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Hands - The Soul Is Quick (Ecstatic:ELP004)
Hands - The Soul Is Quick
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The Field名義ではテクノにシューゲイザーの要素を持ち込み、またLoops Of Your Heart名義ではジャーマン・プログレのように電子音と戯れ、それぞれの名義で人気を博しているAxel Willner。そんな彼による第三のプロジェクトがこのHandsで、この度はKompaktでレーベル繋がりもあるWallsによるレーベル・Ecstaticからアルバムをリリースした。なんでも2012年の3〜4月頃に制作されていたそうなので、実はThe Fieldの3rdアルバムよりも前の音源である。また制作に使用した楽器はRoland JX-3PやRoland SH-101のヴィンテージなアナログ・シンセに、リズムマシンのElektron Machinedrum、そしてTENORI-ONのみと非常にシンプルな構成で、この非常に個人的な制作から生まれた音楽はベッドルーム・ミュージックと呼ぶのが相応しい。曲は僅か4曲のみだが全体で40分程もあるアルバムと言っても差し支えないボリュームで、その多くはMy Bloody ValentineやWolfgang VoigtによるGas名義、またはBoards of Canadaなどを想起させるドローンかつアンビエントな音がただただ浮遊するように流れている。朧気なノイズの中から微かに浮かび上がるリズムは単なる背景の一部と化し、実際の体感としてはおおよそノンビートに聞こえるアンビエント・ミュージックだ。ノイズにしてもアナログの柔らかな音がぼかしにぼかされ、全く角のないサウンドがただ揺らいでいるだけの単調なドローン状態ではあるが、その掴み所のない抽象的なサウンドが靄に覆われた幻想的な風景を描くようでもあり眠気を誘う程に心地良い。Loops Of Your Heart名義でも同じようなアンビエントの感覚はあったが、それ以上に電子音としての個性を濾過した淡い音がフラットな響き方に繋がっており、アンビエント性を高めている。就寝前のBGMとして聴くと効果の高い合法的な睡眠薬となる事、間違いなし。



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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
XLAND Records Presents XMIX 03 Kenji Takimi (KSR Corp.:KCCD558)
XLAND Records Presents XMIX 03 Kenji Takimi
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2011年に新設されたFreaks Music FestivalはいきなりDJ Harveyを招致し度肝を抜いたが、2012年にはXLANDと名を変え野外フェスとして注目を集める。そのXLANDが手掛けるMIXCDシリーズがこのXMIXで、第一弾にはDJ Harveyを、第二弾にはRub N Tugを起用し捻りの効いたセンスで話題となるが、第三弾は日本からバレアリックを体現する瀧見憲司を起用し、更なるエスプリっぷりを披露している。元々普通でないダンス・ミュージックをプレイし現実離れした異形な世界を創出する手腕には定評があったが、公式では6年ぶりのMIXCDではその手腕には更に磨きを掛けて、最早ダンス・ミュージックですらある事を放棄したかのようにディスコやハウスだけでなくフォークやロックやジャズなどジャンルを横断しつつ、しかしリスニングとダンスのバランスを取りつつ極限までにロマンティックな世界を繰り広げていた。特に冒頭の4曲目辺りまでは享楽的なダンスの興奮を呼び起こすもなく、フォーク〜バレアリック〜コズミックなうっとりと甘美な音によって白昼夢へと誘われる。そこからは快楽的なニューディスコやファンキーなディープ・ハウス、幻惑的にサイケなロック(My Bloody Valentineのカヴァーまである!)など大きな振り幅をもってして、エグい音も織り交ぜながらBPMとジャンルを意識させることなく大胆な展開を作っていく。肉体へ作用する生命力に溢れたグルーヴと、精神に作用する倒錯的なサイケデリックと快楽的なバレアリックの応酬には、抗う事さえ出来ないだろう。終盤には見計らったように感動的な流れを用意しているが、物哀しいラウンジ系ハウスの"Cafe de Flore (Charles Webster's Latin Lovers Mix)"からNina Simoneのジャズ名作"My Baby Just Cares For Me"でそれまでの興奮を沈めるかのように、甘美ながらも和やかな空気で心地良い余韻を残してDJミックスは終わる。70分のDJミックスに収められた瀧見憲司によるストーリーは、快楽的で刹那的で、そして狂おしい程に美しい。

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| HOUSE9 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2013/2/8 My Bloody Valentine Japan Tour 2013 @ Studio Coast
例えばThe Stone Roses、例えばPrimal ScreamのScreamadelicaセット、例えばGalaxy 2 Galaxy、例えばHerbert、例えば例えば…と音楽にはまってから死ぬまでには体験してみたいライブは幾つかあった。その中で念願叶ったものもあれば叶わぬものもあったのだが、遂に22年ぶりの単独来日ライブを行うMy Bloody Valentineについては念願叶う事となった。歪んだ轟音ギターに意識も溶解する甘美なメロディーに空間が歪むサイケデリアを体現した音楽を、ライブではどう表現するのか、如何に構築するのか、不安も混じりつつ期待を胸にライブへと行ってきた。
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| EVENT REPORT4 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
My Bloody Valentine - Loveless : Expanded Remastered Edition & EP's 1988-1991
My Bloody Valentine - Loveless : Expanded Remastered Edition
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1991年に歴史的なロックアルバム"Loveless"を完成させ、それに収録された"Soon"に対してはBrian Enoによって「ポップの新しいスタンダード」とまで評されたMy Bloody Valentine。しかしアルバム完成に至るまでには完璧主義を貫くリーダーのKevin Shieldsに振り回され代わり代わり18人ものエンジニアを起用し、所属していたCreation Recordsの経営を傾かせる程のおよそ25万ポンドの制作費を消費し、そのアルバムの絶対的な完成度を打ち立てながらも愛すべくCreation Recordsから離れてしまったなど騒動の尽きないバンドである。その後も数年毎に新作がリリース間近だと噂が出るものの立ち消えになる事を繰り返すも、2008年には17年ぶりの来日公演となるフジロックでライブを披露し未だにその後光が衰えていない事を示したバンドが、そこから3年を経ての2011年に遂に噂になっていたリマスター盤を完成させた。特に目玉なのがこの"Loveless"で、ディスク1はオリジナル盤と同じDATテープのマスターをリマスターした内容、ディスク2はoriginal 1/2 inch analog tapeかリマスターした内容で、特にKevinが元々目指していた音質がこのディスク2の方らしい。しかしディスク1と2の内容が反対ではないかと言う意見(詳しくはこちら)もあり、また自分でも聴き比べてみるも両者の違いは分からず。と相変わらず問題は尽きないのだが、アルバム自体は継続し揺らぎながら高まっていくエクスタシーとポップなのにドロドロとした密閉空間に充満するサイケデリアにより、何時の間にか聴く者の思考を遥かなる桃源郷へと連れて行く最高の覚醒感と伴っている。隙間を埋め尽くす浮遊し揺れる轟音ギターにサンプリングやエフェクトを多用した徹底的に加工されながらも、そこに冷たい人工的な質感は全く無くどこまでもアナログ的な質感を強調した音楽性は、中毒性のあるサイケデリアと溶けるような甘い官能が融合し新たなるポップとして解釈されたのだろう。

My Bloody Valentine - EP's 1988-1991
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また同時に発売となったシングル集も要注目だ。「You Made Me Realise EP」「Feed Me With Your Kiss EP」「Glider EP」「Tremolo EP」、そして未発表曲まで盛り込んだ2枚組で勿論全てリマスターされている。単なるEPの寄せ集めと思う事なかれ彼等はEPにおいては実験的な曲も披露していて、ギターが苦しんで叫ぶように奇妙な音色を発する混沌とした10分にも及ぶ大作"Glider"や、およそ轟音ギター・バンドと言うイメージからかけ離れたネオ・アコースティック風な"Don't Ask Why"や"Off Your Face"もあれば、轟音ギターの奥から浮かび上がる甘美なメロディーに耽溺する"Moon Song"もある。逆に未発表曲は恐らく完成にまで至らなかったアルバムのアウトテイク集的な出来なのだが、MBVファンならば当然所有欲の湧く内容ではあるし、そうでなくともMBVの音楽性の変遷を肌で感じ取るには非常に意味合いのある有意義な作品集と言えるだろう。来年2月には単独来日公演、そして5月にはフェスへと出演、更には新作発表も予定しているなど動きも慌ただしくなっており、それまでこのリマスター盤を堪能して来日公演に備えたいものだ。

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| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Primal Scream - Screamadelica : 20th Anniversary Limited Collectors Edition (Sony Music:88697811042)
Primal Scream - Screamadelica : 20th Anniversary Limited Collectors Edition
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もはや説明不要で問答無用に音楽史に燦然と輝く世紀の大傑作、プライマルスクリームの"Screamadelica"(過去レビュー)。アシッドハウスムーブメントを見事に乗りこなし、ロックとダンスを高度な次元で結合させ一つの時代を作り出したプライマルズ。90年代前半の享楽的な空気を目一杯吸い込んだこのアルバムは、ロックにアシッドハウス、ダブやアンビエントからゴスペルやブルースまで、一見取り散らかったような纏まりの無いジャンルが存在するアルバムながらも、しかし全てはEをキメて快楽志向へと踊り狂う為の音楽として成り立っている。あんな馬鹿げた時代から20年、プライマルズは黄金時代を再現する為に"Screamadelica"ライブツアーを敢行し、"Screamadelica"のリイシューにも漕ぎ着けた。リマスターには彼らの盟友であるMy Bloody ValentineのKevin Shieldsも参加し、輸入限定BOXにはレコードやライブ盤・リミックス盤に裏名盤"Dixie-Narco EP"、PVや制作秘話(Alan McGeeやAndrew Weatherallも参加)を収録したDVD、Tシャツに50ページのブックレット、各EPのアートプリント、そしてターンテーブル用スリップマットまで付いて来ると言う超豪華、ファンには悶絶モノの内容となっております。全てを説明していたらとんでもなく長くなってしまうので簡単に言うが、今聴くとどこか安っぽく野暮ったいオリジナルから中音を増して力強くなったリマスターは最高だし、そして当時の話では散々な演奏だったと言うライブ盤も予想外な安定したプレイをしているし、そして何よりプライマルズのトレードマークとなったアルバムジャケットがプリントされたBOX…この可愛くハッピーなBOXは部屋に置いておくだけで圧倒的な存在感を発するだろう。こんなのを買って喜ぶのは大半は30歳以上のおっさんたちだろうが、良いんだよそれで。これは昔を懐かしむ為のマスターピースであり、死ぬまでずっと愛でたくなる作品なのだから。

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| ETC3 | 00:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
2010/12/28 Killing Joke @ 青山蜂
火曜日と言うど平日ですが当日でようやく仕事納め、そして久しぶりに友達の國枝志郎さんがオールナイトのパーティーで回すので、青山蜂に遊びに行ってきました。蜂は2〜4階までフロアがあり、今回は4階にほぼ居座る事に。そこは絨毯が敷き詰めてあり靴を脱いで寛げるラウンジ風な場所で、DJがかける曲もダンスミュージックから外れた緩めの音が中心。國枝さんの前まではSky Records(ジャーマンプログレのレーベル)やECM(ジャズの名門レーベル)等、その他色々ジャズやらラウンジ風やら気の抜けたロック、ファンクなど踊る事を要求しないリラックスした雰囲気のある選曲だったかな。他のお客も絨毯でゴロリとしながら皆で団欒していて快適な居心地。
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| EVENT REPORT3 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/10/10 MADCHESTER NIGHT 2010 @ SEATA
イギリスにおいて90年前後に爆発したムーブメント、それがマッドチェスター。ダンスとロックの邂逅によるインディーダンス、アシッドハウスによるトリップ、危険なエクスタシーの誘惑はクラブ・ハシエンダでの狂乱を呼び起こし、ロック野郎共さえもダンスの道に引き込んでしまった。今回はマッドチェスターの時代を体験したDJ Yoda、Kenji Takimi、DJ Yogurtの3人がそんな時代を再現した。

内容に関してはもうツボに入りまくりの選曲で、Primal Scream、My Bloody Valentine、The Stone Roses、New Order、The Charlatans、James、The La's、KLF、The Boo Radleys、Rideなどのロックミュージックのダンスリミックスを中心とした踊れてロッキンなプレイ。つまりはロックとダンスが交差して個人的には一番ロックが楽しかった時代を思い出させる内容で、今となってはちょっとダサさも漂うインディーダンスを懐かしくも思いつつ腰にグイグイくるグルーヴでしっかりと踊らせて頂きました。予想していたアシッドハウスやアンビエントハウスは殆どかからなかったはずで、踊れるロックと言うコンセプトでプレイしたのかもしれないですね。残念ながら朝方4時頃にクラブを出てしまったのでDJ Yodaのプレイは聴けなかったのですが、その後にもBlurやMassive AttackもプレイされUKロック満載な一夜だった様です。一年に一度のパーティーだそうですが、たまにはこんな時代を感じさせるコテコテなパーティーは懐かしさもあって楽しいものです。また来年も是非!
| EVENT REPORT3 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Calm - Love Save The Day (MUSIC CONCEPTION:CALMMIX001)
Calm-Love Save The Day
夏の終わりに届いた快楽都市の享楽。真夏の思い出で火照った心を冷ます為に、Calmが手掛けたチルアウトでバレアリックなMIXCD。選曲は90年代の愛の夏が大好きだった人にドンピシャで、Kraftwerk、Ash Ra Tempel、My Bloody Valentine、Primal Scream、The Verve、Spacemen 3、One Dove、Ulrich Schnaussなどのサイケで夢現なトラックが中心。愛に耽溺し夢の中を彷徨い、少しの間でも現実を忘れさせてくれる甘美な世界。現実世界に悲観し疲れてしまったのであれば、こんな音楽を聴いて少しの時間でも逃避したって良いじゃないか。少なくともこれを聴いている限りは、まだ夏は終わらない。天使の羽根の様に柔らかく優しい空気に包まれて、荒んだ人の、落ち込んだ人の心をきっと癒してくれるだろう。夏の終わりと共に消え行く真夏の夜の夢。それは"Second Summer Of Love"。夢ならば覚めないで。

ユニオンなどの専門店のみの販売っぽいです。

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| ETC3 | 01:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rob Da Bank - Sci-Fi-Lo-Fi Vol.3 (Shoegazing 1985-2009) (Soma Quality Recordings:SOMACD076)
Rob Da Bank-Sci-Fi-Lo-Fi Vol.3 (Shoegazing 1985-2009)
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Slam主宰、UK屈指のテクノレーベル・Somaが送るローファイな音楽シリーズの最新作は、Rob Da Bankが担当したシューゲイザーがコンセプトの素敵な一枚。この際だから言っておくがRob Da Bankを知っていようがいなかろうが、このコンピは必ずシューゲイザーファンの貴方の心をときめかすに違いない。シューゲイザーと言うのはJesus & Mary Chainの轟音フィードバックギターから影響を受けたMy Bloody Valentineなどの音楽を指していて、彼等が演奏中足元を俯きながら見ていた事からその名が付けられたジャンルです。更にそこから派生したのがRideやChapterhouse、Slowdive、Pale Saintsで、何故かどのバンドも同じ様に浮遊感のあるノイジーなギターと甘美なメロディーと消え行くかすれ声が揃っているのが特徴でした。とにかく91年ごろのUKにおいては不思議な程にシューゲイザーが流行っていてどんな新人バンドも同じ様な音を出していましたが、その流行ゆえか廃れるのも早く殆どのバンドが轟音ギターと共に消え去ってしまいました。それでも三十路以降の大人にとってはシューゲイザーは若かりし頃の青春と言うべき音で、ファンも多いんじゃないかと思います。そんなファンにとって、1985年から2009年までのシューゲイザーとそれっぽいのを集めたこのコンピが合わない訳がありません。本家マイブラが入って無いと言う苦情もあるかもしれないけれど、Boards of Canadaのサイケなエレクトロニカは入っているし、Ulrich SchnaussやM83らの新世代やマイブラが大好きなロックバンド・Dinosaur Jr.とかの曲も収録されていたりと、なかなかの選曲の良さ。そして歳喰った大人だけでなく、シューゲイザーを未体験の若い世代にはこれがきっと指標となるので超絶お勧めなのです。

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| ETC3 | 06:00 | comments(6) | trackbacks(0) | |
My Bloody Valentine Mike McGonigal (著) クッキーシーン (監修)

My Bloody Valentine
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シューゲイザーの頂点どころか近代ロックが成し得る究極の美を体現したMy Bloody Valentine。1991年の大傑作"Loveless"(過去レビュー)以降は沈黙を潜めていたものの、昨年遂に17年ぶりに日本の富士ロックに来日。自分は聴きに行けなくて猛烈に悔しいでありますが、現在制作中と言われるニューアルバムに期待したいと思います。さてさてそんなマイブラには色々な噂話も付きもので、"Loveless"の長期間に渡る制作のせいでCreation Recordsが傾きかけたとか、ギターは何十本も多重録音しているとか、どこまでが真実でどこまでが嘘なのかと謎な部分も多々ありましたが、そんな謎が明らかにされたマイブラ本がリリースされました。著者のMike McGonigalがメンバーにインタビューを試み"Loveless"制作の秘話や活動沈黙の謎、Creation Recordsとの関係が遂に明かされたのです。あくまでメンバーからの発言が元でありこれも当然全てが本当である確証はないけれど、ようやくマイブラの謎が解読されたとも言えるべき内容。"愛なき世界"とは一体何だったのか?マイブラファンは必読。



埋め尽くすギターノイズ、溶け合う官能、薄れゆく感情、エクスタシーな覚醒、天使の囁き、凶暴なる愛。
| FOOD,TRAVEL,HOT SPRING,ETC1 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Velvet Crush - In the Presence of Greatness (Creation Records:CRECD109)
Velvet Crush-In the Presence of Greatness
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あけまちんこ、おめでたまきん。(正月早々すんません。コロコロ世代なら分かるはず。)今年もノーフューチャーに生きたいと思います。でも業務に関係のある資格を取る努力をして、プライベートでは恋をして、そしてパーティーにもいっぱい行って、充実した生活を送れるようにしよう。今年で遂に三十路突入、青春は音速の如く。Sonic Youth!

自分も若かりし頃はロックにずっぽりずぽずぽとはまっておりました。特に影響を受けたのがUKの革新的なインディーレーベル・Creation Records。若い人にとってはOasisが有名ですが、もっと昔だとThe Jesus & Mary ChainやMy Bloody Valentine、Primal Scream、Ride、The House Of Love、Momusなど各時代の重要アーティストを擁していた本当の意味で創造性に溢れたレーベルでした。終盤ではメジャーと言う資本が注入されてレーベルは衰退を辿り、儚くもクローズしてしまいましたが。そんなレーベルで比較的普通な音楽スタイルを持っていたのがVelvet Crush。普通のギターポップで何も革新的でもないのだけれど、それでも甘酸っぱさとほろ苦さに溢れた青春18きっぷなポップさは今でも僕の心をノックアウトするのです。若さゆえにがむしゃらに掻き鳴らされるノイジーなギター、まだあどけなさの残る青臭いボーカル、そして淡くも豊かに弾けるポップセンス、どこを取っても青春真っ只中の音。ほら、泣いてもいいんだよ〜、うるうると涙腺がうるんじゃうこの淡い世界。これを聴いているとなんだか胸が苦しくなって、切ない気持ちになるね。君は僕を落ち込ませると歌う"Drive Me Down"は、至極のギターポップ名曲。歳をとると時折こんな切ない音を心が欲するのでした。

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| ETC2 | 09:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Nine Inch Nails - The Downward Spiral (Nothing Records:INTD-92346)
Nine Inch Nails-The Downward Spiral
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自分1995年前後は洋楽を聞き出した頃でブリットポップブームに揉まれて、UKのロックばかり聴いていました。ところが友人がとんでもなく凄いアーティストがいるから、取り敢えずコレを聴いてみろよと。そのCDこそがアメリカのインダストリアルロックバンド・NINの「The Downward Spiral」。CDをスタートさせてみると何やらとてつもない恐怖を煽るようなSEが静かに始まり、不安がマックスになった所で断頭台から刃が落ちてくるようにザクザクとノイジーなリズムとギターが極悪な音を発し続けていたのです。驚いた、絶句した、ぶっ飛ばされた!こんな衝撃はMy Bloody Valentineの「Loveless」(過去レビュー)以来かもしれない?!

NINとはTrent Reznorを中心とするロックバンドなのですが、ほぼTrent Reznor個人のバンドです。1889年頃から活動を始めノイジーなスラッシュメタルギターと機械的で鉄工業的なビートを駆使した極悪なサウンド(最初期のみエレポップ色が強いですが)で、一躍インダストリアルロックをメジャーに押し上げたアメリカの最重要バンドだと思っています。そのバンドの頂点がこの「The Downward Spiral」でありまして、この頃のReznorには神懸かり的な崇高な念を感じ触れてはいけない様な存在でありました。前述の様に確かにNINは酷く五月蠅いし人によっては耳障りに感じる程ノイジーな音を出し続けるのですが、彼らが評価をされる理由はそこに人間味のあるドラマを投影し、絶望や悲しみ又は希望や願望をを表現しているからだと思います。音が重いのは当たり前なのですがそこから生じる雰囲気も更に重く、基本的に陰鬱で暗く闇のみの世界が続くのです。ただ時折救いの手が差し伸べられる様に、暗雲の中から光明が差して一瞬にして絶望の淵から救われたり一気に転換する世界観は見事です。そんな事もありメロディーは切なさと悲しみを伴い意外と人間性を感じる事が出来て、更にはメジャー級にポップで一緒に口ずさめる曲も多いです。まあただこうゆう音楽を聴いた事が無い人が初めて聴いたら、大半の人はびっくりするだろうし拒絶する人も多い不快な音だとは思いますが。僕個人的にはロックバンドではあるのだけれど、電子音を中心にしたボディーミュージックを引き継ぐ躍動感があってすんなりのめり込めましたけどね。何にせよ本作は、歴史的傑作として断言します。

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※補足
DualDisc盤:CDとDVDが裏表で一枚になっていて、CDはリマスター済み、DVDの方にはPVが収録されています。
デラックス・エディション:CD2枚組で、一枚目はCD+SACDでリマスター済み、二枚目はリミックス、Bサイド、デモなどの未発表音源が収録です。

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| ETC2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Primal Scream - XTRMNTR (Creation Records:CRECD239)
Primal Scream-XTRMNTR
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プライマルはエレクトロニクスを導入しながらも、精神的にはつくづくパンクス、ロックスであると感じさせられたのがこのアルバム。このアルバム、まず制作に協力したメンバーからして最強。New OrderのBernard Sumner、My Bloody ValentineのKevin Shields、泥臭いロック向けのプロデューサー・Brendan Lynch、名ヒップホッププロデューサー・Dan The Automator、ダブ界からは重鎮・Adrian Sherwood、そしてテクノサイドからはThe Chemical BrothersとDavid Holmes、そしてかつて歴史的傑作「Scremadelica」(過去レビュー)を手掛けたAndrew WeatherallとThe Sabres Of Paradiseを組んでいたJagz Kooner、また「Scremadelica」にも参加したHugo Nicolsonととにかくやばい事になっていました。このアルバムにおいてプライマルは遂に集大成とも言える地点にまで来てしまった感もある出来で、ヒリヒリとする様な殺伐感と毒に満ちた覚醒感がこれでもかと溢れています。ドリーミーなバラードもあれば、不良っぽいラップもあるし、またはガレージロックもある。電子音を随所に導入しながらも、全体的に肉体を突き刺す刺激的な音には、エレクトロパンクとでも言うべき時代に反抗した精神を感じました。「Scremadelica」は彼らが時代の流れに乗りファンと一体化した快楽的なサウンドを目指したのに対し、このアルバムでは徹底的に好戦的な姿勢で反旗を翻し聴く者を圧倒するのであります。僕はアシッドハウス全開の「Scremadelica」がプライマルの中で一番好きですが、「XTRMNTR」こそが彼らの根元を一番表現しているアルバムであると思うのです。何故ならプライマルは何時まで経っても、根っからのロッカーなんですから。

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| ETC1 | 23:00 | comments(8) | trackbacks(3) | |
Nathan Fake - Drowning In A Sea Of Love (Border Community:10BCCD)
Nathan Fake-Drowning In A Sea Of Love
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最近大型リリースが多いですね。今日紹介するこのNathan Fakeの1stアルバムも、相当なファンの方が待っていたのではないかな。現在最もシーンで注目を集めるJames Holden(過去レビュー)率いるBorder Communityのアーティストで、元々はプログレッシブハウス方面で人気を博していたものの、現在では既にシーンを飛び越えてエレクトロニックミュージックと言うシーン全体で絶賛の嵐。僕はディープミニマルな「Dinamo」の大ヒットで彼の存在を知る事になったのだが、この初のアルバムはまた全く毛色の異なる問題作とも言えるでしょう。と言うか果たして今までのプレグレッシブハウスのファンがこれを気に入るかどうか、そこら辺は否定せざるを得ないかなと。一般的にダンスミュージックと言える作品では無く、ここから感じる音は懐かしきシューゲイザーの憂い。My Bloody Valentine(過去レビュー)やMogwai(過去レビュー)が好きだと言う彼の嗜好が前面に出た淡いサイケデリックな音は、どこまでも広がって行く夢幻の世界を感じさせる。電子的でありながらオモチャでひねり出したような可愛い音、心地良いギターノイズ、なんて幻想的で儚い世界なんだろう。プログレッシブハウスファンを裏切った作品かもしれないが、内省的で自分の原点を見つめ直した作品としては良いのかもしれない。またセンチメンタルなエレクトロニカが好きな人には、素直に受け入れられるでしょう。この路線も充分に素晴らしく満足はしたので、次は「Dinamo」路線のアルバムも期待したい所です。

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| ETC1 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(3) | |
Mogwai - Mr. Beast (PIAS Recordings:PIASX062CDLTD)
Mogwai-Mr Beast
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UKが世界に誇る轟音ギターバンド・Mogwaiの3年ぶりの新作が登場。普段クラブミュージックばかり紹介していますが、こんな僕も昔はロックばかり聴いていました。90年代のUKロックは僕にとっての青春でありましたが、途中からクラブミュージックに嗜好がシフト。な訳で最近聴いているロックは、90年代から聴いているベテランばかりで新規開拓はありません。こんな事言うと懐古主義者とか言われそうだけど、やっぱり面白いアーティストは90年代の方が多いと思うな。Mogwaiも初期はかの伝説的なMy Bloody Valentineフォロワーだったかもしれないけれど、今では立派に存在感溢れる素晴らしいバンドに成長したと思います。今作は特に分かり易いポップなメロディーが強調されて、重厚で荘厳なギターとメランコリックなピアノのアンサンブルが最高のハーモニーを奏でます。特に轟音ギターはただ五月蠅いだけでなく、狂おしくも美しい雄叫びをあげて空気を震撼させます。なんか90年代のグランジロックのギター音にも近いものを感じますが、懐かしいだけでなく身体にびりびりくる何かがありますね。テンポもゆったりめで馬鹿騒ぎするのではなく、お酒でもちびちび飲みながら鑑賞出来る味わい深いロックだと思います。自分、歳喰ったんかなぁ…いやいや、皆様もドラマチックに盛り上がる狂想曲に酔いしれて下さい。

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| ETC1 | 22:00 | comments(3) | trackbacks(1) | |
Ulrich Schnauss - Far Away Trains Passing By (Domino USA:DNO045CD)
Ulrich Schnauss-Far Away Trains Passing By
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いやはや前々から名前だけは聞いていたエレクトロニカシーンで注目を集めるUlrich Schnaussですが、まだアルバムを買った事はありませんでした。雑誌とかWEB上ではシューゲイザーバンド・My Bloody Valentineとも比較されたりする様なアーティストで、今回1stアルバムが再発の上にボーナスディスクも付けられていたので即購入。さて音はどんなもんかな〜と聴いてみたら、あれ?シューゲイザーではないね…。よくよく調べるとシューゲイザーの流れがあるのは2ndアルバムの方なのね。でもこのアルバムは多少ポストロックに寄りつつもチープな音だけど、開放感と郷愁に満ちたメロディー、安らぎと平穏に導かれる世界観は良いね。透明感のあるアナログシンセサウンドがふわふわと漂い、閉ざされた闇の世界に自然と光と色が戻ってくる様です。Boards Of Canadaの最新作なんかにも似た世界観だけど、BOC程重苦しくなくライトなアンビエントってとこでしょうか。一聴して分かり易いメロディーがあるから、エレクトロニカにありがちな堅苦しさは皆無。芸は無いけれど単純に良いと思えるアルバムですね。

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| ETC1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Dot Allison - Afterglow (Heavenly:HVNLP24CD)
Dot Allison-Afterglow
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自分、Andrew Weatherallがプロデゥースしたドリーミーポップバンド・One Doveが大好きだったんです。でも特にヒットもしなくてアルバム一枚で解散、いやー残念ですね。でもOne Doveのメインボーカル・Dot Allisonがソロで1999年にこのアルバムを出したのです。One Doveみたいなの期待しちゃって良いかしら?と思ったら、One Doveよりダンスサウンドはちょっと弱め、でも相変わらずのドリーミーで甘ったるいサイケデリアがありました。その上今まで以上に幅広く、陰鬱で甘酸っぱく寂しい曲もあれば、ボーカル中心に引っ張っていくメランコリックな曲、One Dove直系のダンサンブルでグルーヴィーな曲、ストリングスを導入し幻想的な世界を見せる曲など、成長した証が見事にアルバムに表現されていました。そして彼女の甘く切ない、そして心に中に訴えかける声は、聴く者を消えゆく様な美しき天使の世界に連れて行ってしまいます。彼女の声、好きな人には超はまりそうな声ですね。ちなみにゲスト参加もかなり豪華で、Death in Vegas、Mani(Primal Scream、Stone Roses)、Kevin Shields(My Bloody Valentine、Primal Scream)など、これまた凄い!One Dove好きは聴いて損は無し。

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| ETC1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sigur Ros - Takk... (Geffen:B0005345-02)
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アイスランド出身のミュージシャンは何故みな美しい世界観を演出するのだろう?極寒の氷の世界に覆われているであろう日常の中で、そこに生活する人は何を見て、何を感じるのだろう。Sigur Rosの美しくも圧倒的なまでの神々しさは、もはや神懸かりと言っても差し支えのないものであり唯一無二の存在に近づいている。大仰ではあるが決して下品とは無縁のオーケストレーションが余す事なく使用され、かくも神秘的な空気を創り出している訳だが…今作では、21世紀のMy Bloody Valentineかの如く混沌と美に満ちたギターノイズが全てを覆い尽くします。まさかこんな展開は予想だにもしなかったけれど、全てを許す全てを包容する全てを寛容するこのノイズは、余りにも美しく余りにも激しい。一発で全てをチャラに帰する事が出来るこのサウンドは、周りの世界を見事に白一色の世界に変容させ、寂しい時、辛い時、悲しい時の自分を救ってくれるかもしれない。Takk(ありがとうの意味)と言う気持ちがポジティブで前向きな言葉を表す様に、そのサウンドも明るく聴く者を励ます力に満ちています。目を閉じるとそこに感じるのは、Sigur Rosが日々見ている世界。

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| ETC1 | 21:30 | comments(8) | trackbacks(6) | |
Manual - Azure Vista (Darla Records:DRL159)
Manual-Azure Vista
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一時期のエレクトロニカブームは何処へやら、僕も以前程そうゆうのは聴かなくなり残るものだけが残っていくブームの世界。そんな中このManualは以前にも増して素晴らしい一枚を送り出してきました。実は1stアルバムを持っているのですが、最近友達に言われるまで持っているのを忘れていました。以前の印象は余り覚えていないのですが、このアルバムはシューゲイザーを追加したロック+エレクトロニカって感じで、SlowdiveやMy Bloody Valentine好きにはうってつけです(シューゲイザーを知らない人は自分で調べてね)。

エレクトロニカも何時の間にか電子音楽と言う語源を離れ、ギター等の生演奏を取り入れ曖昧なジャンルとなっています。そしてこのManualもリバーブのかかったギターをふんだんに取り入れ、ドリーミーで儚い夢物語を作り出しました。My Bloody Valentineの様な轟音ギターと言うよりは、ガラスの破片に太陽光が乱反射する様な煌めきを持った音で、周り一体に極彩色の景色が浮かんでくる様です。どこまでも奥に奥に沈み込んだギター音がやがて幾重にも反射を繰り返し、そして戻ってくる。多重の層になった空気を通過してパラダイス=桃源郷の世界を、僕らに垣間見せてくれる。決してただ五月蠅いだけの音ではなく、閉鎖された空間を突き抜ける様にどこまでもポジティブに、そして青春時代の甘酸っぱさを含んだ清涼な音。なんだか過ぎ去った夏を思い出させる様なセンチメンタルジャーニー。さあ、今年も夏がやってきた。このアルバムを聴いている限り、永遠の18歳の夏を繰り返す。

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| ETC1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Primal Scream - Screamadelica (Creation Records:CRECD076)
Primal Scream-Screamadelica
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前日にMy Bloody Valentineを紹介したんじゃ、やっぱりこれも紹介しないといけない。輝ける90年代初頭の奇跡の名盤、そして未だにその後のアーティストが越える事の出来ない大きな壁、「Screamadelica」(昨日の文章をリサイクル…)。これを聴き出したのも高校1年生の頃で、比較的洋楽にはまりだした頃である。ある意味僕の洋楽面での影響は、ほぼPrimal ScreamとMy Bloody Valentineから受けていると言っても過言ではない。まっさきにこれらの名盤を聴いてしまったせいで、最近のロックはぶっちゃけ退屈な物にしか聞こえない状態になってしまったのです。

Primal Screamと言えば変化を繰り返すバンドであり、それまではネオアコやガレージロックなどの作品を出していましたが、90年から突如としてダンスミュージックに傾き始めたのです。まあこれはUKでのレイブやアシッドハウスなどのムーブメントに真っ先に食いついたロックバンドが、Primal Screamだったと言う事なのです。そこでPrimal Screamがプロデューサーに起用したのが、かのAndrew WeatherallやThe Orb、Jimmy Miller等だったのです。ここでの面子から想像しうるのは、テクノ、アンビエント、ソウル、ロックだと思いますが正にその通りです。現在のライブでもみんなで大合唱の「Movin' On Up」はノーザンソウルを通過したダンスミュージックだし、「Don't Fight It, Feel It」はアシッドハウス経由の高揚感があり危険な香りのするハウス。また「Loaded」こそが初めてダンスミュージックに接近した曲であり、Andrew Weatherallを引っ張り出した曲でもある。完全インストのハッピーなハウスだけど、全く歌が無いって事がロックバンドにしては凄かった。そして僕の最も好きな曲が「Higher Than The Sun」、これはThe Orbが手がけた事もあり、サイケデリックダブアンビエントな太陽よりも高みに行ける曲。完全にインナートリップだけど、ライブで聴いた時はあまりの素晴らしさに汗が引いてしまい背中が寒くなりました。アルバム中で一番のパーティーソングと言えば「Come Together」で、これはPrimal流のゴスペルソングだと思います。甘くてドリーミィーなボーカル、チャカポコしたリズム帯、トランペットも高らかに鳴り響き、みんなで楽しんでいる姿を想像してしまいます。他にもソウルフルでアコースティックな曲あり、がしがし踊れる曲ありと捨て曲は皆無です。Primalは名プロデューサーの手を借りる事により、ダンスミュージックとロックとの完璧なる融合を成し遂げたのです。ただレイブカルチャーからの影響を受けたアルバムなので、ドラッグ無しではどうかと言う意見にも頷く点は少々あります。Primalはこの頃ドラッグ漬けになっていた事を、雑誌のインタビューで暴露していましたので。まあドラッグ無しでも踊ってトリップして楽しめるアルバムな事は保証します。

91年はこのアルバムと「My Bloody Valentine-Loveless」が揃って同じレーベルから出た事もあり、Creation Recordsも一番素敵な時代だったんです。なんとも良い時代だなと時々思いますが、今のロックシーンはこの時代に比べると小粒だなとつくづく思います。懐古主義なだけなのかな?

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| ETC1 | 23:50 | comments(2) | trackbacks(1) | |
My Bloody Valentine - Loveless (Creation Records:CRECD060)
My Bloody Valentine-Loveless
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前日にMogwaiを紹介したんじゃ、やっぱりこれも紹介しないといけない。輝ける90年代初頭の奇跡の名盤、そして未だにその後のアーティストが越える事の出来ない大きな壁、「Loveless」。僕が最初に聴いたのはまだ洋楽を全然知らない頃で、兄貴が部屋でかけてたと思うのだがその時は「変なの〜」みたいな感じで全然気にも止めてなかったと思う。その後時は流れ高校1年生の頃だろうか、再度聴いた時をきっかけに"愛無き世界"の魅力に取り憑かれてしまった。そして今の僕は殆どロックは聴かなくなったが、このアルバムは今でも良く聴くアルバムなのである。

My Bloody Valentine(通称マイブラ)と言えばかつて栄華を誇ったCreation Recordsの看板的アーティストでもあった。Creation RecordsはJesus And Mary ChainやHouse of Love、そしてPrimal ScreamやRide、更にはOasisまで輩出した伝説的なレーベルで、そのオーナーでもあるアランマッギーが特に惚れ込んだのがマイブラなのである。マイブラのこのアルバムにかける意気込みは予想以上だったらしく、2年間もスタジオに籠もりインディーレーベルにしては危機的なる20万ポンドをつぎ込んだとか。その為アルバム発売後、アランマッギーは泣く泣くマイブラをメジャーに売ってしまったとか。しかしその成果はこの"愛無き世界"にサイケデリックな奇跡として封印されている。(マイブラ本人はギターは4、5本しか使っていないと述べていましたが…)幾つもの極限までフィードバックされたギターノイズが一面を多い、逃げる隙間はどこにもない。轟音ギターの渦に飲み込まれて思考回路が一切停止してゆくのだ。そう、これは轟音ギターの万華鏡、閉鎖された密閉空間の中なのだ。それなのに、愛らしいセンチメンタルなメロディーが僕らを救ってくれる。愛は無いのだろうか?愛に溢れているのに、逆説の"愛無き世界"とは一体?幾つものアーティストがマイブラを目指し、そして越える事が出来ず消えていった。マイブラ自身もこれ以降本体の活動は無く、Kevin Shieldsがソロで曲を作ったりPrimal Screamに参加したりする程度。誰もが新作を待ちわびて、誰もが新作がもう出ない事を確信しているに違いない。それ程このアルバムが成し遂げた事は大きい。今も僕はマイブラに夢を抱いている、いやまだ"愛無き世界"と言う夢の中にいるだけなのかもしれない。マイブラの伝説は終わらない。

http://www.planetjesterz.com/mbv/videos.html
↑で「Soon」や「To Here Knows When」のPVでもまず見て下さい。

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| ETC1 | 22:00 | comments(5) | trackbacks(4) | |
Mogwai - Government Commissions: BBC Sessions 1996-2004 (Matador:OLE646-2)
Mogwai-Government Commissions BBC Sessions 1996-2004
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久しぶりにロックのCDでも買ってみました。僕も昔はロック小僧、ロック大好きでした。まあいつしかクラブミュージックに傾倒したり、ロックが一時期から面白いアーティストが出なくなった事により殆どロックは聴いていません。Mogwaiはかの伝説的なMy Bloody Valentineのフォロワーと言う形で見られていた様な気がするけど、そんな事もあって名前だけは知っていました。ただ聴く機会は無かったのですが、CDVADERの部屋に行くとMogwaiがあったのでそこで初めて耳にしました。その後、富士ロックでMogwaiのライブを初体験、そこで衝撃的な光景を目にしました。山の中で大勢の観客が微動だにもせずに立ちんぼ状態、みんながみんな衝撃を受けていたのでしょう。苗場の山の谷間をどでかい轟音ギターが切り裂く様に鳴り響き、僕らの感覚を鈍らせ時間をスロウにさせていったのです。と言う事で、Mogwaiは現在のロックバンドの中でも僕が比較的好きな人たちです。

このアルバムはライブベスト…ではなさそうで、取りあえずライブ盤です。UKの名DJ、故John Peel主催のJohn Peel Sessionsなどで演奏された音源を元にしたアルバムです。Mogwaiと言うと轟音ギターを想像すると思うけど、このアルバムでは意外にも前半はメロウで物静かな曲ばかり。んーMogwaiってこんなバンドだったっけ?最近聴いてなかったから、変わったのかな?まあインストばかりなんで、何も考えずに美しいギターの旋律に耳を傾ける事が出来ます。と思ったら18分の大作「Like Herod」では、狂った様な轟音ギターの渦に飲み込まれてぶっ飛ばされてしまいました。僕が富士ロックで聴いたのはきっとこんな曲だったのかもしれない。「New Paths To Helicon Pt I」なんかも美と狂気が混在したギターの嵐が降り注ぐ、ドラマティックなトラックです。ああああぁぁぁぁ、久しぶりにギターの音が格好良く聞こえました。ロックはもう一度僕の心に火を灯すのだろうか…

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| ETC1 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(1) | |