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Palmbomen II - Memories Of Cindy (Beats In Space Records:BIS031)
Palmbomen II - Memories Of Cindy
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奇才を多く擁するBeats In Space、フロアを激しく揺らすダンス・トラックからエクスペリメンタルな要素の強いリスニングまで、それはテクノだけに限らずハウスやディスコにアシッドまで多岐に渡るが、そんなレーベルの多彩性を一人で表現してしまうアーティストがロサンゼルスで活動するKai HugoことPalmbomen IIだ。2010年頃からユニットのPalmbomenとして活動していたようだが途中で恐らくプロジェクトは単独のものとなり、それに合わせてPalmbomen IIと名義を改めて2015年にBeats In Spaceからリリースした同タイトルのアルバムが注目を集める。TBやTRにアナログ/モジュラーシンセなどヴィンテージな機材を用いて、生々しい宅録的な音質と一発録りを思わせる簡素な構成によるテクノ/ロウ・ハウス/ディスコ/アンビエントのニュアンスがある音楽は、何処の国にも所属しないようなミステリアスな世界が広がっていたのだ。そして新作も大きな路線変更はないもののCDでは2枚組のボリュームで、アメリカのSFドラマである「X-Files」のキャラクター・Cindy Savalasに焦点を当てたコンセプチュアルな作品らしく、そういった点でもユニークさがある。アルバムは水の流れる音や女性のスポークンワードを用いつつ、異国情緒でローファイ感のある旋律でエキゾチック性もある"I Feel Everything"によって、ストーリーの中へと誘われる。続く"Pure Tibet"では錆びたようなTR系のドラムマシンと憂いのあるメロディーに懐かしいロウ・ハウス、いや古き良き時代のシカゴ・ハウスへと接近し、"LOHAnet"もうねるアシッド・ベースとローリングするようなキックやスネアがシカゴの安っぽいハウスを思い起こさせるが、その粗い音質に対してメランコリーなメロディーが夢現な世界を演出している。特に甘くドリーミーな白昼夢に浸るのは"Seventeen"、カタカタとした朽ちたマシンビートと覚醒的なアシッドの反復にポップな女性ボーカルやキラキラときらめく電子音が混在する個性的な曲で、荒廃した世界観の中にも救いが感じられる。アシッドに振り切れた"pyrotechnomarco"のように歪んだアシッド・ベースや不気味な電子音などに加え、敢えて粗悪さを強調した音質も相まって頭もくらくらす毒々しいアシッド・ハウスになっており、激しくなくとも精神に侵食する効果的なダンス・トラックもある。テクノやハウスにアンビエントなどが交互にやってくる流れではあるが、アルバム全体を通して初期衝動の粗さを強調した音質による統一感はあり、そして何よりも何処とも分からない朽ち果て不気味な世界の中に甘い幻想が広がる架空のサントラ感が素晴らしい。昨今のローファイ流行の中でも特に本作は、狂気と快楽を両立させたレトロ・フューチャーな作品で素晴らしい。



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| TECHNO13 | 15:00 | comments(1) | trackbacks(0) | |