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Move D - Fabric 74 (Fabric Record:fabric147)
Move D - Fabric 74
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ロンドン屈指のクラブであるFabricが送り出すMIXCDシリーズも既に74作目、ミックスを手掛けたのはDavid MoufangことMove Dだ。アーティストの面から言えば90年代のReagenz名義ではインテリジェンスなテクノを開拓し、故Pete Namlookとは実験的なアンビエントに取り組み、近年のMagic Mountain High名義ではよりロウで奇妙なハウスを試みている。その長い音楽活動をただ一つのジャンルに定義するのは難しい程に、アーティストとして多才である事は明白だ。がこのMIXCDにおいてはそんな多岐に渡る音楽性とは真逆の、フロアを意識したハウスに焦点を絞っている。幕開けはRoy Davis Jr.による余りにもエモーショナルなディープ・ハウスで始まるが、太いボトムがありながらも決して享楽的になり過ぎずに、慎ましい世界観にインテリジェンスを感じる。そこからもしっとりした音質をベースにファンキーな歌モノやソウルフルなハウスで、熱狂的ではなく穏やかな微熱で包み込むような音が続くが、中盤では幾分か昂揚するパーティー感を演出するように開放的なサウンドが増えていく。しかしやはり安定感、継続感のあるハウスの4つ打ちを頑なに守り、決して道を外すような独創的なミックスは行わずにハウスに収束する。思い出すと2年前にパーティーで彼のDJを聴いた時には、ハウスだけでなくディスコやエレクトロなども巧みに混ぜながらパーティーを盛り上げるプレイだった記憶があるが、このMIXCDでは敢えてハウスに焦点を絞っているのが意外に思える。アルバムの後半に進むと再度しっとりとしつつリズムは落ち着きを取り戻し、深く潜って行く厳かで流麗なディープ・ハウスへと回帰し、儚くも夢の世界にいたような余韻を残してミックスは終了する。作曲家としての多才さとは真逆のハウス一本に絞った本作は確かにMove Dの個性を感じ取るのは難しいだろう。しかし90年代のクラシカルなハウスと、またJuju & JordashやSmallpeopleなど近年のモダンなハウスまでが自然に編み込まれ、最初から最後までメロウな聞かせる音で貫き通した事でセンチな感情に浸れるのは請け合いだ。




Check "David Moufang"

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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Matthew Hawtin - One Again, Again (Plus 8 Records Ltd.:lus8107CD)
Matthew Hawtin - One Again, Again
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Richie Hawtinの弟・Matthew Hawtinが手掛けるレトロなアンビエントミックス。ライナーノーツによれば1993〜98年までデトロイトにおいて、踊る為のテクノルームとチルする為のアンビエントルームがあるパーティーを開催していたそうで、本作品はそこでプレイしていた初期アンビエントを紹介する為に企画したそうです。と言う訳で内容は自分以上のおっさん世代には懐かしいであろうトラック満載で、The Irresistible Force、Sun Electric、Link、Pete Namlookらのアンビエント大御所から、TheoremやFUSEらのPlus 8一派、果てはサイケデリックロックのPorcupine Treeなんかも詰め込まれております。アンビエントフルコースとは言いつつも抽象的でノンビートな流れが多いので、楽天的でふわふわと気持ち良いと言うよりは、宗教音楽的な瞑想に誘う鎮静作用が強くなかなかの荘厳な音が広がっております。座禅を組み神妙な気持ちで、そして正面に対峙して聴く様なある意味ハードコアなアンビエントなので、馬鹿になってラリパッパーで聴くのには向いてないでしょうね。寝る時に小さな音でかければ安眠アンビエントには成り得るかもしれませんが、一番はやはりお香を焚いて目を閉じて瞑想しながら聴くのがベストでしょう。

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| TECHNO8 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mixmaster Morris & Pete Namlook - Dreamfish (Rising High Records:RSN CD 9)
Mixmaster Morris & Pete Namlook - Dreamfish
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The Irresistible Force名義でも活躍するアンビエント伝道師・Mixmaster Morrisと、ドイツでテクノ〜アンビエント〜トランスまで大量生産するPete Namlookが手を組み、1993年に産み落とされたアンビエント大傑作。セカンドサマーオブラブの饗宴後、火照った体をチリングする為の一枚。どうしたってこの二人が組めばユーモアやナンセンスは無く、生真面目に快楽志向に走ってしまうのは当然か。全編ノンビートで30分近くもある曲もあったり、深海の奥底までダイブするような無重力空間が広がる。ふわふわでトランシーなシンセがグルーヴィーに織り込まれた"School of Fish"は、ノンビートながらも非常に躍動感を感じさせすっきりチルアウト出来る傑作。かと思えば"Fishology"ではドローンなシンセが主体の重苦しい瞑想系アンビエントが展開。この陰鬱な印象はNamlook側の影響が大きい。そしてラストの"Under Water"ではもはやアンビエントを越えたスペースサイケ。ただドローンとした音が空間の中で鳴っているだけ、明確なメロディーも無ければ展開も無い枠を取り払った自由な音響空間。思考も意識も止めて、その空間に身も心も委ねた先にはチルアウト。



Check "Mixmaster Morris" & "Pete Namlook"
| TECHNO7 | 11:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Reagenz [Limited Edition] (Spiral Records:WQAW-1007)
Reagenz
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昨日に引き続き今日も「Electric Soul Classics」の第二弾の紹介です。ところでこの再発シリーズは実に素晴らしい事なんですが、僕は殆どの作品のオリジナルリリースを所持しています。でもこのReagenzに関しては所持していない所か、名前さえも知りませんでした。色々調べてみるとReagenzとはSpacetime Continuum名義で活躍していたJonah Sharpと、David Moufangと言うアーティストのコラボレートとの事。Spacetime Continuumに関してはデトロイトテクノとも並べて語られる音楽性を持っていて、一方David MoufangはPete Namlook等とも共作した事があるアンビエント系のアーティストだそうです。と言う事はその二人の音楽性が融合したReagenzは、当然素晴らしい音楽性を持っていたのです(再発される位だから当たり前か…)。その内容はと言うと掻い摘んで言うならば、初期The Black Dogなどに代表されるWARPのArtificial Intelligence系のピュアなテクノでしょうか。この作品がリリースされたのは1994年と言う事なので、正にAIシリーズ直後だった頃でありまして、時代の空気を身に纏った最先端のテクノだったのですね。そう言ってしまえばただの流行の音楽だったと思われる恐れもありますが、本作は今聴いてもなおテクノの奥深さと未来への期待を秘める素晴らしいアンビエントテクノだと断言出来ます。ブレイクビーツ系の多彩で繊細なリズムと、アナログ機材の滑らかで透き通るウワモノ、そして儚くもあり感傷的なメロディー、これらがある一種のインナートリップを誘発し、想像を喚起させ思考を張り巡らせます。しかし決してそれは心の中に閉じこもる作用として働くのではなく、心を解放しイメージを膨らませる事に成功するのでした。本作が再発されるなんて本当に素晴らしく思うし、感謝の気持ちで一杯になりました。

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| TECHNO4 | 22:30 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Richie Hawtin & Pete Namlook - From Within 2 (M_nus:MINUS FW 2/4)
Richie Hawtin & Pete Namlook-From Within 2
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昨日のTheoremのレビューの中でも出て来た「From Within」シリーズですが、Richie Hawtinはアンビエントを作っても一級の作品を出しますね。一緒に手掛けていたのはドイツのみならず世界中を探しても彼ほど作品をリリースしているのは見た事もないPete Namlook。なんとこのNamlook、ある期間(数ヶ月?)は毎週EPをリリースすると言う暴挙を行い、ドロドロのジャーマンプログレの流れを組むアンビエント作品を大量に送り出していたんですね。そんな二人の奇才天才が手を組んだこのアンビエントアルバムは、意外にもそんなに難解ではありませんでした。「Do Bassdrums Have Feelings」は女性の消えゆく声が神秘的であるかと思うと、中盤はシンセのアルペジオとリズムが入ってきて毒々しいアンビエントワールドを展開。「Brain To Midi」も毒々しいシンセサウンドが鳴っているのですが、どこかエスニックで民族的な感じもあります。40分近くある「Future Surfacing」は、Richieの陰鬱な重くドロドロの音に対し、Namlookのスペーシーでサイケデリックなシンセサウンドが上下を行き来し、うねりと動きのある異次元空間を作り出しています。ぶっといアナログシンセの音自体が気持ち良過ぎですな。一般的なリラクゼーションからは程遠いアンビエントテクノだけど、彼らのダークサイドが全開になった名盤だと思います。禍々しいのに気持ち良いなんて変態だ。

試聴

Check "Richie Hawtin" & "Pete Namlook"
| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Susumu Yokota - Will (Skintone:STR-07)
Susumu Yokota-Will
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横田進は和製Pete Namlookだ。と言う位多作な人なのですが、横田進はSkintoneなる自主レーベルも運営しています。レーベルの特徴としてはダンスミュージックとして機能するかどうかより、実験と挑戦を続ける前衛的な音楽をリリースする事ではないでしょうか。ここからリリースされた作品でモロに4つ打ちな作品は殆ど無いし、逆に奇想天外でファンタジーの世界を夢見る様な感覚があります。しかしながらSkintoneからの7作目であるこのアルバムは、意外にもハウスをやっちゃってます。まさかSkintoneからこんなダンスアルバムが出るなんて〜と今やっと思いましたが、単純な4つ打ちハウスに回帰するのではなく、都会派の香り漂う洗練された雰囲気にブロークンビーツも導入したりしてまったりジャジーな感じに仕上げています。西ロン系の小洒落たハウスからの影響が大きそうなんですが、このアルバムが出た2001年頃はそんなブームがあったかしら?横田進の作品群の中では、ある意味かなりポピュラーに近い作品で聴きやすいアルバムだと思います。もちろん彼独特のエレガンス(優雅さ)も、失われずに封じ込められています。

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| HOUSE2 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |