Julian Alexander - Hustlin' EP (Dungeon Meat:DMT 03)
Julian Alexander - Hustlin EP

フランスのBrawtherとUKのTristan Da Cunhaが2012年に立ち上げたDungeon Meatは、アンダーグラウンドの深く暗い闇から生まれたプロジェクトかつレーベルだ。Brawtherについて述べればガラージやUSハウスにも強く影響を受けたディープ・ハウスを手掛けるDJとして高い評価を得ているが、この新たに設立されたDungeon Meatはよりアンダーグラウンドなダンスフロアで機能する事を目的としたDJツール性をコンセプトとしているようで、今までの彼等の音楽性とはまた少々異なる方向を向いている。レーベルは今までにBlunt Instruments、そして彼等自身であるDungeon Meatの作品をリリースしてDJからも好評価を貰っているようだが、レーベルにとって3枚目となる作品はJulian Alexanderなるニューカマーのデビュー作になる。公式バイオグラフィーによればJulianの家系は南アフリカ系で彼自身はオランダで活動を行っていおり、ジャズやヒップ・ホップ、ハウス・ミュージックやUKガラージに影響を受けているとの事。そんな彼にとって初となる作品は、Dungeon Meatというレーベルの方向性に的確に沿ったDJツールとしての機能に特化したハウス・ミュージックを提唱している。"Undrgr"は彼が2年前の16歳の時に制作した曲だそうだが、これが信じられない程に素晴らしい。うっすらと浮かぶ上モノにはディープ・ハウスとしての要素が見受けられるが、トラック自体はギリギリまで無駄を削ぎ落とされてシャープなリズムが刻み、必要なものだけを残した洗練されたミニマル寄りのハウスになっている。"Ascuns"は土着的なリズムが特徴だろうか、しかし温度感や有機物を排したような冷たく無機的で、徹底的に機能性を重視する事でミックスの中でこそ映えるようなトラックだ。タイトル曲の"Hustlin'"も重厚感とバウンス感のあるリズムが貫き、オールド・スクールなハウスを現代へと進化させたような出来で、また"Astral"はダブ処理も効いてより奥深い闇へと潜って行くような暗黒ハウスで、収録された全ての曲が見事にアンダーグラウンドなDJ向けツールとして成り立っている。Dungeon Meatというレーベル、そしてJulian Alexanderというアーティスト、そのどちらにも期待を抱かせるEPだ。



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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |