Randolph - In The Company Of Others (Mahogani Music:M.M-39)
Randolph - In The Company Of Others
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普段だったら素晴らしい音楽であればアナログ盤をお勧めする私も、本作についてはデータ配信で購入を是が非でもお勧めするアルバム(現在は配信は停止済み)。2017年にMahogani Musicからリリースされたアルバムは、デトロイトのボーカリストでありベーシストでありプロデューサーでもあるPaul Randolphによる7年ぶりのアルバムだ。とは言いながらもリミックスなり過去の他アーティストとの共作を含んでいたりと、そしてアナログでは8曲のところ配信では28曲収録だったりで大幅に内容が異なっていたりと、いまいち立ち位置の分かり辛い構成ではあるが質に関しては文句は付けようがない。単なるハウス・ミュージックのアーティストではなく、ソウルやR&Bにジャズやファンクなどブラック・ミュージックと言う大きな観点で語られるべき音楽性で、だからこそアルバムもそんな多様な要素が散りばめられている。現在では配信は行っていないのでアナログに収録された曲について言及するが、初っ端の"Heavy (Richard Dorfmeister Rmx)"からして甘いメロウなボーカルとしっとり湿り気を帯びて生っぽい質感を活かしたR&B調のリミックスで、誘惑するような官能に引き込まれる。本アルバムの先行EPに収録された曲のリミックスである"Not Gonna Let (Rodney Hunter Rmx)"は、紫煙が揺らぐスモーキーな原曲よりもはっきりとざっくりしたヒップ・ホップ調のビートを強調しているが、元からあった妖艶なエレガンスの雰囲気は壊さずにリズミカルに仕立て上げている。自身がボーカルで参加した"Don't Take It Personal"は正確にはWahooによる曲だが、この胸を締め付けるような熱く感情性豊かなアーバン・ソウルでは、Randolphのシンガーとしての面も光っている。Dial 81による"Luminous Stasis"でもRandolphは歌を披露しているが、エレクトロ調のざらついたロービートのトラックに合わせ、艶っぽくも渋いボーカルでミステリアスなムードを引き立てている。そして原曲はP-Funk風にベースラインがうねりコズミックなシンセが弾ける曲も、"Shake House (Opolopo Mix)"では洗練されたハウス・グルーヴへと塗り替えられる事で、メロウでソウルな大人びた感性が強調されている。アナログだと僅か8曲のみ収録ではあるが、それでもRandolphのブラック・ミュージックを元にした豊潤なソウルは十分に感じられるだろう。尚、配信ではKez YMやKuniyuki、Charles WebsterやDez Andresのリミックスに未発表曲も収録されているので、間違いなく配信の方がお勧めなだけにリリースを停止したのが残念である。



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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kez YM - Random Control (Berlin Bass Collective:BBC-004)
Kez YM - Random Control
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Yore RecordsやFaces Recordsにフィーチャーされる等、日本人としてそのブラックネス溢れるハウス・ミュージックは日本よりも寧ろ海外で認められているKazuki YamaguchiことKez YMは、昨今の他のアーティストと同様に日本を離れ現在はベルリンを拠点として活動している。異国の地での活動が一体彼にどんな影響を及ぼしているのかは定かではないが、新作を聴く限りではKez YMはKez YMで、以前と全く変わらずにディスコ・サンプリングを武器にエネルギッシュで骨太なハウスを披露しており、先ずは一安心だ。エレピらしき音色のサンプリング・ループを軸にした"Trapezoid Dance"はドズドスとした低音の効いた4つ打ちでねっとりと攻めるハウスで、ボイス・サンプリングやファンキーなベースラインが躍動して重くも躍動感があり、ファンキーなディスコ・ハウスは如何にも彼らしい。"Blood Heat"はガヤガヤとしたサンプリングを用いて騒がしさが目立っており、下降していくようなマイナーコードの展開がビートダウン・ハウス的で、ピークタイムではなく一旦力を抜くような時間帯向けのトラックか。"Rhythm Circulations"は爽やかでアフロなパーカッションが弾け開放的な雰囲気があり、そこにやはりサンプリングによるループが輝かしい楽天的な響きとなって引っ張っていく展開で、非常に単純明快な反復重視な構成のディスコ・ハウスではあるが故に体も即座に反応するだろう。そして"Mind Scope"ではやや隙間を作って軽さを出したビート感にうねりのあるワウギター風なループやホーン風のメロディーでじわじわと引っ張るハウスで、勢いは抑えられながらも持続感が心地好い。金太郎なサンプリング・ハウスの作風は完全に確立されており、目新しさは無いものの徹底的にフロアに視線が向けられておりDJとしての才能が作曲にも反映されている。



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| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kez YM - Prop EP (4 Lux Recordings:4LUX1602)
Kez YM - Prop EP
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ベルリンへと移住してからのDJとしての活動は日本に居た頃よりも広がっており、のびのびと更なる躍進を続けているKez YM。本作は2016年では2枚目となるEPで、2008年にデビューを飾った4 Luxへと帰還しての作品となる。だからと言って何ら特別な変化がある訳ではなく、Kez YMというアーティストの個性は余りにも確立されているが故に、本作も今までの作風を踏襲し迷いの無いサンプリングベースのデトロイト・ハウスやブラック・ミュージックを貫いている。ざらついたハイハット、やや暗めのコード展開のシンセの奥に密かにガヤ声をまぶした"Throwback"は、時折現れる妖艶なサックスが訝しい黒っぽさを匂わせ、官能とメロウネスが同居するハウスだ。"Turns Me Off"は往年のKDJを思わせる雑音のサンプリングを用いつつ、ソウルフルな歌や耽美なエレピ・サンプルのループ、そしてしなやかに跳ねたリズムを組み合わせたこれぞデトロイト・ハウスな作品で、熱量の高くなっているフロアにすんなりとハマるのは間違いない。対して裏面の"Repair My Head"はしっとりと微熱を帯びたメロウで落ち着きのあるディープ・ハウスで、ループやボイス・サンプルを用いて反復性を強調したツール的な要素が前面に出ている。最後はファットなキックと刺激的なパーカッションが爽快に疾走する"Force Carrier"で、アフロで土着的な匂いを発してKez YMらしい飛び跳ねるような肉体的なグルーヴが爆発している。余りにもKez YMというアーティストの音楽性が完成しているが故に、作品毎の個性を決して強く発揮するわけではないものの、だからこそダンスフロアでは安定して機能するであろう性質があり、音楽性にブレは全くない。



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| HOUSE12 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kez YM - Sandpit EP (Theplayground:PG08)
Kez YM - Sandpit EP

2015年もFaces RecordsやCity Fly Records、そして古巣Yore RecordsからEPをリリースする傍ら、既に移住済みとなったベルリンを含むヨーロッパ各地の大小のパーティーに出演するなど、音楽活動も日本にいた頃よりも盛んになっているように見受けられるKez YM。そして2016年もその活動の勢いは一向に衰えず、今年の初となる作品がUSはデンバーのアナログオンリーに拘ったTheplaygroundからリリースされている。基本的にはアーティストとしての作風が確立されているが故にどのレーベルからとなろうとも内容に大きな差はなく、その意味ではこの新作も非常にKez YMらしいというべきかデトロイト・ハウスに影響を受けたソウルフルでディスコ風味溢れるいつものディープ・ハウスとなっており、大きな驚きは無くとも抜群の安定感を誇っている。エモーショナルなパッドによる自然の流れのコード感とドライブするキックで爽快な流れを生む"Chase"は、本場デトロイト・ハウスのアーティストが作った作品と紹介されても気付かない位で、Kez YMお得意の弾けるような肉体的なグルーヴも込められている。"Throw Away"ではぐっとビートを抑えた分だけねっとりとした黒さもありながら、女性のボーカル・サンプルを効果的に用いてファンキーさを際立たせている。裏面へと続くとガヤ声のサンプリングを用いた"Built On Sand"が聞けるが、太めのキックが力強くビートを刻みつつマイナー調のコード展開でスムースな流れを見せるが、奥には微かにトランペットらしき音が隠し味として効いている。最後は膨れ上がったベースが迫り来るビートダウン・ハウスの"Thirsty Dream"で、ここではよりトランペットが官能的な響き方をしていて、ねっとりと纏わり付くような正にブラックネス全開の曲調だ。DJもそうだが制作する作品もデトロイト・ハウス、ファンキー・ディスコ、ビートダウンなどKez YMの好みが素のまま反映された点で、全くぶれない点は良くも悪くも金太郎飴ではあるのだが、眼差しはダンスフロアを向いており踊る為の音楽としての要素は十二分に詰まっている。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pablo Valentino Presents Japan Tour 2013 (Faces Records:FACES CD004)
Pablo Valentino Presents Japan Tour 2013
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デトロイト・ハウス、またはビートダウンと呼ばれる音楽はUSから海を越えてヨーロッパへと渡り、それぞれの場所で根を張りその個性を育んでいる。特にオランダやドイツではその影響は強いが、例えばフランスでその例を挙げるのであればFaces Recordsは忘れてはならない。フランス出身のPablo Valentinoが主宰するこのレーベルはディスコやジャズやファンクにも影響を受けた上でのハウスにフォーカスしたレーベルであり、特に黒人が発するスモーキーな芳香を纏っているが、Motor City Drum Ensembleのために設立されたレーベル・MCDEの設立者がPabloである事を知れば、Pabloが目指す音楽性も理解出来るだろう。本作はそのPabloが来日ツアーを行った際にパーティー会場で販売されていたFaces Recordsのレーベル・コンピレーションであり、レーベルの方向性を占うと共に未発表曲も多く含まれているなど、話題性は抜群だ。日本からはKez YMとRondenionの二人が曲を提供しているが、両者ともディスコをサンプリングしたであろう方向性を支持しながら黒人音楽への真摯な愛情が現れたファンキーなハウスを披露。Ketepicaによる生っぽく艶やかなジャジートラックや、Champsによる優雅なメロディーとしなやかなビートが弾けるブロークン・ビーツからは、Faces Recordsが単なるハウス・レーベルではなく黒人音楽がルーツにある事を証明もしている。またフランスのアンダーグラウンドから浮上し最近話題となっているS3Aを早くからフィーチャーしていたりと、Pabloの音楽に対する目の付け所は正当に評価されるべきだろう。勿論Pabloも本人名義に加えCreative Swing Alliance名義でも煙たく仄かに情緒的なビートダウンを提供し、更にはMotor City Drum Ensembleによる新曲も収録するなど話題に事欠かさない充実した内容だ。レーベルの方向性としてDJに使用して貰う事を前提にEP/アナログでのリリース中心なので、こうやってCDや配信でレーベル・ショーケース的に様々な作品を聴ける点でも価値がある一枚だ。



Tracklistは続きで。
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| HOUSE10 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rondenion's Ragrange Symphony - Triple Joker (Ragrange Records:UGRR-01)
Rondenions Ragrange Symphony - Triple Joker
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かつては日本は世界中から膨大なレコードが集まり、大小様々なクラブに世界各国のDJ/アーティストが出演する特別な場所であった。そう言った環境面からは優れていたのは事実であるが、しかし制作面から見ればやはり日本から世界へと飛び立つ事は今尚容易くはない。そんな状況に於いても海外でこそ認められ、逆輸入的に日本での評価が高まったアーティストもいるが、Rondenion's Ragrange Symphonyはそんな一例と言えるだろう。2010年の"Tokyo Connection EP"(過去レビュー)での共演、そこからユニットへと進化した"Ragrange Symphony"(過去レビュー)、そしてRondenion's Ragrange Symphony名義で遂にアルバムを完成させたのが、日本の中でも黒い音楽の化身と化しているRondenionとKez YMとNo Milkだ。彼等の単独の活動と言えばRush HourやYore Recordsからのリリースと海外では高い評価を得ていたが、しかし不遇にも日本に於ける扱いは海外程ではなかったように思える。そんな状況を打破すべくRondenionが日本のアーティストを紹介すべく立ち上げたレーベルがRagrange Recordsであり、本作はその活動の集大成と言っても過言ではないだろう。予てからサンプリングと言う手法を得意とする面々が集まっただけあり、本作でもサンプリングによるミニマルなループが軸となっているが、ハウスをベースにしながらもテクノやヒップホップにディスコなど黒人音楽由来の要素がこれでもかと詰まっている。荒々しく逞しく野太いグルーヴに色気を発する猥雑な雰囲気が広がる音楽は、日本人離れしている程にファンキーに黒く染まっており、彼等が以前から実践してきた音楽が自然と混ざり合い一つの融合体となっているのだ。サンプリングを使用しながらも機械的になる事もなく、むしろそこには生きているかのような躍動が込められており、シカゴ・ハウスやデトロイト・ハウスのように洗練されていない"粗雑さ"が強調されている。またこのユニットは決して固定メンバーではなく拡大を伴う流動的なユニットでもあるそうで、1stアルバムにて既にACA3もメンバーとして名を連ねている。ならばこそ、この先に待っている世界はこれまで以上に広く、Rondenion's Ragrange Symphonyが更なる飛躍をする事を期待せずにはいられない。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kez YM - Root Bound EP (Faces Records:FACES 1215)
Kez YM - Root Bound EP
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海外のYore Recoredsからのリリースで日本のビートダウン・ハウスを先取り、最近ではRondenionやNo Milkともコンビを組んでRagrange Symphonyとしても活動しているKez YM。海外のハウス系のDJMIXにも曲が使用されるなど着実な評価を得ており、DJとしてだけでなくアーティストの側面からでも信頼出来る日本のハウスDJである。新作は2年前にも作品をリリースしたフランスのFaces Recordsからとなるが、良い意味で言うと基本となるスタイルは変わっていない。ボーカルサンプリング、エレピやキーボードのメロウなコード展開、パーカッシヴなリズムトラックなどなどを組み合わせて、黒人が生み出すソウルフルな雰囲気を再現しつつフロア対応のトラックとして完成されている。軽い質感の爽やかなパーカッションに被さる綺麗目のシンセによるコード展開が陶酔を誘うも、男性のボイスサンプルがディスコな雰囲気を纏う"Amplified Soul"、控え目に情緒のあるマイナー調のキーボードと複雑なパーカッションが肉体に刺激する"Random Collision"、そのどちらもがDJが使い易いタフなグルーヴ感を保ちながら実にエモーショナルな空気も纏っている。裏面のつんのめるような荒々しいリズムに隠れるようにエレピが鳴っている"Alive"は初期のMoodymannのようなどす黒さと怪訝なセクシーさがあり、うねるエレピ使いが華麗ながらも曇った短いボーカルサンプルがアクセントとなっている"Passing Through"は生々しい臨場感を含んでいる。基本的にどの曲も非常に躍動感と耳に残るメロディーがある、即戦力である事は間違いない。ただ前述したように制作のスタイルとして予測されてしまうような面が見受けられ、過去の作品に対して曲の個性を差別化が出来ていない点は否めない。どの曲もお世辞抜きに格好良いとは思うので、曲毎に音色やビート感に個性を持たす事が出来れば更にKez YMと言うアーティスト性が光るのでは。



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| HOUSE9 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pablo Valentino - Friends Say So (Faces Records:FACES 1214)
Pablo Valentino - Friends Say So
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Creative Swing Alliance名義でもEndless FlightやTsuba Recordsと言ったディープ・ハウス系のレーベルから作品をリリースするPablo Valentinoは、自身でFaces Recordsを主宰し世界各国のアーティストを世に送り出しているが、あくまでレーベルを主宰する立場の方が目立っていたように思われる。しかし本作で遂にソロ名義で自身のレーベルから作品をリリースするに至ったが、制作面に於ける能力も決して見過ごす事は出来ないだろう。バーストしたボトムラインから始まりサンプリングしたボーカルが執拗に繰り返される"Friends Say So"だが、妖艶なストリングスが揺らめきながら地味に脈打つトラックで、デトロイト・ビートダウンのように終始暗いムードを保ちながらもソウルフルな感覚が通底している。"What Does It Take"はハンドクラップやぶっといキックが90年代のミドルスクールなハウスと言った味付けで、そこにソウルフルなボーカルや力強いシンセやベースを絡ませ、全体として弾むような感覚の強いフロア向けトラックになっている。レーベルメイトとして交流のあるKez YMと共作した"Mainline"は特に素晴らしく、ディスコネタをサンプリングした上に華麗なストリングスを絡ませたミニマル・ディスコとでも言うべき作風で、ゆったりとしたグルーヴながらも黒い濁流に飲み込まれるような優雅な力強さがある。やはりトラックメーカーとしてもレーベル性から感じられるソウルやディスコと言った黒人音楽が根底に見受けられ、ミニマルな作風ではありながらも感情を熱くするエモーショナルな音が特徴だろう。MCDEの共同主宰者…と言う後押しも既に不要な程に、アーティストとしても注目されるべき才能だ。



