Liaisons Dangereuses - Liaisons Dangereuses (Soulsheriff Records:SSCD06)
Liaisons Dangereuses - Liaisons Dangereuses
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何度目の再発だろうか、Liaisons Dangereusesによる81年作の唯一のアルバムがこの2015年にまたもや再発されている。Liaisons Dangereusesは元Einsturzende NeubautenのBeate Bartel、元DFAのChris Haasらが集まったジャーマン・ニュー・ウェイヴのバンドだ。ドイツの音楽と言えば特異な電子音楽を展開したジャーマン・プログレがデトロイト・テクノを始めとするダンス・ミュージックに強い影響を与えているのは有名な話だが、このLiaisons Dangereusesも例えばJuan AtkinsやCarl Craigらがサンプリングで用いるなど、同様にテクノへの強い影響を残している。何と言ってもボーカル以外は全て電子楽器で作られている点でテクノとの近似性は言うまでもないが、しかしKORG MS-20による激しくうねる強靭なベースラインや奇妙で自由なシーケンスによるリズム、怪しげなシンセの音色などその特徴はあちらこちらに散りばめられている。アルバムの中でも一番強烈な印象を残すのが"Les Ninos Del Parque"で、打ち付けるようなハンマービートにKORG MS-20による変則的な拍子のベースライン、そして電子的なサウンドとは対照的に汗臭さも残すだみ声ボーカルは、電子音楽による制作ながらも肉体性も感じさせる迫力あるグルーヴを刻む。そしてCarl Craigの作品である"Galaxyにサンプリングして使われているのが"Peut etre... pas"で、やはりこちらもグシャッとしたキックや動きの多いベースラインに跳ねるようなリズムを刻むシンセが一体となり…しかしそこに野暮ったいボーカルが入ってくると妙に人間臭くなる。中には"Aperitif de la mort"や"Dupont"のように抽象的な音像を描き出すコラージュサウンドもあり、電子楽器を自由に使うテクノのマインドが既にここに存在していた事にも気付かされるだろう。こんな音楽性はバンド本人による才能もあるのだろうが、プロデュースはジャーマン・プログレや電子音楽の可能性を広げた名匠Conny Plank、ここでもその名を見るとは電子音楽好きならば反応せざるを得ないだろう。



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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |