Local Talk 5 1/2 Years Later (EUREKA!:ERKCD-003)
Local Talk 5 1/2 Years Later
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Blazeの大名盤『25 Years Later』からタイトルとジャケットを見事にサンプリングした本作は、スウェーデンのハウス・レーベルでは代表格であるMad Matsらが主宰するLocal Talkの正しく活動5年半を記念したコンピレーションで、実は『25 Years Later』とは特に音楽的な繋がりはない。しかしMatsによればそんな大名盤には色々なハウス・ミュージックが入っているそうで、そんな音楽性をこのコンピレーションで表現したかったそうだ。確かに様々なアーティストの曲が収録されている本作、大胆なジャケットのインパクトに魅了された方は是非この機会に、Local Talkの音源に触れてもきっと損はしないだろう。有名どころではハウスとヒップ・ホップをクロスオーヴァーさせるDJ Spinnaも参加しており、跳ねるリズムと耳に残るしなやかなシンセのメロディーがエレガントに舞う"Tie It Up"を提供しているが、中盤以降の美しいシンセソロの優美さはLocal Talkらしい。フランスの新鋭、Local Talkを始め様々なレーベルから引っ張りだこのS3Aはお得意のサンプリングをフル活用した"Bob Morton Track"を手掛け、荒々しく黒いファンキーさ爆発のモータウン・ハウスは本場USにも全く引けを取らない。その一方でUKはブリストルのSean McCabeが手掛けた"It's My Life (Sean's 6am Dub)"は、かつての西ロンのブロークン・ビーツ隆盛を思い起こさせるような曲で、ざっくりとしかし小気味良いリズムと多層になるエモーショナルなシンセに情熱的な歌を合わせて特に洗練された美しさを放つ。更に異彩を放つのがYoruba RecordsやInnervisionsからヒットを飛ばすToto Chiavettaで、テッキーながらも何処か妖艶で呪術的かつアフロな魅力を秘めた"Approval"はサイケデリック性が抜群だ。その他にもArt Of TonesやMarcel LuneといったLocal Talk組、フランスのディープ・ハウサーであるHugo LX、そして日本からはKyoto Jazz Massiveが強烈なベースが炸裂するブギー・ハウスを提供しており、一口にハウスと言っても実に音楽性豊かに様々な要素がこのアルバムには存在している。ファンクやソウルにジャズ、激しさからメロウまで、Local Talkのハウスはただ単にフロアで踊らせるだけの音楽ではなく、リスニングに耐えうる素質があるのだ。




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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Thee After Dark - Thee After Dark E.P (Bodega House Records:UGBHR-001)
Thee After Dark - Thee After Dark E.P

デトロイトの巨匠・Mike Banksに導かれたロサンゼルスのEsteban Adameは、Galaxy 2 GalaxyやLos Hermanosのキーボーティストとして頭角を表しつつ、ラテンハウス・ユニットであるIcanとしての活動でデトロイトに新たな世代が育っている事を気付かせてくれた。そしてDJとしてではなくプレイヤーとしての曲作りに長けている彼が、次のプロジェクトとして発足させたのがボーカルと共にギターやベース、キーボードやドラムスなどの編成で活動するThee After Darkだ。今までの活動はフロアでの機能性を求めたダンストラック中心であったのに対し、このプロジェクトではよりプレイヤーとしての立場を主張した上でチカーノ・ルーツを意識しながら華麗なフュージョンを聞かせてくれる。様々な楽器の音が多層的に重なり色彩豊かな音色を奏でつつ、爽やかに吹き抜けるパーカッションがラテンの空気を舞い込む"No I Can't"は、コーラスも使用した歌と相まって自然と笑みが浮かんでくるエモーショナル&ピースフルな歌物。ハウス/テクノを基軸としたGalaxy 2 Galaxyに比べるとハイテックな感覚は無いが、デトロイトらしいエモーショナルな音楽と言う点からは目指す方向に相違は無い筈だ。そしてそれをKyoto Jazz Massiveがリミックスした"KJM Reconstruction"は、ゴージャスなキーボードは活かしつつざっくりしたプログラミングのビートがブギーな4つ打ち感を強め、全体にしっかりと芯が通った作風へと塗り替えられている。また裏面にはGil Scott-Heronによる"The Bottle"をパーカッションが弾ける骨太なトラックで豪華絢爛に塗り替えたハウストラックと、ブラスバンドを思わせるゴージャスな金管楽器が高らかに響き渡り、ソウルフルなボーカルが心に染み入るメロウな"What Time It Is"を収録。まさかEstebanがこんなにも温度感高めの本格的なバンド演奏に取り組むとは想定していなかったが、この豊かな音楽性を打ち出した路線ならば是非ともアルバムを期待したいものだ。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Francois K. - Essential Mix (London Records:8573 82178 2)
Francois K-Essential Mix
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フランソワケヴォーキン、NYクラブミュージックシーンの生き字引。数々の有名なアーティストの音楽制作に手を貸すと共に、自身でWave Musicを設立し才能あるアーティストの育成に貢献し、そして自身はジャンルレスな選曲で音楽を紡ぎダンスミュージックの素晴らしさを世に伝える。彼の前ではどんな音楽だろうとそれ自身が良ければ差別される事なくミックスの中に放り込まれ、ディープスペースを形成する一つ流れの中に組み込まれる。フランソワは数多くのMIXCDを発表してきたがその中でも最も評価が高く、そして最もディープスペースを感じ取れるのがこの"Essential Mix"。正にタイトル通りの極めて重要で極めて基本的なミックス。彼の長年に渡るDJ生活の中でも特に彼が好み重要な曲を余す事なく注ぎ込んだ極上のミックスであり、NYダンスミュージックの歴史でもある。テクノ、ハウス、エレクトロ、ファンク、ヒップホップ、クラブジャズ、ドラムンベースなどが違和感無く同じ時系列に存在し、ダンスミュージックの多様性と過去を感じさせ、未来への展望を伺わせる内容。選曲は言わずもがな各曲の自然な繋ぎ方、展開のまとめ方はさすがベテランと言うべきもので、文句の付け所の無い歴史的傑作だと断言出来ましょう。惜しむらくは現在廃盤となっていて入手困難かつ、オークションなどでもかなり高額化してしまった事だろう。



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| HOUSE4 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Kaoru Inoue - Seeds And Ground (Seeds And Ground:SAGCD13)
Kaoru Inoue-Seeds And Ground
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DJとしてもアーティストとしても精力的に活動する井上薫の最新作が登場。本作は新曲、未発表曲、井上薫のリミックスワーク、そしてKyoto Jazz MassiveやCALMによるリミックスなどを含むコンピレーション的な扱いとなっております。彼が音楽を創る時にはそれがハウスであろうとダウンテンポであろうとチルアウトであろうと、日本を超越し世界各地の音楽の匂いを感じさせる井上氏ですが、本作ではコンピと言う事もありより多彩さを感じさせる内容となっております。目玉はやはりCALMがリミックスをした"Aurora 2004"なんですかね、有機的で南国を感じさせたオリジナルとは異なりダンスフロア直結のハウスに仕上げられたエモーショナルな楽曲。個人的には燦々と太陽の光が降り注ぐオリジナルの方が好きですが、CALMリミックスならフロアでの受けが良さそうですね。"Ground Art Rocks"のBayaka Remixはギターやベースの音がファンキーに使用されていて、エッジの効いたダンスバージョンで素敵です。井上氏がリミックスを手掛けた作品に関してはやはりバレアリック風、ナチュラル風、南国でのバカンスに合いそうな癒される要素が大きな音ですね。どんなジャンルの音楽を創ろうとも彼の個性が感じられて、やはりアーティストとして素晴らしいと思います。しかし新曲である"The Whisperer in Germination"が、何よりも一番素晴らしいです。これは彼の作品の中でもかなりエレクトロニック度を高めたトラックで、幻想的なシンセの反復が高揚感を呼び起こすハイテックな一曲。これを聴いちゃうと、いやがうえにもオリジナルアルバムに期待が高まってしまいます。次のアルバムはかなりテクノ度が高めなんでしょうかね?

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Ananda Project - Night Blossom (Nite Grooves:KCD263)
Ananda Project-Night Blossom
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最近の乙女ハウスって言うジャンルは正直どうなんでしょ。ハウスが一般人にも広がるのは嬉しいけれど、なんだか乙女ハウスってジャンルにカテゴライズされているアーティストを見る限りだと少々ちゃらい感じがぬぐえないんですよね。まあさ、マスメディアもそうやって聴衆を洗脳して売り上げを伸ばしたいんだろうけれど、乙女ハウスこそがハウスだなんて勘違いされて聴かれているとしたら悲しい気持ちになります。

じゃあ普段ハウスを聴かない人にもお勧めできる本格的なハウスとは?それなら僕はまず第一にAnanda Projectを挙げます。Chris Brannを核にし生演奏とプログラミングを巧みに組み合わせた生っぽい音を聴かせる本格派ユニット。ブラジリアンやラテン、ジャジーな雰囲気も取り込みつつ優雅で繊細な作風が特徴で、クラブ向けのトラックとしてだけでなくホームで聴くのにも適した良質なハウスを量産する素晴らしいアーティストです。ハウスが一般的にも聴かれつつなるようになった今メジャーとマイナーの境も曖昧になってきておりますが、Ananda Projectはメジャーの聴き易さとマイナーの音楽に対する誠実な精神を兼ね備えており、彼らこそハウスの入門としても最適だと考えるのです。本作は3RDアルバム"Fire Flower"(過去レビュー)のリミックス盤に、Ananda Projectの曲だけを使用したMIXCDも付けた豪華な2枚組み。リミックス盤にはJoe Claussell、Blaze、Frankie Feliciano、Idjut Boysなどが参加していて、オリジナル盤よりはクラブでの使用を意識した作風に変化しております。そしてMIXCDの方はもう文句無しの出来な至極の名曲揃いで、ハウスってこんなにも美しく感情的な音楽だったの?と思わせられます。エモーショナルと言う言葉はまさにこんな音楽の為にあったのか?!Ananda Projectの音楽を聴いているとこれがクラブミュージックだとかハウスだとかそんな事はどうでも良い事で、ただの音楽として聴いて欲しくなりますね。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Pharoah Sanders - Love In Us All (Universal Classic:UCCI9134)
Pharoah Sanders-Love In Us All
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スピリチュアルな演奏で聴く物の心を揺さぶるサックス奏者・Pharoah Sanders。ジャズの人らしいですが自分は全然知りませんでした。彼との初邂逅は2年程前に"Joe Claussellプレイ"とのコメントに釣られて、まんまとお店の罠にはまりレコードを購入した訳です。その時はCDは廃盤状態だったので止むなくLPを購入した訳ですが、何時の間にかCDもリプレスされてました。でもお店の宣伝に釣られて購入したのは間違いでは無く、Joe Claussellがプレイする事にも納得の心温まる渾身の内容だと思います。実際A面の"Love Is Everywhere"はMasa Collectiveがカヴァーしたり、更にはそれをKyoto Jazz Massiveがリミックスしたり、日本の市場でも評判は良いみたいですね。2曲のみの収録ですがラブとピースに溢れた"Love Is Everywhere"、B面のカオティックな"To John"はどちらも20分近くの大作で質・量と共に満足出来る内容です。ジャズって言っても色々あるんだろうけど、本作はジャズとか知らなくても楽しめる様な心に響く音が詰まっているよ。これは音楽への、そして人への愛なんだな、愛。



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| ETC2 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Susumu Yokota - Zero Remixes (Sublime Records:IDCS-1002)
Susumu Yokota-Zero Remixes
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品質を落とさずにテクノ、ハウス、アンビエントなどを大量生産する日本が誇るべきアーティスト・ヨコタススム。そんな彼が世紀末へのカウントダウンとしてリリースしたハウス傑作「Zero」(過去レビュー)は、彼の中で最もハウスへの愛が結実した作品だと今も思っています。そんな素晴らしい作品を著名なDJ/アーティストがリミックスしてしまったのが、タイトルそのまんまの本作です。Kyoto Jazz Massive、Bugz In The Atticらは予想通りのブロークンビーツを強調した上品なリミックスを行い、オリジナルに負けない優雅さを演出していますね。近年ディープなテクノで人気沸騰のSteve Bugは、微妙にジャーマンアシッドを感じさせるベースラインが渋いです。No Milkはかなりファンキー色強めで、ブラックテイストが沸いて出てくるディスコみたいだ。Si Beggだけかなり浮いてて、硬めのテクノリミックス。オリジナルから感情を排した様なクールな出来だと思います。最後にはヨコタススム自身のリミックスもあるのですが、分厚い強烈なバスドラのビートと儚く消えゆきそうな優雅な上物が見事な調和を見せ、踊れて聴けるダンストラックになっています。テクノ、ハウス、ブロークンビーツと色々なジャンルが混在していますが、これは正にヨコタススムが今まで取り組んできた音楽活動とも共鳴する所があるのでは。統合性はないけれど、一つ一つの楽曲はやはり質が高くムードのあるアルバムだと思いますよ。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Yasushi Ide - Faces : Lonesome Echo Works (Grand Gallaery:GRGA-0020)
Yasushi Ide-Faces
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最近良く名前を聞くアーティスト、井出靖。皆様も多分ご存じ、「Strings of Life」のカバーが有名な金原千恵子のプロデュースをしているって事で記憶に残っているのでは。かつてはORIGINAL LOVE、小沢健二のデビューに協力し、その後はLonesome Echoと言うユニットでディープなリスニングミュージックを作ったり、エンジニアの太田桜子とのユニット:Lonesome Echo Productionでは古典に忠実なハウスを作ったり、とまあ長い間音楽活動をしている人の様です。そして彼の10年にも及ぶ活動の中から、未発表バージョンやリミックス曲を集めたベスト盤が登場です。リミックスはMasters At Work、Blaze、DJ Spinna、Kyoto Jazz Massive、Joe Claussellら大御所が参加していて、これだけで充分に魅力的ですね。収録されている曲は、ダウンテンポな数曲を除き大半がいわゆるハウスです。高揚感はあってもアッパー過ぎず、耳に残る温和なメロディーが控えめに主張し、都会を感じさせる洗練された上品さを醸し出しています。それは例えMasters At Workがラテン風に、Blazeがざっくりアコースティック風に、Joe Claussellが土着風に仕上げても、井出靖のお洒落な感覚は失われない事だと思います。また数曲のダウンテンポな曲は、ダブやレゲエの要素も混ざっていてメロウな要素がより表現されていますね。プロデューサーと言うだけあって、器用に何でもこなす人だと感じました。当たりの優しい音なので井出靖は知らないって人でも、ハウスとかが好きならすんなり聴けますよ。

ちなみに井出靖はGRAND GALLERYと言うレーベルを設立して、様々なコンセプトに基づいたコンピレーションアルバム(Amazonで見る)を多数リリースしています。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Kyoto Jazz Massive - BY KJM (QUALITY!RECORDS:XACQ-22003)
Kyoto Jazz Massive-BY KJM
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Kyoto Jazz Massive、なんてお洒落なユニット名でしょう。京都の最上のジャズ、それだけで気が惹かれてしまいますよ。沖野兄弟からなるこのユニットは、日本を代表するクラブジャズアーティストと言っても過言ではありません。そんな彼らの活動10周年を祝ってカバーやトリビュートなどの作品がリリースされたのですが、その最後のシリーズがクラブシーンのアーティストの曲をKyoto Jazz Massiveがリミックスした作品を集めた、この「BY KJM」(そのまんまですね)。リミックスされてしまったのは、ハウスシーンのAnanda ProjectやSusumu Yokota、クラブジャズシーンのNicola Conte、Jazzanova、Incognito、そしてドラムンベースからはMakotoなど、その筋の中では名だたる人達ばかりです。つか、まじで収録されている曲、かっこぃぃぃぃ物ばかりだ!多岐に渡るアーティストの曲をリミックスしているにも関わらず、アルバムはKyoto Jazz Massive一色に染まった統一感のある構成で、ほんのり甘く爽やかで、軽快で小気味良く、そしてエレガントで都会的な上品さのあるクラブジャズです。と言うかもはやクラブジャズが好きかどうかを抜きにして、これを嫌いだと言うのが居るのか?と言う位、音楽として完成されていると思います。特にエレピの音の入れ方は、郷愁を誘って男泣きしてしまいそうですね。Susumu YokotaからNicola Conteまでの4曲は特に、透明感に溢れスウィートなムードに溺れそうです。クラブじゃなく、部屋の中でも良いムードが作れる素晴らしきコンピレーションアルバム。「FOR KJM」(過去レビュー)、「RE KJM」(過去レビュー)と共に揃えて聴いて頂きたい。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Quietwave (Village Again:VIA48)
Quietwave
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今まで数多くのCDを紹介してきましたが、その中でも断トツの心地良さ、リラックスした空間を創り上げるコンピレーションが登場しました。その名も「Quietwave」=「静かな波」。選曲を担当するのはKyoto Jazz Massiveの沖野修也で、アルバムのコンセプトは映画館(映画ではない)のサウンドトラック。アルバム内の彼自身の解説を参照すると、海の見えるラウンジでリラクゼーション的な効用を持つ音楽を集めたとの事。キーワードは波、α波、音波、波動、波形。後は貴方自身でコメントを参照して頂きたいが、本当に落ち着いてムードのある音楽が集められたなーと率直に思います。単純にミーハーでお洒落な曲を集めたのではなく、Ian O'Brien、Kirk Degiorgion、Aurora(Kaoru Inoue)、Lindstrom & Prins Thomas、Lars Bartkuhn(A.K.A. Needs)ら各シーンで新時代を切り開いてきた一線で活躍するアーティストの曲を、しかも特にヒットした曲でもないのによくぞ堀探してきたなと思わせる曲ばかりを集めています。だから決してこれらの音楽を聴いても高揚する事は無く、むしろ体の火照りを冷ましじっくり静かな音に耳を傾けてくつろげる時間が提供される事でしょう。ジャズ、フュージョンの中にもテクノやエレクトロニックな音が混じり合い、決して懐古的なイメージは持たせません。2100円と言う買いやすい金額ながら、内容は最上級のリラクゼーション(チルアウトの享楽的な心地良さとは別の心地良さ)。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Joyride (Village Again:VIA-0026)
Joyride
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まずコンセプトが「胸キュンハウス」、これは何とかならないもんかね(笑)そんなコンセプト聞かされた日には、一体なんて反応すれば良いんでしょうか。とにもかくにも巷ではそんな「胸キュンハウス」が流行ったらしい。そんなコンセプトを聞けばCDを聴かずして、内容もだいたいは想像がつくんじゃないでしょうか。ラブリーでちょっとセンチメンタルに、うっとりとスムースなハウスがてんこ盛り。クラブで聴いても勿論、お家でカップルでラブラブしながら聴いたり、静かな夜に一人で聴くのにもお勧めなコンピレーション。女性二人がコンパイル(監修はKyoto Jazz Massiveの沖野修也)しているせいもあってか、女性のしなやかさや柔軟さが現れているかなと思いました。大ヒット曲「FIND A WAY」や「FADE」がCDで聴けるのは素晴らしいの一言だし、遊び心に溢れたHerbertの「The Audience」のファニー加減も相変わらず。強いて言えば強烈なインパクトが残らなかったのですが、それも優しい曲を集めたせいかもしれないですね。ハウスの入門編としても、充分過ぎる一枚です。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Nite:Life 05 Mixed By Nick Holder (NRK Sound Division:NRKMX05)
Nite:Life 05 Mixed By Nick Holder
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昨日に引き続き本日もNick Holderですが、今回は名作ハウスMIXCD・Nite:Lifeシリーズを担当した盤を紹介致します。Nite:Lifeは自分のブログでも何度か紹介させて頂いておりますが、著名なDJが召喚され素晴らしいMIXを披露しており、Nick Holderのこの一枚も素晴らしいであります。この人のオリジナルの曲もそれ程派手な曲は無くむしろ地味目なのですが、MIXCDも同様に地味ですよね〜…って確かに地味なんだけど、枯れたとは異なる地味な渋さがありますね。ジャジーディープハウス中心でほのかにメロウであり、透明感のある世界がどこまもで広がっていき清々しい。丁度良い強さのパーカッシブなリズムが小気味良いグルーヴを生みだし、淡々と時間は進んでいくのですがいつのまにか彼の世界観に引き込まれていますね。派手でもないし特別な盛り上がりを見せる訳でもないのに、熟練のプレイとはこうゆうものを指すのかな?有名な曲を使えばそりゃ誰でも盛り上げられるけど、そうじゃなくても盛り上げられるのが一流のDJだと言わんばかりのプレイです。これはほんと今でも良く聴く機会が多い位お気に入りの盤なので、是非ともハウス好きは聴いて欲しいですね。Nick Holderの生プレイを聴いてみたいの一言。

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| HOUSE2 | 23:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Kyoto Jazz Massive - RE KJM (QUALITY!RECORDS:XACQ-25001)
Kyoto Jazz Massive-RE KJM
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レンタルする時は僕は大量に借りるので昨日紹介したKyoto Jazz Massiveの10THアニバーサリーの企画盤「FOR KJM」と共に、KJMを著名なアーティストがカバーした楽曲を集めた「RE KJM」も一緒に借りちゃっています。参加アーティストはCHARA、MONDAY満ちる、TOSHIO MATSUURA、JAZZTRONIK、BREATH(K.F.)など相変わらず豪華です。KJMのコネクションは凄いですね、地道に頑張ってきた成果なんでしょう。それぞれどのアーティストもナイ〜スなカバーをしているので、ちょこっとだけ紹介。COSMIC VILLAGE feat.CHARAは意外にもストレートなポップハウスで、CHARAの愛くるしいボーカルもマッチしています。ブロークンブーツ〜ハウスがお得意のYUKIHIRO FUKUTOMIは、爽やかかつファンクネス溢れるカバーを。TOSHIO MATSUURAはこのアルバムの中で一番ドープで妖艶、エキゾチックな空気に溢れた大胆な調理をしています。個人的に気に入ったAURORAは、真夏の夕暮れに日が沈む瞬間の哀愁に満ちています。柔らかいアコースティックギターが淡々と、そして優しく僕らを包むかの様です。なんて言う風にどのアーティストも、遠慮せずに我流でKJMの曲に力を注ぎ込み新たな魅力を引き出しています。KJMのオリジナルアルバムを持っていなくても、このカバー集は充分楽しめる様な一枚になっています。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 22:30 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Kyoto Jazz Massive - FOR KJM (QUALITY!RECORDS:XACQ-25002)
Kyoto Jazz Massive-FOR KJM
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現在ツタヤでレンタル料金が半額のキャンペーンを行っています。毎度の事なんですが半額になると一気にCDを借りに行きます。特に新宿店はクラブ系がかなり充実しているので、普段買わなかったり聴かなかったりするCDを一杯借ります。Kyoto Jazz Massiveの10THアニバーサリーの企画盤も置いてあるなんて、なんて素晴らしいレンタル店なんだろうとつくづく思います。これはKJMの活動10周年をお祝いして、彼らに馴染みのあるアーティストが新曲を捧げた特別な盤なのであります。参加アーティストはRestless Soul、Louie Vega(Masters At Work)、Domu、Lars Bartkuhn(NEEDS)、Dego(4 Hero)など本当によくぞここまで集まったと驚くべきアーティストが参加しています。ここまで色々なアーティストが集まるとクラブジャズと言う枠組みがあっても、ラテンやハウス、フュージョンにブロークンビーツなど多岐に渡る音楽性を感じる事が出来ます。しかしKJMの為に集まったアーティストだけにどの曲も流麗なメロディーがあり、小意気な空気に溢れた一枚となっています。普段クラブジャズなんて聴かない自分ですけれど、簡単に説明すると「センスが良い」と言う事でしょう。難しい説明が出来ないのでこれにて終了。まあ、こうゆうのを聴くとほっと出来るなぁと思っています。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(4) | |
Inspiration (Tokuma Japan Communications:TKCA-72706)
Inspiration
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坂尻憲治、沖野良洋(Kyoto Jazz Massive)、福富幸宏、野崎良太(Jazztronik)の4人が集まって京都で開いているパーティーがInspirationと言うらしい。あんまりこの4人の音源は聴いた事が無いけれど、とにかく日本でのクラブジャズ/クロスオーバーシーンにおいてはまず名が上がる様な人達みたいだ。そんな人達が厳選して選びに選び抜いた曲をMIXして出来たのが、このパーティー名を冠したMIXCDだ。そうゆう意味ではBody & SoulのMIXCDにも似ているかもしれない。内容はと言うとやっぱりクラブジャズやブロークンビーツ、ハウスを中心に選ばれていて何かに偏る事なくバランスが良い。基本的には勢いとか展開とかを重視しているよりは、一曲一曲を聴いて楽しむ様な気がする。と言うのもどの曲も素晴らしい物ばかりだから。「Jazztronik-Phoenix(12inch Version)」は個人的には彼の「Samurai」よりも好きな曲で、テクノ指向が顕著な曲です。本人はEPで出して「DJ Rolando-Jaguar」みたいになると良いなみたいな事を言っていたけど、未だにEP化されてないぞ…。しかしキラキラとして徐々に盛り上がって行く展開は「Jaguar」に似て無くもない。良い曲だと思います。後は「Rasmus Faber-Ever After」も好きだなぁ。小鳥のさえずりみたいな可愛いボーカルと、パッカーシブなトラックが極上のハーモニーを奏でている。その他もパッカーシブなハウスや、ブロークンビーツも何でもみんなメロウな曲ばかりだ。ストレートに好きな曲を集めましたって感じだね。クラブジャズとかに馴染みの少ない僕でもすんなり聴く事が出来たのは、きっと本当に良い曲ばかり集めただからなんだろう。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 22:28 | comments(4) | trackbacks(1) | |
groundrhythm non stop mixed by Kaoru Inoue (Toysfactory:TFCC88244)
groundrhythm non stop mixed by Kaoru Inoue
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Freedom Villageの復習の旅もそろそろ終わりが来てしまいました。最後は日本のクロスオーバーDJ、井上薫のMIXCDを紹介です。Freedom Villageでは見る事が出来なかったけど、この人のジャンルレスなプレイには定評があります。MIXCDも何枚か出していますが、中でも自分のオーガナイズするパーティー名(groundrhythm)を冠したこのMIXCDは予想以上の力の入れ様です。まずは自身の「Calling(6 am mix)」で始まります。アフロなパーカッションに朝日の様な美しいシンセのベールに覆われて、「Silent Poets-To Come...」で目覚めを迎えます。そのままダビーで深いアジアン旅行に突入し、前半のハイライト「THE IRRESISTIBLE FORCE-Fish Dances」でシタールの音に誘われて昇天します。その後はジャズやラテン調の南国の世界に連れて行かれ、熱気溢れる陽気な世界を堪能します。そして後半には最大級の盛り上がりが待っています。そう、Francois KもMIXCDで使用した「KYOTO JAZZ MASSIVE-Nacer Do Sol」、その曲です。スウィートで美しいジャズソングが、身も心もスウィングさせます。そして旅が終焉に近づくにつれ、今までの壮大な旅を祝福するかのような感動な展開に向かいます。そしてラストのアフロコズミックな「D-NOTE-The Garden of Earthy Delights」によって楽園に辿り着いた旅は、ここで終わりを迎えます。70分と言う時間に関わらず多様な音楽を織り込み、それを一連の旅としてまとめてしまう井上薫のプレイには感嘆します。何よりもこのMIXCDに好感が持てるのは、日本人のトラックが多く使われていると言う事ですね。クラブミュージックに関しては日本人は受け身な点も多かったと思いますが、本当は日本からも隠れた良質な楽曲がたくさん出ていると言う事を気付かせてくれます。このMIXCDは井上薫渾身のパラダイスミュージックです。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 20:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Ananda Project - Relight (AVEX INC:CTCR-14392)
Ananda Project-Relight
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鬱の時期が終わったのでたまにはスウィートでハートフルな一枚でも紹介しよう。ハウスでは市民権を既に得た感もあるAnanda Projectのリミックスアルバム「Relight」。これは2NDオリジナルアルバム「Morning Light」を自らリミックスを行い、新曲を追加、そしてDJ SPINNA等のリミックスを追加したものである。オリジナルはダンスと言うよりはベッドルームを意識した大人しめの作品だったが、ここではフロアを意識したリミックスを施されて僕はむしろオリジナルより好きだったりする。ビートを強調して踊りやすくなったのだが、しかし逆にメロディーの良さも際立っている。踊らせるだけならビート主体でも良いのだろうけど、Ananda Projectは誰にでも受けいられるメロディーが基礎にあるのでどんな風に調理をしてもイケルのでしょう。官能的、セクシー(エロティックでは無い)なディープハウス。なのに上品な雰囲気も損なわず、若い人だけでなく年配のハウサーにも聴いて欲しいなと思う。寒い冬になってきたのでカップルで聴いて暖まってください。US盤は更に色々なリミックスを収録したボーナスディスク付きです。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 19:33 | comments(6) | trackbacks(2) | |
Ananda Project - Re-Release (Nite Grooves:KCD222)
Ananda Project-Re-Release
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1stアルバム、Releaseがいきなり大ヒットしたAnanda Projectの更なる攻勢は、大勢の素晴らしいサポーター達によってなされた。Joe Claussell、King Britt、Kyoto Jazz Massive、Blaze、Little Louie Vega、そして自身のWamdue Project等によるRelaeseの丸ごとリミックスアルバムはより広がりを持ったクロスーオーバーな作品となった。Joe ClaussellやBlazeはざっくりとアフリカンでリズミカル仕上げを。Wamdue Projectは4つ打ちで流麗にアンビエントな展開も見せる。Little Louie Vegaは最近と似た様なアコースティックさを強調した、すっきりとした感じに。Kyoto Jazz Massiveはまるで自分たちの作品かの様に、エレピを強調したジャジーなムードに。各人のおのおのの特徴が良く出ていると思う。これだけのアーティストが参加しているととっちらかった印象も感じるかもしれないが、アルバムを通して聴いても違和感はない。むしろこれでもAnanda Projectの一つのオリジナルアルバムとさえ思えるのだ。

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| HOUSE1 | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fusionism
Fusionism
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クラブジャズ/フューチャージャズをメインに紹介しているREMIX編集部が制作したレビュー本。余り僕はクラブジャズとかには詳しくないので、こうゆう本があるととても有り難いです。4 HERO、Jazzanova、Kyoto Jazz Massive、Calm、Nicola Conte、Ian O'Brienと言ったクラブジャズ系が多く紹介されているけど、それだけではない。クラブミュージックはクロスオーバー化し、ハウスもテクノもソウルもファンクもラテンもブラジリアンも色々混ざる様になってきている。その為にクラブジャズを狭い範囲だけで語る事も出来ないので、USディープハウスや西ロン系、ヒップホップ等広範囲に渡ってCDの紹介がされている。Carl CraigやTheo Parrish、Moodymannが紹介されるのは嬉しい事だし、Joe ClaussellやRon Trentの紹介もある。その他有名無名関わらず膨大な数のレビューがある。読むだけでも楽しいし、読む内にあれこれCDが欲しくなってしまう。勉強本として重宝してます。
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 17:21 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Various - Traditional Tokyo Club (Rhythm Republic:RRCD85336)
Various-Traditional Tokyo Club
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東京で人気のあるクラブ、Yellow、ageHa、Wombがコラボレーション。それぞれが人気のある曲を選曲したらしいです。らしいですと言うのは、Wombの選曲だけは良く分からないからです。ageHaは「ageHa-A Better World(Malawi Rocks Remix)」と「Inoue Kaoru-Two Punks,Three Indians」。前者はまあ大箱受けするようなトランシーなハウスで、後者は大草原を行くかの様な壮大なハウス。Yellowは「Kyoto Jazz Massive-Shine(Kenny Dope Remix)」と「Nature Soul-River Benue(Ferrer &Sydenham Inc. Remix)」。前者はジャズマッシブらしいリズムがケニードープによって骨太に調理されています。でNature Soulはこれを目当てにこのCDを買った曲でもあります。デニスフェラーとジェロームシデナムの手に寄って、パッカーシブでストリングスが美しいスピリチュアルハウスへと昇華されています。これはまじ名曲です。本来ならEPが欲しいのだが、もう売っていません。でWombなんですけど、ドラムンベースなんか入れやがったよ!別にドラムンベースを毛嫌いする訳じゃないけど、周りの事を考えろと…。これだからWombは嫌いだ。金はあるけど、センスは最悪なんだよな。取り敢えず、ageHaとYellowのセレクションだけ聴いて、1500円なら申し分ないでしょう。あ、後はタワレコで買うとageHaのインビ貰えるから、それもこのCDを買った理由でもあります。ageHaのチケット買うよりこのCD買った方がお得って言う、訳の分からないサービス。そうじゃなくてもageHaはしょっちゅうインビ配ってる訳だが。東京のクラブの歴史について、長谷川賢司がコメントしたブックレット付きなのでお得です。

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| HOUSE1 | 22:29 | comments(3) | trackbacks(0) | |