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Kaito - Recontact (Octave-lab:OTLCD1970)
Kaito - Recontact
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10年以上に渡りレーベル唯一の日本人としてKompaktから作品を送り出し続けているKaito。Kaito、またの名をワタナベヒロシはかつてKompaktの魅力を世に伝えるべく"Contact To The Spirits"(過去レビュー)と言うKompakt音源縛りのMIXCDを制作したが、2013年はレーベルの20周年記念と言うこともあり再度同じアプローチを手掛けるのに最適な瞬間であったのかもしれない。本作はその企画が還ってきた事、そして再度レーベルの音楽性と接触する意味合いも込めて"Recontact"と名付けられている。前作と明らかに異なる点は2枚組であり、1枚目は確かにKompakt音源のみなのだが、2枚目は傘下のSpeicherの音源を使用している事だ。Kompakt Sideに関しては膨大なカタログと多岐に渡るジャンルを取り扱うレーベル性をあまねくとは言えなくとも、しかし非常にストイックなミニマル性からシャッフルするテクノの躍動感、またはレーベル発足当初から息衝くアンビエントな佇まい、そして忘れてはならない快楽的ともさえ思われるポップな世界観まで掬い上げ、スケール感の大きい展開を生み出す緩急を付けたミックスを行い、これぞ正しくKompaktと言える世界観を引き出している。対照的にDJツールとして機能美を引き出したと言えるのがSpeicher Sideであり、こちらはKompaktに比べると多様性よりも断然ダンス・ミュージックとしてのグルーヴ感を主張したトラックが並んでいる。勿論全く幅が無いだとか味気ないツール集だとかそんな事はないが、ハイエナジーに漲るラフな攻撃性や図太いグルーヴながらも疾走感を伴っており、肉体に直接作用する事を目的とした音楽性がSpeicherなのだろう。不気味ささえ発するエグい狂気や平常心がドロドロと融解するトランス感覚もあり、Kompaktでは出来ない音楽性を実験しているようにさえ聞こえる。Kaitoと言う同じ一人のDJが手掛けながらも、兄弟レーベルでの違いをまざまざと感じさせれる事に興味を覚えつつも、Kaitoらしい激情が溢れる心情の吐露が大きな波となって迫り来るMIXCDだ。

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| TECHNO10 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Walls - Coracle (Kompakt:KOMPAKT CD 91)
Walls - Coracle
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ドイツに於いてミニマルテクノ、アンビエントを推し進めていたKompaktも新たな局面を迎えているのか、近年はクラブミュージック以外からの影響も多く取り入れております。その一例がThe FieldやJatoma、そしてこのAlessio NataliziaとSam WillisのユニットであるWalls。クラブミュージックにクラウトロックやシューゲイザーの要素も取り込んで、折衷主義に則った行く宛も定まらない音を聴かせます。デビューアルバムから一年弱でのリリースとなる新作では、前作でのサイケデリアと憂いのある至福の音もそのままに、更に絶対的なユーフォリアが充満したポップなアルバムとなりました。しかし前作にあった視界を遮る様な重層的なサウンドやバンドらしい曲調は後退し、本作では晴れ晴れしく視界も開けたポップなアンビエントやミニマルな電子音楽が鳴っていると言う点では、逆にKomapktらしさが強まったとも言えるのでしょう。空気の様に軽やかなフニャンフニャンな電子音の浮揚感やポップなメロディーやコード感は、有無を言わさず夢に溺れる事が出来て現実から逃避するには最適なものだし、窮屈な今と言う時代に於いて只ひたすら気持ち良さを追求した音楽も必要なものなのかもしれない。アルバムの後半ではほぼアンビエント化し夢の世界へまっしぐら、前半のハッピーな盛り上がりをしっとりチル(冷やす)させてくれて快適な安眠剤となる事でしょう。

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| TECHNO9 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jatoma - Jatoma (Kompakt:KOMPAKT CD86)
Jatoma - Jatoma
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ドイツテクノ帝国の総本部・KompaktがThe Field、Wallsに続いて送り出す新星は、デンマークの3人組ユニットであるJatoma。なんでも平均20歳弱と言う若さだそうですが、それ以外の情報が未知な謎のユニット。The Field、Wallsらと共通するのはクラブサウンドにロックらしい演奏やノリを取り入れたと言う事で、その点では最早新鮮味は感じられないけれども、Kompaktらしいキュートでポップなサウンドやエレクトロニカ的な不思議な電子音、シューゲイザーの淡い世界など色々な要素を含んでおりただのダンスミュージックじゃあありません。彼らはAnimal CollectiveやFour Tet、James Holden、Herbertらの大ファンと公言している通り、単純な4つ内のダンスミュージックだけを披露するだけでもなく、音をこねくり回し遊んでごちゃごちゃとごった煮にしたファンタジーとユーモアの広がる童心の世界を創り上げておりました。しかしまあ浮き沈みの激しいテクノシーンの中で10年以上も繁栄しているKompakt、そんなレーベルのお眼鏡にかなうのも納得。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |