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Luke Abbott - Music From The Edge Of An Island (Float:FLOAT003LP)
Luke Abbott - Music From The Edge Of An Island
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かのBorder Communityからの作品によって一気に注目を集めたLuke Abbottの最新アルバムは、予想だに出来ない意外や意外のピアノアルバム。モジュラーシンセも駆使して色彩豊かなポップな音と破壊的なノイズを行き交い、長閑な田園風景の牧歌的な雰囲気から悪戯溢れるサイケデリアまで描き、ダンスフロアに依存しない音楽を送り出してきたAbbottが、何故かピアノアルバムだ。調べてみるとJessica Hynesによる映画「The Fight」のために依頼されて作ったのが元となり、そしてポストクラシカルシーンを代表するNils Frahmが始めた「Piano Day 2019」に合わせてリリースされたとの事。ピアノアルバムとは冒頭で述べたものの決して電子音が使われていないわけではないが、以前のアルバムに見受けられた即興的な不安定さを活かした事による実験的な音楽ではなく、ソフトウェアを用いて丁寧にクラシックの模範に沿って構成されたと言うべきか、メロディーとコードを尊重したモダン・クラシカルと呼ぶべきだろう。冒頭の"Sea"から悲哀のピアノのコード展開を静かに聴かせる飾り気の無い構成で、途中から荘厳なシンセのドローンも入ってきて重厚感は増すものの、やはり過剰な演出は無くピアノの響きが印象を残す。ワルツのリズムを刻むピアノのメロディーにチェロの有機的な組み合わせがしっとりする"Island"も、やはり非常にシンプルな音の構成で、だからこそ一つ一つの音の美しさが際立っている。"Tree"はピアノの早い連打がリズムにも聞こえるが、ストリングスも加わり厚みを増すとしみじみとしたメランコリーさが一層強くなっていく。ピアノや電子音もロングトーンを強調した"Waiting"は忙しなく展開する事もなく、内なる深層を省みさせられるようなドローン的なアンビエントだ。"Seed Change"なんかはピアノの流麗な演奏を活かした完全にモダン・クラシカルだが、ガムラン風のパーカッションとピアノの絡みによって爽快ながらも静謐な美しさを演出する"Moments"もあったりと単調ではない。Border Communityからのアルバムとは当たり前だが全く作風は異なるものの、こういったアプローチも出来るんだという驚きと共に、シンプルが故にピアノの繊細な美しさが際立つ音楽に安らぎを感じられる。



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| ETC5 | 12:00 | comments(0) | - | |
Gerd Janson - Fabric 89 (Fabric:fabric 177)
Gerd Janson - Fabric 89
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今年9月に薬物により若者二人が亡くなった事が原因で閉鎖へと追い込まれたUKは名門Fabric(その後、再開が決定している)は、暗雲立ち込めるクラブの状況とは異なりレーベルとしては安定した軌跡を辿っている。名のあるベテランからこれからをリードする若手までMIXCDシリーズのFabric/Fabric Liveに起用し、数多くの名作と呼んで間違いの無い作品を残してきた。さて、そのFabricシリーズの89作目は今をときめくRunning Backを主宰するGerd Jansonが担当しているが、Running Back自体がニューディスコからディープ・ハウスにテック・ハウスまで手掛ける掴み所のないレーベルだけに、このMIXCDもそんなレーベル主として音楽性を主張するように実に手広くジャンルを纏めあげている。いきなりトリッピーな電子音に惑わされる"Snooze 4 Love (Luke Abbott Remix)"で始まり、"Voices (Fabric Edit)"や" Love Yeah"等の控え目に美しさを放つ平坦なハウスを通過し、じわじわと引っ張りまくる危うい雰囲気のアシッド・ハウスの"Severed Seven"から一転して"Apex"では光に満たされるコズミック・ディスコへと展開し、激しいプレイではないもののじっくりと山あり谷ありの流れだ。中盤の耽美なエレピのメロディーが反復するメロウなディープ・ハウスの"Mess Of Afros (Glenn Underground Remix)"、そこに繋がる情熱的なピアノのコードが炸裂するデトロイト・ハウス的な"MoTP"の流れは、本作の中でも特に熱量が上がる瞬間だろう。そこからも弾ける高揚感のアシッド・ハウスやダーティーながらも黒さ滲むディープ・ハウス、そしてコンガやハイハットのアフロなリズムだけで繋ぐ"Rhythm"を通過し、終盤は落ち着きを取り戻すようにScott Groovesによる穏やかでメロウなディープ・ハウスの"Finished"から摩訶不思議な電子音が飛び交うコズミック・ディスコの"Sun (Prins Thomas Diskomiks)"でドラマティックに締め括られる。確かに色々と詰め込み過ぎているようにも感じるかもしれないが、比較的近年にリリースされた曲を用いた事による時代性があり、そして短い時間でパーティーの一夜を再現したような展開の大きさは、十分に濃縮される事でJansonの音楽性が表現されたのではないだろうか。



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| HOUSE12 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
James Holden & Camilo Tirado / Luke Abbott - Outdoor Museum Of Fractals / 555Hz (Border Community:48BC)
James Holden & Camilo Tirado / Luke Abbott - Outdoor Museum Of Fractals / 555Hz
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James Holden率いるBorder Communityは、本人とレーベルに属するアーティスト含め、発足当初の毒々しいサイケデリアを放つダンス・ミュージックから徐々にダンスにさえ依存しない音楽性を強め、異彩/奇才と呼ぶべき個性を発揮している。本作はそんなBCの奇抜な音楽性がより開花したアルバムで、現代音楽家/ミニマリストの巨匠であるTerry Rileyの生誕80週年を祝うイベントの為に作成された曲を、アナログ2枚組の両面に渡り2曲を各40分前後ずつ収録している。まずは近年リバイバルとなっているモジュラーシンセを担当したHoldenと、タブラ奏者であるCamilo Tiradoがコラボした"Outdoor Museum Of Fractals"は、ひたすらリフレインするシンセと豊潤な響きを聞かせるタブラが延々と穏やかに継続するニューエイジ的なインストだ。モジュラーシンセ独特のサウンドが当然キモではあるのだが、何か大きな展開を作るでもなく内へ内へと潜るような輪廻のフレーズと言うべきか、広がりではなく閉塞的なフレーズがより瞑想へと誘うようで、そこにエキゾチックなタブラが何か宗教的な成分も添加し呪術的な魅力を発するミニマルとなる。何だかRileyの"A Rainbow in Curved Air"を思い起こさえるムードもあり、フラットに延びる快適さは底抜けに多幸感のあるアンビエントとしても通用するか。一方でLuke Abbottによる"555Hz"やはりモジュラーシンセにチベタンゴングも用い、ぼんやりとした低音で響くゴングの音色に発信音のような電子音を被せて、より抽象度の高い音響インストメンタルを披露。その持続感は正にドローンだが快とも不快とも言えない不思議な音響はスピリチュアルで、何だか寺院の中で鳴っている密教音楽にも類似している。どちらの曲も最小限の楽器でモジュラーシンセの音を聞いて悦に浸るような音楽性だが、そこにBCらしいトランス感やサイケデリアがまぶされており、ドラッグを必要としないトリップ・ミュージックとして機能している。曲尺が長いのでアナログの両面に渡り収録する事で曲は切れてしまっているが、アナログ盤にはDLコードが付いてくるのでご安心を。



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| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Prins Thomas - Paradise Goulash (Eskimo Recordings:541416507275)
Prins Thomas - Paradise Goulash
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ノルウェーのニューディスコ大使と称されるPrins Thomasによる新作は、計3枚にも渡ってジャンルの壁を取っ払って、兎に角あらゆる音楽を楽しんで貰う意図でミックスされた大作だ。そのタイトルからも分かる通りNYの伝説的なクラブであるParadise Garageへのトリビュート的な内容であり、確かにジャンルレスという点においてその意思を受け継ぐコンセプトであろう。元々2007年には同様にニューディスコだけに限定されずに底抜けの多幸感を打ち出した怪作である『Cosmo Galactic Prism 』(過去レビュー)を披露しており、それを前提とすると2014年にリリースされた『Rainbow Disco Club Vol.1』(過去レビュー)はテクノを中心としたミックスとなった事で奇妙なユーモアは後退し、彼らしい賑やかなごった煮サウンドによる恍惚感は喪失してしまっていたと思う。そんな流れを踏まえて、本作は再度ジャンルレスかつタイムレスな選曲を行う事で、単にダンス・ミュージックの躍らせるという機能性だけにこだわらずに、変幻自在な流れによって惑わされながら何処か掴み所のない恍惚状態を引き起こす面白い作品に出来上がったと思う。勿論様々なジャンルは用いながらもバランスを壊す突飛な流れにはなっておらず、CD1〜3の流れに沿って大まかなジャンルの区分けはされている。CD1は最もレイドバックしており、牧歌的なロックから始まり民族的なジャズや懐かしみのあるハウス、夢現なアンビエントから艶かしいファンクを通過してのディープなアシッド・テクノまで、肩の力が抜けたプレイでゆっくりと温めながら多用なリズムと音色によって先ずは肩慣らし的な導入だ。CD2では2000年以降のニューディスコやテクノにハウスなど現代的なダンス・ミュージックが中心となり、徐々にビートは力強さを増しながら夜のパーティーへ向かうざわめきを喚起させる魅惑の快楽的な時間帯へと突入する。その流れを引き継いだCD3ではより快楽的な真夜中の時間帯から始まり、ディープかつミニマルな流れを保ちながらエクスペリメンタルな電子音楽へと遷移し、湿っぽく可愛らしいジャズやライブラリーミュージック的なリスニングの曲、そして熟成したような味わいのあるプログレッシヴ・ロックを経過して下降気味に終焉へと向かう。CD3枚に渡って起承転結がはっきりとした流れは非常にスムースで、パーティーの始まりから終わりまでを意識したようにも感じられるし、多数のジャンルを過剰に詰め込んだ事でその情報量の多さに抵抗の出来ない恍惚感も生まれている。流石に3枚合わせて200分越えなのでお腹いっぱいにはなるものの、Thomasらしく外向きの享楽的なパワーが発散するDJプレイが目に浮かぶようで、やっぱりこんなミックスが彼らしいと思わせられる内容だ。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Ricardo Tobar - Treillis (Desire Records:dsr095CD)
Ricardo Tobar - Treillis
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2007年にBorder Communityから突如デビューを果たしたチリのRicardo Tobarは、正にレーベル性に沿うようなノイジーな音響とトリップ感の強いサイケデリックなメロディーを主体としたテクノを披露し、一躍注目を集めていた。その後はBorder CommunityだけではなくTraum SchallplattenやIn Paradisumなど多岐に渡るレーベルから、壊れかけの歪んだリズムやトランシーさも増したサウンドでより独自の路線を打ち出した音響テクノを確立させ、後はアルバムが出るばかりという状況だった。そしてデビューから6年、2013年末に遂にリリースされた初のアルバムが本作で、ここではアルバムだからこその多様性を展開させながらRicardo Tobarの音楽の完成形が姿を現している。古いドラムマシンとモジュラーシンセにアナログ機材など最小限の楽器によって制作されたという本作は、ビートレスな状態の中で濃霧に包まれたかのようなシューゲイザー風な淡い音響によりサイケデリックな風景を喚起させる"Sleepy"で始まる。続く"Organza"でもシューゲイザーを思わせる淡い音響と美しいシンセがリードするが、リズムは微妙に壊れかけたように歪んでおり鞭打つような刺激的なビートが特徴だ。"Garden"でもダンス・フロア向けの強烈なビートが聞こえるが、それはドタドタと荒々しくローファイで、そこに毒々しく危うい強烈なモジュラーシンセの音が侵食するように広がっていく。逆にドロドロとして酩酊感を呼び覚ます"Straight Line In The Water"では、ノイジーなフィードバックギターのようなサウンドの中から万華鏡のような美しい音が出現し、狂気と多幸感が入り乱れるようなロックテイストも伺える。"Otte's denial"ではよりゴツく肉体的なビートが強調される事でインダストリアル・サウンドのような印象さえ植え付けるが、上モノはあくまでトリップ感満載のサイケデリックなシンセ音が中心である事は変わりはない。そして、先行シングルとなった"If I Love You"はアルバムの中でも特にフロアで映えるようボディー・ミュージック的な刺々しいダンスビートを刻み、しかし上モノは悲壮感さえ漂うトランシーさがキモだ。その後も牧歌的な田園風景が広がり一時の安息を与える"Back Home"などがあり、リスニング的な要素もアルバムの中で効果的に盛り込まれている。極めてBorder Community的なこのアルバムは、例えば同レーベルのNathan FakeやLuke Abbottらにも負けない程のサイケデリックなシューゲイザー・サウンドであり、そして壊れかけの音響に美しさを見出だせる神秘的なダンス・ミュージックだ。ローファイが生み出す恍惚感満載の音響アルバムと言えよう。



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| TECHNO11 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2014
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。今年も昨年に引き続き毎週パーティーライフを楽しみ、素晴らしい音楽にも出会う事が出来ました。やっぱりパーティーは最高だなと思った一年ですが、オールナイトにおけるパーティーについての問題では、風営法改正案の大きな動きもありました。今後良い方向へと進む事を期待するのみですが、現実的な問題として夜遊びたいと思う人は減っているのかなと思う時も多々あり。私個人的にはやっぱりパーティーは絶対にオールナイトのクラブでないと!という気持ちは強くあります。しかし時代に合わせて多様性を許容する事も無視は出来ないと思うのも事実で、ニーズに合わせてパーティーを作っていく必要はあるのかもね…でもやっぱりパーティーはオールナイトと言う考えは譲りませんが。また音楽自体がインスタントなものになり無料の配信だけで聴かれるような状況ではありましたが、ダンス・ミュージックの分野に関して言えばやはりアナログでのリリースは根強く、プレス数は減ってもその分多くの作品がリリースされていました。そんな作品を毎週買っては聴く生活の繰り返しで、ブログの更新が追い付かない程に良質な音楽は今でも生み出されている事を実感した一年でもありました。ちなみにこのブログも夏頃に発足から10年が経過しましたが、これからも色々な音楽・パーティーを発信する為に2015年も頑張って続けたいと思います。それでは、来年も良いお年を!
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| BEST | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Luke Abbott - Wysing Forest (Border Community:45BCCD)
Luke Abbott - Wysing Forest
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視界も眩むようなサイケデリックでトリップ感のある電子音楽を世に放つBorder Community(以下BC)は、テクノというスタイルに寄り添いつつもダンスフロアに執着しない事に意識的であるように思える。それはレーベルオーナーであるJames Holdenの壊れかけの電子音響が広がるアルバムからも感じ取れるだろうが、Luke Abbottもそこまで破壊的ではないにしろ同じような意識を持ち合わせている。2010年にBCからリリースした初のアルバムである"Holkham Drones"(過去レビュー)で、既に多彩な色彩感覚で空間を歪ませたサイケデリックなテクノを開眼していたが、この4年ぶりとなるニューアルバムではその路線を更に突き詰め自身の個性を確立している。Luke自身は本作においてAlice ColtraneやDon Cherryらのスピリチュアルジャズから影響を受けたと述べているが、冒頭を飾る"Two Degrees"からしてその即興的な形のない抽象的なサイケデリアが蠢き、その流れは圧巻の"Amphis"へと続く。12分にも及ぶ"Amphis"はノイズ混じりの電子音が浮遊する田園風景が眼前に広がるサイケデリックな音響テクノではあるが、決して真夜中のフロアで興奮を呼び起こすようなトラックではない。むしろ牧歌的で穏やかな地平が地の果てまで続くテクノであるが、モジュラーシンセの不安定な動きさえも利用した構成は即興性が息衝き、まるで生き物かのように音は変容を続ける。続く"Unfurling"でも楽器と戯れている姿が浮かんでくるが、闇の中で蠢く混沌とした音響は一転して内向的だ。だからこそ次の"Free Migration"でのLukeらしい明るくも中毒的なシューゲイザーテクノでのトリップ感が映えるのだろう、ここでアルバムは早くもクライマックスを迎える。アルバムの後半には"Tree Spirit"や"The Balance of Power"の悪ふざけするようにトリップ感のある電子音が芽を出し、いつしかサイケデリックな霧の中に埋もれてしまうが、アルバムの最後における"Amphis (reprise)"で安息の日を迎えたかのような余りの静寂に包まれたアンビエントは、永遠に覚めない夢なのだろう。敢えてダンス・ミュージックに拘らずに、BCらしい自由なサウンドデザインはここに極まり、Luke Abbottは最高の白昼夢を提供する。




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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/12/11 root & branch presents UBIK @ Unit
今年Border Communityから初のアルバムをリリースしたLuke Abbottが去年に引き続き来日。去年はTaico ClubとWombにて二度もライブを行い、ビシバシと強烈な刺のあるリズムと幻惑的なサウンドを聴かせてくれましたが、今回は如何に。
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| EVENT REPORT3 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Apparat - DJ-Kicks (Studio !K7:!K7270CD)
Apparat - DJ-Kicks
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設立25周年と波に乗っているStudio !K7の名物MIXCDシリーズ最新作には、エレクトロニカを経由してテクノへと踏み込んできているApparatが参戦。このシリーズはテクノと言う枠を越えて幅広くジャンルを掬い上げているのですが、本作でもテクノだけでなくエレクトロニカやアブストラクト、ダブステップまでを匠なセンスによって纏め上げておりました。トラックリストを見てもワクワクする内容で、Carl CraigやRippertonのテクノにOvalやThom Yorkeらのエレクトロニカが絡み、更にはBurialやMartin、T++らダブスッテプまで挿入されてしまう。ポップでカラフルなエレクトロニカとダークで陰鬱なダブステップの自然な陰陽の切り替わりもさる事ながら、どこをとってもどんなジャンルであろうと、最初から最後までダンスなグルーヴを保ち続けるその選曲眼は類稀なるもの。単純でミニマルな4つ打ちで押していくのではなく、多用なリズムを用いて変幻自在な世界を生み出しつつ腰に来るグルーヴを保つのだからこれは凄い。いや、凄いと言う前に本当に独創性と遊び心に溢れた面白いミックスで、こんなプレイもあるんだなと新しい息吹を感じさせてくれました。

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| TECHNO8 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Luke Abbott - Holkham Drones (Border Community:30BCCD)
Luke Abbott - Holkham Drones
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エレクトロクラッシュ系では名門のOutputからデビューしたLuke Abbottが、James Holden率いるBorder Communityに活動の場を移し満を持しての1stアルバムを完成させました。昨年はTaico ClubとWombに初来日しキュートかつ退廃的なライブを繰り広げましたが、そんなライブを思い出させる本作も正にBorder Community直系の内容。一見カラフルでポップな音を前面に打ち出しつつも、目も眩む様な光に包まれる色彩感覚と不安な感情を呼び起こすブリープなサウンド。メロディーやリフ自体はとてもメランコリーで人懐っこいのに、歪で破壊的なSEや生々しいリズムトラックはリスナーを突き放しもし、まるで美しい薔薇には棘があるのと同じ印象。じわじわと麻薬が肉体を侵食し精神に作用を及ぼす如く中毒的な音は、視界を歪ませながら意識を快楽と恍惚のるつぼへと引きずり込む事でしょう。サイケデリックロックとテクノとアンビエントの邂逅、と言えば一言なんだけどBorder Communityはそのミックスバランスの加減が上手いなあ。HoldenがAbbottのトラックをセットリストに組み込むのも当然な訳です。

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| TECHNO8 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
James Holden - DJ-Kicks (Studio !K7:!K7261CD)
James Holden - DJ-Kicks
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人気MIXCDシリーズ最新作になんと奇才中の奇才・James Holdenが登場。Holdenと言えばプログレッシヴハウスと言うジャンルから出発した新星ですが、ジャンルを飛び越えテクノやトランス、エレクトロニカやポストロックまでも飲み込み、James Holdenの音としか表現出来ない唯一無二の世界観を創り出すまでに成長したアーティスト。そんな彼がMIXCDを手掛ければただの4つ打ちだけが聴ける訳はなく、テクノやシューゲイザーやアシッドハウスやら…とかもうジャンルで括るのはナンセンスなHoldenとしか言えないミックスになります。特に彼が作る世界観には強烈なサイケデリアとトリップ感が満ちていて、時間軸と空間軸さえも歪めてしまうよう毒気のあるサイケデリックな音は心地良ささえも超越した狂った夢想を誘発し、薬無しでぶっ飛んだ感覚を生み出します。かと思えば突如天使の舞うノスタルジーに満ちた和やかなムードや、デカダン的な壊れ行く中から生まれる耽美な美しさが降りてきたりと、奇想天外なミックスとは正に本作の事。目も眩むほどの強烈な色彩に包まれて、身も心も昇天してしまう。

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| TECHNO8 | 10:00 | - | trackbacks(0) | |
2009/09/21 So Very Show ! “Border Community” show case @ Womb
シルバーウィーク四発目、ボダコミュ総帥のJames HoldenとレーベルメンバーのLuke Abbott。絶倫の俺(※嘘です)でも四発は辛いです。がマイミクと一緒に行く予定だったので、眠気に負けないようにエスタロンモカとレッドブルでドーピングして行きました。クラブ前にバーでアルコール注入。テクノ談義で盛り上がった勢いのまま、WOMBへ移動。
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| EVENT REPORT2 | 07:45 | comments(2) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/09/05 (SAT)
Makin' Love Mix @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, LATIN QUARTER, LUV RAW

2009/09/08 (TUE)
INNERVISIONS Presents THE GRANDFATHER PARADOX @ Air
DJ : SECRET GUEST DJS

2009/09/12 (SAT)
root & branch presents UBIK @ Unit
DJ : MIRKO LOKO, MOODMAN, DJ NOBU

2009/09/18 (FRI)
TOKYO COLLABORATION #20 @ Womb
DJ : Francois K., OSAMU M

2009/09/19 (SAT)
TAICOCLUB’09 KAWASAKI
DJ : Carl Craig, JAMES HOLDEN, Theo Parrish, OMAR-S, DJ KENSEI and more
Live : sleeparchive, ISOLEE, monolake, 原田知世(萌え☆)

2009/09/21 (MON)
So Very Show ! “Border Community” show case @ Womb
DJ : James Holden
Live : Luke Abbott

2009/09/22 (TUE)
HORIZON presents TOM MIDDLETON "ONE MORE TUNE" TOUR @ Unit
DJ : TOM MIDDLETON, ALTZ, TAKIMI KENJI

2009/09/22 (TUE)
SUBLEVEL×2E2L presents DOC MARTIN JAPAN TOUR in TOKYO @ Womb
DJ : DOC MARTIN, LUU, PUNCHI

2009/09/26 (SAT)
Reel Up '09 - Ken Ishii 15th Anniversary Party - @ Womb
DJ : KEN ISHII, YAMA, Renato Cohen
Live : Motor

2009/09/26 (SAT)
AIR 8TH ANNIVERSARY #2 @ Air
DJ : Theo Parrish

9月上旬に行けるのはINNERVISIONS位かなぁ…。メタモには行けないし凹むが、タイコに行けるから我慢。タイコ行ってもシート敷いて寝ながら聴くだけで十分。ジェームスホールデンかセオパリのロングセットは、どっちか行きたいな。と言っても8月に色々ありすぎたんで、9月は落ち着きも欲しいところ…
| UPCOMING EVENT | 12:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |