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Pop Ambient 2017 (Kompakt:KOMPAKT CD 135)
Pop Ambient 2017
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夏の陽気も迫るこの頃、既に季節外れではあるものの年初の厳寒におけるテクノの風物詩にもなったKompaktが送るアンビエント・シリーズの『Pop Ambient』、その2017年度盤を紹介しておきたい。このシリーズに関してはKompaktの元オーナーでもあるWolfgang Voigt(最近Gas名義を復活させた)が選曲を担当しており、アンビエントに対しての特別な審美眼を持つ彼だからこそ、毎年リリースする事で金太郎飴的な内容にはなりつつもその質の高さが保証されている信頼の置けるシリーズだ。本作でもKenneth James GibsonやLeandro FrescoにAnton KubikovやJens-Uwe Beyerなど新旧Kompakt関連のアーティストが曲を提供しているが、注目すべきは珍しく邦人アーティストであるYui Onoderaが参加している事だ。広告や建築空間への、または映画や舞台の音楽制作も行うクリエイターだそうで、クラブ・ミュージック側からは見えてこない存在ではあったが、本作では2曲も収録されるなどVoigtもその実力を認めているのだろう。アルバムの冒頭に用意された"Cromo2"は、透き通るようなシンセのドローンに繊細なピアノの音一つ一つを水玉のように散りばめて、美しさと共に神聖な佇まいを含ませた幻想的なアンビエントで、正に『Pop Ambient』シリーズに相応しい雰囲気を持っている。もう1曲はScannerとの共作である"Locus Solus"、こちらも柔らかく優しいピアノ使い聞こえるが、シンセのドローンが揺らぐ事でハートビートのような躍動感も体感させる。さて、Voigtはというとリミキサーとして参加して”Hal (Wolfgang Voigt Mix)”を提供しており、オーケストラを思わせる荘厳なストリングスやピアノによって重厚感に満ちたアンビエントを作り上げ、そのスケール感の大きさはVoigtらしい。Leandro Frescoは"Sonido Espanol"と"El Abismo"のどちらも吹雪を思わせるノイズ風のドローンが何処までも続く音響アンビエントで、雪が降りしきる極寒の地を思わせるところは『Pop Ambient』の季節にぴったりだろうが、逆に他のアーティストは音数を絞りながら有機的な響きでほんのりとした温かさを表現しており、Popという言葉が馴染み易さに繋がる一般的な意味であれば、そのタイトルはあながち間違ってはいないだろう。春が来るまでの寒い季節に、眠りに落ちるためのBGMとしてやはり聞くべきか。



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| TECHNO12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pop Ambient 2016 (Kompakt:KOMPAKT CD 128)
Pop Ambient 2016
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アンビエント・ミュージックのシリーズにおいて間違いなく最高峰、ドイツはケルンのKompaktが毎年送る冬の風物詩、それが『Pop Ambient』。2015年の11月にリリースされた本作でシリーズは遂に16作目に突入と、もはや追い付いていけるシリーズは他になく、完全にアンビエントという枠組みの中では孤高の歩みを続ける名物シリーズだ。勿論その歴史の長さ故にKompakt系列のアーティストだけでは作品の完成は難しくなっているので、毎回外部からアーティストを招き寄せる事で新鮮さを保ち続けながら高純度なアンビエントを提唱する事に成功している。その例として本作ではエレクトロアコースティックを披露するStephan Mathieuが"April Im Oktober"を提供しており、ぼんやりとしたドローンがレイヤーとなって持続するだけの感情さえも排したような音のうねりによるアンビエントは、極寒の雪が吹雪く中に灯る火のような温かさを発している。他にも外部から参加したのはケルン発のMax Wurdenがおり、かねてよりサウンドトラックやアンビエントを手掛けるアーティストのようで、収録された"Unterwasser"はこれも淡くぼかされたドローンが持続するその奥にダビーなパーカッションが非常にゆっくりとした残響を生み、何だか時間軸さえも遅くなったように感じる空間の広がりを活かしたアンビエントだ。勿論Kompakt勢からも実力あるアーティストは多数参加しており、The Orbにしては珍しくノンビートなアンビエントに挑んだ"Alpine Dawn"は正にアルプスの夜明けというタイトルに相応しく神々しく眩いサウンドスケープを展開している。またDave DKは同じくKompaktのLeandro Frescoがリミックスした"Veira (Leandro Fresco Mix)"を提供しており、ビートを遅くしながらも原曲のドリーミーな世界観はそのままにガスが立ち込める曇った音響やスターダストのような煌めく音を追加し、抽象画を思わせる淡い世界を確立している。そして本シリーズのセレクトを担当している元KompaktのボスであるWolfgang Voigtも"Ruckverzauberung (Thore Pfeiffer Megamix)"を提供しており、オーケストラの荘厳な音響を用いてアンビエントを作ったらという風な崇高なメガミックスは、流石芸術へのこだわりを強く持つVoigtだけあって一際独自の路線を進んでいる。また本作はこのシリーズにしては珍しく軽くミックス処理がされている事で、途切れる事なく夢幻の持続をする事に可能になっており、よりアンビエントとしての効果を高める事に繋がっている。身も心も寒い冬だからこそ、仄かな温かさを発する微睡んだアンビエントはBGMとして適切な時期であり、是非とも今聴くべきな1枚だ。



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| TECHNO12 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Leandro Fresco - El Reino Invisible (Kompakt Pop Ambient:Kompakt PA CD 1)
Leandro Fresco - El Reino Invisible
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テクノシーンにおいて良質なアンビエントを届けるシリーズの最高峰としてKompaktの「Pop Ambient」が存在する。2001年に最初のコンピレーションがリリースされ、それ以降はおおよそ真冬の季節に一年に一枚のペースで滞りなく送り出され、15年にも及ぶ長いシリーズとして君臨している名物的な作品集だ。そして遂にコンピレーションとしての体系だった「Pop Ambient」が、アーティスト毎にフォーカスを当てた新たなシリーズを開始したのだが、その作品の第一弾がアルゼンチンはブエノスアイレス出身のLeandro Frescoによるアルバムだ。当方は初めて耳にするアーティストであるが、経歴を調べてみると「Pop Ambient」シリーズが開始した当初からKompaktとは細々と関係があるようで、アンビエントだけでなく可愛らしいシンセポップやダンス性の強いテクノまで、ある意味ではKompaktの幅広い音楽性に沿ったアーティストのようだ。勿論このアルバムにおいては「Pop Ambient」らしい静かな音の波が広がるようなアンビエントを披露しているのだが、そこには南米はアルゼンチンの甘い白昼夢に浸るようなサウダージが存在する。アルバム冒頭の"La Edad De Oro"からして郷愁たっぷりなシンセと霧がかったシューゲイザーのような淡いサウンドに満たされ、現実の世界からは逃避するような牧歌的な世界観はKompaktらしいポップ性も含んでいる。"Le Herida Del Soldado"ではアルゼンチンらしい物哀しいスパニッシュギターの音色が切なく、アコースティックな音とフィールド・レコーディング風な音響が生暖かく湿らす。アルバムの他の曲も曲調は同様に統一され、環境音楽のような音響に有機的な音色やシューゲイザー風な霞んだシンセのレイヤーを用いて、何処までも平坦で穏やかな地平が続くような世界を広げている。アルゼンチンの燦々と降り注ぐ太陽の煌きや豊かな色彩も浮かび上がらせ、非常に牧歌的なアンビエントとして包容力に溢れている。



Check "Leandro Fresco"
| TECHNO11 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pop Ambient 2015 (Kompakt:KOMPAKT CD 120)
Pop Ambient 2015
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冬の風物詩、身も凍える寒冷の中でリリースされるほっこり温まるアンビエント・シリーズ"Pop Ambient"。ドイツはKompaktからレーベル創設者であるWolfgang Voigtによって選び抜かれた曲は、アンビエントの指標となるべきシリーズの一つだろう。流石にこれだけの長い期間に渡ってリリースされているとマンネリ感を避ける事は難しいが、それでも尚アンビエントにありがちな観念的な宗教性を排除しながら、純粋にBGMとして元からその場に自然と存在するような環境音的なアンビエントを送り続けており、その質の高さは保証されている。注目は冒頭に続けて2曲提供している新鋭のThore Pfeifferで、粘度の高い液体が蠢くような抽象的な動きを見せる"Wie Es Euch Gefallt"と引いては寄せる波のように静かに現れるアコースティックギターを導入した"Nero"と、穏やかな揺らぎを体感させるアンビエントを披露している。続くKompakt関連のアーティストであるDirk Leyersは"Daydreamer"と言うタイトル通りに、白昼夢に溺れていると錯覚する高揚を抑えて静かに美しいメロディーを反復させたサウンドトラック風な曲を提供。また同シリーズに幾度と無く参加しているUlf Lohmannによる"Refresh"は特に素晴らしく、鮮烈で新鮮な色が混ざり合ったような音色を発しながら涙が零れるまでの郷愁を誘うアンビエントは、ポップな要素もありながら黄昏時の景色を喚起させる。そしてLeandro Frescoによる"Nada Es Para Siempre"は深い場所で濃霧のような朧気な音響が鳴っているだけではあるが、落ち着きのある温もりが継続する正にアンビエント・ミュージック的だ。ひたすら淡くぼやけたノイズやドローン音響に美しく幻想的なシンセサイザーの音が立ち込めており、眠る時の安眠剤として効果的な一枚であろう。



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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pop Ambient 2013 (Kompakt:KOMCD103)
Pop Ambient 2013
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もう気温も温かくなり始めた5月の紹介となり場違いではあるが、真冬の風物詩であるPop Ambientシリーズの2013年バージョンの紹介をさせて頂く。ドイツはKompaktが毎年リリースするコンピレーションは複数あるが、このシリーズはタイトル通りにアンビエントに焦点を当てており、2001年からリリースされ本作で通算13枚目となる。流石にシリーズが長くなり過ぎて一時期はKompakt外部からのアーティストにおんぶしている面も見受けられたが、本作は過去にレーベルに絡んだ、もしくはレーベルに所属するアーティストが多くクレジット的には違和感は感じない作品集となっている。目玉と言えばJorg BurgerとMatias AguayoのKompakt勢がタッグを組んだTerrapin名義によるPink Floydのカバーである"Cirrus Minor"だろうか。叙情性の強い長閑な田園風景を喚起させるフィールドレコーディングを打ち出した原曲を、イメージを全く損なう事なくより電子化された音像で磨きをかけた癒しのアンビエントで、波も立たない静かなる音の伝導が鎮静効果をもたらしている。またLeandro Frescoによる"Cuando El Sol Grita La Manana"はポップで明るいメロディーをなぞりながら、それでもただひたすら平坦に薄い音が遠くまで広がっていくアンビエントを鳴らしており、これは正にPop Ambientと言うコンセプトに当て嵌まる曲であろう。その他にもMikkel Metal、Michael Mayer、Wolfgang Voigtなどベテラン勢が深い音響を伴うドローン系のアンビエントやメディテーション作用の大きい曲を提供しており、アンビエントを謳うコンピレーションでは非常に高い質を保っている。勿論数年前からこのシリーズについてはクラシカルなアンビエントであるが故に、新しさを見つける事は困難になりつつ同じループを繰り返しいるような印象も受けてしまうのだが、それはそれで伝統芸能として受け止めて厳粛なアンビエントを楽しむのも悪い事ではないだろう。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Various - Kompakt 100 (Kompakt:KOMPAKT CD34)
Various-Kompakt 100
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2回に渡ってKompaktのオーナー、Michael Mayerを紹介したのでKompaktの総集編とも言えるこのコンピレーションも紹介しよう。ドイツにはダブとミニマルを追求したBasic Channel、ベルリン-デトロイト交流を果たし数々のテクノアーティストを世界に送り出したTresorがあり、そして現在一番旬なのがこのKompaktであろう。Basic Channelはミニマリズム、Tresorがテクノを追求したのであればKompaktは?一概に特定するのは難しいが、Kompaktにはドイツ特有の煌びやかなセンスを感じる。このコンピレーションはKompkatの作品をKompaktのアーティストがリミックスをすると言う、一家総動員的な作品でこれこそがKompaktの集大成とも言える作品だ。The OrbやKaito、Thomas Fehlmann、Reinhard Voigtなど大物からまだまだそれ程世に広まっていないアーティストが参加をし、これが現在のテクノだと言うリミックスを披露している。ポップなボーカルものやミニマル、テックハウスやアンビエント、果てはアシッドまでを最新のモードで発信しているのだ。アーティスト毎にもちろん異なるリミックスで、それが例え硬いテクノでも陽気なポップの場合でも、そこには統一されたKompakt特有の華やかさ、煌びやかさがある。Basic ChannelやTresorが以前程精力的で無い事を考えると、今後ドイツテクノを引っ張っていくのはこのKompaktではないかと思う。

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| TECHNO1 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |