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Carl Craig | Sonja Moonear - Cocoon In The Mix (Cocoon Recordings:CORMIX053)
Carl Craig Sonja Moonear - Cocoon In The Mix
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真夏の夜の饗宴を繰り広げるイビサはAmnesiaで開催されるCocoonのパーティーは毎年の恒例行事となっているが、そのパーティーの公式MIXとなっている『Cocoon In The Mix』の最新作(と言ってもリリースは昨夏ですが)は、デトロイト・テクノの至宝であるCarl Craigとスイスの女性DJでありミニマル系で評価を得ているSonja Moonearが手掛けている。このシリーズのコンセプトは二人のDJのミックスを収録するだけなので、音楽的な繋がりから言えば共通項は見えてこないので、それぞれ全く別のプレイとして本作は楽しむべきなのだろう。それでも本作を聞けば例えば当方のようにAmnesiaのパーティーを体験した事のない人にとっても、その雰囲気だけでも何となく掴める事は可能なのかもしれない。それは特にC2のプレイの方が顕著と感じ、序盤から"What Is House Muzik (Ricardo Villalobos What Is Remix)"や"7 Directions (Dennis Ferrer Drum Mix)"などミニマルかつドラッギーな大ネタを繰り出して、大箱らしい派手な盛り上がりを作っていく。制作するトラックに比べるとプレイの方は余りデトロイトらしさは感じさせないのがC2の特徴だが、それでも疾走しうねるビート感や覚醒的な上モノを用いたヨーロッパ寄りのテクノやテック・ハウスなどは一般的には馴染みやすい音ではあり、またFloorplanやOxiaなどクラシックも当然の如く用いて真夜中の興奮を演出し、終盤ではデトロイト系の"Episode"や"Speechless (C2 Remix)"を投下して感動のエンディングへとスムースに盛り上がっていく。ミックス自体に何か特別な個性を感じるような内容ではないものの、Amnesiaの興奮に包まれた景色が浮かんでくるような、これぞ大箱らしいプレイだろう。対してMoonearの方がDJとしての力量を感じさせるプレイが体験出来る内容で、色っぽい呟きによりハウスを宣言するような"New Age House"に始まり"Music, Music (The I Humped Mix)"によって滑らかに加速し、常にグルーヴをキープする。大袈裟に展開を作る事はせずに淡々とした抑制されたビートを刻み、Cocoonらしいドラッギーなテック・ハウスも織り交ぜながら中盤でのエモーショナルな"Creepin"や"Translated Translations Translated"等のハウスでドラマティックな流れも生み、ミニマルな展開の中にも淡い叙情性を盛り込む。中盤以降は更に深い空間を感じさせるディープ・テックな闇に進んで、ラストに向かって80年代シンセ・ポップらしさを含む"M9"からアンビエントな音響処理の強いダビーな"98%"で微睡みつつ、最後にはVillalobosによるその名も"Amnesia"でじわじわと感覚が鈍っていくようなドープ・ミニマルで深みに嵌まりながらいつしかパーティーは終わりを迎える。半ば強引なまでに盛り上げるC2、対してフロアの感覚を掴むように嵌めていくMoonear、DJとしては当然後者に軍配が上がるだろう。



Check "Carl Craig" & "Sonja Moonear"

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| TECHNO12 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Elbee Bad The Prince Of Dance Music - The True Story Of House Music (Rush Hour Recordings:RH 121 CD)
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あのバレアリック名曲"Smokebelch II"には元ネタがあった!と言う事で、その元ネタが収録されたアルバムを買わずに見過ごす事など到底出来やしない。デトロイト・テクノやシカゴ・ハウスのカルト作品を根こそぎ復刻しているオランダのRush Hourが次に目を付けたのは、80年代後半にNYハウスシーンで活躍していたと言うElbee Badの作品だ。様々な名義で活動していたそうだが、名義の中の一つは"ダンスミュージックの皇子"と言う自信過剰な名義ではあるし、本コンピレーションも"ハウスミュージックの正統なる伝承"と銘打っている事から、逆にその実力を疑いたくなってしまうのも無理はないだろう。しかしだ、そこは抜群の嗅覚を誇るRush Hourが掘り出したのだから、きっと時代を超越しクラシックと呼ばれる類の音楽に違いない。何はともあれ"Smokebelch II"の元ネタである"New Age Of Faith"だが、これは木琴やピアノに笛の音らしき生っぽい音が可愛らしいメロディーを奏でる非ダンスミュージックで、ここにある無邪気な多幸感は確かに"Smokebelch II"へと継承されているのが分かる。しかし異色なのはこの曲のみで、他の曲は音楽として完成する前のオールド・スクールなハウスばかりで、無骨で洗練されていないその鳴りには懐かしさを飛び越えた初期衝動さえ感じられる。悪戯に満ちたファンキーなシカゴ・ハウス、歌に豊かな感情を乗せたソウルネスを奏でるNYハウス、その両者とも異なる無意識的かつ無感情的な空気が漂うドライな質感のハウスは、あくまで空虚にリズムやメロディーが鳴っているだけにも思われる。中にはシカゴ・ハウスのネジがぶっ飛んだ不気味さもあるが、この質素な骨組みのハウスはやはりDJツールとして最大の効果を発揮するものに違いない。Rush Hourはよくぞまあ、こんなカルトな作品を掘り出すものだ。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Slam - Past Lessons/Future Theories (Distinct'ive Breaks Records :DISNCD65)
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UK・グラスゴーのテクノシーンを支え、才能あるアーティストを数多く輩出しているSoma Recordings。そのレーベルの設立者であり中心的ユニットでもあるのが、このSlamです。ハードでアンダーグラウンドな硬派な面を見せつつも、デトロイトテクノからの影響を受けてメロディアスなトラックを量産しています。「Positive Education」等の大ヒット曲も出しながら日本での評価のされ方は不当な程の人気の無さですが、海外での評価は抜群でトラックメイカーのみならずDJとしても超一流です。この5年前に発売された2枚組MIXCDはテクノ、ハウスを分け隔て無く使いグルーヴィーかつタフでファットな傑作となっています。一枚目はハウス色が濃厚で、メロウでムーディーな流れから徐々に音を積み上げていき、終盤では音に厚みが出て来てアッパー目に盛り上げてきます。非常に丁寧なMIXを行っていて、スムースに盛り上がるその手腕にはベテランの円熟味を感じさせます。2枚目はテクノ色が強く出て、これぞいかにもSlamと言ったMIXになっています。メランコリックでアッパーな曲、パーカッシブな曲、洗練されたシャープな曲を展開を作るよりもひたすら気持ち良い状態を保ちつつ、アゲ目に繋いでいます。そしてラスト間際で自身の「Positive Education」からドラマティックに盛り上がる「Jaguar (Mad Mike String Mix)」の瞬間こそ、正に待ちわびた感動のエンディング。余りにも分かりやすい盛り上げ方ながらも、誰しも抗う事の出来ない感動が待ちわびています。Slam未聴の方は是非この機会に体験して頂きたいです。

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |