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Jasper Wolff & Maarten Mittendorff - Tesseract (Delsin:128dsr)
Jasper Wolff & Maarten Mittendorff - Tesseract
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2011年にアムステルダムで設立されたIndigo Aeraは現在ヨーロッパからデトロイト・テクノを最も訴求するレーベルの一つであり、完全なる新作のリリースから時代に埋もれてしまった作品の掘り起こしを行っているが、その時代に合わせて洗練された音楽性や独特のアートワーク等の目を見張る特徴によってカルト的な人気を博している。そんなレーベルを主催しているのがJasper Wolff & Maarten Mittendorffの二人で、レーベル運営を精力的に行う傍らで共同での作品も量は多くはないものの手掛けており、マシンソウルとでも呼ぶべき情緒と機能的なグルーヴを持ったテクノをレーベルの方向性を指し示すようにリリースしている。本作はIndigo AeraからではなくDelsinからとなるが、Delsinも同様にデトロイトへの造詣が深いレーベルであるから、この時点で品質の高さは保証されたも同然だろう。タイトル曲の"Tesseract"は10分にも及ぶ大作だが、序盤からビートレスな状態において繊細でメランコリックな旋律が絡み合うように反復して溜めを作りつつ、淡々としたキックが入ってくれば疾走感を得て、緩やかな音の抜き差しや強弱によって展開を作っていく構成は機能的にも洗練されており、デトロイト・テクノのよりモダンな姿にも思われる。"Astrava"は奥深い残響と変則的なリズムが目立つビートをバックに、繊細な金属音やヒプノティックなリフを鳴らしながら壮大に盛り上がっていくパッドを持続させて、宇宙の無重力空間で鳴っているようテクノで近未来的な風景も浮かび上がる。鋭利なハイハットのビートが目立つ"Hyperion"においても反復するメランコリーなメロディーが印象的で、音の数を絞る事で勢いではなく空間のアンビエント的な感覚も活きていて、それがディープなテクノにも繋がっている。そしてデトロイト・テクノにもコンタクトしていたSteve RachmadことSteracによる"Tesseract (Sterac Dub)"は、正にダブらしくメロディーは鈍く控え目に後退しその分だけ太いリズムを打ち出して淡々としたマシン・グルーヴへと作り変えられているが、空間の奥深さも生まれたりとミックス向けな仕様になっている。やはりここではオリジナル3曲が期待通りのマシン・ソウルを持ったテクノで、Indigo Aeraのボスたる風格を持っている。



Check Jasper Wolff & Maarten Mittendorff
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Takasi Nakajima - Basic Math (Indigo Aera:AERA015)
Takasi Nakajima - Basic Math
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デトロイト・テクノに影響を受けたような叙情的なテクノを得意とし、新作と共に過去の遺産を掘り起こしてはアーカイブ化する作業を行っているのが、オランダにてカルトレーベル的な存在感を放つIndigo Aeraだ。モノクロながらも異彩を放つジャケットの統一感や、作品毎に極少数でエクストラEPを付属させる販売方法など、そのレーベルの運営方針からは強い主張が感じられる。そんなレーベルの新作は邦人アーティストであるTakasi Nakajimaによるもので、ご存知の通り元々Claude Youngと手を組んでDifferent Worldとしてのユニットで活動していたその人だ。残念ながらDifferent World自体は多くの作品を残すには至らなかったが、Applied Rhythmic TechnologyやIndigo Aeraには名作を残し、Ostgut TonのMIXCDにも彼等の曲が使用されるなど確実な手応えはあったと思う。そしてNakajimaがソロになってから何と再度Indigo Aeraに見初められるとは、これを快挙と言わずして何と呼ぶか。"Basic Math One"は7分にも及ぶ無重力の中にいる静謐なアンビエントで、さざ波のような穏やかなパッドが押し寄せる中に空間的な音響も配置して、期待に満ちた門出を祝うような雰囲気だ。"Basic Math Two"では繊細に多数のシンセの奥に幻想的なパッドをうっすらと伸ばして、そして圧力のあるキックやキレのあるハイハットでゴツゴツとしたグルーヴを生み、デトロイト・テクノを丹念に精錬したような叙情的なテクノだ。広大な闇の宇宙に瞬く星の光を浴びるようなドラマティックな世界観があり、その美しさにうっとりと魅了される。"Basic Math Three"はもう完全に古典的なデトロイト・テクノだろう、エモーショナルなシンセのメロディーが軸となりシンプルなハイハットや引き締まった4つ打ちが続き、徐々に大袈裟感もあるシンセで盛り上がっていく叙情的な展開はデトロイト・テクノのそれに他ならない。そしてレーベルを主宰する二人がリミックスを行った"Basicmath One (Jasper Wolff & Maarten Mittendorff Remix)"も素晴らしく、原曲のイメージを塗り替えるように猛々しいキックを加えた肉体感溢れるテクノへと作り変えつつ、繊細ながらもヒプノティックなシンセを散りばめた荘厳な世界観が広がっている。本家のデトロイトからクラシカルな作品がなかなか生まれない現状で、日本にそれを継承して更に前進していく姿勢が感じられるアーティストが存在するのは嬉しい限り。是非ともこの路線で更なる飛躍を期待したい。



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| TECHNO12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |