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MEZZANINE REMIX TAPES 98 [12 inch Analog]
MEZZANINE REMIX TAPES 98 [12 inch Analog] (JUGEMレビュー »)
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名作MEZZANINEリリース時に予定されていたマッド・プロフェッサーによるダブ・バージョンが、今になりリリース。こちらはアナログ盤。
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FRKWYS Vol.15: serenitatem
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Ripperton, Carlos Nilmmns and Niko Marks - Various Characters EP (Character:character004)
Ripperton, Carlos Nilmmns and Niko Marks - Various Characters EP
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スイスの人気DJであるDeetronが2014年に設立したCharacterの新作は、同じくスイス繋がりのRippertonとデトロイト・ハウスのベテランであるNiko Marks、そしてSkylaxやOrnamentsでの活動が注目されるCarlos Nilmmnsが参加したスプリット盤だ。元々Deetron自体がデトロイト・テクノからの影響を色濃く残すアーティストであり、更に本作を制作した面子からもデトロイト色が濃厚である事から、やはりその路線で来るのかと興味は尽きない。Rippertonと言えば元々Lazy Fat PeopleとしてBorder CommunityやPlanet-Eからサイケデリックかつトランシーなハウスを送り出し、新人としては破格の注目を集めていたアーティストである。ここに収録された"I'm Gonna Make U Love Me"はかつて程のドラッギーな成分は抑えながらも、派手なシンセが羽開くように壮大なメロディーで包み込みながらナルシスティックなボーカルで官能に染めるプログレッシヴ・ハウス寄りの曲で、ああやはりこの人はいつも通りの作風だなと逆に納得してしまう。エモーショナルと言うような人間臭さは少ないものの大箱で受けるであろう荘厳さが際立ち、フロアを妖艶さに染めてしまう魅力がある。裏面にはかつても共同制作をした仲であるNilmmnsとMarksが、再度一緒に制作をした曲が2曲収録されている。"Night Not To End (Nilmmns Message Mix)"はスポークンワードにサクソフォンや情緒的なシンセのコードを用いて、そこにボコボコとした土臭さも漂うファットなリズムが加わればこれぞ漆黒のデトロイト・ハウスとでも呼ぶべき曲で、二人の音楽性が分かり易く反映された内容だ。一方で"Dark Ages"は毒々しくも妖艶なシンセや惑わすような声も入ったエレクトロニック寄りのハウスで、こちらの方は前述のRippertonの作風に近いように感じる。やはりNilmmnsとMarksの二人による音楽というものは黒くてファンキーさが滲み出るデトロイト・ハウスがらしいと思うものの、"Dark Ages"のようなドラッギーな沼に嵌るディープ・ハウスも悪くはない。



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| HOUSE11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mirko Loko - Comet Plan (Cadenza Records:CADCD16)
Mirko Loko - Comet Plan
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元Lazy Fat Peopleの片割れ…という紹介は最早不要か、元々そのユニットとしての活動は二年程と短命で終わったのに対し、ソロとして活動を始めてCadenzaから寡黙な音楽制作ながらも作品をリリースしてからの方が、よりその人気に拍車を掛けたのだから。その人こそスイスのMirko Lokoで、2009年にリリースした『Seventynine』(過去レビュー)ではCadenzaらしい極楽浄土にいるようなトランス感と繊細な音響の美しさを強調したダンス・ミュージックを披露し、デビューアルバムにして特別な注目を集めたものだ。しかし、それ以降の制作活動は年に一枚程度EPをリリースする位なもので目立った活動はなかったが、ようやく6年ぶりとなる2ndアルバムが同じくCadenzaよりリリースされた。結論から言ってしまえば以前からの音楽性を継承しながらも、よりうっとりとする官能やふらつく酩酊感にジワジワくるトランス感が交じり合う円熟味を増した芸術的なアルバムであり、Cadenzaというレーベル性を強く放っている。アルバムの冒頭である"Get Down"は落ち着いたビートの上に羽のようなふわふわとしたシンセが神々しく浮いており、繊細なパーカッションや宗教的なボーカル・サンプルも加わって、いきなり楽園へと誘われる快楽的な音が鳴っている。続く"Venus"では引き締まった4つ打ちが現れるが、しかしそのビートは圧力よりは繊細さが際立っており、幻想的な上モノを消し去らずに見事に調和して酩酊感を生み出すのだ。そしてトライバルなビート感と呟き声がパーティーの喧騒を想起させる"U Special"、ヘヴィーなベースラインとギラつくメロディーが絡まりながらトランス感が増していく先行シングルの"Kolor"と、勿論真夜中の高揚感を誘うダンス・トラックの素晴らしさは言うまでもない。そんな曲の合間には宗教的なアンビエントの"Flash"やラジオ放送を聞いているような"Radio Vini"といったインタールードも配置し、適度な息抜きを作りつつアルバムとしての音楽性の豊かさを際立たせている。最後には実に感動を迎えるフィナーレに相応しく、ビートが一切入らず清らかに輝かしく変容するシンセが宗教的な荘厳さを生む"Coelum Piuzis"が待ち受けており、静かに消え入るようにアルバムは終わりを迎えるのだ。ダンスとリスニングのバランス性、繊細な音色や複雑な構成の美学は褒め称えるべきだが、何よりも宗教的でさえもある神々しい世界観の先にある陶酔感は、Mirko Lokoの音楽の特別な要素として際立っている。



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| TECHNO11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ripperton - Miegakure EP (Green Records:GR09.2)
Ripperton - Miegakure EP
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元Lazy Fat Peopleの一人・Rippertonが、今年リリースしたアルバムからシングルをカット。リミキサーにはフレンチハウスの先駆者であるChateau FlightからI:Cubeと、オランダのMark Augustなるアーティスト。注目すべきはI:Cubeが手掛けたプログレッシヴハウス方面、そして大箱向きなエレクトロニックハウスなリミックス。Chateau Flightと言えば兎にも角にもフィルターハウスと言う認識もあったでしょうが、今回は壮大な音響空間を生み出したプログレ系。原曲の線の細いメロウなボーカルハウスの色を一気に塗り替えて、メロウな旋律は残しつつダビーな音響で広い空間を感じさせリズムも図太く低音を効かせたピークタイムチューンへと肉付け。どこか儚げなで物哀しい雰囲気も、フロアの爆音で聴いたらうっとり陶酔するに違いないでしょう。対してMark Augustのリミックスはオルゴールらしい音がドラマティックに展開し、どちらかと言うとリスニング向け、又はピークまでにじわじわと深みにはめて行くタイプのリミックス。真夜中の墓場を散歩するようなおどろおどろしさも感じられます。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mirko Loko - Seventynine Remixes (Cadenza:CADENZA45)
Mirko Loko - Seventynine Remixes
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Lazy Fat People分裂後の初のソロアルバム"Seventynine"(過去レビュー)が好評だったMirko Lokoが、リミキサーにCarl CraigとRicardo Villalobosを起用した超力作なアルバムからのシングルカット。今回才能を爆発させたのはやはりC2、毎度毎度リミックスワークの質の高さには頭の下がる思いですが、今回は本気の中の本気。空間に乾いて響き渡る乱れ打ちパーカッションの下を、優美に煌めくシンセがうなりを上げて徐々にビルドアップし、ブレイクした後の中盤以降は地響きの様な低音の効いたベースやキックで再度じわじわと上げてくる非常にスリリングな展開。12分と言う長尺な曲でありながら、長さを全く感じさせず壮大な展開に引きずり込む引力は圧巻と言うべき。対してVillalobosは相変わらず掴み所が無いと言うか、ジャブジャブとした水っぽいエフェクトが鳴りつつ再度子供の声を使用しミニマルのサイクルを続けるアンビエント風なリミックスを披露。レゲエ・ダブっぽい音響やアンビエントな浮遊感は初期のThe Orbを思い出せる点も多く、理性も溶けるような恍惚感を誘発します。両面全く違う音ながら、両面ともフロアで気持ち良く使える大傑作。

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| HOUSE5 | 11:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Ripperton - Niwa (Green:GR102CD)

Ripperton - Niwa
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2006年Border Communityからデビューを飾ったLazy Fat Peopleはその後もWagon RepairやPlanet-Eからヒット作を出すも、2007年にユニットは突如分解。その後ユニットの一人・Mirko LokoはDesolatやCadenzaから繊細で煌びやかな装飾が施され、祝祭の如く至福に満ちたディープなトラックをリリース。そしてユニットの残りの一人・Raphael RippertonことRippertonも遂に初のアルバムを、なんとJoris Voorn主宰のGreenからリリースしました。がこれがダンストラックを量産するGreenからのリリースとは思えない程の芸術的な美しさと繊細を兼ね備えたアルバムとなっていて、どちらかと言うとややリスニング的な要素の強いアルバムとなっております。中には神への祈りをささげる様な女性ボーカルと哀愁のギターが奏でられる侘び寂びなトラックもあり、フロアとの結び付きに執着するのではなく音楽の美しさを表現する事に力を注いだのでしょう。勿論Border Community系の毒々しいプログレッシヴなトラックもあれば、Cadenza系の乾いたパーカッションが空虚に響くミニマルなトラックもあったり、Lazy Fat PeopleやMirko Lokoとの共通点を感じられる箇所もあります。ただMirko Lokoが徹底的に外に向かう陽な音楽だとしたら、Rippertonはどんよりと暗雲が立ち込める閉塞感が強い音楽で、全体的に悲壮感が漂っていて重苦しいです。Lazy Fat Peopleが解散したのは、やはりこう言った音楽性の違いがあったからなのでしょうか。

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| TECHNO7 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mirko Loko - Seventynine (Cadenza:CadenzaCD04)
Mirko Loko-Seventynine
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Border CommunityやPlanet-Eから良作をリリースしていたものの残念ながら解散してしまったLazy Fat Peopleの片割れ、Mirko LokoがLuciano主宰のCadenzaから期待されていたアルバムをリリース。ジャンル的にはミニマルだとかハウスだとかそこら辺の音なんですが、流行廃りに埋没しない独特の繊細美が閉じ込められていて充実した内容。微細な粒子が空中を浮遊する様に音の粒が細かく編みこまれていて、それが非常に煌びやかで美しい空間を作り出しているのです。それは西洋的で上品な耽美とでも言える音で、Cadenzaの中でもこの美的センスは群を抜くものだと信じております。そしてリズム帯はと言うと、鈍く唸るメタルパーカッションは無機質に淡々としたグルーヴを打ち鳴らしていて、上物の有機的なメロディーとは対照的な印象。幾分かリズムの細さは気になりつつも、耽美な上物との相性はその分良くなっていて上手く絡み合っているのではないでしょうか。このアルバムはフロアで聴いても勿論気持良さそうだけど、個人的には家の中で外界の音を一切遮断した静寂の中で集中して聴きたいなと思います。



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| HOUSE5 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Lazy Fat People - Pixelgirl EP (Planet E:PE65289-1)
Lazy Fat People-Pixelgirl EP
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さて引き続いてCarl Craig関連でPlanet Eの紹介ですが、実はBorder CommunityからデビューしたLazy Fat PeopleもPlanet EからEPをリリースしています。これはもはやPlanet Eがデトロイトテクノ/ハウスだけを率先するのではなく、デトロイトの外にも目を向け新しい音を届けると言う段階へシフトしたと考えて良いのではないでしょうか。まあ実際にはCarlが自分のDJで使えそうなトラックをリリースすると言う彼の好みを反映しているだけの気もしますが、やはりそこはPlanet Eで良質なトラックしかリリースしないので流石です。A面の"Club Silencio"は最初はリズムのみの淡々なミニマルで途中から覚醒的なリフが繰り返されるダークミニマルなのですが、妙に恍惚としたパーカッションが不思議です。しかしBCから出したEP以上にグルーヴィーだし、フロアでの快楽度はかなり高そうですね。B面の"Pixelgirl"の方はどこかBCを思わせるサイケデリックなミニマルで、こちらも文句無しの出来。間違ってもデトロイト系とは思えない出来で、パーカッションの鳴り方とかはどこかRicardo Villalobosらのチリアンミニマルっぽいですが、それに比べるとリズムも強いし自然と体が動いてしまいます。ついでに"Pixelgirl"のCarl Craigリミックスも収録で、Carlファンならば是が非でも欲しくなる一枚でしょう。

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| TECHNO5 | 22:20 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Lazy Fat People - Big City (Border Community:11BC)
Lazy Fat People-Big City
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2006年、いきなりBorder Communityからデビューする事になった新人二人組・Lazy Fat People。勿論このレーベルからリリースされるだけあり新人であったとしても質が落ちる事は無く、極めて不安定でヤバイ香りがするトラックを提供しております。表題曲は意外にも線が細いかなと思いましたが、シャープなリズム帯はとても引き締まっていてパーカッションの鳴りが気持ち良いです。その上を相変わらずのトランシーな音色で精神を高揚させるフレーズをなぞるのですが、全体的にはダビーな音響空間が一番特徴があるかなと。無駄な音を入れる事は無くぽっかりと空いた空間がまるで目の前にある様で、臨場感ありまくりですね。対してB面の"Dark Water"ですが、こちらは強いキックとアシッディーなメロディーが特徴的な現代版アシッドハウスみたい。ミニマルな仕様なのでフロアでは繋ぎとかに便利そうな内容でした。この後彼らはCarl CraigのPlanet-Eからも作品をリリースしたのですが、直後にユニットは解散。人気上昇の最中、デビューから一年弱で解散とはもったいない。

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| TECHNO5 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2007/03/30 Standard 7 @ Colors Studio
先週に引き続き今週もクラビング。今回は何とテクノゴッド・Ken Ishii主宰のStandardに、ゲストとしてDeetronを迎えたお得な一夜。この面子で入場料が2500円だったので素晴らしすぎです。そして場所は未経験の六本木にあるColors Studioと言う小箱。マニアックラブ閉店後は小箱に行く事もなくなった自分ですが、今回行って再認識したのは小箱はDJと距離が近くて一体感を感じられると言う事です。大箱だと確かに演出が派手なんだけど僕は派手さなんかはどうでもよくて、暗めの照明とアンダーグラウンドな雰囲気が存在すればそれで良いんですわ。今回は空いていたせいもあったかもしれないけれど、客層も落ち着いていて非常に過ごしやすい空間だったと思います。ただこの箱の難点としては男女各一つずつしかトイレが無い事。客が多い時は確実にトイレ行列が出来そうな予感でした。さてイベントのレポートをしたいのですが、今回はハプニングもありました。以下続きで…
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| EVENT REPORT1 | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Vince Watson / Yohei Ishijima - Live At Irizo (Fenomeno Inc.:XQAU-1001〜2)
Vince Watson Yohei Ishijima-Live At Irizo
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ベテランから新進気鋭のアーティストまで、知名度に関係なく素晴らしいアーティストをフューチャーし、WOMBで隔月行われるテクノイベント・IRIZO。2006年3月10日にはUK出身、デトロイトテクノに影響を受けるVince Watsonがライブ出演しました。なんとその時のライブをそのまんまCD化し、更にはIRIZOレジデントのYohei Ishijimaのその時のDJプレイも収録しています。

ではまずVinceサイドなのですが、やはりCD化すると音が鮮明と言うかクラブだと分からなかった音がしっかり聴けるのが良いですね。クラブだとズンドコ節が強調されて透き通る美しいメロディーが分かりづらかったのですが、CDではハードなリズムと美しいメロディーが類い希なる融合を果たしています。イベントの時には「金太郎飴の様に同じ音」と思ったのですが、CDで聴いても確かに終始同じ展開で同じ音なんだけれど、曲その物が素晴らしいから最初から最後まで一気に聴けてしまいますね。ライブをCD化すると音圧が感じられなかったりする事も多いけれど、しっかり分厚い音が表現されているのも好印象。怒濤のテンションで一気に突き抜けるプレイは、まじでカッチョイイです!

そしてYohei Ishijimaサイドは、実際にイベントでは殆ど聴く事が出来なかったのですが、こちらは対照的にストイックなプレイで好印象。音はテクノでありながらハウスグルーヴの4つ打ちで、じわりじわりと練り上げていく構成力のある方ですね。比較的音数少なめのトラックを使用していて、ゆるゆると聴かせつつもいつの間にかダークな世界観に引き込まれていく感じです。毒気のあるヤバメの音が多くて、今度はイベントでしっかり聴いてみたくなりました。

激しいライブと聞かせるDJプレイ、対照的なCDが2枚セットで2500円。内容も素晴らしく、大変お得ですよ。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(2) | |
James Holden - At The Controls (Resist Music:RESISTCD59)
James Holden-At The Controls
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今でこそテクノやハウス方面でも注目の的になっているJames Holdenですが、元々はプログレッシブハウス畑の人です。オックスフォード大学在学中の19歳の時にリリースした「Horizons」が注目を集め、その後はSashaと共同作業をしたりリミックスを量産したり、プログレ界では若き新星として人気を誇っていたそうです。ところがその人気とは裏腹にHolden自身はレーベルの制約に縛られ、自分の好きな音楽を創れなかったと語っているのです(それで売れるなんて皮肉めいてますが…)。ならば制約に縛られない自分のレーベルを作るかと言う事で出来上がったのが、今最も旬なレーベル・Border Communityです。情報の早い人はご存じ、Nathan Fakeらを擁するプログレッシブハウスに捕らわれない真の意味で前衛的なレーベルです。ここから発信される音は、テクノともハウスともプログレともロックとも言える独特な音で、クラブミュージックとしての固定概念はありません。本当に好きな音楽を創っていると感じられるのは、その自由性の為でしょう。(逆に過去のプログレ時のHoldenが好きだった人は、今のHoldenにどう感じているんでしょうね?)

前置きが長くなりましたが、James Holdenの趣味満開のMIXCDが遂にリリースされました。これは本当に凄い、今まで数多くのMIXCDを聴いてきた僕でも結構な衝撃を受けました。いや、衝撃と言うよりもただ単純にぞっこんになってしまっただけなのですが。Richie HawtinとAphex TwinとMassive Attackが共存し、自身やBorder Communityのアーティストの曲、またはエレクトロニカやポストロックまで、多岐に渡って色々な曲が収録されています。かつては「Balance 005」(過去レビュー)と言うバリバリトランシーなMIXCDをリリースしたHoldenの姿はもはや無く、完全に一段階上がったHoldenがここに居ます。本人曰くベッドルームで聴く音楽を意識したという通り、直球ストレートなダンスミュージックはここにはありません。その代わり10代の甘酸っぱい青春を思わせる郷愁とギラギラと怪しく輝く恍惚感が共存し、身も心も溶けてしまいそうなドラッギーな世界観は今まで以上に強くなっています。Holdenの発する音は、それがプログレだろうとテクノだろうと関係無く、いつだってサイケデリックなんですね。ジャンルはばらばらでも統一感があり、そこにHoldenのセンスと言う物を感じます。これこそ新世代の到来を告げるMIXCDですよ。

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| TECHNO3 | 18:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |