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Various - Oto No Wa Selected Sounds Of Japan 1988-2018 (Music For Dreams:ZZZCD0150)
Various - Oto No Wa Selected Sounds Of Japan 1988-2018
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『音の和』、日本語タイトルが冠されたこのコンピレーションは、デンマークが誇るバレアリック・レーベルであるMusic For Dreamsによるシリーズ「The Serious Collector Series」の5作目となる。今までにMoonbootsによる『Moments In Time』(過去レビュー)やBassoによる『Proper Sunburn』(過去レビュー)がジャンルはばらばらなれど各々が考えるバレアリックな世界観を聞かせていたが、本作も方向性として大きく外れていない。一つだけ決定的に違うのは1988〜2018年までの日本の音楽に焦点を当てている事で、特にクラブミュージックの界隈で様々なジャンルの音楽において日本の古い音楽の掘り起こしが海外から進められている中で、本作は日本で活動をする者に依る再発掘である事に意義を感じられる。選曲を行ったのはBonoboでかれこれ10年近くLone Starを開催しているDr. RobとKen HidakaとMax Essaの3人で、それぞれ音楽ブログ主催者やプロデューサー/レーベルのエージェントにDJ/アーティストと音楽業界で知られている者達だが、そんな彼等に依る選曲もジャンルはアンビエントからニューエイジにハウスやフュージョンにダブと一見纏まりが無さそうな所を、日本から生まれた牧歌的な雰囲気として統一を図っている。再評価著しいアンビエント/ニューエイジの方面からは尾島由郎や小久保隆に越智義朗、クラブミュージック視点からのアンビエントでは井上薫に故人である横田進、ヒップ・ホップ方面からスチャダラパー、レゲエ界を代表するリトル・テンポ、ハウス・ミュージックではLittle Big Beeに瀧澤賢太郎、またTokyo Black Starのメンバーである熊野功雄と高木権一の新ユニット・Chillaxなど、収録されたアーティストは多岐に渡る。アルバムは尾島による環境に自然と溶け込む静けさが空間性を強調するアンビエントの"Sealed"で幕を開けると、続くOlololopの"Mon (Orte Remix)"では清らかなピアノと透明感のある電子音の旋律が心を洗うダウンテンポでバレアリックな空気を纏い、小谷和也のボンゴがダブワイズに乾いて響く中を切ないピアノとストリングスがドラマティックに誘導していく"Fatima"で、序盤から実に和んでいる流れだ。スチャダラパーはMajor Forceにリミックスされた"N.I.C.E. Guy (Nice Guitar Dub)"が収録されており、水が滴り落ちるようなピアノにメロウなアコギも重ねて随分と朗らかな雰囲気のハウスは、東京から生まれながらも喧騒とは無縁の和製バレアリックと呼びたくなる。リトルテンポの"Frostie"は和製エキゾチカなダブで、抜けの良いアフタービートと共に和んだスティールパンと清流のようなピアノが太陽光降り注ぐビーチサイドをイメージさせるが、それも人混みで埋まった浜辺ではなく人気のない穏やかで情緒がある浜辺という雰囲気だ。パーカッショニストである越智は現代音楽のミニマル的にパーカッションのリズムを用いてエキゾチックな精神の旅へと誘う"Balasong"を披露し、そして井上による正に引いては寄せる波の音も用いた自然志向でスピリチュアル性も同居したニューエイジの"Wave Introduction"によって更に心は安堵へと向かうが、同じ水繋がりのLittle Big Beeによる"Scuba"はフローティングなベースラインと泡の音を用いて穏やかではあるが夏真っ盛りなバレアリック感のあるハウスで心は再度浮き立っていく。終盤はアンビエント性が強く、横田による現実と虚構の狭間で夢想する土着アンビエントの"Uchu Tanjyo"、Chillaxのモジュラーシンセを用いた素朴な音色の反復で眠気を誘うような"Time & Space"、そして小久保の"Quiet Inlet"というタイトル通りに静寂な入江をイメージして、波の音に果てしなく透明感のあるシンセと優しく仄かに煌めくようなピアノを重ねて徐々に夜の帳が下りて一日の終りを迎えるように締め括られる。今、和モノやアンビエントにニューエイジといった言葉で括られる音楽が世界を席巻する中で、しかしダンスフロア側の視点を持った者による選曲は確かにクラブミュージックとの親和性も残しており、他の類似するコンピレーションとはまた一線を画すコンセプトで優れた審美眼を感じさせる。日本、いや東京という都会の中にオアシスがあったとしたら、きっとこんな音楽が流れているのではと思わずにはいられない、和みと癒やしのチルアウトとして最高の73分になるだろう。



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| ETC5 | 17:00 | comments(0) | - | |
Tom Middleton - One More Tune (Renaissance:REN49CD)
Tom Middleton-One More Tune
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元Global Communication…と言う肩書きは最早不要ですね、Tom Middletonの最新MIXCDは、パーティーの最後にかけるアンセム曲を自身でリミックスやエディットを施した曲を中心に選りすぐりした内容。GC解散後は色々な名義を使い分けてかなりポップなハウスを作っていた時期もありましたが、本作のリミックスも予想以上にポップなハウスが多め。開眼したのか突き抜ける程に耳に残るメロディーがあって、まずは素直に良いトラックだなと感じました。もちろん根はクラブアーティストなんでしっかりと踊れるテックハウスの4つ打ち仕様で、それらが隙間無く繋がれる事により快楽は持続し、いつの間にか快楽は恍惚へと、恍惚は郷愁へと変化していくドラマティックな展開が広がっています。GCとの方向性は確かに異なるけれども、洗練された煌びやかな音色の美しさと言う点では共通点も感じるし、曲単位での出来はかなりハイクオリティーですよ。そんな訳でDJの為にと、DISC2はノンミックス仕様。"Strings Of Life"のリミックスだけじゃなく、全てがキラートラックとさえ言えるレベルに到達しております。テックハウスの参考書としてお勧めしたいですね。

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| HOUSE4 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Belle & Sebastian - Late Night Tales (Azuli Records:ALNCD14)
Belle & Sebastian-Late Night Tales
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全然知らないアーティストでも気になってるシリーズを手掛けていたりすると、ついつい購入してしまう場合があります。今回は一応試聴した後に購入したので、安心して手に入れられましたが。Azuli Recordsが手掛ける「Late Night Tales」は、アーティストが深夜に聴く音楽をコンパイルしたシリーズ物で、まあタイトル通りに深夜の物語的なしっとり落ち着くBGMとなっています。今回このシリーズを手掛けているBelle & Sebastianは、スコットランドのグラスゴー出身のポップバンドらしいですが、彼らのオリジナル音源は未聴なので前情報は全く無し。で試聴ではなく今度は家でじっくり聴いてみましたが、やっぱり優しいBGMで良いですね。普段テクノとかハウスとか聴いていると、BGMと言うよりは音に集中してしまう傾向が強いんですよね。ただ部屋をほんわか和ませたいのであれば、こういった軽めのダウンテンポな流れの方が適しているのではないでしょうか。普段クラブミュージックばかり紹介しているので、こうゆう音楽を僕が紹介すると違和感があるかもしれませんが、百聞は一見に如かず。ポップ、ロック、サイケデリック、ヒップホップ、フォーク、R&B、エレクトロニカなどなど穏やかに心落ち着く曲を集めたこのアルバムは、寝る時に小さな音で聴くと効果がありそうです。決してボリュームは上げずに、絞った音でしっとりと聴いて頂きたいと思います。

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| ETC1 | 22:30 | comments(1) | trackbacks(1) | |
Little Big Bee - Waterman (Flower Records:FLRC-043)
Little Big Bee-Waterman
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純国産のハウスはなかなか売れないらしい。そんな話が、ライナーノーツにレコードバイヤーとしての見方で葛藤と共に書いてあった。確かにハウスと言えばやはりUS産やUK産が多く、僕も実際に海外のアーティストをよく聴いている。しかしここに純国産の素晴らしいハウス作品が届いた。Flower Recordsを主宰する高宮永徹率いるLittle Big Beeの1stアルバムだ。レーベルの紹介では「極東の音職人が放つ享楽的なエレクトリック・ソウルミュージック」との事。コンセプトや理論を掲げる作品も多い中、徹底的に気持ち良さを先行した快楽的なハウス。本能に直接作用するその享楽的な音楽は、ハウスの心地良さそのもの。どこかでも透き通る純水の様な透明感は、突き抜ける爽やかさや清涼感があり、体の隅々まで染み渡り身も心も透明にしてくれる。水の上をぷかぷかと漂流する様な浮遊感のある曲や、水しぶきが弾ける様にパッション溢れる曲、激流の荒々しさを帯びたアップテンポな曲があり、「Waterman」と言うタイトルが相応しい気がしてきた。US産の真っ黒なもソウルも無くUK産の小洒落たセンスも無く、しかしここには日本が誇る綺麗なハウスがある。考える事は必要なく、身を任せられる享楽的なハウスがある。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
DJ Alex From Tokyo - Deep Atmosphere the journey continues (Flower Records:FLRC-015)
DJ Alex From Tokyo-Deep Atmosphere the journey continues
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DJ Alex From Tokyo、東京在住だったフランス人DJ。CAYでのサンデー・アフタヌーン・パーティー「GALLERY」のレジデントの一人でもある。生のプレイは正味2時間位しか聴いた事なく、結構前の事なのでどんなプレイか忘れました。が、このMIXCDはトラックリストを見て買い!!と判断して購入致しました。ジャケットは多分都庁前の建物だと思う。都会的な作品をきっとイメージしてMIXしたのだろう。幕開けはJeff Millsのメトロポリスからのトラック。メトロポリスとは既に都会的じゃないか。前半はゆったりとしてアーバンハウスからTheo Parrishのスモーキーな展開に。Wamdue Kids、Slam Modeでスピリチュアルで壮大な世界を描き、そして涙涙のSolu Music feat. Kimblee-Fade (Earth Mix)。なんて最高の場所で最高のトラックが使われるのだろう。今、東京のざわめきのまっただ中、自分だけの時間をここに感じている。そして終盤はデトロイト攻め、Innerzone OrchestraからStrings Of Life!ロマンティストならずとも、必ず酔いしれるに違いない。そのままGiorgio Moroderのグッドオールドディズな気分で静かに終幕します。人に溢れた騒がしい都会と言うよりは、全く人のいない東京を自由気ままに巡るような旅。今まで感じた事のない新鮮な都会。名曲も多様した感動の展開のスぺーシーディープハウスです。

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| HOUSE1 | 22:36 | comments(2) | trackbacks(0) | |