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The Field - Looping State Of Mind Remixe (Kompakt:Kompakt 263)
The Field - Looping State Of Mind Remixe
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丁度一年前だったと思うがカナダのエレポップデュオであるJunior Boysの曲を、Axel WillnerことThe Fieldがリミックスしていた。その恩返しと言う訳でもないだろうが今度はThe Fieldの曲をJunior Boysがリミックスし返している。その時の結果からして互いのポップな感覚は見事な程に融け合っていたのだが、本作でも期待を裏切らずにJunior Boysがなかなか良い仕事をしている。原曲は眩いばかりの白色光に包まれるシューゲイザーでポップな曲であったが、"Looping State Of Mind (Junior Boys Mix)"はポップな面は残しつつくっきりとしたリズムを浮かび上がらせ、そして可愛らしいドリーミーなエレクトロへと仕立て上がっている。コテコテなレトロ・フューチャー系のシンセ音が楽しく踊るトラックには、Junior Boysの底抜けな明るさとThe Fieldの多幸感が共存し、相乗効果を適切に生み出していると言えるだろう。裏面には更にBlondesとMohnによるリミックスの2曲を収録。Blondesは初めて耳にするアーティストだが、NYのインディーダンス・ユニットだそうだ。"It's Up There (Blondes Mix)"は霞がかった不明瞭なベールを広げつつも、その中にミニマル的なシンセのリフや薄く伸びて行くストリングスを配して、ノスタルジックな世界感を演出した淡いテックハウスだ。そしてMohnによる"Then It's White (Mohn Mix)"は実はKompaktの中心的存在であるWolfgang Voigt & Jorg Burgerが手掛けたリミックスであり、一筋縄では行かない深い音響世界に入り込んだビートレスなアンビエントとなっている。層になって被さるディレイが施され引いては寄せる波の如く残響音が充満し、原曲を遥かに超える荘厳な美しさを演出している。3曲ともタイプの異なるリミックスではあるが、どれも満足度の高い仕上がりになっており素晴らしい。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moody - I Guess U Never Been Lonely EP (KDJ:KDJ 41)
Moody - I Guess U Never Been Lonely EP

リリースする作品の多くがプレミア化しているデトロイトの鬼才・Moodymannの新作は、なんと日本のみ、しかもディスクユニオン完全独占販売となるこれまたプレミア化必至のアナログ盤。今頃海外のコレクターも血眼になってあの手この手で入手しようとしている事でしょう。近年の作風は官能と怒気が混沌とした強烈なハウスからは距離を置いていますが、新作でもその方向性は変わらずにジャズファンクを打ち出した"Ulooklykei-Cecreamnda-Summertyme"が秀逸です。セクシーで濃厚な甘い声を聞かせるNikki-Oをボーカルに迎え、ローズ・ピアノの艶やかな音色、哀愁のあるギターカッティング、荒い臨場感のあるドラムなどセッション風に録音されたハウスを意識させないトラックは、Moodymannが彼のルーツにあるブラックミュージックへの思いを以前よりも強く打ち出しているようです。そして"I Guess U Never Been Lonely"ではなんとエレクトロ・ポップで人気を博しているJunior Boysをフィーチャしており、ぶりぶりとした切迫感のあるエレクトロベースや冷めたJunior Boysの歌(?)もどこか虚無的。Junior Boysが参加した影響もあるのか4つ打ちのハウスながらも、電子の音に痺れるエレクトロ感が強めですね。他にもそのダブバージョンを含む計4曲を収録し、Moodymannの謎めいた官能をとことん堪能出来る1枚です。

MOODY - I Guess You Never Been Lonely EP - snippets by mahoganimusic

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| HOUSE7 | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2011
あけましておめでとうございます。2011年は東日本大震災や原発事故と言う想像だにしなかった災害が日本を襲い、その影響で音楽シーンにも暗い影を落としていたように思われます。しかし多くの海外からの支援や、また国内のチャリティー活動もあり少しづつではありますが、復興に向けて進んでいるのも事実です。そしてそれは音楽と言う文化に於いても同様で、一時期は萎縮してしまったパーティーやクラブミュージックも今ではまた以前と同じ位までに活動を盛り返しております。そんなご時世の中で素晴らしい音楽も、特にそれが日本から多く出てきた事は本当に喜ばしい事で、そんな音楽は僕に人生を楽しく過ごす為の原動力となってくれています。さて今年も本当に沢山の音楽を聴きそれぞれが素晴らしかったのでどれがベストと言うのも難しいのですが、今の気持ちで気に入っている作品を選んでみました。皆様のポジティブな力の原動力となる事を祈って紹介致します。
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| BEST | 09:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Junior Boys - Banana Ripple (Domino Recording Company Ltd.:RUG410T)
Junior Boys - Banana Ripple
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ポストロックからエレクトロニカまで幅広く、そして奇抜なアーティストを擁する今となってはインディーの大御所レーベルとなったDomino Recording。で今日紹介するJunior Boysもそんなレーベルに所属するカナダのエレポップデュオ。今までにもクラブサウンドにリミックスされた彼等の楽曲は聴いた事はあるものの、純粋なオリジナル音源はこのEPが初めて。今まで聴いてきたがっつりテクノなリミックスに比べると随分とポップで洗練された歌物で、まあ良く言えばNew Orderを上品に作り込ませて優等生にしたような感じ。勿論これ自体が都会的な夜の賑わいを感じさせるダンスなグルーヴはあるし、初々しい歌いっぷりには爽やかな青春の甘さも感じられます。しかし本盤の一押しはやはりKompaktからのシューゲイザーユニット・The Fieldのリミックス。ポコポコと流れるようなグルーヴを生み出すパーカッション使いや、シューゲイザー風なモヤモヤとした上物のミニマルな展開は、オリジナルのポップさを残しながら完全なるクラブサウンドへと生まれ変わっていて、と言うかどこを聴いてもThe Fieldになっちゃっています。光の中に飛び込んで行くような多幸感に包まれるバレアリック×シューゲイザー×ハウスなリミックスで、見事にオリジナルを喰いましたね。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ben Klock - Berghain 04 (Ostgut Ton:OSTGUTCD13)
Ben Klock - Berghain 04
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現在のテクノシーンを引率するベルリンテクノの重要レーベル・Ostgut Tonから、レーベルの中心的存在の一人であるBen KlockがMIXCDをリリース。大半が新曲や未発表曲と言う現在のテクノシーンの最先端を披露しつつも、実はOstgut Ton音源の使用率も高かったり、またデトロイト系やシカゴハウスも使用したりと、意外や意外にミニマル一辺倒ではありません。以前クラブで彼のプレイを聴いた時はもっとハードで疾走感があるミニマル中心だった気がしますが、本作はそこまでハードでもなく深海を航海する潜水艦の様なディープな印象が強いですね。とは言え音自体はモノトーンで陰鬱、そして金属的な硬い鳴りとざらついたインダストリアル的な音もあるので、Ostgut Tonらしいと言えば確かにそうかも。そして時折真っ暗な深海に光が刺し込むが如く叙情漂うデトロイティッシュなトラックも入ってきたりと、効果的なアクセントもつけられております。しかしクラブで聴けばそれなりに盛り上がる内容ではあるんだろうけれど、家で聴いている限りだとシリアス過ぎて内に内にと沈み込んでしまいそう。彼がレジテントを務めるBerghein/Panorama Barにおいて、ゲルマン達はこの様な音楽で狂喜乱舞しているのだろうか?謎である。

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| TECHNO8 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dixon - Temporary Secretary (Innervisions:IVCD04)
Dixon - Temporary Secretary
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時代は完全にInnervisions、出す作品のどれもが高品質かつヒットさせているクラブシーンの中心。ジャンルの垣根を越えてテクノ、ハウスの両方面から支持されるそのディープでドラッギーな作風は、完全にInnervisionsの音としか表現出来ない域にまで達している。そんなレーベルのオーナーであるDixonの最新MIXCDは、現代的なクラブミュージックを集めミックスした、所謂最も新しいクラブの音楽が閉じ込められた内容。個人的に感じるのはやはりテクノと言うよりは滑らかなハウスのグルーヴ。勢いのあるグルーヴではなくねっとりと絡むグルーヴと、鋭角的ではなく柔らかで柔軟な音、ダークで恍惚感のあるメロディーでどっぷりと闇の沼に誘い込む様な感覚があり、じわじわと時間をかけて肉体ではなく精神を侵食してくるトリッピーな音楽だと思うのです。テクノだと汗汗しながら熱くなって聴くのが普通だけど、ここら辺のベルリン勢はひんやりクールでむしろ寒気がする位の空気が漂っていて、アダルティーで妖艶な雰囲気。家で聴く分だと多少地味な位なんだけど、これがクラブで聴くと恍惚と狂乱の沼にはまってしまうのです。

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| HOUSE5 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Carl Craig - Sessions (Studio !K7:!K7224CD)
Carl Craig-Sessions
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生きる伝説、テクノミュージックの至宝、未来と過去を紡ぐ者、一体どれ程の言葉があれば彼の全てを語る事が出来るのだろうか。デトロイトテクノのみならず電子音楽と言う範疇において、彼の活躍無くしては今のシーンが果たしてあっただろうか。その人こそデトロイトからの使者・Carl Craig。デトロイトテクノ第二世代に属す彼は、同世代のUndergorund ResistanceやJeff Millsとも異なる音楽性でデトロイトテクノの躍進・拡大に貢献し、デトロイトの個性を最も体現しているアーティストの一人である。

さて、彼はアルバムやCDを殆どリリースせずEP単体での仕事が多いので、レコードを聴かないリスナーにとってはなかなか普段は聴く機会が無いのではと思う。またリミックスワークも尋常ならざる量を請け負っているが、当然EPでのリリースなのでまだ見知らぬ曲がある人も結構な数になるであろう。そんな人達に朗報!近年の彼の仕事をまとめたミックスCDが2枚組でリリースされたのだ。まあわざわざ説明しなくても内容が超絶素晴らしいなんて事は誰にも分かるので、敢えて説明はしない。しかし勘違いはしないで欲しい。これは決してベストアルバムではない。あくまで彼の一部だ、一部。とてつもない量のリミックスワークをしている彼にとってベスト盤を出すのは、事実上不可能に近い。それでも本作は本当に素晴らしい事は保証する。僕は大半の曲はレコードで持っているので新鮮味は特にないけれど、CDで一同に聴けるのは本気(マジ)で感動ものである。そして最後に一言…

テクノリスナーならこれを聴かずして一体何を聴く?

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| TECHNO5 | 22:00 | comments(6) | trackbacks(5) | |
DJ Alex From Tokyo - Mi Mix (Octave Lab:OTLCD1110)
DJ Alex From Tokyo-Mi Mix
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NYに行ってしまったDJ Alex From Tokyoの新作MIXCDが登場。インディー的なリリースも含めると既に6〜7枚はMIXCDを出している位MIXCDに対して意欲がありそうですが、実際この人のMIXCDは毎回納得の出来なんですよね。特に今作は現場、イベントでのプレイをコンセプトに打ち出したリアルな内容。近年アレックスがよくプレイする曲を選んで現場の雰囲気を伝える様にしているそうですが、今までの彼のMIXCDの中で一番良いかもしれないですね。基本ハウスがベースとなっているんだけど、テクノ、ミニマル、ディスコ、ラテン、エレクトロハウスと今作はとにかく幅が広いです。序盤はディスコが流れてきたのであれ?って感じで心配したんだけど、中盤から恍惚感を誘うテクノ、エレクトロハウス系の音に変化してきて、Pryda、Joris Voorn、Carl Craigらの曲が目白押し。クラブでの盛り上がり方を想像させますね。終盤はエレクトロニックなハウス系で、気持ちの良い4つ打ちを保ったまま終わりを迎えます。今までの彼の作品と言えばソウルフルとかブラックネスを感じていたのですが、本作は一言クールって感じです。やっぱりテクノ系の音の比重が増えているせいなんでしょうかね?本当にクラブっぽい雰囲気が感じられて、お見事って内容です。

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| HOUSE3 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |