Black Jazz Consortium - Evolutions EP (Perpetual Sound:PS001)
Black Jazz Consortium - Evolutions EP
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US勢の中では飛ぶ鳥を落とす勢いのテック・ハウス系DJのFred P.。FP-OnerやFP197といった変名活動も含めて多量な作品をリリースしながらも、幻想空間のディープ・ハウスや情緒的なアンビエンス、またはオーガニックなジャズ要素と幅広い才能を発揮し、そのどれもが一級品の質を保つ才人。今までSoul People Musicを運営してきたがその活動を停止させ、新たに始動させるのがPerpetual Sound。そのレーベル第一弾として自らの変名であるBlack Jazz Consortiumによる4年ぶりのEPを抜擢したが、ここら辺のレーベルやアーティスト名の違いは一体何なのか、明らかにはなっていない。しかし作品自体はいつも通りのエモーショナルなテック・ハウス路線だが、"Essential Paradise (Fred P Reshape)"ではややFP-Oner名義にも似たオーガニックな響きがあり、ざっくりとジャジーなビート感とウッドベースの湿った低音、そこに手弾き感の強いフュージョン風なシンセのメロディーを重ね、心地好い浮遊感と共に宇宙空間を駆け抜ける。"Mystery Of Fantasy (Reprise)"は2分半のインタールード的な曲で、華麗なシンセストリングスを前面に打ち出しつつビートレスな構成がシネマティックな風景を浮かび上がらせる。それをMr.Gがリミックスした"Mystery Of Fantasy (G's Fantasy Mix)"はシカゴ・テクノを思わせる硬いリズムが打ち付けるダンスな曲へと生まれ変わり、ダークな呟きとゴリゴリしたリズムを軸にミニマルな構成で引っ張っていくフロアでの機能性重視な作風だ。最後の"120 Black Key Experiment (Continuation Interlude)"もインタールード的な意味合いが強く、様々なスポークンワードを用いて近未来の宇宙空間を思わせるSFアンビエントだが、こういったスペーシーな世界観もFred P.お得意の演出だ。新たに立ち上げたレーベルのコンセプトがどういったものかを知る由も無いが、曲自体はFred P.らしい流麗でエモーショナルなテック・ハウスやアンビエント性があり、期待通りといった印象だ。



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| TECHNO14 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Nightmares On Wax - Back To Mine (Back To Mine:BTMCD001)
Nightmares On Wax - Back To Mine
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普段は真夜中の熱狂的なパーティーでダンスさせる事を目的としてDJが、しかし逆にそんな喧騒から離れてパーソナル性の強いリラクシンな選曲を行う事をコンセプトにした『Back To Mine』シリーズは、1999年から開始して遂に20周年を迎えている。そんなアニバーサリーの作品のセレクターとして選ばれたのはGeorge Evelyn率いるNightmares On Wax。常に革新的であり続けるWarp RecordsというレーベルにおいてAutechreと並ぶ最古参の一人であるが、AutechreがWarpという音楽性を象徴するように常に変革と進化を繰り返すユニットなのに対し、このNightmares On Waxはスローライフを地で行く仙人か。この『Back To Mine』に対しても敢えてリスニング系を…というプレイではなく普段通りの選曲がそのままはまってしまう存在で、デビューから一貫してレゲエやダブの要素も兼ねるダウンテンポを軸にした音楽性だからこそ、このシリーズのアニバーサリーに抜擢されたのも納得だ。勿論変革の少ないアーティストだからといって懐古的な音楽性という事でもなく、ダウンテンポを徹底して追求しながらもここ数年にリリースされた作品を中心にミックスしており、最新の音楽の中から彼の包容力とメロウネスに叶う選曲によってNightmares On Waxの世界観を作り上げている。アルバムはUKマンチェスターの若手デュオであるChildren Of Zeusによるねっとりしたヒップ・ホップのビートとニューソウル風なメロウな歌による"Fear Of A Flat Planet"で始まり、Ladi6によるざっくりリズミカルなヒップ・ホップのトラックに甘く誘うような歌にしっとりするソウルフルな"Ikarus"、Creative Principleの優美なシンセ使いでジャジーな感もあるリズムで魅了する"Caught In The Middle"と、序盤は想定通りで正にこれぞダウンテンポという流れ。Bosqのアフロ/ラテンの感覚もあるディスコ・サウンドな"Step Into Midnight"からややグルーヴは強くなり、エレクトロニックなディスコトラックに妖艶な歌によって官能性を増すDim Zachの"Innocence"、アシッド・ベースが現れながらもメロウなジャズ・コードや優雅なストリングスがエモーショナル性を発揮するChieftainの"Out Of My Life"など、ここら辺の流れは上げ過ぎる事ないながらも明確に4つ打ちのダンスの時間。そしてSoulphictionの繊細なエレピとスモーキーな響きから黒さ溢れるディープ・ハウス"Gotta Have It"、力強いキックを刻みながら美しいコード展開や華々しいシンセに彩られるメロウネス全開の"Russia (Nightmares On Wax Remix)"と、終盤は完全にハウス・ミュージックに満たされる。余りにも素直で分かり易い展開に対し驚きを感じる事は全くないが、そもそもリラックスする事が前提なMIXCDシリーズであり、そのNightmares On Waxの音楽性自体がメロウでソウルフルなダウンテンポなのだから、これ以外の正解は無い位に的確にコンセプトに沿った作品になっている。ダウンテンポ好きにとっては長年愛すべき音楽になるのは当然として、落ち着けるBGMが欲しい人にとっても幅広く訴求する選曲で、期待通りのNightmares On Wax節で素晴らしい。なお、CDでは2枚組とミックスされていないディスクも収録されているので、DJにも便利な仕様になっている。



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| ETC4 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dalholt & Langkilde - Sur Plus (Music For Dreams:ZZZV17001)
Dalholt & Langkilde - Sur Plus
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現行バレアリックを引率するレーベルの一つ、2000年初頭にKenneth Bagerが設立したデンマークのMusic For Dreamsはそのジャンルの中では最早老舗と呼んでも差し支えないレーベルで、膨大なカタログにはイビサ系のベテランから新進気鋭のアーティストまで名を連ねており、このレーベルからリリースされる事はある意味では太鼓判を押されているのと同義だ。そんなレーベルから2018年5月に突如リリースされたのが本作で、デンマーク出身のMads DalholtとFrederik Langkildeのデュオによる初のアルバムとなっており、過去にEPさえもリリースしていないアーティストがこのようにいきなり名門レーベルからアルバムを出すのだからレーベルとしてもそれなりの一押しでないかと伺える。アルバムはもはやダンス・ミュージックの延長線上ですらなく、レイドバックしたダウンテンポ〜バレアリックが中心で、哀愁が滲むスパニッシュギターも効果的に用いる等バンド的なサウンドも強い。虹色に染まった夕日の中に薄く広がっていくようなスパニッシュギターがサウダージを奏でる"Charite"でアルバムは始まり、朗らかながらも咽び泣くようなギターソロに心酔する緩やかなダウンテンポの"Doucement"で何だか空が暗い闇へと移ろい変わる時間帯のよう。"Disco Disco"は軽いキックの4つ打ちも入ってスムースなグルーヴに乗り、そこに喋り口調の歌やチョップ風なコズミックなシンセも加わってバレアリックを通過したモダン・ディスコか。そしてタイトル曲の"Sur Plus"、静寂の中にか細いアコギの残響が広がりオルガンや乾いたパーカッションが無味乾燥に味付けする非常にブルージーな曲で、この枯れた感もある円熟味は長年活動を続けたベテランアーティストかのよう。また比較的ハウス・ミュージック寄りな"Groovin Man"では爽快なタブラが空へと抜けつつメランコリーなアコギとキラキラしたシンセが絡み合いながら、ぐっと情感を強めて興奮も高まりながら夜が深まっていく曲調でもある。ただやはりアルバム全体の印象としてはバレアリックではありながらも、明るい青空が広がるよりは夜の闇が広がる空のイメージで、大きな空間に残響が広がっていく開放感がありながらもそれは多幸感よりは侘び寂びにも近い質素な美意識が通底している。



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| ETC4 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
CC:DISCO! Present First Light Vol.1 (Soothsayer:SS0036)
CC:DISCO! Present First Light Vol.1
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シティーポップを思わせるキッチュなジャケットに目を奪われ、そして実際に音を聞いてみれば緩く開放的な雰囲気のバレアリックかつブギーなディスコが満載のコンピレーションに、もう心は即座に虜になってしまう。本作を編纂したのはメルボルンで活動するCourtney ClarkeことCC:DISCO!で、15歳の頃からラジオDJを開始し現在は自身でClub Cocoなるパーティーを運営しながら地元との密接な繋がりを持っているようだが、その音楽的な才能が評価され今では世界各地の大きなフェスティバルやパーティーにも出演をして忙しないツアー生活になっている。調べてみると公式な作品のリリースは無くDJのみによって正確な評価を獲得しているのだから、音楽への嗅覚や審美眼もきっと間違いないのないものなのだろうが、それは本作を聞けば確信へと変わる。ここに収録された曲は全てが未発表曲のようで、オーストラリアやニュージーランドで活動するローカルなアーティストの曲をCC:DISCO!が見事に掬い上げており、低い知名度に反比例して曲の質はどれもこれも素晴らしい。ニューカマーであるAngophoraによる"Settled"は、哀愁が滲むギターとぼんやりとしたシンセによって白昼夢に誘い込まれるニューエイジ風だが、オーガニックな響きが温かく体を包む。続くRings Around Saturnによる"Abarth"は大手を振って闊歩するような4つ打ちのブギー・ディスコだが、ここでも揺らぐ情緒あるギターやフュージョン風なシンセが懐メロ的な味わいを持っており、リラックスしたムードの中に甘い陶酔も仄かに混ざっている。Jace XLの"Really Want That"では光沢のあるポップなシンセ使いと甘く誘うような歌声もあって、80年代の都会的なシンセ・ポップで非常に甘美な懐かしさがある。一方で滑らかで心地好い浮遊感を持つディープ・ハウスを聞かせるのはLove Deluxeによる"Ivan's Hymn"で、霞の中で鳴るような繊細なピアノのコードとポコポコとした軽いパーカッションに引っ張られながら、揺らめく官能の世界を展開する。またDJ Simon TKによる"Never follow a druid to a second location"は安っぽい音によるリズムや荒々しいギターが鳴るローファイなシンセ・ロックだったり、Midnight Tendernessの"Precipitation Meditation"では爽やかなフルートや透明感のあるシンセを用いてドリーミーな情緒が浮かび上がるバレアリックなアンビエント風だったり、Sui Zhenの肩の力が抜けたアフタービートが気怠さを誘う甘いレゲエな"No More Words"もあったりと、決してディスコだけではなく多方面の音楽を咀嚼して多幸感への統一感を纏めている。真夜中の熱狂的なフロアと言うよりは昼間の野外フェスで鳴っているようなリラックスした選曲で、明るい時間帯のホームリスニングにもぴったりなコンピレーションだ。来週には初来日もある真夜中のパーティーではどんなDJをするのか、楽しみでならない。



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| HOUSE13 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Cassy & Demuir - Please Me - Fred P Reshape Project (Kwench Records:KWR002)
Cassy & Demuir - Please Me - Fred P Reshape Project
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アーティストとしてはもう15年以上もキャリアを持ち、そしてPanorama BarやRexでもレジデントを担当するDJとしての手腕を認められているCassyが、2017年に立ち上げたレーベルがKwench Recordsだ。本作はそのCassyとNite GroovesやYorubaからもリリースをするカナダのDemuirのレーベル第一弾である共作で、そこに収録されていた"Please Me"を現在のUSテック・ハウスのトップアーティストであるFred P.が3バージョンに渡ってリミックスを行なった、つまりは完全にFred P.の作品と呼べるシングルだ。原曲は荒々しくロウな質感もあるリズムが弾けややアシッディーな感覚もあるパワフルなハウスだったが、このリミックスに於いては完全にFred P.のエモーショナルで幻想的な空気に満たされた流麗なテック・ハウスへと生まれ変わっており、最早これはFred P.による新作と呼んでも差し支えない程の素晴らしいリミックスを披露している。A面には10分超えの大作となる"Journey Mix"を収録しているが、ここに原曲の面影すら見る事は難しい程に滑らかでうっとりとした叙情性が充満した作風へと上書きされており、抜けの良いパーカッションが乱れ打ちつつもスムースに流れる柔らかいビート感やふわっと広がるようなパッドの使い方はFred P.らしいコズミックな浮遊感を生んでいる。機能性という意味では全く失われているものはないが、エモーショナルな成分が十分に添加されパーティーの朝方、つまりはアフターアワーズの淡く夢と現実の狭間の寝ぼけ眼の心地良い状態に持っていくようなテック・ハウスで、疲労の溜まった心身を浄化するような感覚さえ伴っている。それよりももっとしっかりと杭を打ち込むようなビート感重視のテック・ハウスに仕上がっているのが"Fixation Mix"で、流麗なパッドのコード展開による幻想的な世界を繰り広げるデトロイト・テクノ的なエモーショナル性は、最もFred P.らしくあり得も言われぬ恍惚状態を引き起こす。そしてタイトル通りにやや崩れたビート感で厳つさを演出した"Broken Vibes Mix"は3つのリミックスの中では最も骨太さが現れており、Cassyのボーカルも他のリミックスよりも強めに用いてはいるが全体的にやや暗めの色調にする事で、変則的なリズムによるグルーヴ重視な内容だ。どれも元の曲をイメージ出来ない程に新たなる個性で上書きされたリミックスは、しかしそれぞれに異なる雰囲気や機能が発揮されており、パーティーの時間帯それぞれで効果的な演出をする事が可能だろう。Fred P.の才能が光る一枚だ。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Anomaly - Galaxy (Soul People Music:SPM024)
Anomaly - Galaxy

今USテクノ/ハウスのアンダーグラウンドシーンで最も人気を博しているであろうFred P.は、ここぞとばかりの勢いで自身の作品の制作、または他者のリミックスを大量に行い、その量と質において高水準を保っている。Fred Peterkinという人の中に多数のオルターイゴーがあるかのようにFred P.からBlack Jazz ConsortiumにFP-Oner等多数の名義で作品を発表しているが、Anomaly名義では特にシンプルにツール性を重視したテクノを実践しているようで、特に彼の名義の中でもフロア向けの作品が多いように思う。A面に収録の"Light Work"は大きな展開はなく太いキックの4つ打ちで何処までも平坦に疾走するようなテクノではあるが、水平に伸びていくパッドを用いてスペーシーな感覚を含ませ、そこに覚醒的なSEも導入しながらディープな世界観も展開する。大袈裟なブレイクや大胆な上げ下げはなく基本的にはミックスされる事で効果が発揮される機能性重視だが、淡白にもならないところはFred P.の普段のエモーショナルな音楽性が少なからず残っているのだろう。"Truth Told"は粗雑な粗さもあるザクザクとしたリズムが先導する更にツール性を高めたテクノで、上モノは薄っすらと残る程度でいわゆるFred P.らしい叙情性を廃し、その代わりに刺激的なハイハットやパーカッションが現れて攻撃的な激しさの中へと突入する。最後の"Todays Future"だけはやや普段の彼らしい淡い叙情性があるパッドが乗っており、緩んだハウシーな4つ打ちとその中にコンピューターゲームのようなヒプノティックな電子音が反復して、中盤のブレイクではビートが消える事で無重力空間の宇宙に放り出されたような展開も。「Galaxy」というタイトルが示す通り確かにどれも宇宙を飛び交うような曲調、またはSF的なハイテック感もあり、この名義のミニマルかつツール重視な音楽性は発揮しつつもそこに宇宙というコンセプトも見事に投影されている。まだまだFred P.の快進撃はとどまる所を知らず、動向から目を離す事は出来ない。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2017/9/22 FP-ONER aka Fred P “7” Release Party @ contact
テクノ・ハウスに於いては特にヨーロッパの方が勢いがある状況で、USアンダーグラウンドのディープ・ハウス勢の中で特に息巻いて複数の名義を活用し大量の作品をリリースし、またその音楽性に魅了された多くのアーティストからもリミックスを依頼されるなど、名実共にトップクラスに君臨するFred P.。Black Jazz ConsortiumやAnomalyといった名義での活動も有名だが、近年はMule MusiqからのFP-ONER名義のコンセプチュアルな三部作もまた注目を集めており、今回はその最終章である『7』のリリースパーティーに合わせての来日となる。メインフロアで迎え撃つはこれまたNYアンダーグラウンドを突き進むDJ Sprinkles a.k.a Terre Thaemlitzと、両者のハウス・ミュージックを存分に体験する事が出来る夜になるだろう。
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| EVENT REPORT6 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Incredible Adventures Of Captain P - Escapism (Soul People Music:SPMBLP003)
Fred P - The Incredible Adventures Of Captain P (Escapism)
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USテクノ/ハウスの中でも快進撃を続けるFred PeterkinことFred P.は別人格のように多数の名義を用いてEP/アルバム共に量産体制を行いつつも、夢の中にいるようなアンビエント感溢れるテック・ハウスからジャジー・ヴァイブス溢れるリスニング志向の作品までそのどれもが高い品質を保っており、アーティストとして全幅の信頼を寄せる。本作の「The Incredible Adventures Of Captain P」名義は彼がかつて2010年にFred P.名義でリリースしたアルバム名であったものが、ここではプロジェクト名へと変化している。最早その名義毎に音楽的な差異は無いのではあるが、本人によれば「最も個人的、かつスタイル的に多様なレコードのうちの1つ」だそうで、フロアで用いられるべきダンス・トラックを中心にインタールードも挟んだアルバムとしての豊かさを表現した作品だ。機械的な持続音によってSF映画の始まりのような不安と興奮を掻き立てるような"Entry Point"で始まると、続く"These Times"では早くもキックやパーカッションが端正なリズムを刻んでその中を緩やかに上げ下げするパッドが浮遊しながらFred P.らしい幻惑的なテック・ハウスを聞かせる。"NYC"では一転してぐっとテンポを落としたヒップ・ホップへと変化するが、これにしてもデトロイトらしいスモーキーかつ叙情性があり、勢いのあるアルバムの中でしっとりとした感情を誘う事でアクセントになっている。アルバムの中盤は正にFred P.らしい疾走感溢れるテック・ハウスが並んでおり、硬めのリズムが刺激的で美しいラインを描くパッドに魅了される"All I Want To Say"や、太く重いベースやキックで低重心からぐいぐいと攻め上げる機能的な"Get Ready"など、霧のようなぼやけたシンセが大気に満ちながら幻想的な世界の中を爽快に駆け抜ける。そこから再度2曲のインタールードを挟んで、終盤には波のように揺らぐパッドと端正な4つキックによる爽快さと官能が入り組んだディープーなテック・ハウスの"Escapism"で一気にドラマティックのピークへと達し、最後には全てが終わった後の静けさのみが続く"To Be Continued"によってサントラを思わせる静謐な終わり方を見せる。多くの曲は真夜中のダンス・フロアで機能するのだが、単純なダンス・トラックだけの羅列にはならないストーリー性がアルバムとしての役目を成しており、そして勿論彼らしいアンビエンスやスピリチュアルな要素がふんだんに詰まっている。まだまだFred P.の躍進は一向に止まる事はないだろう。



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| HOUSE12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fred P. - Instinctive Rhythms (Secretsundaze:SECRET 022)
Fred P. - Instinctive Rhythms
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AnomalyにBlack Jazz ConsortiumからFP-Onerまで複数の変名を用いて活発な活動を続けるFred PeterkinことFred P.は、ディープ・ハウスからアンビエントにジャジーヴァイブスまで取り込んで壮大な空間を感じさせながらエモーショナルな世界を展開するダンストラックで多くの人を魅了している。勿論DJやアーティストからの評価の高さは引く手数多の存在として証明されているが、今度はロンドンの人気レーベルであるSecretsundazeから新作をリリースするに至っている。どんなレーベルからでも基本的には一貫性のある音楽を示すアーティストではあるが、本作はかなりフロア寄りのダンストラックで普段よりも闇を強く感じさせる。鋭利でシャッフルするハイハットや骨太なキックに爽快なタム、そして奥底で雷鳴のような音響が鳴っている"6AM"は、普段のエモーショナル性よりも激しいトライバルなリズム感で闇の中を駆け抜けるダークなテクノで、タイトルが示す朝6時のフロアを落ち着かせるどころかより高揚へと導くようなエネルギーに溢れている。"Herb"も比較的刺激の強いパーカッションを用いつつシンコペートによってうねりを生み出す曲で、荒削りな音質が曲調に激しさや厳つさをもたらしているが、こちらは普段のFred P.らしい幻想的な上モノが入ってきて瞑想的な深みも存在している。しかし最も彼らしい曲はB面に収録された9分にも及ぶ"Mile High"で、ざっくり生感もありながら爽快感のあるハウスビートが疾走する中で、霧靄のような空気感のあるパッドが浮かびつつ神秘的なピアノが滴り落ちてくる幻想的な展開は、正にFred P.特有のスピリチュアルなアンビエンスが満ちている。9分という尺も冗長に感じる事はなく、逆にその微睡みのような心地良さが何時までも持続して陶酔の世界へと導くのだ。やはりどんなレーベルから作品を出そうともFred P.はFred P.である事に変わりはなく、ファンであれば納得の一枚だ。



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| HOUSE12 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Various - Dance 2017 (Secretsundaze:SSXCD004)
Various - Dance 2017
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Giles Smith & James Priestleyによって主宰されているロンドンのSecretsundaze、同名のサンデー・アフタヌーン・パーティーとしても定着しているパーティー兼レーベルは、今までにその二人によってパーティーの雰囲気をパッキングしたであろうMIXCDをリリースしてきたが、この度初のレーベル・コンピレーションを纏め上げた。彼等の説明に拠れば「'80年代後期から'90年代かけてのダンスコンピレーションのタイトルに因んで付けた」との事だが、その内容は90年代とはかけ離れた現在のテクノやハウスを収録しており、一部の曲を除いてレーベルが過去に発表した曲の編集であるから正にレーベル・ショーケースなのだ。レーベルから3枚のEPをリリースしている事から特に信頼を得ているであろうEthyl & Floriは、音数を絞ったハウシーな4つ打ちに憂いを感じさせるエレピを展開させた”Shelter"を提供しており、非常にシンプルではある作風だが丁寧に情緒的な空気を作っている。今や売れっ子の一人であるハウスDJのBrawtherによる"Spaceman Funk (Deep Club Mix)"も同様に無駄の少ないハウスだが、こちらは跳ねるような軽快な4つ打ちに疾走感がありその上でふんわりとした浮遊感ある上モノを被せる事でよりグルーヴの走りが強まっている。Wbeezaによる"Ferguson"は特に勢いのあるツール的な曲で、これもハウシーな4つ打ちではあるもののカチッとした硬いリズム感で疾走する意外にもハードさもあり、ミニマルなトラックとの相性も良さそうだ。喜ばしい事に未発表も収録されており、エグいアシッド・サウンドが侵食しつつ情緒的なストリングスで仄かに優美さの映えるディープ・ハウスの"Baia 2012 (Aybee's Solar Dub)"や、またネタとして有名な"Little Sunflower"をサンプリングしたFred Pによる花弁が静かに花開くような優雅さを聞かせるハイテックな"Trust"と、これらもSecretsundazeのアーバンかつモダンな作風が根付いている。他にも激しくビートが躍動するテクノや朗らかなムードが広がるジャジー・ハウスも収録されており、思っている以上にジャンルとしての幅は広いもののレーベルの音に対する確かな嗅覚を感じ取れるであろう良作揃いで、流石15年以上も同名パーティーを続けているだけの経験に培われた音楽センスだ。尚、Disc2は曲順も同じままに軽くミックスされた物だが、これは特に必要性はないのでは?と思う。



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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fred P. - Sound Destination (Soul People Music:SPMBLP002)
Fred P. - Sound Destination
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NYを拠点に活動するダンス・ミュージックのFred PeterkinことFred P.は、Black Jazz ConsortiumやFP-Oner等複数の名義を用いてアンビエントとエモーション豊かなテック・ハウスを手掛ける事では随一のアーティストで、特に今人気が絶頂にあるのは間違いない。事実、多くのアーティストからリミックスを依頼され、彼のリミックスが収録された新作EPを見ない月は無いと言っても過言ではない程だ。DJではあるがトラックメーカーとしても活発に活動しており、アルバム/EP共に早いペースでのリリースを継続しているが、どれもフロア仕様かつリスニングにも耐えうる万能性がある点も評価の一因だろう。本作はそんな彼が2015年10月に突如としてSoundCloud上で公開していた作品で、いつしかウェブからは姿を消したものの2016年の中頃になって目出度くLP化されたのだ。制作は2012〜13年頃で古い作品を掘り起こした内容らしいが、彼の作品の中でも最も瞑想的なアンビエント性がありそこに生っぽいジャズ・グルーヴを組み合わせた音楽性で、深遠な世界を展開する事でリスニングとしての快適性が発揮されている。始まりの"Countryside Train Ride"はビートレスな正にアンビエントで、アトモスフェリックなパッドが揺らぎ笛の音などの有機的な響きが微睡みの中に引き込んで行く。続く"Leaving You Behind"は柔らかく繊細なジャズのリズムが刻まれ、そこに霧のような淡いシンセや癖のあるベースが水飛沫が飛び交う爽快な森林の中の雰囲気を思わせ、滴り落ちるピアノは神々しい光の木漏れ日のようだ。そして宗教的にも神秘的なアンビエントの"Dark Halls"を通過し、原始的なパーカッションが穏やかになりフォーキーなサウンドが落ち着いたダウンテンポとなる”Longing For You”、ざっくり生っぽいジャズーグルーヴが昼下がり3時の微睡みに誘う"Watch Over"などが待ち受けており、やはりそのオーガニック性とジャジーなビートが本作の肝だろう。短い曲が中心のアルバムに於いて"Berlin Sunrise"は13分にも及ぶ大作で、こちらは普段のFred P.らしい穏やかで幻想的な霧に包まれるようなディープ・ハウスなのだが、キラキラとした星の瞬きのような音も散りばめられており、いつにもまして静謐で神秘的だ。元々特徴でもあったアンビエント性はより存在感を増し有機的なグルーヴと融け合う事で、Fred P.流のフューチャー・ジャズとでも呼ぶべきアルバムとなった。斬新な音楽性でもなければ流行とも無縁の本作は、半ばクラシカルな佇まいさえ発している。



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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Mark Farina - Mushroom Jazz Eight (Mushroom Jazz:MJ012)
DJ Mark Farina - Mushroom Jazz Eight
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もうすぐ久しぶりの来日を予定しているアメリカは西海岸ダンス・ミュージックのシーンを代表すると言っても過言ではないMark Farina。シカゴ生まれでサンフランシスコで長く活動をする彼は例えば同郷の盟友であるDerrick Carterらとも活動しているが、その周辺の中でもFarinaの特異性を端的に表しているのがこの「Mushroom Jazz」シリーズだろう。シカゴ・ハウスではなくヒップ・ホップやダウンテンポを中心に気怠く甘美な夢の中へ誘うような世界を展開するそのプレイは、マッシュルームを喰ってジャジーな雰囲気に意識も朦朧とさせるような…かはさておき、ひたすら溶けるように気持ちが良いのは間違いない。ヒップ・ホップ中心ながらもガシガシと激しく繋ぐのではなくスムースにメロウに、しっとりとした質感と地に足が着いたグルーヴによって意外にもチルアウトな感覚させ漂わせる至高のミックス。前作から実に5年半とシリーズ物にしては随分と間が空いてしまったが、しかし全くその音楽性に陰りはなく相も変わらずトロトロとした白昼夢を体験させてくれる事だろう。このシリーズ、Farinaのファンがハウス・リスナーである事を差し引いても例の如く馴染みのアーティストの楽曲は少なく、当方もセットリストを見ても何が何だかではあるのだが、しかし一旦そのミックスを聴いてしまえば途端に魅了される事は間違いない。燦々と太陽の陽が降り注ぐ海辺をリラックスして散歩するような長閑な始まりから、ジャジーグルーヴも現れてうっとりと白昼夢に浸り、気怠さは保ちながら鋭利なビート感覚で体を揺らし始める中盤、ハウス感を増して滑らかなビートで心地良く揺らす後半と、実に大人びて優雅なプレイは真夜中のパーティーの興奮とは異なる昼間の陽気なムードが満ち溢れている。これがきっとサンフランシスコの温和な雰囲気なのだろうか、非常にアンダーグラウンド性の高い選曲をしながらも決してこれみよがしになる事はなく、弛緩して開放感溢れる気持ち良さをそのままに体験させてくれる事にDJとしての姿勢が現れている。今回の来日でもハウス・セットだけでなくMushroom Jazzセットを予定しているそうなので、その予習としてもお勧めする。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2017/1/21 Guidance 〜導き導かれる人生〜 12th Anniversary Day 2 @ Unice
都内各地のクラブをジプシーのように渡り歩き、そしてベテラン〜若手までの充実した国内勢から国外のニュージェネレーションまで招致し、デコレーションやVJにフード等細かい所にまで力を入れ、音楽だけでなくトータルとしてパーティーの魅力を体験させる『Guidance 〜導き導かれる人生〜』。クラブという業界が賑わっていた10年前ならいざ知らず、それからも尚継続的にここまでパーティーを続けるのは楽な事ではないが、音楽やパーティーへの愛こそが原動力となり遂に今年で12周年を迎える。今回のゲストはカナダよりMulti Cultiを主宰するThomas Von Partyが初来日となるが、当方も彼については知識を持ち合わせていないものの普通のテクノ〜ハウスとは異なる国境を越えた感覚があるそうだ。そんな特異なDJに対して日本から迎え撃つならばやはり瀧見憲司、そして他にもCHIDAやy.を迎えてアニバーサリーらしい充実した布陣で夜が待ち受けている。
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| EVENT REPORT6 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Tiger & Woods - On The Green Again (T&W Records:RBTWCD-1)
Tiger & Woods - On The Green Again
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センスこそ全て、イケてるディスコ・サンプリングの作風を基に一躍その手のシーンにおいてトップへと躍り出たTiger & Woodsは、当初はホワイト盤のみのリリースと正体不明の二人組というミステリアスなカルト性もあって人気に拍車をかけていた。実はその二人組というのはイタリアの古参であるMarco PassaraniとValerio Delphiである事が判明したが、その神秘的な霧が晴れてしまった後もその素晴らしい音楽性があるからこそ、全く人気が衰える事はなく今も尚絶大な信頼を集めている。その人気も相まって今ではライブも積極的に行うまでになっているが、多忙が故に新作のリリースは以前より減っているのも事実であり、そんな状況において5年ぶりのアルバムはファンの渇望を満たすには十分な内容となっている。アルバムは映画の始まりかのようなゴージャスなシンセオーケストラによる"Intro"で幕開けすると、もっさりと生っぽいキックが4つ打ちを刻み、奇妙なロボットボイスとブイブイとしたイタロ的なベースラインがファンキーな鳴りを生む"RockMeLoveMe"へと突入し、序盤からTiger & Woodsらしいディスコティックな愛くるしさが爆発する。"Ginger & Fred"のシンセベースのシーケンスは何だかGiorgio Moroderのそれを思わせる所もあり、ファンキーなボーカル・サンプルの執拗なループによって機能性を重視しつつ、キャッチなコード展開も加わる事でディスコに対する懐かしさも含んでいるのだ。"Come And Get My Lovin'"はBarbara Fowlerによる1984年作のカバー…と言うよりはカットアップ・エディットとでも呼ぶべきか、原曲の素材を使いながらも細かく散りばめた事で面影を残さずにファンキーかつ煌めきを上積みさせたディスコ・ハウスへと生まれ変わらせ、これぞTiger & Woodsのディスコ・リエディットのセンスの業だと言わんばかりだ。"RadioTiger"もカットアップのようにぶつ切りしたような目立つが、キックは80年台のシンセポップのようなアタックの強さがあり、そしてシンセ・ファンクらしい色彩感溢れる電子音や甘くキャッチなボーカル・サンプルで郷愁に満たされる、そうセンチメンタルな空気がふんだんのディスコ・ハウス。アルバムの最後の"Outro"は初まりと同じようにシンセ・オーケストラによる感動的な瞬間が待ち受けており、ポップ感が爆発しつつファンクでブギーなアルバムはあっという間に聞き終わってしまうだろう。作風は見事なまでの金太郎飴的なディスコ・ハウスで、機能的だからといってそれが単調になる訳でもなく、センスの良いサンプル使いによるメロディーも耳を強く惹き付ける魅力があり、ダンス/リスニングの両面から十分に楽しめるだろう。



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| HOUSE12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
FP-Oner - 6 (Mule Musiq:MUSIQ 055CD)
FP-Oner - 6
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自ら主宰するSoul People Musicからは自身の作品のみならず才能ある新鋭の作品をも送り出し、また自身はAnomalyやBlack Jazz Consortiumなど多数の名義を用いてエモーショナルかつハイテックなディープ・ハウス〜テクノを量産し、今やUSハウスシーンのトップにまで上り詰めたFred P.。2015年には新たなる名義であるFP-Onerの新シリーズの門出となる『5』(過去レビュー)を制作し、Fred P.の特徴でもある幻想的なアンビエンス感をふんだんに取り込んだ情緒的なディープ・ハウスを聞かせ、ダンスとリスニングの釣り合いが取れた絶妙なアルバムを披露した。それから一年、続編となる本作もやはり一連のシリーズであるからして、音楽性に目を見張るような変化は見られない。だからこそだろう、自身の揺るぎない音楽性が確立されているが故の安定感があり、アルバムの始まりである"Awakening Co Creator"は朝靄の中にいるような微睡みのアンビエンスが通底するディープ・ハウスで、穏やかな情景が目の前に広がるようだ。続くのは爽快さ抜群のパーカッションが刻む中を豊かな音色が発色するパッドが突き抜ける"Kundalini Rising"で、一気にスピード感を増したテック・ハウス気味の世界へと進む。中盤にもアフロなパーカッションやうねるようなベースラインが耳を惹き付けつつ、しかし幻惑的なシンセがアンビエンス感を纏った"New Life Form"や、芯のあるキックが正確な4つ打ちを刻み地底から情緒ある芳香が湧き立つようにパッドが迫り上がってくる"Adjusted Perception"などがあり、体感的なダンス・トラックとして体裁は保ちつつも意識に働きかけるようなメロディアスな作風は十八番だろう。勿論"Learning Process"のようにフロアの闇に溶け込むような疾走感に満ちたテクノ色強い曲もあるが、それすらも大らかなパッドに覆われて仄かな情緒が匂っている。特に秀逸なのが"Reap Love"で、コズミック感あるシンセを散りばめつつメランコリーなシンセによる情緒爆発なしんみり系テック・ハウスによって、切なさが本作の中でピークへと達する瞬間を作っている。そしてアルバムの最後(前作は渋谷をテーマにした"Sleepless In Shibuya")前作同様にアンビエント色を前面に打ち出した"Vision In Osaka"で、大阪らしいかはさておき神秘的な空気を生む瑞々しいシンセが浮揚し、霧の中へと溶け込んで消えるように儚い終焉が待ち受けている。あっと言わせる驚きはない、寧ろ電子音による穏やかな神秘性をこれでもかと演出した本作は、じっくりと耳を傾けて夢想に酔いしれるべき作品だ。Fred P.による深い精神世界へ旅がここにある。



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| HOUSE12 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alex Danilov - Noises EP (Arma:ARMA 12)
Alex Danilov - Noises EP
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ロシアン・ハウスの台頭を代表する一人・Alex Danilovは、RawaxやRough House Rosieから少しばかりアシッディーかつロウで、そして心地良い残響が広がるダブ処理を伴ったハウス作品をリリースしている。浮遊感なりアンビエントな感覚なりも含むその音楽性はロシアン・ハウス一派に多く共通するものであり、濃霧で惑わすようなアブストラクトな音像が特徴だ。そんな地域のアーティストが躍進したここ2~3年、しかしDanilovは一切作品をリリースしなかったのだが、2年半ぶりとなるこの新作はややテクノ寄りとなるダンス・フロアを強く意識している。それが表れているのが"Inside"で、鋭利なハイハットとアシッドな電子音のリフで引っ張って行く冷気ささえ漂うトラックは、しかし勿論微かな残響も加えて空間の奥行きを感じさせる。しかし過去の作品と比較すればやはりミニマルな要素が強く打ち出され、淡々と無機質な響きがツール性を強固にしている。一方で彼らしい作品は"Noises"だろう、弛緩した4つ打ちの上に寒波が吹き荒れるようなぼんやりとしたサウンドが覆い、奇妙な電子音が刺し込むアブストラクトな作風は未知なる世界を突き進む深遠さがある。両者の中庸にあるのが裏面の"Unknown Numbers"で、アブストラクトな音像とジャジーながらもかっちりしたキックを組み合わせ、足元が浮くような心地良い浮遊感を生むディープ・ハウスだ。そんな曲をリミックスしたのが今や飛ぶ鳥を落とす勢いのFred P.で、重いキックの4つ打ちを導入し地響きの如く揺らしをかけながら層になって伸びていくような幻想的なパッドを加えた"Unknown Numbers (Fred P reshape)"は、アンビエントな空気感もあって完全にFred P.の作品として生まれ変わっている。尺も長くDJ向きの構成になり、本作の中で最も踊れるダンス・トラックになのは言うまでもない。



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| TECHNO12 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
I'm Starting to Feel Okay Vol.7 (Mule Musiq:MULE MUSIQ CD 53)
Im Starting to Feel Okay Vol.7
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恐らくダンス・ミュージックで括られるレーベルの中でも、Mule Musiq程に幅広く才能あるタレントを抱えたレーベルを他に列挙するのは難しいだろう。例えばこのレーベルに所属するアーティストだけでパーティーを行ったとしても、それはフェスティバルとして成立してもおかしくはなく、間違いないのない審美眼と継続してリリース出来る運営力を兼ね備えた日本が誇るべきレーベルだ。そのように多くのタレントを抱えているからこそ、多様な個性を一つに集約するコンピレーションの体裁はMule Musiqに適しているのだろうか、近年は2年おきにショーケース的なコンピレーションをリリースしている。本作はその第7弾でここ2年間にリリースされた既発の曲や、また本作の為に制作されたであろう新作までが纏められており、例えレーベルに興味が無くとも参加したアーティストの豪華さに惹き付けられてもおかしくはない。レーベルに初参加となるLord Of The IslesやFrankey & SandrinoにKim Brown、または蜜月の関係を築いているEddie CやOskar OffermannにFred P、そして日本からはお馴染みのKuniyuki TakahashiにSauce81、その他に多くのアーティストが収録されているのだが、その幅の広さと各々の素質の高さが際立つ人選に頭を垂れる思いになる。Eddie Cによるサンプリングをベースとした生っぽいニューディスコの"Flying Blue"、Rubiniによるエレクトロニックな質感を活かしたディープ・ハウスの"Still Clock"、Kuniyukiがニューウェーブからの影響を受けて退廃的な雰囲気を打ち出した"Newwave Project #11"など、それぞれの個性は自然と表現されながらそのどれもがフロアに即したダンス・ミュージックである事を外れない。また、Bell Towersによる柔らかな音色とゆったりとしたグルーヴで広がるディープ・ハウスの"Midday Theme"、Fred Pによるエモーショナルなパッド使いが素晴らしいテック・ハウスの"Days In Time"辺りを聴くと、Mule Musiqが決して真夜中の享楽的なクラブで踊る事を目的とした音楽だけではなく、リスニングとしても耐えうる普遍性も目指している事が感じられる。意外なところでは奇抜なエレクトロニカを奏でるGold Pandaが変名のDJ Jenifaで"Dresscode"を提供し、Gold Pandaとは異なりシカゴ・ハウス風の乾いたビートで不良的なハウスを披露してたり、またAril Brikha & Sebastian Mullaertが"Illuminate"で彼等の個性を発揮したトランス感の強いミニマルなトラックを提供していたり、レーベルに控え目程度ではあるが新風を吹き込んでいる。既に大御所レーベルとしての存在感がこれだけのアーティストを集約出来るのだろうが、それでも尚レーベルの質の高さが全く失われないのは、やはりレーベルを主宰するToshiya Kawasakiによるセンスの賜物に違いない。



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| HOUSE11 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fred P. - Expressing Dark Matter EP (Rex Club Music:RCM002)
Fred P. - Expressing Dark Matter EP
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88年のオープンからフランスのパーティーシーンを支えてきた名門クラブ・Rex Clubが、昨年遂にレーベルとしての活動を始動させた。そのカタログ第2弾は今やUSディープ・ハウス/テクノの新世代としての中心的存在になっているFred PeterkinことFred P.によるもので、作品によってはアンビエントやリスニング向けの作品を作る事もある彼が、今回は完全なるパーティー向けのテック・ハウスを手掛けている。"Wave Patterns"は10分にも及ぶ壮大な曲で、荘厳なテック・ハウスともスピリチュアルなディープ・ハウスとでも表現出来るであろう。確かに骨太で前へ前へと進む力強いキックはフロアに存在するべきものだが、床から沸き立つように薫ってくるアンビエント感を含んだシンセの層は、彼らしい穏やかな陶酔を誘発する。大きく揺さぶりをかけるのではなく、水平方向に滑っていくような滑らかなグルーヴも相まって、何処までも続くその陶酔の持続感は素晴らしい。"Unbroken Circle"も路線的には同じタイプで、空気のようなふんわりとしたパッドが情緒的なメロディーをなぞりつつ、途中からは星の煌きのような繊細なサウンドも入ってくる流麗なテック・ハウスだ。若干リズムの強さを抑えながら安定感を打ち出して、感動的な宇宙遊泳を楽しむようにも感じられる。一方で"Continuous Sensations"は先ずはざらついたハイハットやハンドクラップのようなリズムが耳に入ってくるが、なだらかに上下するパッドの揺らぎやコズミックなシンセのメロディーは闇を照らす月明かりのような美しさがあり、ファンキーなリズムと情緒的なメロディーによる朝方向けの穏やかな曲だ。パーティーのピークタイムからアフターアワーズにまで使えるような3曲を収録しており、そこにFred P.らしい軽くも瞑想的なアンビエントの要素が深い世界へと誘ってくれる事だろう。



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| TECHNO12 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Professor Inc. - From Scratch To Formula (Boe Recordings:BOE029)
Professor Inc. - From Scratch To Formula
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シカゴ・ハウスやデトロイト・テクノから影響を受けモダンなハウスを手掛けるBoe Recordingsや、デトロイトの老舗レーベルであるSoiree Records International、そしてフランスの新興ハウスレーベルであるPhonogramme等からリリース歴のあるProfessor Inc.。本名はFrederic Poixであるフランスのアーティストは、2010年頃からリリースを開始し作品毎に生々しく粗さのあるビートダウン・ハウスやソウルフルで洗練されたハウスに、耽美でモダンなテック・ハウスまで作風は固まっていないものの、安定した品質を保証しながら定期的に新作を送り出している。本作は3年ぶりにBoe Recordingsへと帰還してのEPとなるが、ここでは跳ねるようなふくらみのあるハウスの4つ打ちと耽美な上モノを綺麗に聞かせるモダンなハウスが中心だ。荒くれるダビーなパーカッションと太く端正な4つ打ちのグルーヴィーなリズムをバックに、少々悲しげながらもアンビエント感のある上モノを用いた"Crazy"は、パーティーの深い時間帯にもすんなりと馴染むタフなディープ・ハウスだ。"Underground"はもっとリズムが弾けていてその軽さが爽やかにも感じられ、そこにすっと透明感のあるパッドが伸びてくる事でふわりと空へと浮かび上がる浮揚感さえ漂わす。"Life After Asylum"も優美なストリングスがややミステリアスさを伴いながら使われているが、そこに時折入る奇妙なサンプリングの相乗効果でパーティーの早い時間帯に合いそうだ。最も特徴的なのは"Put Up the Vibe"だろうか、効果音的なコズミックなシンセやうっすらと浮かび上がるパッドなどが繊細にレイヤー風に編み込まれ、静謐なムードを纏いながら動きのある展開を繰り広げるディープ・ハウスは官能的でさえもある。非常に尖った個性を感じる作品ではないが、どれもフロア志向で粒揃いなのは間違いなく、まだ比較的若手ながらも作品を多く手掛けているだけの事はあるものだ。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2015
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。何やかんやで今年も大小51ものパーティーへと足を運び、また価格高騰にも拘わらず素晴らしいヴァイナルに出会うとついつい購入し、大量のCDを購入しながらも未開封のまま放置したりと、例年と変わらず素敵な音楽に囲まれた続けた一年でした。その一方で仕事やプライベートにも時間が取られる事が多くなった影響もあって、大量にリリースされる音源に追いつかず、ブログの更新頻度も例年に比べるとやや落ち気味になったのも事実。でも音楽は好きなので細々とでも素晴らしい作品を、来年以降も紹介し続けられたならと思います。歳をとったせいかは分かりませんが、ベストに選んでいる作品は何だかリスニング寄りの物が増えてきている印象ですが、部屋の中で聴く音楽とクラブで聴く音楽は別物であり、そういった点も何となく反映されているかもしれませんが、少しでも皆様が素敵な音楽に出会えるきっかけになれば嬉しいです。それでは、来年も良いお年を!
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| BEST | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Soul Clap - Watergate 19 (Watergate Records:WG 019)
Soul Clap - Watergate 19
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今までに数多くのレーベルやDJがパーティーでの雰囲気を仮想的に体験出来るMIXCDを制作していたものの、現在ではWeb上には無料でのミックスが無造作に溢れる事で公式で販売する事のメリットは薄まり、徐々にその市場は狭まりつつある。しかしベルリンの大型クラブであるWatergateはこんな状況の中でもMIXCDをシリーズ化しているが、その最新作はSoul ClapによるWatergateでの今年7月のプレイをライブ録音したものを作品化している点で、これこそ正にパーティーの臨場感をはっきりと体験出来る点で意義を見出す事が出来る。Soul ClapはUSのボストンにて活動する二人組でR&Bやヒップ・ホップまで内包するモダンなディスコ・ハウスを手掛け、人気を博す中で最近ではFunkadelicでの共作でも名前が出たりと、非常に勢いを感じさせるユニットの一つだ。そんな彼等がピークタイムから太陽が燦々と降り注ぐクローズに向かっての時間帯に繰り広げたプレイは、意外や意外、ヴァイナルのみを使用してクラシカルなハウスやディスコを中心とした選曲でオールド・スクールな雰囲気を爆発させている。歓声が湧き上がるスタートからいきなりDeep Dishの変名であるChocolate Cityの"Love Songs (Taxi Luv)"で黒いファンキーさを打ち出したハウスで始まり、Alexander EastやRoy Davis Jr.など90年代後半のフレーヴァーが放出する往年のディープ・ハウスで上げるのではなくメロウな雰囲気に染め、中盤では爽やかなパーカッションが乱れ打つ"Say That You Love Me (FK-EK Percussive Dub)"から気の抜け方が面白いシカゴ・ハウス"Dance U Mutha"やエレガントなトリップ感溢れるアシッド・ハウス”Koukou Le (Jori Hulkkonen Remix) ”などで緩やかなピークタイムを演出。そこからは生臭さが強くなるようにサイケデリックなディスコ・ダブや暑苦しいディスコで一旦熱気を高めてから、Francois DuboisやChez Damierのスムースで透明感さえも見せる美しいテック・ハウス〜ディープ・ハウスを通過し、最後はRon Trentによるフュージョン・テイストの強い"Traveler"で闇を這い出た先にある太陽光が降り注ぐ爽やかな世界へと足を踏み入れ、実際にはパーティーはまだ続いていたのだろうがこの作品はここで終了する。音楽的な新鮮さで見れば懐古的な面は否定出来ないものの、これはそのパーティーの場所や時間帯の雰囲気を考慮して選曲したという点からは、確かにオープンエアのそのパーティーの開放感には適切だった事が伝わってくる。なかなか朝まで残れないというパーティーピープルにとっては、朝方の至福な気分を疑似体験出来る意味でも面白い作品なのではと思う。



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| HOUSE11 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
FP-Oner - 5 (Mule Musiq:mule musiq cd 48)
FP-Oner - 5
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もはやUSハウスの…とだけに括るにはその活動と人気の大きさに対しては狭すぎるだろう、Fred P.はその音楽活動の中で春の真っ只中にいる。Anomaly、Black Jazz Consortium、FP197など多数の名義を使い分けながら自身のクリエイティブなイメージを音像化し、それとは別にレーベルとしてSoul People Musicを主宰し才能ある若手の後押しをして、それだけでなく多くのDJからリミックスを任される事実が、現在の彼の評価を的確に表している。そんな彼が新たに立ち上げたプロジェクトがFP-Oner名義で、これから3部作としてMule Musiqからリリースされる事がアナウンスされており、その立ち上げとなる作品が本作だ。アルバムは何とも夢のような心地良さを示唆するタイトルの"In The Mist Of Sunrise"で始まるが、その言葉通りにジャジーで湿ったリズムが淡々と安静を導く状態に、朝日が射し込む森の中で霧が立ち込めるような幻想的なパッドが静かに伸びていく、何処までも微睡みが続く穏やかなディープ・ハウスだ。樹の枝からポツリと滴り落ちる水滴のようなピアノ旋律も伴い、長い展開を雰囲気を荒げる事もせずに美しい情景を描いている。続く"Manifestations Taking Place"もコンガ等の生っぽいパーカッションが爽やかだが、ゆっくりとうねる浮遊感たっぷりなシンセストリングスが主張し、深いアンビエントの森を彷徨うようだ。"The Art Of Regeneration"はややテクノ寄りか、しかし弾けるようなパーカッションとヒプノティックなシンセが舞う長いイントロから、そして次第に姿を現し始めるドラマティックなシンセの旋律により、大空を自由に舞うような勢いのある展開は壮大だ。本作は取り分け有機的な温もりが強調されているのも特徴で、森林の中を駆け抜けるようなトライバルなパーカッションが打ち乱れる"The Realm of Possibility"などは、Fred P.のスピリチュアルな気質が大地の躍動と呼応する。しかしアルバムは全てが終焉へと向かうかのような美しいパッドに包まれ、穏やかな眠りへと回帰するディープなアンビエント・ハウスの"Sleepless In Shibuya"によって、何事も無かったかのように幕を閉じる。アルバム全体から発せられる雰囲気は確かにFred P.らしいアンビエンス感のあるディープ・ハウス/テクノで、しかし今までの名義とは一線を画す霧に包まれた抽象的な世界観と何処か霊的な静謐さは、享楽的なダンス・ミュージックとは別の道を歩んでいる。ダンス・ミュージックとしてのグルーヴがあるのは前提として、しかしリスニングとしても心を落ち着かせる穏やかな情景が広がる世界観は、ただただ美しい。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Koze - DJ-Kicks (!K7 Records:K7325CD)
DJ Koze - DJ-Kicks
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生まれては埋もれていくMIXCDシリーズが多い中で、1995年に開始したDJ-Kicksは20年以上もの歳月を経ても勢いが衰えるどころか、続々と新興勢力も巻き込みながら発展をしている。テクノやハウスから始まりダウンテンポやレゲエ、果てはエレクトロニカやダブ・ステップまで吸収し、そして作品毎に手掛けたアーティストの新曲を収録する事で、常に新鮮な状態でダンス・ミュージックの現在形を紹介する役割があるのだ。そして栄えある第50作目の監修に選ばれたのは、Stefan KozallaことDJ Kozeだ。現在は自身で主宰するPampa Recordsも軌道に乗る中で奇抜さとユーモアを持ったダンス・ミュージックを手掛けるなど、その稀有なアーティスト性はオリジナルかつ変態性を伴っている。そんな彼が久しぶりに手掛けたMIXCDは、いや実際には殆どミックスされていないのでコンピレーション的な意味合いが強いが、正にDJ Kozeのそんな自由な創造性を夢のような甘い世界に溶け込ませたような彼らしい音が浮かんでは消えていく。冒頭はDJ Kozeによるエクスクルーシヴな"I Haven't Been Everywhere But It's On My List"だが、カットアップされた声とヒップ・ホップ的なリズムにドリーミーなシンセが組み合わさったポップな一曲で、この時点で既にDJ Kozeの世界観に魅了されるに違いない。続く"Can't Get Used To Those? (Kosi Edit)"は生温く風変わりなブレイク・ビーツで、そして牧歌的な雰囲気で軽快なビートを刻むエレクトロニカの"Dead Dogs Two (Boards Of Canada Remix)"、更にスモーキさが広がる訝しいドラミングが特徴の"Holiday (Kosi & Fink's Edit)"など、序盤は長閑な雰囲気ながらもヒップ・ホップ的なビート物が中心だ。中盤に入れば更に束縛から解き放たれビートは希薄化しつつフォークやシティーポップにジャズまで展開し、後半に入ればクラブらしい雰囲気のディープ・ハウスやミニマル・テクノまで飛び出す変幻自在の流れが待っている。ただそれは決してバラバラに離散しているのではなく、様々なビートや音色が一つの流れに合わさるようにポップかつドリーミーに仕立てあげられ、まるでサウンド・トラックにも感じられる心象風景を浮かび上がらすのだ。DJ Kickが決してダンス・トラックを集めただけの内容ではなく、当初から続く「奇妙なホームリスニング」というコンセプトを再度知らしめる、そんな意思さえも伝わってくるようだ。DJ Kozeが制作する奇妙な音楽の性格がそのまんまMIXCDに反映されている点でも、期待通りと言うべきで非常に面白く切ない一時間を体験させてくれる事だろう。



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| ETC4 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2015/7/31 MSJ @ Grassroots
当日は都内各所で気になるパーティーが開催されていたものの、当日は現在のSlowmotionメンバーであるMinodaとSports-Koide、そしてGrassrootsにて『細道』を開催しているBimidoriが出演する"メロウ筋=MSJ"が開催されていたので、久しぶりにGrassrootsへと行く事にした。Slowmotionと言えば90年代のManiac Loveにて激しいダンス・ミュージックへのカウンター・カルチャー的に、遅いBPMのディープ・ハウス等がプレイされていたパーティーだったそうで、そのメンバーにはMoodmanも含まれている。そしてMinodaとSports-KoideがSlowに次ぐMellowをコンセプトに立ち上げたのがMSJだそうで、2015年の初頭から定期的にGrassrootsにて開催されているようだ。蒸し暑く気怠い夏の夜をゆったりMellowに過ごすなら…そうMSJだ。
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| EVENT REPORT5 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/6/27 CATS feat. Fred P @ Air
飛ぶ鳥を落とす勢いとは正に彼の事だろうか、最近では多くのアーティストからリミックスを依頼され、自身ではSoul People Musicと共にMule MusiqやUnderground Qualityからもテクノ〜ハウスをリリースしているFred P。またの名をBlack Jazz ConsortiumやAnomalyなど変名も用いながら、USハウスの中でも特に叙情性やアンビエント性も含むディープ・ハウスを手掛けて、自身の音楽性を確立させているアーティストの一人だ。今回はMule Musiqからニューアルバムをリリースするのに合わせてリリースパーティーでの来日となるが、日本からはレーベルメイトでもある高橋クニユキがライブで参戦、そしてSoul People Musicからもリリース歴のあるNaoki Shinohara、Mule MusiqのボスであるToshiya KawasakiやSisiらも出演と豪華な布陣となった。
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| EVENT REPORT5 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
O.Utlier - Genesis EP (Soul People Music:SPMB005)
O.Utlier - Genesis EP

NYから生まれた新世代のアンダーグラウンド・ハウスの中でも特にその才能が光っているFred P.。自身が主宰するSoul People Musicから自身の作品と共にこれからを担うであろうアーティストも掘り起こしているが、そんな彼が2013年から新たに始めたシリーズがBoardsであり、今までにもNaoki ShinoharaやBrendon Moellerらの作品を送り出している。そのシリーズの新作にはO.Utlierなるアーティストの名が刻まれている。ロンドン出身のアーティストでそれ以外のプロフィールが公開されていない正体不明の存在となっているのだが、Boardsシリーズの一環となれば注目をしておいて損はないだろう。何といっても先ずはA面の"Ecstasy Of The Center"だろうか、チリチリとしたノイズが背景に鳴る中から断片的な語りのボイス・サンプルに導かれ、そして徐々に薄っすらと何処までも伸びるような幻想的なパッドが浮かび上がる。大海原を漂うなゆったりとしたビートに揺られ、遠くで聞こえるようなダビーなSEも織り交ぜられ壮大なサウンド・スケープを織りなすディープな曲調は、Fred P.直系の叙情系テクノだ。裏面には"Weavers Dawn"はよりディープな質が強調されており、もやもやとした不鮮明なパッドが空間の奥でミステリアスな存在感を示しながら崩れたビートは奥深さを生み出す残響を鳴らし、太陽の光を浴びる事のない暗いアンビエント・ハウスのようだ。"Raise"は曲尺は短いながらも柔らかく舞うような薄いシンセのサウンドが快適で、そこにダビーなパッカーションが弾ける事で浮遊感を伴う穏やかなダブ・ハウスになっており、もはやアンビエンスと呼んでも差支えはない。Fred P.が掘り起こすだけありまだ素性の分からないアーティストではあるものの、その音楽性は保証されている。



CHeck "O.Utlier"
| TECHNO11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/1/17 Guidance 〜導き導かれる人生〜 10th Anniversary @ Amate-raxi
音楽と人に導き導かれて参加するみんなでパーティーを作り上げるGuidance。様々なクラブを渡り歩きながら続いてきたこのパーティーも遂に10周年を迎えた。移り変わりの早いクラブ・ミュージックにおいて10年もの歳月は色々なものを変えるだろうが、Guidanceのコンセプトは基本的に変わらない。また音楽だけでなくデコレーション、アート、フードに物販などパーティーを様々な面から楽しめるような工夫、みんなで楽しみたいという気持ちが伝わる主宰者の思いは今までに参加した者であれば感じ取れるはずだ。今回はそんなパーティーの10周年に合わせシカゴからThe Black Madonnaの初来日が予定させていたものの、直前になり体調不良でキャンセルになってしまったが…しかし、日本に久々に帰還するSTEREOCiTIのロングセット、ライブを再開させているAltz、そして大阪よりFlower of Life/POWWOWを主宰するDNT、ラウンジにはRee.Kやjinseiクルーと、アニバーサリを祝福すべく多くのアーティストが集結した。
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| EVENT REPORT5 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/11/23 Excursion @ Oppa-la
2014年5月、Future TerrorのDJ NobuとCabaretのdj masdaによって新たなパーティーであるExcursionが立ち上げられたが、今回はその2回目の開催。Oppa-laという場所柄、そして二人によるB2Bスタイルという事もあり普段の緊張感溢れるプレイとは異なるリラックスしたプレイを行うのが特徴だそうだが、今回はそこにWord Of MouthとSisiも参戦と興味深いDJが揃った。きっと各々がハウスセットを披露するパーティーになるであろう事を期待し、初のExcursionを体験しに行く事にした。
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| EVENT REPORT5 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Anomaly - Sun & Moon EP (Soul People Music:SPM-022)
Anomaly - Sun & Moon EP

NYの新世代ハウスシーンを先導するFred P.はBlack Jazz Consortiumの活動も知られているが、2014年にはAnomaly名義の"Red Clouds"をリリースしよりテクノとしての音楽性を強めた活動を開始した。本作はAnomaly名義での2作目となるが、ここにおいてもエモーショナルなハウス性よりはミックスされる事を考慮した機能性を重視したトラックが並んでおり、この名義での方向性が固まりつつある。"Serinatatis"にはFred P.名義に見受けられるスペーシーなサウンドの揺らぎも存在するが、やはりそこまで有機的ではなく無機的でひんやりとした温度感を保っている。大きな展開はなく膨らみのあるベースラインと機械的にぶれる事なく刻まれるキックやハイハットが執拗に反復し、そのミニマルな流れによって深みに嵌めていくテック感のあるミニマルなトラックだ。その傾向は"Dark Population"でより明確になっており、メロディーはなく感情を排したように正確に打ち付けるキックとハイハットの増減によって展開を作り、控え目に暗いシンセのリフが執拗に反復しながら闇の中を疾走し続けるこのトラックはDJで使用する事を前提にしているようだ。ツールとして制作された曲が並ぶ中、"Convective Zone"だけは普段のFred P.名義を思わせる色彩と感情が溢れ出ている。序盤はやはり淡々としたキックが4つ打ちを刻む中をアシッドなベースラインが小刻みに動く展開から始まるが、そこに温かいパッドが優しく浮かび上がりアンビエンスな空気を満たしながら、遂にサクソフォンのソロが入ってくる瞬間は実に感動的だ。Fred P.が元々テクノ/ハウスの中庸に位置する存在ではあったものの、ハウスだけでなくテクノに於いてもトラックメーカーとしての才能が突出している事を感じさせる作品であり、暫くはFred P.の動向から目が外せない。



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| TECHNO11 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
I'm Starting To Feel Okay Volume 6 10 Years Edition (Mule Musiq:MULE MUSIQ CD 44)
Im Starting To Feel Okay Volume 6 10 Years Edition
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本作のリリースにより何時の間にか日本発のMule Musiqが、設立10周年を迎えていた事に気付いた。そこで思うのは、日本に於いては個々のアーティスト活動は海外からも認められながらも、しかしダンス・ミュージックのレーベルが世界規模で運営を継続する事は非常に稀な事で、世界的に認められるレーベルはなかなか育たない。だがMule Musiqに関していえば傘下のMule ElectronicやEndless Flightなどを含めると、テクノ/ハウスだけに限らない音楽性と知名度に頼らない国内外の実力あるアーティストを起用する事で、多様性を伴うダンス・ミュージックを世界に展開してきている。インディペンデントな立ち位置を守りつつも世界へとダンス・ミュージックを発信する役割を担うMule Musiqの活動は、嘘偽りなくシーンの中で重畳な存在になっている。さて、そんなレーベルの10周年、そして「I'm Starting To Feel Okay」シリーズの6作目は、遂に2枚組へのボリュームへと発展した。国内勢ではKuniyukiにGonno、KzaやThe Backwoods、海外勢ではFred PやEddie Cに新鋭のMatt KarmilやMuskまで、手広く新旧実力あるアーティストの新曲を収録してMule Musiqの魅力をあまねく披露している。CD1はディープめのトラックからビートダウンにミニマルな作風が多いが基本はハウスのグルーヴで纏められており、CD2はニューウェーブやディスコにクラウトロックなどの影響も見受けられるダンス・トラックが中心かと思うが、特にどの作品からも感じるのは流行の音に寄り添う印象は受けずに(レーベル性・アーティスト性として)自分たちの音を持っている事だ。これだけレーベルが大きくなれば多少なりとも商業的な面が出てくるのは少なくない事だが、しかしMule Musiqにはそれとは相反する普遍的でありかつアーティストの個性を尊重する姿勢が伺えるのだ。規模が大きくなろうとインディペンデントな姿勢は崩さない、だからこそMule Musiqが高く評価される所以の一つだろう。そしてこのCDにはDJ Kent(The Backwoods)が本作に収録されている音源を使用してミックスを行ったDJMIXのダウンロードコードも収録されているので、MIXCDとしての楽しみ方も出来るようになっており、Mule Musiqの魅力を十分に堪能出来る作品である事は言うまでもない。



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| TECHNO11 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Adventures In Techno Soul 3 (Ferox Records:FERLP9)
Adventures In Techno Soul 3

先ず以てして「テクノ魂の冒険」というタイトルからして素晴らしい。本作はRuss Gabrielが主宰するFerox Recordsの同名タイトルの第3弾、16年ぶりとなる新作であり、レーベルの方向性を示すであろうショーケース的なコンピレーションだが、特に昔からのファンにとってはこのシリーズは胸が高鳴るのを思い出すのではないだろうか。過去の同シリーズにおいてはCarl CraigやKenny Dixon Jr.、Ian O'BrienやDerrick Carter…など今では大御所となったアーティストを早くから起用し、その上でArtificial Intelligenceの系譜上にある単なるダンス・ミュージックの枠を飛び越える自由な創造性を重視した音楽性で、エモーショナルなテクノの可能性を提示していた。この新作でもその路線に大幅な変化はないが、時代に合わせてこれからの時代を切り開くであろう新人から実力派のベテランまでバランス良くアーティストを収録している。特にアルバムの冒頭を飾るDarren Harris - 驚いた事に全くの新人だ - による"Orion Nebula"が素晴らしく、プリズムのように美しい光が溢れ出るように美しいシンセサウンドが広がり、4つ打ちの枠に収まる事なくキレのある変則的なビートが揺れるこの曲は、正にテクノ・ソウルという言葉を体現している。過去にはFeroxとも繋がりもあったAffie Yusufも"Cornish Pasty"を提供しており、何処か懐かしさを感じさせつつも澱みのないピュアな音色を活かしたテック・ハウスには理知的な趣が感じられるだろう。また最近の注目株であるFred Pも収録している点にこのシリーズが現在形である事を示しており、序盤の瞑想的なノンビートの流れから徐々に重厚な4つ打ちへと変化していく"Perception"は壮大なコズミック感に溢れている。勿論レーベル・オーナーであるRuss Gabrielも新曲を提供しており、全くの汚れがない透明感に溢れ欧州的に解釈したデトロイト・テクノとも呼べる"Live In Tokyo"もレーベルの性質を表している。その他にもベテラン勢のMove DやBush Funk (Steve O'Sullivan)、また新興勢力のNebraskaなどが参加しており、それぞれがスタイルは異なれどエモーショナルなテクノ・ソウルを表現している。もしテクノに魂が籠っているとしたら、それはこんな音楽性なのではというコンピレーションだ。




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| TECHNO11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fat Freddy's Drop - Mother Mother ( Translation) (The Drop:DRP 020)
Fat Freddys Drop - Mother Mother (Theo Parrish Translation)
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Fat Freddy's Dropというバンドについて全く知らなかったものの、リミキサー名にTheo Parrishの名が刻んでいたのであれば衝動的に購入してしまったのも致し方ない。バンドについて調べてみるとニュージーランドを代表するジャム/ファンク・バンドだそうで、本作は昨年リリースされたアルバム"Blackbird"からのシングルカットとの事。折角なのでウェブで"Mother Mother"の原曲を聴いてみたが、ボーカルやトランペットが豪華な雰囲気を添えつつリズム隊が土臭いうねりを生み出すファンクなトラックで、これはこれで既にクラブでも使用に耐えうる状態だ。がTheo Parrishのリミックスはやはり別格、原曲の雰囲気は残しながらも荒々しく骨太なグルーヴ感やざらついて粗野な質感で上塗りしたハウス・トラックは、完全にTheo Parrishによる作品として生まれ変わっている。原曲はボーカルからギターカッティングにホーン隊までが陽気な雰囲気を生み出していたものの、このリミックスではホーン隊さえもが酩酊を誘うようにフリーキーな鳴りをしており、それに合わせてどたどたとしたざらついたマシンビートが余計に全体の基調を重苦しく平坦なものへと変えている。くすんだように不鮮明な音響に塗りつぶされ、その混沌とした音のぶつかり合いがより無骨なファンキーさへと繋がるTheoらしいビートダウン・ハウスで、蒸し返すような湿度の高い世界が広がっているのだ。何処をどう聴いてもTheo Parrishの作品だが、特にインストバージョンはそのトラックの醍醐味をより味わえるだろう。



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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Anomaly - Red Clouds (Soul People Music:SPM-021)
Anomaly - Red Clouds

現在テクノとハウスの両面からDJとしてもトラックメーカーとしても羨望の眼差しを受けるFred P.は、一時期程の活気が無いNYハウスのシーンの中で自身のスタイルを確立しながら奮闘している。誰かがリリースしたEPの中にリミキサーとしてFred P.の名を見つけるのは毎月の事で、そんな現状からでもFred P.の人気と実力を計り知るのは容易い。本作はFred自身が主宰するSoul People Musicからの新作で、Anomaly名義でいつもとは異なる名義ながらもファンが期待する骨太で抒情的な世界観は変わらない。何と言っても白眉なのがA面に収録された"Tunnel Vision"で、立体的に飛び出るような太いキックが生み出す迫力の4つ打ちに、ミニマルな展開ながらも覚醒的なリフとふわふわと掴み所のないパッドが被さり、宇宙感覚な壮大さを生み出す完璧なまでのディープかつハイテックなハウスは間違いなくフロアを熱狂させるだろう。B面の"Dark Room"はそのタイトル通りに暗くアブストラクトな音像が続く無機質でテクノ寄りなトラックだが、心地良く継続するリズム感はハウスのそれであり、この中庸なバランス感覚はテクノ/ハウスの両面で評価される所以だろう。最後の"Above Below"は2011年にSoul People Musicからリリースされたコンピレーションアルバム"C.O.M.E."からの再収録だが、これはデトロイト・テクノやアンビエントの要素も伴うFredの音楽性が十二分に発揮された曲だ。煌めくような光沢感のあるシンセが薄く延びる様は深遠なる宇宙の広がりを感じさせ、そこに打ち付ける清涼感あるパーカッションやコズミックな音が飛び交いながら次第にキックが入り出し、いつの間にか宇宙空間へと飛び出しているよう展開は言葉を失う程に感動的だ。もうデトロイト・テクノと呼んでも良いかもしれないし、Mad Mike病に冒されている可能性もあるだろう。敢えて別名義でのリリースとなった理由は分からない普段通りの作風だが、だからこそFred P.のディープな作風が活きており素晴らしい。



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| TECHNO11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Deep Into Nite Grooves Mixed & Selected By DJ Spinna (Nite Grooves:KCD278)
Deep Into Nite Grooves Mixed & Selected By DJ Spinna
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NYハウスの伝統とも殿堂とも言えるKing Street Sound。一方、そんなハウスから零れ落ちながら時代に則すようにディープかつテッキーなハウスをリリースしてきたのが、姉妹レーベルであるNite Groovesだ。両者のレーベルはハウスを根底としそれ程大きな隔たりがあるわけではないが、敢えて言うならば前者がソウルフルで伝統的な、後者がエレクトロニックで現代的なと特徴付けられるかもしれない。そんなNite Groovesも2014年には設立20周年になるそうで、そのレーベルの軌跡を辿るべく集大成とも言えるMIXCDをリリースした。ミックスを手掛けたのは古くからレーベルと交流もあるDJ Spinnaで、ファンクやヒップホップにロックやハウスにテクノまで自由自在にジャンルを横断するプレイには定評があり、ならばこそNite Groovesの歴史を過去から未来へと向かって紐解く事にも難はないだろう。さてミックス自体はと言うとレーベルのショーケース的な扱いではあるので、DJ Spinnaの自由奔放なプレイが聞けるわけではないのだが、さりとてMIXCDとして平凡であるかと言うとそうでもない。音自体はエレクトロニックでしっかりとビートの強いハウス中心で、そこに潜って行くようなディープさや染み入るメロウな感覚、ずっしりした4つ打ちからざっくりしたジャジーなリズムまで、そしてハウスには重要な情熱的なボーカルトラックも織り交ぜて時代とジャンルを横断した選曲を行っている。このミックスの中心にあるのはあくまでレーベル性であり、それを正しく表現する為にDJ Spinnaはトラックの持ち味を壊さないように滑らかかつ自然なミックスを行っており、その意味ではNite Groovesの本質を体験すると共にエレクトロニックなハウス・ミュージックの入門としても適しているのだ。勿論20年にも及ぶレーベルの全てが詰まっているわけではないが、レーベルの過去、そしてこの先向かう未来を知るには十分過ぎる内容だろう。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Breach - DJ-Kicks (Studio !K7:K7314CD)
Breach - DJ-Kicks
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ある程度音楽にはまってくると例え知らないアーティストであってもレーベル買いをするような事はあるが、ベルリンのレーベルであるStudio !K7からリリースされた本作もそんな一枚である。名物となった「DJ-Kicks」は1995年から続くジャンルを越えたMIXCDシリーズで定評があるが、その新作にはBreachを迎えている。聞いた事のないアーティストだと思い調べたところ、実はニュージャズ/ブロークン・ビーツを手掛けているBen Westbeechだと分かった時には驚いたが、このBreach名義によるMIXCDでは最新のテクノ/ハウスを中心にシリアスになり過ぎずに感情の振れ幅を生かしたミックスを披露している。幕開けは不安を煽るような混沌としたノイジーな"Prince Of The Immortal Woods"から始まるが、そこから徐々にビートが入りドラマティックな歌物の"Triangle Vision"へと繋げ、いきなりあっと耳を惹き付ける展開をさせている。そこからは一気に真夜中の高揚感に満ちたフロアの空気を匂わせるディープ・ハウスへと繋がり、Fred Pによる"It Is What It Is"で陶酔感が最高潮にまで達する瞬間は序盤のハイライトだろう。中盤もディープに低空飛行を続けつつ歌物も織り交ぜながらじわじわと陶酔感を持続させ、終盤へと差し掛かるとテクノ寄りな太いキックのトラックも差し込みつつ、その上で闇を抜け出して明るさを求めるようにメロディアスな展開が待ち受けている。Dopplereffekt、Josh Winkら古典的なアーティストの曲に新世代のRedinhoによるフューチャリスティックなダブ・ステップまで新旧混ぜ込んで、ビートの豊かな多様性を用いて一気に開放感溢れた世界へと突入。この終盤でのドラマティックな盛り上がり方は目を見張るものがあり、爆発力を伴う勢いと共に自然な流れで抒情的なエンディングを迎える。何となく思うのはテクノ/ハウスのDJがトラックを世界観を統制するように曲をツール的に使うのに対し、Breachは世界観を収束させる事なく感情の起伏を広げるような選曲をしているのだ。それは恐らくニュージャズを手掛けるBen Westbeechとしてのよりエモーショナルな活動が、背景にあるからなのだろうか。デトロイト・テクノのような心に訴えかける音楽、それに近いものを感じるミックスだ。



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| TECHNO10 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/8/24 HOW GOOD IT IS! That's Fred P. @ Womb
長らくNYハウスが低迷している現状に希望をもたらす存在となっているのが、アンダーグラウンドハウスシーンから登場したBlack Jazz ConsortiumことFred Pだろう。Underground QualityやMule Electronicと言った良質な作品を手掛けるレーベル、そして自身で主宰するSoul People Musicなどから新しい時代の息吹を吹き込みながら、日本に於いてもここ2年連続でフェスやクラブパーティーでプレイし高い評価を獲得している。そんなFred P.がWombへと初登場、そして日本からはシカゴ・ハウスやディープ・ハウスの方面で玄人気質なDJを披露するSTEREOCiTIがメインフロアに初登壇と、あの派手な雰囲気の箱とそこの客層に対してどういったプレイを披露するのか期待と不安が入り交じるパーティーが開催された。
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| EVENT REPORT4 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Black Jazz Consortium - Codes And Metaphors (Soul People Music:SPMCD 004)
Black Jazz Consortium - Codes And Metaphors
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失礼ながら現在のUSハウスは栄枯盛衰と言われても否定するのが難しい状況にあるだろう。昔のハウスと言えばNYやシカゴこそが王道とも言えるサウンドを生み出し、それがヨーロッパにも飛び火していたのだが、現在のハウス〜ディープ・ハウスと言えばテクノでも覇権を握るドイツから名作が生まれている。そのようなUSハウスの復権は厳しい状況ではあるが、そんな中でもUSからのFred P.ことBlack Jazz Consortiumは確実に新しい息吹をもらたす萌芽となっている。過去にリリースされたアルバムはCDRで極少量の流通であった為にカルト化し(※現在は復刻されている)、その影響も相まってDJ/アーティストからは疑いようのない高い評価を獲得しているが、そのハウスはUS産ではありながら古典的なUSハウスをモダンに上塗りしたように洗練されている。本作はアナログでリリースされた"Codes And Metaphors"の3シリーズをCDに纏めた作品で、音としては前作までにも見られたデトロイト・テクノやディープ・ハウス、シカゴ・ハウスにジャジー・ヴァイブス、そして優雅で甘いアンビエンスな感覚まで取り入れた折衷主義を貪欲を貫いている。例えば"Science and Art"の透明感のあるアンビエント・ハウス、例えばファンキーなリズムを刻みながらエモーショナルな装いのあるデトロイト・テクノ的な"Tokyo Electric"、例えば黒く訝しいスモーキーなハウスと情熱的な女性ボーカルを組み合わせた"Free Your Mind"、曲毎に固有の様相を呈しているがそこには一貫したアーバンに磨き上げられた洗練と気高いスピリチュアルな感覚が通底しているのだ。いわゆる一般的なディープ・ハウス程の深みはないが、逆に全体的な線の細さを活かしたアンビエンスの軽やかな浮遊感は心地良く、何よりも抒情的な旋律がどの曲においても発揮されドラマティックに鳴っている。今はまだ本作からUSらしさを強く感じる事はないかもしれないが、これが今USからヨーロッパへと攻勢をかけている現在形のハウスなのだ。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Steffi - Panorama Bar 05 (Ostgut Ton:OSTGUTCD25)
Steffi - Panorama Bar 05
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ベルリンのクラブミュージックシーンを代表するBerghain/Panorama Barがフロアの現在形を指し示すMIXCDシリーズは、それが全てと言う事ではないが間違いなくベルリンの今の空気を含む作品だと思う。そしてどちらかと言えばハウス方面を担っているPanorama Barの第5作目は、オランダ出身で現在はPanorama Barでレジデントも務めている女性DJのSteffiが制作している。Steffiと言えば今年の3月にelevenへと来日しDJを披露したのだが、その際には猛烈にアッパーなBerghainスタイルのテクノセットだった事に拍子抜けしてしまった。しかし本作はそんな落胆した人にこそ聴いて欲しい作品で、Steffiに本来期待しているであろうハウスセットを100%体験する事が出来る。Panorama Barと言うと確かに最先端、流行と言うイメージも湧き立つようなところもあるのだが、しかし本作を聴いても例えば流行り廃りとか商業的とは全く結び付かず、むしろディープ・ハウスと言う音楽に対して基本を守り続けているように見受けられる。本人が今の時代を反映させたとの事で曲自体は2010年以降の曲が大半を占めており、なおかつアルバムが発表された時点ではまだリリースされていない未発表曲が6曲も収録されている事は驚くべき事だが、しかし音楽性自体は厳かに情緒的でロウな質感もあるオールド・スクール性があるのだ。前半はデトロイト系とも共通する仄かなエモーションが漂うハウスで、ほんのりと上品さのあるセクシーな香りと共に闇夜へと吸い込まれて行く。中盤からは徐々にかっちりした厳ついビートも強調されながらより肉体性を増しつつ、後半はシカゴ・ハウス風な曲やアシッド・ハウスなどでどんどん荒くて悪いマッドな音楽へと変化し、いつの間にか高揚したフロアの喧騒に飲み込まれているだ。無闇に派手に盛り上げる展開も無く自然とピークへと入り込んでいく滑らかな流れが耳には心地良く、叙情の強い曲を中心に選曲をされているからこそホームリスニングにも適した内容となっている。本作を聴くと最先端のクラブであるPanorama Barとは言いながらも、寧ろ温故知新なレーベル性ではないのだろうかと思わせられる。

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| HOUSE9 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Black Jazz Consortium - Structure (P-Vine Records:PCD-93649)
Black Jazz Consortium - Structure
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昨今のディープ・ハウスと呼ばれる音楽の中でめきめきと頭角を現しているFred P.。自身が主宰するSoul People Musicからは大量の作品をリリースし、その波はUnderground QualityやMule ElectronicにFinale Sessionsまで広がり、アンダーグラウンドと呼ぶべきハウスの復権が静かに始まっている。本作はそんな彼が2009年にBlack Jazz Consortium名義でリリースした2ndアルバムなのだが、リリース量が少なかった事やCD-R媒体であった事もあり、現在では廃盤となってしまっていた。それをありがたい事に日本盤のみP-Vine Recordsがジャケットも改めリイシューしたのである。とにかくディープ・ハウスなアルバムでハウスへのストイックな愛情が詰まっているのは感じ取れるが、決して閉鎖的でかしこまった音楽ではない。むしろ今までに生まれてきた様々なスタイルのハウスを取り込みながら、より開けた多様性 - デトロイト・テクノ、シカゴ・ハウス、アンビエント - を伴う世界標準のアルバムとなっている。そしてここで聴けるFred Pの特徴とは繊細なエレガンスであり、ディープ・ハウスと言う括りには当て嵌まるものの全体のあっさり感やビートの細さを逆に活かし、流麗で美しいコード展開やスピリチュアルなパッド使いで華麗なハウスを演出しているのだ。また全体を覆い尽くす掴みどころのないアンビエント感覚も、質量の軽いグルーヴの上で浮遊感を生み出し、これがディープ・ハウスの奥深さ表現する点にも繋がっている。中にはMad Mike病に冒された希望のデトロイト・テクノを鳴らす曲もあったり微笑ましいところもあるが、全体としてはハウスの定形であるように聞かせながら実はそうでない緻密で凝った作風もあり、そこにFred Pの確かなアーティスト性を見つけられるだろう。US産ハウスの復権は確実に始まっている。

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| HOUSE8 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sadar Bahar Presents Soul In The Hole (BBE Records:BBE165CCD)
Sadar Bahar Presents Soul In The Hole
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あるアーティストからTheo Parrish好きならこの人も絶対に気に入るよ、と教えて頂いたのがシカゴ出身のSadar Baharだ。私は恥ずかしながら全く知らないDJ/アーティストだったのだが、ネットで調べたところによるとかの有名な"Music Box"でRon Hardyのプレイを体験し、その他伝説となったシカゴ・ハウスのDJから強い影響を受けてDJ業へと足を踏み入れ、徹底的にアンダーグラウンドな方面からディスコ・ミュージックを探求しているDJだと言う事だ。自身では作品を手掛ける事なくあくまでDJ一本で勝負している"Deejay's Deejay"なのだから、DJ業に自負を持っているのは当然としてその実力も疑うべくもないのだろう。本作も当然アルバムではあるが自身の作品が収録されているわけもなく、全て彼が掘り起こした古き良き時代のトラックを集めたコンピレーションとなっている。しかしただのコンピレーションではない。70〜80年代のドーナツ盤でしかリリースされていないようなレアトラック満載となっており、音楽を今に伝える伝道師=DJとしての役務を実直にこなしているのは明白だ。ブギーなディスコティック"Soul Melody (Yam Who? Remix)"、古びた輝きを放つシンセ音に懐かしさを感じる"Spirit"、血管ブチ切れファンクな”Bail Out”、郷愁に包まれる繊細なフュージョンの"Free"など初めて耳にする曲のその全てが、リリースから30年も経っているのに今も尚心を熱くする永久不滅のソウルを放ち、そしてダンスミュージックとして機能する面も持ち合わせている。勿論レア曲だから価値があるのではなく、単純に最高の曲を掘り起こしたらそれがレアだったと言う結果であり、当コンピレーションを聴いても決して貴重さを鼻にかける空気も全くなくただ単に素晴らしい曲が並んでいる事を感じられる筈だ。ディスコやファンクが本当に好きなんだろうと言う音楽愛も強く伝わってくるし、来日時には是非彼のDJを聴いてみたい。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Uget (Ugly Edits:UGCD-1)
Theo Parrish - Uget

2002年からTheo Parrishが自分でプレイする為にエディットしたシリーズ"Ugly Edits"をプロモ盤としてリリースしていましたが、例の如く一枚2000円以上と高価だったりプレス数も少なかったりと、相変わらずのヴァイナルジャンキーなのは今も昔も変わりません。しかし嬉しい事にシリーズの1〜8をまとめたであろうコンピレーションが、アルバム2枚組として纏められリリースされました。分かる範囲ではJill Scott、Freddie Hubbard、Sylvester、Sugarhill Gang、Roger Troutmanらのリエディットが収録され、ジャンルとしてはジャズ・R&B・ディスコ・ヒップホップ・ファンクからセレクトされているのを見ると、彼が一般的なハウスとしてのDJではなく黒人音楽の汗臭い芳香を醸しだすDJである事が伝わってくるのではないでしょうか。そして一部の周波数が切り取られた様に過剰に圧縮された音質、原曲の一部を執拗にまで反復させるその構成は、もはやエディットと言うよりは完全にTheo Parrishによる曲の再生・復活とでも呼ぶべきで、オリジナルの面影は残しつつもフロアに汚らしく汗臭い黒さをぶち撒けるダンスミュージックへと生まれ変わっております。展開を抑えた分だけフロアでの使用する際の利便性と共にループの心地良さを伴い、Theoのプレイ時には更なる暴力的なイコライジングが施され、最早オリジナルから遠く離れた別世界となるのは彼のプレイを聴いた事がある人ならばご存知でありましょう。

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| HOUSE7 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Motor City Drum Ensemble - DJ Kicks (Studio !K7:!K285CD)
Motor City Drum Ensemble - DJ Kicks
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タイコクラブへの出演が決まっていたにも拘らず、東日本大震災の影響で来日がキャンセルとなったMotor City Drum EnsembleことDanilo Plessowでしたが、その穴を埋めるには十分な作品がリリースされました。Studio !K7の長らく続く名物MIXCDシリーズの最新作としてMCDEが抜擢された訳ですが、これが予想以上に幅広いジャンルを詰め込でおり、まるでダンスミュージックの歴史を掘り返すと言っても過言ではないような気がします。年代で言えば1977〜2011年までの34年を横断し、Sun Raのスピリチュアル・ジャズで始まりRhythm & Sound(Basic Channel)のレゲエで黒い泥沼に嵌り、Mr. Fingers(Larry Heard)の垢抜けないローファイな初期シカゴハウスの温もりに包まれる。そしてFred Pの華美なディープハウスもあればRobert Hoodの芯の強いミニマルテクノも通過し、笹暮だったファンキーなMotor City Drum Ensembleの新曲の後にはAphex Twinのメタリックなアンビエントで冷水を浴びせられる。ラストにはフュージョン・ソウルの傑作"Sweet Power, Your Embrace"が待ち侘びて、ほっこり酸いも甘いも噛み締めるボーダレスな選曲。しかし特筆すべきはMCDEが創り出す世界観の統一で、年代に差はあれど根底にはブラックミュージックの生温かい血潮が通っており、ジャンルとしての多彩さは感じられてもその幅の広さ程には違和感が無い事にMCDEの音楽への造詣の深さが伺えます。色々詰め込み過ぎてクラブ直結MIXCDと言うよりはコンピレーション的な印象もありますが、どんな音も黒く染め上げる手腕はTheo Parrishとも通じる物があり、ビートダウンな展開をじっくりと味わえる好内容ですね。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Fred P. - The Incredible Adventures of Captain P (Soul People Music:SPMCD003)
Fred P - The Incredible Adventures of Captain P
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昨年からアンダーグラウンドな方面で評価を高めているディープハウスレーベル・Underground Quality。代表格としてはJus-EdやDJ Quらがおりますが、そこにも絡んできているNYのハウスアーティストであるFred PeterkinことFred P.。NYのハウスのイメージと言えば大方はこってりソウルフルな熱い歌モノな印象はありますが、Fred Pの創るハウスはどちらかとヨーロッパ受けする奥深さと幻想的な音が際立っております。そしてアルバムと言う表現の場を最大限に活用し、力強いイーブンキックを刻むハウスのみならずアブストラクトなダウンテンポや煙の立ち込めるヒップホップ、粗く不鮮明な音からソウルが浮かび上がるビートダウン、何処までも幻想的なアンビエントなど予想を裏切りバラエティーに富んだ内容となりました。色々な作風に取り組んではいるもののアルバムを貫く厳格で内向的な空気が徹底されており、音の幅はあれど空気の統一感はしっかりとなされており違和感は感じさせません。基本的にはテンポも早くないどころか緩くスローな流れを保ち、音自体も地味で万人受けするモノではありませんが、内にはひっそりと燻る炎のような静かなるソウルを隠していてじわじわと温まるアルバムです。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Plan - D. Part Vol.1 Innerspace (Submerge Recordings:SUBCD-3022-2)
The Plan - D. Part Vol.1 Innerspace
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昨年末からアマゾンでもデジタル配信が開始されておりますが、URとも交流の深いデトロイトのレーベル・Submerge Recordingsの音源も続々デジタル化されております。本作はMike Banksも賞賛しているCliff ThomasとJon MacNishの二人から成るThe PlanのMIXCDで、リリース自体は2007年なのですが目出度くデジタル化されました。デトロイトの新世代が取り組んだだけあって、デトロイトテクノ/ハウスのクラシックを惜しみなく使用した豪華な選曲ですが、プレイ自体は35曲も使用しているだけあって矢継ぎ早に曲を被せまくってファンキーな面が目立ちます。デトロイトの暗く狂気なエレクトロの面も、琴線を震わすエモーショナルな面も、未来指向なハイテックな面も、黒人音楽から生まれた熱いハウスの面も、デトロイトの根源の一部でもあるKraftwerkの音も、ありとあらゆるデトロイト関連のダンスミュージックを詰め込んだ疾走感溢れるテクノセットで若々しい力を感じさせます。音自体の目新しさは感じないけれど、逆にここまでデトロイトミュージックに入れ込んだMIXCDも珍しいし、怒涛の勢いでミックスされたファンキーなプレイなので一聴の価値ありですね。

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| TECHNO8 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
10 Years Of Soul Heaven Compiled & Mixed By Louie Vega (Ministry Of Sound:MOSCD208)
10 Years Of Soul Heaven Compiled & Mixed By Louie Vega
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なんだか一年に一枚以上のハイペースでMIXCDなりコンピレーションを出している印象を受けるMasters At Workの片割れ・Little Louie Vegaが、UKのパーティー・Soul Heavenの10周年を記念して2枚組のMIXCD+1枚のコンピレーションを手掛けました。Louie Vegaと言えばイメージとしてはNYハウス、ラテンハウスと言うのが真っ先に上がりますが、DISC1の序盤では意外にも暗さを感じさせるディープテックでエレクトロトニック度高めの音が出て来ます。その後もテック度高めの音を中心にパーカッシヴな曲やアッパーで躍動感溢れる曲で、真夜中の狂騒にあるピークタイムが繰り広げられる展開。対してDISC2ではこれぞLouie Vegaとでも言うべきメロディアスな歌物中心のハウスを中心に、ソウルフルかつ小気味良いグルーヴを生み出しております。インストハウスも好きですが、歌謡曲みたいな歌物ハウスはやはり愛を感じてしまいますね。そしてDISC3はここ10年でLouie Vegaにとってのクラシックと呼ぶべき曲を収録したコンピレーションだそうで、確かに聴いた事ある名曲もちらほら。これぞハウス、メロディアスでBPM120前後の丁度心地良いリズムを刻むキックが詰まったぐっと心が温かくなるハウス、そんな事を思い出させるDISC3。実の所近年のハウスの低迷、そしてLouie Vegaのハイペースなリリースに食傷気味だったものの、本作ではLouie Vegaの底力を感じる事が出来ました。

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| HOUSE5 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/02/12 bug III @ Lazy Workers Bar
小野島大さん、24noさんが開催しているbug IIIでちょこっと回してきました。場所は渋谷の小さなバー・Lazy Workers Bar。以前は無かったDJブースが作られていて、しかも最新のCDJも用意されていたり、なかなかの設備。20名入ればいっぱいになってしまう小さなバーですが、むぅなかなか侮れん。

自分が着いた頃にはハッチΨさんがプレイ中。90年代のシューゲイザーを中心に回してましたが、ダムドの予想外なゴシックな曲も回したりしてびっくり。ダムドってパンクだけじゃなかったんだ…

で自分は一時間の中で下記のトラックをプレイ。新しいトラックと懐かしめのトラックを混ぜながら、黒っぽさとムーディーさとエモーショナルな音を表現したつもりです。しかしまあ好きな曲をかけると気分爽快ですね、スカッとしました。
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| EVENT REPORT2 | 09:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/02/06 (SAT)
HORIZON presents HOUSE LEGEND SPECIAL "Going Back To Our Roots" @ UNIT
DJ : Alfredo, Terry Farley

Erection "the music makes me sick." @ SALOON
DJ : Takeshi Kubota, DJ Yogurt
LIVE : LUVRAW & BTB + Mr MELODY

2010/02/06 (SAT)
World Spin 1st Anniversary @ LA FABRIQUE
DJ : Anthony Nicholson, DJ Stock, DJ Taca a.k.a. Rencom

2010/02/10 (WED)
KEN ISHII「KI15-The Episode」Release Party @ Air
DJ : Ken Ishii, Wall Five a.k.a Heigo Tani, Moodman, i-dep, Loud One

2010/02/10 (WED)
HUMAN "World Connection feat. LIL' LOUIS" @ Microcosmos
DJ : Lil' Louis

2010/02/13 (SAT)
World Connection @ Air
DJ : Lil' Louis

2010/02/18 (THU)
Rhythm of Life @ Eleven
DJ : Francois K.


2010/02/20 (SAT)
World Connection @ Air
DJ : kerri Chandler

2010/02/27 (SAT)
2010 : An Inner Space Odyssey @ Microcosmos
DJ : Ian O'Brien, Takamori K., KOJIRO a.k.a. MELT

2010/02/27 (SAT) @ Eleven
DJ : Ken Ishii, Loud One
Live : Los Hermanos/Ican, Jebski


リルルイスは前回Airに行った時は激混みで苦しかったので、今回は穴場のMicrocosmosの方へ行く予定。久しぶりのAnthony NicholsonはErectionと被ってしまった…。Erectionでまったり飲んで遊ぶかな。最終週はタカモリさんとイアンオブライエンのデトロイトナイト。そして元イエローの場所に、ELEVENが遂にオープン。やっぱりオープニングはFK、有休使ってでも行くよ。

2/3追加
デトロイトからLos Hermanos/Ican、日本からケンイシイ、ラウドワン、ジェブスキがElevenに襲撃。Eleven本気出し過ぎ。
| UPCOMING EVENT | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Madlib - Shades Of Blue (Blue Note:7243 5 36447 2 7)
Madlib-Shades Of Blue
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私のように普段ジャズを聴かない人でもその名前位は耳にした事があるでろうジャズの名門レーベル・Blue Noteの音源を、アングラヒップホップシーンの人気アーティスト・Madlibが好き勝手に使用して作り上げたアルバム。この為にわざわざ数人の架空の人物まで生み出して架空のバンド編成でリミックスをすると言う凝った内容ですが、音自体は原曲を全く知らない自分でも楽しめるソウルフルでメロウなヒップホップになっておりました。元ネタを全く知らないので何がどうリミックスされているのか分からないのが残念ですが、Madlibのねっとりとしながらも切れを感じさせるビートはJ Dillaにも匹敵すると思います。サンプリングなのか生演奏なのか判断出来ない具合のリズムトラックは、非常に躍動感に溢れていてそこら辺の安っぽいヒップホップとは段違いの鋭さがあります。多分原曲よりもかなりリズミカルで踊りやすくリミックスされていると思うんだけど、でも上物のエレピとかフルートなどはしっかり残っているせいかジャズの音も感じさせ、ヒップホップとジャズの境目がスムースに繋がれた内容。と言うよりもジャズとヒップホップってこんなにも親和性が良いのか、それともMadlibのプロダクションが凄いからなのか。自分が原曲を知らない分、もしかしたら違和感を感じないだけかもしれないけど。メロディー自体は相当にメロウで甘美なんだけど、自由自在に刻まれたビートの鋭角さやわざと粗雑感を出したローファイサウンドのおかげで、甘美と渋みが同時に味わう事の出来るジャジーヒップホップだと思います。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 11:10 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Loco Dice - The Lab 01 (NRK Sound Division:LAB001)
Loco Dice-The Lab 01
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正直昨今のミニマル流行には食傷気味なんだけど、このLoco Diceは最近人気あるらしいんで取り合えず買ってみた。Sven Vath、Luciano、Richie Hawtin、Ricardo Villalobos辺りとつるんでいるみたいで、ミニマル系の中ではかなりの評価を得ているDJらしいです。本作は良質なハウスを中心にリリースするNRKが新たに立ち上げたMIXCDシリーズ"The Lab"の第一弾で、時代はハウスよりもやはりテクノとミニマルと言う事なんですかね。一枚目は幾分かどんよりムードで深みを感じさせるミニマルが中心で、昔の過激なミニマルとは全く以って異なっている。リズム中心のハイテンションな旧ミニマルに対し、なんつーかここら辺のミニマルってどうも薄っぺらくてペナペナに感じられて軟弱なイメージを払拭出来ないんだよね。中毒的な恍惚なり気の抜けたパーカッションの独特な気持ちよさはあるし品質の高さは分かるけれど、テクノの衝動的なパワー不足なのは否めないな。もっともこんな音を作ってる人達もパワーよりも聴かせる事を目的に作っているんだろうけれど、かと言って心にぐっと来るようなソウルがあるかって言うとそんなのも感じないし。取り合えず一枚目からはLoco Diceなりの個性は聴こえてこない。それに対し二枚目の方はミニマルでありながらハウスの心地良いグルーヴを前面に打ち出したミックスで、緊張感は無くむしろ薄っすらと甘い情緒さえ感じられるメロディアスな内容。勿論エレクトロニックで冷たい感触は一枚目と一緒なんだけど、そこにソウルフルな旋律もあって感情が揺さ振られたりもする。衝撃の無いミニマルであったとしても、そこにファンキーなりソウルフルなり感情的な音があった方が、自分には合うのかなと思います。またハウスとテクノの絶妙な混ざり具合も好きですね。しかし一体ミニマル流行は何時まで続くのかね?

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| HOUSE4 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/01/16 HORIZON presents HOUSE LEGEND ALFREDO again!! @ Unit
今回のUNITはALFREDOっつーバレアリックの伝説的なDJがメインだったみたいです。自分はALFREDOと言われても全く知らないので、今回はぐだぐだ飲んでぐだぐだ音楽聴く感じで遊びに行きました。でクラブ行く前に余りに暇すぎて、一人で恵比寿のBilly Barew's Beer Barに飲みに行く。まあここはベルギービールを扱ってるチェーン店では有名なのでわざわざ紹介しなくてもご存じでしょうが、ベルギービール以外にも世界各国のビールが揃っているので大変重宝しているバーです。今回はベルギーのローデンバッハグランクリュとチェコのピルスナー・ウルケルを飲みました。前者は樽で2年寝かした褐色のビールで、甘酸っぱくて不思議な味。後者はピルスナーの元祖として有名なビールで、美しい淡黄金色と共に爽やかな爽快感のある味で確かに美味しかったですね〜。しかし外国のビールは財布にダメージを与えるので、時々しか行けないのが残念であります。

適当に飲んだ後はUNITに突撃。と行ってもだいたいサルーンでぶらぶらしてた。最初のやけのはらが甘くてトロトロのダウンテンポを回していて、酒を飲んでいた自分にはとても心地良かったです。最近の自分は甘い・切ないモードと言うか、緩いのが体に染みこんでしまったようです。適当にALFREDOのプレイも断片的に聴きに行ったら、"The Man With the Red Face"やら"Jaguar(Derrick May Remix)"→"キング牧師の説法"→"Blackwater"とかかなりクラシック多用してて、アッパーに盛り上げてた気がする。聴けてなかった時間ではバレアリックなプレイをしてたの?でサルーンのDJ Yogurtも断片的に聴いていたけれど、テックハウス中心だったかしら?こちらもかなり盛り上がっていて、"Dreamin' (Satoshi Reconstructed Dubshell)"ではフロア爆発って感じ。その後のYAMADAtheGIANTはトライバルハウス中心で土着的だった気がするけれど、クラブで久しぶりに"Give It Up(Re-edit)"を聴いた。数年前まではこんな音が主流だったのに、今はミニマルばかりだよね。ミニマルはもう勘弁だよ、ソウルが無いよ。そして上でもかかった"The Man With the Red Face"がサルーンでもかかって大盛り上がり。最後は瀧見憲司のプレイをちょこっとだけ聴いたけど、ハウスの曲をピッチを落としまくってかけたり独特なプレイですね。とまあ本当にぐだぐだし過ぎて、無心で踊ってたパーティーでした。最近の自分は軟派なのでハードな音も聴きに行かないと、駄目だとも思った日。でも甘くて緩い、そんなモードに浸り中。
| EVENT REPORT1 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/01/16 (FRI)
HORIZON presents HOUSE LEGEND ALFREDO AGAIN!! @ Unit
DJ : Alfredo, Takimi Kenji, YODA

SALOON "Erection"
DJ : DJ Yogurt, CRYSTAL, やけのはら, YAMADAtheGIANT, ALF

2009/01/17 (SAT)
Bed making... @ Heavy Sick Zero
Act : L?K?O, G.RINA a.k.a. Goodings RINA, ユダヤ JAZZ, DJ Yogurt, 1TA-RAW, K.E.I

2009/01/23 (FRI)
Taicoclub Presents SO VERY SHOW! @ Womb
Live : Sleeparchive, Akiko Kiyama
DJ : Kaito a.k.a Hiroshi Watanabe, DJ Nobu

2009/01/24 (SAT)
Beatport 5th Aniversary @ Womb
DJ : Richie Hawtin

2009/02/07 (SAT)
root & branch presents UBIK featuring LUOMO @ Unit
Live : Luomo
DJ : Moodman, Hikaru, DJ Yogurt

2009/02/07 (SAT)
groundrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue
Live : TRAKS BOYS

2009/02/10 (TUE)
World Connection @ Air
DJ : Kerri Chandler

2009/02/14 (SAT)
DBS Presents 2009 "Dubstep Warz" Skream+Benga @ Unit
DJ : Skream, Benga, Goth-Trad, Yama a.k.a. Sahib

世の中が不安や悩みに包まれても、どぉんすとぉっぷざみゅ〜じっく!こんな時こそ必要なのは愛!と言う事でHeavy Sick Zeroのパーティーはブラコン・ナイトらしい。ブラザーコンプレックスじゃなくて、ブラック・コンテンポラリー。DJ YogurtはMakin' Love Set!をやる予定。つまりは愛のあるプレイ!ならば行かんでど〜する〜?ルオモのパーティーにもDJ Yogurt出るのね。ルオモたんは新宿リキッドのライブは愛と狂気が倒錯したライブだったけど、最近はどうなんしょ?きっとまた愛のある一夜を聴かせてくれるかい?ミニマル元坊主に愛は不要だが、ロングセットならたまには聴いてみたい。ケリチャンのDJは最先端のテクノロジーを駆使したプレイで、見た目的にもまじですげーよ。去年行った時はびっくらこいた。そしてハウス愛がある。
| UPCOMING EVENT | 00:05 | comments(4) | trackbacks(0) | |
DJ Yogurt - Good Songs In The House, Again (Upset Recordings:UPSETMIXCD008)
DJ Yogurt-Good Songs In The House, Again

ケフィア。いいえ、ヨーグルトです。

DJ Yogurtが熱いです。彼の作る曲も好きなんですが、リリースするMIXCDのどれもが非常に素晴らしいです。R & Bやソウルなどのメロウな物から、トロトロのチルアウト〜ダウンテンポ、またはロックなんかも回したり色々なジャンルのMIXCDをリリースしているのですが、本作は歌物ハウス中心のグルーヴィーな4つ打ち集。自分は4つ打ちと言うだけでパブロフの犬の如く身体が反応してしまうのですが、ズンズンと来る4つ打ちにこれでもかとキャッチーな曲が紡がれていてこりゃまじで盛り上がりまくりっす。そう、これは真夜中のピークタイムハウスで、踊らにゃ損々と言わんばかりの展開で身も心もロックするのだ。アッパーで攻めまくりだけど下世話な方向に向かうよりは、ファンキーに痺れさせたりラブリーにしっとりとムード出したり大人の上品さも感じさせるね。う〜ん、きっとこれは愛なんだ、愛!愛に溢れたこの音楽が、人と人との潤滑油になるに違いない。クラブでこんなのかかったら、男女の距離だってそりゃ縮まるさ。カップルで聴いてもメイクラブの潤滑油になるよ、超絶お勧め。

2009年1月17日にはHeavy Sick ZeroでヨーグルトのMakin' Love Mix Set!!!!が再度降臨予定。Lover's Nightよ、もう一度。

DJ YogurtのMIXCDは彼のHPでも購入出来るので、気になる方は是非。
http://www.djyogurt.com/

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| HOUSE4 | 07:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Deetron (Music Man Records:MMCD033)
Fuse Presents Deetron
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ふしゅ〜ぅぅぅぅぅ…(気の抜けた音)。何だろう、この焦燥感は…。ベルギーテクノ名物・Fuseの最新作を担当するのは、かつてIntecやPhont Musicからハードテクノ+デトロイトテクノな作風でヒット作を量産していたDeetron。彼が以前出したMIXCDはデトロイトとハードなトラックを高速で繋いでいくかっちょいー内容だったのだけど、新作はまあ時代に流されたと言うべきかミニマルやらハウス、テックハウス中心の気だるくディープな音が中心。う〜ん、どうなん?この変わり様?僕が時代遅れなのかな?一応フォローしておくと確かに元からミニマル系だと言う概念があるのであれば、素直に格好良いと思えるよ。ただDeetronにかつて期待していた物を求めていた人は、合わないのかな。速さは無くとも粘りのグルーヴはあるしDJとしての底力は感じさせるけど、Deetronの個性はここに感じる事は出来ないんですよね。古いシカゴハウスなりが回されてオールドスクールなムードがある点には救われましたが。

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| TECHNO6 | 20:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |
UPCOMING EVENT
2008/10/04 (SAT)
CLASH39×STANDARD @ ageHa
DJ : Francois K., Ken Ishii

2008/10/04 (SAT)
Animismic ~Deep Spiritual and Organic~ @ Unit
DJ : Ron Trent, DJ Olive

2008/10/04 (SAT)
groundrhythm @ Air
Guest Live : Aril Brikha
DJ : Kaoru Inoue, Shutaro Tanizawa

2008/10/04 (SAT)
Double Force @ Seco Lounge
DJ : Nick the Record, Frederic Galliano

2008/10/11 (SAT)
TWO SENSES @ Air
DJ : Toshiyuki Goto, DJ Katsuya, Kazuaki Kawamura

2008/10/11 (SAT)
OVUM presents JOSH WINK @ Womb
DJ : Josh Wink

2008/10/12 (SUN)
HORIZON presents MADCHESTER NIGHT ~20 years from The Stone Roses~ @ Unit
DJ : YODA, Kenji Takimi, Sugiurumn

2008/10/12 (SUN)
Escape @ Air
DJ : Derrick May

2008/10/24 (FRI)
Awake @ Unit
LIVE : Exercise One
DJ : Oliver Bondzio, DJ Wada, HINA

2008/10/25 (SAT)
URBANGROOVE @ Seco Lounge
DJ : Frankie Feliciano, DJ AK
LIVE : Trans Of Life

2008/10/25 (SAT)
WOMBNOISE @ Womb
DJ : Anderson Noise, Ken Ishii

2008/10/31 (FRI)
Air Tokyo Presents Halloweeeeeen Party @ Air
DJ : Ken Ishii

WOMBはがさ入れが入ったそうで、もう流石に終焉の雰囲気を感じるな。そんなに好きなクラブでもないけれど、都内のクラブは本当にやばい状態だ。クラブ摘発より政治家とヤクザを摘発してください、警察は。クラブは悪くなんかないんです。ただ音楽好きが集まってるだけなんです。しかしYELLOWのオーナーが脱税してたそうで、移転→新規開店は難しくなるのかな。どうでも良いけれど4日(土)にイベントが固まり過ぎだよ!自分は久しぶりにケンイシイとフランソワが聴きたいので、アゲハに行きますが。
| UPCOMING EVENT | 09:45 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Life Force Mixed By Nick The Record (Cutting Edge:CTCR-14443)
Life Force Mixed By Nick The Record
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Nick The Record、イギリス人ながらも日本のアンダーグラウンドなパーティー"Life Force"のレジデントを90年代から長きに渡り務めているDJ。またパーティー自体もどうも不定期な様で大掛かりな宣伝もしないせいか僕もかすかに耳にした事がある位で、実際にどんな感じの音楽がかかったりするのかは正直知らないです(多分ハウス中心なんだろうけれど)。なんで機会があれば行ってみたいなと思っております。そんな僕の様な人の為に"Life Force"の名を冠したNick The RecordのMIXCDがリリースされているので、パーティーの雰囲気を掴むには参考になりますね。ええ、やはり正統派のハウス中心で非常に丁寧で滑らかなプレイは、熟練者たる落ち着きと円熟味を感じられます。余裕しゃくしゃくでプレイしているのが浮かんでくるなリラックスした雰囲気ですが、それは決して手を抜いているのではなく音楽を熟知しているからなんでしょうか。ハウス中心ながらもUK系の小洒落たブロークンビーツも挿んだりして、上品かつ優雅な空間を創り上げておりますよ。全体的にNY系の黒っぽいハウスと言うよりは、ヨーロッパの洗練された面が前面に出ていますね。派手な展開は無くともセンスの感じられる一枚。

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Mark Farina - Fabric 40 (Fabric:FABRIC79)
Mark Farina-Fabric 40
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当ブログでも幾度にも渡り紹介しているMark Farinaが、人気MIXCDシリーズ・Fabricの最新作に登場。シカゴ出身、そしてアメリカ西海岸のサンフランシスコのハウスシーンを代表するファリナですが、MIXCDのリリース量は尋常ではなく本作で一体何枚目なのかも覚えておりません。彼のMIXCDは基本的にマッシュルームジャズと呼ばれる気怠いヒップホップセットと、そしてお気楽でファンキーなパンピンハウスセットの二種類あるのですが、本作は後者の方。流石に今までのリリース量が半端ではないので近年は彼のMIXCDも食傷気味ではあったのですが、本作はFabricからのリリースと言う事で内容も折り紙付きで再度ファリナのミックスに好感を抱きました。終始ドンドコでパンピンなリズムのファンキーな音を保っているものの、何故かムードは開放感に溢れ昼下がりのまったり感が漂ってきて爽やかな温度を保持しております。なんかこうノリが良くても激しすぎずにだらりとしている矛盾性は珍しく、相反する二面性が同時に存在しているのはファリナのDJスキルの高さなのでしょう。う〜ん、もうすぐ夏の到来を感じさせるファンキーで楽天的なハウスミックス、これを聴くと海に行きたくなるね。

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| HOUSE4 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
DJ 3000 - Ekspozicija 09 The Detroit Connection Pt.2 (Explicit Musick:EXPLICITCD009)
DJ 3000-Ekspozicija 09 The Detroit Connection Pt.2
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スロベニアのExplicit Musickが送るテクノミックスシリーズ"Ekspozicija"の新作は、前作担当のKevin Saundersonに続き又もデトロイトからDJ 3000が参戦しています。ちなみに残りのシリーズではBen SimsとUmekが参戦する予定です。さて本作はサブタイトルに"The Detroit Connection"と謳われている通り、流行とは全く無縁にあくまでデトロイトのDJらしいデトロイトトラックを中心にトライバルなプレイを聴かせてくれます。DJ 3000は既に数枚のMIXCDを出しているのですが、今回はUR関連のリリースでは無い為レーベルの制約に捕らわれない今までで一番自由な選曲になってるのが肝。とは言っても聴こえて来るのはやはり彼が東欧系出身である事を感じさせるエキゾチックで乾燥した音で、最初から最後まで突っ走りでテンションが高くてもむさ苦しくなく、むしろ心地良い疾走感が際立っております。そして勿論ここぞと言う所でエモーショナルなテクノを回し、自然なピークを作り出して良い具合に盛り上がれる展開が出来ています。僕はデトロイトテクノが大好きな人間なんで評価は甘くなりがちですが、やはりこの様な作品を聴くとデトロイトは人材が豊富だなと感心します。まあ自分の好み云々は抜きにしても野性味溢れる荒々しいプレイで、本作はお勧めなり。

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| TECHNO5 | 22:15 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Moment In Slow Vibez Mixed By Tomoyuki Tajiri (Texture:GOCT5001)
Moment In Slow Vibez
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田尻知之と言う人のムーディーなミックスCD。どんな人かは全然知りませんが、そのネームバリュー以上にこのミックスは良いです。一気にフォーリンラブするような印象の強い内容じゃないんだけど、地味に心に響いてきて忘れた頃に思い出したらはっと聴きたくなる感じ。繋ぎが上手いとかミキサー弄くりまくって世界観を一変させたりとかじゃなくて、単純に良い曲を揃えてあります。序盤の鋭角的なビーツが躍動感を生んでいるブロークンビーツ、中盤のリラックスし体の疲れを解きほぐすダウンテンポ〜ディープハウス、終盤に優雅で軽やかに着地するブロークンビーツと基本的にはまったりと酒でも飲みながら的な内容。お勧めは中盤の"Another Night"のMoodymann Re-EditとSolu Musicの"Fade”ら辺で、これらを聴きいている最中にいつかどこかに置き忘れてきたノスタルジーが蘇ってくる気分になります。複雑で甘酸っぱい思い出が胸を締め付けて、色々な思い出が溢れ出てくるよ。とは言いつつも音は完全にアーバンで洗練されていますが、でも気取った感じがないのでさらっと聴けて良いですね。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 22:45 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Nightmares on Wax - DJ-Kicks (Studio !K7:!K7093CD)
Nightmares on Wax-DJ-Kicks
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気付いたらもう12月、今年も残るは一ヶ月だけですね。時の流れはどんどん速くなり、どんどん歳を食う自分にしみじみ。気になる音楽は一杯リリースされてのんびり聞き込む時間は減ったし、こんなブログの更新の仕方で良いのかな。とぼやいてもしょうがないし、年末に向けてまだまだベターな音楽を紹介してゆきます。

せわしない毎日の中でゆったりと寛ろぎたいなら、やはりダウンテンポでスロウな音楽が良いよね!と言う事でテクノレーベル・Warp Recordsの異端児・Nightmares on WaxのMIXCDがお勧めです。彼はヒップホップ、ソウル、レゲエをトロトロに融合し、重くねちっこい黒人音楽を再生させたのですが、ヒップホップが苦手な僕にも聴きやすいムードを演出するのですね。そんな彼がDJをすればヒップホップだってレゲエだって、たちまち落ち着いて洒落の感じさせるダウンテンポなミックスプレイに様変わり。僕がヒップホップが苦手な訳はあの独特なラップにあるのですが、Nightmares on Waxの場合そこにメロウで憂いのある要素を注入する事で、ファンキーな音を失わずにムードを生み出すんですわ。ビートはかなり複雑で落ち着かないと思いがちですが、重く低くべた〜っとしたグルーヴなので、ゆるゆるの空気を作り出して気持ち良いですよ。後半ではビートが多少強くなって、黒いファンクネスも増していきついつい踊り出しちゃう展開も…。全体的にMassive Attackをもうちょっと艶めかしくした様な雰囲気があって、そこまではヘヴィーじゃなくて聞き易いですよ。

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| ETC1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Goldfrapp - We Are Glitter (Mute Corporation:MUTE9335-2)
Goldfrapp-We Are Glitter
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イギリスのテクノポップユニット・Goldfrappの曲を、クラブミュージックの大物からロックバンドまでまとまりのない面子がリミックスし、それを選曲したのがこのアルバム。Goldfrappに関しての前知識は全く無かったのですが、リミックスにCarl Craigが参加していればそりゃ買うしかないでしょ。って事で目玉はやはりC2 Remixなのですが、最近のCarlさんは本当に外す事が無いですね。脳に直撃するドラッギーなシンセラインが黒光りして、黒人音楽のソウルとテクノの見事な融合を果たしています。テクノからハウス、プログレまで多用に使えるフロア直撃トラックで、またもやCarlさんの天才っぷりを知らしめました。ハウスの御代・Francois Kのリミックスは重いエレクトロニックなハウスですが、プログレ風に調理していて近年のCarlさんを意識してなくもない気がします。アイスランドの秘蔵ユニット・Mumは、いかにもな妖精が飛び交う幻想的な世界を表現していて、可愛らしいメロディーがぴったりです。T.Raumschmiereのリミックスは汗が飛び散るマッチョな男が踊り狂う様で、精気がみなぎり変態っぽいなー。ロック+エレクトロなハイパワーな出来です。参加アーティストの音楽性がばらばらなんで、テクノ、ハウス、ロック、エレクトロニカと全然統一性はありません。まあ、色々聴いて楽しんでおけと。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kerri Chandler - Nite Grooves Essentials (Delfi Sound:MDMA-001 )
Kerri Chandler-Nite Grooves Essentials
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ケリーさん、ちょっとお顔が近すぎやしないかい…?そんな目でこちらを見つめないでおくれよ。とジャケットのセンスは悪いが、マッドなディープハウスを作らせたら右に出る者はいないケリーチャンドラーのベストアルバムです。「Bar A Thym」の大ヒットでハウスシーンのみならず、テクノやプログレッシブハウスの方面でも注目を浴びたとか。ハウスって言うとテクノに比べて軟弱に感じたりする人もいるかもしれないけど、ケリーのトラックはリアルでぶっとい。やはりその図太さの元は貪欲に最新技術を取り入れた楽器を使用するおかげで、生っぽい音よりは比較的硬質な音を多用しているように思える。かといってそこにハウスの醍醐味であるソウルフルな心が失われている事もなく、むしろ彼が創り出す音楽は煮えたぎる情熱と深い陶酔感を持ち合わせている。何度か聴けば彼の音はすぐに分かるような特徴がしっかりとあって、覚醒的なシンセはプログレ方面で、図太いトラックはテクノ方面で受け入れられた要因なのではないか。アフロ、トライバル、ディープなどのハウスを一気に飲み込み、ただのハウスに留まらない作品を創り上げるケリーは本物。もう彼の作風は完璧に出来上がっていて、これ以上リミックスなんて必要ないじゃないかと思わせる出来だ。そしてこのアルバムはディープハウスの指標となるべき一枚として、確実に重宝するベストアルバムだ。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Annie - DJ Kicks (Studio !K7:!K7190CD)
Annie-DJ Kicks
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Studio !K7が送る名MIXCDシリーズ・DJ Kicksの最新作は、ノルウェーの歌姫・Annieが手掛けております。つか、全然知りません、Annieって誰?ここでちょっとググッて調べた所、元々は90年代はロックバンドにおいて歌い手を務め、その後はDJ活動を初めてクラブシーンにも足を踏み入れ、2005年には1STアルバム「Anniemal」をリリースとの事。ってどうゆうアーティストと絡みがあるかもよく分からないし、未だに詳細は不明。とにかく、名MIXCDシリーズと言うだけで購入しました。しかしこれはこのシリーズの中でも一番独特と言うか、めくるめく万華鏡の世界って感じか?最初にぶっちゃけ言うと、繋ぎも下手だしテンポもめちゃめちゃだし、スキルはないと思うよ。ただそれを差し置いて、ロック、エレクトロニカ、テクノ、エレクトロを破天荒におもしろおかしくミックスしていて、聴いているだけでウキウキする気分になります。鋭い棘のありそうなパンキッシュサウンドでありながらも、どこかキュートで女の子らしい可愛いプレイなんじゃないでしょうか。流行のエレクトロクラッシュなミックスが好きなら、ご機嫌で聴けちゃう事でしょうね。若々しい弾けるパッション、子供の様に無邪気な遊び心があって、元気のない人にエネルギー注入ってか。

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| ETC1 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fabrice Lig - The Story Of A Musical Puzzle (Minimaxima:MM208CD)
Fabrice Lig-The Story Of A Musical Puzzle
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デトロイトテクノを聴く者であれば既に注目しているであろうFabrice Ligのベストアルバムが登場。かのMad Mike御代も認めるその実力を持ってして、Raygun Records、Kanzleramt、Playhouse、F-Communicationsなど名だたるレーベルからリリースが続いていましたが、EPオンリーの曲も多かったのでこれは嬉しいリリースであります。一般的にはデトロイトフォロアーな評価をされていますが、ピュアで感情豊かなテクノを創れる人だとこのアルバムを聴いて感じました。カラッと乾いたサウンドテイストながらも情緒溢れるメロディーと、ストレートに体を揺らす4つ打ちだけでなくパーカッシブな跳ね系のリズムでグルーヴを演出し、そして爽やなボーカルも導入し幅広く爽快でメランコリーなテクノサウンドを聴かせてくれるのです。汚れのないその清々しく蒼いシンセサウンドはデトロイトテクノからの影響をまじまじと感じさせますが、ただの物真似に終わる事はなくヨーロッパ的な美的センスを以て自身の味を出していますね。僕はFabrice Ligが大好きなんですけど、そんな事を抜きにして太鼓判を押して紹介出来るベストアルバムですよ。新作はシカゴアシッドハウスの流れを組んでいて、今後にも注目です。

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| TECHNO2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Real Series:Volume One Mied By Frankie Feliciano (Ricanstruction Label:BBECD055)
Real Series:Volume One Mied By Frankie Feliciano
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この人、以前の「Mix the Vibe」が最高に素晴らしかったので今回もMIXCDを即買。Masters At Workなどと交流が深くリミックスワークも多数に渡り、良質な作品を送り出しているそうで、次世代のアーティスト/DJとして期待されているそうです。今回のMIXCDは自身のRicanstruction Labelからの初のMIXCDと言う事で、Ricanstructionからの音楽がほぼ独占しております。しかし使える音源が限られている制限があるにもかかわらず、なかなか魅力的な展開が待ちわびています。前半〜中盤は緩い感じで盛り上がりも大してなく過ぎるんですけど、終盤は高揚感溢れる楽曲が待ちわびています。「Studio Apt-Flight」はFrankie自身がリミックスしたのを使っていて、スウィートなボーカルと流麗で延びのあるストリングスがぐっと来ます。「Blaze faet. Stephanie Cook-Love Will」もBlazeらしいキャッチーなメロディーに、ソウルフルなボーカルが組み合わさった名曲です。NY Houseと言ってもディープなのだけではなく、Louie Vega直系のこういった爽やかで軽めのMIXもあるんです。僕はディープな方が好みなんですけど、さっぱり聴きたい時にはこうゆうのもアリなんじゃないかと思います。真夏の海で爽やかな風を感じた時の雰囲気があります。

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| HOUSE1 | 22:00 | comments(4) | trackbacks(2) | |
Slam - Fabric 09 (Fabric (London):FABRIC17)
Slam-Fabric 09
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SLAMが日本にやって来る!!(5月7日ageHaに来襲)やって来るけど、特に注目はされていないのでこの機会にみんなに聴いてみて欲しいです。日本での不当とも思える評価の低さはどうゆうことなんでしょう?Soma Recordsのオーナーにして、デトロイトテクノとハードテクノを渡り歩き、ファンキーかつディープ、そしてハードなのにグルーヴィーなテクノを作る事が出来る本当に素晴らしいユニット。多分大のデトロイトテクノ好きで、MIXCDには山場でデトロイトクラシックを使ったりもします。そして彼らのMIXCDの中でも一番の出来だと思うのが、FABRICシリーズのコレ。序盤はプログレッシブハウス風にゆる〜くプレイ。相変わらず太いベースラインが素晴らしいです。4曲目辺りからデトロイトを意識したような、キラキラしたシンセが入ってきます。まだまだ緩いですがスムースなプレイで、グルーヴを保っています。8曲目辺りから疾走感溢れるハードテクノにシフトチェンジ。しかし冒頭からそうなんですが、必ずと言って良いほどハードでもメロディーを大事にした曲を回します。12曲目で今でも多くのDJが多用する「Bryan Zentz - D-Clash」を投入!SLAM MIXなのでかなりファットな仕様になっています。そこからは更にアゲてきてズンドコハード節、ハードミニマルテクノをゴリ押しです。し、しかし…最後には予想だにもしない感動の展開が!17〜19曲は完全にデトロイト系のトラックで、涙腺を振るわす事間違いなし。そして徐々に響いてくるこのスピリチュアルなシンセの音は?そう、「UR-Inspiration」ですっっ!やばいっ!まさかMIXCDでこの曲が聴けるなんて。つーことで、興味持った方は自分で聴いてみましょう。こんな感動、誰が予想できましょうか?

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| TECHNO2 | 21:16 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Upcoming Event
2005/05/02 (MON) DIMENSION K presents -100°@ ageHa
Arena DJs : FRANKIE KNUCKLES,FRANKIE VALENTINE
Rose Room : SHUYA OKINO,TOSHIO MATSUURA
Tent : FREDERIC GALLIANO,DJ DEEP,ALEX from TOKYO ,HADYA KOUYATE(Live Act)
Water Bar : TOMITAKA KIYAMA,IZURU UTSUMI

2005/05/02 (MON) DOC MARTIN JAPAN TOUR 2005 @ Yellow
DJs : Doc Martin (Sublevel/LA), DJ Remi (Lumber/Lemiori)

2005/05/04 (WED) CHAOS @ Yellow
DJs : Fumiya Tanaka and more

2005/05/07 (SAT) ageHa LIVE @ ageHa
Arena DJs : SLAM, MAAR, RYUSUKE NAKAMURA

2005/05/07 (SAT) ESCAPE PRESENTS HI-TECK SOUL JAPAN TOUR 2005 @ Yellow
DJ : Derrick May, Ryo Watanabe

2005/05/28 (SAT) UNITE @ UNIT
DJs : CHARLES WEBSTER, IAN O'BRIEN

DIMENSION Kがヤベ〜、ヤバスギル。しかしドクマーティンのロングセットも捨てがたい。スラムは大好きなんだけど、完璧ブッキング間違い。マーとリュースケナカムラ?っておいおいおい…スラムはテクノだぞ。前座が二人もいるんじゃ、イエローの時みたいにロングセットも聴けないだろうし大変遺憾である。と言う事でデリックメイに決まりかな?そしてUNITでイアンオブライエンとチャールズウェブスターだ!これは確定です、ぜってー行く。
| UPCOMING EVENT | 19:57 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Funk D'Void - In The Mix iFunk (Cocoon Recordings:CORMIX008)
Funk D'Void-iFunk
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昨日Pascal FEOSのIn The Mixシリーズを紹介したので、ついでにこれも久しぶりに聴きました。Funk D'VoidはSOMA Recordsから毎回高品質なデトロイトライクなテックハウスを発表していて、そのシンセの美しさには定評があります。リミックスワークも外す事なく、リスニング系からアッパー系まで良い感じの仕事をしています。とにかくFunk D'Voidはアーティストとして素晴らしい才能を持っていて、僕の大好きなアーティストの一人であります。そんな彼のMIXCDがIn The Mixシリーズに初登場したのが、去年の話。実際のプレイはハードグルーヴと言う話を聞いていたので初めてこのCDを聴いた時、予想外にも結構大人しめで聴かせるプレイだったので困惑したものでありました。テックハウスメインなので音的には本人のイメージその物なのですが、終盤までとにかく緩い。メロウな曲をじっくり聴き込むための様な選曲です。流行のクリックハウスもエレクトロディスコも時折混ぜて、終盤までまだかまだかと引っ張ります。途中Carl Craig、Future Beat Allianceのデトロイト系を2発差し込み、少しだけはっとさせられました。でもまだまだ盛り上がりが足りません。結局ラスト2曲の綺麗目シンセなデトロイト系で感動的な盛り上がりを見せて終わるのですが(特にAdrenogroov等から作品を発表しているDan Corco & Fred Carreiraは素晴らしいです)、なんだか食い足りない感じでした。結局全体的にビートが弱かったと言うか、もう少しだけでもハードな4つ打ちが欲しかったかなと思います。緩いなら以前紹介したSteve BugのMIXCDも同じじゃないかと思いますが、あちらは4つ打ちミニマルで反復の高揚感がありました。こちらはミニマルでも無いし、グルーヴが稀薄になったJohn TejadaのMIXって感じですね。

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| TECHNO1 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Secondhand Sounds: Herbert Remixes (Peacefrog:PFG021CD)
Secondhand Sounds: Herbert Remixes
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Herbertは凄い。自身の曲作りも凄い。その上のリミックスに関しても、とてつもなく凄い。リミックスの上手さに関してはCarl Craigと並ぶ程の凄さを持っている。このリミックスアルバムはもちろん他人の曲をリミックスしたものを集めただけなのだが、それ以上のものだろう。単なるハウスとは一線を画す、マイクロハウス。音を選びつつ端正に散りばめられた音、隙間を生かし少ない音数ながらも独自の世界を作り出す。既存の音は使わないと言う、音には最大のこだわりを持つ彼独自の音と、独自の音の配置が相まって最大の効果をもたらすのだろう。知性のかたまりの様な彼だが、また子供の無邪気な遊び心に溢れたユーモアのな一面も見せる。そしてお洒落でキュートな音楽でもあるのに、硬派なテクノよりもテクノらしい音楽でもある。実験性と実用性を兼ね備えたトラックと言うものは、きっとこうゆうものなだろう。何度も言おう、これはリミックスアルバムだがこれは紛れもなく彼自身のアルバムだ。ある意味Herbertの最高傑作。

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| HOUSE1 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
groundrhythm non stop mixed by Kaoru Inoue (Toysfactory:TFCC88244)
groundrhythm non stop mixed by Kaoru Inoue
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Freedom Villageの復習の旅もそろそろ終わりが来てしまいました。最後は日本のクロスオーバーDJ、井上薫のMIXCDを紹介です。Freedom Villageでは見る事が出来なかったけど、この人のジャンルレスなプレイには定評があります。MIXCDも何枚か出していますが、中でも自分のオーガナイズするパーティー名(groundrhythm)を冠したこのMIXCDは予想以上の力の入れ様です。まずは自身の「Calling(6 am mix)」で始まります。アフロなパーカッションに朝日の様な美しいシンセのベールに覆われて、「Silent Poets-To Come...」で目覚めを迎えます。そのままダビーで深いアジアン旅行に突入し、前半のハイライト「THE IRRESISTIBLE FORCE-Fish Dances」でシタールの音に誘われて昇天します。その後はジャズやラテン調の南国の世界に連れて行かれ、熱気溢れる陽気な世界を堪能します。そして後半には最大級の盛り上がりが待っています。そう、Francois KもMIXCDで使用した「KYOTO JAZZ MASSIVE-Nacer Do Sol」、その曲です。スウィートで美しいジャズソングが、身も心もスウィングさせます。そして旅が終焉に近づくにつれ、今までの壮大な旅を祝福するかのような感動な展開に向かいます。そしてラストのアフロコズミックな「D-NOTE-The Garden of Earthy Delights」によって楽園に辿り着いた旅は、ここで終わりを迎えます。70分と言う時間に関わらず多様な音楽を織り込み、それを一連の旅としてまとめてしまう井上薫のプレイには感嘆します。何よりもこのMIXCDに好感が持てるのは、日本人のトラックが多く使われていると言う事ですね。クラブミュージックに関しては日本人は受け身な点も多かったと思いますが、本当は日本からも隠れた良質な楽曲がたくさん出ていると言う事を気付かせてくれます。このMIXCDは井上薫渾身のパラダイスミュージックです。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 20:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Miguel Migs - 24th Street Sounds - Nite:Life 020 (NRK Sound Division:NRKMX020)
Miguel Migs-24th Street Sounds
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以前にもNite:Lifeシリーズに登場したミゲールが再度登場。もうこのシリーズには著名なDJが数多く参戦してきて既に定番化しているけれど、2度登場するのはミゲールが初めてです。余程前回のMIXCDの受けが良かったのでしょうか。ディープと言うにはそこまで深い訳でも無く、エロティックでもないし、かといってアッパーでも無いこのMIXCD。別に何か特別な物を感じるわけじゃあ無いんだけど、彼のMIXはただひたすら気持ち良い。スムースなMIXで余り雰囲気を変えずに淡々と同じ世界観が続いていく。ドラムが延々とドスドスと丁度良い大きさで響くのも良いし、程よいBPMで適度なゆったり感だし、ジャジーな雰囲気で統一されているのも気持ち良い。大人の為にハウスと言うのがあるのなら、正にこれがそうだと言い切れるミッドナイトハウス。もちろん若い人が聴いても問題はございませんよ、ええ。「Miguel Migs - nite:life 03」とそんなに大差は無いと思うけど、どっちも良いです。ついでに彼のEPを集めたCDも一緒に付いてくるので、お買い得感満載。

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| HOUSE1 | 22:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Rolando - Nite:Life 016 (NRK Sound Division:NRKMX016)
DJ Rolando-Nite:Life 016
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先日ナイスなプレイで会場を盛り上げたDJ Rolandoの4枚目となるMIXCD。ageHaでのプレイではテクノ寄りだったが、このMIXCDではテクノ、エレクトロ、ハウスを自由に跨ぎ懐の深さを見せてくれる。最初は穏やかなハウスから始まるのだが、ハウスメインにやらせても充分いけそうな感じです。6曲目から立て続けにMr. De-2001 Space Odyssey、Los Hermanos-Quetzal、Adam Beyer-Ignition Key(Aril Brikha Mix)とデトロイトクラシックを3連発。じわじわと盛り上げます。徐々にテクノよりの曲で盛り上げつつTechnasia-Crosswalk以降はエレクトロでクールダウン。最後はJeff Mills-See This Wayで儚くエンディングを迎えます。普段はもっとダークで鬼気迫る感じですが、このMIXCDではリラックスした感じが伺えますね。エレクトロやテクノをやっても激しいわけではなく、貫禄させ感じさせる大人のプレイ。Nite:Lifeシリーズはハウスの定番シリーズですが、DJ RolandoのこのMIXCDはその中でも一番の出来だと思います。

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| TECHNO1 | 18:04 | comments(0) | trackbacks(0) | |