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DJ Koze - DJ-Kicks (!K7 Records:K7325CD)
DJ Koze - DJ-Kicks
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生まれては埋もれていくMIXCDシリーズが多い中で、1995年に開始したDJ-Kicksは20年以上もの歳月を経ても勢いが衰えるどころか、続々と新興勢力も巻き込みながら発展をしている。テクノやハウスから始まりダウンテンポやレゲエ、果てはエレクトロニカやダブ・ステップまで吸収し、そして作品毎に手掛けたアーティストの新曲を収録する事で、常に新鮮な状態でダンス・ミュージックの現在形を紹介する役割があるのだ。そして栄えある第50作目の監修に選ばれたのは、Stefan KozallaことDJ Kozeだ。現在は自身で主宰するPampa Recordsも軌道に乗る中で奇抜さとユーモアを持ったダンス・ミュージックを手掛けるなど、その稀有なアーティスト性はオリジナルかつ変態性を伴っている。そんな彼が久しぶりに手掛けたMIXCDは、いや実際には殆どミックスされていないのでコンピレーション的な意味合いが強いが、正にDJ Kozeのそんな自由な創造性を夢のような甘い世界に溶け込ませたような彼らしい音が浮かんでは消えていく。冒頭はDJ Kozeによるエクスクルーシヴな"I Haven't Been Everywhere But It's On My List"だが、カットアップされた声とヒップ・ホップ的なリズムにドリーミーなシンセが組み合わさったポップな一曲で、この時点で既にDJ Kozeの世界観に魅了されるに違いない。続く"Can't Get Used To Those? (Kosi Edit)"は生温く風変わりなブレイク・ビーツで、そして牧歌的な雰囲気で軽快なビートを刻むエレクトロニカの"Dead Dogs Two (Boards Of Canada Remix)"、更にスモーキさが広がる訝しいドラミングが特徴の"Holiday (Kosi & Fink's Edit)"など、序盤は長閑な雰囲気ながらもヒップ・ホップ的なビート物が中心だ。中盤に入れば更に束縛から解き放たれビートは希薄化しつつフォークやシティーポップにジャズまで展開し、後半に入ればクラブらしい雰囲気のディープ・ハウスやミニマル・テクノまで飛び出す変幻自在の流れが待っている。ただそれは決してバラバラに離散しているのではなく、様々なビートや音色が一つの流れに合わさるようにポップかつドリーミーに仕立てあげられ、まるでサウンド・トラックにも感じられる心象風景を浮かび上がらすのだ。DJ Kickが決してダンス・トラックを集めただけの内容ではなく、当初から続く「奇妙なホームリスニング」というコンセプトを再度知らしめる、そんな意思さえも伝わってくるようだ。DJ Kozeが制作する奇妙な音楽の性格がそのまんまMIXCDに反映されている点でも、期待通りと言うべきで非常に面白く切ない一時間を体験させてくれる事だろう。



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| ETC4 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Carlos Nino - Carlos Nino's Ocean Swim Mix (Listenup:ARTUP-003)
Carlos Nino - Carlos Ninos Ocean Swim Mix
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季節外れのオーシャンスイム、タイトルからして清涼感・お洒落感たっぷりなアルバム。Carlos Ninoに関しては初耳なアーティストだったのですが、DJ Kenseiがブログでお薦めしていたので購入してみた所存です。ロスアンゼルスで活動しているNinoは、インターネットラジオ曲を主宰し自身でもヒップホップユニットやジャズバンドの活動を行う他、国とジャンルを越えて多岐に渡りプロデュースにも務めるいるそうで、西海岸アンダーグラウンドシーンではとても重要なポジションに居るそうです。まあそんな堅い理屈は抜きにしてこのMIXCDではクラブジャズ〜フォーク〜アフロ〜ヒップホップ〜ダウンテンポ等を、西海岸系のアーティストらしく楽天的かつ開放的に繋いだ清涼剤よろしくな爽やかなプレイが聴けます。眠気を誘う心地良い気怠さがふわふわと漂っており、起床したその時からサンシャワーの様に部屋の中を新鮮な空気で満たします。ミックスとは言うもののテクニック云々を楽しむのではなく、あくまで音楽その物を、そして選曲やその流れを楽しむ音に忠実な内容。踊らせる事を目的としたクラブサウンドからはある意味正反対で、フリーフォームかつビートの統一から解放された自由気儘な精神性が感じられました。BGM=Background music、そんな言葉がぴったりで部屋の空気にいつの間にか溶け込み、心地良い一時間を提供する事でしょう。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Madlib - Shades Of Blue (Blue Note:7243 5 36447 2 7)
Madlib-Shades Of Blue
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私のように普段ジャズを聴かない人でもその名前位は耳にした事があるでろうジャズの名門レーベル・Blue Noteの音源を、アングラヒップホップシーンの人気アーティスト・Madlibが好き勝手に使用して作り上げたアルバム。この為にわざわざ数人の架空の人物まで生み出して架空のバンド編成でリミックスをすると言う凝った内容ですが、音自体は原曲を全く知らない自分でも楽しめるソウルフルでメロウなヒップホップになっておりました。元ネタを全く知らないので何がどうリミックスされているのか分からないのが残念ですが、Madlibのねっとりとしながらも切れを感じさせるビートはJ Dillaにも匹敵すると思います。サンプリングなのか生演奏なのか判断出来ない具合のリズムトラックは、非常に躍動感に溢れていてそこら辺の安っぽいヒップホップとは段違いの鋭さがあります。多分原曲よりもかなりリズミカルで踊りやすくリミックスされていると思うんだけど、でも上物のエレピとかフルートなどはしっかり残っているせいかジャズの音も感じさせ、ヒップホップとジャズの境目がスムースに繋がれた内容。と言うよりもジャズとヒップホップってこんなにも親和性が良いのか、それともMadlibのプロダクションが凄いからなのか。自分が原曲を知らない分、もしかしたら違和感を感じないだけかもしれないけど。メロディー自体は相当にメロウで甘美なんだけど、自由自在に刻まれたビートの鋭角さやわざと粗雑感を出したローファイサウンドのおかげで、甘美と渋みが同時に味わう事の出来るジャジーヒップホップだと思います。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 11:10 | comments(0) | trackbacks(1) | |