Planetary Assault Systems - Straight Shooting (Mote-Evolver:MOTE055)
Planetary Assault Systems - Straight Shooting
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L.B. Dub CorpやThe 7th Plainといった変名でも活動するUKテクノの重鎮であるLuke Slater、しかしその音楽性が最も輝くのは過去から今に至るまでPlanetary Assault Systems名義であると筆者は感じており、ここで聞けるハードで機能的なフロア志向のテクノは、長い時を経て過去の洗練される前の荒々しさに現在の磨かれた機能性が融和し完成形を迎えているように思われる。そう言えばジャケットの過去のアルバムを思い起こさせるデザインでもあったりするが、実際に冒頭のざらついたノイズが吹き荒れる中に低音の冷えたキックが続く"Beam Riders"では上辺には電子音のループが覚醒的に持続し、単調に聞こえつつ上手くパンで音を散らしたりして微細な変化を付けるスタイルは、まるで往年のJeff Millsのスタイルを思わせる。決してハードな重厚感だけではなく、"Born Anchors"では弾性のあるリズムと膨らんだ電子音のシーケンスで疾走感を打ち出し、切れのあるパーカッションも抜き差ししながらミニマルでファンキーな機能性に特化したテクノとなっており、パーティーのある瞬間の爆弾的な作用としてではなく長い一夜の一部となるような曲もある。ざらついたハイハットの生々しさと硬く引き締まったキックが重圧を生む"Humans Use Concrete"はシーケンスが催眠性を帯びながらも暴力的なハードミニマルといった印象で、これが昔のアルバムに入っていたとしても全く違和感が無いように良くも悪くも昔からP.A.Sは変わらないなと思う点も。特に印象的な曲はボーカル・サンプルを用いてファンキーさを打ち出した"Give It Up"で、跳ねるパーカッシヴなリズム感に電子音が左右にパンしながらホットなシーケンスとなり、途中からは金属が擦れるようなノイズが混じってきて神経に深く刺さるような刺激的的な展開が待ち受けている。尚、配信のみで20年前の曲を編集した"Screen 2018 Re-edit"が収録されているが、鈍いキックと暗い展開のホラー的なハードテクノだった原曲が、ここではキックはかっちり硬くなり全体が引き締められながらエネルギーが溢れ出すような骨太ハードテクノへと生まれ変わり、こうして聴き比べてみるとハードテクノも時代と共に洗練や機能性に磨きを掛けて進化しているのだ。



Check Luke Slater
| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
LSD - Second Process (LSD:LSD 001)
LSD - Second Process
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何ともいかがわしいユニット名はクラブシーンに蔓延る危うさを匂わせるが、実はLuke Slater(Planetary Assault Systems)とSteve BicknellにDavid Sumner(Function)というハードテクノやミニマルにおける重鎮が手を組んだスペシャルプロジェクトで、3人の名前の頭文字がユニット名となっている。Planetary Assault Systems名義では骨太でファンキーかつハードなテクノを展開してきたSlater、UKにおけるミニマル・テクノの先駆者であるBicknell、そしてFunction名義でディープな音響も活かしたテクノで魅了するSumnerと、それぞれがテクノというジャンルにおいて自分のポジションを確立したアーティストである。そんな彼等によって2016年にベルリンのBerghainにおけるライブからユニットは姿を現し、そして2017年にはOstgut Tonから初の作品である『Process』をリリースしていた。その後もヨーロッパの大きなフェスやクラブでライブを披露し経験を積んだ上でリリースされた本作は、アナログでは2枚組となる十分なボリュームでこれでもかとフロアでの機能性に特化したミニマルかつハードなテクノが繰り出されている。基本的には良い意味では作風は統一されているので金太郎飴的な印象にはなるのだが、ヒプノティックな上モノのループと肉体を鞭打つ刺激的なキックによる疾走感に金属的な鳴りの音響を被せた"Process 4"だけ聞いても、このユニットのダンスとしてのグルーヴ感や麻薬のようなサイケデリックな覚醒感を重視した音楽性を追求しているのは明白だろう。"Process 5"ではより鈍く唸るような低音の強いキックやベースラインのファンキーな空気はBicknellの個性を感じさせるし、"Process 6"のFunctionらしいヒプノティックなループやSlaterらしい骨太なリズムパートを打ち出して勢い良く疾走するハードテクノは全盛期のJeff Millsを思わせる程だ。"Process 7"の電子音ループは正にMillsらしいというかスペーシーな浮遊感があり、その下では地面をえぐるような怒涛のキックが大地を揺らして、その対比の面白さと共に爽快な高揚感に包まれる。得てして音楽におけるこういった特別なプロジェクトは、各々の大きな知名度とは対照的に各々の個性が上手く活かされず凡作となる事も少なくはないが、このプロジェクトに限って言えば期待を裏切る事は全くなく、それどころか甘ったるさ皆無のハードなテクノが痛快でさえある。近年はハードな音楽を聞く機会が減った筆者にとっても、この刺激的なテクノが眠ったテクノソウルの目を覚まさせる。



Check Luke Slater, Steve Bicknell & Function
| TECHNO14 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Museum - Sandra (Indigo Aera:AERA023)
Museum -  Sandra

デトロイト・テクノのエモーショナル性と共振しながらヨーロッパ的な洗練されたモダン・テクノを送り続けるIndigo Aera、そのレーベルの最新作は過去にも同レーベルからリリース歴のあるMuseumによるもの。MuseumはRadialとしても活動するJeroen LiebregtsとAnton Pieeteによるユニットで、それぞれ長いキャリアを持ちソロ活動や過去のMuseum名義ではMarcel Dettmann RecordsやDrumcodeにRejectedやOvum Recordingsからもリリースしていた事からも分かる通り、ハードで機能的なテクノの音楽性が強く一見Indigo Aeraとの親和性については不可解と思う点もあるかもしれない。しかし蓋を開けてみれば90年代前半のデトロイトにあったミニマル・テクノとエモーショナルなテクノの自然な融和が成されたテクノが詰まっており、Indigo Aeraらしい叙情性に寄り添いながらMuseumのハードな作風を貫いている。冒頭の"Plex"はこん棒で乱打するようなキックやカチカチしたパーカッションがハードさを演出しているが、途中からはコズミック感と躍動感を伴うシンセの旋律によってデトロイト・テクノらしくなるメロディアスなテクノで、疾走する勢いもあって非常にフロア映えするであろう曲だ。それに対し変則的なリズムで揺らぎを作る"Sandra"はやはり動きの多いシンセが控えめに叙情性を匂わせて、シンセの音自体もリズムとなって軽く跳ねるようなグルーヴを刻む事でツール性も強く表現されている。"Cafe"は例えばPurpose Maker路線のトライバル感もあるリズム感がファンキーなテクノで、ミステリアスなシンセの使い方は近年のスペーシーな路線のJeff Millsを思い起こさせる一面もあり、やはりデトロイトのテクノへのシンパシーが感じられる。"Sum"はデトロイト・テクノがダブ化したらこんな曲だろうか、切れ味鋭いリズムと音の隙間を目立たせながらダビーなシンセを用いる事で空間の広がりを感じさせ、EPの中では地味な作風ながらも機能性を体現している。結果的にはIndigo Aeraらしさ、そしてMuseumらしさのその両方のいいとこ取りな音楽性が表現されており、どれもフロアで耳を引き付ける魅力を持っている。それはデトロイト・テクノ好きにも、そしてモダンなテクノが好きな人にとっても訴求する。



Check Museum
| TECHNO14 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Damon Wild - Cosmic Path (Infrastructure New York:INFCD 003)
Damon Wild - Cosmic Path
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実に13年ぶりとなるアルバムを出したニューヨークを拠点に活動するDamon Wildは、自身で運営するSynewave等から良質なミニマル・テクノを90年代から送り出しているベテランの一人。初期活動に於いてはTim Taylorとのアシッド・ユニットであるThe Rising SonsやThe Pump Panelで暴力的なアシッド・テクノを送り出し、90年代中盤以降は時代に沿いながらクールな機能性に特化したミニマル・テクノで才能を開花させ、ニューヨークのテクノシーンを代表してもおかしくはない位までの存在感を放っていた。2010年以降になると作品のリリースペースはがたっと落ちその名前を聞く事も滅多になくなってはいたものの、突如として2017年の暮れに届けられたニューアルバムは以前にも増して無駄の無いミニマル性に特化しつつ、その上Jeff Millsばりのスペーシーな感覚も伴うひんやりとした機械的テクノへと傾倒している。特に勢いで押し通すのではなくしっかりとムードも重視されており、オープニングの"1242"ではビートレスの中に無機質な鳴りのSF的な電子音を用いてイントロとしての意味合いを持たせており、サウンド・トラック的な始まり方だ。続く"Aquarius"では淡々としたキックを刻むテクノでスピード感を得るが、ソナー音のような反復音やミステリアスなシンセの響きなどによる宇宙空間らしい世界観は、Millsが歩む道を辿っている。空間の広がりを得るシーケンスが浮遊感を生むスペーシーなミニマル・テクノの"Red"、ゴリゴリと岩石が砕けるような荒いビート感に奇妙なシーケンスに惑わされる"Mars Lander"、分厚い重低音が連続しながらも微弱な発信音が飛び交う骨太なテクノの"Amber"など、どの曲も厳つく芯の強さはあるが激しいグルーヴで押し通すのではなく、効果的な音の相互作用によってスペーシーな響きを生む作風で確かに今の時代のテクノらしいと言うか。『Cosmic Path』、つまり宇宙の道というタイトルが示す通りに宇宙をコンセプトにしたアルバムはその世界観は正しく確立されており、果てのない宇宙旅行へと誘う。無駄な装飾は削ぎ落とされ多層的な電子音のシーケンスと秩序のとれたビート感によるテクノは、勿論爆音で響くフロアではミックスされる事で効果的な流れを作り出すだろうし、この冷たい温度感の音はやはりフロアで聞いてみたいものだ。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2017/11/7 Jeff Mills x Terry Riley @ WWW X
現代音楽やミニマル・ミュージックにおける巨匠・Terry Riley、そしてダンス・ミュージックにおけるミニマル・テクノの開拓者であるJeff Mills、その個々の存在感は言わずもがなとても大きなものだが、なんとその二人が共演するという特別企画であれば話題となるのも当然だ。異なるジャンルからミニマルを確立した二人が一体どんなライブを披露するのか、そしてまた圧倒的な知名度を持つが故に逆にイベントありきの内容にならないか、滅多にないであろう機会に期待と不安が入り交じるライブへと足を運んできた。
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| EVENT REPORT6 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jino / Ohno / Mitchell / Mills - Kobe Session (Axis Records:AX070)
Jino / Ohno / Mitchell / Mills - Kobe Session
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もはやテクノという世界を飛び出て例えば映画音楽、例えば交響楽団との共演、例えばライブセッションなど…その活動の幅は単なるクラブDJに収まりきるものではなく、創造力を実現させるアーティストとして孤高の地位を確立したJeff Mills。そして次なる挑戦は「Axis Audiophile Series」の第一弾となる本作で、180gのヴァイナルに32bit/48kHzの音源を収録した高品質のマスタリングを実施しているそうだ。音質への拘りも興味深いが、しかし本作の面白みはDVD『Exhibitionist 2』で実現したドラマーとの即興演奏を発展させたセッションであり、ここでは2015年9月19日にTodaysArt.JPにおける本人を含め4人の演奏者が行ったライブ・レコーディングが聞けるのだ。Jeff自身はTR-909 &パーカッションを、日野賢二がベース、Buffalo Daughterの大野由美子がMoogシンセ/ボーカル、デトロイトの盟友であるGerald Mitchellがキーボードを担当しており、「Techno Meets Jazz And Fusion」とでも呼ぶべき過去のジャズアーティストがもしテクノに挑戦したらというような創造力させ働かせる。優美なエレピの滴りから穏やかに始まる"Eventide"は、その後TR-909にキックやハイハット、そして生のベースがリズムを刻みだすと途端にライブ生が強くなり、マシンのみによるプレイとは異なる自由で活き活きとしたうねりが生まれてくる。TR-909によるリズムにしても平坦ではなく小刻みに強弱の変化が加えられ、美しさを彩るGeraldによるエレピ使いに大野による輝きを含んだMoogが自由に舞い踊るソロによって開放感がぐっと増し、15分にも及ぶインプロビゼーションは壮大なコズミック・ジャーニーを喚起させる。"Happy Gamma Ray"は何だか物悲しいベースソロで幕を開け、TR-909によるクラップやハイハットが尖ったビートが疾走りだし、そしてジャズ色の強いメロウなエレピのコード展開とスラップ奏法も使用したファンク色の強いベースによって、感傷的なムードに染めていく。中盤ではJeffによるものだろうか軽快なパーカッションの響きも加わる事でライブ感を増し、豊かな音色の刺激的なムーグのソロプレイもドラマティックな盛り上がりを生むのに一役買っている。Jeff一人では成し得なかった人間の手によるテクノ・セッション、彼のプロジェクトの中でも最もエモーショナルで最も自由度の高い音楽性で、過去の音楽からの影響を現在のテクノへと投影した挑戦はその面白みだけでなく音楽として優れている。宇宙の中を旅し続けるJeffの歩みはまだまだ止まらない。



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| TECHNO12 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Planetary Assault Systems - Arc Angel (Ostgut Ton:OSTGUTCD37)
Planetary Assault Systems - Arc Angel
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UKテクノの歴史において、ハードテクノ全盛の古い時代から生き抜いている稀有なベテランの一人、Luke Slaterも今ではテクノの中心となったベルリン志向に傾倒しているのは明らかだ。活動の初期から用いている変名のPlanetary Assault Systemsは特にハードかつラフな質感を持ったテクノ・プロジェクトだったが、2009年にはOstgut Tonからよりミニマルで機能性重視の音楽性へとシフトしたアルバムをリリースし、見事にテクノシーンの最前線へと返り咲いた。本作はこの名義では5年ぶりのアルバムで、そしてまたしてもOstgut Tonからとなるが、実はL.B. Dub Corp名義でも2013年にアルバムをリリースしていたので思っていたよりも久しぶりではない。しかしL.B. Dub Corpの作品がレゲエやファンクも吸収した実験的なテクノだった事を考えると、このPASの新作こそがフロアの空気を的確に掴んでSlaterのミニマル志向が反映された王道的な作品だ。CDでは2枚組20曲で計90分を超える本作では、先ず「メロディー」に焦点を当てたと本人は述べているが、だからと言って一般的ないわゆるエモーショナルなコテコテのテクノとは異なっている。アルバムはカセットデッキにテープを入れる環境音の"Cassette"から始まり、続く"Angel Of The East"ではビートレスの空間にパルスのような電子音とそれを装飾する奇妙なサウンドにより音響系の傾倒を示し、ダンス・トラックだけではないアルバムというフォーマットを活かす事にも軸を置いている。3曲目の"Tri Fn Trp"でようやくリズムが入ってくるが、もはやハードな質感は無く無機的にひんやりとしたビートを刻みつつ、一方で電子音による複合的なシーケンスもビート感を生んでテクノとしての機能性を高めている。"Message From The Drone Sector"ではやや太いキックが4つ打ちを刻んでいるが、勢いで押し切るのではなく奇妙な電子音のシーケンスが闇の中に吸い込むような雰囲気を作り、リズムはあくまで淡々としていて決して感情の昂ぶりを誘うわけではない。むしろその平坦なリズムと機械的な電子音の反復がミニマルな感覚を持続させ、徐々に意識も麻痺するようなディープ・スペースへと誘われるのだ。先に述べた「メロディー」というものが決してキャッチーな音楽を指す事ではなかったが、音の反復・重なりによりグルーヴを生み持続感を作る「メロディー」への探求が、本作からは感じられる。平坦でミニマルなリズム感、重層的な電子音のシーケンス、そしてスペーシーな世界観はJeff Millsの近年の音楽性と類似しているが、そちらよりも更にモダンに研ぎ澄まされている。



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| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/6/3 "The Spacewalk: 51 year anniversary" @ Contact
1965年6月3日はアメリカ人宇宙飛行士のEdward Whiteが、初めて宇宙遊泳(spacewalk)を果たした日であるという。つまりは人類が遂に宇宙へと足を踏み出した瞬間とも呼べる日であるが、その宇宙をテーマに音楽を作り続けているDJ/アーティストの第一人者と言えばJeff Millsをおいて他にいないだろう。宇宙に対する哲学的な思想をミニマルという音楽で表現する彼が、今回Contactにてこの歴史的な宇宙遊泳に対して捧げるコンセプチュアルなDJセットを披露すると言うのだ。それだけでなくベルリンからはGrounded Theoryを主宰し現在のハードかつミニマルなテクノを形成するHenning Baerも呼び寄せるなど非常に贅沢な布陣で、Contactというクラブの中に徹底的にハードかつスペーシーな夜を演出する。
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| EVENT REPORT6 | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jeff Mills - Exhibitionist 2 (U/M/A/A Inc.:UMA-1063-65)
Jeff Mills - Exhibitionist 2
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孤高のミニマリストであるJeff Millsが2004年に発表した『Exhibitionist』は、DJが実際にプレイしているところをその指先まで映し出す事で、DJが一体何をしているかという事を全て明らかにする衝撃的な作品だった。それ以降の彼は架空のサウンドトラックの制作や、交響楽団やダンサーとの共演、又はパーティー毎にコンセプトを設ける等、単にテクノとしてのDJではなく音楽とそれ以外を包括しながら芸術作品として求道的にテクノを開拓し、正に唯一無二のアーティストとしての立ち位置を確立させていた。そしてその流れが最高潮に達したのが本作であり、前作『Exhibitionist』を継承するDJMIXから音楽制作の解説にTR-909のライブプレイまで収録した、正に音楽家の全てを披露した内容となっている。メインとなっているのは"Exhibitionist Mix 1"で、CDJ4台とTR-909とミキサーのみを使用して、スルスルといつの間にか自然と曲をミックスしてしまう芸術的な技を披露しているが、それはかつての使用したレコードを投げ飛ばしながらガツガツと暴力的なミックスするもの対極的なしなやかさを伴っている。また"Exhibitionist Mix 2 featuring Skeeto Valdez"ではドラマーとの共演という触れ込みだったが、これは両者が殆ど同時にプレイする瞬間は無いので少々期待外れであろう。やはり面白いのはTR-909を一心不乱に操作する"Exhibitionist Mix 3 TR-909 Workout"で、機器を直接床に置きながらリアルタイムで展開を作っていくリズムだけの音楽ながらも、そこにはクラブの衝動的な息遣いを感じさせるグルーヴが宿っている。他にもゆっくりと彷徨うように踊るダンサーの映像にJeffによる瞑想的なミックスを合わせた"Orion Transmission Mix featuring Pierre Lockett"や、複数のハード機材を用いて楽曲制作の解説を行った"Exhibitionist Studio Mix"など、Jeffの音楽にまつわる全てが包み隠さず紹介されたと言っても過言ではないボリュームで映像が収められている。更に更に本作に用いられた曲や制作された新曲などを収録したCDまで付いてくるのだから、もうこれ以上はありえない。コンセプト重視の傾向はより強まりややもすると初期の衝動的な音楽性は失われつつもあるのも否定は出来ないが、しかしこうやって映像化された作品を冷静に眺めてみれば、テクノの創造性を今も拡張させている事を実感出来るのもまた事実なのだ。



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| TECHNO12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Claude Young - Celestial Bodies (Fountain Music:FMCD021)
Claude Young ‎JR - Celestial Bodies
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デトロイト第三世代のアーティストとして知られているClaude Youngは、ここ数年はTakasi NakajimaとのユニットであるDifferent Worldとして日本から世界に向けて音楽を発信していた。残念ながらDifferent Worldは解散してしまい僅かな作品のみしか残す事が出来なかったが、それとは並行して個人で音楽制作も行っていたようで、2013年には8年ぶりとなるアルバム"Celestial Bodies"を完成させた。2000年に入ってからのClaudeはトラックメーカーとしての活動が目立っていたわけではないので動向を知る由もなかったのだが、このアルバムを聴くと彼にとってはダンスミュージックは彼が持つ要素の一つでしかなく、テクノと言う音楽を元により自身の内に眠る世界を表現する事に重点を置いている事が伝わってくる。そしてデトロイトのアーティストと言えば思い付くのが「宇宙」と言う単語だが、このアルバムは正にそんな「宇宙」が想起される音楽性であり、例えば同郷のJeff Millsが追い求めるコンセプチュアルな音楽と共通する点は多い。"Celestial Bodies"、日本語では「天体」と名付けられた本作に含まれる楽曲の多くはダンス・ミュージックでないどころか、リズムさえも入っておらずアンビエントと呼ばれる音楽に近いほどだ。それどころか壮大な世界観と重厚かつ美しい音響にはオーケストラを思い起こさせる場面さえあり、電子楽器を元に重力から解放された宇宙へ、星と星の間を行き交うようなドラマティックなサウンド・スケープが広がっている。まるで遥か闇の彼方から宇宙線が降り注ぐようにドローンな電子音響が周辺には広がっており、その中で孤独な宇宙遊泳を楽しむかのようでもある。意外と言えば意外なまさかのリスニング系のアルバムには驚いたが、想像力を刺激するアンビエントとして心地良い。

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| TECHNO10 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/5/4 Man From Tomorrow @ Air
The Wizard、宇宙人と形容されるデトロイトのミニマリスト・Jeff Mills。哲学的な思想を常にコンセプトに持ちながら制作/DJを続ける彼は正にアーティストと言う表現が正しいが、その活動意欲は今尚衰える事を知らず、Jacqueline Caux監督の下でJeff自身のドキュメンタリーフィルムである"Man From Tomorrow"を制作するにまで至っている。"明日から来た男"(これは1994年に制作されたトラック名でもある)と何とも意味深なタイトルだが、そんなコンセプトと共にAirでのオープン〜ラストでJeffの世界を展開する一夜も設けられた。ラウンジにはDJ Yogurt、MASA a.k.a conomark、You Forgot、Iori Wakasaとこちらも充実した布陣で、パーティー全体がスペーシーな時間/空間となるような一夜が期待された。
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| EVENT REPORT5 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/11/2 CLASH SPECIAL - KEN ISHII 20th ANIVERSARY - @ ageHa
日本のテクノを世界へと知らしめた一人でもあるKen Ishii、その活動歴は今年で20年を迎えた。その記念として作品のリリースやパーティーなどで今年は怒涛の勢いで活動していたが、このClashは恐らくその集大成となるパーティーだろう。年内最後のClashである事も兼ねて出演するアーティストはKen IshiiやJeff Millsを筆頭にAgoria、Steve Rachmad、そして国内からはDJ Nobu、Kabuto、A.Mochi、Sekitovaと豪家さとアンダーグラウンドなバランスの取っており、アニバーサリーとしては申し分の無い布陣となった。
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| EVENT REPORT4 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Petar Dundov - Sailing Off The Grid (Music Man Records:MMCD039)
Petar Dundov - Sailing Off The Grid
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人気野外フェスティバルのLabyrinthにも出演した事で知名度を高めているPetar Dundov。Jeff Millsによるレーベルからの1stアルバムでは宇宙が広がるアンビエントを展開し、2ndアルバムではミニマルかつトランシーなDJトラックで機能性を追求したかと思えば、3rdアルバムでは一転してフロアを支配する抑圧的なグルーヴは放棄し、トランス感を重視したドラマティックな世界観を確立した。そして1年ぶりの新作は3rdアルバムの路線を更に推し進め、Petar Dundovの個性的な音を確立させた作品となっている。やはり聴く者を叩き伏せる重圧のあるキックなど攻撃的なリズムが出る事はなく、地平の遠くまで平たく延びて行く水平構造のマシングルーヴは淡々と軽い。無駄を排した単調なリズムに合わせるようにメロディも複雑なラインをなぞる事はなく、アルペジオや短いリフの反復など分り易いシンプルなメロディーを多用しており、その重層的な組み合わせで壮大な上昇気流と下降気流の展開を生み出している。全体としては線の細さを活かしてすっきり整った構造のテクノとなっているが、アンビエントやプログレッシヴ・ロックにニューエイジから影響が感じられる大仰なストーリーを喚起させる世界観は、ほぼほぼサウンドトラックのと同じだ。耽美なトランス感に満ちたメロディーと重力から解放され壮大な空へと飛翔して行くドラマティックな音楽性こそがDundovの個性であり、これを体験するには開放的な野外で聴くのが最適なのだろう。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Regis - Complete Works 1994-1996, 1997-1998, 1999-2001 (Downwards:DN RE CD 1, 2, 3)
Regis - 1994-1996
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先日CLUB MUSEUM 10th Anniversaryで凶悪なDJプレイを披露したRegis。若い人にとってはRegisとしての活動よりもFunctionと組んだSandwell District名義での活動の方が知られているだろうが、自分にとってのRegisと言えば90年代中盤から00年代前半までのRegis単体でのインダストリアルな作風こそがRegisらしさをより感じられる。今ではそれらの初期作品は廃盤となり入手は困難となっているが、ありがたい事に昨年にRegisのベスト盤が3枚に渡ってリリースされていた。こちらは94〜96年までの作品を纏めた内容だが、まだまだ音楽的な成熟は果たしていない。特に冒頭の最初期の曲は少々レイブ風なダサさも残ったハードテクノだが、しかしハンマーでぶん殴られるようなタフなビートは既に生まれている。そしてそこから徐々によりシンプルさを追求したテクノへと向かって行くが、まだまだ全体的にはのっぺりとした平坦なグルーヴのミニマル・テクノと言った趣だ。

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Regis - Complete Works 1997-1998
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次いで2枚目は97〜98年の作品を纏めているが、ここら辺からインダストリアルの性質が芽を出し始めている。それまでの音を削ぎ落としクールなテクノへと進んでいたのに対し、殆ど展開の無いツールに特化した一貫した姿勢は守りつつも荒削りで金属的なうるささが主張をし始め、暴力的かつ攻撃的なインダストリアルなテクノが生まれた瞬間であろう。テクノを聴かない人であれば気が狂うであろう嫌と言う程の展開の無いストイックなツールとして存在するミニマル・テクノは、その後のハードミニマル全盛の時代へと繋がって行くものだったのだろう。またJeff Millsの影響下にあった者が、そこから巣立ち自分の道を歩み始めた軌跡が残っている。

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Regis - Complete Works 1999-2001
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最後は99〜01年のRegisにとっての完成形とも言える時代であり、自分が最も評価するのがこの時代の作品だ。相変わらずツール至上主義に沿った展開の無いミニマルなスタイルを継続しつつ、金属が錆びたような音を敷き詰めたごっついインダストリアルを極めているが、グルーヴには強靭なうねりが生じ全体をミステリアスな空気が覆っている。終始アッパーなハードミニマル、またはインダストリアルと呼ぶべき金太郎飴的なスタイルが続くが、迷いのない強い意志を貫きRegisと言う個性を完全に確立させたと言えるだろう。先日のRegisのプレイに関して言えばこのアルバムの音楽性を表現したように聴こえたが、その点において自分には期待していた音を十分に体験する事が出来た。とにかくうるさくてファンキーでハードなテクノが聴きたい人には、このアルバムは外せない一枚となる筈だ。

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| TECHNO10 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Norman Nodge - Berghain 06 (Ostgut Ton:OSTGUTCD23)
Norman Nodge - Berghain 06
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近日、elevenの3rd Anniversaryで来日予定のNorman Nodge。音楽制作の面ではここ数年でようやく顔を出し始めた印象だが、DJとしての活動歴は長くなんとあのMarcel Dettmannの師匠とも言える存在であるらしい。ドイツに於ける最高峰のクラブ・Berghainでレジデントを務めるDJではあるが、メインの時間帯と言うよりはその前後をサポートする事が多いそうで、その意味ではパーティーの縁の下の力持ち的な印象だ。そんな彼のプレイを来日前にも予習として体験出来るのが、BerghainのMIXCDシリーズの最新作である本作だ。このシリーズも6作目になりBerghainの音楽性も十分に知れ渡ってはきているが、しかしNormanのプレイを聴くとまだまだBerghainの底は窺い知れない事に気付く。例えばディープだったりインダストリアルだったり、ミニマルからダブ・ステップへも繋がるBerghainサウンドだが、その中でもNormanのプレイは非常にテクノらしいテクノと言えるかっちりとしたビートで固められている。序盤の痺れる電子音が支配しながらもシネマティックに始まる序盤からして、その後の練られたストーリー性が広がっているのは想像に難くないだろう。そこから金属質な音と横揺れのダブ・ステップや平坦なミニマルでじわじわと上げていくが、その後のJeff Millsのトラック前後では一転して宇宙系のディープな世界で精神を瞑想へと導いていく。決して最新の曲だけでなく、いやむしろタイムレスな音への原点回帰も同時に行うBerghainらしく、Jeff MillsにDJ T-1000やTim Taylorらの旧体質なゴリゴリしたテクノにテクノスピリッツを感じてしまうのだ。中盤以降は音の密度を上げBPMも加速させてピークタイムへと雪崩れ込むが、しかし汗臭さや温度は皆無でやはり冷えきって無感情な空気が一貫して満ちている。後半での面白さは基本はモノトーンな色調ながらも時折トランシーなメロディーや印象的なリフも流れだして変化球も見せつつ、ラスト間際でのRadioactive Manによる錆びついたエレクトロやラストのXosarによる牧歌的なテクノでがらりと世界観を変えてしまう点だろう。それまでの暗き闇を抜けだして感動的なクライマックスを迎える流れで、上手い具合にストーリー仕掛けに締め括ったと印象だ。まだBerghain勢の中ではそれ程知名度が高くないのは事実だが、しかしBerghainを支えるレジデントの実力は本物だろう。

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| TECHNO10 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kern Vol.1 Mixed By DJ Deep (Tresor Records:KERN001CD)
Kern Vol.1 Mixed By DJ Deep
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ドイツにてテクノの旋風を巻き起こしているBerghainの影響は、フランスへも及んでいるのだろう。DJ Deepはフランスに於いて古くからハウスシーンを開拓してきた重要なアーティストの一人で、自身でも"Deeply Rooted House"と言うレーベルを運営している事からも分かる通り、古き良き時代の空気を含むクラシカルなハウスに強く影響を受けてそれを現代に受け継ぐアーティストだ。しかし変化の兆しは既に2008年頃には見受けられ、リミキサーとしてBen Klockを起用した辺りからレーベルはBerghainを意識したようなダークで凍てついたテクノへと傾倒して行く。そして今、同じくドイツの老舗テクノレーベルであるTresorからDJ DeepがMIXCDをリリースするとなると、ハウスも使用しつつもやはりBerghainにも接近したテクノも捩じ込んだ内容となっていた。”House Meets Techno”というコンセプトを基にオールド・スクールなハウスからディープでメロウなハウスに野性的な息遣いのするトライバルなハウス、粗悪な鳴りのシカゴ・ハウスから凶悪な中毒性を誇るアシッド・ハウス、そして中盤から終盤までは完全に硬質なテクノに染め上げているが、DJ Deepと言うアーティストからは新鮮な時代の空気と言うよりは、何をやってもクラシックと呼ばれる普遍的な音が感じられるのだ。ミックスはスムースに行い派手なエフェクトも使用せず、曲の良さをそのまま引き出す事に専念したプレイであるのも影響しているのだろうが、テクノもハウスもそれ程今っぽさを強調する事なくロウな質感ながらも流行に影響しないベーシックな曲を使用しているように思われるのだ。元々"City to City"と言うシリーズになっていたMIXCDでも同じような印象は受けていたので、本作でもテクノも回そうが根本はそう変わらないのだろう。DJとしての個性は少ないかもしれないが、しかし非常に安定感のあるプレイと単純にナイスな選曲が僕は気に入っている。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/12/30 CLUB MUSEUM "Year-end Jaguar" @ Unit
敢えてカウントダウンでもない年の瀬も押し詰まったこのタイミングで、URの元オフィシャルDJでもあったDJ Rolando a.k.a. The Aztec Mysticが来日した。以前は来日が珍しいDJでもあったのだが昨年へのフェス出演、そして今年上半期にはクラブへの出演があり、そこから一年経たずしての再来日には少々驚いた。しかし筆者が以前に彼のプレイを聴いたのはUR脱退前の2004年のageHaでの場であり、既にそこから8年が経ちその間にはLos Hermanosからの脱退やらドイツテクノの象徴であるOstgut Tonからのリリースを行うなど、明らかにUR時代を忘れ去ろうとしている活動には注視していた。そしてようやくDJ Rolandoのプレイを再度聴ける機会がやってきた。
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| EVENT REPORT4 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Robert Hood - Motor : Nighttime World 3 (Music Man Records:MMCD038)
Robert Hood - Motor :  Nighttime World 3
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探求者としてデトロイト・ミニマルを極めし者が、ブラックミュージックのルーツとしてあるジャズやソウルフルな音に耳を傾けると…とそんなコンセプトを想像させるシリーズが"Nighttime World"。元Underground Resistanceのメンバーでありその後Jeff Mills共にミニマル化を促進させたRobert Hoodが、95年に立ち上げたシリーズであり2作目からは12年ぶりとなる3作目である。「Motor」と言うタイトルやデトロイトの町並みかと思われるジャケットの画像から推測するならば、デトロイトの夜の音楽と言う事になるのだろうか。しかし以前までに感じられたジャズやダウンテンポの影響は直感的には少なくなっており、むしろ古典的なデトロイト・テクノとしての音を強く感じられる。アルバムではフロアで機能する事を重視したストイックなミニマルトラックと、そしてダウンテンポやビートレスの物哀しいトラックとで分けられており、アルバムとしては幾分か散漫な印象は拭えない。そこを"Nighttime World"として一つの世界に纏め上げるのが、心の奥底に秘める感情を少しずつ散りばめたエモーショナルな音なのだろう。他のデトロイトのアーティストのように熱い感情を全て見せる事はせずに、ミニマルの先駆者としての立ち位置を守りながら普段のクールな温度感を保った感情の吐露を行なっている。エモーショナルとは言えどまるで内省するかのように思慮深いトラックは、常に希望を必要とするデトロイトの夜の街の心象風景を描き出しているのだろう。

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| TECHNO10 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Terrence Dixon - From The Far Future Pt. 2 (Tresor Records:Tresor 256 CD)
Terrence Dixon - From The Far Future Pt. 2
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90年代の半ばからMetroplexやTresor、そしてBackgroundやYore Recordsからミニマルを意識した作品をリリースしているデトロイトの中堅に位置するTerrence Dixon。2000年にはTresorからデビューアルバムである"From The Far Future"をリリースしており、本作は12年越しとなるそのパート2となるアルバムだ。"俺の人生を物語った作品"だと本人が述べているのだが、それを真に受けて解釈するのであれば確かにテクノだけではない色々な要素が含まれている。無機質な宇宙が広がるディープスペースなテクノに叙情感を打ち出したメロディアスなテクノ、ノンビートで抽象的にただ鳴っているだけのアンビエント、そしてオールド・スクールな硬質さを生かしたリズム感が強いハウスや湿度の高いパーカションが特徴的なジャズハウスまで、よくぞまあ詰め込んだなと言う程にバラエティーが豊かなアルバムだ。それだけだと纏まりの無い作品となってしまうところを、全体として金属的な硬質で冷たい音とミニマルな展開を中心とした作風とする事で、なんとか一つのアルバムとして纏め上げている所にベテランとして技量は感じられる。バラエティーが豊かな分だけこれと言ったキラートラックを挙げるのは難しいが、何気にDJに使い勝手の良いツール的な曲は揃っているし、デトロイトの古いテクノ的な音をミニマリズムで表現した意味では時代に即しているのだろう。最近のJeff Millsの作品とも共通する宇宙観が感じられるのだ。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/10/27 WWW presents ”Ryoji Ikeda×Jeff Mills” @ WWW
世は何処も彼処もハロウィン・パーティー。いつの間にか日本にもそんな習慣が定着しておりますが、今年のハロウィンは全くハロウィンらしくない池田亮司(Ryoji Ikeda)やJeff Millsが出演するパーティーに行ってきました。ハロウィンだから派手に楽しく踊れるパーティーに行こうかと考えていたところ、運良くWWWの招待券が当たってしまったのと、Jeffがこの日の為に用意した"ONENESS"と言うセットを披露する事に興味を惹かれ、パーティー自体には期待と不安がありつつもWWWを選択したのです。
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| EVENT REPORT4 | 08:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Petar Dundov - Ideas From The Pond (Music Man Records:MMCD037)
Petar Dundov - Ideas From The Pond
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本名名義でのデビュー・アルバムがJeff Millsが運営するAxis傘下のTomorrowからで、その音楽性も今とは全く異なる無重力空間に放り出されたアンビエントだったPetar Dundov。2008年の2ndアルバム"Escapements"(過去レビュー)では見事に大化けしてトランスとテクノとプログレッシヴな要素を掛け合わせた大作志向のフロアヒット作を多数収録していましたが、4年ぶりとなる本アルバムも更に進化を遂げてプログレッシヴ・ロックやジャーマン・プログレを通過した余りにも美しすぎるテクノを披露しています。クラブで盛り上がるアッパーな4つ打ちトラックと言う作風への拘りは捨て、圧倒的な音圧や駆け抜ける疾走感を排除し、如何にドラマティックに如何にトランス感覚を突き詰めた快楽的な美しさを聞かせるかと言う事に比重を置いています。殆どの曲が10分前後もある大作なのは、まるでサウンドトラックの様にストーリー仕立てに展開させる為であり、ゆっくりとしたグルーヴが続く長い時間の中で浮き沈みを繰り返しながら恍惚の螺旋階段を上り詰めて行きます。荘厳な佇まいさえあるコード展開、滑らかに研磨された繊細な電子音使いは特に光っていて、アルバムの最後を飾る15分にも及ぶ"Tetra Float"は完全にジャーマンプログレの域にまで達した空想膨らむメディテーションミュージックとなっています。クラブで汗をかいて聴くテクノの枠には当てはまらないけれど、部屋の中でじっくりと耳を傾けて聴くアルバムとしての完成度は最高品質であり、思慮深く丁寧に作られた音楽だと感じられますね。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mike Huckaby - Tresor Records 20th Anniversary (Tresor Records:Tresor.245)
Mike Huckaby - Tresor Records 20th Anniversary
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今でこそドイツテクノのメインストリームではなくなったが、かつてテクノと言えばここが真っ先に上がる位に勢力を誇っていた老舗中の老舗であるTresor Records。工場跡地を利用した如何にもドイツ的なシチュエーションのクラブに、そして今では重鎮と言える迄に成長したアーティストを率先的に紹介し続けてきたレーベル、その両面でTresorは世界のテクノをリードし続けてきた。特にSurgeonやJoey Beltram、Fumiya Tanakaの世界的リリースと言ったハードテクノに於ける功績は言うまでもなく大きく、何と言ってもレーベルの初のリリースがUnderground Resistanceだった事は驚きだ。またDerrick Mayをして「デトロイトはドイツの衛星都市だ」と言わしめた程にデトロイトとベルリンの結び付きは強く、URに始まりJeff Mills、Eddie Fowlke、Blake Baxter、Juan Atkins、Robert Hood、Drexciyaを積極的にヨーロッパに持ち込み、享楽的な面を排し切実な現実を生き抜く為の硬派なテクノを迷いなき信念を以てして推し進めていた。そんなレーベルも2011年で遂に設立から20年が経ち、その記念盤としてデトロイトからMike Huckabyを迎えてMIXCDをリリースした。音だけ聴けば身も蓋もない言い方をすれば一昔前…どころか現在の時流であるBerghain周辺のテクノの丹念に練り上げられた音は無く、今聴けばそれ程ハードにも感じられず音圧や圧倒的な勢いも、かつて感じていた程には感じられないだろう。時の流れは無常なのだろうか、いやしかしここにはハードテクノもミニマルもエレクトロもゲットー・ファンクも同列に並べられているが、Tresorの快楽や享楽からは距離を置き闘争心剥き出しのスピリッツが一貫して感じられる。例え音そのものは古くなろうともTresorの生き様や意思が、今のベルリンに影響を与えた事は間違いなく、テクノの原点を理解する意味でも重要な記念碑となるであろう。

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| TECHNO9 | 13:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Planetary Assault Systems - The Messenger (Ostgut Ton:OSTGUTCD20)
Planetary Assault Systems - The Messenger
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拡大・変化をし続けるテクノと言う音楽がいつしかクラブを離れて、家のベッドで聴くリスニングミュージック的な側面も持ち合わせているのは事実だが、本作のようなアルバムを聴くとテクノの真価はやはりクラブのフロアでプレイしてこそと思わずにはいられない。UKテクノのハードな面を支えてきたLuke SlaterことPlanetary Assault Systemsが、2年前のアルバムと同じくまたしてもベルリンテクノを象徴するOstgut Tonからアルバムをリリース。前述した通りに本作はクラブでDJが使用する事に特化した機能的なハードなテクノが中心なので、ホームリスニングのアルバムとして万人が楽しめるかと言うと否である。しかしここに詰まっているテクノは、緊張感や臨場感を伴う真っ暗闇のクラブを喚起させる程にフロアの現場感を十分に含み、単純なシークエンスの複合的が重なりが脈打つグルーヴを生み出せると言う事を証明している。荒廃した廃墟を思わせる音の質感、温度感や人間味を削ぎ落した無機質な感覚、重苦しい地鳴りのようなダビーな音響は、何処を聴いても徹底してテクノの機械的なグルーヴが主張しており、テクノに馴染みの無い人が想像さえしやすいテクノと言うのは正に本作みたいなサウンドであろう。中にはJeff Millsまんまなディープテクノもあり、凶悪で切迫した音が続く中で浮遊感のある奥深さも演出しているが、やはりこれもクラブで全身に浴びるとぶっ飛べるのは想像に難くない。前作に続き上手い具合にベルリンテクノにコミットしており、期待を裏切らないテクノのアルバムとなった。



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| TECHNO9 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
2011/08/20 AFTER FREEDOMMUNE+1 @ Eleven
宇川直宏氏が一年間かけて準備をしていた無料の野外フェス・Freedommuneは、大雨洪水警報などの事情により途方も無い長さのフリによる壮大なオチになってしまいましたが、しかしElevenでのAfterパーティーは滞り無く決行されました。各アーティストも前日プレイ出来なかった鬱憤を晴らすべく怒涛のプレイをぶちかまし、温かいDommuneファンは朝まで踊り狂い素晴らしい一夜となった事を断言します。
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| EVENT REPORT3 | 13:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Robert Hood - Omega Alive (M-Plant:M.PM12CD)
Robert Hood - Omega Alive
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元Underground Resistanceにして同じくメンバーであったJeff Millsと双頭を成す生粋のミニマリスト・Robert Hood。昨年は7年ぶりとなるアルバム"Omega"(過去レビュー)をリリースし今尚ミニマルテクノを頑なに守る存在をアピールしましたが、新作は今までの集大成とも言える初期作品から新作までを含む臨場感のあるライブアルバムです。盟友であったJeff Millsは何時の間にか宇宙志向なテクノへと身を捧げてしまいましたが、このHoodの進む道は愚直なまでのミニマルテクノ。偏にミニマルテクノと言っても音の幅は多少あるのですが、Hoodが聴かせるミニマルは温度感の無い冷たいマシンビート全開で、無駄な装飾を一切排したストイシズムを貫く硬派な音は、これぞテクノと言うべき言葉が相応しく感じられます。正直に言えばここにある音にシーンの最先端なモードは感じられず、むしろ古き良きアナログのオールドスクールな音は彼が初期から殆ど変わっていない事を示しています。これを聴けば彼が如何にトレンドと無縁で自分の道を突き進んできたか理解出来るでしょうが、20年以上にも渡って変わらないスタイルを貫く事は並大抵の精神力では出来ない事だと思います。ファンキーと言うよりは平坦さを生かしたクールなグルーヴに機械的なテクノのスピリットを感じてしまう訳ですが、音数が絞られた分だけ少ない音にも強靭さを感じられるタフなミニマルで、それは彼のミニマルテクノへの姿勢その物なのでしょう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2011/7/8 Hi-TEK-SOUL @ Air
Derrick MayによるDerrick Mayの為のパーティーと言っても過言ではないHi-TEK-SOULに、Derrick本人の強力なプッシュによりTransmatからの作品でも評価を得たGreg Gowが登場(ちなみに日本初来日だそうな)。Gregはカナダのアーティストではあるけれど、その作風は確かにデトロイトテクノやTransmatの系譜にも入るエモーショナルかつファンキーなもので、DJプレイもきっとデトロイトを意識しているのだろうと期待して遊びに行きました。
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| EVENT REPORT3 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Prosumer - Panorama Bar 03 (Ostgut Ton:OSTGUTCD17)
Prosumer - Panorama Bar 03
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Ostgut Tonを主宰するベルリンで最も人気のあるクラブ・Berghain/Panorama Bar。圧倒的な圧力のテクノを繰り広げるBerghainに対し、メロウで古き良き時代のハウスも取り込んだPanorama Barと、相反する趣向でありながらアンダーグラウンドなダンスミュージックを世に知らしめる良い意味での窓口的なクラブと言えるのではないでしょうか。本作はそんなPanorama Barでレジデントを務めるくまのプーさん風のProsumerが担当したハウスミックス。日本にも何度か来日しており、その際には古いクラシックなハウスも惜しみなくプレイするオールドスクールっぷりを発揮していたそうですが、この作品を聴いても確かにハウスに対する愛情が伝わってきます。Romanthony、Circulation(Joshua Iz)、Fingers Inc.(Larry Heard)、QX-1と云った90年代以前の懐メロ的なハウスに合わせて、SteffiやOracyと云った最新のベルリンディープハウス、果てはTheo ParrishやServo Unique(Jeff Mills)、そしてまだリリースされていない未発表の最新の曲まで使用したメロウで何処か懐かしさも感じさせる古き良き時代の音。時代を先取るベルリンのクラブ担当でありながら、しかしハウス、特に垢抜けない乾いたシカゴハウスの音を躊躇なく推し進めるそのプレイは、時代に関係無く常に良質な音楽性を求める姿勢の表れではないかと思います。現実にシカゴハウスのリバイバルを感じている人は多いだろうし、その一端がPanorama Barにあると言っても過言ではないでしょう。

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| HOUSE6 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Plan - D. Part Vol.1 Innerspace (Submerge Recordings:SUBCD-3022-2)
The Plan - D. Part Vol.1 Innerspace
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昨年末からアマゾンでもデジタル配信が開始されておりますが、URとも交流の深いデトロイトのレーベル・Submerge Recordingsの音源も続々デジタル化されております。本作はMike Banksも賞賛しているCliff ThomasとJon MacNishの二人から成るThe PlanのMIXCDで、リリース自体は2007年なのですが目出度くデジタル化されました。デトロイトの新世代が取り組んだだけあって、デトロイトテクノ/ハウスのクラシックを惜しみなく使用した豪華な選曲ですが、プレイ自体は35曲も使用しているだけあって矢継ぎ早に曲を被せまくってファンキーな面が目立ちます。デトロイトの暗く狂気なエレクトロの面も、琴線を震わすエモーショナルな面も、未来指向なハイテックな面も、黒人音楽から生まれた熱いハウスの面も、デトロイトの根源の一部でもあるKraftwerkの音も、ありとあらゆるデトロイト関連のダンスミュージックを詰め込んだ疾走感溢れるテクノセットで若々しい力を感じさせます。音自体の目新しさは感じないけれど、逆にここまでデトロイトミュージックに入れ込んだMIXCDも珍しいし、怒涛の勢いでミックスされたファンキーなプレイなので一聴の価値ありですね。

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| TECHNO8 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/12/24 ☆electronicpub*********X’mas & year-end gathering☆ @ Seco Bar
昨日はクリスマスでしたがそんな日もクラブへとお出かけ。元Third-Ear改めU/M/A/A Inc.が去年に引き続き、今年もクリスマスパーティーを開催。実は去年も遊びに行ってたんだけど、出演するアーティスト・DJが本当にばらばらと言うかごった煮な感じで異様な空気を醸し出しておりました。
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| EVENT REPORT3 | 15:30 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Surgeon - Fabric 53 (Fabric:fabric105)
Surgeon - Fabric 53
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UKのマット・デーモンとも呼ばれる(嘘です)Anthony ChildことSurgeon。眼鏡を掛けたその知的な見掛けとは裏腹に、彼の繰り出す音は暴力的でサドスティックなインダストリアルテクノが特徴。流行に振り回される事なく一貫したハードな美学を持ちつつも、このFabricシリーズの最新作ではダブステップも取り込んだ上で相変わらずのハードな音を鳴らしておりました。もっとも彼自身も数年前からダブステップには接近していたので本作への流れも違和感は無いのですが、ダブステップのみならずデトロイトテクノやミニマルも使用し、相変わらずの幅の広さ故の面白さを感じさせてくれます。跳ねと疾走間に溢れたグルーヴ、中にはメランコリックな流れもあり、そして強靭で厳ついハードな音は確かにSurgeonの専売特許。雑食性がありつつもハードな音の統一感は流石その筋のベテランであり、Jeff Mills以降のハードミニマルの分野を率先して開拓して来た人物だけあります。かつて多くのハードミニマリストが路線変更を必要としたのに対し、Surgeonの視点に今も昔もブレは全くありません。信頼のおけるアーティストとは、かくあるべき。

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| TECHNO8 | 09:30 | comments(2) | trackbacks(2) | |
2010/09/04 Metamorphose 10 @ 修善寺 サイクルスポーツセンター
2005年のメタモ以来、5年ぶりとなるメタモに行ってきました。今回はクラブ仲間御一行に車を相乗りさせて頂きまして、更にはテントやイスなどのキャンプ道具を完備する人もいたおかげで、かなり快適に過ごす事が出来ました。そのせいか終始お酒を飲む状態で、まともに音楽を聴く状態でなかったのが反省点でもありますが、楽しく過ごせたかな。幾つか聴いたアーティストについて軽くコメント。

まずはManuel Gottsching performs "more INVENTIONS FOR ELECTRIC GUITAR" with Steve Hillage, Elliott Sharp & Zhang Shouwang。一番期待していたのですが、やはり素晴らしかったです。ギター3人とPC1人(知人の話では4人全員ギターだそうです。譜面台でギターが隠れて分からなかったみたい)のライブセットで、最初は"INVENTIONS FOR ELECTRIC GUITAR"に収録されている"Echo Waves"。ペケペケしたギターのディレイが織り成すエレガントでトランシーな、そしてノンビートチルアウトと言っても差し支えない名曲。空間にフワフワと心地良いギターが浮遊し、そして拡がっていく。酔っていたので、これだけ聴いて後は寝ながらグダグダ。

Mogwaiのライブはステージから遠く離れたキャンプ地で、またもグダグダ寝ながら聴く。遠くからでも分かる圧倒的なギターの音圧、そしてそのノイジーな中から垣間見える美しい旋律。ちょっと以前ライブを聴いた時よりも、なんとなくテンポが早かったような?

そして伝説のMike Banks+Jeff Mills=X-102。これはまあだいたい予想していた通りで、やはり90年代前半のハードコアテクノを彼らなりにコズミックな要素を加えた、音自体は古いけれど臨界点を突破するようなエネルギーに溢れたテクノでした。流行り廃りとか古い新しいとかを超えた彼らのコズミックなコンセプトを表現していたんじゃないかな、グダグダに酔っていたので正確な事は言えませんが。

そこからは朝まで撃沈してしっかり仮眠を取り、ラストのMoritz Von Oswald Trioを迎える。最初に言ってしまうと2年前のUnitの公演を遥かに凌駕するライブで、今回は期待以上の物を聴かせてくれました。Moritz von OswaldとMax Loderbauerはエレクトロニクスを操り、Vladislav Delayは世にも見慣れぬ不思議なメタルパーカッションを叩く。重力から開放されたようにシンセのシーケンスは空間を自由に浮遊し、微小な変化を繰り返しながらミニマルな展開を作る。Delayが叩くパーカッションはディレイも効果的に使われ、鋭角的な音が空間を切り裂くように、しかしダビーに拡がり、そして圧倒的な音圧と重低音を鳴らしていた。2年前のライブの結果から踊れないと思っていたものの、今回は粘着性の高い重いグルーヴが生まれていてしっかりと踊れる内容でもありました。何度も色々なライブを体験すると本当に稀ではあるけれど背筋が凍りつく瞬間があるのですが、今回はまさにそれを体験。75分2曲の現在成しうる究極のエレクトロニックインプロビゼーションミュージックと言っても過言ではないと思います。

今回は終始メインステージに居たので殆ど踊らなかったのだけど、貴重なライブ体験を出来たし音楽友達と楽しく過ごせて良かったです。野外の開放感がグダグダを誘発するのだけど、たまにはそんなイベントも良いのかも。今回お世話になった方々には、この場を借りてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。
| EVENT REPORT3 | 21:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Jeff Mills - Waveform Transmission Vol. 1 & Waveform Transmission Vol. 3
Jeff Mills - Waveform Transmission Vol. 1
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最近のTresorのリイシューラッシュの一環で、ハードミニマリスト・Jeff Millsの初期大傑作も目出度くリイシューです。これぞUnderground Resistance脱退後、初めて彼が一人で作り上げたソロアルバム。自分がテクノにのめり始めた頃に本作も買ったのですが、当時は余りの難解さ・ハードさに全く理解を出来ず、一回売り飛ばしたのは良い思い出です。執拗に繰り返されるハードなキックや歪で暴力的なシンセが唸りをあげて、どこまでも猪突猛進していくハードミニマル。いや、ハードミニマルと言うよりは当時のハードコアやレイヴサウンドの影響も見え隠れするテクノなんだけど、何故黒人であるJeff Millsがこんなにも実験的で狂った音楽を創りあげたのか、それはいまだに理解出来ない謎の一つ。それまでのテクノには無かったこのミニマルなスタイルは、後のハードミニマルへと受け継がれて行くのでした。アルバムのライナーノーツには「未来とは現実だ」との記載も。当時から未来を見据える視点を持っていたのですね。

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Jeff Mills - Waveform Transmission Vol. 3
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シリーズ1作目(2作目はRobert Hoodが担当)から2年後には、実験精神とハードな作風を更に進化させた2ndアルバムにして大傑作が出来上がりました。1作目には残っていたレイヴな印象はほぼ消え去り、ここでハードミニマルの形が出来上がったと言っても過言ではないでしょう。ひりつくような緊張感と暴力的な音の中にも反復から生じる高揚感、そしてファンクと言っても差し支えないのないうねりのある黒いグルーヴがあり、フロアを震撼させるトラックが満載です(今でもJeff Millsはこのアルバムからのトラックをプレイしています)。この「波形の伝達」は次世代のフォロワーへと引き継がれ、筍の如くハードミニマルアーティストを産む結果となったのでした。しかし彼の音楽は前衛的であった事は言うまでもないですが、内面を見つめる様な思慮深い趣もあり聴く者の内面に深く入り込みます。UR時代から哲学的なコンセプトを持つ彼ですが、フォロワーとは一線を画す理由がここにあります。

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| TECHNO8 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Robert Hood - Omega (M-Plant:M.PM8CD)
Robert Hood - Omega
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Underground ResistanceではMCを担当し、その後はデトロイトテクノのシーンで独自のミニマル路線を突き進んでいるRobert Hoodの新作は、"The Omega Man"なるSFムービーのサントラと言うコンセプト。しかしすっかり忘れていたのですが前作から何時の間にか7年も経っておりまして、その間にテクノの最先端も随分と変わっておりますがHoodはどうかと聴いてますと…まあ、良くも悪くもそんなに変わっていないと言うか、展開を抑えたガチなミニマルが満載。抑揚は排除されカッチリしたキックやスネアで淡々と平坦な流れを作り、そこにスペーシーで発信音の様な上物をのせただけの非常にシンプルかつクールなミニマルです。ドイツで盛り上がってきているハードなミニマルとも異なり、こちらは音自体もオールドスクールに回帰しどこか懐かしささえも匂わせております。最近のJeff Millsの宇宙志向のトラックにも近いのですが、DJツール的な要素が大き過ぎてアルバムとして聴くには随分と味気ないかもしれない。しかしながらミニマルを長らく追求したその音楽経験が存分に発揮されており、ミックスの中で活用してこそ映える音楽性ではあるのかと。

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| TECHNO8 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
K' Alexi Shelby - I Can Go Vol.1 (Detelefunk:DET13)

K Alexi Shelby - I Can Go Vol.1
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古くはDerrick MayのTransmatやD.J. International、Djax-Up-Beats、Trax Recordsなどからファンキーなハウスをリリースし、そしてDerrick MayやJeff Millsらもヘビープレイした傑作"Club MCM"を生み出したシカゴハウスの大ベテラン、Keith Alexi Shelbyの新譜はやっぱり猛々しいワイルドなハウス。お勧めはK-Alexi自身がリミックスしたA面の2曲。パンピンな跳ね感のあるファンキーなハウス"Chicago House Mx1"、ゴリゴリと猪突猛進タイプのテクノ"Chicago TecSoul Mx2"共に、汚らしい質感を生かした不良じみた音を発していて荒々しくも図太いグルーヴに痺れてしまいます。特に"Chicago TecSoul Mx2"はアシッディーなベースラインに狂気の呟きが余計に不安を煽り、これぞシカゴなトラックになっております。B面にはOlver HoことRaudiveのリミックスも収録されておりますが、昔の面影は全く無いけれどブリーピーで卑猥さを兼ね備えた面白い出来。激ハードではないけれど、夜のしっとりアダルティーな場に合いそう。

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| HOUSE5 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/05/30 SOLAR FREQUENCY @ お台場青海シーサイドコート
肌寒い天候の中、宇宙から帰還した(と言う設定になっている)Jeff Millsを聴きにSOLAR FREQUENCYに行ってきました。パーティーの趣旨は2012年東京の金環日食に向けてカウントダウンをするとかそんな感じですが、ようは野外フェスで音楽を楽しもうって感じです。今回は野外フェスと言う緩い環境や、友達と行ってぐだぐだ飲んで酔っぱらってだらだらと音楽を聴いていたので、レビューもさくっと。
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| EVENT REPORT2 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2010/05/07 CLUB MUSEUM 7th Anniversary!! "777" @ Unit
GW音楽週間のラスト四発目は流行を無視してハードテクノシーンを突き進むSurgeon+Ben Sims=FREQUENCY 7の7時間ハードテクノ地獄。GWのラストを飾るに相応しい男塾的な猛者の集まるパーティーだと予想して行きましたが…意外にも空いてました。この二大巨頭が揃っても激混みにならないとは、やはり時代はハードテクノではないのですね。
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| EVENT REPORT2 | 16:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Jeff Mills - The Occurrence (Third Ear:XECD-9128)
Jeff Mills - The Occurrence
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二度とMIXCDはリリースしないと公言していたはずのJeff Millsが、その約束を破ってまでリリースしたかったのか新たなるMIXCDを遂にリリース。本作は前作"Sleeper Wakes"(過去レビュー)に収録された"Spacewalk"をコンセプトに、つまりは宇宙遊泳中の出来事を綴ったMIXCDとなっているそうです。ライナーノーツにも自身で宇宙空間での事故が発生したストーリーを書いていたり、トラックは"Sleeper Wakes"からと未発表曲を使っていたりと、つまりはここ数年の宇宙シリーズの番外編と言う位置付けなのでしょうか。相変わらずのハードミニマル的な激しい展開は皆無で、終始ディープでスペーシーかつアンビエンスな音が続く厳かなミニマルなんですが、やっぱり自分的には物足りないなと言う印象。クラブでは激しいトラックをがんがんスピンするのに作品としては残さないと言うのは、ぶっ飛びたければクラブに来いと言う宇宙人からのメッセージなんでしょうか?Sun Raと言いGeorge Clintonと言い、黒人は何故か宇宙と交信をする傾向がある様ですが、最近のJeffからは宇宙思想が優先されファンキーな要素は宇宙の彼方に放置されてしまっているのが寂しいです。ついでにコンセプトを重視する宇宙人の新たなる試みは、CDとレコードを一枚にまとめてしまったVinyl-Disc。CDの表面にレコードが張り付けてあるので、タンテを持っている方はレコードも聴けます。が、このコンセプトがどれだけの意味があるのかと考えると、特に意味は無いなと。たまにはコンセプトから解放されて、衝動に任してファンキーでトライバルなミニマルも作ってくださいね、宇宙人様。



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| TECHNO7 | 08:00 | comments(4) | trackbacks(2) | |
UPCOMING EVENT
2010/05/01(SAT) CABARET @ Unit
Live : DBX
DJ : Daniel Bell, yone-ko, masda, sackrai

2010/05/01(SAT) FORWARD @ Air
DJ : Francois K., Calm

2010/05/01(SAT) Mother presents UNIVERSAL SOUND OF ORCHESTRA @ ageHa
Live : System 7, Son Kite and more
DJ : Mixmaster Morris, Artman, Sinn and more

2010/05/02(SUN) Thomas Fehlmann Japan Tour 2010 @ Eleven
Live : Thomas Fehlmann
DJ : DJ Wada, Universal Indiann

2010/05/02(SUN) Rainbow Disco Club @ 晴海客船ターミナル臨港広場特設ステージ
"RAINBOW DISCO"
DJ : DJ HARVEY, METRO AREA, KENJI TAKIMI, KOJIRO, MATT EDWARDS, NICK THE RECORD, GO KAMINOMURA

"THE TOP"
LIVE : VINCE WATSON, MIRKO LOKO, SIDE B
DJ : AME, LEON & SKINNI PANTS, TEZ & KUSDA, LOUD MINORITY RADIO, KELIE

2010/05/04(TUE) LARRY HEARD JAPAN TOUR 2010 @ Air
DJ : Larry Heard, DJ Sprinkles a.k.a. Terre Thaemlitz

2010/05/04(TUE) Redshape Japan Tour @ Module
Live : Redshape
DJ : Keihin, Gonno, Naoki Shinohara

2010/05/04(TUE) MINUS CONNECTED #8 @ Womb
DJ : Richie Hawtin

2010/05/07(FRI) CLUB MUSEUM 7th Anniversary!! "777" @ Unit
DJ : FREQUENCY 7 aka Ben Sims + Surgeon - 7 HOURS Show ! -

2010/05/08(SAT) DJ HARVEY 2010 tour of Japan @ Eleven
DJ : DJ HARVEY, DJ GARTH

2010/05/15(SAT) FUTURE TERROR VS BLACK CREAM @ Liquid Loft
DJ : FUTURE TERROR(DJ Nobu, Haruka, Kurusu) & BLACK CREAM(HATTORI, SE-1, Apollo)

2010/05/21(FRI) root & branch presents UBIK @ Unit
DJ : Norman Nodge, DJ Nobu

2010/05/29(SAT) Real Grooves Volume 41 Samurai FM Relaunch Tokyo @ Eleven
Live : Pier Bucci, Yasuharu Motomiya
DJ : Pepe Bradock, MX

2010/05/30(SUN) SOLAR FREQUENCY @ お台場青海シーサイドコート
【GALAXY STAGE】
DJ : JEFF MILLS, TAKKYU ISHINO, KEN ISHII, DJ NOBU, LOUD ONE

【WOMB SATELLITE STAGE】
DJ : DJ Aki, THE AMOS, Dr.SHINGO, RYUSUKE NAKAMURA, DJ LUU, スガユウスケ, DJ HARRY

【YOUNAGI AREA】
DJ : IZURU UTSUMI, DJ YOGURT, Shhhhh, Q, SINN

まだGW近辺の仕事の予定に目処がつかないので、どのパーティーにいけるかは未定。Thomas Fehlmannのライブは良いよ〜、エレガンスなダブテクノ。Larry Heard+DJ Sprinklesも行きたい、オールドスクールなハウスが多そう。そして最近軟弱になっている自分にはベンシム+サージョンのハードミニマル7時間地獄が気になるが、一夜を耐えきる自信は無いし、男臭そうなパーティーだよなぁ…。だがそこに痺れる憧れる!
| UPCOMING EVENT | 08:00 | comments(9) | trackbacks(0) | |
Jeff Mills - Sleeper Wakes (Third-Ear JPN Ltd.:XECD-1122)
Jeff Mills - Sleeper Wakes
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なんでも3年間宇宙旅行へと行っていた設定になっているJeff Millsの帰還作。その間にも08年にはMado Loungeへ、09年にはWireへ宇宙からの交信を届けたり、Purpose Makerから超限定シングルを出したりと色々活動はしていた訳ですが、自分的には以前に比べるとかなり熱は冷めておりこの新作にも全く期待はしておりませんでした。しかし宇宙旅行3部作のラストは、前2作とは似て非なる世界が広がっておりました。思えばMillsも歳を取る毎に激しい作風は消えていきミステリアスでディープな方向性へと進みましたが、この新作ではその要素を含みつつもリズム(キックやパーカッション)に初期の頃のトライバルで逞しい音が戻ってきており、踊る為のフロアと重力から解放された宇宙が遂に邂逅を果たしたと言えます。そしてMillsは今でもソフトウェア音源は使用せずにTR-909などのレトロなハードウェア音源で音楽を作っているそうですが、本作から感じられる手作り感のある温かさはそう言った影響もやはりあるのでしょう。例え作風が激しかろうとディープであろうと彼が一貫して守ってきたソウルを込めた音楽は本作にも息づいていて、宇宙からの電波はMillsの深い心の奥底を垣間見せてくれるに違いない。



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| TECHNO7 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Oscar Mulero - Tresor Mix : Under Review (Tresor Records:TRESOR.235)
Oscar Mulero - Tresor Mix : Under Review
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かつてドイツテクノと言えば何はともあれTresorだった。Tresorの一番最初のリリースは何とX-101(Underground Resistance)で、デトロイトとのコネクションも持っていた。Tresorは硬派にテクノやミニマルテクノ、ハードテクノを作り続けてきたドイツテクノの良心であり、そして30代のテクノリスナーにとっては思い出のレーベルであろう。最近は以前ほどの勢いは失っているものの、硬派なテクノを作るレーベルと言う点においては信頼のおけるレーベルの一つだ。そしてここにそんなレーベルの歴史を掘り返したMIXCDが届けられたのが、これが本当に素晴らしい。トラックリストを見ただけで分かるだろ?悪い訳がないじゃない?世の中はちまちまとしたミニマルだとか、つまらないエレクトロハウスだとか流行ってるけれど、Tresorはいつだってテクノなんです。これこそがテクノ、俺が求める硬派なテクノ、そして本場のエレクトロも入っている。小細工無し、硬めの音で統一された勢いのあるテクノがふんだんに詰まっている。中盤以降のバキバキでスピード感に溢れるハードテクノ(もしくはミニマルテクノと呼んでもいい)の流れには、感慨深さと今一度テクノの素晴らしさを感じた訳で。ここから感じる強烈なテクノの衝動は、自分がハードテクノを理解した頃の衝動と一緒で、これこそがクラブで聴きたいテクノなんだと痛感した。Tresorの歴史を紐解くだけでなく、テクノの歴史を感じられる素晴らしいMIXCDだ。

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| TECHNO7 | 10:00 | comments(5) | trackbacks(2) | |
Planetary Assault Systems - Temporary Suspension (Ostgut Tontrager:OSTGUTCD09)
Planetary Assault Systems-Temporary Suspension
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キタ━(゚∀゚)━!!!!!UKの元ハードテクノ野郎、Luke Slaterのユニット・Planetary Assault Systemsのニューアルバム。この名義では7年ぶり、そしてリリースは何と今ドイツテクノで人気高騰中のOstgut Tontragerからと期待せずにはいられません。ミニマルミニマルと呆れる位のミニマル流行だけど、そこにようやくハードな作風が戻ってきたと思わせられるのが本作。2000年前後はとにかくハードミニマルなんて言うやかましい音楽が流行っていて行き過ぎた感もありましたが、このアルバムでは確かにハードではあるものの詰め込みすぎ感は無く、荒々しいハードな音と無駄を削ぎ落とし洗練されたミニマルな構成のバランスが丁度良いと思います。また徹底的に機械的で硬い音が中心で、無機質・無感情なミニマルに徹しているのが男らしい。絶頂時のJeff Millsに近いかなと僕は感じましたが、ファンキーでハードでグルーヴィーなのは間違い無し。ミニマルアルバムって言うのは単調になりがちでつまらない場合も多いですが、このアルバムは曲にバラエティーも持たせていてアルバム単位でも素晴らしいです。しかしもしこれでハードミニマルなんて流行ったら、それはそれでアーティストの尻の軽さに呆れてしまいそうだわ。



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| TECHNO7 | 00:05 | comments(4) | trackbacks(3) | |
Miss Djax - Djax-It-Up (United Recordings:UTD7004)

Miss Djax-Djax-It-Up
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シカゴ系のテクノやハウスを量産しているオランダのDjax-Up-Beatsはサスキア嬢ことMiss Djaxが運営する歴史の長いレーベルなんだけど、調べてみたら1989年設立なんで今年で20周年って事になるんですね。移り変わりの速いクラブミュージックの界隈で20年もレーベルを続けると言う事は本当に驚くべき事で、そして今も現在進行形なんだからただただ感嘆するのみ。そんなレーベルのサンプラーとも言えるMIXCDが本作で、Miss Djaxがレーベル音源を使用して超絶勢いのあるミックスを披露しております。いや〜これめっちゃいいわー、テンポは速いしパンピンだしめちゃゴリゴリでアシッディーで糞ファンキー!!!!シカゴハウス…じゃなくてシカゴテクノとでも言えば良いのかな、シカゴの不良っぽいサウンドを直線的なリズムでアッパーに仕上げた荒くれサウンド。余りにも豪快過ぎて思考を挿む余地が無く、ノリノリで一本調子な勢いに吹っ飛ばされてしまうね。しかしこの懐かしい感じは何だろうと考えたら、そう、自分が好きだった頃のJeff Millsみたいなんだ!!!!とにかくテンポも速ければ繋ぎも速いし、全てを薙ぎ倒す嵐の様な攻撃性があるんだわさ。でもこれをプレイしているのがMiss Djaxって言う女性なんだよな、すげー女性だな…。

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| TECHNO7 | 08:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2009/05/08 CLUB MUSEUM 6th Anniversary! @ Unit
かつて隆盛を誇ったハードテクノは過去の物となってしまったのか?ハードテクノを量産していた多くのアーティストはハードテクノが行き着く所まで行った時、行き場を失った様にミニマルとやらへ尻軽に移行し、ハードテクノは衰退してしまった。しかし、本物は流行とは関係なく生き残る。それを示しているのがインダストリアルテクノ代表格のAnthony ChildことSurgeon。かつて勢いがあった頃のJeff Millsの影響下にありながら、今ではJeffを追い越したハードさとパワーを以てしてフロアに空前絶後の鉄槌を振り下ろす。そんなSurgeonが今回は地獄の4時間DJセットを慣行だ!

前座にはRock Da House、Kihira Naokiが合わせて3時間程プレイしていたようです。まだまだハードとは言わないものの硬めのクールなテクノで、Surgeonをお膳立て。そして時は満ちた深夜2時…Surgeonの登場。

これからが本当の地獄だ!!
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| EVENT REPORT2 | 08:30 | comments(15) | trackbacks(0) | |
Joris Voorn - Balance 014 (EQ Recordings:EQGCD024)

Joris Voorn-Balance 014
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新次元…と言うのは言い過ぎかもしれないが、これが最新のテクノの形である事にもはや疑いはないだろう。世界各地、日本においても大人気となったJoris Voornの最新MIXCDはアルバム2枚に100曲ものトラックを使用した驚愕の内容。とは言えこのPCを使ったスタイル自体は、2001年のRichie Hawtinの"DE9"(過去レビュー)の時点で完成系を成しているので、実は最新であるとは言い切れない。が、このスタイル自体がテクノと言う世界に普及しているのは間違いない。各曲から一部分をパーツとして切り出し、それをPC上で細かにループ・エディットを繰り返し、本人が言うように"絵を描く"様な作業を繰り返すスタイル。全く異なる曲の一部が同じ時間・場所に存在する事により、全く異なる新しい音楽へと変容を遂げる進化。もはやこれはMIXCDと言うよりも、Jorisのオリジナルアルバムとさえ言える様な境地にまで達している。"Mizurio mix"は(比較的)アッパーでグルーヴィーなテクノ、ミニマル、テック系中心の内容で、しかしながら覚醒感を刺激するドラッギーさも感じさせます。対して"Midori Mix"はエレクトロニックミュージックをより幅広く吸収したフリースタイルな選曲で、テクノの中にディスコダブやバレアリック、ダウンテンポ、ジャズも取り入れられて開放感のある音が持ち味。どちらのミックスも各曲が自然に融解し、そして再度融合し、今まで違う世界観が繰り広げられ非常に興奮出来る内容でした。同じ事を既にやっているRichie HawtinのMIXCDに比べると、カラフルなのが特徴でこれはこれで素敵です。

ただ欲を言わせて貰うと、本作があくまでホームリスニング仕様である事。これは結局はクラブではプレイする事の出来ない内容だから。かつてJeff Millsがアナログを一時間に40枚程も矢継ぎ早に回していたプレイは、既に過去の物となってしまったのか?いや、そうではないと思う。そこには瞬間瞬間に生まれる独創性や閃きがあったはずで、あれにこそ僕は人間的な熱や魂を感じる訳で。だからJorisにも一枚位はコンピューターを使用しないで、クラブで再現出来る単純だけども爆発力のあるプレイが聴けるMIXCDを出して欲しいと言う気持ちもあります。テクノロジーが必ずしも全てを豊かにする訳じゃないんだ。

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| TECHNO6 | 00:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Tadeo - Contacto (Net28:NET28CD2)
Tadeo-Contacto
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もうね、マスゴミのミスリードは酷すぎ。京大生が大麻所持で逮捕されたんだけど、わざわざ見出しで「クラブで入手」とか強調する意味あんの?大麻を手に入れる場所がまるでクラブみたいな書き方しているけれど、実際は他の場所で入手する方が数は多いはずでしょ?クラブを悪者みたいな扱いにしたりしているけれど、実際にクラブ来ている人の中でドラッグやってる率とか調べてから書け、ボケマスゴミが。

身になるミニマル。巷ではどんどん有機的な方向に流れていっているミニマルですが、今でも頑なにJeff Mills系のミニマルを継承している人も僅かながらはおりまして、このTadeoもその一人。去年TadeoのEPでリミキサーにSubstanceとCassyが起用されていた事で僕は注目し出したんだけど、実際には2004年頃から活動してたみたいですね。最初に述べた様にJeff Mills系統なので、Sleeparchiveらにも共振する発信音の様な上物が特徴的なコズミックなミニマルが聴けるのですが、確かに流行の有機系ミニマルに比べると地味だから一般的な知名度が低いのはしょうがねーかなと言うのが率直な気持ち。でも実際にはRichie HawtinやMarcel Dettmann、LucianoがMIXCDで使用している辺り、ミックスにおいての機能性と言う意味では非常に使い易いのかなと思います。昔ながらのミニマルだから大きな展開は無いし音数も多くないから、ミックスしてこそ生きる様なミニマルなんですよね。地味には違いないけれど、一つ一つの音の美しさが際立つスペーシーなミニマルアルバムでした。激渋硬派!

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| TECHNO6 | 07:30 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Petar Dundov - Escapements (Music Man Records:MMCD031)
Petar Dundov-Escapements
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昨年のリリースなので紹介が遅れてしまいましたが、以前にはJeff MillsのレーベルからもリリースをしていたPetar Dundovの2ndアルバム。本作はベルギーの名門テクノレーベル・Music Manからと言う事で、内容も保証付き。勝手な予想で全編オールドスクールな無機質ミニマルかと思っていましたが、蓋を開けたら意外にもカラフルと言うかトランシーなトラックやアンビエント、デトロイティッシュなものまで色々詰まっておりました。しかしどれも完全にエレクトロニック化されていて、最近の湿っぽい生ミニマルとは一線を画していて個人的には嬉しい限り。"Sparkling Stars"はミニマルな4つ打ちとビキビキなベースラインの上を、トランシーなシンセリフが反復する恍惚トラック。宇宙へ放り出されるコズミックミニマルで、ドーパミン出まくりですわ。"Oasis"なんかも同系統で、ミニマルなんだけどかなりシンセ使いは派手目でトランス感覚強めですね。かと思えば"Anja’s Theme"の様にノンビートの荘厳でスペーシーなトラックや、"Rain"の様にデトロイト風なシンセストリングスが望郷への思いを呼び起こすエモーショナルなトラックがあったりで、ミニマルを取り入れつつもアルバムとしてバランスの良い一枚ですね。果たしてミニマルの向かう方向は、無機質か有機的かどちらに行くのかな?

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| TECHNO6 | 00:10 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Fumiya Tanaka - I Am Not A DJ (Sony Music Entertainment:SRCS7663)
Fumiya Tanaka-I Am Not A DJ
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昨日は田中フミヤのCHaOSに行こうと思って渋谷のバーで一人飲んでいたんだけど、体調がよろしくなく結局飲んだ後帰宅してしまいました。YELLOW亡き後WOMBで初のCHaOSだったので興味はあったのですが、体調不良には勝てませぬ。次のCHaOSはUNITでしたっけ?

さてそんな田中フミヤの懐かしいMIXCDが1995年リリースの本作。当時はまだMIXCD自体が極めて貴重であったのですが、彼がこうやってジャパニーズテクノの道を切り開いてきた訳なんですね。内容の方も現在のフミヤからはとても想像の付かないごった煮ハードなテクノで、Jeff Mills、Basic Channel関連、Carl Craig、Richie Hawtin、Planetary Assault Systems、Robert Hoodなど今ではテクノの大御所となったアーティストの曲がこれでもかと使用されています。若いだけあって荒々しい展開ながらも汗を感じられる激しいプレイで、最近のフミヤの特徴である知的でディープなプレイしか聴いた事がない人は衝撃を受けるんじゃないでしょうか。いやね、これはまじで格好良いですよ。まだまだ日本にクラブシーンが根付く前にこんなプレイをしていたなんて、やっぱりフミヤは漢です。モロにかつてのJeff Millsの影響下である事を差し引いても、暴力的でノーコントロールに爆走して行く猪突猛進なプレイは、フロアに音の爆弾を投下してるイメージで体もウキウキです。正直な気持ちを言うと、最近のプレイよりこう言った過激なプレイが聴きたいのが本音で、一年に一度でも良いからそんなパーティーを開いてくれると本当に嬉しいのですがね。昔からテクノを聴いている人は、多分こんな感じのMIXCDに共感する人は多いはず。ちなみに各曲に野田努とKEN=GO→が解説を付けているので、それを読むだけでも十分に楽しいです。

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| TECHNO6 | 21:15 | comments(3) | trackbacks(2) | |
2008/09/12 PUBLIC IMAGE @ Mado Lounge
最初に述べますが今回のパーティーはまじ最悪。
Jeff Millsとオーガーナイザーは切腹すべき。

2010年1月1日まで来日する事はないと公言しているJeff Millsが、今回は"宇宙にいる彼の脳波を宇宙に最も近いフロアにて受信しているという設定で行われる"と言うコンセプトの元、六本木ヒルズの52階にあるMado Loungeでパーティーが催された訳ですが、結局彼は現れる事無くパーティーは終了。いや、一応現れるには現れた。"水星からのプレイ"をリアルタイム配信で映像化してDJをした訳だ。

と言う事はもしかしたら来日していないのかしれない。それにもし来日していたとしても、結局ファンの目の前には出てこなかった。それ以外にも突っ込むべき点はまだまだある。結局Mado Loungeなんて言うラウンジなんで、サウンドシステムがしょぼすぎ。テクノを聴くには音が小さすぎて、全然音圧を感じられなかった。それに多面スクリーンで演出にこだわるとか書いてあったくせに、2面の小さなスクリーンしかなくて拍子抜け。またJeff Millsのプレイ時間は1時から3時で、たったの2時間しかなかった。彼位の大物だったら普通は2時位から朝方までプレイすると思っていたので、自分は2時半頃にMado Loungeに入った。その為正味30分も彼のプレイを聴く事が出来なかった。入場料4000円払って目的のDJのプレイを正味30分以下は酷すぎでしょ。だったら早めに入れば良いじゃんと言う意見もあるかもしれないけど、今までの彼のパーティーでそんなに早くプレイが終わる事はまず無かったはず。それに4000円の割にはブッキングも大した事なかったです。新宿リキッドやWOMBでやってた時は、もっと良いブッキングしてたじゃん。あとMIXIとかでもJeff Millsは来日するのかと言う議論が盛り上がってたけど、結局オーガナイザー側は答えを濁したままにしていた。はっきり言ってこんなパーティーをやって評価を下げはしても上げる事は絶対無いのに、オーガナイザーは何をしたかったの?そうやってJeffファンを釣って客寄せすれば満足なんでしょうか?正直今回のオーガナイザーが主催するパーティーには今後行く気はしないし、Jeff Millsの評価は自分の中でかなり格下げです。
| EVENT REPORT1 | 07:00 | comments(12) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2008/09/05 (FRI)
SQ presents AGORIA WORLD TOUR'08 @ Unit
DJ : Agoria, R.i.v.e.r, Dr.Shingo

2008/09/06 (SAT)
FLOATRIBE @ Unit
DJ : Kaoru Inoue, Kentaro Iwaki
Live : Kentaro Iwaki×Toshizo×Nori

2008/09/12 (FRI)
PUBLIC IMAGE @ Mado Lounge
Special Guest DJ Set : First Transmission From Jeff Mills
Live : Ryo Murakami
DJ : Akr, Sisi, Zuyack

2008/09/13 (SAT)
MINUS CONNECTED #04 -PLUS8 SPECIAL
DJ : Adam Beyer, Akr

2008/09/19 (FRI)
Endless Flight @ Unit
Guest Live : Isolee
Live : Koss aka Kuniyuki
DJ : KZA, Toshiya Kawasaki

2008/09/19 (FRI)
In:Flame @ Air
DJ : RAUDIVE a.k.a. Oliver Ho, DJ Sodeyama, Takuya

2008/09/20 (SAT)
NIXON presents "om:tokyo" @ Liquidroom
DJ : Mark Farina、J-Boogie、Anthony Mansfield、Groove patrol
Live : Samantha James

2008/09/22 (MON)
CHaOS @ Womb
DJ : Fumiya Tanaka, Zip

2008/09/26 (FRI)
AIR 7th Anniversary [01] @ Air
DJ : Ken Ishii, Kaoru Inoue, Ryota Nozaki, DJ Sodeyama, ☆Taku Takahashi

2008/09/26 (FRI)
Taicoclub Presents So Very Show! @ Womb
DJ and Live : Jimmy Edgar
Live : De De Mouse
DJ : Kaoru Inoue

2008/09/27 (SAT)
WOMB Presents W @ Womb
DJ : Steve Bug, DJ Wada

2008/09/27 (SAT)
Directions @ ageHa
DJ : Funk D'Void, Osamu U

2008/10/04 (SAT)
CLASH39×STANDARD @ ageHa
DJ : Francois K., Ken Ishii

2008/10/04 (SAT)
Animismic ~Deep Spiritual and Organic~ @ Unit
DJ : Ron Trent, DJ Olive

久しぶりのジェフミルズ。2010年1月1日12:01AMに東京に帰還するらしいけれど、2009年〜2010年はカウントダウンで来日って事ですよね?それまではもうジェフは来日しないそうなので、今回は何としても行かないと。10月4日はフランソワ、ケンイシイ、ロントレントが被ってしまった。迷うなぁ…。
| UPCOMING EVENT | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
X-102 - Rediscovers The Rings Of Saturn (Tresor:Tresor234)
X-102-Rediscovers The Rings Of Saturn
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凄いね、X-102がスペインの"Sonar 2008"で奇跡の復活を果たしました。X-102とはUnderground ResistanceのオリジナルメンバーであったJeff Mills、Mike Banks、Robert Hoodが、URの別名義みたいな形で活動していたユニットです。今回はRobert Hood抜きで復活を果たしのですが、JeffとMikeが再度手を組むなんてやはり奇跡ですよね。で復活ライブに合わせて"Discovers The Rings Of Saturn"に新曲(未発表曲)も追加した本作が登場です。1992年のリリース当時はハードコアテクノなんて呼ばれてたそうですが、まあそれ以降更にハードな音楽が出た今となっては、本作を聴いても特にハードでは感じなくなってしまったのには時代の流れを感じますね。むしろこりゃレイヴだわ、レイヴ!過激どころかもう少しで下品にさえ聴こえてしまう毒気のある音で、まだまだJeffのミニマル性もMikeのコズミック性も未完成な時代だったんですよ。でもだからこそ逆に限界を突破する為の果敢なエネルギーに溢れていて、精神性においては正にハードコアを感じる内容なんです。"Ground Zero (The Planet)"の過激なまでの暴力性は、宇宙に飛び立つ為のエネルギーの表れに違いない。

ちなみにトラックリストが間違っていて、15曲目の"The Grandfather Paradox (Dr. Mallet's Theory)"と16曲目の"Ground Zero (The Planet)"が反対に表記されてます。

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| TECHNO6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(3) | |
John Thomas - Caught In The Act (Logistic Records:LOG017CD)
John Thomas-Caught In The Act
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たまにはハードなテクノが聴きたくなるの〜と積み重なったCDを漁って発見した一枚。自身のLogistic RecordsやTechnasiaのSinoからハードなテクノをリリースするフランス人アーティスト・John Thomas。ええ、フランス人なのに珍しくも男気溢れファンキーでトライバルなテクノを作らせたら随一なその人です。でそんな人がMIXCDを手掛ければ当然音の方も予想通りに盛り上がれるファンキーでハードなテクノが連発な訳で、Andrew McLauchlan、Steve Bicknell、Jeff Mills、Ben Sims、Robert Hood、Mark Broom、Claude Youngとか一部のハードテクノ好きにとってはよだれが出る様な選曲なんですな。まあさすがに今のご時世、上記の面子を見ても古臭さが漂ってきてしまうのですが、自分はそんな古臭いテクノが大好きなんです。この頃のテクノって本当にファンキーでハードな物が多くてクラブでもハードテクノが隆盛してたと思うんですが、今はめっきり影を潜めてますよね。でも本作を聴けばそのハードテクノの素晴らしさは、十二分に伝わると信じています。序盤のスカスカでファンキー流れから徐々に音数を増やしてハードに展開しハードトライバルに突入していく様は、フロアで聴いたら血管ぶち切れする程アドレナリン出まくりでしょう。各所に"Undisputed Life (Technasia Mix)"や"Love Story"などのヒット曲も配置し、盛り上がらない事を否が応にも拒否されるプレイ。思うんだけどこの頃のテクノの方が、やっぱり芯があり図太いよね。単純な音かもしれないけれど、そんな音が好きです。

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| TECHNO6 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Derrick May - Innovator [Original recording remastered] (R & S Records:TMT2RM)
Derrick May-Innovator
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R & Sリイシューシリーズ第二段は、デトロイトテクノのレジェンド・Derrick Mayのベスト盤が登場。実は自分がブログを始めた時に一番最初にレビューを書いたのが本作で、それはコチラに記載してあります。やっぱり一番最初に何を掲載するかはとても悩むし、それなりの作品を紹介したかったんですよね。テクノとは一体なんぞや?それに対する答えが、本作には含まれているからこそどうしても紹介したかったのかな。

Derrickと言えばアーティストとして活動していたのは90年位までで、それ以降は新作が全く出ないし、その上何度も新作を出すと言っておきながら約束を反故している大口叩きなので、人間的に疑わしいレベルは相当に高いです。しかしながらそれを差し引いても彼が残してきたテクノクラシックスは、リリースから20年近く経とうとも輝きを失わずに、今も尚クラブで数多のDJがプレイすると言う魅力に溢れています。一言で彼の音楽を説明するならば、テクノソウル。テクノ、または電子音楽に魂が籠ってないなんて言う人が言うならば、そんな人には本作を聴かせなさい。一体どの口が魂が籠ってないなんて言うのですか?"Strings Of Life"が一体どれだけの人の心を震わせてきたか?何故にハードミニマリストのJeff Millsが、一番のピークで"Strings Of Life"を回すのか?それはこの曲が、人間味を感じさせるソウルを纏っているからに違いありません。勿論これは一例であり、本作に収録されている曲はそのどれもが屈指のテクノクラシックスばかりです。テクノを聴くならば、決して避けては通れない登竜門の一つ。

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| TECHNO6 | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Robert Hood - Fabric 39 (Fabric:FABRIC77)
Robert Hood-Fabric 39
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元URのメンバーでありながら地味な人気で細長く活動しているRobert Hood。90年初期から殆ど変わらぬいわゆる旧体制のミニマルを貫き通す真の職人とも言えますが、今の時代に即しているかと言うと多分そんな事はないでしょう。そんな彼がFabricの人気MIXCDシリーズに引っ張られてきましたが、やはりここでも現在のミニマルとは一線を画すかつてミニマルと呼ばれていた音楽をメインに疾走感のあるテクノをばしばしと繋げております。変化球無しの直球勝負テクノで真っ向から硬質な音で攻め上げて、甘さ控えめどころか無糖位のストイックな展開。まあ途中でテックハウスになったりディープ目に行ったりはするものの、殆どぶれずにクールなテクノを聴かせてくれて個人的には一安心でしょうか。Jeff Mills、Pacou、John Thomas、そして自身の曲などミニマル好きな人の為のファンキーな曲が揃っているので、昔のミニマルが好きな人は聴いて損はないはず。ただやっぱり最近のテクノのシーンからは外れているし、今ミニマルと呼ばれている音楽とは全然違うから肌が合わない人には淡白に感じられるかもしれないですね。個人的には本作の様なミニマルが復権してくれると嬉しいのですが、それはまだまだ遠い先の話でしょうか。

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| TECHNO6 | 23:20 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Raum Mix Series Volume 1 Compiled And Mixed By Glimpse (P-VINE:PCD93099)
Raum Mix Series Volume 1 Compiled And Mixed By Glimpse
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近年のジャーマンミニマルの流行がいつまで続くのかは僕にも不明ですが、画一的になり過ぎたミニマルの中でも今までと空気の異なるミニマルが出てきました。その人こそChris SperoことGlimpse。既にRichie Hawtinや田中フミヤらが彼のトラックをプレイし、"% Black"シリーズがヒットするなど俄然注目を浴びているようです。自分は特にGlimpseの作品を聴いたりはしないのですが、このMIXCDは久しぶりに目を見張る内容だったので購入に至りました。その内容とは"53分で計54トラックを使用する"プレイとの事。あ〜この手のプレイは自分はどうにも避けられない、とにかくトラックを多く打ち込んだミックスは好きなんですよ(自分はJeff Millsの影響下ですから)。いやね、最近のミニマルって一曲を長めに使ったのんびりだらりとした緩めのばかりで、ぶっちゃけどれも差が無いじゃないですか。しかしこのミックスはトラックをパーツの様に多く使い、徐々に音が入っては消えてめまぐるしく展開が変わっていくミックスの醍醐味が味わえるんですよ。特にパーカッションのパーツは多く使われていて、リズムの変遷は格好良過ぎです。また展開が早いからと言って激しい訳じゃなく、むしろ音の触感などは丸みを帯びているし展開もなだらかでスムース(ハウシー)で心地良し。そして流行のミニマルと決定的に異なるのは、決して上物シンセの恍惚感やヒプノティックな音色に頼らない点だと思います。そうね、恍惚と言うよりはむしろエモーショナルでロマンさえ感じるし、海の奥底に導かれる様なディープな世界が待っていますよ。本人がデトロイトテクノを好きだと雑誌のインタビューで応えていたはずだけど、確かにただの快楽・恍惚志向に走りがちな最近のミニマルからは感じられないソウルがここには存在しているのでした。

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| TECHNO6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ben Sims - Ekspozicija 08 : Escapism Pt.2 (Explicit Musick:EXPLICITCD008)
Ben Sims-Ekspozicija 08 : Escapism Pt.2
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一時期は隆盛を誇ったハードグルーヴテクノももはや過去の遺産。ハードなプレイをしていた多くのDJがハードテクノに見切りをつけて、流行のエレクトロやミニマルにあっさり鞍替えする悲しい世の中。そんなハードグルーヴが下火なこのご時世の中、一人息巻いている真の漢がいる。その人こそかつてハードグルーヴで一躍シーンの最前線に躍り出たBen Sims。現在でもターンテーブル3台をフル活用し、バカテクで迫力に溢れたグルーヴを聴かせるハードテクノ好きにとっての神である。はっきり言って今のシーンの流れでは正直ベンシムスタイルでの活動は難しいと思われるのに、頑なにスタイルを変えない彼の心意気には敬意さえ抱いております。

さて本作でも以前と変わらぬバカテクで70分の中に41曲も詰め込む尋常ならざるミックスを披露していて、あれよあれよと移り変わる音の変遷はやはり凄い。一曲の中で良い箇所だけを繋げて常に盛り上げるのがこの手のミックスプレイの醍醐味で、かつてJeff Millsが実践していた事を現在に引き継ぐ巧みの技であります。選曲は彼の大好きなシカゴアシッドやデトロイトテクノ、そしてヨーロッパのテクノまで混ぜてざっくりと野性味溢れる音に仕上げております。しかし曲をただ繋げるだけではなく、多くの曲に彼がエディットを施していて良い感じのドンシャリした音になっていますね。音は洗練されておらず野暮ったいし曲も繋ぎ過ぎでどこかせわしないけれど、ファンキー度とトライバル度はやはり並々ならぬ内容と言えましょう。元々Jeff Millsに影響を受けていた自分には、この手のミックスは永遠に外せないですね。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Carl Craig - Sessions (Studio !K7:!K7224CD)
Carl Craig-Sessions
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生きる伝説、テクノミュージックの至宝、未来と過去を紡ぐ者、一体どれ程の言葉があれば彼の全てを語る事が出来るのだろうか。デトロイトテクノのみならず電子音楽と言う範疇において、彼の活躍無くしては今のシーンが果たしてあっただろうか。その人こそデトロイトからの使者・Carl Craig。デトロイトテクノ第二世代に属す彼は、同世代のUndergorund ResistanceやJeff Millsとも異なる音楽性でデトロイトテクノの躍進・拡大に貢献し、デトロイトの個性を最も体現しているアーティストの一人である。

さて、彼はアルバムやCDを殆どリリースせずEP単体での仕事が多いので、レコードを聴かないリスナーにとってはなかなか普段は聴く機会が無いのではと思う。またリミックスワークも尋常ならざる量を請け負っているが、当然EPでのリリースなのでまだ見知らぬ曲がある人も結構な数になるであろう。そんな人達に朗報!近年の彼の仕事をまとめたミックスCDが2枚組でリリースされたのだ。まあわざわざ説明しなくても内容が超絶素晴らしいなんて事は誰にも分かるので、敢えて説明はしない。しかし勘違いはしないで欲しい。これは決してベストアルバムではない。あくまで彼の一部だ、一部。とてつもない量のリミックスワークをしている彼にとってベスト盤を出すのは、事実上不可能に近い。それでも本作は本当に素晴らしい事は保証する。僕は大半の曲はレコードで持っているので新鮮味は特にないけれど、CDで一同に聴けるのは本気(マジ)で感動ものである。そして最後に一言…

テクノリスナーならこれを聴かずして一体何を聴く?

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| TECHNO5 | 22:00 | comments(6) | trackbacks(5) | |
Luke Slater - Fear And Loathing (React:REACTCD210)
Luke Slater-Fear And Loathing
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2月18日のエントリでLuke Slaterの話が出てきたので、久しぶりに彼の魅力が味わえる全盛期の頃のMIXCDを聴いてみました。とにかくLuke Slater、もしくは別名義のPlanetary Assault Systemsと言えばゴリゴリぶっ太くワイルドな音を聴けるハードな野郎と言うイメージがありまして、昔はまじで好きでした(ハード路線を逸脱した近年は好きじゃない)。オリジナル作品がそうでありますからDJプレイも例にも洩れずかなりハードで、男気なり根性なりを感じられるDJでした。2001年リリースである2枚組の本MIXCDもやはりハードな展開が貫かれ、気合いを注入したい時にはぴったりな内容であります。

まずは一枚目、Jeff Mills、Ben Sims、Player、Regis、James Ruskinなど今となってはなんだか懐かしささえ感じる一昔前のハードなお方達のトラックがずらり。スピード感、重量と共に一級品でとにかく一直線にガツンガツンなプレイが聴けるのですが、不思議と粗雑さは感じないですね。確かに音は荒々しいのですが、乱暴にミックスするのではなく丁寧にミックスしている様でワイルドな中にもまとまりがあります。トライバル、ミニマル、ハードテクノなどが渾然一体となり肉体をしばきあげる好内容ですね。

対して二枚目ですが、こちらはスピード感よりも重厚さ、そして深みを感じさせる意外な内容です。ハードテクノもミニマルも確かに使われているのですが、勢い一直線ではなくドスンドスンと揺れが生じる重みがあり横揺れ系のグルーヴィーな展開ですね。ぶりぶりベースなエレクトロも出てきたり、渋みの効いたファンキーな音も聴けて全く予想していなかった意外な内容ながらも、じっくり聴き込めるミックスです。一枚目の激ハードな音の後に、二枚目のちょい緩めの音が来ると良い感じでアフターケアになりますね。

しかし久しぶりにこの様なハードなテクノを聴くと、やっぱりハードテクノって痛快で格好良いと思います。なんで最近は全く人気が無いんでしょうね?

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| TECHNO5 | 07:30 | comments(7) | trackbacks(1) | |
Pressure Funk - Twisted Funk (Soma Quality Recordings:SOMACD14)
Pressure Funk-Twisted Funk
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UKのグラスゴーを代表するテクノレーベル・Soma Quality Recordingsの創始者であるSlamですが、彼らの変名での活動がPressure Funk。アルバムはこの一枚だけなんで、既にPressure Funk名義での活動は行っていないようですね。リリースは1999年なんでほぼ10年以上前の作品、さすがに内容も一昔前と言ったミニマル色強めのテクノです。Slamと言えばハードな作風にデトロイトテクノを掛け合わせた様な音が特徴なんですが、Pressure Funk名義だとメロディーは徹底的に排していて甘さが無いですな。冷たくモノトーンなリズムだけがガシガシと続いていて、大きな起伏もなく淡々とグルーヴが続いていく様な。この手の曲は家で聴いていても感動も何も起こらないので、やはり用途としてはクラブでのDJセット向けなんでしょう。DJにとっては便利で使い易い曲が揃っていると思います。かなり初期の頃のJeff MillsとかRobert Hoodの作風なんかにも近い気がする。

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| TECHNO5 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Underground Resistance - Electronic Warfare 2.0 (Submerge Recordings:SUBJPCD-013)
Underground Resistance-Electronic Warfare 2.0
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テクノファンお馴染みURからの新作アルバムは、今年6月にダブルパックのEPでリリースされていた"Electronic Warfare 2.0"(過去レビュー)をCD化した内容。でもそれだけじゃ申し訳ないと思ったのか、SIDからウェブ注文のみでリリースされていたレアな"Electronic Warfare 2.1"も一緒に収録されています。更にはDJ SkurgeやNomadico(DJ Dex)がリリースしたEPからの曲も収録されていたり、ちょっと変則的なアルバムですね。僕は2.0の方はレコードで持っているのでわざわざCDを買うのも何だかもったいないなと思っていましたが、2.1なども収録されているならばまあ納得かなと思いましたが。さてこの"Electronic Warfare 2.0"はかつてURからJeff Millsが離脱した後URが沈黙を続け、そして遂にURの帰還となった"Electronic Warfare"の続編になります。それはデトロイトに古くから存在するエレクトロに注目した内容でありましたが、どうしてもURのエレクトロはダークになります。Galaxy 2 Galaxyの音に慣れているとこのエレクトロな音は不気味に不安を煽る様に聞こえますが、これこそがURの闘争・抵抗の意志を表した音なのでしょう。まあしかしチンピラと言うか不良と言うか、本当に素行の悪い音ですね。Mike Banksは本当に格好良い漢(おとこ)だよ。

TAKAMORI K.さんがMike Banksにインタビューしているので、興味のある方は是非読んでみましょう。インタビューはこちら(MIXIユーザーのみ)

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| TECHNO5 | 15:45 | comments(0) | trackbacks(2) | |
DJ Bone - Subject Detroit Volume 2 (Eukatech:EUKACD006-2)
DJ Bone-Subject Detroit Volume 2
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ずーっと前から欲しかったけど出荷が少ないのか、全然見かける事が無かった本作。ミックスを手がけているのはデトロイトでアングラに活動を続けるDJ Boneって言うテクノDJなんだけど、実は私はDJ Boneの音源は一枚も所有してないのです。でもこのMIXCDは一部で話題になっていたから気になっていて、それもそのはずトラックリストを見たらデトロイト好きはどうしたって心がときめいてしまう内容なのです。選曲見ただけで確実に素晴らしいってのは分かるんだけど、DJ Boneの手腕に因って更に素晴らしいミックスになっているんですよ。ここから感じるのはかつてのJeff Millsと同じスピリッツで、多分DJ Boneも相当にJeffの影響を受けているのではないでしょうか。パーカッシブでトライバルでファンキーで、矢継ぎ早に曲を繋いでいき、ここぞと言う瞬間でアンセムと投入するプレイは、どうしたってJeffの姿が浮かんでくるのです。猛々しい攻撃的な面とロマンチックでドラマを感じる面の2面性が同じプレイの中に共存し、聴く者を有無を言わさぬ圧倒的なパワーでぶっ飛ばす世界観に私も一発でやられてしまいました。いやーこんなMIXCDは本当に滅多に無いと思います、超絶プレイです、最高です。で入手方法なんだけど、実はSubject DetroitのHPで普通に売っています。送料含めると3000円弱にはなるけれど、それだけの価値はありますよ。

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| TECHNO5 | 21:50 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Shinedoe (Music Man Records:MMCD029)
Fuse Presents Shinedoe
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正直最近のテクノシーンにはうんざりだ。クリックだかミニマルだか知らないが、チマチマネチネチユルユルで一気に老け込んだ様な音ばかりが氾濫している(と思う)。まあ一過性の流行だとは思うけど自分はテクノに入り始めた頃にJeff Millsに衝撃を受けた人間なので、根っこにはハードミニマルみたいなゴリゴリ激しいテクノがあり、だからどっちかと言うとテンションの高く山あり谷ありのハードなテクノが好きなので最近のテクノシーンには少々食傷気味なのです。し〜か〜しだ〜、オランダのデトロイト系列レーベル・100% Pureでも活躍するShinedoeのユルユルMIXCDは、想像以上に素晴らしか〜。確かにユルユルではあるんだけど、ディープなシカゴハウスやベーチャン系テクノなどの奥行きはあってもリズムがかっちりしている曲を繋いでいて、更にはURの名曲で一気に盛り上がったり意外性もあって楽しめますね。ミニマルもシカゴもデトロイトもごった煮ながら激昂する展開は少ないけれど、ずぶずぶと足を引き込まれる引力には抗えません。流行のミニマルもそうじゃないかって?確かに似た感覚はあるけれど、自分はリズムは硬い方が好きなので本作の方が好みです。本作も流行っぽいヒプノティックさを持ち合わせていますが、それでもテクノ本流の音寄りなので流行が終わった後も聴けるはず。

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| TECHNO5 | 22:30 | comments(5) | trackbacks(3) | |
2007/08/11 Clash 25 × METAMORPHOSE'07 @ ageHa
前日は不覚にも寝過ごしてCosmic Soulを逃してしまいました。なのでClash 25に行く事が完全に決定したので、気を取り直してLos Hermanosのライブを楽しみにしていました。いつもと同じく渋谷からシャトルバスで行ったんだけど、さすがに今回は集客率も良くバス待ちもかなりの状態でした。ageHaについてもセキュリティーチェックの所でかなり待たされ、ageHaは入るまでが面倒だなーと思い始めたり。取り敢えずなんとか12時半頃にアリーナに入った所で、既にFumiya Tanakaがプレイ中でした。
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| EVENT REPORT1 | 07:40 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Hell - Misch Masch (Fine.:FOR88697030152)
DJ Hell-Misch Masch
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知ってる人は知ってると思うが、ドイツはデトロイトの衛星都市である。Tresorの一番最初の作品はX-101(Jeff Mills+Mike Banks+Robert Hood)だし、初期Basic ChannelはURの影響下にあったし、Jeff Millsの1stアルバムもTresorからだし、よくよく考えるとテクノに影響をもたらしたKraftwerkはドイツ出身だ。種明かしをしちゃうとDerrick Mayが「ドイツはデトロイトの衛星都市である」と発言していたのだ。とにかくドイツの人もデトロイトテクノには、影響を受けそして畏敬の念を抱いているのだと思う。

そしてそれをあからさまにしているのが、ドイツの貴公子・DJ Hell。「デトロイトテクノの再評価と言う感覚は、テクノのリアルな部分を見過ごしている事」とさえ言い切っている位、彼の中ではテクノ=デトロイトテクノと言う事なんだろう。テクノが細分化し色々な方向へ袂を分かっても、結局の所流行とは関係無くその存在が揺るがないのはデトロイトテクノのみなのだ。DJ Hellも余りにもデトロイトテクノを愛すが故に本作の様なデトロイトテクノ満載のMIXCDをリリースしてしまった訳だが、ドイツの事も忘れずに合間にジャーマンテクノも混ぜつつデトロイト好きを納得させるプレイを聴かせてくれます。シンセストリングス重視では無くて、比較的煌びやかで金属的な鳴りのするデトロイトテクノが多く、オリジナルデトロイトと言うよりはそれに影響を受けたドイツのテクノと言う感じですかね。ミニマルで陶酔感を生み出す流行の中、この様なメロディーを大切にした聴かせるMIXCDは非常に好感が持てるなー。ベタだけどなんだかんだデトロイトテクノ満載のMIXCDは好きなんですよ、はい…。一応古臭い内容にならない様に新しめのテクノも使っている所で、プロアーティストとしてのプライドを守っているのかDJ Hell。ちなみにDISC 2はDJ Hellのリミックスワーク集なんだけど、全然聴いてないしどうでも良い。

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| TECHNO5 | 21:30 | comments(7) | trackbacks(0) | |
2007/06/08 Club Museum @ Unit
ジル:「Surgeonに関してどう思う?」
ジョージ:「とにかく欧米が今最もハードだと思っているDJがSurgeonなんだけど、あのハードさには参ったよ」
ナタリア:「私はむしろ逆でハードさよりも早さ、あの早さで曲を繋げられたかと思うとゾクゾクしたわ」
ジル:「鋭い意見をありがとう!」

と言う事でSurgeon、かなり大当たりで大満足。多分3年ぶり位に彼の生プレイを聴いたけれど、以前と変わらずにハードで良かったです。しかも今回はTechnoセットとAlternativeセットと言う二つの異なるプレイが聴けると言う嬉しい内容でした。内容は続きで。
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| EVENT REPORT1 | 07:00 | comments(3) | trackbacks(1) | |
Surgeon - Communications (Downwards:DNCD01)
Surgeon-Communications
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去年はSurgeonのDJ見れなかったから今回は行くど〜と息巻いているマチュでございます。今までManiac Loveと新宿Liquidroomでと確か2回程彼のプレイを体験したはずですが、ハードミニマルDJではありながらそれ以上の内容を聴かせるプレイは圧巻。バキバキズンドコのハードミニマルにAphex Twinのメタリックな曲や、Akufen系のクリックハウスもぶち込んだり、何でも混ぜたごった煮状態。音数はかなり多めで絨毯爆撃を受ける様な破壊的なサウンドは、ディープなミニマルに移行してしまった他のハードミニマリストとは異なり常に一貫性があります。とにかく今ハードな音が聴きたければSurgeonに任せればOKと言う訳です。

そんなSurgeonの1stアルバムが本作。当初はJeff Millsフォロワーなんて言われていたけれど、今聴けばJeffとは路線の異なるミニマルだなと思います。Jeffの音は黒いファンクに満ちているけれど、Surgeonにはそうゆうファンクと言うのは余り感じられないかなと。寧ろ徹底的に感情を排したクールな音はDJ仕様を前提とするならば使い勝手の良い曲ばかりで、家で聴くよりも完全にフロアで有効なトラックが多いです。また勿論Jeffの楽曲に影響も受けてはいるんだろうけど、それ以上に彼が好きだと言うインダストリアルミュージックの影響の方が前面に出ているのも特徴ですね。非人間的な硬質でメタリックなサウンドが正にそうで、最近のしけたクリックだとかミニマルだとかを圧倒する凶悪な音は今でも格好良いです。でも出た当時はこれはこれでかなりハードな部類だったと思うけれど、近年のSurgeonは更にハードなんだよね。時代と逆行してどんどんハードに進化するSurgeonは、我が道を突き進む信頼出来るアーティストの一人です。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Technasia (Music Man Records:MMCD022)
Fuse Presents Technasia
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先日WOMBでTECHNASIAのCharles Siegling(誰か正しい発音を教えてちょ!)とAmil Khanのプレイを聴いてきたのですが、Charlesは今回は思ったより普通にテクノが強調されていましたよね。しかしCharlesの真価と言えばやはりシカゴハウステイストを強調したプレイでありまして、それが見事に聴けるのが本作です。彼自身もシカゴハウスからの影響はかなり大きい事を公言していますが、実際に彼のプレイって相当に猛々しくラフで荒くて、とにかく技術より勢いって感じなんですよ。決してDJが下手とかそうゆうんじゃなくて、何はともあれ爆発力全開で一気に引っ張っていってしまうスタイルを確立しているんだと思います。そしてまた音が何よりもファンキーで、この黒いファンキーさと言うのはやはりシカゴハウス生まれの物なんですな。しかもシカゴハウス、エレクトロ、ハードミニマルなど悪ぶれた音ばかりで繋ぐかと思えば、時には綺麗なシンセ系のトラックやデトロイト系も混ぜたりしてしっかりツボを押さえた憎たらしい演出でございます。今ではそうは見られなくなった70分に40曲近くを詰め込んだ展開が早く、そして緩急自在に流れを支配する怒濤のMIXCDですね。これを聴いて思い出したのは、かつてのJeff Millsの傑作「Mix-Up Vol.2」(過去レビュー)。こちらもかなりシカゴハウス色濃厚で、黒いテクノと言っても差し支えなかったですね。あ、でも元々テクノは黒い所から始まったんですよね。

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| TECHNO4 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2007/03/23 TECHNASIA presents X PARTY @ WOMB
WIRE06では自分たちにアクシデントが起きた為、Joris Voornのライブが見れませんでした。そんな自分に幸運にも再度Jorisのライブを見る機会がもたらされた為、Technasiaが主宰するX PARTYに出かけて来ました。あ、でも今回も連れが遅刻したのでクラブに入ったのは一時過ぎ…殆どAmil Khanのプレイが終わりかけでした(泣)ところが今回の自分の中での山場は正にフロアに入った瞬間!なんとRed Planet"Journey To The Martian Polar Cap"→Jeff Mills"Detached"→Super-A-Loof"Night On The Promenade"とデトオタ悶絶のセットを披露していました。Amilはオープンからプレイしていたそうですが、一体どんなセットだったんだろうと非常に気になります。
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| EVENT REPORT1 | 09:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
As One - In With Their Arps, And Moogs, And Jazz And Things [Limited Edition] (Spiral Records:XQAW-1002)
As One-In With Their Arps, And Moogs, And Jazz And Things
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昨日に引き続き90年代の普遍的名作を再発する「Electric Soul Classics」シリーズの一枚を紹介しましょう。本日はUK屈指のデトロイトフォロワー・Kirk DegiorgioことAs Oneの97年リリースのアルバムです。97年の僕と言えばまだ(デトロイト)テクノを聴き始めたばかりで、Derrick MayとかJeff Mills位しか知らなかったんですよね。タワレコでIan O'Brienの1stアルバムが紹介されていたのは覚えているけれど、その当時それを買わずに過ごしてしまう位テクノに対しまだ深い知識も無く、当然Kirk Degiorgioの事も全く知りませんでした。でもこの作品を聴いて思ったのは、きっと90年代のテクノシーンは今よりも希望に溢れドキドキするような感覚があったんだろうなと言う事。彼は最初の内はいかにもデトロイト系の作風が多くこのアルバムでもアトモスフェリックなシンセサウンドは心地良いのですが、規則正しい4つ打ちは排しより複雑で生身のプレイを思わせる繊細なリズムを聴かせ始めています。ああ、彼はテクノとジャズを一緒に存在しうる物だと考えていたのですね。もちろん皆様周知の通りデトロイトテクノは、ハウスもソウルにも影響を受けていればジャズにだって影響を受けているのですが、90年代においてデトロイトテクノは電子音楽としての"テクノ"と言う地位を確立していたと思います。しかしKirkはブラックミュージックに影響を受けてそこからデトロイトテクノに傾向していったので、その彼が結局行き着くのはジャズと言う事だったんでしょうね。そう言った意味でデトロイトテクノにジャズを再度取り込もうとする姿勢は、過去の遺産に対する尊敬とまた未来への挑戦が感じられて褒め称えるべきでしょう。控えめな情緒と慎ましいムードで内省的な音だとは思いますが、この当時Kirkが新たなる道を切り開こうとした意志は感じられます。これ以降は更にテクノ色を弱め生音を増していき、ブロークンビーツ/クラブジャズの繁栄に寄与した訳ですが、その繁栄前夜の実験的アルバムと言えるでしょう。「ジャズは生き方そのもの」と認めるKirk Degiorgioだからこそ成し得た結果です。限定盤なのでお早めにどうぞ。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Deetron In The Mix (Music Man Records:MMCD020)
Deetron In The Mix
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群馬温泉の旅行から帰ってきました。温泉に一杯浸かったので疲れは取れましたが、音楽の紹介は滞らずに行わなくては!と言う事で新年一発目の紹介は、スイスのハードトライバル野郎・Deetron。ハードなテクノを作りつつも、デトロイト系でも名作を作る事が出来る器用な男です。アーティストとして一流なのはフロアで使えるトラックをリリースしまくっているのでご存じでしょうが、DJとしても僕はかなり好きです。彼のMIXを好きになったきっかけは、彼が手掛ける公式MIXCDとして一枚だけ発売されている「Deetron In The Mix」のおかげです。使われているトラックは計37曲、さすがJeff Mills影響下にあるDJです。矢継ぎ早に曲をミックスして流れを損なう事なく、最後までだれずに聴けます。そして注目すべきはハードミニマルとデトロイトテクノを並べてミックスしている事。テクノ好きならばこの両者の掛け合わせで満足出来ない人なんて居ないんじゃない?ハードミニマルだけだと単調さが嫌って言う人もいるかもしれないし、デトロイトテクノだけだとちょっと激しさが足りないよねって事になるかもしれない。けれどもDeetronのプレイは、ハードテクノの激しい流れとデトロイトテクノの未来的なシンセサウンドが交互にやってきて、お互いを補完しあう様な相乗効果を見せていると思います。またハードはハードでも、かなりファンキーなトライバル調の曲が多いです。つまりは太鼓がポコポコ鳴り腰を直撃するパーカッシブな野性味に溢れ、まあ分かり易いと言えば分かり易いミックス。これを聴いて踊れないならば不感症の可能性有り!踊れる要素が全て詰まっているさ。

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| TECHNO4 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
BEST OF 2006
来たるべき大晦日が遂にやってきました。今年はPRIDEの不祥事で格闘はK-1しかTV放映されません。非常に残念です。さて、今年の年越しは万座温泉で過ごすので、31日から3日までは外出しています。なのでこの更新も前もってまとめておいたのが、自動でアップされるようになっています。今日は年間ベストを選ぶと言う事で、時間をかけて今年リリースされた物で印象に残ったのを探していたのですが、あちらを立てればこちらが立たず状態でどれを切るか本当に迷いました。年間ベストとは謳っておりますが、実際の所数日後に選び直したらまた内容は変わるだろうし、今の時点の気持ちで選んで物と考えた頂いた方が宜しいかと。でもどれも最高に素晴らしい音楽ばかりなんで、是非参考にしてみてくださいね。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 12:00 | comments(12) | trackbacks(4) | |
DJ DEX a.k.a. Nomadico - Invisible Show Case Vol. 01 Part One & Two (Submerge:SUGCD-002-1~2)
DJ DEX a.k.a. Nomadico-Invisible Show Case Vol. 01 Part One
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DJ DEX a.k.a. Nomadico-Invisible Show Case Vol. 01 Part Two
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昨日で今年のCDレビューは最後と言いましたが、すいません、嘘こきました。とても大事なMIXCDを紹介し忘れていたので、今日もレビューします。そもそも何故このMIXCDを今まで紹介していなかったと言うと、アマゾンでは販売されていないから。Part OneはタワーレコードやHMVなど大型レコード店で、Part TwoはCisco、Disk Union、Underground Galleryなどのレコード専門店で販売されると言う変則的なリリースだったのですね。ただ内容に関しては今年一番聴き込んだ程に素晴らしく、今まで数多くリリースされたMIXCDの中でも最上級に位置する物だと僕は思っています。それを作ったのがコードナンバーUR061を冠するUnderground Resistanceの新参者・DJ DEXことDan Cabelleroで、TimelineやLos Hermanosのメンバーの一人でもあります。勿論URのコードナンバーを与えられる辺りでMad Mikeも才能を認めているのは周知ですが、DJ DEXのミックスはまじで眉唾物です。元々ヒップホップ上がりらしいのですが、そんな経歴を思わせる巧みでスムースかつパワフルなプレイで怒濤の流れを作っているんですわ。殆どがUR関連の曲で固められていますが、過去の名曲から新曲、Re-Editを含む未発表曲、そしてジャンルはテクノ、ハウス、エレクトロ、ラテンを何の違和感も無く混ぜています。URの歴代オフィシャルDJでもあるJeff Mills、James Pennington、DJ Rolandoも本当に才能ある人達だったのですが、DJ DEXもそれ以上に広がりと奥深さをを見せてきていますよね。今時にしては珍しいタンテのみを使った一発録りの為か、勢いや攻撃性が前面に出ている時もあるかと思えば、未来を夢見るデトロイトのロマンティックな音が沸いてきたり、URの歴史がここに結集している様に聞こえます。しかし幾ら僕がここで説明しても、きっと真価はなかなか伝わらないと思いますし、トラックリストだけ見たって良さは分からないでしょう。だから是非とも自分の耳で確かめて欲しい、DJ DEXのプレイを。これを聴けばデトロイトにも新しい息吹が吹こうとしているのを感じ取れるはずです。

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| TECHNO4 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Deetron - Twisted (Music Man Records:MMCD027)
Deetron-Twisted
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なかなか日本に入ってこなくて待ち遠しかった一枚。スイス出身のハードトライバルテクノDJ、Deetronの何と初のアルバム。Jeff Millsの影響下にあるハードでファンキーなミニマルテクノから、デトロイトテクノの煌びやかなシンセを受け継いだ綺麗目のIntec系テクノまで器用に名作を生み出してきた彼ですが、アルバムはまだリリースされていなかったのですよね。EPではかなり良質な曲を送り出していたので、となればアルバムにも期待してしまうってもんです。と、ところがだ、アルバムは予想外にも大人しい作品になっているよ。むむむ、よくテクノにありがちなパターンで、EPはクラブ仕様、アルバムはリスニング仕様的な臭いが出てる。あちゃ〜、なんでテクノはこんなパターンが多いんだろう。EPの時みたいにクラブ仕様の曲を多めに入れてくれて構わないのにな。とぼやきたくもなりますが、このアルバムも悪い訳じゃない。ソリッドなデトロイティッシュテクノも当然あれば、渋く味のあるファンキーなミニマルテクノ、麻痺を起こしそうな位覚醒的なエレクトロハウス、そしてヒプノティックな歌物まで非常にバラエティーに富んでいます。なんだかんだ豊かなメロディーと締まりのあるリズムトラックで、耳に残る曲を作れてはいるのですね。ただただ欲を言うならば、ガツンと腰に来るハードな曲をもっと聴きたいです。いつだって挑戦は大事な事だけど、一本気な信条だって大事だと思うんだけどね。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Globus Mix Vol.4 The Button Down Mind Of Daniel Bell (Tresor:Tresor142CD)
Globus Mix Vol.4 The Button Down Mind Of Daniel Bell
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良いお仕事しますね、DBXことDaniel Bellさんは。デトロイトにおけるJeff Millsと並ぶミニマリスト・Daniel Bellですが、渋めの曲が多いので前者に比べると少々マニアックな存在だと思います。でもTresorからリリースされていたこのMIXCDは本気(と書いてマジ)で素晴らしく、廃盤となっていたのがやっとこ再発されました。2000年作なんだけどRicardo Villalobos、Herbert、Thomas Brinkmann、Farbenなどの現在も主流になっているクリックハウスとかミニマルハウスの類の曲を既に多用していて、先見性があったんだなーとそのセンスに驚かされます。コチコチとしたクリック系を回すにしても、スカスカのミニマルハウスを回すにしても、冷ややかなファンクが存在していて切れがあるよね。一聴して味気ない地味な音ばかりだと思うのは間違いで、リズムトラックを聴いて分かる通りファンクなハウス以外の何物でもないと思います(所謂アッパーなファンキーハウスとは違うぞ)。後半には沈み込みように微妙にメランコリーで淡いディープハウスに突入し、何故か夜のムードが出て来たりもします。盛り上げるだけが上手いDJじゃなくて、しみじみと聴かせるプレイもまた一流なのですぞ。職人とか仙人とかそんな言葉が相応しいDaniel BellのMIXCDでした。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Laurent Garnier, Carl Craig - The Kings Of Techno (Rapster Records:RR0063CD)
Laurent Garnier, Carl Craig-The Kings Of Techno
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Disco、Funk、Hip Hop、House、Jazz、Digginと続いた「The Kings Of 〜」シリーズに、遂にTechnoがやってきました!このシリーズ、過去のレアな名作を掘り出すと言うなかなか味のあるシリーズなのですが、なんと今作はヨーロッパからはLaurent Garnierを、そしてデトロイトからはCarl Craigを招いてコンパイルを行っています。コンセプトはヨーロッパから見たデトロイト、またデトロイトから見たヨーロッパをイメージしておのおのが選曲&ミックスをした様です。なので普段の様なフロアを意識したプレイとは違うのですが、二人のルーツや好みを感じられる非常に興味深い物となっています。Garnierの選曲は、テクノやエレクトロは当然として、ヒップホップのJay DeeやロックのThe Stooges、ファンクのFankadelicなどデトロイトの音楽をジャンルを越えて抽出しています。目玉はラストのURの「Amazon (Live Version)」!!Rex Club15周年記念に行われたURのライブ音源なのですが、なんとGarnierがMad Mikeに頼み込んで収録したそうです。Mad Mikeの語りも入った激ヤバ音源、これだけでも充分価値があります。Garnierも気合い入れすぎて、トラック分けは無し。最後まで聴いてやっと「Amazon (Live Version)」が聴けますよ。対するCarlさんは、しっかりトラック分けされているからご安心を(笑)。選曲はニューウェーブ、テクノポップ、インテリジェンステクノなど、確かにCarlさんのルーツがしっかり感じられる物が多いです。音は確かに過去の物そのものなのに、そこから発する景色は未来の物。また難解な音楽でも無く、楽天的な気持ちになれる良い意味でポップな曲が多いですね。TECHNOのMIXCDでは無いけれど、現在のTECHNOシーンで絶大な人気を誇る二人のルーツを聴いてみるのもまた一興。今ならアマゾンで2000円でお買い得です。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Jeff Mills - Life Like (Sony Music Entertaimnet:AICT137)
Jeff Mills-Life Like
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一般的にJeff Millsには"ハードミニマル"のアーティストと言う認知があるんだろうけど、決して彼がそれだけのアーティストで無い事は最近のスペーシーな作風からも分かると思います。と言うよりよくよく考えるとハードな作風なのはUR脱退直後だったり、Purpose Makerのシリーズだったりで、実はAxisからリリースされている曲はリスニングテクノもかなり多かったりします。最近ハードな作風が少ないなと感じていた自分ですが、Jeffに対しハードミニマルと決めつけていたのは大きな間違いでした。「Life Like」は初期Axisからの曲や未発表曲を集めた変則的なコンピレーションですが、今でもJeffのセットに使われる「Condor Of Mallorca」や「Detached」も入っていて、ハードな物からエクスペリメンタルな物までよくよくバランスが取れていると思います。僕がJeffに対していつも思う事は、何故か彼の曲には単純に踊ると言う目的以上に、音を聴いて考える・イメージすると言うような思想めいた何かがあります。別にクラブミュージックなんて楽しければいいじゃんと言うのも間違いではないでしょうけど、コンセプトのある音楽を聴かせられるのは本当に極一部の天才の成せる業です。彼の音を聴いて、彼の中にある宇宙を一緒に感じる。それは彼のプレイを聴く事と同じで、きっとWOMBで彼のプレイを聴いた人はそこに広大な宇宙を感じたのではないでしょうか。何が言いたいのか自分でも良く分からなくなってきましたが、このアルバムに於いてもJeff Millsの世界が展開されている事は間違いないです。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2006/10/28 Jeff Mills Weekly Residency 2006 "One Man Spaceship" @ WOMB
宇宙人と呼ばれるDJがいる。またはThe Wizard(魔術師)とも呼ばれる。その人こそ孤高のミニマリスト、Jeff Mills。数々の名作をリリースしミニマルシーンを盛り上げてきた彼の更なる野望は、6台同時のレコード掛け、つまり6ターンテーブルセット。そして今回は彼がリリースしてきた150枚にも及ぶ(そんなにリリースあるの?)EPのみを使用した、スペシャルなセットとなりました。そんなイベントな訳でありましてファンの期待も尋常ならざる物で、オープン15分前にしてWOMB周辺にファンが数十人も待つ始末。勿論僕もオープン同時に真っ先に入りましたよ!
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| EVENT REPORT1 | 08:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Jeff Mills - One Man Spaceship (Axis:AXCD-003)
Jeff Mills-One Man Spaceship
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前作「Contact Special」(過去レビュー)から一年、Jeff Millsの新たなる冒険「One Man Spaceship」が発進。当然この時期恒例のWOMBでのウィークリィーレジデンシィーも開催され、「Time Sensitive」「Contact Special」から続く長い長い旅が継続している事を思い出させる。とまあテクノと言う音楽の割りにはJeffは妙に知性的で、必ずと言ってよい程発表する音楽に意味合いを込める。今作のコンセプトは「壁を打ち破る方法論」、「未知の分野への挑戦の際の孤独感」。つまりはいつまでたってもJeffは進化を続け、冒険を繰り返しているのだ(詳細についてはCISCOの特別ページをどうぞ)。

僕は正直、近年のJeffには少なからず動揺なり困惑の念を感じていた。つまりは元々はハードでファンキーな踊れるテクノを創っていた彼が、じっくりと聴かせるディープ目のテクノばかりを創るようになってしまったからだ。過激で狂わんばかりまでのエネルギーでシーンを打破してきたJeffからすると、近年のJeffの作品は余りにもおとなしすぎたのだ。しかし今作の様な作品を何度もリリースし今になって思った事は、考えさせる音楽に依ってまたシーンに変化をもたらそうとしているのだなと。表だったエネルギーは確かに大きくはないかもしれないが、音から感じるイマジネーションは徐々に大きくなりつつある。周りがJeffを模倣する事により、Jeffは別の視点から進化すると言う方法を変えただけの事で、目的は変わっていないのだろう。今作は孤独感の中にも非常に美しい前向きな気持ちが込められていて、深く広大な宇宙の世界を突破していくパワーに溢れている。ディープテクノ路線に関してしっくりこなかった僕にも、今作にしてようやく馴染めてきたと感じられる。WOMBでの最終週の6ターンテーブルセットによって、Jeff Millsの果てしない宇宙が全貌を表すのが待ち遠しい。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
UPCOMING EVENT
VADE 2ND ANNIVERSARY EXTRA feat. GREEN VELVET @ WOMB
2006/10/08 (SUN)
DJs : Green Velvet (a.k.a. Cajmere ), DJ Mayuri, Sodeyama

Deep Space @ Yellow
2006/10/08 (SUN)
DJ : Francois K.
Live : Mutabaruka

Jeff Mills Weekly Residency 2006 "One Man Spaceship" @ WOMB
2006/10/13 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest : Robert Hood The Grey Area DJ Set

Jeff Mills Weekly Residency 2006 "One Man Spaceship" @ WOMB
2006/10/20 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest : Sleepaechive Live Set

Jeff Mills Weekly Residency 2006 "One Man Spaceship" @ WOMB
2006/10/27 (FRI)
DJ : Jeff Mills (Extended One Man Spaceship Set)

Clash 16 @ ageHa
2006/10/27 (FRI)
Arena : Luke Slater, Ryukyudisko (RKD1, RKD2), more
Island Bar : Dominik Eulberg, more

Mule Musiq Presents Endless Flight @ UNIT
2006/11/02 (THU)
Live : Thomas Fehlmann, Kaito
DJ : Hiroshi Kawanabe,Toshiya Kawasaki

INNERVISIONS JAPAN TOUR feat. Ame @ YELLOW
2006/11/04 (SAT)
DJs : Dixon, Ame, Alex From Tokyo

FACE presents QUENTIN HARRIS JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/11/10 (FRI)
DJs : Quentin Harris, Ryo Watanabe

CLASH 17 STANDARD presents KEN ISHII SUNRISER RELEASE TOUR 2006 @ ageHa
2006/11/17 (FRI)
Special Live Set : Ken Ishii
Special Guest DJ : Carl Craig
DJ & Live : DJ Wada & DJ Yama, Q'hey & Shin Nishimura, Kagami, Hitoshi Ohishi, 7th Gate

MIGUEL MIGS Album Release Tour @ YELLOW
2006/11/22 (WED)
DJ : Miguel Migs

THEO PARRISH JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/11/25 (SAT)
DJ : Theo Parrish

最終週のJeff Millsは驚愕の6ターンテーブルセット、オープンからクローズまで全曲自身が作曲した曲を流すとか。つまりはFinal CutからUR、そしてAxis、Purpose Maker、Tomorrowなどのレーベルからの曲をプレイするって事。前代未聞の宇宙が展開されそうですね。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Laurent Garnier - Electrochoc (河出書房新社)
Laurent Garnier-Electrochoc
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フランスにテクノシーンを根付かせた張本人でありジャンルを横断する真のDJ・Laurent Garnier。現在来日中なのですが、実は同時に彼の長年に渡る音楽生活が詳細に書かれた自伝が発売されました。元々は2004年にフランスで出版された物で大ヒットとなり、Alex From Tokyoが翻訳、野田努監修の元で遂に日本語版が発売となったのです。実は読む前はそこまで期待していなかったのだけど、これは素晴らしい。イギリスにおけるセカンドサマーオブラブ、伝説のクラブ・ハシェンダでの体験、フランスでのメディアとの格闘、デトロイトでの壮絶なパーティー(殺されそうになったそうです)、テクノシーンの繁栄と衰退、とにかく彼が体験してきた事がそのままリアルに感じられる内容なのです。有名なDJやクラブも多数登場して、そこでの熱狂的な雰囲気やDJの信念なんかも忠実に伺う事が出来ます。Mad Mike、Jeff Mills、Derrick Mayらに真摯な敬意を抱いていて、やはりLaurentもデトロイト信者なのねーと感慨深いです。個人的に嬉しかったのは、Laurentは大きなレイブよりも小さなクラブでプレイするのが好きだと言う事。お金じゃないんだ、大事なのはヴァイブスなんだよね。別に大きなレイブを否定する訳じゃなくて、小さなクラブであればDJからファンに伝わる物も増えるんじゃないのかな。ビッグイベントでガバガバ稼ぐDJも多いけれど、DJが仕事になってしまうとちょっと寂しい(そりゃ確かに生活はかかってるけどさ)。とLaurentの活動は、根本的に大事な事を思い出させてくれました。あと年代毎に重要な曲がリスト化されていて、なるほど〜とシンパシーを感じますね。各章ごとに「French Kiss」「Wake Up」「Beyond The Dance」「Final Frontier」「Cycle 30」「Can You Feel It?」などどタイトルが付けられているけれど、クラブミュージック好きならば当然分かりますよね?w

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| ETC1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Godfather Chronicles (Minimaxima:MB205CD)
The Godfather Chronicles
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HMV半額セール戦利品その1。日本ではデトロイトと言うとテクノ、ハウスですが、現地ではゲットーテック・ゲットーベースなる物が人気あるそうで。普段聞かないジャンルなのでいまいち分かりづらいですが、特徴を述べるとBPM160越えは余裕でエレクトロやヒップホップ、ハウスやテクノまでもスクラッチを混ぜつつ高速にミックスし、ビッチだとかセックスだとか卑猥な言葉がべろべろに挿入される最高にお下品な音楽だそうです。今作はそのシーンの中でも絶大な人気を誇るらしいThe GodfatherのMIXCD+ドキュメンタリーDVD付きの豪華なセット。MIXCDの方だけどLos HermanosやらTechnasiaの曲も入ってますが、殆どはゲットーテックのアーティストの曲が中心。48曲をプレイなんで当然1曲は1分程で繋がれてゆく超絶スピンの繰り返しで、もはや早さだけならJeff Mills以上だ!ビートは早くても生き生きとしたベースラインは失われておらず、腰がくねくね動いてしまいそう。音はまあ最低にチープで同じデトロイトでも、テクノの神格化された音とは正反対ですね。しかしこれもデトロイトの一部である事は間違いない事なので、興味がある人は聴いてみて欲しい。DVDの方ではゲットーテックのアーティストのコメントやら、クラブでのパーティシーンの映像もあるのですが、そのパーティーでは卑猥な女が尻を突き出してブリブリと振りまくるシーンも…。さすがデトロイト、本場は違う。DVDの中であるDJが、「クラブはセックスの為のベッドなんだ」みたいな事言ってたけど、日本じゃクラブでセックスは流石に無理ですw

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Daniel Bell - The Button-Down Mind Strikes Back! (Logistic Records:LOG028CD)
Daniel Bell-The Button-Down Mind Strikes Back!
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Richie Hawtinと並ぶデトロイトの重要ミニマリスト・DBXことDaniel Bellが、今週末UNITで来日DJを行います。デトロイトのミニマルと言えばJeff Millsがいますが、Jeffが徹底的にハードだったのに対しDBXはむしろファンクが強調されています。シカゴハウスを経由したミニマルテクノと言えば分かり易いかと思いますが、無駄を削ぎ落としたシンプルなトラックなのにビキビキっとしてて痺れまくりですね。体に作用するのではなく、神経に作用する危ない音として覚えておくと良いでしょう。

実は新宿リキッドルームに彼が来日した時聴きに行っていたのですが、その時は正直退屈でしたね。単純に地味過ぎたと言うか、かなり渋めのプレイだったんですね。でも改めてこのMIXCDで体験してみると、これは格好良いぞと言う事です。自身の曲同様にDJプレイもやはりシンプルでスカスカな選曲なんですが、これってかなりハウス調ですね。今で言うとクリックハウスとかマイクロハウスとか、そっち方面で語られる渋めの音。だからと言って完全にクリックハウスに流れているかと言うとそうでもなく、シカゴハウスのファンキーさとミニマルテクノの冷ややかさが溶け合っている様な。地味と言えば地味なんだけど、ベテランの絶妙な上げ下げでゆったりとした流れが気持ち良いです。刺激的に直感的に来るんじゃなくて、後からじわじわと、そして聴く度にドラッギーな汁が滲み出てくるプレイです。いかにもベテランらしい妙技が存分に味わえる一枚ですぞ。Karafuto名義のFumiya Tanakaのプレイに似てる気がする。

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| HOUSE2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Lawrence Burden - 430 West Presents Detroit Calling (Concept Music:CEPTCD2)
Lawrence Burden-430 West Presents Detroit Calling
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デトロイトにRandom Noise Generation、またの名をOctave Oneと名乗るBurden5兄弟がいます。結構昔から地道に活動していてハウス・テクノ両方面で時折名作を生み出し、近年では世界的大ヒット曲「Blackwater」が記憶に懐かしいユニットであります。5兄弟の中で日本にDJをしに来ているのは、基本的に長男のLawrence Burdenがもっぱら。と言うか他の兄弟がDJをしに来たと言うのは、聞いた事ないですね。じゃあ実際Lawrenceのプレイはどーなんよと言うと、これ「430 West Presents Detroit Calling」を聴けば分かります。「デトロイトが呼んでいる」と言うタイトル通り、Octave One、Dark Comedy(Kenny Larkin)、Aril Brikha、E-Dancer(Kevin Saunderson)、Jeff Mills、Designer Music(Carl Craig)、DJ Rolandoなどデトロイト関連の曲ばかりが並んでいて見ただけでお腹一杯ですね。ただ実際に聴いてみると、ハウスとテクノが上手く混在してはいるのですが、何故だか余り印象に残らないのです。何だろうね、この不思議な感じは?ある程度緩急を付けているはずなのに、どこか一本調子で平べったい後味だけが残るのです。聞き込めばまた印象が変わるのかもしれませんが、う〜ん。個人的には5男・Lorne Burdenの「430 West presents Back To The Rhythm」(過去レビュー)の方が好みです。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Angel Molina - Wax Sessions (Sonar Music:SM007-CD)
Angel Molina-Wax Sessions
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僕が普段聴くテクノのMIXCDと言えば一枚のCDの中に2〜30曲は曲を詰め込んだ、矢継ぎ早な物が多いです。曲の中の良い部分だけどどんどん繋いでいくと言うコンセプトに基づいているのですが、昨日紹介したSven Vathなんかは一曲を長めに聞かせるスタイルですね。別に長めに聞かせるのも嫌いではないのですが、そうすると選曲によって良い悪いの重みが増えてきます。今日は一曲を長めに聞かせるタイプで、意外に素晴らしかったMIXCD「Wax Sessions 供廚鮠匆陲靴泙后Angel Molina、90年初期から活動をしているスペインのテクノDJだそうです。スペインと言えばCristian Varelaの方が有名なんだけど、地道にAngel Molinaも活動しているらしいです。そんな活動の長さゆえか、過激なプレイをこれでもかと見せつける事もなく、深みがあり一枚のCDの中にストーリーを感じさせるベテランのプレイを残してくれました。まずはJeff Millsのディープなテクノからデトロイト系のAardvarckに繋ぎ、3曲目でJames Holdenを投入しサイケデリックな世界に引きずり込みます。そのままディープなミニマルで繋いでいく内に、あれ???いつのまにか太く上げ気味の4つ打ちに変調しているよ?中盤から後半にかけてはメロディアスでアッパーなテクノ、粗めのハードテクノを混ぜて上げ下げを用意し、最後までがつんと肉体を刺激してくれます。一曲を長めに聞かせるからこそ自然な繋ぎが出来ていて、これもMIXの醍醐味なんだなと思わせるプレイです。旬のアーティストもふんだんに使われていて大変素晴らしいですが、知名度の低さで損をして感じがありますね。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Carl Craig - From The Vault : Planet E Classics Collection Vol.1 (Sound Scape:PEJPCD001)
Carl Craig-From The Vault Planet E Classics Collection Vol.1
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ああ、遂にこの人のベスト盤も登場かって感じの一枚。デトロイトテクノの過去と未来を繋ぎ、実験と進歩を続ける天才・Carl Craigの決定打です。最初に断りますが、これはベスト盤であってベスト盤ではありません。69、BFC、Psyche、Paperclip People、The Detroit Experiment、Innerzone Orchestra、Designer Music、Urban Cultureなど多くの名義で、そして多くのジャンルで活躍をする彼にとって、アルバム一枚でベスト盤なんて紹介するのは土台無理です。しかしやはり今の世の中CD中心で、EPを買わない人も多いとは思います。そんな人は迷わず買え!デトロイトテクノにおいて、Jeff MillsやUnderground Resistanceと同様に、デトロイト第2世代を代表するCarlさんの作品は、未来永劫テクノ史に語り継がれる曲ばかりなのだから。最新の「Angel(Japanese Mix)」はこのアルバムの為にリミックスをしてくれているし、未発表曲の「Hush Hush」も全盛時のフューチャーテクノを思わせる。ロマンティックで深淵な「As Time Goes By」や「At Les」はCarlさんがテクノに止まらないアーティストだと感じさせるし、「Jam The Box」は破壊力のあるストレートなテクノだ。今や有名な「Give It Up (Re-Edits)」のオリジナルは大ヒットトライバル「Good Girls」だし、フロアに雄叫びがこだまするサイケデリックハウス「Demented (Or Just Crazy)」も収録だ。ドラムンベースやジャズを取り込んだ「Bug In The Bass Bin」は、彼の懐の深さを感じさせる。あれれ、Paperclip PeopleやUrban Culture、BFCが入ってないじゃない?って事で「Vol.2」も出す予定なんでしょう。以前に出したリミックスワーク集はVol.1で途切れたままだけど、今度はしっかり続かせてくれよ。それもそうだし、ベスト盤出すよりTres Demented名義のアルバム出して欲しいな。去年辺りにリリースされるって話だったのだが…。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2006/09/02 Wire06 @ Yokohama Arena
さてさて楽しみにしていた初のWIRE、行ってきました。エレグラ以来の大型屋内レイブでしたが、良い所と悪い所色々ありました。

まず11時過ぎ入場しアリーナで石野卓球を観覧。「Good Life(Re-Edit)」とか回したり、ロッキンなテクノ回したり大型イベントに合わせたセットではありましたが、ブレイク多すぎるしちょっと大味過ぎるかな。やっぱり自分には合わないし、お金払ってまで見る事はないだろうなぁ…。正直DJとして出るとその時間がもったいないので、もうオーガナイザーだけに専念して欲しいな。
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| EVENT REPORT1 | 19:00 | comments(10) | trackbacks(4) | |
High Tech Soul The Creation Of Techno Music (Victor Entertainment:VIBF5095)
High Tech Soul The Creation Of Techno Music
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デトロイトテクノファンお待ちかね、デトロイトテクノ発祥の歴史を辿るドキュメンタリーDVDです。まあデトロイトテクノファンにとっては大半は知っている内容ばかりで、特に目新たしさは特にないけれど、デトロイトテクノのオリジネーターであるJuan Atkins、Derrick May、Kevin Saundersonから直接の発言が聞けたりとか、他にもCarl Craig、Jeff Mills、Richie Hawtin、その他大勢のアーティストのコメントが聞けるのは嬉しいですね。実はオリジネーター3人につまはじきにされたと言うEddie Flashi Fowlkesの話なんかもあって、Eddieもデトロイトテクノの基礎になっていたのかと驚きもあったり。またデトロイトの大勢のアーティストに影響を与えたラジオDJ・Electrifying Mojoもノイズまみれの映像でコメントをしていて、「自分がデトロイトのアーティストに影響を与えたが、また僕も彼らから影響を受けていたんだ。相互作用だったんだよ」と言う話にはちょっとほろっときたりしました。しかしまあDerrick Mayはほんと大口叩いてますね。饒舌なのか態度がでかいのか、中には「彼は好きになるか嫌われるかのどちらか」とまで他のアーティストに言われたり、とにかくそれ位よく喋る。Juan Atkinsが裏番、Derrick Mayは表番って感じですね。ちなみに商業的に一番成功したのはKevin Saundersonです。この3人はデトロイトテクノの基礎と言う意味においては、本当に重要な人物であります。個人的にはデトロイトテクノを更に広げる事となったCarl Craig、Jeff Mills、Underground Resistance辺りももっと特集して欲しかったなと思いますが、またそれは今度で。
| TECHNO4 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Shift to the other time - KARAFUTO Live mix at UNIT 28.1.2006 (Disques Corde:dc002CD)
Shift to the other time-KARAFUTO Live mix at UNIT 28.1.2006
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日本全国の硬派なテクノファンお待ちかね、誰が呼んだか日本が誇るテクノ番長・田中フミヤの最新のMIXCDが届けられました。今作は2006年1月28日代官山UnitでのKarafuto名義でのDJプレイから、一部をCD化した物であります。2002年にリリースされた本人名義のMIXCD「DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE]」(過去レビュー)からは4年ぶりとなっていますが、正直な所名義も時代も違うのに大きな差は感じられませんね。選曲もクリックハウスとミニマルを足して2で割った様な感じなのが多く、Karafutoと田中フミヤは何が違うのでしょうか。敢えてそれを述べるのであれば、田中フミヤはテクノ、Karafutoはハウス、それぞれのグルーヴがあるのかなと。また本人名義に比べればずいぶんと肩の力が抜けているというか、リラックスした雰囲気は感じられますね。でも殆ど似たようなジャンルの曲を使っているはずなのに、田中フミヤとKarafutoでは異なるプレイを生み出せるのはやっぱり凄いのかなー。昔のJeff Millsの影響下にあった頃のバリバリなハードミニマルテクノをやっていた彼からは、想像も出来ない柔軟でしなやかなプレイでDJとしての成長が感じられますね。浮遊感とは異なるかもしれないけれど、ふらふらと空間を漂う様な浮いたプレイが脳をくらくらさせます。何度も聴けばきっと分かるよ、味があるとはこの事だ。

個人的な要望としては、以前の様なハードミニマルMIXCDも出して欲しい。またかつては「Amazon」や「Changes Of Life」をプレイしていたんだよね?気になるな〜

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Damon Wild - Downtown Worlds (Kanzleramt:KA101CD)
Damon Wild-Downtown Worlds
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The Rising Sons名義の「Afghan Acid」とかThe Pump Panel名義の「Ego Acid」らの傑作ハードアシッドテクノを残したDamon Wildはご存じでしょうか?またJeff Millsも「Mix-Up Vol.2」で使用している大傑作「Avion」は、Damon Wildの代表曲とも言えます。まあ知ってる人は知ってるが知らない人は知らない、有名では無いけれど意外と使えるミニマルテクノをリリースするNYのテクノアーティストなのであります。そんな彼が2004年、ドイツにおいて新たなる息吹を見せつけているKanzleramtから突如アルバムをリリース。Kanzleramtと言えばデトロイトの綺麗目の音とハードなリズムを巧みに混ぜ合わせた優良なレーベルなんですが、まさかDamonがこのレーベルから出すとはね。でもそれでも本質は変える事なく、以前と変わらぬハードでタフなミニマルなリズムで組み上げられたテクノを聴かせてくれます。ゴツゴツとゴリゴリと90年代風の荒々しいハードミニマルテクノが中心で、無機質で冷めたマシンビートは止めてと言われても止まりません。最近はクリックハウスを取り入れたミニマルテクノが多い中、原点を忘れないこうゆう作風は大歓迎ですね。リズム自体にしっかりうねりがあるからミニマルでもグルーヴィーだし、クラブで使えるトラックばかりでお世辞抜きで質は高いですね。中にはレーベルの音を意識してか綺麗目のシンセサウンドが入る曲もあったり、痒い所まで手が届く様なアルバムだと思います。ミニマルテクノのお手本として参考になりました。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(2) | |
Moodymann - Moodymann Collection (Mahogani Music:Mahogani M-18CD)
Moodymann-Moodymann Collection
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デトロイトハウスにおいてTheo Parrishと並ぶ巨頭・Kenny Dixon Jr.ことMoodymannが、初のベストアルバムをMIXCD化してリリース。ディスコ、ファンク、ソウルを濃度を高め漆黒のグルーヴとして再生した初期から、最近の生暖かい質感を生かしたジャズハウス路線まで、レーベルを越えてヒット曲からレアな曲まで30曲を集め、矢継ぎ早にノンストッププレイ(Moodymann本人がミックスしてるの?)。多分ハウス好きな人はMoodymannのレコードなんて揃えている人は一杯いるだろうし、ベストなのに30曲も入れてるから一曲一曲が短いから中途半端な感じだし、コアな人は多分このベスト盤は必要ないのかも。しかし僕はアルバムしか持っていないし、一気に彼のデビュー時から現在までの作品が通して聴けるので、これは大変重宝します。特にデトロイトテクノは聞いてもデトロイトハウスは聞かない人、そんな人にこそデトロイトハウスの入門編として聞いて欲しいですね。ハウスって言ってもシカゴの卑猥な物もあれば、伝統的なNYハウス、または優雅なUKハウス、色々ございますが、デトロイトのハウスはその黒さが段違い。フォーマットは異なれど、Jeff MillsやMad Mikeとも共振する反骨精神があると思います。Mahogani Musicは余り再販する事が無いので、お早めに入手すべし。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Josh Wink - Profound Sounds Volume 3 (Thrive Records:90746-2)
Josh Wink-Profound Sounds Volume 3
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自身が作るトラックは激ハイパーなアシッド作風が多く派手なのに、何故かJosh WinkのDJはかなり渋い。生で聴いた事がないから実際はどうかしらんけど、前作の「Profound Sounds Volume 2」(過去レビュー)も渋かったのに今作はより深く渋い。1枚目はクリックハウスから入ってきて、Winkまでもクリック熱にやられたのかと呆気に取られた。そこからはRichie Hawtin風のディープでウニョウニョなミニマルが続き、何故か中盤でLos Hermanosのラテンハウスが入る。しかし続くRadioheadのJosh Wink Remixでまたもディープな作風に戻り、最後まで淡々とミニマルな世界観が続きます。決して浮上する事はなく、地べたをずっと這いずり回るような重苦しさがあるね。2枚目は更にミニマルで多少ハードになったり、浮遊感のあるテックハウスを回したりするけれど、むしろ深く沈み込むダークな世界観に注目すべき。ハードミニマルの様に派手は展開はないけれど、一貫して暗黒の音に統一されたプレイには美学みたいな物を感じるね。クラブでもこんなプレイを本当にするのか疑問だけど、CDとしてリリースするなら家で聞く物だしこれはこれであり。テクノ系のDJプレイでここまで我慢してテンション上げないのも、ある意味珍しいかも。決してつまらないと言う意味では無くて、本当に彼のDJは素晴らしく激渋だよ。強いて言うならば今作はハウスグルーヴが強いので、今度はテクノ色が強いプレイを聴きたいな。
※Ministry Of Soundからは同内容で「Sessions」としてリリースされています。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Cristian Varela - Intecnique 02 (Intec Records:INTECCD05)
Cristian Varela-Intecnique 02
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スペインにおけるハードテクノの重鎮、Cristian Varela。今までに数々の賞を総なめにしたその手腕は、間違いなくトップクラスに君臨するレベルなのですが、近年は世間の流れと一緒にハードテクノからクリックに移行したプレイになってしまい少々残念ではありました。実は少し前にクリック系を多めに使った「Ekspozicija Vol.3」と言うMIXCDを出したばかりなのですが、今度は名門Intec RecordsからMIXCDをリリースしました。このレーベルからであればクリック要素は少ないと予想していましたが、その予想通りでハードテクノ、ミニマル、エレクトロ/ディスコ系で大半を占められています。とは言っても以前のプレイとはかなり様子が異なり、激ハードミニマルな点はほぼ皆無。オープニングは緩めのエレクトロハウスが繋げられて、デケデケのベースラインが耳に残ります。あんまここら辺の音は好きじゃないけど、彼にしては結構メロディアスだなーと意外でした。中盤から徐々にミニマルなども混ぜ初めテンションを上げていくのですが、やっぱりメロディアスなシンセ音が鳴っている曲が多いですね。そこから少々下げて、そして今度は最後までアッパーな流れで程よいハード加減でガツンと行きます。あ〜でも、やっぱりどこでもギラギラのシンセ音が入っている。彼のプレイと言えばタンテを3台同時に使う音数多めのバキバキハードミニマルが印象なのですが、このMIXCDの中では一曲をしっかり聴かせる感じ。悪いとは思わないけれど、今までと全然印象が違って同じ人のプレイには聞こえないですね。ただ素直にテクノだと考えると、全体的な流れや聴きやすさと言う意味では高品質だと思います。Intec Records系の音が好きであれば、まず聴いても間違いは無いと思います。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Francois K. - Frequencies (WaveTec:WT50165-2)
Francois K.-Frequencies
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待った待った、ほんとーに待った。今度こそと何度も思いつつ実現しなかったDerrick Mayの新作が、遂にMIXCDの中で披露されました。しかもダンスミュージックの伝道師・Francois Kと組んだユニット・Cosmic Tiwns名義で、「Solar Flare」なる新曲を届けてくれました。で内容はと言うとほぼFrancoisが手掛けたんじゃないかと思わせるハウスグルーヴ基調で、そこにコズミックなシンセが絡みつくまあまあの出来。まあ御代二人の共作の割りには意外と落ち着きのあるテックハウスで、マジックは見られなかったけど素直にDerrickの新作としては喜ばしいですね。

肝心のFrancoisのミックスプレイはと言うと、もはやハウスのDJとしてではなくテクノもすっかり馴染んだディープスペースワールドを見せつけてくれました。流行のAmeやNathan Fakeなどのどディープなテックハウス、Jeff Mills、Carl Craig、Joris Voornらの王道テクノ、Sleeparchiveのミニマルテクノ、Oliver Ho、Samuel L.Sessonsらのハードテクノ、Co-Fusinのアッパーハウスなど内容も豊かに全体的にクールでヒンヤリとしたプレイです。Francois K、Aril Brikhaの新作が収録されているのも、嬉しい限りでかなり豪華な選曲ですね。元々がハウスDJのせいか小刻みに流れを作るよりはかなりスムースな流れで、長い時間をかけて広がりのあるプレイを聞かせてくれます。ハードな音は少なめでハウスファンにも聴きやすいプレイだとは思いますが、個人的にはもう少しアッパーな箇所が欲しかったなと。壮大な世界観はさすがFrancoisだとは思いましたが、理路整然と考えた挙げ句に決めた流れは少々クール過ぎるかも。もうちょっと人間らしさと言うか、大雑把でも良いから勢いがあればなと思います。完璧すぎるのはベテランの味だとも言えるし、逆にマイナスにも成りうると言う事なのですね。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
DJ 3000 - Migration (Submerge:UGCD-MT001)
DJ 3000-Migration
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かつてはUnderground ResistanceのオフィシャルDJと言えばJeff Mills一人だったのだけど、現在ではURのメンバーもかなり増えて幅広いタイプのDJが頭角を現してきています。新参の中ではかなり精力的に活動しているのが、このDJ 3000ことFrank Juncajです。名前の由来はMad Mikeが設立したSubmergeと言うレーベルの番地が3000であり、Submergeの組員であった彼にその3000が与えられたとの事。今までに4枚のMIXCDをリリースするなどDJ面においては充分な実績がありましたが、その彼が遂にオリジナルアルバムをリリースしました。この作品において今までのURと異質なのは、DJ 3000が東欧系のアメリカ人だと言う事もありデトロイトのソウルのみならず更には異国文化の旋律が加えられている事です。URが創り上げてきた狂気に満ちたエレクトロとも、銀河に飛び出すテクノとも、ゴスペルの様なハウスとも異なる音楽。もちろん前述の要素は含んではいるものの、彼の音楽から感じるのは土臭さ。DJの時もそうだったのだけど全体的にトライバル感が強めで、どの曲も抜けの良いパーカッションが効果的に使われています。これが東欧の音楽からの影響なのでしょうか?初めてのアルバムなのでまだまだ荒削りな面も見受けられますが、土煙の舞う様なアグレッシブさには今後の成長の予感が感じられます。彼のDJプレイは好きなので、作曲活動の方もこのまま頑張って欲しいですね。

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素晴らしきMIXCD「DJ 3000-True Colors」過去レビューはこちら

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2006/09/02 Wire06 @ Yokohama Arena
WIRE06の面子が遂に発表!そして、なんと、驚愕のラインナップが!
過去最高と言っても間違いない面子が集結!!!

WIRE06のHPへのリンク

DJs:Disco Twins, Felix Krocher, Fumiya Tanaka, Jeff Mills,
Ken Ishii, Michael Mayer, Richie Hawtin, Takkyu Ishino,
Toby, Westbam

Live Acts:Afra & Incredible Beatbox Band, Alexander Kowalski,
Alter Ego, Beroshima, Hardfloor, Joris Voorn, Ryukyudisko,
Secret Cinema, Tok Tok

Special Guest Live:Nitzer Ebb

ミニマルのリッチーが!宇宙人ジェフが!テクノゴッド・ケンイシイが!
Kompaktのボス:ミヒャエルが!Kanzleramtが送るコワルスキーが!
アシッドハウスのドン:ハードフロアが!ロッカーの大ヒットが懐かしいアルターエゴが!
そして、先日来日したばかりのヨーリスボーンがなんとライブを!!!!

これだけのメンバーが一気に集結するなんて、こんなイベントが世界を探しても未だかつてあっただろうか?今までWIREには一度も行った事無いし卓球主宰と言う事で正直避けていたのですが、これを行かずしてどうする?果たして各アーティストの持ち時間はどうなるのって、かなり不安はあるんですけどヨリスのライブ見るだけでも行く価値はありますよ。ついでにハードフロアもまだ未体験なので、楽しみです。確実に最大動員数を記録するイベントでしょうが、がんばります。
| UPCOMING EVENT | 20:00 | comments(4) | trackbacks(3) | |
2006/04/28 Standard 4 @ WOMB
昨夜は世界のテクノゴッド・Ken Ishiiとテクノシーンの超新星・Joris Voornの豪華なイベントで、ちょー楽しみにしていたStandardに行ってきました。やっぱりJoris位の人気者が来ると結構混んでいて、でもまあそれ程不快感もなくイベントを満喫。ただ気になるのが、オイオイコールをするやつらは何なんだ?最近こうゆう人達本当に多いけど、イベントの趣旨に合わないし萎えるな。もう現在のクラブに昔の様な雰囲気を求めるのは、ただの時代錯誤なのでしょうか?
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| EVENT REPORT1 | 20:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Surgeon - Force + Form (Tresor:Tresor117CD)
Surgeon-Force + Form
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実はJames Holdenイベントの同日、Unitでは極悪ハードミニマルテクノユニット:British Murder Boysが5 Hours Gigsを慣行していました。本当はこっちもすご〜く行きたかった位、やばいユニット:BMB(名前からして凄い!)。それもそのはずこのユニットは、Jeff Millsフォロワーとして名を挙げたSurgeonと、アンダーグラウンドハードテクノでは右に出る者はいない凶悪さを誇るRegisがタッグを組んだユニットなのです。

今日紹介するSurgeonの作品は1999年リリースながらも、一応最新アルバムです。ドイツテクノ帝国の一端:Tresorからのリリースなので、当然安心印なのですが…やっぱ安心どころか危険なアルバムです。妥協も甘さも許さないサドスティックなハードミニマルテクノが延々とループし、わんこそばの様に止めてくれよと言ってもそんな事は許しません。元々はJeff Millsフォロワーですが最近だとそれを上回るハードさを追求して、完全にフォロワーの域を脱し自分の道を極めていると思います。ハードミニマルよりもハード、それはインダストリアルまでも侵略したハードさを兼ね備え、徹底的に人間味を廃した冷ややかな機械音が鳴り続けます。最初これを聴いた時は全く理解出来なかった覚えがありますが、後になってここまでストイックな音楽にハードの美学を感じました。近年のJeff Millsに落胆している人は、真っ先にSurgeonを聴くべきです。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(1) | |
Jeff Mills - Blue Potential (Nowon Media:NODD-00065)
Jeff Mills-Blue Potential
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「夜空の星と、水面に映る星。この二つを同時に見ることは、相手の目に映る自分を見ることと同じである」

上の言葉は、テクノの魔術師・Jeff Millsが「Blue Potential」の紹介に用いた発言である。「Blue Potential」と名付けられたこのDVDは、2005年に世界遺産であるポン・デュ・ガールの20周年記念行事の際に行われた、Jeff Millsとオーケストラの共演ライブを納めている。Jeffが長年に渡って創り上げてきたテクノトラックをオーケストラが演奏すると言う面白い企画なのだが、これはただ珍しいだけの企画では無いとJeffは断言する。この共演は可能性のただ一部だけであり、音楽の可能性はもっと広がっていて自由なのだ。Jeffが最初に述べた言葉は、地球と他の惑星に関する可能性、強いて言えば人間の可能性を示した言葉である。「Blue Potential」とは「地球の可能性」と言う事を指しているのであろう。

さて、実際にテクノとオーケストラの共演はと言えば、荘厳で厚みのある音を奏でるオーケストラはやはり美しい。Jeffはそれにリズムマシーンを被せてゆく訳だが、普段クラブミュージックを聴く自分には何か変な感じがする。多用されていた電子音を生演奏にアレンジしているので、当然クラブミュージックの圧倒的なまでのグルーヴみたいなのは無い訳で。ただサントラ用に作られた「Entrance To Metropolis」や「Daylight」、またはURの名曲「Amazon」の美しさには息を飲む瞬間もあったりする。オーケストラにはオーケストラの、電子楽器には電子楽器の良い点があるので、これを期に異なるジャンルへの興味が広がれば良いのではないかと思う。成功と思う人もいれば失敗と思う人もいるかもしれない。しかしJeffの行うとする事はいつでも挑戦であり、人類の可能性を模索するパイオニアなのだ。

映像が納められたDVDと一緒に、音楽だけのCDも付いているので是非一度は聴いて見るべし。

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| TECHNO3 | 22:00 | comments(3) | trackbacks(1) | |
2006/04/15 NAGISA MUSIC FESTIVAL @ お台場野外特設会場
本当は参加してないイベントなのでレポートなんか書く必要ないんだけど、さすがに今回はぶち切れしたのでレポ書く事にしました。安いチケットと色々なアーティストが一同に集結する事で人気のある「渚」。当初は行く気無かったけれど、Jeff Mills@Yellowを飲んでて終電過ごしたせいで行けなかったので、止む無く「渚」に行く事にしたんですわ。で土曜日に前売り券買おうとしたら、どうやら前売り券が売れすぎたせいで、急遽前売り券の発売を中止していたんですよ。前日まで前売り券を販売すると宣伝していたのに、これにはちょっとムッとしたね。しょうがないから当日券目当てで会場に行ったんだけれども、なんだろうね、この混み様は。16時に着いたけれど、すっご〜〜〜〜い長い行列が出来ていてとても一時間待っても入れないじゃないですか。それでも我慢して二時間待ったのだけれども、それでも入れない。列の先頭に行って調べてみると、チケットの売り子が3〜4人しかいないじゃん?万単位で集客するイベントなのに、売り子がそんだけって何なんだよ?去年行った時も入場に一時間以上待たされたのに、それが全然改善されてないなんて。結局入場出来るのが19時近くになりそうだし、それで3500円もチケット代払うなんて逆に割高じゃん?それなら単発でクラブ行った方が全然楽しめるし、待たされるなんて不快感を感じずに済みます。つーことで、二時間待った時点で帰りました。早めに入場していた人はそういった苦労も無く、きっと楽しんでいるので問題はないでしょうが、ちょっと遅めに行っただけで最悪の印象に変わりましたよ。正直「渚」が有名になり過ぎた弊害もあるとは思うね。前はこんなにまで混んでなくて、適度な人数で楽しめるイベントだったんだけどね。有名になる事が、必ずしも良いイベントになる訳じゃないと言う分かりやすい証明でした。来年以降はもう行く事はないかな、「渚」。2〜3時間も待ってまで体験するイベントではないよ。

Jeff Millsだけは聴きたかったけど、それもかないませんでしたので以下のCDでも聴く事にします。

Jeff Mills - Mix-Up Vol.2(過去レビュー)
jeff mills-mixupvol2
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Jeff Mills - Exhibitionist(過去レビュー)
Jeff Mills-Exhibitionist
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| EVENT REPORT1 | 21:00 | comments(4) | trackbacks(2) | |
Stacey Pullen - DJ-KiCKS (Studio !K7:!K7049CD)
Stacey Pullen-DJ-KiCKS
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デトロイトを代表するDJと言えばJeff Millsなのだろうけど、あれはハードミニマルスタイルであってデトロイトにはもっと色んな側面もあります。僕が秘かに気に入っているデトロイトのDJは、Derrick Mayの最後の愛弟子・Stacey Pullenです。Silent Phase名義でも活躍をして、テクノにファンキーなアフロ魂を注入しデトロイトテクノ第3世代?としても注目を浴びていました。まあしかしあんまり作品数が多くないし、一般的な知名度はそこまで高くないかもしれないです。でもこの人はDJが特に素晴らしくて(生で聴いた事ないけどね…)、以前紹介した「Fabric 14」(過去レビュー)なんか最高ですよ。滑らかに緩やかに、心地良い浮遊感と伴ったハウシーな選曲で最高にイカシテました。では今日紹介する「DJ-KiCKS」はどうかと言うと、またこれも良い感じです。こちらはモロにデトロイト色濃厚なんですが、特にリズムが切れまくってます。体を上下に揺さぶるアフリカンリズムが前面に出て、ファンキー&トライバル!そしてがつがつと攻め上げつつも、デトロイトのソウルが籠もったロマンティックなメロディーを伴った曲が後半には待ち受けています。原始的な踊る欲求を呼び覚ましデトロイトへの哀愁を思い出させるストーリーを作るプレイは、先輩のDerrick Mayに勝るとも劣らないです。一度生で聴きたいDJの一人ですわ、はい。

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| TECHNO3 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jeff Mills - Choice - A Collection Of Classics (Azuli Records:AZCD29)
Jeff Mills-Choice A Collection of Classics
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Jeff Millsの来日は毎年の如く繰り返されているのですが、今週遂に初のYELLOWでのプレイが実現される事になりました。近年はWOMBでのプレイばかりで微妙な感じが多々あったのですが、YELLOWでのプレイじゃ期待せずにはいられません。コンセプトも珍しく「人生で影響を受けた音楽をすべてプレイする」との事。またJeff本人は未だに「ダンス・ミュージックのレコードを作るときのインスピレーションは、だいたいディスコから得る」と発言している事もあり、いつものハードミニマルスタイル以上の物を見せつける可能性もあります。と言う事はディスコクラシックやヒップホップ、ハウスやテクノなど色々プレイするのかもしれないですね。そんなJeffのルーツを探るCDが、彼自身が選曲した2枚組で出ております。1枚目はいわゆるクラシックと呼ばれるそうなディスコ物ですが、全然知らないアーティストばかりだぁ。と思ったら、Teddy PendergrassとかChas Jankelの曲はCMでも時々耳にするな。しかしこうゆうオールディーな曲は聴かないので、Jeffが選曲と言われてもどうすりゃいいねんって感じですな。2枚目の方は、TelexやBlake Baxter、Silent Phase、Joey Beltramなんかも収録されてテクノ色が強くなってくるので聴きやすいですな。それでもやはり古くて懐かしい曲が多く、電子音楽の夜明け、創世記みたいな感じを受けます。あくまでルーツを探る選曲だからやっぱり懐かしいのは当然だし、Jeffの全てを知り尽くしたいなんてマニアは聴いてみてはいかがでしょうか。

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| ETC1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
PEOPLE WANT MORE LIFE @ YELLOW
2006/04/14 (FRI)
DJ: JEFF MILLS(AXIS), TAKAMORI K.

MATERIAL feat. IAN POOLEY @ AIR
2006/04/21 (FRI)
Guest DJ: Ian Pooley

CROSS MOUNTAIN NIGHT feat. JAMES HOLDEN @ WOMB
2006/04/21 (FRI)
DJS: JAMES HOLDEN, TORSTEN FELD, Dr,SHINGO

CLUB MUSEUM @ UNIT
2006/04/21 (FRI)
Special Live Performance: BRITISH MURDER BOYS(SURGEON & RISIS) -5 hours gig-

UNDERGROUND RESISTANCE "INTERSTELLAR FUGITIVES" TOUR @ LIQUIDROOM
2006/04/28 (FRI)
Featuring members:INTERSTELLAR FUGITIVES SPECIAL LIVE UNIT
Formed by - GERALD MITCHELL as THE DEACON (UR044), THE ANALOG ASSASIN (UR040), CORNELIUS HARRIS as THE ATLANTIS (UR3.14), RAY 7 as THE UNKNOWN SOLDIER (UR051)
...And maybe more fugitives
DJs:SUBURBAN KNIGHT aka JAMES PENNINGTON (UR011), DJ S2 aka SANTIAGO SALAZAR (UR057), DJ DEX aka NOMADICO (UR061)

STANDARD 4 @ WOMB
2006/04/28日 (FRI)
GUEST DJ: JORIS VOORN
DJ: KEN ISHII, SATOSHI ENDO

MOODYMANN JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/04/29 (SAT)
DJs: MOODYMANN aka Kenny Dixon Jr, Alex From Tokyo

PANORAMA @ YELLOW
2006/05/02 (TUE)
DJs : Kentaro Iwaki a.k.a Dub Archanoid Trim, Terre Thaemlitz
LIVE: LUOMO a.k.a VLADISLAV DELAY

CLASH 12 feat. DERRICK MAY @ ageHa
2006/05/06 (SAT)
DJs :Derrick May, Ken Ishii, DJ Tasaka, Fumiya Tanaka, DJ Wada, Q'Hey
Toby, Yama, Shin Nishimura, DR.Shingo, Kagami, RKD1 & RKD2
LIVE : Chester Beatty, Newdeal

JAPANECTION PRESENTS SOUL DESIGNER TOUR @ WOMB
2006/05/19 (FRI)
DJs: Fabrice Lig, Jean Vanesse, Ken Ishii, Sisk
| UPCOMING EVENT | 23:55 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Jeff Mills - The Other Day (Sony Music Entertainment:SRCS8291)
Jeff Mills-The Other Day
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テクノにおいて最大級の傑作「The Bells」が発売から10年経ち、Jeff Millsも深い思い出があるのか記念DVDをリリースしています。ハードミニマルと言うジャンルの壁を越えて、今でも「The Bells」をプレイするアーティストは多く本当に素晴らしい曲は時代を超えるのだと感慨深いです。多分「The Bells」をリリースした頃が、一番Jeffの勢いがあった時代だったのではないでしょうか。勿論今だって大好きなアーティストで尊敬もしていますが、慣れとは怖いもので最近は以前程インパクトを感じません。しかし勢いがあった頃のコンピレーションアルバム「The Other Day」は、今聴いても尚輝きを増す曲ばかりが収録されています。現在のハードミニマルが単にでかい音を出して踊らせる事を目的としているのであるならば、Jeffのトラックは全く違ったものでしょう。反復と言う点においては一緒なのでしょうが、もっと細かい点においてJeffは試行錯誤を繰り返し、反復が最大限の効果を生み出す音の配置を考えています。高音と低音のバランス、半音の音が微妙にずれ続ける配置によってミニマリズムを極めました。元々コンセプチュアルなアーティストですが、ここに収録されている曲はどれも哲学的でありJeffの思想が封じ込まれているようです。Purpose Makerのファンキートライバル路線も好きですが、こういった未来的で思慮深いAXISのミニマルも素晴らしいと思います。一体彼の行き着く場所には何があるのでしょう。

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| TECHNO3 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joe Claussell - Translate (NRK Sound Division:NRKCD023X)
Joe Claussell-Translate
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発売される前からテクノ化テクノ化なんて宣伝されて、Francois Kに続いてお前もかと勘ぐってしまいましたが、蓋を開けると結構ハウシーじゃないですか。ニューヨークにおいてスピリチュアルハウスシーンを爆発させた張本人・Joe Claussellですが、最近のハウス全体がなんとなく進歩が無いと言うか余り元気がないように思え、彼も過渡期を迎えているのかもしれないですね。で最初に結構ハウシーだねと書いたけれど、今作は今までのジョーファンにはやっぱり身構えてしまう所があるかもしれないです。所謂アフロでトライバル、スピリチュアルなディープハウスではないのです。ハウスではあるけれど、紡がれるようにスムースな展開や一般的なハウスの温かみってのはありません。ハウスにある流れる様な展開よりも、チャプターごとに分けたような選曲と構成がまるで映画のサントラの様です。トラックリストは13曲の表記ですが、実際にはSEやインタールードを交え49曲も収録されているのです。今作に感じたのは、コズミック!そう、もっと広い世界が目の前に広がり、心は大地を離れ宇宙の中に放り出されてしまいます。例え一般的なハウスビートが無くても、全てを包括する柔軟でしなやかなそのプレイはエモーショナルの一言。ファンの期待を裏切るかもしれない新たな取り組みですが、美しく深い世界観と野心に満ち溢れるその前向きなプレイは成功だと思います。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Monobox - The Remixes (Logistic Records:LOG040CD)
Monobox-The Remixes
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本当に「男塾」があったら真っ先に入塾しそうな程ストイックな人、デトロイトミニマリストのMonoboxことRobert Hood。かつてはUnderground Resistanceのオリジナルメンバーで、その後はJeff MillsのAXISやドイツTresor、自身のM-Plantから作品をリリースしミニマルを極める事となる。基本的に色気とかメジャー意識は皆無で、頑固職人のように渋いミニマルを頑なに守っている。Jeffのファンキー路線よりは、無機質な電子音が淡々となるミニマルが多いかと思うが、そんな男気に惚れている人もいるのではなかろうか。そしてこの「The Remixes」とはオリジナルアルバム「Molecule」を、クリックハウスの新進気鋭のアーティストがリミックスしたものだ。参加アーティストは、Akufen、Ricardo Villalobos、Matthew Dear、Substanceなどの大物から、まだそれ程名前の売れてないアーティストまで。しかしこれは一般的には大層聴き辛いんではないかと思う程、独特のクリックトラックだ。グチュグチュとしたうねりが乾いたファンクネスを生み出し、シカゴハウス路線のスカスカなミニマルがドープな危うさを醸し出す。どこを聴いても分かり易いメロディーも無ければ、勢いのある曲もないので掴み所が無い。でも最近の田中フミヤならこうゆうトラックは迷わず回すだろうなと、そうゆうイメージがある。Akufenのリミックスは普段通りのカットアップ路線で分かり易く、僕はこうゆうのは考える暇も無くお気に入りとなった。Ricardo Villalobosのリミックスは、リミックスと言うより彼のオリジナルみたいなクネクネ具合に仕上がっている。他には明るく彩りを増して跳ね系のトラックに仕上げたSetyのリミックスが、予想外にはまったクリックハウスだった。万人に勧められるアルバムではないが、独特なクリックハウスを聴いてみたい方にはぴったりだ。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Adam Beyer - Stockholm Mix Sessions Vol.3 (Turbo:MARCD-019)
Adam Beyer-Stockholm Mix Sessions Vol.3
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アダムベイヤーと言えばスウェーディッシュハードテクノの第一人者と言えますが、最近のクリックハウス流行に乗っかっている事で尻軽としても認知されています。実はそれ以前にはデトロイト系に流れたりとかもして、Truesoulなるレーベルも作ったりしていました。そして同時期にはデトロイト系の曲を多用したこの「Stockholm Mix Sessions Vol.3」と言うMIXCDも出したりしていました。尻軽ながらもこのMIXCDは相当に出来が良くて、彼が手掛けたMIXCDの中で大のお気に入りです。ここではデトロイト系の曲をこまめに入れているせいか、美しくメランコリックな面や情緒的な面が強調されていてツボにはまる流れがそこかしこにあります。もちろんベイヤーのプレイなのだからリズムが貧弱と言う事もなく、適度な太さや気持ち良い上げ加減で最後までうっとりと聴かせてくれます。大ヒット曲「Merengue(Slam Remix)」の図太いリズムかつメランコリックな雰囲気、「Loop 2(Luke Slater Remix)」のファンキーで未来的なシンセライン、「12 Months Of Happiness」の突き抜ける爽快感、そしてベイヤー自身の「Truesoul」の壮大な広がりを感じさせる感動的なラスト、聴き所満載です。個人的にはこの路線のプレイを聴いてみたいのですが、クラブだと激ハードなプレイが中心なんですよね。あ〜〜〜、クラブでこんなプレイをしてくれたらその瞬間神!となるのに。それ位このMIXCDは素晴らしいので、廃盤ながらもなんとか探し出してみて下さい。

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| TECHNO3 | 19:00 | comments(8) | trackbacks(1) | |
E-Dancer - Heavenly (Planet E:PE65241CD)
E-Dancer-Heavenly
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新年そうそう最初のレビューは、去年大躍進を果たしたデトロイトテクノからビルヴィレー・スリーと呼ばれる内の一人、Kevin SaundersonのE-Dancer名義のベスト盤を紹介します。KevinはDerrick May、Juan Atkinsに比べるとハウス色が強くまた派手で盛り上がるトラックメイキングが得意です。大柄な体格に似ていてDJプレイもとにかく派手で、ジェットコースターの様に緩急自在に最大限に盛り上がる選曲でほんとに上手いです。でこのベスト盤なんですが、ベスト盤だけあって全ての曲のクオリティーが最上級。特にざらついたフィルター使いが特徴で硬く荒々しい音を出しつつも、ムーディーなメロディが導入されテクノとハウス両方で使えるトラックが多数。Ken IshiiやJeff Mills、その他色々なアーティストが今でも、「World Of Deep」、「Pump The Move」、「Velocity Funk」などを回しているのはクラブに行った事がある人ならば周知の事実でしょう。しかしやっぱり体格同様、彼のトラックはまじで図太いですね。ズンドコ節でクラブヒットしない訳がないですね。EPでいちいちシングルを集めるのは面倒なので、こう言ったベスト盤は大変重宝します。一家に一枚お勧めします

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| TECHNO3 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2005 Best Seller
今年も遂に終わりがやってきました。と言う事で年間ベストなんですが、その前に今年は年間売り上げベストを行おうと思います。皆様今年もこの「Tokyo Experiment」経由@アマゾンで、多くの商品を購入して頂いてありがとうございました。アフィリエイトのおかげでより多くのCDを購入出来、色々な音楽を紹介する事が出来たと思います。ただの趣味で始めたこのブログですが、テクノやハウス、自分の好きな音楽をもっとみんなに聴いていただけたらなんと素晴らしい事かと。それでは僕が紹介したCDで、今年売り上げの良かった順に紹介させて頂きます。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Underground Resistance - Interstellar Fugitives 2 (Destruction Of Order) (Underground Resistance:UGCD-UR2005)
Underground Resistance-Interstellar Fugitives 2 (Destruction Of Order)
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世の中はクリスマスムードですが、そんな時期にもアンダーグラウンドな世界からクリスマスプレゼントが届きました。今年、Galaxy 2 Galaxy名義(以下G2G)でもっとも音楽シーンで話題をかっさらったであろうUnderground Resistance(以下UR)から、2枚組のオリジナルアルバムが発表されています。URと言えばMad MikeとJeff Millsが設立したレーベルであり、またユニットでもあり、集合体でもあるデトロイトテクノの功労者。彼らの活動の根底にあるのはそのレーベル名そのものであり、音楽に依って自らを解放する事であります。彼らの音楽は希望や夢、もしくは怒りや闘争(暴力ではない)によって生み出されるのですが、今年前半のG2Gのコンピレーションアルバム「A Hi Tech Jazz Compilation」は前者から成るフュージョンテクノ、フュージョンハウスな音楽です。そしてこの度発売された「Interstellar Fugitives 2」は後者の、怒りや闘争の音をイメージさせるハードなエレクトロがこれでもかと言わんばかりに詰め込まれています。きっとデトロイトと言うハードな街で生き抜く為には、ハードな心が必要になるのかもしれません。G2GがMad Mikeを中心に進められ希望や夢に依って障害を突破するプロジェクトであるならば、このアルバムは反骨精神に溢れたURと言うある一種の民族を越えた共同体から成るプロジェクトなのでしょう。とまあ、URについてはライナーノーツにこれ以上もっと詳しい詳細が書いてあるので、そちらを読んで頂いた方が良いですね。とにかくMad Mike風に言うならばこのアルバムは最高にシットで、最高にイカシテルって事です。元々エレクトロ方面のURは結構苦手だったのですが、今作はテクノ色が強めでRed PlanetやLos Hermanos系のメランコリック路線もあったりで、比較的聴き易いのではないでしょうか。それでもタフでハード、ダークでソリッド、決して売れる様な音では無いと思います。しかしG2Gとは音色そのものは異なろうとも、見据える先は同じ所に向いています。だからこそ面と向かい合い彼らのソウルを感じたいし、聴き過ごす事なんて出来やしません。Mad Mike、いえURとしての活動に期待をせずにはいられません。

蛇足ながら、最近のURのアートワークなり音なりが小綺麗になっているのは、何か彼らに変化でもあったのでしょうか?G2Gのコンピ、Los Hermanosのアルバム、そして今回のジャケの変に洗練された感じは明らかに今までと異なります。また「Return Of The Dragons」以降の音も、妙に小綺麗と言うかクリアになったと言うか。単にレコーディング環境が良くなっただけなのでしょうか?アートワーク、音共にいかにもアナログだった頃と変化が見れるので少々気になりますね。

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| TECHNO3 | 13:00 | comments(3) | trackbacks(4) | |
Fuse Presents Joris Voorn (MINIMAXIMA:MM211CD)
Fuse Presents Joris Voorn
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今や押しも押されぬテクノ界の超新星・Joris Voornの初のMIXCDが遂に登場。大ヒット曲「Incident」や1STアルバム「Future History」での活躍はまだ記憶に残る所ですが、今度はMIXCDも出してくれるなんてなんてファン泣かせな活動ぶりなんでしょう。新人と言う事もあって僕はアッパーにガツンと来るようなプレイを予想していたのですが、ここは意外にもクールで抑制の取れたベテランらしいプレイを披露しています。ここでは流行のAbleton Liveを使って40曲をMIX、19個のセクションに分けています。PCを使ってのプレイのせいかやはり曲の流れに気を遣ってスムースで緻密な展開があり、彼の気高くも美しい面が強調されて感じる事が出来るのではないでしょうか。美しいシンセラインが用いられた曲の他にも、テクノに止まらずハウスクラシックスやクリックハウス、有名なアーティストの楽曲が惜しげもなく導入されて単調に陥る事はありません。こいつ本当に新人かよって思うような精密機械ぶりですが、欲を言えば新人なんだからもっと爆走気味に、ガンガン盛り上げるプレイでも良かったんじゃないかと思ったりもしました。実際にDJでは「Incident」だって回すそうじゃないですか。決して地味と言う訳ではないですが抑えめのプレイなので、緩い上げ下げの展開をじっくり噛みしめて長く付き合っていこうと思います。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(4) | |
2005/10/22 JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
期待に胸を膨らませて「未知との遭遇」を体験しに行ったWOMBで待っていたものは…。

24時過ぎにWOMBに到着、早速入ると激混み〜。Jeffの1stセット半ばでしょうか、ディープめのトライバルで良い盛り上がり具合。「CONTACT SPECIAL」って言うコンセプトなのかと思うくらい、Purpose Maker路線の選曲。でもこっちのが好きなんでOKです。自身の昔の曲も回したりして徐々に上げていき、そしてキター!!「Strings of Life(DK Edit)」。でも折角ならオリジナルを期待したかったのですが、やっぱり大盛り上がり。その後あんまり覚えてません…。
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| EVENT REPORT1 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Jeff Mills - Time Machine (Tomorrow:TW-800)
Jeff Mills-Time Machine
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未知との遭遇をテーマにした「Contact Special」のCD発売、またイベントも開催され常にJeff Millsの音楽はコンセプト有りきである事を感じさせるのですが、これは以前から全く変わらない事。この「Time Machine」はH.G.Wellsの小説「Time Machine」にインスパイアされて作られた物で、架空の映画のサウンドトラックでもあります。ここ近年映画のサウンドトラックを複数作っているのですが、彼の視点はクラブミュージックと言う点からエレクトロニクスミュージックへと点へより広がり初めている事を感じさせます。やはりここでもハードでファンキーなトラックよりも、スペーシーで未来的な兆候を感じさせるシンセが多用され、ある意味デトロイトテクノの原点に回帰してる様な感もあります。それはまるで時間を超えて、次元を超越し、テクノの過去と未来を行き来するJeff Mills本人の旅行でもあるかの如くです。音の響き方、異なるフリークエンス、奥と手前にある音の配置、事細やかに彼の経験が生かされ整然と音が鳴り響きます。それは眠れる思考を呼び覚まし聴く者の心を、時間旅行へと導いていきます。彼の体験を感じる様に聴く者も同じ事を感じ、同じ世界を体験します。Jeff Millsが感じたサウンドスケープがここに詰まっています。

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
2005/10/14日 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest Live : Co-Fusion

JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
2005/10/21日 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest Live : Scion from Chain Reaction

JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
2005/10/28日 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest Live : Sub Space, Elektrabel

KENISHII 「PLAY, PAUSE AND PLAY」RELEASE PARTY @ AIR
2005/10/29 (SAT)
DJS: KENI SHII, DJ WADA X Dr.SHINGO, SHIN NISHIMURA×HITOSHI OHISHI

DARREN EMERSON @ Space Lab Yellow
2005/11/02 (WED)
DJ : Darren Emerson and more

STERNE @ WOMB
2005/11/04 (FRI)
Guest DJ : Dave Clarke
DJs : Takkyu Ishino, Ten

DARREN EMERSON @ Space Lab Yellow
2005/11/05 (SAT)
DJ : Darren Emerson and more

MODULE 4th ANNIVERSARY presents GRAPE @ Module
2005/11/05 (SAT)
DJ : Marcellus Malik Pittman (unirhythm/3chairs from Detoit), CHikashi

CLUB PHAZON - WOMB MOBILE PROJECT @ Laforet Museum Roppongi
2005/11/22 (TUE)
DJs : Sasha& John Digweed
Opening : Ohnishi

何はともあれScionは確実に外せないですね。Basic Channelのトラックをがんがん連発するのか、それとも予想だに出来ないライブでも?
あとはケンイシイのAIRでのイベントも良いなぁ、テクノ好きはそりゃ行くだろって感じだね。
サシャ&ディグウィッドは非常に激混みになって踊れるのでしょうか…
| UPCOMING EVENT | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jeff Mills - Exhibitionist (Axis:AXCD-041)
Jeff Mills-Exhibitionist
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ここ何年かのJeff Millsのスタイルにはちょっと残念な気持ちもあり、日本でプレイする事があっても意識的に避けてきた自分ですが、今年はWOMBのレジデンシーに行く気があります。SCIONのライブを見たい事もありますが、単純に最近の彼のプレイも聴きたくなっているんですよね。取り敢えずCDで彼のMIXを聴くには現在簡単に手に入る、この「Exhibitionist」しかありません。やっぱり凄いと思うのは72分間に45曲も使うと言う、そのMIXの早さ。別にMIXが早いからそのDJが良いと言う事と全く関係はないですが、やっぱり曲の良い所だけを抜き出してプレイするそのスタイルは別格です。過去の傑作MIXCD「Mix-Up Vol.2」に比べると鬼気迫るプレッシャーやアグレッシブさは薄くなり、円熟味を思わせるバリエーションを見せて、ミニマル、ハウス、ラテン等を程よく使っています。ファンキーでソウルフル、ハードでタフ、又してもテクノが黒人から生まれた事を身を以て証明しています。永遠に変わらないと思っていたJeff Millsにも変革の時代の訪れが来ているのかもしれませんが、変わらないのは未来を見つめるその視点。新しい事に挑戦してゆく彼の姿勢こそ、彼の最大の持ち味なのかもしれません。そしてその挑戦の表れが、MIXしている所をDVD化した「Exhibitionist-DVD」。コンセプトごとに4つのプレイが含まれていて、テクノオタクにはとても興味が湧くDVDではないでしょうか。

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Jeff Mills-Exhibitionist
「Exhibitionist-DVD」Amazonで詳しく見る


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| TECHNO2 | 21:00 | comments(2) | trackbacks(3) | |
Jeff Mills - Contact Special (Axis:AXCD-002)
Jeff Mills-Contact Special
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何時如何なる時もコンセプトを大事にするJeff Millsならではの音楽。そして今回は「未知との遭遇」をテーマに9枚の7インチレコードを発表し、それをCD化したのがこのアルバムだ。「Contact Special」、それはJeff Millsが子供の頃から夢見てきた物語であり実現したかった事でもある。そして遂に10月のWOMBでの3週に渡るパーティで、それが実現する事となった。(「Contact Special」の詳細についてはCISCOの特別ページをどうぞ)しかしJeff自身にも変革の時代が訪れているのだろうか?ある雑誌では「ハードで踊れる音楽だけがテクノではない」と断言しているし、このアルバムに於いてもやはり昔のハードでファンキーな面影は皆無。ここ近年のディープでミステリアスな雰囲気のミニマルテクノ路線をそのまま引き継いでいるのだが、少なからず異議を唱える人もいるだろうとは思う。実際ここ2〜3年は以前程Jeffの音楽にのめり込む事は無かったし、「Contact Special」の9枚の7インチレコードを聴いた時も多少期待を裏切られた様な気持ちもあった。しかしこうしてアルバムを通して聴いてみると、ディープで緩く紡がれる音楽は意外にも心地良く今回のコンセプトを見事に表現しているなと感じられた。彼が何故変革を必要としたのか?何故以前の様にハードで踊れるだけの音楽を作らなくなったのか?それらの理由がこのアルバムには存在している。テクノはクラブだけの音楽では無いし、踊れる必要も無い。音楽を心で感じる事、それが大事なのだろう。ここ近年Jeff離れになっていた僕に、久しぶりに彼のDJを聴きたいと思わせるには充分なアルバムである。

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| TECHNO2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Scion - Arrange and Process Basic Channel Tracks (Tresor:Tresor200CD)
Scion-Arrange and Process Basic Channel Tracks
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90年エレクトロニックミュージックにおいて、究極のミニマリズムを確立したBasic Channel。彼らのアルバムの再発、また彼らの弟子とでも言えるScion(Pete Kuschnereit aka Substance、Rene Lowe aka Vaniqueur)の来日ライブ(10/21 With Jeff Mills)があるので、このMIXCDを紹介しない訳にはいきません。数あるMIXCDでもここまで緻密な展開を持ったMIXCDはなかなか無いと思いますが、それもそのはずPCソフトAbleton LIVEを使ったMIXなのです。Basic Channelのトラックから一部分ずつ抜き出し、それをPCで組み立てていくと言う事らしいですが、もはやターンテーブルを使ったDJでは再現不可能。トラックの良い部分だけを何度も何度も繰り返す事が出来るのも、PCソフトのおかげ。それだけで聴いても面白くもないBasic Channelのトラックが、MIXされる事により最小の単位で最大の効果を上げています。アブストラクトで極限までディープ、押し寄せては引き返す波の様な残響音、そして緩い展開から激ハードな展開までダンスミュージックである事を思い出させてくれる構成。全てがパーフェクト、Basic Channelの魅力を全て引き出したScionには敬意すら抱きます。もしこれが実際のライブで表現されるのであれば、その瞬間に神!Basic Channelと同様ミステリアスな存在のScionのライブは、一見の価値有り。このMIXCDで予習してライブを見に行く事をお勧めします。

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| TECHNO2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
PLUS Technasia:Charles Siegling (Plus:PLUS101)
PLUS Technasia:Charles Siegling
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なんとなくガツンと来る物を聴きたかったので、TechnasiaのCharles SieglingのライブMIXCDをご案内。ええ、まあライブMIXなので臨場感と言うか普通のMIXCDより猛々しいパワーに溢れています。しかもTechnasiaのオリジナルトラックはデトロイトとアジアに影響を受けた様な美メロトラックが多いのに、Charles自体のDJってどっちかって言うとシカゴハウスに影響を受けている様なファンキーさと高速BPMが特徴ですな。ザクザクッとしたハードかつ鋭い切れ味を持ったトラックの合間に、Technasia関連のスタイリッシュで美しいトラックを差し込み美味く展開を作っていると思います。ターンテーブル3台使用のプレイと言う事もあり、どんどん曲を繋げていくのでテンポよく聴けますね。しかも実際のプレイではBPM140越えも珍しくないらしいですが、そんなに早いと踊るのも一苦労なんじゃないかと…。ここら辺もシカゴハウスのパンピンなMIXに近い物がありますね。まあスカッと爽快になりたければこんな痛快なMIXCDもうってつけなんじゃないでしょうか。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Jeff Mills - Purpose Maker Compilation (Purpose Maker:PMWCD9601)
Jeff Mills-Purpose Maker Compilation
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永らく廃盤となっていた素敵なコンピレーションアルバムがリイシューされたんじゃ、紹介しない訳にはいきません。現在のテクノシーンに於けるファンキーでトライバルな流行を作りだしたこのシリーズ、Purpose Maker。「目的を作しり者」とレーベル名からして素晴らしいですが、Jeff MillsがよりファンキーでよりフロアライクでDJ仕様に使いやすい様に創りだしたこのレーベルの音源は、曲自体も本当に素晴らしい物ばかりです。もし今のJeffしか知らない世代の人にはこれらの曲には驚くかもしれないです。現在のJeffとはそれ程全く趣向が異なっているのです。昔からのファンには、きっとこの頃のJeffが好きだったんじゃないかと思いますが。ハードかどうかだけ考えると、現在の他のハードテクノシーンの方が全然ハードなのですが、しかしこの頃のJeffの作曲能力の神懸かりの具合と言ったら言葉も出ません。シンプルでいて体の奥底から揺らす事の出来るグルーヴ、音の隙間の間に感じられるファンクネス、再現なく続くミニマルな展開、どれをとっても最上級の物です。現在でも多くのDJがこの頃の曲を使用し、フロアを沸かしております。DJのみならず曲作りに於いても、想像だに出来ない想像力と完璧なコントロールを持ち合わせているJeff Mills。本当に天才だと思います。惜しむらくは、Purpose Makerの真似をするアーティストが増えすぎた為に、この作風をJeff本人が捨ててしまった事。もう一度この頃のJeff Millsを体験出来たならば…

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Ken Ishii - Play Pause, And Play (Sublime Records:IDCS1016/1017)
Ken Ishii-Play Pause, And Play
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先日のFuse-In @ ageHaでのケンイシイのプレイはどうでしたか?もう文句の付けようの無い素晴らしいプレイだったと思います。毎度の事ながらアグレッシブでバリエーションに富んだハードテクノで、それをいつのプレイでもテンションを保っている所が凄いですよね。実際、世界最高峰のDJ Awards 2004にて、Jeff MillsやCarl Cox、Sven Vathを抑えてベストテクノDJ賞を受賞した事が、現在の彼の実力を示していると思います。そんな彼の最近のプレイを丸ごと体験出来るのが、このMIXCD、しかもオンタイムとオフタイムの2枚組。オンタイムに関して言えば、確かに最近のDJプレイを丸ごと収録したかの如く、出だしのRenato Cohenの曲は実際のプレイでも最初に使いますよね。序盤はガツンガツンと硬めのトラックでハードにテンション挙げて、中盤は少し緩めてバリエーションを増やします。そして終盤ではメロディアスで派手目なトラックもばんばん使って、お決まりアンセム「Incident」でどかんっ!と来ます。しかしなんとなく先日出たばかりの「Ben Sims - Welcome To My World 」と似ていますねwでもKen Ishiiはハードだけれどもミニマル一辺倒じゃないので、テクノオタクじゃない人でもだいたい盛り上がれるプレイなんですよね。幅の広さが彼の人気の理由なんだと思います。その幅の広さをより生かしたのが、珍しいオフタイムセットの方。ざっくばらん過ぎだろうと突っ込みを入れたくなる程、色々な曲が入ってます。Anna Kaufen(Akufen)のドファンキーな隠れ名作トラックや、Jeff Millsのレアトラック、Isoleeのジャーマンディープハウス、Brian Enoのアンビエントまで、ゆっくりと耳を傾けて休みたくなる選曲です。これがKen Ishii曰く「ここ2、3年の自らの日常にもっとも近い作品」とコメントしていますが、こういった面があるからこそハードなDJ時にもバリエーションが生まれてくるのでしょうね。いや〜昔のインテリジェント期からは想像だに出来ない彼のプレイだけど、マジで凄いとしか言い様がないですね。テクノ好きは今すぐゲッチュ〜!

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(3) | |
Ben Sims - Welcome To My World (Womb Recordings:WOMB011)
Ben Sims-Welcome To My World
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みんな最近はハードミニマル系のMIXCDで良い物がねえなぁ〜って思ってませんでした?僕は思ってました。一時期は充実してたんですけど、今年はさっぱりですよね〜って、思ってたら

キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━ !!!!!!!!!!

ベンベンベンベン、ベンシムズのトライバル+ハードミニマルな超絶MIXCDがキタんですよ!!!やっぱりこいつ凶悪ですな、ターンテーブル3台+CDJ2台をフル活用した音数多めの激しく興奮するプレイを見せてますよ。当初はWOMBでのプレイを録音した物と思っていたのでかなり不安になっていたのですが、スタジオ録音と言う事で音質も良好。Jeff MillsからChester Beatty、Renato Cohenや今をときめくJoris Voorn、果ては自身のKilla ProductionsやGreenwich Allstarsなどハードミニマル勢の大御所を惜しげもなく使いまくり、テンションが一向に下がる事がありません。最初から最後まで全てがピークタイム仕様で休む暇を与えず、徹底的にハードグルーヴで攻めまくります。疲れている時には聴く気がしないけど、力を持て余している時にはこれを家で爆音でかけたいっ!周りの民家なんか気にするんじゃねえ!(嘘です。)体中の血をたぎらせ踊り狂うのだ!

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| TECHNO2 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Metamorphose Special Part2
メタモ特集第二弾。本日はテクノの真髄、ハードミニマルテクノのオンパレードで行っちゃいましょう。個人的にはこれから紹介する3人に深夜のLunar Stageを飾って欲しかったけど、G2Gと被ると困るのでまあ良いかな。

■DJ Q'Hey - Sound Republic
DJ QHey-Sound Republic
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マニアックラブでRebootと言うハードテクノのイベントのオーガナイザー、DJ Q'Hey。パンク魂を感じさせるスピリッツとハードでタフなサウンドは、確実に体を揺らす事は間違いなし。まず彼のDJで体を温めるのが良いかも。

■FUMIYA TANAKA - DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE]
Fumiya Tanaka-DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE]
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日本のテクノ番長、田中フミヤ。イケメンな面とは裏腹にかなりストイックなDJを行う彼は、Jeff Millsばりのハードミニマルから昨今流行のクリックハウススタイルまで、変幻自在に独特の空間を創り上げます。しかし初期のUR-Amazonなどを回していた頃のハードミニマルスタイルを、是非聴かせて頂きたい。G2Gも来てるんだしねぇ〜w
過去にレビュー済み

■Marco Bailey - Ekspozicija Dve:Sindustry
Marco Bailey-Ekspozicija Dve:Sindustry
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ベルギーのハードテクノ番長、マルコベです。この人もかなり過激にハードミニマルテクノを連発します。しかし近年はハードミニマル一辺倒ではなく、アブストラクトでハードな新境地も開拓し今回のプレイでも今までは違った物が見れるかもしれないですね。
| TECHNO2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
WIRE05 Special Part2
WIREってとにかくお祭りって感じのイベントだけど、それでも男気に溢れたアーティストも出演しています。表を張るか裏番張るかまあどっちでも良いんだけどな。格好良ければ万事OKだよ。ってことはまずてテクノ番長、田中フミヤだろ!

・「FUMIYA TANAKA - DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE]」
Fumiya Tanaka-DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE]
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田中フミヤはねー、ほんと面構えも格好良いしDJも格好良いし言う事無しだね。かつては和製Jeff Millsなんて呼ばれてた頃も懐かしいけれど、徐々に自分の世界を確立しストイックなクリック系のDJに移行して来たんですわ。派手さはないけれどリズムトラック中心で時間が長くなる毎に、脳味噌への浸透率も高まっていく覚醒的DJですわ。良い時と悪い時の差が半端なくあるDJだけど、WIREではしっかり回したってや。それともバリバリハードミニマルで回すのかな?
(以前にレビュー済み)

・「Luke Slater - Fear And Loathing 2」
Luke Slater-Fear And Loathing 2
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お次はテクノ界のシリルアビディーこと、Luke Slater!(似てない?)名前も存分に知られているし実力も半端ないです。ゴリゴリのテクノをやらせれば、向かう所敵無し…は言い過ぎですが、ぶっといアナログシンセを目一杯使う人です。DJの方もかなりの腕前でとにかくゴリゴリ、何度もゴリゴリ、ってだけじゃなく緩急自在なプレイで上手く盛り上げる事が出来ます。芸達者で最近は緩めのセットにも挑戦していて、既に馴染んでいる所に懐の深さを感じさせます。
(以前にレビュー済み)

・「Joey Beltram - Trax Classix」
Joey Beltram-Trax Classix
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でニューヨークのテクノ番長ことJoey Beltram。この人はほんと番長って言葉が相応しい位、ハードな作風と見事な突っ張りぶりをしています。とにかく甘えがないんだわ、この人。インタビューとか読んでも、媚びた感じも無いし男一匹狼って野郎ですわ。このアルバムはかの有名なTrax Recordsの作品を集めただけあって、シンプルかつハードなシカゴハウス・ミーツ・テクノです。WIREではライブをするらしいけど、ならば「Start it Up」を期待せずにはいられまい。
(以前にレビュー済み)
| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Monika Kruse - On The Road Mix Vol.2 (Terminal M:Term0205-2)
Monika Kruse-On The Road Mix Vol.2
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テクノを聴く女の子は多くはないんだろうなー。だからテクノの女の子のDJとかアーティストも多くはないんだろうなー。ま、実力があればどっちでも良いんだけどね。そんなテクノシーンで孤軍奮闘している女性DJの一人、WIREとかにも参加し日本での人気は十二分にあるMonika KruseのMIXCDがコレ。とにかく自分の好きなアーティストの曲がふんだんに使われているので、ただそれだけでOKです。いきなりJeff Mills、Robert Hood、E-Dancer(Kevin Saunderson)の三段攻め、痺れるぜ。そこからはパーカッション多めのトライバル系でガンガンに突き進む。Thomaz Vs Filterheadzのラテン+ハードテクノの曲はかなり破壊力抜群で、これで踊れなければ不能に間違いない!中盤は微妙に抑えてブイブイベースのディスコ系やパンキッシュなVitalicを挿入し、ラストに向かって今度はダークなテクノで再度ペースをあげてゆく。「La La Land」は最凶に不吉過ぎるよ。ラスト手前で再度デトオタ泣かせのF.U.S.E.(Richie Hawtin)の曲でダークに行くと思いきや…Funk D'Voidの涼しげで美しいシンセがこだまする「Diabla」登場!終わりに向かって昇天してゆきますよ〜、気持ちE〜!こんな感動の展開が待っているなんて、憎い演出ですね(笑)ってな感じの山あり谷ありのツボを押さえたMIXです。美しいお姉さんだからと言って顔で売れてる訳じゃないんですよ、ちゃんと売れる訳があるんです。

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2005/06/10 Autechre @ CLUB CITTA' KAWASAKI
Autechre7年ぶりに来日?だとか。じゃあ一応行くだけ行ってみるかと言う事で、友達誘ってチッタ川崎に初参戦。会場入りする前にしこたま飲んで気分はハイ。10時開演、僕らは11時に入りましたがもう会場は人で埋め尽くされています。普通のクラブイベントじゃありえないだろ…と思いながらも、Rob Hallがプレイ中。硬質なつんのめりビートから、ハードエレクトロ、ブレイクビーツ、4つ打ちテクノをまんべんなく回しこれが予想以上に良かった。硬い金属音が打ち続ける甘さ全くなしの機械ビートで、一片の隙も見せる事無く盛り上げていました。個人的にはこの人が一番好きでした。途中Jeff Millsのトラックも飛び出し一人興奮。
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| EVENT REPORT1 | 15:33 | comments(6) | trackbacks(2) | |
DJ Funk - Booty House Anthems (Underground Construction:UCCD-034)
DJ Funk-Booty House Anthems
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前々から欲しかったがなかなか手に入らなくて、遂に再発されたのでアマゾンでボタンをポチッと押して購入。DJ FUNKって言うと古くはJeff Millsの「MIX-UP Vol.2」にも使われていたので、知っている人も多いのではないのでしょうか。とにかくハイテンションでブーティー、ダーティー、ファンキーな人です。このMIXCDも大半は本人の曲で、とにかくノリ一発でやっちゃったようなパンビンアホアホハウスです。ここまで潔いと笑うしかありません。笑うつうか苦笑って言うの?どんなに凹んでる人間だってこれを聴かせれば、元気一発!!!しかし見事にスカスカでめちゃめちゃチープな音なのに、今聴くと逆に新鮮なトラック群。自分がリアルタイムで聴いてないだけか…。これだけがシカゴハウスな訳ではないが、これは正にシカゴハウスのお下品な一面を極端に表している。お下品だが確実に男のチ○ポを揺さぶる一枚だ。彼女に聴かせたら距離が遠くなるでしょう。

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| HOUSE1 | 22:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
DJ Deep - City to City (BBE:BBECD052)
DJ Deep-City to City
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最近のハウスシーンではデトロイトテクノの曲も回される様になった。実際「Body & Soul」でも「Jaguar」は回されるし、ハウスパーティーで「Strings Of Life」や「Hi-tech Jazz」が回される事も珍しくは無くなった。そうゆう意味でデトロイトテクノがようやく世界的に認められたと嬉しい気持ちも反面、ハウスシーンでの扱われ方には少々悲しい物がある。今までだってデトロイトテクノは存在していたのだ。「Strings Of Life」なんて一体何年前の曲だと思っているのだろう。それを今になって回して賞賛を浴びるのはどうかと思うし、そんな事は孤高のミニマリストのJeff Millsがハードミニマルプレイの中で「Strings Of Life」回す事で、ずっと前から実践していたのだ。またハウスシーンに取り込まれた事によって食い物にされて、「Strings Of Life」はDefectedから最低なバージョンでリメイクをされる事になってしまった。なんとも下品なボーカルを入れて気持ちの悪いシンセ音を被せ、デトロイトテクノに敬意を感じられないリメイクを施したのである。いくらハウスシーンが停滞してるからと言って、安易にデトロイトテクノを利用する事には警報を発したい。

DJ DeepのこのMIXCDは、安易にデトロイトテクノやシカゴハウスを使ったのではなく玄人受けするようなMIXをしているので、否定せずに受けいられる事が出来た。曲目を見れば一目瞭然で、ちょっとかじった程度の人には分からない様な選曲がされている。出だしから「Acid Tracks」、「Phylyps Track Volume 1」、「Expanded」の3曲が同時に回される箇所があるんだけど、凄い使い方だ。アシッドビキビキで、アブストラクナな音が被り、浮遊感のあるシンセが振れ動く初めての体感。Derrick Mayの曲を使うにしても「Kaos」、「Sinister」の裏方的な曲だったりするけれど、MIXで使われると新鮮に聞こえてくる。Carl Craigの「Elements」もMIXCDで聴くのは初めてだな、DJ Deepめマニアック過ぎるぞ。そしてラスト2曲は怒濤のUR連発。敢えて「Hi-tech Jazz」では無いし、ラストの「Your Time is Up」はURのファーストEPじゃないか!最高にソウルフル過ぎるぜ!シカゴハウスとデトロイトテクノで構成されたこのMIXCDは、一部のマニアにとっては最高にプレゼントになるに違いない。

そしてMIXCDのみならず、CD2のハウスコンピレーションもお世辞抜きに素晴らしい。Glenn UndergroundやCajmere、Kerri Chandler、Ron Hardy、Ron Trentらの重鎮のトラックが揃っているからと言う事ではない。本当に収録されている曲のどれもが素晴らしいのだ。ソウルフルなボーカルハウス、大人の渋みを感じさせるディープハウス、流麗なジャジーハウス、スカスカなシカゴハウスなどDJ Deepのセンスの良さを体に感じる事が出来るコンピレーションなのだ。CD1、CD2合わせて久しぶりに会心の一撃、いや二撃って感じだ。ちなみにプレスミスでCD1とCD2の内容が入れ替わっています、ご注意を。

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| HOUSE1 | 22:35 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Various - Techno Sessions (Sessions:SESHDCD224)
Various-Techno Sessions
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うわー買っちゃったよ…。良く考えると別に買う必要も無かったのだけど、まあ何となくトラックリストに釣られて購入。新旧テクノの名曲を押さえたコンピレーションで、これからテクノを聴こうと思ってる人には超お薦め!参加アーティストに関してはもう口を出す必要が無い位で、Jeff Mills、E-DnacerとInner City(Kevin Saunderson)、Rhythim Is Rhythim(Derrick May)のデトロイト系から、Funk D'void、Laurent Garnier、Technasiaのデトロイトフォロアー系、Slam、Tomaz Vs Filterheadz、Bryan Zentz等のハードテクノ系、他にも新進気鋭なAgoriaまで収録。まあこうやって全部一緒に聴くと、テクノにも色々ジャンルがあるんだねと頷いてしまう。最初はデトロイトから始まったテクノも徐々に細分化して、このコンピレーションに含まれている様な色々なテクノに枝分かれ。遂にはデトロイトテクノの面影も残さない様な姿にまで変化を遂げた。個人的にはデトロイト関連の曲がやっぱりお気に入りで、Jeff Millsの曲は特に良い。この曲の頃のJeffは今とは異なり、ファンキートライバル系で最高に格好良かった時。その後、他のアーティストが真似しまくったせいでJeffはその路線を進まなくなったと発言していた。Jeffには又ファンキートライバル系の曲を作って欲しいと、切に願うばかりだ。後は日本とは異なりUKで大人気のSlamの初期大ヒット曲「Positive Education」なんかも、今聴くと懐かしさを感じる。リアルタイムで聴いていた訳ではないけれど、93年頃からこんなグルーヴィーで太いボトムの曲を作っていたなんて、ある意味奇跡だ。現在のテクノが求心力を失いつつある様な気がするけれど、確かに今のテクノでもこんなに素晴らしいトラックはそうはないと思う。そんな中、フランスの新人Agoriaには、これからのテクノを引っ張っていって欲しいと期待している。特に目新しさがある訳ではないが、センチメンタルでフューチャリスティックなトラックを披露。Agoriaは期待しちゃっていいと思う。さて他にも良い曲が一杯ありすぎてコメント出来ない位なので、後は自分で聴いて確かめてみて欲しい。ノスタルジックに浸るのも、参考書にするのもそれは君の自由だ。

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各アーティストのお薦めのアルバムも以下に紹介しておきます。
Derrick May-Innovater
Funk D'void-Volume Freak
Jeff Mills-Exhibitionist
Agoria-Blossom
Technasia-Future Mix

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| TECHNO1 | 22:20 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Derrick May - Mix-Up Vol.5 (Sony Music Entertainment:SRCS8250)
Derrick May-MIX-UP Vol.5
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テクノ方面で語られている人の中にも、シカゴハウスの影響がモロに出まくりな人なんかもいて、このDerrick Mayなんか一番分かりやすい例なんじゃないかと思う。彼の初期音源「Nude Photo」なんて実際アシッドハウスみたいなもんだし、その後のファンキーなリズムが躍動的な曲群だって、シカゴハウスの影響が大きいと思う。Juan Atkinsの音と比べればJuanがあくまでデトロイトテクノ、Derrickがシカゴハウスとさえ分けられてもおかしくない位だろう。未だDerrickのDJを生で聴いた事が無いのだが、このMIXCDでやはりDerrickはシカゴハウスの影響を大きく受けているんだなとまざまざと感じました。このMIXCDでのDerrickのプレイはパンピンでファンキー、そして官能的とこれで踊れない奴は不能なんじゃねーかと言う位のかっこいいものです。ハードグルーヴの勢いで攻めるのとは異なり、腰に来るグルーヴでねちっこく踊らされてしまいます。音数少なめでありながらアフリカンリズムを強調した流れは、やはり黒人特有な感じがしますね。そう彼の曲もそうなんだけど、弾ける様な激渋でファンキーなパーカッションが彼を特徴付けてるのではないだろうか。このセンスはJuan AtkinsやKevin Saundersonには無い物だよね?MIXCDでこれだけかっこよければ、生のプレイはもっと凄いのだろうか?機会があれば彼のプレイで踊りたいですね。そうそうDJばっかりじゃなくてたまには新曲も出してくれよとは思っているけれど、きっともう出ないでしょう…

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| TECHNO1 | 22:27 | comments(3) | trackbacks(0) | |
200CD DJファイル ターンテーブルの職人たちを聴く
200CD DJファイル ターンテーブルの職人たちを聴く
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今日CD屋をぶらぶらしてたらこんなんみっけました。買っちゃいました…。普段あんまり本は読まないのに、音楽関係の本はすぐ買ってしまう私です…。しかしこれDJファイルって書いてあるけど、別にDJと言うよりクラブミュージックのアーティストを紹介してるだけですよ。ハウスからテクノ、ジャズやヒップホップ、ブレイクビーツやダブなど、まとめて200人も紹介しています。僕はアーティストと一緒にMIXCDを紹介してるのかと思ったらそれだけでもなくて、アーティストのオリジナルアルバムも紹介してるよ。

まずは歴史を作った10人のDJたちと言う紹介があって、Grandmaster Flash、Afrika Bambaataa、Larry Levan、Frankie Knuckles、Francois K、Masters At Work、Andrew Weatherall、Giles Peterson、Derrick May、Jeff Millsが紹介されてます。うむ、さすがに豪華絢爛、これはダンスミュージック界のレアルマドリードみたいなもんだな。別にみんな一緒のチーム組んでる訳じゃないし、違うか…。これだけ見てるとテクノとハウスが圧倒的に押してますね。実際クラブ業界で一番客が多いのは、ハウスなのかな?いややっぱりトランスか?むぅぅ、それともヒップホップかな?取りあえずテクノは下から数えた方が早そうだが。

えと、この本はこれからダンスミュージックを聴いてみたいって人にこそ参考になると思います。アーティストの代表作品も書いてあるし、色々なジャンルが紹介されているので自分の好みの音楽を探すのにうってつけ!僕は読んでもふむふむって納得しただけでしたが。
| ETC1 | 18:13 | comments(0) | trackbacks(1) | |
OUTERLIMITS inc. presents DJ KeNsEi in Classic Classics (KSR:KCCD-107)
OUTERLIMITS inc. presents DJ Kensei in Classic Classics
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現在シカゴハウスで重要なポジションを占めるClassic(レーベル名です)。ゴリゴリでエネルギッシュなDJをするDerrick Carterが率いるレーベルと言う事で、当然注目の的な訳だがこのレーベルは面白い。何でかって?そりゃ、HerbertとBlazeとIsoleeが一緒くたに送り出されているんだよ。じゃあシカゴハウスで重要と言ったのは嘘かと言うとそうゆう事でもないんだけど、このレーベルはそんな狭い範囲に収まる器では無いと思った方が良いかもしれない。ミニマルハウスもジャーマンディープハウスも送り出す事の出来る、面白くて優良なレーベルなんだろう。そんなClassicの魅力をなんとDJ Kenseiが1枚のMIXCDに収めてくれたのです。DJ Kenseiと言うと2000年Jeff Mills@リキッドルームの前座で、アブストラクト?ノイズ?かなんかすんげー退屈なプレイをした事で僕の中で最悪のイメージが残ってたんですよね。その後、ヒップホップを殆どやらなくなってハウス方面に移行したアーティストらしいです(単純にハウスが儲かるからなのか?と勘ぐってますが)。そんなDJ Kenseiだけど今回のMIXCDでは、Classicと言うレーベルのイメージを正に裏切る美麗なプレイをしています。出だしからUSの音じゃなくて、ジャーマンディープハウス全開じゃん!妖艶さと流麗さを持ち合わせたユーロピアンスタイル!完璧に僕が持っていたClassicへのイメージを壊されてしまったよ。空間を漂うかの様にふわふわとして掴み所のないトラックが、DJ Kenseiと言うフィルターを通す事により新たなるClassicの魅力を引き出されている。更に実はボーナスMIXCDもついていて、こちらは40曲程を使用したメガミックス!更に更に、Classicのディスコグラフィー的なかっちょいいEPのカタログも付いてくる!このMIXCDは日本盤のみだけど、時には日本のレーベルも粋な事をしてくれるじゃないか!

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| HOUSE1 | 21:55 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2005/02/13 SUBMERGE TOUR @ Liquidroom
行ってきましたよ〜、Galaxy 2 Galaxy!!結論から言うと(・∀・)イイ!!まあ、その分混み具合は満員電車状態でしたけどね。じゃあ忘れない内にちゃちゃっと感想を。

B.Calloway-Black Grooves Mr.De'-Renaissance
左:B.Calloway-Black Grooves
右:Mr.De'-Renaissance

Los Hermanos-On Another Level UR Presents Galaxy 2 Galaxy-A Hi Tech Jazz Compilation
左:Los Hermanos-On Another Level
右:UR Presents Galaxy 2 Galaxy-A Hi Tech Jazz Compilation

今回出演したアーティストの作品です。アマゾンで購入可。
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| EVENT REPORT1 | 01:50 | comments(9) | trackbacks(4) | |
UR Presents Galaxy 2 Galaxy-A Hi Tech Jazz Compilation (Submerge Recordings:SUBJPCD-004)
UR Presents Galaxy 2 Galaxy-A Hi Tech Jazz Compilation
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Now is the Time!

かつて孤高のミニマリスト・Jeff Millsと、デトロイトの熱き男・"Mad" Mike Banksが立ち上げた伝説的なプロジェクトかつレーベル、Underground Resistance。時には怒りによって、時には理想や夢を掲げて活動の幅を広げ、数々の名曲を世に送り出し、数多くのアーティストやファンから限りない賞賛と尊敬の眼差しを受ける。彼らの徹底的なまでのアンダーグラウンドな活動は、メジャーの様にお金をばらまいた宣伝方式では無く、ファンからファンへの熱い思いによって成し遂げられた。ただそのアンダーグラウンドな活動の為に、基本的に音源はレコードのみの流通になり一般的に手を出し辛いと言う事もあったのかもしれない。

そして…もしミラクルと言う言葉を使う機会があるとしたら、正にこの今がそうなのだろう。活動を初めて早14年、遂にアルバムが発表された。アルバムとは言えコンピレーションであり、新曲2曲以外は既発の曲である。新曲以外は全て持っている僕には特に目新しさもないのだが、こうしてアルバムとして聴けるのは喜ばしい事だ。そしてこのアルバムは、何よりもレコードを買わない層への新しい攻勢を成し遂げた物であり、彼らがより世に認知される事も間違いないだろう。

さて「A Hi Tech Jazz Compilation」と言う名の通り、このコンピレーションは彼らの中でも特に、ジャズやフューチャー指向の強いロマンティックな曲揃いである。全ての曲を紹介する訳にはいかないが、「A Moment In Time」は「New Electronica」シリーズのコンピレーションに収められていた1曲。URファンでも大抵の人は持っていないと思われるかなりのレアモノで、サックスソロが美しいノンビートの曲だ。そして新曲2曲、「Moma's Basement」はURの中でも特にバンド形態を強めたジャズ、ファンク色の強い曲。「Afro's Arp's And Minimoogs」はURにしては妙に明るくハッピーソング的なフィナーレを飾るに相応しい曲。もちろん、他にもテクノやハウス、ソウル、ジャズなどを昇華したデトロイトテクノのクラシックとも言えるべき曲ばかりである。Mad Mikeの熱き理想と夢と愛が今ここに集められ、今後のデトロイトテクノの指標ともなるべき存在になった。

Nation 2 Nation 民族から民族へ
World 2 World 国から国へ
Galaxy 2 Galaxy 銀河を越えて

今まさに最後のデトロイトテクノの秘宝が、世界へ飛びだった。さあ、後はGalaxy 2 Galaxyのライブによって、伝説が現実になる瞬間を待ちわびようではないか。

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| TECHNO1 | 16:30 | comments(11) | trackbacks(7) | |
Francois K. - Deep Space NYC Vol.1 (Wave Music:WM50150-2)
Deep Space NYC Vol.1
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待ちわびていた人も多いのではないでしょうか?このFrancois KのMIXCDを。Body & Soulが亡き今、彼の新しい創造性はこの「Deep Space」に向けられています。「Deep Space」と言うのはダブをメインに、ジャンルに拘る事なく良質な音楽を聴ける新しい彼のパーティーであります。そのパーティー名をタイトルに冠したこのMIXCDもやはり幅広い選曲で、新たなる息吹を感じさせます。CDのジャケットにはこう書いてあります-「An Adventure Into The Future Dub,Spacey Vibes And Abstract Grooves」。まさにその文面通りの物がこのMIXCDには詰まっています。ただダブをメインにとは謳ってはいますが、これはジャンル上のダブと言う訳ではなさそうです。実際選曲に関しては、Instant House、Ferrer & Sydenhamと言ったディープハウス、Tres Demented(Carl Craig)、Jeff Millsと言ったデトロイト系、果てはMatrix & Fierceの様なドラムンまであります。音的にダビーで深い物が中心だと言う事なのでしょう。一体Francois Kは何処まで行けば、その足を緩めるのか?彼の深淵なる宇宙の旅は、まだまだ終わりを見せません。Francois Kの新曲も入っているので、要チェック。



Check "Francois K."

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 21:17 | comments(6) | trackbacks(2) | |
Millsart - Every Dog Has Its Day (Sony Music Entertainment:SRCS350)
Millsart-Every Dog Has Its Day
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先日紹介したDJ Alex From TokyoのMIXCDにもJeff Millsの曲が入っていましたが、ここ数年はハードミニマルのJeffはどこへ行ったのやら位の豹変ぶりです。最近はリスニング的なサウンドトラックや綺麗目のトラックが多いので、やはり歳をとれば誰しも丸くなると言う事なのでしょうか?そんなJeffが新しいシリーズを立ち上げたのがこの「Every Dog Has Its Day」でした。「誰しも良い時も悪い時もあるさ」と言う意味なのですが、その通りこのアルバムは今までの中で一番ポジティブな気分になれる物です。過激なまでの攻撃性は身を潜め、ここではリラックスし心を落ち着かせる平穏な空気に溢れています。そしてMills+Artの名の通り、職人芸の様に美しい音響効果を体験する事も出来ます。左右に広がるエコー、ディレイが広大な空間を作り上げているのです。ハウシーなトラックが中心で、中にはジャジーな物、そしてやはりと言ったコズミック系も当然あります。ファンキー路線からエレクトロニックソウル路線への変更、そしてかつては異常なまでの攻撃性で未来を突き進んでいたJeffが、別の視点から未来を見据えたフューチャーミュージック、それがこの「Every Dog Has Its Day」シリーズでしょう。

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| HOUSE1 | 21:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
DJ Alex From Tokyo - Deep Atmosphere the journey continues (Flower Records:FLRC-015)
DJ Alex From Tokyo-Deep Atmosphere the journey continues
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DJ Alex From Tokyo、東京在住だったフランス人DJ。CAYでのサンデー・アフタヌーン・パーティー「GALLERY」のレジデントの一人でもある。生のプレイは正味2時間位しか聴いた事なく、結構前の事なのでどんなプレイか忘れました。が、このMIXCDはトラックリストを見て買い!!と判断して購入致しました。ジャケットは多分都庁前の建物だと思う。都会的な作品をきっとイメージしてMIXしたのだろう。幕開けはJeff Millsのメトロポリスからのトラック。メトロポリスとは既に都会的じゃないか。前半はゆったりとしてアーバンハウスからTheo Parrishのスモーキーな展開に。Wamdue Kids、Slam Modeでスピリチュアルで壮大な世界を描き、そして涙涙のSolu Music feat. Kimblee-Fade (Earth Mix)。なんて最高の場所で最高のトラックが使われるのだろう。今、東京のざわめきのまっただ中、自分だけの時間をここに感じている。そして終盤はデトロイト攻め、Innerzone OrchestraからStrings Of Life!ロマンティストならずとも、必ず酔いしれるに違いない。そのままGiorgio Moroderのグッドオールドディズな気分で静かに終幕します。人に溢れた騒がしい都会と言うよりは、全く人のいない東京を自由気ままに巡るような旅。今まで感じた事のない新鮮な都会。名曲も多様した感動の展開のスぺーシーディープハウスです。

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| HOUSE1 | 22:36 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Laurent Garnier - Excess Luggage (F-Communications:F1873CDBOX)
Laurent Garnier-Excess Luggage
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元料理人でありフランスの伊達男、ローランガルニエ。そのプレイはテクノ伝道師とも言える幅広い選曲で、一夜のプレイで様々な面を伺う事が出来る。個人的にはテクノセットが好きだけど、ハウスやロック、果てはドラムンベースまでも回す何でもありな人です。そんな彼もデトロイトにはやはり興味があるのか、自身のアルバムにおいてデトロイトライクなトラックを多く作っています。さてこのMIXCDは2000年のSONAR、2002年のデトロイト、後多分PBBと言うラジオのライブを収録した物でやはり彼の幅広い選曲を体験するにはもってこいです。

一枚目のSONARのプレイはハウス中心のセットでムーディーな物から、シカゴ、アシッドまで気持ち良く聴けます。DAVINA-Don’t you want itはデトロイトハウスのクラシック、今年のイエローでのプレイでも回していました。

二枚目は血管ぶち切れデトロイト中心のMIX。しょっぱなHi-Tech Jazzですよ!この曲は他のDJにもここ1、2年で実際のDJでよく使われている気がします。ほぼデトロイトに関連のある曲を使っているので、デトロイト好きには必ず受けると思います。終盤自身のThe Man with the red faceは、彼の曲の中でも最もデトロイトへの愛着を示した結果となるものでしょう。そこから69-Desireに繋ぐと言う悶絶必至のMIXです。

三枚目のラジオでのプレイは、テクノやハウスじゃなくてダウンテンポなのかな。寂れたバーとかで流れてそうな感じで、哀愁がありますが僕は余り聴いていないので何とも言いようがありません。

実際のプレイではテクノ→ハウス→ロック→…と目まぐるしくどんどん変わっていくので忙しい感じもするけど、一夜にして壮大なロングジャーニーを経験する事が出来ます。そして今週末にageHa、来週月曜にYellowと今回は2回も東京でプレイ。この機会に是非ともテクノ好きは、ガルニエのプレイを体験してみてはどうでしょうか。

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ちなみにこのMIXCDには4、5枚目がありF-COMショップ直販で買えます(現在はアマゾンでも購入可)。4枚目がデトロイトとシカゴハウスのクラシックを多用したMIXで超絶物です。僕は当然買いました。

Laurent Garnie-Excess Luggage
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| TECHNO1 | 17:19 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Robert Hood - Wire To Wire (Peacefrog:PFG042CD)
Robert Hood-Wire to Wire
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元Underground Resistanceのメンバーで、Jeff Millsとも違うミニマルテクノを推し進めてきたRobert Hood。渋めのトラックが多くて派手ではないし、いまいち他のデトロイトのアーティストより地味な存在だけど男気溢れるトラックメイカーだとは思います。今作はミニマルを意識しつつも、デトロイトに回帰したような一面も見せ意外でした。薄く切れ味のある煌びやかなシンセが全編を通して使われていて、暖かみさえ感じるような出来です。中には今までのようにハードな4つ打ちの曲もあるけど、それにも綺麗目のシンセが使われて全体的にエレガントに仕上げられています。ハードなのは2曲位で、それ以外は控えめでアーティスティックな作品が中心です。相変わらず一般受けが良いとは思えないし、終始ストイック、しかし彼のデトロイトへの愛着を示した好盤です。90年代前半AI(Artificial Intteligence)シリーズのピュアなテクノなんかも思い浮かんだりしましたね。

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| TECHNO1 | 21:00 | comments(1) | trackbacks(1) | |
Fumiya Tanaka - Mix-Up Vol. 4 (Sony Music Entertainment:SRCS8140)
Fumiya Tanaka-DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE]
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昨日はディープ目のMIXを紹介したので、今日はFumiya Tanakaの本気汁モードの激ハードMIXを紹介。Mix-Upと言えば「Jeff Mills-Mix-Up Vol.2」と同じシリーズ。このシリーズは良いですね。これは96年のライブ録音で今よりも荒々しさ、猛々しさみたいなのを感じます。今もハードなんだけど、今はもっとシンプルでストイック。96年頃は若さ溢れんばかりのパワーで押し切る感じのMIXですね。Jeff Mills、Steve Bicknell、Regis、Surgeonみたいなミニマル勢にFunk、Robert Armani、Traxmenみたいなシカゴハウス勢、その他有名無名勢関係なくガンガン繋いでいきます。オープニングからテンション高くて、途中中だるみにはなるけれど55分位からはもうノンストップ爆走状態で、ハードミニマルの真骨頂を見せてくれます。日本版Jeff MillsなのでJeff Mills好きは是非。amazonで売ってないけど、中古屋では良く見かけるので探してみて欲しいです。しかしスタートIDが入っていないので、曲を飛ばす事は出来ず入門にはお薦めするには悩む所です。

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| TECHNO1 | 21:17 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fumiya Tanaka - DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE] (Dream Machine:HDCA-10102/10103)
Fumiya Tanaka-DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE]
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先日渚でクールなプレイを見せたFumiya Tanaka。昔は激ハードで日本版Jeff Millsともとれた彼ですが、ここ何年かはゆるくもっと深みを持った渋めのプレイを聴かせます。このMIXCDは色々なパーティーの一部分を切り取り、それを12編として2枚のCDにまとめた物。断片的でロングミックスが楽しめないデメリットもあるが、面白い企画ではあると思う。クリック、ミニマルを中心に熱くならずに淡々とプレイし続けるフミヤ。時には微妙にハード目になったりするけど、それでもスカスカなトラックを使って爆音って感じではないし。リズムトラック中心でフロアに水を浴びせつつ、踊らせると言う地味だけど渋いプレイです。Richie Hawtin-DE9: Closer To The Editなんかに雰囲気は近いんではないかな。渚みたいな野外イベントではこうゆうのは僕は合わないと思うけど、フロアで聴くと体の芯にリズムがドンドン響いてカッコイイですよ。CHAOSと言う自身のイベントではこういったゆるめのプレイだけでなく、激ハードなミニマルもプレイするので一夜で二つのプレイを楽しめるはずです。

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| TECHNO1 | 21:25 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Ken Ishii - Millennium Spinnin'at Reel Up (Sony Music Entertainment:SRCL5051)
Ken Ishii-Millennium Spinnin'at Reel Up
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先日のDIMENSION KでDJ Rolandoを上回るプレイをしたKen Ishiiですが、彼の2000年12月でのリキッドルームでのプレイを収録したのがコレ。のっけから自身のIceblinkで飛ばして、その後もYMOやDave Clarke、DJ Shufflemaster、Designer Musicととにかくみんなが知っているような曲をかけるわかける。まあ、そうゆう意味ではミーハーだしポップだし…でもいいのです、テクノゴッドですから(笑)確かに有名な曲が多くてそれなら俺でも出来るじゃんって思うけど、やっぱり彼が回すとかっこいいですよね。緩急自在でアゲては緩め、時にハードに時にファンキーに。聴いていて飽きないし、いわゆるテクノって音を感じさせてくれます。最近はもっとバリバリハードなプレイになっているけど、このMIXでも十分に踊らせてくれますよ。テクノの有名な曲満載(Jeff Mills、FLR、Joey Beltram、Planetary Assault Systems、Josh Wink他)なんで、手始めにって感じで聴いてもよろしいかと。

ちなみにKen Ishiiの生プレイを聴いたのは、このイベントが初めてでした。懐かしいな〜

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| TECHNO1 | 23:02 | comments(0) | trackbacks(2) | |
DJ Rolando - Nite:Life 016 (NRK Sound Division:NRKMX016)
DJ Rolando-Nite:Life 016
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先日ナイスなプレイで会場を盛り上げたDJ Rolandoの4枚目となるMIXCD。ageHaでのプレイではテクノ寄りだったが、このMIXCDではテクノ、エレクトロ、ハウスを自由に跨ぎ懐の深さを見せてくれる。最初は穏やかなハウスから始まるのだが、ハウスメインにやらせても充分いけそうな感じです。6曲目から立て続けにMr. De-2001 Space Odyssey、Los Hermanos-Quetzal、Adam Beyer-Ignition Key(Aril Brikha Mix)とデトロイトクラシックを3連発。じわじわと盛り上げます。徐々にテクノよりの曲で盛り上げつつTechnasia-Crosswalk以降はエレクトロでクールダウン。最後はJeff Mills-See This Wayで儚くエンディングを迎えます。普段はもっとダークで鬼気迫る感じですが、このMIXCDではリラックスした感じが伺えますね。エレクトロやテクノをやっても激しいわけではなく、貫禄させ感じさせる大人のプレイ。Nite:Lifeシリーズはハウスの定番シリーズですが、DJ RolandoのこのMIXCDはその中でも一番の出来だと思います。

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| TECHNO1 | 18:04 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2004/09/25 DIMENSION K presents ZOOM - ageHa @ Stuido Coast
この日は待ちに待った、Ken Ishii&DJ Rolando。さすがにこの二人が回すとなるとageHaもなかなかの盛況っぷりです。さて12:40分頃に着くともうケンイシイがプレイ中。1時頃にEnvoy-Shoulder 2 Shoulder→R-Tyme-R-Themeの繋ぎで会場を盛り上げます。これはこの日の自分のハイライト。ドラマチック過ぎますよ(泣)その後もJoris Voorn-Shining、Paperclip People-Climax、Joris Voorn-Incident→FLR-Emergency Exit 1.1等でヒット曲満載。2時頃からは硬めのセットでKen Ishii-Awakening (Smith & Selway Remix)、FLR vs The Blunted Boy Wonder-Kjoh-Zonも回してバキバキ会場を盛り上げます。ケンイシイは今年3回目の体験ですが、今回が一番アゲていて最高のプレイです。テクノゴッドだからこそ許せるセットですね。Joris Voornの曲は毎回使用していますが、10月1日に出るアルバム「Future History」は必ず買いましょう。

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| EVENT REPORT1 | 17:05 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2004/09/04 World Connection presents Oliver Ho @ Air
World Connection presents Oliver Ho
Luke Slaterが来日中止になったので急遽代理でOliver Hoが来日。と言う事で僕も急遽今年初めてAIRに参戦。小雨の降る中1時頃AIRに着くと程々の混み具合。照明真っ暗で良い感じです。久しぶりに来たせいか、内装変わっていました。ソファーも普通のシートになっていました。2時まではSODEYAMAがプレイ。ドンシャリなハードミニマルでフロアを盛り上げていました。2時過ぎにOliver登場。あーもうフロア激混み、殆ど踊れません。去年のLil Louis程はいかないけどOliverでこんなに混むなんて。一端プレイを止めて、民族系リズムから緩く始まりました。緩い感じが少し続いていたので不安になったけど、途中から予想通りバキバキな状態。思ったほどトライバルな曲はかけなかったけど、ミステリアスな金属音が鳴ったり怪しい雰囲気を醸し出していました。3時半頃までは血管ぶち切れフルスロットル状態で高速バキバキハードミニマル状態。流行のラテンではなく機械的な本流ミニマルが多かったと思います。その後少し中だるみ状態でしたが、5時過ぎに一端止めた後がまたやばい。ハードを越えてインダストリアル状態。SurgeonとかRegis風のトラックで頭をがんがん叩かれているような状態で、5時を過ぎてもフロアを揺らしていました。PCも使っていて、時々PCに取り込んであるスピーチを流してトラックに被せたりしていました。ラテンミニマルが流行る中でOliverはJeff MillsやRichie Hawtinとは又別次元のプレイに突入していた事を感じさせられました。彼のトラック自体もどんどん深化しているので、要注目です。

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| EVENT REPORT1 | 22:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
2004/09/03 ESCAPE presents Deep Space @ Yellow
Francois K(Dub Set)

2004/09/17 VADE @ WOMB
Ben Sims,Ken Ishii

2004/09/18,20 3 Chairs Album Release Party @ Yellow
3 Chairs (Theo Parrish,Rick "The Godson" Wilhite,Malik Pittman,Kenny Dixon Jr.)

2004/09/19 Plus Tokyo @ AIR
Kevin Saunderson

2004/09/25 DIMENSION K presents ZOOM - ageHa @ Stuido Coast
DJ Rolando,Ken Ishii

time sensitive 2004 - Jeff Mills weekly residency @ WOMB
2004/10/08 Opening Party for Jeff Mills Residency
Special Guest:Francois K (The first techno live set)

2004/10/15 Detroit Techno Revenge
Special Guest:Octave One,Random Noise Generation feat. Ann Saunderson

2004/10/22 Turn it up,turn it loose
Special Guest:DJ Muro

2004/10/29 The Experience Jeff Mills Residency Closing Party
Special Guest:Ken Ishii

フランソワのYELLOWは行きたいけど、ダブセットなので悩んでいたらWOMBで1週目に初めてのライブセットではないか!でもWOMB…糞箱。ジェフは今回はフランソワかRNGの週に行くか行かないか程度(多分行かないけど)。Underground Resistanceが来た去年程興味涌かず。ベンシム行きたいけど、これもWOMB…糞箱。ケビンサンダーソンはこの時期、去年も行ったけどDJまじ上手い。デリック、ホアン、ケビンなら絶対ケビンだ。曲はハウスが多いのに、DJはアップテンポハードデトロイトテクノです。最後にロランド+ケンイシイで締め。美味しい組み合わせです。3 Chairsは行きたいけど激混み必至なのと、ケビンが翌日なのでスルー。
| UPCOMING EVENT | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Richie Hawtin - Decks, EFX & 909 (NovaMute:NoMu072CD)
Richie Hawtin-Decks EFX & 909
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ハードミニマルの名盤Jeff Mills - Mix-Up Vol.2と肩を並べるのが、今回紹介するRichie Hawtin - Decks Efx & 909。今となってはRichie Hawtinのパーティーは激混み状態で大盛況ぶり(初年度エレグラの空き具合が懐かしい…)。そんな彼のアグレッシブなプレイがこのCDで体験出来てしまうのは嬉しい限り。ハードではあるが、Jeff Millsが本能的であるのに対して、Richieは機械的、計算し尽くされたプレイをする。緻密で良く練られたプレイだ。しかしだからと言って元々の踊らせる機能が失っていないのは流石である。最近のハードミニマルは音数多めで過激なのが多いが、Richieは音の隙間を生かした音数少なめでありながらも硬質でファンキーな曲を使用する事が多い。そして今回はそこにTR-909でリズムを載せているらしい。ここまで来るとDJだってライブと変わらないなと思ったりもする。前半から中盤までのアグレッシブな展開は、ほんとCOOOOOOL!って感じです。後半は沈み込むようにダウナーになってしまいますが…。

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| TECHNO1 | 22:20 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Jeff Mills - Mix-Up Vol.2 (Sony Music Entertainment:SRCS7969)
jeff mills-mixupvol2
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1995年10月28日、Jeff Millsはリキッドルームに舞い降りた。そしてその時の神懸かったプレイを記録したのが、このMIXCDである。テクノ好きならば誰もが通るJeffなので語る事は少ないが、元Underground Resistanceでその後ハードで過激な作風でミニマルテクノを世に知らしめた張本人である。DJに至ってはとにかくファンキーで、3台のターンテーブルを使って矢継ぎ早にレコードを変えてはMIXを繰り返していく。その曲の良い所だけど抜き出してプレイするのであれば、もちろん悪い訳がない。余りにもMIXは早く1時間に40枚程はレコードを使う程だ。このMIXCDでは自身の曲を多く含みつつも、Jeffのフォロワーの曲も使い、未来的な兆候を感じさせながらも時にファンキーに、時にソウルを感じさせる。最初の8曲位までは前半のハイライトだが、圧巻は中盤の「Strings Of Life」だろう。Jeffは何故か昔からこの曲をほぼ回している。何故ミニマルプレイでこの曲を回すのか?それはJeffがソウルのこもったプレイをするからに他ならないだろう。最近はHOUSEのアーティストもこの曲を回したりするけど、やっぱりJeffが使ってこそだと思います。

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| TECHNO1 | 21:24 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Derrick May - Innovator (Sony Music Entertainment:SRCS7980~1)
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まず第一回目の音楽紹介で何を紹介すれば良いのか迷ったのだが、僕がテクノで衝撃を受けた「Strings Of Life」が入っているこのアルバムを紹介しよう。

Rhythim Is Rhythim名義でテクノ史上に名を轟かせたDerrick May。初期デトロイトテクノで重要な鍵を握っていた人物だ。今でこそDJ活動しかしていないが、80年代後半から90年初期まで積極的に作品を作り続け、名曲と言われる数は多数。とにかく「Strings Of Life」を聴いて欲しい。テクノと言うと機械的なイメージがあるだろうが、この曲を聴けばそのイメージは覆されるだろう。チープなマシーンを使っても感情的でソウルフルな曲は作れるのだ。この曲はJeff MillsがDJセットに常に使う曲としても有名だ。そして哀愁漂う「R-Theme」、アフリカンリズムが支配する「The Biginning」、分厚いベースに神秘的なストリングスが乗る「Beyond The Dance」、その他多数とにかく名曲揃いだ。イノベーター・デリックメイはパッカーシブなリズムにストリングスが乗るデトロイトスタイルを90年前後に確立させてしまっています。このアルバムはほぼベストなので、EP買うのが面倒な人にもお薦めです。

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| TECHNO1 | 16:39 | comments(1) | trackbacks(3) | |