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Jack Burton - Lake Monger (Analogue Attic:AAR015)
Jack Burton - Lake Monger
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ここ数年、ダンスミュージックにおいてオーストラリア、特にメルボルンからの新興勢力の台頭は著しいが、アンビエントとダンスを跨ぐAlbrecht La'Brooyや異端なダンス性を持つSleep D等がカタログに名を連ねるAnalogue Atticもメルボルンを拠点にしており、アンビエントやバレアリックの観点から注目しても損はしないレーベルだ。そんなレーベルから試聴したところ耳を惹かれ即座に購入したのが本作で、芸術大学作曲科に所属するJack Burtonが手掛ける初の作品だ。レーベルの音楽性に即しながらもよりアンビエントやエレクトロニカへと傾倒しており、もはやダンスフロアを意識させない瞑想じみた深い精神世界を旅する音楽はベッドルーム向けだろう。霞んだようなシューゲイザー風の電子音が浮かび上がり、ノイズ風なSEも加わりひたすら不明瞭ながらも叙情的なコード展開を繰り返す"Opus"で幕を開けるが、ゆったりとした流れながらも空間を埋め尽くす電子音によって濃厚なアンビエンスに満たされる。"Cumulus Revisited"も途切れる事のない持続音が中心だが、牧歌的かつ生音にも近い柔らかく透明感のあるシンセは浮遊感もあり、グリッチ風な旋律が軽くリズムを生んで2000年代のエレクトロニカを思い起こさせる。鳥の囀りのような長閑な電子音は牧歌的ながらも、刺激的に振動する持続音がひりつく緊張感を生む"Aquarius"は、神々しい音響や重厚な低音がスピリチュアルな宗教性を匂わせ祈りを捧げるような神聖な世界観が広がっている。圧巻は12分にも及ぶ三部作の"Lake Monger Pt. I. II & III"で、揺らめく水面から極彩色な光が乱反射するようなシンセのうねりがビート感を生む前半、徐々にエネルギーを増しうねりが強くなりながらも弾けて静謐な時間が過ぎる中盤、大空に広がるようなシンセによって壮大かつドラマティックに展開する後半と、パートを分ける事で起承転結な流れが生まれて大きなストーリーのようだ。グリッチやノイズ、シューゲイズ風な音響を用いて現在のアンビエントで表現したら…という音楽性だろうか、清々しくピュアな空気が満ちる純朴なアンビエントは一寸の闇もなく、心身が洗われる癒やしの音。まだデビューしたばかりで才能は判断するには時期早々だが、アンビエントが再燃する今という時代にぴったりとはまった一枚だ。



Check Jack Burton
| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | - | |
Joris Voorn & Cassy - Cocoon Heroes (Cocoon Recordings:CORMIX040)
Joris Voorn & Cassy - Cocoon Heroes
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数多くのタレントを擁するドイツのCocoon Recordings。夏の間は享楽の地と化すイビサはAmnesiaで著名なDJを集めて"Cocoon Heroes"を開催しているが、そのパーティーをCDとしてJoris VoornとCassyがパッケージしたのが本作だ。とは言ってもこの二人が年中Amnesiaでプレイしているわけでもなければ、生粋のCocoonのメンバーと言うわけでもないので、レーベルカラーとは関係なく二人のDJが聴けると言う意味では安心してよいだろう。Joris Voornのミックスについては80分の中に26曲も詰め込み完全にグルーヴをコントロール下においた精密なプレイを聴く事が出来るが、やはり初期の頃に比べると妙に大人びていると言うか抑制されたミニマル色強めな印象だ。恐らく全てがPC内で組み立てられているのだろう、確かに上品に纏められたプレイには繋ぎも展開も違和感無くスムースに聴けるのだが、しかしそれにしたって少々臨場感や人間味と言うものが欠けている気がする。後半に入ればミニマルに深く潜っていく音とメロディアスな音が融け合いながら、パーティーでのピークタイムへと駆け上がっていく昂揚感が増しては行くのだが、初期の初々しさも感じられたテクノクラシックを使用したプレイの方が彼には合っている気がするのだが。対してCassyは13曲だけの使用ながらも鉄鋼のような芯のある太さを基盤に持ちつつ、官能的な夜っぽさや野性的なトライバル感を含むテクノともハウスとも取れる中庸なプレイをしている。しかしJorisの何処か機械的なミックスに比べCassyの方はグルーヴが走っていて、むしろこちらの方が男らしい気迫を感じさせる力強い音を鳴らしている。個性的なプレイではないのだがパーティーの白熱した光景が浮かび上がる生き生きとしたプレイではあるし、余りに凝ったミックスよりは単純な方がやはり踊るには適している場合もあるのだろう。

試聴

Check "Joris Voorn" & "Cassy"

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |