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MASANORI NOZAWA
MASANORI NOZAWAの初のアルバムは美しく情熱的なテクノ/ハウス、バレアリックなムードも。リミキサーにはXtalやInner ScienceにHiroshi Watanabeなど。2枚組で充実した力作です。12/27リリース!
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UGFY - Nu Roots. EP / Workaholystics. EP (UGFY Records:UGFY 002/003)
UGFY - Nu Roots. EP UGFY - WORKAHOLYSTICS. EP

都内各所で熱く猛々しいソウルフルなDJをするYou Forgot、そして近年はDJ Yogurtと制作活動を行うMojaことNuboによるユニット・UGFYが2年ぶりの帰還を果たした。2015年の1stリリースである「Atom Tears EP」ではYou Forgotの敬愛するデトロイト・ハウスやロウ・ハウスへの影響が強く打ち出されており、そこにNuboによるプロダクションが加わる事で荒々しく骨が剥き出しになったような武骨な作品になっていたが、この2枚の新作は前作を軽く飛び越えブラック・ミュージックやデトロイトからの要素を含みながらも、他にはない奇抜さと暴力的にも近いパワーを持ったロウなテクノ/ハウスとして成立している。"Einstein Goes To The Disco"はつんのめるトリッキーなブレイク・ビーツの下で不気味なシンセが胎動を継続し、様々な電子音や効果音を散りばめる事で要所々々で刺激的な瞬間も導入しているが、地面を這いずり回るようなドロドロしたサイケデリック感が鈍く効いてくる。"Nu Roots."はファンキーというかライブ感があるというか、恐らく何かのライブの歓声をサンプリングした事で臨場感を生み出しており、ねっとりハウシーなグルーヴ感が活きている。表面的な音で言えばざらついたロウ・テクノではあるもののグルーヴ感がハウスだったりするのは彼等らしいが、途中から細かいアシッドのシーケンスと覚醒的なシンセのフレーズが入ってきて快楽的になってくるところはディスコティックな黒い芳香も漂っている。2枚のEPの中で最も勢いがあり過激なトラックは"WORKAHOLYSTICS (Live Ver.)"である事は間違いなく、マシンガンの如く放たれる強烈なビートと禍々しく暴走し連打されるアシッド・ベースが疾走し続けるロウ・テクノな作風で、盛り上がった所での一気に引くブレイクなども持ち込んだ構成によりフロア受けする事は保証されている。そんな暴力的なトラックとは逆に摩訶不思議な魅力があるのは"Iho de Sca Ayahuasca"で、呪術的なボーカル・サンプルを執拗に繰り返し奥深い電子音響を展開しながら出口の無い迷路を彷徨うような混沌とした曲調だが、16分にも及ぶ展開の中には覚醒的なシンセのメロディーや笛の響きらしきものなども現れて聞く者を惑わせる。強烈なダンス・トラックから奇妙な電子音響トラックまでそれぞれ4曲に異なる魅力があり、彼等のルーツでもあるデトロイトのテクノ/ハウスに影響は受けつつも模倣ではなくオリジナリティーを確立させた作品として素晴らしい。





Check "UGFY"
| HOUSE12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Asian Psilocybe Foundation / DJ Yogurt & Moja - Daikaku EP (Mental Groove Records:MG124)
Asian Psilocybe Foundation / DJ Yogurt & Moja - Daikaku EP
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2016年にスイスのMental Grooveから『Water Vein EP』(過去レビュー)によって邦人としては初リリースをしたAsian Psilocybe Foundation。そこでの成功がレーベルとの関係を蜜月のものにしたのか、更なる新作が同レーベルよりリリースとなったのが本作。ここではAsian Psilocybe Foundationの新作1曲、そして前作にはリミックスを提供していたDJ Yogurt & Mojaが異なるバージョンで2曲を提供しており、前作からの流れが継続しているように思われる。それは音楽性としても同様で、APFによる"Neo Tokyo"は寺院の中で鳴っているようなアンビエントなムードもあるテクノだ。APFはフロアを強烈に揺らすコズミックなテクノを制作する時もあれば、『Water Vein EP』のように民族的で自然との融和を成すようなスピリチュアル感強い曲を手掛ける時もあるが、本作ではその後者に属するものだろう。マリンバの温かく包み込むメロディーとガムランを思わせる有機的な響きを軸に、ジャングルの中を探索するような迷路的アンビエントと言うか出口の無い瞑想世界はひたすら霊的で、体を強烈に突き動かすダンストラックではないものの10分にも及び長さも相まって深い精神の旅へと誘う。オーガニックな優しい音響は体の隅々まで綺麗なスコールが汚れを洗い流す如く作用し、癒やしにも思われるエキゾチック・ハウスはひたすら穏やかだ。対照的強烈なトライバル感を打ち出したのがDJ Yogurt & Mojaによる"Reconstruct"で、同じジャングルの中でも危険が潜む中を駆け抜けるような疾走感があり、ベルの音が幾重にも響き渡りざらついたパーカッションが鳴らされ、真夜中のダンスフロアの興奮を掻き立てるハイエナジーなテクノになっている。そしてそのダブバージョンである"Reconstruct (Dub)"は更にボンゴやコンガらしき打楽器のリズムを強調したリズム主体のアフロ・トライバルな作風で、ガムラン性を打ち出した民族的ハウスと呼ぶべきか、生身の肉体が鼓動するオーガニック性もあって訝しくサイケデリックだ。アンビエント・サイド、ダンス・サイド、どちらもそれぞれのアーティストの個性が適切に表現されているが、単なるダンス・トラックをリリースするだけではなく奇才が集まるMental Grooveだからこそ、こういったスピリチュアルな音楽性も求められた結果であり、今後も同レーベルとの関係には期待したいものだ。



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| TECHNO13 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Yogurt & Moja feat.下津光史 - いややこやや (Upset Recordings:TSUR-001)
DJ Yogurt & Moja feat.下津光史 - いややこやや
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テクノやハウスだけでなくR&Bやダブにアンビエントその他の広範囲な音楽を愛するDJ Yogurt、当然ロックにも深い愛を今までにも示しており、ロック・アーティストのリミックスを何度も行ってきている。今回そんな彼が目を付けたのは2008年に神戸で結成された「踊ってばかりの国」なる5人組のバンドで、DJ Yogurtが何度も彼等のライブを体験する内に"いややこやや"の魅力に取り憑かれバンドのボーカルである下津光史にリミックスを提案し、このプロジェクトへと結び付いた。リミックスとは言っても下津のボーカルやギターは再録となり、更に近年DJ Yogurtとコンビを組んでいるMojaのプロダクションのおかげで、これはリミックスではなく新作と呼んでもよい程に新たな魅力を放っている。元々スローで気怠い原曲ではあったものの、このリミックスは更に過剰なダブ処理を用いてメローかつ浮遊感伴うダブ×アンビエントなテイストを増したものになっている。"いややこやや (Vocal Mix)"は正統派レゲエのバックビートと何処までも広がるような残響を用いたダブだが、下津のボーカルも白昼夢の中を彷徨うような甘さを醸し、何だか南国気分なカリビアン的なムードに夢現。しかし本作でとびっきりにぶっ飛んでいるのが"いややこやや (Dub Mix)"で、残響をより強く引き伸ばした事で弛緩したムードが更に増し、それは意識をもくらくらとさせる効果となって熱気でゆらゆらと視界も波打つように作用し、最早ここまで来ればアンビエントかチルアウトかの極上のメロウさを持ったブリストル・サウンドだ。蒸し暑い真夏の時期にこそより効果を発揮するであろう開放的なサウンド・プロダクションに、DJ Yogurtのダブへの愛がはっきりと現れている。裏面には新作が2曲収録されているが、下津もボーカルで参加した"Ocean (In the House)"はそのタイトル通りで、真夏のビーチにもぴったりな爽快なハウスビートにトライバル感や多幸感溢れる清々しいエレクトロニック・サウンドをまぶした野外フェスにも映えそうなダンス・トラック。もう一方の"Electric & Drums For Dance"は生っぽいキックやハイハットを強調したドラム乱れ打ちのブレイク・ビーツが炸裂し、強烈なリズムに引っ張られながらもこちらも燦々と照る太陽の光を全身で浴びるような底抜けの明るさがある。どれもこれもこれから始まる夏にぴったりな曲であり、またDJ Yogurt & Mojaとしての活動に期待が高まる事間違いなし。





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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Asian Psilocybe Foundation - Water Vein EP (Mental Groove Records:MG115)
Asian Psilocybe Foundation - Water Vein EP
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「Water Vein」=「水脈」というタイトル、プロモ盤の碧々しい屋久杉が鎮座する森の風景を写したジャケット、そこから感じられるのは生命の息吹。数多くの才能を抱えるスイスのMental Grooveからおそらく初となる邦人アーティストのリリースとなったのが本作で、手掛けているのは今正にアーティストとして注目を集めるAsian Psilocybe Foundationだ。少し前にリリースされ初のソロ作品となった「Cosmic Dance EP」(過去レビュー)はダンスフロアの爆発力を封じ込めたような内容だったが、本作はよりAPFのパーソナルな音楽性が反映されているようで、前述した大地の霊的なパワーを受信し創造力溢れるテクノ〜アンビエントへと昇華したのだろうか。それぞれの曲には日本語でのタイトルがつけられており、インスピレーションの元になった場所がおおよそ想像出来る。"Forest Of Doshi"はスピリチュアルな鐘の音やシタールらしき民族的な音を基軸に、静かに深い瞑想へと誘うイントロ的な作品で、ここからもAPFの音楽性の背景が感じ取れるだろう。続く"Operation Bean(豆の舞)"は躍動的に振れるベースラインとあっさりと軽快な4つ打ちに導かれ、そこに素朴で柔らかい笛の音のようなフレーズが反復し、フィールド・レコーディングであろうあぶくの弾ける音も入ってくれば、まるで新緑茂る森の中を闊歩するような爽やかなテック・ハウスになる。富士の樹海を示す"Aokigahara"、ヒプノティックで土着感の強いリズムが大地の営みを感じさせ、そこにオーガニックな音色や透明感のある電子音が鮮やかな色彩を描き出す天然ダンス・トラック。最後はDJとして全国で活躍中のDJ YogurtとMojaによるリミックスの"Water Vein (DJ Yogurt & Moja Remix)"で、聞いた限りでは"Operation Bean"をダブ処理により奥深さを生む事で開放感ある野外向きのリミックスをしているようだ。清涼な水や空気が体の隅々まで行き渡るような綺麗なトランス感覚があり、水脈から生命力が溢れ出すような心地良さだ。レーベルの案内では「森林、水、土、太陽を感じて欲しい!」との記載もあり、APFが自然の中からインスピレーションとパワーを受けて制作した本作は、テクノという枠を越えたユニークな作品だ。



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| TECHNO12 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |