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Michal Turtle - Return To Jeka (Music From Memory:MFM029)
Michal Turtle - Return To Jeka
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2018年もオブスキュアと呼ばれるスタイルの音楽はMusic From Memoryが先導していたように思う。特定の音楽のジャンルに縛られる事なく、また有名無名といった知名度にかかわらず、時代の狭間に埋もれた音楽から今という時代に生まれた音楽まで、今年もMFMは多くの作品を掘り起こした。そんな作品の一つがUKのドラマー/鍵盤奏者であるMichal Turtleによるもので、2016年には同レーベルより未発表曲集の『Phantoms Of Dreamland』(過去レビュー)もリリースしていたのは記憶に新しいだろう。バレアリックからファンク、ポスト・パンクにフュージョンからダブにエキゾチック等掴みどろこの無い音楽性は実験的と呼ぶに相応しく、しかし公式には1983年にアルバムを一枚のみリリースしたのみのアーティストを音源を掘り起こすMFMの目の付け所は流石と言う外にはないが、またしても更なる未発表曲をリリースするのには舌を巻いてしまう。本作は1983年にリリースされたアルバムの後の2年間に録音されていた音源だそうで、その意味では前述の未発表曲集と音楽的に大きな差はなく、つまりは特定のジャンルに当て嵌めるのが難しいエクスペリメンタルな音楽になっている。呻き声のような不思議な楽器の唸りが持続する"Reincarnation"はピッチが狂ったような音響を奏でつつ、ベースやメロディーは未開のエキゾチックな感覚もあり、この時点で国籍やジャンルでの区分けが無意味である事を理解する。"Hyper Ethnic Blues"はそのタイトル通りで民族的でカラカラとしたパーカッションに引かれ、シタールらしき弦や電子音のミニマルな展開によりサイケデリックな目眩を引き起こす人力ミニマルか。一方で抜けの良いダブのリズム感を活かしたそのまんまタイトルの"Dub This Heavy"、土臭い生感覚のドラムやギターにベースなどその荒っぽい音さえもが臨場感に繋がる土着ファンクといった趣きで、しかしその脱力加減が心地好い。高揚感のあるシンセのアルペジオの幕開けがバレアリックぽい"Feel The Pain"は、そこからぐっと土着感あるリズムが入ってきてアフロ・ファンクな様相を見せれば、"Jovan's Island"ではウクレレの響きだろうかハワイアンの開放的な南国ムードたっぷりながらも奇妙な電子音が飛び交うなど、やはり本作も国やジャンルを超越した面白さがある。それが物珍しさだけではなく全編宅録精神爆発なDIYが故の自由さがあり、曲自身のリスニングとしても揺蕩う感覚にBGMとしての快適性もあり、個性的でありながらも難解さをひけらかすようなものではないのだ。



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| ETC4 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Michal Turtle - Phantoms Of Dreamland (Music From Memory:MFM011)
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バレアリック、エクスペリメンタル、アンビエント等、そして国境を跨ぎながら世界各地の世に知られてない、または発売されてさえもいない音楽を掘り起こし、再評価のきっかけを作る事で高い評価を得ているMusic From Memory。そのレーベルが2016年に発掘したのはUKのドラマーであるMichal Turtleで、個人の作品としては1983年にアルバム『Music From The Living Room』だけの一枚を世に残している。本作はそのアルバムから一部と他に同時期に制作された未発表曲を纏めたコンピレーションで、実際には8割は未発表曲であるから、殆ど初お披露目のニューアルバムと呼んでも差支えはない。Turtleはドラマーではありながらギターやベースにキーボード、管楽器や打楽器までプレイするマルチプレイヤーで、ここに収録された曲でも殆どの演奏を自身で行うなど、頭の中にあるアイデアはDIYなるTurtleの手によって音となり形容のし難い実験的な世界観を構築している。始まりの"Loopy Madness II"こそ耽美なローズに美しい残響広がるギターなど用いた開放感ふんだんバレアリック系のインストだが、続く"Village Voice"から宗教的なボンゴのミニマルに般若心経を唱えているような歌による亜空間への誘いらしき曲で、Turtleの豊富なアイデアによるエクスペリメンタルな音楽性が広がっていく。と思えば"Maid Of The Mist"ではクラビネットの朗らかな響きと優しいアコースティック・ギター等を活かした長閑な昼下がりのイメージだったり、"Ball Of Fire"ではファンク調のベースに分厚いアナログシンセが酔いしれるような旋律を奏でてフュージョン性があったりと、曲毎にジャンル性は転調していく。そして、テープに録音したボンゴを用いて土着的なグルーヴと密林のような怪しさを感じさせる"El Teb"、調がずれたようなメロディーと不思議な電子SEが浮遊するニューエイジらしき"Spooky Boogie"、ポスト・パンクとダブの混合のようなひりついた緊張感のある"Phantoms Of Dreamland"、アルバムの中には試行錯誤か果敢なチャレンジかの判断はつかないものの多彩な音楽性に取り組んでダンスからリスニングまで楽しめるバラエティに富んだ内容になっている。Music From Memoryもよくぞこんな秘境の果てにあるような音楽を掘り起こしてくるものだと感嘆せずにはいられないが、確かにレーベルらしい実験的な要素と多少のバレアリック感もあり、Music From Memoryらしさが伝わる作品だ。



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| ETC4 | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |