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BEST OF 2007
来たるべき大晦日が遂にやってきました。今年は特に年末年始は予定が無いので、今日はDynamite!!でも見ながら酒を飲みつつ年を越そうと思います。ちなみにロシアン皇帝VSチェ・ホンマンなんて、でくの坊のチェに勝ち目なんてねーだろ。何て言いながらチェが勝ったらどうしよう…。そう言えば今年は長年お世話になってきたシスコがクローズしたり、クラブ営業への圧力が一層高まったり、クラブミュージックがどんどんと良くない状況になっているのを感じました。元々一般人には馴染みのない世界、音楽なのに更に追いつめられてどうしようもない状況ですな。まぁ中には一般受けにヒットしてるアーティストもいるので、今後はよりアンダーグラウンドとオーバーグラウンドで境が出来ていくのでしょうか。とにかく真夜中のクラブ営業だけは、法を改善して問題を無くして欲しいですね。何で24時間営業の居酒屋で飲むのは合法で、クラブで夜中に踊るのは違法なんでしょうね?意味の無い法律は必要ありません。

無駄口が続きましたが、これから2007年のマイベスト作品を紹介致します。でも昨日掲載した売上ベストに出ている作品は敢えて外してあります。それらの作品でも自分の年間ベストに入っている物はありますが、折角なので今日はそれ以外を紹介したいと思います。ベタなチョイスではありますが参考にして頂ければ幸いです。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 17:00 | comments(4) | trackbacks(2) | |
2007 Best Seller
今年も遂に終わりがやってきました。と言う事で年間ベストなんですが、その前に今年も年間売上ベストを行おうと思います。皆様今年もこの「Tokyo Experiment」経由@アマゾンで、多くの商品を購入して頂いてありがとうございました。とここまでは、去年と全く同じ文章を使わせて頂きました、手抜きですいません。さて今年はテクノシーンではミニマル、エレクトロハウス、ロックテイストなのが流行っていた気がしますが、我がサイトでは一体どんな音楽が人気があったのでしょうか?続きに売上高が多かった物を掲載しております。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Two Lone Swordsmen - Stockwell Steppas ([Limited Edition] (Spiral Records:XQAW-1013)
Two Lone Swordsmen-Stockwell Steppas
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一年間をかけて12枚の名作を掘り起こした"Electric Soul Classics"も、遂に本作をもって静かにフィナーレを迎えます。12枚の内Two Lone Swordsmenは3枚含まれているので、やはり彼らも実力とは裏腹に今程一般的には売れていなかったのかなと考えられます。自分もTLSの96〜7年頃の作品は持っていなかったので、今回の再発シリーズには大変お世話になりました。さて近年は野暮ったいロカビリーに入り浸りのAndrew Weatherall先生ですが、TLSの初期はクラブ直結のアンダーグラウンドなディープハウスなのでかなりお勧めです。UKの地下、または裏街道を進んできた彼のダークなスピリッツ炸裂の暗く寒い音。光も射さなければ空気の密度も薄い閉ざされた世界の中で淡々とダビーな音が聞こえてくるのですが、いつの間にか闇の中に微かに光るソウルが浮かんできます。それはまるで闇の中で行く先も見えずどうしようもない絶望の淵から救われる様な安堵感。最初はとても希望なんか感じられない音だったのに、聴き終わった後には何故かほっと一息付ける様な暗く儚い作品です。暗いからこそ際立つ美しさをここに見つけました。

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| HOUSE3 | 15:45 | comments(2) | trackbacks(1) | |
As One - Reflections [Limited Edition] (Spiral Records:XQAW-1012)
As One-Reflections
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"Electric Soul Classics"においてアルバムが3枚も復刻をされたAs OneことKirk Degiorgioですが、それは90年代の作品が実に素晴らしい作品でありながら如何に世に流通しなかったであろうと言う事を物語っています。この作品がリリースされたのは1994年、その頃と言えばテクノがただ踊る目的だけではなくホームリスニングにも適した知的な音楽へと変わりつつあり、またデトロイトリヴァイヴァルとも重なっていた時期でもあり、その流れに沿った典型的な音がこのアルバムには封じ込められています。よってまだKirkがジャズへ向かってしまう前のテクノがここには有り、デトロイトのロマンティックな面を全面に受け継いだ情緒性の高い音が優しく耳に入ってきます。今聴けば流石に青臭さやチープな印象は抗えないのですが、それでも透明感溢れる美しいシンセやアナログ特有の温かみのあるリズムは古典的なテクノが好きな人にはぐっと来そうな感じです。AI(Artificial Intelligence)シリーズまたはピュアテクノと呼ばれた物、そして90年初期のデトロイトテクノとコネクトしているKirkの初期名作でした。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(7) | trackbacks(0) | |
Larry Heard - Alien [Limited Edition] (Spiral Records:XQAW-1011)
Larry Heard-Alien
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一年に亘りLost Classicsを再発してきた"Electric Soul Classics"も、今回発売されるシリーズでようやく終焉を迎えます。そしてそのシリーズの中で最も素晴らしく、またLarry Heardの経歴の中でも最も輝かしい作品が本作であります。ディープハウス、またはアンビエントハウスとも呼ばれる彼の音楽観は、音楽は音楽、それ以上でもそれ以下でもなく、自らのコメントを聞くよりもただ音楽を聴いて欲しいと言う職人気質の塊です。そう聴くと人間的には扱い辛そうな感じを受けますが、ただ寡黙なだけで実際の彼の心は想像以上に深いのでした。この"Alien"(過去レビュー)はアンビエント風を少々匂わせる落ち着いたディープハウスなのですが、タイトルから分かるとおり宇宙をテーマにしています。まあそれは僕の過去レビューを参考にして頂くとして、とにかくこの作品では思慮深い彼のソウルがそのまま表現された作品であり、余りの穏やかさにLarryへの畏敬の念さえ浮かんでくるのでした。誰だって音楽にソウルを込めて音楽を創っているはずですが、Larryの音楽に載せられる思いは余りに重く余りに切なく、そして人を魅了する。また活動暦20年以上に亘るベテランでありながら今も昔も変わらないその音楽性は、流れの早いダンスミュージックシーンにおいてはその存在自体が奇跡であり、伝説でもあるのです。そしてLarryは皆に問う、"Can You Feel It"と。

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| HOUSE3 | 13:25 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Detroit Escalator Co. - Soundtrack [313] [Limited Edition] (Spiral Records:WQAW-1010)
The Detroit Escalator Co.-Soundtrack [313]
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さて3回連続で"Electric Soul Classics"シリーズ第3段の紹介ですが、今日は特にレアな作品となっていたThe Detroit Escalator Co.の1stアルバムをどうぞ。実はこの作品は元々はFerox Recordsから僅かにリリースされていて、その後Peacefrogから"Excerpts"(過去レビュー)として再編集されてリリースされていた隠れた名盤でございます。この作品にはあるエピソードがあって、The Detroit Escalator Co.ことNeil Ollivierraがある寝付けない夜にDATを携えて真夜中のデトロイトを自転車に乗って駆け巡り、その時録音した音を利用してこのアルバムを制作したとか(と野田努が書いていた様な記憶がある)。確かにそれもなるほど〜と言うべきダブアンビエントハウス〜テクノな奥深い音は、真夜中のデトロイトと言う迷宮に迷い込み一度彷徨っては抜け出せない程に不思議な空間に満ちています。実際真夜中のデトロイトは相当危険だとは思うけど、ここではむしろ安堵と快適さに満ちた夢想の世界が展開され心地良い夜を過ごす事が出来ます。感情的にソウルフルでは無いけれど、ちょっと知的さを感じさせる音響空間はデトロイトの者にしては珍しいですね。ちなみに今までもリイシューの依頼があったそうですが本人がずっと断っていたらしく、今回の"Electric Soul Classics"のコンセプトに共感した彼が今回のみの約束でリイシューをOKを出したそうです。またもやすぐに廃盤となると思われるので、お早めにどうぞ。

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| TECHNO5 | 21:15 | comments(0) | trackbacks(2) | |
As One - Celestial Soul [Limited Edition] (Spiral Records:XQAW-1009)
As One-Celestial Soul
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本日も"Electric Soul Classics"シリーズ第3段の一つ、As OneことKirk Degiorgioの2NDアルバムを紹介致します。相変わらずだけどこのシリーズは痒い所に手が届くチョイスで、企画者は存分に90年代のテクノシーンに理解があるんだろうなと思わせます。売れ線とかアングラとかそんな視点で選択をするのではなく、当時は一部にしか理解されずとも現在になっても輝きを失わない本当の名作を復刻すると言う大変意義のある仕事で、自分が音楽関係の仕事に携わっていたら敬意を払う様な感じですね。まあそんな事はさておきUKからテクノとジャズの橋渡しを行っているKirkさんの2NDですが、これまた非常に素晴らしい!聴いて最初に思った事は、当時Warp Recordsが提唱していたAI(Artificial Intelligence)系の音そのまんまだと。何も知らなければThe Black Dogの作品と言われても気付かない位かも。ここではテクノとジャズが自然と共存し、デトロイトの感情豊かなソウルとヨーロッパの上品な感性が見事なまでに溶け合っているのです。どちらかと言えばデトロイトテクノそのものは考えて作り込むよりはその一瞬の感性を大事にするような傾向が有る様に思えて、やはりKirkらUK周辺のアーティストの音はソウルは込めつつも知性的に音を構成して洗練した作品を創るのが得意ですよね。悪く言えばデトロイトテクノは安っぽい所もあるんだけど(ソコが良いんだけどさ)、デトロイトテクノのフォロワーは良い意味でそれをアップグレードしているんですよ。Kirkは勿論デトロイトのフォロワーではあるけれど、その中でも格段に群を抜いてるなと思います。ジャズの即効的なグルーヴもあるしテクノの未来的な感覚もあるし、ある意味ボーダレス。90年代にこんな事やってたなんて、やっぱりKirkの先見性には目を見張ってしまいます。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 22:50 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Larry Heard - Sceneries Not Songs Volume 2 [Limited Edition] (Spiral Records:XQAW-1008)
Larry Heard-Sceneries Not Songs Volume 2
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またまたやってきました、一年に渡り過去の廃盤となった名作を現在に復刻するシリーズ"Electric Soul Classics"の時期でございます。今回は第3段となるのですが、今回もディープハウスの伝道師・Larry Heardが登場します。この復刻に際してLarryへのインタビューをネットで読んだのですが、相変わらず寡黙でサービス精神が無い人なので面白いコメントも無くインタビュアー泣かせな人だなとw。でもいいんです、だって彼の口から説明を受けなくたって彼の音楽が全てを物語っているのだから。本作は95年にリリースされた後、97年に"Ice Castles"と改題されてリイシューされた作品で、僕は"Ice Castles"の方を持っています(つかElectric Soul Classicsシリーズの半分以上、元から所持してるんだけどね)。内容はと言うと特に普段と変わらず、情緒ある普通のディープハウスを淡々と聴かせてくれます。でもこの"普通"と言うのがじつは難しく、何も小難しい事はせず直球勝負で永遠と聴ける作品は実は少ないのだと思います。何故なら流行とは無縁だし質実が伴っていないとすぐに飽きられてしまうから、"普通"の作品を創り続けるLarryはやっぱり凄い。シルクの様に滑らかな肌触りがある感触に、クリスタルの様な透明感と輝きを放つ音は、正にLarryの昔から変わらない音。近年の作品に比べると多少はまだ青い若さや新鮮さを感じるけれど、その当時から既に職人気質的な音であったと思います。今も昔も地味に輝き続ける、そんな存在感を示すLarry Heardにはただただ敬服致します。

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| HOUSE3 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Two Lone Swordsmen - The Fifth Mission (Return To The Flightpath Estate) [Limited Edition] (Spiral Records:XQAW-1004)
Two Lone Swordsmen-The Fifth Mission (Return To The Flightpath Estate)
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連日紹介している「Electric Soul Classics」シリーズ第二弾もコレで最後、名プロデューサー・Andrew Weatherallが舵を取るTwo Lone Swordsmenの1stアルバムが再発です。彼の音楽性の広さはプロデュースやリミックス作品を聴けば分かる通り、テクノからハウス、ダブやエレクトロ、そしてブレイクビーツやなんとパンクまで本当に幅が広いんですね。ただ一貫して根底にあるのはアンダーグラウンドスピリッツと言うべき物で、ドロドロと闇の奥底で蠢き黒光りするソウルがあります。どんなジャンルの音楽を手掛けたとしても常にどこか影のある憂いを秘め、安易でコマーシャルな世界からは離れた位置に距離を置いています。彼がそんな姿勢を失わない限りは、きっとこれからも僕は音楽に失望しなくて済みそうです。それはさておき本作は彼の作品の中でも、一番テクノと言う音楽に接近しています。テクノと言っても4つ打ちオンリーでも無く、ダブの音響とエレクトロの音質、そしてブレイクビーツのリズムを組み合わせたほんとにユニークなサウンドですね。踊れなくもないけれどネチネチとした世界観がある深い音は、家の中でじっくり聴き混むとずぶずぶと沈み込んで引き籠もれるので気持ちが良いです。救いの無い闇に囲まれていくようで決して幸福になれる音楽だとも思えないけれど、闇には闇の美しさがあると言うの身を以て教えてくれるんですね。(Drexciya+Aphex Twin)÷2みたいな狂気の大作2枚組なんで、しっかり体調を整えてから聴くべし。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Reagenz [Limited Edition] (Spiral Records:WQAW-1007)
Reagenz
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昨日に引き続き今日も「Electric Soul Classics」の第二弾の紹介です。ところでこの再発シリーズは実に素晴らしい事なんですが、僕は殆どの作品のオリジナルリリースを所持しています。でもこのReagenzに関しては所持していない所か、名前さえも知りませんでした。色々調べてみるとReagenzとはSpacetime Continuum名義で活躍していたJonah Sharpと、David Moufangと言うアーティストのコラボレートとの事。Spacetime Continuumに関してはデトロイトテクノとも並べて語られる音楽性を持っていて、一方David MoufangはPete Namlook等とも共作した事があるアンビエント系のアーティストだそうです。と言う事はその二人の音楽性が融合したReagenzは、当然素晴らしい音楽性を持っていたのです(再発される位だから当たり前か…)。その内容はと言うと掻い摘んで言うならば、初期The Black Dogなどに代表されるWARPのArtificial Intelligence系のピュアなテクノでしょうか。この作品がリリースされたのは1994年と言う事なので、正にAIシリーズ直後だった頃でありまして、時代の空気を身に纏った最先端のテクノだったのですね。そう言ってしまえばただの流行の音楽だったと思われる恐れもありますが、本作は今聴いてもなおテクノの奥深さと未来への期待を秘める素晴らしいアンビエントテクノだと断言出来ます。ブレイクビーツ系の多彩で繊細なリズムと、アナログ機材の滑らかで透き通るウワモノ、そして儚くもあり感傷的なメロディー、これらがある一種のインナートリップを誘発し、想像を喚起させ思考を張り巡らせます。しかし決してそれは心の中に閉じこもる作用として働くのではなく、心を解放しイメージを膨らませる事に成功するのでした。本作が再発されるなんて本当に素晴らしく思うし、感謝の気持ちで一杯になりました。

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| TECHNO4 | 22:30 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Ian O'Brien - Gigantic Days [Limited Edition] (Spiral Records:XQAW-1006)
Ian O'Brien-Gigantic Days
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一年に渡り90年代の名盤を再発するシリーズ「Electric Soul Classics」の第二弾が登場。今回も相変わらず相当に熱いリイシューとなりまして、特にお勧めはUKからのデトロイトフォロワー・Ian O'Brien。大抵のデトロイトフォロワーはデトロイトテクノの影響は受けつつも控えめに作品にそのエッセンスを加えるのですが、Ianはデトロイトへの愛も影響も前面に打ち出した作品を創っています。彼のDJプレイを聴いても恥ずかしがらずにデトロイトテクノを流しまくるし、ある意味彼のおおっぴろげな態度には清々しささえ感じます。しかし彼がデトロイトテクノと言う大地から飛び立つ作品となったのが本作でありまして、Mad Mike病を公言していた1STアルバムとは異なりましてかなりフュージョンやジャズを意識した作品となっています。それはデトロイトテクノの根元であるジャズなどまでルーツを遡ったとも言えるのですが、電子楽器で過去の遺産を現在に蘇らせたと言う意味では非常に価値がある事だと思います。4つ打ちはほぼ皆無で変拍子を多用したリズムが多いのですが、粘りと躍動感を伴ったグルーヴは流石とかしか言えません。まさかプログラミングの音楽が、生演奏の本家ジャズにここまで接近するとは誰が思えたのでしょうか。そしてスペーシーなシンセの使い方はやはり超一級で、宇宙のど真ん中に放り出されてしばしの宇宙遊泳を楽しむ事が出来るのです。余りにも広い宇宙、果てしない世界、僕たちは"巨大な日々"を生き続けて居る事を体感するでしょう。大傑作エレクトロニックフュージョンが、再度降臨しました。

まず"As (Part 1:Perspicacity)"、"Gigantic Days"辺りを聴いてみる事をお勧めします。僕はオリジナルを持っているのですがボーナストラック収録、そして今回も相変わらず初回限定のみの再発なので、買い逃し無く。

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Check "Ian O'Brien"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Larry Heard - Sceneries Not Songs, Volume One [Limited Edition] (Spiral Records:WQAW-1001)
Larry Heard-Sceneries Not Songs, Volume One
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感謝せねばならない、"Electric Soul Classics"シリーズによってこのアルバムのリイシューを行ってくれた人に。なんとディープハウスのオリジネーターとも言えるMr. FingersことLoosefingersことLarry Heardの廃盤傑作が、13年の時を経て戻ってきました。僕のBLOGを読んで頂いている方は、もうLarryさんについてはご存じですよね?ハウスシーンの変わらない孤高の存在としてのみならず、デトロイトテクノの著名なアーティストにも多大なる影響を与えたLarryさんですよ。良く言えば定期的に良作を出し続けるアーティスト、悪く言うと世間ずれしてて地味。そう、彼の音楽は慎み深く穏やかでソウルに溢れたディープハウスと言えるのですが、余りにもオーソドックスなハウスばかりで流行に流される世の中では時代から取り残される事もありました。しかし敢えて今ここで、僕がかつてLarry Heardに対して述べたコメントを再度掲載させて頂きます。

例え時代が移り変わろうとも、決して変わらない物がある。例え周りが世間の濁流に流されようとも、決して流されない人がいる。そしてどれだけ時間が経っても色あせない音楽がある。お金に目もくれず、地位や名誉を追い求める事もなく、自分のペースで淡々と音楽を作り続けるその人こそ、Loose FingersことLarry Heard。シカゴハウスの中でも特に孤高の存在であり続ける、ミスターソウルマン。なんといっても「Can You Feel It」によって、世界中を無限の愛で包んだ張本人である。
2005.02.18 Larry Heard - Where Life Beginsの記事より引用

とにかくそう言う事なのです。13年前のこの作品を聴いても最近の作品との大きな違いは特に感じないし、Larryさんは何時だって周りがどうなろうとLarryさんなのです。相変わらずのソフトでメランコリーなメロディーセンスだし、音の構成も簡素で決して洗練された音とは言えませんがどこか人の肌に慣れ親しみやすい優しい音作り。ほのかに人の心に光を灯すぐらいの優しい感情で、決して重すぎず軽すぎず適度なバランスを保っています。やっぱり何時聴いても彼の音は普遍的で、だからこそ今でも地道に活動し続ける事が出来るんですね。ハウスリスナーは限定再発されたこの機会を、決して逃してはなりませんよ。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
As One - In With Their Arps, And Moogs, And Jazz And Things [Limited Edition] (Spiral Records:XQAW-1002)
As One-In With Their Arps, And Moogs, And Jazz And Things
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昨日に引き続き90年代の普遍的名作を再発する「Electric Soul Classics」シリーズの一枚を紹介しましょう。本日はUK屈指のデトロイトフォロワー・Kirk DegiorgioことAs Oneの97年リリースのアルバムです。97年の僕と言えばまだ(デトロイト)テクノを聴き始めたばかりで、Derrick MayとかJeff Mills位しか知らなかったんですよね。タワレコでIan O'Brienの1stアルバムが紹介されていたのは覚えているけれど、その当時それを買わずに過ごしてしまう位テクノに対しまだ深い知識も無く、当然Kirk Degiorgioの事も全く知りませんでした。でもこの作品を聴いて思ったのは、きっと90年代のテクノシーンは今よりも希望に溢れドキドキするような感覚があったんだろうなと言う事。彼は最初の内はいかにもデトロイト系の作風が多くこのアルバムでもアトモスフェリックなシンセサウンドは心地良いのですが、規則正しい4つ打ちは排しより複雑で生身のプレイを思わせる繊細なリズムを聴かせ始めています。ああ、彼はテクノとジャズを一緒に存在しうる物だと考えていたのですね。もちろん皆様周知の通りデトロイトテクノは、ハウスもソウルにも影響を受けていればジャズにだって影響を受けているのですが、90年代においてデトロイトテクノは電子音楽としての"テクノ"と言う地位を確立していたと思います。しかしKirkはブラックミュージックに影響を受けてそこからデトロイトテクノに傾向していったので、その彼が結局行き着くのはジャズと言う事だったんでしょうね。そう言った意味でデトロイトテクノにジャズを再度取り込もうとする姿勢は、過去の遺産に対する尊敬とまた未来への挑戦が感じられて褒め称えるべきでしょう。控えめな情緒と慎ましいムードで内省的な音だとは思いますが、この当時Kirkが新たなる道を切り開こうとした意志は感じられます。これ以降は更にテクノ色を弱め生音を増していき、ブロークンビーツ/クラブジャズの繁栄に寄与した訳ですが、その繁栄前夜の実験的アルバムと言えるでしょう。「ジャズは生き方そのもの」と認めるKirk Degiorgioだからこそ成し得た結果です。限定盤なのでお早めにどうぞ。

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Check "Kirk Degiorgio"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Two Lone Swordsmen - Swimming Not Skimming [Limited Edition] (Spiral Records:WQAW-1003)
Two Lone Swordsmen-Swimming Not Skimming
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テクノだけに限らずクラブミュージックと言うのは、メジャーな音楽に比べるとどうしたって流通量が少ないからすぐに廃盤になってしまうよね。特に名作に限って廃盤なんて事も多かったりして、せっかくの素晴らしい音楽が世に広まらないのは残念だったりする。そんなファンの気持ちを汲み取ったのか90年代のクラシックを計12枚に渡ってリイシューするのが、「Electric Soul Classics」シリーズ。Two Lone Swordsmen、Larry Heard、As One、Ian O'Brien、The Detroit Escalator Companyらの廃盤を徐々に再発してゆくそうなので、皆様待ち遠しい事でしょう。しかも全て紙ジャケで限定発売なので、うっかり買い逃しなんて事は無いようにしたいものです。

でまず初めに紹介するのが、ロックとパンクとテクノとハウス、そしてダブやエレクトロまでも貪欲に結びつけたAndrew Weatherallが在籍するTwo Lone Swordsmenの2ND(ミニ)アルバムだ。最近の傾向だとエレクトロなダブからロック趣向のテクノに走っているのだが、この初期のアルバムはUKハウス好きこそ最も納得出来るディープハウスを演奏している。計11曲収録で前半5曲はリミックス曲、後半6曲はTLSのオリジナル曲。リミックス曲はヒップホップ調、ダウンテンポな感じでかなりしっとりしているが、その上何故かメランコリーな感傷に溢れている。僕の中でTLSは肉体的で重く硬く、いかにもテクノ的なガチガチのビートを攻撃的に奏でるユニットって言う認識はあったんだよね。でも初めて昔の作品を聴いてみたら、今と全然違うじゃん。こんなにもソウルフルな作品をAndrew Weatherallが作っていたなんて、全然予想だにしなかったなー。そして後半のオリジナル曲だ!これぞパーフェクト、期待を裏切らない4つ打ちディープハウスじゃないか。潜水艦に乗って真っ暗な海底を進んでいくかの様な、厳かなディープハウスだよ。透明感がありロマンチックなメロディーを奏でるシンセは、最近の彼らの作風には聴けないと思う。円熟味を増して色々な作風に手を出すより、なんかこうやって素直にクラブミュージックを作っている方が格好良いと僕は思う。最近の作品より踊れるから、単にそれだけで素晴らしいよ。

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Check "Two Lone Swordsmen"
| HOUSE3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |