CALENDAR
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
Mogwai - Hardcore Will Never Die, But You Will. (Sub Pop Records:SPCD895)
Mogwai - Hardcore Will Never Die, But You Will.
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
デビューから14年も経てば時代と共に変わり行くものなのか、当初は音響派ポストロックバンドか轟音ギターバンドなんて呼ばれたいたモグワイも、この7枚目のアルバムではその面影も少な目にギターポップと呼んでもおかしくない程にポップさを増しておりました。はっきり言ってしまえば過去の静から激に切り替わる瞬間の圧倒的なカタルシス、激情に飲み込まれるエクスタシーは、思っていた以上に減っている。ギターは確かにしっかり鳴っているが、明らかに以前の様にカオスが渦巻く壮大な世界観は希薄だ。しかめっ面で悩ましげにプレイするのではなく、肩の力が抜けてリラックスしてギターを気持ち良く掻き鳴らし、リズムも以前より普通のロックらしくドライヴィングし、うむこりゃ普通にブリットポップ全盛期のUKロックンロールだろと逆に時代を感じさせてしまう。正直こう云う音をモグワイに求めていないと言うのが本音ながらも、アルバムとしては癖が無くていつの間にか聴き終えてしまう格好良いロックなアルバムなのは間違いない。が癖が無い故に過去のアルバム程愛聴するかと言うと、一抹の疑問も。昨年のMetamorphoseで妙にアップテンポなライブに違和感を感じたけれど、それはこのアルバムにも現れている。まあ活動歴も長いからマンネリズムからの脱却は重要ですよね(棒読み…)。

試聴

Check "Mogwai"
| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mogwai - Special Moves (Rock Action Records:ROCKACT48CD)
Mogwai - Special Moves
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
今年のMetamorphoseでも感動的なライブを行ったそうな(自分は遠くで横になりながら聴いていたので、朧げにしか聴けず)UK屈指の轟音ギターバンド・Mogwai。10年前のフジロックで彼らのライブを体験した際は、余りに圧倒的なギターのノイズに包まれて観客の殆どが棒立ち状態と言う不思議な瞬間を体験したのですが、きっと今年のメタモでも同様の状態だったのでしょう。そしてそんな感覚を体験出来るのがこのCD+DVDのセットになったライブ盤で、内容は2009年のNYでのライブ公演をまとめた物となっております。轟音ギターバンド…しかしながら五月蝿いだけじゃない、ノイジーなだけじゃない。どこまでも攻撃的でありながら甘美な旋律を奏でる轟音ギターが空間に充満し、怒りとも悲しみとも似通いながらも異なる感情が止めどなく溢れ、聴く者は甘美なノイズにまみれて意識も融解する。まるでギターノイズの広大な海を彷徨う様に意識はふらつき、そして何時の間にか恍惚への極みへと達する瞬間がやって来る。感情ダダ漏れなある意味コテコテな印象もあるけれど、全くの静寂の間から怒号の如く爆発する瞬間への切り替わりのダイナミズムや、轟音ギターに埋もれないでしっかりとした音圧を感じさせるドラムやベースの主張もあり、単に音がバカでかいだけのロックバンドとは異なるテクニックなども持ちあわせているんですね。DVDを見ると膨大な数のフットペダルがあり、きっと様々なエフェクトを駆使してこの様な轟音ギターを産み出しているんだなと想像してしまいます。あぁ、やはりメタモでしっかりと聴いておけば良かったなと後悔も今更感じてしまいましたが、その穴埋めはこのライブ盤で。

試聴

Check "Mogwai"
| ETC3 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2010/09/04 Metamorphose 10 @ 修善寺 サイクルスポーツセンター
2005年のメタモ以来、5年ぶりとなるメタモに行ってきました。今回はクラブ仲間御一行に車を相乗りさせて頂きまして、更にはテントやイスなどのキャンプ道具を完備する人もいたおかげで、かなり快適に過ごす事が出来ました。そのせいか終始お酒を飲む状態で、まともに音楽を聴く状態でなかったのが反省点でもありますが、楽しく過ごせたかな。幾つか聴いたアーティストについて軽くコメント。

まずはManuel Gottsching performs "more INVENTIONS FOR ELECTRIC GUITAR" with Steve Hillage, Elliott Sharp & Zhang Shouwang。一番期待していたのですが、やはり素晴らしかったです。ギター3人とPC1人(知人の話では4人全員ギターだそうです。譜面台でギターが隠れて分からなかったみたい)のライブセットで、最初は"INVENTIONS FOR ELECTRIC GUITAR"に収録されている"Echo Waves"。ペケペケしたギターのディレイが織り成すエレガントでトランシーな、そしてノンビートチルアウトと言っても差し支えない名曲。空間にフワフワと心地良いギターが浮遊し、そして拡がっていく。酔っていたので、これだけ聴いて後は寝ながらグダグダ。

Mogwaiのライブはステージから遠く離れたキャンプ地で、またもグダグダ寝ながら聴く。遠くからでも分かる圧倒的なギターの音圧、そしてそのノイジーな中から垣間見える美しい旋律。ちょっと以前ライブを聴いた時よりも、なんとなくテンポが早かったような?

そして伝説のMike Banks+Jeff Mills=X-102。これはまあだいたい予想していた通りで、やはり90年代前半のハードコアテクノを彼らなりにコズミックな要素を加えた、音自体は古いけれど臨界点を突破するようなエネルギーに溢れたテクノでした。流行り廃りとか古い新しいとかを超えた彼らのコズミックなコンセプトを表現していたんじゃないかな、グダグダに酔っていたので正確な事は言えませんが。

そこからは朝まで撃沈してしっかり仮眠を取り、ラストのMoritz Von Oswald Trioを迎える。最初に言ってしまうと2年前のUnitの公演を遥かに凌駕するライブで、今回は期待以上の物を聴かせてくれました。Moritz von OswaldとMax Loderbauerはエレクトロニクスを操り、Vladislav Delayは世にも見慣れぬ不思議なメタルパーカッションを叩く。重力から開放されたようにシンセのシーケンスは空間を自由に浮遊し、微小な変化を繰り返しながらミニマルな展開を作る。Delayが叩くパーカッションはディレイも効果的に使われ、鋭角的な音が空間を切り裂くように、しかしダビーに拡がり、そして圧倒的な音圧と重低音を鳴らしていた。2年前のライブの結果から踊れないと思っていたものの、今回は粘着性の高い重いグルーヴが生まれていてしっかりと踊れる内容でもありました。何度も色々なライブを体験すると本当に稀ではあるけれど背筋が凍りつく瞬間があるのですが、今回はまさにそれを体験。75分2曲の現在成しうる究極のエレクトロニックインプロビゼーションミュージックと言っても過言ではないと思います。

今回は終始メインステージに居たので殆ど踊らなかったのだけど、貴重なライブ体験を出来たし音楽友達と楽しく過ごせて良かったです。野外の開放感がグダグダを誘発するのだけど、たまにはそんなイベントも良いのかも。今回お世話になった方々には、この場を借りてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。
| EVENT REPORT3 | 21:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
UPCOMING EVENT
2010/09/04(SAT) Metamorphose 10 @ 修善寺 サイクルスポーツセンター
Act : Manuel Gottsching performs "more INVENTIONS FOR ELECTRIC GUITAR" with Steve Hillage, Elliott Sharp & Zhang Shouwang, X-102, Moritz Von Oswald Trio, Mogwai, Larry Heard and more

2010/09/10(FRI) Hyper Modern Music Salon -Dinosaur Meets TECHNO! @ Mado Lounge
DJ : Hiroshi Kawanabe, A.Mochi, CALM, Hiroshi Watanabe aka Kaito, no.9, Haruka Nakamura
Live : evala

2010/09/10(FRI) HI-TECK-SOUL Japan Tour 2010 @ Eleven
DJ : Derrick May, Ryo Watanabe

2010/09/10(FRI) SOLAR FREQUENCY @ Womb
Galaxy Stage
DJ : DJ Tasaka, DJ Nobu, The Backwoods
Future Lounge
DJ : DJ Yogurt, JZ, Leyziro

2010/09/10(FRI) CLUB MUSEUM "DETROIT LEGEND" @ Unit
DJ : Kevin Saunderson, Cloude Young Jr., Rok Da House

2010/09/22(WED) GUIDANCE @ Eleven
DJ : Michael Mayer, Takkyu Ishino

2010/09/24(FRI) Urban Tribe Japan Tour 2010 @ Eleven
Live : Urban Tribe
DJ : DJ Stingray (aka Sherard Ingram / Urban Tribe)

2010/09/25(SAT) AIR 9th ANNIVERSARY "DIXON × AIR Release Party @ Air
DJ : Dixon, Ko Kimura, DJ Sodeyama

2010/09/26(SUN) ShinKooeN fes 10' @ 神奈川県茅ケ崎市柳島海岸
DJ : Altz, DJ Nobu, DJ Quietstorm, DJ Yogurt, Ko Kimura and more
Live : Dachambo, Kaoru Inoue, O.N.O and more
| UPCOMING EVENT | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
James Holden - DJ-Kicks (Studio !K7:!K7261CD)
James Holden - DJ-Kicks
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
人気MIXCDシリーズ最新作になんと奇才中の奇才・James Holdenが登場。Holdenと言えばプログレッシヴハウスと言うジャンルから出発した新星ですが、ジャンルを飛び越えテクノやトランス、エレクトロニカやポストロックまでも飲み込み、James Holdenの音としか表現出来ない唯一無二の世界観を創り出すまでに成長したアーティスト。そんな彼がMIXCDを手掛ければただの4つ打ちだけが聴ける訳はなく、テクノやシューゲイザーやアシッドハウスやら…とかもうジャンルで括るのはナンセンスなHoldenとしか言えないミックスになります。特に彼が作る世界観には強烈なサイケデリアとトリップ感が満ちていて、時間軸と空間軸さえも歪めてしまうよう毒気のあるサイケデリックな音は心地良ささえも超越した狂った夢想を誘発し、薬無しでぶっ飛んだ感覚を生み出します。かと思えば突如天使の舞うノスタルジーに満ちた和やかなムードや、デカダン的な壊れ行く中から生まれる耽美な美しさが降りてきたりと、奇想天外なミックスとは正に本作の事。目も眩むほどの強烈な色彩に包まれて、身も心も昇天してしまう。

試聴

Check "James Holden"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO8 | 10:00 | - | trackbacks(0) | |
Mogwai - The Hawk Is Howling (Wall Of Sound:WOS040CDX)
Mogwai-The Hawk Is Howling
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(UK盤) Amazonで詳しく見る(日本盤)
今年の富士ロックの目玉と言えばやはりマイブラでしたよね(行ってないけれど)。マイブラの初来日は1991年で、今回はそれ以来の来日だったので本当に奇跡みたいなもんですよ。ちなみにその初来日は確かジザメリの前座として来日していて、他にブラーも出演していた覚えが。マイブラとブラーが前座ってどんだけ豪華なイベントだったんだ!

でデビューした当時はマイブラフォロワーみたいな扱いをされていたモグワイの新譜が登場。2年に一枚位はアルバムを定期的に出すし音楽自体にもさほど変化は無いので安心と言えば安心だけど、もはや感動を受ける事も少ない様なバンド。デビュー当時は狂おしいまでの轟音ギターに魅せられていましたが、新作が出る度に耳も慣れて今ではそんなに五月蠅い音楽には聞こえなくなってしまいました。とは言ってもやはり安心して聴けるロックバンドの一つであり、本作も聴いていて安定感は感じます。じわじわと浸食してくる轟音ギターは時に爆音で響き、時に美しいメランコリーを発し、狂騒と静寂を行き来します。相反するこの二つの要素が混在しモグワイと言うバンドの音を決定付けていて、とにかく格好良いギターの音を聴きたければモグワイがお勧めなのです。全編インストなのもギターの音だけに集中する事に役立っていて、無駄の無い肉体感を伴ったバンドサウンドが存分に展開されておりました。

試聴

Check "Mogwai"
| ETC2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
boris - Flood (Midi Creative:CXCA1076)

Boris-Flood
Amazonで詳しく見る(日本盤)
 Amazonで詳しく見る(US盤)
引き続き"宇宙からの歌、宇宙への音"(過去レビュー)からのCD紹介。本日は日本のバンド・Borisなる人達のギターアンビエントアルバム。Wikipediaによると「日本のスリーピースヘヴィメタル、ストーナー・ロック、ノイズロックバンドである。」だそうで。ギター、ベース、ドラムを基本としたシンプルなプレイながらも圧巻の内容で、一曲70分の大作です(一応4つにトラック分けはされていますが)。序盤はギターのシンプルなフレーズがミニマルの如く10分以上も静かに繰り返され、トラック1終盤でノイジーなSEが一気に空間を埋め尽くす。そしてトラック2に変わった所で一転、優しくメランコリーなギターのフレーズが繰り返され、一緒にドラムやベースも入ってきます。そしてそのままトラック3の中盤まで進んだ所で、一気に静から動の状態へ音を開放。怒涛のノイズギターが放出され一緒に祈りにも似たボーカルも入ってきて、感情の昂ぶりが最高潮に達します。ギターノイズとは言っても不快な物ではなく、轟音ではあるけれどどこか儚げで脆く壊れやすい美しさを表現しているみたいな。プレイヤーの心の底からの咆哮って感じで、胸にグッと来ます。そしてトラック4に変わると、エネルギーを使い果たした後は喧騒の後の余韻に浸る一時が静かに待っています。エコーを効かせたギターがほわ〜んと響き、静かに静かに終焉の時を迎えるのでした。長時間の大作らしくドラマティックに盛り上がっていく様が見事に表現されていて、長いからと言って途中でだれたりもせず感動的に最後まで聴けました。MOGWAIなどが好きな人は、BORISにも好印象を抱けるのではないでしょうか。

試聴

Check "Boris"
| ETC2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Nathan Fake - Drowning In A Sea Of Love (Border Community:10BCCD)
Nathan Fake-Drowning In A Sea Of Love
Amazonで詳しく見る(UK盤)
 Amazonで詳しく見る(US盤) Amazonで詳しく見る(日本盤)
最近大型リリースが多いですね。今日紹介するこのNathan Fakeの1stアルバムも、相当なファンの方が待っていたのではないかな。現在最もシーンで注目を集めるJames Holden(過去レビュー)率いるBorder Communityのアーティストで、元々はプログレッシブハウス方面で人気を博していたものの、現在では既にシーンを飛び越えてエレクトロニックミュージックと言うシーン全体で絶賛の嵐。僕はディープミニマルな「Dinamo」の大ヒットで彼の存在を知る事になったのだが、この初のアルバムはまた全く毛色の異なる問題作とも言えるでしょう。と言うか果たして今までのプレグレッシブハウスのファンがこれを気に入るかどうか、そこら辺は否定せざるを得ないかなと。一般的にダンスミュージックと言える作品では無く、ここから感じる音は懐かしきシューゲイザーの憂い。My Bloody Valentine(過去レビュー)やMogwai(過去レビュー)が好きだと言う彼の嗜好が前面に出た淡いサイケデリックな音は、どこまでも広がって行く夢幻の世界を感じさせる。電子的でありながらオモチャでひねり出したような可愛い音、心地良いギターノイズ、なんて幻想的で儚い世界なんだろう。プログレッシブハウスファンを裏切った作品かもしれないが、内省的で自分の原点を見つめ直した作品としては良いのかもしれない。またセンチメンタルなエレクトロニカが好きな人には、素直に受け入れられるでしょう。この路線も充分に素晴らしく満足はしたので、次は「Dinamo」路線のアルバムも期待したい所です。

試聴

Check "Nathan Fake"
| ETC1 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(3) | |
Mogwai - Mr. Beast (PIAS Recordings:PIASX062CDLTD)
Mogwai-Mr Beast
Amazonで詳しく見る(日本限定盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤) Amazonで詳しく見る(UK盤) Amazonで詳しく見る(US盤)
UKが世界に誇る轟音ギターバンド・Mogwaiの3年ぶりの新作が登場。普段クラブミュージックばかり紹介していますが、こんな僕も昔はロックばかり聴いていました。90年代のUKロックは僕にとっての青春でありましたが、途中からクラブミュージックに嗜好がシフト。な訳で最近聴いているロックは、90年代から聴いているベテランばかりで新規開拓はありません。こんな事言うと懐古主義者とか言われそうだけど、やっぱり面白いアーティストは90年代の方が多いと思うな。Mogwaiも初期はかの伝説的なMy Bloody Valentineフォロワーだったかもしれないけれど、今では立派に存在感溢れる素晴らしいバンドに成長したと思います。今作は特に分かり易いポップなメロディーが強調されて、重厚で荘厳なギターとメランコリックなピアノのアンサンブルが最高のハーモニーを奏でます。特に轟音ギターはただ五月蠅いだけでなく、狂おしくも美しい雄叫びをあげて空気を震撼させます。なんか90年代のグランジロックのギター音にも近いものを感じますが、懐かしいだけでなく身体にびりびりくる何かがありますね。テンポもゆったりめで馬鹿騒ぎするのではなく、お酒でもちびちび飲みながら鑑賞出来る味わい深いロックだと思います。自分、歳喰ったんかなぁ…いやいや、皆様もドラマチックに盛り上がる狂想曲に酔いしれて下さい。

試聴

Check "Mogwai"
| ETC1 | 22:00 | comments(3) | trackbacks(1) | |
My Bloody Valentine - Loveless (Creation Records:CRECD060)
My Bloody Valentine-Loveless
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
前日にMogwaiを紹介したんじゃ、やっぱりこれも紹介しないといけない。輝ける90年代初頭の奇跡の名盤、そして未だにその後のアーティストが越える事の出来ない大きな壁、「Loveless」。僕が最初に聴いたのはまだ洋楽を全然知らない頃で、兄貴が部屋でかけてたと思うのだがその時は「変なの〜」みたいな感じで全然気にも止めてなかったと思う。その後時は流れ高校1年生の頃だろうか、再度聴いた時をきっかけに"愛無き世界"の魅力に取り憑かれてしまった。そして今の僕は殆どロックは聴かなくなったが、このアルバムは今でも良く聴くアルバムなのである。

My Bloody Valentine(通称マイブラ)と言えばかつて栄華を誇ったCreation Recordsの看板的アーティストでもあった。Creation RecordsはJesus And Mary ChainやHouse of Love、そしてPrimal ScreamやRide、更にはOasisまで輩出した伝説的なレーベルで、そのオーナーでもあるアランマッギーが特に惚れ込んだのがマイブラなのである。マイブラのこのアルバムにかける意気込みは予想以上だったらしく、2年間もスタジオに籠もりインディーレーベルにしては危機的なる20万ポンドをつぎ込んだとか。その為アルバム発売後、アランマッギーは泣く泣くマイブラをメジャーに売ってしまったとか。しかしその成果はこの"愛無き世界"にサイケデリックな奇跡として封印されている。(マイブラ本人はギターは4、5本しか使っていないと述べていましたが…)幾つもの極限までフィードバックされたギターノイズが一面を多い、逃げる隙間はどこにもない。轟音ギターの渦に飲み込まれて思考回路が一切停止してゆくのだ。そう、これは轟音ギターの万華鏡、閉鎖された密閉空間の中なのだ。それなのに、愛らしいセンチメンタルなメロディーが僕らを救ってくれる。愛は無いのだろうか?愛に溢れているのに、逆説の"愛無き世界"とは一体?幾つものアーティストがマイブラを目指し、そして越える事が出来ず消えていった。マイブラ自身もこれ以降本体の活動は無く、Kevin Shieldsがソロで曲を作ったりPrimal Screamに参加したりする程度。誰もが新作を待ちわびて、誰もが新作がもう出ない事を確信しているに違いない。それ程このアルバムが成し遂げた事は大きい。今も僕はマイブラに夢を抱いている、いやまだ"愛無き世界"と言う夢の中にいるだけなのかもしれない。マイブラの伝説は終わらない。

http://www.planetjesterz.com/mbv/videos.html
↑で「Soon」や「To Here Knows When」のPVでもまず見て下さい。

試聴

Check "My Bloody Valentine"
| ETC1 | 22:00 | comments(5) | trackbacks(4) | |
Mogwai - Government Commissions: BBC Sessions 1996-2004 (Matador:OLE646-2)
Mogwai-Government Commissions BBC Sessions 1996-2004
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
久しぶりにロックのCDでも買ってみました。僕も昔はロック小僧、ロック大好きでした。まあいつしかクラブミュージックに傾倒したり、ロックが一時期から面白いアーティストが出なくなった事により殆どロックは聴いていません。Mogwaiはかの伝説的なMy Bloody Valentineのフォロワーと言う形で見られていた様な気がするけど、そんな事もあって名前だけは知っていました。ただ聴く機会は無かったのですが、CDVADERの部屋に行くとMogwaiがあったのでそこで初めて耳にしました。その後、富士ロックでMogwaiのライブを初体験、そこで衝撃的な光景を目にしました。山の中で大勢の観客が微動だにもせずに立ちんぼ状態、みんながみんな衝撃を受けていたのでしょう。苗場の山の谷間をどでかい轟音ギターが切り裂く様に鳴り響き、僕らの感覚を鈍らせ時間をスロウにさせていったのです。と言う事で、Mogwaiは現在のロックバンドの中でも僕が比較的好きな人たちです。

このアルバムはライブベスト…ではなさそうで、取りあえずライブ盤です。UKの名DJ、故John Peel主催のJohn Peel Sessionsなどで演奏された音源を元にしたアルバムです。Mogwaiと言うと轟音ギターを想像すると思うけど、このアルバムでは意外にも前半はメロウで物静かな曲ばかり。んーMogwaiってこんなバンドだったっけ?最近聴いてなかったから、変わったのかな?まあインストばかりなんで、何も考えずに美しいギターの旋律に耳を傾ける事が出来ます。と思ったら18分の大作「Like Herod」では、狂った様な轟音ギターの渦に飲み込まれてぶっ飛ばされてしまいました。僕が富士ロックで聴いたのはきっとこんな曲だったのかもしれない。「New Paths To Helicon Pt I」なんかも美と狂気が混在したギターの嵐が降り注ぐ、ドラマティックなトラックです。ああああぁぁぁぁ、久しぶりにギターの音が格好良く聞こえました。ロックはもう一度僕の心に火を灯すのだろうか…

Check "Mogwai"
| ETC1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |