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Nathan Fake - Providence (Ninja Tune:ZENCD240)
Nathna Fake - Providence
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まさかまさかのレーベル移籍。奇才・James Holden主宰のBorder Community創立の初期からレーベルの中心アーティストとして名を連ねていたNathan Fakeが、なんとUKはこれまた奇才レーベルであるNinja Tuneから5年ぶりとなるアルバムをリリースした。今思うと既に毒気付いたサイケデリックなダンス・ミュージックを得意とするBorder Communityの枠を飛び越し、寧ろここ数年はダンス・ミュージックへのこだわりは希薄になっていたようにも思われるFakeが、だからこそよりフリーフォームなエレクトロニカ性を目指した事でNinja Tuneへと行き着いたのも何ら不思議ではないのかもしれない。くらくらとするようなサイケデリックな色彩は全く変わっていないのは、オープニングの"Feelings 1"を聞けば明らかだ。中毒性の高いギラギラとしたシンセがうねるようにシーケンスが組まれ、脳髄をこねくり回すように刺激する。続くタイトルトラックの"PROVIDENCE"も同様に神経質な電子音がドリルのように突き刺さってきて、そして刺々しく鋭利なドラムマシンが鞭の如く叩かれるが、所謂踊りやすいダンストラックとは別の変態的なベクトルに向いている。"HoursDaysMonthsSeasons"は初期の頃の牧歌的でのどかな世界観をやや思わせる所もあるが、アンビエントのようなふんわりとドリーミーな流れから徐々にリズムが消失して、神々しいシンセに包まれてドラマチックに盛り上がっていく圧巻の一曲だ。また新機軸として珍しくボーカルを起用した"DEGREELESSNESS"は、アブストラクトで不気味な歌と棘のような痛々しいリズムに先導されるダーク・エレクトロで、激しく盛り上がったフロアの後に残った喪失感さえ漂っている。ノンビートの曲にしてもリズムの入った曲にしても、それらが体を揺さぶらないというわけではないのだが、やはり一定のビートによるダンスという事を目的にするよりは自由な音響で意識・神経を直接作用するような刺激的な音楽を目指しているようで、Border Communityを離れた事で自己のアーティスト性を飛躍させているように感じられる。また"SmallCityLights"のドンシャリとしたリズムはロック的で、ドゥームメタルのようなスロウで重厚感があり荒廃した風景が広がる曲もあれば、"CONNECTIVITY"のようにノンビートながらもどぎついシンセのうねりが激しい躍動感を生み出す熱量の高い曲もあり、羽根を伸ばして心の赴くままにNathan Fakeという個性的な音楽を鳴らしている。テクノだとかエレクトロニカだとかそんなジャンル分けも無意味な程に自身の音を完成させ、ドラッギーなサイケデリアが満たされたアルバムだ。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pampa Records Vol.1 (Pampa Records:PAMPALP011)
Pampa Records Vol.1
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レーベル初のショーケース・コンピレーションとは謳いながらも、レーベル外からもアーティストを招きこのアルバムの為に新曲を提供させて、しかしそれらは最終的には適切にレーベルらしい音源に纏まっている…という作品がドイツはベルリンのPampa Recordsのコンピレーションだ。2009年に設立とまだ7年程の運営ながらもレーベルを主宰するDJ Kozeを筆頭にAxel BomanやNathan FakeにLawrence、奇才と呼んでも差支えのないIsoleeにRobag Wruhme、マイナーながらも可能性を秘めるDurerstubenにDntelなど多くのDJ/アーティストの作品をリリースしてきたが、それらは単にDJとしての機能性だけではなく捻くれて奇妙なポップ性も包括した作風を確立した点で、Pampa Recordsのオリジナティーを認めさせた。当然そんな音楽性は本作にも存在し、フォークシンガーであるLianne La Havasの曲を奇才・Herbertがリミックスした"Lost & Found (Matthew Herbert Remix)"は、甘く清純な歌とポップな旋律に遊び心も感じられる構成があり、そしてダンス・ミュージックとしての滑らかに流れるハウスビートが心地良いグルーヴを生む。アルバムの中で最もポップでメランコリーなのはAdaが手掛けた"You And Me"であり、キュートで囁くような女性ボーカルとほっこりと暖かいシンセのメロディーが可愛らしい旋律が絡み合い、パーティーの朝方に使えばフロアを優しさに包み込むだろう。Pampa組のDntelは"Snowshoe"はチョップ気味なピアノや浮かんでは消える荘厳なシンセの動きが不思議なハウスを提供しており、奇妙な響きの中から優美な輝きが零れ落ちるようで、ユーモアと芸術性が混在している。Pampa外からの参入で目を見張るのが支離滅裂な電子音楽を創造するGold Pandaで、彼にしては随分と整ったハウスビートを刻む"Black Voices"は、しかしエレガントなストリングスが舞い踊り耽美なピアノが控えめに装飾する上品なダンス・ミュージックになっている。またメジャー側からはJamie XXが参加し、Kosi Kos(DJ Kozeの変名)と共同で"Come We Go"を手掛けているが、キラキラとしたレトロフューチャーなディスコの世界観と端正な4つ打ちにDJ Kozeの捻れた音響を持ち込んだ作風は、その奇妙さがやはりPampaらしくなるのだ。これら以外にも多数のアーティストが多様な音楽性を披露しており、それらは尚ポップとユーモアな感性を同居している点でDJ Kozeのレーベルを運営する上での審美眼が冴えており、本作によって信頼の置けるレーベルとしての評価を更に得るだろう。



Tracklistは続きで。
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| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ricardo Tobar - Treillis (Desire Records:dsr095CD)
Ricardo Tobar - Treillis
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2007年にBorder Communityから突如デビューを果たしたチリのRicardo Tobarは、正にレーベル性に沿うようなノイジーな音響とトリップ感の強いサイケデリックなメロディーを主体としたテクノを披露し、一躍注目を集めていた。その後はBorder CommunityだけではなくTraum SchallplattenやIn Paradisumなど多岐に渡るレーベルから、壊れかけの歪んだリズムやトランシーさも増したサウンドでより独自の路線を打ち出した音響テクノを確立させ、後はアルバムが出るばかりという状況だった。そしてデビューから6年、2013年末に遂にリリースされた初のアルバムが本作で、ここではアルバムだからこその多様性を展開させながらRicardo Tobarの音楽の完成形が姿を現している。古いドラムマシンとモジュラーシンセにアナログ機材など最小限の楽器によって制作されたという本作は、ビートレスな状態の中で濃霧に包まれたかのようなシューゲイザー風な淡い音響によりサイケデリックな風景を喚起させる"Sleepy"で始まる。続く"Organza"でもシューゲイザーを思わせる淡い音響と美しいシンセがリードするが、リズムは微妙に壊れかけたように歪んでおり鞭打つような刺激的なビートが特徴だ。"Garden"でもダンス・フロア向けの強烈なビートが聞こえるが、それはドタドタと荒々しくローファイで、そこに毒々しく危うい強烈なモジュラーシンセの音が侵食するように広がっていく。逆にドロドロとして酩酊感を呼び覚ます"Straight Line In The Water"では、ノイジーなフィードバックギターのようなサウンドの中から万華鏡のような美しい音が出現し、狂気と多幸感が入り乱れるようなロックテイストも伺える。"Otte's denial"ではよりゴツく肉体的なビートが強調される事でインダストリアル・サウンドのような印象さえ植え付けるが、上モノはあくまでトリップ感満載のサイケデリックなシンセ音が中心である事は変わりはない。そして、先行シングルとなった"If I Love You"はアルバムの中でも特にフロアで映えるようボディー・ミュージック的な刺々しいダンスビートを刻み、しかし上モノは悲壮感さえ漂うトランシーさがキモだ。その後も牧歌的な田園風景が広がり一時の安息を与える"Back Home"などがあり、リスニング的な要素もアルバムの中で効果的に盛り込まれている。極めてBorder Community的なこのアルバムは、例えば同レーベルのNathan FakeやLuke Abbottらにも負けない程のサイケデリックなシューゲイザー・サウンドであり、そして壊れかけの音響に美しさを見出だせる神秘的なダンス・ミュージックだ。ローファイが生み出す恍惚感満載の音響アルバムと言えよう。



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| TECHNO11 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Nathan Fake - Steam Days (Border Community:36BCCD)
Nathan Fake - Steam Days
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サイケデリック、トランス、ポスト・ロック、エレクトロニカ、テクノなどレーベル名通りに音の境界を飛び越え一つの共同体として存在するBorder Community。そんなレーベルを代表するアーティストこそNathan Fakeであり、レーベルの動きが初期に比べ鈍くなっている中で一人で気を吐いて定期的に新作をリリースしている。3年ぶりとなるアルバムは進化もなく退化もなく、恐らく多くの人が容易に想像出来るであろう彼らしい音楽となっており、前作から引き継がれる刺々しくエグいエレクトロニックサウンドや鋭意に切り込んでくるロッキンなリズムトラック、そして初期の頃に強く感じられた幻想的な淡いメロディーが混在している。つまりはサイケデリックな夢世界と牧歌的な田園風景が広がる1stアルバムと、刺激的なダンスサウンドが繰り広げられる2ndアルバムの間に位置するバランスの取れた作品と言える。ブリーピーで神経逆撫でするベースラインや、逆に清々しく清涼感のある上モノなど相反する音が詰め込まれており、そしてリズムも幅広くとっちらかった様に多彩な動きを見せて、兎にも角にもはしゃぎ回るが如く落ち着きがなくテンションが高い。となればフロアに居る純粋なテクノリスナーよりはロックファン向けの電子音楽的な要素が強く、Border Communityと言うレーベルの性質を考慮すれば間違ってはいないのだろう。しかし初期の頃のミニマル路線はやはり新作でも聴けなかった事を考えると、ライブでは映えるであろう楽曲ではあるのだが少々複雑な気持ちにもなってしまう。

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| TECHNO10 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Gui Boratto - III (Kompakt:KOMPAKT CD 90)
Gui Boratto - III
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テクノと言う音楽に於いては珍しくブラジル出身で本場ドイツのKompaktに認められたGui Boratto。当時Kompaktにとって新たな取組みであるシューゲイザーへの偏愛をダンスフロアに持ち込み、Nathan Fakeをミニマルやエレクトロハウス寄りにした音楽性で、デビューアルバムから大好評を得ていたのも既に4年前の話。2ndアルバムは試聴した段階で耳に合わずスルーしましたが、久しぶりの新作は…随分と陰鬱で内省的なテクノに変わっていて少々戸惑いが。メロディアスな部分では変化はないものの、全体のトーンとして暗い物悲しさが強く、1stアルバムの外向きに拡張するトランス感覚やドラッギーな覚醒感も随分と後退している模様。またデビュー当時の力強さに満ちたハリのあるミニマルなグルーヴも弱く、生演奏の比重を増やし展開が増えた分だけポストロックの印象を受けてしまう本作は、本人もフロア向けでなくリスニング向けを意識して制作したのかもしれない。ラスト3曲、厳かで濃密なテックハウス"Talking Truss"、幻想的に儚い"The Third"、女性ボーカルを導入したポップなテクノ"This Is Not the End"辺りはGui Borattoらしいポップなセンスとクラブミュージックのグルーヴのバランスが良く、このレベルでアルバムが完成していたらと思うと物足りなさをどうしても感じてしまう。ただアルバムと言うフォーマットだから部屋で聴き込むのは当然で、そのリスニングとしての面で聴く分には悪くはないと言うのも事実。Kompaktなので流石に一定の品質は持ち合わせているのだ。



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| TECHNO9 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2009/12/25 So Very Show! @ Womb & electronicpub X’mas & year-end gathering @ Seco Bar
世の中はクリスマスだとかで賑わっておりますが、特に自分はカンケーないので週末は普段通りにクラビング。今回はBorder Communityを代表するNathan Fakeのライブがお目当て。クリスマスだからみんなハッピーライフ送ってクラブには来ないかなと思ったけど、想像以上に色んな人が遊びに来て混んでいたのでちょっと疲れてしまったよ。
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| EVENT REPORT2 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/12/04 (FRI)
STRICTLY ROCKERS AND OIL WORKS MIXCD RELEASE PARTY @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, DJ Yazi

2009/12/05 (SAT)
groundrhythm @ Air
Live : Kaoru Inoue
DJ : Kaoru Inoue, PSYCHEDELIC BUS aka HIROKI MURAI

2009/12/12 (SAT)
ageHa 7th Anniversary CLASH50 @ ageHa
DJ : Takkyu Ishino, Ken Ishii, Fumiya Tanaka, Q'hey and more

2009/12/18 (FRI)
root & branch presents UBIK @ Unit
DJ : TONY LIONNI, yoshiki
Live : ditch

2009/12/22 (TUE)
Guidance〜導き導かれる人生〜 @ CLUB AXXCIS
Live : ALTZ, DE DE MOUSE
DJ : EYE, DJ Yogurt, Hiroshi Kawanabe, REE.K

2009/12/25 (SAT)
So Very Show! @ Womb
Live : Nathan Fake
DJ : Hiroshi Kawanabe, Kentaro Iwaki

2009/12/26 (SAT)
CHAOS @ Unit
DJ : Fumiya Tanaka

2009/12/31 (THU)
ELECTRONIC TRIBE YEBISU NEW YEAR'S PARTY 2010 @ 恵比寿ガーデンホール
DJ : Laurent Garnier, Mixmster Morris, DJ Krush, 80Kidz, DJ Baku, Daniel Wang, Kenji Takimi

2009/12/31 (THU)
"2000" UNIT NEW YEAR'S PARTY 2010 Featuring : Hard Wax Night @ Unit
GUEST : Mark Ernestus with Tikiman, Tikiman Live with Scion, DJ Pete
DJ : KAORU INOUE, JUZU a.k.a. MOOCHY

井上薫初ライブは行きたいな。会社の忘年会さっさと切り上げて行くか。CLASH50も無料だから、まあ気軽に遊びに行く感じで。TONY LIONNIは初来日じゃないだろうか、ゴクリ…。"導き導かれる人生"もみんなで行きたい。カウントダウンは恵比寿の方に行くと思います。Mark Ernestusの方は2000円で安いけど、激混みで踊れない予感がするので。
| UPCOMING EVENT | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Applescal - A Slave's Commitment (Traum Schallplatten:TRAUM CD21)
Applescal-A Slaves Commitment
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田中美保のアヒル口はパネェ破壊力。カワユスなー。単純に最近TVに出ていてなんとなくね。

Dominik Eulberg、Thomas Brinkmannなどのケルンミニマル、そしてNathan Fake、Minilogue、ExtraweltらのプログレッシヴなサウンドまでリリースするドイツのTraumから新星が掘り出されました。そのアーティストこそApplescal。このデビューアルバム、やばいよ、とても新人とは思えないディープな出来です。Aphex Twinの牧歌的な夢の世界とBorder Communityの淡いサイケデリックな世界を足して4つ打ち、またはミニマルにした超ぶっ飛びサウンド。時にトランシーに時にアシッディーに流麗なメロディーを奏でながらも毒々しい狂気が滲み出ていて、かなり精神的に病んでいそうな中毒性を感じさせます。中にはNathan Fakeまんまな有機的なシューゲイザー的なトラックもあったりまあ色んなアーティストの良い処取りみたいな面もあるんだけど、それを踏まえてもかなりの完成度なんじゃないかな。童心に還った遊び心とフロアでの実用性、そして濃厚なエクスタシーの蜜月の出会いから生まれたダンストラックが満載。

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| TECHNO7 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Nathan Fake - Hard Islands (Border Community:25BCCD)
Nathan Fake-Hard Islands
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注目を集めるBorder Communityを代表する一人・Nathan Fakeの2枚目のアルバム。収録は6曲のみでボリュームは少ないですが、一応アルバムだそうです。前作の心地よいノイズと牧歌的なイメージから一転、新作は歪んだノイズに暴れるアシッド多めのいびつなダンスミュージック。鈍器でガツンガツンと頭を叩かれるような衝撃が迸り、シンセもアシッドビキビキでどぎつい音色と毒気が滲み出る酩酊感が感じられます。もうここに子供で優しかったNathan Fakeは存在せず、強すぎて壊れんばかりのエネルギーが止め処なく溢れています。ただ前作に比べればそれなりにフロアを意識した4つ打ちは増えているものの、やはりDJがプレイする事を目的には作られていないのが残念。アルバムの中で聴いてこそ映えるような展開の大きい曲が多く、ライブアーティストとしては正しいんだろうけれど。そう考えると流麗なミニマルハウスの"Dinamo"は、一体何だったのだろう?もう一度"Dinamo"路線のディープなトラックを作る気は…多分無いな。

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| TECHNO7 | 00:20 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Floatribe Mixed By Kaoru Inoue & Kentaro Iwaki (Rambring RECORDS:RBCS-2274)
Floatribe Mixed By Kaoru Inoue & Kentaro Iwaki
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代官山・Unitで隔月行われているパーティー・FloatribeのオフィシャルMIXCD。手掛けたのは勿論レジデントの二人、井上薫と岩城健太郎。どちらのDJもテクノやハウスだけに限らずアンビエントやチルアウト、生音系にも精通している音楽家なので、本作もリリース前から気になっておりました。まずは井上薫が手掛けた方ですが、普段のクラブでのアッパーなプレイとは異なり緩いグルーヴを保ったテックハウスが中心。例えるならパーティーの終盤で朝が近づいて来る時間、または徐々に夢が覚めていく様なモヤモヤとしたまどろみの時間、そんな時の心地良さが持続したムード。陳腐な言い方だけどキラキラと輝く光が降臨していて、もう多幸感に包まれて天にも昇る気持ちです。聴き終わる頃にはすっきり夢から覚めて、身も心もリフレッシュされるはず。対して岩城健太郎のミックスは何とも言い難い独特なプレイで、ミニマルやエレクトロハウスもあれば、太鼓どんどこなアフロや中近東の匂い漂うエスニックな物まで色々混ざっていて、恍惚や快楽を飛び越した混沌とした状態。半ば呪詛的なバッドトリップ感が涌いてきて、脳味噌ぐるんぐるんです。と思いきやラスト2曲でBorder Communityのトラックが続き、淡いサイケデリアが花開きようやく現世に引き戻されます。井上薫のミックスが昼間の音楽だとしたら、岩城健太郎のミックスは真夜中の音楽、そんな感じの対照的な内容で想像以上に楽しめます。実際のパーティー・Floatribeもこんな感じで格好良いんでしょうね、今度踊りに行きたいですな。

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| HOUSE4 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fairmont - Coloured In Memory (Border Community:20BCCD)
Fairmont-Coloured In Memory
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脅威の新人…ではなくて、実は既にKompakt Extraやミニマル/クリックで密かに注目を集めているTraum Schallplatteなどからもリリースを重ねているJake FairleyことFairmontのアルバムが、今最も旬なレーベルであるBorder Communityからリリースされました。結論から言いますとやはり出来は文句無しに良いと思います。その上で思うことは、レーベルメイトのJames Holden、Nathan Fakeもフロアに拘わらずにプログレッシヴロックやシューゲイザー、エレクトロニカなどを意識したアルバムを発表しておりますが、このFairmontも同じ路線を歩んでいて余りアーティスト毎の特色を感じられないかなと。モヤモヤと幻惑的な景色を創造する虚ろなメロディー、中毒性の高いリスキーな音色は正にBorder Communityの専売特許で神経にヤバイ感じに作用しますが、その音はHoldenらとどこに差があるのでしょうか。ジャンルの枠組みを壊すべく付けられたBorder Communityと言うレーベル名ではありますが、そのレーベルカラーを壊さない様に作られた作品は逆説的にもレーベルの枠組みに収まってしまっているのではないでしょうか。確かにファンが望む音楽をそのままリリースした事は分かりますが、このレーベルだからこそもっとアーティスト毎に特色が出てきても良いとは思うのです。だからと言って余りにもレーベルから外れた作品を出すと僕を含めファンは文句を言うわけで、聴くほうは勝手なんですけどねw。敢えて言うならNathan Fakeがフロアを意識した"Dinamo"があるように、このレーベルももっとフロアを意識したら面白いんじゃないかと思います。こうずらずらと講釈たれましたが、家でまたーり聴くには最高に気持ち良いですよ。

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| TECHNO5 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Nathan Fake - Drowning In A Sea Of Remixes (Border Community:10BCR)
Nathan Fake-Drowning In A Sea Of Remixes
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最近"You Are Here"がシングルカットされたNathan Fakeですが、これもアルバム"Drowning In A Sea Of Love"(過去レビュー)からのシングルカット。表題曲のApparat Remixが格段に素晴らしいです。牧歌的でのどかなオリジナルとは対極的に、跳ねるリズムやらヒプノティックなシンセを重ねてかなりグルーヴィで恍惚感を漂わせています。オリジナルを上回る出来映えで、アルバム全曲をApparatにリミックスさせてみたく思います。B面には"Long Sunny"をBorder CommunityのFairmontが手掛けたリミックスが収録されていて、オリジナルがシューゲイザーロックっぽいのに対し、リミックスは素直に4つ打ちを取り入れてブリブリベースとトランシーなメロディーでドラッギーさをアピール。クラブで聴いて気持ち良さそうなディープな世界観でよろしいですね。他にもVincent Oliver、FortDaxのリミックスも収録と充実した内容です。

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| TECHNO5 | 14:15 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Nathan Fake - You Are Here (Border Community:17BC)
Nathan Fake-You Are Here
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ミニマルな作風でヒットした"Dinamo"路線を期待していた人の予想を覆し、Border Communityからのアルバムはシューゲイザーロックで良くも悪くもファンを驚かせたNathan Fake。多くの人がもっと4つ打ちを聴きたいと感じているでしょうが、そんな期待に応えてくれたのがこのシングル。"Drowning In A Sea Of Love"(過去レビュー)からのシングルカットなんだけど、ライブ盤が収録されていてそのバージョンが非常に素晴らしいです。眩いばかりのノイズの光に飲み込まれて空間が変調してゆくような淡いサイケデリアに、4つ打ちのキックを入れたダンストラック。この路線でアルバム作った方が絶対良いだろうと感じさせるアレンジで、意外とライブは踊れそうじゃないですか。オリジナルバージョンも一緒に収録されておりますが、そちらは3拍子のワルツみたいなリズムで無邪気かつ牧歌的な雰囲気が漂っております。Four Tetのリミックスは全体的に音を増やして、ドタドタとしたエレクトニカって感じかな。どのバージョンもそれぞれ個性があり、全曲聴き応えのある内容ですよ。

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| TECHNO5 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ellen Allien & Apparat - Orchestra Of Bubbles (BPitch Control:BPC125CD)
Ellen Allien & Apparat-Orchestra Of Bubbles
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今日紹介するのはWireに出演したせいか日本でも知名度のあるベルリンの女性アーティスト・Ellen Allienと、そして最近だとNathan Fakeの曲をドリーミーでどこか捻れた作風へとリミックスしたりしていて、多分エレクトロニカ方面の人だと思われるApparatの共作アルバム。どちらも普段全く聴かないアーティストだし事前情報は全く無かったのだけど、試聴した時になかなか良かったので買おうとずっと思っていた(が一年近く買わずに放置してしまった…)。実際に買って聴いてみたけれど、もっと早く買っておけば良かったなと少々後悔する位やっぱ良かったです。基本メランコリックなメロディーが中心にあって、それをアナログ的な音でエレクトロ/エレクトロニカ風に奏でていて、何だか懐かしい気持ちになるレトロなテクノって感じ。古臭いと表現するのでは無く、味があり時代錯誤のサイケデリアがあると言って欲しい。曲によっては確かにBorder Communityまんまなドラッギーな感覚を持っている物もあるし。メロディーは聴き易いけれどリズムは鋭角的につんのめる様で、踊るつーよりはぎくしゃくとしていて引っ掛かりがあるかな。そうゆう所は奇天烈で変幻自在のエレクトロニカっぽい。普段の二人がどんな音楽を創っているかは知らないけれど、本作では二人の持ち味がきっと生かされているんだろう感じる面白い音楽でした。リスニングテクノとしては久々に感動した!

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Check "Ellen Allien" & "Apparat"
| TECHNO5 | 21:20 | comments(2) | trackbacks(2) | |
UPCOMING EVENT
2007/03/16 (FRI)
Taicoclub Presents Innervisions @ Womb
Live : Nathan Fake
DJs : Ian O'Brien(Live + DJ Set), Kaoru Inoue, Force Of Nature

2007/03/20 (WED)
mule musiq 3rd anniversary party meets KOMPAKT NIGHT @ UNIT
Live : Saikoss (Saiko Tsukamoto aka Museum Of Plate & Kuniyuki Takahashi),
code e, Koss aka kuniyuki Takahashi
DJ : Michael Mayer, Toshiya Kawasaki

2007/03/23 (FRI)
TECHNASIA presents X PARTY @ WOMB
LIVE : Joris Voorn
DJ : Technasia

2007/03/30 (FRI)
TRI-BUTE 3RD Anniversary @ ageHa
Arena
Special Live Set : Chab, Spirit Catcher
Island Bar
DJs : Q-Hey, Mayuri

3月に気になっているイベントはこれ位かな。WIREで事情があってヨリスヴォーンのライブを聴けなかったので、今度こそは聴きたいです!最近注目株のSpirit Catcherのライブも気になるなー。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Francois K. - Frequencies (WaveTec:WT50165-2)
Francois K.-Frequencies
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待った待った、ほんとーに待った。今度こそと何度も思いつつ実現しなかったDerrick Mayの新作が、遂にMIXCDの中で披露されました。しかもダンスミュージックの伝道師・Francois Kと組んだユニット・Cosmic Tiwns名義で、「Solar Flare」なる新曲を届けてくれました。で内容はと言うとほぼFrancoisが手掛けたんじゃないかと思わせるハウスグルーヴ基調で、そこにコズミックなシンセが絡みつくまあまあの出来。まあ御代二人の共作の割りには意外と落ち着きのあるテックハウスで、マジックは見られなかったけど素直にDerrickの新作としては喜ばしいですね。

肝心のFrancoisのミックスプレイはと言うと、もはやハウスのDJとしてではなくテクノもすっかり馴染んだディープスペースワールドを見せつけてくれました。流行のAmeやNathan Fakeなどのどディープなテックハウス、Jeff Mills、Carl Craig、Joris Voornらの王道テクノ、Sleeparchiveのミニマルテクノ、Oliver Ho、Samuel L.Sessonsらのハードテクノ、Co-Fusinのアッパーハウスなど内容も豊かに全体的にクールでヒンヤリとしたプレイです。Francois K、Aril Brikhaの新作が収録されているのも、嬉しい限りでかなり豪華な選曲ですね。元々がハウスDJのせいか小刻みに流れを作るよりはかなりスムースな流れで、長い時間をかけて広がりのあるプレイを聞かせてくれます。ハードな音は少なめでハウスファンにも聴きやすいプレイだとは思いますが、個人的にはもう少しアッパーな箇所が欲しかったなと。壮大な世界観はさすがFrancoisだとは思いましたが、理路整然と考えた挙げ句に決めた流れは少々クール過ぎるかも。もうちょっと人間らしさと言うか、大雑把でも良いから勢いがあればなと思います。完璧すぎるのはベテランの味だとも言えるし、逆にマイナスにも成りうると言う事なのですね。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Paolo Mojo - Balance 009 (EQ Recordings:EQGCD013)
Paolo Mojo-Balance 009
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最近はまっているMIXCDが、プログレッシブハウスのMIXCDシリーズ"Balance"の9作目。担当をするのはSasha、John Digweedもその実力を認めると言うPaolo Mojoなのですが、披露しているプレイはプログレを中心にしながらもテクノとハウスをスムースに差し込んで、陰と陽を自在に行き交うボーダレスなセンスを感じさせます。まず1枚目はプログレやテックハウス気味のスムースな流れから始まります。時折ブリブリアシッドも入れつつ、局所的に陶酔系のドープな選曲。中盤はエレクトロハウスで少々テンションを下げつつ、熱くなった体を一端冷まします。そこから一気にDavina「Don't You Want It」→Underground Resistance「Transitions」のデトロイトハウスのクラシック連発で、盛り上がりも急上昇。流れを損なわずに最後は、ディープハウスの名曲「Deep Burnt」でストリングスが厳かに鳴り響き美しく締めました。そして2枚目はミドルテンポのプログレをがんがん回し続けるのですが、展開の多い曲(と言うか引っかかりのあるメロディーが多い)を多用して、楽天的かつ秘かにたたずむ妖艶さを醸し出しています。特に高揚感増すRobert Owens「I'll Be Your Friend」から、サイケデリックでモヤモヤなNathan Fake「The Sky Is Pink」に流れ込む瞬間は見逃せません。終盤は感極まるテックハウスMichel De Hey「Camera(Funk D'Void Mix)」でアッパーに盛り上げつつも、最後は名曲「La Ritournelle」でしっとりと儚い終焉を迎えます。全て聴き終わった後残るのは、安息の一時。久しぶりに完全に満足出来たMIXCDかもしれないです。プログレ系とは言いつつもテクノやハウスを織り交ぜているので、単調な流れに陥る事なく最後まで飽きずに聴けました。派手なミックスをする訳でもなく自然の流れに沿ったハウスビートなプレイは、心地良いの一言。絶賛お勧め中です。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Michel De Hey - Two Faces (541:541416 501376)
Michel De Hey-Two Faces
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微妙に名前を聴く位で殆ど詳細の分からないMichel De Hey。なんでもオランダテクノシーンでは最も有名なアーティストだそうで、活動歴も20年以上を誇るベテラン中のベテランだそうです。WIRE04にも出演していたそうで実力は保証されていそうだし、Secret CinemaやJoris Voornとも共作をしているのでそこら辺の音が好きな人は注目でしょうか。Michel De Heyの事を知らないのにこのMIXCDを買ったのは、Vince WatsonやAril Brikhaらの自分の好きなアーティストの曲が使われていたからなんですがね。実際購入したのは正解で、「Two Faces」のタイトル通り内容の異なる2枚組で充実しておりました。

取り分け気に入ったのはCD1で、最近流行のNathan FakeやAlex SmokeなどBorder Communityに通ずる覚醒的プログ系の曲が中心にまとめられています。終盤近くまで上げる事もなく、じわりじわりと感覚が麻痺していく様なドラッギーかつギラついた流れで終始テンポを保ちます。激しさで一気に持っていくより、やっぱりディープでミニマルな徐々に独特の世界観に引き込むこうゆうスタイルが近年の流行なんですね(自分も以前程家ではハードなCDは聴いてないし…)。途中まではそんな感じでゆらりゆらりとしているのですが、終盤3曲で一気に豹変。自身の曲〜(Funk D' Void's Remix)〜Aril Brikhaと立て続けに透明感溢れるデトロイト系のトラックを連発し、覚醒的な雰囲気から目覚めた様にスタイリッシュでエモーショナルな雰囲気に変化します。特に「Camera(Funk D' Void Remix)」は幽玄なシンセサウンドが鳴り響き、このMIXCDの山場になっていると思います。まさかこんな意外な展開が待っているなんて、想像だに出来ませんが良い意味で裏切られました。

対してCD2の方は至って普通で、デケデケベースライン+ハードテクノです。ビキビキのベースラインは好きですが、ディスコっぽいデケデケはそんな好きでもないし、プレイ自体も終始ハードな感じで特に新鮮味はないかなと。あ、いや、まあハードテクノなら他にもっと良いDJがいると言うだけで、別に悪いと言う事ではないです。ただ至って普通の出来だなと言うだけです。それでもCD1の為だけでも、このMIXCDを買う価値は充分にあるので見つけたら即購入あれ。

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| TECHNO3 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
James Holden - At The Controls (Resist Music:RESISTCD59)
James Holden-At The Controls
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今でこそテクノやハウス方面でも注目の的になっているJames Holdenですが、元々はプログレッシブハウス畑の人です。オックスフォード大学在学中の19歳の時にリリースした「Horizons」が注目を集め、その後はSashaと共同作業をしたりリミックスを量産したり、プログレ界では若き新星として人気を誇っていたそうです。ところがその人気とは裏腹にHolden自身はレーベルの制約に縛られ、自分の好きな音楽を創れなかったと語っているのです(それで売れるなんて皮肉めいてますが…)。ならば制約に縛られない自分のレーベルを作るかと言う事で出来上がったのが、今最も旬なレーベル・Border Communityです。情報の早い人はご存じ、Nathan Fakeらを擁するプログレッシブハウスに捕らわれない真の意味で前衛的なレーベルです。ここから発信される音は、テクノともハウスともプログレともロックとも言える独特な音で、クラブミュージックとしての固定概念はありません。本当に好きな音楽を創っていると感じられるのは、その自由性の為でしょう。(逆に過去のプログレ時のHoldenが好きだった人は、今のHoldenにどう感じているんでしょうね?)

前置きが長くなりましたが、James Holdenの趣味満開のMIXCDが遂にリリースされました。これは本当に凄い、今まで数多くのMIXCDを聴いてきた僕でも結構な衝撃を受けました。いや、衝撃と言うよりもただ単純にぞっこんになってしまっただけなのですが。Richie HawtinとAphex TwinとMassive Attackが共存し、自身やBorder Communityのアーティストの曲、またはエレクトロニカやポストロックまで、多岐に渡って色々な曲が収録されています。かつては「Balance 005」(過去レビュー)と言うバリバリトランシーなMIXCDをリリースしたHoldenの姿はもはや無く、完全に一段階上がったHoldenがここに居ます。本人曰くベッドルームで聴く音楽を意識したという通り、直球ストレートなダンスミュージックはここにはありません。その代わり10代の甘酸っぱい青春を思わせる郷愁とギラギラと怪しく輝く恍惚感が共存し、身も心も溶けてしまいそうなドラッギーな世界観は今まで以上に強くなっています。Holdenの発する音は、それがプログレだろうとテクノだろうと関係無く、いつだってサイケデリックなんですね。ジャンルはばらばらでも統一感があり、そこにHoldenのセンスと言う物を感じます。これこそ新世代の到来を告げるMIXCDですよ。

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| TECHNO3 | 18:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Nathan Fake - Drowning In A Sea Of Love (Border Community:10BCCD)
Nathan Fake-Drowning In A Sea Of Love
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最近大型リリースが多いですね。今日紹介するこのNathan Fakeの1stアルバムも、相当なファンの方が待っていたのではないかな。現在最もシーンで注目を集めるJames Holden(過去レビュー)率いるBorder Communityのアーティストで、元々はプログレッシブハウス方面で人気を博していたものの、現在では既にシーンを飛び越えてエレクトロニックミュージックと言うシーン全体で絶賛の嵐。僕はディープミニマルな「Dinamo」の大ヒットで彼の存在を知る事になったのだが、この初のアルバムはまた全く毛色の異なる問題作とも言えるでしょう。と言うか果たして今までのプレグレッシブハウスのファンがこれを気に入るかどうか、そこら辺は否定せざるを得ないかなと。一般的にダンスミュージックと言える作品では無く、ここから感じる音は懐かしきシューゲイザーの憂い。My Bloody Valentine(過去レビュー)やMogwai(過去レビュー)が好きだと言う彼の嗜好が前面に出た淡いサイケデリックな音は、どこまでも広がって行く夢幻の世界を感じさせる。電子的でありながらオモチャでひねり出したような可愛い音、心地良いギターノイズ、なんて幻想的で儚い世界なんだろう。プログレッシブハウスファンを裏切った作品かもしれないが、内省的で自分の原点を見つめ直した作品としては良いのかもしれない。またセンチメンタルなエレクトロニカが好きな人には、素直に受け入れられるでしょう。この路線も充分に素晴らしく満足はしたので、次は「Dinamo」路線のアルバムも期待したい所です。

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| ETC1 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(3) | |
James Holden - Balance 005 (EQ [Grey]:EQGCD008)
James Holden-Balance 005
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正直今までこのMIXCDを聴いてなかった事を後悔、罪深き事をしました。今となってはテクノ方面でも一躍有名となったプログレッシブハウスの若き天才、James Holden。「Dinamo」の大ヒットも記憶に残るNathan Fakeらを擁するBorder Communityレーベルを主宰し、プログレッシブハウス方面のみならずテクノやハウス方面からも注目を浴び現在も人気は鰻登りなHolden。一年位まえからウェブ上ではHoldenは凄い、やばいと言うコメントは見つけていたものの、僕自身がプレグレッシブハウスは殆ど聴かない為ずっと無視していました。しか〜し、友人宅でこのMIXCDを聴かせてもらった時には衝撃が走りました。こんな驚きは久しぶりだったのかもしれません。プログレッシブハウスと聞いていた音は、実はそうではなく比較的テクノよりで、でもトランスもプログレッシブハウスもエレクトロも取り入れられて最高に陶酔感のある音楽だったのです。最近はジャンルの垣根が低くなりハウスのテクノ化、ミニマルのクリック化などが起きていますが、プログレッシブハウスのテクノ化も進んでいるようです。そしてHoldenの音は僕がそれまで体験したプログレッシブハウスの音とは一線を画し、脳味噌トロトロぐちゃんぐちゃんのメルトダウンを起こすようなやばい陶酔をもたらし、アシッド注入しまくりでドラッギーなサイケデリック感がありました。ことMIXCDの2枚目の方に関しては、相当にトランシーで憂いのある上物が神経を麻痺させたり、アシッドぶりぶりなベースがトリップを誘発し、聴き終わる頃にはもうよだれ垂れまくりの逝った世界に引き込まれている事でしょう。2枚組と言う事で緩いテッキーな流れからアッパーな盛り上がるピークまで、山あり谷ありの盛り上がりを感じられるプレイが存分に収録されています。ドラマチックに幻想的に、そして危険な世界を体験出来るこのプレイは本物です。3月には新しいMIXCDが出るし、4月21日にはWOMBに来日します。今から首を長くして待っておけ!

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| TECHNO3 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Slam - Nightdrive (Resist Music:RESISTCD54)
Slam-Nightdrive
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近年のテクノの流れの一つにクリック、エレクトロニカ化の傾向があると思います。ハードミニマルテクノのDJもクリックハウスを導入した作品を作ったり、MIXCDでも激しいだけではなくクリックハウスを混ぜた緩いプレイをしたり、とにかくジャンルの垣根が徐々に低くなっているのではないかと思います。…ってそんなん余り僕は好きではありません。ハードミニマルテクノのアーティストがわざわざ他の事やらんでもえーやろと!(そうゆう意味じゃSpeedy JとChris Liebingの共作は、終始ハードに徹していて男気を感じましたが)。

それでグラスゴーのテクノ番長、SLAMの登場ですよ!…と久々のMIXCDを期待してたら、こいつらも路線変更しやがってるぜ。あぁ、おいら寂しいよ、SLAMにはハードでソリッドなプレイを期待してるのに、何でSLAMもクリックハウスやらエレクトロハウスやら回して、そんな流行に乗ってしまうかな?もちろんプレイとしては決して悪くはないし新鮮味もあるんだけど、これをSLAMがやる事に余り意味は感じないかなと。全体的にダークで冷えた曲群の中にも妙に艶のあるポップなメロディーが絡むHiroki Esashikaの曲や、プログレ・テクノシーンでも人気を博しているNathan Fakeの曲など、そこかしこに妖艶で美しい曲を差し込んできて上手い流れはあると思います。ただ個人的にはSLAMにはハードであって欲しい、ストレートな4つ打ちを聴きたい、その思いが強いです。てな訳でこのMIXCDよりも、以前に紹介した「Slam - Fabric 09」の方がお勧め出来ます。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Superpitcher - Today (Kompakt:KOMPAKTCD40)
Superpitcher-Today
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ドイツテクノと言えばKOMPAKT、僕の中ではそれ位KOMPAKTは素晴らしく尊敬に値するレーベルです。その功績は大きくポップさとアンダーグラウンドな音が共存し、過去の音楽を租借しつつ新しい音も生み出す事が出来ます。今となっては有名なアーティストが数多く所属していますが、このSuperpitcherも必ず名を馳せるだろうと期待を置くアーティストの一人です。今作はKOMPAKT直系の緩く紡がれる流麗で、美しくメランコリックなMIXCDです。収録曲数が少ないので一曲を長めに聴かせるタイプになっていますが、単曲で素晴らしい曲ばかりなので普段EPを集められない僕には聴き応えがあります。前半は淡々とひんやりしたミニマルな展開、中盤以降はグッと来るメランコリックな曲のオンパレードで、知らないアーティストばかりだったのですが心癒される選曲となっています。美しくもちょっと陰のある雰囲気は、真夜中の世間が寝静まった瞬間の静寂を思わせる様であり、なんだか儚い夢を見ている様です。ゆったりまったりな展開ながらも、緩く体を震わせる優しいグルーヴも有ってワイングラスを傾けながら聴きたくなりました。KOMPAKTのポップ&アンダーグラウンドな音にしっとりと耳を傾けてみましょう。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Valentino Kanzyani - Intecnique (Intec Records:INTECCD04)
Valentino Kanzyani-Intecnique
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テクノ界の3大DJの一人、Carl Cox主宰のIntec Recordsはアッパーでハードかつ、スタイリッシュなテクノにおいては一二を争うレーベルであります。と紹介したにも関わらずIntecから発売されたこのMIXCDは、別にIntec関連のレコードを使用してる訳でもないんですがね…。ミキサーはハードミニマル系で地味に知られているValentino Kanzyaniが担当。今まで2枚MIXCDを出しているはずだけど、それ程ツボに来る物でもなかったので期待してなかったのですが、今作は今までより良いと思います。Intecからなのでやっぱり音はハードなのに結構綺麗目で、意外にもジャーマンアシッド風にぶりぶりとしたベース音が気持ち良いです。また流行のラテントライバルでは無くてストレートにハードテクノをがんがん回して、後半に行くに連れて音数も増してきます。ハードなのに時折入るデトロイト系の透明感溢れるシンセ音も、清涼感を感じさせますね。ラストにはDepeche Modeのボーカル曲を持ってくるんだけど、ゴシック風なハードテクノで新鮮味がありました。敢えて言うならピークはラストでしょう。

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Luke Slater - Fear And Loathing 2 (RESIST:RESISTCD7)
Luke Slater-Fear And Loathing 2
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ふと思ったのだが、ここ連日緩めの作品を紹介してる事に気が付いた。いかんいかん、ハードな作品もたまには聴かないと!と思って買って放置してあったこのアルバムを聴いてみた。何というか2枚組だとなかなか通して聴く機会がないんだよね。それにMIXCDだから長いし。しかし何でこれはHMV先行発売なんだ?HMVでは去年から発売してるけど、Amazonでは2月にやっと発売になるみたいだ。どうでもいいけどさ…。

まずDISC2の方なんだけど、これはLukeの通常のスタイルのハードミニマル。これが何とも豪華でThe Advent、Killa Productions、Cave、Joris Voorn、Alter Ego、Hert等他にもまだまだハードテクノな方面で活躍している人ばかりのトラックが並んでいるね。Lukeのプレイも上手くて序盤は緩めのエレクトロで始まり、中盤から4つ打ちテクノに移行して徐々に盛り上げ、終盤ではトライバル気味にピークを持ってくる。ここでもJoris Voorn-Incidentが使われているけれど、この人の人気は当分続きそうだね。とにかく人気のあるアーティストが網羅されているので、最近のハード方面のテクノの傾向を知るにはもってこいの1枚だよ。

で今回の目玉はDISC1の方。ハードミニマルの人が何故かダウンテンポに挑戦しているよ。Marco BaileyやAdam Beyerも2枚組MIXCDを出して同じような事をしていたけど、やはりハードミニマルだけには飽きるのか、それとももっと自分の世界を広げたいのかは謎ですが。ノンビートの曲で始まり、BOLAのアンビエントも飛び出し序盤から驚きの展開。4曲目辺りからビートも入ってくるけど、とにかく緩い。Isolee辺りからはジャーマンディープハウスになって揺らめく様な怪しさがあるね。Playhouse辺りの音に近いかな。後半のAgoriaThrobbing Gristle(Carl Craig Re-Version)辺りでは妙にポップでイクセントリックになるが、このポジティブさにはダークな世界の中にやっと希望を見出したかとさえ思える。そのままクリックハウスに繋がれて、ダークで不穏な世界は静かに幕を閉じました。んーなんとも掴み所の無い1枚だったな。Lukeも随分奇妙な事に挑戦するなと思いつつ、ハードな後にはこんな緩いのも良いかもねとも思ったりした。ただ結局今の流行に乗って気分でこんなMIXをしただけだと思うので、何年後かにはこうゆうMIXCDも減ってくる様な気がしないでもないな。

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| TECHNO1 | 13:51 | comments(0) | trackbacks(1) | |