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| HOUSE9 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kez YM - Late Night Blue Sound (City Fly Records:CFR006)
Kez YM - Late Night Blue Sound
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Yore RecordsやFaces Recordsといった海外の重要なハウスレーベルからのリリースで注目を集め、国内のアンダーグラウンドなパーティーから果てはPanorama Barのパーティーにまで出演して活躍している日本が誇るハウスDJのKez YM。今度はロンドンの新興ハウスレーベルであるCity Fly Recordsの目に止まり、一年ぶりにリリースしたのが本作。全身を揺らしてプレイする肉体感のあるDJと同様に、本作に収録された"Late Night Remedy"も否が応でも体が揺さぶられる跳ねるグルーヴは彼の特徴の一つだろう。そこにアダルトな色気を誘発するファンキーなボーカルサンプリングや、優美な味わいを添えるエレピを被せて、DJツール的要素は強いながらもデトロイト・ハウスと同じ空気を纏ったエモーショナルなハウスとして成立している。本作で注目すべきなのは本場デトロイトからAndresが"Late Night Remedy (Andres Remix)"を提供している事で、元々がヒップホップ方面のアーティストな影響か跳ねるリズムと言うよりはザクザクと刻むようにラフな質感が強調されて、原曲よりもテンションを抑えて和やかなムードへと作り替えられている。どちらもデトロイトらしい作品ではあるものの、綺麗に纏めるのが器用な日本人といつまで経っても青臭さが残るデトロイトのアーティストの性質が比較出来て面白い。裏面にはボトムがぶっとく重厚感のあるキックと硬質なパーカッションが目立つファンキーな"Ladder Of Smoke"、ホーンのようなサンプリングと飛び交うガヤ声が黒さを醸し出す"Sneak Into You"を収録と、こちらも即戦力な内容。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/9/22 FACES Records 2013 Tour of Japan Tokyo @ Seco
ロウなディープ・ハウス/ビートダウンで一際注目を集めているMotor City Drum Ensembleを送り出したMCDE、そのレーベルを主宰するのがPablo Valentinoだ。MCDE以前からジャジーヒップホップやブロークンビーツも手掛けるFaces Recordsを立ち上げ、最近ではより黒いディープ・ハウスへとシフトしつつあるが日本のRondenionやKez YMの作品もリリースするなど、ジャンルの垣根を取っ払い黒い音楽の開拓を進めている。今回は2年ぶりの来日となるが、日本からはKez YMとA Little Spice (Kiccio & DJ Noa)がサポートに入り、日本ツアーの最後の夜を演出した。
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| EVENT REPORT4 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/8/30 Better Days @ 0 Zero
一夜限りのBetter Daysが復活。Takamori.K、No Milk、STEREOCiTI、Misuzuが集まり荒廃したデトロイトと言う街から生まれた希望をもたらす音楽によって、「ある日々が少しでもより良い日となる」ことを祈って主宰していたデトロイト・ハウスを中心としたパーティーがBetter Daysだった。2004年から2006年頃までの短い間ながらも早くからデトロイト・ビートダウンの普及にも務めるなど、もしかしたら早すぎるパーティーだったのかもしれない。今回はMisuzuは不参加ながらも日本に於いても黒人並みのブラックネス溢れるファンキーなプレイを実践するKez YMを招き、デトロイト・ソウルが還ってくる。
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| EVENT REPORT4 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/3/2 Ostgut-Ton presents Sound of Panorama Bar @ eleven
アンダーグラウンドな音楽性から巨大で謎めいた設備と客を選り好みするポリシーなど様々な面に於いて、ドイツのクラブシーンで圧倒的な地位を築き上げたBerghain/Panorama Bar。前者が徹底的にハードな面を打ち出したテクノフロアであり、後者は対抗してハウスフロアと言う対極的な音楽でより多くのパーティーピープルを魅了しているのだが、今回は雛祭りに合わせてなのだろうかPanorama BarよりSteffiとVirginiaの女性レジデントDJを招致した。Steffiは2年前の同公演にも出演済みだがVirginiaは今回が初来日となり、二人で現在のPanorama Barの音楽性を披露する一夜となった。
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| EVENT REPORT4 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/12/31 New Year's Eve Countdown to 2013 @ Eleven
2012年最後の、そして2013年の門出を飾るパーティーはElevenへ。なんといってもシカゴ・ハウスの伝説となっているレーベル・Prescriptionを共同運営していたChez DamierとRon Trentの二人が、90年代に袂を分かって以来同じパーティーでDJをすると言うのだから、ハウス・ミュージックを愛する者としてはこれに行かずしてどうする?と言う内容です。また単独来日でさえRon Trentは来日がそれ程多くはなく、Chez Damierに至っては国内へのクラブパーティーへの初参加は2011年と、来日自体が非常に珍しいアーティストでもあります。そんなハウス三昧になるのは間違いないパーティーへと足を運んできました。
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| EVENT REPORT4 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kez YM - Blind Spot EP (Ragrange Records:RR05)
Kez YM - Blind Spot EP
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2012年のラストを飾るElevenでのNYEパーティーでRon Trent、Chez Damierと共演する事となっている日本が誇るハウスアーティスト・Kez YM。一年ぶりとなる新作は交流を深めているRondenionが主宰するRagrange Recordsからのリリースとなるが、抜群の安定路線でありながら上質なエスプリに満ちたハウストラックは日本だけでなく世界で聞かれるべき内容だ。本作で特に目を引くB面の2曲で、デトロイト・ビートダウンとでも呼ぶべきスローモーな4つ打ちの"Suddenly In The Place"は、ねっとりと絡むシンセから黒光りな空気が発せられほっこり体の芯から温まるようだ。アップテンポな"Distant Ropes"においてもコズミック系の綺羅びやかなシンセが用いられていて、セクシーにコード展開するパッドの上をそのシンセ音がファンキーに舞踊り上品さと派手派手しさが上手くブレンドされている。A面の"Garda"は最もKez YMらしいファンキーな作風で、執拗に繰り返されるボイスサンプルと抜けの良い軽やかなパーカッションが前面に出たダンサンブルなハウストラックだ。単純なミニマル作品ではなくキーボードなどもしっかりと入って展開が繰り広げられ、ツールとしてのみならずリスニングにも耐えうる作風である事が制作面での才能も感じさせる。もうEP単位では十分に素晴らしい曲を届けてくれているので、そろそろアルバムにも自然と期待をしてしまうものだ。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ragrange Symphony - Ragrange Point EP (Ragrange Records:RR04)
Ragrange Symphony - Ragrange Point EP
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Rondenionが主宰するレーベル・Ragrangeから"Ragrange Symphony”なるレーベル名を冠した謎のユニットのデビュー作が発表された。実はそのユニットこそRondenionにKez YM、No Milkが加わった日本に於いて屈指のブラックミュージックへの偏愛を示す猛者集団であり、この面子が集まって期待しないわけがない。タイトル曲である"Ragrange Point"からして期待通りの黒くワイルドなエナジーを発散する粗暴なハウスであり、この荒々しく逞しい威風堂々のグルーヴ感が通底している。確かに力強く骨太な4つ打ちのリズムが先導しているが、しかし繊細に彩りを添えるエレピやセクシーなボーカルサンプルは控えめに優雅さも演出しており、野性的なファンクネスと都会的な優美さを兼ね備えたビートダウン・ハウスとなっている。また"Energy"では金属的にテッキーな上モノを前面に出して黒さを濾過したデトロイトフォロー的なトラックを披露しているが、彼らにしてはこの西洋的なテックハウスに取り組んだ意外性を感じさせつつ、跳ねるビート感もしっかりあってクールな曲となっている。裏面にはこれぞデトロイト・ハウスな"Up in The Dimension"を収録していて、終始バックでがや声が流れ続ける中でエレピやホーン系の覚束ないメロディーがサイケデリックな空気を生み出している。そしてマイナー調のシンセのコード展開はしっとりとした落ち着きを、ジャストな4つ打ちは安定感を生み出し、どっぷりと黒く染め上げるディープ・ハウスは本当にセクシーだ。どれも本場のデトロイトやNYに負けないファンクネスが迸っており、こんな音が日本からも出てくるなんて本当に喜ばしい事だ。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Creative Swing Alliance - Give It To Me (Endless Flight:endless flight 46)
Creative Swing Alliance - Give It To Me
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ドイツ発のデトロイト・ビートダウンに接近するMotor City Drum Ensembleが表とするならば、彼の為にMCDEと言うレーベルを設立して世に送り出したPablo Valentinoは影の立役者だろう。一方では多様なジャンルを含むFaces Recordsも主宰し、日本のKez YMやRondenionの作品もリリースするなど音楽的な嗅覚の才能は疑うべくもない。彼自身は1995年からDJ活動自体は行なっていたようだが、しかしアーティストとして注目を浴びるようになったのはまだここ1〜2年の事だ。それこそPabloとSteven Joyce Amesから成るCreative Swing Allianceで、作品数は少ないながらもMotor City Drum Ensembleに負けず劣らずなディープでファンキーなハウスを送り出している。太く躍動感のある4つ打ちとパーカッシヴなリズムの上を昂揚感のあるシンセがコード展開し、更にエフェクトを掛けたボイスサンプルがファンキーな空気を演出する"Assabo"。そして揺蕩うグルーヴの中で控え目なエレガンスを生み出すピアノが特徴的な"Everybody Stand Around"は、これぞデトロイト・ビートダウンと言うべき黒い土臭さを醸し出している。裏面にはPablo Valentino名義で"Give It To Me"を収録しているが、不明瞭なボーカルサンプルやマイナー調のコード展開が謎めいていて、粘土の高いグルーヴに絡みつかれて混沌の泥沼に嵌り込んでいく作風が絶品だ。これまでそれ程表立っていなかったPabloではあるが、確かな実力者としての面目躍如たる一枚を送り出した。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rondenion - Volare EP (Faces Records:FACES 1211)
Rondenion - Volare EP
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近年は自身のレーベルを立ち上げコンスタントに新作をリリースしているRondenionは、元々は日本より海外から注目されてRush HourやStill Musicからリリースされていた経歴があります。そして新作はMotor City Drum Ensembleのリリースでを行なっているハウスレーベル・MCDEを主宰するPablo Valentinoが、そことは別ラインに主宰しているFaces Recordsからのリリースとなりました。ちなみにFaces Recordsは少し前にKez YMのEPもリリースしており、国境を越えて確かな才能を嗅ぎ付けるセンスがあるレーベルだと思います。さてタイトル曲の"Volare"は彼にとってはお馴染み声ネタやブルージーなギターのサンプルをループさせたミニマルファンクディスコですが、ここまでそのスタイルを徹底されるともう文句の一つも言えない程にカッコよくなりますね。音の抜き差しで上げ下げの展開をじわじわと繰り返すだけなのに、ツールとしての機能性だけでなくそれ単体で聴ける楽曲性もあって素晴らしいです。そしてセクシャルなボーカルサンプルや優雅なピアノの響きが官能的なジャジーハウス"Devotion"、泥臭さが際立ち粘度と黒さが高いビートダウンな歌物"Song A"と、どれもが熱気ムンムンなソウル度高めで日本人離れした黒さは本物。海外からの評価が高いのも当然で、このままどんどん世界へと羽ばたいて行って欲しいですね。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/04/27 PUBLICHOUSE 2nd anniversary party! @ Eleven
この二年間月末の木曜日と言う平日に開催されていたPUBLICHOUSEが、目出度く金曜日へのパーティーへと昇格しました。この日はお馴染みのHiroshi Watanabeのライブにはスペシャルゲストの参加があり、そしてとてつもないファンキーな黒いプレイがお得意のKez YM、そして自分は初めて耳にするRADIQのライブもありと気になるアーティストが揃っていたので、GWの幕開けとして遊びに行ってきました。
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| EVENT REPORT3 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Orlando B - The Harlem Connection EP (Undertones:UT013)
Orlando B - The Harlem Connection EP

UKはエジンバラ出身のOrlando Bが流麗でディープなハウス作品を続けて送り出しています。特に10、11年と続いてデトロイト〜シカゴのハウスに力を入れているYore RecordsからEPをリリースした事で着実に成果を上げ、そしてなんとDerrick MayのMIXCDにも曲が使用されると言う快挙を成し遂げ、脂の乗ったタイミングでの新作もこれまた黒さとエモーションを兼ね備えた内容です。タイトル曲は粘り強いベースラインやどっぷり地に根を下ろしたリズムでじわじわ侵食するビートダウン系で、迫力あるスクラッチや端整なシンセのリフを導入しファンキーなディスコっぽさをモダンに解釈した逸品。そしてそれを日本から世界に羽ばたいたハウスDJ・Kez YMがリミックスしているのですが、こちらは一転力強い4つ打ちに仕立て上げておりますが艶のある音色やボトムの厚みがより真夜中のピークタイム仕様に適しており、DJ活動が楽曲制作にも良い影響を与えているのだろうと感じられます。裏面には"Back 2 Basics"なる恥ずかしくなるような直球タイトルの曲が収録。これがタイトルまんまでスムースにドスドス地面を打ち付けるキックに軽快なパーカッションが絡み、優美なストリングスが舞い踊りピアノが控えめに上品さを演出するディスコハウスで、ここまで恥ずかしげもなくオールドスクールな味を打ち出されるとそりゃ抗えません。今後に期待を抱かせるには十分過ぎる気持ちの良いハウスの一枚です。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Andy Vaz - Straight Vacationing (Yore Records:YRE-028cd)
Andy Vaz - Straight Vacationing
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かつてドイツにおいてミニマルテクノに特化したBackgroundを運営していたAndy Vazは、Backgroundを閉鎖後の2007年に今度はオールドスクールとニュースクールを結び付けるハウスレーベル・Yore Recordsを設立。Yoreからはデトロイトやシカゴのベテランのみならず芽を出しつつある若き才能、そして日本からの注目株まで怒涛の勢いで作品を送り出し、そして遂に主宰者本人の5年ぶりのアルバムが届いた。Yore以前は実験的なミニマルを制作していた彼も、ここではYoreと言うレーベルマナーに沿ってよりベーシックに、より初期衝動を突き詰めたハウスを披露している。何と言っても出だしのタイトルからして分り易い"Detroit In Me"、アシッドなベースラインの上を情感あるシンセがほんのり微熱を発するこの曲が、アルバム全体のトーンを既に表している。続く"Stubnitz"はシカゴ・ハウスの味気ないキックやパーカッションにそれとは対照的なソウルフルなサックスが絡む色気のあるハウスで、やはり内なるソウルを素直に表現している。またイタロハウスやディスコの名作をネタにしたと言う"Just Another Round"や"A Dope Jam (Bullyshit Mix)"では、黒い汗が飛び散る程にファンキーなディスコハウスを鳴らしており踊れる事も忘れてはいない。ディープでソウルフルである事、かつグルーヴィーである事を忠実に守ったハウスアルバムで、決して派手な作風ではないが時代に左右されない作品はこう言った音なのだ。また本作品にはAlton MillerやKez YM、Tony Ollivierraらのリミックスもダウンロード出来るアクセスコードが封入されており、Yore Recordsに関連するアーティストの素晴らしいリミックスも聴く事が出来る。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kez YM - Stride EP (Faces Records:FACES 1210)
Kez YM - Stride EP
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日本だけではなく国外に於いて高い評価を得ているKazuki YamaguchiことKez YM。デトロイトソウルに沿ったハウスをリリースするAndy Vaz主宰のYore Recordsに所属し、また2010年にはPanorama Barにも出演するなど、ゆっくりとしかし着実に自分の立ち位置を築いている日本のハウスアーティスト。そして新作はMCDEを主宰しているPablo Valentinoが平行して運営しているFaces Recordsからのリリースと、Kez YMのブラックネス溢れる音楽性が良質なブラックミュージックを追求するレーベルに認められた証で、本作にて更に高い評価を得るのは間違いないだろう。Motor City Drum Ensembleにも通じるマイナーコード調のスムースなハウス"Alley Of Mind"、鍵盤が華麗なコードを奏でるファンキーな"Rusty Parade"、雑踏のざわめきを感じさせる湿っぽいジャジーなハウス"Diffusion"等、そのどれもが控えめながらも秘めたるソウルを隠し持つデトロイトを意識したハウスだ。瞬発力や爆発力に任せた派手なだけの音楽とは全く異なり、滑らかなハウスのグルーヴにファンキーなメロディーや豊かななコード感を掛け合わせ、じんわりと心に響く音楽性を持っている。本場デトロイトの異形な黒さは無いが、その分だけKez YMの音楽は上品な艶を生んでいるように思われる。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kez YM - Live at Grassroots (Family Tree:FT005)
Kez YM - Live at Grassroots

鳥の巣の様な派手派手しいドレッドヘアを振り乱し、全身全霊で熱く曲をミックスする姿が特徴的なKez YM。また彼の創り出すエモーショナルでファンキーなディープハウスは、 Andy Vazにも認められYore Recordsから世界デビューを果たすなど、アンダーグラウンドな活動が徐々に浮上しつつあります。そして2010年10月23日に高円寺のGrassrootsで開催されたUniversal Indiann主宰のパーティー・Family Treeでのプレイを収録した、Kez YMにとって初のMIXCDがリリースされました。実は自分もこのパーティーに遊びに行っていて、黒くファンキーでありながら妖艶さもあるKez YMのホットなプレイにやられてしまったのだけど、まさかその時のプレイがまた聴けるなんて嬉しい限りです。今になり冷静になって聴き返すと、確かに黒いハウス中心ながらもその中に華やかなディスコや激熱のファンク、渋いジャズなどジャンルを跨ぎながら統一感のある黒さに染め上げて、その上で大胆で過激なイコライジング捌きで血肉沸き立つグルーヴを産み出しております。そしてラフな音質さえも生かして逆に臨場感・現場感を感じさせ、まるで目の前にあの夜が熱気が蘇るかのようです。日本人離れしたと言うか、まるでデトロイトの黒人がプレイしているようなダイナミックなプレイは、情熱的で熱いソウルを感じさせるのでした。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2011/3/4(FRI)
STERNE @ Womb
Live : Hardfloor
DJ : Takkyu Ishino, Ten

2011/3/5(SAT)
FACE presents Andre Collins Japan Tour 2011 @ Eleven
DJ : Andre Collins, Ryo Watanabe

2011/3/5(SAT)
Only 1 DJ @ Grassroots
DJ : Keihin

2011/3/11(FRI)
CITY TRIANGLE VOL.2 @ Air
DJ : Ken Ishii, Mickey Zhang
LIVE : O.N.O

2011/3/12(SAT)
Return of The DJ 7 Hours @ Oppala
DJ : DJ Yogurt

2011/3/12(SAT)
Larry Heard Japan Tour 2011 @ Eleven
DJ : Larry Heard, ACKKY, Kez YM

2011/3/19(SAT)
Chez Damier in Tokyo @ Eleven
DJ : Chez Damier, STEREOCiTI, Remi, Kouki.K

2011/3/20(SUN)
The Boss @ Liquid Loft
DJ : 高橋透×Jazzy Sport Crew(cro-magnon, Out Of Control a.k.a Naoki Nishida, OKD)

2011/3/25(FRI)
Andres Japan Tour 2011 @ Air
DJ : Andres, T.Seki
Live : Coffee & Cigarettes Band

2011/3/25(FRI)
The Oath @ Oath
DJ : DJ Yogurt, Altz, Gonno

2011/3/26(SAT)
Hi-TEK-SOUL @ Air
DJ : Derrick May
| UPCOMING EVENT | 12:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
2010/10/23 Family Tree @ Grassroots
当日は都内各所で大きなパーティーが開催されておりどこに行くかぎりぎりまで悩んだ挙句、結局東高円寺のGrassrootsへ。Universal Indiannが主宰する"Family Tree"になんとKez YMが初参戦。Kez YMと言えばドイツのディープハウスレーベル・YORE Recordsに所属し、去年・今年と世界最高峰とも称されるクラブ・panorama barでもプレイした新進気鋭の日本人アーティスト。

Kez YMは25:30から二時間程プレイをしましたが前回聴いた時の熱い感情は間違いでなかったようで、デトロイトハウスを中心に非常に情熱的でファンキーなプレイでした。特に体をシャキシャキとリズミカルに揺らしながらクロスフェードやイコライジングを過激かつキレよく操作して、ゆったりと妖艶な曲さえもメリハリを付けていくDJスキルは本当に格好良い。前半のリラックスした大人のディープハウスから中盤からのシカゴやテクノっぽい荒々しさを出しつつ、真夜中のピークタイムでテンションを高めて熱を放出しまくるスムースな流れで気持良く踊れました。日本人だけれども日本人でないみたいな、過激で熱くてソウルフルでファンキーな…とにかくハウス系では凄いお薦めしたいアーティストです。

そこからはUniversal IndiannとKURIによる長い旅の始まり。Universal Indiannは淡々と敢えて平坦なテックでミニマルな選曲で、ずぶずぶと恍惚の沼にはめていく渋いプレイを。激アゲだけがクラブではないとでも主張するかの様に、テックで微妙に情緒漂う音色とミニマルな展開でいつの間にか快楽のメビウスからは抜けられなくなっておりました。そして対称的にトライバルでゴリゴリと攻撃的で力強いプレイをするKURI。そのダンサンブルなプレイもあってか朝5時以降も客が減らずに、がやがやと賑わうGrassroots店内。自分は流石に飲んでぐったりしたので、朝方ちょいと寝てしまい7時に起床するも、まだまだ客が残っておりました。小さいパーティーながらもDIY・家庭的なパーティーは、とても居心地が良いものです。
| EVENT REPORT3 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Tokyo Connection EP (Yore Records:yore-025)
Tokyo Connection EP
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Andy Vaz主宰、ドイツよりオールドスクールを受け継ぐディープハウスレーベル・Yore Recordsの新作は、日本人アーティストが集結したスプリット盤。Yore Records所属のKez YM、Music Conceptionでも活動しているNo Milk、そして今や日本よりも海外で知名度の高いRondenionと強力なメンバーが揃いました。日本人が集まったからには日本らしく、タイトル等は全て日本語。レーベル面には"昔レコーズ"、"東京コネクション"、曲名は"詩情のリズムレッド "、"ダイナマイト☆ポップス ガラスの三十代"など洒落っ気もきいております。が内容は実にファンキーな黒いディスコハウスや美しいディープハウスで、普段の彼らの芸風をしっかりと感じられます。特にRondenionの女性の声のサンプルを借用したトラックが秀逸で、粘り気・湿度の高い汗臭いファンキーなハウスはもう彼の十八番。黒い粘土に絡みつかれる様にずぶずぶとハマってしまいます。Kez YMの"耽想"は夜の妖艶でアダルティーな空気を伴う情緒溢れるディープハウスで、都会の真夜中のクラブをイメージさせる様で良いですね。

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| HOUSE6 | 06:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/06/26 Spinning Vol.2 @ 渋谷 Bar&Cafe特異点
友達と開催している"Spinning"の第二回は色々と課題は残っておりますが、無事終了しました。自分達レギュラー陣は割と大人しい選曲でメロウなハウスだったり緩めのセットでそんなに上げない内容でしたが、ゲストのDJ Aprilさんは古いシカゴハウスをパワフルにプレイしていかにもパーティー的な内容で盛り上げてくれました。時代が変わろうと本当に良い曲は変わらない良さがある訳で、そんな事を再認識させてくれるプレイだったと思います。

また次回に繋げる為に工夫なり努力が必要だと感じる点が多かったのですが、また必ずや次回開催したいと思います。遊びに来て頂いた皆様、どうもありがとうございました。

Tracklistは続きで。
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| EVENT REPORT2 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/06/04(FRI) Autechre @ ディファ有明
Live : Autechre
DJ : Juan Atkins, Cloude Young, EYE

2010/06/04(FRI) MONK!!! @ Seco Lounge
Live : CRO-MAGNON, DUB STRUCTURE #9
DJ : ALTZ, HIKARU, CMT

2010/06/04(FRI) dance rodriguez @ Unit
Live : Auto Repeat a.k.a. DJ ELIN
DJ : Steve Bicknell -close the night with Lost Set-, Keita Magara, Mitchelrock

2010/06/05(SAT) groundrhythm @ AIR
Live : KAORU INOUE Feat. JEBSKI + NAG
DJ : KAORU INOUE, PSYCHEDELIC BUS aka HIROKI MURAI

2010/06/11(FRI) ISLAND @ amate-raxi
DJ : Secret DJ!!! × DJ Yogurt - Exclusive long set!!-, CHIDA

2010/06/12(SAT) CHAOS @ Eleven
Live : Thomas Melchior
DJ : Fumiya Tanaka

2010/06/19(SAT) The Real Thing @ Eleven
DJ : Frankie Feliciano

2010/06/19(SAT) Crue-L & Pigeon Presents "THE FUTURE IS MYSTERY" @ LOOP
DJ : EDDIE C, KENJI TAKIMI

2010/06/25 (FRI) 濡れ牧場 x MOODMAN @ Liquidloft
DJ : 濡れ牧場 x MOODMAN

2010/06/26 (SAT) house of liquid presents FIXED @ Liquidloft
DJ : CHIDA, DJ Conomark, KABUTO, KATSUYA, TARO

2010/06/26 (SAT) DEEPER SESSION vol.04 @ Module
DJ : No Milk, Rondenion, Kez YM, Sisi, Tomotsugu Kondo, y.

2010/06/26 (SAT) PANGEA 6th Anniversary @ Unit
GUEST : THE REVENGE
DJ : NAKA-G, SUPERNOVA, SHINYA-Y

SALOON
DJ : DJ YOGURT TIMO, YUYAMA TSUYOSHI, YUKI

2010/06/27(SUN) MUSICO 4 @ 東京都現代美術館
DJ : DJ Yogurt and more

MOTで開催される食と音楽のミックス・アップパーティーMUSICO、前回行けなかったので今回は行きたいな。あとはオウテカ来日パーティー、目当てはホアンとクロヤンですが。現在注目を集めるビートダウンハウサー・EDDIE Cは初来日かしら?
| UPCOMING EVENT | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/01/22 Klass @ Module
今ドイツで脚光を浴びているMojuba Recordsからその中でも一番注目を浴びているSven Weisemannが来日。しかし昨日は色々と散々で、クラブ行く前に友達と7時から飲みまくっていて家に一度帰ったら終電が無くなり、結局3000円程払ってタクシーで渋谷まで移動。入場料より高くついたよ(泣)

Svenまでは一時間程時間が空いていたので、上のフロアでKez YMのDJを聴く事に。この人はデトロイトとも結び付いているYore Recordsからリリース歴のある人なので楽しみにしていたのですが、予想を越えた熱いプレイを聴かせてくれました。基本的にはデトロイトハウス中心で生っぽくて熱いのから情熱的でファンキーなトラックまでねっとりじわじわとプレイしてましたが、体を大きく揺さぶりつつミキサーを大胆に弄くり回して波のある展開を作り出しておりましたね。上品じゃなくてむしろダーティーな中にも人間臭さが漂うとても熱い、そうまるでセオパリッシュみたいな印象を受けました。実際にセオのトラックも回してたね。レコード中心のプレイもそこに痺れる憧れる(若い人程大半がCDなのは残念なのである)。

その後はメインフロアに移動してSven Weisemannのプレイを聴く事に。しかし近くで見るとまだまだ若いし、秋葉に居るようなオタク系の雰囲気出してたよ。しかもDetroitと書いてあるKDJのTシャツ着ていたし、やはりMojubaの人ってデトロイトテクノ・ハウスが大好きなんだね。で実際にプレイは聴いていたはずなのだけど、もうこの時点で相当にベロベロだったので確かな記憶が無い…。ハウス中心、いわゆるモダンハウスとも呼ばれるエレクトロニックで流麗な感じの音が多かったかな?アッパーではないけれど丁度良い具合にキックも強くてスムースに流れていくハウス、熱くなり過ぎずにクールさを保ち、デトロイトともリンクするエモーショナルな音を発しながらズンドコキックでフロアを揺らしておりました。若さを生かしたまだ荒々しさも多少残るプレイで、こぢんまりとまとまっていなくて良かった。でももうちょっと酒を抜いた状態で、しっかりと音を堪能したかったな。途中からフロアの机に顔載せて爆睡してしまったよ…。

■Sven Weisemann - Xine(過去レビュー)
Sven Weisemann - Xine
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| EVENT REPORT2 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Cassy - In The Mix - Simply Devotion (Cocoon Recordings:CORMIX026)
Cassy - In The Mix - Simply Devotion
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今テクノで隆盛を極めているレーベルの一つ・Cocoon Recordingsと言えば、昔の巨人みたく他のレーベルで育ったアーティストを上手く流用している感じで余り好みのレーベルではないのですが、この"In The Mix"シリーズだけは通な人選と高品質を保ち続けていて好感の持てる所です。そして新作はドイツで今最も熱いとされるクラブ・Panorama Barのレジデントの一人・Cassyが担当。以前のMIXCDもかなり渋い音でしたが新作も相当に渋く、前半はシカゴハウスの不穏な空気とドイツのミニマル感覚を足したモノクロな音が中心。緩いテンポながらもねちねちと重く濃いグルーヴがあり、中盤からはテック系も混ぜたりするも全然アッパーにならずに暗めの廃退的な音が続きます。終盤でようやく日の目を浴びるように情緒漂うディープハウスに移行して、程よい盛り上がりを見せて上手く終わりを迎えます。こう書いてみると何だか単調で地味な印象を受けるかもしれませんが、実際は緩いハウシーなグルーヴは上げず下げずの微妙なバランスの上に成り立っていて、派手ではないけれど高揚感がじわじわと染み入るプレイでした。しかし実際にこんな感じでクラブでもプレイするのかしら?ラウンジ向けだと丁度良い位な気もする。

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| HOUSE5 | 10:30 | comments(4) | trackbacks(0) | |