Jovonn - Goldtones (Clone Classic Cuts:C#CC27CD)
Jovonn - Goldtones
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ハウス・ミュージックの歴史においてニュージャージーからは才能あるアーティストが多く生まれているが、90年代から活動するAllen Jovonn ArmstrongことJovonnもその一人だ。00年代に入ってからリリースした"Spirit"(過去レビュー)ではLarry Heardにも近似する感情的で慎み深いディープ・ハウスを披露していたが、そんな彼にも若かりし頃のまだ荒削りな時代もあり、90年代初期の作品をコンパイルした本作ではそんな原始的なハウス・ミュージックを聴く事が出来る。Jovonnが91〜94年まで運営していたGoldtone Recordsや90年代のNYハウスを引率したEmotive Recordsなどから、Jovonnがリリースした初期作品が収められたという本作は、確かにまだそれ程洗練はされていないものの若さ故の溢れるエネルギーが感じられるハウス・ミュージックを、存分に体験する事が出来るだろう。スタイルとしてはこの頃流行っていた如何にもな重く骨太な弾力性のあるリズムに合わせて、オルガンやフルートにシンセの情熱的な旋律を打ち出した奇を衒う事のない実直なハウスが中心で、今聴くと良く言えば懐かしい味わいが、悪く言えば古臭い印象の音楽性だ。複雑で多層的な作りではなく、分り易いメロディーが軸となりカチッとしたビートが下地を作っていくハウスは、現在のそれに比べればまだこなれてはいないもののだからこそ曲の良し悪しもよりはっきりと明確になるのではと思う。そしてJovonnに関して述べれば心を鷲掴みにするメロディーと力強くタフなグルーヴがあり、これぞ当時のアンダーグラウンド・ハウスだと言わんばかりの魅力を伝えるようだ。誘うような甘いボーカルに合わせて陶酔感のあるシンセを合わせたディープ・ハウスの"It's Gonna Be Alright (Be Smoove dub)"、太いボトムが安定感を生みそこに可愛らしいタッチのメロディーが覆う"Be Free (Vocal Mix)"、ゴリゴリと荒削りなキックと単調なメロディーによってツール性を兼ね備えた"Back To House (Jovonn Classic Goldhouse mix)"など、モダンなハウスと比べればどうしたって時代感はあるけれどそこに色褪せない普遍的な音楽性も感じ取る事は出来る筈だ。こうやって90年代の名作が復刻される、それはリアルタイムで聴いていた人には懐かしくもあり、当方のように未体験の者には新鮮に聴こえるのだ。



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Rick Wilhite - Vibes New & Rare Music 2 (Rush Hour Recordings:RHM 010 CD)
Rick Wilhite - Vibes New & Rare Music 2
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Theo ParrishやMoodymannにMarcellus Pittmanと共に3 Chairsのメンバーとして、またデトロイトのレコ屋である「Vibes」(現在は閉店)のオーナー兼バイヤーとして、そしてDJ/アーティストとしても高い評価を得るRick Wilhite。2010年にはオランダのRush Hourと手を組み"Vibes : New & Rare Music"(過去レビュー)なるデトロイト/シカゴのアンダーグラウンドな音楽を集めたコンピレーションを手掛けた際に、そこで大物から隠れた原石まで引っ張り出して新旧世代を交えたソウルフルな音源を集め、流石のローカルなベテラン故の音楽センスを披露した。それから4年、再度Rush Hourと協力して手掛けた続編となる作品が本作なのだが、ここでは前作以上に意外ともとれるアーティストが集まっている。例えばニュージャージ・ハウスからBlazeのJosh Milan、NYハウスのベテランであるJovoon、シカゴの変態的なK-Alexi、そしてまだ余り名の知られていないJon Easleyがそうだろう。その一方ではデトロイトからはGerald MitchellやMoodymannにOrlando Voorn、Urban TribeことDJ Stingrayも招集し、Rickのセレクターとして人望の厚さが伝わってくる程のアーティストが揃っている。このように前作よりもその幅の広い人選故に音楽的にも多少のばらつきは見受けられるが、Josh Milanによる"Electro Dreams"にしても彼らしいソウルフルな温かさはありながらも、普段のBlazeよりは幾分かより無骨な質を強めていて、方向性としてはやはりデトロイトのハードな気質が勝っているようだ。Gerald Mitchellはいつも通りで"It's The Future"と言うタイトルを表現するような希望に満ちたアフロ・ハウスを展開し、Orlando Voornは"The Recipe"で煌めくような明るさを発するビートダウンを聞かせ、デトロイト勢はあるがままに自身の音楽性を披露している。レコ屋の元バイヤーとしての手腕を存分に発揮しているRickだが、アーティストのしての腕も間違いなく、Norm Talleyとの共作である"30 Years Later"では地面を這いずり回るような重心の低いビートダウン・ハウスで粘着質な黒さを発している。アルバムとしてジャンル的な纏まりはないかもしれないが、精神的な意味での音楽に対するアティチュードではアンダーグラウンドであり、その心意気は存分に伝わってくるだろう。




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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Garage Shelter - Garage Shelter #1 (Wax Classic:WXC12)
Garage Shelter - Garage Shelter #1

フランスのSkylaxはフロア最前線ながらも普遍的なハウスを追い求めるレーベルであり、特にシカゴ・ハウスへの深い愛を示すような作品が多い。2011年にはその傘下にWax Classicと言う姉妹レーベルが設立され、Jason Groveを含むよりカルト的なアーティストの作品をリリースしているが、本作を手掛けたGarage Shelterもそのカタログに加わる事になった。NYハウスの大ベテランであるJovonnの作品名から取られたこのアーティストについて、詳細が全く明かされてはいないのだが、このデビューからして既に貫禄のあるガラージ・ハウスを披露している。雑然としたガヤ声に渋いサックスのソロ、そして控え目に情感のあるパッドを忍ばせた"Moanin' (Tribute Edit)"は、ジャズとブルースの要素を含む真夜中のディープ・ハウスだ。更に色気のあるキーボードのコード展開にうっとりしながらも、生っぽいジャジーグルーヴが軽快な"Political Content (Full Contact Mix)"、対照的に熱の籠もったソウルフルな女性ボーカルと重く太い4つ打ちが反復するファンキーな"Step In The Raw"と、時間帯別に効力を発揮するであろう作風の豊かさは目を見張るものがある。更に裏面にも3曲、アブストラクト度を高めた煙たいハウスやブロークンビーツ気味の曲まで収録し、ハウスファンのためだけではない多様性を兼ね備えたソウルフルな音楽性を展開している。これだけの高い質を誇りながらもGarage Shelterと敢えて秘密めいた名義でのリリースをしているのは…もしかすると誰かベテランによる変名なのではないかと推測するのだが、それにしてもオールド・スクールなUSハウスを律儀に現代へと展開する姿勢には感服した。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jovonn - Stump It EP (Mojuba Records:MU 2)
Jovonn - Stump It EP

ドイツはディープハウスの深層部に位置するMojuba Recordsは、積極的にオールド・スクールなシカゴ・ハウスの復刻作業も行なっている。本作は90年頃から活躍しているNYハウスの大ベテラン・Jovonnが、94年にリリースし今ではレア化している傑作のリイシューと言う事だ。Jovonnについて言えば大量の作品を残しながらそのどれもがアナログ中心で、CDアルバムとしては一枚しか作品が残っていない事もあり、DJからの評価は高いのだろうが恐らく一般的な人気と言う面からは正統な評価を得られていはいない。その意味では音楽的に信頼性のあるMojubaがJovonnの名作を、現代に掘り返した事は良い仕事をしていると言える。目玉は15分越えの大作ディープ・ハウスである"Garage Shelter"で、オルガンサウンドのシンプルなリフに「ガラ〜ジュ、シェルタ〜」と言う黒い呟きが反復する簡素で淡々としな作品ながらも、全体から滲み出る粗雑な力強さや音の圧力が堪らない。またチキチキとしたハイハットや古ぼけたキックにハンドクラップの使用などから受けるオールド・スクールな感覚など、90年代の空気を目一杯含んでいる。またその曲をGerd JansonとPhillip Lauerによるユニット・Tuff City Kidsがリミックスしているが、こちらは突き刺すようなリズムを加え攻撃的かつ疾走感を増したテクノ的な要素も打ち出した内容となっている。B1の"Love Destination"は音が割れている程に荒いキックの迫力があるが、上モノは色気のある幻想的なパッドがうねりながらホットな女性ボーカルがソウルフルに歌いあげており、これぞ人情味のあるNYハウスの真骨頂と言う出来栄えだ。またC2の"Tribal"は曲名通りの荒れ狂うリズムトラックから野性味が溢れ出るハウスで、野蛮なグルーヴの中に愁いのメロディーが流れ来るその対比に耳を奪われる。とダブルパックで十分なボリュームと高品質なハウスが収録されており、大変ありがたい復刻作品だ。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Zip - Fabric 67 (Fabric Records:fabric133)
Zip - Fabric 67
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テクノ/ハウス両面から最高品質のミックスを送り出し人気シリーズとなっているFabricの最新作は、まさかのZipが起用された。Thomas Franzmann、またの名をDimbimanやPantytec、最も知られている名義はZipであろうか、ドイツはミニマルハウスのPerlonを設立したメンバーの一人でもある。決して大きな注目を集めているわけではないがレーベル運営を含めての音楽活動は実績があり、Perlonのオフィシャルコンピでのミックスを除けばZipがやりたい様にやったMIXCDは今まで手掛けていなかったのは意外と言わざるを得ないだろう。しかし今となっては当初よりもコマーシャルな面も増してきているFabricシリーズにZipがどう反応するかは興味があったが、結果的に言えばZipらしく非コマーシャルな玄人向けなミックスをしているのが幸いだ。内容的にはハウス、それも新旧万遍なく90年代から最新のミニマル調のハウスを、淡々と平たく延ばすようにプレイしている。Perlonを運営している事からも想像出来るだろうが、無駄な脂は落として飾り気もない生っぽい質感のハウスを派手なエフェクトを足す事もなく、単純で簡潔な反復の作用によって低空飛行を続けていく。パーティーの時間帯で言えばまだ序盤でメインの前辺りと言えばよいだろうか、重くはないがフロアに根ざした安定感のある4つ打ちを刻みながらも決して高揚感を煽るような展開はない。多少の湿り気が控えめな情緒を滲ませていてエモーショナルではあるが、何処か内向的でうつむきがちに粛々とプレイしている姿が浮かんでくる。勿論それは退屈なものではないし、リラックスした空気を感じさせながらミニマルハウスらしい単調な展開が好作用を及ぼし、脳の中枢までじんわりと侵食する陶酔感を生み出す事に成功している。展開ではなく選曲で楽しませるミックスになるのだろうが、90年代の曲をさり気なく掬い上げるそのセンスも気に入っている。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
10 Years Of Soul Heaven Compiled & Mixed By Louie Vega (Ministry Of Sound:MOSCD208)
10 Years Of Soul Heaven Compiled & Mixed By Louie Vega
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なんだか一年に一枚以上のハイペースでMIXCDなりコンピレーションを出している印象を受けるMasters At Workの片割れ・Little Louie Vegaが、UKのパーティー・Soul Heavenの10周年を記念して2枚組のMIXCD+1枚のコンピレーションを手掛けました。Louie Vegaと言えばイメージとしてはNYハウス、ラテンハウスと言うのが真っ先に上がりますが、DISC1の序盤では意外にも暗さを感じさせるディープテックでエレクトロトニック度高めの音が出て来ます。その後もテック度高めの音を中心にパーカッシヴな曲やアッパーで躍動感溢れる曲で、真夜中の狂騒にあるピークタイムが繰り広げられる展開。対してDISC2ではこれぞLouie Vegaとでも言うべきメロディアスな歌物中心のハウスを中心に、ソウルフルかつ小気味良いグルーヴを生み出しております。インストハウスも好きですが、歌謡曲みたいな歌物ハウスはやはり愛を感じてしまいますね。そしてDISC3はここ10年でLouie Vegaにとってのクラシックと呼ぶべき曲を収録したコンピレーションだそうで、確かに聴いた事ある名曲もちらほら。これぞハウス、メロディアスでBPM120前後の丁度心地良いリズムを刻むキックが詰まったぐっと心が温かくなるハウス、そんな事を思い出させるDISC3。実の所近年のハウスの低迷、そしてLouie Vegaのハイペースなリリースに食傷気味だったものの、本作ではLouie Vegaの底力を感じる事が出来ました。

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| HOUSE5 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Louie Vega's Dance Ritual Vol. 1 (D:vision Records:DV 3355/09 CD)
Louie Vega's Dance Ritual Vol. 1
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ハウス不遇の時代が続いている、自分も以前より聴く事が減っている。クラシックに成り得る名曲やヒット曲にも最近は出会わない。一体ハウスはどうなってしまったのか?そんな中、いつの時代もぶれずにNYハウスをプレイし続けるMasters At Workの片割れ・Louie Vegaの最新MIXCDが到着。自身が主宰するパーティー"Dance Ritual"を冠するだけあり、きっと彼が自信を持って作り上げたMIXCDなのであろう。一枚目はDayがコンセプトのミドルテンポで湿っぽい生音ハウスが中心。彼が得意とするラテン的なパーカッションなども聴ける小気味良い爽やかなトラックが多く、汗をたっぷりかいて踊るのではなくカフェでまったりしながら聴きたくなる優しいBGM。メロウな音が中心なので、秋の今の時期にはぴったりですね。対してNightはそのまんまクラブでのピークタイムを表現した、ガツンと踊れてアッパーな展開が繰り広げられ高揚感と快感に満ちた一夜。エレクトロニック度が高めでテック系も混ぜつつ夜の深みにはまっていき、ホットな歌物からディープハウスまで繋いで最後までテンションを保ったままパーティーは終了と言った雰囲気。正直な事を言うとハウスのマンネリ化を非常に感じていたものの、Nightの方の盛り上がりを体感するとやはりハウスのパーティーにたまには行きたくなる。まだハウス不遇の時代を壊す程の胎動は感じられないけれど、根ではハウスも好きな事を再認識した。

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| HOUSE5 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jovonn - Spirit (Track Mode:TMCD1003)
Jovonn-Spirit
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90年代からアンダーグラウンドなハウス方面で活躍しているJovonnが、今の所唯一残しているアルバムが本作です。リリースはLarry Heard、Chez Damier、Anthony Nicholsonらを擁するTrack Modeからなので、当然本作もそのレーベルの趣旨に添ったソウルフルなディープハウスが繰り広げられています。この手のディープハウスの良さは派手に盛り上げるのではなくて、ソウルを心に秘めて渋みを効かせた落ち着きを感じさせる雰囲気がある所だと思います。歌物のトラックも必要以上に熱くなったりせずに、歌その物は主張せずにむしろ淡々と歌われる事によりトラック自体を際立てる作用さえ感じます。しかしあれですね、これってまんまLarry Heardじゃないかと思う位雰囲気が似ています。透明感のある音、暖かくメロウなメロディー、シンプルな構成とどこを取ってもまるでLarry節全開。どっちが先かと言う問題は置いておいて、クオリティーは高いですよ。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Sessions presents Cajmere VS Green Velvet (Ministry Of Sound:MOSCD130)
Sessions presents Cajmere VS Green Velvet
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今となってはMIXCDもシリーズ化するのが常套手段。UKのMinistry Of Soundもそんなご時世に当然ハウスのMIXCDシリーズ「Sessions」を立ち上げて、Derrick Carter、DJ Sneak、Mark Farina、Josh Winkら渋い面子を引っ張って来ていましたが、遂にシカゴハウスの変態野郎・Curtis Alan JonesことGreen Velvet/Cajmereを参戦させました。一人二役を演じる面白いコンセプトで、Cajmereではハウスを、Green Velvetではテクノをプレイしています。CajmereプレイのCD1ではエレクトロニックでファンキーなスカスカハウスをプレイ。意外なのは彼にしては熱い衝動を感じさせるソウルフルな音が感じられ、狂気じみた変態プレイ以外も出来るんだねーと初めて思いました。ファミコン世代のダサ目の音が、逆に郷愁を誘います。Green VelvetプレイのCD2はまあいつも通りと言うか、CD1と変態性は一緒でも更に凶悪でダークなエレクトロ、アシッド、テクノをプレイ。一曲目からいきなりビキビキとアシッドベースでまくり立てられて、二曲目で自身の不穏なエレクトロ「Flash」を投入。もはや常軌を逸脱した狂気の音楽、暗黒の音に包まれます。中盤では切れ味鋭いファンキーなテクノも混ぜたりして、パンピンに盛り上げもします。と言っても音自体はシカゴハウスが根底あり、無駄の削ぎ落としたスカスカの音は格好良いですね。その後もエレクトロ、テクノを使って上げ下げしてまるで目まぐるしいジェットコースターに乗ってるみたい。CD1、CD2とも異なるプレイで楽しめるし、シカゴハウスの中でも一番強烈な音を聴かせてくれてほんとサイコー!お見事としか言い様がないですね。



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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
DJ Deep Presents City To City Part 02 (BBE:BBECD068)
DJ Deep Presents City To City Part 02
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フランスのディープハウスシーンなら俺にまかせろーいと言わんばかりの勢いであるDJ Deepが送る、デトロイト、シカゴ、ニューヨークのハウスヒストリー。サブタイトルが「A Retrospective Journey Through Chicago, Detroit And New-York Underground House Sounds」の通り、アンダーグラウンドハウスの回顧展みたいなMIXCDとなっております。「City To City Part01」(過去レビュー)もなかなかのマニアックぶりでしたが、今作も前作にまけじと玄人っぷりを発揮しています。だいたいの曲は90年前後のハウスサウンドなのですが、正直大半の曲は僕も分かりません。昔懐かしのTR-808のリズムトラックを使用したチープなシカゴハウスが多く、ここら辺の作品には芸がないものの伝統工芸みたいな一貫性を感じますね。単純に古臭い音と言えばそれまでですが、時が経てば経つ程ソウルが滲み出てくると思います。デトロイトハウスではUrban Culture名義でCarl Craigの傑作「Wonders Of Wishing」が一曲目に使われています。セクシーな女性ボーカルサンプルがこだまするディープハウスですが、Carlさんはほんと何やらせても天才だなって思わせる一曲ですね。Lowkeyの「Rain Forest」って曲は2006年作らしく、何故かまだ未リリースなのが収録されています。太く硬くかつソウルフルなハウスで、ちょっと気になりました。最近はハウスも聴いたりする僕なのですが、やっぱり昔の曲は全然わからん。そんな所にこうゆう隠れた名作を紹介してくれるMIXCDが出ると、大変参考になりハウスへの興味も更に増し、昔の音源も聴いてみたくなります。そうゆう意味ではこうゆう回顧録にも、しっかりと意味があるのだと思いますね。

ちなみにCD2はCD1の曲をミックスせずに収録したのと、ボーナストラックを3曲追加。ここでやはり目玉はCarl Craigが手掛けたNaomi Danielleの「Feel The Fire」でしょう。かなりレアな曲でもあるのですが、内容がまた最高にヤバイんです。それは聴いてのお楽しみって事で。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Southport Weekender Vol.4 Mixed By Tony Humphries & DJ Spen (SuSU:SUALBCD14)
Southport Weekender Vol.4 Mixed By Tony Humphries & DJ Spen
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数年前は考えもしなかった量のMIXCDが、現在は大量にリリースされています。その中で注目を集めるにはやはりネームバリューや実力が必要な訳ですが、この「Southport Weekender」シリーズも十二分にブランド力がある中の一つだと思います。今までには以下のアーティストがミックスを手掛けております。

「Southport Weekender」Mixed By Joey Negro、Miguel Migs、Giles Peterson
「Southport Weekender Vol.2」Mixed By Blaze、Joe Claussell
「Southport Weekender Vol.3」Mixed By Dimitri From Paris、Jazzie B、Quentin Harris

そして最新「Southport Weekender Vol.4」はTony Humphries、DJ Spenが担当しています。半ば定番化しつつあるこのシリーズですが、きっとハウス好きには今回のチョイスもきっとグッと来るものなのでしょう。Tonyサイドは軽やかでスムース、直球ハウスなプレイ。爽やかな甘さと陽気なフレイバーに溢れ、どっちかと言うと部屋で落ち着いて聴きたいミックスですね。そして対照的にDJ Spenは起伏に富んだアップリフティングなプレイを見せつけています。こちらも甘さはありつつも、硬めの4つ打ち、ソウルフル系、ディープ系など程よく取り入れ、最後まで盛り上げて行くタイプかと。どちらかと言うとDJ Spenサイドの方が僕は気に入りました。とか言いつつも、このシリーズ自体には多少飽食気味なのも事実。質が低い訳でもないんだけど、やっぱりミックスシリーズが際限なくリリースされる時代、もうちょっとインパクトがあれば良いのにね。可もなく不可もなくと言った感じか。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Doc Martin - Mix the Vibe : Sublevel Maneuvers (Nite Grooves:KCD-246)
Doc Martin-Mix the Vibe : Sublevel Maneuvers
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名MIXCDシリーズ「Mix the Vibe」にサンフランシスコハウスシーンの雄、Doc Martinが遂に登場、これは快挙の一言。今までも有数のDJが参戦していたけれど、今回はアンダーグラウンドかつディープな人選と言え好きな人には心底手放せなくなるMIXCDとなっています。この人のDJって適度な緩さ加減が気持ち良いのですが、アッパーになるかそれともまったりになるのかそのぎりぎりの境界をウロチョロする様なプレイなんですよね。例えるならHの時に前戯で気持ち良くさせてくれるんだけど、なかなか挿れさせてくれないみたいな(笑)そんなイライラもとい、じらしのあるプレイが彼の特徴なんじゃないでしょうか。使うトラックも適度に空気感のある中の抜けた様なのが多く、重心は常に低めでディープハウスまっしぐら。ダブ感を強調したサウンドは躍動的でありつつも、時折美しいメロディーのあるトラックを入れる事により陶酔感、トランシー(トランスではない)さも生み出しています。そう、Docのプレイってその頭の中にすっと入ってくるトランシーさが最高なんですね。単純なディープハウスでもないし、アッパーハウスでもないし、大人のエロDJって感じかな。聴く者の気持ちが良いツボを知り尽くしているからこそ、こんなプレイをする事が出来るんでしょうね。

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| HOUSE2 | 21:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |