James Priestley & Giles Smith - 10 Years Of Secretsundaze (Secretsundaze:ssxcd003)
James Priestley & Giles Smith - 10 Years Of Secretsundaze
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先日来日したばかりのSecretsundaze - James Priestley & Giles Smith - による公式MIXCDの中でも、この作品はパーティーの10周年を記念する物としてパーティーの主旨が最も端的に表現されているのかもしれない。Secretsundazeは真夜中ではなくそのタイトル通りに日曜の昼間に開催されるロンドン屈指のサンデーアフタヌーン・パーティであり、テクノやディープ・ハウスだけでなくジャズやディスコなども紡ぎながら、じっくりと盛り上げていくパーティーだそうだ。日本にもここ数年二人揃って来日しSecretsundazeを開催しているが、オールナイト公演という性質上どうしても上げめのプレイとなり、本国のSecretsundazeとは異なるのではという疑問を消し去る事が出来ない。そんな疑問を持つ理由としてやはり本作の印象がどうしてもSecretsundazeらしさとして当方に植え付けられている事もあるのだが、ここで展開されるクラシカルな音楽性とモダンな響きの融合は類まれなるレベルに達している。先ずJames Priestleyが手掛けたミックスはメロウなビートダウン風なハウスである"Rain Parade (Mark E Remix)"からゆっくりと始まり、そしてコズミック感のある"Transatlantic Loading Bay"へと繋がる最高にロマンティックな流れが形成される。そして"Harlequin"や"Taking Over Me"などハウスからブロークン・ブーツまでビート感に振れ幅を持たせながらも徹底的に感情的で、そして中盤以降では生っぽくも煌めく多幸感を打ち出したディスコや色っぽいシンセ・ファンクも飛び出して、Secretsundazeらしい大胆かつクラシカルなフリースタイル性が満ちている。そんな自由奔放なプレイの最後にはフレンチ・ディスコの"I Love You Dancer"を用意して、ぐっと切なさを増して綺麗に着地する。対してGiles Smithは序盤から端正な4つ打ちのテクノやハウスを積み重ねながらビルドアップさせていくスタイルで、"Make Me Feel"や"Feel It"にしても揺蕩うような浮遊感と空間的な深みを伴い、非常に伝統的とも言える丁寧なプレイを行う。流れを壊す事なく滑らかに丁寧に曲調を守りながら、そこに仄かにエモーショナルな成分も加えてこちらもJamesに負けじと洗練されたドラマティックな展開を聞かせるのだ。終盤の"Ronin"以降はその洗練に磨きをかけて淡い白色光に包まれるような幻想的なサウンドが広がり、盛り上がったまま心地良い余韻を残してミックスは終了する。JamesとGiles、Secretsundazeとして一緒に活動しながらもその対照的なプレイは、しかしどちらにもストーリー性があり、これこそがSecretsundazeらしいという印象を鮮烈に残すのだ。願わくば日本のSecretsundazeでも、いつかこのようなプレイが聴ける事を願っている。



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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kerri Chandler - Watergate 15 (Watergate Records:WG 015)
Kerri Chandler - Watergate 15
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世界中からテクノ/ハウスのDJが集まるベルリンで、Berghainに次ぐ第2のクラブと言えるのがWatergateだろう。2002年頃にオープンしてから圧倒的な規模を活かして、夜な夜な人気DJを招致してはミニマルやディープ・ハウスのパーティーを開催している大型クラブとして有名だ。本作はそんなクラブが手掛けるMIXCDシリーズの15作目で、ニュージャージー・ハウスのベテランであるKerri Chandlerを制作に迎えている。なんでも2008年からずっとこのシリーズに参加してくれるように説得してきたそうだが、KerriにとってもMIXCDを手掛けるのは2007年から7年ぶりなので、久しぶりのミックスとしては良い機会になったのではなかろうか。内容はというとヨーロッパからの、しかも大型クラブのシリーズという事もあってか多少は欧州系のテクノ臭が強めな印象はあるが、元々ディープ・ハウスをベースにしながらも硬いテクノも取り込んでいた音楽性があったわけで、その意味からすれば違和感は然程感じない。序盤こそソウルフルなボーカルは入っているが、それ以降はやはりクールな電子音が前面に出て洗練されたテック・ハウスが中心で、黒っぽく渦巻く汗臭さは皆無と言っても過言ではない。最新のトラックを多用しつつもKerriらしい跳ねるリズム感や骨太なグルーヴがあり、ミニマル節を披露する中盤で一旦クールダウンしつつ、再度ズンドコしたリズムと幻想的なテック系の音で丁寧に選曲するプレイはベテランの技だろう。しかしKerriの作品にしては随分とヨーロッパ風に機能的で洗練した内容に纏めたせいか、荒っぽくも豪快な展開や熱気溢れるソウルフルな音は消え去っており、Kerriのニュージャージーな背景が聞こえてこないのは残念な点である。例えばWatergateのような大型クラブの爆音で聞けば、テクノ色強めの本作もまた違う印象を受けるのかもしれないが、ホームリスニングとしてはいささか平坦な印象は拭えない。




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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Cesar Merveille / Mirko Loko - Vagabundos 2013 Volume II (Cadenza Records:CADCD13)
Cesar Merveille Mirko Loko - Vagabundos 2013 Volume II
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チリアン・ミニマルを代表するレーベルとして名高いLuciano主宰によるCacenzaだが、近年はイビサを中心に世界各地でレギュラーパーティーとして“Vagabundos”を開催している。本作はそのパーティーに関連したMIXCDシリーズの3作目だが、ここではCadenzaからのヒット作で注目を集めたCesar MerveilleとMirko LokoがDJに起用されている。Cadenza自体は今でもチリアン・ミニマルとしての要素も残しているが、それ以上にバレアリックな多幸感や慎ましやかな優美さを追求しているようで、その傾向は本作にも如実に表れている。Cesarが担当した方はレーベルによれば「ディープでアンダーグラウンドなハウス」との事だが、ハードではないが安定感のあるリズムを刻みながらふらふらと酩酊するメロディーが漂い、確かに浮上する事のないアンダーグラウンドな感覚が通底している。快楽の殻を突き破る事もなく深い世界の中を迷い込んだままのような適度にヒプノティックな感覚が続き、ミニマル〜ディープ・ハウス〜テック・ハウスをしなやかに紡ぎ合わせ、後半に進むに連れてメランコリーが増す展開がえも言われぬ酩酊感を発しているのだ。対してMirkoが手掛けたミックスはよりメランコリーが強く打ち出されており、半ば恍惚のトランス感にさえ包まれる程に快楽的だ。"Dea"から"Tarzan (Âme Remix)"に繋がる瞬間の美しくも深い快楽に包まれるも、そこから一転して荒々しいシカゴ・ハウスの"House Room (Paul Du Lac Vocal Remix)"で目を覚まされ、そして繊細なピアノやストリングスが端正にメロディーを組みながら長くドラマティックに盛り上がる"The Rebirth"で一旦ピークを迎える。そこから終盤にかけては更に感情の吐露による揺さぶりをかけながら、ラスト間際ではMaster C & JとVirgoによる懐かしい物悲しさを含むシカゴ・ハウスが続き、ラストには正にコズミックな深宇宙が広がる"Cosmic Race"で感動的なフィナーレを迎える。2枚どちらもCadenzaに連綿と受け継がれてきたひれ伏してしまう神々しさ、官能的なエレガンスが最大限発揮されているが、特にMirko Lokoによるミックスがオールド・スクールとモダンが自然と溶け合っており素晴らしい。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Cassy - Fabric 71 (Fabric Records:fabric141)
Cassy - Fabric 71
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DJにおいては基本的に男性が幅を利かしているクラブミュージックの業界ではあるが、女性ながらもベルリンにてSteffiと並んで高い評価を得ていると思われるのがCassyだろう。Ostgut TonやCocoonと言った大御所レーベルからMIXCDをリリースしている経歴からも実力は疑うべくもないが、遂にMIXCDシリーズとしては長い伝統を持つFabricに起用された。彼女はPanorama BarのオフィシャルDJでもあるが、ネット情報によれば最近は他のクラブでのプレイが多いそうで、その影響は幾分かこのMIXCDにも投影されている。初期のMIXCDではテクノ/ハウス/ミニマルに黒いファンクネスも織り交ぜながら肩の力が抜けた緩いグルーヴ感を保っていたものの、この新作では音のジャンル的には同様な選択をしながらもより肉体感を伴う、言い換えれば力強く骨太なプレイを披露している。勿論女性らしく繊細にトラックを編み込むようにしなやかなミックスを継続させているが、前半の情熱的なディープ・ハウスにしろパーカッシヴでファンキーなハウスにしろ、以前よりも確実にグルーヴが疾走っており地味な印象はかなり後退している。そして中盤での浮遊感のあるテックハウスや野暮ったく悪びれたシカゴ・ハウスを経由し、終盤に向けて淡白なミニマルやインダストリアル風なテクノまで幅を広げ、真っ暗闇の中に存在するフロアの空気を自然に生み出しているのだ。しかし終盤にはピアノや歌が特徴となったエモーショナルな展開が待ち受けており、盛り上がった高揚感を損なう事なくクライマックスを迎える。と思っていた以上に幅の広いプレイにはなっているのだが、エモーショナルかつファンキーな世界観を壊さずに調和を成しており、派手ではなくともミックスと言う行為に対して丁寧に向き合う姿勢が感じられる。流行に頼らない普遍的な音が詰まったMIXCDだ。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Globus Mix Vol.4 The Button Down Mind Of Daniel Bell (Tresor:Tresor142CD)
Globus Mix Vol.4 The Button Down Mind Of Daniel Bell
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近々来日するDBXことDaniel Bellの傑作MIXCDが2度目のリイシュー。しかし最近はデジタル配信も増えている事だろうし、CDと言う形でのリイシューって需要あるんでしょうかね?これをまだ所持していない若年層程、デジタル配信の方を積極的に買うだろうし。そんな懸念はさておきデトロイト発ながらデトロイトテクノとは異なるミニマルを追求し開拓してきた彼が2000年にリリースした本作は、最近のミニマルブームの先駆けと言っても過言ではない一枚。一昔前ならミニマルハウスだとかクリックハウスだとか呼ばれていたアーティストの曲が収録されていて、Farben、LoSoul、Villalobos、Thomas Brinkmann、そしてハウスをやっていた時のHerbertまで使用していて、その先見性はもはや疑うべくもないでしょう。ハウスとミニマルの綱渡り的な、そうセクシーなムード保ちつつミニマルの単純なサイクルから生まれる高揚感もあり、しっとりと股間も濡れてくる様なうっとり気分に浸る事が出来るはずです。それだけでなくDaniel Bellのミニマルにはファンクの要素もあり、僕は今なら彼の音楽をミニマルファンクと呼びます。最近のミニマルがトリッピーな恍惚感や酩酊感を強調したのが多いのに対し、Daniel Bellがやろうとしていたのは明らかに人間臭さを感じさせるローファイかつファンキーな音楽で、そこに僕は心の奥底に秘める魂の熱さを感じるのですね。これぞ身になるミニマル。

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| HOUSE5 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Classic Classic (Classic Music Company:CMCCD101)
Classic Classic
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シカゴハウスを色濃く継承するDerrick CarterとロンドンのLuke Solomonが運営するClassic Music Companyは、世界中の特徴を持ったアンダーグラウンドハウスをリリースしてきた素晴らしいレーベル。最近はレコードリリースは止めちゃって、データ音源の販売しかしていないみたいですね、残念です。かつてはDJ SneakやRoy Davis Jr.などのシカゴ勢から、Isolee、Losoulなどのジャーマンハウス、ミニマル勢のStefan Goldmann、Rekid、そしてなんと奇才・Herbertまでもリリースしていた幅のある面白いレーベルだったと思います。本作はそんなレーベルのコンピレーション。10曲、膨大なストックのあるレーベルからたったの10曲だけなのでレーベルの一端を知る事しか出来ないであろうが、それでも内容は抜群に良いです。目玉は何と言ってもBlazeの"Lovelee Dae"でしょうかね。後にドイツのPlayhouseにライセンスされ大ヒットを記録した、余りにもエモーショナルで深いジャーマンディープハウス。Blazeの中でも異色なエレクトロニックで暗めのハウスなんだけど、どことなく漂ってくる優雅な香りはアメリカのハウスではなくヨーロッパ的。Blazeが何でこんなトラックを作ったのかは今でも謎だけど、普段の生っぽい楽曲よりこっちの方が好きですね。あとはHerbertがミニマルハウスをやってた頃の曲も素晴らしいです。スカスカでリズム中心のハウスなんだけど、最近の余りにもポップよりな曲より遥かにファンキーです。シカゴ100%なDJ Sneakは、元気バリバリなフィルターハウスを提供。とにかくイケイケです。その他Luke SolomonやDerrick Carter、Gemini、Rob Melloらが関わった曲が収録されていて、ハウスファンなら存分に楽しめる内容かと思います。



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| HOUSE4 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Losoul - Belong (Playhouse:PLAYCD002)
Losoul-Belong
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Ricardo VillalobosやIsoleeらには知名度では及ばないものの、彼らと同じく今をときめくPlayhouseの最古参の一人・Losuolの1stアルバムをリイシューついでに購入してみた(リイシュー自体は一年位前だけど)。前述の通り一般的な知名度は確かに低いんだけど、楽曲の質においては全然劣ってるなんて事は無く、むしろDaniel Bell、Michael Mayer、Luke Solomon、Ark、Anthony Shakirらが絶賛している事もありその質は保証されています。音的にはミニマルハウスかジャーマンディープハウスになるのかな、Villalobosなんかに比べると遙かにストレートな4つ打ちが多くて分かり易いですね。しかしどこか足下のおぼつかないふらふらとした感覚はPlayhouseらしいけど、何でここら辺のアーティストはみんな冷め切っているんでしょうか。こんなトラックをフロアに投入しても果たして盛り上がるのか?と思うんですが、きっと盛り上がる…と言うよりもみんな恍惚感に浸るでしょうな。生き物の様に有機的なグルーヴに表情の無い無機的な音が混じり合っている不思議な楽曲は、体に作用するのではなく直に脳に作用するタイプで確実にあっちの世界へ飛ばされるのが分かります。すぐに効果を発揮する訳ではないけれど、ミニマルな構成はフロアで長い時間聴いていると確実に聴いてくるスルメの様な感じ。重く沈み込んだボトムが特徴で基本的にずっとズブズブですが、KompaktやBasic Channel好きは大概気に入るでしょうね、つか当然聴いているか。

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| HOUSE3 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
A Classic Decade - 10 Years Of The Classic Music Company (Classic:CMCCD111)
A Classic Decade-10 Years Of The Classic Music Company
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シカゴのDerrick Carter、ロンドンのLuke Solomonが立ち上げたClassic Music Companyは、既に創立から10年が経ちハウスシーンになくてはならないレーベルに成長しています。このシカゴ・ロンドンの組み合わせは類い希なる化学反応を起こし、Classic Music CompanyはシカゴハウスやUKハウスの枠を越えて様々な素晴らしいアーティストを送り出してきました。Blaze、Greens Keepers、Isolee、Rob Mello、DJ Sneak、Herbert、Metro Areaなど一癖も二癖もある強烈なアーティストが集まり、そして名実共にClassic Music Companyは世界トップクラスのレーベルに成長したのです。そしてそのレーベル創立10周年を記念して、2枚組のレーベルコンピレーションが発売されたのでした。中身はと言うとお決まりのパンピンなシカゴハウスから、幻想的なディープハウス、ヨーロッパからの影響が強い華麗で美しいハウスなどが収録されて、ヨーロッパとシカゴの架け橋と言うべきClassicの持ち味が存分に発揮されています。個人的に気になった曲をいくつか挙げると、Isoleeの"Brazil.com"なんかはシカゴの不穏さとドイツらしいアシッドが融合したかつて無いハウスですね。Herbertの"Got To Be Movin'"はガチガチ硬めのミニマルハウスで、全盛時の踊れるビートが溢れています。Blazeの"Lovelee Dae"は元々Playhouseからリリースされていたはずですが、Classicにもライセンスされて大ヒットした名作です。Metro Areaの"Pina"をSwagがリミックスしたバージョンは、UKらしい優雅な上物に艶を感じレーベルの多様性を感じました。膨大な紹介になるのでその他の曲は実際に自分で聴いてみて欲しいですのが、ハウス好きならば大抵の方はご納得されると思います。コンピレーションではありますが、控えめにミックスされている所も聞き易くて良いですよ。

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| HOUSE3 | 15:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Famous When Dead (Playhouse:PLAYCD09)
Famous When Dead
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昨日に続きPlayhouseのコンピレーション「Famous When Dead」の3作目を紹介。ジャケットは一見ヨーロピアン風で美しいな〜と眺めていると、実はドクロが煙草をくわえている悪趣味な絵。こうゆうちょっと皮肉めいて世間に驚きを与えるような音を持っているのが、Playhouseなんですね。ちなみに昨日紹介した4作目と参加してるアーティストは、殆ど変わりません。って事で、数曲気になる曲を紹介。1曲目のInternational Pony Vs. Losoul、これはポスポスと萎んだアシッドな音とロッキンな音が特徴的なポストアシッドハウスとも言える曲。メランコリーなメロディーではあるけれど、どこか退廃的。Villalobosの5曲目は大ヒットした物なので皆様ご存じだと思いますが、なんでこんなスルメ的なシオシオな曲が大ヒットしたんだろう?家で聴くにはしっくりこないが、これがクラブではパーカッシブで恍惚感が最大限に発揮されるらしい。John Tejadaはどこのレーベルからリリースしても音が変わらずに、相変わらず透明感のあるテックハウスが素晴らしいです。カルト的人気を誇るIsoleeは、ディスコとダブを取り込んだクラクラ覚醒感のあるジャーマンディープハウス。天才と言うよりも奇才と言うべき、常人離れしたギラギラする曲ですな。かと思えばロボティックなボーカルが可愛く、ポップでディスコチックなハウスのThe Visitorsもいたり。こう文章にしてみるとなかなかバラエティー豊かなレーベルなのかと思うけど、まあやっぱりどこか浮世離れしてるイメージがあるのがPlayhouseなんですわ。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Famous When Dead (Playhouse:PLAYCD016)
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「Famous When Dead」って、死んだ後に有名になるって事?つまりはリアルタイムでは評価されないって事だよね?でもPlayhouseのそんなレーベルのコンセプトに逆らって、多くのクラバーから最大の評価を得てしまっているのは面白い所。まさか一般的とは程遠いPlayhouseの音が、ここまで市場で受けるなんてレーベル側も思っていなかったんじゃないかな。ドイツにテクノ帝国・Kompaktがあるならば、ハウス帝国を牛耳るのはPlayhouseと言う事にみんなも異論はないよね?Playhouseはドイツにおいて初期の頃はミニマルなディープハウスを作品を多くリリースしていたけれど、やはり注目を浴び始めたのはIsolee、Ricardo Villalobosらによる狂って変態的なハウスをリリースし始めた頃だったと思う。何がやばいって曲の流れとか展開とかよりも、音その物の恍惚感とでも言うのかしら。Kompaktがポップで透明感のある綺麗な音なのに対し、Playhouseは荒くてジャーマンプログレ的な音もあればドラッギーで中毒性の高い音もあるし、神経をえぐるような毒のあるサウンドだと思うんですね。これを快感と感じるか不快と感じるかは人によって分かれる位強烈な音であるし、ほんと一般的に受け入れられる音からは程遠いと思う。でも実際には、Playhouseはレーベル買い出来る素晴らしいレーベルとして認知されてしまってしまった。まあとにかくこのレーベルサンプラーを聴いてみなよ。既に4作目だけどディープなハウス作品に混じって、今作ではジャーマンプログレッシブロックを通過した様なクラブトラックが多く収録されているよ。どこか懐かしいサウンドでありながら、ただの過去の遺産を模倣しただけでない新たなるジャーマンディープハウスとでも言うべき流れだ。最近流行のディスコダブとも共通する重くうねるベースライン、ロッキンで生っぽい音が特徴だね。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Globus Mix Vol.4 The Button Down Mind Of Daniel Bell (Tresor:Tresor142CD)
Globus Mix Vol.4 The Button Down Mind Of Daniel Bell
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良いお仕事しますね、DBXことDaniel Bellさんは。デトロイトにおけるJeff Millsと並ぶミニマリスト・Daniel Bellですが、渋めの曲が多いので前者に比べると少々マニアックな存在だと思います。でもTresorからリリースされていたこのMIXCDは本気(と書いてマジ)で素晴らしく、廃盤となっていたのがやっとこ再発されました。2000年作なんだけどRicardo Villalobos、Herbert、Thomas Brinkmann、Farbenなどの現在も主流になっているクリックハウスとかミニマルハウスの類の曲を既に多用していて、先見性があったんだなーとそのセンスに驚かされます。コチコチとしたクリック系を回すにしても、スカスカのミニマルハウスを回すにしても、冷ややかなファンクが存在していて切れがあるよね。一聴して味気ない地味な音ばかりだと思うのは間違いで、リズムトラックを聴いて分かる通りファンクなハウス以外の何物でもないと思います(所謂アッパーなファンキーハウスとは違うぞ)。後半には沈み込みように微妙にメランコリーで淡いディープハウスに突入し、何故か夜のムードが出て来たりもします。盛り上げるだけが上手いDJじゃなくて、しみじみと聴かせるプレイもまた一流なのですぞ。職人とか仙人とかそんな言葉が相応しいDaniel BellのMIXCDでした。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Alter Ego - Transphormed (Klang Elektronik:KLANGCD12)
Alter Ego-Transphormed
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今更ですが、Alter Egoの紹介。つか実はこのユニットは大して好きじゃないです。ぶりぶりベースなアシッディートラック「Rocker」の大ヒットがありますが、他は全然知らないです。「Rocker」はイベントでもよく耳にするので嫌でも覚えてしまいましたが、自分の好みの音ではないんですな。Alter Egoはジャーマンテクノの一種だけど、自分はKOMPAKTとかの音の方がタイプです。では何故このアルバムを購入したかと言うと、色々なアーティストの曲をAlter Egoがリミックスした曲を収録した盤と、逆にAlter Egoの曲を色々なアーティストがリミックスした曲を収録した盤の、2枚組セットだからです。まあ、単純に面白そうだったので購入した訳です。実際の所、Alter Egoがリミックスした曲は予想通りジャーマンディスコ系。歪む位にぶりぶりなベースラインやギトギトなシンセ音がが特徴で、素直に盛り上がれる曲が多いですね。80年代調のニューウェーブ感、もしくはゴシック的でやさぐれている雰囲気がありますね。あんまり期待してなかったけれど、予想に反して悪くはなかったかな。DISC2のAlter Egoの曲をリミックスした方は、色々なアーティストが参加しているのでざっくばらんでまとまりがないですね。あんまり聴いてないです。

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| TECHNO3 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Kenji Takimi - SESSIONS VOL.2”THE DJ AT THE GATES OF DAWN-DANCESTONELIVE-” (Musicmine:IDCH-1009)
Kenji Takimi-SESSIONS VOL.2”THE DJ AT THE GATES OF DAWN-DANCESTONELIVE-”
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瀧見憲司、CRUE-L RECORDSの主宰者でありアンダーグランウンドなハウスDJ、否ダンスミュージックDJとして人気を博しています。なんて言いつつもまだDJプレイは未体験、彼のユニット:CRUE-L GRAND ORCHESTRAのバレアリックなチルアウトアルバムがお気に入りな僕です。じゃあDJの方はどうよって感じで、ヤフーオークションでお安く購入。まずトラックリストを拝見すると…お〜殆どの曲知らないぞ。Doc MartinとかDJ Garthのアメリカ西海岸ハウス位しかわかんね〜。幕開けはディスコっぽいけど、すぐに前半は適度にあげつつトライバル風のハウスの連続。時折ニューウェーブを感じさせる古臭いボーカル物を入れたり、流行のディスコダブでずぶずぶと沈めてくれる。ところが中盤以降はぐちゃぐちゃになっちゃって、テックハウスやディスコダブ、ディスコ、なんだかわからん物が規則性無しに並んでいる。DJMIXと言う物は大抵スタイルと言う物があるのだろうけど、この人のDJMIXには無国籍を感じる。一体どこの国の音楽なんだろう?東南アジアの危険な香りがするとも言えるがそれだけでは無いし、アメリカ西海岸の清涼な景色も思い浮かべられる。だが後半ではどこかの民族の怪しい呪術を聞かせられてもいる様な…。彼のDJMIXにはその呪術に依って、決して忘れる事が出来ず虜となってしまい何度も聴きたくなる様な魅力がある。スタイルを破壊して無国籍の音楽、つまりハウスミュージックでは無くダンスミュージックを創造している。僕自身はジャンルがばらばらなMIXCDは受け止め方が難しいけれど、そんな事はどうでも良くなってしまう。瀧見憲司のセンスが僕の心をロックした。

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| HOUSE1 | 22:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |