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CC:DISCO! Present First Light Vol.1 (Soothsayer:SS0036)
CC:DISCO! Present First Light Vol.1
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シティーポップを思わせるキッチュなジャケットに目を奪われ、そして実際に音を聞いてみれば緩く開放的な雰囲気のバレアリックかつブギーなディスコが満載のコンピレーションに、もう心は即座に虜になってしまう。本作を編纂したのはメルボルンで活動するCourtney ClarkeことCC:DISCO!で、15歳の頃からラジオDJを開始し現在は自身でClub Cocoなるパーティーを運営しながら地元との密接な繋がりを持っているようだが、その音楽的な才能が評価され今では世界各地の大きなフェスティバルやパーティーにも出演をして忙しないツアー生活になっている。調べてみると公式な作品のリリースは無くDJのみによって正確な評価を獲得しているのだから、音楽への嗅覚や審美眼もきっと間違いないのないものなのだろうが、それは本作を聞けば確信へと変わる。ここに収録された曲は全てが未発表曲のようで、オーストラリアやニュージーランドで活動するローカルなアーティストの曲をCC:DISCO!が見事に掬い上げており、低い知名度に反比例して曲の質はどれもこれも素晴らしい。ニューカマーであるAngophoraによる"Settled"は、哀愁が滲むギターとぼんやりとしたシンセによって白昼夢に誘い込まれるニューエイジ風だが、オーガニックな響きが温かく体を包む。続くRings Around Saturnによる"Abarth"は大手を振って闊歩するような4つ打ちのブギー・ディスコだが、ここでも揺らぐ情緒あるギターやフュージョン風なシンセが懐メロ的な味わいを持っており、リラックスしたムードの中に甘い陶酔も仄かに混ざっている。Jace XLの"Really Want That"では光沢のあるポップなシンセ使いと甘く誘うような歌声もあって、80年代の都会的なシンセ・ポップで非常に甘美な懐かしさがある。一方で滑らかで心地好い浮遊感を持つディープ・ハウスを聞かせるのはLove Deluxeによる"Ivan's Hymn"で、霞の中で鳴るような繊細なピアノのコードとポコポコとした軽いパーカッションに引っ張られながら、揺らめく官能の世界を展開する。またDJ Simon TKによる"Never follow a druid to a second location"は安っぽい音によるリズムや荒々しいギターが鳴るローファイなシンセ・ロックだったり、Midnight Tendernessの"Precipitation Meditation"では爽やかなフルートや透明感のあるシンセを用いてドリーミーな情緒が浮かび上がるバレアリックなアンビエント風だったり、Sui Zhenの肩の力が抜けたアフタービートが気怠さを誘う甘いレゲエな"No More Words"もあったりと、決してディスコだけではなく多方面の音楽を咀嚼して多幸感への統一感を纏めている。真夜中の熱狂的なフロアと言うよりは昼間の野外フェスで鳴っているようなリラックスした選曲で、明るい時間帯のホームリスニングにもぴったりなコンピレーションだ。来週には初来日もある真夜中のパーティーではどんなDJをするのか、楽しみでならない。



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| HOUSE13 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Denis Mpunga & Paul K. - Criola Remixed (Music From Memory:MFM023)
Denis Mpunga & Paul K.  - Criola Remixed
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時代の狭間に埋もれてしまった音源を偏執的に掘り起こす究極的なディガー・レーベル、それがアムステルダムを拠点とするMusic From Memoryだ。2013年発足ながらもジャンル問わずに名盤からカルトな作品まで多くの作品の復刻に勤しみつつ、更にはそんなアーティストの新作発表へ繋げる事に対し寄与したりと、過去と現在と未来を繋げる重要なレーベルへと成長したのは誰も否定出来ないだろう。本作はベルギーとコンゴの混血ディオが1984年から1987年に発表した奇作を、そんなレーベルがまた掘り起こして纏めた『Criola』を更に、現代のアーティストにリミックスさせる事で時代を繋ぎ合わせた作品だ。オリジナル音源については購入はしておらず少しだけ試聴した限りでは、安っぽくも電子音によってアフロな音を鳴らした土着的なファンクだったが、ここでは現行アーティストが手を加える事で現代的なダンス・ミュージックらしさも浮かび上がっている。とは言っても一般的なダンス・ミュージックのアーティストが参加するでもなく、MFM関連のアーティストやバレアリック系にオルタナティブな電子音楽系の人までが参加しており、オリジナルの奇抜さを残した摩訶不思議な音楽が鳴っている。"Kwe!! (Prins Emanuel Remix)"はリズムは軽快に連打されながら疾走するエキゾチックながらも比較的まともなダンス・ミュージックだが、全体的に素朴と言うか安っぽい電子音や生演奏によるアフロ・ディスコな趣きだ。何だか民族的な祭りのようなグルーヴィーなリズムと懐かしさを誘う笛の音に引っ張られる"Intermezzo B (Dazion's Turtle Maraca Remix)"も面白いが、"Funyaka (Androo's Romantic Dub)"のプロト・ハウスらしくある垢抜けない響きのリズムに、すかすかの間の中からはファンクやアフロが融解した雰囲気に加えサイケデリックな幻想が広がっている。土着的なドラムは気が抜けてもさっとしながらもニューウェーブらしいギターやベースから退廃感もある"Veronika II (Tolouse Low Trax Remix)"、更にポリリズムで奇怪なリズムが打ち鳴らされる中で嘆きのような歌が繰り返される"Veronika II (Original Mix)"、何処か廃れた感が気持ち悪さと酩酊の狭間を彷徨う。より原始的でアフロかつダブなリズムが強調された"Intermezzo II (Interstellar Funk Remix)"は毒気付いた電子音がうねりながらシタールらしき旋律がエキゾチック感を誘発し、芯のある4つ打ちが刻む事でテクノらしさも纏った辺境のダンス・ミュージックだ。どれもこれも一筋縄ではない異形のダンス・ミュージック、古き失われた音楽が現在形の形で今に蘇った。



Check Denis Mpunga & Paul K.
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rebirth 10 - Compiled And Mixed By Larry Heard A.K.A. Mr. Fingers (Rebirth Records:REB036CD)
Rebirth 10 - Compiled And Mixed By Larry Heard A.K.A. Mr.Fingers
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シカゴ・ハウスのレジェンド…とだけで括るのでは恐れ多い、時代を越えて何時までも残る曲を制作する音楽家として孤高の位置に存在するMr. FingersことLarry Heard。初期シカゴ・ハウスのロウで荒ぶれる作風から、次第にそこにツール性のみならず趣深い情緒や琴線に触れるエモーショナル性を加えた張本人であり、伝説的な存在として尊敬の眼差しを浴びながらも今も音楽家として制作を続け、求道的な生き方を続けている。アーティストとしての技量は言うまでもないが今までにDJとして公式にミックスをリリースした事はなく、活動歴30年を経てようやくMr. Fingers名義でのミックスがここに届けられた。オフィシャルでの初のミックスである事は非常に貴重ながらも、今回はイタリアのレーベルであるRebirthの10周年を記念した作品とあって、あくまでレーベルの音楽性を伝えるショーケースが前提になっている。レーベルからの作品にはテクノからハウスにディスコ、USから欧州まで幅広い要素があり、レーベルを追い続けている人でなければその全容を計り知るのは困難だろう。しかし決してDJとしては超一流という訳でもないLarryが、ここでは穏やかで慎み深い点で音楽的には親和性のある事をベースに、ショーケースとしては十分に魅力あるミックスを披露している。ショーケースというコンセプトが前提なのでトリッキーさや派手な展開はほぼ皆無で、曲そのものの良さを打ち出す事を前提としたミックス - それは普段のLarry Heardのプレイでもあるのだが - で、幽玄なディープ・ハウスからアシッド・ハウスに歌モノハウス、またはディープ・ミニマルも使用して、穏やかな地平が何処までも続くような優しさに満ちた音楽性だ。丁寧に聞かせる事でしっとりと体に染み入るような情緒性を含みつつも、勿論ダンス・ミュージックとして体が躍り出すようなグルーヴ感もあり、Larryらしい大らかな包容力とレーベルの美しく幽玄な音楽性が見事にシンクロして相乗効果を発揮している。リスニングとしての快適性が故に部屋で流していて自然にさらっと聞けてしまうBGM風にも受け止められるが、それもLarryやレーベルの音楽性としてはあながち間違っていないのかもしれない。願わくば次はショーケースとしてではなく、よりパーソナリティーを打ち出したMIXCDも制作して欲しいものだが、さて今後の活動を気にせずにはいられない。



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| HOUSE12 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
2016/6/10 Lose Yourself @ Sankeys TYO
2015年3月、ベルリン・ハウスシーンの魅力的なDJ/アーティストをフィーチャーするというコンセプトで立ち上がったLose Yourself。一端はAirの閉店と共にパーティーも立ち消えになるかと思ったが、Airの跡地に新設されたSankeysで目出度く再始動する事になり、その再始動の初回にはAirでと同様にIan Pooleyがゲストとして呼ばれる。そして日本からはTakahashi Kuniyuki、パーティーのレジデントであるMotoki a.k.a. Shameらが出演し、Sankeysという新たな場所でどんな軌跡を描き出すのか。
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| EVENT REPORT6 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/9/12 ROUNDHOUSE @ Air
今年の3月から始動したハウス・パーティーのROUNDHOUSEは初回にMark Farina、第2回Derrick L. Carterと大御所を呼びながらも、国内からもハウスには定評のあるDJを揃えてメインフロア/ラウンド共に充実した布陣を揃え、その上VJには宇川直宏を迎えるなど隅々まで力を入れて多くのパーティーピープルを魅了している。そして第3回はDerrick L. CarterともClassic Music Companyを運営し、シカゴ・ハウスからUKテクノまで対応しながら独特の癖がある音楽を得意とするLuku Solomonが登場。ラウンジには本場でシカゴ・ハウスを体験しているDJ Quietstormがシカゴ・ハウスに挑む名義の桑田つとむやPeechboyも出演し、そして当然VJは宇川直宏とこれまで同様にハウスの一夜を繰り広げる。
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| EVENT REPORT5 | 19:30 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Manuel Tur - Es Cub (Freerange Records:FRCD33)
Manuel Tur - Es Cub
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とかくテクノもハウスもドイツが注目されている節はあるが、UKのシーンも忘れてはならない。Jimpsterが率いるFreerange Recordsは90年代から続くロンドンの名門とも言えるレーベルで、テクノ〜ディープ・ハウスのみならずニュー・ジャズなども横断したクロスオーバーな音楽性で定評が高い。Manuel Turはそのレーベルで既にアルバムを2枚リリースしている若手アーティストで、今となってはレーベルを代表する一人といっても過言ではないだろう。さて、1stアルバムがまだFreerange Recordsというレーベル性に沿うようにディープ・ハウスを基調にしながらも柔らかでしなやかなリズムも見せるエレガントな作品ではあったが、3枚目となる本作では時代に即すようにエレクトロニック性を高めた4つ打ちベースのディープ・ハウスに統一された音楽性へと変化している。イビサの小さいスタジオの中で制作されたというアルバムは、一見エレクトロニックな陶酔感のある音質は華々しいメランコリーも感じられるが、広がりを見せる開放感ではなく狭いスタジオの閉塞感に包まれた内向的なムードがあり、何となくベルリンのドラッギーなディープ・ハウスを思わせる点もある。どれもこれもフロアでこそ映えるようなシンプルなビートを基調にし、重苦しい陶酔感を生み出す中毒的さえあるシンセが鳴り続け、控え目なプログレッシヴ・ハウスな感さえある恍惚を生み出していく。本人は殆どの曲を数時間で完成させたと述べているが、確かに丹念に練り上げられたというよりは衝動的で、良い意味でいうならば無駄な装飾も殆どない実に軽装なディープ・ハウスだと思う。そういった単純さがよりダンスフロアに傾倒した音楽性へと繋がっているのだろうが、Freerangeにしては少々陰鬱な空気さえ漂っているのは意外でもある。それでもManuel Turらしいメランコリーもあるわけで、水準の高いFreerangeの期待を裏切らないアルバムだ。



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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Henrik Schwarz - House Masters (Defected Records:HOMAS20CD)
Henrik Schwarz - House Masters
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ハウス・レジェンドの作品を纏め上げるシリーズ「House Masters」も、初のリリースから6年で遂に20作目の大台に乗せた。そんな祝福すべき20作目を担当するのは、トラックメーカーとして非凡なる才能を持つHenrik Schwarzだ。原曲を越えた再構築を施すリミックスの手腕、そしてテクノからハウスにジャズや黒人音楽など多岐に渡るトラックメイカーとしての才能、そしてDJではなくライブを中心とした活動は、このシリーズに最も相応しくあり正にアーティストと呼ぶべき存在だ。しかしながら今までに多数の素晴らしい作曲を行い、また数えきれない程のリミックスを手掛けてはいるものの、オリジナルアルバムは未だ制作されていない。本作はその穴を埋めるような意味合いもあるHenrik Schwarzのベスト盤とでも呼ぶべきコンピレーションであり、彼が手掛けた活動初期からの作品が網羅されている。夜な夜なパーティーで踊っている人ならば、どれもこれも間違いなく聴いた事がある名曲ばかりが集められており、今更各曲毎の紹介も野暮であろう。しかしこうベスト盤を纏めて聴き通すと思っていた以上にHenrikの作風は多岐に渡っており、ジャズセッションの様な曲もあればトライバルで原始的なハウス、鬼気迫るドープなハウスに黒い芳香を発するソウルフルなハウス、艶のあるエレクトロニックな音が綺麗なテック系まで一纏めに括るのは難しい。エレクトロニックなループから生まれる催眠的なフレーズ、生演奏のような自由に踊る旋律、踊る衝動を誘発する原始的なパーカッションを駆使した楽曲群は、曲毎に様々な要素を放ちながらジャンルとしては確かに広範囲に渡る。しかしそこにはDJとしてではなくアーティストとしてのHenrikの気質が統一して表れており、単にフロアで機能するダンストラックを制作するのではなく、エモーショナルな温度感とライブ感のある表現力を必ず盛り込んでいる。ミックスされる事が前提ではなく、その曲だけで成り立つような豊かな音楽性は、Henrikがアーティストである証であろう。と才能は疑うべくもないので、やはりオリジナルアルバムのリリースをどうしたって期待してしまうのだが。




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| TECHNO11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Hell - Kern Vol. 02 (Tresor Records:KERN002CD)
DJ Hell - Kern Vol. 02
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現在のテクノシーンの中心地とも言えるベルリン・テクノは多様性とアンダーグラウンド性を伴いつつ隆盛を誇っているが、昔からのジャーマン・テクノのファンにとってはベテランでもありInternational Deejay Gigolosを主宰するDJ Hellも馴染み深いのではないだろうか。本作はベルリンの重要なテクノレーベルであるTresorが新たにスタートさせたMIXCDシリーズ「Kern」の2作目で、DJ Hellも単に一括りにテクノと言うだけでなくアフロ・アシッドやエレクトロ、ブレイク・ビーツ、デトロイト・テクノにインダストリアルなものまでプレイし、多様性とアンダーグラウンド性を両立させている。しかし音のムード自体は先進的と言うよりは懐古的なオールド・スクール感を打ち出されており、良い意味で言うと流行や時代感に頼る事なく自身のタイムレスかつ破茶滅茶なノリが息衝いている。出だしから管楽器の怪しいメロディーが先導する民族的な"Movements 1-4"で始まると、暗い雰囲気とレトロなビートのハウス"Quad 1"、そしてやはり暗く退廃的なエレクトロの"Club Therapy"、更にはDJ Hellのデトロイト愛を示す"War Of The Worlds"と序盤からシリアスながらもジャンルを横断した個性を見せ付ける。そしてやはり目立つのは前述のDark ComedyにInner City、Robert Hood、DBXなどデトロイト系のアーティストの曲が惜しげも無く使われている事だが、一方では近年のテクノシーンで俄に脚光を浴びるJonas KoppやReconditeの冷たいマシーンサウンドを軸にインダストリアル色の強いテクノも投入して、より暗闇の中をひたすら突き進む。DJ Hellにしては随分と生真面目で一見地味なようには聞こえるが、しかし音の古さゆえなのだろうかジャンルの幅広さ故なのか、何でもありのレイヴ的な快楽主義に覆われたところにDJ Hellの個性を感じ取る事が出来るだろう。ドイツではBerghain系のテクノが圧倒する中で、DJ Hellはそれに安易に寄り添う事なく自分の道を歩んでいる。



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| TECHNO10 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hiroshi Watanabe - Contact To The Spirits 2 (Octave Lab:OTLCD-1760)
Hiroshi Watanabe - Contact To The Spirits 2
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5年前にKaito名義でリリースした"Contact To The Spirits"(過去レビュー)はKaitoの魅力と、そしてKompaktとの共同プロジェクトとしてKompaktの魅力を世に伝える意味で特別であった。そして本作はそのタイトルの続編ではあるが名義は本名でとなり、Kompaktの制約も無くなるなど相違はあるが、やはり特別である事は曲目を見て気付くはずだ。一目見て気付くのは彼との繋がりもそれ程なさそうであったデトロイト・テクノやシカゴ・ハウスが導入されている事で、リスナーからすれば少々意外な印象を受けるだろう。しかし本人から聞かせて頂いた話では元々NYでの活動時代からそれらを好んで聴いていた訳で、本人の中ではデトロイト・テクノと結び付く事はなにも意外な事ではないと伺った。となると今それらが表面化してきた事は、レーベルや名義での制約から解き放たれ自分自身の中に常に存在する音楽を、自然と手繰り寄せミックスした結果なのだろう。だからと言って本作がデトロイト系のミックスであるとも思わない。やはりここで聴けるのはワタナベヒロシと呼べる音であり、それは優しく包み込み包容力やそれに相反する沸き起こる力強さを伴うテクノ/ハウスである。これまで以上にリズム/グルーヴの変化の付け方は深みを増し、幻想的なトランス感を呼び起こす音から生々しい肉体感を感じさせる音まで広がりを聞かせながら、曲と曲とを多層的に被せる事で未知なる展開を生み出す事に成功している。また一瞬足りとも気の抜けない流れの中で、最後には日本人の曲が3曲並んでいる事は同じ日本人として喜ぶべきだろう。無理な展開は感じさせずにそれらは当たり前の様に自然とミックスされているが、そこにワタナベさんが日本のダンスミュージックの期待を一身に背負っている気概は伝わってくるだろう。彼にとってもう6枚目となるMIXCDであるのに、停滞とは全く無縁であるどころか明日へと前進を尚続けている。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Drumpoems Verse 2 (Drumpoet Community:dpc_025-2)
Drumpoems Verse 2
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一年前のリリースなのですがなかなか質の高いコンピレーションなので紹介させて頂きます。スイス発のレーベル・Drumpoet Communityは2006年にCompost Records傘下に設立され、リリースされるアーティストもまだ若手中心と、レーベルとアーティスト共に成長中な期待の新興レーベルです。しかしながら最近ではJohn DalyやMotor City Drum Ensembleの変名・Jayson Brothers、そして日本人の超若手・Yosa(まだ若干22歳!)もリリースするなど徐々に注目を集めつつあります。基本的にはエレクトロニックなテックハウスな作風が多いようで、本作を聴いた限りでは特にしっとりと落ち着きのある滑らかでソフトな音使いがレーベルの特徴なのかなと感じました。熱は帯びずに終始クールで、そして透明感のある耽美なシンセ、ソフトトランスとでも言うべき過激ではなく優しいトランス感覚と、いかにも白人向けで西洋的なアーバンな内容。突出したオリジナリティーはまだ希薄なものの、レーベルの音の統一性や全体的な水準に関しては保証出来ると断言致します。この勢いでEPのみならずアーティスティックなアルバムリリースも期待したいですね。

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| HOUSE6 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/09/04(SAT) Metamorphose 10 @ 修善寺 サイクルスポーツセンター
Act : Manuel Gottsching performs "more INVENTIONS FOR ELECTRIC GUITAR" with Steve Hillage, Elliott Sharp & Zhang Shouwang, X-102, Moritz Von Oswald Trio, Mogwai, Larry Heard and more

2010/09/10(FRI) Hyper Modern Music Salon -Dinosaur Meets TECHNO! @ Mado Lounge
DJ : Hiroshi Kawanabe, A.Mochi, CALM, Hiroshi Watanabe aka Kaito, no.9, Haruka Nakamura
Live : evala

2010/09/10(FRI) HI-TECK-SOUL Japan Tour 2010 @ Eleven
DJ : Derrick May, Ryo Watanabe

2010/09/10(FRI) SOLAR FREQUENCY @ Womb
Galaxy Stage
DJ : DJ Tasaka, DJ Nobu, The Backwoods
Future Lounge
DJ : DJ Yogurt, JZ, Leyziro

2010/09/10(FRI) CLUB MUSEUM "DETROIT LEGEND" @ Unit
DJ : Kevin Saunderson, Cloude Young Jr., Rok Da House

2010/09/22(WED) GUIDANCE @ Eleven
DJ : Michael Mayer, Takkyu Ishino

2010/09/24(FRI) Urban Tribe Japan Tour 2010 @ Eleven
Live : Urban Tribe
DJ : DJ Stingray (aka Sherard Ingram / Urban Tribe)

2010/09/25(SAT) AIR 9th ANNIVERSARY "DIXON × AIR Release Party @ Air
DJ : Dixon, Ko Kimura, DJ Sodeyama

2010/09/26(SUN) ShinKooeN fes 10' @ 神奈川県茅ケ崎市柳島海岸
DJ : Altz, DJ Nobu, DJ Quietstorm, DJ Yogurt, Ko Kimura and more
Live : Dachambo, Kaoru Inoue, O.N.O and more
| UPCOMING EVENT | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kaoru Inoue - Sacred Days (Seeds And Ground:SAGCD020)
Kaoru Inoue - Sacred Days
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ユニットとしての活動やコンピレーション・MIXCDなどのリリースも多かったせいか、そんなに久しぶりとも感じない井上薫の5年ぶり・ソロ2作目となるアルバムが紆余曲折の末リリースされました。「神聖なる日々」と題されたこのアルバムは祭典を祝うかのように歓喜し踊る事を渇望した音楽であり、今までの作品の中でも最もダンスミュージック性が強いアルバムです。かつてはワールドミュージック(ボサノバやアフロ、ラテン、アジアンミュージック)の要素を強く打ち出しクロスオーヴァーな方向性だった彼も、近年はかなりテック化かつエレクトロニックなビートを打ち出してきましたが、それらの融合が結実したのが本作。思えばChari Chari名義でのアルバムはダンスミュージックに縛られない(もっと言ってしまえば踊らなくてもよい)解き放たれた開放があったのが、ここでは彼自身はフロアへと帰属し自らがシャーマンとなりダンサーを扇動し肉体を刺激します。まるで踊る事への飽くなき欲求はかつてない程のポジティブなエネルギーを生み出し、周りを巻き込む至福の渦となる如く。またエレクトロニックな色を強めたとは言え彼の個性であったワールドワイドな音楽性は随所に散りばめられており、例えば先行シングルの"Happenings"はフラメンコを思わせる強烈なビートが鳴り響き、"Ancient Future Beings In The Place"では森林に包まれた秘境の奥地で原住民が雄叫びを上げ、そして超自然的な皆既日食体験から生まれた"The Invisible Eclipse"では琴線を震わす旋律が神々しく光り輝いている。スピリチュアルなチャントを歌いあげる"The Sun Goddess"もあれば、サックスフォンが妖艶さを演出するハウス"Tokyo Diver"もある。民族的な彼のルーツも踏襲した上で新たなる段階へと進んだ本作に、僕が感じたのはManuel Gottschingの音楽とも似た恍惚感、そうトランスと呼ばれる精神状態。興奮と感動 -単純にポジティブな心象によるものだけでなくスピリチュアルな作用による- を呼び起こすシャーマンの魔法がこのアルバムにはかけられている。ただただ…素晴らしい。

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| HOUSE6 | 10:00 | comments(1) | trackbacks(0) | |
Four : Twenty Recordings Presents Music : 03 (Four:Twenty Recordings:four:mix002)
Four : Twenty Recordings Presents Music : 03
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デトロイトのPlanet-Eからの作品や"% Black"シリーズでの奇天烈でディープなミニマルトラックで注目を浴びたGlimpseが、ブリストルのテクノレーベル・Four:Twenty音源を使用しミックス&エディットを行ったMIXCDが発売。Four:Twentyと言うレーベルは初耳ですが、Loco DiceやMartin Buttrichらも作品をリリースしているからミニマル/テックハウス系なのでしょうか。ここでは27曲を使用しながらも8つのセクションに分けられており、滑らかで自然な流れでありながら早々と景色が移り変わるような展開があり、一時さえも目を離せないプレイを披露しております。基本は透明感と恍惚感の強いシンセが鳴るディープなテックハウスが中心ですが、音の統一感がしっかりある割には飽きが来ないのは、やはり多くのトラックを詰め込み展開を調子良く作ったおかげでしょう。廃退的で暗めのムードの中にもしっとり聴かせる叙情があり、それがロマンティックな煌きになる瞬間もあり、リスニングとしてとても心地良い空気を生み出していると思います。そしてがっつり踊るだけがテクノではなく、こんなアダルティーで色気のあるテクノも真夜中のフロアで聴いてみたいですね。

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| TECHNO7 | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moodymanc - Omlette (Dessous Recordings:DES91)
Moodymanc - Omlette
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Moodymannじゃないよ、Moodymancだよって確実にMoodymannをパクッたアーティスト。20:20 VisionやSteve Bug主宰のこのDessous Recordingsから名前の通りMoodymannを意識したディープハウスをリリースしてきましたが、本作では黒さは控えめにアンビエンスさえ漂う流麗なテックハウスに路線を変更。"Omlette"は抜けの良いキックやパーカッションが効き、そして透明感のある上物シンセがアンビエント臭を漂わせる緩めのテックハウス。音数を絞り展開を拡げないミニマルな構成で、しかしながら心地良さの持続する使い勝手の良い曲ですね。Dplay & Manuel Turに依るリミックスは、暗めながらもドラッギーにぎとぎとと味付けしたミニマルハウスで不気味なムードを演出。"Talker (Drum Dub)"はそのまんまメロディーとかはほぼ入らずに、リズムトラックだけのアフロアフリカンな太鼓がポコスカと気持ちの良いDJツール。太鼓にリヴァーヴ処理がされていて、ダビーな響きが空間の広さを感じさせます。

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| HOUSE5 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/12/05 groundrhythm @ Air
当日は幕張ででっかいパーティーがあったものの、自分は井上薫初ライブが聴きたかったのでgroundrhythmへ行ってきました。来年久しぶりに出るアルバムからの新曲も披露するって事で、そりゃ期待もするってもんです。何より嬉しかったのは、他にでっかいパーティーがあったのにもかかわらずAirにもいっぱいのお客さんが来ていた事だ。さすがgroundrhythmはAir最長を誇る伝統のパーティーだけあると感じました。
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| EVENT REPORT2 | 16:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
New Order - Retro (Rhino Entertainment Company:5186504532)
New Order-Retro
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何故かまだ廃盤でもないのに、2002年にリリースされているNew Orderの4枚組ボックスセットがリイシューされました。New Orderと言えばギター中心のロックスタイルから電子楽器中心へのダンスミュージックバンドへと見事に転身したUK屈指の親父バンドで、特に今でもクラブで多々回される事がある"Blue Monday"が有名ですね。演奏はど下手だし歌も軟弱で本当にベテランかよと疑いたくなりますが、強烈なデジタルビートとメランコリックなメロディーを武器に肉体と心を震わすその音楽性は、21世紀になった今でも唯一無二のもの。またNew Orderはクラブミュージックファンからも人気が高く、まだ余りNew Orderは知らないよってお方には是非とも聴いて欲しいと思います。この4枚組は、Pop(シングル集)、Fan(隠れた名曲?)、Club(リミックス集)、Live(そのまんま)の4つの盤から成り立っていまして、ビギナー向けと言うよりはNew Orderにずっぽりはまっている人向けの内容です。何故なら入門向けにはベスト盤が幾つか出ているから、そっちを買えば良い訳ですからね。じゃあこのボックスセットは価値が無いのかと言うとそうでもなくて、今までのベスト盤からは違う視点で選ばれたPopとクラバー向けのClubの楽曲はなかなか面白いし、特にLiveの内容が一番注目です。なんとLiveの楽曲はPrimal ScreamのBobby Gillespieが選曲をしていて、1981年から2002年までのなんと20年間の変遷を感じる事が出来る内容です。初期の頃のたどたどしく荒削りながらも、骨身を削り燃え尽きるような迫力のある音は本当に素晴らしいです。また年代が新しくなるにつれ打ち込みが増え、よりグルーヴィな曲が増えていくのも彼等なりの進化と言えるでしょう。Liveの盤だけでも十二分に価値がありますね。自分が買った当時は6000円位してたんだけど、現在の円高の影響かリイシュー盤は3000円代で買えるなんてお得ですな。

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| ETC2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Rush - Palazzo Volume Three (T:Classixx:TCLA0004-2)
DJ Rush-Palazzo Volume Three
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シカゴ出身のハウスDJ・DJ Rush、いやテクノDJなのかしら。とにかく音がゴリゴリで超絶ハイテンションでミニマルでファンキーで、変態性とダンスミュージック性を兼ね備えた大変痛快爽快なハードテクノであります。と言っても自分はDJ Rushに関してはシカゴハウスを中心にまとめたMIXCDを聴いた事がある位だったので、本作を聴いてみたら事前情報とかなりの差があり衝撃を受けました。これまじやばいっす、空前絶後の高速ハードミニマルテクノが徹頭徹尾。ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ、ズコズコズコズコズコズコズコズコ、ゴォォォォォォォ〜、とかね、ずっとそんな感じ。レビュー手を抜いている訳ではありません。まじでそんな風に終始ハードミニマルが貫き通されて、ひ弱な肉体もマッチョにパワーアップ間違い無し。シカゴハウスの狂気をハードミニマルにミックスした様なファンキーでハードなプレイは、正にDJ Rushの名の通り怒濤のラッシュを見せます。近年の脳に来る覚醒的なミニマルに対し、こちらは肉体に直接来る汗臭い体育会系テクノで、馬鹿度・変態度はずば抜けて高い数値を示してるね。中途半端なハードテクノは許さんと言う人は、是非ともこのMIXCDを聴いてみて欲しい。妥協・甘さは一切無しのガチな展開が待っております。うほっいい男!

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| TECHNO6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Digweed - Transitions Vol.4 (Renaissance:REN42CD)
John Digweed-Transitions Vol.4
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気が付けば毎年恒例のシリーズになっているプログレッシヴハウスの大御所・John DigweedのMIXCDシリーズ"Transitions"。シリーズ物と言うとどうしても耳が慣れてしまい飽きやすくなってしまうのですが、この4作目にしてシリーズ最高峰ではないかと感じられる気持ちの良い出来。既に音的にはテクノだとかプログレッシヴハウスだとか区別するのは意味の無い内容で、ジャンルの垣根が下がった事で新たなるファンの獲得に成功しているであろうDigweed。実際自分も以前はプログレを聴く機会は無かったのですが、ある程度テクノ寄りになったおかげで自分も聴く機会を得られているので、壁が低くなるのは良い効果もあるのです。曖昧・あやふやにぼかして成功している良い例でしょう。選曲に関しては大半は自分が知らないアーティストですが、序盤のユルユルとしたテンポの中にも重みを効かせ安定した流れから、ジワジワと壮大な流れに落とし込んでいくテックハウスやプログレが中心。透明感のある上物とギラついた上物、相反する音が入っていてワイルドでありながら上品な雰囲気も感じられる好内容です。

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| TECHNO6 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2007
来たるべき大晦日が遂にやってきました。今年は特に年末年始は予定が無いので、今日はDynamite!!でも見ながら酒を飲みつつ年を越そうと思います。ちなみにロシアン皇帝VSチェ・ホンマンなんて、でくの坊のチェに勝ち目なんてねーだろ。何て言いながらチェが勝ったらどうしよう…。そう言えば今年は長年お世話になってきたシスコがクローズしたり、クラブ営業への圧力が一層高まったり、クラブミュージックがどんどんと良くない状況になっているのを感じました。元々一般人には馴染みのない世界、音楽なのに更に追いつめられてどうしようもない状況ですな。まぁ中には一般受けにヒットしてるアーティストもいるので、今後はよりアンダーグラウンドとオーバーグラウンドで境が出来ていくのでしょうか。とにかく真夜中のクラブ営業だけは、法を改善して問題を無くして欲しいですね。何で24時間営業の居酒屋で飲むのは合法で、クラブで夜中に踊るのは違法なんでしょうね?意味の無い法律は必要ありません。

無駄口が続きましたが、これから2007年のマイベスト作品を紹介致します。でも昨日掲載した売上ベストに出ている作品は敢えて外してあります。それらの作品でも自分の年間ベストに入っている物はありますが、折角なので今日はそれ以外を紹介したいと思います。ベタなチョイスではありますが参考にして頂ければ幸いです。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 17:00 | comments(4) | trackbacks(2) | |
Jimpster - Mix This (KSR HOUSE:KCCD279)
Jimpster-Mix This
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現在だとスーパーインプロヴィゼーションバンド・The Baysのキーボーディストと言う肩書きの方が有名なのか、JimpsterことJamie Odellのハイセンスなハウスミックスが出た!どうしていきなり強調してるかと言うと当初は全く買う予定が無かったのに、店頭で試聴したら思いの外好内容で衝動買いしたから。本作はJimpsterが運営しているレーベル・Freerange Recordsの作品のみを繋いだレーベルサンプラー的な内容だけど、しかしこれが本当に一つのレーベルの音源だけを使用したのかと疑いたくなる位、質の高い曲が詰まっている。同じコンセプトでここまで質が高いとなるとFrancois K.が送る"Deep & Sexy"シリーズ(過去レビュー)位しか真っ先に思いつかないけれど、本作は伝統的なハウスを聴かせる"Deep & Sexy"に対しより未来的でよりテクノ的であると思う。もちろんグルーヴの基本はハウスなのだがシンセの使い方がテクノ的で、華麗で西洋の美しさを匂わすエレクトロニックな音質が正にテックハウスと言われる物。ただ綺麗なだけではなくエレガント、つまりは優雅な気品も持ち合わせ、尚かつそれが鼻につく事もなくさらりと上流階級を味合わせてくれる庶民にはもってこいの内容なのだ。序盤〜中盤はブロークンビーツやディープで抑え目できて、そして10曲目以降が天にも昇る高揚感が続く4つ打ちテックハウスでピークに持っていく。そこら辺ではデトロイトテクノにも似た未来への希望が溢れ出ていて、デトオタも納得させるハイテック感覚を感じる瞬間があるだろう。そしてラスト間際のKirk Degiorgioの"Starwaves"に、テクノの最良の瞬間を垣間見るかもしれない。Kirk DegiorgioやIan O'Brienが好きな人には、絶対間違い無い一枚になりそうだ。

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| HOUSE3 | 19:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2006
来たるべき大晦日が遂にやってきました。今年はPRIDEの不祥事で格闘はK-1しかTV放映されません。非常に残念です。さて、今年の年越しは万座温泉で過ごすので、31日から3日までは外出しています。なのでこの更新も前もってまとめておいたのが、自動でアップされるようになっています。今日は年間ベストを選ぶと言う事で、時間をかけて今年リリースされた物で印象に残ったのを探していたのですが、あちらを立てればこちらが立たず状態でどれを切るか本当に迷いました。年間ベストとは謳っておりますが、実際の所数日後に選び直したらまた内容は変わるだろうし、今の時点の気持ちで選んで物と考えた頂いた方が宜しいかと。でもどれも最高に素晴らしい音楽ばかりなんで、是非参考にしてみてくださいね。

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| BEST | 12:00 | comments(12) | trackbacks(4) | |
2006 Best Seller
今年も遂に終わりがやってきました。と言う事で年間ベストなんですが、その前に今年も年間売上ベストを行おうと思います。皆様今年もこの「Tokyo Experiment」経由@アマゾンで、多くの商品を購入して頂いてありがとうございました。とここまでは、去年と全く同じ文章を使わせて頂きました、手抜きですいません。さて売上ベストですが、結果を見るとなかなか面白い結果でありまして、2年以上も前にリリースされた作品が今でも売れていたり意外でした。しかしブログで紹介した甲斐はあったなと、嬉しい気持ちでもあります。これからも素晴らしい音楽を紹介し続けられる様に更新がんばらないとね。では早速売上上位から発表したいと思います。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 12:20 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Âme...Mixing (Sonar Kollektiv:SK096CD)
Ame...Mixing
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近年テクノ、ハウスの垣根を越えて大ヒットした「Rej」を送り出したÂme。ミニマルで覚醒感のあるハウシーな楽曲は、様々なアーティストがDJプレイで使用しフロアに熱狂の渦を呼び起こしてきました。あんなにもじわじわと神経を蝕む様に毒気があるディープなハウスは滅多に聴く事もなく、本当に何度聴いても格好良いなと思います。そんな彼らの根本にある音楽は一体どんな物なのでしょうか?それを解き明かす鍵が、Âmeに因るこのMIXCDです。ジャンルは本当にざっくばらんで、イタロディスコからデトロイトテクノ、ミニマルハウス、ディープハウス、果てはプログレッシブロックまで何でもありですね。また新旧時代が幅広く取り入れられて、時代を跨ぐ作品集とも言えます。技術的に感動を覚える箇所は特に無いのですが、選曲自体は渋くもなかなか侮れないセンスがあるのかなと思いました。幾つか気になる曲を挙げるなら、ジャジーで未来的なCarl Craigのリミックスや、ファンキーでコズミックなDerrick Mayのリミックス。またDouble、Nexusらイタロディスコ系は、近年のディスコダブに通じるズブズブかつエモーショナルな作風が良し。ミニマルハウス最先端のLucianoの曲も、中毒的に深い音で素晴らしいです。最後のトランシーなAshra(Manuel Gottsching)は、当然テクノ好きな方はご存じですよね?ジャンルはばらばらなれど、深い音響を生かした選曲でべたっとした流れながらも地味に神経に効きます。まったりゆったり、そしてズブズブの世界に落ちていきましょう。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Dave Clarke - World Service 2 (Resist:RESISTCD45)
Dave Clarke-World Service 2
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テクノ好きな人はきっと既に持っているであろうDave Clarkeの2枚組MIXCD。エレクトロサイドとテクノサイドに分かれていて、二つの味の楽しめるナイスなMIXなんだけど、ほんと良いDJだなDave Clarkeは。去年出た2NDアルバムには失望してたけど、やっぱりDJとしては一流ですよ。まずエレクトロサイドなんだけど、すっごい痺れるね。エレクトロ特有のチープな音がこれでもかとびきびき鳴り、ニューウェーブ調の曲も混ぜて懐古的な面もありつつ肌に突き刺さる様な刺激があります。でもやっぱりオススメはテクノサイドでしょっ!ゴリゴリのハードテクノにスカスカのシカゴハウス、鋭い切れがあるフィルター系をこれでもかと繋いでいきます。非常にざらついた質の悪そうな音が逆に、ワイルドで熱の籠もったプレイを感じさせます。高音と低音を強調した様な派手なMIXで、更には後半に進むに連れて卑猥度も増していきます。やぱり彼はシカゴハウスの影響下にあり、巧みに吸収して自分なりのプレイを創り出していますね。どこを切ってもピーク時の様なテンションには、頭が下がる思いですがそんな事を考える余裕も無いくらいパワフルです。うんうん、最近テクノでは良いMIXCDがなかっただけに満足ですな。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(2) | |