2014/5/23 Ugly. @ Oath
昨年までは平日開催だったものの今年になってからは奇数月の第四金曜を担当するなど、着実に評価を高めているUgly.。You Forgotが主宰を務めるこのパーティーは、そのパーティー名からもおおよそ予想がつく通りYou Forgotのブラック・ミュージック愛、モーターシティ・ソウルを打ち出している。そこに毎回ゲストを招きながらテクノもハウスも境界を作る事なくパーティーとして一体感のある夜を生み出すUgly.だが、今回のゲストは日本全国、大小のクラブやフェスで活躍中のDJ Yogurtとまたパーティー好きの心を触発する。
続きを読む >>
| EVENT REPORT5 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Charles Webster - House Masters (ITH Records:HOMAS19CD)
Charles Webster - House Masters
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
Defectedが時代を作ってきたハウス・アーティストに焦点を当てるHouse Mastersシリーズの最新作は、UK生まれでサンフランシスコを拠点に活動していたハウスDJのCharles Webster。Furry PhreaksにLove From San Francisco、Presenceなど10以上の変名を用いて大量のEPを世に送り出してきたが、不思議と日本での知名度が高くないのはアルバムでのリリースが殆ど無いからだろう。特に近年は楽曲制作に於いても以前に比べると名前を見る事は少なくなっていたが、そんなところに丁度良く彼の様々な名義を用いた作品やリミックスを纏めたコンピが届いて嬉しいばかりだ。内容については文句無しにWebsterらしい甘く切ない、そして湿り気のある色っぽいディープ・ハウスで埋め尽くされている。良い意味で癖がないと言うか主張の少ないBGM的なラグジュアリーな趣さえあるハウスは、酸いも甘いも知り尽くした大人向けのエロスさえあるが、それでも尚フロアと言うディープな空間に響くぶっといキックによる踊れる4つ打ちの快楽性と言ったら。楽曲的にはべったりと甘いラブソング的なハウスと、フロア寄りのリズムが跳ねているファンキーなハウスに分けられるが、両者ともシンセやピアノなどの耽美な音色を十分に活かしたエレガントなメロディーが目立っている。エディットやリミックスと共に中には10年以上前のオリジナル曲も収録されているが、不思議と古さは感じられないのは前述したように癖が少ないからこそ普遍的なハウス・ミュージックとして時代を超えるのだろう。決して派手な個性は少ないが、愛して止まないハウスが詰まっている。ちなみに配信ではCD盤に14曲が追加されており、これだけ聴けばWebsterを理解するには十分過ぎるだろう。

試聴

Check "Charles Webster"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pirahnahead - Red Steam On Mars EP (Old Future Music:OFM002)
Pirahnahead - Red Steam On Mars EP
Amazonで詳しく見る(MP3)

デトロイトと言う地においては珍しく音楽的な教養を持ち、ピアノやギターにベースなど様々な楽器を演奏出来るプレイヤーであり、そして作曲家であるPirahnahead。そんな背景もあってかデトロイトの名門レーベルであるMahogani MusicやMoods & Groovesなどからリリースされた作品は、DJツールとしてではなくバンド編成を思わせるライブ感のあるハウスで評判は実に高い。新作はOld Future Music(レーベル名がかっこいいね!)と言うイタリアの新興レーベルからのリリースとなるが、予想に反してエレクトロニック度/プログラミング度の高い正統派クラブトラックとなっている。A面に収録された"Fragments (Me & My Hermano)"は洗練されたコズミック感の強いシンセリフとバウンス感の強いズシズシした4つ打ちが軸となったテックハウスで、美しい旋律を奏でるシンセラインが微妙な変化を繰り返しエモーショナルな高まりを伴いながら、闇のフロアに希望の光を灯すであろう。B面の"About Dat"ではPirahnahead自身のアンニュイな呟きも取り入れて、シルキーな質感が耳に優しく馴染む慎ましいディープ・ハウスを披露。そしてDJ Minxをボーカルにフィーチャーした"Queen Deep Inna Dub"では、目眩にも似た感覚を呼び起こす揺らめくダブ音響とDJ Minxの色気を振りまく歌が黒いスモーキーさを演出している。A面とB面とで明らかに作風が異なりバリエーションのあるEPとなっているが、A面のテック寄りのスタイルは新鮮さもあり要注目だ。

試聴

Check "Pirahnahead"
| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish / Pirahnahead / Craig Huckaby - Black Music (Sound Signature:SS047)
Theo Parrish / Pirahnahead / Craig Huckaby - Black Music

Theo Parrish主宰のSound Signature新作は、Theoが率いるThe Rotating AssemblyのメンバーでもあるPirahnaheadやCraig Huckabyの作品も収録したスプリット盤。Theoが提供する"Black Music"はCraigをボーカルにフィーチャーしているが、実は"Sound Sculptures Vol.1"(過去レビュー)のCD盤に収録されていたものを今になって初アナログ化。Weldon Irvineの"I Love You"の流麗なストリングスパートをサンプリングしてソウルフルな粘着系ビートダウン・ディスコを披露しているが、Craigの語り口調のボーカルが渋いアクセントとなり黒さも増量している。後半に進むに連れサンプリングパートと共に、生演奏風なピアノや弦楽器も前面に出ながら雑然とした黒いファンクネスが入り交じる展開は圧巻だ。Pirahnaheadによる"Child Of The Sun"もCraigのボーカルに迎えているが、こちらはよりバンドを組んだかのような迫力のあるファンキーチューンだ。土臭いパーカッションの乱れ打ちから生じるトライバル感や、控え目に華麗なエレピや泥臭いベースラインによる生々しさは、PirahnaheadのDJとしてではなくアーティスト的視点によるセッション風な躍動感に溢れている。どちらもSound Signatureらしいブラックネス溢れる音は言わずもがな、ツールとしての作風から離れた曲単体としての質を高めた音楽性が素晴らしい。

試聴

Check "Theo Parrish"
| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Trus'me - In The Red (Fat City:FCCD030)
Trus'me - In The Red
Amazonで詳しく見る

ポストビートダウンか、又はTheo ParrishやMoodymannとも比較された音楽性でデビューを果たしたマンチェスターのTrus'me。しかし2ndアルバムとなる本作では、そんな比較はもう不要と思える程に多様性を開花させ深みも増しておりました。その多様性はもしかしたら参加したゲスト陣の影響なのだろうか。デトロイトからはAmp Fiddler、Paul Randolph、Pirahnahead、Stones ThrowのDam-Funk、そしてTrus'meが主宰するPrime Numbersからもリリース歴のあるFudge FingasやLinkwoodら、数多くのアーティストが制作に加わっています。曲によってはゲスト陣の影響が強く出ており、例えばDam-Funkが参加した"Bail Me Out"はレトロ感のあるヴォコーダーのボイスとギトギトなシンセがブギー感を生み出したファンクだし、Paul Randolphがベースで参加した"Sucker For A Pretty Face"も重くうねりのあるベースラインが強調された汗が飛び散るファンク。Linkwoodが参加した"Need a Job"では力強いハウスの4つ打ちとメランコリーが聴こえてくるし、Amp Fiddlerが参加した2曲はねっとりとしたソウルその物です。じゃあTrus'meの個性は無いかと言うとそうでもなく、どぎつくなり過ぎない様に適度な黒っぽさを残して本格的なブラックミュージック性もありながら、またモダンなお洒落感も含んでいるそのバランス感覚の良さがTrus'meの才能なのかもしれないですね。

試聴

Check "Trus'me"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/07/31 MILD SEVEN presents Blue Windy Night "Clash" @ ageHa
世間はフジロック真っ只中ですが、東京でもそれに負けないパーティー"Clash"が開催されており、今回はシカゴハウスの狂った大ベテラン・Curtis Alan JonesことGreen Velvetと、デトロイトの哀愁ユニット・Los Hermanosが来日しておりました。最近はそれ程イケてるパーティーが無かったのでageHaはご無沙汰(9ヶ月ぶりだよ…)でしたが、この面子なら行くしかないでしょう。
続きを読む >>
| EVENT REPORT2 | 09:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Pirahnahead - NGTV NRG EP Stage 1 (Third Ear Recordings:3EEP-109)
Pirahnahead - NGTVNRG EP Stage 1
Amazonで詳しく見る(MP3)

Mahogani MusicやMoods & Groovesからも作品をリリースしている事からも分かる通り、Moodymann直系のムーディーかつジャジーなハウスを得意とするPirahnaheadの新作。がここに来て"ネガティブエナジー"なるタイトルから予想の付く路線の変わった音を打ち出しまして、"Mirror Muse"はモロにオールドスクールなアシッドハウス。TB-303のベースラインと思われるアシッディーなベースがうにょうにょと強烈な印象を発していて、時代を20年は遡ったんじゃないかと思うほど。更に強烈なのが"Disconnected"でこちらもシカゴハウスの荒々しさに多少ムーディーな色気も含むのですが、電話の最中のボイスやコール音をぶった切って曲中にばらばらに配置した奇天烈なハウスで、途中でぶつぶつと途切れる展開もあったりで一回聴いただけで非常に印象を残す曲です。そしてダークなミニマル系のトラックに語り調のボーカルを被せた"Self-Conscience"、今までのムーディーな作風からは想像も出来ない不穏な空気。とどの曲も彼にとって挑戦的な作品とも言うべき内容で、面白さもありつつしっかりとフロアを盛り上げる事が出来る充実した一枚。

試聴

Check "Pirahnahead"
| HOUSE5 | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2010/03/21 Spinning @ 渋谷 Bar&Cafe特異点
レギュラーパーティー化する予定の"Spinning"、無事終了致しました。お越しくださった皆様、どうもありがとうございました。そしてパーティーを知らずに飲みに来たお客さんの一人が、実は自分も読んでいるブログの管理人だったり、世界は狭いな〜とびっくり。

DJの平均年齢が30歳を越すロートルなパーティでしたが、各人の好みが出た音楽を十分に堪能出来ました。一番手のShooterさんはメタル〜ヒップホップ〜ポップ〜ダブステップなど、彼がブログで紹介している音楽を色々とプレイ。次のTakeshtさんはジャズっぽいのにデトロイト系の音も混ぜて洗練された音楽。beatjunkieさんはニューウェーブに2000年前後のハードテクノを織り込んでがっつんがっつんとハードに。

beatjunkieさんが盛り上げてくれて、自分は最後にプレイ。折角だし新曲を多めにやろうと言う意識が強すぎたのか、う〜んあまり良い流れを作れなかったよ…。緊張と酔いの為か、ミックスも全然合わせられなかったな。

何はともあれ自分の好きな音楽をプレイ出来る機会があり、程々に満足出来ました。また次回開催出来るように努めますので、皆様どうぞ宜しくお願いします。

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| EVENT REPORT2 | 11:30 | comments(7) | trackbacks(2) | |
Mahogani Music (Mahogani Music:Mahogani M-17 CD)
Mahogani Music
Amazonで詳しく見る

2005年にリリースされるも早々と廃盤となってしまったMahogani Musicのコンピレーションが目出度くリイシュー(何度も言いますが、最近のリイシューばかりな傾向は良くないんじゃ?)。Mahogani Musicはデトロイトの反骨精神の塊・MoodymannことKenny Dixon Jr.が主宰するレーベルで、自身の活動の場と言うよりはAndresやPirahnahead、Randolph、Amp Fiddlerなどの新生代の為に用意された場所と言っても差し支えはないでしょう。重要なのはMoodymannが関わっているからと言ってハウスだけをリリースするのではなく、そこにはヒップホップやソウル、ジャズなどの黒い音楽が集まっていて、つまりはクラブミュージックだとかハウスだとかの観点はなく彼のルーツである黒人音楽をデトロイトから掘り起こす為にMahogani Musicを運営している事でしょう。ここにはやはりMoodymannと同じ魂持ったブラックネスが溢れていて、それはセクシーでもありソウルフルでもエモーショナルでもあり、そしてロマンスがある。ジャンル的にハウスであろうがヒップホップであろうがジャズであろうが、Mahogani Musicの音、Moodymannの選んだ音と言うのがしっかり感じられるでしょう。ボーナスCDにはなんとNikki-Oのオリジナルアルバムも付いている。こちらは股間も濡れてしまう位に夜を感じさせる内容だ。DJ中はファッキンファッキンと呟き抗うMoodymannは、同時に艶めかしい情感を持った男でもある。

試聴

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE5 | 08:00 | comments(3) | trackbacks(1) | |
Calm - Mi-Mix (Octave Lab.:OTLCD-1259)
Calm-Mi-Mix
Amazonで詳しく見る

夏の終わりが近づき、秋の足音が聞こえてくるこの頃。今年の夏は予想を覆して、海水浴やお祭り、バーベキューと色々な出来事があって感慨深い気持ちです。そしてまだまだ夏が終わって欲しくない、そんな気持ちを呼び起こすMIXCDが登場。ミックスを手掛けるはセンチメンタル一直線のCALM。メタモルフォーゼの朝方の雰囲気を意識して作った本作は、確かに緩めでリラックスしたムードが漂うバレアリックな展開。夜通し踊りまくって汗臭さの向こう側に感じる充足感、そして終わりを迎えてしまう切なさが漂う朝方のあの空気だ、それがここにはある。もう無意味にアゲアゲな選曲で踊らせる事はしない、ただただ流れてくる心地良く優しい音楽に身を委ねれば良い。そうするだけできっと体は再度動きだし、足はステップを踏み、薄れいく意識の中で心が満たされていく。朝日が昇り始め霧靄が開き始める、そんなシーンが浮かんでくる朝方の音楽。とても心地良いです、心が安らぎます。

試聴

Check "Calm"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE5 | 09:16 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Pirahnahead Works Selected By Shuya Okino (CORE-MUSIC:CCRM-2018)
Pirahnahead Works Selected By Shuya Okino
Amazonで詳しく見る

最近ふとMIXIのコミュ加入者数で気付いたんだけど、なんだか凄い違和感を感じる。確かにここ数年ハウスが流行っていると言うのはよく耳にしたけれど、これどうなんだ?別に自分は外人崇拝主義じゃないけれど、自分とは絶対に交わる事のない人種なんだろう。

DJ KAWASAKI (7032) Jazztronik (18171) STUDIO APARTMENT (13425) DAISHI DANCE (23386) PIANO HOUSE (15490)

Joe Claussell (3437) Francois K (6191) Kerri Chandler (1574) King Street Sounds/NiteGrooves (2364) metamorphose(12359)

デトロイトから届けられた本作は、先日リリースされた"Diviniti Sings"(過去レビュー)と対を成すであろうPirahnaheadの編集盤。PirahnaheadはDivinitiの旦那さんでもあり公私を共にしているのですが、Mahogani MusicやMoods & Groovesからも作品をリリースするなどその実力は折り紙付き。本作はオリジナル音源にリミックス作品や彼がプロデュースを手掛けた作品を収録した痒い所に手が届く内容。歌物ハウスが中心で一見控えめな構成ながらもしっかりと色々な音色が鳴っていて、デトロイトのアーティストにしてはとても丁寧に作りこんであると思います。自分でドラムプログラミングからキーボード、ギター、ベース、パーカッションを弾いちゃう程にアーティスト肌な人で、フロア向けだけでなくホームリスニングにも適したトラックメイクの才能を感じさせますね。またジャズやファンクっぽい面を見せながらも温故知新と言うべきか、決して古臭くならず今っぽいエレクトロニックな音も聴かせてくれて視点は常に未来へと向いているようです。心がほっと和むハウスアルバムですわ。

試聴

Check "Pirahnahead"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE5 | 00:05 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Diviniti Sings Selected By DJ Kawasaki (CORE-MUSIC:CCRM-2017)
Diviniti Sings Selected By DJ Kawasaki
Amazonで詳しく見る

常々思うのは日本はクラブミュージックに対して、意外にも良い環境を持った国であるのかなと感じる。何故ならば本作の様にデトロイトハウスの歌姫・Divinitiの編集盤をリリースしちゃったりするから。デジタル配信が増えてきてはいるものの、やはりアンダーグラウンドな方面ではレコードがいまだに主流であったりする訳で、その点では複数のレコードを一まとめにしてくれるのは大変有り難いのです。

Divinitiと言えば兎にも角にも「Find A Way」、ハウスシーンで大ヒットし一躍注目を集めているのですが、本作はそれ以外にも素敵なボーカルハウスがぎっしり。2曲は沖野修也が手掛け、残り8曲は旦那でもあるPirahnaheadとの共作。ハウスとは言ってもソウルフルじゃあない、手に汗握るシャウト系でもない。HOTじゃなくてWARM、そっとエロティックな吐息を吐くような優しくてリラックスした歌い方が彼女の特徴。トラックの方もアッパーで派手な物は一つとなく、クラブだけでなくホームリスニングにも耐えうるメロディー重視の温かい傾向が強いです。素朴な生音と洗練された打ち込み音が自然と混じり合って、押し付けがましさはなく心にほっと温かい灯をともしてくれるみたい。やっぱりデトロイト系なんでちゃらちゃら安っぽい音楽性は皆無で、根がシリアスと言うか音楽に対しての誠実さが伝わってくるんですね。しっとりとしたい夜に聴きたくなるセクシーな音楽だし、カップルで聴くのにもお勧めしたい。

試聴

Check "Diviniti"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE4 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |