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Thomas Fehlmann / Terrence Dixon - We Take It From Here (Tresor Records:TRESOR302)
Thomas Fehlmann / Terrence Dixon - We Take It From Here
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古くから今に続くデトロイトとベルリンの繋がり、そうURことX-101を世界へとデビューさせたのはTresor Rrcordsであったし、90年初期にはJuan AtkinsとMoritz von OswaldとThomas Fehlmannによる3MBという黄金トリオもTresorからだった。遠く離れた2つの地はしかし音楽と人で強いコネクションを保ち、それぞれに影響を与えながら進化した。そんな関係性は今も変わらず、ベルリン・テクノの重鎮である前述のFehlmannとデトロイト・テクノの中でもミニマル性の強いTerrence Dixonが今ここに邂逅したのだが、しかもリリース元はベルリン・テクノの老舗であるTresorからと、徹頭徹尾デトロイト×ベルリンな特別のプロジェクトなのだ。何でも2017年にデトロイトで開催されたMovement前後にセッションを行い(Movementでライブも披露した)、ダンスフロア向きの制作を行ったそうだ。とは言ってもデトロイトの中でも定義し辛く独特のミニマリズムを持つDixon、深く繊細な音響に才能を発揮するFehlmannのコラボレーションとなれば非常に独特で個性的なテクノになるのは明白で、ベテランとしての貫禄に満ち溢れた音楽性を発揮している。ざらついてロウなビート感と古いモジュラーシンセから発せられたようなヒプノティックな上モノ、ひんやりとした温度感と機械的なサウンドの"Dreaming Of Packard"はDixonの影響が強いだろうか。続く"The Corner"も掴みどころのない電子音が散りばめられているが、そこに入ってくる幽玄でダビーなパッドのレイヤーやシャッフル調のずんどこしたリズムは恐らくFehlmannによる影響で、腰をどっしり落ち着かせながらも太いグルーヴを鳴らしている。すかすかな音響の中で金属的な鳴りのリズムとブリーピーかつフリーキーな電子音の反復によって、リズム重視のツール性へと向かった"Patterns And Senses"にしても派手さは全くないがフロアでの鳴りを重視したような作風が際立っている。ドスドスと無機質で粗い4つ打ちに浮遊感ある上モノとサイケデリックな電子音が広がる"Strings In Space"は、アンビエント性もありやや明るめの曲調ではあるが熱くなる事はなくやはり低温で淡々とした世界観。最後の"Landline"だけは重苦しく荘厳なドローンが充満し、その中を幻想的だったり不気味だったりする電子音が散りばめられたアンビエントで、やはりこういったタイプの曲だと尚更二人の奥深い音響効果が活かされており、美しい電子音響を体験出来るだろう。ベテラン二人が集まった作品はしかしそのネームバリューに比べると派手さは削ぎ落としながら、研ぎ澄まされた音響や機能的なグルーヴが発揮される作品となり、いぶし銀な一枚となっている。




Check Thomas Fehlmann & Terrence Dixon
| TECHNO13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Juan Atkins & Moritz von Oswald Present Borderland - Transport (Remixed) (Tresor Records:Tresor.298)
Juan Atkins & Moritz von Oswald Present Borderland - Transport (Remixed)
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デトロイト・テクノの生みの親であるJuan Atkins、そしてミニマル・ダブの求道者であるMoritz Von Oswald、その伝説的な二人によるデトロイト×ベルリン同盟の夢のタッグがBorderlandだ。単発的なプロジェクトで終わる事なくアルバムも2枚リリースする等、ベテランによるテクノへの飽くなき情熱は今も尚続いているが、そこに更に絡んできたのはデトロイト・テクノを躍進させたCarl Craigだ。ここ最近はリミックス中心で新作は以前に比べると少なくなっているものの、デトロイト・テクノのアーティストの中では特に制作に秀でている事は間違いなく、ここではアルバム『Transport』(過去レビュー)に収められた「Transport」に対しオリジナルに負けず劣らずの未来的な響きと重厚感溢れるリミックスを施している。オリジナルはリズムは控えめながらも電磁波が空間に散乱して間を体感させる見事なミニマル・ダブ×デトロイトな作風だったが、Craigは上モノに大きく手を加える事はせずに重厚感を引き継ぎつつ、20分という長尺を活かして上モノを焦らすように展開させながらじわじわと快楽へと上り詰めていく壮大なスケール感を生み出している。遠くで微かに聞こえる電子音や繊細なリズムを導入し、途中からは圧力のある太いキックによる角ばったリズムが入ってくる事で大胆なうねりを引き出し、電子音が入り乱れる混沌とした流れも通過しながら電子狂想曲とも呼べる圧倒的な音響空間を旅する20分は、どこを切っても全く隙きが無い。本作では更に面白い事に前述の曲をDJ DeepとRoman Poncetが手を加えた"Transport (Carl Craig Remix - DJ Deep & Roman Poncet Rework)"が収録されている事で、こちらは近年のDJ Deepの作風であるベルクハイン系の硬質で凍てついた温度感のハードな4つ打ちテクノへと生まれ変わっているが、単にハードなだけでもなく音の隙間を残しつつ切れ味を磨いた鋭さがあり、ピークタイム向けなテクノとして肉体を震撼させる機能性がある。尚、アナログだとCraigのリミックスは10分程にエディットされているものの、DLコードが封入されており完全版がダウンロード出来るので、是非ともアナログをお勧めしたい。



Check Juan Atkins & Moritz Von Oswald
| TECHNO13 | 12:01 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Model 500 - No UFO's Remixes (Metroplex:M-046)
Model 500 - No UFOs
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デトロイト・テクノのオリジネーターであるJuan AtkinsによるModel 500、その名義では第一弾となる1985年にリリースされた『No UFO's』からデトロイト・テクノ、ひいてはテクノの歴史が始まったと呼んでも過言ではないだろう。勿論その前にもKraftwerkやYMOもテクノと呼んでも差し支えない音楽を作ってはいたが、黒人がそこに由来するファンクやソウルを電子音楽で表現した結果としてのテクノに未来的な響きがあり、それが今も尚デトロイト・テクノの魅力となっている。本作はリリースから30年を経てそんな名作を現在のアーティストによってリミックスされたもので、同じくデトロイトの奇才・Moodymannとチリアン・ミニマルの一時代を築き上げたLucianoが参加している。勿論オリジナルの"No UFO's (Vocal)"も収録されており、今聞けば流石に音的な古臭さは否定出来ないものの、うねるベースのエレクトロ的なビート感や本人の歌もフューチャー・ファンクといった趣きで、未来派志向のテクノ/エレクトロの胎動を感じ取る事は出来る筈だ。予想も出来ない、しかし素晴らしいリミックスを披露したのはやはりMoodymannで、"No UFO's (Vocal) (Moodymann Remix)"では彼らしい甘く官能的なピアノのメロディーも加えつつ流れるようなハウスのグルーヴに作り変え、原曲のレトロ・フューチャーな雰囲気は損なわずにMoodymannらしいブラックネス溢れる魅惑のハウスへと染め上げている。対してLucianoの"No UFO's (Vocal) (Luciano Remix)"は原曲のデトロイトらしさを残す事は意識せずに、ボーカルをぶつ切りにして使用しながらも展開を広げるのではなく収束させるミニマル・ハウスのスタイルを彼らしく披露し、14分に渡って淡々とした機能的なグルーヴを鳴らし続けている。どちらか選べと言われればやはりデトロイトらしさのあるMoodymannのリミックスの方が愛着は感じられるし、やはり曲単体としての良さが光っているか。どちらにせよオリジナルも収録されてはいるので、それを持っていない人にとっても価値ある一枚に間違いはない。



Check Juan Atkins
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2017
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。近年の日本における音楽業界の厳しさは今年も変わらずクラブ/パーティーも以前に比べるとパワーが低下しているのは否めないですが、それでもその逆境の中から特に日本人アーティストによる素晴らしい作品も生まれたりと、希望が見えたりする事も感じる一年でした。当方が以前程には新譜発掘やレビューに時間を割く事が難しく、またパーティーへ行ける機会も減る中でなかなか流行なり時代なりの音を追いかける事も手に付かない状況ですが、その代わりに時代に左右されないタイムレスな音楽にも向き合う事が出来たとも感じております。以下に選んだ作品は正にそんなタイムレスと呼んでも差し支えない物ばかりで、当ブログ開設時からかなり方向性は変わって決してダンス・ミュージックだけではないですが、音楽としての素晴らしさにジャンルは関係ないですよね。これが何か少しでも皆様の音楽ライフの充足の為の手助けになれば幸いです。それでは、来年も良いお年を!
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| BEST | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Juan Atkins & Moritz von Oswald Present Borderland - Angles (Tresor Records:resor296)
Juan Atkins & Moritz von Oswald Present Borderland - Angles
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Tresorがかつて成し遂げたデトロイト×ベルリンの交流の成果、それはレーベルの第一弾が今となっては奇跡的なX-101(Underground Resistance)である訳だが、今も尚その交流は別の形となって現れている。それこそがデトロイト・テクノのパイオニアであるJuan Atkinsとミニマル・ダブのオリジネーターのMoritz von OswaldによるBorderlandで、2013年に発足したこのプロジェクトは単発プロジェクトに留まらずに進化を続けている。2016年には2ndアルバムとなる『Transport』(過去レビュー)をリリースしたばかりだが、音楽への意欲は全く留まる事を知らずベテラン二人は更なる新作を投下した。僅か2曲のみの新作ではあるが、その内容たるや熟練者としての洗練された音響とテクノへの純粋な愛が表現されたもので、流石の貫禄を感じさせる。"Concave 1"は程よく厚みのあるベースラインや無機質なハイハットが機械的でひんやりしたビートを作りつつ、Atkinsらしい浮遊感とスペーシーな鳴りを伴う上モノのシーケンスで、無駄な音を付加する事なく微細な変化を織り交ぜながら徹底的にグルーヴ重視のフロア・トラックに仕上がっている。一方"Concave 2"はMoritz色が打ち出たのかBasic Channelを思い起こさせるリバーブを用いた上モノのモヤモヤした音響の艶めかしさ、曲尺は10分近くにまで延ばされてよりミニマルに、そして空間の奥ではアシッド的な電子の靄が渦巻いて、亜空間的なミニマル・ダブ音響を構築している。どちらのバージョンにも言える事は余計な音を削ぎ落としながら隙間を感じさせる空間的な響きがあり、またデトロイト・テクノ特有の宇宙への思いが馳せるようなシンセの使い方と、つまりは前述のデトロイト×ベルリン同盟の交流の成果の証なのだ。流行の音楽に一切左右されず、自ら開拓してきた道を更に伸ばしていくその仕事は職人的でさえある。



Check "Juan Atkins" & "Moritz Von Oswald"
| TECHNO13 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Frequency VS Atkins - Mind Merge LP (Out Electronic Recordings:OUTA05)
Frequency VS Atkins - Mind Merge LP
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デトロイト・テクノのパイオニアであるJuan Atkins、そして同じくデトロイト・テクノの大ベテランであるOrlando Voorn、決してデトロイトがかつての繁栄を保っていない中でベテラン勢の中でも逆に息巻くアーティストもおり、両者とも今尚そのテクノの聖地としての存在を守るように新作を制作し続けている。本作はベルリンにて2010年に設立されたOut Electronic Recordingsからリリースされたもので、Voornを含めたデトロイト系のアーティストによる作品もカタログに載っており、レーベルにはアンダーグラウンド性の強いテクノの方向性があるようだ。AtkinsとVoornという所謂タレント的な存在によるコラボーレーションと言う事であれば作品的にも何か特別なモノを求めてしまうのは自然かもしれないが、プレスによれば「デトロイトのエレクトロ、ファンク、テクノの美しい真髄」という通りで、決して派手な作品ではないが彼らしい正しくファンクネス溢れるオールド・スクールなテクノを創り上げている。アルバムはミステリアスな空気を生むメロディーとエレクトロ気味の、例えば故Drexciyaを思わせるようなビートを刻む"Beyond The Beyond"で始まり、深海を潜航するようなディープなレトロ・テクノが広がっていく。続く"Entourage"は如何にもなシャッフルしてスピード感のあるリズムがAtkinsやVoornのテクノらしく、ファンキーなグルーヴ感に合わせて初期デトロイト・テクノらしいSF的なシンセを聞ける事に安心する。"Pure Soul"なんかはAtkinsのInfiniti名義の音楽性であるミニマル性が打ち出ており、ひんやりクールなマシン・ビートが特徴だ。コズミック感を生む動きのあるシンセが続くタイトル曲の"Mind Merge"、どっしりと重いキックが骨太なグルーヴとなり鋭利なシンセのフレーズと一緒になりファンキーさを感じさせる"Spacewalkers"、細くも叩き付けられるような刺激的なビートのエレクトロである"Back To The Future"、本作の何処を聞いても恐らく最新のテクノの音を感じる事はないだろうが、これこそがデトロイト・テクノだと言うパイオニアの自負のようなものが込められているのではないだろうか。何か変わった事をするでもなく今までと変わらぬテクノ/エレクトロを披露する辺りに、自分達が育ててきた音に対する信頼があるのだ。



Check "Juan Atkins" & "Orlando Voorn"
| TECHNO13 | 12:00 | comments(1) | trackbacks(0) | |
Various - Dreamy Harbor (Tresor Records:Tresor.291CD)
Various - Dreamy Harbor
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テクノ帝国ドイツにおける元祖ベルリン・テクノと言えば何を置いてもTresor Recordsである事に疑いようはなく、デトロイトとベルリンの交流を成功させ1991年以降浮き沈みの激しいダンス・ミュージックの流れの中を生き抜き、今もストイックな活動を続ける伝統的なレーベルかつクラブだ。流石にレーベルとしての活動の長さ故に確かにクラシックと呼ばれる作品を多くは残しつつも、最近はやや往年のテクノというイメージが拭えないものの、今も尚ベテランから新鋭まで抱え込み大量に作品をリリースするテクノの工場のような運営はなかなか他にはない。そして2016年はレーベルにとって25周年となる年だったが、その記念の一環としてリリースされたコンピレーションが本作だ。既発の曲から完全なる新曲まで、テクノの歴史に名を残すベテランから新世代まで、選曲から意図は読み取れないもののこれぞテクノだと誇らしげに紹介出来る曲ばかりを纏め上げている。例えば正に前述のデトロイト×ベルリン的なJuan Atkins & Moritz von Oswaldによる"Electric Dub"、デトロイトのコズミックな宇宙感とベルリンのダブ・テクノの融合は非常にTresorらしくある。こちらも生粋のTresor組のTV Victorによる"La Beff"は96年作で、何だかアフロで土着的にも聞こえるリズムの爽やかなダブ的処理が心地良く、ダンスではなくリスニングとして催眠的な効果が感じられる。元々は廃墟となったデパートを利用したクラブであったTresorの雰囲気は、例えばMarcelusによる凍てついた温度感と錆びついたような金属的な鳴りのするテクノな"Odawah Jam"からも匂ってくるようで、このようなダークなテクノがベルリンらしさの一部でもあったと思う。勿論本作には新世代も参加しており、Tresorとの関連性は余り無い筈だがイタリアの人気アーティストであるDonato Dozzyが暗くもトリッピーさを活かした覚醒感抜群の"The Night Rider"を提供し、コンピレーションに新しい息吹をもたらしている。他にもShaoやMonicなどTresor新世代、または70年代後半から活動するワールド・ミュージックのJon Hassellらが曲を提供しており、本コンピレーションの曲調に特に一貫性はないものの言われればTresorらしさは感じられなくもないか。Tresor世代の人にと言うよりは、これからテクノを聞く若い世代にテクノの入門としてお勧めしたくなるアルバムだ。



Tracklistは続きで。
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| TECHNO13 | 12:30 | comments(1) | trackbacks(0) | |
2017/5/27 Point G @ Vent
ラテンフレイバー溢れるハウスで人気を博したDJ GregoryはDefectedからもリリースをするなどややメジャー寄りの音楽性ではあるのだが、そのGregory Darsaが近年活動を活発化させているプロジェクトがPoint Gだ。前者に比べるとより単純な構成や流れを強調したミニマルかつファンキーなハウスを軸にしており、それ故にツール性の高さもあってミニマルシーンで評価を高く受けている。今回はそんなPoint Gによるライブでの来日が実現したが、同時にベルリンから一時帰国中のSTEREOCiTIやOathでDeck The Houseを主宰するDJ FGRらが出演する。
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| EVENT REPORT6 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Esteban Adame - Descendants EP ( Epm Music:EPM15V)
Esteban Adame - Descendants EP
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Galaxy 2 GalaxyやLos Hermanosなど伝説的なユニットの一員として、また自身が手掛けるプロジェクトのIcanやThee After Darkとして、鍵盤奏者の力量を発揮し活動を続けるEsteban Adame。当然彼が手掛ける作品も単なるツール的な音楽と言うよりは、鍵盤奏者としての才能を感じさせる展開の広さや流麗なメロディーを活かした作風が多く、テクノにしてもハウスにしても、またはフュージョン性を打ち出した音楽でもデトロイトのエモーショナル性を前面に出たものが多い。久しぶりとなる新作の"Descendants"も彼の作品にしては随分と弾けるようなキックやキレのあるパーカッションが疾走するテクノ色の強い曲だが、そこに入ってくる伸びのあるシンセやコズミックな電子音の煌めきが感情性豊かに広がり、デトロイト・テクノらしい希望に満ちた世界観を作り上げている。全く情報が見つからないTresilloなる新鋭による"Tresillo Remix"は、原曲の飛翔していくような感覚に比べるとしっかりと地に根を張るように重心は低く安定感があり、切り刻まれるような規則的なハイハットの下ではうねるベースラインが躍動し、ややダークな空気を纏った夜のテクノを匂わせる。しかし本作で多くの人が注目するであろうのはデトロイト・テクノの始まりであるJuan Atkinsによる"(Juan Atkins Remix)"であるのは間違いない。これこそ正にAtkinsが得意とするエレクトロ・スタイルであり、痺れるような重低音のベースに鋭利なキックやハイハットのリズム帯が強調された攻撃性があり、しかしそこには広大な宇宙の深さが広がるコズミックかつエレクトロなピコピコサウンドも大胆に導入され、古き良き時代のデトロイト・テクノの現在形としての形も成している。言われなければ分からない程に完全にAtkinsの作風に染まっており、近年の活発な音楽活動が実っているいる証拠だ。



Check "Esteban Adame"
| TECHNO13 | 21:30 | comments(1) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2016
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。今年も例年と変わらず音楽/パーティー三昧…とはいかず、私生活の変化により忙しくなりなかなか音楽へ時間を割く事が出来ない一年でしたが、それでも音楽に対する情熱は全く変わらず新しい音楽への探求が途切れる事は変わりませんでした。パーティーに関しても新風営法が現場の感覚にはやはり馴染んでいないと感じる点がありつつも、新しいクラブが生まれ少しずつではあるけれどこの業界も活気を取り戻しているようにも思われ、ダンス・ミュージックの未来に展望が見えてきた年でもありました。当方は今後も毎週のようにパーティーに行く事は出来ないと思いますが、来年も新しい音楽も古き良き時代の音楽も分け隔てなく楽しみ、そして素晴らしい音楽をこのブログでアウトプットしていく事を続けられたらという気持ちは変わりません。そんな気持ちで選んだ年間ベスト、皆様の素敵な音楽ライフに少しでも参考になれば。それでは、来年も良いお年を!

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| BEST | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Juan Atkins & Moritz von Oswald Present Borderland - Transport (Tresor Records:Tresor.285CD)
Juan Atkins & Moritz von Oswald Present Borderland - Transport
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かつてドイツを代表するテクノレーベルと言えば、Tresor Recordsであった事に異論はないだろう。デトロイトとベルリンを結び付ける重要な役割を果たしたレーベルが今年で遂に25周年を迎えたが、そこにアニバーサリー企画の一環として迎えられたのは正にTresorに相応しいプロジェクトで、デトロイト・テクノの開祖であるJuan Atkinsとミニマル・ダブの御大であるMoritz von OswaldによるBorderlandの新作だ。既に2013年には1stアルバム『Borderland』(過去レビュー)をリリースしており、そこでは彼等の個性であるコズミックな浮遊感にミニマルの構成とダブの音響を肩の力が抜けたセッションによって融和させていた。それから3年、彼等はシンプルさの中にデトロイト・テクノの宇宙観とミニマル・ダブの音楽性に磨きを掛けて、よりテクノ的な音楽性を強調したこれぞ王道と言わんばかりの貫禄を持つ作品を創り上げた。始まりはアルバムタイトルである"Transport"で、タイトなベースラインが深海の奥底で鳴っているような暗さを演出し、重厚なシンセの反復音が黙々と続く。時折ドラッギーな電子音の残響が舞う事で奥深い空間演出も行うダブの音楽性が光り、余り展開の無いミニマルな構成はMoritzによる業だろう。続く"Lightyears"では引き締まったミニマルなグルーヴを貫きながらも一気に開放感を増し、控えめに情緒を発する揺らぐような上モノが浮遊感を生み出している。この作風はMoritzがエンジニアとして参加していたModel 500の『Deep Space』の延長線上になるが、その時以上に構成は研ぎ澄まされ単純なループによって深みにハマらせる音楽性は円熟の極みに達している。先行EPである"Riod"のデトロイトらしいスペーシーなシンセによる宇宙の無重力感や贅肉を削ぎ落とし引き締まったグルーヴのミニマル・ハウス性は、正に『Deep Space』の続編である事に間違いはなく、あれから20年を経て二人のパイオニアの成長がはっきりと現れている。一方でダブ・ステップらしき崩れたビートに催眠的な電子音の反復や微かなリヴァーブを用いて闇の深さを垣間見せる"Merkur"は、現代っぽさを取り込みながらもテクノである軸はぶれていない。ノイズのようなエグい電子音が唸りながらもJuanによるコズミック性が強く出た"2600"を経て、ラストは二人による自由なセッションを繰り広げたように夢想のメロディーが広がっていく"Zeolites"で、無限に広がる宇宙の星々の間を旅するようにロマンティックで穏やかな体験が待ちびわている。決して驚くべき展開がある訳でもなく終始淡々としたクールな作品ではあるが、トレンドも商業性も全く意識する事なくこれがパイオニアの伝統工芸だと言わんばかりの強度を持った音はテクノである事を物静かに主張しており、色褪せる事のないクラシカルなテクノとしての品格を漂わせている。



Check "Juan Atkins" & "Moritz Von Oswald"
| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Juan Atkins & Moritz Von Oswald Present Borderland - Riod (Tresor Records:Tresor.284)
Juan Atkins & Moritz Von Oswald Present Borderland - Riod
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かつてドイツ・テクノの象徴と言えばベルリンを発端とするTresor Recordsだった事に、異論を唱える者は少ないだろう。クラブとしてのアンダーグラウンドな活動、そして今では有名となった多くのタレントを輩出し、90年代に栄華を極めていた。特筆すべきはベルリンとデトロイトとの結び付きであり、レーベルの第1弾作品はUnderground ResistanceのX-101であり、その後もJuan AtkinsとMoritz von Oswaldの共作もリリースするなど、デトロイト・テクノとの関係は根強かったのだ。そしてレーベル発足から25年、その邂逅が時代が一巡りして戻ってきたのが前述の二人が立ち上げたプロジェクトのBorderlandで、レーベル25周年を記念したアルバムが近々リリース予定となっている。既に3年前には本プロジェクト初のアルバムである"Borderland"(過去レビュー)をリリース済みであり、そこではミニマル+ファンク+ジャズセッションを成し遂げたテクノを体現していたが、この新作ではフロア寄りのテクノへと回帰し、90年代にJuan AtkinsがModel 500名義で制作した内なる宇宙を夢想させる『Deep Space』の音楽性へと寄り添っているように思われる。"Riod (Original Mix)"は正にその通りで、Moritzのミニマル・ハウス名義であるMaurizioのすっきり肉を削ぎ落としかつディープなグルーヴ感に、もやもやとしたスペーシーなシンセと有機的なベースに浮遊感を生む奥深い音響が加わり、この二人に求めるものが見事に表現されている。そしてダブバージョンとなる"Riod (Version)"では、更に視界が霧でぼやけるような効果が加えられキックやハイハットなどのリズムが現れては消え、揺れるような酩酊効果が強調されたアブストラクトな作風はDJツール向けなのだろうか。この後にはニューアルバムが控えているが、その前哨戦としては期待以上に二人の個性が発揮されており、テクノのパイオアニアである彼等が理想とするテクノを提示してくれるに違いない。



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| TECHNO12 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Walt J - Simplicity (Sounds Of The City:SOTC-WJ01)
Walt J - Simplicity

実にややこしい事に同名のアーティストがいるので勘違いしやすいが、今日紹介するのはデトロイトの古参アーティストであるWalter JonesことWalt J。一般的なデトロイト・テクノやデトロイト・ハウスの流れに組み入れらるというよりは、今思うとちょっとしたカルト的な扱いもあったように思われ、事実2010年以降にはデトロイトのFitから過去の名作の復刻が続いている。2014年には17年ぶりの新作となる「Resurgence EP 」が発表されたが、今度は新興レーベルであるSounds Of The City(Brian Hardenらもリリースする)から更なる新作がリリースされている。そのカルト的な扱いとは対照的に作品自体はちょっと懐かしみのあるレトロ感がありながらもエモーショナルで、特に時代に流される事なく普遍的な価値を見い出せるようなハウスが中心だ。"Test Your Limits"はやけに残響の強いリズムがライブ録音を思わせるが、希望に満ちたような明るいシンセのコード展開や高らかに祝福を奏でるトランペットのメロディーなど、闇を振り払う煌きが眼前に広がるディープ・ハウスで朝方のフロアに適しているだろう。裏面の"Simplicity (The Atkins Tribute)"はそのタイトルが示す通り、デトロイト・テクノの生みの親であるJuan Atkinsへと捧げられた曲だが、これはLos Hermanosを思い起こさせるガツガツとした野性味溢れるビートと躍動的なシンセのメロディーが存在し、製作時もデトロイト・テクノを意識したのではと想像せずにはいられない。一方で"Bypolar"は予てからのWalt Jの作風を引き継ぐもので、奇妙ではあるが可愛らしいシンセのフレーズや落ち着きながらスムースなハウスのグルーヴが継続し、途中にはジャズ風なブレイクも織り込んで刺激的な展開も作っている。過去の作品に比べると当然今っぽさはあるものの、やはり流行り廃りとは無縁な音楽性が確立されており、Walt Jがデトロイトの中でも独特な存在感を放っていると感じずにはいられない。



Check "Walt J"
| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Model 500 - Digital Solutions (Metroplex Records:MLP-02CD)
Model 500 - Digital Solutions
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テクノのオリジネーターの帰還である。おおよそ15年ぶりとなるアルバムとしては3枚目となる作品を先日リリースしたModel 500ことJuan Atkinsは、活動から30年を経ても良くも悪くもModel 500が完成させたマシン・ソウルを忠実に守り続けている。2010年の"OFI / Huesca"(過去レビュー)、2012年の"Control"(過去レビュー)、そして近年のライブ活動と着実に復活の狼煙は上げていたが、その終着点となる本作で遂にデトロイト・テクノの産みの親が完全復活した事を証明している。アルバムの冒頭を飾る"Hi NRG"からしてModel 500の初期作風を思わせる東洋的な懐かしいシンセサウンド、そしてデトロイト・テクノのエモーショナルな上モノ、宇宙的な効果音にかっちりとキレのあるリズムトラックが存在しており、時間が経過しようとも変わらないテクノの元祖としての存在感を放っている。続く"Electric Night"も完全に初期作風を踏襲した肉体を刺激するエレクトロ・ファンクで、まあ言ってしまえばKraftwerkが黒人音楽化したようなものだが、Atkinsによるロボットボイスも何だか懐かしくもありつつバチッと鞭打つような強靭なリズムが素晴らしい。"The Groove"では近年のライブメンバーにも加わっているMike Banksがプロデューサーとして参加しAndy Gがギターを弾いているが、エレクトロなトラックの中で天空を切り裂く雷鳴のようなギターが咆哮する展開は、BanksによるPファンク精神が爆発しているようにも思われる。中には"Storm"のようにModel 500名義と言うよりはAtkinsがTresor等からリリースしていたような、よりDJツール的なシャープさと4つ打ちを強めたテクノもあったりと、まあ何にせよオリジネーターとしての威風堂々たる意志が感じられる曲もある。最後には3年前にR & S Recordsからリリースされていた"Control"が待っているが、ああ、これはもう完全にModel 500以外の曲でも何でもないテクノ/エレクトロだ。流行とは無縁の変わらない音楽性だから、3年を経てもこのアルバムの中でも特に違和感なく刺激的なエレクトロ・ファンクを、心身を揺さぶるマシン・ソウルを奏でている。また各曲は5分前後でアルバムは50分にも満たないコンパクトな構成で、冗長さが全く無くすっきりといつの間にか聴き終えてしまう纏まりの良さがあり、久しぶりのアルバムはお世辞抜きにして素晴らしいレトロフューチャーなテクノを体験させてくれるだろう。



Check "Juan Atkins"
| TECHNO11 | 06:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Liaisons Dangereuses - Liaisons Dangereuses (Soulsheriff Records:SSCD06)
Liaisons Dangereuses - Liaisons Dangereuses
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何度目の再発だろうか、Liaisons Dangereusesによる81年作の唯一のアルバムがこの2015年にまたもや再発されている。Liaisons Dangereusesは元Einsturzende NeubautenのBeate Bartel、元DFAのChris Haasらが集まったジャーマン・ニュー・ウェイヴのバンドだ。ドイツの音楽と言えば特異な電子音楽を展開したジャーマン・プログレがデトロイト・テクノを始めとするダンス・ミュージックに強い影響を与えているのは有名な話だが、このLiaisons Dangereusesも例えばJuan AtkinsやCarl Craigらがサンプリングで用いるなど、同様にテクノへの強い影響を残している。何と言ってもボーカル以外は全て電子楽器で作られている点でテクノとの近似性は言うまでもないが、しかしKORG MS-20による激しくうねる強靭なベースラインや奇妙で自由なシーケンスによるリズム、怪しげなシンセの音色などその特徴はあちらこちらに散りばめられている。アルバムの中でも一番強烈な印象を残すのが"Les Ninos Del Parque"で、打ち付けるようなハンマービートにKORG MS-20による変則的な拍子のベースライン、そして電子的なサウンドとは対照的に汗臭さも残すだみ声ボーカルは、電子音楽による制作ながらも肉体性も感じさせる迫力あるグルーヴを刻む。そしてCarl Craigの作品である"Galaxyにサンプリングして使われているのが"Peut etre... pas"で、やはりこちらもグシャッとしたキックや動きの多いベースラインに跳ねるようなリズムを刻むシンセが一体となり…しかしそこに野暮ったいボーカルが入ってくると妙に人間臭くなる。中には"Aperitif de la mort"や"Dupont"のように抽象的な音像を描き出すコラージュサウンドもあり、電子楽器を自由に使うテクノのマインドが既にここに存在していた事にも気付かされるだろう。こんな音楽性はバンド本人による才能もあるのだろうが、プロデュースはジャーマン・プログレや電子音楽の可能性を広げた名匠Conny Plank、ここでもその名を見るとは電子音楽好きならば反応せざるを得ないだろう。



Check "Liaisons Dangereuses"
| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Audio Tech - Dark Side (Metroplex:M-040)
Audio Tech - Dark Side

にわかにざわめき立つデトロイトのJuan Atkinsと、そしてドイツのBasic Channel一派の絡み。先立ってJuanとBCからMoritz Von Oswaldがコラボレートを果たしたが、今度はJuanとBCのもう一人であるMark Ernestusが、Audio Tech名義で共演を果たした。そもそもがこの名義はJuan単独の変名だったものの、16年ぶりの新作では何故かMarkも加わっての名義となっているのは謎だが、相互作用は予想以上の相乗効果を発揮している。浮遊感のあるスペーシーなシンセ使いとモノトーンな呟きはJuanのものであるが、そこに生音ぽいベース音や滑りのあるダブ的なリズムの付加は恐らくMarkによるものであろう。叙情的なパッドが薄く伸びながらも、まるでRhythm & Soundのようなぬちゃぬちゃと湿り気を帯びさせた生っぽさが、宇宙を飛翔するデトロイト・テクノとはならずに泥沼に埋もれるミニマル・ダブらしさを強調している。そして本作がより注目を集めているのは、ここ暫くタッグを組んでいるMax Loderbauer+Ricardo Villalobosによる"Vilod Remix"であろう。12分にも拡大解釈されたリミックスは、もはや元の様相を保っておらずに乾いたパーカッションが複雑なリズムを構築し、様々な音が絡み合いながらまるで芯を抜かれた生物のようなふにゃふにゃとしたグルーヴ感を醸し出している。指の隙間からこぼれ落ちるようなとらえどころのなさが不思議な恍惚を生み出しているが、細部まで丹念に編み込まれた繊細なトラックは芸術的ですらある。4つ打ちから融解するように解け、そして再度徐々に定型を成すように4つ打ちへと変遷していくトラックは、12分と言う長い時間をかけてじっくりと堪能とする事で、何時の間にかトリップする蠱惑的なミニマルだ。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moritz Von Oswald Trio - Blue (Honest Jon's Records:HJP073)
Moritz Von Oswald Trio - Blue
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アルバム、またはシングルと言う形態を分けなければ、一年に一枚の安定したペースで新作を量産しているMoritz Von Oswald Trio。Moritz Von Oswald+Max Loderbauer+Vladislav Delayらミニマル・ダブを極めた才人から成るこのユニットは、定型に収まるのを打破すべくライブ志向であるインプロビゼーションを繰り広げながらミニマル・ダブの裾野を更に広げている。この新作では"Blue"とそのダブバージョンである"Blue (Dub)"の2曲しか収録していないものの、彼等が今尚ミニマルの極北に存在する事を示している。淡々とリズムを刻みながらも有機的な響き方をするキックやメタルパーカッションと共に、浮遊する弦楽器風な電子音のメロディーや慎ましくも無感情に反復を繰り返すシンセリフから形成される"Blue"は、極少ない音で空間に隙間を作り奥行きを持たせた正にミニマル・ダブと言える曲だ。実はミックスにはJuan Atkinsも加わっており、その影響として重力を感じさせないスペーシーな性質も加わっているように思われる。そして一方"Blue (Dub)"だが、こちらはMoritzのレゲエ方面のプロジェクトであるRhythm & Sound路線を踏襲した深すぎるダブ音響を強調している。執拗に纏わり付くような湿り気を帯びた音質、そして視界も揺らめく残響音の微細な抜き差しが非常に土着的で、ずぶずぶと沼に沈んで行く重さがオリジナルとは対照的で面白い。曲そのものは至って地味な音響ミニマル・ダブなものの、流行り廃りからは距離を置いたオリジネーターとしての揺るぎない自負を感じずにはいられない。



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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Juan Atkins & Moritz von Oswald - Borderland (Tresor Records:Tresor.262CD)
Juan Atkins & Moritz von Oswald - Borderland
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テクノの聖地とでも呼ぶべきベルリンとデトロイトから、またそれぞれの地のオリジネーターであるMoritz von OswaldとJuan Atkinsが奇跡的な邂逅を果たしてから20年。よもや再度コラボレートする事など夢にも思っていなかったが、彼等は長年の経験から生まれた円熟を携えて還ってきた。先ず以て述べておくと、この大きなネームバリューを持つプロジェクトから想像するような大仰で派手な作品どころか、真逆の一聴して地味で落ち着いた佇まいのあるテクノだと言う事だ。例えばJuanが手掛けた"Deep Space"のミニマルかつファンクな宇宙感覚とMoritzが近年取り組んでいる有機的かつ流動的なジャムセッションが、自然と溶け合わさった延長線上の作風と言っても良いだろう。ベースとなるリズムトラックだけを聴けばミニマルに抑制されたシンプルな4つ打ちを刻んでいるのだが、本作での肝はやはり上モノの繊細な電子音が生み出す浮遊感とデトロイトの黒いジャジー/ファンクな感覚だろう。揺蕩うように多種多様の楽天的な電子音が浮かび上がっては消え、明確なメロディーをなぞる事もなく透明感のある音が流れるように可変的に変化し、ある音に至っては虫の鳴き声にも近いフィールドレコーディングを思わせる有機的な鳴り方をしている。ジャズを想起させるこのインプロビゼーション的な電子音には、Moritzらしい空間の奥を感じさせるダブの音響も施されており、その効果も抑圧から解き放たれた開放的な方面へと向かっているのだ。アルバムを通して代わり映えの無い景色が少しずつ変化をするような地味な展開ではあるが、全体を通して刺々しさや重みが全く無い清々しい程の快適性が通底しており、変化の少なさから生まれる気怠ささえもが心地良いのだ。重力から解放された無限の宇宙へと向かい、そこで音を弄れるように二人がセッションをしたような、そんな自由なアルバムだ。



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| TECHNO10 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Space Dimension Controller - Welcome To Mikrosector-50 (R & S Records:RS1303CD)
Space Dimension Controller - Welcome To Mikrosector-50
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誰しも子供の頃には夢見るサイエンス・フィクションの世界を、Space Dimension ControllerことJack Hamillは音楽によって描き出す。音楽が音楽だけで評価されるべきであると言う考えもありつつ、しかしSDCは2009年にデビューしてから2度に渡りアルバム級の2枚組アナログ作品によって壮大なSFを展開し、想像力を喚起する音楽としても高い評価を得ているように思われる。彼にとって初となる本アルバムでも同様に、Mr.8040が24世紀から現代にタイムスリップし故郷へと帰還すると言う物語を題材にしながら、アルバムの構成はしっかりとイントロから始まり様々な旅を経てのアウトロに繋がっていくストーリー仕立てだ。本作で驚くべきは今までにも見え隠れしていたファンクの要素が前面に飛び出し、例えば初期のCarl CraigがParliamentと、例えばJuan AtkinsがPrinceとジャムセッションをするように、つまりはテクノ/エレクトロとPファンクが見事なまでの融和を見せている事だ。プログラミングと共にギターやベースにドラムを導入し、メロディーはオートワウによって歪められリズムセッションには微かにリバーブを施し、そして語り声や歌はロボットボイス風に加工されている。見事に80年代的なファンクやエレクトロを現在に復活させているが、しかし汗臭い要素は全くなくモダンなテクノとして成り立っている事を忘れてはならない。何よりも素晴らしいのは胸をときめかせるファンタジーや切なさを呼び起こす淡いノスタルジーが満ち溢れ、聴く者を童心に返らせる事だ。アルバムと言うフォーマットを十分に活かす為に、ツール的な曲ではなく流れを意識して聴く為に制作された曲がシームレスに展開され、ストーリー仕掛けの音楽がレトロフューチャーを蘇らすのだ。近年稀に見る素晴らしいシンセファンクと断言する。



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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Kern Vol.1 Mixed By DJ Deep (Tresor Records:KERN001CD)
Kern Vol.1 Mixed By DJ Deep
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ドイツにてテクノの旋風を巻き起こしているBerghainの影響は、フランスへも及んでいるのだろう。DJ Deepはフランスに於いて古くからハウスシーンを開拓してきた重要なアーティストの一人で、自身でも"Deeply Rooted House"と言うレーベルを運営している事からも分かる通り、古き良き時代の空気を含むクラシカルなハウスに強く影響を受けてそれを現代に受け継ぐアーティストだ。しかし変化の兆しは既に2008年頃には見受けられ、リミキサーとしてBen Klockを起用した辺りからレーベルはBerghainを意識したようなダークで凍てついたテクノへと傾倒して行く。そして今、同じくドイツの老舗テクノレーベルであるTresorからDJ DeepがMIXCDをリリースするとなると、ハウスも使用しつつもやはりBerghainにも接近したテクノも捩じ込んだ内容となっていた。”House Meets Techno”というコンセプトを基にオールド・スクールなハウスからディープでメロウなハウスに野性的な息遣いのするトライバルなハウス、粗悪な鳴りのシカゴ・ハウスから凶悪な中毒性を誇るアシッド・ハウス、そして中盤から終盤までは完全に硬質なテクノに染め上げているが、DJ Deepと言うアーティストからは新鮮な時代の空気と言うよりは、何をやってもクラシックと呼ばれる普遍的な音が感じられるのだ。ミックスはスムースに行い派手なエフェクトも使用せず、曲の良さをそのまま引き出す事に専念したプレイであるのも影響しているのだろうが、テクノもハウスもそれ程今っぽさを強調する事なくロウな質感ながらも流行に影響しないベーシックな曲を使用しているように思われるのだ。元々"City to City"と言うシリーズになっていたMIXCDでも同じような印象は受けていたので、本作でもテクノも回そうが根本はそう変わらないのだろう。DJとしての個性は少ないかもしれないが、しかし非常に安定感のあるプレイと単純にナイスな選曲が僕は気に入っている。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Model 500 - OFI (Apollo Mixes) (Apollo Records:AMB1209)
Model 500 - OFI (Apollo Mixes)
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オリジナルは既に二年前にリリースされた作品ではあるものの、復活を果たしたベルギーはR & S RecordsのアンビエントラインであるApollo Recordsの好調な動きに連れられて、Model 500=Juan Atkinsの作品をApollo関連の新進気鋭のアーティストがリミックスし直したのが本作。Sei A、Synkro、Colonel Red、Indigo、Horx & Shadow Childの若手6アーティストを呼び寄せてデトロイトの大ベテランの作品を手掛けさせたのは、ある意味では復活したApollo Recordsの今後を占う試金石ではないだろうか。旧来のApolloらしさを残しているのが"OFI (Synkro's Slow Jam Mix)"で、刺々しいハードなエレクトロのオリジナルとは打って変わって、望郷への思いを馳せるようなデトロイトらしい切なさと黒人が奏でるコズミックファンクを融合させて、アンビエントさえも感じさせるメロディアスな作品に仕上げている。異形なリミックスを披露したのは"OFI (Indigo Transmisson)"で、重苦しいダークアンビエントとメタリックなダブ・ステップを掛け合わせ絶望の淵に遭遇したような悲壮感を漂わせている。なるほどこんなリミックスもあるのかと、Apolloが新しい歩みを始めている事を痛感させるのだ。原曲の厳ついエレクトロの雰囲気を尊重しつつ、スクエアなビートで躍動感を添加したテクノへと生まれ変わらせた"OFI (Sei A Remix)"も、Apolloが既に過去の時代には居ない事を示している。本音を言えば過去のアンビエント主体であったApolloの方が好きではあるのだが、テクノと言うスタイルに囚われない流動的なサブレーベルとして進化していると考えれば、レーベルとしては順調と言えるのだろう。今後のレーベルの動向が楽しみになる一枚だ。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/1/5 KMS RECORDS "TRIBUTE TO DETROIT" @ Air
2013年も遂に始まりましたが、その一発目のパーティーはデトロイトテクノのベルヴィル・スリーの一人であるKevin Saundersonが登場。Juan Atkinsがオリジネーターであり、Derrick Mayはイノベーターであり、そして一方Kevin Saundersonはと言うとエレベーター、つまり売り上げ的な面も含めて最もデトロイトテクノを高みに上がらせたアーティストです。コマーシャルな作風ではありつつもテクノ/ハウスの両面でヒット作を量産し、メジャーへ殴り込みを掛けたその功績は疑うべくもありません。そして今回は彼が主宰するKMS Recordsをフィーチャーしたパーティーと言う事で、日本からもデトロイト・テクノ/ハウスに造詣の深いSTEREOCiTIやDifferent World(Claude Young & Takasi Nakajima)らが招かれ、デトロイト好きには堪らないパーティーが開催されました。
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| EVENT REPORT4 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Infiniti - The Remixes Part 3/3 (Tresor Records:Tresor. 250 C)
Infiniti - The Remixes Part 3/3
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Tresorの通算250作目記念の第3弾も、デトロイトからInfinitiことJuan Atkinsを迎えてのリミックス盤。今作でもやはりドイツと言う国、そしてTresorとの関連性を意識してSleeparchiveとMoritz Von Oswaldをリミキサーに迎えております。Juanによる1994年作の"Think Quick"のオリジナルは、彼にしては黒人のファンキーな要素を抑えて随分とミニマルに特化した退廃都市的なベルリンテクノを掲示していますが、この前にはMoritz von OswaldやThomas Fehlmannともプロジェクトを組んでいた事からその影響が出ているのかなと思います。そしてSleeparchiveによるリミックスは、横滑りするように滑らかに平たく精製されたディープなミニマルダブへと深化しています。蠢くような低音の胎動、そしてアクセントのある高音のハイハット、そして執拗なミニマルのループに途中からは劈くような効果音も加わって、無機質かつ工業的な反復を極めたグルーヴは狂っているようでもあります。そして裏面にはベルリンの孤高のミニマリストであるMoritz Von Oswaldがリミックスを提供していますが、実はこれは1994年当時に既にリリースされた物をリマスターの上で再収録しています。最近の彼の作風に比べるとダンス的な要素も強く、また今程洗練もされていないのですが、しかしキックの図太さがとにかく半端ではなく厚みが凄い。過剰なエコーやリバーブは使用していないにもかかわらずアブストラクトな質感や、突き刺さるような音の圧力やグルーヴの緊迫感は、流石ミニマルダブの隆盛を極めたイコライジング処理が光っています。現在のフロアでも聴く者を圧倒するであろうダンストラックであり、10分近くある長尺な曲なのでフロアでも上手く機能するのではないでしょうか。これにてTresor250作目記念3部作の紹介は終了です。

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| TECHNO9 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Infiniti - The Remixes Part 2/3 (Tresor Records:Tresor. 250 B)
Infiniti - The Remixes Part 2/3

Tresorの通算250作目記念の第2弾も、デトロイトからInfinitiことJuan Atkinsを迎えてのリミックス盤。今作ではNYからベルリンへと移住したFunctionと、そしてベルリンで元々活躍しているRedshapeにリミックスを依頼と、やはりTresorらしいドイツ面子で固めた企画となっています。Sandwell Districtとしてもハードなテクノを制作しているFunctionによる"Flash Flood (Function Remix)"は、原曲のメロディアスな部分を残しつつもリズムを重く低音を太く強調し、揺ぎ無い堅固なテクノへと更新した彼らしい作風を生かした名リミックス。Tresorらしいハードな作風と共に現在のハードテクノにも通じる洗練された質感もあり、Functionの手腕が見事に発揮されています。そして仮面を被りミステリアスな活動を続けるRedshapeも、彼らしくざらついた鈍い質感のシンセとマイナー調のダークなメロディー打ち出した"Skyway (Redshape Mix)"を手掛けています。原曲が比較的スピード感のある切れ重視のテクノだったのに対し、このリミックスでは野暮ったいキックが力強くそしてゆったりとリズムを刻み、雑な音が混沌とした空気を感じさせるところが如何にもミステリアスでRedshapeらしい作風ですね。Tresorは古いだけでなく、しっかりと今のアーティストも取り込んで尚前進中です。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Infiniti - The Remixes Part 1/3 (Tresor Records:Tresor 250 A)
Infiniti - The Remixes Part 1/3
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ドイツとデトロイトの橋渡しとなった老舗テクノレーベルであるドイツのTresor。現在ではドイツに於けるメインストリームとは言えないものの、数年前に復活を果たしてからは往年のTresorらしいささくれだった厳ついテクノをリリースし地味に奮闘中。そんなTresorの通算250作目は最初のリリースがX-101と言うデトロイトと手を結んだレーベルらしく、この記念となるリリースにもなんとデトロイトからInfinitiことJuan Atkinsを迎えています。InfinitiがTresorからリリースしたオリジナル作品と共に、Thomas FehlmannとTV Victorのドイツ組によるリミックスを収録しており流石の人選ですね。Thomas Fehlmannによる"Walking On Water (Thomas Fehlmann Rain On Water Mix)"は、ひんやりとしたミニマルだったオリジナルに雨粒がポツリと水面に降り落ちるような音色を加え、全体的な質感に湿り気を出しダブテクノとしてFehlmannらしさが強調されたリミックスと言えるでしょう。終盤では暗闇から光が注ぐように透明感のあるパッドが差し込まれ、一転して開放的な青空が広がるような展開へと導かれます。"Thought Process (TV Victor Edit)"はエディットと言う通りで、Juanにしてはクールながらも何処かヒプノティックな作風だったオリジナルを、より短いループを用いてドープに仕立てあげた非常に無駄を排したツール的なトラックとして強調しています。Juanの作品の中でも一二を争う位に地味に図太く、狂信的なミニマルテクノでそのはまり感が堪りません。時代から取り残された感もあったTresorですが、まだまだ終わってはいないと思わせられる力作。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kevin Saunderson In The House (Defected Records:ITH43CD)
Kevin Saunderson In The House
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来日目前にしてデトロイト御三家の一人・Kevin Saundersonの5年ぶりのMIXCDが、なんとハウスレーベルではメジャーとも言えるDefectedよりリリースされました。originaterであるJuan Atkins、innovatorであるDerrick Mayと比べるとSaundersonの知名度は日本に於いても低い様に思われますが、elevatorとして認められる彼の功績は其の実三人の中で最も売上を伸ばした事であります。特にInner City名義によるソウルフルな歌物ハウスはデトロイトと言う枠組みを越えてメジャーシーンに於いても大ヒットし、前述の二人がテクノを開拓するのに対しSaundersonは徹底的にハウスに拘りデトロイトの知名度を上げるのに貢献していたのではないでしょうか。逆に言うと(今回もDefectedと組んでいるし)結構商業的な面は否めないのですが、その分だけDJプレイについては比較的広い層に受ける大箱向けの大味なセットも得意で盛り上がるのだと思います。ただ以前はトライバルかつハードなテクノ中心でズンドコと上げ目なプレイをしていた彼も、本作ではDefectedとの絡みの影響もあるのかスピード感は抑えてハウシーな要素の強いトラックで焦らすように低空飛行を続けるプレイを披露しております。00年代のハードテクノの終焉と共に時代に合わせて変化したのか、そんな点も含めて上手くシーンに適応する才能はやはり御三家の中では一番ですね。そして一番の醍醐味は躊躇なく自身のクラシックや現在ヒットしている曲をプレイする事で、本作に於いてもリリースしたばかりの"Future"や"Good Life"の2011年バージョンを回すなど、焦らしてからのタイミングを測ってお祭りの如く盛り上げるプレイが特徴です。どうせ派手にするなら硬めのテクノも織り交ぜて突き抜けても良かったんじゃないかと思いますが、Inner Cityでの活動はハウスである事を考慮すると本作に於いてもハウス中心なのは何もおかしくない訳ですね。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Model 500 - Control (R & S Records:RS 1202)
Model 500 - Control
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デトロイト・テクノ、いや延いてはテクノのオリジネイターであるJuan Atkinsが非常にゆっくりとした足取りではあるが、Model 500としての活動を進めている。R&Sが再始動してからは3枚目となるEPは、時代がどれだけ周ろうと流行に左右されずに今までのModel 500のテクノ/エレクトロを踏襲する内容となっていた。特に"Control"はピコピコなサウンドが忙しなく張り巡らされたファンキーなエレクトロのトラックに、自身の無機質に加工されたロボットボイスを導入しており、つまりはKraftwerkに魅了された昔のModel 500と何ら変わりはないのだ。勿論多少なりとも音が研磨されよりエッジが出てきている位に現在の音に対応した進化はしているが、スタイルとしての変化が無い所に彼の求道的な意思が強く感じられる。そして"The Messenger"は贅肉を削ぎ落しシンプルなリズムが主導するテクノトラックで、コズミックな電子音が散りばめられた中を浮遊感のあるアンニュイなシンセサウンドがふらつき、デトロイト・テクノである事を主張する様にエモーショナルな面を強調する。大きな進歩もしていなければ退化もしていないのに、しかしJuan Atkinsがオリジネイターとして自分の音を確立しているからこそ、時代に飲み込まれずに今も後光を放つのだろう。

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| TECHNO9 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mike Huckaby - Tresor Records 20th Anniversary (Tresor Records:Tresor.245)
Mike Huckaby - Tresor Records 20th Anniversary
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今でこそドイツテクノのメインストリームではなくなったが、かつてテクノと言えばここが真っ先に上がる位に勢力を誇っていた老舗中の老舗であるTresor Records。工場跡地を利用した如何にもドイツ的なシチュエーションのクラブに、そして今では重鎮と言える迄に成長したアーティストを率先的に紹介し続けてきたレーベル、その両面でTresorは世界のテクノをリードし続けてきた。特にSurgeonやJoey Beltram、Fumiya Tanakaの世界的リリースと言ったハードテクノに於ける功績は言うまでもなく大きく、何と言ってもレーベルの初のリリースがUnderground Resistanceだった事は驚きだ。またDerrick Mayをして「デトロイトはドイツの衛星都市だ」と言わしめた程にデトロイトとベルリンの結び付きは強く、URに始まりJeff Mills、Eddie Fowlke、Blake Baxter、Juan Atkins、Robert Hood、Drexciyaを積極的にヨーロッパに持ち込み、享楽的な面を排し切実な現実を生き抜く為の硬派なテクノを迷いなき信念を以てして推し進めていた。そんなレーベルも2011年で遂に設立から20年が経ち、その記念盤としてデトロイトからMike Huckabyを迎えてMIXCDをリリースした。音だけ聴けば身も蓋もない言い方をすれば一昔前…どころか現在の時流であるBerghain周辺のテクノの丹念に練り上げられた音は無く、今聴けばそれ程ハードにも感じられず音圧や圧倒的な勢いも、かつて感じていた程には感じられないだろう。時の流れは無常なのだろうか、いやしかしここにはハードテクノもミニマルもエレクトロもゲットー・ファンクも同列に並べられているが、Tresorの快楽や享楽からは距離を置き闘争心剥き出しのスピリッツが一貫して感じられる。例え音そのものは古くなろうともTresorの生き様や意思が、今のベルリンに影響を与えた事は間違いなく、テクノの原点を理解する意味でも重要な記念碑となるであろう。

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| TECHNO9 | 13:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Model 500 - OFI (Remixes) (R & S Records:RS1006RMX)
Model 500 - OFI (Remixes)
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昨年Juan AtkinsにMike Banksも加わった新体制でのModel 500で新曲を披露した彼らが、今度はそれらを若手にリミックスさせ更に歩みを進めております。まずA面にはLondon拠点のプロデューサー・Bullionのリミックス。原曲がヤクザの様にドスを効かせた不良の為の肉体派エレクトロだったのに対し、Bullionのリミックスはう〜んペナペナ…音圧も足りないしリズムももたついているし、ダンスミュージックとしては物足りない。ロックっぽく生演奏風な音で躍動感を出したかったんだろうけれど、Model 500こそがテクノ/エレクトロの元祖である事を考えると方向性が間違ってますね。しかし裏面では若手で有望株のSpace Dimension Controllerが、Model 500を深く理解し彼らのエレクトロではなくロマンティシズムの面をアップデートしたリミックスを施し、流石の腕前を披露しておりました。原曲の冷たいエレクトロを下地に4つ打ちを強調し、更にコズミックな上物を追加してロマンティックに仕上げたこれぞデトロイトテクノ、これぞハイテックなリミックスと言える物へとアレンジ。Juan Atkinsの意志は30年もの長い活動を経て、SDCと言う新星にも伝達されているのでしょう。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moody - Freeki Mutha F cker (All I Need Is U) (KDJ:KDJ40)
Moody - Freeki Mutha F cker (All I Need Is U)

レコードの売れない時代においても、レコードのみでの流通に拘るデトロイトの不機嫌な男・Moodymann。売れない…と言うものの、レコ屋に行けばこの新作も多めに置いてあるし、やはり実力・人気を兼ね備えていれば売れないモノも売れるのであろう。本作は新作と言う訳でもなく、三部作の一つ"Det.riot '67"から"Freeki Mutha F cker"の未発表フルレングスを収録。艶かしくも不機嫌なKDJの呟き、極度に強調されたダーティーでエロファンキーなベースライン、真夜中の誘惑に満ちたピアノの美しい旋律は単なるハウスではなく、Moodymannの音楽と言う他に無い芸術性の高い曲へと昇華されております。KDJは怒っているのに苛立っているのに、それでも尚いつだって僕らを魅了する。そして裏面には同郷のデトロイトから御大・Juan Atkins aka Model 500と、そしてヒップホップ/エレクトロの大ベテランEgyptian Loverの二人がエレクトロの真髄を体現するリミックスを提供。前者はオリジナルの不機嫌な雰囲気を生かして暗く冷たくも引き締まったエレクトロへ、後者は音を肉付けしてファンキーで躍動感のあるヒップホップ〜エレクトロへと調理。どちらもよりフロア向けになっているので、オリジナルよりも使い易さも増していてDJ向きなリミックスです。KDJには時代に抗うように、いつまでもこのヴァイナルでの発表と言うスタンスを貫いて欲しい。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Model 500 - OFI / Huesca (R & S Records:RS1006)
Model 500 - OFI / Huesca
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デトロイトテクノの、そしてエレクトロの元祖でもあるJuan Atkinsのユニット・Model 500の6年ぶりの新作。なんと同じデトロイトからファンク街道を突き進むURの総帥・Mike Banksらも加わった新生Model 500で新曲を披露した訳ですが、流石に濃密なエレクトロマニアが二人も揃っただけあり、"OFI"のKraftwerkを汗臭く肉体的に鍛え上げたエレクトロは彼らのイメージその物。ピコピコと炸裂するコズミックなシンセラインやAtkins自身のボーカルであろうSF的ボイスも近未来感があり、長きに渡るModel 500を音楽性を象徴していると言っても過言はない。それを更にMike Banksがリミックスしたトラックは、よりタイトによりタフに仕上げたUR流エレクトロ。B面にはModel 500のもう一つの側面でもあるロマンスが全開になった"Huesca"が収録。2010年版"I Wanna Be There"とでも言うべきハイテックなトラックで、ここでもMike Banksとの相乗効果によりデトロイトらしいエモーショナルなパッドや幻想的なシンセが涙腺を刺激します。オリジナルデトロイトの本領発揮な一枚。

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| TECHNO8 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/06/04 Autechre @ ディファ有明
Autechreが2年ぶりに来日すると言う事で、初めてディファ有明に行ってきました。と言っても目的は一緒に出るCloude YoungとJuan Atkinsの方で、自分にとってはAutechreの方が付け合せ状態。そもそも5年前にAutechreのライブを聴いた時に余りの退屈さに途中で帰った苦い思い出があったのですが、せめてもう一回位は体験しておくのも必要かと思い今回のイベントに行く事になったのです。
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| EVENT REPORT2 | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/06/04(FRI) Autechre @ ディファ有明
Live : Autechre
DJ : Juan Atkins, Cloude Young, EYE

2010/06/04(FRI) MONK!!! @ Seco Lounge
Live : CRO-MAGNON, DUB STRUCTURE #9
DJ : ALTZ, HIKARU, CMT

2010/06/04(FRI) dance rodriguez @ Unit
Live : Auto Repeat a.k.a. DJ ELIN
DJ : Steve Bicknell -close the night with Lost Set-, Keita Magara, Mitchelrock

2010/06/05(SAT) groundrhythm @ AIR
Live : KAORU INOUE Feat. JEBSKI + NAG
DJ : KAORU INOUE, PSYCHEDELIC BUS aka HIROKI MURAI

2010/06/11(FRI) ISLAND @ amate-raxi
DJ : Secret DJ!!! × DJ Yogurt - Exclusive long set!!-, CHIDA

2010/06/12(SAT) CHAOS @ Eleven
Live : Thomas Melchior
DJ : Fumiya Tanaka

2010/06/19(SAT) The Real Thing @ Eleven
DJ : Frankie Feliciano

2010/06/19(SAT) Crue-L & Pigeon Presents "THE FUTURE IS MYSTERY" @ LOOP
DJ : EDDIE C, KENJI TAKIMI

2010/06/25 (FRI) 濡れ牧場 x MOODMAN @ Liquidloft
DJ : 濡れ牧場 x MOODMAN

2010/06/26 (SAT) house of liquid presents FIXED @ Liquidloft
DJ : CHIDA, DJ Conomark, KABUTO, KATSUYA, TARO

2010/06/26 (SAT) DEEPER SESSION vol.04 @ Module
DJ : No Milk, Rondenion, Kez YM, Sisi, Tomotsugu Kondo, y.

2010/06/26 (SAT) PANGEA 6th Anniversary @ Unit
GUEST : THE REVENGE
DJ : NAKA-G, SUPERNOVA, SHINYA-Y

SALOON
DJ : DJ YOGURT TIMO, YUYAMA TSUYOSHI, YUKI

2010/06/27(SUN) MUSICO 4 @ 東京都現代美術館
DJ : DJ Yogurt and more

MOTで開催される食と音楽のミックス・アップパーティーMUSICO、前回行けなかったので今回は行きたいな。あとはオウテカ来日パーティー、目当てはホアンとクロヤンですが。現在注目を集めるビートダウンハウサー・EDDIE Cは初来日かしら?
| UPCOMING EVENT | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Conforce - Machine Conspiracy (Meanwhile:mean020cd)
Conforce - Machine Conspiracy
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Boris BunnikことConforceは2007年にオランダのデトロイト系を積極的にリリースするRush Hourからデビューしたテクノアーティスト。明らかにデトロイトテクノに影響を受けたサウンドで着実に評価を高め、デビューから3年にして満を持して初のオリジナルアルバムをリリース。作風の新しさと言う観点ではオリジナリティーは希薄なものの、初期Carl Craigのアナログで優しい当たりの、そして透明感に溢れたシンセサウンドや、Juan Atkinsを継ぐスペーシーでエモーショナルなトラック、Basic Channelの奥深いダビーな音響を伴ったトラック群は確かに粒揃い。本家デトロイトよりも感情を奮い起こすソウルは敢えて抑え目に、それよりもインテリジェンステクノのように未来的で流麗に装飾されているのがやはりデトロイトフォロワーに共通する点でしょうか。良い意味でデトロイトテクノを洗練した音は、よりイマジネイティブでネットワークに広がる仮想の空間を演出しているようでもある。聴いている内に何時の間にか電子の仮想空間に捕らわれていくに違いない。Vince Watson、Quince、Shed、Echospace辺りの音が好きな人には是非聴いて欲しい一枚。



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| TECHNO7 | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Juan Atkins - 20 Years Metroplex 1985-2005 (Tresor:Tresor.216)
Juan Atkins-20 Years 1985-2005
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最近の音楽シーンと言えば兎にも角にもリイシューが目立ちますが(新作が売れないから?)、デトロイトテクノのドンことJuan Atkinsのベスト盤も目出度くリイシューとなりました。もしJuanが居なければDerrick MayもKevin Saundersonもテクノと言う道に足を踏み入れなかったかもしれないし、Underground ResistanceやCarl Craigと言う存在さえ出てこなかったかもしれない。Juanの活動自体は非常に地味なもののその存在自体がテクノアーティストの支えとなっているのは間違いないでしょう。本作はそんな彼の20年に渡る活動の軌跡であり、そしてテクノの歴史の一つでもあります。詳細は過去レビューでも書いているので割愛しますが、彼の作る音楽には流行とは無縁で自分の魂に忠実で誠実な思いが込められているように思います。それがテクノやハウス、エレクトロやミニマルであろうとも、テクノソウル・マシーンソウルを感じさせる熱い感情的な音が鳴っていて、テクノとは何かとその基本を思い出させるようです。さてさて、近年はMike Banksもサポートに加わったModel 500名義でライブを行っており、更にはアルバムも制作中との事ですが、今後も尚楽しみな存在ですね。

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| TECHNO7 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kraftwerk - Trans Europa Express (Kling Klang:5099930830325)
Kraftwerk - Trans Europa Express
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夜勤を脱出したので最近は平日でも普通に飲める、これを最高に幸せに感じる、普通の事なのにね。初めて渋谷にあるH&Mに行ってきた。自分は服には時間も金もかけない人間なので普段はユニクロでさくさく済ませる事が多いのですが、H&Mも品揃えが良くて今後利用してみようと思った。便利な世の中ですね。

祝・クラフトワークの全作品リマスター!今尚世界のテクノアーティストから畏敬の念を受けるとても大事なユニットなのに、自分は何故かこのアルバムだけ所持していなかったのでこの機会に購入。とにかくこのアルバムで外せないのはタイトル曲である"Trans Europa Express"、これに何故かアメリカの黒人たちはファンキーな要素を感じてしまったらしい。エレクトロニックでシーケンスがウニョウニョと鳴り、打ち込みのドラムマシーンが淡々となる非人間的な曲にだ。この曲は後にAfrika Bambaataaにサンプリングされ"Planet Rock"として生まれ変わり、ヒップホップのシーンに大きな影響を残す事になる。そしてデトロイトテクノの始まりでもあるJuan Atkinsも当然このファンキーな音に触発され、後にエレクトロなるジャンルを生み出す事になる。何故多くの黒人がドイツの白人の音にファンキーな音を感じたのか、これは今でもとても不思議な事だ。そんな曲とは対極的に牧歌的であっけらかんとしたポップな電子音楽が聴けるのが、"Europe Endless"。ウキウキ散歩気分なキュートな音は、クラフトワークのポップなセンスを理解するには分り易い一曲だと思う。他にもCALMがMIXCDで使用していたノンビートでチルアウトな曲もあったり、アルバム通して聴き応えのある一枚である。ところで最近オリジナルメンバーの片割れが脱退したそうだが、大丈夫なのだろうか…

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| TECHNO7 | 07:30 | comments(4) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/08/05 (WED)
LIQUIDROOM 5th ANNIVERSARY @ Liquidroom
Live : Yoshinori Sunahara, Rei Harakami, ASA-CHANG&巡礼, agraph

2009/08/07 (FRI)
groundrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue
Live : Jebski & DJ Yogurt

2009/08/08 (SAT)
Makin' Love Mix @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, DJ Kensei

2009/08/15 (SAT)
Clash 46 @ ageHa
Live : Model 500 (Juan Atkins, Mike Banks、Mark Taylor, Milton Baldwin)
DJ : Ken Ishii, Q'HEY, Mayuri

2009/08/15 (SAT)
Buzzin' Fly @ Air
DJ : Ben Watt, Motoki a.k.a. Shame, Tomoyuki Yasuda

2009/08/21 (FRI)
BLAFMA @ Club Asia
DJ : EYE, DJ Hikaru, DJ Nobu and More

2009/08/28 (FRI)
WIRE09 Pre-Party @ Womb
DJ : Joris Voorn, 2000 And One

2009/08/28 (FRI)
THE GAME - The 10th Chamber of Liquidloft Vol.2 @ Liquidloft
DJ : DJ NOBU, Foog

まりん+はらかみのライブは行きたいけどねー、仕事で無理だわ。ヨーグルト+ジェブスキのライブは超期待している!そしてやっとModel500のライブが聴けそうだ。マッチョマイクも来日、すげーぜ!
| UPCOMING EVENT | 06:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/02/06 (FRI)
solfa presents MADeLIA @ Solfa
DJ : DJ NOBU, TRAKS BOYS, RAMA, CASHY

2009/02/07 (SAT)
root & branch presents UBIK featuring LUOMO @ Unit
Live : Luomo
DJ : Moodman, Hikaru, DJ Yogurt

2009/02/07 (SAT)
groundrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue
Live : TRAKS BOYS

2009/02/10 (TUE)
GRASSROOTS×LOS APSON?×LIQUIDROOM presents 生き物万歳 @ Luquidroom(19:00〜)
Lineup : Shibata, THE HEAVYMANNERS, MASONNA ,ALTZ
高橋透, DJ NOBU, DJ Hikaru
Special Secret Live : ゆらゆら帝国

深夜喫茶♪ロスアプソン? @ LIQUID LOFT(24:00〜)
DJ : ヤマベケイジ, コンピューマ, 石原洋, ADaltz(Altz)

2009/02/10 (TUE)
World Connection @ Air
DJ : Kerri Chandler

2009/02/14 (SAT)
Makin' Love Mix vol.2 @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, L?K?O

2009/02/20 (FRI)
Balance 14 Joris Voorn Release Tour @ Womb
DJ : Joris Voorn, DJ Wada

2009/02/21 (SAT)
return of the super liquid-house of liquid- @ Liquid Loft
DJ : Takkyu Ishino, DJ NOBU, MOODMAN

2009/02/21 (SAT)
FRANKIE KNUCKLES @ ageHa
DJ : FRANKIE KNUCKLES -Long Set-

2009/02/27 (FRI)
Taicoclub Presents So Very Show! @ Womb
DJ : Juan Atkins, Kentaro Iwaki
Live : Jimmy Edgar

2009/02/28 (SAT)
Kompakt Night @ Womb
DJ : Michael Mayer

2009/03/08 (SUN)
SYNCHRONICITY @ O-EAST
Live (MAIN STAGE) : 渋さ知らズオーケストラ, 曽我部恵一BAND, 犬式 a.k.a. dogggystyle, Tegwon, Anchorsong

DJ (3F DJ FLOOR) : Kentaro Iwaki, CALM, DJ YOGURT, L?K?O, Ko Umehara

取り敢えず耽美派演歌のLuomoに行って、生き物万歳→流れでLoftに留まるかAirでケリチャン。Loftは意外とラグジュアリーな雰囲気なので、何人かで行って飲んでぐだぐだするにはうってつけではあると思う。バレンタインはMakin' Love Mix vol.2だけど、このパーティーにこの時期一人で行くのは寂しいズラ…。でもまあ一人でもラブリーな音楽に包まれて、酒を飲めばきっとハッピー。ハハハ、バレンタインなど日本にあるの?でもチョコは好きだから、ギブミーチョコ!ギブミーガム! おくれよおくれよ兵隊さん!もしくは一緒にグラスルーツであそこを濡らしたい男女がいれば、一緒に行くかい?俺はノンケだってかまわないで食っちまう男ズラ。ヨーリスとHOLは連チャンでしんどいが、気合で両方行く。ホアンは仕事で行けない。パーティーいっぱい夢いっぱいな如月。
| UPCOMING EVENT | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Shed - Shedding The Past (Ostgut Tontrager:ostgutCD06)
Shed-Shedding The Past
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デトロイト×ベルリンの邂逅よ再び。テクノ史上最高の相性を持つサウンドが融合し、今脂の乗っているOstgut Tontragerから登場。手掛けるのはSoloactionやDelsinから既にヒット作を量産しているShed。そしてShedの初のアルバムが本作なのですが、これが本当に素晴らしいテクノでデトロイトのエモーショナルな面とベルリンの硬質な面が自然と融けあっていて、まるでかつてのBasic ChannelとJuan Atkinsのタッグを思わせるかの様な内容となっております。硬質でミニマルなリズムはベルリンから、そして情を感じさせる淡いシンセサウンドはデトロイトからと新たな試みがある訳では無いのですが、純粋に両者のエッセンスを高濃度に抽出した結果、文句無しに格好良いテクノとなった事を評価したいと思います。そして何よりもなかなか新人の育っていない現状の中、1stアルバムにしてこれだけ充実した内容を聴かせる若い世代が出て来た事が非常に嬉しいです。最近はこじんまりと無難にまとまったテクノが多いかなと感じておりましたが、ここでは若い力を感じさせる躍動感とバリエーションに富んでいて、テクノの最良のエネルギーをここに感じました。これは今後も期待せざるを得ない。

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| TECHNO6 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Model 500 - Starlight (echospace [detroit]:echospace313-2)
Model 500-Starlight
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昨年にLPのみで限定リリースされていたModel 500の"Starlight"リミックス集が、ようやくCDでリリース。CDも500枚限定らしいですが、マジなんでしょうか?リミキサーにはDeepchord、Echospace、Intrusionなどの名で活動しているRod ModellとStephen Hitchell、あとはデトロイトで活動しているSean Deason、Convextion、Mike Huckaby。原曲はBasic ChannelのMoritz von Oswaldがエンジニアとして参加しているせいか、デトロイトテクノと言うよりはディープなミニマルでModel 500にしては珍しい作風です。そんな曲を各アーティストがリミックスしているのですが、ものの見事に大半はベーチャンまんまな過剰なリヴァーブの効いたミニマルダブを展開しております。一つ一つの曲で評価するならば文句無しに格好良いんだけれど、さすがに一曲のバージョン違いを延々と聴かされるのはなかなかしんどいです。Sean Deasonだけはシャッフルしたリズムを使ってデトロイトテクノに仕上げているので、口直しに丁度良かったですね。まあしかしQuadrant Dubみたいな曲の連続だわな、艶っぽくてエロい。

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| TECHNO6 | 18:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Ian O'Brien - Mi Mix (Octave Lab:OTLCD1130)
Ian O'Brien-Mi Mix
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UKからデトロイトへの愛を奏でるマルチプレイヤー・Ian O'Brien。エレクトロニクスと生楽器を巧みに操りデトロイトテクノから、更にはルーツを掘り下げフュージョンやジャズまで創作する深い音楽性を持ち合わせた素晴らしいアーティスト。デトロイトへの愛を包み隠さずに表現するオプティミスティックな性格はその音楽にも表れていて、エモーショナルでロマンティックな音は聴く者を魅了する。そして長い活動を経てようやく彼の音楽的ルーツを探る初のMIXCDがリリースとなった。「デトロイトテクノのスタイルとサウンドは精神に基づいたものであり、地域的なものではない」、そう語るIanの発言通りこのMIXCDには地域も時代も越えた選曲がなされている。古いデトロイトのクラシックスから最新のヨーロッパの音まで彼の音楽性と共振するエモーショナルなトラックが、これでもかと選び抜かれているのだ。デトロイトからはGalazy 2 Galaxy、Juan Atkins、Carl Craig、Los Hermanosら大御所が、ヨーロッパからはKirk Degiorgio、Ray Kajioka、Nubian Mindz、そしてレアなアーティスト・LA Synthesis(全然知らなかったけど素晴らしい)までと、ビギナーから玄人まで納得出来る文句無しの選曲ではなかろうか。今回選ばれたトラックに共通点を見出すならば、それはやはり一聴しただけで心をノックアウトするメロディーが存在している事。テクノと一般的には無機質だったり堅苦しいイメージがあるかもしれないが、テクノは感情的であり魂が込められた音楽でもあるのを忘れてはならない。だからテクノのエモーショナルな面を最も表現しているこのMIXCDは、テクノに入り始めた人にとっても大変有意義な物である。そうそうIanの新曲"Umi"(と言ってもライブやDJでは一年以上前から披露されているが)も素晴らしい。初期のマッドマイク病に冒されていた頃の雰囲気を思わせるテクノだ。この調子でオリジナルアルバムも期待したいものである。

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| TECHNO6 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Model 500 - Classics [Original recording remastered] (R & S Records:RS931RM)
Model 500-Classics
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90年代のテクノシーンに栄光をもたらしたレーベルと言えばR & S、Warp、Rising Highですね。かつてはソニテクが率先してこれらのレーベルの日本盤をリリースしたりしていて、日本でも人気を博しておりました。しかし回転の速いテクノシーンではどんなに大御所レーベルであろうともすぐに廃れてしまう傾向がありまして、今ではWarpしか生き残っていないのはご覧の通り。レーベルが倒産するのは日常茶飯事なものだから、名作と呼ばれる作品もどんどん廃盤となる悲しい始末。

そんな中2006年にはR & Sが復活を遂げておりまして、過去の名作を掘り起こす事を始めています。今日紹介するのは5月にも来日予定があるJuan AtkinsことModel 500の初期ベストアルバム"Classics"です。リイシュー祝いに久しぶりに本作を聴いてみたのですが、意外にも良かった。と言うのは以前に聴いた時の感想は、チープで古臭いエレクトロと言う記憶しか残ってなかったんですわ。なんせ85〜90年位の作品ばかりだから確かに音自体は古いんですよね。でもテクノに慣れた今の耳で聴いてみるとファンキーなベースラインは既に健在だし、ピコピコなシンセサウンドやロボットボイスなどはその当時だとかなり新鮮な音だったに違いないと思わせられます。今でも古臭いと言う印象は変わらないのですが、古臭い事が悪い事では無いと言う事を再認識させられました。むしろ変わらなくて良い物も世の中にはあるのです。ここにはテクノの始まりが詰まっているので、テクノファンでまだ未聴な方には是非とも聴いて欲しいと思います。

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| TECHNO6 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
UPCOMING EVENT
2008/04/04 (FRI)
groundrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue, Hajime Murayama
Live : Satoshi Fumi

2008/04/05 (SAT)
Clash 33 @ ageHa
DJ : Derrick May, Ken Ishii

2008/04/05 (SAT)
Joaquin Joe Claussell Presents Corresponding Echoes CD Release Tour @ Space Lab Yellow
DJ : Joaquin Joe Claussell

2008/04/11 (FRI)
Cocoon Morphs Tokyo @ Womb
DJ : Ricardo Villalobos, Fumiya Tanaka
Live : Fumiyandric

2008/04/25 (FRI)
TAICOCLUB Presents So Very Show! @ Womb
Live : Aril Brikha, Shaneberry
DJ : Moodman, and more

2008/04/26 (SAT)
Deep Space @ Space Lab Yellow
DJ : Francois K
Live : Flying Rhythms

2008/04/26 (SAT)
15 Years of King Street Sounds presents URBAN GROOVE - NIGHT BLOSSOM & KING OF NEW YORK 3 DOUBLE RELEASE PARTY - @ Unit
Live : Ananda Project
DJ : Daishi Dance, DJ Kawasaki

2008/05/03 (SAT)
CHaOS @ Space Lab Yellow
DJ : Fumiya Tanaka
Live : Melchior Productions Ltd.

2008/05/04 (SUN)
Juan Atkins As Model 500 Live Tour 2008 @ Unit
Special Live : Model 500 with His Band feat. Mark Taylor, DJ Skurge and Mad Mike Banks
DJ : DJ Hikaru, DJ Compufunk
Live : O.N.O.

2008/05/10 (SAT)
Minus Connected @ Womb
DJ : Richie Hawtin, Ambivalent

2008/05/16 (FRI)
X-Party @ Womb
DJ : Charles Siegling
Live : Renato Cohen

仕事があるので行けないイベントもありますが、幾つか気になるのをピックアップしております。Yellowでの田中フミヤは今回で最後だよね?行きたいねぇ。Model 500も是非とも行きたいね、マイクバンクスもサポートで参加するんですから。内容はオールドスクールなテクノ・エレクトロなんでしょうけれど。
| UPCOMING EVENT | 21:00 | comments(6) | trackbacks(0) | |
Aux 88 - Aux 88 (Submerge Recordings:SUBCD-3011-2)
Aux 88-Aux 88
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デトロイトテクノの創始者・Model 500ことJuan Atkinsのエレクトロを継承するAux 88。自分はエレクトロ自体はそんなに好んで聴かないのですが、Aux 88のメンバーであるKeith TuckerはOptic Nerve名義でも活動していて、デトロイトの影響を色濃く持つDelsinからのリリースもしていたので興味がありました。Aux 88としてのアルバムは約7年ぶりらしいですが、時代がどれだけ経とうともAux 88は王道的なエレクトロを展開しています。と言うかこれは誰が聴いてもKraftwerkの影が見えて、全く時代が進まずに止まっている事を感じさせます。だが、それがいい!!(By 前田慶二)。ピコピコな安っぽい音はレトロなコンピューターを思わせるし、質素に削ぎ落とされたファンキーなリズム帯、そしてみぞおちに来るベースラインは正にKraftwerk、Juan Atkins直系のサウンド。そう、デトロイトのアーティストはみんなKraftwerkを聴いて育った世代、だからこの音はある意味テクノの根元を示しているのです。ちなみにURほど狂気と言うかダークな感じが無いので、良い意味でAux 88の方が聴き易いです。こんなエレクトロなら大歓迎ですよ。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Model 500 - Deep Space (R & S Records:RS95066CD)
Model 500-Deep Space
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本日で一旦は"宇宙からの歌、宇宙への音"(過去レビュー)からのCD紹介は終わり。トリを飾るのはテクノのパイオニア、Juan AtkinsがModel 500名義でリリースした傑作"Deep Space"。タイトルからして深い宇宙なのですが、それを裏切らない予想以上に素晴らしい内容です。この作品以前のJaunと言えばエレクトロが中心だったのですが、90年以降Basic ChannelのMoritz Von Oswaldらとの交流によって、ミニマル・テクノ色を前面に出した作品が増えてきました。そして機を熟しModel 500名義での初のオリジナルアルバムとなったのが本作なのですが、単に叙情性だけを強調したデトロイトテクノとは全く方向性が異なっていて、ファンク、ミニマル、ハウス、テクノなどが自然と混在していてパイオニアとしての格を見せ付けている圧巻の内容。ひんやりと熱量の低い雰囲気、無駄を排除したミニマルな音の配置で一見デトロイトテクノらしからぬ音ですが、それはきっとベルリンで全編録音されたからなのでしょうか。エンジニアは何とMoritz Von Oswald!中にはベーチャンよろしくな音響の深いミニマルテクノもあり、Juanの新たなる才能が開眼と言った感じです。だからと言ってデトロイトの夢見るロマンスが失われている訳でもなく、控えめな甘美さも存在していてモードのバランス感覚に思ったよりも長けている事が分かります。決して派手な作風ではありませんが、宇宙に存在する星の煌きの如く音の一つ一つが静謐に輝いていて、"Deep Space"のタイトルに偽りなしの名作と言えるでしょう。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
DJ Skurge - Radio UR Vol.1.1 - A Lost Transmission (Underground Resistance:UGCD-UR004)
DJ Skurge-Radio UR Vol.1.1-A Lost Transmission
今年のMetamorphoseの目玉は何と言ってもデトロイトテクノのレジェンド・Model 500(Juan Atkins)の日本初のライブだったと思います。知名度で言えばDerrick May、Kevin Saundersonには負けていますが、やはりテクノの始まりはJuan Atkinsだったのです。自分はメタモには行ってないけれど、Model 500だけは聴きたかったですね。で実はその時のライブのサポートメンバーが"Mad" Mike BanksとURコードナンバー064のDJ Skurgeだったそうで、ついでにメタモ会場でこのCDが販売されていたのです。メタモに行かないと買えないのかーと残念な気持ちだったのですが、ラッキーな事にHMVとUnderground Galleryで限定666枚販売される事になりました。中途半端な流通と出荷量には首を傾げるものの、今回はUR音源に拘らずに自由なプレイが聴けるので"Radio UR... Vol.01"(過去レビュー)とはまた違ったデトロイトらしさがありますよ。前作がハードコア一直線なエレクトロだったのに対し、本作は一般的に人気のあるデトロイトテクノ色が濃厚でざらついたアナログ的な耳障りがあり、そこに適度なトライバルなリズムやら軽くエレクトロも繋いでバランスの取れたプレイになっていると思います。Vol.01は思いっきりURのダークサイドだったので聴く者を選ぶ内容だったのに対し、本作ならデトロイトテクノ入門者にも聴き易いですよ。しかしURのメンバーがヨーロッパのフォロワーの曲なども回しているのを考えると、良い意味でヨーロッパの中でデトロイトテクノが育っていると言う事でしょうか。URは親日家なのだから、日本でももっとデトロイトを追求するアーティストが出て来てくれると嬉しいです。

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| TECHNO5 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Kevin Saunderson - Ekspozicija 07 The Detroit Connection (Explicit Musick:EXPLICITCD007)
Kevin Saunderson-Ekspozicija 07 The Detroit Connection
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初めに言っておきますがサブタイトルの"The Detroit Connection"なんて言葉は、まず鵜呑みにしない方が良い。何度かKevin SaundersonのDJプレイは聴いているけれど、デトロイトの範疇を越えて完全にハードテクノな域に入ってます。"Good Life"は確かにデトロイトハウスだけど、しょっちゅうKSが回す"Good Life(Re-Edits)"は完全にハードテクノの域だ。Juan Atkinsはエレクトロ(かな?)、Derrick Mayはシカゴハウスを基にしているとしたら、KSのDJプレイは多分ヨーロッパのハードかつスタイリッシュなテクノを基にしているはず。彼のプレイを聴いている人は分かると思うんだけど、勢いのある4つ打ちテクノをこれでもかと繋げてフィルターで音を切ったりしてブレイクを作るプレイはデトロイトとは異なる物だと思う。だからと言ってKSのプレイは駄目じゃんなんて事は無く、むしろ上記3人の中ではKSのプレイが一番好き。プレイ的にはKen IshiiとかBen Simsなんかに近いと思うけど、ハードな中にもここ一番で盛り上げるヒット曲を随所に挟み込むプレイは基本的に盛り上がらない訳が無いんですよ。ハードテクノからトライバルテクノ、太鼓の効いたパーッカシブなテクノなどをガツガツと、勢いよく繋げて豪快な流れを生み出すんですな。でそれを踏まえて本作ですが、やっぱ変わってねーなーと言うのが感想w。いや、良い意味で変わってない。序盤にBorder Communityの曲を持ってきたのは意外だったけれど、その後は終始ズンドコ節で時折上げたり下げたりの繰り返し。永遠にワンパターンな男だけれども、緩急の付け方とかフィルタの掛け具合はセンスが良いとしか言いようが無い。彼がデトロイト3人衆の中で一番ヒットした訳は、やっぱり派手な作風があったからだと言うのがここでも証明された。でも何だかんだ3人衆の中で一番大好きなのがKS。

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| TECHNO4 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fuse-In Live Sets Vol.2 (ナウオンメディア:NODD-00067)
Fuse-In Live Sets Vol.2
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2000年からデトロイトシティーを盛り上げるべく、そしてテクノの聖地としてテクノを知らしめるべく、Carl Craigが立ち上げたDetroit Electronic Music Festival(DEMF)。ただ元々は無料フェスであった為イベントの資金難は現在まで続き、デトロイト市との確執もあったりでCarl Craigが蚊帳の外に出されたり、色々と苦難に阻まれているイベントがDEMF。そんな苦難があって2003〜4年はDerrick Mayが主宰し、自らの資産をなげうってまでDEMF改めMovementを開催するも、結局は借金漬けになってしまう。2005年はKevin Saundersonが有料のフェスとしてFuse-Inに改め開催するも、多くの人間を集める事は叶わず彼も借金を背負う事に。2006年はプロモーターが見つかりなんとか開催するも、出演アーティストの大半はデトロイトに関係ない人だったり。となんともまあ厳しい現実ではあるDEMF。これはきっとアメリカではデトロイトテクノはヨーロッパ程深く浸透しておらず、またデトロイトがテクノの聖地だと言う認識もないからではあると思う。多分DEMFがヨーロッパや日本で行われれば多くの人を集める事が出来るだろうに、なんとも悲しいアメリカの現実だ。

さて、このDVDは2005年のFuse-In参加アーティストから、Model 500(Juan Atkins)、Kevin Saunderson、Stacey Pullen、James Pennington、Aril Brikhaら約20アーティストを収録。Juan Atkinsのエレクトロライブは初めて見たけど、やっぱり本物は格好良い。でも糖尿病のせいか痩せ過ぎな気もして、ちょっと心配だぞ。James Penningtonも硬派で芯のあるプレイ、さすがURのメインDJだ。しかし地元デトロイトハウスの重鎮・Mike Clarkよりも、ミニマルテクノのMarco Corolaの方が人気あったり、なんだかイベントの主旨ぶち壊しな面も…。ヒップホップのSlum Villageが出たりしているのは、許容を広げると言う意味では良いかもね。でもまあ、かつては荒廃していたデトロイトから毎年の如くこうやってダンスミュージックイベントが行われるなんて、ほんと素晴らしい事だとは思うよ。後はデトロイトアーティストを中心にイベントが行われ、かつ客をしっかり繋ぎ止める事が出来るようになれば、その時こそ本当の成功だと言えるだろうね。
| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
High Tech Soul The Creation Of Techno Music (Victor Entertainment:VIBF5095)
High Tech Soul The Creation Of Techno Music
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デトロイトテクノファンお待ちかね、デトロイトテクノ発祥の歴史を辿るドキュメンタリーDVDです。まあデトロイトテクノファンにとっては大半は知っている内容ばかりで、特に目新たしさは特にないけれど、デトロイトテクノのオリジネーターであるJuan Atkins、Derrick May、Kevin Saundersonから直接の発言が聞けたりとか、他にもCarl Craig、Jeff Mills、Richie Hawtin、その他大勢のアーティストのコメントが聞けるのは嬉しいですね。実はオリジネーター3人につまはじきにされたと言うEddie Flashi Fowlkesの話なんかもあって、Eddieもデトロイトテクノの基礎になっていたのかと驚きもあったり。またデトロイトの大勢のアーティストに影響を与えたラジオDJ・Electrifying Mojoもノイズまみれの映像でコメントをしていて、「自分がデトロイトのアーティストに影響を与えたが、また僕も彼らから影響を受けていたんだ。相互作用だったんだよ」と言う話にはちょっとほろっときたりしました。しかしまあDerrick Mayはほんと大口叩いてますね。饒舌なのか態度がでかいのか、中には「彼は好きになるか嫌われるかのどちらか」とまで他のアーティストに言われたり、とにかくそれ位よく喋る。Juan Atkinsが裏番、Derrick Mayは表番って感じですね。ちなみに商業的に一番成功したのはKevin Saundersonです。この3人はデトロイトテクノの基礎と言う意味においては、本当に重要な人物であります。個人的にはデトロイトテクノを更に広げる事となったCarl Craig、Jeff Mills、Underground Resistance辺りももっと特集して欲しかったなと思いますが、またそれは今度で。
| TECHNO4 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
BETTER DAYS -2ND ANNIVERSARY SPECIAL!- @ Module
2006/06/02 (FRI)
SPECIAL GUEST DJ : Ian O'Brien
RESIDENT DJ : TAKAMORI K., NO MILK, SUMITANI, MISUZ

STERNE @ Womb
2006/06/02 (FRI)
Guest DJ : Chris Liebing
DJs : Takkyu Ishino, Ten

VADE @ Womb
2006/06/10 (SAT)
DJs : Ricardo Villalobos, Fumiya Tanaka, AKR & John Cornnel

JUAN ATIKNS JAPAN TOUR 2006 @ Yellow
2006/06/16 (FRI)
DJ : Juan Atkins

min2MAX @ Womb
2006/06/16 (FRI)
DJs : Richie Hawtin, Magda, and more

Carhartt presents Bathroom @ Unit
2006/06/24 (SAT)
Live PA : RASMUS FABER Live Band
DJs: Rasmus Faber, Kenichi Yanai, Takeshi Hanzawa

REAL GROOVES Vol.12 Musique Risquee Label Night @ Yellow
2006/06/24 (SAT)
DJ: Marc Leclair aka Akufen, Vincent Lemieux, Ozmzo aka Sammmy, AKR

Carl Craig Japan Tour 2006 @ Yellow
2006/07/01 (SAT)
DJs : Carl Craig, Ryo Watanabe

WOMB NOISE @ Womb
2006/07/01 (SAT)
DJs : Anderson Noise, Ken Ishii, Yama

LIQUIDROOM 2nd ANNIVERSARY @ Liquidroom
2006/07/14 (FRI)
Live : Rei Harakami

まずは「マッドマイク病」に冒されたイアンオブライエンのイベントに注目。デトロイト祭りの熱い一夜が催されそうな予感です。ホアンアトキンスとリッチーホーティンが被ってしまいましたが、どっちも行かないかもね。リッチーはWIREで見れるし。カールクレイグは去年の渚では最後まで聴けなかったので、しっかりフルで聴いてみたい。Hi-Tech Jazzも回すって聞いたしね。ハラカミは去年と同じく激込みなんだろうなぁ、昔みたいに空いていれば気持ち良く見れるんだけどね。全体的に余り興味をひくイベントが無いのは、単に自分のモチベーションが下がっているからなのだろうか。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Jimmy Edgar - Color Strip (Warp Records:WARPCD116)
Jimmy Edgar-Colorstrip
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名門テクノレーベルWARPの期待の新星、Jimmy Edgarのアルバムが遂にリリースされました。今までの別名義の作品ではポストPrefuse 73と称されるヒップホップエレクトロニカが特徴だったらしいのですが、僕がWEBで試聴したJimmy Edgar名義の作品は全然そうではなく、むしろWARPのAI(Artificial Intelligence)シリーズを思い出させるテクノでした。デトロイト出身でKevin SaundersonやJuan Atkins、Derrick Mayとも競演経験があるそうで、とにかくデトロイト新世代と言うだけで注目は集めているかもしれません。しかしデトロイト系の音を期待するよりも、やはりWARPと言うレーベルを意識した緻密なテクノサウンドが前面に出ています。綺麗目のデジタル音からチープなアナログ音まで使いこなし、ブレイクビーツやヒップホップ風のリズムの導入、デトロイトテクノの影響まんまなトラックからJuan Atkinsのエレクトロまで、とにかく良いとこ取りなアルバムです。ハイファイとローファイの組み合わせ、洗練されていながらださい所もあり、久しぶりに面白い新人が出て来たかなと言う感じです。個人的にはこうゆう破天荒なアーティストは、ポストAphex Twinに成りうるかなと思いました。でもあそこまでいかれてもなく、メランコリックなメロディーがしっかり生きていて聴きやすいですよ。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(4) | |
OUTERLIMITS Inc. presents DJ KeNsEi in OM-Lette Dub (KSR:XAOM-0002)
OUTERLIMITS Inc. presents DJ KeNsEi in OM-Lette Dub
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US西海岸ハウスを代表すると言っても過言でないOM Recordsのポリシーは、アンダーグラウンドな音楽の中からファンキーな作品をリリースする事。Mark FarinaやKaskade、Miguel Migsなどを筆頭に素晴らしいアーティストがここから作品をリリースしているその事実だけで、このレーベルが如何に素晴らしいかは周知の如く。そしてなんとOMの音源を日本の元ヒップホップDJ、DJ KeNsEiが巧みに使いMIXCD化しました。DJ KeNsEiと言えば今でこそハウス方面でも有名ですが、かつてはHARLEMでレギュラーでDJをこなし、アブストラクトなINDOPEPSYCHICSとしても活躍し、最近ではKaoru InoueとのFinal Dropでも名が知れています。個人的にはClassic Music Companyの音源を使ったMIXCD「OUTERLIMITS inc. presents DJ Kensei in Classic Classics」(過去レビュー)が素晴らしく、そこからDJ KeNsEiに興味を持ち始めました。あちらがヨーロピアンスタイルのハウスなのに対し、今作はまんま西海岸ハウスです。一枚目はストレートに滑らかに繋いでゆき、爽やかで太陽が燦々と降り注ぐビーチ風なハウス。4つ打ちで軽やかにダンスするのにもってこいって感じです。が注目は二枚目のチルアウト、ダウンテンポなプレイの方です。こっちが想像以上に素晴らしく、メロウな楽曲でヒップホップの香りもそこかしこに散りばめ、昔取った杵柄を上手く利用しています。ガツンと踊るのではなくて、ソファーでごろごろしながら聴きたいですね。昼間のうとうとする時間帯に聴いたら、最高に気持ち良いんだろうなと思いました。しかしOM Recordsにこんな側面があったのですね、DJ KeNsEiのセンスが光りますわ。次はどこのレーベルの音源を調理するのでしょうか。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
E-Dancer - Heavenly (Planet E:PE65241CD)
E-Dancer-Heavenly
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新年そうそう最初のレビューは、去年大躍進を果たしたデトロイトテクノからビルヴィレー・スリーと呼ばれる内の一人、Kevin SaundersonのE-Dancer名義のベスト盤を紹介します。KevinはDerrick May、Juan Atkinsに比べるとハウス色が強くまた派手で盛り上がるトラックメイキングが得意です。大柄な体格に似ていてDJプレイもとにかく派手で、ジェットコースターの様に緩急自在に最大限に盛り上がる選曲でほんとに上手いです。でこのベスト盤なんですが、ベスト盤だけあって全ての曲のクオリティーが最上級。特にざらついたフィルター使いが特徴で硬く荒々しい音を出しつつも、ムーディーなメロディが導入されテクノとハウス両方で使えるトラックが多数。Ken IshiiやJeff Mills、その他色々なアーティストが今でも、「World Of Deep」、「Pump The Move」、「Velocity Funk」などを回しているのはクラブに行った事がある人ならば周知の事実でしょう。しかしやっぱり体格同様、彼のトラックはまじで図太いですね。ズンドコ節でクラブヒットしない訳がないですね。EPでいちいちシングルを集めるのは面倒なので、こう言ったベスト盤は大変重宝します。一家に一枚お勧めします

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| TECHNO3 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Juan Atkins - 20 Years Metroplex 1985-2005 (Tresor:Tresor.216))
Juan Atkins-20 Years 1985-2005
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昨日の素晴らしいデトロイトテクノコンピに続き、本日はデトロイトテクノの始まり、Juan Atkinsのベスト盤を聴いて欲しいと思います。全ては彼から始まったと言っても過言では無く、デトロイトテクノいやテクノのゴッドファーザーとして現在も活躍中なその人です。テクノと言うよりもエレクトロと言うべきCybotron名義から始まり、ファンキーでコズミックな精神を注入したModel 500名義、ストレートで硬派なテクノ系Infiniti名義、意外なるハウスを披露したVision名義、そして遂にはジャーマンテクノとシンクロした3MB(Moritz Von Oswald+Thomas Fehlmann) feat. Juan Atkins名義など、彼の20年に渡る活動は本当に偉大なテクノ軌跡であり、テクノの一つの指標に違いありません。テクノと言うシーンの流れが早い中で20年もの間、その世界に降臨し続ける事自体が驚くべき事なのですが、今でも彼の活動意欲は衰えを見せず素晴らしいテクノを創り続けています。Underground Resistanceの様に神懸かりに近い奇跡や、Carl Craigの様に未来を超越するセンス、またはDerrick MayやKevin Saundersonの様な大ヒットもないかもしれない。それでもJuan Atkinsはこれからもテクノと言うシーンを支えていく人で有り得るし、彼こそがオリジネーターである事に変わりはありません。「Ocean To Ocean」や「The Flow」のファンキーでエモーショナルな音には心が揺さぶられるし、「I Wanna Be Free (I Wanna Be Thereが正しいタイトル)」や「Jazz Is The Teacher」には深い精神世界を感じられさせ、「Game One」や「Skyway」には硬派で頑固一徹なテクノ精神が宿っています。Juan Atkinsだけがデトロイトテクノではありませんが、彼は紛れもなくデトロイトテクノの真髄でしょう。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Upcoming Event(今回はまじ(´Д`) ハァハァ)
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

2005/08/27 (SAT) metamorphose05 @ サイクルスポーツセンター伊豆修善寺
LIVE:GALAXY 2 GALAXY、TORTOISE、GREEN VELVET、ISOLEE
ROVO、BOOM BOOM SATELLITES、HIFANA...and MORE!!

DJs:MARCO BAILEY、EYE、FUMIYA TANAKA、QHEY、KAORU INOUE
KIHIRA NAOKI、DJ BAKU、DJ SHIRO THE GOODMAN、DJ NOBU...and MORE!!

2005/07/08(FRI) CLASH07 @ ageHa
Arena DJs :JUAN ATKINS、FUMIYA TANAKA、HITOSHI OHISHI
LIVE:CO-FUSION

2005/07/17 (SUN) DEMENSION K presents 2300 A.D. @ ageHa
Arena DJs :DERRICK MAY、STACEY PULLEN
Water Bar :IAN O'BRIEN、K.F. a.k.a. Calm、KENTARO IWAKI

2005/07/22 (FRI) STANDARD 2 feat. KEN ISHII & FABRICE LIG @ AIR
DJs :Ken Ishii and more
Live :Fabrice Lig aka Soul Designer

2005/07/24 (SUN) LIQUIDROOM 1st ANNIVERSARY MAHOGANI MUSIC presents MOODYMANN LIVE IN JAPAN 2005
Live : Moodymann with Andres+Piranha Head+Paul Randolph+Roberta Sweed+Nikki-O
DJs :Andres、Pirahana Head

もう何も言うまい…全て必要不可欠。東京で見る事が出来なかった人にとってGalaxy 2 Galaxyは奇跡の再来日だし、Moodymannのフルバンドでのライブも日本初(前回はアメリカテロ事件でバンドでの来日がお釈迦になっています)。Derrick Mayとその愛弟子STACEY PULLENの競演に、先日来日したばかりのIAN O'BRIENがまた来る。そして日本初のSoul Designerのライブと、どれも見逃せない物ばかり。夏に向けてイベントが目白押し、こりゃスケジュールがしんどいわ。
| UPCOMING EVENT | 23:40 | comments(3) | trackbacks(0) | |
2005/03/26 CLASH06 @ ageHa
Juan Atkinsの来日は中止になったけど、使用期限が迫っているインビが2枚あったのでken Ishiiのプレイを見に行く為にCLACH06へ行きました。ageHaは久しぶりに行ったんだけど、結果から言うとなんか雰囲気悪〜。他にヒップホップやレゲエのイベントも同時に行われていたせいか、B系とかがめちゃ多かった。メインのケンイシイのフロアもマナーのなっていないアホが多くて、フロアで煙草吸ってたり真ん中のウーファーに載ったりする馬鹿がいたり、混んでるのに周りを顧みずぶつかって踊る馬鹿、更には円陣組み出したりケンイシイの時に手拍子し出したり、とにかく今回は良い所がなかった。こうゆう馬鹿はクラブに来るなと言うか…、あーほんとむかついた。
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| EVENT REPORT1 | 22:09 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Model 500 - Mind & Body (R&S:RS99145CD)
Model 500-Mind & Body
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ageHaのイベントでJuan Atkinsが来ると思っていたから楽しみだったけど、事情があって来日中止になっちゃったよ〜。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン。まKen Ishiiだけでも行きますよ、インビが2枚もあるのでね…。Juanが来ない分彼のアルバムでも聴いて楽しむかって事で、Model 500名義の一応最新作でも聴いてみた。今までの硬派な路線は相変わらずなんだけど、彼の中での変化もあったのだろうかバリエーションが広がっている。彼の音楽は一般的にはテクノと言われる物なんだけど、このアルバムにはテクノもエレクトロもドラムンベースも、ダウンテンポもダブもヒップホップみたいのだってある。きっとテクノを作った方がファンや僕にとっても、普通に楽しめるアルバムが出来ていたに違いないと思う。それでもJuan Atkinsはそんな事をしなかった。殻に閉じこもる様な事はしない、または新しい世界を創造したかったのかもしれない。まだ完璧とは言えないアルバムだけれども、彼の意欲は充分に伺える。特にこのアルバムでは多くの曲にヴォーカルがフューチャーされている事からも、それは分かるのではないか。そして今までのファンキーな音楽の上に、よりソウルフルな温かみさえも感じる事が出来る。シングルの「Be Brave」を聴いて欲しい。彼のヴォーカルが披露されている事以上に、柔らかなギターのアルペジオはどうだい?テクノと言うジャンルを抜け出して、より多くの人にアピールするこの曲が今までと明らかに違う事を意味している。統一感は無いようにも感じるアルバムだけれども、逆にアルバムと言うフォームだからこそ出来た挑戦。今もJuan Atkinsはテクノの最前線に位置している。

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| TECHNO1 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Juan Atkins - Wax Trax! Master Mix Vol.1 (Wax Trax! Records:TVT 7254-2)
Juan Atkins-Wax Trax! Master Mix Vol.1
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遂に明日ageHaにおいてKen Ishiiと競演するJuan Atkinsが、テクノ創世記とでも言うべき選曲でMIXしたのがこれ。わ〜曲目だけ見ても凄いね〜、Model 500、Rhythim Is Rhythim、A Number of Names、Rob Hood、Infiniti、Maurizio等ちょーすげー面子の曲ばかりじゃん。こんなの悪い訳ないじゃん。つかすっげークゥゥゥゥ〜ルだよ。エレクトロ、シカゴハウス、デトロイトテクノ、ハウスなど、それもまだエレクトロニックミュージックの創世記を思わせる曲ばかりで構成されていて、さすがテクノを創造したJuan Atkinsだと思わせられるよ。前半は比較的ハウス路線で抑えめに来るけど、中盤は淡々としたミニマル路線でそこからドッカン!とInfinitiの名曲Game Oneで見事に弾ける。幾何学的なシンセのプリズムに囲まれて、サビでは薄く伸びるシンセラインがかっちょいい!後半ではハウス、ダビーミニマルでおとなしめの展開と思いきや、終盤でゲットーテクノで安っぽい音ながらもファンキーな攻め具合。意外や意外、思ったよりも展開に起伏があると言うか選曲に幅があるんだねぇと感心しました。聴けば分かるけど上手いMIXではないんだけど、この人の場合選曲センスでなんとかなるパターンなんだろうね。テクノのドンらしい硬派で媚びないMIXなんじゃないかと。派手なプレイで盛り上げるのももちろん楽しいけれど、こんなプレイが出来るDJはそうはいないんじゃないかな?ここに収録されているアーティストだって大半はJuan Atkinsに影響を受けているはずなんだけど、そんなアーティストの曲を使った師匠×落とし子達の美味MIXだよ。

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| TECHNO1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Flare - Grip (Sublime Records:SBLCD5011)
Flare-Grip
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今週末ageHaにおいてJuan Atkinsと競演するKen Ishiiのエクスペリメンタル路線全開のFlare名義の傑作がコレ。最初に言い切りますが傑作です、素晴らしいです、最高です。元々ケンイシイは「Garden On The Palm」「Innerelements」などのエクスペリメンタルテクノで有名になった訳ですが、本人曰く自分が成功する為には周りとは異なる音を出した方が良いと言う事で、エクスペリメンタルテクノをメインに作っていたそうです(現在は4つ打ちテクノをメインに作っているけれど、元々ダンスミュージックの方が好きだったみたいです)。そしてケンイシイの実験精神と英知の結晶が、このアルバムには封じ込められています。実験的な事が面白さに必ずしも結びつく訳では無いのだが、ここではそれらが何の疑問も無く融合されています。ケンイシイの自由なるマインドが惜しげもなく発揮され、今まで聴いた事の無い音楽を創り出していました。未来的で金属的な音、複雑に練り込まれたテクスチャー、先の読めないメロディー、なのに決して難解さを思わせないアンビエントにも似た心地よさ。創造を喚起せよ、内なる心を解き放てと聴く者に訴えかけているようです。ケンイシイの音楽はケンイシイ以外の何物にも例えようが無い。自分の音を持っている人の一人でしょう。1996年作ながら、2005年の現在でも通用するエレクトロニックイマジネーション。

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| TECHNO1 | 19:45 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Juan Atkins - Berlin Sessions (Tresor:Tresor.215)
Juan Atkins-Berlin Sessions
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なんでかここ最近デトロイトテクノやらシカゴハウスやら、なんかレトロな音楽が勢いづいてる気がします。特に今日紹介するJuan Atkinsは去年、完全復活を果たし現役ばりばりの素晴らしい作品を連発して発表しました。そして今年はCybotron名義のベストアルバムが出て、この数年ぶりのオリジナルアルバムも出て、この後には全ての名義を含めた彼の総括とも言えるベストアルバムも出ます。もういい歳こいてるのに、なんて元気なおじさんなんだろう。さすがテクノゴッドだ!

さてこのオリジナルアルバムはTresorからと言う事もあり、予想通りもろにテクノな作品です。もともとTresorからは、3MBと一緒にルーツの一つであるジャズを取り込んだアルバムや、Infinity名義でシリアスかつダークなアルバムを発表していたけれど、今回は一番ミニマルが強調された作品だと思います。と言うのもミニマルアーティストのPacouが参加してるせいもあるのでしょう。曲の要となるリズムは、シンプルな組み立てにソリッドで硬い引き締まった音で構成されて、これはPacouの影響が結構出ているのだと思います。そしてその上にJuanの原始的な輝きを見せるシンセが散りばめられて、曲に彩りを加えています。デトロイトテクノと言うか、これは正にJuanの音だ!Sonic SunsetやInfinity Collectionなんかの音を想像してもらうと分かりやすいでしょう。去年はEP単位でブロークンビーツやハウスやら、エレクトロやら色々出しまくっていたけど、アルバムはミニマルテクノで統一されています。派手な所がある訳でもないし地味に聞こえるかもしれないけれど、テクノとは何ぞや?と問われたら、このアルバムを差し出せば宜しい。特にSession Fourが跳ね系リズムでグルーヴィー、かつオプティミスティックなシンセ音が美しく一番お薦めです。大半の曲がかる〜く10分オーバーの曲で、ズブズブとミニマルな世界に入り浸ってしまう事間違いないでしょう。

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| TECHNO1 | 22:16 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Derrick May - Mix-Up Vol.5 (Sony Music Entertainment:SRCS8250)
Derrick May-MIX-UP Vol.5
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テクノ方面で語られている人の中にも、シカゴハウスの影響がモロに出まくりな人なんかもいて、このDerrick Mayなんか一番分かりやすい例なんじゃないかと思う。彼の初期音源「Nude Photo」なんて実際アシッドハウスみたいなもんだし、その後のファンキーなリズムが躍動的な曲群だって、シカゴハウスの影響が大きいと思う。Juan Atkinsの音と比べればJuanがあくまでデトロイトテクノ、Derrickがシカゴハウスとさえ分けられてもおかしくない位だろう。未だDerrickのDJを生で聴いた事が無いのだが、このMIXCDでやはりDerrickはシカゴハウスの影響を大きく受けているんだなとまざまざと感じました。このMIXCDでのDerrickのプレイはパンピンでファンキー、そして官能的とこれで踊れない奴は不能なんじゃねーかと言う位のかっこいいものです。ハードグルーヴの勢いで攻めるのとは異なり、腰に来るグルーヴでねちっこく踊らされてしまいます。音数少なめでありながらアフリカンリズムを強調した流れは、やはり黒人特有な感じがしますね。そう彼の曲もそうなんだけど、弾ける様な激渋でファンキーなパーカッションが彼を特徴付けてるのではないだろうか。このセンスはJuan AtkinsやKevin Saundersonには無い物だよね?MIXCDでこれだけかっこよければ、生のプレイはもっと凄いのだろうか?機会があれば彼のプレイで踊りたいですね。そうそうDJばっかりじゃなくてたまには新曲も出してくれよとは思っているけれど、きっともう出ないでしょう…

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| TECHNO1 | 22:27 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
2005/02/10 (THU) RECLOOSE JAPAN TOUR 2005 @ MODULE
DJ:RECLOOSE, KZA

2005/02/11 (FRI) IN:FLAME @ AIR
DJ:John Tejada, DJ SODEYAMA

2005/02/18 (FRI) ART OF SEDUCTION @ Yellow
DJ:KING BRITT

2005/02/19 (SAT) IAN POOLEY @ Yellow
DJ:IAN POOLEY, Remi, Nako

2005/02/25 (FRI) ROBERT HOOD JAPAN TOUR 2005 @ MODULE
DJ:Robert Hood

2005/03/05 (SAT) DEEP SPACE JAPAN TOUR 2005 @ Yellow
DJ:FRANCOIS K

2005/03/26 (SAT) CLASH06 @ ageHa
DJ:Juan Atkins, Ken Ishii, Hitoshi Ohishi

2005/04/01 (FRI) "The Theory Of Everything" Tour 2005 in Japan @ Liquid Room
Appearance:Octave One / R.N.G (Full Live Set)
featuring Ann Saunderson & P. Gruv

Special VJ:Chuck Gibson a.k.a. Perception

2005/04/02 (SAT) UNITE @ UNIT
Live:Le Petit Orb (Alex Paterson & Thomas Fehlman)
DJ:Alex Paterson ,Thomas Fehlman

未定だが3月AIRにJoe Claussell

とまあパーティーは腐るほどある訳だが、勿論全てに行ける訳じゃない。
個人的に行きたいのはプーリーとフランソワ、ホアンアトキンス、
プチオーブ(他も行きたいのはあるが…)。超やばめがやはりプチオーブか。
フェルマンとのコンビで来るんだし、期待せずにはいられない。
ホアンアトキンス+ケンイシイもデトロイト好きを裏切らない
プレイをするでしょう。
| UPCOMING EVENT | 20:05 | comments(2) | trackbacks(0) | |
B.Calloway - Black Grooves (Submerge Recordings:SUBJPCD-002)
B.Calloway-Black Grooves
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前日紹介したMr.De'に続き、またもデトロイトからオリジナルアルバムが送られて来ました。そのアーティスこそがB.Calloway。しかしこの人に関しては僕は全く知りません。Mr.De'がお薦めしているアーティストと言う事なので、やはりエレクトロなのかと想像していましたがそれだけではありませんでした。Mr.De'が比較的バンドサウンドなのを展開したのとは対照的に、B.Callowayは割と硬めのテクノトラックが多いですね。何よりもこれはJuan Atkins直系のエレクトロやテクノだと思います。ぶいぶいベースが唸る黒いエレクトロ、そしてデトロイトの真骨頂のスペーシーなコズミックテクノ。まさにJuan Atkinsが今まで成し遂げてきた成果を、そのまま強襲しているかの様です。新しさと言う物は全く皆無かもしれないが、これはオリジナルデトロイトでしかあり得ない音だと思います。若さ故のエネルギーに溢れた一枚、こうゆうデトロイト系のアルバムを待ちわびていました。

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| TECHNO1 | 22:47 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Model 500 - Sonic Sunset (R & S:RS94043)
Model 500 - Sonic Sunset
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Derrick MayもKevin Saundersonも凄いけど、一番ストイックなのはやはりJuan Atkinsだと思う。このModel 500名義でのアルバムは原始的なシンセ音が延々と鳴り続け、展開も特に作らずにミニマルな作品となっている。しかし一曲だけぶっとんだ曲があり、これは今でもSuburban KnightがDJ時に使用したりする曲なのである。それは「I Wanna Be There」、そこに居たいと言う声が延々と復唱されるJuan Atkinsの中でも名曲中の名曲だと思う。この曲はアルバム「Deep Space」にも収録されているのだが、是非このアルバム「Sonic Sunset」のバージョンを聴いて欲しい。18分50秒のスピリチュアルジャーニーが聴けるのは、このアルバムだけなのだから。ホーン系の音がメロディーを作り、刻みの良いリズムが跳ねまくり、ドリーミーなシンセがコズミック感を演出する一種のDeep Space Techno、もしくはHi-Tech Funk。長尺曲にも関わらず長さを感じさせず、ずっとこのままでいられたらと思わせられる作品。最近活動が活発化しているJuan Atkinsにはこれからも期待します。
| TECHNO1 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kevin Saunderson - KS03 Deep Space Techno (Trust The DJ:TTDJCS052)

Kevin Saunderson-KS03 Deep Space Techno
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Derrick May、Juan Atkins、そしてこのKevin Saundersonがビルヴィレー・スリーと呼ばれるデトロイトテクノの創始者である。前者二人に比べるとケビンはハウスよりのトラックが多くて、いかにもデトロイトテクノと言う訳でも無かったのでデトオタにとって絶大な人気があった訳ではないと思う(売り上げは一番だったとは思うが)。しかーし、近年のケビンは圧巻のDJプレイにより評価もかなり高いのではないかな。作る曲はハウスなのに、DJはデリックやホアンに比べて躍動感溢れるハード+ラテン+ディープ+デトロイトなテクノでめちゃかっこいい。そんな彼のプレイをこのMIXCDで楽しめるのだから、悪い訳がない。しょっぱなズンズンズンと徐々に低音が大きくなり、何かを予感させる幕開け。その後もドンドンドンとぶっとい低音で流れを支配し、デトロイトライクな上物シンセがメロディックに仕立て上げる。常にアグレッシブに攻め続けるが大胆なイコライジングを効かせて、上手く展開も作っています。中盤ではメランコリックな自身の「Say Something」も使い、そして「Good Life」ネタの2曲「D-Clash」、「Man Alive」で盛り上げ、続けてデンデン唸りをあげるアンセム「Pontape」で発狂。最後はレイブ調の「Throw Your Hands」で決めっ!って昨年のAIRでのプレイと内容が似ている事を思い出しました。いや、しかしこのMIXCDは近年稀に見る出来だと思います。KS01、02も出ているけどそれを遙かに凌駕する出来。これはオールタイムフェイヴァリットに挙げられるべきMIXCDだと思います。Deep Space Technoの名に嘘偽りはありません。

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| TECHNO1 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Thomas Fehlmann - Visions Of Blah (Kompakt:KOMPAKT CD20)
Thomas Fehlmann-Visions Of Blah
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今週末UnitにThomas Fehlmannがライブの為来日をします。かなり以前から活動している人で、Palais Schaumburgとしてバンドを組んでいたり、The OrbやSun Electricに参加、そしてJuan AtkinsやBasic ChannelのMoritz Von Oswaldとも交流があり、コネクションは凄い。そんなお方が2002年にKompaktから出した作品は長年の実績を感じさせる、重厚で荘厳な魅惑の作品となった。最近のThe Orbにも似たシャッフルするリズムに、シャリシャリしたシンセが乗っかった曲。オーロラの様に透き通るようなシンセに包まれた美を極めた曲。果てはBasic Channelの様にアブストラクトでダビーな曲。The OrbやBasic Channelの良いとこ取りの様な感じだけど、これはFehlmannでしか有り得ない音と言うのを出している。長年素晴らしいアーティストと競演する事により、自身の才能も高めていった結果なんだろう。老いて尚盛んなThomas Fehlmann、これからも期待出来るアーティストです。

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| TECHNO1 | 13:05 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2004/09/25 DIMENSION K presents ZOOM - ageHa @ Stuido Coast
この日は待ちに待った、Ken Ishii&DJ Rolando。さすがにこの二人が回すとなるとageHaもなかなかの盛況っぷりです。さて12:40分頃に着くともうケンイシイがプレイ中。1時頃にEnvoy-Shoulder 2 Shoulder→R-Tyme-R-Themeの繋ぎで会場を盛り上げます。これはこの日の自分のハイライト。ドラマチック過ぎますよ(泣)その後もJoris Voorn-Shining、Paperclip People-Climax、Joris Voorn-Incident→FLR-Emergency Exit 1.1等でヒット曲満載。2時頃からは硬めのセットでKen Ishii-Awakening (Smith & Selway Remix)、FLR vs The Blunted Boy Wonder-Kjoh-Zonも回してバキバキ会場を盛り上げます。ケンイシイは今年3回目の体験ですが、今回が一番アゲていて最高のプレイです。テクノゴッドだからこそ許せるセットですね。Joris Voornの曲は毎回使用していますが、10月1日に出るアルバム「Future History」は必ず買いましょう。

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| EVENT REPORT1 | 17:05 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
2004/09/24 CROSS MOUNTAIN NIGHTS @ WOMB
DJ SHUFFLEMASTER

2004/10/09-10 Sonarsound Tokyo 2004 @ 恵比寿ガーデンホール
Akufen,JUAN ATKINS x CARL CRAIG,KARAFUTO,
Rei Harakami + Shiro Takatani(dumb type),
Hiroshi Watana.be aka Tread Kaito Quadra,
SKETCH SHOW + RYUICHI SAKAMOTO = Human Audio Sponge,etc…

2004/10/11 "NAGISA" MUSIC FESTIVAL @ お台場野外特設会場
太陽(HOUSE/TECHNO STAGE):
FRANCOIS K.,KARAFUTO,EMMA,KAITO,EYE,HANA

星(HOUSE/LOUGE STAGE):
DJ NORI,DJ FUKUBA,ALEX FROM TOKYO,KENJI HASEGAWA,SUGIURAMN,
DUCK ROCK,DAVE TWOMEY,ROBERT PALMER

月(TRANCE/TECHNO STAGE)
空(Nagisa Posivision BAR)
風(Zavtone Chill Out Lounge)

2004/10/15 ELECTRIC SKYWALKERS SYSTEM 7 JAPAN TOUR“ENCANTADO”@ Unit
System 7,ARTMAN

2004/10/16 REAL GROOVES VOL.2 @ Yellow
JORI HULKKONEN,JESPER DAHLBACK

2004/10/23 SACRED RHYTHM @ Yellow
JOAQUIN 'JOE' CLAUSSELL

2004/11/26 Electraglide 2004 @ 幕張メッセ
Prodigy,Darren Emarson,Tim Deluxe,!!!,etc…

かなり久しぶりにシャッフルマスターがプレイ。でもいきなり決まっても予定あるし行けないし…。これを機にまたDJ活動再開を望みます。
デリックメイが出るはずだったソナーサウンドは代わりにホアンアトキンスが。カールクレイグもいるしハラカミもいるしワタナベさんも出るし、何と言っても元YMOの3人が集結。でもチケット代がきつい。二日間もやらずに一日だけで集中してやって欲しいです。
代わりにNAGISAですがフランソワやカラフト、そしてカイトのライブもあって当日券でも2000円。これに行かないでどうする?!?!ギャラリーの4人も出るし安くて豪華なイベントです。
システム7行きたいなぁ…もう年寄りなのにすげーサイケデリックでパワフルなライブだしな。ジョークラウゼルも行った事ないから、一度は行きたい。でも激混みで踊れなそう。ヨリハルコーネンは去年行ったけど、ガラガラでした。日本での知名度低すぎだよ(#゚Д゚)
で、エレグラですが、特に言う事はありませんね。始まる前から終わってるイベントです。プロディジーなんか呼んでどーすんねん。終了です、ち〜ん…
| UPCOMING EVENT | 14:50 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Techno Legend,Juan Atkins Has Come Back!!!
Juan Atkins-Back To Basics Part1 Juan Atkins-Back To Basics Part2 Juan Atkins-Rebound
左からBack To Basics Part.1(Regal Recordings:REG92)、Back To Basics Part.2(Regal Recordings:REG89)、Rebound(Subject Detroit:Sub005)

Juan Atkinsと言えばデトロイトテクノ創始者。かのDerrick Mayも彼には頭が上がらないとか。もうゴッドファーザーですよ、神ですよ。テクノ、エレクトロ、そしてジャズまで器用にこなす彼は生ける伝説です。そんな彼も最近は活動を潜めて何してんだか謎だったが、今年は精を出して働いています。今年に入ってもう3枚もEPを出しているなんて、嬉しい限りです。Back To Basics Part.1のA面はドラムンベース?な展開。あれ?って感じだけど、透き通るようなデトロイト特有の上物シンセは間違いない!これぞデトロイトな音だ。B面はちょっと生っぽくKirk Degiorgioがリミックス。Back To Basics Part.2はB面が美味しい。上物シンセはPart.1と似ているが、リズムが直線的。ガシガシと体をシャッフルします。そして極め付きはReboundのA面。オリジナルデトロイトテクノに回帰しています。リズムは太いんだけどオールドエレクトロな雰囲気も漂わせつつ、ピコピコなシンセが乗っかる所なんてKraftwerkを喚起させる。エレクトロとテクノの良い所取り。B面に昔の曲のリマスターが入ってるのは、許しましょう。もう活動歴20年、老いて尚盛んなJuan Atkins。この勢いでアルバムも作っちゃってください。

Check "Juan Atkins"
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Derrick May - Innovator (Sony Music Entertainment:SRCS7980~1)
innovator
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まず第一回目の音楽紹介で何を紹介すれば良いのか迷ったのだが、僕がテクノで衝撃を受けた「Strings Of Life」が入っているこのアルバムを紹介しよう。

Rhythim Is Rhythim名義でテクノ史上に名を轟かせたDerrick May。初期デトロイトテクノで重要な鍵を握っていた人物だ。今でこそDJ活動しかしていないが、80年代後半から90年初期まで積極的に作品を作り続け、名曲と言われる数は多数。とにかく「Strings Of Life」を聴いて欲しい。テクノと言うと機械的なイメージがあるだろうが、この曲を聴けばそのイメージは覆されるだろう。チープなマシーンを使っても感情的でソウルフルな曲は作れるのだ。この曲はJeff MillsがDJセットに常に使う曲としても有名だ。そして哀愁漂う「R-Theme」、アフリカンリズムが支配する「The Biginning」、分厚いベースに神秘的なストリングスが乗る「Beyond The Dance」、その他多数とにかく名曲揃いだ。イノベーター・デリックメイはパッカーシブなリズムにストリングスが乗るデトロイトスタイルを90年前後に確立させてしまっています。このアルバムはほぼベストなので、EP買うのが面倒な人にもお薦めです。

試聴

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