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Motohiko Hamase - Reminiscence (Studio Mule:studio mule 10)
Motohiko Hamase - Reminiscence
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アンビエントやニューエイジの再評価、そして7〜80年代の日本の音楽の再発掘、ここ数年のこの動きは最早一種のムーブメントであるのは間違いなく、そんな動きに追随するのはダンス・ミュージックの業界において日本から世界へと羽ばたいたMule Musiqだ。別ラインとして立ち上がったStudio Muleはダンスに拘らずに制約から解放され、その動きは現時点では和モノへと向かっているようで、2018年にはジャズ・ベース奏者である濱瀬元彦の『Intaglio』(過去レビュー)をリメイクという形で復刻させている。それから間髪入れずにリメイクされたのが本作『Reminiscence』で、こちらは1986年にリリースされた濱瀬の初のソロアルバムだ。本作も『Intaglio』と同様に諸般の事情により本人によって新たに再レコーディングとなっているが、一般的なジャズという音楽から想像される音楽そのものではなく、エレクトロニクスも大幅に導入しながら現代音楽のミニマル性やアジアのエキゾチックな雰囲気、勿論濱瀬の武器でもあるフレットレス・ベースのジャズ性もあり、もし何かの言葉で述べるとすればアンビエント・ジャズという事になるのだろうか。木琴系のミニマルなフレーズがパーカッションが先導する"Childhood"はその構成が現代音楽的な要素があり、そこにオーケストラも加わるとクラシックにも聞こえ、咽び泣くような感情的なベースやしみじみとした笛の音色も渾然一体となり、幕開けから非常にドラマチックに展開する。"Intermezzo"も高速に連打されるマリンバのミニマルなフレーズが耳に付くが、静かに躍動するフレットレス・ベースはジャズのスウィング感があり、エキゾチックな軽く響くパーカッションの連打も加わって後半に向かって徐々に盛り上がっていく流れはミニマル性が活かされている。もう少しジャズの要素が感じられるのは"Tree"だろうか、繊細で優美なピアノのメロディーや朴訥とした笛の音色、そして自由に踊るベースラインはエモーショナルなのだが、そこに民族系のメタル・パーカッションや壮大なオーケストラも入ってくるのは最早ジャンルの形容がし難く面白い。"Na Mo Che"では打楽器や木管系の笛も用いて、メロディーというよりはリズム的に用いる事でビートは入っていないものの疾走するリズム感を生んでおり、Steve Reichを思い起こさせる世界観もあるのはやはりコンテンポラリー・ミュージックや現代音楽としての要素も含んでいる。ただどの曲にしても濱瀬によるフレットレス・ベースはリズムとなるための単なるベースラインではなく、これが曲の印象を作っていくメロディーの一つとして存在している事で、それがジャズの雰囲気を醸している事もありベース奏者らしい音楽性も十分にある。こんなユニークな音楽が80年代の日本にあった事は驚きだが、廃盤になった憂う状況から現代になって再評価されるも、時代を越えて聞けるエモーショナルかつメロウな普遍性があるかであり、文句無しに素晴らしい名作と断言する。



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| ETC4 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2018
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。今年は節約も兼ねてBandcamp等の配信でも積極的に音楽を購入するようになった結果、輪をかけて購入する量は増えたもののそのおかげで聴き込めていない音楽も増えてしまい、レビューも書けずにこの年末のベスト紹介で掲載する機会も逃してしまう始末。また昨年に続きパーティーへと足を運ぶ機会も減っており所謂ダンス・ミュージックに対する関心は減少というか、良い意味でそこへの拘りは少なくなり、その半面ホームリスニングにも耐えるうバレアリック/アンビエント/ニュー・エイジといった音楽への興味がより増えた一年でした。そんな今の趣向から選んだ年間ベストは当ブログの昔のベストに比べると確かに方向性が変わったのは事実ですが、音楽への愛や興味は全く変わっておりません。また来年も素敵な音楽に出会い、そして色々と紹介出来たらと思います。それでは、来年も良いお年を!
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| BEST | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Motohiko Hamase - Intaglio (Studio Mule:8)
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世界的にも再評価著しい和モノ音楽、特に昨今のニューエイジ/アンビエント発掘の中で和モノも例外から漏れずに名盤珍盤が掘り起こされているが、その流れに与するようにMulu Musiqの新ラインであるStudio Muleは昔の日本の音楽に目下焦点を当てている。そんなレーベルが次に目を付けたのは濱瀬元彦による1986年作だ。濱瀬は1970年代から活動するジャズベーシストだそうで勿論基本はジャズであるが、このソロ作品ではシンセサイザーも多用してコンテンポラリー・ジャズところかニューエイジとも受け止められるリスニング性の高い音楽を披露しており、ジャズと言うジャンルを特に意識せずとも聞かれるべき内容だ。その上特筆すべきは原盤権利の関係でリイシューが出来ないため、本作では本人によって全て再録音された制作されている事で、単なるリイシューではなく生まれ変わった現代版として新たなる作品になっている。柔らかい笛やマリンバのミニマルな旋律から始まりストリングスも加わって優雅でありながら催眠的である"Circlet"、しかし中盤からはフレットレス・ベースも加わってジャズらしい動きも見せて、ジャズと現代音楽の混合といった印象を受ける。"Rain Calls For Bird"でも笛らしき音とシンセの音が絡み付くように重層的な旋律をなぞり、荘厳なシンセボイスやピアノが加わるとスピリチュアルなニューエイジ性も出てくるなど、曲のパーツ毎でも異なる音楽性がありミニマルでありながらも躍動的だ。アタックの強いドラムに引っ張られつつも笛やシンセのミニマルなフレーズが続き、そして中盤からマリンバの優しい音色の反復に切り替わる"Lung"も、やはり自由な構成が現代音楽的でそしてメロウな世界観に心酔する。"Symptom"や"Elan Vital"もシンセや生楽器を多用して夜のしっとりムードある曲調だが、濱瀬によるフレットレスベースの躍動的な響きも存在感があり、コンテンポラリー・ジャズとしての一面も存分に感じられる。そしてラストのタイトル曲である"Intaglio"は笛や鉄琴にマリンバなど多数の楽器によって重層的にひたすら美しい旋律を鳴らし、鋭い音のドラムによる衝動的なリズムで迫力を増し、そしてフレットレス・ベースは色っぽいムーディーさを演出するなど、場面がどんどん切り替わっていくようなシネマティックで想像性豊かな構成の曲だ。どれも再録音された事で音質も向上しクリアな響きとなっているのは言うまでもないが、本作を聞くと和モノ再評価が単なる流行りではなく音楽の質そのもので評価されていると思う程に快適なBGMになる音楽性があり、時代を超える=タイムレス、つまりはクラシックな作品だからこそ埋まり変わり今リリースされたのだろう。



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| ETC4 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |