Jon Dixon - Fly Free EP (4EVR 4WRD:4EVR-002)
Jon Dixon - Fly Free EP

レーベルであり共同体でありユニットでもあるデトロイトの神格化されたUnderground Resistanceは、しかし近年は他のデトロイト勢と同様に決して活動が著しく盛んというわけでもなく、特にその中心人物であるMad Mike Banksの動きが少ないとどうしても停滞している雰囲気は否定出来ない。しかし決して活動が完全に停止したわけではなくそんな共同体の中から新世代の台頭もあり、例えばURの別名義であるTimelineの一員としても活動するキーボーディストのJon Dixonもそんな一人だ。2011年以降はTimeline名義でのEPの制作に加わったりもしていたが、本作がソロアーティストとしては初の作品となり、自身のレーベルである4EVR 4WRDからのリリースとなる。過去にはソロ作品が無い事からアーティストとしての素質は未知数だったものの、本作を聞けば確かにDixonがTimelineの一員になった事、そしてURの新世代である事も確かにという納得させる程の音楽性があるのを理解出来る。A面にはUR一派のベテランであるJohn Collinsがエディットした"John Collins Edit"が収録されているが、幸せな気持ち溢れるポジティブなピアノや伸びやかなシンセ・ストリングスを用いて宇宙へと飛翔する、つまりはTimelineやGalaxy 2 Galaxyを喚起させるジャズ色もあるハウス・ミュージックで、ブレイク後からのソウルフルなボーカルが入ってきて熱くなる流れもあって特にパーティーでも皆の心が一つになって盛り上がれるエネルギッシュなエディットだ。B面には異なるエディットが2曲、その内の1曲はデトロイトのアーティストであると思われるAl Esterがミックスを行った"Al Ester Mix"があり、こちらは前半はややダブ処理がなされて美しいシンセのリフを聞かせつつも落ち着きのある時間が続き、中盤からは一気に雲が晴れて明るさの中に飛び込んでいくような耽美なエレピが効いたソウルフルなミックス。そして最後はDixonのオリジナルである"Jon Dixon Edit"で、序盤から弾けるパーカッションに加えキーボードによる細かい旋律による装飾がなされ、そしてDixonによる温かみのあるキーボードのソロも入ってくれば途端にジャジー・ハウスな雰囲気を増す未来へのポジティブな思いが馳せるTimeline路線で、音楽性としては正にMike Banksを継承しているのが感じられる。勿論まだBanks程の神々しいまでの存在感は無いにしても、しかしこのようにそれを継承する後継が育っているのも確かであり、これからが楽しみな存在だ。



Check Jon Dixon
| HOUSE13 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/03/21 Spinning @ 渋谷 Bar&Cafe特異点
レギュラーパーティー化する予定の"Spinning"、無事終了致しました。お越しくださった皆様、どうもありがとうございました。そしてパーティーを知らずに飲みに来たお客さんの一人が、実は自分も読んでいるブログの管理人だったり、世界は狭いな〜とびっくり。

DJの平均年齢が30歳を越すロートルなパーティでしたが、各人の好みが出た音楽を十分に堪能出来ました。一番手のShooterさんはメタル〜ヒップホップ〜ポップ〜ダブステップなど、彼がブログで紹介している音楽を色々とプレイ。次のTakeshtさんはジャズっぽいのにデトロイト系の音も混ぜて洗練された音楽。beatjunkieさんはニューウェーブに2000年前後のハードテクノを織り込んでがっつんがっつんとハードに。

beatjunkieさんが盛り上げてくれて、自分は最後にプレイ。折角だし新曲を多めにやろうと言う意識が強すぎたのか、う〜んあまり良い流れを作れなかったよ…。緊張と酔いの為か、ミックスも全然合わせられなかったな。

何はともあれ自分の好きな音楽をプレイ出来る機会があり、程々に満足出来ました。また次回開催出来るように努めますので、皆様どうぞ宜しくお願いします。

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| EVENT REPORT2 | 11:30 | comments(7) | trackbacks(2) | |
DJ John Collins - Yeah (Underground Resistance:UR-080)
DJ John Collins - Yeah

デトロイトのタフネス軍団・Underground Resistanceの久しぶりの新譜は、John Collinsなる聞き慣れないアーティストの作品。エディットにはDJ Skurgeが、そしてミックスにはURの頭領・Mike Banksが顔を出しております。今回はURの真髄でもあるエレクトロ的なファンキーさと魂が煮えたぎる熱いハウスが混ざったゴスペルハウス、又はエレクトロファンク。と言ってもいつもの様にハードで荒廃した街を思わせるような暗い内容ではなく、新作はパーティーでも皆が笑顔ではしゃいで踊れるハッピーなパーティーチューンとなっております。ゴスペルを思わせるソウルフルな女性ボーカルやオルガン、そしてぶいぶいうなるファンキーなベースラインは、確かにURが黒人音楽の継承である証。ハッピーだけでなく、ねちっこいエロさの渦巻く黒きソウルでもある。男女でケツを擦り合わせて踊りたくなる熱さがありますね。

試聴

Check "John Collins"
| TECHNO7 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
King Of New York 2 Mixed By Andre Collins & Nick Jones (Cutting Edge:CTCR14441)
King Of New York 2 Mixed By Andre Collins & Nick Jones
Amazonで詳しく見る

もしかしたら世界で一番有名かもしれないハウスレーベル、King Street Sounds。ハウス好きじゃなくてもその名は聞いた事があるだろうそのレーベルの設立者は、なんとヒサイシオカ氏日本人なのである。いや、まさか本場USでそんなレーベルを日本人が作ったなんてほんと凄い事だと思います。でもそれは彼の嗅覚の成せる業、アンダーグラウンドなダンスミュージックから時代の流れに沿った最先端のハウスまで、良質な音楽を提供する姿勢があるからこそなのでしょう。そんな彼の下には数多くの才能あるアーティストが集結し、数多くの天才がKSSに楽曲を提供しています。そしてヒサ氏はクラシックなハウスだけに止まらずより自由な楽曲を送り出す為に、Nite Groovesと言うレーベルも設立し当然そちらも大成功。そしてKSS設立12週年を記念したMIXCDがこれです!ミキサーには、Andre Collins & Nick Jonesだそうで僕も名前くらいは聞いた事があるアンダーグラウンドながらも、ヒサ氏が信頼をして送り出す位の素晴らしいDJです。DISC1のAndre Collinsはアッパーにどす黒く、がつんと踊れるピークタイム仕様。しかしソウルたぎるそのプレイは、聴く者の心を熱くさせるエモーションがあります。またDISC2担当のNick Jonesは、ラテンハウスやジャジーハウスを多様しスウィートかつリラックスしたプレイを見せます。いやいや、しかし一つのレーベルだけでこんなに素晴らしい楽曲が揃うなんて、本当に凄い事じゃないかな?KSSはこれからも時代をリードして、新たなる才能を発掘してくれると確信しました。EP中心のダンスシーンに於いて、こういったレーベルサンプラー的MIXCDは大層嬉しいのですが、レーベルサンプラー以上の質を伴っています。

試聴

Check "Andre Collins" & "Nick Jones"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Laurent Garnier - Excess Luggage (F-Communications:F1873CDBOX)
Laurent Garnier-Excess Luggage
Amazonで詳しく見る

元料理人でありフランスの伊達男、ローランガルニエ。そのプレイはテクノ伝道師とも言える幅広い選曲で、一夜のプレイで様々な面を伺う事が出来る。個人的にはテクノセットが好きだけど、ハウスやロック、果てはドラムンベースまでも回す何でもありな人です。そんな彼もデトロイトにはやはり興味があるのか、自身のアルバムにおいてデトロイトライクなトラックを多く作っています。さてこのMIXCDは2000年のSONAR、2002年のデトロイト、後多分PBBと言うラジオのライブを収録した物でやはり彼の幅広い選曲を体験するにはもってこいです。

一枚目のSONARのプレイはハウス中心のセットでムーディーな物から、シカゴ、アシッドまで気持ち良く聴けます。DAVINA-Don’t you want itはデトロイトハウスのクラシック、今年のイエローでのプレイでも回していました。

二枚目は血管ぶち切れデトロイト中心のMIX。しょっぱなHi-Tech Jazzですよ!この曲は他のDJにもここ1、2年で実際のDJでよく使われている気がします。ほぼデトロイトに関連のある曲を使っているので、デトロイト好きには必ず受けると思います。終盤自身のThe Man with the red faceは、彼の曲の中でも最もデトロイトへの愛着を示した結果となるものでしょう。そこから69-Desireに繋ぐと言う悶絶必至のMIXです。

三枚目のラジオでのプレイは、テクノやハウスじゃなくてダウンテンポなのかな。寂れたバーとかで流れてそうな感じで、哀愁がありますが僕は余り聴いていないので何とも言いようがありません。

実際のプレイではテクノ→ハウス→ロック→…と目まぐるしくどんどん変わっていくので忙しい感じもするけど、一夜にして壮大なロングジャーニーを経験する事が出来ます。そして今週末にageHa、来週月曜にYellowと今回は2回も東京でプレイ。この機会に是非ともテクノ好きは、ガルニエのプレイを体験してみてはどうでしょうか。

試聴 

ちなみにこのMIXCDには4、5枚目がありF-COMショップ直販で買えます(現在はアマゾンでも購入可)。4枚目がデトロイトとシカゴハウスのクラシックを多用したMIXで超絶物です。僕は当然買いました。

Laurent Garnie-Excess Luggage
Amazonで詳しく見る(4、5枚目の方)


試聴

Check "Laurent Garnier"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO1 | 17:19 | comments(2) | trackbacks(1) | |