Obas Nenor - Warm Yellow Stickers EP (Nenorion Music:NEN 003)
Obas Nenor - Warm Yellow Stickers EP
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2015年にStrictly RhythmやMahogani Musicから鮮烈なデビューを果たしてから既に3年、その間にHeistやWhiskey Disco等からも作品をリリースして人気アーティストの仲間入りを果たしているイスラエルのObas Nenor。新作は自身で運営するNenorion Musicからとなるが、本作は過去の作品とは異なりサンプリングに頼らずに制作を行ったようで、そのおかげかハウスが軸にありながらも以前よりもディスコやブギーの要素が強く打ち出たブラック・ミュージック色濃厚な作品になっている。"Everybody"は陽気なコーラスにファンクなギターカッティングやうねるベースラインの生っぽい質感がディスコ色を強めるハウスで、遊び心溢れるシンセや電子音も随所に挿入されて、肩の力が抜けたビート感ながらも嬉々としたポジティブなノリはパーティーの朝方にはまりそうだ。"Movin'"もムーヴィンという歌をループさせながらずんずんとしたブギーなグルーヴ感に、イタロ・ディスコ的な派手でゴージャスなシンセ使いで、ディスコ寄りながらも現代的な作風はニューディスコと呼ぶべきか。ガヤガヤした声のループから始まる"Warm Yellow Stickers (Part I&II)"の雰囲気はややMahogani Musicのハウストラックを思い起こさせる点もあるが、そこからブギーに主張のあるベースラインや艶のあるシンセのメロディー、そしてボコーダーを通した呟きも導入してくるとP-Funkのゴージャスながらも雑然とした曲調を思い起こさせ、9分にも渡って終始ノリの良い展開を行いDJツールとしての以上の豊かな作風が成立している。Jenny Penkinをフィーチャーした"Wrapped In Plastic"はベーシックな歌モノハウスといった様式だが、やはりファンキーなギタや麗しいシンセの使い方にはディスコの要素も見受けられ、本EPでは原点回帰ともとれるディスコへの愛情がはっきりと感じ取れる。



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Obas Nenor - My Way Home (Mahogani Music:M.M-35)
Obas Nenor - My Way Home
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Moodymannが主宰するMahogani Musicは基本的にはデトロイト出身のアーティストを手掛ける事を基本としているように思われたが、2014年にはイギリスからのニューカマーであるDan Shakeを掘り起こした事で、その触手を更に広げようとしている。その結果が2015年初の作品となる本作で、今度はイスラエルからObas Nenorなる若手アーティストの作品をリリースした。ObasはUSの名門ハウスレーベルであるStrictly Rhythmからデビューを果たしたばかりと、まだその才能は未知の部分が多いが、しかしMahoganiからのリリースとなればチェックしておいて損は無いはずだ。A面の"My Way Home"はGil Scott-Heronによる"Home Is Where The Hatred Is"の耳に残る部分をまんまサンプリングした作品で、このくらい原曲のテイストを残しているとエディットと呼んでもよい位ではと感じる程だ。蒸し返すような熱気を放出する生々しさにコズミックなシンセを被せてフュージョン的な豊潤な艶を生み出し、そしてデトロイト・ハウスらしいねっとりと重心の低いビートダウンなグルーヴで、感情を爆発させるようなソウルフルな作品として聴き応えは十分だ。裏面の"A Change Got To Come"は幾分かアッパーでよりフロアを沸き上がらせる勢いのあるハウスで、ソウルフルでエモーショナルなコーラスに豪華な管楽器などを用いてゴスペルを思わせる歌モノだが、低音で生々しくうねるベースがMoodymann系のダーティーな雰囲気も醸し出している。2曲のみの収録でそれぞれ曲尺も長くはないのにお値段が良いところもMahoganiらしいが、それでもついつい買ってしまうところもMahoganiなのだ。



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| HOUSE11 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |