かりに下にいるような、柔らかく優しい音色が天の川のよう連なるアンビエントな曲で、今回のシリーズの幕開けに相応しいだろう。続くLexxによる"All That Is Now"、哀愁のギターが広がるフォーキーな雰囲気でぐっと湿っぽさを増す。次のDonsoによる”Waati”ではアフリカらしい民族的な歌やパーカッションも聞こえるが、可愛らしいエレクトロニクスの使い方のおかげで随分とモダンにも思える。アルバムの途中にはMark BarrottやEddie CにAndrasなど話題のアーティストの楽曲も収録されているが、夜の雰囲気ではありながらもどれも落ち着いていてパーティーの喧騒からは離れた静謐な世界観が発せられる。そして中盤のメロウさがピークに達するPortableによる"Surrender"は、全く無駄のないすっきりとした構成でメロウネスを浮かび上がらせるボーカル・ハウスで、胸を締め付けられる程に切ない。後半の聞き所と言えば間違いなくMarcos Valleによる"1985 (Theo Parrish Remix)"だろう。原曲のメロウネスを全く壊す事なくざらついたビートダウンへと塗り替えた本作は、力強いビートながらも優しく包み込む包容力に満ちあふれている。最後はジャズ・ピアニストのJessica Laurenによる"A Pearl For Iona"で、これまた波以外の音が消え去った浜辺で、しんみりと月を望むような風景が浮かび上がる情緒的な曲でラストに相応しい。多くの曲が初CD化と音楽的に貴重である事は抜きにして、ただただ橋本による夜の風景を喚起させるような想像力のある選曲が素晴らしく、『Good Mellows』という言葉通りの内容にジャンルを越えて愛すべき作品だと感じずにはいられない。さて、次は一体どんな場面、どんな時間帯へと移り変わるのだろうか。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Funkadelic - First Ya Gotta Shake The Gate (The C Kunspyruhzy:CKY003)
Funkadelic - First Ya Gotta Shake The Gate
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2014年12月、なんとPファンクの御大であるGeorge Clinton率いるFunkadelicが、33年ぶりのアルバムである本作をリリースした時には驚かずにはいられない音楽ファンは多かっただろう。それもCDでは3枚組33曲という大ボリュームで、齢70を越えるClintonの何処にそんなに音楽への意欲や熱意があるのかと感嘆せずにはいられなく、Pファンク軍団のエネルギッシュな存在をまざまざと見せつけられた。そんなボリュームの中に彼等らしくファンクやR&B、ヒップ・ホップにソウル、果てはハードロックやテクノまで混沌めいたゴッタ煮な音楽を展開しているのだが、それを可能としているのがやはり多数の参加ミュージシャンによるものだろう。ファンク界の大御所であるSly Stone、Kim BurrellやBernie WorrellにBootsy Collinsらファンクの名アーティスト、そしてClintonの孫であるTrafael LewisやTracey "Tra'Zae" Lewis-Clinton、または若手ダンスミュージック方面からはSoul ClapやG Koopを、更には故人となっているEddie Hazelのギターなどもフィーチャーするなど、参加アーティストもものの見事にゴッタ煮状態だ。余りの各アーティストの個性の強さが故に曲調はそれぞれ異なるものの、司令塔となって統率するClintonのコントロール配下に収まればそれらはアフロ・フューチャリズムの流れになり、そしてPファンクという音楽を成すのだ。特に本作での聞き所は、13teenによるプログラミングでエッジの効いたヒップ・ホップのビートを刻む"Get Low"、G Koopが共同プロデュースしてメロウでコズミックなファンクに仕上げた"Ain't That Funkin' Kinda Hard on You?"、Soul Clapがプログラミングで参加してテクノ風なビート感のある"First Ya Gotta Shake The Gate"、Trafael Lewis作曲による直球メタルな"Dirty Queen"などだと思う。それらは旧来のファンだけが望むような懐古的な作品としてではなく、今も尚未来へと前進するように現在の音楽も取り込みながら、それを次世代へと引き継ぐような意志が感じられるものであり、Clintonが今も尚現在進行形のアーティストである事を証明する。大きなボリュームと濃密な音楽性故に全てを通して聴くにはなかなかのエネルギーを要するが、Pファンクらしい賑やかで陽気なノリが今という時代の閉塞感を打ち破るようだ。



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| ETC4 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2016/1/16 Guidance ~導き導かれる人生~ 11th Anniversary Party @ Unice
「導き導かれる人生」という言葉通りに繋がりや共有をコンセプトに、様々なクラブを渡り歩きながら国内外の有名無名に限らず実力のあるアーティストを招き、そして音楽だけでなくデコレーションやフードにVJなどを盛り込んでパーティーを作り上げてきたGuidance。浮き沈みの激しいダンス・ミュージックという業界の中で、10年以上もパーティーを継続してきた事は称賛するしかないわけだが、今回の11周年では初のUnice開催となり今までにもGuidanceと絡んできたカナディアンDJのEddie Cが出演する。そして大阪からはOoshima ShigeruやAltzも参戦、勿論VJやフードもありとGuidanceらしさはいつもと変わらない。
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| EVENT REPORT6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Koze - DJ-Kicks (!K7 Records:K7325CD)
DJ Koze - DJ-Kicks
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生まれては埋もれていくMIXCDシリーズが多い中で、1995年に開始したDJ-Kicksは20年以上もの歳月を経ても勢いが衰えるどころか、続々と新興勢力も巻き込みながら発展をしている。テクノやハウスから始まりダウンテンポやレゲエ、果てはエレクトロニカやダブ・ステップまで吸収し、そして作品毎に手掛けたアーティストの新曲を収録する事で、常に新鮮な状態でダンス・ミュージックの現在形を紹介する役割があるのだ。そして栄えある第50作目の監修に選ばれたのは、Stefan KozallaことDJ Kozeだ。現在は自身で主宰するPampa Recordsも軌道に乗る中で奇抜さとユーモアを持ったダンス・ミュージックを手掛けるなど、その稀有なアーティスト性はオリジナルかつ変態性を伴っている。そんな彼が久しぶりに手掛けたMIXCDは、いや実際には殆どミックスされていないのでコンピレーション的な意味合いが強いが、正にDJ Kozeのそんな自由な創造性を夢のような甘い世界に溶け込ませたような彼らしい音が浮かんでは消えていく。冒頭はDJ Kozeによるエクスクルーシヴな"I Haven't Been Everywhere But It's On My List"だが、カットアップされた声とヒップ・ホップ的なリズムにドリーミーなシンセが組み合わさったポップな一曲で、この時点で既にDJ Kozeの世界観に魅了されるに違いない。続く"Can't Get Used To Those? (Kosi Edit)"は生温く風変わりなブレイク・ビーツで、そして牧歌的な雰囲気で軽快なビートを刻むエレクトロニカの"Dead Dogs Two (Boards Of Canada Remix)"、更にスモーキさが広がる訝しいドラミングが特徴の"Holiday (Kosi & Fink's Edit)"など、序盤は長閑な雰囲気ながらもヒップ・ホップ的なビート物が中心だ。中盤に入れば更に束縛から解き放たれビートは希薄化しつつフォークやシティーポップにジャズまで展開し、後半に入ればクラブらしい雰囲気のディープ・ハウスやミニマル・テクノまで飛び出す変幻自在の流れが待っている。ただそれは決してバラバラに離散しているのではなく、様々なビートや音色が一つの流れに合わさるようにポップかつドリーミーに仕立てあげられ、まるでサウンド・トラックにも感じられる心象風景を浮かび上がらすのだ。DJ Kickが決してダンス・トラックを集めただけの内容ではなく、当初から続く「奇妙なホームリスニング」というコンセプトを再度知らしめる、そんな意思さえも伝わってくるようだ。DJ Kozeが制作する奇妙な音楽の性格がそのまんまMIXCDに反映されている点でも、期待通りと言うべきで非常に面白く切ない一時間を体験させてくれる事だろう。



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| ETC4 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
I'm Starting To Feel Okay Volume 6 10 Years Edition (Mule Musiq:MULE MUSIQ CD 44)
Im Starting To Feel Okay Volume 6 10 Years Edition
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本作のリリースにより何時の間にか日本発のMule Musiqが、設立10周年を迎えていた事に気付いた。そこで思うのは、日本に於いては個々のアーティスト活動は海外からも認められながらも、しかしダンス・ミュージックのレーベルが世界規模で運営を継続する事は非常に稀な事で、世界的に認められるレーベルはなかなか育たない。だがMule Musiqに関していえば傘下のMule ElectronicやEndless Flightなどを含めると、テクノ/ハウスだけに限らない音楽性と知名度に頼らない国内外の実力あるアーティストを起用する事で、多様性を伴うダンス・ミュージックを世界に展開してきている。インディペンデントな立ち位置を守りつつも世界へとダンス・ミュージックを発信する役割を担うMule Musiqの活動は、嘘偽りなくシーンの中で重畳な存在になっている。さて、そんなレーベルの10周年、そして「I'm Starting To Feel Okay」シリーズの6作目は、遂に2枚組へのボリュームへと発展した。国内勢ではKuniyukiにGonno、KzaやThe Backwoods、海外勢ではFred PやEddie Cに新鋭のMatt KarmilやMuskまで、手広く新旧実力あるアーティストの新曲を収録してMule Musiqの魅力をあまねく披露している。CD1はディープめのトラックからビートダウンにミニマルな作風が多いが基本はハウスのグルーヴで纏められており、CD2はニューウェーブやディスコにクラウトロックなどの影響も見受けられるダンス・トラックが中心かと思うが、特にどの作品からも感じるのは流行の音に寄り添う印象は受けずに(レーベル性・アーティスト性として)自分たちの音を持っている事だ。これだけレーベルが大きくなれば多少なりとも商業的な面が出てくるのは少なくない事だが、しかしMule Musiqにはそれとは相反する普遍的でありかつアーティストの個性を尊重する姿勢が伺えるのだ。規模が大きくなろうとインディペンデントな姿勢は崩さない、だからこそMule Musiqが高く評価される所以の一つだろう。そしてこのCDにはDJ Kent(The Backwoods)が本作に収録されている音源を使用してミックスを行ったDJMIXのダウンロードコードも収録されているので、MIXCDとしての楽しみ方も出来るようになっており、Mule Musiqの魅力を十分に堪能出来る作品である事は言うまでもない。



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| TECHNO11 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/6/28 Resident Advisor @ ageHa
クラブ・ミュージック好きな人であればご存知であろう、エレクトロニック・ミュージックに焦点をおいたWEBマガジン「Resident Advisor」。2001年にオーストラリアで設立され電子音楽に関する情報を展開すると共に、RAが選ぶRA Pollは鋭い選球眼で時流の音楽だけでなく普遍的に価値のある音楽まで選ばれ、読者からは一つの指標として高い人気を得ている。2011年にはめでたく日本語サイトも設立されたおかげで日本でも定期的に読んでいる人は多いだろうが、そのRAが遂にageHaで初のフェスティバルを開催したのだが、RAらしく出演するアーティストにもこだわりが感じられ、DJ HarveyやEddie Cといった人気アーティストから、今注目を集めるTiger & Woods、玄人受けするであろうLevon VincentやGerd JansonにJoey Anderson、そして日本からは井上薫によるプロジェクト・Chari Chariの復活ライブ、瀧見憲司やDJ Sodeyamaなど誰を聞くか考えるだけでも悩んでしまう充実した出演陣となった。
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| EVENT REPORT5 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Four Walls & Funkyjaws - One Night In Grodno (Kolour LTD:KLRLTD015)
Four Walls & Funkyjaws - One Night In Grodno

確実に勢力を盛り返しつつあるハウスも現在の中心地がベルリンである事に異論は無いが、アメリカに於いても一時期よりはハウス熱を戻ってきているようには感じられ、その一旦にはデトロイトからの新興勢力であるKolour Recordingsがある。本作はそのレーベルの限定ラインであるKolour LTDからの新作で、ベラルーシのMihail ShvaikovskiことFour Wallsと同郷のSergey AbramovことFunkyjawsの若手二人の共作となっている。二人ともまだ20代前半であり知名度がまだまだなのは当然だが、本作に於ける豊かな情感が広がる円熟味あるハウスは今後を期待させるには十分過ぎる程だ。エレガントなエレピのコードが下地になりつつ、その上を官能的で艶のあるサックスがアドリブ的に舞う"Jazzy Thing"、同じく気品のあるサックスの演奏と共に幾分かパーカッシヴな4つ打ちが躍動的な"His Name Is Eddie"、どちらも新鮮味には欠けるもののデトロイトの感情的な面も含みながら都会的な洗練された空気を纏っていて、現時点で既にベテラン的な貫禄を漂わせている。裏面にはソウルフルな歌を用いて郷愁が染み渡る黄昏時のハウス"Love Train"や、優雅な旋律を奏でるエレピに軽快なグルーヴ感が爽やかな風を誘い込むジャジー・ハウス"From Us"と、こちらも胸を締め付けるような切なさが堪らない。ジャズにファンクやディスコなど黒人音楽の要素が多くありながら、汗臭くなり過ぎずにさらっと聞かせるようなバランス感覚が今っぽくもあり、リスニングとしても耳を虜にするだろう。



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| HOUSE9 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/9/28 Eddie C Japan Tour 2013 Powered by Guidance × SPES-LaB. @ Amate-raxi
ニュー・ディスコ/ディスコ・リエニュー・ディスコ/ディスコ・リエディット、そして新作ではヒップホップの影響まで表現したEddie Cの来日公演。それを迎え撃つはCrue-L主宰、日本におけるニュー・ディスコの代表格とも言える瀧見憲司と、この手の音楽が好きな人にとってはこの上ない組み合わせだ。パーティー自体はGuidance × SPES-LaB.がサポートする事もあり様々な要素のエンターテイメントを伴う事が予想され、前々から期待していたパーティーだ。
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| EVENT REPORT4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Eddie C - Remixed Vol.1 (Endless Flight:Endless Flight 54)
Eddie C - Remixed Vol.1
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一時期に比べると過剰に盛り上がっていたニューディスコと呼ばれるジャンルも落ち着きつつあるように感じられるが、カナディアンのEddie Cは拠点をベルリンへと移し心機一転してからも、勢いを止める事なく順調に音楽制作を続け新作を提供している。本作は今年リリースされた"Country City Country"(過去レビュー)からのシングルカットとなるが、リミキサーにはリエディット活動で注目を集めるMarvin & Guyとオージーのハウス・アーティストであるTornado Wallaceが迎えられている。Eddie Cによる原曲は4つ打ちにこだわらずにヒップホップやブレイク・ビーツから生まれるファンクを意識しているが、ここに参加した両リミキサーはリミキサーに期待されている事、またフロアでの機能性をよく理解したリミックスを行っている。流麗なエレピのアルペジオと鋭利なリズムがファンキーだった"La Palette"は、Marvin & Guyの手によって悪っぽい音のベースラインが主張する裏でトリッピーなシンセ音が唸り続け、リズムは締りのあるイーヴンキックを刻むイタロ・ディスコな4つ打ちへと上書きされている。またバンドがファンクを演奏しているような"Every Life Under The Invisible Hands"は、Tornado Wallaceによって原曲のギターサウンドは残しつつより揺らめくサイケ感を増しながら、奥深い空間を拡張し壮大な展開を生み出すコズミックかつバレアリックなディープサウンドへとあっと驚く変化を遂げている。目眩さえも引き起こすような揺らめく音像のTornado Wallaceのリミックスは特に秀逸で、クラブの闇の中で幻想的な宇宙空間を作り上げるだろう。

試聴

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Eddie C - Country City Country (Endless Flight:ENDLESS FLIGHT CD 9)
Eddie C - Country City Country
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デビュー・アルバムから丁度2年、カナディアンのEdward CurrellyことEddie Cのニューアルバムが前作と同様にEndless Flightから届けられた。その当時は猛威を振るっていたニュー・ディスコやスローモーハウスと呼ばれる音楽の中でも注目を浴びていたEddie Cだが、現在では多少なりともそのジャンル自体が落ち着きつつある中で、新作はEddie Cも成熟を迎えたような印象を受ける作品となっている。前作も決してアップテンポな作品ではなかったが、本作はそれ以上にビートをダウンさせたミッドテンポの曲が中心となっている。しかしアルバムの序盤では彼のルーツの一つでもあるヒップホップやレゲエを意識したトラックが並んでおり、サンプリングを用いて生まれた躍動感のある生き生きとしたリズムを刻むそれらのトラックを聴くと、ハウス/テクノ色を強めるシーンとは180度反対のを向いたルーツ回帰の志向が伺える。多かれ少なかれフロアを盛り上がらせる事を意識すればアッパーな4つ打ちの作風に向かって行くのは間違いではないが、敢えてそこを目指さずに生っぽさから生まれるファンクネスや緩みを持たせた非4つ打ちの作風で、洗練し過ぎる事もなく人肌の温もりを感じさせるラフなメロウネスを強調する事に成功している。前作も決して派手な作品ではなかったが、本作の前では前作が派手に聞こえる程にこのアルバムは長閑な空気が漂っており、Eddie Cが住んでいたと言うカナダの田舎の雰囲気がこんな感じだったのかと勝手に想像してしまうのだ。結果的にスローモーハウスの波に埋没する事なく周辺とは一線を画しながら、老練なファンクネスと芳醇なメロウネス溢れるアルバムをここに完成させた。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vakula & Kuniyuki - Session North #1 (Soundofspeed:sosr 011)
Vakula & Kuniyuki - Session North #1

ジャズ/ファンク/チル/アンビエントと言った要素をダンス・ミュージックとして解釈し、国内外問わずに良質なアーティストの作品を粛々とリリースしている日本のSound of Speed。カタログにはEddie CやJimpsterも名を連ねているが、本作は過去にもレーベルから作品をリリースしているVakulaと高橋クニユキによる音楽性豊かなコラボレーションだ。両者ともツールとしてではなく音楽として作曲能力の高い事から、本作でもその絡みは上手く作用し生演奏のフィーリングを活かした作風となっている。面白いのは二人で2曲を共作し、それらの曲を各々がリミックスをする事で両者の違いを聴ける事だ。太くうねるベースラインとざっくりと生々しいハウスのグルーヴは力強いが、透明感のあるキーボードや爽快なカリンバ風のメロディーが清々しく、途中から入るピアノがクニユキらしいスピリチュアルを生み出す"Session North #1 (Kuniyuki Version)"。対してVakulaによる"Session North #1(Vakula Version)"もカリンバ風のメロディーを使用しているが、グルーヴがよりジャズを匂わせる有機的な躍動があり上モノはスペーシーで、全体としては優雅なフュージョンテイストになっている。また"Passage To The Moon"も両者のバージョンが収録されており、特にVakulaによるバージョンは複雑に入り組んだリズムトラックはジャジーだが、ロマンティックなシンセやエレピの使い方はうっとりする甘美で、中盤以降は広大な宇宙の無重力空間へと放り出されるドラマティックな世界が広がっている。EPで2曲だけのコラボレートでは本当にもったいない、そんな気持ちになる素晴らしい1枚だ。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sadar Bahar Presents Soul In The Hole (BBE Records:BBE165CCD)
Sadar Bahar Presents Soul In The Hole
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あるアーティストからTheo Parrish好きならこの人も絶対に気に入るよ、と教えて頂いたのがシカゴ出身のSadar Baharだ。私は恥ずかしながら全く知らないDJ/アーティストだったのだが、ネットで調べたところによるとかの有名な"Music Box"でRon Hardyのプレイを体験し、その他伝説となったシカゴ・ハウスのDJから強い影響を受けてDJ業へと足を踏み入れ、徹底的にアンダーグラウンドな方面からディスコ・ミュージックを探求しているDJだと言う事だ。自身では作品を手掛ける事なくあくまでDJ一本で勝負している"Deejay's Deejay"なのだから、DJ業に自負を持っているのは当然としてその実力も疑うべくもないのだろう。本作も当然アルバムではあるが自身の作品が収録されているわけもなく、全て彼が掘り起こした古き良き時代のトラックを集めたコンピレーションとなっている。しかしただのコンピレーションではない。70〜80年代のドーナツ盤でしかリリースされていないようなレアトラック満載となっており、音楽を今に伝える伝道師=DJとしての役務を実直にこなしているのは明白だ。ブギーなディスコティック"Soul Melody (Yam Who? Remix)"、古びた輝きを放つシンセ音に懐かしさを感じる"Spirit"、血管ブチ切れファンクな”Bail Out”、郷愁に包まれる繊細なフュージョンの"Free"など初めて耳にする曲のその全てが、リリースから30年も経っているのに今も尚心を熱くする永久不滅のソウルを放ち、そしてダンスミュージックとして機能する面も持ち合わせている。勿論レア曲だから価値があるのではなく、単純に最高の曲を掘り起こしたらそれがレアだったと言う結果であり、当コンピレーションを聴いても決して貴重さを鼻にかける空気も全くなくただ単に素晴らしい曲が並んでいる事を感じられる筈だ。ディスコやファンクが本当に好きなんだろうと言う音楽愛も強く伝わってくるし、来日時には是非彼のDJを聴いてみたい。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Eddie C - Aim (Crue-L Records:KYTHMAK142)
Eddie C - Aim

何時の間にかカナダから拠点をベルリンに移したそうなニューディスコ方面で脚光を浴びるEdward CurrellyことEddie C。世界各地の様々なレーベルから良質な作品をリリースしていたが、今度は日本のCrue-L Recordsの目に止まり目出度くEPをリリースした。タイトル曲の"Aim"はディスコサンプルを反復させフィルターの開閉で展開を付けて行くスローモーなディスコエディット的ハウスで、大らかで開放的な作風は如何にも彼らしいと言える。そして"The Modern Century"では幾分か4つ打ちのキックが強くなりウニョウニョしたアシッドのベースラインが蠢いているものの、アシッドの不気味さより明るい多幸感を打ち出したアシッドハウスとなっている事が特徴となっている。しかしこのEPで一番の収穫は裏面に収録されたBeing Borings(瀧見憲司+神田朋樹)による"Aim"のリミックス2バージョンで、オリジナルを遥かに凌駕するバレアリック感が凄い事になっている。特にストリングスやホーンの荘厳な響きに祈りのような霊的なコーラスまで加えた祝祭空間を描き出す"Aim (Being Borings Light House Remix)"は、その余りの出来の良さにBeing Boringsのアルバムにもタイトルを変えて収録される事になった程だ。空から神々しい光が降り注ぐような圧倒的な多幸感、幸せに満ち足りた時間が続くこのバレアリックハウスは、クラブでの朝方のフロアで最高の瞬間を作り出すに違いない。

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| HOUSE8 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
I'm Starting To Feel Okay Vol. 5 (Endless Flight:Endless Flight CD 7)
I'm Starting To Feel Okay Vol. 5
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世界各地の実力派アーティストを擁し世界有数のレーベルにまで成長した日本発のMule Musiq。その傘下にはこれまた癖のあるアーティストを揃えたEndless Flightがあり、Mule Musiqが比較的有機的な演奏力を伴うハウスな印象を持つのに対し、Endless Flightもハウスがベースと言う点では同じだがサンプリング・ベースなフロア寄りのコンセプトで運営しているそうだ。そんなEndless Flightのレーベルコンピも5枚目となりましたが、この新作はLawrence以外のアーティストは完全に新曲を提供しておりレーベル運営の充実っぷりが伝わってきます。幕開けには今大人気のVakulaが清涼感のある軽くてゆる〜いジャジーディープハウスを提供しており、その洗練された透明感がアーバンで流石の内容。そしてレーベル常連であるEddie Cは彼らしいサンプリングを使用し、スローにねっとりと反復するミニマルディスコを提供。Philpotからもリリース歴のあるRoman Rauchはざらついたリズムトラックと共に繊細なピアノのメロディが耳に残るディープハウスを、そして日本からはこれまたレーベルを初期から支えるKuniyukiが人肌の温もりを感じさせるメロウでパーカッシヴなハウスをと、各アーティスト共にエレクトロニックでありながら生っぽい質感もあるソウルネスな楽曲が揃っているのがレーベルの強みでしょう。かと思えばJuju & Jordashによるクラウト・ロック風なサイケ感とアシッド風味なハウスの融合の面白みもあれば、MCDE主宰者であるCreative Swing Allianceのジャジーなピアノ・コードと無機質なスポークンワードから生まれる最高にグルーヴィーなビートダウン・ハウスもあります。ハウスをベースに様々なスタイルの多様性を持ちつつ何処かで必ずソウルを感じさせる共通項もあるEndless Flight、お世辞抜きに脂が乗っている充実したレーベルコンピだと思います。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
6th Borough Project - The LTD Chronicles (Kolour LTD:KLRLTD CD001)
6th Borough Project - The LTD Chronicles
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デトロイトにてアンダーグラウンドに拘ったハウスをリリースするKolour Recordingsが限定ラインとしてリリースしているKolour LTDの作品を、ニューディスコシーンで活躍するThe RevengeとCraig Smithによる6th Borough Projectがコンパイル&ミックスを施したのが本作。本作にてKolourと言うレーベル自体を初めて耳にしたのだが、聴き終えた後の感想としては6th Borough Projectが目指す方向とレーベルのそれとは確かに同じ向きを向いている様で、デトロイトの特にマイナーに位置する粘り気のあるロービートに生っぽい質感を強調した荒い作りのハウスと言う点で共通性がある。そう言うとTheo ParrishやMoodymannを思い起こす人もいるだろうが、それよりはどちらかと言うとDelano SmithやNorm Talleyと言ったハウスを正当に継承した様な人達により近く、規則的な4つ打ちを守りつつねっとりと黒く染め上げている。オープニングは不穏な呟きが反復する混沌としたダウンビートから始まるが、暫くして視界も開けてずっしりとヘヴィーなキックが打ち付ける中を高らかに愛を歌い上げる優雅なハウスへと突入する。そのまま中盤までは生温かい質感と感情豊かな旋律が活きたファンキーでディープなハウスが続き、それ以降は浮遊感のあるテック系で宙を彷徨いながら、終盤ではリエディット風な優雅でファンキーなハネ感のあるトラックで攻めて盛り上げたまま終わりを迎える。一つのレーベルの音源のみなのでミックスとして幅が広くないのは当然だが、結果として適度にリラックスしながらスモーキーな音像の中にメランコリーを見つける世界観の統一はなされており、心地良いディープハウスを終始聴けるだろう。勿論レーベルの看板としての役目を十分に果たしており、Kolourに興味を惹き付ける作品でもある。

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| HOUSE7 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Crue-L Cafe (Crue-L Records:KYTHMAK140DA)
Crue-L Cafe
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Crue-L Recordsの生粋のファンならばまさかタイトル通りの内容だと思う人はいないだろうが、しかし"Crue-L Cafe"なんて言うタイトルに釣られてお洒落なコンピだと思い込み購入したリスナー(まずいないと思うが)は、そんな風に騙されたとしても幸運にもCrue-L Recordsの魅力を知る事になるだろう。Crue-L Recordsは古くから渋谷系とリンクし、そして日本のインディーのダンスミュージックシーンをリードしてきた稀有なレーベルだ。今でもそのスピリッツにぶれは無く、こんなご時世に於いてもアナログ中心のリリースを守り続けているのだから、本作の様に9割方を初CD化/新曲で満たしたコンピレーションのリリースは特に貴重と言えるだろう。そしてカフェと言うタイトルを真に受けてはいけないが、しかし淡い夢の世界へと引き込むリスニングミュージックもあれば、心も解脱して昇天するダンスミュージックもあり、ただ音に耳を傾けるだけで鎮静剤の様に緊張を解きほぐす作用があるのは確かだ。目玉は目下フロアを賑わしているCrystalの"Heavenly Overtone"だろうか、天国への階段を駆け上がっていく圧倒的な多幸感に包まれるハウスは正にCrue-Lらしいダンスミュージックだ。その一方でDiscossessionによる"Manitoba"は胸を締め付ける切ないギターとドリーミーなシンセが溶け合い、浮世離れした微睡みのアンビエントの世界へと連れて行ってくれるだろう。そして新人が育っているのにも注目だ。郷愁にかられるフォーク・ロックな"Ride a Watersmooth Silver Stallion"を提供した神田朋樹は、レーベルオーナである瀧見憲司と組んでBeing Borings名義で"Love House of Love"と言う祝祭を繰り広げるサイケデリックなディスコダブも披露している。かと思えば何処から引っ張ってきたのかTim Deluxeはポップで無邪気なアシッドトラックを提供し、Eddie Cはいつも通りの温かみのあるミニマルなディスコを聞かせている。ハウスもアンビエントもフォークもディスコダブもごちゃ混ぜだが、そこにはCrue-L Recordsの心神喪失を誘う陶酔感と洗練された優美な様式が共通項としてあり、だからこそ世界に誇れるバレアリックなレーベルと言う位置付けは今でも変らないのであろう。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mike Huckaby - Tresor Records 20th Anniversary (Tresor Records:Tresor.245)
Mike Huckaby - Tresor Records 20th Anniversary
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今でこそドイツテクノのメインストリームではなくなったが、かつてテクノと言えばここが真っ先に上がる位に勢力を誇っていた老舗中の老舗であるTresor Records。工場跡地を利用した如何にもドイツ的なシチュエーションのクラブに、そして今では重鎮と言える迄に成長したアーティストを率先的に紹介し続けてきたレーベル、その両面でTresorは世界のテクノをリードし続けてきた。特にSurgeonやJoey Beltram、Fumiya Tanakaの世界的リリースと言ったハードテクノに於ける功績は言うまでもなく大きく、何と言ってもレーベルの初のリリースがUnderground Resistanceだった事は驚きだ。またDerrick Mayをして「デトロイトはドイツの衛星都市だ」と言わしめた程にデトロイトとベルリンの結び付きは強く、URに始まりJeff Mills、Eddie Fowlke、Blake Baxter、Juan Atkins、Robert Hood、Drexciyaを積極的にヨーロッパに持ち込み、享楽的な面を排し切実な現実を生き抜く為の硬派なテクノを迷いなき信念を以てして推し進めていた。そんなレーベルも2011年で遂に設立から20年が経ち、その記念盤としてデトロイトからMike Huckabyを迎えてMIXCDをリリースした。音だけ聴けば身も蓋もない言い方をすれば一昔前…どころか現在の時流であるBerghain周辺のテクノの丹念に練り上げられた音は無く、今聴けばそれ程ハードにも感じられず音圧や圧倒的な勢いも、かつて感じていた程には感じられないだろう。時の流れは無常なのだろうか、いやしかしここにはハードテクノもミニマルもエレクトロもゲットー・ファンクも同列に並べられているが、Tresorの快楽や享楽からは距離を置き闘争心剥き出しのスピリッツが一貫して感じられる。例え音そのものは古くなろうともTresorの生き様や意思が、今のベルリンに影響を与えた事は間違いなく、テクノの原点を理解する意味でも重要な記念碑となるであろう。

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| TECHNO9 | 13:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Uget (Ugly Edits:UGCD-1)
Theo Parrish - Uget

2002年からTheo Parrishが自分でプレイする為にエディットしたシリーズ"Ugly Edits"をプロモ盤としてリリースしていましたが、例の如く一枚2000円以上と高価だったりプレス数も少なかったりと、相変わらずのヴァイナルジャンキーなのは今も昔も変わりません。しかし嬉しい事にシリーズの1〜8をまとめたであろうコンピレーションが、アルバム2枚組として纏められリリースされました。分かる範囲ではJill Scott、Freddie Hubbard、Sylvester、Sugarhill Gang、Roger Troutmanらのリエディットが収録され、ジャンルとしてはジャズ・R&B・ディスコ・ヒップホップ・ファンクからセレクトされているのを見ると、彼が一般的なハウスとしてのDJではなく黒人音楽の汗臭い芳香を醸しだすDJである事が伝わってくるのではないでしょうか。そして一部の周波数が切り取られた様に過剰に圧縮された音質、原曲の一部を執拗にまで反復させるその構成は、もはやエディットと言うよりは完全にTheo Parrishによる曲の再生・復活とでも呼ぶべきで、オリジナルの面影は残しつつもフロアに汚らしく汗臭い黒さをぶち撒けるダンスミュージックへと生まれ変わっております。展開を抑えた分だけフロアでの使用する際の利便性と共にループの心地良さを伴い、Theoのプレイ時には更なる暴力的なイコライジングが施され、最早オリジナルから遠く離れた別世界となるのは彼のプレイを聴いた事がある人ならばご存知でありましょう。

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| HOUSE7 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Eddie C - Parts Unknown (Endless Flight:Endless Flight CD 6)
Eddie C - Parts Unknown
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2009年にデビューを飾ってからJiscomusic、Flashback、Endless Flight、Whiskey Discoなどビートダウンやニューディスコ系に強いレーベルから怒涛の勢いで良作をリリースし、今引く手数多の存在であるアーティストEdward CurrellyことEddie C。クラブミュージックの界隈でもMark EやThe Revengeを筆頭にニューディスコと呼ばれるジャンルが一部で猛威を振るっておりますが、彼の初となるこのアルバムもその流れの中で確かな才能を見せつける作品となりました。ヴァイナルユーザーだと自負する彼の気質にも通じるが如く、彼の音にも時代を感じる懐かしさや温かさの伝わるディスコオリエンテッドな音が基礎にあります。しかしそうでありながら構成としては現代の時代に合わせたミニマルな要素も多く、耳に馴染みの良いワンフレーズを上手く反復させたフロア向けのトラックが多く、決して単に古い音楽の物真似ではなく温故知新な再構築と言えるのではないでしょうか。アッパーな曲は殆ど無くビートダウンにも近いゆったりとした流れで優しいメロディーを存分に聴かせてくれ、格好良くファンキーでありながらしっとりソウルフルで、そしてエレクトロニックなのに非常に人間臭い血の通った音楽であります。激しく踊らせるのではなく、音に身を委ねたくなるこんなアルバムもまた素晴らしい。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Crue-l Grand Orchestra - Barbarella (Crue-L Records:KYTHMAK133)
Crue-l Grand Orchestra - Barbarella
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瀧見憲司率いるCrue-l Grand Orchestraの久しぶりとなる新作。彼が主宰するCrue-L Recordsの順調な運営やCrue-l Grand Orchestraもリミックス作のリリースのおかげで気付かなかったのですが、純粋な新作となるとおそらく8年ぶり(Luger E-Go名義でリリースはしてたけどね)。新作は映画"バーバレラ"のテーマ曲をクラブミュージック的にカヴァーしたそうで、この名義では久々となるだけにドープでサイケな中毒性の高いLuger E-Go名義での音とは打って変わり、多幸感溢れるバレアリック色強めなハウスを披露。その点では以前のCrue-L Grand Orchestraの流れを比較的引き継ぎつつも、ファンキーなギターカッティングやらドリーミーなシンセで賑わい、祝祭を祝うかの様に管楽器が鳴り響くファンファーレ風な歓喜と幻想に満ちた1曲。裏面には彼らの最初期のトラックである"Candymountain In The Rainywoods"が、今ニューディスコ/ビートダウン系では注目株のEddie Cによってリミックスされた曲が2バージョン収録。こちらはEddie Cの十八番とも言える生の質感を活かしたしっぽりアフターアワーズかつブギーなハウスで、クラブで踊り疲れた早朝でこそ映える耳障りの優しいトラックとなっております。

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| HOUSE6 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
I'm Starting to Feel Okay Vol.4 Mixed By KZA (Endless Flight:EFCD5)
Im Starting to Feel Okay Vol.4 Mixed By KZA
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昨年の夏に続いて一年ぶりにMule Musiqとその傘下のEndless Flightなどの音源を使用した、レーベルショーケース的なMIXCDが届きました。河崎氏率いるMule Musiqは日本と言う枠組みの中だけでなく世界規模で数多くのDJから賞賛を浴びるレーベルに成長しており、その勢いたるや2010年に入っても全く落ちる事なく怒涛の快進撃を続けております。面白いのはテクノだけでもなくハウスだけでもなく、華麗なジャズや煌きのニューディスコなどジャンルを越えて -いや敢えて言うならばダンスミュージックと言う枠はあるのかもしれないが- アンダーグラウンドな姿勢を保ちつつ、普遍性の高い音楽性を打ち出しているレーベルだと言えるでしょう。そんなレーベルなのだからオーナーである河崎氏が選曲したこのMIXCDは音色もテンポもリズムもばらばら…でありながら、Force Of NatureのKZAが違和感無くMule Musiqの世界観として一つに纏め上げております。今回はダンスミュージックとは言え落ち着いた印象が強く、その中で音の美しさや快楽性でズブズブとディープにはめていく流れがあり、ホームリスニング仕様かなと思いました。各トラックの個性を強く感じさせつつも、聴き終わる頃にはMule Musiqの魅力を存分に感じられるはず。

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| HOUSE6 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/06/19 Crue-L & Pigeon Presents "THE FUTURE IS MYSTERY" @ Loop
去年デビューを果たしビートダウン〜ディスコリエディット方面で注目を集めているEddie Cが初来日。そんな彼に対抗出来る日本人と言えば、Crue-l Recordsの瀧見憲司。と言う訳でその二人がプレイするパーティーに行ってきました。

フロアに着いたのが1時過ぎで、既にEddie Cがプレイ中。序盤はEddie C自身の音にも近いスローなハウスやディスコリエディットが中心だったかな。どこかノスタルジーを感じる懐かしくて切ないハウスで、がつがつ踊るのではなく音に身を任せられるリラックスした展開でふんわりと気持ち良い。音に彩りがあり、芳醇なメロディーが優しいのです。勿論一晩中まったりな訳はなく、途中から徐々に上げていきコズミックなディスコダブ、ブギーなハウスやデトロイトハウスもプレイして、黒いファンキーさを増しながら熱と汗臭さを帯びた音が増えていく。ファンクネスとロマンスの入り交じった古めかしい雰囲気がたっぷりと感じられて、彼に期待していた音を浴びる事が出来ました。

2時半に瀧見憲司に交代すると瀧見ワールドへとがらっと変容。テクノっぽいクールなトラックから始まったと思えば、サルソウルを思わせる華やかなガラージ系、ロッキンでノイジーなダンストラック、アシッドハウスや奇っ怪な音が鳴り響くトラックまで、とにかく変幻自在と言うか先が全く読めない。だからと言って踊れない訳じゃなく、バラバラで分裂気味の様でありながら、予想の出来ない面白い変化を繰り返しガツンとフロアを盛り上げておりました。良く言えばオリジナリティーがあり、逆に独創性が強くもあり、はまる人ははまるし、その逆も然りなプレイ。自分は酔っぱらっていたせいもあってか、毒々しささえ感じられる不思議なプレイを楽しむ事が出来ました。

4時以降は再度Eddie Cが登場して、ドラッギーなテクノでばりばり上げたりパンピンでファンキーなハウスもプレイして、一度目よりも派手な印象が強かったのだけど…飲み過ぎて頭もぼ〜っとしていたので、そんなに記憶がありません。疲れたので5時に脱出。割と期待していた音が聴けたので満足でした。

■Kenji Takimi - SESSIONS VOL.2”THE DJ AT THE GATES OF DAWN -DANCESTONELIVE-"(過去レビュー)
Kenji Takimi-SESSIONS VOL.2”THE DJ AT THE GATES OF DAWN-DANCESTONELIVE-”
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| EVENT REPORT2 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Erdbeerschnitzel - 4 Months (3rd Strike Records:Strike1)
Erdbeerschnitzel - 4 Months

近頃のディスコエディットやビートダウン系の躍進が続く中、Mark EやThe Revenge、Eddie Cらに勝るとも劣らない才能が誕生。その人こそTim KeilingことErdbeerschnitzel。データ配信を除けば本作がデビュー盤となりますが、新人とは思えない落ち着きとファンクネスに満ちたビートダウンな内容で素晴らしいです。A1はなんと"4 Months"をMark Eがリミックスしていて、こちらはブリブリなシンセが刺激的なミニマルディスコ。淡泊な様でじわじわと引っ張って行くリミックスで、陶酔度は高め。しかし今回はリミックスよりもA2のオリジナルが素晴らしく、泣き声の様な上物サンプルが入った郷愁漂うしみじみとしたディスコティックな作風で、温かい慈愛とロマンスに包まれて涙腺が緩んでしまいます。B2の"Tonight Is Today Is Tomorrow"はジャジーでしっとり湿り気を感じさせる粘り気のあるハウスで、ラフで黒っぽいファンクネスが際立っており、デトロイトのディープハウス勢にも通じる物があるのでは。こう言ったビートダウンなトラックはフロアで聴いてもずっぽりはまれますが、夜も更けた静かな部屋の中で聴いても静かに燃えるソウルが感じられて、じわっと心が熱くなりますね。

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| HOUSE5 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/06/04(FRI) Autechre @ ディファ有明
Live : Autechre
DJ : Juan Atkins, Cloude Young, EYE

2010/06/04(FRI) MONK!!! @ Seco Lounge
Live : CRO-MAGNON, DUB STRUCTURE #9
DJ : ALTZ, HIKARU, CMT

2010/06/04(FRI) dance rodriguez @ Unit
Live : Auto Repeat a.k.a. DJ ELIN
DJ : Steve Bicknell -close the night with Lost Set-, Keita Magara, Mitchelrock

2010/06/05(SAT) groundrhythm @ AIR
Live : KAORU INOUE Feat. JEBSKI + NAG
DJ : KAORU INOUE, PSYCHEDELIC BUS aka HIROKI MURAI

2010/06/11(FRI) ISLAND @ amate-raxi
DJ : Secret DJ!!! × DJ Yogurt - Exclusive long set!!-, CHIDA

2010/06/12(SAT) CHAOS @ Eleven
Live : Thomas Melchior
DJ : Fumiya Tanaka

2010/06/19(SAT) The Real Thing @ Eleven
DJ : Frankie Feliciano

2010/06/19(SAT) Crue-L & Pigeon Presents "THE FUTURE IS MYSTERY" @ LOOP
DJ : EDDIE C, KENJI TAKIMI

2010/06/25 (FRI) 濡れ牧場 x MOODMAN @ Liquidloft
DJ : 濡れ牧場 x MOODMAN

2010/06/26 (SAT) house of liquid presents FIXED @ Liquidloft
DJ : CHIDA, DJ Conomark, KABUTO, KATSUYA, TARO

2010/06/26 (SAT) DEEPER SESSION vol.04 @ Module
DJ : No Milk, Rondenion, Kez YM, Sisi, Tomotsugu Kondo, y.

2010/06/26 (SAT) PANGEA 6th Anniversary @ Unit
GUEST : THE REVENGE
DJ : NAKA-G, SUPERNOVA, SHINYA-Y

SALOON
DJ : DJ YOGURT TIMO, YUYAMA TSUYOSHI, YUKI

2010/06/27(SUN) MUSICO 4 @ 東京都現代美術館
DJ : DJ Yogurt and more

MOTで開催される食と音楽のミックス・アップパーティーMUSICO、前回行けなかったので今回は行きたいな。あとはオウテカ来日パーティー、目当てはホアンとクロヤンですが。現在注目を集めるビートダウンハウサー・EDDIE Cは初来日かしら?
| UPCOMING EVENT | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Eddie C - Between Now And Then (Endless Flight:Endless Flight 22)
Eddie C - Between Now And Then
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時代の流れかMule Musiq傘下のEndless Flightも最近はビートダウンハウスやニューディスコなる音楽に力を入れている様で、その手の中でこのEdward CurrellyことEddie CもMark E、The Revengeらに次ぐ期待の人材。ここら辺のアーティストに共通するのはスロウで緩めのビートに懐かしさを喚起させるメロウな旋律なんだけど、Eddie Cも負けじと絹の様に柔らかで優しい音を聞かせてくれます。お勧めはタイトル曲の幻想的で透明感のあるハウスで、さざ波さえも立たさないまったりと展開の中じわじわと盛り上がりを作りながらも、最後までその緩やかなグルーヴを保ったまま情緒を匂わせます。対してA2の"You Know How"はディスコっぽい湿っぽく古びた音の仕上げをした所謂ニューディスコで、しみじみとした感情が呼び起こされるトラック。B面にもピッチの遅いビートダウンなトラックが2曲収録されていて、やはり淡い思い出が蘇るメロウな旋律が効いております。どの曲も古き良き時代を感じさせながらも、古いだけでなく今風に洗練もされていて、温故知新な存在感がありますね。

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| HOUSE5 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Cinematic Orchestra - Late Night Tales (Late Night Tales:ALNCD22)
The Cinematic Orchestra - Late Night Tales
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"真夜中の物語"とタイトルからして素晴らしいシリーズ物の最新作を手掛けるのはThe Cinematic Orchestra。The Cinematic Orchestraは電子ジャズを展開する人気ユニットだそうですが、自分は彼らについてはよく知らないものの選曲が興味深い内容だったので迷わず購入。オープンニングは注目を集めるFlying Lotusのアラビナンで荘厳なトラックから始まり、序盤はアコースティックな響きが優しく広がるフォークやジャズなどで深い夜への誘いが待ち受けます。中盤ではThom YorkeのポストロックやReichの現代音楽などで意外性を打ち出しながらも、しっとりと情緒を漂わせながらBjorkのメランコリーな歌物へと繋がり妖艶なムードが広がりました。そこからはSt GermainとSongstress、Sebastian Tellierとクラシック3連発で、一転して真夜中の狂騒に導かれ興奮はピークに。そして盛り上がった余韻を残したままBurialや自身らのサウンドトラックで、静かにしかしドラマティックに狂騒の終わりを向かえ就寝につく展開は、まるで真夜中の一大絵巻みたいですね。色々なジャンルが詰まっているせいかミックスと言うよりはコンピレーションの様な印象を受けるミックスですが、対称的な夜の喧騒と静寂を含んだ選曲で見事にコンセプトを100%表現していると思いました。良い意味でBGMらしく部屋で流しておくと自然と空気に馴染み、生活の邪魔にならない優しい夜の音楽です。

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| ETC3 | 02:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Hacienda Acid House Classics Compiled And Mixed By Peter Hook (New State Music:NEWCD9054)
Hacienda Acid House Classics Compiled And Mixed By Peter Hook
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New OrderのPeter Hookが選曲&ミックスを行ったクラブハシェンダの夜を蘇らすアシッドハウスコンピレーション。って、この手の企画は今までにも山ほど出てるんだけど、なんか似たようなのが去年にもあった気がする。と思ったら「The Hacienda Manchester,England Acid House Classics Vol.2 Compiled By Peter Hook」(過去レビュー)の事か!!!幸いにも収録曲は被ってないので良かったけど、流石に乱立させ過ぎじゃないでしょうか。でもまあ内容に関してはなかなか良いと言うか、割とクラシカルなアシッドハウスが収録されていて、この手のコンピを持ってない人には十分に楽しめる内容だと思います。基本的にビキビキなアシッドフレーズが炸裂するチープなハウスが中心で、懐メロ大会みたいな感じかな。目玉もちゃんとある。Peter Hookがこの作品の為に作ったのかどうかは知らないが、Manray名義で新曲を2曲提供しているのだ。そして名曲"True Faith"のダブバージョンである"True Dub"なんて言う珍しい曲もある。哀愁漂う"Last Rhythm"もセンチメンタルで泣ける位素晴らしい。狂気と歓喜に溢れたハシェンダの空気が、正にこのコンピレーションに詰まっているはず。

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| HOUSE5 | 09:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Detroit Beatdown (Third Ear Recordings:3ECD 001)
Detroit Beatdown
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デトロイトと言えばテクノ。そんな風に考えていた時期が俺にもありました…。あぁ、でも本当はテクノもハウスも根底の一つには同じブラックミュージックがある訳だし、区別なんか必要無かったんですね。URの最初のリリースだってハウスだったし、Carl CraigやKevin Saundersonだってハウス作ってるし、デトロイトには昔からハウスと言う音楽は存在してたのでしょう。そんなデトロイトハウスの最良のコンピレーションが、本作"Detroit Beatdown"。つまりはテンポを遅くした、ビートを落とした音楽なんですが、ここら辺はあくまでテクノの外向的で衝動的なエネルギーに対して、ビートダウンは比較的ゆったりとして内向的なだけです。もっと注目すべきはよりルーツであるジャズやディスコ、ファンクを意識した音楽であり、黒き熱きソウルが燻り続ける様なホットな音楽であるって事。未来を突き進むテクノの攻撃的なパワーは無いかもしれない。だけどビートダウンにはひっそりと燃え続ける内なるソウルがあり、それは音の強度だけではない芯のある強さを感じさせてくれるものなのです。艶かしい色気のある曲もあれば、手に汗握るファンク、メロウでジャジーなハウスまで、とにかくデトロイトの感情がぎっしり詰まっている。デトロイトの荒廃した街で逞しく生きる人達のソウルミュージックとはこれだったのか。

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| HOUSE4 | 05:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Gilles Peterson - In The House (ITH Records:ITH23CD)
Gilles Peterson-In The House
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Defectedの名物であるハウスミックスシリーズ"In The House"の最新作は、なんとクラブジャズ第一人者であるGilles Petersonが担当。偉業とも言えるDJの選択ですが、どうやら本人はかなり本気でいるらしく久しぶりに最高の作品が出来たと自画自賛しております。確かにボリュームは3枚組ととんでもない量になっておりますが、さて内容はと言うと。

まずDISC1は完全にハウスをコンセプトにしており、伝統的なNYハウスから始まり、パーカッシブなハウス、テッキーなハウスと緩やかに盛り上がりを見せる好内容。爽やかに甘くライトな印象ながらも、滑らかな音触りが耳に心地良いですね。わざと難解にする事もせずハウスファンの多くが知っているであろうアーティストの曲も多く使われていて、ストレートにハウスの良さが分かる一枚ですね。

そしてDISC2はGillesのルーツが詰まっていると言う、ファンクやディスコを中心にミックスしております。と言っても自分はこの手の音楽は全く聴かないのでコメントが難しい。イメージとしては昔のディスコで流れる様な音楽でしょうか。生演奏中心でハウス史以前のハウスに近い物、ファンキーでブラック色が強くノリノリな感じですね。

最後のDISC3はこの企画の為に多くのアーティストが新曲を提供し、それを収録したミックスされていないコンピレーションです。ジャジーなハウスもシカゴハウスもラテンハウスも含め色々ありますが、そのどれもが新曲と言うのは凄いですね。クラブミュージックシーンでのGillesの信頼度、尊敬度の表れでしょうか。想像していたよりも格好良い曲が詰まっていて、曲を提供したアーティスト側も本気だと言う事です。

3枚組と言うなかなか聴くのは大変なボリュームですが、これは一聴の価値有りの名盤だと思います。また"In The House"シリーズにおいても、上位にランクインする素晴らしい出来ですね。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Deepburnt Mixed By Frankie Valentine (R2 Records:R2CD002)
Deepburnt Mixed By Frankie Valentine
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Frankie Valentineはロンドン生まれのDJ/アーティストで、既にDJ業は20年以上に渡るベテランだとか。アーティストとしては生楽器を多用したオーガニックでジャジーなハウスを作っていて、中堅所として活躍しているようです。まあ彼に関してはさほど知識を持ち合わせていなかったのですが、このMIXCDはジャケットが素敵だったので何となく購入。選曲はDennis Ferrer、Sylk 130(King Britt)、Metro Area、Osunladeなど黒系のハウスを感じさせますが、実際に聴いてみるとそこまでどす黒いファンキーさを感じる訳でもなく、むしろしっとり来るメロウな展開が待っています。一応ディープハウスと言う区分けにはなりそうだけど、汗かく程濃厚でもないし適度な軽さ加減があって爽やかな空気が心地良いですね。彼の生音志向はDJにも出ていてオーガニックを感じさせる音が、より爽やかさや軽やかさを強調しているのだと思います。

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| HOUSE3 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Summer Sessions 2 Mixed By DJ Heather & Onionz (OM Records:OM-274)
Summer Sessions 2 Mixed By DJ Heather & Onionz
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ここ一週間猛暑が続いていて本当に死ぬかと思う位の暑さでしたが、週末でやっと快適な気温になりほっとしました。しかしラニーニャ現象だから猛暑だとかとってつけた様な解説を聞くけれど、○○現象ではなくて単純に温暖化してるだけだろうと突っ込みたくなります。○○現象のせいにするのではなく、現実に目を向けろと思うこの頃。

さて多少は暑さも解消された週末ですが、今日は猛暑にぴったりな夏向けの盛り上がりハウスMIXCDをどうぞ。リリースはやっぱり夏が似合うサンフランシスコのOM Recordsで、とにかく何も考えず開放的に踊りたいなら海が近い場所の音楽シーンなのです。一枚目はDJ Heatherなる女性DJがミックスを担当していて、シカゴハウス系の人だとか?確かにシカゴらしいスカスカでパンピンでファンキーな曲が数珠繋ぎになっていて、からっと乾燥した爽やかさとノリノリご機嫌なノリは夏向けと言うのが適切です。随分と明るい選曲で思考や意識とは別に誰でも盛り上がるのは明白ですが、個人的にはシカゴらしい凶悪で粗悪な音が前面に出る方が好きだったりします。でもまあ使い道としては海に向かうドライビング途中にでも爆音で聴けば、きっとスピード違反して海には着けない事でしょう。

しかし実は一枚目にはそこまで興味は無くて、テクノも使った二枚目に興味があったから購入したんです。だってFunk D'VoidもTechnasiaもLos HermanosもHardfloorもDeetronも入っているなんて、正に僕好みじゃありませんか!勿論ハウス中心のセットではあるけれど、その中にスパイスとしてクールなテクノがバランス良く入っているから、テクノ/ハウスのどちらのファンにも聴いて貰える様な内容です。ハウスにしても一枚目とは異なり多少ディープで感覚的に深みにはまっていき、ただ楽天的な一枚目とは雰囲気も音も違います。これは夏向けか〜?と疑問は湧いてくるけれど、むしろいつ聴いても楽しめる普遍的なミックスだからこっちの方が断然お勧め。テンションも一枚目より抑え目だし、ゆるゆるだらりと聴ける感じ。こちらは海から家に帰る途中のドライビング中に聴くと、喧騒の後の郷愁を味わえるかと思います。

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| HOUSE3 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Technasia (Music Man Records:MMCD022)
Fuse Presents Technasia
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先日WOMBでTECHNASIAのCharles Siegling(誰か正しい発音を教えてちょ!)とAmil Khanのプレイを聴いてきたのですが、Charlesは今回は思ったより普通にテクノが強調されていましたよね。しかしCharlesの真価と言えばやはりシカゴハウステイストを強調したプレイでありまして、それが見事に聴けるのが本作です。彼自身もシカゴハウスからの影響はかなり大きい事を公言していますが、実際に彼のプレイって相当に猛々しくラフで荒くて、とにかく技術より勢いって感じなんですよ。決してDJが下手とかそうゆうんじゃなくて、何はともあれ爆発力全開で一気に引っ張っていってしまうスタイルを確立しているんだと思います。そしてまた音が何よりもファンキーで、この黒いファンキーさと言うのはやはりシカゴハウス生まれの物なんですな。しかもシカゴハウス、エレクトロ、ハードミニマルなど悪ぶれた音ばかりで繋ぐかと思えば、時には綺麗なシンセ系のトラックやデトロイト系も混ぜたりしてしっかりツボを押さえた憎たらしい演出でございます。今ではそうは見られなくなった70分に40曲近くを詰め込んだ展開が早く、そして緩急自在に流れを支配する怒濤のMIXCDですね。これを聴いて思い出したのは、かつてのJeff Millsの傑作「Mix-Up Vol.2」(過去レビュー)。こちらもかなりシカゴハウス色濃厚で、黒いテクノと言っても差し支えなかったですね。あ、でも元々テクノは黒い所から始まったんですよね。

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| TECHNO4 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hardfloor - X-Mix Jack The Box (Studio !K7:!K7068CD)
Hardfloor-X-Mix Jack the Box
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ちょー期待していたのに先日のWIREでは期待を裏切れたプレイをしたHardfloor。いや、音が悪いでもなくやっぱり最高にファンキーな音は出していたのに、単純にレイヴに合った選曲じゃなかったのが原因。全体的に地味過ぎて盛り上げに欠けたのは否めないでしょう。

基本的にHardfloorと言えばライブなのですが、実はMIXCDなんかも出したりしてます。まだまだそんなにMIXCD自体が流行っていなかった頃、Studio !K7が率先して「X-Mix」シリーズを展開していて有名なDJが名を連ねていましたよね。その中にHardfloorも含まれているのですが、やはりアシッドハウスの先駆者だけあって選曲もオールドスクールなアシッドハウスが多いです。ここではHardfloor以前のアシッドハウスに敬意を込めているのでしょうが、Phuture、Fast Eddie、Adonis、Sleezy D.など説明する必要の無い位アシッドハウスの中心人物の曲ばかり回しています。Hardfloor自身はテクノ色が強いアシッドハウスなのに対し、前述のオリジネーターたちはやはり言い方が悪いけどチープです。はっきり言って古臭い音なのは間違いなし。アシッドハウス=Hardfloorだと思っているならば、きっとそれよりも前のアシッドハウスの音の古臭さに閉口するかもしれないでしょう。しかし、そこから生じる音の不穏さと言えば近年のアシッドハウスを余裕で上回ると断言します。機材だとかテクニックだとかじゃなく、作り手のソウルが違うんだろうな。全編ビキビキアシッドハウスだけれども、結構緩めなのでまったりと進んでいくMIXCDですね。Hardfloorを好きならば、彼らが影響を受けた音楽を聞くのも楽しみ方の一つではあると思います。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Danny Rampling - Break For Love (ITH Records:RAMP01CD)
Danny Rampling-Break For Love
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昨日に続きハウスMIXCDを紹介します。今日の担当はDanny Ramplingで3枚組の大作、聞くだけでしんどい…。Danny Rampling、ハイ、全然知りませんので調べた所、80年代後半にイビザに訪れた時にシカゴハウスに触れあい、そしてイビザの享楽的な空気をUKに持ち込んだハウスDJとの事。UKで「Shoom」と言うクラブイベントを立ち上げ、セカンドサマーオブラブを誘発させた重要人物らしいです。ところが去年を以てDJ業から身を引く事となり、最後の作品がこのMIXCDとの事。では一枚ずつ紹介していきましょうか。

DISC1は「Sounds Of Shoom」と言うタイトル通り、彼が「Shoom」で回していた曲中心だそうです。80年代のハウスクラシック、アシッドハウスを連発。昔からハウス聞いている人はきっと懐かしく感じるだろうし、最近のハウスを中心に聞いている人にはこのチープな音が逆に新鮮かも。DISC1からして哀愁が既に漂っているよ。

DISC2のタイトルは「Love Grooves」。こっちはかなりノリノリでソウルフル。最初から「Love Is The Message」→「Philly Groove」で横乗りグルーヴで踊らせてくれます。アッパーで派手だけれども、黒くて太いビートで一番楽しんで聞けると思います。ハウスの4つ打ちの快感がぎっしり詰まってますよ。最後は「The Whistle Song」で穏やかにクローズしていきます。

DISC3こそイビザの快楽を表現した「Balearic Soul」。いきなり名曲「Smokebelch」、シンセがキュインキュイン鳴ってて可愛らしい。でもその後は7〜80年代のディスコ物が中心で、自分のイメージしているイビザとはちょっと違ったかな。ここまで古臭いのはあんま好みではない。全体的にビートも弱めで、踊り疲れた後に聞く感じでしょうか。2005年作の「Snappiness (Devolution Mix) 」と言う曲が、涙々のバレアリックな感じでしたがこれ良いな。レコード出てないみたいだけど、欲しい…。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
High Tech Soul The Creation Of Techno Music (Victor Entertainment:VIBF5095)
High Tech Soul The Creation Of Techno Music
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デトロイトテクノファンお待ちかね、デトロイトテクノ発祥の歴史を辿るドキュメンタリーDVDです。まあデトロイトテクノファンにとっては大半は知っている内容ばかりで、特に目新たしさは特にないけれど、デトロイトテクノのオリジネーターであるJuan Atkins、Derrick May、Kevin Saundersonから直接の発言が聞けたりとか、他にもCarl Craig、Jeff Mills、Richie Hawtin、その他大勢のアーティストのコメントが聞けるのは嬉しいですね。実はオリジネーター3人につまはじきにされたと言うEddie Flashi Fowlkesの話なんかもあって、Eddieもデトロイトテクノの基礎になっていたのかと驚きもあったり。またデトロイトの大勢のアーティストに影響を与えたラジオDJ・Electrifying Mojoもノイズまみれの映像でコメントをしていて、「自分がデトロイトのアーティストに影響を与えたが、また僕も彼らから影響を受けていたんだ。相互作用だったんだよ」と言う話にはちょっとほろっときたりしました。しかしまあDerrick Mayはほんと大口叩いてますね。饒舌なのか態度がでかいのか、中には「彼は好きになるか嫌われるかのどちらか」とまで他のアーティストに言われたり、とにかくそれ位よく喋る。Juan Atkinsが裏番、Derrick Mayは表番って感じですね。ちなみに商業的に一番成功したのはKevin Saundersonです。この3人はデトロイトテクノの基礎と言う意味においては、本当に重要な人物であります。個人的にはデトロイトテクノを更に広げる事となったCarl Craig、Jeff Mills、Underground Resistance辺りももっと特集して欲しかったなと思いますが、またそれは今度で。
| TECHNO4 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Cajmere - Techno > Funk (303 Recordings:TOT3001)
Cajmere-Techno > Funk
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シカゴハウスの強烈な変態サウンドを現在も継承するCurtis Alan JonesことCajmere、またの名をGreen Velvet。Green Velvet名義ではピコピコで電子的な面を強調したテクノ/ハウスをやりつつも、相当にタフで狂った方面に行っておりますが、Cajmere名義ではレイザーラモンHGよろしくなハードゲイ風で、音数を絞ったシンプルなシカゴハウスを継承しています。そのはずなのに、Cajmere名義のこのMIXCDは何故にハードテクノなのか???特に序盤における怒濤のハードテクノ攻めにはびっくりしましたが、これこそが正に彼のタフな音楽性をそのまま象徴しているのかとも思えます。基本ズンドコ節の疾走しまくりハードテクノで、いつ緩める時があるのかと思ったら最後まで一気に走り抜けておりました。殆どシカゴハウスの変態サウンドは感じられないけれど、最近こうゆうハードテクノMIXCDは少ないので懐かしさを感じます。Cajmereがプレイする意味は分からないけど、それを抜きにすれば本当に楽しめます。Ben SimsやTechnasiaのDJプレイが好きな人にお勧めですね。

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| TECHNO3 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Paolo Mojo - Balance 009 (EQ Recordings:EQGCD013)
Paolo Mojo-Balance 009
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最近はまっているMIXCDが、プログレッシブハウスのMIXCDシリーズ"Balance"の9作目。担当をするのはSasha、John Digweedもその実力を認めると言うPaolo Mojoなのですが、披露しているプレイはプログレを中心にしながらもテクノとハウスをスムースに差し込んで、陰と陽を自在に行き交うボーダレスなセンスを感じさせます。まず1枚目はプログレやテックハウス気味のスムースな流れから始まります。時折ブリブリアシッドも入れつつ、局所的に陶酔系のドープな選曲。中盤はエレクトロハウスで少々テンションを下げつつ、熱くなった体を一端冷まします。そこから一気にDavina「Don't You Want It」→Underground Resistance「Transitions」のデトロイトハウスのクラシック連発で、盛り上がりも急上昇。流れを損なわずに最後は、ディープハウスの名曲「Deep Burnt」でストリングスが厳かに鳴り響き美しく締めました。そして2枚目はミドルテンポのプログレをがんがん回し続けるのですが、展開の多い曲(と言うか引っかかりのあるメロディーが多い)を多用して、楽天的かつ秘かにたたずむ妖艶さを醸し出しています。特に高揚感増すRobert Owens「I'll Be Your Friend」から、サイケデリックでモヤモヤなNathan Fake「The Sky Is Pink」に流れ込む瞬間は見逃せません。終盤は感極まるテックハウスMichel De Hey「Camera(Funk D'Void Mix)」でアッパーに盛り上げつつも、最後は名曲「La Ritournelle」でしっとりと儚い終焉を迎えます。全て聴き終わった後残るのは、安息の一時。久しぶりに完全に満足出来たMIXCDかもしれないです。プログレ系とは言いつつもテクノやハウスを織り交ぜているので、単調な流れに陥る事なく最後まで飽きずに聴けました。派手なミックスをする訳でもなく自然の流れに沿ったハウスビートなプレイは、心地良いの一言。絶賛お勧め中です。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Detroit Beatdown Remixes (Third Ear:XECD-1043)
Detroit Beatdown Remixes
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テクノはデトロイト、シカゴはハウスなんていつの間にかそんな大きな区分けがされてしまった時、デトロイトにハウスを復権させたのはMoodymannやTheo Parrishだったんだろうな。もちろん彼らは超有名なアーティストな訳で誰もが知る存在なんだけど、よりデトロイトのハウスを掘り下げる為にMike "Agent X" Clarkは「Beatdown」を提唱した。それが2002年にリリースされたデトロイトハウスの最強コンピレーション「Detroit Beatdown」だ。黒人音楽を高密度の圧縮したこの低速ハウスコンピレーションには、Theo Parrish、Eddie Fowlkes、Mike Clark、Alton Millerから隠れた存在であるNorm Talley、Delano Smith、Rick Wilhite、Malik Alstonらの楽曲を収録。今までに類を見ない濃いデトロイトハウスである事は間違いない。そしてそのアルバムを多方面のアーティストがリミックスしたのが、この「Detroit Beatdown Remixes」だ。参加アーティストは、Carl CraigやAmp Dog Night、Gilb'r(Chateau Flight) らの有名処から、まだ一般的には知られていないアーティストまで色々。元々が濃い作品だらけだったのでどう調理されるかも楽しみだったのですが、リミックス後もやっぱり濃かったの一言。多くを述べる必要は無い。ハウスが好きな人ならば、きっと一回耳にするだけでこの「Beatdown」の素晴らしさが分かるはず。デトロイトは何度目かの春を迎えようとしている。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Miguel Migs - Nite:Life 03 [Original recording remastered] (NRK Sound Division:NRKMX003)
Miguel Migs-nite:life 03
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朗報が入ってきました。以前にも紹介した「Miguel Migs - Nite:Life 03」が再発される事になりました。Neked MusicやNRK Sound Divisionから心地良いディープハウスをリリースしている西海岸ハウスの雄、Miguel Migsが担当した傑作MIXCDですよ。以前も紹介したのにアマゾンでは売り切れとなっていましたが、この度リマスターされて再発ですよ。ほんと熱いですよ!いや、熱いと言うよりしっとりムーディーで、大人の色気や優雅さを持ち合わせています。洗練された都会派ハウス、大人の余裕すら見受けられてワイングラス片手に聴いたらお洒落な世界に没頭してしまいます。と言うとただのお洒落なハウスで軽く片付けられそうですが、図太いトラック、パーカッシブなリズムも織り交ぜて、グルーヴィンに締まりのあるプレイで踊らせてくれます。いやーしかし最高に気持ち良い展開で、Nite:Lifeのタイトルを最もよく表現しているんじゃないでしょうか。これが再発されたのも、きっと多くの人が待ち望んでいたに違いないからですね。Franck Roger、Needs、Nick Holder好きな人には真っ先にピンと来るMIXCDだと思います。過去のレビューも参考にしてみて下さい。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Optimo Presents Psyche Out (Eskimo Recordings:541416 501334)
Optimo Presents Psyche Out
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ジャイアントインパクトッ!!年に数枚出るか出ないかの怪作、かつ傑作!現在の時点で年間ベスト3入りを断言する超絶MIXCDが出ました。こんなのが出るなんて知らなかっただよ。お店で暇だからなんとなく試聴したら、これがすんげぇ〜やべ〜と言うか、もう電撃走って即レジに持って行っちゃいましたよ。トラック見て貰えると分かるんだけど、HawkwindとかSilver Applesのサイケデリックロックに混ざって、Fast EddieとかMr.Fingersのアシッドハウス、Sweet ExorcistやThrobbing GristleのCarl Craig Re-Versionなどのエクスペリメンタルテクノ、果てはエレクトロディスコダブなど何でも使える物は使っちゃってるんだよね。ただこのMIXCDはビートで踊らせると言う事では無くて、本能に訴えかける麻薬的な魔力を持っているのです。はっきり言ってごちゃ混ぜ過ぎて踊れるとかそうゆう物じゃないんですよ。もう脳味噌の奥にずぶずぶと音が進入してきて、脳味噌をシェイクシェイク!ずぶずぶとダークワールドに引き込まれたら最後、抜け出る事は不可能。覚醒的なサイケデリック空間で、ヨダレをウヘウヘ垂らしながら聴く事になるでしょう。とにかく強烈すぎ!これは聴いてみないと分からない。今日このレビュー読んだ人はマジで買わないと損ですっっっ!!ストレートなテクノ求めてる人は、そうゆうの期待しちゃダメよ。

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| ETC1 | 19:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Derrick L. Carter Presents About Now... (Sixeleven Records:SER-1105)
Derrick L. Carter Presents About Now
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最近アマゾンの品揃えが悪くなってきている気がします。更に発売前に注文をしても発売日になった途端3〜5週間お待ち下さい状態になったり、とにかく品薄状態です。やっぱりこれって去年の輸入盤問題の影響が出てきてるんだろうか?全く酷い法律だよなー、数%にしか満たないアジアからの逆輸入CDを抑止するために大半の輸入盤も一緒に輸入禁止にするような法律だったはず(実際には音楽ファンの決死の反対により、多少修正は加わったらしいが?)。音楽を好きな人が音楽会社を運営するのではなく、ただの金儲けの道具にされているこの実情をなんとかして欲しい。ついでにJASRACも逝ってよし(JASRACって実際は厳しい縛りでアーティストと契約をしてるらしい…)

さて昨日ClassicレコードのコンピMIXCDを紹介したので、ついでにレーベルのボス、Derrick Carterも紹介しちゃおう。そのワイルドな見かけ同様、ファットでタフで荒々しいプレイがナイスなCarter。過去のシカゴハウスを現代に引き継ぐスーパーDJであり、Richie Hawtinもべた褒めしてる位です。僕がDJを体験したのは7 Hours @ Liquidroomで、確か記憶によると1時間位遅刻してきてクラウドを困惑させた記憶がある。まあその後のテクノ並の激しいプレイで脳髄まで揺さぶられて、遅刻した事は大目に見ていたと思います。そんなプレイをこのMIXCDでも体験出来ちゃう!シカゴハウス的なガシッとしたリズム帯の曲がメインに、意外にもフィルターディスコまでも駆使してアップリフティングでハードなMIXをしています。やっぱりシカゴハウスのダーティーで粗野な雰囲気と言うのは、他の地域からはなかなか感じられない物がありますね。機材の発展などがあっても、曲自体がそれ程変わらずにハウス初期の良さを含んでいます。更にCarterのイコライジング裁きが展開にメリハリを付けて、ぐっとファンキーな流れに引き込まれていきます。ハウスでも男気を感じる事の出来るアーティスト、それがDerrick Carter!

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| HOUSE1 | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Laurent Garnier - Excess Luggage (F-Communications:F1873CDBOX)
Laurent Garnier-Excess Luggage
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元料理人でありフランスの伊達男、ローランガルニエ。そのプレイはテクノ伝道師とも言える幅広い選曲で、一夜のプレイで様々な面を伺う事が出来る。個人的にはテクノセットが好きだけど、ハウスやロック、果てはドラムンベースまでも回す何でもありな人です。そんな彼もデトロイトにはやはり興味があるのか、自身のアルバムにおいてデトロイトライクなトラックを多く作っています。さてこのMIXCDは2000年のSONAR、2002年のデトロイト、後多分PBBと言うラジオのライブを収録した物でやはり彼の幅広い選曲を体験するにはもってこいです。

一枚目のSONARのプレイはハウス中心のセットでムーディーな物から、シカゴ、アシッドまで気持ち良く聴けます。DAVINA-Don’t you want itはデトロイトハウスのクラシック、今年のイエローでのプレイでも回していました。

二枚目は血管ぶち切れデトロイト中心のMIX。しょっぱなHi-Tech Jazzですよ!この曲は他のDJにもここ1、2年で実際のDJでよく使われている気がします。ほぼデトロイトに関連のある曲を使っているので、デトロイト好きには必ず受けると思います。終盤自身のThe Man with the red faceは、彼の曲の中でも最もデトロイトへの愛着を示した結果となるものでしょう。そこから69-Desireに繋ぐと言う悶絶必至のMIXです。

三枚目のラジオでのプレイは、テクノやハウスじゃなくてダウンテンポなのかな。寂れたバーとかで流れてそうな感じで、哀愁がありますが僕は余り聴いていないので何とも言いようがありません。

実際のプレイではテクノ→ハウス→ロック→…と目まぐるしくどんどん変わっていくので忙しい感じもするけど、一夜にして壮大なロングジャーニーを経験する事が出来ます。そして今週末にageHa、来週月曜にYellowと今回は2回も東京でプレイ。この機会に是非ともテクノ好きは、ガルニエのプレイを体験してみてはどうでしょうか。

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ちなみにこのMIXCDには4、5枚目がありF-COMショップ直販で買えます(現在はアマゾンでも購入可)。4枚目がデトロイトとシカゴハウスのクラシックを多用したMIXで超絶物です。僕は当然買いました。

Laurent Garnie-Excess Luggage
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| TECHNO1 | 17:19 | comments(2) | trackbacks(1) | |
DJ Rolando - Sweat Volume One (Sweat Records:SWEATCD-01)
DJ Rolando-Sweat Volume One
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DJ Rolandoは素晴らしいテクノDJなのですが、ハウスを回しても最高です。そしてなんとこのMIXCDでは古き良き時代を感じさせるデトロイトハウスのみをMIX。しょっぱなUnderground Resistanceでどファンキーにきます。その後もダーティーかつチープでありながらも、ソウルフルなトラックを連発。前半ハイライトはMad Mike-Give It To Me!温かくも力強いソウルハウスです。その後もAlton Miller、kenny Dixon Jr.から世に知れ渡っていないトラックまで、次々とデトロイトハウスを回す回す。デトロイトはテクノだけじゃないことを教えてくれます。そして終盤に最高にハッピーな瞬間を迎える。Davina-Don't You Want Itだ。Mad Mike作のこの曲はデトロイトと言う荒廃した街の中にも、希望があるかのような瞬間を垣間見せる。2003年作のこのMIXCDですが、時代遅れさえも感じさせる雰囲気。しかしそこは温かいソウルに溢れています。

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| HOUSE1 | 21:03 | comments(0) | trackbacks(1) | |