CALENDAR
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>
RECOMMEND
ジ・ワン
ジ・ワン (JUGEMレビュー »)
ウィル・セッションズ & アンプ・フィドラー Feat. デイムス・ブラウン,DAMES BROWN WILL SESSIONS & AMP FIDDLER Feat
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
NEUE TANZ
NEUE TANZ (JUGEMレビュー »)
YELLOW MAGIC ORCHESTRA
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
Talamanca System - Talamanca System (International Feel Recordings:IFEEL063CD)
Talamanca System - Talamanca System
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
現行バレアリックを引率するInternational Feel自体が注目の的ではあるが、そんなレーベルからタレントが集まったプロジェクトであれば尚更興味を惹くのは当然だ。それこそレーベルを主宰するMark Barrott、Tuff City KidsからはPhillip LauerとGerd Janson(Running Backの主宰者でもある)が手を組んだプロジェクト、Talamanca Systemである。快楽的な真夜中のフロアとは異なる平穏な日常の視点でバレアリックを解釈するBarrott、イタロやオールド・スクールからの影響が強いニューディスコを得意とするTuff City Kids、そんな人達が集まれば当然の如くダンス・ミュージックという前提は崩れないがその音楽性は穏やかなメランコリーと豊かな色彩感覚を持ったものとなる。始まりのドスドスした簡素なリズムの"Transatlantique"でも古いディスコのような趣きがあるが、清涼感溢れるピアノのコードや透明感あるシンセのラインからは、太陽光が燦々と降り注ぐ野外のバレアリック感が伝わってくる。続く"104"はスローモーなニューディスコ系でブリブリとしたシンセベースが快楽的だが、ここでも凛とした光沢を持つピアノのコードが特徴的だ。"Ancona Ancona"に至っては潰れたようなドラムやゴージャスな光沢あるシンセ使いが80年台のシンセポップを思い起こさせるが、逆にしっとり妖艶で仄かに情緒的なディープ・ハウス性もある"Ocean Grill"ではじんわりと染みるようなメランコリーを発しつつ、そこに心地良いアシッド・サウンドが良い陽気なムードを付け加える。アルバムの後半は奇怪さが打ち出ており、原始の胎動を思わせる土着的なアフロ・リズムに奇妙な獣の鳴き声らしきものも聞こえる"Conga Cage"、ロウなビートに様々のトリッピーな効果音が用いられて恍惚感を煽るイタロ的な"Experc"、華々しい電子音がラストを飾るべく祝福を奏でてサントラ風と言うかシネマティックな叙情性を描くノンビートの"Aurorca"と、3人のアーティストが集まっただけに音楽性は多用さを獲得している。勿論そこにはバレアリックと要素が中心にあり、密閉されたフロアの中ではなく広大な空の下で豊かな自然に囲まれた開放感溢れる場所で聞きたくなる、そんな太陽に照らされた明るさが通底する。3人だからこそのマジック…というものではなく、予想を越えてくる作品ではないが3人の音楽性を丁寧に反映させており、アルバムからは正しく長閑なバレアリック感が広がっている。



Check "Talamanca System"
| HOUSE12 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Prins Thomas - Principe Del Norte Remixed (Smalltown Supersound:STS294CD)
Prins Thomas - Principe Del Norte Remixed
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
コズミック系やニュー・ディスコと呼ばれる音楽では特に人気を博すPrins Thomasが、そこからアンビエントへと向かった大作『Principe Del Norte』(過去レビュー)はクラウト・ロックやテクノも取り込み、意外性だけでなく音楽的な豊かさを見せつけた傑作だ。コズミックな要素のあるニュー・ディスコにアンビエントの夢想やクラウト・ロックのサイケを合成し、ダンス・フロアだけに囚われない表現の拡張を行い、アーティストとして更に高みに達する事に成功した。そしてその延長上に待っていたのは世界各地から実力はアーティストを招いたリミックス集で、アンビエントマスターのThe Orbやミニマル・ハウスの重鎮であるRicardo Villalobos、フレンチ・ハウスからはI:CubeにRunning Back主宰のGerd Janson等がそれぞれの作風を活かしつつオリジナルを尊重したり、又は個性的に染め上げたりして自由なアルバムになっている。オリジナル盤を活かしたと言う意味ではやはりThe Orbによる"H (The Orb Orbient Mix)"がまっとうで、無重力空間を演出する電子音が浮遊してノンビートながらも心地良いうねりのグルーヴを生んでいくアンビエント・ダブは、音楽的な相性の良さもあり期待通りのリミックスだ。ユニークなリミックスを披露しているのはサイケ・プロジェクトであるSun Arawによる"B (Sun Araw Saddle Soap Remix)"で、多幸感あるギターサウンド等ニュー・ディスコの面影は残しつつも、何処かコミカルな電子音がふざけたようなユーモアとなっており、気の抜けた牧歌的サイケを展開する。原曲は13分もあった大作の"C"だが、メランコリーで湿り気を帯びたディスコ・ハウスへと変化させた"C (I:Cube Remix)"、オリジナルのバレアリック感に優しくアシッドベースを加えて多幸感を増長させた"C (Young Marco Remix)"、そして完全に贅肉を削ぎ落として自身のスカスカなツール性重視のミニマルへと仕立てあげた"C (Ricardo Villalobos King Crab Remix)"と、三者三様のリミックスは比較しても面白いだろう。勿論それらのみならずThomas自身による未発表曲も秀逸で、多幸感に満ち溢れた緩過ぎるアンビエントから弛緩しながらも眩い輝きを放つニュー・ディスコまで披露し、『Principe Del Norte』の世界観がここに継承されている事は明白だ。リミックス集としての面白みは当然だが、Thomasによるアンビエントへの傾倒が一時的なものではない事に期待が膨らんでしまう。



Check ”Prins Thomas”

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE12 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sleazy Mcqueen & The Solid Gold Band - Huit Etoiles (LPH WHITE:LPHWHTX)
Sleazy Mcqueen & the Solid Gold Band - Huit Etoiles
Amazonで詳しく見る(MP3)

リエディットやニュー・ディスコ/ブギー系の音楽では一頭地を抜くWhiskey Disco、それを主宰するSleazy Mcqueenの新作が同じくリエディット系では定評のあるLet’s Play HouseのオフシュートであるLPH WHITEから到着。普段はこのアーティストの作品を追い求めているわけではない筆者が本作を手にしたきっかけは、リミキサーに瀧見憲司&神田朋樹、つまりはBeing Boringsや、Running BackのオーナーであるGerd Jansonが参加しているからであり、音楽的な共通点もあるSleazyに期待を込めて購入をしてみたのだ。先ずはオリジナルである"Huit Etoiles"、どっしりもっさりとした4つ打ちグルーヴに合わせてファンキーなギターカッティングを被せ、そこからしとやかなピアノソロも交えてブギー&ファンキーに安定感を持って突き進むニュー・ディスコは、この手の音楽では王道にも聞こえる程だ。何か目新しさがあるわけではないが、低い重心と煌めく上モノが奇を衒う事なくニュー・ディスコの魅力を存分に発揮している。Being Boringsによる"Huit Etoiles (Kenji Takimi & Tomoki Kanda Remix)"は原曲より武骨で厳ついキックへと変化させる事で野太く野性的な荒さを身に纏い、更には原始的な雄叫びも加える事でシカゴ・ハウス的な方向へと振れたサイケデリックかつハードな作風へと予想外のリミックスを披露し、このパワフルさはピークタイムへも嵌るのではと思わせる。対してGerd Jansonによる"Huit Etoiles (Gerd Janson Remix)"はよりディスコ的と呼ぶべきか、生っぽく湿ったキックを活用しつつもエレクトロニックに輝くシーケンスによってモダンさも兼ね備えたドンシャリ系ディスコで、オリジナルよりドライヴィング感を増している。三者三様の作風だが、やはりその強烈さで言えば瀧見&神田のリミックスが印象に残るだろう。Sleazyによるもう一つの新作である"Galway Jam"もうねり脈動するベースラインやディスコでよく聞かれるコズミックなSEの挿入により、古き良き時代の感覚を今に蘇らせたようなクラシカルなディスコで、うきうきと気分が上がるトラックで良い出来になっている。



Check "Sleazy Mcqueen"
| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Gerd Janson - Fabric 89 (Fabric:fabric 177)
Gerd Janson - Fabric 89
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
今年9月に薬物により若者二人が亡くなった事が原因で閉鎖へと追い込まれたUKは名門Fabric(その後、再開が決定している)は、暗雲立ち込めるクラブの状況とは異なりレーベルとしては安定した軌跡を辿っている。名のあるベテランからこれからをリードする若手までMIXCDシリーズのFabric/Fabric Liveに起用し、数多くの名作と呼んで間違いの無い作品を残してきた。さて、そのFabricシリーズの89作目は今をときめくRunning Backを主宰するGerd Jansonが担当しているが、Running Back自体がニューディスコからディープ・ハウスにテック・ハウスまで手掛ける掴み所のないレーベルだけに、このMIXCDもそんなレーベル主として音楽性を主張するように実に手広くジャンルを纏めあげている。いきなりトリッピーな電子音に惑わされる"Snooze 4 Love (Luke Abbott Remix)"で始まり、"Voices (Fabric Edit)"や" Love Yeah"等の控え目に美しさを放つ平坦なハウスを通過し、じわじわと引っ張りまくる危うい雰囲気のアシッド・ハウスの"Severed Seven"から一転して"Apex"では光に満たされるコズミック・ディスコへと展開し、激しいプレイではないもののじっくりと山あり谷ありの流れだ。中盤の耽美なエレピのメロディーが反復するメロウなディープ・ハウスの"Mess Of Afros (Glenn Underground Remix)"、そこに繋がる情熱的なピアノのコードが炸裂するデトロイト・ハウス的な"MoTP"の流れは、本作の中でも特に熱量が上がる瞬間だろう。そこからも弾ける高揚感のアシッド・ハウスやダーティーながらも黒さ滲むディープ・ハウス、そしてコンガやハイハットのアフロなリズムだけで繋ぐ"Rhythm"を通過し、終盤は落ち着きを取り戻すようにScott Groovesによる穏やかでメロウなディープ・ハウスの"Finished"から摩訶不思議な電子音が飛び交うコズミック・ディスコの"Sun (Prins Thomas Diskomiks)"でドラマティックに締め括られる。確かに色々と詰め込み過ぎているようにも感じるかもしれないが、比較的近年にリリースされた曲を用いた事による時代性があり、そして短い時間でパーティーの一夜を再現したような展開の大きさは、十分に濃縮される事でJansonの音楽性が表現されたのではないだろうか。



Check "Gerd Janson"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE12 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Telephones - The Ocean Called EP (Running Back:RB047)
Telephones - The Ocean Called EP
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
今更というか時期外れというかリリースから随分と時間は経ってしまったが、しかし今年リリースされた作品の中でもサマー・アンセムとして認定するこのEPは、紹介しない訳にはいかない。Gerd Jansonが主宰するRunning Backの中でも特にバレアリック方面へと傾いたこの作品は、ノルウェーのHenning SeverudことTelephonesが手掛けている。過去にはPrins Thomasが主宰するFull Puppからもリリース歴があり、つまりは闇が支配するフロアを底抜けに明るくするような音楽性は既にあったわけだ。何といっても"Blaff"こそが夏の一曲なのは間違いない、この陽気で明瞭なコード展開を刻む爽快なシンセに弾けるような丸みを帯びたリズム感が生み出すムードは、燦々とした太陽の光が降り注ぐ真夏の海を歓喜させる。一点の曇りさえない光に満ち足りたこのバレアリックな多幸感、感情の昂ぶりを誘いながらも切なさに染めていく夏の間だけの一時の夢、季節感を非常に感じさせるニュー・ディスコとして文句無しだ。それだけではない、裏面には同じようにパッション弾ける清涼なシンセが躍動し心が舞い踊る軽快なリズムによって、タイトル通りに真夏の島でバカンスを楽しませるかのような"Untitled (The Island)"や、もう少々感傷的なメロディーが夏の終わりから秋へと移り変わっていく景色を浮かび上がらせるしっとりしたニュー・ディスコの"Hot Destinations For A Cooler You"など、収録された全てが外れなしの現実を逃避しながら幸せな気分に満たしてくてる最上級のバレアリック感が通底している。余りにも季節感が強い曲群ではあるかもしれないが、それでも尚朝方のダンス・フロアを光に包んでくれる多幸感は、間違いなく聴く者を笑顔にさせてくれるだろう。



Check "Telephones"
| HOUSE10 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/11/14 Red Bull Music Academy presents Senshyu-Raku @ Liquidroom
おおよそ一ヶ月に渡り開催されてきた「Red Bull Music Academy 2014 Tokyo」。様々な場所でパーティーやライブのみならずワークショップ、レクチャー、アートインスタレーションを開催してきたが、その最後は「Senshyu-Raku」と銘打ち、デトロイトからCarl Craig、UKからは奇才と称されるPepe Bradock、ドイツにてRunning Backを主宰するGerd Jansonが集結し、RBMAの最後を祝福すべくパーティーが催された。
続きを読む >>
| EVENT REPORT5 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/6/28 Resident Advisor @ ageHa
クラブ・ミュージック好きな人であればご存知であろう、エレクトロニック・ミュージックに焦点をおいたWEBマガジン「Resident Advisor」。2001年にオーストラリアで設立され電子音楽に関する情報を展開すると共に、RAが選ぶRA Pollは鋭い選球眼で時流の音楽だけでなく普遍的に価値のある音楽まで選ばれ、読者からは一つの指標として高い人気を得ている。2011年にはめでたく日本語サイトも設立されたおかげで日本でも定期的に読んでいる人は多いだろうが、そのRAが遂にageHaで初のフェスティバルを開催したのだが、RAらしく出演するアーティストにもこだわりが感じられ、DJ HarveyやEddie Cといった人気アーティストから、今注目を集めるTiger & Woods、玄人受けするであろうLevon VincentやGerd JansonにJoey Anderson、そして日本からは井上薫によるプロジェクト・Chari Chariの復活ライブ、瀧見憲司やDJ Sodeyamaなど誰を聞くか考えるだけでも悩んでしまう充実した出演陣となった。
続きを読む >>
| EVENT REPORT5 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jovonn - Stump It EP (Mojuba Records:MU 2)
Jovonn - Stump It EP

ドイツはディープハウスの深層部に位置するMojuba Recordsは、積極的にオールド・スクールなシカゴ・ハウスの復刻作業も行なっている。本作は90年頃から活躍しているNYハウスの大ベテラン・Jovonnが、94年にリリースし今ではレア化している傑作のリイシューと言う事だ。Jovonnについて言えば大量の作品を残しながらそのどれもがアナログ中心で、CDアルバムとしては一枚しか作品が残っていない事もあり、DJからの評価は高いのだろうが恐らく一般的な人気と言う面からは正統な評価を得られていはいない。その意味では音楽的に信頼性のあるMojubaがJovonnの名作を、現代に掘り返した事は良い仕事をしていると言える。目玉は15分越えの大作ディープ・ハウスである"Garage Shelter"で、オルガンサウンドのシンプルなリフに「ガラ〜ジュ、シェルタ〜」と言う黒い呟きが反復する簡素で淡々としな作品ながらも、全体から滲み出る粗雑な力強さや音の圧力が堪らない。またチキチキとしたハイハットや古ぼけたキックにハンドクラップの使用などから受けるオールド・スクールな感覚など、90年代の空気を目一杯含んでいる。またその曲をGerd JansonとPhillip Lauerによるユニット・Tuff City Kidsがリミックスしているが、こちらは突き刺すようなリズムを加え攻撃的かつ疾走感を増したテクノ的な要素も打ち出した内容となっている。B1の"Love Destination"は音が割れている程に荒いキックの迫力があるが、上モノは色気のある幻想的なパッドがうねりながらホットな女性ボーカルがソウルフルに歌いあげており、これぞ人情味のあるNYハウスの真骨頂と言う出来栄えだ。またC2の"Tribal"は曲名通りの荒れ狂うリズムトラックから野性味が溢れ出るハウスで、野蛮なグルーヴの中に愁いのメロディーが流れ来るその対比に耳を奪われる。とダブルパックで十分なボリュームと高品質なハウスが収録されており、大変ありがたい復刻作品だ。

試聴

Check "Jovonn"
| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Redshape - Square (Running Back:RBCD05)
Redshape - Square
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
ドイツにてGerd Jansonが運営しているディスコやブギーに傾倒したハウスを送り出しているRunning Backから、なんと意外としか言いようのないRedshapeのアルバムが昨年リリースされた。Redshapeと言えばDelsinやMusic Manなどのレーベルからのリリース歴がある事からも分かる通り、デトロイト・テクノの未来的なヴィジョンを描きながらより自由なスタイルを持ったテクノソウルを表現していて、本作も当然の如くRunning Backのレーベル性からはみ出したRedshape独自の音楽性を爆発させている。真紅の仮面を被り正体を隠しながらライブを行うRedshapeは、音楽も正にミステリアスなのか不気味なのか得体の知れないおどろおどろしさがあるが、そのムードを活かした重厚な世界観は単なるダンス・ミュージックとは一線を画す音楽性がある。例えば本作は4つ打ちのダンスだけに傾倒したアルバムではなく、"Atlantic"のように奇妙な金切り声のようなシンセがヒプノティックなブレイク・ビーツや、荘厳なシンセのオーロラに包まれ無重力空間へと放り出されるアンビエントな"Departing"に、黒い空気とブリーピーな絡みが独特なヒップホップ"Until We Burn"など非常に多彩な面を持ちながら、強い重力を生み出すシリアスな世界の統一感がある。その一方でシカゴ・ハウスを思わせるチージーなキックやハンドクラップを多用した狂気溢れるハウスの"It's In Rain"、初期のCarl Craigを思い起こさせる青臭さも残る未来的なテクノの"The Playground"などRedshapeのルーツに迫るトラックもあり、アルバムとして聴かせる構成力とDJツールとしての利便性を兼ねた音楽性豊かなアーティストである事が分かる。何だかスタイルがあるようでないような正にミステリアスな音楽性で、それが非常にアクの強い存在感を放つのだ。

試聴

Check "Redshape"
| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Disco Nihilist - Moving Forward (Running Back:RBDN-2)
Disco Nihilist - Moving Forward
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
Gerd Janson主宰、ドイツにてディスコ色強めのハウスで快進撃を続けるRunning Backの新作は、珍しくテキサス在住のアーティストであるMike TaylorことDisco Nihilistの作品。ディスコニヒリストなんてふざけたアーティスト名を冠しているが、しかし作品の方もシカゴ・ハウスの狂った感覚を今に継承していて名前負けしない才能を発揮している。どうやら彼はヴィンテージアナログ機材のマニアらしく本作もアナログ機材を中心に作られているそうだが、そこから生まれたハウスは質素で汚らしいドラムマシンの音が炸裂するジャッキンなシカゴ・ハウスだ。マリンバもどきの艶めかしい音が怪しさを演出する"House Rent Boogie"、前のめりに乾いたキックとハイハットが淡々と繰り返される"Beatdown Drums"、そのどちらもがドタドタとしたリズムマシンの音が否応無しに脳髄を刺激する狂気がある。幽玄なシンセサウンドが華麗なリフを奏でる"Film Grain"も夜の舞踏会を喚起させる滑らかなハウスではあるが、クラップ音の連打が多用される辺りでやはりローファイな味を感じずにはいられない。そして極め付きはスローな流れの中で悪戯じみたアシッドベースがウニョウニョ這いずり回る"Operator Select"で、古典的なアシッド・ハウスを忠実に守りつつ微妙な展開の変化がえも言われぬ高揚感を生み出す。アナログ機材をフル活用したどこか懐かしいサウンド、そして古臭くなり過ぎないモダンな空気も纏っていて、狂った構成ながらも温故知新と呼ぶべき素晴らしいハウスが聴ける。

試聴

Check "Disco Nihilist"
| HOUSE8 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Walls Vs. Gerd Janson & Prins Thomas (FM X:FM X / Walls 001)
Walls Vs. Gerd Janson & Prins Thomas
Amazonで詳しく見る(MP3)

ハードテクノ全盛のドイツにおいてそれには一向に寄り添う事なく、シューゲイザーにも手を出し音楽性を広げているドイツの老舗テクノレーベル・Kompakt。その中でエレクトロニカやシューゲイザーにロック的なノリも持ち込んでテクノと枠を飛び越えて活躍するニューカマーのWallsが、Gerd Janson & Prins Thomasのリミックスを含む限定EPをリリースした。Prinsと言えばノルウェーを代表するニュー・ディスコ大使であり、片やGerdは今ドイツで注目を集めているRunning Backを主宰するニュー・ディスコの有望株だ。この二人が手を組んでリミックスとなれば当然晴々しく開放的なニュー・ディスコ以外には成り得ないわけで、オリジナルが淡いノイズで空間を埋め尽くすドリーミーなシューゲイザー+ディスコな4つ打ちだったのに対し、二人によるリミックスは濃霧を吹き消しながら煌めきシンセサウンドとブリっとした重いベースを前面に打ち出して徹底的に楽天的なムードに染め上げたバレアリック・ディスコで、クラブの真夜中ではなく終盤の朝方のフロアで全身で浴びたくなる爽快な内容だ。そして裏面にはWalls自身によるエディットが収録されていて、こちらはオリジナルよりもリズムが先導する部分を引き伸ばし、フロアで使い易くなったダンス仕様と言えるエディットが施してある。ギターらしき淡いノイズやキュートなシンセがふんわりと空間に充満し、可愛らしくメロウな世界観に溺れてしまいたくなる曲だ。Kompaktの次世代を担う存在としてWallsは目が離せない。

試聴

Check "Walls"
| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |