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Tom Middleton - Sleep Better (UMC:6716832)
Tom Middleton - Sleep Better
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最近は主だった制作活動が無かった為、この突如としてリリースされた作品に驚きを隠せなかった。それこそGlobal Communicationのメンバーでありアンビエントマスターの一人であるTom Middletonが手掛けた『Sleep Better』で、その安直なタイトルからも分かる通りアンビエントすら通り越して所謂ヒーリング系へと向かった良質な睡眠の為のサウンドスケープである。ここ数年は目立った新作のリリースもなく、数年前にリリースされた数作にしてもクラブトラックとしての機能面を重視したテック・ハウスが中心だったが、その後睡眠科学のコーチになったMiddletonが、不眠症に悩まされる現代人の睡眠の質向上の為に真面目に取り組んだプロジェクトのようだ。CD1には10分に及ぶ"Sleep"シリーズが8曲収録されており、それぞれ"Sunset"や"Moon"に始まり最後は"Dream"に至るそれっぽい副題が付けられているが、どうやら80分に渡ってそんな副題が示すような幸福に満ちた空想の旅をイメージしているとの事。それぞれ副題はあるものの全ては連続しており徹頭徹尾ぼんやりとした抽象的なドローンが続くアンビエントは、まだしっかりと展開のあったGlobal Communicationのそれと比べると随分と精神を鎮静へと導く作用が目的とされており、時間の経過も忘れるような平坦でなだらかな電子音の持続のみのある意味ではシンプルな作風を突き詰めている。ボーナスディスクとなるCD2にはヨガや瞑想のお供に制作された"Relax"と活力の補充をする為の"Recharge"が収録されているが、こちらは環境音風な繊細な電子音がエネルギーが外へ向かって放射するようなドローンとなっているのが特徴で、音楽自体は非常にゆったりとしながらも少しずつ心身が活動的になり目覚めていく点で"Sleep"とは対照的な作品だ。踊らす事を目的としたダンス・ミュージックの業界を生き抜いてきたベテランが、しかしそれとは全く真逆の眠りに付く為の音楽を制作するとは - 元々アンビエントを制作していたとは言えでも - 何とも意外だが、真夜中を生業とする彼だからこそ不眠についての理解も一段と深いが故にこういったプロジェクトに取り組んだのも自然だったのかもしれない。Global Communicationのような未来的なテクノ/アンビエントとは異なるが、安らぎながら眠りに落ちる為のBGMとしてはより最適なプロジェクトだと言えよう。



Check Tom Middleton
| TECHNO13 | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mark Pritchard - The Four Worlds (Warp Records:WARPCD296)
Mark Pritchard - The Four Worlds
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伝説的なアンビエント・ユニットであるGlobal Communicationの一員であり、そして様々な名義を用いて多方面の音楽へ手を広げて活動を拡張させてきたMark Pritchardは、しかし2016年にようやく本人名義での初のアルバムをリリースしていた。そこでの手応えを感じたのだろうか、次なるアルバムである本作も本人名義でのリリースとなるが、前作の今までの雑多な音楽性を咀嚼した方向性から今度はメランコリー×アンビエントの静謐な音楽へと転換している。とは言いながらもアルバム冒頭の"Glasspops"だけは4つ打ちのビートが入ったプログレッシヴとアンビエントな雰囲気のあるテクノで、何でも5年の歳月を掛けて制作された11分にも及ぶ大作との事。ブリーピーなシンセが下からじわじわぐぐっと迫り上がってくるも決してアッパーにはならずに内部に情熱を貯め込むような感傷的なテクノは、シンフォニックな響きが荘厳な美しさも伴っており、確かにアルバムの中でもその個性は際立っている。がそれ故に残りのビートレスな7曲とのバランスはやや崩れてしまっているのも事実で、ピアノがリードする美しくも真夜中の不気味さと不穏な空気も漂ってくるクラシック的な"Circle Of Fear"や重厚なドローンがのしかかる中で暗い呟きが魔術的な"Come Let Us"らは、ビートが無い事も関連はしているがよりムード重視な音楽性でフロアからは乖離している。かと思えばハープシコードらしき明るい音の連なりとストリングスによって光に包まれる牧歌的な"The Arched Window"、無重力空間に電子音を放ち自由に漂わせるようなジャーマン・プログレ×アンビエント調の悲壮感漂う"Parkstone Melody II"など多少の外向的な雰囲気もあるが、アルバム全体のイメージはやはりメランコリーな室内楽的だ。尺も全体で30分弱と随分とコンパクトな構成で、トラック自体もPritchardに大して期待しているものからはややずれているようにも思われ、アーティストに対しての期待は大きいだけに物足りない。



Check Mark Pritchard
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mark Pritchard - Under The Sun (Warp Records:WARPCD244)
Mark Pritchard - Under The Sun
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恐らく彼の経歴の中で最も有名なGlobal Communication、そしてHarmonic 33やJedi KnightsにTroubleman名義など多数の名義を持つMark Pritchardにとって、活動20年以上を経てようやく本名でのアルバムが完成したのは意外だろう。その名義の多さはアンビエントやテクノ、エレクトロにニュージャズ、そしてジュークやグライムなど音楽性の幅広さを象徴しているが、本作ではその多様性がシームレスに溶け合い数々の名義が一つとなってPritchardの根源を表現するような印象が感じられる。アルバムの始まりを飾る"?"は厳かな音響が静かに湧き立つアンビエント性があり、重厚感の中にもムーディーな風景が広がる。続く"Give It Your Choir"ではレーベルメイトのBibioをフィーチャーし、随分とメランコリーで何だか教会の中で響くような荘厳な気高さがある。決してテクノだけではなく"Falling"のように可愛らしい電子音が子守唄のように響く曲もあり、2〜3年掛けて出来上がった曲を当て嵌めるように纏めたと言うのも納得だ。ロック方面からの目玉はThom Yorkeをフィーチャーした"Beautiful People"だろうが、悲壮感を含むボーカルと物憂げなトラックは救いを祈りにも聞こえる。その一方でBoards Of Canadaを思わせる何処でもない何処かにいるようなサイケデリアを演出する"Where Do They Go, The Butterflies"や、メロトロンが牧歌的な長閑さを生み穏やかな気分に包む"Sad Alron"など、Global Communicationの時代を思い起こさせるような曲調もある。フォークシンガーのLinda Perhacsをフィーチャーし、物哀しいアコギも導入した"You Wash My Soul"は、最早シンプルさを強調したフォークだったりと、テクノへの拘りは無く感情の赴くままにアルバムを制作したのだろうか。アルバムのコンセプトは特に無いと言う本人の説明通りに、確かに本作はある特定の音楽性に的を絞っている志向はなく、しかしメランコリーやムードを尊重した点での共通項があり、それらはサウンド・トラックの様に一場面がさくさくと移り変わる風景を喚起させる。欲を言えばもっとインストに拘って、敢えてボーカルを起用しないアルバムでも良かったのではと思うが、そこは何でもこなせる器用さがあるからこその挑戦に違いない。



Check "Mark Pritchard"
| TECHNO12 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Prins Thomas - Principe Del Norte (Smalltown Supersound:STS269CD)
Prins Thomas - Principe Del Norte
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ノルウェーはOsloからのニュー・ディスコ旋風を盛り上げた一人でもあるPrins Thomasの新作は、何と KLFやThe OrbにThe Black Dogなどから影響を受けたというアンビエント寄りの作品だと聴いた時に、衝撃を受けた者は少なくないだろう。当然筆者も何故に彼がアンビエントと言う思いはあったが、しかしパワフルな弾け具合と大仰な煌きを纏った彼のDJプレイとは対照的に、彼が制作していた音源はスペーシーな浮揚感を伴うクラウト・ロックの要素を盛り込んだものもあったわけで、その行き着く先としてテクノ化したものを想像するならアンビエント・テクノであったとしても間違いではないだろう。アルバムは2枚組でどの曲も10分前後の大作志向であるが、特にアンビエント寄りなのはCD1だ。レトロなシンセのアルペジオで始まる"A1"は、徐々に光沢を含むシンセに飲み込まれ、表層的なビートは無いもののダイナミックをうねりを見せるような爽やかなアンビエントを展開する。シームレスに続く"A2"では序盤に動きが落ち着きながらも、再度瞑想へと誘うようなどんよりとしたシンセのフレーズに透明感のあるパッドが覆い被さり、90年代アンビエントの指標の一つでもあるGlobal Communicationのイマジネーション溢れるアンビエントを思わせる点も。陰鬱でサイケデリックなギターを導入し、そこから混沌としたシンセが胎動する”B”は奇妙な電子音の鳴りをユーモアと多幸感に費やした70年代のジャーマン・プログレの延長だろう。そして最も幻覚性を放つアンビエントの極みはCD1のラストに待ち受ける"D"で、環境音らしきノイズの中からコズミックな電子音や官能的なシンセが浮かび上がり、電子の仮想空間に意識が溶け込むようなトリップ感を誘発する。対してCD2は普段のThomasの作風の延長線上であり、ざっくりと生っぽいドラムによる緩やかなビートにコズミックなシンセが反復するコズミック・ディスコの"E"、光り輝く星が降り注ぐようなドラマティックで多幸感いっぱいの躍動するニュー・ディスコの"Gなど、端的に言えばフロアで浴びれば祝祭感に繋がるであろうダンス・トラックが中心だ。それはそれで十分に魅力的なのだが、やはりThomasの新たな才能が萌芽したCD1の瞑想じみて心地良い夢想に浸れるアンビエントは、合法的な安眠剤として効果抜群なのである。



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| TECHNO12 | 19:30 | comments(1) | trackbacks(1) | |
2014/9/20 CAMP Off-Tone 2014 @ マウントピア黒平
アンビエント・ミュージックを爆音で聴く…というコンセプトから立ち上がったOff-Toneはクラブ・パーティーとして始まるが、2012年からは野外キャンプパーティーとしてCAMP Off-Toneへと進化した。順調に回を重ね今年で3回目となるCAMP Off-Toneだが、出演アーティストはKaito aka Hiroshi Wanatabe、CD HATA&Koyas、Ian O'Brien、Ko Umeharaとお気に入りのアーティストが揃っている事もあり、野外用の道具は全く持ち合わせていないものの参加する事にしたのだ。
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| EVENT REPORT5 | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mark Pritchard - Lock Off (Beat Records:BRC-400)
Mark Pritchard - Lock Off
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近年日本のパーティーでもジューク/フットワークと呼ばれる音楽 -シカゴのゲットー・ミュージックの現代版とでも呼ぶべきスタイル - は、イベントではなくパーティーと言う状態を生み出す為に渇望されていた音楽として注目を集めている。筆者自身がこの手のジャンルに造詣が無いため耳にする機会は少ないのだが、しかしそれをGlobal Communicationの一人であるMark Pritchardが手掛けているのだから、最早この流れを無視するわけにはいかない。周知の通りGlobal Communicationではアンビエントの金字塔を打ち立てたMarkだが、しかしその活動は彼の創作活動の一つであり、様々な名義を用いつつ一つのジャンルに留まるを拒否するかのようにスタイルを変えてきた。ブロークンビーツに取り組んだTroubleman、ヒップホップ/エレクトロを進化させたHarmonic 313、そして雑食性の高いAfrica Hitechなどその他も含めれば数えきれない程にその活動は多岐に渡る。本作はそんなMarkによる初のアルバムだが、内容は2013年にリリースした3枚のEPと2012年のHarmonic 313名義のEPの合計4枚のEPを纏めた編集盤となっている。しかしかつてアンビエントを手掛けていたMarkが、こんなにも猥雑で悪っぽい音楽を手掛けるとは誰が予想出来たであろうか。ジューク、ダブ・ステップ、ジャングル、ドラムン・ベースと言った様々な要素が聞こえてくるが、とにかく大仰しく毒気たっぷりなシンセベースと回転数の早いマシンガンのようなビートが本作の肝だろう。細かく刻まれる変則的なビートは過度な早さを体感させ、確かにフットワークの様に足を激しく動かす事を強要する。4つ打ちの継続する陶酔感とは異なるビートの多様性の刺激と言うべきか、内に篭もるのではなく外向的でハイエナジーな感覚と言うべきか。そして早急なビートと重低音とどぎついシンセが濁流となって押し寄せる様からは、90年代の踊れれば何でもOK的な享楽的なレイヴ・ミュージックの臭いが漂っている。ごちゃごちゃとした勢いに飲み込まれるいかがわしい音楽ではあるが、確かにこの強烈なビートがパーティーでこそ人を魅了するのも納得だ。Mark Pritchardの雑食性とプロダクションの巧さが光る凶悪な一枚である。



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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Far Out Monster Disco Orchestra - Vendetta (Far Out Recordings:FOMD08)
Far Out Monster Disco Orchestra - Vendetta
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ロンドンにてブラジリアン・ミュージックを発信するFar Out Recordings。その15周年のプロジェクトとして始まったFar Out Monster Disco Orchestraは、レーベルを主宰するJoe Davisや、Incognitoのメンバーの息子であるDaniel Maunickが集まったユニットで、2011年から継続してEPをリリースしている。本作はそのシリーズの8作目であり伝説的なアンビエント・ユニットのGlobal CommunicationからMark Pritchardと、デトロイトから古参アーティストのMarcellus Pittmanがリミックスを提供している。意外な仕事をしているのはMark Pritchardの方で、オールド・スクールなシカゴ・ハウスを思わせる音の隙間が目立つ簡素なハウスリミックスを披露し、普段の彼の作風からはちょっと想像は出来ない。感情の起伏を隠すように平坦なリズム感と落ち着いた展開が続くが、仄かに情緒的なパッドを配しながらほのぼのしたシンセのメロディーが先導し、パーティーの朝方に聴きたくなる穏やかな地平が広がっている。Marcellus Pittmanmのリミックスもローファイと言う点では共通点もあるが、ふらつくようなストリングスと土着的なパーカッションが原始的な響きをする展開が長く続き、途中からは野暮ったいスリージーなマシンビートと生の質感を強調したジャジーなピアノが絡むスモーキーなデトロイト・ハウスへと変化し、錆び付いたようなざらついたビート感が黒光りしている。どちらも実に人間の温かみが伝わる作品ではあるが、洗練されたUKと古き良きデトロイトと言う地域性の違いが音に表れており、その対比も面白い。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Paul Simon / Global Communication - Diamonds (Âme Private Edit) / Maiden Voyage (Ripperton Edit) (Philomena:PHILOMENA 08)
Paul Simon Global Communication - Diamonds (Âme Private Edit) Maiden Voyage (Ripperton Edit)

2009年からInnervisions傘下で謎めいた活動を続けるPhilomenaは、InnervisionsからのÂmeやDixonにHenrik Schwarz、レーベル外からはPrins ThomasやMarcel Dettmannなど著名なアーティストを招いてマル秘なエディットを手掛けている。作品は毎回高価格でリリースされながらも極少数の生産の為、リリースと共に即座に市場からは姿を消す事で更にその秘匿性を高めているようだ。そのPhilomenaの最新作はなんとSimon & GarfunkelのあのPaul Simonと、テクノファンには懐かしいGlobal Communicationのエディット集だ。Simonの曲をÂmeがエディットした"Diamonds (Âme Private Edit)"は、インディーダンス的な緩いノリの要素もあったオリジナルを理路整然とすっきりしたミニマルハウスへと仕立てあげている。ゴージャスに装飾されていた音は削ぎ落とされた事でファンキーなベースラインが前面に出ているが、決して元の牧歌的な和やかさや祭事的な祝福感を失わずにDJツールとして的確にエディットされている。そして何と言っても昔からのテクノファンの胸を熱くするのが、Global Communicationの"Maiden Voyage (Ripperton Edit)"だろう。元々は"5:23"としてビートレス仕様でリリースされていた曲だが、ここではRippertonが当然の如くダンスバージョンへとエディットを施している。リミックスとまでは及ばない原曲を尊重したエディットは、エッジの効いたハイハットや明確なキックを挿入し4つ打ち仕様へと変え、どろどろとした酩酊が渦巻く原曲をはっきりとした覚醒感を伴うサイケデリックなダンス・ミュージックへと昇華させているのだ。いや、まさかあのアンビエントの名曲がこうも実用性の高いトラックへと成るとは、リリースから20年を経ての素晴らしい生まれ変わりである。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2011
あけましておめでとうございます。2011年は東日本大震災や原発事故と言う想像だにしなかった災害が日本を襲い、その影響で音楽シーンにも暗い影を落としていたように思われます。しかし多くの海外からの支援や、また国内のチャリティー活動もあり少しづつではありますが、復興に向けて進んでいるのも事実です。そしてそれは音楽と言う文化に於いても同様で、一時期は萎縮してしまったパーティーやクラブミュージックも今ではまた以前と同じ位までに活動を盛り返しております。そんなご時世の中で素晴らしい音楽も、特にそれが日本から多く出てきた事は本当に喜ばしい事で、そんな音楽は僕に人生を楽しく過ごす為の原動力となってくれています。さて今年も本当に沢山の音楽を聴きそれぞれが素晴らしかったのでどれがベストと言うのも難しいのですが、今の気持ちで気に入っている作品を選んでみました。皆様のポジティブな力の原動力となる事を祈って紹介致します。
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| BEST | 09:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Global Communication - Back In The Box (NRK Music:BITBCD05)
Global Communication - Back In The Box
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アンビエント、テクノ、ハウス、ボサノバ、エレクトロ、クラブジャズ、そしてダブステップ…Tom MiddletonとMark Pritchardのそれぞれソロとして、又は二人でのユニット・Global Communicationとして、テクノ黎明期から様々なジャンルを開拓してきた二人。ここ15年以上はお互いに距離を置き別の道を歩んできた二人が、今年になり遂にGlobal Communicationとして復活を果たしライブ活動も行うなど期待を感じさせますが、その流れでを受け継ぎGlobal Communication名義でのMIXCDも制作しました。しかもNRKが提唱するバック・トゥ・ザ・ベーシックスのシリーズを担当するなんてきたら、そりゃ彼等のマニア心も駆り立てられたのか、80年後半から90年前半のデトロイト・テクノやAI系と呼ばれるピュアテクノ、そして美し過ぎるアンビエントまで盛り込んだテクノ黄金時代を象徴する選曲を行っております。所謂テクノクラシックと呼ばれる作品を選びつつも、表立ってはいなかったものの玄人受けする隠れ名曲まで掘り起こすその知識とセンスたるや、流石に時代の寵児であった事を感じさせずにはいられません。R & SやWarp Records、Eevo Lute、Planet-Eをはじめとするその時代を象徴していたレーベル等から今尚輝きを失わない名曲を選りすぐりし、Disc1はダンスオリエンテッドに、Disc2はリスニング寄りのプレイを聴かせてくれます。新鮮味は当然皆無ながらも再度90年代前半のテクノを聴くと、今よりも洗練さや熟練と言う点では劣るものの、それ以上にアイデアや衝動を重視しテクノの自由な創造性が溢れていた事が感じられます。そう、テクノとは元来解放されたエクスペリメンタルな音楽であるべきで、それを遂行していたのがGlobal Communicationでもあったのだから、ここで聴けるテクノは彼等の指標でもあったのでしょう。普通のクラブで盛り上がるようなDJMIXとは全然違うけれど、テクノの歴史を紐解くアーカイブとして大層役立つ内容である事は断言します。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Tom Middleton - One More Tune (Renaissance:REN49CD)
Tom Middleton-One More Tune
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元Global Communication…と言う肩書きは最早不要ですね、Tom Middletonの最新MIXCDは、パーティーの最後にかけるアンセム曲を自身でリミックスやエディットを施した曲を中心に選りすぐりした内容。GC解散後は色々な名義を使い分けてかなりポップなハウスを作っていた時期もありましたが、本作のリミックスも予想以上にポップなハウスが多め。開眼したのか突き抜ける程に耳に残るメロディーがあって、まずは素直に良いトラックだなと感じました。もちろん根はクラブアーティストなんでしっかりと踊れるテックハウスの4つ打ち仕様で、それらが隙間無く繋がれる事により快楽は持続し、いつの間にか快楽は恍惚へと、恍惚は郷愁へと変化していくドラマティックな展開が広がっています。GCとの方向性は確かに異なるけれども、洗練された煌びやかな音色の美しさと言う点では共通点も感じるし、曲単位での出来はかなりハイクオリティーですよ。そんな訳でDJの為にと、DISC2はノンミックス仕様。"Strings Of Life"のリミックスだけじゃなく、全てがキラートラックとさえ言えるレベルに到達しております。テックハウスの参考書としてお勧めしたいですね。

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| HOUSE4 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Sneak - Back In The Box (Back In The Box:BITBCD04)
DJ Sneak-Back In The Box
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自分の好きなハウスのジャンルの一つにシカゴハウスがありまして、シカゴからは数多くの優秀なるアーティストが輩出しているんだけど、その中でも特にパンピンでファンキーな人と言えばDJ Sneak。と言っても以前にリリースしたオリジナルアルバムがソウルフルでメロウな歌物ばかりだったのでがっかりした思い出がありますが、このNRKからの新たなるMIXCDシリーズではガチで彼の本領が発揮された内容となっていたので一安心です。シカゴハウスと言っても中にはメロウでジャジーなトラック物もあるんだけど、CajualやReliefなどのレーベルとDJ Sneakら周辺に関してはネタをサンプリングしてループさせたフィルター系のハウスを得意としていて、イケイケでファンキー、バキバキでとびっきりのダンスミュージックを聴かせてくれます。そしてそんな特徴を持ったハウスの中でも、特に1995〜2000年までの最良とも言えるトラックを集めてDJ Sneakがミックスしちゃったもんだから、こりゃ偉いこっちゃ。大半がシカゴハウスとフィルターハウスで占められていて、もう展開とか上げ下げを無視した終始ズンドコでイケイケ一直線なミックスなんですわ。重く重心の低いリズムとシャープで切れのある高音域を大幅に強調して、派手にアッパーに飛ばしていくどうしたって盛り上がってしまうプレイで、そんなプレイの前には展開が無いとか終始一辺倒だとかそんな無粋な意見は軽く吹き飛ばされてしまいます。全編同じ音ばかりで腹にもたれるどころか、愉快痛快、枯れた心さえ奮い立たすファンキーで熱いハウストラックスです。

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| HOUSE4 | 00:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Harmonic 313 - When Machines Exceed Human Intelligence (Warp Records:WARPCD175)
Harmonic 313-When Machines Exceed Human Intelligence
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90年代前半の輝けるアンビエント黄金時代を謳歌したGlobal Communicationのメンバーの一人、Mark Pritchardがテクノに還ってきました。一時期はTroubleman名義でブラジリアンハウスやボサノバに傾倒しておりましたが、このHarmonic 313名義では彼が影響を受けたデトロイトテクノ/エレクトロやヒップホップをどっぷり掘り返した内容となっております。プロジェクト名に付いている313(デトロイトのエリアコード)からも分かる通り、かなりの本気っぷり。つか余りにも先祖返りしていて、ちょっと吹いた。本作はどう聴いても最凶のエレクトロユニット・Drexciyaの影響がでかい。極太のベースラインとかコズミックなシンセサウンドとか、何と言う時代外れなレトロフューチャーな音なんだろう。ザクザクとしたエッジの強いリズムはホップホップからの影響がそのまんまだし、まさかここまでオールドスクールな方向に行くとは思いもしなかった。が、流石は音響派の元GCのメンバーだけあって、レトロではあるが緻密に構成された音楽を聴かせてくれるのも事実。オールドスクールではあるが雑ではなく、その荒々しい逞しい音は保持しつつUKっぽい洗練・上質な雰囲気も持ち合わせている。またテクノではあるが生きたビートも打ち鳴らされ、テクノには魂が通っている事を気付かせれくれる。デトロイトを外部の視点から見たアーティストが作ると本作になる、そんな模範的な音。ここまで先祖返りするのは予想外だったけど、テクノにとってデトロイトは聖地であり尊敬の地でもあるのでご愛嬌ですね。

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| TECHNO6 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joris Voorn - Balance 014 (EQ Recordings:EQGCD024)

Joris Voorn-Balance 014
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新次元…と言うのは言い過ぎかもしれないが、これが最新のテクノの形である事にもはや疑いはないだろう。世界各地、日本においても大人気となったJoris Voornの最新MIXCDはアルバム2枚に100曲ものトラックを使用した驚愕の内容。とは言えこのPCを使ったスタイル自体は、2001年のRichie Hawtinの"DE9"(過去レビュー)の時点で完成系を成しているので、実は最新であるとは言い切れない。が、このスタイル自体がテクノと言う世界に普及しているのは間違いない。各曲から一部分をパーツとして切り出し、それをPC上で細かにループ・エディットを繰り返し、本人が言うように"絵を描く"様な作業を繰り返すスタイル。全く異なる曲の一部が同じ時間・場所に存在する事により、全く異なる新しい音楽へと変容を遂げる進化。もはやこれはMIXCDと言うよりも、Jorisのオリジナルアルバムとさえ言える様な境地にまで達している。"Mizurio mix"は(比較的)アッパーでグルーヴィーなテクノ、ミニマル、テック系中心の内容で、しかしながら覚醒感を刺激するドラッギーさも感じさせます。対して"Midori Mix"はエレクトロニックミュージックをより幅広く吸収したフリースタイルな選曲で、テクノの中にディスコダブやバレアリック、ダウンテンポ、ジャズも取り入れられて開放感のある音が持ち味。どちらのミックスも各曲が自然に融解し、そして再度融合し、今まで違う世界観が繰り広げられ非常に興奮出来る内容でした。同じ事を既にやっているRichie HawtinのMIXCDに比べると、カラフルなのが特徴でこれはこれで素敵です。

ただ欲を言わせて貰うと、本作があくまでホームリスニング仕様である事。これは結局はクラブではプレイする事の出来ない内容だから。かつてJeff Millsがアナログを一時間に40枚程も矢継ぎ早に回していたプレイは、既に過去の物となってしまったのか?いや、そうではないと思う。そこには瞬間瞬間に生まれる独創性や閃きがあったはずで、あれにこそ僕は人間的な熱や魂を感じる訳で。だからJorisにも一枚位はコンピューターを使用しないで、クラブで再現出来る単純だけども爆発力のあるプレイが聴けるMIXCDを出して欲しいと言う気持ちもあります。テクノロジーが必ずしも全てを豊かにする訳じゃないんだ。

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| TECHNO6 | 00:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |
2008 Best Seller
今年も残り二日ですね〜時間が経つのは早いです…。ちょっとこの二日間で今年を振り返ってみると、まずは悪かった事から。彼女に振られた。別れて半年位経つので、そろそろ新しい出会いもキボンヌ。リーマンブラザーズ破綻のせいで日経平均大暴落、ついでに所持している株の総資産も超減った。嘘だと言ってよ、バーニィ(泣)。来年からはプラチナ積立貯金を始めるわ。今プラチナが超安くなってるねん。それとシフト制の仕事のせいでメタモ(G2G、アシュラ)、フジロック(マイブラ)に行けず(泣)。仕事の為に生きている訳ではないので、来年現場変えを頼んでそれが無理なら転職だわ。満足に趣味の出来ないライフなんて、死んでるも同然。あとは不景気のせいで年末の派遣切りは本当に心苦しいね。自分は運良く正社員なのでまだ良いけれど、派遣って制度自体やっぱダメだろ。規制緩和した小泉元首相は切腹すべき。特定技術向けの派遣以外は全部廃止しる。または同一労働同一賃金は保証しないとな。派遣を雇ってまで経費削減しないと黒字化しない会社は、利益が出る収益システムを確立出来てないと言う事なんだから、そんな会社は遅かれ早かれいずれ潰れる。とまあ本当に若者にとっては苦しくなるばかりの日本だな。自民党は票が欲しいので老人向けの政治しかやならないし。若者の皆さん、人生はゲームです。みんなは必死になって戦って、生き残る価値のある大人になりましょう!と言う事で残りはまた明日…

無駄口が続きましたが今年も当ブログ経由で色々と商品をお買い上げどうもありがとうございました。当ブログ読者には一体どんな商品が人気あったのか?以下に人気商品を挙げてみたいと思います。それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Remix Trax Vol.7 Cosmic Soul (Meldac:MECP30021)
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取り敢えず本日で今年のレビューは最後。今年も毒舌、シモネタばかりの駄文ブログを読んでいただいた読者の皆様、どうもありがとうございました、そしてすいませんでした。ブログでは毒ばかり吐いている最低人間ですが、実際に会うとシモネタばかりの最低人間で、どっちにしてもダメですね、えぇ。でも音楽は本当に愛しているので、来年も皆様に楽しんで読んで頂ける様なブログを書くように精進したいと思います。特にクラブは行くけどクラブミュージックには詳しくないと言う人にも、音楽そのものに興味を持ってもらえるようになれたら嬉しいです。

さて最後は何故か今までレビューを放置していたテクノコンピ大名作の"Cosmic Soul"。"Cosmic Soul"って言うタイトル自体が素晴らしいじゃないですか、当時Remix編集長の小泉雅史のセンスには感嘆。この"Cosmic Soul"には単なるダンストラック以上の価値が含まれていて(勿論踊れないと言う訳でもない)、音楽にもっと知性や思考の喚起、感情の揺さぶりをもたらす音楽としての意味があるのだと思う。本コンピにはデトロイト系のUR、Red Planet、Carl Craig(Naomi Daniel、PCP)、Rhythim is Rhythim(Derrick May)、アシッドテクノのThe Kosmik KommandoとAcid Junkies(Stefan Robbers、Terrace)、UKインテリジェントテクノのAs One(Kirk Degiorgio)とReload(Global Communication)、そして日本のKen IshiiとC.T. Scan(CMJK)と本当に素晴らしいとしか言いようのないアーティストの曲が収録されています。多分今までリリースされたテクノコンピの中でも、ベスト5には入るのでないかと思う位に名曲揃いですね。各アーティスト確かに出音は違えど根底に共通するのは、エクスペリメンタルでエモーショナルな音と言う事。クラブでのリスニングに依存せず場所を問わない音楽としての純度を高めたエレクトロニックミュージックと言えば良いのかな。音楽自体が主張しリスナーの感情に問い掛ける力があり、個々の精神面に深く突き刺さるエモーションが発せられているのです。クラブにただナンパしに来たりただ騒ぎに来たりするのも否定はしないが、クラブミュージックにはそれだけの意味ではなく、もっと深い精神性がある事を認識させてくれるであろう音楽が"Cosmic Soul"なのです。クラブでも時折音にじっくりと耳を傾けて欲しい、そして深いインナースペースに飛んでみて下さい。

Tracklistは続きで。
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| TECHNO6 | 08:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Morgan Geist - The Driving Memoirs (Clear:CLR437CD)
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やはりMorgan Geistと言えば、僕個人的にはUKのClearからリリースされたこの1stがお気に入りです。このClearと言うのはエレクトリックでテクノに基づきながらも、より自由なフォームを目指した音楽性を重視していたレーベルで、実際にDoctor Rockit(Herbert)やAs One(Kirk Degiorgio)、Jedi Knights(Global Communication)なんかもリリースをしていたんですね。本作もかれこれ10年前の作品になりますが古臭さは感じさせず、今聴いても新鮮なブロークンビーツとデトロイトテクノを掛け合わせたような電子音楽を聴く事が可能です。基本的には電子楽器での制作なんだろうけれど、生セッションから得られる様な質感のハットやキックのリズムトラックはファンキーだし、シンセなんかは透明感のあるパッド音がメインでもろにデトロイトテクノに影響を受けた感じでとても好みなんですよね。ただデトロイトの人達と比較すると、モーガンの音楽はよりエッセンスを抽出して澄んだ音を感じさせるのが特徴。それはヨーロッパらしい洗練された質感を持ち合せていると言う事で、汗っぽさや熱を感じさせず淡々とクールに作品を作り上げた様なイメージです。丁寧に繊細に作り込んでありじっくりと耳を傾けて聴きたい作品ですが、決して参考書通りになっておらず個性を発しているのも素晴らしい。

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| TECHNO6 | 11:00 | comments(5) | trackbacks(1) | |
Tom Middleton - Renaissance 3D (Renaissance:REN40CD)
Tom Middleton-Renaissance 3D
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昨日に引き続き今日も大作MIXCDなので聴くのもレビュー書くのも正直しんどい。そんな作品を手がけたのは90年代の輝けるアンビエントシーンを築いたGlobal Communicationの片割れ・Tom Middleton。この人かなり多くのMIXCDを手掛けていて、まあ当たり外れがあるんだけど本作は当たりに属す内容だと思います。しかし本作を聴いて思うのは、もはやTomにGCの過去の栄光を求める必要も無く、アンビエント性が無くとも素晴らしいアーティストだと断言出来る事。本3枚組みCDではクラブでのプレイを意識した"Club"、彼のスタジオワーク集である"Studio"、そして彼のお気に入りの曲を集めた"Home"とそれぞれコンセプトを明確にし違った内容を楽しめる物になっています。

まず"Club"、DJプレイを意識しているだけあって4つ打ちでグルーヴィーですが、結構ハウスビートが強めでスムースなプレイは心地良いですね。透明感、恍惚感に溢れたテックハウスを多めに使用し、上げもせず下げもせず比較的緩やかな波を作りながら舞い上がる様なプレイ。勿論クラブで聴いても絶対気持ち良いのだろうけど、部屋の中で晩酌しつつ聴いてもうっとり出来る内容ですよ。

対して"Home"ではTomの好きなようになんでもかんでもごちゃ混ぜなプレイで、テクノ、アンビエント、ダウンテンポ、ブロークンビーツなどが一つのミックスの中に存在しています。全く統一感の感じられないプレイですが、これはTomにとって思い入れのある曲や特別な意味合いを持つ曲を選んだ為でしょう。哀愁じみた懐かしさが沸いてくるメロウな内容で、チルアウト的な感覚で受け入れられると思います。

そして最後は彼の作品やリミックスワークを収録した"Stuido"ですが、アルバムリリースの無いCosmosやThe Modwheel名義での曲が収録されているので、大変嬉しい内容ですね。しかしここでの彼の仕事を聴く限りだと既にアンビエントには心あらずと言った感じで、アッパーでキャッチーなハウスが最近の彼の作風なんでしょうかね。内向的だったGCから比べると全く正反対な外向的かつオプティミスティックな音は少々戸惑いも感じますが、美しいシンセの使い方などは昔と変わらず今も冴えています。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Terry Lee Brown Jr. - Terry's Cafe 10 (Plastic City:PLACCD051-2)
Terry Lee Brown Jr.-Terry's Cafe 10
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テクノ帝国ドイツにはまだまだ自分の見知らぬ音楽が埋もれています。今日はドイツでディープなテックハウスをリリースするPlastic Cityの看板アーティスト・Terry Lee Brown Jr.のMIXCDを聴いてみました。Terryは既に10年以上も音楽活動をしているベテランらしいのですが、驚くべき事に毎年の様にこのMIXCDシリーズをリリースしているので今年で10作目です。10年も出していれば最初期と現在の音を比べたりして、その時の流れも掴める意味では面白いですね。さて10枚目の本作のDISC1は現在の時流に乗っ取った、ミニマルでディープなテクノ/ハウスを披露しております。Poker Flatの音などが好きな人にしっくりくるフラットで冷ややかなミニマルテクノですが、少ない音数ながらも無駄を排したその構成でインテリなセンスを感じさせます。またうっすらと色気を出していて、決して無表情にならずに情緒を伴っている事は心地良さも演出していますね。最近の田中フミヤに色気を足した感じと表現すれば分かり易いでしょうか。そして僕が気になっていた"Terry's Classics"と冠されたDISC2ですが、こちらは正にクラシックを惜しみなく使用しております。Link(Global Communication)、Hardtrax(Richie Hawtin)、Maurizio、David Alvarado、Villalobos、Mr. Fingers(Larry Heard)らの名作と言われるトラックが豪華に並んでいて、Terryが影響を受けた音楽を体感する事が出来ます。DISC1に比べるとMIXCDとしてはまとまりが無いのですが、素直に古き良き日を思い出させてくれて感慨深い内容ですね。ここに収められているクラシックスは作品としては古くても、時代が変わろうともその輝きが失われる事は決してないのでしょう。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Tom Middleton - Lifetracks (Big Chill Recordings:FACTOR19)
Tom Middleton-Lifetracks
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90年代のアンビエントシーンにはGlobal Communicationが居ました。もちろん彼ら以外にもアンビエントの重鎮は居たけれど、GCは神秘的で近寄りがたい存在を放ち唯一無二の音を発してしました。その後メンバーは袂を分かち、その片割れ・Tom Middletonはソロアーティストとしてアンビエントに固執せずテクノ、ハウス、ファンク、ヒップホップなど多彩な選曲のDJプレイを披露しファンを魅了しています。そしてGCの名作"76:14"(過去コレビュー)から13年、遂にTomの1stアルバムが完成の時がやってきました。しかしながらここにはファンが期待するアンビエントの音はありません。テクノでもありません。だけどホロリと涙がこぼれてくる様なこの侘びしい感情は一体何だ?どうしてこんなにも感傷的になってしまうのか?かつての崇高なるアンビエンスは無くとも、人間味があり温もりを感じるチルアウトがここにあるじゃないか。歳を経たからこそ出せるこの大人の深みは、かつてのGCには無かった有機的ソウルなんだと思う。かつての神々しく崇高なオーラが無くなろうとも、Tom Middletonの音楽に対する愛情は更に深まっているラブリーな一枚です。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
宇宙からの歌、宇宙への音 (Rittor Music)
宇宙からの歌、宇宙への音
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宇宙、それは果てしなく広大で人知の及ばない未知の世界。老若男女問わず誰しもがその大きな存在に畏敬の念を感じ、そして人間は宇宙の前ではちっぽけな存在に過ぎないと思わせられてしまう。しかし昔から人間は宇宙に魅了され続け、ある者は星を観察しある者は壮大な物語を描き、そして音楽で宇宙を体現する者も。そんな宇宙を感じる音楽を集めたのが本書であり、ロックやヒップホップ、ファンクからジャズ、ワールドミュージック、そして一番宇宙がぴったりなテクノまで、ジャンルを越えて宇宙音楽を集めてしまった。しかし宇宙音楽とは一体?近未来的な電子音が鳴っていれば、それで宇宙?ただ想像力を喚起する瞑想的な物が宇宙?いや、そんなはずじゃないはず。無限の広がりをイメージした宇宙だってあれば、自分の心の中に存在するインナーシティーだって宇宙かもしれない。テクノのThe OrbやIan O'Brienと並んでプログレのPink FloydやHawkwindもいれば、VangelisやBrian Enoもいるし、ジャズのPharoah SandersやHerbie Hancookもいる。煮えたぎるファンクバンドのFunkadelicや"Planet Rock"で有名なAfrika Bambaataaも入ってるし、インドやアジアの民族・宗教音楽など馴染みのないものまで、とにかく宇宙、コズミック、スペーシーを喚起させる音楽ばかり。自分はテクノ、ジャーマンプログレには関しては頷く作品ばかりだったが、それ以外のジャンルに関しては知らない作品ばかりだったので、余裕が出来たら購入してみようと思った。ありそうで無かったコンセプトの本なので、誰でも楽しめるはず。

8/23追記
この本に載っているCDでいくつかは既に本ブログでレビューを掲載していましたので、リンクを張っておきます。
Steve Hillage - Rainbow Dome Musick
Harmonia - De Luxe
Cluster & Eno
Manuel Gottsching & Michael Hoenig - Early Water
Ian O'Brien - Gigantic Days
Global Communication - 76:14
Pub - Summer
| ETC2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Nav Katze - Never Mind The Distortions (Victor Entertainment Japan:VICP-62424~25)
Nav Katze-Never Mind The Distortions
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多幸!歓喜!至福!感動!
この際Nav Katzeが誰だとかどんな音楽をやってるかなんて、知らなくたって問題ありません。とにかくNav Katzeのリミックスアルバムがテクノ好きには涙の出る様な内容でありまして、Ultramarine、Aphex Twin、Black Dog Productions、Reload=Global Communication、Sun Electric、Seefeel、μ-Ziq、Autechreなど通常では有り得ない素晴らしく感動的なまでの人をリミキサーに呼んでいます。これをNav Katzeと言う日本人ユニットが企画してるんだから本当に凄いと思うんだけど、果たしてNav Katzeファンはこれをどう思ったのだろう。こんな事して喜ぶのはテクノマニアだけだと思う(笑)

一応曲毎に紹介でもしておこうか。Ultramarineの仕事は可愛くポップさを強調したバブルが弾ける様なドリームポップ。これを聴く限りだとNav Katzeって、控えめにポップなメロディーを活かしたユニットだったのかしら?Aphex Twinも一見ポップなメロディーは残しつつも、硬質なインダストリアルサウンドを前面に出した廃退的な出来が素晴らしいです。Black Dogも良く特徴が前面に出ていて、細かいブレイクビーツなリズムを使って軽やかに跳ね回ります。GCもアレだな、いつも通りの幻想的にシンセサイザーが被るビートレスアンビエントで期待通りの仕事をしてくれてます。シューゲイザーを意識したSeefeelも、こだまする残響音が儚く美しいです。Autechreは無味乾燥化したAphex Twinって感じで、人間味をどこまでも廃し冷たいマシンビートを奏でています。各アーティストとも手抜き感は無くしっかり自分の味を出していて、コンピレーションにありがちな質のばらつきが無くて良いじゃないですか。こんなコンピは滅多に聴けないですよ〜。

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| TECHNO4 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Jedi Selector Mixed By Tom Middleton (Smugg Records:G-GUMSCD004)
Jedi Selector Mixed By Tom Middleton
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これはびっくりこのレビューの時点で1000円札一枚出せばおつりが返ってくる金額で、Global Communication(以下GC)のMIXCD(2000年作)が購入出来てしまいます。今作はGCのメンバーであるTom MiddletonとMark PritchardがJedi KnightsやSecret Ingredientsなどの変名でリリースした曲を、TomがMIXしたアルバムでございます。最初に言っておきますが全然アンビエントテクノではありまんせが、これもGCの傑作です。彼らの初期の活動はアンビエント中心であったのですが、近年のソロ活動ではハウスやらブレイクビーツやらボサノバなんかにも手を出したりして雑食性をより高めていて、その始まりがJedi Knights名義であったのでしょう。かなりファンキー度が高めのオールドスクールなシカゴハウス、ブロークンビーツばかりの連発。わざとださめのエレクトロ風な音も使用していて、完全に旧時代の音を再現していますね。上下に揺さぶられるテンションの高いリズムでズンズンと体を弾ませ、そこに美麗な上物も混じったりしてしっかりメロディアスな点もキープ。アメリカ産のハウスに負けない超ファンキーな出来で、GCの豊かなる才能がアンビエント以外でも見受けられます。内容も素晴らしく破格の値段で購入出来るので、これは要チェック。

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| HOUSE2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Troubleman - The First Phase (Far Out Recordings:FARO093CD)
Troubleman-The First Phase
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一悶着ありそうなユニット名を持つTroublemanとは、実は90年代のアンビエントシーンを代表するGlobal Communication(以下GC)のメンバーの片割れ・Mark Pritchardだ。GCについてはこのブログでも何度か紹介しているの深くは紹介しないが、今でもカルト的な人気を誇るユニットであるのは間違い無い。さて、このTroublemanの2NDアルバムだが、実は新作や未発表曲、EP収録のAzymuthやStereo Peopleのリミックスも収録した変則的アルバムである。AzymuthやStereo Peopleが出た所で察しの良い方は気付いたと思うが、Troublemanは実はブラジリアンボッサハウスみたいな音楽をやっている。正直GCとは別物として接してもらうしかないのだが、爽やかなブロークンビーツを奏でる1stアルバム(過去レビュー)は結構好きだったんだな。2NDもまあ内容的にはほぼ一緒なんだけど、若干曲のメロウ度が下がったように感じる。リズムも相変わらず良く跳ねてはいるけれど、これも1st程の強烈なビートや起伏は減ったかも。一般的に見れば充分な水準には達しているとは思うが、GCのメンバーなのでそれ以上を期待しちゃうんだよね。しかしドラムはプログラミングなのかな?小気味良いノリでざっくりした感じが生っぽいけど、なかなか良いグルーヴは出してるじゃない。もうちょっと上物がテッキーだったら、面白い作風になるかもね。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Global Communication - Remotion (Dedicated:DEDCD021)
Global Communication-Remotion
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Global Communicationの個人的最高傑作だと思うのが、彼らのリミックスワークを集めたこの「Remotion」。まずとにかくかなりレアで、アマゾンなんかでも一万円近くで取引されてます(高過ぎだよね…)。そんな高い金出してまで聴けとは言いませんが、それでも内容は抜群に素晴らしく極上のアンビエントミュージックが収録されています。このリミックスワークでは、「76:14」のアナログ的な音と質感が異なり、金属的でシャープな音質が特徴だと思います。音の一つ一つが鮮明で美しいメロディーが際立ち、ナイーブで幻想的な世界が見事に出来上がっています。中でもChapterhouseのリミックスは、神々しいまでの深淵な感情が沸き上がり、ある一種の宗教音楽みたいです。かすれそうなボーカルが入る「Epsilon Phase」は、うっとりトロトロしてしまいますね。彼らの懐の深さを伺えるのは、Warp 69のリミックス。アンビエント風味ながらもジャジーなリズムを取り入れて、爽やかで郷愁を誘うチルアウトになっていますね。実際彼らのソロ名義ではボサノヴァなんかもやったりしている位なので、何も違和感なんかございません。一曲10分程度の幽玄なアンビエントが七曲、たっぷり夢の世界にはまって下さい。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Global Communication - 76:14 (Discotheque:DQFDD014)
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90年代のアンビエントシーンにおいて、The Orb、KLF、Mixmaster Morrisと並ぶ重要なユニット・Global Communication。かつてはAphex Twinとも活動していたと噂のあるTom MiddletonとMark Pritchardから成るユニットなのですが、前述の3人とはまた異なるアンビエントを繰り広げています。悪意とユーモアに満ちたThe Orb、ナンセンスなKLF、トラベラーズ志向のMixmaster Morrisに対し、Global Communicationは極めて真面目で音そのものの気持ち良さを追求している様に思います。このアルバムでは曲のタイトルに曲の演奏時間を付ける事により、無駄なイメージが働かないようにされ、より音その物から想像する喚起力を持っています。全編ほぼノンビートで構成されスピリチュアルなシンセ音が空間を埋め尽くし、謎めいた神秘の世界にいつのまにか誘われます。強烈な亜空間を生み出すでも無く、ドラッグでの快楽を生み出すでも無く、ただただ心地良い音色に耳を傾けるだけで良い。優しい夢の世界に身も心も任せてしまえば良いのです。

そして90年代の屈指の名盤ながらも廃盤となっていたこのアルバムが、2005年にスペシャルエディションとしてリイシューされたので、持ってない人は是非この機会に購入すべし。なんとボーナスディスクに、彼らのEPやリミックスワークを収録。アンビエント以外にもブロークンビーツやらハウスやらをやっていて、彼らの音楽性の広さを伺えます。ボーナスディスクも充実した内容で、これまら素晴らしいです。

2008/03/14追記:US盤は安いですがDISC1のみです。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Tom Middleton - The Sound Of The Cosmos (Label: Hooj Choons:HOOJ CDLP011)
Tom Middleton-The Sound Of The Cosmos
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Global CommunicationのTom Middletonが気合いを入れて作った3枚組のMIXCDを、ようやく手に入れたので気合いを入れて聴きました。いやー、3枚もあるとほんと全部聴くの大変ですね。数日前に紹介したGlobal Communication名義の「Fabric 26」はそれ程アンビエント色もなく、ファンはちょっとがっかりしていたかもしれません。しかしこれはボリュームもさることながら、内容もアンビエント色強めなプレイも入っていて納得して頂けるのではないでしょうか。CD1はRhythmがテーマでありまして、テクノ、ハウス、クラブジャズなどジャンルに拘らずに、リズムが強調されているトラックが中心です。多彩なビートを織り交ぜて、爽やかで軽やかなプレイを披露しています。対してCD2のテーマはMelodyで、まあいわゆるハウスですね。最初から最後まで4つ打ちで通し、甘さたっぷりのスウィートな展開でムードたっぷりです。Melodyがテーマと言う事に嘘偽り無く、一聴して耳に残るハウスばかりです。これはかなり良かったですね。そしてCD3こそGlobal Communicationファンがお待ちかね、Harmonyがテーマのアンビエント色強めなプレイです。トラック的にはダウンテンポやクラブジャズっぽいのが使われていますが、身体の中から疲れが抜けていく様な気持ち良さは正にチルアウト。重くドラッギーなアンビエントではなくて、快楽を重視したヒーリングアンビエントって感じでしょうか。こちらも充実したプレイで満足です。相当なボリュームながらも、三者三様のプレイが楽しめて文句の付けようがないですね。Middletonの宇宙を全身に感じられる素晴らしいMIXCDです。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Global Communication - Fabric 26 (Fabric Records:FABRIC51)
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90年代においてアンビエントテクノは時代を謳歌し、確実に最良の瞬間がありました。その当時活躍していたのはThe OrbやKLF、The Irresistible Force、そしてこのGlobal Communication(以下GC)で、彼らこそアンビエントテクノの代表者と言っても過言ではないでしょう。GCはTroublemanとしても活躍するMark PritchardとTom Middletonから成るユニットなのですが、近年は全く活動をしてなかったので解散したと思っていました。ところがなんとFabricシリーズにGC名義で参加が決まってびっくりです。もちろんMarkとTomの二人によるミックスではありますが、更にびっくりなのは全然アンビエントテクノでは無い事。Tomは元々クロスオーヴァーなプレイをするのを聴いていたので違和感は無いのですが、GC名義でもダウンテンポ、トリップホップ、テクノ、ハウスとごちゃまぜでこれはGCファンには確実に物議を醸し出すプレイかもしれません。しかし個人的には序盤のダウンテンポでけだるいスモーカーズサウンドから、徐々にジャジーでスイングする展開になり、盛り上げ気味にテックハウスのクールな4つ打ちに移行する流れが素晴らしかったです。前半のダウンテンポには最初は戸惑うかもしれませんが、後半への布石と考えるとこれはこれで良いのかなと。後半はやはりテクノのユニットらしく、エレクトロニックな洗練された音でまとめて良い感じで締めましたね。またFabricシリーズに名作が加わりました。全編アンビエントなプレイも聴いてみたいと言う欲望もありますが、それはまたいつか。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 22:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Mexico - Park Avenue (United Sounds Of Blue:usb-001cd)
Mexico-Park Avenue
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東京に雪が降った。静寂の中真っ白な雪景色に一時の休息を感じる。そんな僕が今日聴きたかった音楽は、このFrogman Recordsのサブレーベル・USBからのJun Yamabe氏のMEXICO。Global Communicationを敬愛すると言うMexicoの音楽は、繊細な美しさに満ちている。シンプルかつ淡々と打ち鳴らされる4つ打ちのリズムに、ロマンティックで神秘的なシンセメロディーが乗って儚くも美しい世界観を作り出している。強要される事はない、自然と耳に音が入ってくる優しさがある。雪が降る静寂の中に、ほんのりと明かりを灯し少しだけ温かい気持ちにさせてくれる。何も考えずともただただ平穏な時間と空気を与えてくれる。まるで夢の中の世界に行ってしまったかのような心地良い音楽で、寒い冬に聴きたくなってしまった。優しく浮遊感のある4つ打ち「Moon Over Hotline」、幻想的な世界に迷い込んだアンビエントトラック「Illuminated 45」、アッパーなテックハウス「Mr.Through」辺りがお勧め。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Troubleman - Time Out of Mind (Far Out Recordings:FARO 085CD)
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TroublemanことMark Pritchardと言えば、元Global Communicationの片割れです。そんな人がTroubleman名義で出したアルバムは、何故かアンビエントハウスでは無くブラジリアンハウス。そしてこれが予想以上に素晴らしい。アンビエントのかけらも全くないのに、ファンを納得させられるのだろうか?いえいえ、これが納得させるには充分な内容を持っているのです。ブラジリアンフレイヴァーたっぷりのこの音楽は、夏が最も似合うアルバムだろう。くそ暑い都会の中でもこれをかければ、一気に熱が引き涼しげな昼下がりを満喫出来るに違いない。ボッサやブロークンビーツ調の曲もあり、お洒落なラウンジミュージックとしても通用するに違いない。時には音楽に合わせて陽気な気分で踊ってしまうかもしれない。そして表題曲はブラジリアンテックハウスとも言えるスペーシーな曲で、最近のIan O'Brienなんかにもリンクする音になっている。と言ってもテクノ調では無く、あくまで生音メインで高揚感を表現していますが。今が冬なので季節が合わず残念だが、真夏のサウダージ感たっぷりの意外な名作です。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jazztronik - JAZZTRONICA!! (Tokuma Japan Communications:TKCA-72828)
Jazztronik-JAZZTRONICA!!
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今クラブジャズシーンで人気があるのが、このJazztronikで特に「Samurai」は海外のアーティストも回したりしていて評判上場の様だ。そんな彼の初のMIXCDが遂に発売となったわけだが、うーんあんま思ってたよりも良くなかったかも。元々それ程期待してた訳でもないけど、更にそれ以下と言うか。大半の曲はクラブジャズと言われる物で、4つ打ちは少ない。Jeremy EllisやAndres、Louie Vegaなど自分の好みのアーティストの曲が収録されているので購入した訳だが、そう言ったアーティスト以外の曲が地味と言うか…。別に4つ打ちが少ないから悪いと言う訳でもなくて、聴き所がないな。のっぺらとした平坦なプレイで、渋いと言う表現よりは全くもって地味。更に曲のつなぎに不自然さを感じる。多分前後の曲の選択の仕方が良くないんだろう思うんだけどね。そして何よりもJazztronikファンの人がきっと突っ込むべき点は、「Samurai」が1分少々しか使われていないと言う事だろう。何のために「Samurai」をセットの中に組み込んだのか?中途半端な使われ様だ。少々退屈なMIXCDだが、きっとJazztronikはDJよりもアーティスト気質なんだろう。ま、たまにはこんなのも買ったついでに紹介しておきました。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 19:30 | comments(5) | trackbacks(0) | |