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Ewan Jansen / Trinidadian Deep - Various Vol.1 (Chubby!:CHUB-001)
Ewan Jansen Trinidadian Deep - Various Vol.1

オーストラリアはシドニーを拠点とするパーティー/ポッドキャストであるChubby!がレーベルとしての活動を始めたそうで、その第一弾は耽美なディープ・ハウスを手掛けるオーストラリアのEwan Jansen、そして同様に耽美かつアフロなディープ・ハウスを武器とするTrinidadian Deepの二人によるスプリット盤だ。そして特筆すべきはデトロイトのベテランであるMike Grant、そして再評価を受けるジャパニーズ・ハウスの先駆けであるMissing SoulことMr. YTがリミキサーとして参加しており、つまりハウス・ミュージック好きな人にとってはその参加しているアーティストだけで十分に魅力的と言える一枚だ。Jansenによる"Plants"はスムースかつ芯のあるハウスの4つ打ちに合わせて透明感溢れる優美なパッドを伸ばし、輝きを含んだゴージャスなシンセのメロディーを配して、徐々に勢いを付けて飛翔するように壮大さを増していくハウスで、豊かに装飾されながらもけばけばしくはなく彼らしいエレガンスが光っている。対してGrantがリミックスをした"Plants (Mike Grant Remix)"はしっとり落ち着いた4つ打ちに抑えつつムーディーなエレピのコード展開を軸に控え目にシンセ等も散らし、より内向的と言うか豪華さを包み込んで控え目にする事でより耽美な空気が程良く発せられており、大人のディープ・ハウスと言った趣きは官能的ですらある。一方でディープ・ハウスという同じスタイルながらもアフロなパーカッションが印象的なTrinidadian Deepによる"Move Me"は、また彼が得意とするオルガンのソロが自由に大空を飛び回るように躍動し、鮮やかなパッドと絡み合いながら爽快な風と情熱的な空気を吹かせる。そして昔ながらのジャジー・ハウスを得意とするMr. YTによる"Move Me (Mr.YT Remix)"は、オリジナルよりも更に硬いパーカッションを弾けさせ新鮮かつ大胆なエネルギーの感じられるリミックスに仕上げており、同じパーカッシヴな味付けでもアフロではなく何処かジャジーな雰囲気があるのはやはりMr. YTの個性が故だろう。おおよそどの曲も目新しさや流行とは無縁で、それどころか各々の個性に沿ってオーセンティックなハウスを尊重したような作風は、しかしその力量があるからこそ時代に関係なく聞ける質がある。これぞディープ・ハウス。



Check Ewan Jansen & Trinidadian Deep
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Nobu - Creep Into Shadows - The Midnight D Edits (Underground Gallery Productions:UGCD-801)
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デトロイトには有名無名に関わらず素晴らしいダンスミュージックレーベルが数多く存在するのですが、アンダーグラウンドなハウスをリリースしているレーベルと言えばMike Grant主宰の"Moods & Grooves"があります。このレーベルからはTheo Parrish、MoodymannことKDJ、Alton Miller、Rick Wade、Brian Hardenらデトロイトの猛者が、レーベル名通りに心地良い暖かさを持ったムードとグルーヴを発する質の高い楽曲をリリースしています。そしてそのレーベルの音源のみを使用してDJMIXを手掛けたのが、日本でアンダーグラウンドシーンから叩き上げられたDJ Nobu。千葉で"Future Terror"と言うパーティーを主宰し近年注目を浴びているその人であります。2006年末には"No Way Back"(過去レビュー)と言うテクノ系MIXCDで評価を得ており、自分はまだ生で彼のプレイを体験した事はないのですがとにかくカッコいいプレイをする人みたいです。

余り予備知識が無いのでとにかく本MIXCDを聴いてみましたが、正直地味だと思います。ひたすらローテンションで暗く地べたを這いずる様なローファイハウスが続いていて、まあ地味ですよ。実はどの音源もDJ Nobuがリミックスやエディットを施していて、オリジナル音源の大半を所有していないので正確な判断は出来ないのですが、多分オリジナルよりも更にざらつきなり深みなりを強めている気がします。だから確かに音や展開は地味だけれども、このローファイ感覚はデトロイトのアーティストとも共振していて、日本人にしては珍しいどす黒い音をたっぷりと聴かせてくれます。勿論それは"Moods & Grooves"と言うレーベルの音源を使用していると言う理由もありますが、それ以外にもDJ Nobuの音源の再構築の仕方や曲の使い方に拠るものも影響しているのでしょう。激しいプレイも無いし幸福感も全く無いけれど、どこか感傷的な気持ちになるのはやはりソウルが籠っているからです。暗い暗いトンネルを抜けた後には、きっと明るい未来が待っているはず。MoodymannやTheo Parrish好きなら、DJ Nobuのプレイに耳を傾けても損はないはず。

試聴

Check "DJ Nobu"

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |