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2017/10/6 Theo Parrish Liquidroom 13th Anniversar @ Liquidroom
恵比寿リキッドルームの13周年記念の一環のオールナイト・パーティー、その目出度い一日に招かれたのは過去にも何度か出演しているデトロイトの鬼才・Theo Parrish。デトロイト・ハウスという枠組みさえ超えて、音源を彫刻のように削り出しては自らの音に塗りつぶしていくそのプレイは、リキッドルームという重厚な音圧と馬鹿でかい音量を持った場所では尚更映える事もあり、その上ワンナイト・ワンDJというスタイルなのだから特別なパーティーになると想像に難くない。
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| EVENT REPORT6 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kevin Reynolds - Fembehyahget (Yoruba Records:YSD81)
Kevin Reynolds - Fembehyahget
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ここ数年のアフロかつトライバルな、そして深遠なる黒きディープ・ハウスをリードするのはOsunlade率いるYoruba Recordsである事に異論を唱える者は少ないだろう。Osunladeのみならず多数のアーティストが、中には普段はテクノ的な作風を得意とするアーティストでさえ、このレーベルに対しては漆黒のディープ・ハウスを提供し、Yorubaというレーベル性をより強固にする事に寄与している。そしてこのKevin Reynoldsの新作もその例に洩れず土臭さも漂うアフロ・トライバルな作風を披露し、レーベルを正しく認知させる事に成功している。Reynolds自身は2006年、2011年とでEP3枚程をリリースしているものの決してアーティストとして名が馳せているわけではないが、彼のFacebookによればデトロイト出身のアーティストでTransmatの運営にも携わっていたクルーかつエンジニアであり、決して全くのニューカマーではなさそうだ。この5年ぶりとなる新作においても青臭さは全くなく、寧ろ老獪ささえもある豊熟した黒いハウスはレーベルの他の作品にも全く引けをとらない。ラテン系の生っぽいパーカッションが弾けるイントロから始まり覚醒感が滲み出るエレクトロニックなシンセのメロディーに引っ張られる"Dodging A Clip"は、生音と電子音が同居しながら宗教的な祭事の怪しさを漂わせて、中盤以降はドラッギーな快楽が現れる黒々しいテック・ハウスだ。よりアフロ・パーカッシヴで手拍子も加わって弾けるリズム感を生む"Fembehyahget"は、民族的な女性ボーカルのサンプルと単純なコードの反復によって、展開は抑えながらも呪術的な不気味さによってじんわりとドープにはめていく。"Travelled"も同じく歌モノだがこちらでは男性の祈りにも似た歌が用いられ、そして美しく流麗なシンセのコード展開とビリンバウの訝しい響きがしっとりとした質感のあるディープ・ハウスへとしている。最後はその名も"Vibe Samba"というサンバを意識したハウスで、薄っすらと幻想的なパッドが漂う中を刺激的な複数のパーカッションが入り乱れ、リズム重視のツール系トラックとして効果的な構成だ。どの曲もアフロ、テック、ディープな要素が融合し電子と有機が自然と混在する作風で、Yorubaのレーベル性を主張するようでもあり、そしてReynoldsの音楽的才能を証明している。



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| HOUSE12 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/9/4 World Famous presents Label Release Party @ Vent
Origami、Arcと残念ながら短命に終わった場所に8月末、Wall&Wallという箱の名で夜のパーティーの際はVentという名になるクラブが新たに生まれた。過去のクラブの際には良い点も悪い点もありつつ長続きしない不安定な場所だが、果たして生まれ変わったクラブは一体どうなっているのか。今回はAlex From Tokyoが主宰するWorld Famousのレーベル・パーティーと言う事もあり、レーベルから作品をリリースしているTokyo Black Starとマルチ・ミュージシャンであるBing Ji Lingがライブを披露する予定であり、そしてDJにはTRとDJ Nori、そしてAlex From Tokyoも参戦とレーベルの新作リリースを祝うには最適な面子が集結した。
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| EVENT REPORT6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Carlos Mena - Deep Forever More (Yoruba Records:YSD78)
Carlos Mena - Deep Forever More
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Osunladeが主宰するYoruba Recordsのここ数年の充実ぶりは、目を見張るものがある。かつてのレーベルのイメージといえば、アフリカはヨルバ族をルーツにしたスピリチュアルで黒いハウス中心だったのだが、ここ最近はかつての有機的な音楽性も残しながらエレクトロニックな要素も強めて、ハウスにテクノやラテンの味付けを加えながら良質なダンス・ミュージックの量産体制を確立している。そんなレーベルの新作はOsunladeとも交流が深く、Ocha Recordsを運営するCarlos Menaによるものだ。Mena自身は過去にヒップ・ホップのアルバムも手掛けていた事もあるアーティストのようで、近年目立った活動がない為に詳しい音楽性を知る事は出来ないが、この新作自体は正にYorubaらしいハウスを体現しておりレーベルの音楽性を反映している。Osunladeがボーカルを務める"Bang It"は、レーベルの最近の流れであるエレクトロニックとオーガニックな温かみが自然と融合した柔らかいディープ・ハウスで、綺麗に展開するコードと幻想的なシンセがすっと延びて非常にエモーショナルな曲調だ。Osunladeの艶やかな声にも魅了されるし、まろやかに研磨された美しいシンセの音色も色っぽく、そこに土煙舞うようなトライバルなリズムがYorubaらしさを加えている。次の"Elegba"はOsunladeとの共作という形が反映されて、より民族的なボーカルやアフロなパーカッションが強く打ち出されているが、湿っぽく感傷的なエレピやフルートのメロディーが心に染み入るようだ。裏面のタイトル曲である"Deep Forever More"もやはり爽快なパーカッションが鳴っているが、その下では滴り落ちるジャズ・ピアノの旋律や官能的な呟きが色気を発し、そして地面を蹴る力強い4つ打ちで爽快に疾走するディープ・ハウスになっている。どれも人肌の温かさを含むエモーショナルな音楽性が貫いており、単に上げるのではなく心から暖まるようなソウルフルな作風で統一性があり、この名義では実に久しぶりの新作なものの十分に手応えを感じれられる。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Stacey Pullen - Balance 028 (Balance Music:BAL016D)
Stacey Pullen - Balance 028
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近年は作品のリリースが殆ど無く、また来日も少ないためにどうしても記憶からは薄れがちだが、Derrick Mayの最後の愛弟子と称されるStacey Pullenは、間違いなくデトロイトの重要なアーティストの一人だ。Silent PhaseやBangoにKosmic Messengerなど複数の名義を用いてアフロ・ポリリズムが炸裂するファンキーなテクノを量産していた90年代の作品は、正にデトロイト・テクノと呼ぶべき叙情性と黒人のファンクネスの塊であった。しかし00年代以降はリリースペースも落ちて、時折MIXCDをリリースするなどはしていたものの、目立った動きは特に日本からは見えてこない状況だった。そんな所に大型MIXCDシリーズの「Balance」にPullenが参戦という話を聞きつけた時には歓喜したものだが、蓋を開けてみれば恐らくデトロイト・テクノのファンが期待する内容から外れてしまっているように思う。本人の説明では「今までにプレイする機会がなかった曲、そしてメロディアスな電子音楽」を意識して選曲したそうで、そして可能な限り最新の曲を使用している点を考慮すれば、挑戦しながらもトレンドも意識している点で評価はすべきなのだろうが、それがPullenに求められているかは疑問だ。CD1は淫らで色っぽいプログレッシヴ・ハウス風の"Strung Out In Reno (Marc Ashken Remix)"で始まり、それからもディープかつサイケデリックなテクノ〜ハウスでゆったりとした展開だ。中盤の"Dancing In Outer Space (The Revenge Rework 1)"からようやくキレのあるファンキーな持ち味も出てくるが、それ以降も黒っぽいと言うよりはエレクトロニックで妖艶なメロディーに幻惑されるようなじわじわとした展開が続き、これぞというデトロイトの叙情性や原始的な爆発力も見られず煮え切らない。CD2は序盤からPullenによるアフロ・パーカッシヴな新曲が続いて、いきなりダイナミックな流れで惹き付ける点は悪くない。そこから骨太な4つ打ちとヒプノティックなシンセが押し寄せる"Fine Lines"や、E-Dancerによるレイヴ調のど派手な"Foundation"に一直線に疾走するテック系の"2002"など、大箱を意識したであろう大仰な選曲はCD1よりはずっと魅力的だ。中盤以降は少しずつ安定感のあるグルーヴに移行する代わりに、よりメロディアスかつファンキーな、そして生っぽい要素も強めながらパーティーの終わり間近のようなしっとりした雰囲気へと変遷する。Pullenが説明したようにメロディアスな…との音楽性は確かに間違ってはいないが、かつて持っていた野性的なファンクネスはかなり後退しており、肩透かしを喰らってしまった。デトロイト・テクノというバックボーンから逃れる為の変化なのだろうか、挑戦はまだ試行錯誤の中にあるようだ。



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| TECHNO12 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Deetron - Fabric 76 (Fabric Records:fabric151)
Deetron - Fabric 76
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これでもにもメジャーからアンダーグラウンドまで数多のDJを起用し、人気を博しているMIXCDシリーズ「Fabric」の76作目は、スイスを代表するテクノアーティストの一人であるDeetron。00年代のハードミニマル全盛の時代に芽を出し、そのハードなスタイルにデトロイト・テクノにも通じるメロディアスな要素を加えた作風は、その世代の中でも個性が際立っていた。そしてハードミニマルが衰退する中で多くのアーティストが作風を変え、Deetronもよりディープかつ歌モノを手掛ける事で、時代に即しながら活動を続けている。本音でいうと当初はそのスタイルにも疑問はあったのだが、このMIXCDを聴く事でそんな変化もようやく馴染んできたのではと思う内容で、デトロイト・テクノ/シカゴ・ハウスのクラシックから現在形のトラック、果てはダブ・ステップやロックまで持ち込んでDeetronの私的な好みも匂わせ、ハードなスタイルから感情の起伏を感じさせるスタイルへの転身が結実している。出だしでいきなりジャジーな"Picadillo (Carl Craig's Breakdown Version)"を用意し、そこからスムースに透明感のあるメローなテック・ハウスへ移行、そこからファンキーなシカゴ・ハウスへと即座に展開が広がっていく。RedshapeやRippertonらのモダンなテック・ハウスもミックスし、中盤ではクラシックであるGalaxy 2 Galaxyの"Timeline"をさらりと落とし込むが、大ネタを用いながらも大袈裟になる事はなく揺蕩うようなリラックスした流れは実に大人びている。前半は4つ打ちを中心としたテクノ/ハウスが中心だったのに対し、中盤以降はパーソナルな音楽性を表現するようにバラエティー豊かに変則的に刻むリズムや癖のあるメロディーを伴うブレイク・ビーツやダブ・ステップも織り込み、Deetronのメロウで柔軟な音楽性が素直に打ち出されている。しまいには物悲しくもサイケデリックなAtoms For Peaceの"Before Your Very Eyes"も飛び出すが、そこにディープかつミニマルな"Falling The Same Way (Dommune Version)"が繋がる瞬間には、はっと息さえ飲むだろう。そしてラスト3曲ではパーティーの興奮が終息するようにがくっとテンションを落とし、しみじみとした余韻を残すシネマティックな流れでミックスは終わりを迎える。結果としてここにはかつてのハードなスタイルは殆どなく、クロスオーヴァーとでもいう柔軟かつ豊潤な音楽性があり、そして何よりもエモーショナルなムードが通底している。Deetronが製作するトラックがエモーショナルな方向に傾いている事を考慮すれば、このMIXCDもその結果として自然なように感じられるだろう。




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| TECHNO11 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marcus Worgull - Muwekma EP (Innervisions:IV41)
Marcus Worgull - Muwekma EP
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リリースペースは二年に一枚程度と非常に遅いながらも、ドイツが誇るハウス・レーベルであるInnervisionsから最高品質のハウスを送り出しているMarcus Worgull。Innervisions以外での活動が全く無い上に、恐らく来日経験も無い為に活動の全貌は見えてこないが、しかしInnervisionsからは四枚目となる本作でも期待通りのトランシーなハウスサウンドを完成させていてる。本作で注目すべきは各曲で著名なアーティストとコラボレートを行い、それぞれ違った特色を披露している事だ。Peter Pardeikeをフィーチャーした”Salam”は不気味なイントロから始まり、アシッディーなシンセが底で蠢きながら徐々にトランシーな空気に包まれる危険な香りがするテック・ハウスで、いやいや確かにこれはInnervisionsらしい退廃的な世界観が感じられる。続く"Reno"ではスピリチュアル・ハウスのOsunladeと手を組みこれまたダークなハウスを披露しているが、どことなくトランシーなのか宗教的なのかギターらしき音で妖しいメロディーを奏でている点がOsunladeらしさなのだろう。金属的なパーカションやハンドクラップは荒廃した現在のドイツテクノを思わせる側面もあり、非常に今っぽいトラックと言えるだろう。そして裏面にはInnervisionsを代表するÂmeのメンバーであるFrank Wiedemannが参加した"Muwekma"が収録されている。これはもしかすると2013年の上半期を代表するアンセムにも成り得るビッグボムで、気の抜けたキックのリズムから始まりオリエンタルな上モノが見え隠れしながら、空間が歪むように混沌とした世界へと突入する。鋭角的ながらも芯のあるリズムは疾走し、物悲しさとトランス感と荘厳なムードが入り混じりながら、長いブレイクも交えてドラマティックな展開を生み出している。見事にÂme色に染め上げた繊細かつディープなハウスは、間違いなくフロアで大爆発を引き起こす筈だ。またジャケットはエンボス加工がされて装飾面での拘りも感じられ、音楽を芸術としても捉える志向がさすがInnervisionsだと感服した。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Âme - Live (Innervisions:IVCD07)
Ame - Live
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2005〜2010年代までのベルリンディープハウスを表立って率いていたのは間違いなくInnervisionsであったと思いますが、その中でもÂmeは数々のヒット作を量産しレーベルの方向性を指し示す広報となっていました。ただ今まではÂmeの一人であるKristian BeyerのDJによる来日のみで、Âmeとしてのライブを行う事はありませんでした。それが昨年からÂmeのもう一人であるFrank WiedemannによるÂmeライブが披露され、今年1月のElevenでもÂmeのライブを行った事は記憶に新しいでしょう。そして満を持してのÂmeのライブ盤がリリースされましたが、内容は実際のところライブと言うよりはDJミックスに近い印象を受けるÂmeの総決算的なベストアルバムになっています。Elevenでのライブから曲目・流れは殆ど大差はなく、恐らくですがÂmeのライブは事前にライブ用に再構築されたトラックが用意されていて後はフロアで曲を流しながらちょいちょいミキサーを弄ったりする程度の物ではないかと想像されます。と言うのも本作はスタジオで実際のライブを再現した内容と言う事もあるのでしょうが、ライブらしいライブ感・生々しさがそれ程感じられずに端正に整えられたミックスに聞こえてしまうからです。ロックバンドでもライブが下手だとスタジオバンドと野次られる事もよくありますが、Âmeにも感じるのはやはり生粋のトラックメーカーでありライブユニットではないのだろうと言う事です。それを抜きにすればEPでのリリースが多い彼等の活動を考えると、数々の素晴らしい自身のオリジナル作品、他アーティストのリミックス作品を収録しているのは有難く、Âmeの全容を知るには充分過ぎる程にÂmeの音楽性を堪能出来る事は間違いありません。黒さと白さの交じり合うマッドでファンキーな雰囲気、緻密に良く練られた盛り上がりを上手く誘発する曲の構成、トランス感さエグさもありながら優しさもある音色など、曲単体の素晴らしさにはケチの付けようは無くÂmeの曲作りに対する才能は確かに本物だと実感します。これはライブ盤ではなくてやはりベストアルバムですね。

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| HOUSE7 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Kevin Saunderson In The House (Defected Records:ITH43CD)
Kevin Saunderson In The House
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来日目前にしてデトロイト御三家の一人・Kevin Saundersonの5年ぶりのMIXCDが、なんとハウスレーベルではメジャーとも言えるDefectedよりリリースされました。originaterであるJuan Atkins、innovatorであるDerrick Mayと比べるとSaundersonの知名度は日本に於いても低い様に思われますが、elevatorとして認められる彼の功績は其の実三人の中で最も売上を伸ばした事であります。特にInner City名義によるソウルフルな歌物ハウスはデトロイトと言う枠組みを越えてメジャーシーンに於いても大ヒットし、前述の二人がテクノを開拓するのに対しSaundersonは徹底的にハウスに拘りデトロイトの知名度を上げるのに貢献していたのではないでしょうか。逆に言うと(今回もDefectedと組んでいるし)結構商業的な面は否めないのですが、その分だけDJプレイについては比較的広い層に受ける大箱向けの大味なセットも得意で盛り上がるのだと思います。ただ以前はトライバルかつハードなテクノ中心でズンドコと上げ目なプレイをしていた彼も、本作ではDefectedとの絡みの影響もあるのかスピード感は抑えてハウシーな要素の強いトラックで焦らすように低空飛行を続けるプレイを披露しております。00年代のハードテクノの終焉と共に時代に合わせて変化したのか、そんな点も含めて上手くシーンに適応する才能はやはり御三家の中では一番ですね。そして一番の醍醐味は躊躇なく自身のクラシックや現在ヒットしている曲をプレイする事で、本作に於いてもリリースしたばかりの"Future"や"Good Life"の2011年バージョンを回すなど、焦らしてからのタイミングを測ってお祭りの如く盛り上げるプレイが特徴です。どうせ派手にするなら硬めのテクノも織り交ぜて突き抜けても良かったんじゃないかと思いますが、Inner Cityでの活動はハウスである事を考慮すると本作に於いてもハウス中心なのは何もおかしくない訳ですね。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rick Wilhite - Analog Aquarium (Still Music:stillmcd004)
Rick Wilhite - Analog Aquarium
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デトロイト・ハウスユニットの3 Chairsの本当に3人であった頃のメンバーでもあるRick Wilhite…と言う肩書きは最早不要か、EP中心に地味にアンダーグラウンドな道を突き進んでいたベテランが長い活動を経ての初のアルバムで遂に浮上した。と実はここに至るまでに昨年の彼のEPの編集盤と、彼が手掛けたシカゴ〜デトロイトのディープハウス編集盤により既にある程度の知名度を得ていたであろうが、やはり最後の決めてはこの初のアルバムに集約されている。制作には3 ChairsのメンバーでもあるTheo ParrishとMarcellus Pittman、スピリチュアルハウスのOsunlade、そしてTheoとも関係の深いBilly Loveはボーカルとして全面的に参加しているが、しかし聴けば分かる通りRick Wilhiteの音で埋め尽くされたと言っても過言ではないアルバムだ。以前の編集盤で自分はRickの音を「ソウルフルでファンキーな」と述べたが、このアルバムではそれだけでなくサイケデリックでミニマルで不穏で野蛮な面も強調されている。タイトル通りに剥き出しで精錬されていないアナログの音が感情にダイレクトに突き刺さり、一見過剰なまでの汚らしく粗い未熟なトラックのようでありながら、じっくりと低音で燃焼し続ける炎らしくどす黒いソウルは燻り続けている。以前の編集盤に比べればトライバルあり、ブラジリアンあり、ブギーありと幅は広いものの、分り易い明るさや叙情は少ない…が、それでも得体の知れないマッドな空気感と黒さには抗えない物がある。新機軸までには至らないが、Theo ParrishやMoodymannを追随するデトロイトの才能がようやく開花した。

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| HOUSE6 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Derrick Carter - Fabric 56 (Fabric:fabric111)
Derrick Carter - Fabric 56
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お茶目で愛らしい性格とは裏腹にタフなDJプレイを聴かせるシカゴハウスの巨匠・Derrick Carter。彼の残した足跡と言えば様々な奇才を世に知らしめたClassic Music Companyの運営と言う点があるが、またそれとは別に彼自身のパワフルでマッドなDJプレイも世に知られている。そしてMIXCDシリーズとしてロングランとなっているFabricシリーズに、遂にDerrick Carterも召喚された。結論から言ってしまえば最高にファンキーで最高にイカしている。昨年の来日プレイでは終始アゲアゲで飛ばしまくっていたが、ここではそこまでアゲアゲではないものの序盤のチージーで馬鹿っぽいノリのハウスで始まり、アホアホな声ネタやファンキーなフィルターハウス、お馴染みのシカゴハウスクラシックも混ぜつつ、中盤から終盤に渡り緩やかに高揚とテンションを上げながら最後には痛快に突き抜ける期待通りのプレイを披露している。最新のハウストラックを使用しながらも伝統のシカゴハウスの音を受け継ぎ、Carterの野暮で汚らしく粗雑な音色とマッチョでタフネスはグルーヴは健在だ。上げるとか下げるとか山場を作るだとかそんな理性的な展開は気にもせず、一本調子で力強く猪突猛進するCarter節、踊れない訳がなかろう。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Osunlade - Occult Symphonic (R2 Records:R2CD016)
Osunlade - Occult Symphonic
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奇っ怪な飾り物を鼻にぶっ刺した姿が特徴的なアフロでスピリチュアルなアーティスト・Osunladeの新作MIXCD。ここ数年アルバムやらMIXCDやらを大量にリリースしている気もしますが、この新作はその中でも特に上玉。ジャンルで言えばハウスなんだけど、彼のルーツでもある生臭いトライバルな音や宗教めいたスピリチュアル性は控えめに、エレクトロニックな質感や深いダブの音響に取り組んだ選曲で、進化と言うか深化したOsunladeがここに居ます。テンション自体はかなり抑え目で一見地味な様ですが、実はオープニングからどろどろのダブハウスで黒いグルーヴに引きずり込み、中盤からは緩やかにテックな音に移行し真夜中の妖艶な色気を発し、そして終盤のリラックスしたディープハウスで華麗に終着点を迎えると言う非常にハイセンスな展開。派手に盛り上がり滝の様な汗をかく瞬間は皆無ながらも、エレガントで柔軟な音色やスムースな変遷にはムーディーと言う言葉がぴったり。例えばクラブのメインフロアよりも、ラウンジで酒を片手に男女で語らいながら聴きたくなるBGMとでも言えばいいのか。勿論踊っても一向に構わん。

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| HOUSE6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Osunlade - Rebirth (Yoruba Records:YSD21CD)
Osunlade - Rebirth
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ニューヨークディープハウスまたはスピリチュアルハウスを突き進んでいたOsunladeの最新作。久しぶりに彼の音源を耳にしたのですが、余りの変化にびっくり。かつてはアフロな要素でトライバル感を出しながらも流麗なディープハウスを展開していた記憶があるのだけど、ここではウェストロンドンのブロークンビーツかニューソウルとでも言えばいいのか、"The Yoruba Soul Orchestra"なるバンドを組んでメロウな歌物を中心とした古典的な方向へと回帰しちゃいました。ハウスはほぼ無し、どころかアコギやストリングスの音色が優しく響き、切れのあるファンキーなベースが躍動し、そして本人?の吐息の様な歌がぐっと心を暖かくするソウルフルなトラックが満載。ジャズやファンク、フォークを感じさせる部分もあり、やはりフロアからは一歩退き躍らせる事よりも聴かせる事に重点を置いた作風ですね。勿論以前と変わらない優雅な黒さもあるので、表面上は変わっても決して根本的な所では変わってないのかなと思います。寒い冬にはぴったりなソウルアルバム。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Deepburnt Mixed By Frankie Valentine (R2 Records:R2CD002)
Deepburnt Mixed By Frankie Valentine
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Frankie Valentineはロンドン生まれのDJ/アーティストで、既にDJ業は20年以上に渡るベテランだとか。アーティストとしては生楽器を多用したオーガニックでジャジーなハウスを作っていて、中堅所として活躍しているようです。まあ彼に関してはさほど知識を持ち合わせていなかったのですが、このMIXCDはジャケットが素敵だったので何となく購入。選曲はDennis Ferrer、Sylk 130(King Britt)、Metro Area、Osunladeなど黒系のハウスを感じさせますが、実際に聴いてみるとそこまでどす黒いファンキーさを感じる訳でもなく、むしろしっとり来るメロウな展開が待っています。一応ディープハウスと言う区分けにはなりそうだけど、汗かく程濃厚でもないし適度な軽さ加減があって爽やかな空気が心地良いですね。彼の生音志向はDJにも出ていてオーガニックを感じさせる音が、より爽やかさや軽やかさを強調しているのだと思います。

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| HOUSE3 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marques Wyatt - Horizons (OM Records:OM150)
Marques Wyatt-Horizons
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Marques Wyattと言うアーティストを全く知らないのですが、西海岸ハウスシーンをリードするOM Recordsからのリリースと言う事で中古で安く仕入れた本作。OM Recordsはサンフランシスコ発祥のレーベルなんで、自分のイメージとしては太陽が燦々と降り注ぐ陽気なビーチで、時にファンキーに時にドリーミーな顔を覗かせるハウスと言うイメージがあります。そして本作にはそんな面以外にも、更には心をぐっと掴むようなドラマチックで儚い面も見せつけるのでした。まずはジャケットに注目。"地平線"と言うタイトル通りのジャケットですが、この太陽が正に沈む瞬間の消えゆく美しさには涙が出そうになります。音楽的にはディープハウスと言う事になるのでしょうが、そこにはジャジーな渋い感覚やラテンのファンキーさ、またはトライバルの土着具合も有り、それらが自然と滑らかに繋がれております。そしてそこから生まれるのは、ジャケット通りのしんみりと心に染みこみ涙を誘うノスタルジア。大幅な振れ具合の無いある意味平坦なミックスではありますが、それが逆に徐々に感動をもたらす事に成功していると思います。陽気な夏と言うよりは、詫び寂びな秋のOM Recordsって感じですね。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Yasushi Ide - Faces : Lonesome Echo Works (Grand Gallaery:GRGA-0020)
Yasushi Ide-Faces
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最近良く名前を聞くアーティスト、井出靖。皆様も多分ご存じ、「Strings of Life」のカバーが有名な金原千恵子のプロデュースをしているって事で記憶に残っているのでは。かつてはORIGINAL LOVE、小沢健二のデビューに協力し、その後はLonesome Echoと言うユニットでディープなリスニングミュージックを作ったり、エンジニアの太田桜子とのユニット:Lonesome Echo Productionでは古典に忠実なハウスを作ったり、とまあ長い間音楽活動をしている人の様です。そして彼の10年にも及ぶ活動の中から、未発表バージョンやリミックス曲を集めたベスト盤が登場です。リミックスはMasters At Work、Blaze、DJ Spinna、Kyoto Jazz Massive、Joe Claussellら大御所が参加していて、これだけで充分に魅力的ですね。収録されている曲は、ダウンテンポな数曲を除き大半がいわゆるハウスです。高揚感はあってもアッパー過ぎず、耳に残る温和なメロディーが控えめに主張し、都会を感じさせる洗練された上品さを醸し出しています。それは例えMasters At Workがラテン風に、Blazeがざっくりアコースティック風に、Joe Claussellが土着風に仕上げても、井出靖のお洒落な感覚は失われない事だと思います。また数曲のダウンテンポな曲は、ダブやレゲエの要素も混ざっていてメロウな要素がより表現されていますね。プロデューサーと言うだけあって、器用に何でもこなす人だと感じました。当たりの優しい音なので井出靖は知らないって人でも、ハウスとかが好きならすんなり聴けますよ。

ちなみに井出靖はGRAND GALLERYと言うレーベルを設立して、様々なコンセプトに基づいたコンピレーションアルバム(Amazonで見る)を多数リリースしています。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Cesaria Evora - Club Sodade Remixes (Rca Victor:82876527542)
Cesaria Evore-Club Sodade Remixes
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Cesaria Evoraとは誰か、そんな事は全く知らない。ただ彼女の曲をリミックスする為に集まった面子は、ただ驚愕の一言。ハウスレジェンド・Francois K、デトロイトテクノのパイオニア・Carl Craig、ディープハウスからKerri ChandlerやPepe Bradock、Osunlade、フレンチハウスの美・Chateau Flight、ドラムンベースからブロークンビーツまで横切る4 Heroなどハウス好きなら絶対に見逃していないだろうこの面子。特にこれ以上説明もいらないとは思うんだけど、それだけじゃ何なので数曲抜粋してコメントを。

Chateau Flight - ヘロヘロとラリッた様な足下のおぼつかないダウンテンポなリミックス。しかしながら王宮の中の優雅さを感じさせる変な作品。

Carl Craig - ぬっとり土着系のリズムにピキピキとしたサイケデリックなシンセが絡む極上の一曲。Tres Demented名義に通ずる妖艶でドロドロの高揚感。

Kerri Chandler - いつもの太く重いビートにちょっとラテンも加わったアッポテンポなハウス。ケリチャンの曲と言われても気付かないね。

Dj Rork & Demon Ritchie - 知らない人だけどオーソドックスにパーカッションの弾け具合が心地良いハウス。哀愁漂うメロディーがぴったりです。

Francois K - 当たり前の様に最上級の仕事をするが、やはり段違いのプロダクション。フランソワらしい透明感溢れる音、ドスが利き抜けの良い4つ打ちが繰り返すリズム、何も難しい事はしていないのに本当に心地良い。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jazzy Jeff - In The House (ITH Records:ITH11CD)
Jazzy Jeff-In The House
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ハウスシーンにおいて「In The House」「Soul Heaven」などの人気ハウスMIXCDシリーズを送り出しているDefected。とにかく派手でクラブヒットはするだろうけどちょっとミーハー過ぎるんじゃないと思う曲をリリースしたかと思えば、時には生真面目にアンダーグラウンドな曲をリリースしたり、バランスが取れているんだか否かとにかく売れっ子レーベルなのは間違いなし。そんなレーベルの「In The House」シリーズには、Danny Krivit、Joey Negro、Bob Sinclar、Masters At Work、Miguel Migsなど売れっ子ハウサーが今まで参加しています。その中で異色なのがございまして、なんとヒップホップ畑のJazzy Jeffが参加しているのです。僕は彼に関して詳しくは分からないのですが、ヒップホップでは凄い有名な人らしくかつては(今では俳優として有名な)Will Smithとクラシックを生み出していたそうです。とまあそんな豆知識は知っていようとそうでなかろうと、このシリーズを聞くのには関係ないですね。

DISC1は比較的近年のハウスが中心で、「Samuri」や「Strings Of Life」などのヒット曲も混ぜつつ、ソウルフルで黒いビートをたんまりと聞かせてくれます。ヒップホップあがりのせいかどうかは分かりませんが、4つ打ちだけれどもスムースと言うよりはザクザクとしたビート感でリズミカルですね。NY系王道ハウスで気分も高揚する事間違いなし。

DISC2は前半がほぼダンスクラシックの連発なのでしょうか。年代の古いディスコ物で占められていてレイドバックしつつ、後半はしっかり華麗なスィートハウスで爽やかな風を吹かせます。朝のまったりアフターアワーズな空間を感じられて、DISC1のピークタイムプレイとは対照的ですね。上手い具合にテンションを下げてしっかり閉めに持って行ってます。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jazztronik - The Remixes Part (徳間ジャパン:TKCA-72968)
Jazztronik-The Remixes Part
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去年2枚のアルバムを出し溢れ出す才能を惜しげもなく見せつけたJazztronikこと野崎良太。ポップシーンとクラブミュージックシーンの架け橋となる存在であり、日本で最も人気のあるクラブジャズアーティストだと思う。とは言うものの個人的な好みでは無い為、今まで敢えて自分から聴く事もありませんでした。しかしながらこんな豪華なリミックスアルバムを出された日には、これを見過ごす事なんて大罪に等しく取り敢えず聴いておけと反応しました。親密な関係である福富幸宏や、デトロイト系ではRedoose、As One、ハウス系ではRasmus Faber、Franck Roger、DJ Spinna、Osunladeなど超強力な面子がJazztronikを再構築する為に集結。オリジナルの楽曲は殆ど知らないので比較は出来ませんが、どの曲も個性があって秀逸でした。お気に入りはRasmus Faberのリミックス。濃厚でスウィートな味付けと、軽快なリズムで爽やかな空気を持ち込んだ哀愁漂うブロークンビーツに調理しています。今井美樹の色気のあるボーカルも良いですね。あとは福富幸宏の「Samurai」のリミックスも当然素晴らしいです。軽くボッサ風のハウスにアレンジしつつも、泣きのメロディーはそのまま利用しクラブ仕様に使いやすくなっていると思います。デトロイト信者のAs Oneは予想通り、透明感溢れるスペーシーなシンセを重ねてジャジーなテックハウスにリメイク。Sleep Walkerのリミックスは生演奏ばりばりなせいかモロにスピリチュアルで、まるで目の前でジャズバンドが演奏している様な姿が浮かんでくる位雰囲気があります。他のアーティストもおのおのの作風にリミックスを行い、Jazztronikの楽曲の良さを引き出していると思います。オリジナルアルバムとは違った観点で、Jazztronikの作曲力を再度感じる事が出来ますね。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
DJ Deep - Deep Session 01 (Distance:Di2382)
DJ Deep-Deep Session 01
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最近テクノばかりレビューしてるからたまにはハウスもなんて思いつつ、なかなか紹介したいと思う新盤がございません。しょうがないので個人的に大好きな曲ばかりミックスされたMIXCDでも紹介します。フランスのハウスシーンと言えばフィルター系ハウスが注目を浴びていましたが、セレブなフランスにもディープハウスシーンは存在する訳で、その黎明期を支えてきたのがこのDJ Deepなんだとか。以前にもこの人がミックスした「Respect Is Burning Presents」(過去レビュー)や「City to City」(過去レビュー)を紹介したのですが、ディープハウス〜シカゴハウス〜デトロイトテクノまでをプレイするそのスタイルは自分のツボにはまっています。この「Deep Session」には見慣れぬアーティストの曲が並んでいますが、実はKerri ChandlerやRon Trentの変名、またはNeedsやArnold Jarvis、Masters At Work、Osunladeなどの大物の曲が収録され、かなり王道ど真ん中のディープハウスセットが繰り広げられています。最後から最後まで郷愁を誘うメロウな展開が分かり易くも、当たりの優しいスムースな流れがリラックス出来て本当に心地良いです。US本家よりもどっぷり重い展開でもなく、フランスのお洒落な感覚が注入されてコテコテ過ぎない重さも絶妙ですね。選曲が余りにも王道すぎるので身も蓋もないじゃないかと玄人に突っ込まれそうですが、それはそれ、これはこれ。良い曲揃いだしお洒落度もアップするし、普段ハウスを聴かない人にも絶対お勧め!

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Lonesome Echo Production - Silver Ocean (V2 Records:V2CP-132)
Lonesome Echo Production-Silver Ocean
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時にはゆったり大らかなハウスで心地良くなりたい、そんな自分がCDの山から引き抜いたのがコレ。DJ・プロデューサーである井出靖と、レコーディングエンジニアの太田桜子から成るLonesome Echo Productionの「Silver Ocean」。何と言ってもタイトルからして素晴らしい、まるで広大な海の航海を喚起させる。そしてやはりその内容ものびのびとゆったりと、どこまでも心地良く心を躍らせてくれる。そして何よりも彼らの音楽は流行に左右されない普遍性に溢れている。嫌みのないポップミュージックな面、そしてディープでフロアに対応するダンスミュージックとしての面、その両面が向かい合わせではなく一緒に存在しているのだ。オープニングを飾る「SWEET DREAM」ではサルソウルを思い出させるクラシックな作りで、美しいボーカルハーモニーが高揚感を誘います。そしてバスドラはBPM120前後の一番心地良いテンポを刻み、体をゆったりと揺らします。まるでこれからの幕開けを祝福するかの様な曲。2曲目はブラジリアンテイストな「NO COLO DO MAR 」、優雅なストリングスと渋いギターカッティング、そして南国を思わせる跳ねるパーカッションが素晴らしい。Osunlade参加の4曲目「SOUL GALACTIC」は、スピリチュアルで秘めたる闇が待っているディープハウス。「SPIRIT OF DRUMS」はタイトル通りで、ダビーでゆったりとしたトライバルハウス。呪術的なポエトリーリーディングが絡み、怪しくも不思議な感じ。他にもブロークンビーツやラガ、レゲエ等を導入したり幅広い音楽性を感じさせるけれど、それでも一貫した統一性を感じるのは彼らの普遍的な音楽を作りたいと言う意志の現れなのだろうか。実に清々しいハウスミュージックでありダンスミュージックでもあり、聴き終わった後には満足げな笑みだけが残る。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Respect Is Burning Presents:Respect To DJ Deep (Virgin Records:CDVIR134)
Respect Is Burning Presents : Respect To DJ Deep
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DJ Deep。聞いた事もないDJだなーとか思いつつ、この人のMIXCDを買うのは2枚目。なんで購入したかと言うとNEEDSが収録されてるから、ただそんだけです。それだけじゃなんなんで、ちょっと調べたのですがフランスの若き耽美派の旗手ハウサーと言う事らしい。トラックリストを見て頂けるとそれもご納得、ハイセンスで綺麗目のディープハウストラックを多様しています。しかし正直ベタ過ぎだろうと言った選曲でもあるけどね。逆にまだハウスを知らない人には、これが良い道標になるかもしれないね。「KCYC(Kerri Chandler)-I'm Not Dreaming」は太いボトムにめっちゃソウルフルなボーカルが乗った典型的ディープハウス。「Osunlade-Cantis a Ochun & Oya」は民族的なボーカルが特徴な流麗なハウス。「Sun Orchestra(Franck Roger)-Driftin」はMiguel Migsに似た爽やかなジャジーディープハウス。そして誰もが心を躍らせた「Louie Vega-Elements Of Life 」は南国のラテンの熱さに溢れたパーカッシブなハウス。「Kenny Bobien-Father」はファルセットな声に導かれるゴスペルハウス。そしてお待ちかねラストは「Needs-Brother」、ジャジーディープハウスの基本中の基本です。こんな感じで僕の様にハウスに詳しくなくても知ってる曲ばかりの、Classic of ClassicsなMIXCDなのでコンピとしても充分イケテル一枚だと思うのです。Kerri ChandlerJoe ClaussellMiguel Migs辺りが好きな人には格好の一枚だと思いますよ。

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| HOUSE1 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |