CALENDAR
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
3 [12 inch Analog]
3 [12 inch Analog] (JUGEMレビュー »)
Kraftwerk
クラフトワークの3-Dライブの8タイトルがアナログ化で8枚組。全てダウンロードコード付き。6/9リリース!
RECOMMEND
RECOMMEND
NARKOPOP
NARKOPOP (JUGEMレビュー »)
GAS,Wolfgang Voigt
Mike InkことWolfgang VoigtことGasによる久しぶりのアルバムが登場。霧靄に包まれた音響アンビエントは変わらず。4/21リリース!
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
Keita Sano - Keita Sano (Rett I Fletta:RIF 010 CD)
Keita Sano - Keita Sano
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
2016年は大躍進を果たしたKeita Sano、瀧見憲司に見初められClue-L Recordsからアルバム『The Sun Child』(過去レビュー)をリリースするやいなや、今度はPrins Thomas主宰のRett I Flettaから更にアルバムである本作をリリースと、他にも同年に7枚のEPをリリースしている事を考えると異常な程のハイペースな量産体制に驚かずにはいられない。その活発な制作活動と共にテクノからニュー・ディスコにロウ・ハウスやブレイク・ビーツと的を絞らせない振り幅の大きな音楽性が彼の特性で、型破りにも思えるエネルギッシュな活動がOppa-laで彼のライブを見たPrins Thomasを刺激し、その結果として本アルバムのリリースに至ったのは実力主義が認められた証拠だ。そんな本作を本人は「テクノ、ハウス、ディスコを解釈したアルバム」と述べているが、正にその通りで当初からのごった煮なサウンドを彼らしいやんちゃなムードで染めており、Crue-LからリリースしたアルバムよりもSanoの初期の個性がより際立っている。ロウな4つ打ちとスネアがロールする光が溢れてくるディスコティックな"Full Of Love"から始まり、金属がひしゃげるような音が特徴のロウ・ハウスの"Leave The Floor"ではアシッド・ベースがうねり奇妙なトリップ感を生み出している。毒々しいトランス作用のあるアシッドから始まる"Honey"では、途中から祝祭感のある電子音やディスコなベースも走り出し、じわじわと多幸感を増していくアシッド・フィルター・ディスコでフロアでの作用も抜群に違いない。"Vood"は一風変わった曲で序盤はビートレスな中で鈍い金属音が持続し、途端に重厚なキックが入ると冷気を帯びたテクノへと変化するツール性の高い内容で、しかしこのトリッキーさもSanoの音楽性そのものだ。アルバムの中で最もパーカッシヴな"Sucker Pt. 2"は何か原始的な胎動も伝わってくるが、射し込んでくるキラキラした光のようなシンセがディスコ色に染める爽快な曲だ。僅か7曲のアルバムとは言えここにはSanoの音楽性が存分に展開されており、荒々しくもその初期衝動的なエネルギーや骨太さが、愉快痛快で気持良い位だ。



Check "Keita Sano"
| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Keita Sano - The Sun Child (Crue-L Records:KYTHM-158DA)
Keita Sano - The Sun Child
Amazonで詳しく見る(日本盤)

今ではダンス・ミュージックにおいて日本のアーティストが海外で注目を集めるのも珍しくはなくなってきているものの、それでも尚この新生代を代表する一人のKeita Sanoの注目度は、特に海外でこそ高いのは稀有な事だろう。2012年頃から作品のリリースを始めたものの、デジタル/アナログ問わずに忙しない程のリリースを続け、Mister Saturday NightやHolic Traxを始めとした著名なレーベルのカタログに並ぶなど、今や時の人と言っても間違いではない。その作品の多作さは音楽性の幅広さ - それはある意味では纏まりの無い - に繋がっていて、錆びたロウ・ハウスやアシッド・テクノ、陽気なディスコ・ハウスに捻れた電子音が鳴るテクノなど、作品毎に姿を変えつつも踊る快楽を表現したダンス・ミュージックという点に於いては揺るぎない信頼を持っている。そして、待ちわびたニューアルバムは日本のダンス・ミュージックの秘境・Crue-l Recordsからと、また何か期待せざるを得ない蜜月の出会いとなった。何でもCrue-lのボスである瀧見憲司のDJを聴いたSanoが衝撃を受け、それを契機にほぼ一週間で衝動的に作った曲を纏め上げたのが本作だそうで、アルバムではありながら今までと同様に多彩な作風がダンス・ミュージックを軸に展開している。幕開けとなる"Babys"で既に勢いはトップへと達しており、迫り来る強迫的なリズム帯と躍動するベース、そして快楽的な上モノによって多幸感が爆発するハウスに一気に引っ張られていく。続く"The Sun Child (Album Version)"ではボイス・サンプルのループを用いて徐々に快楽へと上り詰めるようなDJ仕様で、過去にリリースしたディスコ・ハウスの作風を踏襲する。と思えば冷気漂い勢いが抑制されたミニマルやテック・ハウスの系譜上にある"Airport 77"、アシッド・ハウスとディスコ・ハウスが邂逅した"Dance (Album Version)"、視界も揺らめくサイケデリックなギターが咆哮するスローモーな"The Porno King"など、想像していた通りに作風は収束する事なく拡散するように曲毎に姿を変えている。しかし"Acid Romance (Album Version)"は底辺で蠢くアシッドのラインやコズミックな電子音によって官能と倒錯で包み込むニューディスコで、非常にCrue-lらしい奇妙な恍惚やトリップ感があり、そしてロマンティックでもある。本作では過去に見られたロウ・ハウスの質感は存在せず、以前よりも荒唐無稽ではっちゃけた雰囲気は抑えられており、アルバムというフォーマットを意識したのは当然だろう。EPに於ける爆発力とは異なるダンス・ミュージックとしての魅力があり、アーティストとしての可能性を示す事に成功している。

Check "Keita Sano"
| HOUSE12 | 13:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Keita Sano - Holding New Cards (1080p:1080P45)
Keita Sano - Holding New Cards
Amazonで詳しく見る(MP3)

アナログでも配信でもどちらでもよいが、熱心にダンス・ミュージックを追いかけている者ならば、最近Keita Sanoの名を目にする事は珍しくないだろう。岡山在住のこのトラックメーカーは2012年頃からデジタルでのリリースを開始し、2014年から2015年の2年間の間には何と10枚近くのアナログをリリースするようになり、その活動量の多さは日本だけでなく海外からも注目を集めている事を意味する。事実Mister Saturday Night RecordsやHolic Traxといった名のあるレーベル、または逆によりアンダーグラウンドなレーベルからと何処か一つのレーベルに固執する事なく、世界各地のレーベルから敢えて音楽性もバラバラに雑然と作品をリリースし、その個性を掴ませないような多面的な音楽性が受けているのではと推測している。本作は2015年5月にバンクーバーのカセット/デジタルのレーベルである1080pからリリースされたアルバムであり、ここでは各EPで展開されていた音楽性を纏めて一つの作品にぶち込んだような、つまりはアルバムの中で音楽性を収束させるのではなく拡散させる折衷主義が存在する。冒頭の"Fake Blood"から愉快で可愛らしいシンセを用いた曲は、テクノやハウスでもありながらシンセ・ポップのようなキャッチーな雰囲気もあり、これだけ聴けばアルバムは随分とドリーミーな物だと推測するだろう。しかし続く"Onion Slice"は古いレイヴ時代を思い起こさせる強烈なジャングルで、だが中盤からはプリミティブなメロディーも主張してドラマティックな展開をする瞬間はスリリングでさえある。と思えば荘厳に覆い被さるシンセや奇妙なボーカルを用いた"Ends How It Ends"は、持続感を打ち出したディープなミニマルで、すんなりと真夜中のフロアに馴染むような曲だ。そして昨今のロウハウスを思わせるノイジーなテクスチャを用いた"Holding Ne Cards"や、4つ打ちの中に奇っ怪なパーカッションを複雑にふんだんに詰め込んだ"African Blue"など、予想以上に曲毎にその音楽の姿を変える様は驚くしかないだろう。その中でもロウなマシンビートを軸に郷愁たっぷりなシンセで味付けをしたディープ・ハウス調の"Happiness"や、不気味なアシッド・ベースが蠢くアシッド・ハウスの"Escape To Bronx"や"Insomnia"は、初期シカゴ・ハウスのまだあどけなさが残るものの原始的な対応を帯びたクラシカルなハウスで、決して彼が特異な音楽性だけによって評価されるべきではない事を示唆している。彼の音楽性を理解するのにEPを集めるには大変だと言う人は、一先ずこのアルバムを聴けば十分にその多様性を理解しつつ、そこから生まれる奇妙な楽しさをきっと体感するだろう。



Check "Keita Sano"
| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |