Nathan Fake - Providence (Ninja Tune:ZENCD240)
Nathna Fake - Providence
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まさかまさかのレーベル移籍。奇才・James Holden主宰のBorder Community創立の初期からレーベルの中心アーティストとして名を連ねていたNathan Fakeが、なんとUKはこれまた奇才レーベルであるNinja Tuneから5年ぶりとなるアルバムをリリースした。今思うと既に毒気付いたサイケデリックなダンス・ミュージックを得意とするBorder Communityの枠を飛び越し、寧ろここ数年はダンス・ミュージックへのこだわりは希薄になっていたようにも思われるFakeが、だからこそよりフリーフォームなエレクトロニカ性を目指した事でNinja Tuneへと行き着いたのも何ら不思議ではないのかもしれない。くらくらとするようなサイケデリックな色彩は全く変わっていないのは、オープニングの"Feelings 1"を聞けば明らかだ。中毒性の高いギラギラとしたシンセがうねるようにシーケンスが組まれ、脳髄をこねくり回すように刺激する。続くタイトルトラックの"PROVIDENCE"も同様に神経質な電子音がドリルのように突き刺さってきて、そして刺々しく鋭利なドラムマシンが鞭の如く叩かれるが、所謂踊りやすいダンストラックとは別の変態的なベクトルに向いている。"HoursDaysMonthsSeasons"は初期の頃の牧歌的でのどかな世界観をやや思わせる所もあるが、アンビエントのようなふんわりとドリーミーな流れから徐々にリズムが消失して、神々しいシンセに包まれてドラマチックに盛り上がっていく圧巻の一曲だ。また新機軸として珍しくボーカルを起用した"DEGREELESSNESS"は、アブストラクトで不気味な歌と棘のような痛々しいリズムに先導されるダーク・エレクトロで、激しく盛り上がったフロアの後に残った喪失感さえ漂っている。ノンビートの曲にしてもリズムの入った曲にしても、それらが体を揺さぶらないというわけではないのだが、やはり一定のビートによるダンスという事を目的にするよりは自由な音響で意識・神経を直接作用するような刺激的な音楽を目指しているようで、Border Communityを離れた事で自己のアーティスト性を飛躍させているように感じられる。また"SmallCityLights"のドンシャリとしたリズムはロック的で、ドゥームメタルのようなスロウで重厚感があり荒廃した風景が広がる曲もあれば、"CONNECTIVITY"のようにノンビートながらもどぎついシンセのうねりが激しい躍動感を生み出す熱量の高い曲もあり、羽根を伸ばして心の赴くままにNathan Fakeという個性的な音楽を鳴らしている。テクノだとかエレクトロニカだとかそんなジャンル分けも無意味な程に自身の音を完成させ、ドラッギーなサイケデリアが満たされたアルバムだ。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
James Holden & Camilo Tirado / Luke Abbott - Outdoor Museum Of Fractals / 555Hz (Border Community:48BC)
James Holden & Camilo Tirado / Luke Abbott - Outdoor Museum Of Fractals / 555Hz
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James Holden率いるBorder Communityは、本人とレーベルに属するアーティスト含め、発足当初の毒々しいサイケデリアを放つダンス・ミュージックから徐々にダンスにさえ依存しない音楽性を強め、異彩/奇才と呼ぶべき個性を発揮している。本作はそんなBCの奇抜な音楽性がより開花したアルバムで、現代音楽家/ミニマリストの巨匠であるTerry Rileyの生誕80週年を祝うイベントの為に作成された曲を、アナログ2枚組の両面に渡り2曲を各40分前後ずつ収録している。まずは近年リバイバルとなっているモジュラーシンセを担当したHoldenと、タブラ奏者であるCamilo Tiradoがコラボした"Outdoor Museum Of Fractals"は、ひたすらリフレインするシンセと豊潤な響きを聞かせるタブラが延々と穏やかに継続するニューエイジ的なインストだ。モジュラーシンセ独特のサウンドが当然キモではあるのだが、何か大きな展開を作るでもなく内へ内へと潜るような輪廻のフレーズと言うべきか、広がりではなく閉塞的なフレーズがより瞑想へと誘うようで、そこにエキゾチックなタブラが何か宗教的な成分も添加し呪術的な魅力を発するミニマルとなる。何だかRileyの"A Rainbow in Curved Air"を思い起こさえるムードもあり、フラットに延びる快適さは底抜けに多幸感のあるアンビエントとしても通用するか。一方でLuke Abbottによる"555Hz"やはりモジュラーシンセにチベタンゴングも用い、ぼんやりとした低音で響くゴングの音色に発信音のような電子音を被せて、より抽象度の高い音響インストメンタルを披露。その持続感は正にドローンだが快とも不快とも言えない不思議な音響はスピリチュアルで、何だか寺院の中で鳴っている密教音楽にも類似している。どちらの曲も最小限の楽器でモジュラーシンセの音を聞いて悦に浸るような音楽性だが、そこにBCらしいトランス感やサイケデリアがまぶされており、ドラッグを必要としないトリップ・ミュージックとして機能している。曲尺が長いのでアナログの両面に渡り収録する事で曲は切れてしまっているが、アナログ盤にはDLコードが付いてくるのでご安心を。



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| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Luke Abbott - Wysing Forest (Border Community:45BCCD)
Luke Abbott - Wysing Forest
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視界も眩むようなサイケデリックでトリップ感のある電子音楽を世に放つBorder Community(以下BC)は、テクノというスタイルに寄り添いつつもダンスフロアに執着しない事に意識的であるように思える。それはレーベルオーナーであるJames Holdenの壊れかけの電子音響が広がるアルバムからも感じ取れるだろうが、Luke Abbottもそこまで破壊的ではないにしろ同じような意識を持ち合わせている。2010年にBCからリリースした初のアルバムである"Holkham Drones"(過去レビュー)で、既に多彩な色彩感覚で空間を歪ませたサイケデリックなテクノを開眼していたが、この4年ぶりとなるニューアルバムではその路線を更に突き詰め自身の個性を確立している。Luke自身は本作においてAlice ColtraneやDon Cherryらのスピリチュアルジャズから影響を受けたと述べているが、冒頭を飾る"Two Degrees"からしてその即興的な形のない抽象的なサイケデリアが蠢き、その流れは圧巻の"Amphis"へと続く。12分にも及ぶ"Amphis"はノイズ混じりの電子音が浮遊する田園風景が眼前に広がるサイケデリックな音響テクノではあるが、決して真夜中のフロアで興奮を呼び起こすようなトラックではない。むしろ牧歌的で穏やかな地平が地の果てまで続くテクノであるが、モジュラーシンセの不安定な動きさえも利用した構成は即興性が息衝き、まるで生き物かのように音は変容を続ける。続く"Unfurling"でも楽器と戯れている姿が浮かんでくるが、闇の中で蠢く混沌とした音響は一転して内向的だ。だからこそ次の"Free Migration"でのLukeらしい明るくも中毒的なシューゲイザーテクノでのトリップ感が映えるのだろう、ここでアルバムは早くもクライマックスを迎える。アルバムの後半には"Tree Spirit"や"The Balance of Power"の悪ふざけするようにトリップ感のある電子音が芽を出し、いつしかサイケデリックな霧の中に埋もれてしまうが、アルバムの最後における"Amphis (reprise)"で安息の日を迎えたかのような余りの静寂に包まれたアンビエントは、永遠に覚めない夢なのだろう。敢えてダンス・ミュージックに拘らずに、BCらしい自由なサウンドデザインはここに極まり、Luke Abbottは最高の白昼夢を提供する。




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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/1/17 UNIT / root & branch presents UBIK "THE FIELD JAPAN TOUR 2014" @ Unit
テクノのみならずロックファンも虜にするKompaktのThe Field。昨年には4枚目となるアルバムをリリースし順調な活動を続けているが、そのアルバムではバンド形態を封印しハードウェア中心の作風へと原点回帰。今回の来日公演でも当然バンドセットは封印し、ハードウェアでのライブを披露する事になった。日本からはGonno、Crystal、Inner Scienceら現在クラブシーンで注目を集めるDJや、そして人力ミニマルと称されるNISENNENMONDAIのライブも予定され、その一夜全てが期待されるパーティーとなっていた。
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| EVENT REPORT4 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/12/21 PRIMITIVE INC. & UNIT presents KOMPAKT.JAPAN 05 20th Anniversary edition KAITO "Until the End of Time" Release Party @ Unit
今年はドイツはケルンのテクノレーベル・Kompaktの20周年。年内にあるのかないのか微妙だったものの、紆余曲折の末ようやくレーベル20周年記念とKaitoのアルバムリリース記念を合わせたKompakt Japanの開催が決まった。今までにもKompaktの人気アーティストを招待し開催を続けていたが、今回はデンマークの新星・Taragana Pyjaramaを招待。弱冠22歳ながらも一枚のEPがKompaktに認められ、2012年にはKompaktよりデビューアルバムもリリースしている。そして日本のKompaktと言えばHiroshi WatanabeことKaito。今回は何と90分にも及ぶライブを行うと言う事で、いつも以上に特別にKaitoがフォーカスされるパーティーとなっていた。
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| EVENT REPORT4 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Holden - The Inheritors (Border Community:40BCCD)
Holden - The Inheritors
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幸か不幸か常にリスナーの期待を良くも悪くも裏切り衝撃を与えるアーティスト、それがJames Holden。プログレッシヴな音楽を生み出すBorder Communityの頭領として、そして世界各地のフェスやフロアで阿鼻叫喚を引き起こすDJとして、真の意味でのプログレッシヴな活動を続けている。そして1stアルバムからから既に7年も経過しテクノシーンも変化を見せる中で、Holdenの2ndアルバムも賛否両論の評価を得る程の変化を遂げていた。前作もそもそもが既存のダンスミュージックに当て嵌まり辛い音楽性ではあったものの、この新作に於いてはそれを一切捨てていると言っても過言ではない。快楽だけを誇張した単なるトランス、個性が欠如した踊りやすいだけのツール的なテクノ、そう言った安易な利便性の一切を否定するような、どこか壊れたようなマシンから発せられる不安定で狂った音楽。奇妙なと言う表現を超越した神経質でノイジーな音、ガチャガチャと混沌としながらも原始的な体感となるグルーヴ、そして圧倒的な恍惚を醸し出す狂気にも似たサイケデリア。Holden自身が手掛けたアナログマシンやデジタルソフト、それのみならずギターやベースにシロフォンと言った楽器も自身で演奏する事で、生の音と電子の音が融解し生々しく個性的な音が浮かび上がっている。DJが使い易いツール的な曲はほぼ皆無と言ってよいだろうが、延髄に直接作用するこの刺激的なサウンドの前には抗う事なで出来やしない。最初に賛否両論で評価は割れていると述べたが、当方はJames Holdenのプログレッシヴ=前衛的な個性を断然支持する。退廃的で甘美なサイケデリックミュージックだ。

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| TECHNO10 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/7/13 FREEDOMMUNE 0<ZERO>ONE THOUSAND 2013 @ 幕張メッセ
昨年に引き続き今年も宇川直宏氏によるFreedommuneが開催される事になった。”東日本大震災復興支援イベント”と言う姿勢は変わらないものの、昨年の一人平均160円しか募金がされなかった事を考慮して、今年は入場の際に一人最低1000円の募金が義務付けられている。出演するアーティストは音楽イベントに出演はしないであろう少々変わった面白味のある人もいて、募金額が0円だろうと1000円だろうと、もしくはそれ以上であっても行ってみたいと思わせられる魅力がある。
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| EVENT REPORT4 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kate Wax - The Holden Edits (Border Community:33BCE)
Kate Wax - The Holden Edits
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James Holdenが主宰するBorder Communityに新たなメンバーが加わったのだが、それが曲を作り自らも歌ってダンスミュージックにアプローチをかけているKate Waxなる女性アーティスト。Mental Groove RecordsやOutputからも作品をリリースしていたのだが、この度Holdenに気に入られたのかBCに参加する事になった。でBCから初となる作品はBCから今後リリースされるアルバムからの先行EPなのだが、両面共にHoldenがリミックスを行なっており最早Holdenの新作だろと突っ込みたくなる内容。"Echoes & The Light (Holden 12" Edit)"はHoldenらしいギトギトに毒気を感じさせるシンセがミニマルなリフを刻みながら、モタモタしながらもどっしり安定感のあるグルーヴを生み出す4つ打ちに、魅惑的なか細い声で快楽へと誘うKateの歌が乗るテクノ。テクノとは言いながらもニューウェーブっぽさもあり、少しでも触れたら毒に冒されそうな危うさがびっしばし漂っているのがHolden流。対して"Holy Beast (Holden Woolly Beast Edit)"はやはりギトギトなシンセが効果的ながらも、揺らぎを感じさせる旋律の組み方で意識もくらくらとしてしまう覚醒感が強く、意識がドロドロと音に溶け込んでしまいそうだ。Holdenの作風は音圧や音の密度に頼らずに、呪術的なシンセの鳴りが潜在意識に問いかける事で、フロアでの意識をハイにさせる感覚を生んでいる。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2010
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。世間では音楽が売れないだとか、アナログ文化の衰退だとか音楽業界の悲鳴が聞こえてきておりますが、決して音楽自体がつまらない物になった訳ではないと思います。ようは今までは金かけて宣伝していた物が売れていただけで、今はそのシステムが通用しなくなったので心底なファンしか買わなくなっただけなのでしょう。そんな時代だからこそ、自分の耳を信じて意識的に聴く事を、興味と探究心を持って新しい音楽を探す事を行い、受身でなく積極的に自ずから音楽を聴くようなリスナーが増えればなと思います。さてそれでは毎年恒例の年間ベストと共に、来年も良いお年を!
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| BEST | 11:30 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Jatoma - Jatoma (Kompakt:KOMPAKT CD86)
Jatoma - Jatoma
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ドイツテクノ帝国の総本部・KompaktがThe Field、Wallsに続いて送り出す新星は、デンマークの3人組ユニットであるJatoma。なんでも平均20歳弱と言う若さだそうですが、それ以外の情報が未知な謎のユニット。The Field、Wallsらと共通するのはクラブサウンドにロックらしい演奏やノリを取り入れたと言う事で、その点では最早新鮮味は感じられないけれども、Kompaktらしいキュートでポップなサウンドやエレクトロニカ的な不思議な電子音、シューゲイザーの淡い世界など色々な要素を含んでおりただのダンスミュージックじゃあありません。彼らはAnimal CollectiveやFour Tet、James Holden、Herbertらの大ファンと公言している通り、単純な4つ内のダンスミュージックだけを披露するだけでもなく、音をこねくり回し遊んでごちゃごちゃとごった煮にしたファンタジーとユーモアの広がる童心の世界を創り上げておりました。しかしまあ浮き沈みの激しいテクノシーンの中で10年以上も繁栄しているKompakt、そんなレーベルのお眼鏡にかなうのも納得。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Luke Abbott - Holkham Drones (Border Community:30BCCD)
Luke Abbott - Holkham Drones
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エレクトロクラッシュ系では名門のOutputからデビューしたLuke Abbottが、James Holden率いるBorder Communityに活動の場を移し満を持しての1stアルバムを完成させました。昨年はTaico ClubとWombに初来日しキュートかつ退廃的なライブを繰り広げましたが、そんなライブを思い出させる本作も正にBorder Community直系の内容。一見カラフルでポップな音を前面に打ち出しつつも、目も眩む様な光に包まれる色彩感覚と不安な感情を呼び起こすブリープなサウンド。メロディーやリフ自体はとてもメランコリーで人懐っこいのに、歪で破壊的なSEや生々しいリズムトラックはリスナーを突き放しもし、まるで美しい薔薇には棘があるのと同じ印象。じわじわと麻薬が肉体を侵食し精神に作用を及ぼす如く中毒的な音は、視界を歪ませながら意識を快楽と恍惚のるつぼへと引きずり込む事でしょう。サイケデリックロックとテクノとアンビエントの邂逅、と言えば一言なんだけどBorder Communityはそのミックスバランスの加減が上手いなあ。HoldenがAbbottのトラックをセットリストに組み込むのも当然な訳です。

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| TECHNO8 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/07/03(SAT) UNIT 6th Anniversary Premier Showcase @ Unit
Special Live : Cluster
Live : Boris, evala
DJ : Fumiya Tanaka, KENJI TAKIMI, Ten

2010/07/03(SAT) Four Seasons of Deep Space ~Summer~ @ Eleven
DJ : Francois K., Toshiyuki Goto

2010/07/09(FRI) SUNSET PALM 2010 PRE-PARTY @ Unit
Special Guest DJ : Ewan Pearson
Special Guest Live : Dachambo
DJ : Shinya Okamoto, Motoki aka Shame
Live : qii

2010/07/09(FRI) ARIA 10 @ Air
DJ : Joel Mull, DJ Sodeyama

2010/07/16(FRI) Terrence Parker's 30 Years of DJing Anniversary Tour @ Eleven
DJ : Terrence Parker, DJ NOBU, Conomark

2010/07/16(FRI) ALTVISION @ Unit
Special Live Showcase : POLE VS. DEATBEAT
DJ : DJ Wada, Ree.K, Hina

2010/07/17(SAT) W @ Womb
DJ : James Holden, DJ Wada

2010/07/18(SUN) Mark Farina Japan Tour 2010 @ Eleven
DJ : Mark Farina, Remi

2010/07/18(SUN) Metamorphose pre-party LIQUIDROOM 6th ANNIVERSARY @ Liquidroom
DJ : Theo Parrish, Maurice Fulton

2010/07/31(SAT) Blue Windy Night "Clash" @ ageHa
Live : Los Hermanos
DJ : Green Velvet, DJ Tasaka

7月も気になるパーティー多数ですが、仕事の都合でどれに行けるかは未定。取り敢えず糞ファンキーなゴスペルハウスを展開するであろうTerrence Parkerだけは聴きたい。
| UPCOMING EVENT | 15:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
James Holden - DJ-Kicks (Studio !K7:!K7261CD)
James Holden - DJ-Kicks
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人気MIXCDシリーズ最新作になんと奇才中の奇才・James Holdenが登場。Holdenと言えばプログレッシヴハウスと言うジャンルから出発した新星ですが、ジャンルを飛び越えテクノやトランス、エレクトロニカやポストロックまでも飲み込み、James Holdenの音としか表現出来ない唯一無二の世界観を創り出すまでに成長したアーティスト。そんな彼がMIXCDを手掛ければただの4つ打ちだけが聴ける訳はなく、テクノやシューゲイザーやアシッドハウスやら…とかもうジャンルで括るのはナンセンスなHoldenとしか言えないミックスになります。特に彼が作る世界観には強烈なサイケデリアとトリップ感が満ちていて、時間軸と空間軸さえも歪めてしまうよう毒気のあるサイケデリックな音は心地良ささえも超越した狂った夢想を誘発し、薬無しでぶっ飛んだ感覚を生み出します。かと思えば突如天使の舞うノスタルジーに満ちた和やかなムードや、デカダン的な壊れ行く中から生まれる耽美な美しさが降りてきたりと、奇想天外なミックスとは正に本作の事。目も眩むほどの強烈な色彩に包まれて、身も心も昇天してしまう。

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Tracklistは続きで。
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| TECHNO8 | 10:00 | - | trackbacks(0) | |
Dextro - Winded (16K Records:16K002)
Dextro - Winded
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James Holden率いるBorder Communityからもリリース暦のあるDextroの2ndアルバム。ボーコミ自体がダンスミュージックの枠を飛び出してシューゲイザーやサイケを意識した方面に行ったのと同じく、このDextroもテクノと言う音からはかなり離れてほぼシューゲイザー化しております。キラキラとしたアコギのアルペジオや生っぽいアンビエンスなシンセが一面を覆いつくし、こってりこてこてな甘美と霧に消え行く夢幻の世界が広がるエレクトロニカシューゲイザー。全体的にバンドサウンドかの様な湿っぽさや生っぽさが余計に郷愁を強く感じさせるし、どの曲もメロディアスでしんみり感は相当強い。夏から秋にかけての黄昏時の寂しさを呼び起こしそう。サイケ化したBoards Of Canadaや昔の4ADやChapterhouse、Ulrich Schnauss辺りが好きな人には、つぼにはまるんじゃないでしょうか。歌物の"Momentary"が絶品で、広い青空へとふわりと飛び立つ感じを受ける開放感のある一曲。

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| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/09/21 So Very Show ! “Border Community” show case @ Womb
シルバーウィーク四発目、ボダコミュ総帥のJames HoldenとレーベルメンバーのLuke Abbott。絶倫の俺(※嘘です)でも四発は辛いです。がマイミクと一緒に行く予定だったので、眠気に負けないようにエスタロンモカとレッドブルでドーピングして行きました。クラブ前にバーでアルコール注入。テクノ談義で盛り上がった勢いのまま、WOMBへ移動。
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| EVENT REPORT2 | 07:45 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2009/09/19 TAICOCLUB '09 KAWASAKI @ 東扇島公園
FREEDOM SUNSETでベロベロになった状態で電車の中でもベロベロで女の子に絡みつつ、川崎駅へ到着。シャトルバスはいっぱい出てるから予想よりも楽に東扇島公園に到着。バスでも駅から30分はあるんで、立地はちょっと悪いけど。公園自体は結構大きくて芝生も多いし、寒くなければ快適だったはず。つか川崎を舐めてました、長袖シャツ一枚持っていたけどそれでも超寒かった。余りにも寒くて死ぬかと思ったけど、女の子からセーター借りて助かりました。本当にありがとう。女の子の服って、男とボタンのかけ方が反対なんすね?では適当に記憶のある限りで感想を。
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| EVENT REPORT2 | 22:20 | comments(2) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/09/05 (SAT)
Makin' Love Mix @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, LATIN QUARTER, LUV RAW

2009/09/08 (TUE)
INNERVISIONS Presents THE GRANDFATHER PARADOX @ Air
DJ : SECRET GUEST DJS

2009/09/12 (SAT)
root & branch presents UBIK @ Unit
DJ : MIRKO LOKO, MOODMAN, DJ NOBU

2009/09/18 (FRI)
TOKYO COLLABORATION #20 @ Womb
DJ : Francois K., OSAMU M

2009/09/19 (SAT)
TAICOCLUB’09 KAWASAKI
DJ : Carl Craig, JAMES HOLDEN, Theo Parrish, OMAR-S, DJ KENSEI and more
Live : sleeparchive, ISOLEE, monolake, 原田知世(萌え☆)

2009/09/21 (MON)
So Very Show ! “Border Community” show case @ Womb
DJ : James Holden
Live : Luke Abbott

2009/09/22 (TUE)
HORIZON presents TOM MIDDLETON "ONE MORE TUNE" TOUR @ Unit
DJ : TOM MIDDLETON, ALTZ, TAKIMI KENJI

2009/09/22 (TUE)
SUBLEVEL×2E2L presents DOC MARTIN JAPAN TOUR in TOKYO @ Womb
DJ : DOC MARTIN, LUU, PUNCHI

2009/09/26 (SAT)
Reel Up '09 - Ken Ishii 15th Anniversary Party - @ Womb
DJ : KEN ISHII, YAMA, Renato Cohen
Live : Motor

2009/09/26 (SAT)
AIR 8TH ANNIVERSARY #2 @ Air
DJ : Theo Parrish

9月上旬に行けるのはINNERVISIONS位かなぁ…。メタモには行けないし凹むが、タイコに行けるから我慢。タイコ行ってもシート敷いて寝ながら聴くだけで十分。ジェームスホールデンかセオパリのロングセットは、どっちか行きたいな。と言っても8月に色々ありすぎたんで、9月は落ち着きも欲しいところ…
| UPCOMING EVENT | 12:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Fairmont - Coloured In Memory (Border Community:20BCCD)
Fairmont-Coloured In Memory
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脅威の新人…ではなくて、実は既にKompakt Extraやミニマル/クリックで密かに注目を集めているTraum Schallplatteなどからもリリースを重ねているJake FairleyことFairmontのアルバムが、今最も旬なレーベルであるBorder Communityからリリースされました。結論から言いますとやはり出来は文句無しに良いと思います。その上で思うことは、レーベルメイトのJames Holden、Nathan Fakeもフロアに拘わらずにプログレッシヴロックやシューゲイザー、エレクトロニカなどを意識したアルバムを発表しておりますが、このFairmontも同じ路線を歩んでいて余りアーティスト毎の特色を感じられないかなと。モヤモヤと幻惑的な景色を創造する虚ろなメロディー、中毒性の高いリスキーな音色は正にBorder Communityの専売特許で神経にヤバイ感じに作用しますが、その音はHoldenらとどこに差があるのでしょうか。ジャンルの枠組みを壊すべく付けられたBorder Communityと言うレーベル名ではありますが、そのレーベルカラーを壊さない様に作られた作品は逆説的にもレーベルの枠組みに収まってしまっているのではないでしょうか。確かにファンが望む音楽をそのままリリースした事は分かりますが、このレーベルだからこそもっとアーティスト毎に特色が出てきても良いとは思うのです。だからと言って余りにもレーベルから外れた作品を出すと僕を含めファンは文句を言うわけで、聴くほうは勝手なんですけどねw。敢えて言うならNathan Fakeがフロアを意識した"Dinamo"があるように、このレーベルももっとフロアを意識したら面白いんじゃないかと思います。こうずらずらと講釈たれましたが、家でまたーり聴くには最高に気持ち良いですよ。

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| TECHNO5 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Depeche Mode - The Darkest Star (Mute Records Ltd.:XL12BONG37)
Depeche Mode-The Darkest Star
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これでBorder Community特集も一旦終わり。最後もDepeche Modeと言うゴシックロックバンドの曲を、James Holdenがリミックスした物です。こちらは2006年作と言う事もあって、全くアッパーでは無くて神経をじわりと浸食していくドープなリミックスを披露しています。元々Depeche Mode自体がどこかダークで危うい雰囲気を醸し出している人達なのですが、更にHoldenが手掛けると余計に不気味さが増してきて相乗効果はばっちですね。コロコロとクリッキーな音使いながらもザクザクと潰される様なリズムトラックがどこか荒廃した日常を思わせ、完全にHolden特有の亜空間に引き込まれてしまいます。でもこうゆう音を聴く限りだと、明らかにHoldenって薬中じゃないかと思う。音その物がかなり危ない空気を纏っていて聴く者を狂わしてしまいそうな作用を持っているのは、Holden自身がいっちゃってるからなんでしょう。

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| TECHNO5 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
New Order - Someone Like You (London Records:NUOXX10)
New Order-Someone Like You
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さてBorder Community特集も佳境に入ってきましたが、今度はJames Holdenのリミックスワークを紹介したいと思います。レーベルの人気とは裏腹に近年は彼の新曲がリリースされる事は少なくなっておりますが、リミックスワークに関しては依然変わらぬ依頼がある様でぼちぼちとリミックスを行っております。オリジナル作品と共にリミックスも素晴らしい出来映えで、Holdenに関して深く知りたいならば必ずリミックスも聴かないといけません。本作はUKロックのベテラン・New Orderの曲をJames HoldenとFunk D'Voidがリミックスした内容で、今作に関してはHoldenの方が俄然インパクトを感じるぶっ飛びな内容です。時代は2001年と彼の仕事の中ではかなり古い方なのですが、それだけに今よりもかなり勢いがあってアッパーです。ある意味変態性が少ないとも言えますが、強烈な4つ打ちビートのプログレッシヴハウスなので一般的な受けは良さそうですね。それに狂ったサイケデリアが既に芽を出していて、ダークな雰囲気を身に纏っていました。まじでこれは格好いいぞ。対してFunk D'Voidの方は、Holdenの方を聴いた後だと凡庸に感じてしまいましたね。綺麗目のテックハウスで彼らしいと言えばそうだけど、地味に感じてしまうのはHoldenの方が強烈過ぎるからでしょう。いや、自分はFunk D'Void自体は大好きだし、他に素晴らしいリミックスワークは色々とありますけどね。

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| TECHNO5 | 20:50 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Holden - A Break In The Clouds (Border Community:01BC)
Holden-A Break In The Clouds
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さてBorder Communityと言えば、やっぱり主催者のJames Holdenが一番キテます。レーベルの記念すべき最初の作品こそこのEPでありまして、元々はプログレッシヴハウスと言われていたHoldenがテクノシーンでも認められる事になったであろう記念的作品でもあります。これ以前もプログレシーンでは注目を浴びていたそうなのですが、自分は好んでプログレを聴く訳でもないのでHoldenに関しては全然知らなかったんですよね。それがテクノのMIXCDに本作があれよあれよと使われる事になったので、自分もようやくHoldenの存在に気付きました。確かに一般的なプログレともトランスともテクノとも似て異なるサウンドが聴け、それは奇妙で不思議な感覚だけでなくドラッギーで神経を麻痺させていくようなトランス感があり、正にボーダレスで使われるべき傑作だと思います。無駄に音が詰め込まれすぎておらずシンプルながらも、覚醒的なメロディーによってじわじわと空間を浸食する音作りには非凡さを感じますね。とにもかくにも本作によってBorder Communityは、今後の躍進を約束されていた様なものだったんですね。

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| TECHNO5 | 20:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Ricardo Tobar - El Sunset (Border Community:18BC)
Ricardo Tobar-El Sunset
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ダウンロード音源が勢力を増してきているこの頃ですが、自分は相変わらずシングルはレコードで揃えています。DJをする訳でもないのですが、わざわざ裏返したりする面倒さも曲を大事に聴くと言う感覚を思い出させられたり、大きなジャケットでアートワークも楽しめるし、レコードからなかなか離れられません。それとPCで音楽を聴くと言う習慣が無いと言うのも原因ではあるのですが。

さて、近年テクノシーンで一大勢力を築き上げたJames Holdenが運営するBorder Communityのレコードが溜まってきたので、一気に紹介したいと思います。まずは最近リリースされたばかりのRicardo Tobarなる新人アーティスト。やっぱりこの人も今までのBCと同じくシューゲイザー風なノイズに淡いメロディーを載せた内容で、自分がBCに期待している音そのまんまで良いですね。でも別に新しい音では無いですよ。だってそもそもシューゲイザーって90年初頭の流行で、それって更にダンスミュージックともリンクしていたから、今更ロックとダンスの融合なんて誰も新鮮だなんて感じないでしょ。だからと言って本作を否定する訳でもなく、良い物は良いと思う。ノイズの波に飲み込まれて世界が壊れていく様な廃退的なサウンドに痺れまくりです。

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| TECHNO5 | 09:20 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hug - Heroes (Kompakt:KOMPAKTCD55)
Hug-Heroes
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近年の多作ぶりで充分に名前も知られているであろうJohn Dahlback。従兄弟のJesper Dahlbackも人気を得ているので、二人揃ってスウェーデンテクノを今率先していると言っても過言ではない存在。John Dahlbackは1985年生まれらしく、そうするとまだ22歳位だよね?なのに彼のリリースペースは毎月一枚を超える猛スピードな活動っぷりで、ほんと息をつく暇も無い位ですよ。さてそんなJohn DahlbackがKompakt傘下のK2、そしてKompaktで活動する時の名義がHugでございます。Hug名義での1stアルバムが最近リリースされたのですが、いやー大した若者ですよ。全然若者らしくないベテランらしい超弩級ディープな音で、22歳にしてこんなに浮世離れしたトラックを作るなんて。基本はKompaktからのリリースと言う事もあってミニマルなリズムが中心なんですが、ドラッギーな上物が入ったりメランコリーなメロディーが乗ったりして、空間が歪んでいくような効果を生み出しているんですね。そんな強烈な音を発しつつもどこか気の抜けた雰囲気もあって、ぬらりひょんみたいな掴み所の無い感じですな。今っぽい音と言えばそうなんだけど、フロアでかけるとぴったりはまる曲ばかりだし頭一つ抜け出てると思いますよ。ドイツのミニマルハウス/テクノが好きなら聴いて損はないと思うけど、この目のクラクラするサイケデリックな感触はJames Holdenとかと似てる気もするなー。どうでしょうか?

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
BEST OF 2006
来たるべき大晦日が遂にやってきました。今年はPRIDEの不祥事で格闘はK-1しかTV放映されません。非常に残念です。さて、今年の年越しは万座温泉で過ごすので、31日から3日までは外出しています。なのでこの更新も前もってまとめておいたのが、自動でアップされるようになっています。今日は年間ベストを選ぶと言う事で、時間をかけて今年リリースされた物で印象に残ったのを探していたのですが、あちらを立てればこちらが立たず状態でどれを切るか本当に迷いました。年間ベストとは謳っておりますが、実際の所数日後に選び直したらまた内容は変わるだろうし、今の時点の気持ちで選んで物と考えた頂いた方が宜しいかと。でもどれも最高に素晴らしい音楽ばかりなんで、是非参考にしてみてくださいね。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 12:00 | comments(12) | trackbacks(4) | |
DJ Nobu - No Way Back (Lastrum:LACD-0094)
DJ Nobu-No Way Back
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今日本では新しい風が吹き始めています。その中で最も注目を浴びているが、Future Terrorを主宰するDJ Nobuでしょう。色々な雑誌でデトロイト関連に合わせて彼も紹介されているので、デトロイトテクノ好きはもうご存じのDJです。Future Terrorは数年前から千葉で行われているのですが、その場所柄に関わらず今では大勢のファンを集めるアンダーグラウンドなパーティーだそうです。ただ勘違いしないで欲しいのはデトロイト関連で紹介されているからと言って、彼がデトロイト物ばかりをかけるDJでは無いと言う事。敢えてデトロイトとの関連を示すならば、フロンティア精神溢れる挑戦者だと言う事でしょうか。千葉の廃墟ビルから始まったFuture Terrorは、DJの知名度に関係なくイベント自体の内容を楽しんで貰う為のコンセプトでファンを徐々に集め、真のダンスフリークが集まる場所となった様なのです。とまあ、自分がFuture Terrorを一度も体験した事はないので、ここまでの話は全てネット上の情報を集めた物。

さて彼の新しいMIXCDを実際に聴いてみると、Thomas Fehlmanのアンビエントから始まりSleeparchiveのミニマルテクノが続きます。その後も中盤まではミニマルな選曲が続き、その後からいかにもなシカゴハウスやイタロディスコが入ってきました。途中James Holdenのリミックスも入ったり流行もしっかり取り入れていますが、何故か最新のテクノが使われていても彼がプレイすると洗練された印象は持ちません。音自体は冷ややかな印象を持っているのに、底に蠢くドロドロな黒さは彼の熱い血潮なのでしょう。フロアを激震させる野性味溢れる暴力的なプレイが、踊る僕らの心も体も疲れ果てるまで踊らせるのです。ヒット曲に頼らずとも熱い濃いグルーヴはここに存在し、スキルや熟練度とは別にプレイに大事な物はソウルなんだと実感させます(勿論最低限のスキルは必要でしょうが)。ワイルドでドラッギー、ホットでダーク、アンダーグラウンドな狭い空間でのパーティーを喚起させる名MIXCDの誕生です。

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| TECHNO4 | 22:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Holden - The Idiots Are Winning (Border Community:14BC)
Holden-The Idiots Are Winning
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テクノなのか、ハウスなのか、プログレッシブハウスなのか、サイケデリックトランスなのか。現在のクラブシーンを圧巻するJames Holdenの音楽は、言葉では上手く説明出来ない混沌さがある。10代の頃にプログレッシブハウスで注目を集めた彼は、その後自身の本当にやりたい音楽をリリースする為に、現在最も注目を浴びているレーベル・Border Communityを設立した。そこからの彼の活躍ぶりは、テクノ、ハウス、プログレ、垣根を越えて様々なリミックスを行い、後は皆の知る通り現在の人気ぶりに繋がっている。そしてだ、遂に彼のオリジナル1stアルバムの到着だ。しかし実の所、このアルバムは彼の既発曲を集めたEPと言う位置付けらしいのだが、まあそんな事は内容には関係ないはずだ。それでももしかしたら期待を裏切れらた人も多いかもしれない。何故ならば所謂フロアトラックは多い訳ではなく、むしろホームリスニング的な構成になっているからだ。ノンビートで淡い世界観を見せるアンビエント風の曲あり、ギクシャクとしたエレクトロニカ風の曲あり、意外とも思える内容。Holdenに依れば「じっくり聞き込める音楽を作りたかった」との事で、確かにこの作風ならば家で聴くにはもってこい。もちろんフロアを震撼させる「Lump」「10101」「Idiot」など、強烈に脳を覚醒させるサイケデリックな曲もあり、非常にバランスの取れたアルバムだとも思う。何よりも彼が作り出す音は、毒気付いた恍惚感と狂気に満ちた覚醒感に溢れていて、神経その物を浸食していく。彼の音楽はドラッグと同じ効果があるのではないか?そう思わせるだけの、中毒性を持った刺激的な音なのだ。ある人は吐き気を催すかもしれないし、ある人はヨダレを垂らす程没頭するかもしれない。James Holdenの音楽は、量が多ければ致死量を超えるドラッグなのだ。僕は、大曼荼羅の世界観をイメージした。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Sessions presents Cajmere VS Green Velvet (Ministry Of Sound:MOSCD130)
Sessions presents Cajmere VS Green Velvet
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今となってはMIXCDもシリーズ化するのが常套手段。UKのMinistry Of Soundもそんなご時世に当然ハウスのMIXCDシリーズ「Sessions」を立ち上げて、Derrick Carter、DJ Sneak、Mark Farina、Josh Winkら渋い面子を引っ張って来ていましたが、遂にシカゴハウスの変態野郎・Curtis Alan JonesことGreen Velvet/Cajmereを参戦させました。一人二役を演じる面白いコンセプトで、Cajmereではハウスを、Green Velvetではテクノをプレイしています。CajmereプレイのCD1ではエレクトロニックでファンキーなスカスカハウスをプレイ。意外なのは彼にしては熱い衝動を感じさせるソウルフルな音が感じられ、狂気じみた変態プレイ以外も出来るんだねーと初めて思いました。ファミコン世代のダサ目の音が、逆に郷愁を誘います。Green VelvetプレイのCD2はまあいつも通りと言うか、CD1と変態性は一緒でも更に凶悪でダークなエレクトロ、アシッド、テクノをプレイ。一曲目からいきなりビキビキとアシッドベースでまくり立てられて、二曲目で自身の不穏なエレクトロ「Flash」を投入。もはや常軌を逸脱した狂気の音楽、暗黒の音に包まれます。中盤では切れ味鋭いファンキーなテクノも混ぜたりして、パンピンに盛り上げもします。と言っても音自体はシカゴハウスが根底あり、無駄の削ぎ落としたスカスカの音は格好良いですね。その後もエレクトロ、テクノを使って上げ下げしてまるで目まぐるしいジェットコースターに乗ってるみたい。CD1、CD2とも異なるプレイで楽しめるし、シカゴハウスの中でも一番強烈な音を聴かせてくれてほんとサイコー!お見事としか言い様がないですね。



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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Angel Molina - Wax Sessions (Sonar Music:SM007-CD)
Angel Molina-Wax Sessions
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僕が普段聴くテクノのMIXCDと言えば一枚のCDの中に2〜30曲は曲を詰め込んだ、矢継ぎ早な物が多いです。曲の中の良い部分だけどどんどん繋いでいくと言うコンセプトに基づいているのですが、昨日紹介したSven Vathなんかは一曲を長めに聞かせるスタイルですね。別に長めに聞かせるのも嫌いではないのですが、そうすると選曲によって良い悪いの重みが増えてきます。今日は一曲を長めに聞かせるタイプで、意外に素晴らしかったMIXCD「Wax Sessions 供廚鮠匆陲靴泙后Angel Molina、90年初期から活動をしているスペインのテクノDJだそうです。スペインと言えばCristian Varelaの方が有名なんだけど、地道にAngel Molinaも活動しているらしいです。そんな活動の長さゆえか、過激なプレイをこれでもかと見せつける事もなく、深みがあり一枚のCDの中にストーリーを感じさせるベテランのプレイを残してくれました。まずはJeff Millsのディープなテクノからデトロイト系のAardvarckに繋ぎ、3曲目でJames Holdenを投入しサイケデリックな世界に引きずり込みます。そのままディープなミニマルで繋いでいく内に、あれ???いつのまにか太く上げ気味の4つ打ちに変調しているよ?中盤から後半にかけてはメロディアスでアッパーなテクノ、粗めのハードテクノを混ぜて上げ下げを用意し、最後までがつんと肉体を刺激してくれます。一曲を長めに聞かせるからこそ自然な繋ぎが出来ていて、これもMIXの醍醐味なんだなと思わせるプレイです。旬のアーティストもふんだんに使われていて大変素晴らしいですが、知名度の低さで損をして感じがありますね。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alex Smoke - Paradolia (Soma Quality Recordings:SOMACD47)
Alex Smoke-Paradolia
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馬鹿にしてる訳じゃないんだけど、今回のワールドカップで一番格好良かったのはジダンでした。あのラストに見せた重く切れ味のある頭突きは、きっとこれからも幾人の人をなぎ倒して行くのだろうと感じさせた。引退なんてもったいないよw

前置きは今日の音楽紹介には関係ございません。今日はUKのスコットランドの名門テクノレーベル・Somaからの新星、Alex Smokeを紹介します。最近の流行はプログレッシブハウス界に止まらずクラブミュージックシーンを騒がせるJames Holden率いるBorder Community系(以下BC系)なんですが、ほんとにコレ系の音が巷に溢れ出している様な気がします。しかし名門のSomaでさえクリック系やらBC系に手を出してしまうのは、時代の流れと言えど少々悲しいものがあります。まあ、良い物は良いって事で多めに見ましょうか。このアルバム、BC系と言う事でサイケデリックな世界観は突出しており、じわりじわりと来る覚醒感はヤバイです。瞬間的に来るのではなく徐々に浸食する感じが、BC系なんですよね。メランコリックと言うべきかメロディアスと言うべきか、その割りには不安を煽る不気味な旋律で明るさは見えてこないです。リズムはずぶずぶとした適度な重さとクリック系のすっきりした軽さが混ざり、BPM120程のスロウな流れで暗闇の中に引き込まれて行くよう。新人ながらもなかなか手堅い出来で、今後も充分に期待出来るんじゃないでしょうか。MIXCDにも彼の曲はよく使われているし、取り敢えずBC系が好きな人は聞いといてちょ!

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Surgeon - Force + Form (Tresor:Tresor117CD)
Surgeon-Force + Form
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実はJames Holdenイベントの同日、Unitでは極悪ハードミニマルテクノユニット:British Murder Boysが5 Hours Gigsを慣行していました。本当はこっちもすご〜く行きたかった位、やばいユニット:BMB(名前からして凄い!)。それもそのはずこのユニットは、Jeff Millsフォロワーとして名を挙げたSurgeonと、アンダーグラウンドハードテクノでは右に出る者はいない凶悪さを誇るRegisがタッグを組んだユニットなのです。

今日紹介するSurgeonの作品は1999年リリースながらも、一応最新アルバムです。ドイツテクノ帝国の一端:Tresorからのリリースなので、当然安心印なのですが…やっぱ安心どころか危険なアルバムです。妥協も甘さも許さないサドスティックなハードミニマルテクノが延々とループし、わんこそばの様に止めてくれよと言ってもそんな事は許しません。元々はJeff Millsフォロワーですが最近だとそれを上回るハードさを追求して、完全にフォロワーの域を脱し自分の道を極めていると思います。ハードミニマルよりもハード、それはインダストリアルまでも侵略したハードさを兼ね備え、徹底的に人間味を廃した冷ややかな機械音が鳴り続けます。最初これを聴いた時は全く理解出来なかった覚えがありますが、後になってここまでストイックな音楽にハードの美学を感じました。近年のJeff Millsに落胆している人は、真っ先にSurgeonを聴くべきです。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(1) | |
2006/04/21 CROSS MOUNTAIN NIGHT Feat. JAMES HOLDEN @ WOMB
今日は余り元気がありませんです、はぃ。。。。。。。。・゜・(/Д`)・゜・。うわぁぁぁぁん

すっごい楽しみにしていたJames Holdenには行ってきたんですよ。まあ今や大人気だし、当然WOMBも激混みでさ。それはしょうがないよ。(でもあんだけ混んでたら素直に音を楽しむのは難しいと思うぞ〜)。でもな、何で3〜4回もドリンクぶっかけられなきゃあかんのよ?激混みの中でタバコ吸うお馬鹿もいるし、周りを顧みず自分勝手に踊る阿呆もいるし、とにかく酷かった。
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| EVENT REPORT1 | 10:00 | comments(7) | trackbacks(0) | |
James Holden - At The Controls (Resist Music:RESISTCD59)
James Holden-At The Controls
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今でこそテクノやハウス方面でも注目の的になっているJames Holdenですが、元々はプログレッシブハウス畑の人です。オックスフォード大学在学中の19歳の時にリリースした「Horizons」が注目を集め、その後はSashaと共同作業をしたりリミックスを量産したり、プログレ界では若き新星として人気を誇っていたそうです。ところがその人気とは裏腹にHolden自身はレーベルの制約に縛られ、自分の好きな音楽を創れなかったと語っているのです(それで売れるなんて皮肉めいてますが…)。ならば制約に縛られない自分のレーベルを作るかと言う事で出来上がったのが、今最も旬なレーベル・Border Communityです。情報の早い人はご存じ、Nathan Fakeらを擁するプログレッシブハウスに捕らわれない真の意味で前衛的なレーベルです。ここから発信される音は、テクノともハウスともプログレともロックとも言える独特な音で、クラブミュージックとしての固定概念はありません。本当に好きな音楽を創っていると感じられるのは、その自由性の為でしょう。(逆に過去のプログレ時のHoldenが好きだった人は、今のHoldenにどう感じているんでしょうね?)

前置きが長くなりましたが、James Holdenの趣味満開のMIXCDが遂にリリースされました。これは本当に凄い、今まで数多くのMIXCDを聴いてきた僕でも結構な衝撃を受けました。いや、衝撃と言うよりもただ単純にぞっこんになってしまっただけなのですが。Richie HawtinとAphex TwinとMassive Attackが共存し、自身やBorder Communityのアーティストの曲、またはエレクトロニカやポストロックまで、多岐に渡って色々な曲が収録されています。かつては「Balance 005」(過去レビュー)と言うバリバリトランシーなMIXCDをリリースしたHoldenの姿はもはや無く、完全に一段階上がったHoldenがここに居ます。本人曰くベッドルームで聴く音楽を意識したという通り、直球ストレートなダンスミュージックはここにはありません。その代わり10代の甘酸っぱい青春を思わせる郷愁とギラギラと怪しく輝く恍惚感が共存し、身も心も溶けてしまいそうなドラッギーな世界観は今まで以上に強くなっています。Holdenの発する音は、それがプログレだろうとテクノだろうと関係無く、いつだってサイケデリックなんですね。ジャンルはばらばらでも統一感があり、そこにHoldenのセンスと言う物を感じます。これこそ新世代の到来を告げるMIXCDですよ。

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| TECHNO3 | 18:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
PEOPLE WANT MORE LIFE @ YELLOW
2006/04/14 (FRI)
DJ: JEFF MILLS(AXIS), TAKAMORI K.

MATERIAL feat. IAN POOLEY @ AIR
2006/04/21 (FRI)
Guest DJ: Ian Pooley

CROSS MOUNTAIN NIGHT feat. JAMES HOLDEN @ WOMB
2006/04/21 (FRI)
DJS: JAMES HOLDEN, TORSTEN FELD, Dr,SHINGO

CLUB MUSEUM @ UNIT
2006/04/21 (FRI)
Special Live Performance: BRITISH MURDER BOYS(SURGEON & RISIS) -5 hours gig-

UNDERGROUND RESISTANCE "INTERSTELLAR FUGITIVES" TOUR @ LIQUIDROOM
2006/04/28 (FRI)
Featuring members:INTERSTELLAR FUGITIVES SPECIAL LIVE UNIT
Formed by - GERALD MITCHELL as THE DEACON (UR044), THE ANALOG ASSASIN (UR040), CORNELIUS HARRIS as THE ATLANTIS (UR3.14), RAY 7 as THE UNKNOWN SOLDIER (UR051)
...And maybe more fugitives
DJs:SUBURBAN KNIGHT aka JAMES PENNINGTON (UR011), DJ S2 aka SANTIAGO SALAZAR (UR057), DJ DEX aka NOMADICO (UR061)

STANDARD 4 @ WOMB
2006/04/28日 (FRI)
GUEST DJ: JORIS VOORN
DJ: KEN ISHII, SATOSHI ENDO

MOODYMANN JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/04/29 (SAT)
DJs: MOODYMANN aka Kenny Dixon Jr, Alex From Tokyo

PANORAMA @ YELLOW
2006/05/02 (TUE)
DJs : Kentaro Iwaki a.k.a Dub Archanoid Trim, Terre Thaemlitz
LIVE: LUOMO a.k.a VLADISLAV DELAY

CLASH 12 feat. DERRICK MAY @ ageHa
2006/05/06 (SAT)
DJs :Derrick May, Ken Ishii, DJ Tasaka, Fumiya Tanaka, DJ Wada, Q'Hey
Toby, Yama, Shin Nishimura, DR.Shingo, Kagami, RKD1 & RKD2
LIVE : Chester Beatty, Newdeal

JAPANECTION PRESENTS SOUL DESIGNER TOUR @ WOMB
2006/05/19 (FRI)
DJs: Fabrice Lig, Jean Vanesse, Ken Ishii, Sisk
| UPCOMING EVENT | 23:55 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Nathan Fake - Drowning In A Sea Of Love (Border Community:10BCCD)
Nathan Fake-Drowning In A Sea Of Love
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最近大型リリースが多いですね。今日紹介するこのNathan Fakeの1stアルバムも、相当なファンの方が待っていたのではないかな。現在最もシーンで注目を集めるJames Holden(過去レビュー)率いるBorder Communityのアーティストで、元々はプログレッシブハウス方面で人気を博していたものの、現在では既にシーンを飛び越えてエレクトロニックミュージックと言うシーン全体で絶賛の嵐。僕はディープミニマルな「Dinamo」の大ヒットで彼の存在を知る事になったのだが、この初のアルバムはまた全く毛色の異なる問題作とも言えるでしょう。と言うか果たして今までのプレグレッシブハウスのファンがこれを気に入るかどうか、そこら辺は否定せざるを得ないかなと。一般的にダンスミュージックと言える作品では無く、ここから感じる音は懐かしきシューゲイザーの憂い。My Bloody Valentine(過去レビュー)やMogwai(過去レビュー)が好きだと言う彼の嗜好が前面に出た淡いサイケデリックな音は、どこまでも広がって行く夢幻の世界を感じさせる。電子的でありながらオモチャでひねり出したような可愛い音、心地良いギターノイズ、なんて幻想的で儚い世界なんだろう。プログレッシブハウスファンを裏切った作品かもしれないが、内省的で自分の原点を見つめ直した作品としては良いのかもしれない。またセンチメンタルなエレクトロニカが好きな人には、素直に受け入れられるでしょう。この路線も充分に素晴らしく満足はしたので、次は「Dinamo」路線のアルバムも期待したい所です。

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| ETC1 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(3) | |
James Holden - Balance 005 (EQ [Grey]:EQGCD008)
James Holden-Balance 005
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正直今までこのMIXCDを聴いてなかった事を後悔、罪深き事をしました。今となってはテクノ方面でも一躍有名となったプログレッシブハウスの若き天才、James Holden。「Dinamo」の大ヒットも記憶に残るNathan Fakeらを擁するBorder Communityレーベルを主宰し、プログレッシブハウス方面のみならずテクノやハウス方面からも注目を浴び現在も人気は鰻登りなHolden。一年位まえからウェブ上ではHoldenは凄い、やばいと言うコメントは見つけていたものの、僕自身がプレグレッシブハウスは殆ど聴かない為ずっと無視していました。しか〜し、友人宅でこのMIXCDを聴かせてもらった時には衝撃が走りました。こんな驚きは久しぶりだったのかもしれません。プログレッシブハウスと聞いていた音は、実はそうではなく比較的テクノよりで、でもトランスもプログレッシブハウスもエレクトロも取り入れられて最高に陶酔感のある音楽だったのです。最近はジャンルの垣根が低くなりハウスのテクノ化、ミニマルのクリック化などが起きていますが、プログレッシブハウスのテクノ化も進んでいるようです。そしてHoldenの音は僕がそれまで体験したプログレッシブハウスの音とは一線を画し、脳味噌トロトロぐちゃんぐちゃんのメルトダウンを起こすようなやばい陶酔をもたらし、アシッド注入しまくりでドラッギーなサイケデリック感がありました。ことMIXCDの2枚目の方に関しては、相当にトランシーで憂いのある上物が神経を麻痺させたり、アシッドぶりぶりなベースがトリップを誘発し、聴き終わる頃にはもうよだれ垂れまくりの逝った世界に引き込まれている事でしょう。2枚組と言う事で緩いテッキーな流れからアッパーな盛り上がるピークまで、山あり谷ありの盛り上がりを感じられるプレイが存分に収録されています。ドラマチックに幻想的に、そして危険な世界を体験出来るこのプレイは本物です。3月には新しいMIXCDが出るし、4月21日にはWOMBに来日します。今から首を長くして待っておけ!

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| TECHNO3 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Agoria - Cute & Cult (Different/PIAS:DIFB1055CD)
Agoria-Cute & Cult
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最近新譜がどんどん出るので聴くのが追いつきません(汗)。年の瀬だって言うのに、また強烈なMIXCDが出ちゃいましたよ。フランスからのニューカマー・Agoriaさんの変幻自在、奇天烈なプレイが存分に味わえる「Cute & Cult」がそれです。Agoriaさんはフランステクノシーンにおけるデトロイトテクノフォロワーで、その中でも単にデトロイトテクノを模倣したもの以上のアルバム「Blossom」で注目を浴びています。そしてミックスプレイもやっぱり一筋縄ではいかず、Carl Craigや69、Phylyps(Basic Channel)に混ざってLucien & LucianoやMathew Jonsonのクリック、Anthony Rotherのエレクトロ、Alter Egoのジャーマンテクノ、RadioheadやIggy Popのロック、しまいにはAge Of Loveのトランス?!までも収録。普通の4つ打ちテクノだけが好きなら苦手な人もいるかもしれないけど、抗えないインパクトは感じるはず。ドラッギーなエクスペリメンタルテクノから、緩やかなテックハウス、ダーティーなロック、ギトギトのエレクトロ、高揚感満載のトランス、未来派デトロイトテクノが、入れ替わり立ち替わりで聴く者を刺激ます。ただ聴くだけじゃない、心で感じるんだ!こんな不規則なテンポやリズムでも、きっと踊れる、勝手に体が動くでしょう。今年の珍盤ベスト1か?

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| TECHNO3 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Slam - Nightdrive (Resist Music:RESISTCD54)
Slam-Nightdrive
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近年のテクノの流れの一つにクリック、エレクトロニカ化の傾向があると思います。ハードミニマルテクノのDJもクリックハウスを導入した作品を作ったり、MIXCDでも激しいだけではなくクリックハウスを混ぜた緩いプレイをしたり、とにかくジャンルの垣根が徐々に低くなっているのではないかと思います。…ってそんなん余り僕は好きではありません。ハードミニマルテクノのアーティストがわざわざ他の事やらんでもえーやろと!(そうゆう意味じゃSpeedy JとChris Liebingの共作は、終始ハードに徹していて男気を感じましたが)。

それでグラスゴーのテクノ番長、SLAMの登場ですよ!…と久々のMIXCDを期待してたら、こいつらも路線変更しやがってるぜ。あぁ、おいら寂しいよ、SLAMにはハードでソリッドなプレイを期待してるのに、何でSLAMもクリックハウスやらエレクトロハウスやら回して、そんな流行に乗ってしまうかな?もちろんプレイとしては決して悪くはないし新鮮味もあるんだけど、これをSLAMがやる事に余り意味は感じないかなと。全体的にダークで冷えた曲群の中にも妙に艶のあるポップなメロディーが絡むHiroki Esashikaの曲や、プログレ・テクノシーンでも人気を博しているNathan Fakeの曲など、そこかしこに妖艶で美しい曲を差し込んできて上手い流れはあると思います。ただ個人的にはSLAMにはハードであって欲しい、ストレートな4つ打ちを聴きたい、その思いが強いです。てな訳でこのMIXCDよりも、以前に紹介した「Slam - Fabric 09」の方がお勧め出来ます。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Joris Voorn (MINIMAXIMA:MM211CD)
Fuse Presents Joris Voorn
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今や押しも押されぬテクノ界の超新星・Joris Voornの初のMIXCDが遂に登場。大ヒット曲「Incident」や1STアルバム「Future History」での活躍はまだ記憶に残る所ですが、今度はMIXCDも出してくれるなんてなんてファン泣かせな活動ぶりなんでしょう。新人と言う事もあって僕はアッパーにガツンと来るようなプレイを予想していたのですが、ここは意外にもクールで抑制の取れたベテランらしいプレイを披露しています。ここでは流行のAbleton Liveを使って40曲をMIX、19個のセクションに分けています。PCを使ってのプレイのせいかやはり曲の流れに気を遣ってスムースで緻密な展開があり、彼の気高くも美しい面が強調されて感じる事が出来るのではないでしょうか。美しいシンセラインが用いられた曲の他にも、テクノに止まらずハウスクラシックスやクリックハウス、有名なアーティストの楽曲が惜しげもなく導入されて単調に陥る事はありません。こいつ本当に新人かよって思うような精密機械ぶりですが、欲を言えば新人なんだからもっと爆走気味に、ガンガン盛り上げるプレイでも良かったんじゃないかと思ったりもしました。実際にDJでは「Incident」だって回すそうじゃないですか。決して地味と言う訳ではないですが抑えめのプレイなので、緩い上げ下げの展開をじっくり噛みしめて長く付き合っていこうと思います。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(4) | |
Valentino Kanzyani - Intecnique (Intec Records:INTECCD04)
Valentino Kanzyani-Intecnique
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テクノ界の3大DJの一人、Carl Cox主宰のIntec Recordsはアッパーでハードかつ、スタイリッシュなテクノにおいては一二を争うレーベルであります。と紹介したにも関わらずIntecから発売されたこのMIXCDは、別にIntec関連のレコードを使用してる訳でもないんですがね…。ミキサーはハードミニマル系で地味に知られているValentino Kanzyaniが担当。今まで2枚MIXCDを出しているはずだけど、それ程ツボに来る物でもなかったので期待してなかったのですが、今作は今までより良いと思います。Intecからなのでやっぱり音はハードなのに結構綺麗目で、意外にもジャーマンアシッド風にぶりぶりとしたベース音が気持ち良いです。また流行のラテントライバルでは無くてストレートにハードテクノをがんがん回して、後半に行くに連れて音数も増してきます。ハードなのに時折入るデトロイト系の透明感溢れるシンセ音も、清涼感を感じさせますね。ラストにはDepeche Modeのボーカル曲を持ってくるんだけど、ゴシック風なハードテクノで新鮮味がありました。敢えて言うならピークはラストでしょう。

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |