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Pampa Records Vol.1 (Pampa Records:PAMPALP011)
Pampa Records Vol.1
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レーベル初のショーケース・コンピレーションとは謳いながらも、レーベル外からもアーティストを招きこのアルバムの為に新曲を提供させて、しかしそれらは最終的には適切にレーベルらしい音源に纏まっている…という作品がドイツはベルリンのPampa Recordsのコンピレーションだ。2009年に設立とまだ7年程の運営ながらもレーベルを主宰するDJ Kozeを筆頭にAxel BomanやNathan FakeにLawrence、奇才と呼んでも差支えのないIsoleeにRobag Wruhme、マイナーながらも可能性を秘めるDurerstubenにDntelなど多くのDJ/アーティストの作品をリリースしてきたが、それらは単にDJとしての機能性だけではなく捻くれて奇妙なポップ性も包括した作風を確立した点で、Pampa Recordsのオリジナティーを認めさせた。当然そんな音楽性は本作にも存在し、フォークシンガーであるLianne La Havasの曲を奇才・Herbertがリミックスした"Lost & Found (Matthew Herbert Remix)"は、甘く清純な歌とポップな旋律に遊び心も感じられる構成があり、そしてダンス・ミュージックとしての滑らかに流れるハウスビートが心地良いグルーヴを生む。アルバムの中で最もポップでメランコリーなのはAdaが手掛けた"You And Me"であり、キュートで囁くような女性ボーカルとほっこりと暖かいシンセのメロディーが可愛らしい旋律が絡み合い、パーティーの朝方に使えばフロアを優しさに包み込むだろう。Pampa組のDntelは"Snowshoe"はチョップ気味なピアノや浮かんでは消える荘厳なシンセの動きが不思議なハウスを提供しており、奇妙な響きの中から優美な輝きが零れ落ちるようで、ユーモアと芸術性が混在している。Pampa外からの参入で目を見張るのが支離滅裂な電子音楽を創造するGold Pandaで、彼にしては随分と整ったハウスビートを刻む"Black Voices"は、しかしエレガントなストリングスが舞い踊り耽美なピアノが控えめに装飾する上品なダンス・ミュージックになっている。またメジャー側からはJamie XXが参加し、Kosi Kos(DJ Kozeの変名)と共同で"Come We Go"を手掛けているが、キラキラとしたレトロフューチャーなディスコの世界観と端正な4つ打ちにDJ Kozeの捻れた音響を持ち込んだ作風は、その奇妙さがやはりPampaらしくなるのだ。これら以外にも多数のアーティストが多様な音楽性を披露しており、それらは尚ポップとユーモアな感性を同居している点でDJ Kozeのレーベルを運営する上での審美眼が冴えており、本作によって信頼の置けるレーベルとしての評価を更に得るだろう。



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| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
I'm Starting to Feel Okay Vol.7 (Mule Musiq:MULE MUSIQ CD 53)
Im Starting to Feel Okay Vol.7
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恐らくダンス・ミュージックで括られるレーベルの中でも、Mule Musiq程に幅広く才能あるタレントを抱えたレーベルを他に列挙するのは難しいだろう。例えばこのレーベルに所属するアーティストだけでパーティーを行ったとしても、それはフェスティバルとして成立してもおかしくはなく、間違いないのない審美眼と継続してリリース出来る運営力を兼ね備えた日本が誇るべきレーベルだ。そのように多くのタレントを抱えているからこそ、多様な個性を一つに集約するコンピレーションの体裁はMule Musiqに適しているのだろうか、近年は2年おきにショーケース的なコンピレーションをリリースしている。本作はその第7弾でここ2年間にリリースされた既発の曲や、また本作の為に制作されたであろう新作までが纏められており、例えレーベルに興味が無くとも参加したアーティストの豪華さに惹き付けられてもおかしくはない。レーベルに初参加となるLord Of The IslesやFrankey & SandrinoにKim Brown、または蜜月の関係を築いているEddie CやOskar OffermannにFred P、そして日本からはお馴染みのKuniyuki TakahashiにSauce81、その他に多くのアーティストが収録されているのだが、その幅の広さと各々の素質の高さが際立つ人選に頭を垂れる思いになる。Eddie Cによるサンプリングをベースとした生っぽいニューディスコの"Flying Blue"、Rubiniによるエレクトロニックな質感を活かしたディープ・ハウスの"Still Clock"、Kuniyukiがニューウェーブからの影響を受けて退廃的な雰囲気を打ち出した"Newwave Project #11"など、それぞれの個性は自然と表現されながらそのどれもがフロアに即したダンス・ミュージックである事を外れない。また、Bell Towersによる柔らかな音色とゆったりとしたグルーヴで広がるディープ・ハウスの"Midday Theme"、Fred Pによるエモーショナルなパッド使いが素晴らしいテック・ハウスの"Days In Time"辺りを聴くと、Mule Musiqが決して真夜中の享楽的なクラブで踊る事を目的とした音楽だけではなく、リスニングとしても耐えうる普遍性も目指している事が感じられる。意外なところでは奇抜なエレクトロニカを奏でるGold Pandaが変名のDJ Jenifaで"Dresscode"を提供し、Gold Pandaとは異なりシカゴ・ハウス風の乾いたビートで不良的なハウスを披露してたり、またAril Brikha & Sebastian Mullaertが"Illuminate"で彼等の個性を発揮したトランス感の強いミニマルなトラックを提供していたり、レーベルに控え目程度ではあるが新風を吹き込んでいる。既に大御所レーベルとしての存在感がこれだけのアーティストを集約出来るのだろうが、それでも尚レーベルの質の高さが全く失われないのは、やはりレーベルを主宰するToshiya Kawasakiによるセンスの賜物に違いない。



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| HOUSE11 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2011/09/04 Typhoon Party 3 @ Shibuya WWW
悪天候によって開催を阻まれたFreedommuneに続き、夏の野外フェスの風物詩となっているMetamorphoseも悪天候によって開催の中止を余儀なくされた2011年日本の夏。特に両方のフェスの客層は被っていたと思われるから参加しようと思っていた人達にとっては非常に落胆の大きい事だったと思いますが、主催者にとっても苦渋の決断であったと思うし、天候ばかりは仕方ないと痛感しました。勿論それで全てが終わる訳でもなく、主催者とアーティストの迅速な動きにより都内各地でMetamorphose改めTyphoon Partyが開催されたので、Galaxy 2 Galaxyが出演する渋谷のWWWへと行ってきました。
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| EVENT REPORT3 | 14:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Gold Panda - Lucky Shiner (Notown:NOTOWN003CD)
Gold Panda - Lucky Shiner
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Dommuneにも出演して巷で話題になっているそうなGold Panda。ネットや紙面の至る所で見かけていたので手を出してみましたが、これはいわゆるIDM(Intelligent Dance Music)に属する新世代のダンスミュージックになるのだろうか。一部ではAphex Twinも引き合いに出されるなどしておりますが、むしろインテリジェントと言う言葉の意味からはかけ離れた遊び心に溢れたおもちゃ箱をひっくり返した様な電子音楽世界と言ってもいいかもしれない。腰に来るダンスミュージックや歪なグリッチ、夢見がちなチルアウト風やインドらしき異国情緒匂う音まで、纏まる事を一切拒否するかと言う位にごっちゃごちゃ。Border Communityにも通ずる毒々しいサウンドと相まって奇想天外な印象が強い。けれどリスナーを突き放す様な音楽ではなく、牧歌的で人懐っこいメロディーがアルバムを貫いているおかげか、強烈なサウンドの割には不思議と優しく温かい感情を感じ取る事が出来るだろう。ただ単に奇抜さだけを狙うのではなく、インストではあっても非常に歌心溢れたアルバムと言えよう。

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| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ewan Pearson - We Are Proud Of Our Choices (Kompakt:Kompakt CD78)
Ewan Pearson - We Are Proud Of Our Choices
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DelphicやTracey Thorn、The Raptureなどダンスロック系のアーティストのプロデュースを手掛けているEwan PearsonのMIXCD。Ewan Pearson自身はそれ程積極的に楽曲制作を行っている訳でもなく、どちらかと言うとDJメインで活動を行う生粋のDJだと思います。現在のダンスミュージックシーンではトラックメーカーとして名を上げてからDJ業に移るのが定型化してる中で、彼のようにDJプレイその物で評価を得ているのは稀有な存在でしょう。そんな実力のある彼が才能の宝庫であるKompaktからMIXCDを出すとなれば、悪い作品が出来上がる訳はなく思っていた以上に聴き応えのある選曲をしてくれました。テクノ…ハウス…いや、確かにダンスミュージックではあるけれど、ゆったりとした4つ打ちが流れる中でドリーミーで微睡みに陥る感覚と甘美な旋律に身も心もとろける感覚の中でたゆたい、音に身を任せ踊りたくなる気持ちとじっくりと音に耳を傾けたくなる気持ちが交差し、絶妙な上げ下げ加減が続きながら焦されます。焦らされるけれどそれが不快ではなく徐々に高揚感が増していく展開で、ラスト2曲では意外にも切ない歌物でしっとりと着地し胸キュンしてしまう。Kompaktらしいポップな音色とテクノとハウスとダンスとリスニングの要素もあり、これは長らく聴けそうなMIXCDになりそうである。絶妙と言う言葉は、まさにこのMIXCDの為にある。

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| HOUSE5 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |